JP2010019953A - スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】重量バランスがとれる構造や、小型化できる構造や、利便性を向上する構造の、スクリーンを提供すること。
【解決手段】スクリーン1は、スクリーン本体12と、固定支柱15と、スクリーン本体12を支持する第1、第2支持部13,14と、複数のアーム部材を有し、固定支柱15と第1支持部13、固定支柱15と第2支持部14との間に伸縮可能に設置される第1、第2パンタグラフ機構16,17と、固定支柱15に固定され、第1、第2パンタグラフ機構16,17のアーム部材を回動可能に軸支するアーム固定部18と、固定支柱15に沿ってスライド自在に支持され、第1、第2パンタグラフ機構16,17のアーム部材を回動可能に軸支するアームスライド部19と、を備え、アームスライド部19のスライドにより、第1、第2パンタグラフ機構16,17が伸縮し、第1、第2支持部13,14を近接および離間させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクリーンに関する。
従来、スクリーンは、プロジェクタなどから拡大投射された画像光を、可撓性を有するシート状のスクリーン本体のスクリーン面に投影させて使用されている。その中で、使用者が持ち運んで使用する可搬型のスクリーンも様々なものが使用されている。
なお、可搬型スクリーンの中で、左右方向にスクリーン本体を開閉させるスクリーンは、一般的に、画像光が投影されるスクリーン本体、スクリーン本体を左右で支持する支柱、スクリーン本体を左右方向に開閉するための開閉機構、およびスクリーン本体・支柱・開閉機構を保持する主支柱などを有して構成されている。また、これら構成部は、一般的に、前方にスクリーン本体および支柱が配置され、その後方に開閉機構が配置され、その後方に主支柱が配置される。
なお、一般的な可搬型スクリーンの構造において、構成部が上述した配置となるため、スクリーンの重心が、主支柱の前方側に偏り、スクリーンは、前方側に倒れ易くなる。そのため、設置面に対してスクリーンを垂直に起立させて保持させるために、主支柱の剛性を向上させ、また、スクリーンを起立させて支持する支持脚などを大型化するなどの対策をとっている。
なお、特許文献1に開示されるスクリーンは、左右方向に伸縮するパンタグラフ機構の左端で左側可動支柱を支持し、その右側で右側可動支柱を支持し、そして、固定支柱はパンタグラフ機構の中央部を保持する。そして、右側可動支柱および左側可動支柱の間にスクリーン本体を張る。また、右側可動支柱および左側可動支柱の少なくとも一方はスクリーン本体の巻き取り収納部を有している。また、スクリーンは、パンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構を備えており、この駆動機構には、クラッチ部を有している。
このように構成されるスクリーンは、駆動機構の駆動により、パンタグラフ機構を伸縮させ、スクリーンを自動的に開閉させることができる。また、パンタグラフ機構が障害物に接触して伸縮が不可能となった場合には、クラッチ部が動作することで、駆動機構を保護する。
特開2007−219279号公報
しかし、特許文献1に記載のスクリーンでは、一般的に、スクリーン本体の構成が複雑になると共に大型化し、重量も重くなるという問題がある。従って、使用者が持ち運んで使用する可搬型のスクリーンとしては不向きであった。
また、上述した一般的な可搬型スクリーンにおいては、スクリーンの構成上、主支柱の剛性を向上させるために、主支柱を太くすることなどが必要となり、その分、スクリーン装置が大型化し、重量も増すことになる。これにより、スクリーンの可搬性が低下し、結果、スクリーンの利便性が低下するという課題があった。従って、重量バランスがとれる構造や、小型化できる構造や、利便性を向上する構造の、スクリーンが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係るスクリーンは、可撓性を有し、画像光が投影されるスクリーン本体と、略中央に配置される固定支柱と、固定支柱を中心に配置され、それぞれの間にスクリーン本体を支持し、一方にスクリーン本体を巻き取る巻取部を有する第1支持部および第2支持部と、交差して連結された複数のアーム部材を有し、固定支柱と第1支持部との間、および固定支柱と第2支持部との間に伸縮可能に設置される第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構と、固定支柱に固定され、固定支柱側に設置される第1パンタグラフ機構の交差する一方のアーム部材と、固定支柱側に設置される第2パンタグラフ機構の交差する一方のアーム部材とを回動可能に軸支するアーム固定部と、固定支柱に沿ってスライド自在に支持され、固定支柱側に設置される第1パンタグラフ機構の交差する他方のアーム部材と、固定支柱側に設置される第2パンタグラフ機構の交差する他方のアーム部材とを回動可能に軸支するアームスライド部と、を備え、アームスライド部をスライドすることにより、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構が伸縮し、第1支持部および第2支持部を近接および離間させることを特徴とする。
このスクリーンは、第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構との2つの分割された構成を有し、固定支柱を略中心として、第1支持部および第2支持部との間にそれぞれ設置される。この構成により、従来のような第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構とが一体に構成されて固定支柱で保持するパンタグラフ機構を有するスクリーンに比べて、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構の、スクリーン本体や固定支柱に対する配置位置の自由度が増すことで、スクリーンの重量のバランス中心を固定支柱の支柱方向に設定することができるため、従来のように固定支柱を太くすることで重量バランスを補うことなどが不必要となる。
また、1つのアーム固定部が、固定支柱に固定されており、固定支柱側に設置される第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構のそれぞれ一方のアーム部材を回動可能に軸支する。そして、1つのアームスライド部が、固定支柱に沿ってスライド自在に支持されており、固定支柱側に設置される第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構のそれぞれ他方のアーム部材を回動可能に軸支してスライドする。この構成により、2つのスライドする構成部を用いて、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構のそれぞれ両方のアーム部材を回動可能に軸支して、かつ、スライド可能に構成した場合に比べて、スライドする構成部(アームスライド部)を1つで構成するため、コンパクトに構成できる。また、スライドする構成部(アームスライド部)を1つで構成し、アーム部材の一方を固定して他方だけをスライドさせるため、スライドする構成部を2つで構成する場合に比べ、第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構とを安定させて伸縮させることができるため、第1支持部および第2支持部を安定させて近接および離間させることができる。
従って、このように構成することで、重量バランスがとれ、小型化でき、安定させて第1支持部および第2支持部を近接および離間させる構造のスクリーンが実現できる。
(適用例2)上記のスクリーンであって、第1支持部は、第1支持部側に設置される第1パンタグラフ機構の交差する一方のアーム部材を回動可能に軸支する第1固定部と、他方のアーム部材をスライド自在および回動可能に軸支する第1スライド固定部と、を備え、第2支持部は、第2支持部側に設置される第2パンタグラフ機構の交差する一方のアーム部材を回動可能に軸支する第2固定部と、他方のアーム部材をスライド自在および回動可能に軸支する第2スライド固定部と、を備えていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、第1支持部は、第1固定部と第1スライド固定部とを備え、第2支持部は、第2固定部と第2スライド固定部とを備える。この構成により、アームスライド部をスライドすることにより、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構が伸縮し、第1支持部および第2支持部を近接および離間させることにより、スクリーン本体は、張設されて開閉する。
この構成により、スライドする構成部(第1スライド固定部、第2スライド固定部)をそれぞれ1つで構成しているため、第1支持部および第2支持部に、それぞれ2つのスライドする構成部を用いて、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構のそれぞれ両方のアーム部材を回動可能に軸支して、かつ、スライド可能に構成した場合に比べて、コンパクトに構成できる。また、スライドする構成部(第1スライド固定部、第2スライド固定部)をそれぞれ1つで構成し、アーム部材の一方を固定して他方だけをスライドするため、スライドする構成部をそれぞれ2つで構成する場合に比べ、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構を安定させて伸縮させることができ、スクリーン本体を安定させて開閉できる。
(適用例3)上記のスクリーンであって、アームスライド部は、固定支柱の所定の位置で固定可能とする支柱スライド固定部を備えていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、支柱スライド固定部を備え、固定支柱の所定の位置でアームスライド部を固定する。これにより、アームスライド部を固定する位置を設定することで、スクリーン本体の画像光が投影されるスクリーン面の領域(投影領域)を設定することが可能となり、また、所望するスクリーン面の領域を確保できる大きさまでスクリーン本体を展開して固定することが容易となる。従って、スクリーン本体を使用者の所望するコンパクトな展開長さに設定可能となり、スクリーンの利便性が向上する。
(適用例4)上記のスクリーンであって、支柱スライド固定部は、所定の位置にアームスライド部を固定することにより、投影される画像光のアスペクト比に、スクリーン本体に形成される投影領域のアスペクト比を対応させていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、投影される画像光のアスペクト比が、例えば「16:9」であった場合、第1支持部と第2支持部とが離間することで、スクリーン本体が展開して形成される投影領域のアスペクト比も、「16:9」となるように、支柱スライド固定部をスライドさせて所定の位置にアームスライド部を固定する。言い換えると、所定の位置は、投影される画像光のアスペクト比と、スクリーン本体に形成される投影領域のアスペクト比とが一致するような位置に設定されていることになる。
