JP2010026164A - レンズ鏡筒、光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化したレンズ鏡筒及び光学機器を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒(1)を、光軸(A)に平行な軸部(83)に軸支された保持枠(82)に保持され、当該保持枠が前記軸部を中心に回転することによって前記光軸に直交する平面内における第1の位置と第2の位置との間を移動するレンズ(L2)と、前記保持枠を軸支する支持部(81)と、前記保持枠の前記軸部を中心とした回転動作に応じて前記保持枠を前記支持部に対して前記光軸方向に駆動する駆動機構(87、89)とを備える構成とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、レンズ鏡筒及び光学機器に関するものである。
従来、撮影時と非撮影時とで全長が変化する沈胴式のレンズ鏡筒としては、一部のレンズを沈胴動作に連動して光路から退避させて、収容時の全長を短くするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−149723号公報
近年、カメラは、より小型化されたものが望まれており、レンズ鏡筒もより一層の小型化が望まれていた。
本発明の課題は、小型化したレンズ鏡筒及び光学機器を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、光軸(A)に平行な軸部(83)に軸支された保持枠(82)に保持され、当該保持枠が前記軸部を中心に回転することによって前記光軸に直交する平面内における第1の位置と第2の位置との間を移動するレンズ(L2)と、前記保持枠を軸支する支持部(81)と、前記保持枠の前記軸部を中心とした回転動作に応じて前記保持枠を前記支持部に対して前記光軸方向に駆動する駆動機構(87、89)とを備えるレンズ鏡筒(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記保持枠(82)は、前記軸部(83)に軸支される軸受部(82c)を備え、前記駆動機構(87、89)は、前記軸受部を前記光軸方向に駆動することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記駆動機構(87、89)は、前記軸部(83)を挟んで2箇所に形成されることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記駆動機構は、前記保持枠(82)に作用する回転方向の力を前記光軸方向の力に変換するカム機構(87、89)であることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載のレンズ鏡筒において、前記カム機構は、前記光軸に直交する面に対して傾斜して形成された傾斜面部(89)と、前記保持枠(82)の回転動作に応じて前記傾斜面部に摺動可能に設けられた摺動部(87)とを含み、前記保持枠は、前記回転動作時に前記摺動部が前記傾斜面部に案内されることによって前記光軸方向に移動することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒において、前記傾斜面部は、前記保持枠(82)及び前記支持部(81)の両方(87、89)に設けられ、互いの傾斜面部同士が摺動することによって、前記保持枠を前記光軸方向に駆動することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記保持枠(82)は、前記光軸(A)に直交する平面部(82e)を備え、前記支持部(81)に接近した状態では、前記平面部が前記支持部に当接することによって前記支持部に対する光軸方向の位置が規定されることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記保持枠(82)を前記支持部(81)に向けて付勢する付勢部(83)を備えることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(1)を含むことを特徴とする光学機器(100)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、小型化したレンズ鏡筒及び光学機器を提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明を適用したレンズ鏡筒の実施形態を含むカメラについて説明する。
図1は、実施形態のレンズ鏡筒の断面図であり、撮影状態を示している。
図2は、図1に示すレンズ鏡筒の沈胴状態を示している。
以下、図1を含む各図において、X軸−Y軸−Z軸からなる3次元座標系を設定して説明する。
