JP2010028021A - 薄膜電界効果型トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、電界効果移動度が高く、高ON/OFF比を有し、かつノーマリーオフ型に改良されたTFTを提供することにある。
【解決手段】基板上に、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、アモルファス酸化物を含む活性層、ソース電極及びドレイン電極を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層と前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方との間にあって、且つ、前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方と接する領域にのみ障壁層を有することを特徴とする薄膜電界効果型トランジスタ。
【選択図】なし

Description

本発明は、薄膜電界効果型トランジスタに関する。特に活性層にアモルファス酸化物半導体を用いた薄膜電界効果型トランジスタに関する。
近年、液晶やエレクトロルミネッセンス(ElectroLuminescence:EL)技術等の進歩により、平面薄型画像表示装置(Flat Panel Display:FPD)が実用化されている。特に、電流を通じることによって励起され発光する薄膜材料を用いた有機電界発光素子(以後、「有機EL素子」と記載する場合がある)は、低電圧で高輝度の発光が得られるために、携帯電話ディスプレイ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータディスプレイ、自動車の情報ディスプレイ、TVモニター、あるいは一般照明を含む広い分野で、デバイスの薄型化、軽量化、小型化、および省電力の効果などが期待されている。
これらFPDは、ガラス基板上に設けた非晶質シリコン薄膜や多結晶シリコン薄膜を活性層に用いる電界効果型薄膜トランジスタ(以後の説明で、Thin Film Transistor、もしくはTFTと記載する場合がある)のアクティブマトリクス回路により駆動されている。
一方、これらFPDのより一層の薄型化、軽量化、耐破損性の向上を求めて、ガラス基板の替わりに軽量で可撓性のある樹脂基板を用いる試みも行われている。
しかし、上述のシリコン薄膜を用いるトランジスタの製造は、比較的高温の熱工程を要し、一般的に耐熱性の低い樹脂基板上に直接形成することは困難である。
例えば、シリコン薄膜を用いたトランジスタの駆動電圧を低減したMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)が開示され、活性層の半導体材料として酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫、或いは酸化亜鉛などが用いられ、ゲート絶縁膜に比誘電率の大きな誘電体材料を用いた構成が知られている。ITO、酸化錫、或いは酸化亜鉛などは結晶性金属酸化物であり、キャリア濃度が1×1019/cm程度有することが開示されている。結晶性金属酸化物よりなる活性層の場合、所望の半導体特性を発現するためには、スパッタリングによる膜形成の後、例えば300℃で15分間ポストアニールするなどの結晶化制御のための高温加熱処理工程が必要になる。従って、このような活性層を耐熱性の低い樹脂基板上に直接形成することは困難である。
アモルファス酸化物、例えば、In−Ga−Zn−O系アモルファス酸化物は低温での成膜が可能であり、プラスチックフィルム上に室温成膜可能な材料として注目されている。しかしながら、アモルファス酸化物半導体をTFTの活性層に用いると、OFF電流が高くON/OFF比が低い上、ゲート電圧が印加されていない時でも電流が流れてしまうノーマリーオン型のTFTが形成されるという問題を有していた。これらを用いて、ゲート電圧が印加されていない時は電流が流れない、ノーマリーオフ型のTFTの形成は困難であった。例えば、N型の半導体活性層であればTFT特性の閾値電圧が正であれば、ノーマリーオフ型TFTということになるが、ノーマリーオフ型TFTの方が、消費電力や耐久性の点で有利である。
この問題を改良する手段として、複数種類のTFTを備えた半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。該構成における各TFTのチャネル層を形成するアモルファス酸化物は、それぞれ元素組成比が異なり、その結果、互いに閾値電圧が異なる構成となっていて、それらの複数のTFTの組合せにより閾値電圧を制御することが開示されている。しかしながら、該構成ではそれぞれのTFT特性が異なり、またそのエッチング特性も異なってくるので、その製造工程が複雑で煩雑になる。また、活性層上に何らかの成膜を行う場合、その工程の影響を受けてチャネル部の特性が変化してしまう問題も懸念される。
