JP2010030224A - 記録媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動ローラと従動ローラとからなるローラ対を用いた記録媒体の搬送過程において、記録媒体を損傷させることなく、その記録媒体を適正な搬送姿勢に維持して搬送することができる記録媒体搬送装置、及び該記録媒体搬送装置を備えた記録装置を提供する。
【解決手段】用紙及びCDを搬送するために駆動する排出駆動ローラ32と、排出駆動ローラ32との間に用紙及びCDを挟持する排出従動ローラ33とからなる排出ローラ対27を備え、排出ローラ対27は、排出従動ローラ33が、外周構造が異なる第1排出従動ローラ34と第2排出従動ローラ35により構成され、用紙の搬送時には、第1排出従動ローラ34が排出駆動ローラ32との間に用紙を挟持する第1の使用態様に切り替わり、CDの搬送時には、第2排出従動ローラ35が排出駆動ローラ32との間にCDを挟持する第2の使用態様に切り替わる。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば、インクジェット式プリンタなどの記録装置、及び該記録装置に備えられる記録媒体搬送装置に関する。
従来、用紙及び光ディスクの双方を記録媒体として選択的に搬送し、これらに印刷を施す記録装置として、搬送途中の記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して文字や画像を印刷するインクジェット式記録装置(以下、「プリンタ」と言う)が広く知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載のプリンタには、記録媒体を搬送するための搬送ローラ対及び排出ローラ対が、プラテンを挟んだ搬送方向の両側に各々配置されている。具体的には、用紙を搬送する場合における搬送方向の上流側に搬送ローラ対が設けられると共に、その場合における搬送方向の下流側に排出ローラ対が設けられている。
各ローラ対は、駆動ローラと、該駆動ローラに圧接して従動する従動ローラとによりそれぞれ構成されている。また、排出ローラ対における従動ローラは、その外周に多数の歯が形成された歯付きローラ(所謂ギザローラ)により構成されている。これは、インクの吐出により文字等を表面に印刷された用紙が排出ローラ対に挟持されつつ搬送方向の下流側に排出される際に、その用紙の表面に対しては歯付きローラの各歯の先端を点接触させることで、印刷内容に乱れを生じさせる虞のある従動ローラの接触面積の低減を図るためである。
しかしながら、記録媒体が光ディスクである場合には、次のような問題があった。すなわち、光ディスクのラベル面に歯付きローラの各歯が接触すると、該ラベル面を損傷してしまうことがあり、その場合には、その光ディスクに記憶されているデータが読み出せなくなる虞があった。
そこで、特許文献1に示すプリンタでは、光ディスクのラベル面に印刷をする場合、排出ローラ対における歯付きローラを駆動ローラから離間するように上方に退避させた後、光ディスクを載置したディスクトレイをプリンタ本体内に搬送方向で排出ローラがある側から手差しにより差し込むようにしている(図17(a)参照)。すなわち、ディスクトレイの先端が排出ローラ対における互いに離間した駆動ローラと歯付きローラとの間の空間域を通過して、プリンタ本体の内奥で互いに圧接状態にある搬送ローラ対の駆動ローラと従動ローラとに挟持(ニップ)される位置まで、ディスクトレイを差し込むようにしている。
そして、その状態から搬送ローラ対における駆動ローラを用紙搬送時とは逆方向に回転駆動させることでディスクトレイを搬送ローラ対側に移動させ、プラテン上を通過する光ディスクのラベル面に対して記録ヘッドがインクを吐出して印刷を実行するようにしている(図17(b)参照)。その後、搬送ローラ対における駆動ローラを、それまでとは逆方向に回転駆動させることでディスクトレイを排出ローラ対側に移動させ、ディスクトレイをプリンタ本体から取り出しできるようにしている。その結果、光ディスクは、排出ローラ対の歯付きローラにより損傷されることなく、そのラベル面に印刷が施される。
特開2007−301971号公報
ところで、特許文献1に記載のプリンタでは、光ディスクのラベル面に印刷を施す場合、排出ローラ対における従動ローラである歯付きローラが駆動ローラから離間するように退避移動する構成となっている。そのため、この排出ローラ対によっては駆動ローラと従動ローラ(歯付きローラ)とが協働してディスクトレイを挟持できなくなることから、ディスクトレイ及び該ディスクトレイに載置された光ディスクの搬送姿勢を適正に維持できなくなり、搬送途中に施される印刷の品質が低下する虞があった。
また、特許文献1に記載のプリンタでは、光ディスクのラベル面に印刷を施す場合、プリンタ本体の内奥に位置する搬送ローラ対がディスクトレイの先端を挟持した状態となり、その搬送ローラ対における駆動ローラが回転駆動することによりディスクトレイを搬送方向に沿って移動させるための駆動力を付与する構成となっている。そのため、ディスクトレイをプリンタ本体内に差し込む際には、その差込時においてプリンタ本体の内奥に位置する搬送ローラ対の駆動ローラと従動ローラとに挟持される位置までディスクトレイの先端を差し込む必要がある。
したがって、ディスクトレイの長さは、プリンタ本体におけるディスクトレイが差し込まれる側の壁面(図17(a)(b)では左側の壁面)からプリンタ本体内の排出ローラに至るまでの距離と、その排出ローラ対からプラテンを越えて搬送ローラ対に至るまでの距離との合計以上となるように長く設計されていた。その結果、ディスクトレイは、サイズの大型化に伴って、重力方向に撓み変形し易くなることから、そうしたディスクトレイに載置された光ディスクの搬送姿勢を適正に維持できなくなり、搬送途中に施される印刷の品質が低下する虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動ローラと従動ローラとからなるローラ対を用いた記録媒体の搬送過程において、記録媒体を損傷させることなく、その記録媒体を適正な搬送姿勢に維持して搬送することができる記録媒体搬送装置、及び該記録媒体搬送装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体を搬送経路に沿って搬送するために駆動回転する駆動ローラと、該駆動ローラとの間に前記記録媒体を挟持しつつ従動回転する従動ローラとからなるローラ対を備えた記録媒体搬送装置であって、前記ローラ対は、前記従動ローラが、前記記録媒体の種類に応じて切り替え使用される外周構造を互いに異にした第1の従動ローラと第2の従動ローラとにより構成され、第1の記録媒体の搬送時には、前記第1の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第1の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様に切り替わる一方、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体の搬送時には、前記第2の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第2の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様に切り替わる。
上記構成によれば、ローラ対は、搬送する記録媒体の種類に応じて、駆動ローラとの間に記録媒体を挟持して従動する従動ローラを適宜切り替える。そのため、記録媒体の材質に不適な外周構造を有する従動ローラを圧接させた場合に生じ得る記録媒体の損傷を伴うことなく、その記録媒体の搬送に適した従動ローラが駆動ローラとの間に記録媒体を挟持しつつ従動回転することにより、その記録媒体を適正な搬送姿勢に維持して搬送することができる。また、単一のローラ対で複数種類の記録媒体の搬送に対応することができるため、記録媒体の種類毎に適切なローラ対を個別に設ける場合と比較して、ローラ対の設置数を低減することで装置全体の小型化を図ることができる。