実施形態のレンズ鏡筒1は、例えば、撮影時と非撮影時とで光軸方向の全長が変化する沈胴式のレンズ鏡筒である。レンズ鏡筒1は、撮影時においてカメラ本体100からその一部が突き出し、非撮影時においてその略全体がカメラ本体100に収容される。
レンズ鏡筒1は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、CCD10、固定筒20、回転筒30、直進カム筒40、直進筒50、第1レンズ群保持筒60、回転カム筒70、2群支持部80、及び、シャッタユニット90等を備えている。
第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、及び、第3レンズ群L3は、3群構成のズームレンズを形成し、光軸(図1において、符号Aを付して説明する)方向の被写体側から撮影者側に向かってこの順番で配置されている。第2レンズ群L2の入射面は、光軸方向被写体側に張り出した凸レンズとなっている。
CCD10は、上記レンズ群L1〜L3を通過した被写体光を電気信号に変換する光−電気変換素子である。CCD10は、第3レンズ群L3の出射側に配置されている。CCD10は、CCD台11と称される略円盤状の部材に固定されている。
固定筒20は、光軸方向撮影者側の端部がCCD台11に固定された筒体である。
回転筒30は、固定筒20の内径側に収容された筒体である。回転筒30は、図示しないアクチュエータの出力が伝達されると、これに応じて中心軸線周りに回転し、固定筒20と回転筒30とに設けられた図示しないヘリコイドネジに案内されて光軸方向に進退動作を行う。
直進カム筒40は、回転筒30と一体的に光軸方向に移動する筒体であり、回転筒30の内径側に収容されている。直進カム筒40は、固定筒20の内周面に形成された直進溝に挿入される突起(それぞれ図示を省略する)を備えており、光軸方向への移動時には、回転動作を伴わずに直進移動をする。
直進筒50は、直進カム筒40の内径側に収容された筒体である。直進筒50は、直進カム筒40に形成された直進溝を貫通するカムフォロワ51を備えている。このカムフォロワ51の先端部は、回転筒30に形成されたカム溝に挿入されており、直進筒50は、回転筒30の回転動作に連動して光軸方向に直進移動する。
第1レンズ群保持筒60は、直進筒50の内径側に収容された筒体であり、光軸方向被写体側の端部に第1レンズ群L1を保持する1群保持枠61が固定されている。
第1レンズ群保持筒60は、図示しないカム機構によって直進筒50に対して光軸方向に直進移動が可能となっている。第1レンズ群保持筒60には、非撮影時に第1レンズ群L1の入射面を保護するレンズバリアユニット62が光軸方向被写体側の端部に接続されている。
回転カム筒70は、第1レンズ群保持筒60の内径側に収容された筒体である。回転カム筒70の外周面には、カム溝が形成されており、第1レンズ群保持筒60に設けられたカムフォロワ63が挿入されている。
回転カム筒70は、レンズ鏡筒1が図2に示す沈胴状態から図1に示す撮影状態に移行する際、及び、撮影状態においてズームレンズがテレ位置とワイド位置との間を移動する際に中心軸線周りに回転動作を行う。なお、ズームレンズのテレ位置とは、ズームレンズの焦点距離が最長(撮影画角が最小)となる位置をさし、ワイド位置とは、焦点距離が最短(撮影画角が最大)となる位置をさすものとする。
2群支持部80は、第2レンズ群L2を支持する部分である。2群支持部80は、回転カム筒70の内周面に形成されたカム溝71に挿入されたカムフォロワ80aを備えており、回転カム筒70の回転動作に連動して光軸方向に直進移動する。
2群支持部80の構成については、後に詳しく説明するものとする。
シャッタユニット90は、第2レンズ群L2の入射面側に配置された公知のレンズシャッタ装置であり、2群支持部80に固定されている。シャッタユニット90は、第1〜第3レンズ群L1〜L3を通過する被写体光の光路を遮蔽する遮蔽位置と、光路から退避する退避位置との間を移動可能なシャッタ羽根91を備えている。
ここで、レンズ鏡筒1は、図1に示す撮影状態から図2に示す沈胴状態に移行する際に、第2レンズ群L2が光軸Aに直交する面内を移動(スライド)して他のレンズ群L1、L3の光路から退避する。そして、レンズ鏡筒1の沈胴状態において、第2レンズ群L2が退避して形成されたスペースには、図2に示すように、第3レンズ群L3が収容されるようになっている。レンズ鏡筒1は、これによって沈胴状態における全長を短くできるようになっている。
第2レンズ群L2は、カメラの電源がオフの状態では、図2に示す退避位置に退避しており、電源がオン操作されると、撮影位置(第2レンズ群L2の光軸と他のレンズ群L1、L3との光軸が実質的に一致した位置)に移動する。
