JPH08296385A - 天井用梯子装置 - Google Patents

天井用梯子装置

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Publication number
JPH08296385A
JPH08296385A JP7073050A JP7305095A JPH08296385A JP H08296385 A JPH08296385 A JP H08296385A JP 7073050 A JP7073050 A JP 7073050A JP 7305095 A JP7305095 A JP 7305095A JP H08296385 A JPH08296385 A JP H08296385A
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JP
Japan
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ladder
belt
lid
ceiling
divided
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Withdrawn
Application number
JP7073050A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ozawa
忠司 小澤
Shoji Tsuneto
正二 常藤
Nobuo Hirota
信雄 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUBARU SANGYO KK
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
SUBARU SANGYO KK
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by SUBARU SANGYO KK, Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical SUBARU SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折畳み状態で天井開口部3内に収納される折
畳み式梯子13と、天井開口部3を開閉する回動型の蓋
10とを有し、先端が蓋10に取り付けられたベルト3
3を天井側の巻取装置37によって巻き取り又は繰り出
して蓋10の開閉及び梯子13の伸縮を行う天井用梯子
装置に対し、その施工時のベルト33の掛け間違いや脱
落等の作業ミスを少なくして施工性を高め、ベルト33
に保護カバーの装着を容易に行い得るようにする。 【構成】 ベルト33を長さ方向で分割ベルト33a,
33bに分割し、両者を連結具68で連結可能とする。
梯子装置を梯子13側の梯子ユニット76と、枠体5や
蓋10等からなる天井開口ユニット75とに分割して施
工する際、天井開口ユニット75を施工した後、その蓋
10に梯子ユニット76を取り付け、天井開口ユニット
75側の分割ベルト33aと梯子ユニット76側の分割
ベルト33bとを連結具68で連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式の天井用梯子装
置に関し、特に、その蓋の開閉動作及び梯子の伸縮動作
をベルト部材の繰出し及び巻取りによって行うようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の梯子装置として、特
開平5―141166号公報に示されるものが知られて
いる。このものは、天井開口部を開閉する蓋と、上端部
が天井開口部の周縁部に回動可能に連結され、上段及び
下段の各梯子部に2つ折りされる折畳み梯子とを備え、
その梯子の下段梯子部の中間部と蓋とを連結棒で連結
し、この連結棒の中間部にベルト(紐状物)の先端部を
結合し、このベルトの基端側を天井開口部内で巻き取り
又は繰り出すことで、連結棒をベルトにて引上げ又は引
下ろしして蓋の開閉動作と梯子の伸縮動作とを連続して
行わせるようにしたものであり、上記ベルトはガイドプ
ーリや張力検知装置に沿うように取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この天井用
梯子装置では、予め全ての部品がセットされているもの
は重量が大きく、天井部分に取り付けるには施工が極め
て面倒となることから、梯子装置を梯子、その折畳み機
構、昇降機構等からなる梯子ユニットと、天井開口に取
り付けられる枠体、その蓋、蓋の開閉及び梯子の伸縮を
行う駆動部等からなる天井開口ユニットとに分割して現
場に運び、先に天井開口ユニットのみを天井に取り付け
てから、その蓋や開口枠体に梯子ユニットを取り付ける
ようにすることが行われる。
【0004】しかし、その場合、天井開口ユニット側の
駆動部から繰り出されるベルトを梯子ユニットに掛け渡
す際、ベルトの掛渡し手順が複雑であるために、ベルト
の掛け間違いが生じ、或いはベルトがガイドプーリ等に