また、本発明の記録媒体搬送装置は、記録媒体を搬送経路に沿って搬送するために駆動回転する駆動ローラと、該駆動ローラとの間に前記記録媒体を挟持しつつ従動回転する従動ローラとからなるローラ対を備えた記録媒体搬送装置であって、前記搬送経路上における前記記録媒体に対する記録処理が施される位置を挟んだ搬送方向の一方側に設けられ、前記従動ローラが、前記記録媒体の種類如何に関わらず常に使用される一つの従動ローラにて構成された第1のローラ対と、前記搬送経路上における前記記録媒体に対する記録処理が施される位置を挟んだ搬送方向の他方側に設けられ、前記従動ローラが、前記記録媒体の種類に応じて切り替え使用される外周構造を互いに異にした第1の従動ローラと第2の従動ローラとにより構成とされた第2のローラ対と、該第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を、第1の記録媒体の搬送時には、前記第1の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第1の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様になる一方、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体の搬送時には、前記第2の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第2の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様になるように切り替える切り替え手段とを備えた。
上記構成によれば、第2のローラ対は、搬送する記録媒体の種類に応じて、駆動ローラとの間に記録媒体を挟持して従動する従動ローラを適宜切り替える。そのため、第2のローラ対においては、記録媒体の材質に不適な外周構造を有する従動ローラを圧接させた場合に生じ得る記録媒体の損傷を伴うことなく、その記録媒体の搬送に適した従動ローラが駆動ローラとの間に記録媒体を挟持しつつ従動回転することにより、その記録媒体を適正な搬送姿勢に維持して搬送することができる。また、第2のローラ対については、単一のローラ対で複数種類の記録媒体の搬送に対応することができるため、記録媒体の種類毎に適切なローラ対を個別に設ける場合と比較して、ローラ対の設置数を低減することで装置全体の小型化を図ることができる。
しかも、第2のローラ対は、搬送経路上における記録媒体に対する記録処理が施される位置を挟んで第1のローラ対とは搬送方向で反対側の位置に設けられている。そのため、第2のローラ対の設けられた側から記録媒体を支持部材上に支持された状態で搬送経路に沿って差し入れる場合には、その支持部材の搬送方向の長さを短縮することが可能となる。したがって、搬送経路に沿って搬送される支持部材が重力方向に撓み変形し難くなり、その支持部材上に支持された記録媒体を適正な搬送姿勢に維持して搬送することができる。
また、本発明の記録媒体搬送装置は、前記記録媒体の搬送経路上で前記第2のローラ対から見て前記第1のローラ対とは反対側となる位置において、前記第2の記録媒体を前記搬送経路に沿って移動するようにガイドするガイド位置と、該ガイド位置から前記搬送経路外に離間した非ガイド位置との間を変位するガイド部材を更に備え、前記切り替え手段は、前記ガイド部材が前記ガイド位置に変位した場合に前記第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を前記第2の使用態様に切り替える一方、前記ガイド部材が前記非ガイド位置に変位した場合に前記第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を前記第1の使用態様に切り替える。
上記構成によれば、第2の記録媒体を搬送するためにガイド部材がガイド位置に変位すると、そのガイド部材の変位に伴い切り替え手段が第2のローラ対を第2の使用態様に切り替えるため、ガイド部材を第2のローラ対の使用態様を切り替えるためのトリガ部材として兼用することができ、部品点数を削減して装置全体の製造コストを抑制することができる。
また、本発明の記録媒体搬送装置において、前記切り替え手段は、前記ガイド部材と、前記第2のローラ対における前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係する連係機構を更に備え、該連係機構は、前記ガイド部材が前記ガイド位置に変位した場合には、前記第2のローラ対が前記第1の使用態様から前記第2の使用態様に切り替わるように、前記ガイド部材と前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係すると共に、前記ガイド部材が前記非ガイド位置に変位した場合には、前記第2のローラ対が前記第2の使用態様から前記第1の使用態様に切り替わるように、前記ガイド部材と前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係するように構成されている。
上記構成によれば、連係機構は、ガイド部材の変位動作に連動して作動することにより、第2のローラ対における従動ローラの使用態様を容易に切り替えることができる。すなわち、ガイド部材がガイド位置から非ガイド位置に変位する動作を利用して、第1の記録媒体の搬送に適した第1の従動ローラを駆動ローラと対応した位置に移動させると共に、第1の記録媒体の搬送に適さない第2の従動ローラを駆動ローラから離間した位置に移動させることができる。また、連係機構は、ガイド部材が非ガイド位置からガイド位置に変位する動作を利用して、第2の記録媒体の搬送に適した第2の従動ローラを駆動ローラと対応した位置に移動させると共に、第2の記録媒体の搬送に適さない第1の従動ローラを駆動ローラから離間した位置に移動させることができる。
また、本発明の記録媒体搬送装置において、前記連係機構は、前記ガイド部材の変位動作に連動して前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と平行な軸線を中心に揺動するローラアームと、該ローラアームの揺動に伴い前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に変位するように該ローラアームに対して回動自在に支持された可動軸と、該可動軸の軸線に対して平行に延びる軸線を有し、且つ該軸線と直交する方向への変位不能に固定された固定軸と、一端側が前記可動軸に回動自在に支持されると共に、他端側が前記固定軸に対して該固定軸を摺動可能に係合させる長孔を介して回動自在に支持されるリンクレバーと、前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラをともに保持しつつ、前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に前記リンクレバーと一体に連動する連動部材と、を含んで構成される。
上記構成によれば、ガイド部材の変位動作に連動してローラアームが揺動すると、そのローラアームの揺動に伴い可動軸が移動するため、その可動軸に一端側を回動自在に支持されたリンクレバーが他端側の長孔に固定軸を摺動させつつ変位する。すると、連動部材がリンクレバーと一体に連動する結果、連動部材に保持される第1の従動ローラ及び第2の従動ローラが、それらの回転軸線と交差する方向に変位して駆動ローラに対する相対的な位置関係を切り替える。したがって、ガイド部材の変位動作と第2のローラ対における従動ローラの使用態様の切り替え操作とを機械的に連係する連係機構を簡便な構成で実現することができる。
また、本発明の記録媒体搬送装置において、前記連係機構は、前記ガイド部材の変位動作に連動して前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と平行な軸線を中心に回動するカム部材と、該カム部材のカム面に当接することにより、前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラをともに保持しつつ、前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に揺動しながら変位する変位部材と、を含んで構成される。