一方、酸化物半導体層と貴金属電極との間に、それらの間の密着性を改良するための密着向上層を配置した構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。該構成では、密着向上層には、Ti,Ni,Cr,V,Hf,Zr,Nb,Ta,Mo又はW等の金属が用いられる。該密着改良層は、貴金属と酸化物半導体との物理的密着力を強固にするため補助層であり、アモルファス酸化物半導体を活性層に用いたときの閾値電圧とは何ら無関係の層である。
特開2008−85048号公報 特開2007−73702号公報
本発明の目的は、アモルファス酸化物半導体を用いたTFTを提供することにあり、特に、OFF電流が低く、ノーマリーオフ型のTFTを提供することにある。
本発明の上記課題は下記の手段によって解決された。
<1> 基板上に、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、アモルファス酸化物を含む活性層、ソース電極及びドレイン電極を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層と前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方との間にあって、且つ、前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方と接する領域にのみ障壁層を有することを特徴とする薄膜電界効果型トランジスタ。
<2> 前記障壁層が、Ga、Mg、及びAlの少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有することを特徴とする<1>に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<3> 前記障壁層のバンドギャップが前記活性層のバンドギャップより大きいことを特徴とする<1>又は<2>に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<4> 前記障壁層のバンドギャップが4.0eV以上15.0eV未満である<3>に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<5> 前記活性層のバンドギャップが2.0eV以上4.0eV未満である<3>又は<4>に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<6> 前記活性層のバンドギャップと前記障壁層のバンドギャップの差が0.1eV以上13.0eV未満であることを特徴とする<3>〜<5>のいずれかに記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<7> 前記ソース電極と接する領域及び前記ドレイン電極と接する領域にのみ障壁層を有することを特徴とする<1>〜<6>のいずれかに記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<8> 前記活性層が、In、Sn、Zn、及びCdより選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有することを特徴とする<1>〜<7>のいずれかに記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
<9> 前記基板がフレキシブル基板であることを特徴とする<1>〜<8>のいずれかに記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
本発明によると、OFF電流が低く、ノーマリーオフ特性を示すTFTが提供される。特に、可撓性基板を用いたフイルム(フレキシブル)TFTとして有用な薄膜電界効果型トランジスタが提供される。また、本願の構成に拠れば、ソース電極とドレイン電極間のチャネル部には成膜を行わないため、成膜工程が活性層の特性に影響を与えることなく、安定した性能のTFTが提供される。
また、本願の構成のTFTは、閾値電圧の制御のためにアモルファス酸化物の組成を変更した複数のTFTを配置するなどの必要がなく、製造適性に富む。
1.薄膜電界効果型トランジスタ(TFT)
本発明のTFTは、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、活性層、ソース電極及びドレイン電極を順次有し、ゲート電極に電圧を印加して、活性層に流れる電流を制御し、ソース電極とドレイン電極間の電流をスイッチングする機能を有するアクテイブ素子である。TFT構造として、スタガ構造(トップゲート型)及び逆スタガ構造(ボトムゲート型)のいずれをも形成することができる。好ましくは、逆スタガ構造(ボトムゲート型)である。