以下、第2レンズ群L2の移動機構について説明する。
図3は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図である。この図3は、第2レンズ群L2が退避位置に配置された沈胴状態(図2参照)を示している。
2群支持部80は、円筒状に形成された本体部81と、第2レンズ群L2を保持する枠体である2群保持枠82とを備えている。
本体部81の外周面には、前述した回転カム筒70のカム溝71に挿入されるカムフォロワ80aが設けられている。カムフォロワ80aは、略等しい間隔で、例えば、3つが設けられている。前述のシャッタユニット90は、図1に示すように本体部81に固定されている。
2群保持枠82は、第2レンズ群L2を内径側に収容する円環状の部分である保持部82aと、この保持部82aの外周面から突き出して形成された腕部82bとを備えている。腕部82bの先端部には、円筒状に形成された軸受部82cが設けられている。本体部81には、光軸Aに略平行に延在する回転軸83が設けられている。2群保持枠82は、軸受部82cを介して回転軸83に回転可能に軸支されている。
2群保持枠82は、本体部81に設けられたねじりバネ84によって撮影位置に付勢されており、図3に示す退避位置では、ねじりバネ84の付勢力に抗して退避位置に退避している。このねじりバネ84は、圧縮コイルバネとしての機能も備えており、2群保持枠82を本体部81に固定されたシャッタユニット90に接近する方向に付勢している。
2群保持枠82における軸受部82cの外周面には、腕部82bとは反対側の領域から軸受部82cの外径側に突き出して形成された突起85が設けられている。2群保持枠82は、この突起85が回転カム筒70の内周面に接触することによって、ねじりバネ84の付勢力に抗して退避位置に退避している。
図3に示す第2レンズ群L2が退避した沈胴状態から、カメラの電源スイッチがオン操作されると、レンズ鏡筒1は、カメラ本体100から突き出した図1に示す撮影状態に移行する。このときのズームレンズは、ワイド位置とされる。
レンズ鏡筒1は、沈胴状態から撮影状態に移行する際、回転カム筒70が回転して2群支持部80を光軸方向被写体側に移動させる。
図4は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒の内周面を示す展開図である。
回転カム筒70は、2群支持部に設けられたカムフォロワ80aが挿入されるカム溝71が形成されている。カム溝71は、回転カム筒70の中心軸周りに略等しい間隔で3本が設けられている。なお、図4ではカムフォロワ80aの移動の状態を示すためにカムフォロワ80aを複数図示しているが、1本のカム溝71に対して挿入されるカムフォロワ80aはひとつである。
カム溝71は、レンズ鏡筒1が沈胴状態から撮影状態に移行する際に2群支持部80を駆動する領域71aと、ズームレンズがワイド位置とテレ位置との間を移動する際に、2群支持部80を光軸方向に駆動する領域71bとでカム溝の勾配が逆になっており、平面視で略V字状に形成されている。
カムフォロワ80aは、レンズ鏡筒1が沈胴状態から撮影状態に移行する際は、回転カム筒70の回転に応じてカム溝71の領域71a内を移動し、撮影状態でズームレンズの焦点距離を変化させる際は、カム溝71の領域71b内を移動する。
ここで、レンズ鏡筒1は、前述したように図3に示す沈胴状態(第2レンズ群L2の退避状態)では、2群保持枠82に備えられた突起85が回転カム筒70の内周面70aに当接している。図4に示す回転カム筒70の内周面の展開図において、突起85と回転カム筒70の内周面70aとの当接位置に符号Bを付して説明する。
図3に示す沈胴状態で回転カム筒70が回転すると、2群支持部80は、2群保持枠82と一体に光軸方向に直進動作を行う。
図5は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図であり、第2レンズ群L2が退避位置と撮影位置との中間に配置された状態を示している。
図4に示すように、回転カム筒70の内周面には、2群支持部80を光軸方向に駆動するカム溝71の他に、2群保持枠82を退避位置と撮影位置との間で駆動する駆動溝72が形成されている。駆動溝72は、光軸Aに略平行に形成されている。なお、図4では突起85の移動の状態を示すために突起85を複数図示しているが、1本の駆動溝72に対して挿入される突起85はひとつである。
2群保持枠82に形成された突起85は、2群支持部80が光軸方向撮影者側に移動するのに連動して回転カム筒70の内周面に摺動しながら光軸方向撮影者側に移動する。そして、突起85は、ねじりバネ84によって回転カム筒70の内周面70aを押圧する方向に付勢されているので、この後、回転カム筒70の回転に応じて駆動溝72に収容される。