上記構成によれば、ガイド部材の変位動作に連動してカム部材が回動すると、そのカム部材のカム面に当接している揺動部材が揺動する結果、揺動部材に保持される第1の従動ローラ及び第2の従動ローラが軸線方向と直交する方向に変位し、駆動ローラに対する相対的な位置関係を切り替える。したがって、ガイド部材の変位動作と第2のローラ対における従動ローラの使用態様の切り替え操作とを機械的に連係する機構を簡便な構成で実現することができる。
また、本発明の記録装置は、上記構成の記録媒体搬送装置と、該記録媒体搬送装置により搬送される記録媒体に対して前記搬送経路の途中位置にて記録処理を施す記録手段と、を備えた。上記構成によれば、上記記録媒体搬送装置と同様の作用効果が得られる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)において具体化した第1の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。なお、以下の明細書中の説明において、「前後方向」「左右方向」「上下方向」をいう場合は、図中において矢印で示す方向をいうものとする。
図1に示すように、記録装置としてのプリンタ11は、略矩形箱状の筐体12を備えている。そして、筐体12の後面側の上部には、第1の記録媒体としての用紙13を筐体12内に給送するための給紙トレイ14が装着されている。また、筐体12の前面側の上部には、プリンタ11の印刷動作を操作するための操作パネル15が配置されている。また、筐体12の前面の下部には、筐体12の開口を開閉する開閉蓋16が設けられている。
図2は、本実施形態のプリンタ11が筐体12を取り外された状態で示されており、図2に示すように、略矩形枠体状のフレーム17内には、フレーム17の長手方向に沿ってガイド軸18が架設されている。そして、ガイド軸18には、キャリッジ19が、ガイド軸18の軸線方向(左右方向)に沿って往復移動可能に支持されている。また、キャリッジ19は、キャリッジモータ20の駆動に伴って周回移動する無端状のタイミングベルト21に連結されている。そして、キャリッジ19は、キャリッジモータ20が正逆転駆動することにより主走査方向(左右方向)に往復移動するようになっている。
さらに、キャリッジ19の下部には、インクジェット方式の記録ヘッド(図示略)が配置されている。そして、キャリッジ19を主走査方向に移動させる過程で記録ヘッドから用紙13及び第2の記録媒体としてのCD(CD−R等のコンパクトディスク)22(図5参照)のラベル面にインクを噴射して印刷する記録動作と、用紙13及びCD22を副走査方向(前後方向)に所定の搬送量で搬送する搬送動作とを交互に繰り返すようになっている。そして、本実施形態では、キャリッジ19と記録ヘッドとにより、用紙13及びCD22に対して印刷処理(記録処理)を施す記録手段が構成されている。
また、フレーム17には、フレーム17内を左右に仕切る仕切り壁23が設けられている。そして、仕切り壁23の右側領域におけるキャリッジ19の下方には、記録ヘッドからの用紙13及びCD22に対するインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット(図示略)が設けられている。また、仕切り壁23の左側領域におけるガイド軸18の前方には、CD22を搬送方向(前後方向)に沿ってガイドするための略矩形板状のガイド部材としてのトレイガイド24が設けられている。
図3に示すように、キャリッジ19の下方には、記録ヘッドと用紙13及びCD22との間隔を規定する略矩形板状のプラテン25が、その長手方向をガイド軸18の軸線方向に一致させた状態で配置されている。また、フレーム17内において、プラテン25から見て用紙13及びCD22の搬送方向の一方側(本実施形態では、プラテン25より後方側)及び他方側(本実施形態では、プラテン25より前方側)には、用紙13等の記録媒体を挟持して搬送力を付与する第1のローラ対としての搬送ローラ対26及び第2のローラ対としての排出ローラ対27がそれぞれ設けられている。
搬送ローラ対26は、フレーム17の長手方向に沿って配置された搬送駆動ローラ28と、搬送駆動ローラ28に対して上下方向で対向する位置に配置された一つの搬送従動ローラ29とにより構成されている。搬送駆動ローラ28は、軸線方向(左右方向)の両端部がフレーム17内の図示しない軸受けにより回動自在に軸支されている。そして、図示しない紙送りモータが正転又は逆転駆動して正逆両方向に回転駆動することで、用紙13等の記録媒体に対して前後両方向に搬送力を付与するようになっている。
また、フレーム17の後壁には、略矩形板状をなす搬送ローラホルダ30が、その短手方向(前後方向)の基端側を回動自在に支持されることにより、片持ち梁状をなして揺動可能に連結されており、搬送ローラホルダ30の短手方向の先端側には、搬送従動ローラ29が回動自在に軸支されている。そして、搬送従動ローラ29は、搬送ローラホルダ30の短手方向の先端部がフレーム17の後壁との連結部位を揺動支点として上下方向に揺動することにより、搬送駆動ローラ28に対して圧接する近接位置と搬送駆動ローラ28から離間した離間位置との間を変位するようになっている。なお、フレーム17の後壁には、コイルバネ31の一端側が固定されており、コイルバネ31の他端側は搬送ローラホルダ30の上面に当接している。そして、搬送ローラホルダ30は、常には、コイルバネ31により下方に付勢されることで、搬送従動ローラ29を搬送駆動ローラ28に対して圧接している。
一方、排出ローラ対27は、フレーム17の長手方向に沿って配置された排出駆動ローラ32と、排出駆動ローラ32に対して上下方向で対向する位置に配置された排出従動ローラ33とにより構成されている。なお、排出従動ローラ33は、外周面に多数の外歯が形成された略円板状の第1排出従動ローラ34と、外周面が凹凸のない円筒面となるように形成された略円柱状の第2排出従動ローラ35とにより構成されている。
排出駆動ローラ32は、軸線方向(左右方向)の両端部がフレーム17内の図示しない軸受けにより回動自在に軸支されている。そして、図示しない紙送りモータが正転又は逆転駆動して正逆両方向に回転駆動することで、用紙13等の記録媒体に対して前後両方向に搬送力を付与するようになっている。なお、搬送駆動ローラ28の上面(外周面の頂部)、プラテン25の上面、及び排出駆動ローラ32の上面(外周面の頂部)は互いに面一となっている。そして、用紙13及びCD22は、両駆動ローラ28,32により下方から支持された水平姿勢を維持しつつプラテン25を挟んで前後両方向に搬送されるようになっている。また、排出駆動ローラ32には、その外周面を被覆するように、複数の円環状の弾性部材36が左右方向にほぼ等間隔おきに巻装されている。
第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35は、後述する連係機構としてのリンク機構37(図5参照)を介してトレイガイド24に対して機械的に連係されている。具体的には、リンク機構37を構成する排出ローラホルダ38は、フレーム17の長手方向に沿って延びるように配置されている。そして、排出ローラホルダ38において弾性部材36と左右方向で対応する位置には、前後方向に沿う長孔39がそれぞれ形成されており、各長孔39内には、第1排出従動ローラ34が回動自在に軸支されている。また、排出ローラホルダ38は、該排出ローラホルダ38の長手方向のほぼ全域に亘って延びる第2排出従動ローラ35を回動自在に軸支している。すなわち、第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35は、排出駆動ローラ32の外周面を被覆する弾性部材36に対して左右方向で対応する位置に各々配置されており、排出ローラホルダ38がトレイガイド24に連動して変位することにより弾性部材36に対して何れか一方が圧接される。その結果、排出ローラ対27は、排出駆動ローラ32と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35との密着性が高まることで、用紙13及びCD22を強固に挟持して搬送力をより確実に付与することが可能となっている。
