JP2010033953A - 連結用電気コネクタそしてこれと基板用電気コネクタとを有するコネクタ組立体 - Google Patents

連結用電気コネクタそしてこれと基板用電気コネクタとを有するコネクタ組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】二つの基板用コネクタの相対位置がずれていても、基板用コネクタと基板との半田接続部分を損傷させずに電気的接続状態を良好に維持する連結用コネクタそしてこれと基板用コネクタとを有する組立体を提供する。
【解決手段】連結用コネクタ10の連結端子20は、コネクタ嵌合方向を軸線として軸線方向に延び基板用コネクタの端子と接続される接触部が先端側に形成された二つの脚部と、二つの脚部を連結する連結部23とを有し、ハウジングは、一方の脚部を支持する第一支持部材31と、他方の脚部を支持する第二支持部材32とを有し、第一支持部材31および第二支持部材32は、連結端子20により連結され、連結端子20の一方および他方の脚部を上記軸線まわりで回動可能に支持し、端子配列方向で相対変位可能となっており、上記基板用コネクタの端子は、連結用コネクタ10の連結端子20の接触部を軸線まわりで回動可能に支持している。
【選択図】図10

Description

本発明は、二つの回路基板上にそれぞれ配置される基板用電気コネクタ(以下、「基板用コネクタ」という)に対して嵌合して該基板用コネクタ同士を接続する連結用電気コネクタ(以下、「連結用コネクタ」という)に関し、さらには、該連結用コネクタと該基板用コネクタとを有するコネクタ組立体に関する。
このようなコネクタ組立体としては、特許文献1に開示されたものが知られている。該特許文献1には、二つの基板にそれぞれ配置された基板用コネクタたる第1のレセプタクルと第2のレセプタクルに対して連結用コネクタたるプラグを上方から被せるようにして嵌合させ、該プラグによって第1のレセプタクルと第2のレセプタクルとを接続することが開示されている。
特許文献1において、同形状の直方体外形をなす第1のレセプタクルと第2のレセプタクルは、水平に配置された二つの基板の互いに突き合わされた端部にそれぞれ配置され、各レセプタクルの端子の下端と基板上の対応回路部たるランドとが半田付けにより電気的に接続されている。該第1および第2のレセプタクルには、上下方向に貫通した溝部が、上記基板の端部が延びる方向に複数配列形成されており、各溝部内には上端が接触部として形成された端子が保持されている。プラグは、略逆U字状の薄い金属板で作られ、第1のレセプタクルと第2のレセプタクルとを接続するための端子であるジャンパーリードを複数有している。該ジャンパーリードは、薄い金属板で作られており、二つの脚部と該二つの脚部を連結する連結部とを有する略逆U字状をなしている。該二つの脚部はそれぞれ接触部として機能する。
上記プラグが第1のレセプタクルと第2のレセプタクルに対して上方から被せるようにして嵌合すると、プラグのジャンパーリードの一方の脚部は第1のレセプタクルの溝部に、他方の脚部は第2のレセプタクルの溝部に挿入され、各溝部内で第1および第2のレセプタクルの端子の接触部と接触する。この結果、第1のレセプタクルと第2のレセプタクルとがプラグを介して電気的に接続される。
上記プラグの端子たるジャンパーリードは薄い金属板から作られており、その板厚方向が端子配列方向となっているので、該ジャンパーリードの連結部はその板厚方向で弾性変形が可能となっている。したがって、特許文献1では、基板上に配置された第1のレセプタクルと第2のレセプタクルとが、端子配列方向で多少ずれて位置している場合であっても、上記ジャンパーリードの連結部が同方向に弾性変形することにより、該ジャンパーリードの脚部を第1および第2のレセプタクルの各溝部に挿入して該溝部内の接触部と接触させることができ、この結果、両レセプタクルの電気的な接続が可能となることとしている。
特開2003−100394
しかしながら、特許文献1では、第1のレセプタクルと第2のレセプタクルとが端子配列方向でずれて位置している場合、コネクタ嵌合状態において、ジャンパーリードの連結部が同方向で弾性変形したまま、該ジャンパーリードの脚部が両レセプタクルの溝部内に挿入された状態が維持される。すなわち、コネクタ嵌合状態において、上記脚部は、両レセプタクルの端子の接触部と端子配列方向で当接しており、該端子の接触部から常時、力を受ける。この結果、上記端子は上記脚部から常時反力を受け、該反力は両レセプタクルの端子の下端と基板上のランドとの半田接続部分にも常時作用することとなる。上記端子ひいては上記半田接続部分に上記反力が加わった状態が長時間持続されると、該半田接続部分が損傷し、電気的接続状態に悪影響が及ぼされる。
本発明は、このような事情に鑑み、二つの基板用コネクタの相対位置にずれていても、該基板用コネクタと基板との半田接続部分を損傷させることなく電気的接続状態を良好に維持する連結用コネクタそしてこれと基板用コネクタとを有する組立体を提供することを目的とする。
<第一発明>
本発明に係る連結用電気コネクタは、板面が互いに平行に延びる二つの回路基板上にそれぞれ配置される基板用電気コネクタに対して嵌合して該基板用電気コネクタ同士を接続する。
かかる連結用電気コネクタにおいて、本発明では、ハウジングと、該ハウジングに配列支持される複数の連結端子とを備え、該連結端子は、コネクタ嵌合方向を軸線として該軸線方向に延び基板用電気コネクタの端子と接続される接触部が先端側に形成された二つの脚部と、該二つの脚部を連結する連結部とを有し、上記ハウジングは、一方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第一支持部材と、他方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第二支持部材とを有し、該第一支持部材および第二支持部材は、上記連結端子により連結され、該連結端子の一方および他方の脚部を上記軸線まわりで回動可能に支持し、端子配列方向で相対変位可能となっていることを特徴としている。
このように構成される本発明の連結用コネクタでは、連結端子の連結部から延びる一方の脚部が第一支持部材により軸線まわりで回動可能に支持され、他方の脚部が第二支持部材により軸線まわりで回動可能に支持されている。このように両脚部が回動可能であることにより、上記連結部は弾性変形することなく、端子配列方向に向けて傾斜することができる。したがって、二つの基板用電気コネクタの相対位置が端子配列方向でずれていても、これに合わせて、上記連結部を弾性変形させることなくずれの方向に傾斜させて、第一支持部材と第二支持部材を相対変位させることが可能となっている。また、上記連結部が弾性変形しないので、上記脚部が基板用電気コネクタの端子から端子配列方向で受ける力はきわめて小さい。したがって、連結用電気コネクタの連結端子から基板用電気コネクタの端子に加わる反力もきわめて小さくなる。
連結用電気コネクタの連結端子の接触部は、該接触部の軸線方向中間部に溝底が円筒形をなす環状溝が形成されていて、該環状溝で基板用電気コネクタの端子と接触して係合するようになっていることが好ましい。このように、連結端子の接触部にこのような環状溝を形成することにより、仮にこの環状溝以外で上記接触部が円柱形状ではない場合であっても、上記接触部において基板用電気コネクタの端子と係合する環状溝は、軸線方向に直角な断面が円形であるので、その半径は周方向のどの位置でも一定となる。
したがって、上記環状溝と基板用電気コネクタの端子とが係合する前に端子配列方向での基板用電気コネクタ同士のずれに合わせて上記第一支持部材と第二支持部材とを相対変位させておき、その後に基板用電気コネクタの端子を係合させる場合、該相対変位がなされた状態、すなわち、脚部が回動した状態で、コネクタ同士を完全に嵌合させて、上記環状溝と基板用電気コネクタの端子とを接触かつ係合させたとき、該環状溝は上記軸線と接点までの距離(環状溝の半径)が周方向で一定なので、その接触状態は脚部の回動角度、すなわち上記基板用電気コネクタの端子との上記脚部の相対角度位置にかかわらず一定となる。
また、上記連結用電気コネクタの環状溝と上記基板用電気コネクタの端子とが係合した後、端子配列方向で該基板用電気コネクタに不用意な外力が加わったことに起因して、基板用電気コネクタ同士の端子配列方向での相対位置がずれることにより、上記相対角度位置が変化しても、環状溝の上記断面の半径は周方向で一定、すなわち、上記軸線と接点までの距離が周方向で一定なので、上記環状溝と基板用電気コネクタの端子との接触状態は一定に維持される。したがって、コネクタ同士の安定した電気的接触状態を確保することができる。また、基板用電気コネクタの端子は、接触部の軸線方向で上記環状溝の縁部と係止することができるので、これによって、コネクタ同士の抜けが抑制される。
連結用電気コネクタのハウジングは、コネクタ嵌合時、端子同士の接続に先立ち、基板用電気コネクタに形成された案内部に端子配列方向で当接しながら該案内部に案内される被案内部を有していることが好ましい。
このような構成とすることにより、コネクタ同士を嵌合させる際、まず、連結用電気コネクタの連結端子と基板用コネクタの端子との接続に先立って、二つの基板用電気コネクタの案内部に対して連結用電気コネクタの被案内部が当接する。ここで、二つの基板用電気コネクタの相対位置が端子配列方向でずれていても、そのままコネクタ嵌合操作を進行させれば、連結用電気コネクタの被案内部が基板用電気コネクタの案内部に端子配列方向で当接しながら該案内部に案内されるとともに、連結用電気コネクタの第一支持部材と第二支持部材が上記二つの基板用電気コネクタの位置に対応するように端子配列方向で相対変位する。このとき、連結用電気コネクタの連結端子の両脚部は軸線まわりに回動し、それぞれの脚部が端子配列方向で相対移動する。