本発明のTFTは、基板上に、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、アモルファス酸化物を含む活性層、ソース電極及びドレイン電極を有し、前記活性層と前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方との間にあって、且つ、前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方と接する領域にのみ障壁層を有する。本発明の構成によれば、アモルファス酸化物を含む活性層が高いキャリア濃度であってもノーマリーオフ特性を有し、優れたON/OFF特性が得られる。
好ましくは、ゲート絶縁膜と、ソース電極又はドレイン電極の間は、実質的に活性層と障壁層の2層のみからなる。障壁層は、ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方と活性層との間の領域にのみ配置され、それ以外の活性層表面には障壁層が配置されない。好ましくは、ソース電極と活性層との間、及びドレイン電極と活性層との間の領域の両方に障壁層が配置される。
好ましくは、障壁層が、Ga、Mg、及びAlの少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有する。
従来、アモルファス酸化物を含有する層はスパッタリング法などの成膜を行うダメージにより特性が変化し易いという問題があり、その上に層設置することが困難であった。本発明の層配置の構成により、ソース電極とドレイン電極間のチャネル部に対する成膜の影響が無くなり、安定した性能のTFTが提供される。
本発明におけるバンドギャップは、電子が占める最も高いエネルギーバンドである価電子帯と、電子のない最も低いバンドである伝導帯とのエネルギー差と定義され、光学的方法(光吸収スペクトル)により決定される値である。光吸収スペクトルは可視・紫外分光光度計に積分球を取り付け、拡散反射スペクトルを測定して行う。バンドギャップ以上のエネルギーを持つ光を照射すると吸収されるので、吸収が始まる吸収端の光のエネルギーをバンドギャップとして測定した。
好ましくは、障壁層のバンドギャップが前記活性層のバンドギャップより大きい。好ましくは、活性層のバンドギャップと障壁層のバンドギャップの差(ΔE)は、0.1eV〜13.0eVが好ましく、より好ましくは、0.5eV〜2.0eVであり、さらに好ましくは、1.0eV以上1.5eV以下である。
好ましくは、障壁層のバンドギャップ(E)が4.0eV以上15.0eV未満であり、好ましくは4.2eV以上12.0eV以下、より好ましくは4.5eV以上10.0eV以下である。
好ましくは、活性層のバンドギャップ(E)が2.0eV以上4.0eV未満であり、好ましくは2.2eV以上3.8eV以下、より好ましくは3.0eV以上3.5eV以下である。
が2.0eV未満では、可視光の大部分が吸収されて伝導帯に励起されるため可視の発光体を表示部とした場合、誤作動を起こしやすい問題があり、4.0eV以上ではギャップが大きすぎるため、キャリアを注入してもギャップの間に安定化した準位を作ってしまい活性層として働きにくい問題があり、好ましくない。
が4.0eV未満では、活性層として動作してしまい好ましくなく、また、15.0eV以上の条件を満たす物質を得ることは現実的ではない。
△Eが0.1eV未満では、活性層と障壁層との間のバンドギャップの差が小さすぎるためデバイスとしての動作に差がなくなってしまい、本発明の効果がえられない。また、13.0eVを超えると活性層と障壁層との間のバンドギャップの差が大きすぎるため、電子のソース電極から活性層内へ、あるいは、活性層からドレイン電極へ障壁もそれに伴って非常に高くなる場合が多く、ON電流が小さくなるので、好ましくない。
好ましくは、活性層が、In、Sn、Zn、及びCdより選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有する。
好ましくは、基板がフレキシブル基板である。
本発明のTFTについて以下においてさらに詳細に説明する。
1)活性層
本発明の活性層に用いられるアモルファス酸化物は、低温で成膜可能である為に、プラスティックのような可撓性のある樹脂基板に作製が可能である。
本発明の活性層に用いられるアモルファス酸化物は、好ましくはIn、Sn、Zn、又はCdを含む酸化物であり、より好ましくは、In、Sn、Znを含む酸化物、さらに好ましくは、In、Znを含む酸化物である。本発明における活性層の電気伝導度は、特に限定されないが、電気伝導度10−10S/cm以上10+1S/cm以下であり、より好ましくは、10−7S/cm以上10−3S/cm以下である。