なお、第1排出従動ローラ34は、外歯の先端を用紙13に対して点接触させて接触面積を低減することで、用紙13の印刷面を乱すことを抑制しつつ用紙13に対して従動回転することが可能となっている。一方、第2排出従動ローラ35は、外周面がCD22に対して面全体で均一に接触することで、CD22のラベル面を損傷することなくCD22に対して従動回転することが可能となっている。すなわち、第1排出従動ローラ34は、用紙13の搬送に適した外周構造を有する第1の従動ローラとして機能すると共に、第2排出従動ローラ35は、CD22の搬送に適した外周構造を有する第2の従動ローラとして機能する。また、両排出従動ローラ34,35は、トレイガイド24が上下方向に沿う直立姿勢となる非ガイド位置と、前後方向に沿う水平姿勢となるガイド位置との間で相互に切り替わるように回動した場合には、その回動動作がリンク機構37を介して伝達され、排出駆動ローラ32に対して圧接する位置に交互に配置されるようになっている。
図4に示すように、給紙トレイ14と搬送ローラ対26との間には、給紙トレイ14にセットされた用紙13を1枚ずつプラテン25上に給紙する給紙駆動機構40が設けられている。給紙駆動機構40は、給紙トレイ14の下端近傍に対向して配置された給紙ローラ41と、給紙ローラ41に対して接近及び離間する方向に変位可能に配置されたゲート部材42とにより構成されている。また、ゲート部材42は、図示しない圧縮ばねにより給紙ローラ41に近接する方向(図4では左上方向)に付勢されている。さらに、給紙駆動機構40よりも用紙13の搬送方向の下流側(図4では左側)には、用紙13を搬送方向に沿ってガイドするためのガイドフレーム43が設けられている。なお、ガイドフレーム43は、下流側端部の上面が、搬送ローラ対26における用紙13の挟持位置とほぼ同一の高さとなるように配置されている。
図5に示すように、CD22の印刷時には、トレイガイド24をガイド位置まで回動した後、CD22を支持するためのトレイ(支持部材)44をトレイガイド24の上面に載置する。なお、トレイガイド24の上面には、トレイガイド24の右側壁部と対向するようにガイドブロック45が配置されている。そして、トレイガイド24の上面におけるトレイガイド24の右側壁部とガイドブロック45との間の領域は、CD22の搬送経路の一部になっており、トレイガイド24の右側壁部とガイドブロック45とはトレイ44の左右方向の幅と同じ距離だけ離間している。また、トレイ44の上面の略中央部には、CD22と略同一形状であり且つCD22の厚み分だけ下方に陥入した凹部46が形成されている。そして、トレイ44は、凹部46内にCD22を載置した場合、トレイ44の上面とCD22の上面とがほぼ同一の高さとなるように構成されている。そのため、CD22をトレイ44越しにプラテン25上に配置してCD22のラベル面に対して印刷を施す場合、記録ヘッドとプラテン25の上面との間隔からトレイ44の厚み分を差し引いた値が、記録ヘッドとCD22の上面との間隔として規定される。
次に、リンク機構37の構成について詳述する。
図6及び図7に示すように、リンク機構37は、トレイガイド24の変位動作に連動して揺動するローラアーム47と、ローラアーム47の揺動に伴って変位するようにローラアーム47に対して回動自在に支持された可動軸48と、軸線と直交する方向への変位不能に固定された固定軸49とを備えている。そして更に、リンク機構37は、一端側が可動軸48に回動自在に支持されると共に他端側が固定軸49に回動自在に支持されるリンクレバー50と、第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35をともに保持しつつリンクレバー50と一体に連動する連動部材としての排出ローラホルダ38とを備えている。
トレイガイド24は、フレーム17の長手方向の外側に延びるように略円柱状の軸部24aが延設されている。そして、軸部24aの長手方向の外側の端部には、他の部分よりも小径となる略円柱状の嵌合凸部51が形成されている。
ローラアーム47は、トレイガイド24の軸部24aよりもやや小さな外径を有する基端側(図6及び図7では下側)の円環部52と、基端側の円環部52と略同一形状をなす先端側(図6及び図7では上側)の円環部53と、両円環部52,53を連結する略四角柱状の連結部54とを有している。また、基端側の円環部52には、トレイガイド24の嵌合凸部51の断面形状と略同一形状をなす円形状の貫通孔55が形成されており、該貫通孔55に対してトレイガイド24の嵌合凸部51を嵌合させることで、トレイガイド24とローラアーム47は互いに相対回動不能に(すなわち、一体回転可能に)連結されている。なお、トレイガイド24の嵌合凸部51には雄ねじ部が形成されており、ローラアーム47の基端側の円環部52を挟むようにナット56を螺合させることで、ローラアーム47をトレイガイド24に対して係止している。また、ローラアーム47における先端側の円環部53には、基端側の円環部52の貫通孔55と略同一形状をなす円形状の貫通孔57が形成されている。
リンクレバー50は、その長手方向の一端側(図6及び図7では前側)にて、可動軸48を介してローラアーム47の先端側の円環部53に連結されている。具体的には、リンクレバー50は、長手方向の一端側に、ローラアーム47の貫通孔57と略同一形状の貫通孔(図示略)が形成されている。また、可動軸48は、リンクレバー50の貫通孔及びローラアーム47の貫通孔57に対してほぼ同一の軸径を有する略円柱状をなすように形成されている。そして、可動軸48は、両貫通孔の端縁が互いに重なるように位置合わせをした状態で嵌挿されることで、リンクレバー50とローラアーム47を連動可能に連結している。なお、可動軸48の軸線方向の両端部には雄ねじ部が形成されており、ローラアーム47及びリンクレバー50を軸線方向の両側から挟むように一対のナット58を螺合させることで両部材を係止している。
リンクレバー50の他端側(図6及び図7では後側)には、略楕円形状の長孔59がリンクレバー50の長手方向に沿うように貫通形成されている。そして、長孔59には、フレーム17の長手方向の外側から仕切り壁23に向けて延設された略円柱状の固定軸49が挿通されている。具体的には、長孔59は、固定軸49の軸径と略同一な短直径を有するように構成されており、長孔59には、短手方向の相対移動が規制されつつ且つ長手方向の相対移動が許容されるように、その内周縁に沿って摺動可能に固定軸49が挿通されている。すなわち、リンクレバー50の長手方向の他端側は、固定軸49が長孔59を介して係合することで、固定軸49の軸線周りに揺動可能に支持されている。なお、リンクレバー50の裏面側(図6及び図7では左面側)の略中央部には、フレーム17の長手方向の内側に延びるように、略楕円柱状の嵌合凸部60(図8参照)が突設されている。
排出ローラホルダ38は、フレーム17の長手方向に沿って延びる矩形板状の平板部61を有している。そして、平板部61の長手方向の両端部には、フレーム17の外側に向けて延出部62が延設されている。延出部62は、フレーム17の仕切り壁23より長手方向のやや外側の位置にて前後方向に拡張されており、長手方向の中央側から端縁側にかけて、平板部61の上面と直交する方向に直角に屈曲した後、フレーム17の外側に向けて長手方向に沿うように直角に屈曲し、更には、平板部61側に延びるように直角に屈曲している。その結果、延出部62におけるフレーム17の長手方向の外側には、平板部61の上面と直交する方向に沿うように外側壁部63が立設されている。なお、図8に示すように、外側壁部63におけるリンクレバー50の嵌合凸部60と対応する位置には、該嵌合凸部60の断面形状と略同一形状をなす楕円形状の貫通孔64が形成されており、該貫通孔64に対してリンクレバー50の嵌合凸部60を相対回動不能に嵌合させることで、リンクレバー50と排出ローラホルダ38は互いに連動可能に連結されている。
また、平板部61には、長孔39の端縁を縁取るように、端縁部65が上方に突設されている。なお、端縁部65の高さは、第1排出従動ローラ34の軸径よりも若干大きくなるように設定されている。そのため、第1排出従動ローラ34は、その外歯が端縁部65から突き出ることなく長孔39内に収容されている。