これにより、投影される画像光のアスペクト比が、例えば「16:10」、「4:3」であった場合、スクリーン本体に形成される投影領域のアスペクト比も、「16:10」、「4:3」となるため、使用者が所望するアスペクト比に対応する投影領域に容易に設定することができ、スクリーンの利便性を向上することができる。また、画像光のアスペクト比に対応させて、スクリーン本体の投影領域を設定することで、スクリーン本体の上下方向もしくは左右方向に余白が残ることを極力抑えることができ、使用者に与える視覚的な違和感を低減することができる。
(適用例5)上記のスクリーンであって、アームスライド部は、支柱スライド固定部を別体として備えていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、アームスライド部が、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構のそれぞれに交差するアーム部材を回動可能に軸支する部分と、支柱スライド固定部と、を別体として備えることにより、支柱スライド固定部を、容易に、所望する所定の位置に固定させることができる。その後、アーム部材を回動可能に軸支する部分を支柱スライド固定部にスライドさせることで良く、アームスライド部の操作性を向上することができる。
(適用例6)上記のスクリーンであって、第1支持部および第2支持部を離間させる方向に付勢する付勢部を備えていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、第1支持部および第2支持部を離間させる方向に付勢する付勢部を備えていることにより、スクリーン本体を展開する場合に、使用者の第1支持部および第2支持部を離間させる力や、アームスライド部をスライドさせる力などを低減させることができる。
(適用例7)上記のスクリーンであって、付勢部は、第1支持部および第2支持部の少なくとも一方に設置されていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、付勢部は、第1支持部および第2支持部の少なくとも一方に設置されていることにより、スクリーン本体を展開する場合に使用者が必要とする力を低減させることができる。また、第1支持部や第2支持部の内部に付勢部を収容することもできることにより、外観上、違和感なく設置でき、使用者が展開操作を行なう場合に、付勢部に手などを当てることなどの不具合も防止でき、操作の安全性を向上できる。また、特に、スクリーン本体を巻き取る巻取部を例えば第1支持部に設置した場合、第2支持部に付勢部を設置することにより、固定支柱を中心とした第1支持部および第2支持部の重量バランスをとることができるため、スクリーン本体のスクリーン面方向の傾きを抑えることができる。
(適用例8)上記のスクリーンであって、付勢部は、固定支柱に設置されていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、付勢部は、固定支柱に設置されていることにより、スクリーン本体を展開する場合に使用者が必要とする力を低減させることができる。また、固定支柱の内部に付勢部を収容することもできることにより、外観上、違和感なく設置でき、使用者が展開操作を行なう場合に、付勢部に手などを当てることなどの不具合も防止でき、操作の安全性を向上できる。
(適用例9)上記のスクリーンであって、付勢部は、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構の少なくとも一方のアーム部材に設置されていることが好ましい。
上記のスクリーンにより、スクリーン本体を展開する場合に使用者が必要とする力を低減させることができる。
(適用例10)上記のスクリーンであって、付勢部は、コイルばねにより構成されていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、付勢部は、コイルばねにより構成されることにより、製造および組み立てが容易となる。また、長期の信頼性が確保される。
(適用例11)上記のスクリーンであって、固定支柱、および第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構とを構成する複数のアーム部材は、中空柱状の部材で形成されていることが好ましい。
上記のスクリーンでは、固定支柱、および第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構とを構成する複数のアーム部材は、中空柱状の部材で形成されることにより、固定支柱や複数のアーム部材に必要な剛性力を確保することができ、また、第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構を伸縮させた場合(特に折り畳んだ場合)に、アーム部材が例えば板部材を打ち抜き加工で成形して構成した場合に比べ、交差するアーム部材に指などを挟む危険性を低減できる。
(適用例12)上記のスクリーンであって、固定支柱に接続してスクリーンを起立させて支持し、スクリーンが設置される設置面に当接する複数の脚部を有する支持脚と、を備えていることを特徴とする。
上記のスクリーンでは、複数の脚部を有する支持脚を備えたことにより、設置面に当接させ、スクリーンを起立させて支持することが安定して行なえる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1、図2は、第1実施形態に係るスクリーンの概略構成を示す斜視図である。なお、図1は、スクリーン1を画像光が入射する前面側から見た斜視図であり、図2は、スクリーン1を背面側から見た斜視図である。図3は、スクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図である。なお、図3は、第2パンタグラフ機構17と固定支柱15と第2支持部14などを図示している。図1〜図3を参照して、スクリーン1の構成を説明する。なお、以降に記載する「左」、「右」は、スクリーン1の背面側から見た場合の左右を意味するものとする。
スクリーン1は、例えば、図示省略するプロジェクタなどから拡大投射された画像光が投影される。このスクリーン1は、図1、図2に示すように、画像投影部10と支持脚20とで大略構成されている。
画像投影部10は、図1または図2に示すように、画像光が投影される部分であるスクリーン本体12と、固定支柱15と、第1支持部13および第2支持部14と、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17と、アーム固定部18と、アームスライド部19とを備えている。また、スクリーン本体12は、可撓性を有するシート状に形成され、前面側に入射した画像光を反射して表示する反射型スクリーンで構成されている。
第1支持部13は、矩形形状を有するスクリーン本体12の左右の両端部のうち左側端部に沿って延出し、スクリーン本体12の左側端部を支持する部分である。この第1支持部13は、図1または図2に示すように、第1支持筐体131と、スクリーン本体12を巻き取る巻取部としてのスプリングロール132と、第1把持部133と、第1固定部134と、第1スライド固定部135などを備えている。
第1支持筐体131は、図1または図2に示すように、上下方向に伸びる略直方体状の筐体であり、内部にスプリングロール132を回動可能に収納する。この第1支持筐体131において、右側端面には、図2に示すように、開口1311が形成され、スクリーン本体12を内部および外部に挿通させている。
スプリングロール132は、図1に示すように、スクリーン本体12の上下方向を回動軸として回動可能とし、スクリーン本体12を巻き取る部材である。このスプリングロール132は、具体的な図示は省略するが、スプリングによりスクリーン本体12の巻き取り方向に付勢され、スクリーン本体12の引き出し力を弛めると自動的にスクリーン本体12を巻き取る機能を有している。
第1把持部133は、図1または図2に示すように、第1支持筐体131の左の側面側、および背面側の端面コーナにおける上下方向略中央部分に取り付けられ、第1支持部13を左右方向に移動させるために使用者により把持される部分である。
また、第1固定部134は、図2に示すように、第1支持筐体131の背面側に構成され、後述する第1パンタグラフ機構16のアーム部材164を回動可能に軸支するものである。詳細には、第1固定部134は、第1支持筐体131の背面側に略矩形形状の固定部本体1341が固定され、アーム部材164を回動軸1342を介して回動可能に軸支している。
第1スライド固定部135は、図2に示すように、同じく第1支持筐体131の背面側で、第1固定部134の上方に構成され、後述する第1パンタグラフ機構16のアーム部材162をスライド自在で、また回動可能に軸支するものである。詳細には、第1スライド固定部135は、スライド孔1353と、固定部本体1351と、回動軸1352とで構成されている。スライド孔1353は、第1支持筐体131の背面側で、第1支持筐体131の上下方向に沿ってスリット状に形成されている。また、固定部本体1351は、スライド孔1353の外周に沿ってスライド自在となる水平断面略H字形状に形成されている。そして、固定部本体1351は、後述するアーム部材162を回動軸1352を介して回動可能に軸支している。
第2支持部14は、スクリーン本体12の右側端部に沿って延出し、スクリーン本体12の右側端部を支持する部分である。この第2支持部14は、図1〜図3に示すように、第2支持筐体141と、第2把持部143と、後述するアーム部材を付勢する付勢部としてのコイルばね142と、第2固定部144と、第2スライド固定部145などを備えている。
第2支持筐体141は、図1〜図3に示すように、第1支持筐体131と略同様の形状を有し、左側端面に形成された開口1411(図1参照)を介して、内部でスクリーン本体12の右側端部を支持する。
第2把持部143は、図2または図3に示すように、第1把持部133と略同様の形状を有し、第2支持筐体141の右の側面側、および背面側の端面コーナにおける上下方向略中央部分に取り付けられ、第2支持部14を左右方向に移動させるために使用者により把持される部分である。
また、第2固定部144は、図2または図3に示すように、第2支持筐体141の背面側に構成され、後述する第2パンタグラフ機構17のアーム部材174を回動可能に軸支するものである。詳細には、第2固定部144は、第2支持筐体141の背面側に水平断面略C字形状の固定部本体1441が固定され、アーム部材174を回動軸1442を介して回動可能に軸支している。
第2スライド固定部145は、図2または図3に示すように、第2支持筐体141の背面側で、第2固定部144の上方に構成され、後述する第2パンタグラフ機構17のアーム部材172をスライド自在で、また回動可能に軸支するものである。詳細には、第2スライド固定部145は、スライド孔1453と、固定部本体1451と、回動軸1452とで構成されている。スライド孔1453は、第2支持筐体141の背面側で、第2支持筐体141の上下方向に沿ってスリット状に形成されている。また、固定部本体1451は、スライド孔1453の外周に沿ってスライド自在となる水平断面略H字形状に形成されている。そして、固定部本体1451は、後述するアーム部材172を回動軸1452を介して回動可能に軸支している。
ここで、図4は、付勢部の構成を示す平面図である。なお、図4は、図2に示す第2支持部14において、スクリーン本体12に平行に切断し、前面側から見た場合の平面図を示している。言い換えれば、第2支持部14の内面から付勢部を見た状態の図を示している。図4を参照して、付勢部に関して説明する。