このように、各連結端子におけるそれぞれの脚部が相対変位するので、端子同士が接続される前に、端子配列方向において、連結用電気コネクタの連結端子の位置と基板用コネクタの端子の位置とが一致する。したがって、そのままコネクタ嵌合方向におけるコネクタ嵌合操作を進行させれば、端子同士を難なく接続させることができる。
連結用電気コネクタのハウジングは、連結端子の連結部の少なくとも一部を収容するための収容溝を有しており、該収容溝は、端子配列方向で上記連結部との間に隙間を形成していることが好ましい。このように、端子配列方向で収容溝と上記連結部との間に隙間が形成されるようにすると、上記隙間によって、端子配列方向へ向けた連結部の傾斜が許容される。これによって、第一支持部材および第二支持部材の端子配列方向での相対変位が可能となる。
<第二発明>
本発明に係るコネクタ組立体は、第一発明に記載の連結用電気コネクタと、板面が互いに平行に延びる二つの回路基板上にそれぞれ配置され該連結用電気コネクタに対して嵌合接続される基板用電気コネクタとを有している。
かかるコネクタ組立体において、本発明では、上記連結用電気コネクタは、ハウジングと、該ハウジングに配列支持される複数の連結端子とを備え、該連結端子は、コネクタ嵌合方向を軸線として該軸線方向に延び基板用電気コネクタの端子と接続される接触部が先端側に形成された二つの脚部と、該二つの脚部を連結する連結部とを有し、上記ハウジングは、一方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第一支持部材と、他方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第二支持部材とを有し、該第一支持部材および第二支持部材は、上記連結端子により連結され、該連結端子の一方および他方の脚部を上記軸線まわりで回動可能に支持し、端子配列方向で相対変位可能となっており、上記基板用電気コネクタの端子は、上記連結用電気コネクタの連結端子の接触部を上記軸線まわりで回動可能に支持することを特徴としている。
かかるコネクタ組立体においても、上記第一発明と同様に、連結端子の連結部の一方および他方の脚部は軸線まわりで第一支持部材および第二支持部材に回動可能に支持されている。また、コネクタ嵌合状態において、連結用電気コネクタの両脚部の接触部は軸線まわりで基板用電気コネクタの端子によっても回動可能に支持される。このように両脚部が回動可能であることにより、上記連結部は弾性変形することなく、端子配列方向に向けて傾斜することができる。したがって、コネクタ嵌合状態において、二つの基板用電気コネクタの端子配列方向での相対位置がずれたとしても、これに合わせて、上記連結部を弾性変形させることなくずれの方向に傾斜させて、第一支持部材と第二支持部材を相対変位させることが可能となっている。また、上記連結部が弾性変形しないので、上記脚部が基板用電気コネクタの端子から端子配列方向で受ける力はきわめて小さい。したがって、連結用電気コネクタの連結端子から基板用電気コネクタの端子に加わる反力もきわめて小さくなる。
基板用電気コネクタの端子は、連結用電気コネクタの連結端子の接触部と接触する対応接触部が形成された一対の弾性片を有しており、該対応接触部は、上記一対の弾性片に形成され互いに近づく方向へ突出し上記連結端子の接触部を挟圧する突部であることが好ましい。
このように基板用電気コネクタの端子を構成することにより、コネクタ嵌合状態において、連結端子の接触部は、基板用電気コネクタの端子の弾性片に形成された対応接触部によって挟圧される。該対応接触部は突部であるので、連結端子の接触部に対する接触面積が小さい。したがって、仮に、コネクタ嵌合状態において、基板用電気コネクタに不用意な外力が加わった結果、基板用電気コネクタ同士の端子配列方向での相対位置がずれたとしても、上記脚部の回動が容易になされる。
連結用電気コネクタの連結端子の接触部は、該接触部の軸線方向中間部に溝底が円筒形をなす環状溝が形成されていて、該環状溝で基板用電気コネクタの対応接触部に挟圧されるようになっていることが好ましい。このように、連結端子の接触部にこのような環状溝を形成することにより、仮にこの環状溝以外で上記接触部が円柱形状ではない場合であっても、上記接触部において基板用電気コネクタの対応接触部に挟圧される環状溝は、軸線方向に直角な断面が円形であるので、その半径は周方向のどの位置でも一定となる。
したがって、上記環状溝が上記対応接触部に挟圧される前に端子配列方向での基板用電気コネクタ同士のずれに合わせて上記第一支持部材と第二支持部材とを相対変位させておき、その後に環状溝を対応接触部で挟圧させる場合、該相対変位がなされた状態、すなわち、脚部が回動した状態で、コネクタ同士を完全に嵌合させて、上記環状溝を対応接触部で挟圧させたとき、該環状溝は上記軸線と接点までの距離(環状溝の半径)が周方向で一定なので、その接圧は脚部の回動角度、すなわち上記対応接触部との上記脚部の相対角度位置にかかわらず一定となる。
また、上記連結用電気コネクタの環状溝が上記基板用電気コネクタの対応接触部に挟圧された後、端子配列方向で該基板用電気コネクタに不用意な外力が加わったことに起因して、基板用電気コネクタ同士の端子配列方向での相対位置がずれることにより、上記相対角度位置が変化しても、環状溝の上記断面の半径は周方向で一定、すなわち、上記軸線と接点までの距離が周方向で一定なので、上記環状溝と上記対応接触部との接圧は一定に維持される。したがって、コネクタ同士の安定した電気的接触状態を確保することができる。また、基板用電気コネクタの端子は、接触部の軸線方向で上記環状溝の縁部と係止することができるので、これによって、コネクタ同士の抜けが抑制される。
基板用電気コネクタの端子の対応接触部は、回路基板と平行な方向に延びる凸条として形成されており、基板用電気コネクタのハウジングは、上記対応接触部と対応する位置に連結用電気コネクタの連結端子の脚部を受け入れる孔部を有していて、該孔部は、上記対応接触部と同方向に延びた形状をなしていることが好ましい。
対応接触部が回路基板と平行な方向に延びる凸条として形成されているとともに、ハウジングの孔部が対応接触部と同じ方向に延びた形状をなしていることにより、二つの基板用電気コネクタの相対位置が、回路基板と平行に対応接触部が延びる方向において正規位置からずれていても、連結用電気コネクタの接触部と基板用電気コネクタの対応接触部との接触状態を確保できる。
本発明に係る連結用コネクタでは、二つの基板用コネクタの相対位置が正規位置から端子配列方向でずれていても、これに合わせて、一方および他方の脚部が軸線まわりで回動し、上記連結部が弾性変形することなく、ずれの方向に向けて傾斜して、第一支持部材と第二支持部材が端子配列方向に相対変位する。上記連結端子の連結部に弾性変形が生じないので、連結端子の脚部が基板用コネクタの端子から端子配列方向で受ける力はきわめて小さく、また、連結用電気コネクタの連結端子から基板用電気コネクタの端子に加わる反力もきわめて小さい。この結果、基板用コネクタの端子と回路基板状の対応回路部との半田接続部分に該反力が加わることがないので、コネクタ組立体の長期間使用時において、該半田接続部分の損傷が回避され、良好な電気接続状態を維持できる。
また、本発明に係るコネクタ組立体では、基板用電気コネクタの端子は、上記連結用コネクタの連結端子の接触部を軸線まわりで回動可能に支持しているので、コネクタ嵌合状態において、不用意な外力に起因して基板用コネクタ同士の相対位置が端子配列方向でずれた場合であっても、上記連結部を弾性変形させることなく端子配列方向に傾斜させて、第一支持部材と第二支持部材が端子配列方向に相対変位させることが可能である。したがって、二つの基板用コネクタの相対位置が端子配列方向でずれていても、該半田接続部分の損傷が回避され、良好な電気接続状態を維持できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面にもとづいて説明する。
図1は、本実施形態に係る連結用コネクタおよび基板用コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。本実施形態に係るコネクタ組立体1は、同一水平面上にて板面が互いに平行に延びる二つの回路基板P1,P2上にそれぞれ配置される基板用電気コネクタ60(以下「基板用コネクタ60」という)、基板用電気コネクタ90(以下「基板用コネクタ90」という)、該基板用コネクタ60,90に対して上方から嵌合して該基板用コネクタ60と基板用コネクタ90とを電気的に接続する連結用電気コネクタ10(以下、「連結用コネクタ10」という)を有している。
連結用コネクタ10は、金属製の複数の連結端子20、該複数の連結端子20を配列支持する合成樹脂製のハウジング30、金属板から作られ該ハウジング30に取り付けられる金属板40、上記連結端子20と上記金属板40との間に配置される絶縁材からなる後述の絶縁板を有している。なお、二つの基板用コネクタ60,90は、同一構成であるが、作用等の説明上、基板用コネクタ90の構成部分は、基板用コネクタ60の対応部分の符号に30を加えた符号を付した。
また、説明の便宜上、連結用コネクタ10を、基板用コネクタ60に対して嵌合する部分そして基板用コネクタ90に対して嵌合する部分の二つの部分に仮想的に分けて説明する。ここで、基板用コネクタ60に対して嵌合する部分を「第一コネクタ部11」、基板用コネクタ90に対して嵌合する部分を「第二コネクタ部12」という。
基板用コネクタ60と基板用コネクタ90は、回路基板P1および回路基板P2の互いに突き合わされた端部にそれぞれ配置されており、互いに平行に延びている。基板用コネクタ60は、金属製の複数の端子70(図5および図6(A),(B)参照)と、該複数の端子70を配列支持する合成樹脂製のハウジング80とを有している。該基板用コネクタ60は、回路基板P1上に配置され、各端子70の後述する接続部74が該回路基板P1上に設けられた対応回路部(図示せず)と半田接続されている。