また、平板部61の長手方向の両端部には、平板部61の上面と直交する方向に沿うように内側壁部66がそれぞれ立設されている。そして、各内側壁部66には、第2排出従動ローラ35の軸径よりも若干大きな径を有する円形状の挿通孔67が貫通形成されており、これらの挿通孔67内に第2排出従動ローラ35の軸線方向の両端部がそれぞれ挿通されている。なお、第2排出従動ローラ35の軸線方向の両端部には、外周面に沿って円環状の溝部(図示略)が形成されている。また、各内側壁部66の外側面には、これらの溝部の左右幅と略同一の厚みを有する略L字状の係止ばね68がそれぞれ固定されている。そして、各係止ばね68は、先端部がこれらの溝部に対して摺動可能に掛止することにより、第2排出従動ローラ35を回動自在に軸支しつつ排出駆動ローラ32側に付勢している。
そこで次に、以上のように構成されたリンク機構37の作用を図9及び図10に従って説明する。
まず、本実施形態のプリンタ11において、搬送対象及び印刷対象として用紙13を選択する場合には、図9(a)に示すように、トレイガイド24を鉛直方向に沿う直立姿勢となるように固定する。このとき、トレイガイド24の軸部24aとリンクレバー50の一端側(図9(a)では前端側)の端部は互いに同一高さとなるように構成されており、これらの部位を連結するローラアーム47は、その長手方向が水平方向に沿うように配置される。また、リンクレバー50の他端側(図9(a)では後端側)では、長孔59の内周縁におけるトレイガイド24側の端面に固定軸49が当接する。なお、リンクレバー50は、トレイガイド24側に向けて下り勾配に傾斜して配置されると共に、リンクレバー50に対して連動可能に連結された排出ローラホルダ38は、平板部61が水平に配置される。その結果、図9(b)に示すように、排出ローラホルダ38に保持された第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35のうち、第1排出従動ローラ34は、排出駆動ローラ32に対して上下方向に対向して圧接する位置に配置されると共に、第2排出従動ローラ35は、排出駆動ローラ32に対して後方斜め上方に離間した位置に配置される。すなわち、排出ローラ対27における従動ローラ33の使用態様は、第1排出従動ローラ34が排出駆動ローラ32との間に用紙13を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様に設定される。
続いて、搬送対象及び印刷対象をCD22に切り替える場合には、図10(a)に示すように、トレイガイド24を軸部24aの軸線周りに前方に回動させ、前後方向に沿う水平姿勢となるように固定する。このとき、軸部24aに対して相対回動不能に連結されたローラアーム47は、先端側(図10(a)では上端側)の円環部53が、基端側(図10(a)では下端側)の円環部52に対して水平となる開始位置(図9(a)参照)から、軸部24aを中心とする円弧軌道を描きながら反時計周り方向に回動する。そして、基端側の円環部52に対して後方斜め上方となる中途位置を通過して、基端側の円環部52に対してほぼ鉛直上方となる目標位置まで変位する。
すなわち、ローラアーム47の先端側の円環部53が開始位置から中途位置に到達するまでの間では、ローラアーム47の先端側の円環部53と固定軸49との相対距離はほぼ不変となる。そのため、リンクレバー50は、長孔59の内周縁におけるトレイガイド24側の端面に固定軸49を当接させつつ固定軸49を中心として時計周り方向に回動することで、トレイガイド24側に向けて上り勾配に傾斜して配置される。また同時に、リンクレバー50に対して相対回動不能に連結された排出ローラホルダ38は、第1排出従動ローラ34を配置した前方側が上方に浮き上がると共に、第2排出従動ローラ35を配置した後方側が下方に沈み込むように回動する。
そして次に、ローラアーム47の先端側の円環部53が中途位置から目標位置に到達するまでの間では、ローラアーム47の先端側の円環部53と固定軸49との相対距離は次第に増大する。そのため、リンクレバー50は、固定軸49を長孔59の内周縁に沿ってトレイガイド24とは反対側に相対移動させると同時に、リンクレバー50に対して連動可能に連結された排出ローラホルダ38を前方斜め上方に変位させる。
その結果、図10(b)に示すように、排出ローラホルダ38に保持された両排出従動ローラ34,35のうち、第1排出従動ローラ34は、排出駆動ローラ32に対して前方斜め上方に離間した位置に配置されると共に、第2排出従動ローラ35は、排出駆動ローラ32に対して上下方向に対向して圧接する位置に配置される。すなわち、排出ローラ対27における従動ローラ33の使用態様は、第2排出従動ローラ35が排出駆動ローラ32との間にCD22を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様に切り替わる。このように、本実施形態では、リンク機構37が、排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様を切り替える切り替え手段として機能する。
次に、本実施形態のプリンタ11の作用について、特に用紙13及びCD22を搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ対26及び排出ローラ対27の作用に着目して以下説明する。
さて、本実施形態のプリンタ11において、用紙13を印刷する場合には、まず、給紙ローラ41が回転駆動されることで、給紙トレイ14の上面に載置された用紙13に対して給紙ローラ41の表面から摩擦力が付与される。すると、用紙13は、ゲート部材42の先端部の斜面に当接して、圧縮ばねの付勢力に抗してゲート部材42を給紙ローラ41から離間する方向に変位させる。そして、ガイドフレーム43の上面にガイドされながら下流側に搬送された後、搬送ローラ対26に受け渡される。
続いて、搬送ローラ対26は、用紙13を挟持した状態で搬送駆動ローラ28を正転駆動することで、搬送駆動ローラ28の駆動力を前方に向けての推進力として用紙13に対して伝達する(図11(a)参照)。すると、用紙13がプラテン25上を通過する際に記録ヘッドからインクが噴射され、用紙13の表面に対して印刷が施される。なお、搬送従動ローラ29は、用紙13に対して圧接して従動回転することで、搬送駆動ローラ28の駆動力を用紙13に対して円滑に伝達することを可能としている。
また、用紙13は、その前端部が排出ローラ対27に挟持される位置まで搬送されると、搬送ローラ対26及び排出ローラ対27の駆動力が前方に向けての推進力として付与される(図11(b)参照)。なお、トレイガイド24は、鉛直方向に沿う直立姿勢となるように固定されており、トレイガイド24に連係している両排出従動ローラ34,35のうち、用紙13の搬送に適した第1排出従動ローラ34が用紙13の搬送経路上に配置されている。
さらに、用紙13は、その後端部が搬送ローラ対26から離間する位置まで搬送されると、排出ローラ対27の駆動力に基づいて更に下流側に搬送される(図11(c)参照)。そして、用紙13は、トレイガイド24の下端部に当接して前方斜め下方に方向転換された後、筐体12の前面の開口を介して開閉蓋16上に排紙される。
一方、CD22を印刷する場合には、まず、トレイガイド24を水平姿勢となるように倒した後、CD22が載置されたトレイ44を、トレイガイド24にガイドされつつ、該トレイ44の一端側(図12(a)では後端側)が排出ローラ対27に挟持される位置まで差し込む。このとき、トレイ44の他端側(図12(a)では前端側)は、搬送ローラ対26と排出ローラ対27との前後方向の距離とほぼ等しい長さ分だけトレイガイド24の上面から前方に突き出した構成となっている。
続いて、排出ローラ対27は、トレイ44を挟持した状態で排出駆動ローラ32を逆転駆動することで、排出駆動ローラ32の駆動力を後方に向けての推進力としてトレイ44及びCD22に対して伝達する。なお、トレイガイド24は、前後方向に沿う水平姿勢となるように固定されており、トレイガイド24に連係している両排出従動ローラ34,35のうち、CD22の搬送に適した第2排出従動ローラ35がCD22の搬送経路上に配置されている。