図5は、突起85の一部(半分程度)が駆動溝72に挿入された状態を示している。また、図4において、このときの突起85の移動軌跡に対して符号Cを付して説明する。
図6は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図であり、第2レンズ群L2が撮影位置に配置された状態のレンズ鏡筒1を示している。
図6に示すように、突起85が駆動溝72に挿入されると、第2レンズ群L2の光軸が他のレンズ群L1、L3の光軸と実質的に一致した撮影位置となる。この撮影位置において、2群保持枠82の保持部82aから突き出して形成された位置決め突起82dが、本体部81の内周面に形成された位置決め切欠部81aに挿入される。
2群支持部80は、ねじりバネ84の付勢力によって位置決め突起82dの先端部が位置決め切欠部81aの内側面を押圧しており、第2レンズ群L2は、ズームレンズがワイド位置とテレ位置との間を移動する際、撮影位置に保持される。
ここで、2群保持枠82は、回転軸83を中心に回転して退避位置から撮影位置に移動する際、本体部81に対して光軸方向の被写体側(シャッタユニット90に接近する方向)に移動するようになっている。
図7は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた2群保持枠の軸受構造を示す図である。
この図7において、(a)は、第2レンズ群L2が退避位置にある状態(図2参照)の2群保持枠82を示している。また、(c)は、第2レンズ群L2が撮影位置にある状態(図1参照)の2群保持枠82を示している。(b)は、2群保持枠82が(a)に示す状態から(c)に示す状態に移行する途中の状態を示している。
また、図7(a)〜(c)の各図には、2群保持枠82の回転の様子を示す平面図と軸受部82cの展開図とを示している。
2群保持枠82の軸受部82cは、円筒形状に形成されている。軸受部82cには、本体部81に対向する端面を回転軸83の軸線方向に凹ませて形成した凹部86が設けられている。凹部86は、回転軸83を挟んで2箇所に形成されている。回転軸83の本体部81に対向する端面と凹部86の底面86aとは、光軸Aに直交する平面に対して傾斜して設けられたカム面87を介した連続面となっている。
一方、本体部81には、軸受部82cに設けられた凹部86に対応する凸部88が形成されている。本体部81の軸受部82cに対向する面部と凸部88の先端面88aとは、カム面89を介した連続面になっている。
第2レンズ群L2が退避位置にある状態(図2、図3参照)では、図7(a)に示すように、凸部88の先端面88aが軸受部82cにおける本体部81に対向する端面に当接しており、これらの面部が第2レンズ群L2の光軸方向の位置を規定している。
そして、撮影位置に移動するために2群保持枠82が回転軸83周りに回転して、図7(b)に示すような軸受部82cのカム面87と本体部81のカム面89とが重なる位置となると、軸受部82cは、ねじりバネ84の光軸方向への付勢力によって本体部81に接近する方向に移動する。このときカム面87とカム面89とは、摺動する。
第2レンズ群L2が撮影位置に配置された状態(図1、図6参照)では、図7(c)に示すように凸部88が凹部86内に収容されており、図7(a)に示す第2レンズ群L2が退避位置にある状態に比べ、2群保持枠82と本体部81とが接近する。第2レンズ群L2は、退避位置にある場合に比べ、撮影位置においてシャッタユニット90に接近する(図1及び図2参照)。
また、この図7(c)に示す状態において、カム面87及びカム面89、凹部86の底面86a及び凸部88の先端面88aは、それぞれ接触せず、第2レンズ群L2の光軸方向の位置は、軸受部83cの凹部86よりも内径側の領域に設けられた位置決め面部83eが本体部81に当接することによって規定される(図1参照)。
このように、第2レンズ群L2は、退避位置から撮影位置への移動動作(回転動作)と併せて、光軸方向への移動動作(直進動作)を行う。そして、レンズ鏡筒1は、この第2レンズ群L2の光軸方向への移動動作によって、第2レンズ群L2における入射側のレンズ頂点の光軸方向の位置(図1において符号Dを付す)が、シャッタユニット90の光軸方向の位置(図1において符号Eを付す)と重なるようになっている。
2群保持枠82は、図1に示す撮影状態から図2に示す沈胴状態に移行する際は、上述した図7(a)〜(c)とは、逆の動きを行う。2群保持枠82が上述の場合とは反対の方向に回転するときは、カム面87、89が2群保持枠82に作用する回転方向の力を光軸方向の力に変換し、2群保持枠82をシャッタユニット90から離間する方向(撮影者側)へ移動させる。2群保持枠82は、回転軸83周りの回転動作を行うが、カム面87、89は、2群保持枠82が回転動作を開始した直後に2群保持枠82をシャッタユニット90から離間する方向に移動させるので、2群保持枠82とシャッタユニット90とが干渉することがない。