具体的に本発明の活性層に係るアモルファス酸化物は、In、ZnO,SnO、CdO,Indium−Zinc−Oxide(IZO)、Indium−Tin−Oxide(ITO)、Gallium−Zinc−Oxide(GZO)、Indium−Gallium−Oxide(IGO)、Indium−Gallium−Zinc−Oxide(IGZO)である。
<バンドギャップ>
本発明の活性層は、バンドギャップが2.0eV以上4.0eV未満であり、好ましくは2.2eV以上3.8eV以下、より好ましくは3.0eV以上3.5eV以下である。
本発明の活性層のバンドギャップは、下記により調製(調整)される。たとえばIndium−Gallium−Zinc−Oxide(IGZO)であれば、In(2.5eV)とZnO(3.3eV)とGa(4.6eV)による共スパッタにより可能となる。バンドギャップの大きいGa(4.6eV)の比率を大きくすれば、それに伴って活性層のバンドギャップも大きくなり、In(2.5eV)の比率を大きくすると、それに伴って活性層のバンドギャップも小さくなる。
<キャリア濃度>
本発明における活性層のキャリア濃度は、種々の手段により所望の数値に調整することができる。
本発明における活性層のキャリア濃度は、特に限定されないが、好ましくは1×1015/cm以上の高い領域である。より好ましくは、1×1015/cm以上1×1021/cm以下である。
キャリア濃度の調整手段としては、下記の手段を挙げることが出来る。
(1)酸素欠陥による調整
酸化物半導体において、酸素欠陥ができると、活性層のキャリア濃度が増加し、電気伝導度が大きくなることが知られている。よって、酸素欠陥量を調整することにより、酸化物半導体のキャリア濃度を制御することが可能である。酸素欠陥量を制御する具体的な方法としては、成膜中の酸素分圧、成膜後の後処理時の酸素濃度と処理時間等がある。ここでいう後処理とは、具体的に100℃以上の熱処理、酸素プラズマ、UVオゾン処理がある。これらの方法の中でも、生産性の観点から成膜中の酸素分圧を制御する方法が好ましい。成膜中の酸素分圧を調整することにより、酸化物半導体のキャリア濃度の制御ができる。
(2)組成比による調整
酸化物半導体の金属組成比を変えることにより、キャリア濃度が変化することが知られている。例えば、例えば、Indium−Gallium−Zinc−Oxide(IGZO)であれば、Inの比率を大きくすれば、それに伴って活性層のキャリア濃度も大きくなり、Gaの比率を大きくすると、それに伴って活性層のキャリア濃度も小さくなる。
これら組成比を変える具体的な方法としては、例えば、スパッタによる成膜方法においては、組成比が異なるターゲットを用いる。または、多元のターゲットにより、共スパッタし、そのスパッタレートを個別に調整することにより、膜の組成比を変えることが可能である。
(3)不純物による調整
酸化物半導体に、Li,Na,Mn,Ni,Pd,Cu,Cd,C,N,又はP等の元素を不純物として添加することによりキャリア濃度を減少させることが可能である。不純物を添加する方法としては、酸化物半導体と不純物元素とを共蒸着により行う、成膜された酸化物半導体膜に不純物元素のイオンをイオンドープ法により行う等がある。
(4)酸化物半導体材料による調整
上記(1)〜(3)においては、同一酸化物半導体系でのキャリア濃度の調整方法を述べたが、もちろん酸化物半導体材料を変えることにより、キャリア濃度を変えることができる。例えば、一般的にSnO系酸化物半導体は、In系酸化物半導体に比べてキャリア濃度が小さいことが知られている。このように酸化物半導体材料を変えることにより、キャリア濃度の調整が可能である。
キャリア濃度を調整する手段としては、上記(1)〜(4)の方法を単独に用いても良いし、組み合わせても良い。
<活性層の形成方法>
活性層の成膜方法は、酸化物半導体の多結晶焼結体をターゲットとして、気相成膜法を用いるのが良い。気相成膜法の中でも、スパッタリング法、パルスレーザー蒸着法(PLD法)が適している。さらに、量産性の観点から、スパッタリング法が好ましい。
例えば、RFマグネトロンスパッタリング蒸着法により、真空度及び酸素流量を制御して成膜される。酸素流量が多いほど電気伝導度を小さくすることができる。
成膜した膜は、周知のX線回折法によりアモルファス膜であることが確認できる。組成比は、RBS(ラザフォード後方散乱)分析法により求めることができる。
<活性層の膜厚>
本発明に於ける活性層の厚みは、好ましくは、0.1nm以上100nm以下である。
より好ましくは、1.0nm以上50nm以下、さらに好ましくは、2nm以上10nm以下である。
本発明に於ける活性層の膜厚は、作製した素子断面のHRTEM(High Resolution TEM)写真撮影により測定することができる。
2)障壁層
本発明に用いられる障壁層のバンドギャップが4.0eV以上15.0eV未満である。