さらに、図12(b)に示すように、トレイ44は、その一端側が搬送ローラ対26に挟持される位置まで搬入された時点で、CD22を載置する凹部46が、記録ヘッドと上下方向で対向する位置に設けられたプラテン25上に配置される。そして、CD22のラベル面には、記録ヘッドからインクが噴射されることで印刷が施される。その後、搬送ローラ対26及び排出ローラ対27は、トレイ44を挟持した状態で搬送駆動ローラ28及び排出駆動ローラ32を正転駆動することで、両駆動ローラ28,32の駆動力を前方に向けての推進力としてトレイ44に対して伝達する。そして、図12(a)に示す位置までトレイ44を搬出することで、印刷が施されたCD22はトレイガイド24上に排出される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、排出ローラ対27は、用紙13の搬送時には、用紙13の搬送に適した外周構造を有する第1排出従動ローラ34を搬送経路上に配置すると共に、CD22の搬送時には、CD22の搬送に適した外周構造を有する第2排出従動ローラ35を搬送経路上に配置する。そのため、CD22の搬送時に、多数の外歯が形成された第1排出従動ローラ34をCD22に圧接させた場合に生じ得るCD22の損傷を抑制することができる。また、用紙13及びCD22の搬送に適したローラ対を個別に設ける場合と比較して、ローラ対の設置数を低減することで装置全体の小型化を図ることができる。
(2)本実施形態では、排出ローラ対27は、トレイ44の差込方向における搬送ローラ対26よりも手前側の位置に配置されている。そして、CD22の搬送時には、CD22の搬送に適した外周構造を有する第2排出従動ローラ35が搬送経路上に配置される。そのため、トレイ44は、排出ローラ対27に挟持される位置まで差し込むことで搬送経路上に装着することができる。すなわち、搬送ローラ対26のみでCD22を搬送する場合と比較して、トレイ44の差込方向の長さを短縮することが可能となっている。したがって、トレイ44は、重力方向に従って撓み変形する比率が低減することで、CD22の水平姿勢(すなわち、適正な搬送姿勢)を高精度に維持することができる。
(3)本実施形態では、リンク機構37は、トレイガイド24がガイド位置から非ガイド位置に変位する動作を利用して、用紙13の搬送に適した第1排出従動ローラ34を搬送経路上に配置すると共に、用紙13の搬送に適さない第2排出従動ローラ35を搬送経路上から離間して配置する。また、リンク機構37は、トレイガイド24が非ガイド位置からガイド位置に変位する動作を利用して、CD22の搬送に適した第2排出従動ローラ35を搬送経路上に配置すると共に、CD22の搬送に適さない第1排出従動ローラ34を搬送経路上から離間して配置する。すなわち、リンク機構37は、トレイガイド24の変位動作をトリガ動作として、これに連動した機構運動により排出ローラ対27の使用態様を容易に切り替えることができる。また、排出ローラ対27の使用態様を切り替えるための専用部材をトレイガイド24以外に別途設けることが不要となり、部品点数を削減して装置全体の製造コストを抑制することができる。
(4)本実施形態では、排出駆動ローラ32の外周面には弾性部材36が被覆されていると共に、第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35は、該弾性部材36に対して軸線方向で対応する位置に配置されている。そのため、排出ローラ対27は、排出駆動ローラ32と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35との密着性が高まることで、用紙13及びCD22を強固に挟持して搬送力をより確実に付与することが可能となっている。
(5)本実施形態では、第2排出従動ローラ35を回動自在に軸支しつつ排出駆動ローラ32側に付勢する係止ばね68を備えている。そのため、排出駆動ローラ32と第2排出従動ローラ35との密着性が高まることで、CD22を強固に挟持して搬送力をより確実に付与することが可能となっている。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図13〜図16に従って説明する。なお、第2の実施形態は、トレイガイド24と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35とを機械的に連係する連係機構がカム機構である点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成については同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図13に示すように、カム機構70は、トレイガイド24の変位動作に連動して回動するカム部材71と、第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35をともに保持しつつ、カム部材71に当接して揺動する変位部材としての排出ローラホルダ72と、を備えている。
トレイガイド24の軸部24aにおける軸線方向の略中央部には、軸部24aの回転軸線を中心とする略扇形板状のカム部材71が略扇形状の側面を左右方向に向けて前後方向に沿うように立設されている。また、カム部材71の円弧面73は、軸部24aの回転軸線と直交する上下方向及び前後方向に沿って延びる凹凸のない平滑な曲面をなすように形成されていると共に、カム部材71における排出ローラホルダ72を係止する係止面74に対して丸みを帯びた滑らかな曲面を介して連なっている。そして、本実施形態では、カム部材71の円弧面73が排出ローラホルダ72に当接するカム面として機能する。
排出ローラホルダ72の長手方向の外側には、平板部75の上面と直交する方向に沿うように外側壁部76が立設されている。また、外側壁部76の後端部には、フレーム17の長手方向の外側に延びるように略円柱状の嵌合凸部77が突設されている。そして、排出ローラホルダ72は、嵌合凸部77がフレーム17内の図示しない軸受けにより回動自在に軸支されることで、嵌合凸部77を揺動支点として上下方向に揺動可能に配置されている。なお、嵌合凸部77の回動軸線S1(図14及び図15参照)は、該嵌合凸部77の軸線方向と直交する平面内にて、第1排出従動ローラ34の回転軸線の延長線上の位置と第2排出従動ローラ35の回転軸線の延長線上の位置との中間位置に配置されている。
そこで次に、以上のように構成されたカム機構70の作用を図14及び図15に従って説明する。
まず、本実施形態のプリンタ11において、搬送対象及び印刷対象として用紙13を選択する場合には、図14(a)に示すように、トレイガイド24を鉛直方向に沿う直立姿勢となるように固定する。このとき、カム部材71は、係止面74が水平方向に沿うように構成されていると共に、該係止面74を介して係止される排出ローラホルダ72は、平板部75が水平に配置される。その結果、排出ローラホルダ72に保持された両排出従動ローラ34,35のうち、第1排出従動ローラ34は、排出駆動ローラ32に対して上下方向に対向して圧接する位置に配置されると共に、第2排出従動ローラ35は、排出駆動ローラ32に対して後方斜め上方に離間した位置に配置される。すなわち、排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様は、第1排出従動ローラ34が排出駆動ローラ32との間に用紙13を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様に設定される。
続いて、搬送対象及び印刷対象をCD22に切り替える場合には、図15(a)に示すように、トレイガイド24を軸部24aの軸線周りに前方に回動させ、前後方向に沿う水平姿勢となるように固定する。このとき、軸部24aに対して相対回動不能に連結されたカム部材71は、排出ローラホルダ72を鉛直下方から係止する係止面74が軸部24aに対して水平となる開始位置から、軸部24aを中心とする円弧軌道を描きながら反時計周り方向に回動する。そして、排出ローラホルダ72は、カム部材71の係止面74が軸部24aに対して後方斜め上方に達した時点で該係止面74を乗り上げ、カム部材71の円弧面73の略中央部に到達するまで該円弧面73上を摺動する。
