JP2007219279A - スクリーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーンが固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開くようにする。
【解決手段】左右方向に伸縮するパンタグラフ機構113の左端で左側可動支柱112Lを支持し、その右端で右側可動支柱112Rを支持する。固定支柱111はパンタグラフ機構113の中央部を保持する。可動支柱112L,112Rの間にスクリーン114を張る。可動支柱112L,112Rの少なくとも一方は、スクリーン114の巻き取り収納部を有する。パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮することで、スクリーン114が左右方向に開閉する。パンタグラフ機構113に駆動力を与える駆動機構を備える。この駆動機構は、パンタグラフ機構が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、当該駆動機構を保護するためのクラッチ部を有する。ロッド間に障害物が検知されたとき、この駆動機構によるパンタグラフ機構の伸縮動作は停止される。
【選択図】 図6

Description

この発明は、例えばプロジェクタにより画像が投影されるスクリーン装置に関する。詳しくは、この発明は、固定支柱に中央部が保持されたパンタグラフ機構の左右端で、スクリーンが張設される左右の可動支柱を支持し、当該パンタグラフ機構によりスクリーンを左右方向に開閉する構成とすることによって、スクリーンが固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開くようにしたスクリーン装置等に係るものである。
図35A,Bは、従来のスクリーン装置50を示している。図35Aは、スクリーン装置50の正面図、図35Bはスクリーン装置50の側面図である。このスクリーン装置50においては、天井71に設置部材72を用いて巻き取り装置51が設置される。なお、この巻き取り装置51を壁73の上部に設置することもある。スクリーン52は巻き取り装置51に巻かれている。使用時には手動ないしは電動によって巻き取り装置51を動作させてスクリーン52を図示のようにおろし、不使用時には、スクリーン52を巻き取り装置51で巻き取る。また、スクリーン52をたるみなく張るために、このスクリーン52の下端にウエイトバー53が取り付けられている。
このスクリーン装置50には、次のような問題点があった。(1)装置全体が大きく重く、一般の家屋に設置する場合などには設置工事を必要とする場合が多いので、賃貸マンションなどの場合は設置できない場合もある。(2)一旦設置してしまうと簡単には移動することができない。(3)画面は横の方が広く、画面の縦方向にスクリーンを巻き取る方式の場合、巻き取り装置51の横幅が広くなる。そのため、天井71あるいは壁73の上部に左右に広い場所が必要となり、設置の自由度が制限される。ちなみに100インチのスクリーンの場合は横幅約2.5メートルが必要となる。
また、図36A,Bは、従来のスクリーン装置60を示している。図36Aは、スクリーン装置60の背面図、図36Bはスクリーン装置60の側面図である。このスクリーン装置60においては、床74に巻き取り装置61が配置される。スクリーン63は、巻き取り装置61に巻かれている。使用時には、電動等の駆動手段によってパンタグラフ機構62を駆動し、スクリーン63を下から上へ引き上げていき、当該スクリーン63を張る。
このスクリーン装置60は、図35A,Bに示すスクリーン装置50と比べて、巻き取り装置61の設置工事が不必要で、当該巻き取り装置61を壁73や天井71に取り付けなくても床74のどこにでも置けるという利点がある。また、原理的には必要なときだけ取り出してきて、不必要なときには他の場所にしまっておけるという利点がある。
しかし、このスクリーン装置60には、次のような問題点があった。(1)スクリーン63をたるみなく張る方法として、上述のスクリーン装置50におけるウエイトバー53を用いるという非常に簡単で効果的な方法を使えず、スクリーン63をたるみなく張るためにスクリーン巻き取り部64にスプリングなどであらかじめ回転力を付加しておき、スクリーン63を常に下方にテンションがかかった状態にしておく方法が取られている。パンタグラフ機構62はもともとのスクリーン63の自重とスクリーン巻き取り部64によって付加された引っ張り力との合わさった力に対抗してこのスクリーン63を持ち上げなければならないので、非常に大きな駆動力が必要になる。それにより、図示しない駆動モータや減速装置、パンタグラフ機構62等の駆動に関与する部分全体が大きく重くなってしまい、ひいてはこのスクリーン装置60全体が大きく重くなってしまい、この方式の利点である簡単に移動できるという事が不可能になってしまう場合があった。
(2)画面は横の方が広く、画面の縦方向にスクリーンを巻き取る方式の場合、巻き取り装置61の横幅が広くなる。そのため、左右に広い場所がなければ設置できない。(3)装置全体が大きく重くなってしまうため、コスト的にも高くなってしまう。
そこで、例えば特許文献1には、上述したスクリーン装置50,60の問題点を解決したスクリーン装置10が記載されている。図37は、スクリーン装置10を示している。このスクリーン装置10は、中央桁1と両側の左右桁2,3を交差ロッド5,6と伸縮棒4で連結し、この間にスクリーン8,9を張ったものである。この場合、左右桁2,3を伸縮するのにともなって、スクリーン8,9は拡大、縮小する。中央桁1の下部には、高さの調整具25〜27、方向、傾斜の調整具31,32や机側収納時の機構29等を備えた机側締結具が装着されている。
特開平05−281616号公報
図37に示すスクリーン装置10においては、左右桁2,3にそれぞれ連結されている交差ロッド5,6は互いに独立している。そのため、スクリーン8,9を、中央桁(固定支柱)を中心にして左右対称に開くためには、ユーザ自身が左右桁2,3の位置を調節することが必要であった。
この発明の目的は、スクリーンが固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開くスクリーン装置を提供することにある。
この発明は、スクリーンと、中央に配置される固定支柱と、この固定支柱の左右に配置され、それぞれの間にスクリーンを張設し、少なくとも一方にスクリーンの巻き取り収納部を有する左側可動支柱および右側可動支柱と、左端で左側可動支柱を支持し、右端で右側可動支柱を支持し、中央部が固定支柱に保持され、左右方向に伸縮する、複数のロッドからなるパンタグラフ機構とを備えるスクリーン装置を前提とする。
そして例えば、この発明は、パンタグラフ機構を左右方向に伸縮するためにこのパンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構をさらに備え、この駆動機構は、パンタグラフ機構が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、この駆動機構を保護するためのクラッチ部を有するものとされる。
また例えば、この発明は、パンタグラフ機構を左右方向に伸縮するためにこのパンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構と、この駆動機構の動作を制御する制御部と、パンタグラフ機構のロッド間の障害物を検知する障害物検知手段とを備え、制御部は、パンタグラフ機構の伸縮動作中に、障害物検知手段で障害物が検知されるとき、パンタグラフ機構の伸縮動作を停止するように駆動機構を制御するものである。
この発明においては、左右方向に伸縮するパンタグラフ機構の左端に左側可動支柱が支持され、その右端に右側可動支柱が支持される。また、このパンタグラフ機構の中央部が固定支柱に保持される。左側可動支柱および右側可動支柱の間にスクリーンが張設されている。なお、左側可動支柱および右側支柱の少なくとも一方は、スクリーンの巻き取り収納部を有するようにされている。この場合、パンタグラフ機構が左右方向に伸縮することで、スクリーンが左右方向に開閉する。この場合、パンタグラフ機構は、固定支柱を中心として左右対称で伸縮することから、スクリーンは固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開き、左右対称とするためのユーザの調節は不要となる。
そして例えば、この発明においては、駆動機構からパンタグラフ機構に駆動力が与えられ、当該パンタグラフ機構は左右方向に伸縮される。駆動機構はクラッチ部を有する構成とされている。そのため、パンタグラフ機構が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、このクラッチ部でパンタグラフ機構への駆動力の伝達が遮断され、駆動機構は破壊等に至ることがなく、保護される。
例えば、上記駆動機構は、モータと、このモータの回転力を伝達するギア列と、このギア列における最終段のギアの回転力を、パンタグラフ機構を構成する所定のロッドに回転力として伝達する回転力伝達軸とを有するものとされ、クラッチ部はモータとギア列との間に配設される。この場合、クラッチ部は最もトルクの小さな部分に配設されるため、このクラッチ部として小型かつ安価なものを使用できる。またこの場合、回転力伝達軸が2本とされることで、ギア上でのねじり成分のキャンセルが可能となる。
また例えば、この発明においては、駆動機構からパンタグラフ機構に駆動力が与えられ、当該パンタグラフ機構は左右方向に伸縮される。障害物検知手段によりパンタグラフ機構のロッド間の障害物、例えばロッド間に挿入された人間の手等が検知される。このようにロッド間の障害物が検知される場合、駆動機構が制御され、パンタグラフ機構の左右方向への伸縮動作が停止される。これにより、パンタグラフ機構が伸縮動作をしているときに、ロッド間にユーザが誤って手を挿入した場合、当該手がロッド間に強く挟まれる前にパンタグラフ機構の伸縮動作が停止されるので、けがを未然に防止できる。
この発明によれば、固定支柱に中央部が保持されたパンタグラフ機構の左右端にスクリーンが張設される左右の可動支柱を支持し、当該パンタグラフ機構によりスクリーンを左右方向に開閉する構成とするものであり、スクリーンが固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開き、左右対称とするためのユーザの調節は不要となる。
また、この発明によれば、パンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構がクラッチ部を有する構成とすることで、パンタグラフ機構が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、駆動機構を破壊等から保護できる。
また、この発明によれば、パンタグラフ機構のロッド間の障害物を検知し、その検知出力に基づいて当該パンタグラフ機構の左右方向の伸縮動作を停止させる構成とすることで、例えばロッド間にユーザが誤って手を挿入した場合、当該手がロッド間に強く挟まれてけがをすることを未然に防止できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての画像表示システム100の構成を示している。