基板用コネクタ90は、金属製の複数の端子100(図5参照)と、該複数の端子100を配列支持する合成樹脂製のハウジング110とを有している。該基板用コネクタ90は、回路基板P2上に配置され、各端子100の後述する接続部104が該回路基板P2上に設けられた対応回路部(図示せず)と半田接続されている。既述のように、基板用コネクタ60の構成と基板用コネクタ90の構成とは同一であるので、本実施形態では、基板用コネクタ60の構成を中心に説明し、基板用コネクタ90の構成の説明は、該基板用コネクタ60の構成部分の符号に30を加えた符号を付して適宜省略する。
図1に見られるように、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60および基板用コネクタ90に対して上方から被せるようにして嵌合することにより、基板用コネクタ60と基板用コネクタ90とが連結用コネクタ10で連結され、該連結用コネクタ10を介して電気的に接続されるようになっている。
図2は、図1の連結用コネクタ10において、金属板40および絶縁板を省略した状態で、複数の連結端子20およびハウジング30を分解して上方から見た斜視図である。図3は、図1の連結用コネクタ10を上下反転させて示した斜視図である。該連結端子20は、図2に示されるように、コネクタ嵌合(および抜出)(以下、単に「嵌合方向」ということもある)方向、すなわち同図における上下方向を軸線として該軸線方向で下方へ向けて延びる二つの円柱形状の脚部21,22と、コネクタ嵌合方向および端子配列方向の両方に対して直角な方向に延び上記脚部21と上記脚部22とを連結する連結部23とを有している(図5をも参照)。連結端子20は、図2および図5に示されるようにΠ字状をなしている。以下、コネクタ嵌合方向および端子配列方向の両方に対して直角な方向、すなわち連結部23が延びる方向を「連結方向」という。
脚部21,22は、コネクタ嵌合状態において基板用コネクタ60,90の端子70,100とそれぞれ接触する接触部21A,22Aがその先端側に形成されている(図5参照)。該接触部21A,22Aは、該接触部21A,22Aの軸線方向中間部(図においては先端側寄り位置)に環状溝21A−1,22A−1がそれぞれ形成されており、後述するように、該環状溝21A−1,22A−1で基板用コネクタ60,90の端子70,100と接触するようになっている。本実施形態では、連結端子20は、金属板をΠ字状に打ち抜いた後、下方へ向けて延び脚部となる部分にプレス加工を施して円柱形状の脚部21,22を成形することにより製造される。
図2に示されているように、連結用コネクタ10のハウジング30は、連結端子20の脚部21を支持するための第一支持部材31、該連結端子20の脚部22を支持するための第二支持部材32、該第一支持部材31と第二支持部材32とを接合する接合部33を有している。第一支持部材31と第二支持部材32とは構成が同一であるので、本実施形態では、第一支持部材31の構成を中心に説明し、第二支持部材32の構成の説明は、第一支持部材31の構成部分の符号に1を加えた符号を付して適宜省略する。
ハウジング30は、第一支持部材31と、端子配列方向に延びる仮想線(図示せず)に対して該第一支持部材31と線対称に配置された第二支持部材32とが、端子配列方向における両端部にて連結方向に延びる条片状の接合部33で接合されることにより形成されている。したがって、第一支持部材31と第二支持部材32の対向縁部同士間には、図2によく見られるように、接合部33の長さ分の隙間が形成されている。
第一支持部材31は、端子配列方向を長手方向とする略直方体外形をなしている。該第一支持部材31は、端子配列方向に延びる長壁部31Aと、該長壁部31Aの両端部から連結方向へ互いに平行して延びる二つの短壁部31B,31Cと、該長壁部31Aおよび二つの短壁部31B,31Cによって形成されたU字状部分に囲まれた範囲を覆うように形成された板状壁部31Dとを有している。該板状壁部31Dは、第一支持部材31の上下方向中間部に設けられていて、第一支持部材31を上下方向で仕切って二つの凹部を形成している。具体的には、連結端子20の連結部の一部を収納するための収容凹部31Eが上方に開口して上側に形成され、コネクタ嵌合時に基板用コネクタ60を受け入れる後述の受入凹部が下方に開口して下側に形成されている。
図2に見られるように、該長壁部31Aの上縁部からは、金属板40をハウジング30に取り付けるための被取付部31A−1が連結方向にてハウジング外方へ張り出している。また、該短壁部31B,31Cの上縁部からは、金属板40をハウジング30に取り付けるための被取付部31B−1,31C−1が端子配列方向にてハウジング外方へそれぞれ張り出している。
図2に示されるように、上記収容凹部31E内には、連結方向に延びる複数の隔壁部31Fが端子配列方向で一定間隔(端子配列ピッチ間隔)をもって形成されている。互いに隣接する隔壁部31F同士の間には、連結端子20の連結部23における脚部21側の端部を収容する収容溝31Gが形成されている。端子配列方向における該収容溝31Gの寸法は、上記連結部23の端部の同方向での寸法よりも大きくなっている。すなわち、収容溝31Gと該収容溝31Gに収容される上記連結部23の端部との間には端子配列方向で隙間が形成されている。各隔壁部31Fは、連結方向におけるハウジング内方側の端部の上面に、上方へ向けて突出する突起部31F−1を有している。該突起部31F−1は、後述するように絶縁板を位置決めする役割を担っている。
各収容溝31G内の連結方向外方寄り位置には、連結端子20の脚部21を支持するための支持孔31D−1が板状壁部31Dを上下方向で貫通して形成されている。該支持孔31D−1の直径は、脚部21の直径よりも若干大きくなっている。ハウジング30において、第一支持部材31の上記支持孔31D−1と第二支持部材32の支持孔32D−1との間の連結方向における寸法は、連結端子20の脚部21と脚部22との間の連結方向における寸法とほぼ等しくなっている。
図1に示されるように、金属板40は、第一支持部材31に取り付けられる第一金属板41と、第二支持部材32に取り付けられる第二金属板42とを有している。第一金属板41の構成と第二金属板42の構成とは同一であるので、本実施形態では、第一金属板41の構成を中心に説明し、第二金属板42の構成の説明は、第一金属板41の構成部分の符号に1を加えた符号を付して省略する。
第一金属板41は、端子配列方向に延びており、ハウジング外方側にて端子配列方向に延びる縁部には第一支持部材31の被取付部31Aに取り付けられる取付部41Aが設けられている。また、第一金属板41の連結方向に延びる両縁部には、第一支持部材31の被取付部31Bに取り付けられる取付部41Bそして第一支持部材31の被取付部31Cに取り付けられる取付部41Cが設けられている。
上記取付部41Aは、図1に示されるように、連結方向においてハウジング外方へ向けて張り出すとともにハウジング内方へ向けて巻き込むように屈曲されて第一支持部材31の被取付部31Aと係合している。また、上記取付部41B,41Cは、端子配列方向においてハウジング外方へ向けて張り出すとともにハウジング内方へ向けて巻き込むように屈曲されて第一支持部材31の被取付部31B,31Cとそれぞれ係合している。このように、被取付部31A,31B,31Cに対する取付部41A,41B,41Cの係合により、第一金属板41が第一支持部材31に取り付けられている。なお、本実施形態では、金属板は取付部と被取付部との係合によってハウジングに取り付けられることとしたが、ハウジングに対する金属板の取付けの手段はこれに限られず、他の手段を用いてもよい。
絶縁板は、金属板40と平行な面で端子配列方向に延びる絶縁材から作られており、コネクタ高さ方向において、連結端子20の連結部23と第一金属板41との間に設けられる第一絶縁板51(図6(A),(B)参照)と、連結部23と第二金属板42との間に設けられる第二絶縁板とを有している。第一絶縁板51の構成と第二絶縁板の構成とは同一であるので、本実施形態では、第一絶縁板51の構成を中心に説明し、第二絶縁板の構成の説明は省略する。
上記絶縁板51は、第一支持部材31の隔壁部31Fに形成された突起部31F−1(図2参照)と対応する位置に該絶縁板51の厚さ方向に貫通する孔部を有しており、隔壁部31F上に配置された上記絶縁板51の該孔部に上記隔壁部31Fの突起部31F−1が下方から貫通することにより該絶縁板51が定位置に配置されるようになっている。
図3に示されているように、第一支持部材31の下半部には、既述の長壁部31A、短壁部31B,31C、そして長壁部31Aと平行して延びる対向壁部31Hによって周壁が形成されている。また、該周壁と中間壁部31Dとによって、コネクタ嵌合時に相手コネクタたる基板用コネクタ60を受け入れるための受入凹部31Jが形成されている。
支持孔31D−1に上方から挿通された連結端子20の脚部21は、図3に見られるように、該支持孔31D−1を貫通しており、その先端側部分である接触部21Aが上記受入凹部31J内に突出している。また、該受入凹部31J内において、板状壁部31Dの端子配列方向両端部には、角柱形状をなす後述の被案内部31Kが下方(図3における上方)へ向けて延びている。該被案内部31Kは脚部21の先端側部分よりも下方へ延びている。該被案内部31Kの先端の縁部には、コネクタ嵌合時において、基板用コネクタ60のハウジング80に設けられた後述の案内部83による該被案内部31Kの案内を容易とするための被誘込斜面31K−1が形成されている(図6(A),(B)参照)。
本実施形態に係る連結用コネクタ10は、以下の要領で組立てられる。まず、ハウジング30に対して上方から連結端子20がΠ字状の姿勢を維持したまま取り付けられる。このとき、連結端子20の脚部21は第一支持部材31の支持孔31D−1にそして端子20の脚部22は第二支持部材32の支持孔32D−1に挿通する。該脚部21,22は該支持孔31D−1,32D−1を貫通し、図3に示されているように、該脚部21,22の先端側部分、すなわち接触部21Aおよび22Aが受入凹部31J内へ突出する。