ここで、2群保持枠82が回転動作に連動して光軸方向に移動しないレンズ鏡筒(図示省略)と比較すると、本実施形態のレンズ鏡筒1は、撮影状態で第2レンズ群L2とシャッタユニット90とを接近させることができるので、2群保持枠82の光軸方向への移動量の分、レンズ鏡筒1の光軸方向の寸法を短くできる。
以上説明したように、2群保持枠82は、回転動作に伴って光軸方向に移動するので、これに併せて突起85も光軸方向に移動する。
これに対し、前述の駆動溝72は、光軸Aに平行に形成されているので、2群保持枠82が回転動作に伴って光軸方向に移動する際、突起85は、駆動溝72内を移動する。
レンズ鏡筒1は、図6に示す状態において第2レンズ群L2が撮影位置に配置されているが、撮影光学系全体では完全にワイド位置となっておらず、図6に示す状態からさらに回転カム筒70が回転する。
回転カム筒70が回転すると、カムフォロワ80aがカム溝71に案内され、2群支持部80は、光軸方向被写体側に移動し、ズームレンズがワイド位置となる。
一方、第2レンズ群L2は既に撮影位置にあり、位置決め突起82dが位置決め切欠部81aに接触しているので、仮に2群保持枠82を図6に示す状態以上に回転させると、腕部82b等に負荷がかかる可能性がある。
これに対し、本実施形態の回転カム筒70には、駆動溝72と連続して形成された逃げ溝73が設けられている。逃げ溝73はカム溝71と平行に形成されている。
撮影位置の2群保持枠82は、本体部81と一体的に光軸方向に移動するので、突起85は、カムフォロワ80aと同じ軌跡で移動する。逃げ溝73は、カム溝71と平行に形成されているので、第2レンズ群L2が撮影位置に配置された状態で2群支持部80が光軸方向に移動しても、突起85は、逃げ溝73内を移動するので、2群保持枠82が回転軸83周りに回転することがない。
ズームレンズをワイド位置とテレ位置との間で移動させる際も、突起85は、逃げ溝73内を移動し、第2レンズ群L2は、撮影位置に保持される。
以上説明した実施形態のレンズ鏡筒1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)撮影状態において、第2レンズ群L2とシャッタユニット90との光軸方向の位置が重ならないレンズ鏡筒に比べ、本実施形態のレンズ鏡筒1は、第2レンズ群L2とシャッタユニット90とを接近させることができるので、光軸方向の寸法を短くできる。また、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とが接近するので、光学系全体の光学性能の確保の点で有利になる。
(2)図1に示す撮影状態では、位置決め面部83eが本体部81に当接することによって第2レンズ群の位置を規定するので、凸部88に負荷が掛かることを防止できる。
(3)カム面87、89を回転軸83周りに2箇所設けたので、安定して2群保持枠82を光軸方向に駆動できる。
(4)2群保持枠82を2群支持部80の本体部81に接近する方向に付勢するねじりバネ84を設けたので、撮影時における第2レンズ群L2の位置が安定する。また、このねじりバネ84に2群保持枠82を退避位置から撮影位置に付勢するねじりバネの機能を持たせたので、スペース効率がよい。
(5)退避光学系である第2レンズ群L2を退避位置と撮影位置との間で駆動する機構としては、第2レンズ群L2を保持する2群保持枠82を電動モータ等で駆動する機構が考えられるが、この場合には、レンズ鏡筒1が大型化する可能性がある。
また、先端部にカム面が形成された突起をCCD台11に設け、沈胴動作時に2群支持部80がCCD台11に接近する際に、この突起によって2群保持枠82を退避位置に駆動する機構が考えられる。しかし、この場合には、CCD台11に2群保持枠82からの反力が光軸方向に作用するので、CCD台11を補剛等する必要がある。
これに対し、本実施形態のレンズ鏡筒1は、回転カム筒70の内周面に形成した駆動溝72と、2群保持枠82に形成した突起85とで2群保持枠82を駆動するので、レンズ鏡筒1を小型化することができる。また、CCD台11を補剛する必要もない。
(6)2群保持枠82を回転駆動させるための突起85を軸受部82cに設けたので、軸受部82cの少ない回転量で第2レンズ群L2を大きく移動させることができる。
(7)2群保持枠82を回転駆動させるための駆動溝72を光軸に平行に設けたので、2群保持枠82が回転動作に連動して光軸方向に移動しても、突起85が回転カム筒70の内周面70aに乗り上げることがない。
(8)逃げ溝73をカム溝71と平行に設けたので、2群支持部80を光軸方向に駆動する際に、2群保持枠82が回転せず、第2レンズ群L2を撮影位置に保持できる。