この画像表示システム100は、スクリーン装置110と、このスクリーン装置110に画像を投影するプロジェクタ150と、画像信号および音声信号を出力するDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ160と、リア左側スピーカ170R-Lと、リア右側スピーカ170R-Rと、リモコン送信機180とからなっている。
スクリーン装置110は、固定支柱111と、左側可動支柱112Lと、右側可動支柱112Rと、パンタグラフ機構113と、スクリーン114とを有している。固定支柱111は中央に配置され、この固定支柱111の左右に左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rが配置されている。
パンタグラフ機構113は、複数のロッド(支持棒)からなり、左右方向に伸縮可能とされている。この場合、ロッドとして、パイプ状のロッド、この実施の形態では四角筒のロッドが使用される。これにより、パンタグラフ機構113は、スクリーン114や左右の可動支柱112L,112R等の重みに十分に対処でき、このパンタグラフ機構113の左右方向の伸縮がスムーズに行われるようになる。
このパンタグラフ機構113の中央部は固定支柱111に保持されている。このパンタグラフ機構113の左端に左側可動支柱112Lが支持され、その右端に右側可動支柱112Rが支持されている。これら左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの間にスクリーン114が張設されている。可動支柱112L,112Rおよびスクリーン114は、パンタグラフ機構113によって任意の空中に保持された状態となる。
左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの少なくとも一方は、スクリーン114の巻き取り収納部(図1には図示せず)を有するようにされている。本実施の形態においては、左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの双方が巻き取り収納部を有している。
スクリーン装置110では、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮することで、スクリーン114が開閉する。図示のように、スクリーン114が開いた状態では、上述した巻き取り収納部により、スクリーン114の面に均一な引っ張り力が印加され、スクリーン114はたるみなく張られた状態となっている。この場合、パンタグラフ機構113は、固定支柱111を中心として左右対称で伸縮することから、スクリーン114は固定支柱111を中心にして自動的に左右対称に開くようになる。
固定支柱111の中央部にはフロントセンタスピーカ116F-Cが配設され、左側可動支柱112Lの中央部にはフロント左側スピーカ116F-Lが配設され、右側可動支柱112Rの中央部にはフロント右側スピーカ116-Rが配設されている。固定支柱111の下部前面側には、スーパーウーハ(サブウーハ)116Sを内蔵したスピーカボックス117が固定されている。スピーカ116F-C,116F-L,116F-Rおよびスーパーウーハ116Sは、上述したリア側のスピーカ170R-L,170R-Rと共働して、5.1チャネルのサラウンド音場を形成する。スピーカボックス117は、上述したスピーカ116F-C,116F-L,116F-Rおよびスーパーウーハ116Sをそれぞれ駆動するためのアンプ等を備えるアンプ部118を内蔵している。
なお、スピーカボックス117の左右の側面下部に棒状の転倒防止用可動足119,119が配設されている。この可動足119,119は、スピーカボックス117の後部側で端部が軸支され、この端部を中心に水平面で回動可能とされている。この可動足119,119の遊端を、図示のように、スピーカボックス117の側面から離間させた状態とすることで、スクリーン装置110の横への転倒を防止できる。この可動足119,119を不使用時にはその遊端がスピーカボックス117の側面に当接する状態とできるため、スピーカ装置110の移動時にそれが邪魔になることを防止できる。
また、固定支柱111の背面下部に転倒防止用伸縮足120が配設されている。この可動足120を、図示のように、伸ばすことで、スクリーン装置110の後への転倒を防止できる。この伸縮足120を不使用時には縮めておくことができ、スピーカ装置110の移動時にそれが邪魔になることを防止でき、また部屋が狭く、スクリーン装置110を後の壁ぎりぎりに配置したいときにこの伸縮足120が邪魔になることを防止できる。
また、固定支柱111の上部に、上述したスピーカ116F-C,116F-L,116F-Rおよびスーパーウーハ116Sに供給する音声信号を得るための音声情報を含む赤外線伝送信号を受光する赤外線受光部121を備えている。この赤外線受光部121は、上述したDVDプレーヤ160の赤外線信号発光部160aで発光された赤外線伝送信号を受光する。
また、スピーカボックス117には、リモコン送信機180からの赤外線のコントロール信号を受信するリモコン受信部122が配設されている。ユーザは、リモコン送信機180を操作することで、赤外線受光部121およびアンプ部118を動作状態あるいは非動作状態とすることができる。
また、スクリーン装置110は、図1には図示していないが、固定支柱111の中央部に回動自在に保持されている、パンタグラフ機構113を構成する所定のロッドを、駆動モータにより回動駆動し、パンタグラフ機構113を左右方向に伸縮させる駆動機構を備えている。この駆動機構は固定支柱111に設置されている。ユーザは、リモコン送信機180を操作することで、パンタグラフ機構113を左右方向に伸縮させ、スクリーン114を開閉できる。
DVDプレーヤ160の詳細を説明する。図2は、DVDプレーヤ160の構成を示している。このDVDプレーヤ160は、DVD復調回路161、伸長回路162、D/Aコンバータ163L,163R、アンプ164L,164R、変調回路165、赤外LED(Light Emitting Diode)166、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ167、ビデオドライバ168および出力端子169L,169R,169Vを有している。
DVD復調回路161は、DVD190の再生データD1に対して誤り訂正処理を含む復調処理を施し、画像データD2Vおよび音声データD2Aのそれぞれを抽出する。ここで、画像データD2VはDVD規格で標準化されているMPEG方式で圧縮符号化されている。また、音声データD2Aは、DVD規格で標準化されている、ドルビーAC3方式あるいはDTS(Digital Theater Systems)方式で圧縮符号化されている。
MPEGデコーダ167は、DVD復調回路161で抽出された画像データD2Vに対してMPEG方式のデコード処理を施し、ベースバンドの画像データD3Vを得る。ビデオドライバ168は、この画像データD3Vに対して、ケーブルの抵抗負荷に起因する反射等を防止するためのマッチング処理等を施して、プロジェクタ150に送信すべき画像データD4Vを得る。
伸長回路162は、DVD復調回路161で抽出された音声データD2Aに対して伸長処理を施し、リア左側スピーカ用の音声データD20Lおよびリア右側スピーカ用の音声信号D20Rを得る。D/Aコンバータ163L,163Rは、それぞれ音声データD20L,D20Rをアナログ信号に変換して音声信号S20L,S20Rを得る。アンプ164L,164Rは、それぞれ音声信号S20L,S20Rを増幅する。
変調回路165は、DVD復調回路161で抽出された音声データD2Aに対して所定の赤外空間伝送方式に応じたデジタル変調処理を施し、変調音声信号S1を得る。赤外LED166(図1の赤外線信号発光部160aに対応する)は、変調音声信号S1に基づいて駆動され、当該変調音声信号S1に対応した赤外線伝送信号S2を発生する。
なお、本実施の形態においては、上述の赤外空間伝送方式として、IEC(International Electrotechnical Commission)−61603−8−1に規定されたプロトコルを利用している。このプロトコルは、従来の2チャネル音声データを赤外線で空間伝送するための規格であるが、伝送帯域幅が2.5MHz、フルバンドモード時の伝送レートが3.072Mb/secであることから、圧縮符号化された音声データを伝送するには十分な帯域と伝送レートを確保できる。しかも、このプロトコルは、サブキャリア周波数が既存の赤外線リモコン等の赤外線システムで用いられているサブキャリア周波数から離れているため、既存の赤外線システムにおける伝送信号と干渉せずに、圧縮音声データを送ることができる。
このDVDプレーヤ160の動作を説明する。DVD190から得られた再生データD1はDVD復調回路161に供給される。このDVD復調回路161では、再生データD1に対して誤り訂正処理を含む復調処理が施され、画像データD2Vおよび音声データD2Aのそれぞれが抽出される。画像データD2Vは、MPEGデコーダ167に供給される。
MPEGデコーダ167では、画像データD2Vに対してMPEG方式のデコード処理が施され、ベースバンドの画像データD3Vが得られる。この画像データD3Vはビデオドライバ168に供給される。ビデオドライバ168では、画像データD3Vに対してケーブルの抵抗負荷に起因する反射等を防止するためのマッチング処理等が施され、プロジェクタ150に送信すべき画像データD4Vが得られる。この画像データD4Vは、出力端子169Vに出力され、ケーブルを介してプロジェクタ150に供給される。
また、DVD復調回路161で抽出された音声データD2Aは伸長回路162に供給される。この伸長回路162では、音声データD2Aに対して伸長処理が施され、リア左側スピーカ用の音声データD20Lおよびリア右側スピーカ用の音声信号D20Rが得られる。この音声信号D20L,D20RはそれぞれD/Aコンバータ163L,163Rでアナログ信号に変換されてアナログの音声信号S20L,S20Rとされる。この音声信号S20L,S20Rはそれぞれアンプ164L,164Rで増幅されて出力端子169L,169Rに出力され、配線材を介してスピーカ170R-L,170R-Rに供給される。
また、DVD復調回路161で抽出された音声データD2Aは変調回路165に供給される。この変調回路165では、音声データD2Aに対して、上述したIEC−61603−8−1に規定されたプロトコルによるデジタル変調処理が施され、変調音声信号S1が得られる。この変調音声信号S1は赤外LED166に供給される。赤外LED166は変調音声信号S1に基づいて駆動され、この赤外LED166からは変調音声信号S1に対応した赤外線伝送信号S2が発生される。この赤外線伝送信号S2は空間を伝送して上述したスクリーン装置110の赤外線受光部121に供給される。
次に、スクリーン装置110の音声信号系の構成を説明する。図3は、この音声信号系の構成を示している。