このようにして、第一支持部材31は脚部21を該脚部21の軸線方向における接触部21Aよりも連結部23側で支持し、第二支持部材32は脚部22を該脚部22の軸線方向における接触部22Aよりも連結部23側で支持する。また、該第一支持部材31および第二支持部材32に支持された脚部21,22は、支持孔31D−1,32D−1の内周面との間に若干の隙間を有しており、支持孔31D−1,32D−1に対して該脚部21,22の軸線まわりで回動可能となっている。このように、連結端子20が第一支持部材31および第二支持部材32に取り付けられると、該連結端子20によって第一支持部材31と第二支持部材32とが連結される。また、上述のように、脚部21,22が回動可能となっていることにより、第一支持部材31および第二支持部材32は、連結端子20が撓むことなく傾斜するだけで、端子配列方向での相対変位が可能となっている。該相対変位の際には、第一支持部材31と第二支持部材32とを接合する接合部33のみが端子配列方向で弾性変形する。
次に、第一支持部材31および第二支持部材32に対して絶縁板をそれぞれ上方から被せるように配置する。ここで、各絶縁板に形成された孔部を隔壁部31F,32Fの突起部31F−1,32F−1が下方から貫通することにより、各絶縁板が定位置に配置される。この絶縁板の配置により、金属板41,42と連結端子20との接触回避を確実とする。そして、第一金属板41,第二金属板42が第一支持部材31および第二支持部材32に対して上方からそれぞれ取り付けられて、連結端子10の組立てが完了する。
このように組み立てられた連結用コネクタ10において、第一コネクタ部11は、連結端子20の脚部21を配列支持する第一支持部材31と、第一金属板41と、第一絶縁板51とを有している。第二コネクタ部12は、連結端子20の脚部22を配列支持する第二支持部材32と、第一金属板42と、第二絶縁板とを有している。
本実施形態では、組立てが完了した連結用コネクタ10において、金属板40とすべての連結端子20の連結部23との間には絶縁板が配置されていて、該金属板40と該連結端子20とが接触しないようになっているが、これに代えて、複数の連結端子20の少なくとも一本以上をグランド端子として、該グランド端子の連結部が上記金属板40と接触させて金属板40にシールド機能をもたせるようにしてもよい。例えば、グランド端子と金属板40の間の位置で絶縁板に孔部を形成するとともに、該孔部に対応する位置において、グランド端子の連結部の上縁を上方へ突出させて形成したり、金属板40の下面を下方へ突出させて形成したりすることにより、該グランド端子と該金属板40を接触させることができる。これによって、コネクタ嵌合状態において、上記グランド端子を介して金属板40を回路基板P1,P2に設けられた接地用回路に接地することが可能となる。
また、本実施形態では、絶縁板は金属板40と別体であることとしたが、これに代えて、上記金属板40と一体に絶縁層を設けることとしてもよい。例えば、連結用コネクタ10の組立前に、金属板40の内面、すなわち連結用コネクタ組立完了時において連結端子と対向する面に絶縁材を貼付して絶縁層を形成しておくことが可能である。このように、連結端子と絶縁層とをあらかじめ一体にしておくことにより、上記連結用コネクタ10の組立時において、連結端子20上に絶縁板を配置する工程を省略でき、その分、該連結用コネクタ10の組立てが容易となる。
図4は、回路基板P1,P2上にそれぞれ配置された基板用コネクタ60,90を示す斜視図である。同図では、基板用コネクタ60,90において、同図最右方に示される端子のみが示され、他の端子の図示が省略されている。図4では、該最右方の端子は、連結用コネクタ10の連結端子20と接続された状態で示されている。また、図5は、連結用コネクタ10の連結端子20と基板用コネクタ60,90の端子70,100を示す斜視図である。基板用コネクタ60と基板用コネクタ90とは構成が同一であるので、本実施形態では、基板用コネクタ60の構成を中心に説明し、基板用コネクタ90の構成の説明は、該基板用コネクタ60の構成部分の符号に30を加えた符号を付して省略する。
基板用コネクタ60は、複数の端子70(図5参照)と、上記連結用コネクタ10の連結端子20同士の間隔と同一の間隔で上記複数の端子70を配列支持するハウジング80とを有している(図6(A),(B)参照)。図5に示されるように、端子70は、連結方向を長手方向とする板状の基部71と、該基部71の連結方向中央位置で該基部71の両側縁から上方へ延びる一対の弾性片72と、連結方向において該弾性片72の両側にて上記基部71の両側縁から上方に延びる一対の被固定部73A,73Bと、基部71の連結方向の両端部から該連結方向に延びる接続部74とを有している。
上記弾性片72は、上方へ延びる一対の腕部72Aと、該一対の腕部72Aの上端同士を連結しコネクタ嵌合時に連結用コネクタ10の脚部21を上方から受け入れる導入部72Bとを有しており、中央部が窓状とされていることにより、細く形成された上記腕状部72Aが端子配列方向で弾性変形可能となっている。一対の弾性片72の導入部72Bは、互いに近づく方向へ突出するように屈曲されており、該突出した部分は、連結用コネクタ10の連結端子20の接触部21Aと接触する対応接触部72B−1として形成されている。該対応接触部72B−1は連結方向に延びる凸条をなしている。
被固定部73A,73Bは、基板用コネクタ60のハウジング80の下面に形成された、端子70を取り付けるための固定孔部(図示せず)に下方から圧入されるようになっており、該圧入によって、端子70は該ハウジング80に取り付けられる。接続部74は、その下面が回路基板P1(図1および図4参照)に設けられた対応回路部(図示せず)に半田接続されるようになっている。
図4に示されるように、基板用コネクタ60のハウジング80は、端子配列方向に延びる直方体外形をなしている。端子配列方向の寸法は連結用コネクタ10のハウジング30の受入凹部31Jの同方向での寸法とほぼ同じであり、連結方向での寸法は該受入凹部31Jの同方向での寸法よりも小さい(図9参照)。上記ハウジング80は、各端子70を収容する収容部81が端子配列方向で複数形成されている(図6(A),(B)参照)。
また、該ハウジング80の上面には、各端子70の対応接触部72B−1と対応する位置に、収容部81に連通する孔部82が、図4に見られるように形成されている(図6(A),(B)をも参照)。該孔部82は連結用コネクタ10の脚部21の接触部21Aを受け入れるようになっている。該孔部82は、図4によく見られるように、図5に示されている対応接触部72B−1が延びる方向と同じ方向、すなわち連結方向に延びる長円形状をなしている。連結方向での該孔部82の寸法は、上記対応接触部72B−1の同方向での寸法とほぼ同じかまたは若干大きく、かつ、上記連結端子20の接触部21Aの直径よりも大きくなっている。
端子配列方向におけるハウジング80の両端部には、図4に見られるように、図3に示された連結用コネクタ10の受入凹部31J内に設けられた被案内部31Kを案内するための案内部83が形成されている。該案内部83は、ハウジング80を上下方向で貫通する角状の孔部として形成されており、該案内部83の寸法は、端子配列方向では上記被案内部31Kの同方向での寸法とほぼ同じであり、連結方向では該被案内部31Kよりも大きい(図9参照)。該案内部83の上縁部には、コネクタ嵌合時における上記被案内部31Kの案内を容易とするための誘込斜面83Aが形成されている(図6(A),(B)参照)。
図4に示されているように、端子配列方向に延びるハウジング80の側面の下部には、各端子70と対応する位置で溝部が形成されており、該溝部からは該端子70の接続部74がハウジング80の外部へ突出している。
次に、本実施形態に係るコネクタ組立体1の使用要領について説明する。
基板用コネクタ60,90の相対位置が、図4に示されるような、基板用コネクタ60,90が連結方向および端子配列方向で相対位置がずれていない位置、すなわち正規位置から連結方向および端子配列方向でずれる場合がある。この相対位置のずれは、例えば、基板用コネクタ60,90が回路基板P1,P2上の正規位置からずれた位置に配置されているような場合や、基板用コネクタ60,90が回路基板P1,P2上の正規位置に配置されていても該回路基板P1,P2自体が取付対象たる機器の部材に対する正規位置からずれた位置に配置されているような場合に生じ得る。
本実施形態に係るコネクタ組立体1によれば、図4に示されるような、上記基板用コネクタ60,90が正規位置にある場合のみならず、上記相対位置が連結方向や端子配列方向で多少ずれているような場合であっても、通常の嵌合動作によって嵌合させることが可能となっている。
以下、コネクタ組立体1の使用要領の説明においては、二つの基板用コネクタ60,90の連結方向および端子配列方向での相対位置が正規位置にある場合、上記相対位置が正規位置から連結方向で若干ずれている場合、上記相対位置が正規位置から端子配列方向で若干ずれている場合についてのコネクタ嵌合についてそれぞれ説明する。
図6は、第一コネクタ部11および基板用コネクタ60の、連結方向に対して直角な面での断面図であり、(A)はコネクタ嵌合前、(B)コネクタ嵌合状態を示す。第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との嵌合の形態は、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合の形態と同じであるため、ここでは、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60とのコネクタ嵌合を中心に説明する。
<基板用コネクタ60,90が正規位置にある場合>