付勢部は、第1支持部13および第2支持部14を離間させる方向に付勢する部材である。本実施形態では、第2支持部14の内部に設置されている。また、本実施形態では、付勢部としてコイルばね142を用いている。コイルばね142は、図4に示すように、引っ張りコイルばねとして形成され、ばね本体1421とばね本体1421の両端に形成するフック1422とで構成されている。
そして、第2スライド固定部145の固定部本体1451には、図4に示すように、第2支持筐体141の内面側に突出する突起部1451aが形成されている。この突起部1451aにコイルばね142の一方のフック1422を引っ掛けて固定している。また、第2固定部144の固定部本体1441にも、図4に示すように、第2支持筐体141の内面側に突出する突起部1441aが形成されている。この突起部1441aにコイルばね142の他方のフック1422を引っ掛けて固定している。このように構成および固定されるコイルばね142は、図2または図3に示すように、第2支持部14のスライド孔1453を介して、ばね本体1421の一部が見えることになる。
固定支柱15は、図2に示すように、第1支持部13および第2支持部14の中央に配置され、スクリーン本体12の平面に平行で上下方向に延出している。また、固定支柱15は、第1固定支柱151と第2固定支柱152との二体で構成されている。そして、固定支柱15は、水平断面が略トラック形状の中空柱状の部材で形成されている。
また、固定支柱15は、図2、図3に示すように、第2固定支柱152の上端部から第1固定支柱151が挿通され、延出方向(上下方向)に第1固定支柱151が進退自在となっている。そして、第2固定支柱152の上端部に設置した支柱固定部153により、第1固定支柱151の延出長さを調整した後、第1固定支柱151を第2固定支柱152に固定することができる。すなわち、第1固定支柱151の第2固定支柱152に対する延出長さを調整することにより、スクリーン本体12の設置面(例えば、床面)からの高さを調整することができ、支柱固定部153で固定することができる。
なお、支柱固定部153は、図2、図3に示すように、円筒状で第2固定支柱152の上端部を挿通して第2固定支柱152に設置される支柱固定部本体1531と、回動軸1532により支柱固定部本体1531に回動可能に軸支されて固定されるレバー部1533とで構成されている。そして、図2、図3において、レバー部1533を上方向に回転させた場合、支柱固定部本体1531の内面側に形成する当接部1534(図7参照)が第1固定支柱151の側面部への当接を解除する。これにより、第1固定支柱151は第2固定支柱152に対して進退自在となる。また、図2または図3に示すように、レバー部1533を下方向に回転させた場合、当接部1534が第1固定支柱151の側面部への当接を行なう。これにより、第1固定支柱151は当接部1534との摩擦力により第2固定支柱152に対して固定される。
第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、図2、図3に示すように、固定支柱15と第1支持部13との間、および固定支柱15と第2支持部14との間に伸縮可能に設置され、固定支柱15を中心として伸縮し、第1支持部13と第2支持部14とを近接および展開させる部材である。第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、交差して連結される複数の後述するアーム部材を有して屈伸可能に構成されている。また、本実施形態の第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、固定支柱15を挟んだ形態で、スクリーン本体12と平行で、スクリーン本体12との離間距離を狭めて設置されている。
アーム固定部18は、図2、図3に示すように、固定支柱15(第1固定支柱151)の所定の位置に、第1パンタグラフ機構16の交差する後述する一方のアーム部材163と、第2パンタグラフ機構17の交差する後述する一方のアーム部材173とを回動可能に軸支して固定する部材である。また、アームスライド部19は、図2または図3に示すように、固定支柱15(第1固定支柱151)に沿ってスライド自在に支持され、第1パンタグラフ機構16の交差する後述する他方のアーム部材161と、第2パンタグラフ機構17の交差する後述する他方のアーム部材171とを回動可能に軸支する部材である。
ここで、図2、図3を参照して、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17、アーム固定部18、およびアームスライド部19の詳細な構成および動作に関して説明する。
第1パンタグラフ機構16は、固定支柱15と第1支持部13との間に設置されている。そして、屈伸可能で、交差して連結される複数のアーム部材として、本実施形態では、中空柱状の部材で形成される4つのアーム部材161,162,163,164を有して構成されている。詳細には、アーム部材161,162は、端部においてスクリーン本体12に略直交する回動軸1612に回動可能に軸支されて連結され、また、アーム部材163,164は、端部においてスクリーン本体12に略直交する回動軸1634に回動可能に軸支されて連結される。
連結されたアーム部材161,162とアーム部材163,164とは、更に、アーム部材161とアーム部材163との略中央部で回動軸1613に回動可能に軸支されて連結される。また、アーム部材162とアーム部材164との略中央部で回動軸1624に回動可能に軸支されて連結される。このような連結により、アーム部材161,162,163,164はパンタグラフの形態となり、第1パンタグラフ機構16が構成される。
また、第1パンタグラフ機構16の交差する一方のアーム部材となるアーム部材163が、その端部において回動軸1821によりアーム固定部18と回動可能に軸支される。また、第1パンタグラフ機構16の交差する他方のアーム部材となるアーム部材161が、その端部において回動軸1913によりアームスライド部19と回動可能に軸支される。
また、第1パンタグラフ機構16の交差する一方のアーム部材となるアーム部材164が、その端部において第1支持部13の第1固定部134に固定され、また、回動軸1342により回動可能に軸支される。そして、第1パンタグラフ機構16の交差する他方のアーム部材となるアーム部材162が、その端部において回動軸1352により第1支持部13の第1スライド固定部135に回動可能に軸支され、また、スライド孔1353に沿ってスライド自在となる。
第2パンタグラフ機構17は、第1パンタグラフ機構16と同様に構成され、固定支柱15を中心に第1パンタグラフ機構16と対称に設置される。
詳細には、第2パンタグラフ機構17は、固定支柱15と第2支持部14との間に設置されている。そして、屈伸可能で、交差して連結される複数のアーム部材として、本実施形態では、中空柱状の部材で形成される4つのアーム部材171,172,173,174を有して構成されている。詳細には、アーム部材171,172は、端部においてスクリーン本体12に略直交する回動軸1712に回動可能に軸支されて連結され、また、アーム部材173,174は、端部においてスクリーン本体12に略直交する回動軸1734に回動可能に軸支されて連結される。
連結されたアーム部材171,172とアーム部材173,174とは、更に、アーム部材171とアーム部材173との略中央部で回動軸1713に回動可能に軸支されて連結される。また、アーム部材172とアーム部材174との略中央部で回動軸1724に回動可能に軸支されて連結される。このような連結により、アーム部材171,172,173,174はパンタグラフの形態となり、第2パンタグラフ機構17が構成される。
また、第2パンタグラフ機構17の交差する一方のアーム部材となるアーム部材173が、その端部において回動軸1821によりアーム固定部18と回動可能に軸支される。また、第2パンタグラフ機構17の交差する他方のアーム部材となるアーム部材171が、その端部において回動軸1913によりアームスライド部19と回動可能に軸支される。
また、第2パンタグラフ機構17の交差する一方のアーム部材となるアーム部材174が、その端部において第2支持部14の第2固定部144に固定され、また、回動軸1442により回動可能に軸支される。そして、第2パンタグラフ機構17の交差する他方のアーム部材となるアーム部材172が、その端部において回動軸1452により第2支持部14の第2スライド固定部145に回動可能に軸支され、また、スライド孔1453に沿ってスライド自在となる。
アーム固定部18は、アームスライド部19の下方向で、固定支柱15(第1固定支柱151)に固定されている。アーム固定部18は、円筒状で第1固定支柱151を挿通してネジなどで第1固定支柱151に固定されるアーム固定部本体181と、アーム固定部本体181の略中心軸を通りスクリーン本体12の面と水平な方向に矩形形状で突出して形成される一対のアーム固定軸支部182とを有して構成されている。そして、アーム固定部18は、一対のアーム固定軸支部182で、アーム部材163,173の一方の端部をスクリーン本体12に略直交して設置される回動軸1821で、それぞれ回動可能に軸支する。
なお、固定支柱15(第1固定支柱151)には、アーム固定部18(アーム固定部本体181)を上下方向に跨ぐ形態で略アーチ状に形成される把持部155が、アーム固定部本体181にねじなどにより固定されている。この把持部155は、スクリーン本体12を展開や折り畳む場合などに使用者が把持することで、固定支柱15を安定させるための部材である。
アームスライド部19は、アーム固定部18の上方向に設置されている。そして、アームスライド部19は、支柱スライド部191と支柱スライド固定部192との2体に別れて構成されている。
支柱スライド固定部192は、スクリーン本体12に投影される画像光のアスペクト比に対応させてスクリーン本体12の展開大きさを決める部材である。また、支柱スライド部191は、支柱スライド固定部192の上方向に位置し、第1固定支柱151の所定の位置に支柱スライド固定部192を位置決めして固定した後、支柱スライド固定部192の上端面1921d(図3参照)に当接するまでスライドさせる部材である。なお、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17により、支柱スライド部191が支柱スライド固定部192に当接するまでスクリーン本体12を展開した場合に、展開されたスクリーン本体12の大きさが、支柱スライド固定部192で決めたアスペクト比に対応することになる。
ここで、図5は、支柱スライド固定部の断面図であり、図5(a)は、支柱スライド固定部の垂直方向断面図であり、図5(b)は、支柱スライド固定部の水平方向断面図であり、図5(c)は、支柱スライド固定部をスライドする状態を示す垂直方向断面図である。図3、図5を参照して、支柱スライド固定部192の構成および動作を説明する。
支柱スライド固定部192は、円筒状で第1固定支柱151を挿通して構成されている。そして、支柱スライド固定部192は、スライド固定本体1921をベースとして、固定操作部1922と、スライド把持部1923と、スライド規制部1924とを有して構成されている。