好ましくは、障壁層が、Ga、Mg、及びAlより選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有する。
具体的に本発明の障壁層に係るアモルファス酸化物は、Ga、MgO、Al、または、以上の酸化物を2種以上混合した酸化物である。
<バンドギャップ>
本発明の障壁層は、バンドギャップが4.0eV以上15.0eV未満であり、好ましくは4.2eV以上12.0eV以下、より好ましくは4.5eV以上10.0eV以下である。
本発明の障壁層のバンドギャップは、下記により調製(調整)される。
例えば、Ga(4.6eV)とMgO(8.0eV)の二種の混合物であれば、Gaの比率が高い場合バンドギャップは小さくなり、Mgの比率が高い場合バンドギャップは大きくなる。
本発明における障壁層のキャリア濃度は、特に限定されないが、好ましくは1012/cm以下である。より好ましくは、1010/cm以下10/cm以上である。
本発明の障壁層は、好ましくは、電気伝導度10−10Scm以上10+1Scm以下であり、より好ましくは、10−7Scm以上10−3Scm以下である。電気抵抗率は、前述の活性層のバンドギャップの調製(調整)手段について説明したと同様の手段により調整することができる。
本発明に於ける障壁層は、ゲート電極またはソース電極の少なくとも一方にのみ隣接して配される。好ましくは、ゲート電極及びソース電極の両方に隣接して配される。
本発明に於ける障壁層の厚みは、好ましくは、1nm以上50nm以下である。より好ましくは、2nm以上20nm以下、さらに好ましくは、5nm以上10nm以下である。
3)ゲート電極
本発明におけるゲート電極としては、例えば、Al、Mo、Cr、Ta、Ti、Au、又はAg等の金属、Al−Nd、APC等の合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物を好適に挙げられる。
ゲート電極の厚みは、好ましくは、10nm以上1000nm以下である。より好ましくは、20nm以上500nm以下、さらに好ましくは、40nm以上100nm以下である。
電極の成膜法は特に限定されることはなく、印刷方式、コ−ティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式、などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って前記基板上に形成することができる。例えば、ITOを選択する場合には、直流あるいは高周波スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレ−ティング法等に従って行うことができる。またゲート電極の材料として有機導電性化合物を選択する場合には湿式製膜法に従って行うことができる。
4)ゲート絶縁膜
ゲート絶縁膜としては、SiO、SiN、SiON、Al、Y、Ta、又はHfO等の絶縁体、又はそれらの化合物を少なくとも二つ以上含む混晶化合物が用いられる。また、ポリイミドのような高分子絶縁体もゲート絶縁膜として用いることができる。
ゲート絶縁膜の膜厚としては、好ましくは、10nm以上1000nm以下である。より好ましくは、50nm以上500nm以下、さらに好ましくは、100nm以上200nm以下である。ゲート絶縁膜はリーク電流を減らす、電圧耐性を上げる為に、ある程度膜厚を厚くする必要がある。しかし、ゲート絶縁膜の膜厚を厚くすると、TFTの駆動電圧の上昇を招く結果となる。その為、ゲート絶縁膜の膜厚は無機絶縁体だと50nm〜1000nm、高分子絶縁体だと0.5μm〜5μmで用いられることが、より好ましい。
特に、HfOのような高誘電率絶縁体をゲート絶縁膜に用いると、膜厚を厚くしても、低電圧でのTFT駆動が可能であるので、特に好ましい。
5)ソース電極及びドレイン電極
本発明におけるソース電極及びドレイン電極材料として、例えば、Al、Mo、Cr、Ta、Ti、Au、又はAg等の金属、Al−Nd、APC等の合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物を好適に挙げられる。特に好ましくは、IZOである。
ソース電極及びドレイン電極の厚みは、好ましくは、10nm以上1000nm以下である。より好ましくは、20nm以上500nm以下、さらに好ましくは、40nm以上100nm以下である。
本発明におけるソース電極またはドレイン電極の少なくとも一方は、障壁層に隣接して配される。好ましくは、ソース電極及びドレイン電極の両方が、障壁層に隣接して配される。
本発明におけるソース電極またはドレイン電極は、例えば、以下の工程により作製することができる。活性層の上にパターニングされた障壁層を形成した後、フォトレジスト・エッチング法により該障壁層の存在しない活性層表面領域をレジストで保護した後、ソース電極及びドレイン電極層を蒸着により成膜して、その後、レジストを除去してソース電極及びドレイン電極層もパターニングする。