基板用コネクタ60,90が正規位置にあって端子配列方向で相対位置がずれていない場合、まず、連結用コネクタ10の被案内部31K,32Kと基板用コネクタ60,90の案内部83,113との位置を一致させる。図6(A)では、第一コネクタ部11の被案内部31Kと基板用コネクタ60の案内部83との位置が端子配列方向(図6(A)における左右方向)で一致した状態が示されている。また、該被案内部31Kと該案内部83との位置が一致すると、図6(A)に示されているように、連結端子20の脚部21と基板用コネクタ60の端子70の位置も一致する。
本実施形態では、第一コネクタ部11の第一支持部材31と第二コネクタ部12の第二支持部材32とは、接合部33によって接合されている。したがって、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対して嵌合させる際において、第一コネクタ部11と第二コネクタ部12との相対位置は上記接合部33の接合によって一定に維持されているので、コネクタ同士の位置決めがきわめて容易となる。
次に、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対して下方へ向けて押し込むように嵌合操作を行う。第一コネクタ部11および基板用コネクタ60においては、図6(A)に示される状態から、第一コネクタ部11が基板用コネクタ60に向けて降下すると、端子同士の嵌合に先立ち、第一コネクタ部11の被案内部31Kが基板用コネクタ60の案内部83内に進入し、図6(B)に示されるように、上記被案内部31Kは上記案内部83を貫通して、該被案内部31Kの先端が回路基板P1の孔部P1A内にまで到達する。このようにして、連結用コネクタ10により、上記基板用コネクタ60,90との正規の位置関係が維持される。
一方、第一コネクタ部11で支持される連結端子20の脚部21の接触部21Aは基板用コネクタ60の孔部82を貫通した後、該接触部21Aの先端部分、すなわち環状溝21A−1よりも先端側の部分が基板用コネクタ60の端子70に設けられた一対の対応接触部72B−1を弾性変位させて押し開きながら該対応接触部72B−1間に進入する。そして、上記接触部21Aの先端部分が上記対応接触部72B−1の位置を通過すると、該対応接触部72B−1が弾性変位から解除されて、図6(B)に示されるように、該環状溝21A−1と接触する。
図7は、図6(B)における連結端子20の接触部21Aと端子70の対応接触部72B−1の接触部分の拡大図である。図7によく見られるように、一対の対応接触部72B−1は環状溝21A−1で接触部21Aをその直径方向に挟圧している。このように、上記対応接触部72B−1が上記環状溝21A−1と挟圧接触することにより、連結端子20の脚部21と端子70とは電気的に接続され、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合が完了する。
本実施形態では、既述したように、上記接触部21Aに環状溝21A−1を形成し、上記端子70において、凸条として形成されている一対の対応接触部72B−1によって該環状溝21A−1が挟圧されるようになっている。したがって、コネクタ嵌合状態において、図6(A),(B)における上方向の力が連結用コネクタ10に対して不用意に作用した場合であっても、連結方向での連結端子20と端子70との間で相対変位を可能としつつ、上記対応接触部72B−1は、脚部の軸線方向、すなわちコネクタ嵌合方向で環状溝21A−1の縁部と係止するので、これによって、コネクタ同士の抜けの抑制が可能となる。
第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との嵌合も、上述した第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合と同様の要領で行われる。このようにして、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合および第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との嵌合が完了することにより、基板用コネクタ60と基板用コネクタ90とは、連結用コネクタ10で連結され、該連結用コネクタ10を介して電気的に接続される。
図8は、コネクタ嵌合が完了した状態におけるコネクタ組立体1を示す平面図である。同図においては、連結端子20の状態を示すべく、金属板40および絶縁板の図示が省略されている。基板用コネクタ60,90は端子配列方向での相対位置が一致しているので、該基板用コネクタ60,90に嵌合される連結用コネクタ10は第一コネクタ部11および第二コネクタ部12間での端子配列方向での相対位置がずれることはない。したがって、図8に示されているように、連結端子20の連結部23およびハウジング30の接合部33は、連結方向、すなわち図8において左右方向に傾くことなく位置している。
<基板用コネクタ60,90の相対位置が連結方向でずれている場合>
次に、該基板用コネクタ60,90の連結方向での相対位置が正規位置から若干ずれている場合についてのコネクタ嵌合について説明する。
まず、連結用コネクタ10の被案内部31K,32Kと基板用コネクタ60,90の案内部83,113との位置を一致させる。しかし、本実施形態では、連結用コネクタ10においては第一コネクタ部11および第二コネクタ部12の連結方向での相対位置がずれていないのに対し、二つの基板用コネクタ60,90は、上記連結方向での相対位置が若干ずれている。したがって、第一コネクタ部11および第二コネクタ部12のうち一方のコネクタ部に設けられた被案内部と該被案内部に対応する案内部との位置を一致させると、他方に設けられた被案内部と該被案内部に対応する案内部との相対位置が連結方向で上記正規位置からずれることとなる。なお、この時点においては、まだ、第一コネクタ部11の接触部21Aは基板用コネクタ60のハウジング80の孔部82まで到達していない。
本実施形態では、上記一方のコネクタ部としての第二コネクタ部12の被案内部32Kと該被案内部32Kに対応する基板用コネクタ90の案内部113との位置を一致させる場合について説明する。この場合、他方のコネクタ部たる第一コネクタ部11の被案内部31Kと該被案内部31Kに対応する基板用コネクタ60の案内部83との相対位置が連結方向で正規位置からずれる。本実施形態では、上記被案内部31Kと上記案内部83とは、該被案内部31Kの被誘込斜面31K−1と、案内部83の誘込斜面83Aとが、連結方向において重複する範囲にある程度にずれているものとする。
次に、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対して上方から押し込むように嵌合操作を行う。このように連結用コネクタ10を上方から押し込むと、連結端子20と端子70との接続に先立ち、第一コネクタ部11の被案内部31Kは、該被案内部31Kの被誘込斜面31K−1が基板用コネクタ60の案内部83の誘込斜面83Aに連結方向で当接しながら上記案内部83に案内される。
このように上記被案内部31Kが連結方向で案内される過程において、第一コネクタ部11は、図6(A)に示されるような、該第一コネクタ部11の被案内部31Kと基板用コネクタ60の案内部83とが一致する位置にもたらされる。この結果、端子配列方向および連結方向において、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との相対位置および第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との相対位置の両方が一致する。
このような相対位置にもたらされた、第一コネクタ部11と基板用コネクタ部60との嵌合の形態は、既述した、基板用コネクタ60,90の相対位置が正規位置にある場合での、図6(A)に示される位置にもたらされた第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合の形態と同じであるので説明は省略する。また、第二コネクタ部12および基板用コネクタ90の嵌合の形態についても、既述した、基板用コネクタ60,90の相対位置が正規位置にある場合と同様に嵌合させることができる。
このような相対位置の修正について、図9を用いて、さらに詳述する。図9は、図6(B)に示される第一コネクタ部11および基板用コネクタ60の底面図であり、その一部に同図でのIX−IX断面を示すである。図9では、回路基板P1の図示は省略されている。既述したように、基板用コネクタ60のハウジング80は、連結方向(図9における上下方向)での寸法が受入凹部31Jの同方向での寸法よりも小さくなっている。
本実施形態では、図9に示されているように、上記ハウジング80が上記受入凹部31J内にて連結方向で該受入凹部31Jの中央位置にあるとき、既述したように、上記連結方向で対向する上記ハウジング80の両外壁面80Aと上記受入凹部31Jの内壁面との間に、上記連結方向において寸法aの隙間が形成されている。
また、基板用コネクタ60の案内部83の連結方向での内寸法は第一コネクタ部11の該被案内部31Kの同方向での寸法よりも大きい。本実施形態では、既述したように、図9に示されているように、上記被案内部31Kの両外壁面と上記案内部83の内壁面との間に、連結方向において寸法bの隙間が形成されている。該寸法bは上記寸法aと同じであるか寸法aよりも大きい。なお、本実施形態では、第二コネクタ部12および基板用コネクタ90においても、コネクタ嵌合状態にて、上記第一コネクタ部11および基板用コネクタ60と同様の位置関係にある。
また、既述したように、基板用コネクタ60のハウジング80の孔部82は、連結方向での内寸法が、連結端子20の接触部21Aの直径よりも大きくなっている。本実施形態では、既述したように、図9に示されているように、該接触部21Aが上記孔部82の連結方向での中央位置にあるとき、該接触部21Aと該孔部82の縁部との間に、連結方向において寸法cの隙間が形成されている。該寸法cは上記寸法aと同じであるか寸法aよりも大きい。なお、本実施形態では、第二コネクタ部12および基板用コネクタ90においても、コネクタ嵌合状態にて、上記第一コネクタ部11および基板用コネクタ60と同様の位置関係にある。