スライド把持部1923は、スライド固定本体1921の側面下部に略アーチ状に形成されている。スライド把持部1923は、使用者が把持して支柱スライド固定部192を第1固定支柱151に沿ってスライドさせる部材である。
固定操作部1922は、スライド把持部1923の上部に設置されており、図5に示すように、固定操作部本体1922aと、固定突起部1922bと、固定用ばね1922cとを有して構成されている。そして、固定操作部1922は、スライド固定本体1921に形成される第1案内部1921aに案内されて設置される。固定操作部本体1922aは、第1案内部1921aに案内され、固定用ばね1922cを固定操作部本体1922aと第1案内部1921aとの間に収容している。また、固定操作部本体1922aは、スライド把持部1923の上方で、スライド固定本体1921から突出して固定支柱15の延出方向に略垂直に押し込みが可能に設置される。
また、固定突起部1922bは、固定操作部本体1922aに形成され、固定操作部本体1922aのスクリーン本体12側で、固定支柱15に向かって内側に突出する部材である。この固定突起部1922bが、固定支柱15のスクリーン本体12側の側面に形成された第1固定孔1511、第2固定孔1512、および第3固定孔1513のいずれかの孔に嵌合することで、支柱スライド固定部192は、固定支柱15に固定される。
図5(a)、(b)に示す図は、支柱スライド固定部192の固定突起部1922bが、固定支柱15に形成される第1固定孔1511に嵌合して固定された状態を示している。なお、第1固定孔1511は、アスペクト比「4:3」の画像光に対応させて、スクリーン本体12の展開大きさを決める孔である。また、第2固定孔1512は、アスペクト比「16:10」の画像光に対応させた孔であり、第3固定孔1513は、アスペクト比「16:9」の画像光に対応させた孔である。この場合、第1固定孔1511が、3つの孔の中で最上部に位置し、次に、第2固定孔1512が位置し、最下部に第3固定孔1513が位置することになる。
スライド規制部1924は、固定操作部1922の上部に設置されており、図5(a)、図5(c)に示すように、規制部本体1924aと、規制突起部1924bと、規制用ばね1924cとを有して構成されている。そして、スライド規制部1924は、スライド固定本体1921に形成される第2案内部1921bに案内されて設置される。
また、第2案内部1921bには、第1固定支柱151に形成された規制用孔1514に相対して案内孔1921cが形成されている。また、規制突起部1924bは、下方向にテーパ部Tを有した角柱形状に形成されている。そして、第2案内部1921bにおいて、規制突起部1924bのテーパ部Tが案内孔1921cに挿通する形態で設置され、規制突起部1924bと規制部本体1924aとの間に規制用ばね1924cを収容している。なお、規制部本体1924aは、スライド固定本体1921に固定されている。
なお、図5(a)、図5(b)に示すように、固定操作部1922(固定突起部1922b)が、最上部に位置する第1固定孔1511と嵌合した場合には、スライド規制部1924の規制突起部1924bのテーパ部Tも、案内孔1921cを貫通して規制用孔1514に挿通する。このスライド規制部1924により、固定操作部1922を操作して支柱スライド固定部192を上方向にスライドさせることを規制している(上方向へのスライドを不可能とさせている)。但し、後述するが、下方向へのスライドは可能である。
アームスライド部19を構成する支柱スライド部191は、図2、図3に示すように、支柱スライド固定部192の上方向で、固定支柱15(第1固定支柱151)を挿通し、第1固定支柱151に沿ってスライド自在に支持されている。そして、支柱スライド部191は、円筒状で第1固定支柱151を挿通するスライド本体1911と、支柱スライド部191の略中心軸を挟んでスクリーン本体12の面と略水平な方向にそれぞれ矩形形状で2つずつ突出して形成される一対のスライド軸支部1912とを有して構成されている。
そして、支柱スライド部191は、2つずつ形成されるスライド軸支部1912において、一方の2つのスライド軸支部1912の間に、第1パンタグラフ機構16の交差するアーム部材161の他方の端部を挟んだ状態で、スクリーン本体12に略直交する回動軸1913を介してアーム部材161を回動可能に軸支する。また、他方の2つのスライド軸支部1912の間に、第2パンタグラフ機構17の交差するアーム部材171の他方の端部を挟んだ状態で、同様に、スクリーン本体12に略直交する回動軸1913を介してアーム部材171を回動可能に軸支する。
ここで、支柱スライド固定部192をスライドする場合の操作および支柱スライド部191の動作に関して説明する。
支柱スライド固定部192をスライドする場合には、例えば、図5(a)に示す状態において、スライド把持部1923を把持しながら、その上方に設置され、突出する固定操作部1922を固定支柱15側に押し込む動作を行なう。この動作に従動して、圧縮コイルばねとして形成される一対の固定用ばね1922cが圧縮されると共に、第1固定孔1511に嵌合していた固定突起部1922bが、スクリーン本体12側に移動することにより、第1固定孔1511から外れる。このような状態とさせた後、支柱スライド固定部192を固定支柱15に対してスライド(この場合は、下方向にスライド)する。
なお、図5(a)において、固定突起部1922bが、第1固定孔1511から外れた状態となり、スライドを開始する場合、上述した、スライド規制部1924の規制突起部1924bを規制用孔1514から外さなければならない。そのために、使用者は、スライド把持部1923を把持した状態で、下方向に若干の力を加えてスライドさせる。この操作により、スライド規制部1924では、規制突起部1924bのテーパ部Tが、規制用孔1514の外周部を滑りながら、圧縮コイルばねとして形成されている規制用ばね1924cを圧縮して規制部本体1924a側に移動する。これにより、規制突起部1924bは、規制用孔1514への挿通が外される。この状態となった後は、スライド把持部1923を把持した状態で、固定支柱15に沿って下方向にスライドさせることが自在となる。
なお、図5(c)に示すように、支柱スライド固定部192を固定支柱15に沿ってスライドする状態においては、固定操作部1922の固定突起部1922bは、固定用ばね1922cを圧縮させた状態で、第1固定支柱151の側面をスライドする。この状態では、固定突起部1922bは、常に第1固定支柱151の側面を押圧しながらスライドする。また、スライド規制部1924の規制突起部1924bも、規制用ばね1924cを圧縮させた状態で、第1固定支柱151の側面をスライドする。
そして、支柱スライド固定部192をスライドさせ、第1固定支柱151に形成された第2固定孔1512に固定操作部1922の固定突起部1922bが位置した場合、固定突起部1922bは、圧縮されていた固定用ばね1922cの力により、第2固定孔1512に嵌合する。この動作により、支柱スライド固定部192は、第1固定支柱151に固定される。
なお、支柱スライド固定部192を固定支柱15に沿ってスライドさせた場合、支柱スライド固定部192の上部に位置する支柱スライド部191は、付勢部としてのコイルばね142の動作、および支柱スライド部191の自重などにより、支柱スライド固定部192のスライド動作に追従するように、第1固定支柱151に沿ってスライドする。従って、支柱スライド固定部192のスライドに追従して支柱スライド部191はスライドし、第2固定孔1512の位置で支柱スライド固定部192が固定された場合には、支柱スライド部191は、固定された支柱スライド固定部192の上端面1921dに当接して下方向へのスライドを停止する。
なお、支柱スライド部191が下方向にスライドすることにより、支柱スライド部191のスライド軸支部1912に回動可能に軸支されるアーム部材161,171が、回動軸1913を中心にして回動しながら下方向にスライドする。この動作により、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、左右方向に伸びるように移動する。
なお、この場合の第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17の詳細な動作を説明する。
コイルばね142の動作や、支柱スライド部191の自重などにより、支柱スライド部191が下方向にスライドすることにより、支柱スライド部191のスライド軸支部1912に回動可能に軸支されるアーム部材161,171が、回動軸1913を中心にして回動しながら下方向にスライドする。同時に、アーム固定部18のアーム固定軸支部182に回動可能に軸支されるアーム部材163,173が、回動軸1821を中心にして回動する。また、同時に、第2パンタグラフ機構17のアーム部材172と回動可能に連結する第2支持部14の第2スライド固定部145の固定部本体1451も下方向にスライドする。そして、この動作と連動し、第1パンタグラフ機構16のアーム部材162と回動可能に連結する第1支持部13の第1スライド固定部135の固定部本体1351も下方向にスライドする。なお、第2パンタグラフ機構17を構成するアーム部材171〜174は、それぞれ回動可能に軸支される回動軸1712,1713,1724,1734,1442を中心に回動する。同様に、第1パンタグラフ機構16を構成するアーム部材161〜164は、それぞれ回動可能に軸支される回動軸1612,1613,1624,1634,1342を中心に回動する。
第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17の左右方向に伸びる移動により、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17が接続する第1支持部13および第2支持部14は、左右方向に離間する移動を行なう。そして、第1支持部13および第2支持部14が左右方向に離間する移動により、第1支持部13および第2支持部14に張設されるスクリーン本体12は、左右方向に展開される。なお、支柱スライド部191は、第2固定孔1512の位置で固定された支柱スライド固定部192の上端面1921dに当接して、スクリーン本体12の展開を停止する。
なお、上述した動作と同様にして、支柱スライド固定部192は、固定支柱15に沿って下方向へスライドさせ、第3固定孔1513に固定突起部1922bが嵌合することにより固定することができる。そして、この支柱スライド固定部192の下方向へのスライドに従動して、支柱スライド部191は、更に、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17が左右方向に伸びるように移動し、スクリーン本体12を更に展開する。そして、支柱スライド部191は、第3固定孔1513の位置で固定された支柱スライド固定部192の上端面1921dに当接して、スクリーン本体12の展開を停止する。
また、支柱スライド固定部192は、逆に、固定支柱15に沿って上方向にスライドさせ、第2固定孔1512、第1固定孔1511に固定することができる。この場合、支柱スライド部191は、支柱スライド固定部192の上端面1921dに当接した状態で、支柱スライド固定部192の上方向へのスライドに押圧されながらスライドすることになる。