赤外線受光部121は、フォトダイオード121aおよび復調回路121bからなっている。フォトダイオード121aは、上述した赤外線伝送信号S2を受光し、この赤外線伝送信号S2を光電変換して、変調音声信号S3を得る。復調回路121bは、変調音声信号S3に対してエラー訂正処理を含む復調処理を施し、音声データD10を得る。
スピーカボックス117のアンプ部118には、伸長回路117a、D/Aコンバータ117L、117R、117C、117S、およびアンプ118L、118R、118C、118Sが含まれている。
伸長回路117aは、赤外線受光部121の復調回路121bで得られる音声データD10に対して、その圧縮符号化方式(ドルビーAC3方式あるいはDTS方式)に応じた伸長処理を施し、各チャネルのベースバンドの音声データを得る。D/Aコンバータ117L,117R,117Cおよび117Sは、それぞれフロント左側スピーカ用の音声データD11L、フロント右側スピーカ用の音声データD11R、フロントセンタスピーカ用の音声データD11Cおよびスーパーウーハ用の音声データD11Sをアナログ信号に変換して、音声信号S11L,S11R,S11CおよびS11Sを得る。アンプ118L,118R,118Cおよび118Sは、それぞれ音声信号S11L,S11R,S11CおよびS11Sを増幅する。
この音声信号系の動作を説明する。DVDプレーヤ160の赤外LED166で発生された赤外線伝送信号S2は、赤外線受光部121のフォトダイオード121aで受光される。このフォトダイオード121aでは、赤外線伝送信号S2が光電変換されて変調音声信号S3が得られる。この変調音声信号S3は復調回路121bに供給される。この復調回路121bでは、変調音声信号S3に対してエラー訂正処理を含む復調処理が施され、圧縮符号化された音声データD10が得られる。この音声データD10は、固定支柱111内に配置された配線材を介してスピーカボックス117に内蔵されたアンプ部118の伸長回路117aに供給される。
この伸長回路117aでは、音声データD10に対して、その圧縮符号化方式に応じた伸長処理が施され、各チャネルのベースバンドの音声データが得られる。この伸長回路117aで得られるフロント左側スピーカ用の音声データD11Lは、D/Aコンバータ117Lでアナログ信号に変換されてアナログの音声信号S11Lとされる。この音声信号S11Lはアンプ118Lで増幅され、その後に、後述するスクリーン114の裏面あるいは内面に貼り付けられたフレキシブル基板を介して、左側可動支柱112Lに配設されたフロント左側スピーカ116F-Lに供給される。
また、伸長回路117aで得られるフロント右側スピーカ用の音声データD11Rは、D/Aコンバータ117Rでアナログ信号に変換されてアナログの音声信号S11Rとされる。この音声信号S11Rはアンプ118Rで増幅され、その後に、後述するスクリーン114の裏面あるいは内面に貼り付けられたフレキシブル基板を介して、右側可動支柱112Rに配設されたフロント右側スピーカ116F-Rに供給される。
また、伸長回路117aで得られるフロントセンタスピーカ用の音声データD11Cは、D/Aコンバータ117Cでアナログ信号に変換されてアナログの音声信号S11Cとされる。この音声信号S11Cはアンプ118Cで増幅され、その後に、固定支柱111内に配置された配線材を介して、当該固定支柱111に配設されたフロントセンタスピーカ116F-Cに供給される。
また、伸長回路117aで得られるスーパーウーハ用の音声データD11Sは、D/Aコンバータ117Sでアナログ信号に変換されてアナログの音声信号S11Sとされる。この音声信号S11Sはアンプ118Sで増幅され、その後に、スピーカボックス117に内蔵されたスーパーウーハ116Sに供給される。
次に、スクリーン装置110のコントロール系の構成を説明する。図4は、このコントロール系の構成を示している。
スピーカボックス117には、上述したリモコン受信部122の他に、コントロールマイコン123およびモータドライバ124が内蔵されている。コントロールマイコン123は、スクリーン装置110全体の動作を制御する制御部を構成している。モータドライバ124は、パンタグラフ機構113を構成する所定のロッドを回動駆動し、当該パンタグラフ機構113を左右方向に伸縮させるための駆動機構を構成する駆動モータ125をドライブする。
リモコン受信部122では、リモコン送信機180から発生される赤外線のコントロール信号が受信され、それが光電変換されてユーザ操作信号SUが得られる。コントロールマイコン123には、このようにリモコン受信部122で得られるユーザ操作信号SUが供給される。
また、スクリーン114の横幅(閉(CLOSE)状態、60インチ、80インチ、100インチの各開状態)を検知するスクリーン横幅検知器126と、ロッド間の障害物、例えばロッド間に挿入された手などを検知するロッド間障害物検知器127とを有している。スクリーン横幅検知器126は、本実施の形態においては、後述するように、パンタグラフ機構113の左右方向の伸縮に伴って位置が移動するロッドを利用してオンオフされる複数のスイッチからなっており、スクリーン114の、閉(CLOSE)状態、60インチ、80インチ、100インチの各開状態を検知可能となっている。
ロッド間障害物検知器127は、後述するように、例えばユーザが手を挿入する可能性のあるロッド間に対応したロッドに取り付けられた複数のスイッチ機構からなっている。これらスクリーン横幅検知器126およびロッド間障害物検知器127は、コントロールマイコン123に接続されている。
コントロールマイコン123は、上述したユーザ操作信号SU、検知器126,127の検知出力に基づいて、モータドライバ124、アンプ部118および赤外線受光部121の動作を制御する。
すなわち、リモコン送信機180からアンプ部118および赤外線受光部121を動作状態とするための赤外線のコントロール信号が送信され、このコントロール信号がリモコン受信部122で受信されたときは、それに対応したユーザ操作信号SUがコントロールマイコン123に供給され、このコントロールマイコン123の制御によりアンプ部118および赤外線受光部121は動作状態とされる。
また、リモコン送信機180からアンプ部118および赤外線受光部121を非動作状態とするための赤外線のコントロール信号が送信され、このコントロール信号がリモコン受信部122で受信されたときは、それに対応したユーザ操作信号SUがコントロールマイコン123に供給され、このコントロールマイコン123の制御によりアンプ部118および赤外線受光部121は非動作状態とされる。
また、リモコン送信機180から、スクリーン114を、60インチ、80インチ、100インチの開状態とするための、あるいは閉(CLOSE)状態とするための赤外線のコントロール信号がリモコン受信部122で受信されたときは、それに対応したユーザ操作信号SUがコントロールマイコン123に供給される。この場合、コントロールマイコン123は、パンタグラフ機構113が左右方向に伸びていくように、あるいは縮んでいくように、モータドライバ124の動作を制御する。
そして、コントロールマイコン123は、スクリーン横幅検知器126からの検知出力DOPに基づいて、スクリーン114が所定の開状態、あるいは閉状態となるとき、パンタグラフ機構113の伸縮動作を停止するように、モータドライバ124の動作を制御する。これにより、スクリーン114は、ユーザ操作信号SUに対応した、所定の開状態あるいは閉状態とされる。
また、コントロールマイコン123は、ロッド間障害物検知器127の検知出力DCLに基づき、パンタグラフ機構113の伸縮動作中に、ロッド間障害物が検知されたとき、パンタグラフ機構113の伸縮動作を停止するように、モータドライバ124の動作を制御する。これにより、ロッド間に例えばユーザの手等が挟まっている場合には、それをロッドで強く挟み込む直前でパンタグラフ機構113の伸縮動作が停止される。
図1に示す画像表示システム100で画像表示を開始するためのユーザ操作例を説明する。
ユーザは、リモコン送信機180で、スクリーン装置110の赤外線受光部121およびアンプ部118を動作状態とするための操作を行う。この場合、リモコン送信機180からその旨を示す赤外線コントロール信号が発生され、このコントロール信号はスピーカボックス117のリモコン受信部122に供給される。これにより、スクリーン装置110の赤外線受光部121およびアンプ部118は動作状態となる。
また、ユーザは、リモコン送信機180で、スクリーン114を開状態とするための操作を行う。この場合、リモコン送信機180から60インチ、80インチ、100インチのいずれかの開状態を示す赤外線コントロール信号が発生され、このコントロール信号はスピーカボックス117のリモコン受信部122に供給される。これにより、スクリーン装置110のスクリーン114は所定の開状態となる。
この状態で、ユーザは、DVDプレーヤ160を再生状態とする。このDVDプレーヤ160から出力される画像信号はプロジェクタ150に供給される。これにより、スクリーン装置110のスクリーン114に、プロジェクタ150によって画像が投影され、画像が表示される。
また、DVDプレーヤ160から出力されるリア左音声信号はリア左側スピーカ170R-Lに供給され、このスピーカ170R-Lからはリア左音声が出力される。また、DVDプレーヤ160から出力されるリア右音声信号はリア右側スピーカ170R-Rに供給され、このスピーカ170R-Rからはリア右音声が出力される。
また、DVDプレーヤ160の赤外線信号発光部160aから赤外線伝送信号S2が発生される。この赤外線伝送信号S2は、スクリーン装置110の赤外線受光部121で受光される。これにより、フロント左側スピーカ116F-L、フロント右側スピーカ116F-R、フロントセンタスピーカ116-Cおよびスーパーウーハ116Sに、それぞれフロント左音声信号、フロント右音声信号、フロントセンタ音声信号およびサブウーハ音声信号が供給され、それぞれのチャネルの音声が出力される。これにより、スクリーン114に表示されている画像に関連した、5.1チャネルサラウンド音場が得られる。
次に、図1に示す画像表示システム100で画像表示を終了するためのユーザ操作例を説明する。
ユーザは、DVDプレーヤ160を再生停止状態とする。これにより、DVDプレーヤ160からプロジェクタ150に画像信号が供給されなくなり、プロジェクタ150によるスクリーン114への画像投影が停止される。また、各スピーカへの音声信号の供給がなくなり、音声出力も停止される。
また、ユーザは、リモコン送信機180で、スクリーン114を閉状態とするための操作を行う。この場合、リモコン送信機180からその旨を示す赤外線コントロール信号が発生され、このコントロール信号はスピーカボックス117のリモコン受信部122に供給される。これにより、スクリーン装置110のスクリーン114は閉じた状態となる。
また、ユーザは、リモコン送信機180で、スクリーン装置110の赤外線受光部121およびアンプ部118を非動作状態とするための操作を行う。この場合、リモコン送信機180からその旨を示す赤外線コントロール信号が発生され、このコントロール信号はスピーカボックス117のリモコン受信部122に供給される。これにより、スクリーン装置110の赤外線受光部121およびアンプ部118は非動作状態となる。