ソース電極及びドレイン電極の製膜法は特に限定されることはなく、印刷方式、コ−ティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式、などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って前記基板上に形成することができる。例えば、ITOを選択する場合には、直流あるいは高周波スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレ−ティング法等に従って行うことができる。またソース電極及びドレイン電極の材料として有機導電性化合物を選択する場合には湿式製膜法に従って行うことができる。
6)基板
本発明に用いられる基板は特に限定されることはなく、例えばYSZ(ジルコニア安定化イットリウム)、ガラス等の無機材料、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリエ−テルスルホン、ポリアリレ−ト、アリルジグリコ−ルカ−ボネ−ト、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、及びポリ(クロロトリフルオロエチレン)等の合成樹脂等の有機材料、などが挙げられる。前記有機材料の場合、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、加工性、低通気性、又は低吸湿性等に優れていることが好ましい。
本発明においては特に可撓性基板が好ましく用いられる。可撓性基板に用いる材料としては、透過率の高い有機プラスチックフィルムが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、又はポリ(クロロトリフルオロエチレン)等のプラスティックフィルムを用いることができる。また、フィルム状プラスティック基板には、絶縁性が不十分の場合は絶縁層、水分や酸素の透過を防止するためのガスバリア層、フィルム状プラスティック基板の平坦性や電極や活性層との密着性を向上するためのアンダーコート層等を備えることも好ましい。
ここで、可撓性基板の厚みは、50μm以上500μm以下とすることが好ましい。
これは、可撓性基板の厚みを50μm未満とした場合には、基板自体が十分な平坦性を保持することが難しいためである。また、可撓性基板の厚みを500μmよりも厚くした場合には、基板自体を自由に曲げることが困難になる、すなわち基板自体の可撓性が乏しくなるためである。
7)構造
次に、図面を用いて、詳細に本発明におけるTFTの構造を説明する。
図1は、本発明のTFTの一例を示す断面模式図である。基板1がプラスチックフィルムなどの可撓性基板の場合、基板1の少なくとも一方の面に絶縁層6を配し、その上にゲート電極2、ゲート絶縁膜3、アモルファス酸化物よりなる活性層4、障壁層7を積層して有し、障壁層7の上にソース電極5−1とドレイン電極5−2が設置される。
本構成は、下記の工程によって形成することができる。
活性層の上にパターニングされた障壁層を形成した後、フォトレジストを全面に塗布した後、現像して障壁層の存在する部分のレジストを除去し、障壁層面を露出させる。続いて、ソース電極及びドレイン電極層を蒸着により成膜し、その後、レジストを除去し、レジスト上の膜を剥離してパターニングされたソース電極及びドレイン電極が形成される、いわゆるリフトオフで形成する。あるいは、ゲート電極2、ゲート絶縁膜3、活性層4、障壁層7、ソース電極5−1及びドレイン電極5−2層全てをシャドーマスクでパターニングしても構わない。
図2は、従来のTFTの例を示す断面模式図である。基板1がプラスチックフィルムなどの可撓性基板の場合、基板1の少なくとも一方の面に絶縁層6を配し、その上にゲート電極2、ゲート絶縁膜3、及び活性層24を積層して有し、その表面にソース電極5−1とドレイン電極5−2が設置される。ソース電極5−1又はドレイン電極5−2の設置はリフトオフ法で行う。あるいは、ゲート電極2、ゲート絶縁膜3、活性層4、障壁層7、ソース電極5−1及びドレイン電極5−2層全てをシャドーマスクでパターニングしても構わない。
図3は、比較のTFTの例を示す断面模式図である。図1の本発明のTFTに比較して、障壁層17が活性層の全面に渡って被覆されている。即ち、該構成では、障壁層がソース電極、ドレイン電極の存在する領域だけでなく、ソース電極とドレイン電極の間のチャネル部にも障壁層が配されている。
図4は、本発明のTFTの一例を示す断面模式図であって、トップゲート型TFTの例である。基板11がプラスチックフィルムなどの可撓性基板の場合、基板11の少なくとも一方の面に絶縁層16を配し、その上にソース電極15−1とドレイン電極15−2、アモルファス酸化物よりなる障壁層27、活性層34、ゲート絶縁膜13、ゲート電極12が積層して設置される。