そして、この支柱スライド固定部192の上方向へのスライドに従動して、支柱スライド部191が上方向にスライドすることにより、支柱スライド部191のスライド軸支部1912に回動可能に軸支されるアーム部材161,171が、回動軸1913を中心にして回動しながら上方向にスライドする。この動作により、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、中心方向(固定支柱15方向)に縮むように移動する。
また、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17の固定支柱15方向に縮む移動により、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17が接続する第1支持部13および第2支持部14は、近接する方向に移動する。そして、第1支持部13および第2支持部14の近接する方向への移動により、第1支持部13および第2支持部14に張設されるスクリーン本体12は、展開を縮小する方向に移動する。なお、支柱スライド部191は、第2固定孔1512および第1固定孔1511の位置で支柱スライド固定部192が固定された場合、スクリーン本体12の展開の縮小を停止する。
なお、支柱スライド部191の上方向のスライドは、実際には、使用者が把持部155およびスライド把持部1923を把持し、スライド把持部1923(支柱スライド固定部192)を上方向へスライドさせることにより、支柱スライド固定部192に押圧されて支柱スライド部191は上方向にスライドする。なお、支柱スライド固定部192は、第1固定孔1511に固定した場合、これより上方向へのスライドは、スライド規制部1924の規制突起部1924bが規制用孔1514に挿通した状態となり規制され、この状態を維持する。
図6は、支柱スライド固定部が固定支柱の所定の位置にアームスライド部を固定した状態を示す図であり、図6(a)は、投影領域のアスペクト比が略「4:3」となる位置で固定した図であり、図6(b)は、投影領域のアスペクト比が略「16:10」となる位置で固定した図であり、図6(c)は、投影領域のアスペクト比が略「16:9」となる位置で固定した図である。図6を参照して、アームスライド部19の固定によるスクリーン本体12に確保される投影領域に関して説明する。
図6(a)に示すように、支柱スライド固定部192(アームスライド部19)が、所定の位置として、第1固定孔1511(図5(a)参照)の位置に固定された場合、画像光が入射するスクリーン本体12の前面側に形成される画像光の投影領域Aは、二点鎖線で示すように、アスペクト比が略「4:3」となる領域を確保する。
次に、この状態から、使用者が把持部155およびスライド把持部1923を把持しながら固定操作部1922を操作し、スライド把持部1923(支柱スライド固定部192)を下方向へスライドさせる。そして、支柱スライド固定部192が、所定の位置として、第2固定孔1512(図5(a)参照)の位置に固定された場合、図6(b)に示すように、画像光の投影領域Bは、二点鎖線で示すように、アスペクト比が略「16:10」となる領域を確保する。
次に、同様にして、支柱スライド固定部192が、所定の位置として、第3固定孔1513(図5(a)参照)の位置に固定された場合、図6(c)に示すように、画像光の投影領域Cは、二点鎖線で示すように、アスペクト比が略「16:9」となる領域を確保する。このように、本実施形態では、画像光の3種類のアスペクト比に対応させて、スクリーン本体12に形成される投影領域A,B,Cのアスペクト比を対応させている。
図7は、支持脚の概略構成を示す斜視図である。なお、図7は、支持脚20をスクリーン1の前面側から見た斜視図である。また、図7は、支持脚20の脚部21を固定支柱15に対して最大に離間(展開)した状態を示している。図7を参照して、支持脚20の構成を説明する。
支持脚20は、画像投影部10を支持する部分であり、本実施形態では、固定支柱15(第2固定支柱152)と、3つの脚部21と、脚固定部22と、脚スライド部23とを備えて構成されている。
第2固定支柱152は、上下方向に延出し、水平断面が略トラック形状の中空柱状の部材で形成されている。なお、第2固定支柱152は、第1固定支柱151とで、固定支柱15を構成している。そして、第2固定支柱152の上端部から第1固定支柱151を挿通して第1固定支柱151の延出長さを調整した後、支柱固定部153により、第1固定支柱151を第2固定支柱152に固定することで、画像投影部10を支持固定することができる。
脚部21は、3つの方向に延出し、それぞれの脚部21は、後述するが、各部材の多段のリンク機構により構成されている。そして、図7に示すように、それぞれの脚部21は、固定支柱15(第2固定支柱152)に対して最大に離間させた(展開させた)状態(この状態を開状態と呼称する)とすることができる。この状態で、脚部21は、第2固定支柱152を起立させると共に、画像投影部10を起立させて支持する。開状態は、スクリーン1の使用状態における脚部21の状態である。
また、それぞれの脚部21は、固定支柱15(第2固定支柱152)に対して最大に近接させた(折り畳んだ)状態(この状態を閉状態(図8参照)と呼称する)とすることができる。閉状態は、脚部21の収納時の状態であり、スクリーン1の非使用時(運搬時や保管時)に好適となる脚部21の状態である。
なお、3つの脚部21において、本実施形態では、スクリーン1の前面側で、スクリーン本体12に対して略垂直方向に1つの脚部21を展開している。この脚部21を脚部21Aとする。そして、本実施形態では、他の2つの脚部21は、固定支柱15を中心として、脚部21Aに対して略120°回転した方向に展開させることで、スクリーン1の背面側に展開している。この2つの脚部21を、それぞれ脚部21B,21Cとする。
脚固定部22は、3つの脚部21を回動可能に軸支して第2固定支柱152に固定する部材である。また、脚スライド部23は、第2固定支柱152に沿ってスライド自在に支持され、3つの脚部21を回動可能に軸支する部材である。なお、脚スライド部23は、脚固定部22に対して離間および近接するように第2固定支柱152に沿ってスライドすることにより、多段のリンク機構により構成される3つの脚部21が従動し、脚部21を近接(折り畳み)および離間(展開)させる。
3つの脚部21は、それぞれ、第1脚部211と、第2脚部212と、第3脚部213と、脚規制部材214とから構成されている。なお、3つの脚部21は、同様の部材を有して同様に構成されているため、以下では、1つの脚部21(脚部21A)を中心に説明する。
第1脚部211は、中空柱状で、角柱棒状部材で形成され、一方の端部には、摩擦抵抗が高く、設置面を傷付けない合成樹脂部材で形成されて設置面500(図9参照)に当接する当接部2111を有している。
第2脚部212は、中空柱状で、角柱棒状部材で形成される同一形状の2つの第2脚部材212A,212Bで構成されている。そして、2つの第2脚部材212A,212Bは、図7に示すように、相互に平行に設置され、それぞれの一方の端部が第1脚部211の他方の端部側の側面部を挟んだ状態で、共通の回動軸2112により、第1脚部211を回動可能に軸支して連結する。また、2つの第2脚部材212A,212Bは、図7に示すように、それぞれの他方の端部が、後述する脚固定部22に回動可能に軸支されて連結する。
第3脚部213は、中空柱状で、角柱棒状部材で形成され、図7に示すように、一方の端部が第2脚部212(第2脚部材212A,212B)の略中間部位で挟まれた状態で、共通の回動軸2123により、第2脚部212を回動可能に軸支して連結する。また、第3脚部213は、図7に示すように、他方の端部が、後述する脚スライド部23に回動可能に軸支されて連結する。
脚規制部材214は、丸棒の金属部材で形成され、図7に示すように、両端部が互いに同方向で略垂直に曲げられた接続部2141を有して構成されている。そして、脚規制部材214は、図7に示すように、一方の端部となる接続部2141が、第1脚部211の他方の端部に形成した連結孔に挿通され、挿通した接続部2141を回動軸として、第1脚部211を回動可能に軸支して連結する。また、脚規制部材214は、図7に示すように、他方の端部となる接続部2141が、第3脚部213の略中間部位に形成した連結孔に挿通され、挿通した接続部2141を回動軸として、第3脚部213を回動可能に軸支して連結する。
脚固定部22は、図7に示すように、2段の円筒形状で延設して形成され、内部に第2固定支柱152の下端部を挿通して固定する脚固定部本体221を有する。また、脚固定部22は、脚固定部本体221の下端部側の円筒形状側面において、所定の3方向で、法線方向に突出して形成される脚固定軸支部222を有している。なお、本実施形態では、所定の3方向は、脚部21(21A,21B,21C)のそれぞれ展開される方向と同方向となる。そして、脚固定部22の脚固定軸支部222は、図7に示すように、第2脚部212(第2脚部材212A,212B)の他方の端部に挟まれた状態で、共通の回動軸2222により、第2脚部212を回動可能に軸支して連結する。
脚スライド部23は、図7に示すように、円筒形状に延設され、第2固定支柱152を挿通し、第2固定支柱152に沿ってスライド自在に形成された脚スライド部本体231を有する。また、脚スライド部23は、脚スライド部本体231の外形側面において、脚固定部22に形成する脚固定軸支部222の3方向と同方向に突出して形成される脚スライド軸支部232を有して構成される。また、脚スライド部23は、図7に示すように、脚スライド部本体231の外形側面において、上方側で、スクリーン本体12側の逆側となる部位には、第2固定支柱152の延設方向と略直交し、水平方向(スクリーン1の左右方向)に延設され、円柱形状に形成される把持部233を有している。
脚スライド軸支部232には、先端側の側面を切り欠き、上方側から下方側に向けて窪んだ凹形状を有する案内溝2321が形成されている。そして、脚スライド軸支部232は、図7に示すように、案内溝2321の内部に第3脚部213の他方の端部を案内した状態で、共通の回動軸2323により、第3脚部213を回動可能に軸支して連結する。
図8は、閉状態の支持脚を示す斜視図である。図9は、閉状態の支持脚を左方向から見た場合の平面図である。図10は、開状態の支持脚を左方向から見た場合の平面図である。なお、図8は、支持脚20をスクリーン1の前面側から見た斜視図を示している。また、図9は、図8に示す閉状態の支持脚20を左方向から見た図である。また、図10は、図7に示す開状態の支持脚20を左方向から見た平面図である。また、図9、図10は、床面などの設置面500に支持脚20を設置する場合の設置方法も示している。
なお、図7〜図10において、画像投影部10を省いて図示しているが、本実施形態では、画像投影部10は、第1固定支柱151が第2固定支柱152にスライド自在で挿脱不可能に挿通され設置されている。本実施形態では、スクリーン1を構成する画像投影部10と支持脚20とは、一体に構成されているため、画像投影部10と支持脚20とを別体として分離することはできない。
図7〜図10を参照して、支持脚20の展開および折り畳みの動作に関して説明する。なお、3つの脚部21は、同様に構成され、同様に動作するため、以下では、1つの脚部21(脚部21A)を中心に説明する。