次に、スクリーン装置110の構成をさらに詳細に説明する。図5はスクリーン装置110の開状態(例えば100インチの開状態)を示す正面図、図6はスクリーン装置110の開状態を示すスクリーン114を省略した正面図、図7はスクリーン装置110の開状態を示す平面図、図8Aはスクリーン装置110の閉状態を示す正面図、図8Bはスクリーン装置110の閉状態を示す可動支柱112L,112Rおよびスクリーン114を省略した正面図、図8Cはスクリーン装置110の閉状態を示す右側面図、図8Dはスクリーン装置110の閉状態を示す平面図である。これら図5〜図8において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。
スクリーン装置110は、固定支柱111と、左側可動支柱112Lと、右側可動支柱112Rと、パンタグラフ機構113と、スクリーン114とを有している。固定支柱111は中央に配置され、この固定支柱111の左右に左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rが配置されている。
パンタグラフ機構113は、10本のロッド113a〜113jからなり、左右方向に伸縮可能とされている。ここで、各ロッドの他のロッドと交差する部分(ロッド連結部)には穴が開けられており、後述するように、軸受けを用いた連結構造とすることによって、それぞれのロッドが回動自在に連結されている。
パンタグラフ機構113の中央部は固定支柱111に保持されている。このパンタグラフ機構113の左端に左側可動支柱112Lが支持され、その右端に右側可動支柱112Rが保持されている。これら左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの間にスクリーン114が張設されている。この場合、可動支柱112L,112Rおよびスクリーン114は、パンタグラフ機構113によって任意の空中に保持された状態となる。
ここで、パンタグラフ機構113は、図5、図6に示すように、第1のパンタグラフ部113Aおよび第2のパンタグラフ部13Bから構成されている。ロッド113a,113c,113e,113f,113h,113jにより、第1のパンタグラフ部113Aが形成されている。ロッド113b,113d,113g,113iにより、第2のパンタグラフ部113Bが形成されている。
そして、固定支柱111、左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの中央位置には、それぞれ、第1のパンタグラフ部113Aの、左右方向に伸縮する際に上下方向に移動しない非移動箇所P1,P2およびP3が取り付けられている。この第1のパンタグラフ部113Aの存在により、スクリーン114は固定支柱111を中心にして自動的に左右対称に開くようになる。
また、固定支柱111、左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの上側位置並びに下側位置には、それぞれ、第2のパンタグラフ部113Bの、左右方向に伸縮する際に上下方向に移動する移動箇所(Q1u,Q1d),( Q2u,Q2d)および( Q3u,Q3d)が上下方向に摺動可能に取り付けられている。この第2のパンタグラフ部113Bの存在により、左右の可動支柱112L,112Rが中央の固定支柱111と平行な状態となり、スクリーン114のたるみが防止される。
例えば、図9Aは、第1のパンタグラフ部113Aのみで左右の可動支柱112L,12Rを保持した場合におけるスクリーン114の状態を示している。この場合、スクリーン114に重力が作用し、スクリーン114の特に上部にたるみが発生する。本実施の形態では、パンタグラフ機構113は、第1のパンタグラフ部113Aの他に第2のパンタグラフ部113Bをも有している。この第2のパンタグラフ部113Bにより、図9Bに示すように、スクリーン114の上部に左右方向の補正力が発生する。そのため、スクリーン114の平面性が確保される。
なお、スクリーン114の中心部に、図9Cに示すように、上下方向に伸びる補強プレート114Cを設置することが考えられる。この補強プレート114Cとしては、平面性を持つものが望ましい。この場合、スクリーン114の中心部に平面が作られるため、スクリーン114の平面性をより確保できる。
また、パンタグラフ機構113は、図5、図6に示すように、カウンターバネ128u,128d,129u,129dを有している。カウンターバネ128uの一端は、第2のパンタグラフ部113Bを構成するロッド113gの左側可動支柱112Lへの取り付け端(移動箇所Q2u)に接続されている。このカウンターバネ128uの他端は、第1のパンタグラフ部113Aを構成するロッド113a,113fの左側可動支柱112Lへの取り付け端(非移動箇所P2)に接続されている。このカウンターバネ128uは、第1のロッドであるロッド113gおよび第2のロッドであるロッド113aを近づけるように上下方向の付勢力を与えている。
また、カウンターバネ128dの一端は、第2のパンタグラフ部113Bを構成するロッド113bの左側可動支柱112Lへの取り付け端(移動箇所Q2d)に接続されている。このカウンターバネ128dの他端は、第1のパンタグラフ部113Aを構成するロッド113a,113fの左側可動支柱112Lへの取り付け端(非移動箇所P2)に接続されている。このカウンターバネ128dは、第1のロッドであるロッド113bおよび第2のロッドであるロッド113fを近づけるように上下方向の付勢力を与えている。
また、カウンターバネ129uの一端は、第2のパンタグラフ部113Bを構成するロッド113dの右側可動支柱112Rへの取り付け端(移動箇所Q3u)に接続されている。このカウンターバネ129uの他端は、第1のパンタグラフ部113Aを構成するロッド113e,113jの右側可動支柱112Rへの取り付け端(非移動箇所P3)に接続されている。このカウンターバネ129uは、第1のロッドであるロッド113dおよび第2のロッドであるロッド113jを近づけるように上下方向の付勢力を与えている。
また、カウンターバネ129dの一端は、第2のパンタグラフ部113Bを構成するロッド113iの右側可動支柱112Rへの取り付け端(移動箇所Q3d)に接続されている。このカウンターバネ129dの他端は、第1のパンタグラフ部113Aを構成するロッド113e,113jの右側可動支柱112Rへの取り付け端(非移動箇所P3)に接続されている。このカウンターバネ129dは、第1のロッドであるロッド113iおよび第2のロッドであるロッド113eを近づけるように上下方向の付勢力を与えている。
パンタグラフ機構113を、上述したようにカウンターバネ128u,128d,129u,129dを有する構成とすることで、パンタグラフ機構113を左右に伸ばしていく際に、例えば後述する駆動機構にかかる負荷を軽減できる。
図10は、カウンターバネ128u,128d,129u,129dの作用を示している。パンタグラフ機構113が左右に伸びていくほど、可動支柱112L,112Rに含まれるスクリーン114の巻き取り機構による巻き取り力、つまりパンタグラフ機構113を縮めようとする力は大きくなる。
しかし、上述したカウンターバネ128u,128d,129u,129dは、パンタグラフ機構113の開きが小さいときは、当該パンタグラフ機構113を伸ばそうとする力は小さい(図10の力F1参照)が、パンタグラフ機構113の開きが大きくなるときは、当該パンタグラフ機構113を伸ばそうとする力が大きくなる(図10の力F2参照)。なお、図10において、力Tは、カウンターバネ128uの引っ張り力を示している。
そのため、パンタグラフ機構113を左右に伸ばしていく際に駆動機構にかかる負荷を効果的に軽減できる。なお、上述したように、パンタグラフ機構113の開きが小さいときは、カウンターバネ128u,128d,129u,129dにおける当該パンタグラフ機構113を伸ばそうとする力は小さくなり、スクリーン114の閉状態の安定性を妨げることはない。
図11は、パンタグラフ機構113におけるロッド連結部、例えばロッド113c,113iの連結部の構成を示している。ロッド113c,113iの連結部分にはそれぞれ穴201c,201iが設けられている。これら穴201c,201iを貫通して、外部がスリーブ202で覆われた円筒状の連結棒203が配設されている。ここで、スリーブ202と連結棒203とは一体的に構成されていてもよい。
そして、ロッド113cの両サイドに対応して、スリーブ202の外周に当接するように、軸受け204a,204bが配設され、それぞれの軸受け204a,204bは金属製キャップ205a,205bにより、ロッド113cにホールドされている。なお、金属製キャップ205a,205bは、図示していないビスによって、ロッド113cに固定されている。
同様に、ロッド113iの両サイドに対応して、スリーブ202の外周に当接するように、軸受け206a,206bが配設され、それぞれの軸受け206a,206bは金属製キャップ207a,207bにより、ロッド113iにホールドされている。なお、金属製キャップ207a,207bは、図示していないビスによって、ロッド113iに固定されている。
また、連結棒203の両端にはそれぞれビス状の抜け止め208a,208bが取り付けられている。また、抜け止め208aと金属製キャップ205aの間、金属製キャップ205bと金属製キャップ207aとの間および抜け止め208bと金属製キャップ207bとの間には、それぞれスペーサ209が介在されている。
このようにロッド113c,113iの連結部は、軸受け204a,204b,206a,206bを用いて構成されるので、この連結部におけるロッド113c,113iの回動に伴う摩擦を少なくでき、パンタグラフ機構113の左右方向の伸縮がスムーズに行われるようになる。また、各軸受けはそれぞれロッドに固定された金属製キャップによりホールドされる構成となっているので、軸受けに過度の重量がかかることを防止できる。また、ロッド113c,113iのそれぞれに対して、両サイドに軸受けを配設する構成としているので、ロッド113c,113iそれぞれの倒れを防止でき、それらの平行度を確保できる。
なお、図11はロッド113c,113iの連結部を示したものであるが、パンタグラフ機構113を構成するその他のロッド連結部に関しても軸受けを用いて同様に構成されており、同様の作用効果を得ることができる。
図12A,Bは、固定支柱111の上部におけるロッド113b,113iの取り付け部分を示している。図12Aは正面図、図12Bは図12Aのb−b′の断面図である。固定支柱111の前板上部には垂直方向に伸びるガイド溝133が形成されている。
ロッド113b,113iの連結部分にはそれぞれ穴211b,211iが設けられている。連結軸213は、途中に鍔状の大径部213bを有し、この大径部213bの両側に小径部213a,213cを有し、全体として円柱状とされている。この連結軸213の小径部213aは、外部がスリーブ212に覆われた状態で、穴211b,211iを貫通している。ここで、スリーブ212と連結軸213とは一体的に構成されていてもよい。