すなわち、排出ローラホルダ72がカム部材71の係止面74を乗り上げるまでの間では、排出ローラホルダ72は、カム部材71に当接しつつ嵌合凸部77を中心として時計周り方向に回動することで、嵌合凸部77を中心として前方側が上方に変位すると共に、嵌合凸部77を中心として後方側が下方に変位する。また同時に、嵌合凸部77を挟んで互いに異なる側に配置された両排出従動ローラ34,35のうち、第1排出従動ローラ34は上方に浮き上がるように変位すると共に、第2排出従動ローラ35は下方に沈み込むように変位する。その結果、図15(b)に示すように、第1排出従動ローラ34は、排出駆動ローラ32に対して上下方向に離間して対向するように配置されると共に、第2排出従動ローラ35は、その下面が排出駆動ローラ32の上面と同一高さとなるように排出駆動ローラ32に対して後方斜め上方の位置に配置される。すなわち、排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様は、第2排出従動ローラ35が排出駆動ローラ32との間にCD22を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様に切り替わる。このように、本実施形態では、カム機構70が、排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様を切り替える切り替え手段として機能する。
そして次に、排出ローラホルダ72がカム部材71の円弧面73上を摺動する間では、排出ローラホルダ72におけるカム部材71側の端部とトレイガイド24の軸部24aとの相対距離はほぼ不変となる。そのため、排出ローラホルダ72は、ほとんど変位することなく、水平方向に対する傾斜角を維持した状態でカム部材71の円弧面73上を摺動する。したがって、排出ローラホルダ72に保持された両排出従動ローラ34,35は、排出駆動ローラ32に対して相対移動することなく固定して配置される。
なお、図16に示すように、本実施形態のプリンタ11において、CD22を印刷する場合には、CD22を載置したトレイ44は、第2排出従動ローラ35と排出駆動ローラ32とにより上方及び下方からそれぞれ圧接される。このとき、排出ローラ対27は、第2排出従動ローラ35におけるトレイ44に対する当接面、及び排出駆動ローラ32におけるトレイ44に対する当接面が互いにほぼ同一高さとなるように構成されている。そのため、排出ローラ対27は、前後方向に沿う水平姿勢を維持した状態でトレイ44を挟持することが可能となっている。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)(2)(4)(5)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(6)本実施形態では、カム機構70は、トレイガイド24の変位動作に連動するカム部材71を備えている。そして、排出ローラホルダ72は、カム部材71の円弧面73に当接することで、カム部材71の連動に伴って嵌合凸部77を中心に揺動する。その結果、排出ローラホルダ72に保持される第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35は、その下面が排出駆動ローラ32の上面と同一高さとなる近接位置に交互に配置される。すなわち、トレイガイド24と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35とを機械的に連係する機構を簡便な構成で実現することができる。
(7)本実施形態では、嵌合凸部77の回動軸線S1は、該嵌合凸部77の軸線方向と直交する平面内にて、第1排出従動ローラ34の回転軸線の延長線上の位置と第2排出従動ローラ35の回転軸線の延長線上の位置との中間位置に配置されている。そのため、排出ローラホルダ72が嵌合凸部77を中心に一方側に回動する場合には、第1排出従動ローラ34を上方に変位させると共に第2排出従動ローラ35を下方に変位させる。一方、排出ローラホルダ72が嵌合凸部77を中心に他方側に回動する場合には、第1排出従動ローラ34を下方に変位させると共に第2排出従動ローラ35を上方に変位させる。すなわち、排出ローラホルダ72は、トレイガイド24の変位動作に連動して、一方の従動ローラを搬送経路上に配置すると共に、他方の従動ローラを搬送経路外に配置することが可能となっている。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、トレイガイド24と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35とを連係する機構は機械的なものに限定されない。例えば、トレイガイド24の変位動作を検知するセンサを別途設け、該センサの検出信号に基づいて排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様を切り替える構成としてもよい。
・上記各実施形態において、トレイガイド24と第1排出従動ローラ34及び第2排出従動ローラ35とを連係する機構を省いてもよい。この場合、例えば、排出ローラ対27における両排出従動ローラ34,35の使用態様を手動で切り替えるための操作手段を別途設けることが望ましい。
・上記各実施形態において、プラテン25を挟んだ搬送方向の一方側に、搬送ローラ対26及び排出ローラ対27をともに配置してもよい。
・上記各実施形態において、CD22の搬送時に、CD22を載置するトレイ44を装着することなく、搬送ローラ対26及び排出ローラ対27によりCD22を直接挟持する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、記録媒体の組み合わせは、用紙13及びCD22に限定されない。例えば、第1排出従動ローラ34の外歯が当接した場合に、印刷面が陥入して損傷する虞のある剛性材料からなる記録媒体を第2の記録媒体にする構成としてもよい。すなわち、排出ローラ対27を構成する両排出従動ローラ34,35のうち、一方の従動ローラに好適に搬送される記録媒体を含んだ構成であれば適用できる。
・上記各実施形態において、記録装置はインクジェット式プリンタに限定されない。例えば、熱転写プリンタ、TA(サーモオートクローム)プリンタ、レーザープリンタ等の他の印刷様式のプリンタにも適用できる。
第1の実施形態のプリンタを示す斜視図。 第1の実施形態のプリンタが筐体を取り外された状態を示す斜視図。 第1の実施形態のプリンタを示す要部斜視断面図。 第1の実施形態のプリンタを示す概略側面図。 第1の実施形態のプリンタを示す斜視図。 リンク機構を示す要部拡大斜視図。 リンク機構を示す要部拡大斜視図。 リンク機構を示す要部拡大斜視図。 (a)は用紙の印刷時におけるリンク機構を示す側面図、(b)は用紙の印刷時における排出ローラ対を示す断面図。 (a)はCDの印刷時におけるリンク機構を示す側面図、(b)はCDの印刷時における排出ローラ対を示す断面図。 (a)は用紙の搬送を開始した直後のプリンタを示す断面図、(b)は(a)よりも用紙を搬送方向の下流側に搬送した状態のプリンタを示す断面図、(c)は(b)よりも用紙を搬送方向の下流側に搬送した状態のプリンタを示す断面図。 (a)は第1の実施形態のプリンタがトレイを装着された状態を示す断面図、(b)は(a)よりもトレイをフレーム内に搬入した状態を示す断面図。 カム機構を示す要部拡大斜視図。 (a)は用紙の印刷時におけるカム機構を示す側面図、(b)は用紙の印刷時における排出ローラ対を示す断面図。 (a)はCDの印刷時におけるカム機構を示す側面図、(b)はCDの印刷時における排出ローラ対を示す断面図。 第2の実施形態のプリンタがトレイを装着された状態を示す断面図。 (a)は従来のプリンタがトレイを装着された状態を示す断面図、(b)は(a)よりもトレイをフレーム内に搬入した状態を示す断面図。
符号の説明