支持脚20の脚部21を展開する場合、図9に示すように、最初に、使用者は、画像投影部10のスクリーン本体12が閉じられ、支持脚20の脚部21も閉じられた閉状態のスクリーン1を、支持脚20を下側にして脚固定部22の下端面2211を設置面500に当接させた状態とする。支持脚20の脚部21が閉状態の場合、本実施形態では、図9に示すように、脚固定部22の端部面としての下端面2211は、第1脚部211の一方の端部となる当接部2111の端部面2111aに対して突出させている。そのため、スクリーン1(支持脚20)を設置面500に略垂直に当接させた場合、脚固定部22の下端面2211が、設置面500に当接し、第1脚部211の端部面2111aは、設置面500から離間した(浮いた)状態となる。
この状態で、使用者は、画像投影部10を支えながら、脚スライド部23の把持部233を把持して、下方向(設置面500の方向)に力を加えて押し下げる。この操作に従動して、脚スライド部23が下方向にスライドを開始する。この動作に従動して、脚スライド軸支部232に軸支される第3脚部213が下方向にスライドすると共に、回動軸2323を中心に回動する。図9に示す脚部21Aにおける第3脚部213は、回動軸2323を中心に時計回りに回転する。
第3脚部213が下方向にスライドし、回動軸2323を中心に回動することに従動して、第3脚部213と回動軸2123で回動可能に連結する第2脚部212が、回動軸2123を中心として回動する。併せて、第2脚部212は、脚固定軸支部222の回動軸2222を中心として回動する。図9に示す脚部21Aにおける第2脚部212は、回動軸2222を中心に反時計回りに回転する。
なお、脚規制部材214は、第3脚部213と第1脚部211の他端部とを接続部2141で回動可能に接続しているため、第2脚部212が、回動軸2222を中心として回動することにより、第2脚部212に回動可能に連結される第1脚部211が、回動軸2112を中心に、脚規制部材214に規制されながら回動する。図9に示す脚部21Aにおける第1脚部211は、回動軸2112を中心に、脚規制部材214に規制されながら時計回りに回転する。
上述の動作は、使用者が把持部233を下方向に押圧することで、脚スライド部23を下方向にスライドさせる途中の一連の脚部21の動作を説明している。なお、脚スライド部23を下方向にスライドさせた場合、脚スライド部23に連結する3つの脚部21(21A,21B,21C)は、略同時に上述した動作を行ない、脚部21が展開する方向に多段のリンク機構が動作する。その結果、図10に示すように、脚部21Aは、スクリーン1の前面側のスクリーン本体12に対して略垂直方向に展開する。また、その他の脚部21B,21Cもそれぞれの方向に展開する。
なお、図10は、上述したように、脚部21が、最大に展開した開状態を示しており、この場合、第1脚部211の先端に形成する当接部2111の端部面2111aが設置面500に当接する。この状態(開状態)においては、脚固定部22の下端面2211は、設置面500から若干離間した状態となる。
なお、脚部21を閉状態から展開を開始して、当接部2111の端部面2111aの先端部が設置面500に当接した場合、使用者は、固定支柱15を持ち上げると共に、脚スライド部23の把持部233を押し下げることにより、脚固定部22の下端面2211が、設置面500から若干離間した状態(図10に示す状態)とさせることができる。
なお、開状態において、脚スライド部23は、脚固定部22の脚固定部本体221の上端面2212(図9参照)に当接する。すなわち、脚スライド部23を、脚固定部本体221の上端面2212に当接するまでスライドすることにより、脚部21は開状態となる。上述した一連の動作により、脚部21は、図7、図10に示すように、完全に脚部21を展開し、多段のリンク機構により突っ張った状態となり、設置面500に安定して固定することができる。
なお、図7、図10に示す脚部21が開状態から、図8、図9に示す脚部21が閉状態とさせるには、上述したと逆の動作を行なわせることで行なえる。詳細には、使用者は、脚スライド部23の把持部233を把持して、上方向に力を加えることにより、脚スライド部23を第2固定支柱152に沿って上方向にスライドさせることにより、脚部21の多段のリンク機構により、上述したと逆の動作が行なわれ、閉状態とさせることができる。
図11は、スクリーン本体を閉じた状態でのスクリーンを示す斜視図であり、図11(a)は、脚部が閉状態での斜視図であり、図11(b)は、脚部が開状態での斜視図である。また、図11(a)は、脚部21を収納した状態を示しており、スクリーン1を運搬する場合や、保管する場合に好適となる状態を示している。また、図11(b)は、スクリーン1を使用する場合に、脚部21を開状態として、次に、スクリーン本体12を展開させる前の状態を示している。なお、図11は、図2に示す図と同様に、スクリーン1を背面側から見た状態を示している。
スクリーン1は、画像投影部10において、使用者が、第1把持部133と第2把持部143を把持して固定支柱15側に押圧することにより、スクリーン本体12がスプリングロール132に巻き取られながら、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17が縮むように移動する。そして、図11(a)に示すように、第1支持部13と第2支持部14との相対する側面が突き合わされる。なお、第1支持部13と第2支持部14との相対する側面とは、本実施形態では、第1支持部13の開口1311(図2参照)を形成する周囲の第1支持筐体131の外形面と、第2支持部14の開口1411(図1参照)を形成する周囲の第2支持筐体141の外形面となる。
また、第1支持部13において、第1支持筐体131の開口1311の上部および下部には、図2または後述する図12に示すように、固定用凸部136が設置されている。また、第2支持部14において、第2支持筐体141の開口1411の上部および下部には、図1または後述する図12に示すように、固定用凹部146が設置されている。そして、第1支持部13と第2支持部14との相対する側面が突き合わされた場合、第1支持部13の固定用凸部136と、第2支持部14の固定用凹部146とがそれぞれ係合することにより、第1支持部13と第2支持部14とが固定される。なお、第1支持部13と第2支持部14とを前述のように固定するには、磁気部材などを用いて固定することなどでもよい。
上述のように、第1支持部13と第2支持部14との相対する側面が突き合わされて固定された状態では、固定支柱15を挟む第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、固定支柱15の左右方向で、第1支持部13と第2支持部14の背面側に折り畳まれて、コンパクトに収まる状態となる。なお、本実施形態では、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、スクリーン本体12との離間距離を狭めて最小限となるように設置させるため、第1支持部13と第2支持部14の背面側に近接して設置している。なお、この状態では、画像投影部10において、アームスライド部19を構成する支柱スライド部191と支柱スライド固定部192とは、互いに離間した状態となっている。
また、図11(a)に示すように、支持脚20は、把持部233を上方向に押圧して脚スライド部23を上方向にスライドさせることで、脚部21を折り畳み、閉状態となり、第2固定支柱152を中心にコンパクトに収まる状態となる。使用者は、このように画像投影部10と支持脚20とをコンパクトに収めた状態のスクリーン1を抱えて移動(運搬)することができる。また、このような状態のスクリーン1を保管場所にスペースを取らずに保管することができる。
また、図11(b)に示すように、スクリーン1を使用する場合、使用者により、最初に、支持脚20の脚部21を開状態とした場合、多段のリンク機構による脚部21であるため、脚スライド部23は、多段のリンク機構を備えない従来のものに比べて、少ないスライド量で広く展開させることができる。なお、支持脚20の脚部21を開状態とした後に、上述したように、画像投影部10を展開する。
図12は、スクリーンを上方向から見た場合の平面図である。なお、図12は、スクリーン1の使用状態での平面図であり、画像投影部10の第1支持部13および第2支持部14を展開した状態で、支持脚20の脚部21も展開した状態となっている。また、図12において、映像光が投影されるスクリーン1の前面側は、図面下方向であり、スクリーン1の背面側は、図面上方向である。
図11または図12に示すように、本実施形態のスクリーン1は、画像投影部10において、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17との2つの分割された構成を有している。そして、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とは、スクリーン本体12に平行で、スクリーン本体12からの離間距離を固定支柱15と略同様に最短となるように狭めて設定し、固定支柱15を略中心として左右方向に設置される。そして、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17により、第1支持部13および第2支持部14が固定される。
この構成により、第1支持部13、第2支持部14、第1パンタグラフ機構16、および第2パンタグラフ機構17を固定支柱15に極力近づけている。この構成により、スクリーン1は、スクリーン1の前面側から背面側において(スクリーン1の前後方向において)薄型化を図っている。また、スクリーン1は、画像投影部10の前後方向の重量のバランス中心を固定支柱15に近づけている。また、第1支持筐体131内部にスプリングロール132を配置し、第2支持筐体141内部に、コイルばね142を配置することで、画像投影部10の左右方向の重量のバランス中心を固定支柱15に略一致させている。
また、支持脚20は、多段のリンク機構を採用した脚部21で構成される。そして、支持脚20は、スクリーン1の前面側で、スクリーン本体12に対して略垂直方向に展開する脚部21Aと、固定支柱15を中心として、脚部21Aに対して略120°回転した方向に展開させることで、スクリーン1の背面側に展開する2つの脚部21B,21Cとを有して構成されている。この3つの脚部21により、支持脚20は、画像投影部10を安定して固定する。また、スクリーン1の背面側に配置される脚部21B,21Cは、スクリーン1を壁際などに設置した場合に、壁と画像投影部10との距離を狭める配置としている。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のスクリーン1は、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17との2つの分割された構成を有し、固定支柱15を略中心として、第1支持部13および第2支持部14との間にそれぞれ設置される。この構成により、従来のような第1パンタグラフ機構と第2パンタグラフ機構とが一体に構成されて固定支柱で保持するパンタグラフ機構を有するスクリーンに比べて、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17の、スクリーン本体12や固定支柱15に対する配置位置の自由度が増す。そのため、スクリーン1の重量のバランス中心を固定支柱15の支柱方向に設定することができ、スクリーン1の重量バランスをとることができる。また、従来のように固定支柱を太くすることで重量バランスを補うことなどが不必要となり、スクリーン1の軽量化を図れる。