そして、ロッド113bの両サイドに対応して、スリーブ212の外周に当接するように、軸受け214a,214bが配設され、それぞれの軸受け214a,214bは金属製キャップ215a,215bにより、ロッド113bにホールドされている。なお、金属製キャップ215a,215bは、ビス(図12Bには図示せず)によって、ロッド113bに固定されている。
同様に、ロッド113iの両サイドに対応して、スリーブ212の外周に当接するように、軸受け216a,216bが配設され、それぞれの軸受け216a,216bは金属製キャップ217a,217bにより、ロッド113iにホールドされている。なお、金属製キャップ217a,217bは、ビス(図12Bには図示せず)によって、ロッド113iに固定されている。
また、連結軸213の小径部213aの端部には抜け止めのためにビス218が螺合されている。また、ビス218と金属製キャップ215aの間および金属製キャップ215bと金属製キャップ217aの間には、それぞれスペーサ219が介在されている。
ロッド113b,113iの連結部は上述したように軸受け214a,214b,216a,216bを用いた構成とされているので、この連結部におけるロッド113b,113iの回動に伴う摩擦を少なくできる等、上述したロッド113c,113iの連結部と同様の作用効果を得ることができる。
また、連結軸213の小径部213cは、固定支柱111のガイド溝133に挿通されている。この場合、この連結軸213の小径部213cは、一端側に鍔部220aを持つ筒状部材220に鍔部220a側から挿入した状態で、ガイド溝133に挿通されている。連結軸213の小径部213cの、ガイド溝133に挿通した後の突出部には、一端側に鍔部221aを持つ筒状部材221が、鍔部221a側から挿入された状態とされる。
そして、連結軸213の小径部213c側の端部には、抜け止めのために、ビス222が螺合されている。この場合、筒状部材220,221は、連結軸213の大径部213bとビス222とで挟まれた状態となり、連結軸213の小径部213cから抜け落ちることはない。なお、ビス222と筒状部材220,221の端部との間には、スペーサ223が介在されている。
上述したように連結軸213の小径部213cが固定支柱111のガイド溝133に挿通され、またこの小径部213cに挿入された筒状部材220,221の鍔部220a,221aで固定支柱111のガイド溝133が形成されている前板を挟み込んだ状態とされている。そのため、ロッド113b,113iの連結部は、固定支柱111のガイド軸133に沿って摺動可能に、当該固定支柱111に固定された状態となる。
これにより、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮されるとき、ロッド113b,113iの連結部はガイド溝133内を摺動しながら上下方向に移動する。なお、固定支柱111の下部におけるロッド113d,113gの取り付け部分も同様に構成されており、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮されるとき、ロッド113d,113gの連結部はガイド溝133内を摺動しながら上下方向に移動する。
図13、図14A,Bは、固定支柱111の中央部におけるロッド113c,113hの取り付け部分を示している。図13は正面図、図14Aは図13のa−a′の断面図,図14Bはロッド113hへの回転力伝達プレートの取り付け状態を示している。
固定支柱111の前板中央には、ロッド113c,113hを連結する後述の連結軸を圧入するための円形穴231が形成され、また後述する駆動機構に連接された2本の回転力伝達軸がそれぞれ挿入される円弧穴232a,232bが、その回転力伝達軸の移動範囲に対応して形成されている。
ロッド113c,113hの連結部分にはそれぞれ穴233c,233hが設けられている。連結軸234は、途中に鍔状の大径部234bを有し、この大径部234bの両側に小径部234a,234cを有し、全体として円柱状とされている。この連結軸234の小径部234aは、外部がスリーブ235に覆われた状態で、穴233c,233hを貫通している。ここで、スリーブ235と連結軸234とは一体的に構成されていてもよい。
そして、ロッド113cの両サイドに対応して、スリーブ235の外周に当接するように、軸受け236a,236bが配設され、それぞれの軸受け236a,236bは金属製キャップ237a,237bにより、ロッド113cにホールドされている。なお、金属製キャップ237a,237bは、ビス(図14Bには図示せず)によって、ロッド113cに固定されている。
同様に、ロッド113hの両サイドに対応して、スリーブ235の外周に当接するように、軸受け238a,238bが配設され、軸受け238aは金属製キャップ239aによりロッド113hにホールドされ、軸受け238bは回転力伝達プレート240によりロッド113hにホールドされている。なお、金属製キャップ239aおよび回転力伝達プレート240は、それぞれ、ビス(図14Bには図示せず)によって、ロッド113hに固定されている。
また、連結軸234の小径部234aの端部には抜け止めのためにビス241が螺合されている。また、ビス241と金属製キャップ237aの間、金属製キャップ237bと金属製キャップ239aの間、および回転力伝達プレート240と連結軸234の大径部234bの間には、それぞれスペーサ242が介在されている。
ロッド113c,113hの連結部は上述したように軸受け236a,236b,238a,238bを用いた構成とされているので、この連結部におけるロッド113c,113hの回動に伴う摩擦を少なくできる等、上述したロッド113c,113iの連結部と同様の作用効果を得ることができる。
また、連結軸234の小径部234cは、固定支柱111の円形穴231に圧入されている。
また、回転力伝達プレート240には、後述する駆動機構に連接された2本の回転力伝達軸243A,243Bの先端部を挿入固定するための2個の開口部244a,244bが設けられている。回転力伝達軸243A,243Bの先端部は大径とされた鍔部が形成された形状とされていると共に、回転力伝達プレート240に設けられた開口部244a,244bの入り口は狭まった形状とされている。そのため、図14Aに示すように、回転力伝達プレート240がロッド113hに固定された状態では、回転力伝達軸243A,243Bの先端部が回転力伝達プレート240の開口部244a,244bから抜け出ることはない。
なおこの場合、回転力伝達軸243A,243Bの先端部が回転力伝達プレート240の開口部244a,244bに挿入された状態で、この回転力伝達軸243A,243Bの先端部と開口部244a,244bとの間には隙間が設けられている。これにより、回転力伝達軸243A,243Bが連接される駆動機構のギアの回転中心と、パンタグラフ機構113の中心である、連結軸234との位置ずれを許容可能にしている。
上述したようにロッド113hに回転力伝達プレート240が固定され、この回転力伝達プレート240の開口部244a,244bに回転力伝達軸243A,243Bの先端部が挿入された状態とされている。そのため、駆動機構のギアに連接された回転力伝達軸243A,243Bの先端部が当該ギアの回転によって移動されることで、回転力伝達プレート240を介してロッド113hに、連結軸234を中心とした回転力が伝達される。
これにより、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮される。この場合、回転力伝達軸243A,243Bの移動方向が図13において反時計回り(左回り)であるとき、パンタグラフ機構113は左右対称に伸びていき、逆に回転力伝達軸243A,243Bの移動方向が図13において時計回り(右回り)であるとき、パンタグラフ機構113は左右対称に縮んでいく。
ここで、図15、図16を用いて、駆動機構250の構成を説明する。この駆動機構250は、駆動モータ251と、クラッチ部252と、ギア253〜257からなるギア列を有している。駆動モータ251の回転力は、タイミングベルト258によりクラッチ部252に伝達され、さらにこのクラッチ部252からギア列に伝達される。この場合、クラッチ部252からギア列への回転力の伝達にベベルギアが使用され、駆動機構250の小型化が図られている。
ギア列を構成する最終段のギア257には、その回転中心に対して点対象位置に、上述した2本の回転力伝達軸243A,243Bが連接されている。そのため、駆動モータ251の回転力は、最終的には、上述した2本の回転力伝達軸243A,243Bをもって、パンタグラフ機構113を構成するロッド113hに伝達される。このように2本の回転力伝達軸243A,243Bによってギア列からロッド113hに回転力を伝達する構成としているので、ギア上でのねじり成分をキャンセルできる。
上述した駆動機構250からパンタグラフ機構113に駆動力(回転力)が与えられ、当該パンタグラフ機構113は左右方向に伸縮される。駆動モータ251とギア列との間にクラッチ部252が配置された構成となっている。そのため、パンタグラフ機構113が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、このクラッチ部252がスリップにより駆動力の伝達を規制し、パンタグラフ機構113への駆動力の伝達が遮断され、駆動機構250は破壊等に至ることがなく、保護される。またこの場合、クラッチ部252は最もトルクの小さな部分に配設されるため、このクラッチ部252として小型かつ安価なものを使用できる。
図17、図18は、右側可動支柱112Rの中央部におけるロッド113e,113jの取り付け部分を示している。図17は背面図、図18は図17のc−c′の断面図である。可動支柱112Rの後板中央には、ロッド113e,113jを連結する後述の連結軸を圧入するための円形穴261が形成されている。
ロッド113e,113jの連結部分にはそれぞれ穴262e,262jが設けられている。連結軸263は、途中に鍔状の大径部263bを有し、この大径部263bの両側に小径部263a,263cを有し、全体として円柱状とされている。この連結軸263の小径部263aは、外部がスリーブ264に覆われた状態で、穴262e,262jを貫通している。ここで、スリーブ264と連結軸263とは一体的に構成されていてもよい。
そして、ロッド113jの両サイドに対応して、スリーブ264の外周に当接するように、軸受け265a,265bが配設され、それぞれの軸受け265a,265bは金属製キャップ266a,266bにより、ロッド113jにホールドされている。なお、金属製キャップ266a,266bは、ビス(図18には図示せず)によって、ロッド113jに固定されている。
同様に、ロッド113eの両サイドに対応して、スリーブ264の外周に当接するように、軸受け267a,267bが配設され、それぞれの軸受け267a,267bは金属製キャップ268a,268bにより、ロッド113eにホールドされている。なお、金属製キャップ268a,268bは、ビス(図18には図示せず)によって、ロッド113eに固定されている。