図5は、従来のTFTの例を示す断面模式図である。基板11がプラスチックフィルムなどの可撓性基板の場合、基板11の少なくとも一方の面に絶縁層16を配し、その上にソース電極15−1とドレイン電極15−2、活性層34、ゲート絶縁膜13、ゲート電極12が積層して設置される。
2.表示装置
本発明の電界効果型薄膜トランジスタは、液晶やEL素子を用いた画像表示装置、特に平面薄型表示装置(Flat Panel Display:FPD)に好ましく用いられる。より好ましくは、基板に有機プラスチックフィルムのような可撓性基板を用いたフレキシブル表示装置に用いられる。特に、本発明の電界効果型薄膜トランジスタは、移動度が高いことから有機EL素子を用いた表示装置、フレキシブル有機EL表示装置に最も好ましく用いられる。
(応用)
本発明のTFTは、液晶やEL素子を用いた画像表示装置、特にFPDのスイッチング素子、駆動素子として用いることができる。特に、フレキシブルFPD装置のスイッチング素子、駆動素子として用いるのが適している。さらに本発明の電界効果型薄膜トランジスタを用いた表示装置は、携帯電話ディスプレイ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータディスプレイ、自動車の情報ディスプレイ、TVモニター、あるいは一般照明を含む広い分野で幅広い分野で応用される。
また、本発明のTFTは、表示装置以外にも、有機プラスチックフィルムのような可撓性基板上に本発明の電界効果型薄膜トランジスタを形成し、ICカードやIDタグなどに幅広く応用が可能である。
以下に、本発明の薄膜電界効果型トランジスタについて、実施例により説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
1.TFT素子の作製
1)本発明のTFT素子1の作製
図1に示す構成のTFTを下記により作製した。
厚さ0.5mmのN型Si基板((株)ジェムコ製,抵抗率1Ωcm〜3.5Ωcm)を伝導型N型基板として用い、これをそのまま基板兼ゲート電極として用いた。
該基板の上に下記層を順に設置した。
ゲート絶縁膜:SiOをRFマグネトロンスパッタ真空蒸着法にて厚み100nmに設けた。ゲート絶縁膜SiOのパターニングには、スパッタ時にシャドウマスクを用いることにより行った。
活性層:InGaZnOの組成を有する多結晶焼結体をターゲットとして、RFマグネトロンスパッタ真空蒸着法により、50nmのIGZO膜を形成した。
活性層のパターニングは、スパッタ時にシャドウマスクを用いることにより行った。
障壁層:この上に、酸化ガリウム(Ga)をスパッタ法により設けた。厚みは10nmであった。障壁層のパターニングは、スパッタ時にシャドウマスクを用いることにより行った。
次いで、上記障壁層の上にパターニングされたソース電極及びドレイン電極としてアルミニウム(Al)を400nmの厚みに抵抗加熱蒸着(成膜温度:25℃)にて、蒸着した。
ソース電極及びドレイン電極のパターニングはフォトリソグラフィー法により、障壁層の存在する部分以外をレジストで保護して、ソース電極及びドレイン電極を蒸着後、ソース電極及びドレイン電極をレジスト除去によって形成する、リフトオフ法によって行った。
形成されたチャネル長L=200μm、チャネル幅W=1000μmであった。
2)本発明のTFT素子2の作製
本発明のTFT素子1の作製において、障壁層の酸化ガリウム(Ga)を酸化アルミニウム(Al)に変更し、その他はTFT素子1の作製と全く同様にして、本発明のTFT素子2を作製した。
3)比較のTFT素子1の作製
本発明のTFT素子1の作製において、障壁層を除いた以外は同様にして、比較のTFT素子1を作製した。
4)比較のTFT素子2の作製
本発明のTFT素子1の作製において、障壁層を活性層の全面に渡って有すること以外は、TFT素子1と同様の構成の比較のTFT素子2を作製した。図3に示される構成である。
2.性能評価
得られた各TFT素子について、ソース電極を0(ゼロ)Vとして、飽和領域ドレイン電圧Vd=+10V、ゲート電圧(Vg):−10V≦Vg≦+15VでのTFT伝達特性の測定を行い、TFTの性能を評価した。TFT伝達特性の測定は、半導体パラメータ・アナライザー4156C(アジレントテクノロジー社製)を用いて行った。各パラメータと本発明に於けるその定義は下記の通りである。
・TFTの閾値電圧(Vth):Vgを横軸にし、Isd(ソース・ドレイン間電流)の1/2乗を縦軸とするグラフを作製し、直線で外挿して、Isd=0となるVgをTFTの閾値電圧(Vth)として求めた(図6参照)。これは飽和領域でのIsd、Vg及びVthとが下記の式1に従うことによるものである。単位は[V]である。
Isd1/2 ∝(Wμ/2L)1/2(Vg−Vth) (式1)