(2)本実施形態のスクリーン1は、1つのアーム固定部18が、固定支柱15に固定されており、固定支柱15側に設置される第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17のそれぞれ一方のアーム部材163,173を回動可能に軸支する。そして、1つのアームスライド部19が、固定支柱15に沿ってスライド自在に支持されており、固定支柱15側に設置される第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17のそれぞれ他方のアーム部材161,171を回動可能に軸支してスライドする。この構成により、2つのスライドする構成部を用いて、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17のそれぞれ両方のアーム部材161,163,171,173を回動可能に軸支して、かつ、スライド可能に構成した場合に比べて、スライドする構成部(アームスライド部19)を1つで構成するため、コンパクトに構成できる。また、スライドする構成部(アームスライド部19)を1つで構成し、一方のアーム部材163,173を固定して他方のアーム部材161,171だけをスライドさせるため、スライドする構成部を2つで構成する場合に比べ、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とを安定させて伸縮させることができる。このため、第1支持部13および第2支持部14を安定させて近接および離間させる(スクリーン本体12を安定させて開閉させる)ことができる。
(3)本実施形態のスクリーン1において、第1支持部13は、第1固定部134と第1スライド固定部135とを備え、第2支持部14は、第2固定部144と第2スライド固定部145とを備える。この構成により、アームスライド部19をスライドすることにより、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17が伸縮し、第1支持部13および第2支持部14を近接および離間させることにより、スクリーン本体12は、張設されて開閉する。このように、スライドする構成部(第1スライド固定部135、第2スライド固定部145)をそれぞれ1つで構成しているため、第1支持部13および第2支持部14に、それぞれ2つのスライドする構成部を用いて対応するアーム部材162,164,172,174を回動可能に軸支してスライド可能にした場合に比べて、コンパクトに構成できる。また、スライドする構成部(第1スライド固定部135、第2スライド固定部145)をそれぞれ1つで構成し、一方のアーム部材164,174を固定して他方のアーム部材162,172のみをスライドするため、スライドする構成部をそれぞれ2つで構成する場合に比べ、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17を安定させて伸縮させることができる。従って、スクリーン本体12を安定させて開閉できる。
(4)本実施形態のスクリーン1において、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17は、固定支柱15を挟み、スクリーン本体12と平行で、スクリーン本体12との離間距離を狭めて設置されている。この構成により、スクリーン本体12に対して、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17を接近させて設置することができる。これにより、スクリーン1をコンパクトで薄く構成することができる。また、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とは、スクリーン本体12に平行で、スクリーン本体12からの離間距離を固定支柱15と略同様に最短となるように狭めて設定し、固定支柱15を略中心として左右方向に設置される。この構成により、スクリーン1の前後方向の重量のバランス中心を固定支柱15に近づけていることにより、固定支柱15でスクリーン1の重量バランスをとり易くでき、固定支柱15を大型化する必要がなくなるため、スクリーン1を小型軽量化できる構成とすることができる。
(5)本実施形態のスクリーン1において、支柱スライド固定部192は、固定支柱15に形成した所定の位置(第1固定孔1511、第2固定孔1512、第3固定孔1513)に支柱スライド固定部192を固定することで、支柱スライド部191を固定し、アームスライド部19が固定される。そして、このそれぞれの位置に固定された場合に、スクリーン本体12が展開されて形成される投影領域A,B,Cが、投影される画像光のアスペクト比に対応している。これにより、使用者が所望するアスペクト比に対応する投影領域A,B,Cを確保するようにスクリーン本体12を容易に展開し、設定して固定することができるため、スクリーン1の利便性を向上することができる。また、画像光のアスペクト比に対応させて、スクリーン本体12の投影領域A,B,Cを設定することで、スクリーン本体12の上下方向もしくは左右方向に余白が残ることを極力抑えることができ、使用者に与える視覚的な違和感を低減することができる。
(6)本実施形態のスクリーン1において、第1支持部13および第2支持部14を離間させる方向に付勢する付勢部としてのコイルばね142を備えている。これにより、スクリーン本体12を展開する場合に、使用者の第1支持部13および第2支持部14を離間させる力や、アームスライド部19をスライドさせる力などを低減させることができる。
(7)本実施形態のスクリーン1において、スクリーン本体12を巻き取る巻取部としてのスプリングロール132を第1支持部13に設置し、付勢部としてのコイルばね142を第2支持部14に設置している。このため、スクリーン1の左右方向の重量のバランス中心を固定支柱15に略一致させ、重量バランスをとり易くすることができ、スクリーン本体12の左右方向の傾きを抑えることができる。
(8)本実施形態のスクリーン1において、コイルばね142は、第2支持部14を構成する第2支持筐体141の内部に設置されている。これにより、使用者が第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17を伸縮する際、指などがコイルばね142に当たることなどがなく、スムーズに行なうことができる。
(9)本実施形態のスクリーン1において、付勢部はコイルばね142により構成されることにより、製造および組み立てが容易となる。また、構造が単純なコイルばね142であるため、不具合も発生しづらく、長期の信頼性が確保される。
(10)本実施形態のスクリーン1において、固定支柱15、および第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とを構成する複数のアーム部材161〜164,171〜174は、中空柱状の部材で形成されている。このため、固定支柱15や複数のアーム部材161〜164,171〜174に必要な剛性力を確保することができる。また、第1パンタグラフ機構16および第2パンタグラフ機構17を伸縮させた場合(特に折り畳んだ場合)に、アーム部材が例えば板部材を打ち抜き加工で成形して構成した場合に比べ、交差するアーム部材161〜164,171〜174に指などを挟む危険性を低減できる。
(11)本実施形態のスクリーン1において、アームスライド部19を構成する支柱スライド部191と支柱スライド固定部192とは別体として形成されている。従って、アームスライド部19をスライドさせ、固定孔(第1固定孔1511、第2固定孔1512、第3固定孔1513)に支柱スライド固定部192を固定させる場合、最初に、支柱スライド固定部192のみをスライドさせて固定することでよく、一体で行なう場合に比べて、操作力も少なくてよいため、容易に行なえる。また、支柱スライド固定部192を固定した後に、支柱スライド部191の自重および付勢部による力で、支柱スライド部191が固定支柱15に沿ってスライドし、支柱スライド固定部192に当接して固定することができる。この構成により、アームスライド部19の操作性を向上することができ、スクリーン本体12を所望する投影領域(投影領域A,B,C)に展開させる動作を容易に行なうことができる。
(12)本実施形態のスクリーン1は、3つの脚部21(21A,21B,21C)を有する支持脚20を備えたことにより、設置面500に当接させ、スクリーン1を起立させて支持することが安定して行なえる。
(13)本実施形態のスクリーン1は、画像投影部10と支持脚20とを一体化しているが、画像投影部10を軽量化できると共に、支持脚20を小型化できるため、スクリーン1の可搬性を向上させることができる。また、画像投影部10を支持脚20に組み立てる必要がなく、スクリーン1の利便性を向上することができる。
(第2実施形態)
図13は、第2実施形態に係るスクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図である。なお、本実施形態のスクリーン2は、第1実施形態のスクリーン1と比較して、付勢部としてのコイルばね148(第1実施形態では、コイルばね142に対応する)の設置場所が異なるのみであり、その他の部材は、第1実施形態と同様である。また、図13において、第1実施形態と同様の構成部材には、同様の符号を付している。従って、以降では、第1実施形態と異なる部分に関して説明を行なう。
本実施形態のスクリーン2では、付勢部としてのコイルばね148が、図13に示すように、第2パンタグラフ機構17を構成する回動軸1712および回動軸1734に引っ掛けられている。コイルばね148は、引っ張りコイルばねとして形成され、ばね本体1481とばね本体1481の両端に形成するフック1482とで構成されている。そして、本実施形態では、回動軸1712,1734が背面側に突出して形成されている。そして、コイルばね148は、この突出した部分に、フック1482が引っ掛けられて固定されている。このコイルばね148の動作により、第1支持部13および第2支持部14を離間させる方向に付勢している。
上述した、実施形態によれば、付勢部に関係する効果以外は、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、付勢部に関しては、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のスクリーン2は、付勢部としてのコイルばね148を、第2パンタグラフ機構17を構成するアーム部材(詳細には、アーム部材171,174)に設置しており、スクリーン本体12を展開する場合に使用者が必要とする力を低減させることができる。
(第3実施形態)
図14は、第3実施形態に係るスクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図である。なお、本実施形態のスクリーン3は、第1実施形態のスクリーン1と比較して、付勢部としてのコイルばね200(第1実施形態では、コイルばね142に対応する)の設置場所が異なるのみであり、その他の部材は、第1実施形態と同様である。また、図14において、第1実施形態と同様の構成部材には、同様の符号を付している。従って、以降では、第1実施形態と異なる部分に関して説明を行なう。なお、図14は、固定支柱15、アームスライド部19、およびアーム固定部18を図示し、その他、第1パンタグラフ機構16や第2パンタグラフ機構17などは図示を省略している。