また、連結軸263の小径部263aの端部には抜け止めのためにビス269が螺合されている。また、ビス269と金属製キャップ266aの間、金属製キャップ266bと金属製キャップ268aの間、および金属製キャンプ268bと連結軸263の大径部263bの間には、それぞれスペーサ270が介在されている。
また、連結軸263の小径部263cは、可動支柱112Rの円形穴261に圧入されている。
ロッド113e,113jの連結部は上述したように軸受け265a,265b,267a,267bを用いた構成とされているので、この連結部におけるロッド113e,113jの回動に伴う摩擦を少なくできる等、上述したロッド113c,113iの連結部と同様の作用効果を得ることができる。
図18に示すように、可動支柱112Rはスクリーン114を巻き取って収納する巻き取り収納部275を有している。この巻き取り収納部275からスクリーン114が引き出されるとき、例えば図示しないコイルバネの作用により、巻き取り装置276には矢印Mの方向に回転力が発生し、スクリーン114には矢印Tの方向の引っ張り力が加わる。
なお、左側可動支柱112Lの中央部におけるロッド113a,113fの取り付け部分も同様に構成されている。
図19、図20は、右側可動支柱112Rの上部におけるロッド113dの取り付け部分を示している。図19は背面図、図20は図19のd−d′の断面図である。可動支柱112Rの後板上部には垂直方向に伸びるガイド溝142が形成されている。
ロッド113dには穴281が設けられている。円柱状の連結軸282は、外部がスリーブ283に覆われた状態で、穴281を貫通している。ここで、スリーブ283と連結軸282とは一体的に構成されていてもよい。
そして、ロッド113dの両サイドに対応して、スリーブ283の外周に当接するように、軸受け284a,284bが配設され、それぞれの軸受け284a,284bは金属製キャップ285a,285bにより、ロッド113dにホールドされている。なお、金属製キャップ285a,285bは、ビス(図20には図示せず)によって、ロッド113dに固定されている。
連結軸282の軸受け284a側の端部には、抜け止めのためにビス286が螺合されている。回転規制レバー287の一端および他端には穴288a,288bが設けられている。連結軸282の軸受け284b側の端部は、回転規制レバー287の一端側の穴288aを通され、その端部には抜け止めのためにビス289が螺合されている。これにより、ロッド113dは回転規制レバー287の一端に回動自在に固定された状態となる。なお、金属製キャップ285aとビス286の間、および金属製キャップ285bと回転規制レバー287の間には、それぞれスペーサ290が介在されている。
また、可動支柱112Rの内部側に、ガイド溝142に沿ってスライダー291が配設されている。このスライダー291の一端および他端には穴292a,292bが設けられている。連結軸293の一端側の小径部は回転規制レバー287の他端側の穴288bを通され、その端部には抜け止めのためにビス294が螺合されている。なお、回転規制レバー287とビス294の間にはスペーサ295が介在されている。
また、連結軸293の他端側は、可動支柱112Rのガイド溝142に挿通されている。この場合、この連結軸293の他端側は、一端側に鍔部296aを持つ筒状部材296に鍔部296a側から挿入した状態で、ガイド溝142に挿通されている。連結軸293の他端側の、ガイド溝142に挿通した後の突出部には、一端側に鍔部297aを持つ筒状部材297が、鍔部297a側から挿入された状態とされる。
そして、連結軸293の他端側の小径部はスライダー291の一端側の穴292aに通され、その端部には抜け止めのためにビス298が螺合される。これにより、可動支柱112Rの外部に配置された回動規制レバー287の他端は、可動支柱112Rの内部に配置されたスライダー291の一端に回動可能に固定された状態となる。
上述したように連結軸293の他端側が可動支柱112Rのガイド溝142に挿通され、またこの他端側に挿入された筒状部材296,297の鍔部296a,297aで可動支柱112Rのガイド溝142が形成されている後板を挟み込んだ状態とされている。そのため、回動規制レバー287とスライダー291の連結部は可動支柱112Rのガイド溝142に沿って摺動可能に、当該可動支柱112Rに固定された状態となる。
また、一端側に鍔部299aを持つ連結軸299の他端側は可動支柱112Rのガイド溝142に挿通されている。この場合、この連結軸299の他端側は、一端側に鍔部300aを持つ筒状部材300に鍔部300a側から挿入した状態で、ガイド溝142に挿通されている。連結軸299の他端側の、ガイド溝142に挿通した後の突出部には、一端側に鍔部301aを持つ筒状部材301が、鍔部301a側から挿入された状態とされる。連結軸299の他端側の小径部はスライダー291の他端側の穴292bに通され、その端部には抜け止めのためにビス302が螺合される。
上述したように連結軸299の他端側が可動支柱112Rのガイド溝142に挿通され、またこの他端側に挿入された筒状部材300,301の鍔部300a,301aで可動支柱112Rのガイド溝142が形成されている後板を挟み込んだ状態とされている。そのため、スライダー291の他端は可動支柱112Rのガイド溝142に沿って摺動可能に、当該可動支柱112Rに固定された状態となる。
また、スライダー291にはガイド溝142に沿った当接板291aを備えており、この当接板291aの先端部はガイド溝142を通って可動支柱112Rの外部に突出している。上述した回転規制レバー287には、この当接板291aに当接されることで回転規制レバー287の回転を規制するための規制片287aが設けられている。
右側可動支柱112Rの上部におけるロッド113dの取り付け部分は上述したように構成されている。そのため、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮されるとき、ロッド113dが回転規制レバー287を介して固定されたスライダー291はガイド溝142内を摺動しながら上下方向に移動する。
また、回転規制レバー287の規制片287aが、スライダー291の当接板291aに当接されることから、可動支柱112Rの上部は、外側(図19に矢印T1で示す)には移動可能であるが、内側(図19に矢印T2で示す)には移動不可能である。図21は、可動支柱112Rの上部が左側に移動した状態を示している。
なお、右側可動支柱112Rの下部におけるロッド113iの取り付け部分、左側可動支柱112Lの上部におけるロッド113gの取り付け部分、および左側可動支柱112Lの下部におけるロッド113bの取り付け部分も同様に構成されており、パンタグラフ機構113が左右方向に伸縮されるとき、ロッドが回転規制レバー287を介して固定されたスライダー291はガイド溝142内を摺動しながら上下方向に移動する。
図22は、可動支柱112Rの下部におけるロッド113iの取り付け部分を示している。この図22において、図19と対応する部分には同一符号を付して示している。この場合、ロッド113iが回転規制レバー287を介してスライダー291に固定されているので、図23に示すように、ロッド113iの移動によって、当該ロッド113iと回転規制レバー287の連結部が内側に移動しても、可動支柱112Rは影響を受けない。
パンタグラフ機構113には、スクリーン114等の重量が支持部にかかり、ロッドにたわみが発生する。図24は、各支持部のたわみ方向を示している。右側可動支柱112Rの上部におけるロッド113dの取り付け部分および左側可動支柱112Lの上部におけるロッド113gの取り付け部分は上述したように構成されており、可動支柱112R,112Lの上部が内側に倒れることはない。
また、右側可動支柱112Rの下部におけるロッド113iの取り付け部分および左側可動支柱112Lの下部におけるロッド113bの取り付け部分は上述したように構成されており、それぞれ、ロッド113i,113bの連結部が内部に移動しても、可動支柱112R,112Lは影響を受けない。
したがって、スクリーン114等の重量が支持部にかかってパンタグラフ機構113のロッドにたわみが発生したとしても、可動支柱112R,112Lは固定支柱に平行な状態を維持でき、スクリーン114の平面性を確保できる。
次に、ロッド間の障害物、例えばロッド間に挿入された手などを検知するロッド間障害物検知器127について説明する。
このロッド間障害物検知器127は、図25に示すように、例えばユーザが手を挿入する可能性のあるロッド間に対応したロッドに取り付けられた複数のスイッチ機構310からなっている。各スイッチ機構310は、それぞれ、矢印で示すロッド間に存在する障害物を検知する。
図26A〜Cは、スイッチ機構310の構成を示している。この図26A〜Cは、ロッド113aに取り付けられたスイッチ機構310を示している。詳細説明は省略するが、その他のロッドに取り付けられるスイッチ機構310も同様の構成とされている。図26Aはスイッチ機構310の側面図、図26B,Cはスイッチ機構310の一部を切断した断面図である。
スイッチ機構310は、ロッド113aの内部(筒内)に配設された2個のスイッチ部311A,311Bと、これらスイッチ部311A,311Bを覆うようにロッド113aに取り付けられる断面コ字状の検知カバー312とからなっている。スイッチ部311Aおよびスイッチ部311Bは、それぞれ、検知カバー312の一端側および他端側に配置されている。
スイッチ部311Aは、ロッド113aの内部に固定されたスイッチ・ばねケース313と、このケース313に固定されたスイッチ314と、このケース313のばね収容部に収容された圧縮コイルばね315とからなっている。スイッチ部311Bも、上述したスイッチ部311Aと同様の構成とされている。
ここで、ロッド113aのケース313が固定される面を底面とするとき、少なくともスイッチ部311A,311Bに対応したロッド113の上面は開口部とされ、この開口部からスイッチの314の操作子および圧縮コイルばね315の一端が突出された状態におかれる。
ロッド113aの両側面には、スイッチ部311A,311Bの配設位置に対応して、止め軸316が植立されている。なお、図26A〜Cには、片側の止め軸316のみが示されている。検知カバー312の両側面には、上述したロッド113aの両側面に設けられている止め軸316に対応して長穴317が形成されている。検知カバー312は、弾性変形により長穴317に止め軸316が挿入された状態とすることで、ロッド113aに取り付けられる。
このように検知カバー312がロッド113aに取り付けられた状態では、検知カバー312の上面が圧縮コイルばね315の一端で上方に付勢され、図26Bに示すように、規定位置に配置された状態となる。検知カバー312がこのように規定位置にあるとき、スイッチ314の操作子は検知カバー312の上面で押圧されておらず、オフ状態におかれる。