本実施形態では、ハウジング80の外壁面80Aと受入凹部31Jの内壁面との間に連結方向の隙間が形成されるようになっているので、基板用コネクタ60と基板用コネクタ90の相対位置が正規位置、すなわち図9に示されている位置から連結方向で多少ずれていても、コネクタ嵌合状態にて、上記ハウジング80は上記受入凹部31J内に収容されるとともに、連結用コネクタ10の接触部21Aと基板用コネクタ60の対応接触部72B−1との接触状態を確保できる。
本実施形態では、ハウジング80の該壁面80Aと上記受入凹部31Jの内面との間には寸法aの隙間が形成されているので、基板用コネクタ60は、連結方向において正規位置(図9に示される位置)からハウジング外方(図9における上方向)へ最大で寸法aのずれが許容され、また、連結方向において正規位置からハウジング内方(図9における下方向)へも最大で寸法aのずれが許容される。また、基板用コネクタ90も、基板用コネクタ60と同様に、連結方向において正規位置からハウジング外方および内方へそれぞれ最大で寸法aのずれが許容される。したがって、基板用コネクタ60と基板用コネクタ90との相対位置が、連結方向において正規位置から互いに近づく方向、すなわちハウジング内方へ最大で寸法2a、そして互いに離れる方向、すなわちハウジング外方へ最大で寸法2aずれていても、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対して難なく嵌合させることができる。
本実施形態では、上述したように、被案内部31Kの両外壁面と上記案内部83の内壁面との間の寸法bおよびハウジング80の孔部82の縁部と接触部21Aの環状溝21A−1との隙間の寸法cは、ハウジング80の両外壁面80Aと上記受入凹部31Jの内面との間の寸法aと同じであるか該寸法aより大きい。したがって、基板用コネクタが60が正規位置から連結方向で寸法aずれている場合において、環状溝21Aが孔部82の縁部に当接したり、上記被案内部31Kの外壁面が案内部83の内壁面に当接したりすることにより、上記寸法aのずれの許容が妨げられることはない。
<基板用コネクタ60,90の相対位置が端子配列方向でずれている場合>
次に、該基板用コネクタ60,90の端子配列方向での相対位置が若干ずれている場合についてのコネクタ嵌合について説明する。
まず、連結用コネクタ10の被案内部31K,32Kと基板用コネクタ60,90の案内部83,113との位置を一致させる。しかし、本実施形態では、連結用コネクタ10においては、第一コネクタ部11および第二コネクタ部12間の端子配列方向での相対位置がずれていないのに対し、二つの基板用コネクタ60,90間の端子配列方向での相対位置が若干ずれている。したがって、第一コネクタ部11および第二コネクタ部12のうち一方に設けられた被案内部と該被案内部に対応する案内部との位置を一致させると、他方に設けられた被案内部と該被案内部に対応する案内部との相対位置が端子配列方向でずれることとなる。なお、この時点においては、まだ、第一コネクタ部11の接触部21Aは基板用コネクタ60のハウジング80の孔部82まで到達していない。
本実施形態では、第二コネクタ部12の被案内部32Kと基板用コネクタ90の案内部113との位置を一致させる場合について説明する。この場合、第一コネクタ部11の被案内部31Kと基板用コネクタ60の案内部83との相対位置が端子配列方向で正規位置からずれる。本実施形態では、上記被案内部31Kと上記案内部83とは、該被案内部31Kの被誘込斜面31K−1と、案内部83の誘込斜面83Aとが、端子配列方向において重複する範囲にある程度にずれているものとする。
次に、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対して上方から押し込むように嵌合操作を行う。このように連結用コネクタ10を上方から押し込むと、連結端子20と端子70との接続に先立ち、第一コネクタ部11の被案内部31Kは、該被案内部31Kの被誘込斜面31K−1が基板用コネクタ60の案内部83の誘込斜面83Aに端子配列方向で当接しながら上記案内部83に案内される。
このように上記被案内部31Kが端子配列方向で案内されることにより、第一コネクタ部11は、図6(A)に示されるような、該第一コネクタ部11の被案内部31Kと基板用コネクタ60の案内部83とが上記端子配列方向で一致する位置にもたらされる。この結果、端子配列方向において第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との相対位置および第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との相対位置の両方が一致する。
このような相対位置にもたらされた、第一コネクタ部11と基板用コネクタ部60との嵌合の形態は、既述した、基板用コネクタ60,90の相対位置が正規位置にある場合での、図6(A)に示される位置にもたらされた第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との嵌合の形態と同じであるので説明は省略する。また、第二コネクタ部12および基板用コネクタ90の嵌合の形態についても、既述した、基板用コネクタ60,90の相対位置が正規位置にある場合と同様に嵌合させることができる。
このような相対位置の修正について、図10および図11を用いて、さらに詳述する。図10は、コネクタ嵌合が完了した状態におけるコネクタ組立体1を示す平面図である。同図においては、連結端子20の状態を示すべく、金属板40および絶縁板の図示が省略されている。コネクタ嵌合前は連結方向に延びていた連結端子20は、コネクタ嵌合後、第一コネクタ部11および第二コネクタ部12の端子配列方向での相対位置がずれたことにより、弾性撓みを伴うことなく、図10に示されているような、連結方向から端子配列方向へ傾いた姿勢にもたらされる。また、第一コネクタ部11および第二コネクタ部12の相対位置のずれに伴い、接合部33のみが、図10に示されるように、連結方向から端子配列方向に傾いた姿勢に弾性変形する。
以下、コネクタ嵌合時における連結端子20の姿勢の変化について、図11にもとづき、さらに説明する。本実施形態では、既述したように、連結端子20は、第一コネクタ部11の第一支持部材31によって脚部21が支持孔31D−1に対して該脚部21の軸線周りに回動可能に支持されており、第二コネクタ部12の第二支持部材32によって脚部22が支持孔32D−1に対して該脚部22の軸線まわりに回動可能に支持されている。したがって、第一コネクタ部11の被案内部31Kが基板用コネクタ60の案内部83に端子配列方向で案内されているとき、上記脚部21,22はぞれぞれの軸線まわりに回動し、該回動に伴って、連結端子20の連結部23は、上方から見て左右方向にて第一コネクタ部11が案内される方向へ傾き、図10に示される姿勢となる。このとき、脚部21,22は、それらの軸線まわりに回動するので、傾斜する連結部23は撓むことはない。
図11は、図10に示した第一コネクタ部11の収容溝31Gに収容された連結端子20の一部を示す拡大図である。既述したように、端子配列方向における収容溝31Gの寸法は、同方向における連結端子20の連結部23の端部の寸法よりも大きくなっている。すなわち、図11に示されているように、収容溝31Gと該収容溝31Gに収容される上記連結部23の端部との間には端子配列方向で寸法dの隙間が形成されている。また、第二コネクタ部12の収容溝32Gにおいても収容溝31Gと同様の隙間が形成されている。
連結部23は、収容溝31G,32Gにおける隙間によって脚部21,22の軸線まわりの回動に伴う傾斜が許容されている。具体的には、図11に示されるように、二点鎖線で図示される、連結方向に延びる位置(コネクタ嵌合前における位置)と、実線で図示される、連結方向に対して傾いた位置(コネクタ嵌合後の位置)との間、すなわち寸法dの範囲内で傾斜可能となっている。これによって、第一コネクタ部11が第二コネクタ部12に対して端子配列方向でずれるように移動することが可能となっている。本実施形態では、端子配列方向での基板用コネクタ60と基板用コネクタ90とのずれは、上記寸法dが大きくなるほど大きく許容される。また、上記ずれは、連結方向での第一コネクタ部11と第二コネクタ部12との間隔が大きく、かつ、それに合わせて連結部23が長くなるほど大きく許容される。
なお、上記収容溝31G,32Gを形成する隔壁部31F,32Fをハウジング30に設けることは必須ではない。なぜならば、該隔壁部31F,32Fを設けない場合には、連結端子20の連結部23は、もはや上記寸法2dという制限を受けることなく傾斜することができるからである。
連結部23が傾斜することにより、連結方向における脚部21と脚部22との距離は変化する。連結部23が正規位置、すなわち連結方向に延びる位置から傾斜したときの脚部21と脚部22との連結方向での距離は、連結部23が傾斜する前、すなわち正規位置にあるときの連結方向での脚部21と脚部22との距離よりもわずかに短くなる。換言すると、連結部23の傾斜中、連結方向において脚部21および脚部22は移動していると言える。
本実施形態では、図4によく見られるように、基板用コネクタ60,90のハウジング80,110の孔部82,112は、連結方向に延びる長円形状に形成されており、該孔部82,112に挿入される脚部21,22の接触部21A,22Aと該孔部82,112の縁部との間には、図9で示されるように、連結方向で寸法aの隙間が形成されている。連結部23の傾斜時における脚部21と脚部22との連結方向での移動は上記隙間によって許容される。このようにして、連結方向における脚部21,22の移動が許容されることにより、連結部23ひいては連結端子20の傾斜が許容されている。