本実施形態のスクリーン3では、付勢部としてのコイルばね200が、図14に示すように、固定支柱15を構成する第1固定支柱151の内部に設置されている。コイルばね200は、引っ張りコイルばねとして形成され、ばね本体2001とばね本体2001の両端に形成するフック2002とで構成されている。
そして、本実施形態では、第1固定支柱151の左側の側面で、第1固定支柱151の延出方向に沿ってスライド孔1516が形成されている。また、アームスライド部19を構成する支柱スライド部191の左側の側面で、スライド孔1516に対応する部分には、内面側に突出する突出部1915が形成されている。また、アーム固定部18の下方で、第1固定支柱151には、内部に向かって突出する突出部1517が形成されている。
コイルばね200は、一方のフック2002を突出部1915に引っ掛け、他方のフック2002を突出部1517に引っ掛けて設置されている。この構成により、支柱スライド部191が第1固定支柱151に沿ってスライドする場合、従動して、突出部1915がスライド孔1516に沿ってスライドする。このコイルばね200の動作により、第1支持部13および第2支持部14を離間させる方向に付勢している。
上述した、実施形態によれば、付勢部に関係する効果以外は、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、付勢部に関しては、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のスクリーン3は、付勢部としてのコイルばね200を、固定支柱15の内部に設置しており、スクリーン本体12を展開する場合に使用者が必要とする力を低減させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態において、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とは、スクリーン本体12に平行で、スクリーン本体12からの離間距離を固定支柱15と略同様に最短となるように狭めて設定し、固定支柱15を略中心として左右方向に設置される。しかし、これに限定されず、画像投影部10の重量のバランスをとるために、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とを、スクリーン本体12に平行で、固定支柱15の左右方向で、スクリーン本体12からの離間距離を固定支柱15と異ならせて設置してもよい。このように、第1パンタグラフ機構16と第2パンタグラフ機構17とに分割することで、画像投影部10の前後方向のバランスを取るための配置に関する自由度を向上させている。
(変形例2)前記実施形態において、支柱スライド固定部192は、第1固定孔1511、第2固定孔1512、第3固定孔1513に固定することで、スクリーン本体12が展開されて形成される投影領域A,B,Cを、投影される画像光のアスペクト比(「4:3」、「16:10」、「16:9」)に対応させている。しかし、投影領域は、この3つに限定されることはなく、その他の画像光のアスペクト比に対応させることもできる。その場合、その他の画像光のアスペクト比に対応させる固定孔を形成し、支柱スライド固定部192を固定することで可能となる。
(変形例3)前記実施形態において、支柱スライド固定部192は、投影される画像光のアスペクト比に、スクリーン本体12に形成される投影領域A,B,Cのアスペクト比を対応させる位置に固定されている。しかし、これに限られず、投影される画像光のアスペクト比とは無関係に、任意の位置で固定してもよい。
(変形例4)第1実施形態において、付勢部としてのコイルばね142は、第2支持部14に設置されている。しかし、これに限られず、第1支持部13に設置してもよい。また、第1支持部13および第2支持部14の両方に設置してもよい。
(変形例5)第2実施形態において、付勢部としてのコイルばね148は、第2パンタグラフ機構17のアーム部材に設置されている。しかし、これに限られず、第1パンタグラフ機構16を構成するアーム部材に設置してもよい。
(変形例6)前記実施形態において、付勢部としてのコイルばね142,148,200は、引っ張りコイルばねとして構成しているが、圧縮コイルばねとして構成してもよい。
(変形例7)前記実施形態において、付勢部として、コイルばね142,148,200を用いている。しかし、これに限られず、コイルばね以外の弾性部材で構成してもよい。
第1実施形態に係るスクリーンの概略構成を示す斜視図。 スクリーンの概略構成を示す斜視図。 スクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図。 付勢部の構成を示す平面図。 支柱スライド固定部の断面図。 支柱スライド固定部が固定支柱の所定の位置にアームスライド部を固定した状態を示す図であり、(a)は投影領域のアスペクト比が略「4:3」となる位置で固定した図であり、(b)は投影領域のアスペクト比が略「16:10」となる位置で固定した図であり、(c)は投影領域のアスペクト比が略「16:9」となる位置で固定した図。 支持脚の概略構成を示す斜視図。 閉状態の支持脚を示す斜視図。 閉状態の支持脚を左方向から見た場合の平面図。 開状態の支持脚を左方向から見た場合の平面図。 スクリーン本体を閉じた状態でのスクリーンを示す斜視図であり、(a)は脚部が閉状態での斜視図であり、(b)は脚部が開状態での斜視図。 スクリーンを上方向から見た場合の平面図。 第2実施形態に係るスクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図。 第3実施形態に係るスクリーンの要部を背面側から見た場合の部分拡大図。
符号の説明
1,2,3…スクリーン、12…スクリーン本体、13…第1支持部、14…第2支持部、15…固定支柱、16…第1パンタグラフ機構、17…第2パンタグラフ機構、18…アーム固定部、19…アームスライド部、20…支持脚、21…脚部、22…脚固定部、23…脚スライド部、132…スプリングロール、134…第1固定部、135…第1スライド固定部、142,148,200…コイルばね、144…第2固定部、145…第2スライド固定部、151…第1固定支柱、152…第2固定支柱、161〜164,171〜174…アーム部材、191…支柱スライド部、192…支柱スライド固定部、211…第1脚部、212…第2脚部、213…第3脚部、214…脚規制部材、500…設置面、2111…当接部、2111a…端部面、2211…下端面。

Claims (12)

  1. 可撓性を有し、画像光が投影されるスクリーン本体と、
    略中央に配置される固定支柱と、
    前記固定支柱を中心に配置され、それぞれの間に前記スクリーン本体を支持し、一方に前記スクリーン本体を巻き取る巻取部を有する第1支持部および第2支持部と、
    交差して連結された複数のアーム部材を有し、前記固定支柱と前記第1支持部との間、および前記固定支柱と前記第2支持部との間に伸縮可能に設置される第1パンタグラフ機構および第2パンタグラフ機構と、
    前記固定支柱に固定され、前記固定支柱側に設置される前記第1パンタグラフ機構の交差する一方の前記アーム部材と、前記固定支柱側に設置される前記第2パンタグラフ機構の交差する一方の前記アーム部材とを回動可能に軸支するアーム固定部と、
    前記固定支柱に沿ってスライド自在に支持され、前記固定支柱側に設置される前記第1パンタグラフ機構の交差する他方の前記アーム部材と、前記固定支柱側に設置される前記第2パンタグラフ機構の交差する他方の前記アーム部材とを回動可能に軸支するアームスライド部と、を備え、
    前記アームスライド部をスライドすることにより、前記第1パンタグラフ機構および前記第2パンタグラフ機構が伸縮し、前記第1支持部および前記第2支持部を近接および離間させることを特徴とするスクリーン。
  2. 請求項1に記載のスクリーンであって、
    前記第1支持部は、当該第1支持部側に設置される前記第1パンタグラフ機構の交差する一方の前記アーム部材を回動可能に軸支する第1固定部と、他方の前記アーム部材をスライド自在および回動可能に軸支する第1スライド固定部と、を備え、
    前記第2支持部は、当該第2支持部側に設置される前記第2パンタグラフ機構の交差する一方の前記アーム部材を回動可能に軸支する第2固定部と、他方の前記アーム部材をスライド自在および回動可能に軸支する第2スライド固定部と、を備えていることを特徴とするスクリーン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスクリーンであって、
    前記アームスライド部は、前記固定支柱の所定の位置で固定可能とする支柱スライド固定部を備えていることを特徴とするスクリーン。
  4. 請求項3に記載のスクリーンであって、
    前記支柱スライド固定部は、前記所定の位置に前記アームスライド部を固定することにより、投影される前記画像光のアスペクト比に、前記スクリーン本体に形成される投影領域のアスペクト比を対応させていることを特徴とするスクリーン。
  5. 請求項3または請求項4に記載のスクリーンであって、
    前記アームスライド部は、前記支柱スライド固定部を別体として備えていることを特徴とするスクリーン。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のスクリーンであって、
    前記第1支持部および前記第2支持部を離間させる方向に付勢する付勢部を備えていることを特徴とするスクリーン。
  7. 請求項6に記載のスクリーンであって、
    前記付勢部は、前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設置されていることを特徴とするスクリーン。
  8. 請求項6に記載のスクリーンであって、
    前記付勢部は、前記固定支柱に設置されていることを特徴とするスクリーン。
  9. 請求項6に記載のスクリーンであって、
    前記付勢部は、前記第1パンタグラフ機構および前記第2パンタグラフ機構の少なくとも一方の前記アーム部材に設置されていることを特徴とするスクリーン。
  10. 請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載のスクリーンであって、
    前記付勢部は、コイルばねにより構成されていることを特徴とするスクリーン。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のスクリーンであって、
    前記固定支柱、および前記第1パンタグラフ機構と前記第2パンタグラフ機構とを構成する前記複数のアーム部材は、中空柱状の部材で形成されていることを特徴とするスクリーン。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のスクリーンであって、
    前記固定支柱に接続して当該スクリーンを起立させて支持し、当該スクリーンが設置される設置面に当接する複数の脚部を有する支持脚を備えていることを特徴とするスクリーン。
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