上述したスイッチ機構310では、ロッド間に障害物が存在し、検知カバー312に負荷がかかると、この検知カバー312の上面がロッド133aの上面に当接する方向に移動する。そのため、この検知カバー312の上面でスイッチ311A,311Bのスイッチ314のいずれかまたは双方の操作子が押圧された状態となって、オン状態とされる。これにより、ロッド間に障害物が存在することが検知される。
図26Cは、障害物318がスイッチ部311A側に存在し、そのため検知カバー312はスイッチ部311A側のみが移動し、スイッチ部311Aのスイッチ314の操作子のみが検知カバー312の上面で押圧されている状態を示している。
上述のスイッチ機構310では、スイッチ314、圧縮コイルばね315がロッド113aの内部に装着されるため、少ないスペースで設置できる。
次に、スクリーン114の横幅を検知するスクリーン横幅検知器126について説明する。
スクリーン横幅検知器126は、図27Aに示すように、6列の凸条パターンからなる凸条部321と、この凸条部321の各列に対応して配置された6個のスイッチSW1〜SW6とを有している。図6には図示していないが、凸条部321は、固定支柱111の、ロッド113b,113iの連結部の移動範囲に対応した位置に、設けられている。
ここで、ロッド113b,113iの連結部は、スクリーン114が、閉(CLOSE)状態、60インチ開状態、80インチ開状態および100インチ開状態となるとき、それぞれ、図28に示すような位置に存在する。固定支柱111に設けられる凸条部321を構成する6列の凸条の状態は、ロッド113b,113iの連結部の上述した各位置で、図27Aに示すように、異なるように形成されている。
スイッチSW1〜SW6はロッド113b,113iの連結部に設けられている。これらスイッチSW1〜SW6は、図27Aに示すように、それぞれ、固定支柱111に設けられる凸条部321を構成する6列の凸条パターンの各列に対応して配設されている。スイッチSW(SW1〜SW6)は、凸条322に対向した位置に存在するときは、図27Bに実線で示すように操作子が凸条322で操作され、オン状態となる。
上述したように構成されたスクリーン横幅検知器126においては、スクリーン114の各状態でスイッチSW1〜SW6は図29に示す状態となることから、各状態を良好に検知できる。すなわち、スクリーン114が閉(CLOSE)状態となるとき、SW1=ON、SW2=ON、SW3=OFF、SW4=OFF、SW5=OFF、SW6=OFFとなる。また、スクリーン114が60インチ開状態となるとき、SW1=OFF、SW2=OFF、SW3=ON、SW4=OFF、SW5=OFF、SW6=OFFとなる。
また、スクリーン114が80インチ開状態となるとき、SW1=OFF、SW2=OFF、SW3=ON、SW4=ON、SW5=OFF、SW6=OFFとなる。さらに、スクリーン114が100インチ開状態となるとき、SW1=OFF、SW2=OFF、SW3=ON、SW4=ON、SW5=ON、SW6=ONとなる。
なお、図27Aに示すスクリーン横幅検知器126においては、スクリーン114の各状態の検知方式がスイッチSW1〜SW6を用いた接触式であるものを示したが、光学センサを用いた非接触式の構成とすることもできる。
また、図27Aに示すスクリーン横幅検知器126においては、スクリーン114の閉(CLOSE)状態もスイッチSW1〜SW6で凸条部321の凸条パターンを検出することで行っている。しかし、閉(CLOSE)状態の近傍では、ロッド113b,113iの連結部における上下方向の移動量が少なく、このスクリーン114の閉(CLOSE)状態の検知精度が低下するおそれがある。そこで、このスクリーン114の閉(CLOSE)状態の検知に関しては、図27Cに示すように、ロッドの横方向の移動を検出する方法が有利な場合もある。
次に、リモコン送信機180から閉(CLOSE)状態、60インチ、80インチ、100インチのいずれかの開状態を示す赤外線コントロール信号(コマンド)が発生された場合における、コントロールマイコン123の制御動作を、図30のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップST1で、処理を開始し、ステップST2で駆動モータ125が所定速度の回転を開始するように制御する。この場合、スクリーン横幅検知器126の検知出力を用いて予めスクリーンの現在状態を確認し、その現在状態とコマンド指示状態とから駆動モータ125の回転方向を決定する。
次に、ステップST3で、駆動モータ125の回転を継続させ、ステップST4で、スクリーン横幅検知器126の検知出力を用いて、スクリーン114の状態がコマンド指示状態となったか否かを判定し、さらにステップST5で、ロッド間障害物検知器127でロッド間障害物が検知されたか否かを判定する。
スクリーン114の状態がコマンド指示状態となるとき、スクリーン114の左右方向の伸縮が急激に止まらずにフィーリングよく停止させるため、ステップST6で、わずかな時間だけ減速処理、つまり駆動モータ125を、速度を下げた状態で回転させ、その後にステップST7で、駆動モータ125の回転を止め、ステップST8で処理を終了する。一方、ロッド間障害物が検知されたときは、直ちにステップST7に進み、駆動モータ125の回転を止め、ステップST8で処理を終了する。
なお、上述のスクリーン装置110においては、固定支柱111の中央部にはフロントセンタスピーカ116F-Cが配設されている。スクリーン114は、このスピーカ116F-Cの前面側に位置する。そのため、スクリーン114の前面のユーザにこのスピーカ116F-Cからの音声が良好に届くように、スクリーン114としては通気性のあるものを使用することが望まれる。
また、左側可動支柱112Lの中央部にはフロント左側スピーカ116F-Lが配設され、右側可動支柱112Rの中央部にはフロント右側スピーカ116F-Rが配設されている。ここで、本実施の形態では、スピーカ116F-C,116F-L,116-Rは、ユーザ(視聴者)がスクリーン114に表示された画像を見る位置に着いたときに最も音質が良く聞こえる、ほぼ耳の高さと同じ高さ位置となるように配設されている。
また、固定支柱111の上部に、上述したスピーカ116F-C,116F-L,116F-Rおよびスーパーウーハ116Sに供給する音声信号を得るための赤外線伝送信号S2(図1〜図3参照)を受光する赤外線受光部121を備えている。
上述したように、スピーカボックス117のアンプ118Lからフロント左側スピーカ116F-Lに音声信号S11Lを供給すると共に、スピーカボックス117のアンプ118Rからフロント右側スピーカ116F-Rに音声信号S11Rを供給する(図3参照)。そのため、本実施の形態では、図5に示すように、スクリーン114の下縁に沿って、その裏面あるいは内部にフレキシブル基板148が貼り付けられており、アンプ118L,118Rからスピーカ116F-L,116F-Rには、このフレキシブル基板148を介して音声信号が伝送される。なお、このフレキシブル基板148の代わりに、スクリーン114の下縁に沿って、その裏面あるいは表面に導体を印刷し、この導体を介して音声信号を伝送するように構成することもできる。
また、スクリーン装置110は、スクリーン114が閉じた状態で、固定支柱111に左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rを一体化するためのロック機構410を備えている。図31A〜Dは、ロック機構410の部分の概略を示している。図31Aは平面図、図31Bは左側面図、図31Cは右側面図、図31Dは正面図である。
固定支柱111の左右の側面および可動支柱112Rの前面には、それぞれ、一端側に係合凹部411aが形成されている係合片411の他端側が、軸412に回動自在に取り付けられている。また、上述した各係合片411に対応して、可動支柱112L,112Rの側面および可動支柱112Lの前面に係合ピン413が植立されている。
スクリーン114が閉じた状態で(図8参照)、図31A〜Dに示すように、各係合片411を回動させて、その係合凹部411aを対応する係合ピン413に係合させる。これにより、固定支柱111に左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rがロックされ、これらが一体化される。
また、スクリーン装置110は、固定支柱111の下部前面側に、スーパーウーハ(サブウーハ)116Sを内蔵したスピーカボックス117が固定されている。そして、このスピーカボックス117の左右の側面下部に棒状の転倒防止用可動足119,119が配設されている。
図32に示すように、スピーカボックス117の後部側の端部に軸受け部420が固定されている。この軸受け部420に、水平面で回動可能に、可動足119,119の一端が軸支されている。この可動足119,119の遊端を、図32に破線で示すように、スピーカボックス117の側面から離間させた状態とすることで、スクリーン装置110の横への転倒を防止できる。この可動足119,119を不使用時にはその遊端がスピーカボックス117の側面に当接する状態とできるため、スクリーン装置110の移動時にそれが邪魔にならずに済む。
また、固定支柱111の背面下部に転倒防止用伸縮足120が配設されている。この可動足120を、図32に破線で示すように、伸ばすことで、スクリーン装置110の後への転倒を防止できる。この伸縮足120を不使用時には縮めておくことができ、スピーカ装置110の移動時にそれが邪魔にならずに済む。また部屋が狭く、スクリーン装置110を後の壁ぎりぎりに配置したいときにも、この伸縮足120を縮めておくことで、邪魔になることを防止できる。
また、スクリーン装置110は、固定支柱111の裏面側の下部に、図32に示すように、移動用ローラ430が取り付けられている。移動用ローラ430は、左右に一つずつ設けられている。
図33Aは、スクリーン装置110の使用時の状態を示しているが、このとき移動用ローラ430は床74の面から離れている。そのため、スピーカボックス117の下面は床74にしっかりと密着するため、上述した転倒防止用可動足119,119および転倒防止用伸縮足120を併用して、安全にスクリーン114を開くことができる。
一方、図33Bは、スクリーン装置110の移動時の状態を示している。転倒防止用可動足119,119および転倒防止用伸縮足120を収納し、固定支柱111を後に少し傾けると、移動用ローラ430が床74に当接し、スクリーン装置110の移動が容易となる。
上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、第1のパンタグラフ部113Aおよび第2のパンタグラフ部113Bからなるパンタグラフ機構113が左右方向に伸縮することで、スクリーン114が左右方向に開閉するものである。固定支柱111、左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの中央位置には、第1のパンタグラフ部113Aの、左右方向に伸縮する際に上下方向に移動しない非移動箇所が取り付けられるものであって、この第1のパンタグラフ部113Aの存在により、スクリーン114は固定支柱111を中心にして自動的に左右対称に開くようになる。