[変形形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であって、これらも本発明の技術的範囲内に含まれる。
(1)実施形態のレンズ鏡筒は、カム機構によって保持枠を光軸方向に駆動したが、保持枠をその回転動作に応じて光軸方向に駆動することができれば、これに限らず、例えば、ネジ機構、ヘリコイド機構等によって保持枠を光軸方向に案内してもよい。
(2)実施形態において、2群保持枠を光軸方向に駆動するカム面は、軸受部に形成されたが、これに限らず、例えば、腕部等の2群保持枠の他の部分に形成されてもよい。
(3)カム面は、回転軸周りの2箇所に形成されたが、これに限らず、1箇所でも3箇所以上でもよい。
(4)実施形態のレンズ鏡筒はカメラに備えられたが、これに限らず、例えば、望遠鏡や双眼鏡等の他の光学機器に設けられてもよい。
実施形態のレンズ鏡筒の断面図であり、撮影状態を示している。 図1に示すレンズ鏡筒の沈胴状態を示している。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図(退避位置)である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒の内周面を示す展開図である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図(移動途中)である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図(撮影位置)である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた2群保持枠の軸受構造を示す図である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた回転カム筒及び2群支持部を光軸方向からみた平面図(ワイド位置)である。
符号の説明
1 レンズ鏡筒 : 80 2群支持部 : 81 本体部 : 82 2群保持枠 : 83 軸部 : 87 カム面 : 89 カム面 :L2 第2レンズ群

Claims (9)

  1. 光軸に平行な軸部に軸支された保持枠に保持され、当該保持枠が前記軸部を中心に回転することによって前記光軸に直交する平面内における第1の位置と第2の位置との間を移動するレンズと、
    前記保持枠を軸支する支持部と、
    前記保持枠の前記軸部を中心とした回転動作に応じて前記保持枠を前記支持部に対して前記光軸方向に駆動する駆動機構と
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持枠は、前記軸部に軸支される軸受部を備え、
    前記駆動機構は、前記軸受部を前記光軸方向に駆動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記駆動機構は、前記軸部を挟んで2箇所に形成されること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記駆動機構は、前記保持枠に作用する回転方向の力を前記光軸方向の力に変換するカム機構であること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項4に記載のレンズ鏡筒において、
    前記カム機構は、前記光軸に直交する面に対して傾斜して形成された傾斜面部と、前記保持枠の回転動作に応じて前記傾斜面部に摺動可能に設けられた摺動部とを含み、
    前記保持枠は、前記回転動作時に前記摺動部が前記傾斜面部に案内されることによって前記光軸方向に移動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項5に記載のレンズ鏡筒において、
    前記傾斜面部は、前記保持枠及び前記支持部の両方に設けられ、互いの傾斜面部同士が摺動することによって、前記保持枠を前記光軸方向に駆動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持枠は、前記光軸に直交する平面部を備え、前記支持部に接近した状態では、前記平面部が前記支持部に当接することによって前記支持部に対する光軸方向の位置が規定されること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持枠を前記支持部に向けて付勢する付勢部を備えること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を含むこと
    を特徴とする光学機器。
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