11…記録装置としてのプリンタ、13…第1の記録媒体としての用紙、22…第2の記録媒体としてのCD、24…ガイド部材としてのトレイガイド、26…ローラ対及び第1のローラ対としての搬送ローラ対、27…ローラ対及び第2のローラ対としての排出ローラ対、28…駆動ローラとしての搬送駆動ローラ、29…従動ローラとしての搬送従動ローラ、32…駆動ローラとしての搬送駆動ローラ、33…従動ローラとしての排出従動ローラ、34…第1の従動ローラとしての第1排出従動ローラ、35…第2の従動ローラとしての第2排出従動ローラ、37…切り替え手段及び連係機構としてのリンク機構、38…連動部材としての排出ローラホルダ、47…ローラアーム、48…可動軸、49…固定軸、50…リンクレバー、70…切り替え手段及び連係機構としてのカム機構、71…カム部材、72…変位部材としての排出ローラホルダ、73…カム面としての円弧面、77…揺動支点としての嵌合凸部。

Claims (7)

  1. 記録媒体を搬送経路に沿って搬送するために駆動回転する駆動ローラと、該駆動ローラとの間に前記記録媒体を挟持しつつ従動回転する従動ローラとからなるローラ対を備えた記録媒体搬送装置であって、
    前記ローラ対は、
    前記従動ローラが、前記記録媒体の種類に応じて切り替え使用される外周構造を互いに異にした第1の従動ローラと第2の従動ローラとにより構成され、
    第1の記録媒体の搬送時には、前記第1の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第1の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様に切り替わる一方、
    前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体の搬送時には、前記第2の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第2の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様に切り替わることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 記録媒体を搬送経路に沿って搬送するために駆動回転する駆動ローラと、該駆動ローラとの間に前記記録媒体を挟持しつつ従動回転する従動ローラとからなるローラ対を備えた記録媒体搬送装置であって、
    前記搬送経路上における前記記録媒体に対する記録処理が施される位置を挟んだ搬送方向の一方側に設けられ、前記従動ローラが、前記記録媒体の種類如何に関わらず常に使用される一つの従動ローラにて構成された第1のローラ対と、
    前記搬送経路上における前記記録媒体に対する記録処理が施される位置を挟んだ搬送方向の他方側に設けられ、前記従動ローラが、前記記録媒体の種類に応じて切り替え使用される外周構造を互いに異にした第1の従動ローラと第2の従動ローラとにより構成された第2のローラ対と、
    該第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を、第1の記録媒体の搬送時には、前記第1の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第1の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第1の使用態様になる一方、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体の搬送時には、前記第2の従動ローラが前記駆動ローラとの間に前記第2の記録媒体を挟持しつつ従動回転する第2の使用態様になるように切り替える切り替え手段と
    を備えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の記録媒体搬送装置において、
    前記記録媒体の搬送経路上で前記第2のローラ対から見て前記第1のローラ対とは反対側となる位置において、前記第2の記録媒体を前記搬送経路に沿って移動するようにガイドするガイド位置と、該ガイド位置から前記搬送経路外に離間した非ガイド位置との間を変位するガイド部材を更に備え、
    前記切り替え手段は、前記ガイド部材が前記ガイド位置に変位した場合に前記第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を前記第2の使用態様に切り替える一方、前記ガイド部材が前記非ガイド位置に変位した場合に前記第2のローラ対における前記従動ローラの使用態様を前記第1の使用態様に切り替えることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  4. 請求項3に記載の記録媒体搬送装置において、
    前記切り替え手段は、前記ガイド部材と、前記第2のローラ対における前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係する連係機構を更に備え、
    該連係機構は、
    前記ガイド部材が前記ガイド位置に変位した場合には、前記第2のローラ対が前記第1の使用態様から前記第2の使用態様に切り替わるように、前記ガイド部材と前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係すると共に、
    前記ガイド部材が前記非ガイド位置に変位した場合には、前記第2のローラ対が前記第2の使用態様から前記第1の使用態様に切り替わるように、前記ガイド部材と前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラとを機械的に連係するように構成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  5. 請求項4に記載の記録媒体搬送装置において、
    前記連係機構は、
    前記ガイド部材の変位動作に連動して前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と平行な軸線を中心に揺動するローラアームと、
    該ローラアームの揺動に伴い前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に変位するように該ローラアームに対して回動自在に支持された可動軸と、
    該可動軸の軸線に対して平行に延びる軸線を有し、且つ該軸線と直交する方向への変位不能に固定された固定軸と、
    一端側が前記可動軸に回動自在に支持されると共に、他端側が前記固定軸に対して該固定軸を摺動可能に係合させる長孔を介して回動自在に支持されるリンクレバーと、
    前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラをともに保持しつつ、前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に前記リンクレバーと一体に連動する連動部材と、を含んで構成されることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  6. 請求項4に記載の記録媒体搬送装置において、
    前記連係機構は、
    前記ガイド部材の変位動作に連動して前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と平行な軸線を中心に回動するカム部材と、
    該カム部材のカム面に当接することにより、前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラをともに保持しつつ、前記第1の従動ローラの回転軸線及び前記第2の従動ローラの回転軸線と直交する方向に揺動しながら変位する変位部材と、を含んで構成されることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の記録媒体搬送装置と、
    該記録媒体搬送装置により搬送される記録媒体に対して前記搬送経路の途中位置にて記録処理を施す記録手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012152918A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置

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