また、本実施形態では、図9に見られるように、基板用コネクタ60,90の対応接触部72B−1,102B−1が、連結方向において、孔部82,112とほぼ同寸法で延びているので、上記連結部23が傾斜することにより脚部21,22が連結方向で移動しても、上記脚部21,22の接触部21A,22Aと対応接触部72B−1,102B−1との接触状態を常時確保できる。
本実施形態では、連結端子20は、脚部21が第一コネクタ部11の第一支持部材31によって支持されており、脚部22が第二支持部材32の第二支持部材32によって支持されている。したがって、基板用コネクタ60および基板用コネクタ90の相対位置が端子配列方向でずれていても、これに合わせて第一コネクタ部11と第二コネクタ部12を相対変位させることできる。
また、脚部21,22は、第一支持部材31および第二支持部材32そして基板用コネクタ60,90の端子70,100によって、軸線まわりで回動可能に支持されているので、第一コネクタ部11と第二コネクタ部12とが端子配列方向に相対変位したときに、脚部21,22は支持孔31D−1,32D−1に対して軸線まわりで回動し、連結端子20の連結部23は弾性変形することなく端子配列方向へ傾斜する。したがって、上記連結部23の傾斜に起因して上記脚部21,22が基板用コネクタ60,90の端子70,100から受ける端子配列方向の力はきわめて小さい。なお、接合部33のみは、既述のとおり、端子配列方向にて弾性変形する。
したがって、上記端子70,100には、上記連結部23の傾斜に起因する上記脚部21,22からのきわめて小さい反力そして接合部33の弾性変形に起因する反力が作用する。該接合部33が設けられているのは、第一支持部材31と第二支持部材32を端子配列方向における二箇所のみであり、該接合部33の弾性変形に起因する反力もきわめて小さい。したがって、基板用コネクタ60,90の端子70,100と回路基板上の対応回路部との半田接続部分に加わる上記脚部21,22および上記接合部33からの反力はきわめて小さいので、コネクタ組立体1の長期間使用時においても、該半田接続部分の損傷が回避され、良好な電気接続状態を維持できる。
また、上記接合部33は、連結用コネクタ10を基板用コネクタ60,90に対する嵌合接続の際の位置決めのために設けられたものであり、コネクタ嵌合完了後において特に役割を担っているわけではないので、コネクタ嵌合完了後に上記接合部33を切断しても何ら支障はない。そして、該接合部33を切断することによって、接合部33の弾性変形に起因する反力は小さいがその反力さえも生じなくなり、その結果、基板用コネクタ60,90の端子70,100と回路基板状の対応回路部との半田接続部分に該反力は作用しなくなる。これによって、上記半田接続部分の損傷を回避する効果および良好な電気接続状態を維持する効果が向上する。
本実施形態では、コネクタ嵌合の際のコネクタ同士の位置決めのために上記接合部33を連結用コネクタ10に設けたが、該接合部33は必須ではなく、連結用コネクタ10に設けられていなくてもよい。
本実施形態では、連結用コネクタ10の脚部21,22の接触部21A,22Aに形成された環状溝21A−1,22A−1によって、該環状溝21A−1,22A−1で基板用コネクタ60,90の対応接触部72B−1,102B−1と接触するようになっているので、コネクタ嵌合状態において、上記対応接触部72B−1,102B−1が上記脚部21,22の軸線方向、すなわちコネクタ嵌合方向で上記環状溝21A−1,22A−1の縁部と係止し、これによって、コネクタの抜けの抑制が可能となる。
また、本実施形態では、図5にも見られるように、上記環状溝21A−1,22A−1を挟圧する対応接触部72B−1,102B−1は連結方向に延びる突部として形成されているので、該環状溝21A−1,22A−1と対応接触部72B−1,102B−1との接触面積を小さくできる。これによって、仮に、コネクタ嵌合状態において、基板用電気コネクタ60,90に不用意な外力が加わった結果、該基板用電気コネクタ同士60,90の端子配列方向での相対位置がずれたとしても、上記脚部21,22の回動が容易になされる。
本実施形態では、連結方向および端子配列方向での第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との位置を合わせ、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との位置がずれた状態でコネクタ嵌合を行う形態について説明したが、これに代えて、第一コネクタ部11と基板用コネクタ60との位置を合わせ、第二コネクタ部12と基板用コネクタ90との位置がずれた状態でコネクタ嵌合を行ってもよいことは言うまでもない。
本実施形態では、基板用コネクタ60および基板用コネクタ90の相対位置が連結方向または端子配列方向において正規位置からずれている場合について説明したが、本実施形態が、上記相対位置が連結方向および端子配列方向の両方の方向において正規位置からずれている場合であっても、有効であることが言うまでもない。
基板用コネクタ60,90の相対位置においては、基板用コネクタ60,90の連結方向でのずれ、端子配列方向でのずれ、これら両方向のずれを伴い回路基板面に平行な面内での傾きをもったずれが生じ得る。本実施形態に係る連結用コネクタ10では、第一コネクタ部11と第二コネクタ部12は、これらのずれを許容すべく、既述したように、連結方向での相対変位、端子配列方向での相対変位、これら両方向での相対変位を伴い回路基板面に平行な面内での傾きをもった複合相対変位が可能となっている。
したがって、本実施形態では、基板用コネクタ60,90における上述のすべてのずれに合わせて第一コネクタ部11および第二コネクタ部12を変位させることが可能であり、難なくコネクタ同士を嵌合することができる。
また、連結用コネクタ10における上記複合相対変位の際には、上記端子配列方向での相対変位と同様、連結端子20の連結部23が弾性変形することなく傾斜する。該連結部23の傾斜によって、基板用コネクタ60,90の端子70,100と対応回路部との半田接続部分に、該連結部23の弾性変形に起因する反力が加わることはないので、該半田接続部分の損傷が回避され、良好な電気接続状態を維持できる。
本実施形態では、両基板用コネクタの孔部が、図4によく見られるように、連結方向に延びた長円形状をなしていることとしたが、これに代えて、一方の基板用コネクタの孔部を長円形状とし、他方の基板用コネクタの孔部を連結端子の脚部の外周円とほぼ同径の円形として形成してもよい。
図12には、その一例として、一方の基板用コネクタの孔部が長円形状、他方の基板用コネクタの孔部が円形として形成されている形態を示す図である。上記一方の基板用コネクタは、本実施形態の基板用コネクタ60である。このような形態によっても、基板用コネクタ60の孔部82,基板用コネクタ90’の孔部112’の両方で脚部21,22の回動ひいては連結部23の傾斜を許容しつつ、上記孔部82によって、脚部21の連結方向での変位が許容される。換言すれば、第二コネクタ部12に対する第一コネクタ部11の端子配列方向と連結方向の両方向で複合させた相対変位が可能となる。なお、基板用コネクタ60の孔部82が円形状、基板用コネクタ90の孔部112’が長孔形状として形成されていてもよいことは言うまでもない。
本実施形態では、連結用コネクタは、同一水平面上にて板面が互いに平行に延びる二つの回路基板上にそれぞれ配置される基板用コネクタ同士に嵌合して両基板用コネクタを接続することとしたが、本発明で対応可能な回路基板の位置および基板用コネクタの位置はこれに限られない。例えば、回路基板や基板用コネクタが上下方向にずれて位置していてもよく、あるいは二つの回路基板において基板用コネクタが取り付けられる面が互いに逆でもよい。要は、上下方向で見た両基板用コネクタの相対位置が既述したようになっていればよい。
例えば、回路基板の面に対して平行な方向から見た側面図である図13に示されるように、基板用コネクタは、異なる水平面上にて板面が互いに平行に延びる二つの回路基板における同じ側の板面上に配置されてもよい。同図では、連結用コネクタの連結端子120以外の部材の図示は省略されている。同図に示されているように、基板用コネクタ90は、回路基板P1上に配置された基板用コネクタ60よりもコネクタ嵌合方向にて上方の位置で回路基板P2上に配置されており、両基板用コネクタと接続される連結端子120の連結部123は、クランク状に屈曲して形成されている。
また、図13と同じく側面図である図14に示されているように、基板用コネクタは、異なる水平面上にて板面が互いに平行に延びる二つの回路基板における互いに逆側の板面上に配置されてもよい。同図では、連結用コネクタの端子220以外の部材の図示は省略されている。同図に示されているように、回路基板P1上に配置された基板用コネクタ60は基板用コネクタ90よりもコネクタ嵌合方向にて上方の位置で回路基板P2上に配置されており、また、基板用コネクタ60は回路基板P1の下面にそして基板用コネクタ90は回路基板P2の上面に配置されている。そして、両基板用コネクタと接続される連結用コネクタの連結端子223において、基板用コネクタ60と接続される脚部221は連結部223の一方の端部から上方に延びて形成され、基板用コネクタ90と接続される脚部222は連結部223の他方の端部から下方に延びて形成されている。
本実施形態では、連結端子の脚部は円柱形状をなしていることとしたが、脚部の形状はこれには限られない。例えば、図15(A)に示されるように、脚部は、略四角柱状をなし、端子配列方向に対して直角な面の連結方向中央位置でコネクタ嵌合方向に延び、該コネクタ嵌合方向に対して直角な断面が略かまぼこ形状に凸湾曲した凸条部321Aが形成された形状をなしていてもよい。脚部をこのような形状とすることにより、コネクタ嵌合状態において、不用意な外力に起因して基板用コネクタ同士の相対位置が端子配列方向でずれた場合であっても、上記脚部321を容易に回動させることができる。