また、固定支柱111、左側可動支柱112Lおよび右側可動支柱112Rの上側位置並びに下側位置には、第2のパンタグラフ部113Bの、左右方向に伸縮する際に上下方向に移動する移動箇所が上下方向に摺動可能に取り付けられるものであって、この第2のパンタグラフ部113Bの存在により、左右の可動支柱112L,112Rが中央の固定支柱111と平行な状態となり、スクリーンのたるみが防止される。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、パンタグラフ機構113を構成する複数のロッド113a〜113jはパイプ状のロッドとされているので、スクリーン114や左右の可動支柱112L,112R等の重みに十分に対処でき、このパンタグラフ機構113の左右方向の伸縮がスムーズに行われる。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、パンタグラフ機構113のロッド連結部は、軸受けを用いて構成され、パンタグラフ機構113の左右方向の伸縮がスムーズに行われる。この場合、軸受けはロッドに固定された金属製キャップでホールドされているので、軸受けに過度の重量がかからないようにできる。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、パンタグラフ機構113は、このパンタグラフ機構113を構成する第1、第2のロッドを近づけるように上下方向に付勢力を与えるカウンターバネ128u,128d,129u,129dを有するものとされているので、パンタグラフ機構113を左右方向に伸ばしていく際に駆動機構250にかかる負荷が軽減される。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、スクリーン横幅検知器126によりスクリーン114の横幅が検知され、その検知出力に基づいて、スクリーン114の横幅を所定の幅に自動的に調整可能としたものであり、ユーザがいちいち調整しなくてもよくなり、使い勝手が向上したものとなる。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、パンタグラフ機構113は駆動機構250から駆動力が与えられて左右方向に伸縮されるものであって、パンタグラフ機構113が障害物に接触して左右方向の伸縮が不可能となったとき、クラッチ部252でパンタグラフ機構113への駆動力の伝達が遮断されるため、駆動機構250は破壊等に至ることがなく、保護される。
この場合、クラッチ部252は最もトルクの小さな部分に配設されるため、このクラッチ部252として小型かつ安価なものを使用できる。またこの場合、2本の回転力伝達軸243A,243Bが使用されているので、ギア上でのねじり成分のキャンセルが可能となる。
また、上述実施の形態におけるスクリーン装置110によれば、パンタグラフ機構113は駆動機構250から駆動力が与えられて左右方向に伸縮されるものであって、ロッド間障害物検知器127によりパンタグラフ機構113のロッド間の障害物、例えばロッド間に挿入された人間の手等が検知されるとき、パンタグラフ機構113の左右方向への伸縮動作が停止されるものであり、パンタグラフ機構113が伸縮動作をしているときに、ロッド間にユーザが誤って手を挿入した場合、当該手がロッド間に強く挟まれる前にパンタグラフ機構113の伸縮動作が停止されるので、けがを未然に防止できる。
なお、上述実施の形態においては、スピーカボックス117のアンプ118L,118Rから、スピーカ116F-L,116F-Rへの音声信号の伝送をスクリーン114に貼り付けられフレキシブル基板148、またはスクリーン114に印刷された導体を用いて行うものを示した。しかし、図34に示すように、パンタグラフ機構113を構成するロッドに沿って導体としての配線材149を配置し、これにより音声信号を伝送するようにしてもよい。この場合、配線材149がロッドに沿って配置されているため、パンタグラフ機構113が左右に伸縮する際に、配線材149がロッドと一緒に移動するために切断されにくく、また外観的にも美しいものとなる。
また、上述せずも、ロッド間障害物検知器127およびスクリーン横幅検知器126からの配線材も、例えばロッドに沿って配置される。
この発明は、スクリーンが固定支柱を中心にして自動的に左右対称に開くようにしたものであり、プロジェクタにより画像を投影するホームシアターシステムに適用できる。
実施の形態としての画像表示システムの構成を示す図である。 DVDプレーヤの構成を示すブロック図である。 スクリーン装置の音声信号系の構成を示すブロック図である。 スクリーン装置のコントロール系の構成を示すブロック図である。 スクリーン装置の開状態を示す正面図である。 スクリーン装置の開状態を示すスクリーンを省略した正面図である。 スクリーン装置の開状態を示す平面図である。 スクリーン装置の閉状態を示す図である。 スクリーンのたるみ防止を説明するための図である。 カウンターバネの作用を説明するための図である。 ロッド連結部を示す図である。 固定支柱上部のロッド取り付け部分を示す図である。 固定支柱中央部のロッド取り付け部分を示す図である。 固定支柱中央部のロッド取り付け部分を示す図である。 駆動機構の構成を示す図である。 駆動機構の構成を示す図である。 可動支柱中央部のロッド取り付け部分を示す図である。 可動支柱中央部のロッド取り付け部分を示す図である。 可動支柱上部のロッド取り付け部分を示す図である。 可動支柱上部のロッド取り付け部分を示す図である。 可動支柱上部の動き規制を説明するための図である。 可動支柱下部のロッド取り付け部分を示す図である。 可動支柱下部のロッド移動を説明するための図である。 重量によるスクリーン支持部のたわみ方向を示す図である。 ロッド間障害物検知器を構成するスイッチ機構の配置を示す図である。 スイッチ機構の構成を示す図である。 スクリーン横幅検知器の構成を示す図である。 ロッド113b,113iの連結部の位置の移動を示す図である。 スクリーン幅検知器を構成するスイッチSW1〜SW6の、スクリーン幅の各状態に対応したオンオフ状態を示す図である。 スクリーン開閉時におけるコントロールマイコンのモータ制御動作を示すフローチャートである。 ロック機構の部分を示す図である。 転倒防止用足、移動用ローラを示す図である。 移動用ローラの、スクリーン使用時、スクリーン装置移動時の状態を説明するための図である。 スピーカへの音声信号の伝送を行うロッドに沿った配線材を説明するための図である。 従来のスクリーン装置の例を示す図である。 従来のスクリーン装置の他の例を示す図である。 従来のスクリーン装置のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
100・・・画像表示システム、110・・・スクリーン装置、111・・・固定支柱、112L・・・左側可動支柱、112R・・・右側可動支柱、113・・・パンタグラフ機構、113A・・・第1のパンタグラフ部、113B・・・第2のパンタグラフ部、113a〜113j・・・ロッド、114・・・スクリーン、114C・・・補強プレート、116F-L・・・フロント左側スピーカ、116F-R・・・フロント右側スピーカ、116-C・・・フロントセンタスピーカ、116S・・・スーパーウーハ(サブウーハ)、117・・・スピーカボックス、117a・・・伸長回路、118・・・アンプ部、119・・・転倒防止用可動足、120・・・転倒防止用伸縮足、121・・・赤外線受光部、122・・・リモコン受信部、123・・・コントロールマイコン、124・・・モータドライバ、125・・・駆動モータ、126・・・スクリーン横幅検知器、127・・・ロッド間障害物検知器、128u,128d,129u,129d・・・カウンターバネ、243A,243B・・・回転力伝達軸、250・・・駆動機構、252・・・クラッチ部、253〜257・・・ギア、310・・・スイッチ機構、311A,311B・・・スイッチ部、312・・・検知カバー、321・・・凸条部、SW1〜SW6・・・スイッチ

Claims (4)

  1. スクリーンと、
    中央に配置される固定支柱と、
    上記固定支柱の左右に配置され、それぞれの間に上記スクリーンを張設し、少なくとも一方に上記スクリーンの巻き取り収納部を有する左側可動支柱および右側可動支柱と、
    左端で上記左側可動支柱を支持し、右端で上記右側可動支柱を支持し、中央部が上記固定支柱に保持され、左右方向に伸縮する、複数のロッドからなるパンタグラフ機構と、
    上記パンタグラフ機構を上記左右方向に伸縮するために該パンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構とを備え、
    上記駆動機構は、上記パンタグラフ機構が障害物に接触して上記左右方向の伸縮が不可能となったとき、当該駆動機構を保護するためのクラッチ部を有する
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  2. 上記駆動機構は、
    モータと、
    上記モータの回転力を伝達するギア列と、
    上記ギア列における最終段のギアの回転力を、上記パンタグラフ機構を構成する所定のロッドに回転力として伝達する回転力伝達軸とを有し、
    上記クラッチ部は、上記モータと上記ギア列との間に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
  3. 上記回転力伝達軸は2本とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
  4. スクリーンと、
    中央に配置される固定支柱と、
    上記固定支柱の左右に配置され、それぞれの間に上記スクリーンを張設し、少なくとも一方に上記スクリーンの巻き取り収納部を有する左側可動支柱および右側可動支柱と、
    左端で上記左側可動支柱を支持し、右端で上記右側可動支柱を支持し、中央部が上記固定支柱に保持され、左右方向に伸縮する、複数のロッドからなるパンタグラフ機構と、
    上記パンタグラフ機構を上記左右方向に伸縮するために該パンタグラフ機構に駆動力を与える駆動機構と、
    上記駆動機構の動作を制御する制御部と、
    上記パンタグラフ機構のロッド間の障害物を検知する障害物検知手段とを備え、
    上記制御部は、上記パンタグラフ機構の伸縮動作中に、上記障害物検知手段で障害物が検知されるとき、上記パンタグラフ機構の伸縮動作を停止するように上記駆動機構を制御する
    ことを特徴とするスクリーン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7952801B2 (en) 2008-07-09 2011-05-31 Seiko Epson Corporation Screen
JP2020514789A (ja) * 2016-12-30 2020-05-21 シェンジェン ロイオル テクノロジーズ カンパニー リミテッドShenzhen Royole Technologies Co., Ltd. サポートアセンブリ及び表示装置
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