式中、Wはチャネル幅、Lはチャネル長、μは活性層の移動度を表す。
・ON電流(Ion):Vg=+15Vにおけるドレイン電流である。単位は[A]である。
以上の測定結果から得られたTFT特性を表1に示した。
表1の結果より、本発明のTFTはVthが正の値を示し、ノーマリーオフを有するTFT特性を示した(図6a参照)。
一方、比較例のTFT素子1では、本発明のTFTと比較して、Vthが負でありノーマリーオンである(図6b参照)。
また、比較例のTFT素子2では、本発明のTFTと比較して、活性層のチャネル部が障壁層の成膜時のダメージにより閾値が負方向に大きく変化し、ノーマリーオンの動作を示した。
実施例2
実施例1における無アルカリガラス基板の代わりに、ポリエチレンナフタレートフィルム(厚み100μm)の両面に下記バリア機能を持つ絶縁層を有するバリア付きフイルムを用いて、その他は実施例1と同様にしてTFT素子を作製した。
絶縁層:SiONを500nmの厚みに蒸着した。SiONの蒸着にはRFマグネトロンスパッタリング蒸着法(スパッタリング条件:ターゲットSi、RFパワー400W、ガス流量Ar/O=12/5sccm、成膜圧力0.45Pa)を用いた。

得られた素子について実施例1と同様に性能を評価した結果、実施例1と同様に閾値が正であるため、ノーマリーオフのTFT性能を示した。
本発明のTFT素子構造を示す断面模式図である。 従来のTFT素子構造を示す断面模式図である。 比較のTFT素子構造を示す断面模式図である。 本発明のトップゲート型TFT素子構造を示す断面模式図である。 従来のトップゲート型TFT素子構造を示す断面模式図である。 性能評価におけるTFTの閾値電圧(Vth)の求め方を示すグラフの模式図である。横軸はゲート電圧(Vg)を表し、縦軸はIsd(ソース・ドレイン間電流)の1/2乗(Isd1/2)を表す。6a:ノーマリーオフ状態を示す。6b:ノーマリーオン状態を示す。
符号の説明
1、11:基板
2、12:ゲート電極
3、13:ゲート絶縁膜
4、24、34:活性層
7、17、27:障壁層
5−1、15−1:ソース電極
5−2、15−2:ドレイン電極
6、16:絶縁層

Claims (9)

  1. 基板上に、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、アモルファス酸化物を含む活性層、ソース電極及びドレイン電極を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層と前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方との間にあって、且つ、前記ソース電極又はドレイン電極の少なくとも一方と接する領域にのみ障壁層を有することを特徴とする薄膜電界効果型トランジスタ。
  2. 前記障壁層が、Ga、Mg、及びAlの少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有することを特徴とする請求項1に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  3. 前記障壁層のバンドギャップが前記活性層のバンドギャップより大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  4. 前記障壁層のバンドギャップが4.0eV以上15.0eV未満である請求項3に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  5. 前記活性層のバンドギャップが2.0eV以上4.0eV未満である請求項3又は請求項4に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  6. 前記活性層のバンドギャップと前記障壁層のバンドギャップの差が0.1eV以上13.0eV未満であることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  7. 前記ソース電極と接する領域及び前記ドレイン電極と接する領域に障壁層を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  8. 前記活性層が、In、Sn、Zn、及びCdより選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物を含有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
  9. 前記基板がフレキシブル基板であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の薄膜電界効果型トランジスタ。
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