また、図15(B)に示されるように、連結端子の脚部421は四角柱形状に形成され、該四角柱形状の稜線421Aで基板用コネクタの対応接触部に挟圧されるようになっていてもよい。このように、脚部421を四角柱形状として稜線421Aで上記対応接触部と接触させることにより、該脚部421と対応接触部との接触面積が小さくなるので、該脚部421と対応接触部との接圧を大きくすることができる。また、コネクタ嵌合状態において、不用意な外力に起因して基板用コネクタ同士の相対位置が端子配列方向でずれた場合であっても、上記脚部421を容易に回動させることができる。
また、図15(C)に示されるように、連結部の脚部は、略四角柱形状をなし、端子配列方向に直角な断面が略かまぼこ形状に凸湾曲した面が端子配列方向に直角な面に形成された形状にしてもよい。脚部をこのような形状とすることにより、コネクタ嵌合状態において、不用意な外力に起因して基板用コネクタ同士の相対位置が端子配列方向でずれた場合であっても、上記脚部521を容易に回動させることができる。
また、図16(A)に示されるように、連結部の脚部は連結方向に延びる直方体形状に形成してもよい。このような形状の連結端子620は、金属板の打抜き加工だけで製造することができるので、打抜き加工およびプレス加工を必要とする本実施形態と比較して、連結端子を容易に製造することができる。
また、脚部を上記直方体形状にする場合には、基板用コネクタの対応接触部は、一対の弾性片の対向面から互いに近づく方向へ突出する突起部として形成されているのが好ましい。図16(B)は、連結用コネクタの連結端子と基板用コネクタの端子の接触状態における、連結方向に対して直角な面での断面図であり、該連結方向における上記突起部の位置での断面を示している。同図に示されるように、基板用コネクタの端子670は連結端子620の脚部621に対して、上記突起部として形成された対応接触部672Bで点接触する。これによって、該脚部621と対応接触部672Bとの接触面積が小さくなるので、該脚部621と対応接触部672Bとの接圧を大きくすることができる。また、コネクタ嵌合状態において、不用意な外力に起因して基板用コネクタ同士の相対位置が端子配列方向でずれた場合であっても、上記脚部621を容易に回動させることができる。
図15(A)乃至(C)および図16(A),(B)では、一方の脚部のみを図示したが、他方の脚部も該一方の脚部と同じ形状に形成されている。
本実施形態では、連結用コネクタの連結端子は、金属板をΠ字状に打ち抜いた後、下方へ向けて延びる部分にプレス加工を施して円柱形状の二つの脚部を成形することにより製造されるΠ字状の部材であることとしたが、これに代えて、連結端子は、軸線に対して直角な断面が円形をなす棒状の金属部材の両端部を同じ方向に屈曲させて形成した逆U字状の部材としてもよい。図17は、その一例を示す図であり、同図では、連結用コネクタの連結端子720以外の部材および回路基板の図示は省略されている。かかる連結端子720は、軸線に対して直角な断面が円形をなす棒状の金属部材を屈曲加工するだけで製造できるので、上記Π字状の連結端子よりも容易に製造できる。また、かかる連結端子720は円形の外周面を有しているので、本実施形態と同様、脚部721,722の回動する角度にかかわらず、該脚部721,722と基板用コネクタの対応接触部との接触において、一定の接圧を維持することができる。
本実施形態に係る連結用コネクタおよび基板用コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。 図1の連結用コネクタの複数の連結端子およびハウジングを分解して上方から見た斜視図である。図1の連結用コネクタを底面側から見た斜視図である。 図3は、図1の連結用コネクタを上下反転させて示した斜視図である。 回路基板上にそれぞれ配置された基板用コネクタを示す斜視図である。 連結用コネクタの連結端子と基板用コネクタの端子を示す斜視図である。 第一コネクタ部および基板用コネクタの、連結方向に直角な面での断面図であり、(A)はコネクタ嵌合前、(B)コネクタ嵌合状態を示す。 図6(B)における連結端子の接触部と端子の対応接触部の接触部分の拡大図である。 コネクタ嵌合が完了した状態におけるコネクタ組立体を示す平面図である。 図6(B)に示される第一コネクタ部および基板用コネクタの底面図であり、その一部にてIX−IX断面を示すである。 コネクタ嵌合が完了した状態におけるコネクタ組立体を示す平面図である。 図10に示した第一コネクタ部の収容溝に収容された連結端子の一部を示す拡大図である。 基板用コネクタの変形例を示す斜視図である。 連結端子の連結部の変形例を示す側面図である。 連結端子の連結部の変形例を示す側面図である。 (A),(B),(C)とも連結端子の脚部の変形例を示す斜視図である。 連結端子の脚部の変形例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図を示す。 連結端子の連結部の変形例を示す側面図である。
符号の説明
1 コネクタ組立体 32 第二支持部材
10 連結用コネクタ 32G 収容溝
20 連結端子 32K 被案内部
21,22 脚部 33 接合部
21A,22A 接触部 60,90 基板用コネクタ
21A−1,22A−1 環状溝 70,100 端子
23 連結部 72B−1,102B−1 対応接触部
30 ハウジング 80、110 ハウジング
31 第一支持部材 82,112 孔部
31G 収容溝 83,113 案内部
31K 被案内部 P1,P2 回路基板

Claims (8)

  1. 板面が互いに平行に延びる二つの回路基板上にそれぞれ配置される基板用電気コネクタに対して嵌合して該基板用電気コネクタ同士を接続する連結用電気コネクタにおいて、該連結用電気コネクタは、ハウジングと、該ハウジングに配列支持される複数の連結端子とを備え、該連結端子は、コネクタ嵌合方向を軸線として該軸線方向に延び基板用電気コネクタの端子と接続される接触部が先端側に形成された二つの脚部と、該二つの脚部を連結する連結部とを有し、上記ハウジングは、一方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第一支持部材と、他方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第二支持部材とを有し、該第一支持部材および第二支持部材は、上記連結端子により連結され、該連結端子の一方および他方の脚部を上記軸線まわりで回動可能に支持し、端子配列方向で相対変位可能となっていることを特徴とする連結用電気コネクタ。
  2. 連結用電気コネクタの連結端子の接触部は、該接触部の軸線方向中間部に環状溝が形成されていて、該環状溝で基板用電気コネクタの端子と接触して係合するようになっていることとする請求項1に記載の連結用電気コネクタ。
  3. 連結用電気コネクタのハウジングは、コネクタ嵌合時、端子同士の接続に先立ち、基板用電気コネクタに形成された案内部に端子配列方向で当接しながら該案内部に案内される被案内部を有していることとする請求項1または請求項2に記載の連結用電気コネクタ。
  4. 連結用電気コネクタのハウジングは、連結端子の連結部の少なくとも一部を収容するための収容溝を有しており、該収容溝は、端子配列方向で上記連結部との間に隙間を形成していることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の連結用電気コネクタ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の連結用電気コネクタと、板面が互いに平行に延びる二つの回路基板上にそれぞれ配置され該連結用電気コネクタに対して嵌合接続される基板用電気コネクタとを有するコネクタ組立体において、上記連結用電気コネクタは、ハウジングと、該ハウジングに配列支持される複数の連結端子とを備え、該連結端子は、コネクタ嵌合方向を軸線として該軸線方向に延び基板用電気コネクタの端子と接続される接触部が先端側に形成された二つの脚部と、該二つの脚部を連結する連結部とを有し、上記ハウジングは、一方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第一支持部材と、他方の脚部を接触部よりも連結部側で支持する第二支持部材とを有し、該第一支持部材および第二支持部材は、上記連結端子により連結され、該連結端子の一方および他方の脚部を上記軸線まわりで回動可能に支持し、端子配列方向で相対変位可能となっており、上記基板用電気コネクタの端子は、上記連結用電気コネクタの連結端子の接触部を上記軸線まわりで回動可能に支持することを特徴とするコネクタ組立体。
  6. 基板用電気コネクタの端子は、連結用電気コネクタの連結端子の接触部と接触する対応接触部が形成された一対の弾性片を有しており、該対応接触部は、上記一対の弾性片に形成され互いに近づく方向へ突出し上記連結端子の接触部を挟圧する突部であることとする請求項5に記載のコネクタ組立体。
  7. 連結用電気コネクタの連結端子の接触部は、該接触部の軸線方向中間部に環状溝が形成されていて、該環状溝で基板用電気コネクタの対応接触部に挟圧されるようになっていることとする請求項6に記載のコネクタ組立体。
  8. 基板用電気コネクタの端子の対応接触部は、回路基板と平行な方向に延びる凸条として形成されており、基板用電気コネクタのハウジングは、上記対応接触部と対応する位置に連結用電気コネクタの連結端子の脚部を受け入れる孔部を有していて、該孔部は、上記対応接触部と同方向に延びた形状をなしていることとする請求項6または請求項7に記載のコネクタ組立体。
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