十分に嵌まらなかったり、ベルトの保護カバーが付けら
れなかったりする等の問題があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ベルトの構造を改良することで、施工
時のベルトの掛け間違いや脱落等の作業ミスを少なく
し、施工性を高めるとともに、ベルトの保護カバーの装
着が容易で外観見映え等を高め得るようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、蓋の開閉や梯子の伸縮を行うベルト
部材を長さ方向に分割した構造とした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、室の天
井開口部周りに配置されて取付固定された枠体と、基端
が上記枠体に回動可能に取り付けられ、天井開口部を開
閉する蓋と、収縮可能に互いに連結された複数の梯子部
からなり、使用状態では伸びた状態で天井開口部と床面
との間に掛け渡される一方、不使用状態では収縮した状
態で天井開口部内に収納される梯子と、先端が上記蓋に
連結されたベルト部材と、このベルト部材の基端側を巻
取り及び繰出し可能なベルト巻取手段とを備え、上記ベ
ルト巻取手段によるベルト部材の巻取及び繰出し動作に
より、少なくとも蓋の開閉を行うようにした天井用梯子
装置を前提とする。
【0008】そして、上記ベルト部材は長さ方向の中間
部で少なくとも2つの分割ベルトに分割されていて、該
分割ベルトは連結具により一体に連結されている構成と
する。
【0009】請求項2の発明では、上記梯子は、隣り合
う梯子部が蝶番により回動可能に連結されていて、収縮
時に梯子部が折り畳まれるように構成された折畳み梯子
とする。
【0010】請求項3の発明では、梯子は、隣り合う梯
子部の一方が他方に対してスライド可能に連結されてい
て、収縮時に梯子部がスライドして収縮するように構成
されたスライド梯子とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、基本
的に、ベルト巻取手段によりベルト部材を巻き取り又は
繰り出すことで、蓋の開閉及び梯子の伸縮が行われる。
すなわち、使用時、閉じ状態にある蓋を開いて天井開口
部から梯子を取り出すときには、ベルト巻取手段からベ
ルト部材が繰り出され、このベルト部材の繰出しによっ
てその長さが伸びて、先端部が垂れ下がるように蓋が基
端部を中心として回動して開く。この開蓋の途中或いは
開蓋の後、梯子の収縮状態にある梯子部が伸びて梯子の
下端が床面に接地し、天井開口部と床面との間に梯子が
掛け渡される。
【0012】逆に、使用終了後に、上記伸びた状態にあ
る梯子を収縮させて天井開口部内に収納し、蓋を閉じる
ときには、伸長状態にある梯子が収縮された後、ベルト
巻取手段にベルト部材が巻き取られ、このベルト部材の
巻取りによってその長さが短くなり、蓋が基端部を中心
として上記開蓋時とは逆方向に回動して閉じ、この蓋に
よって天井開口部が閉じられる。また、この蓋の閉じ動
作に先立ち或いはその途中に上記収縮状態の梯子が天井
開口部内に収納される。
【0013】そして、上記ベルト部材は長さ方向の中間
部で分割ベルトに分割されていて、該分割ベルト同士は
連結具により一体に連結されているので、梯子装置を梯
子、その伸縮機構等からなる梯子ユニットと、枠体、
蓋、ベルト巻取手段等からなる天井開口ユニットとに分
割して施工する場合、予め連結具を取り外してベルト部
材を分割した後に、まず、天井開口ユニットを施工し、
次いで、その蓋に梯子ユニットを取り付け、最後に天井
開口ユニットから出ている分割ベルトと梯子ユニットか
ら出ている分割ベルトとの端部同士を連結具で接合すれ
ばよい。よって、梯子装置の施工性を高めることがで
き、ベルト部材の掛け間違いや脱落等のミスも少ない。
【0014】また、ベルト部材において上記連結具を除
いた部分である主要部分を保護カバー内に入れてユニッ
ト化しておき、その連結部のみを外部に露出させること
もできる。
【0015】請求項2の発明では、折畳み式の梯子を有
する天井用梯子装置に対し、上記と同様の作用効果を奏
することができる。
【0016】また、請求項3の発明では、スライド式の
梯子を有する天井用梯子装置に対し、上記と同様の作用
効果が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図3〜図6は本発明の実施例1を示し、1
は室の天井で、その上側には屋根裏部屋等の収納室2が
形成されている。この天井1の所定位置には矩形状の開
口部3が開けられて、この天井開口部3の周縁部には鉛
直方向の幅を持つ複数の板材5a,5a,…を矩形状に
組んでなる所定高さの枠体5が取付固定されている。こ
の枠体5の長さ方向一端側(各図で右側)は蓋取付側と
され、この蓋取付側の板材5aの下端には、枠体5内の
天井開口部3を開閉する蓋10がその基端部にて蝶番1
1により回動可能に取り付けられている。この蓋10
は、水平姿勢となって枠体5内の天井開口部3を閉じる
閉じ位置と、天井1と所定の角度θとなるように先端部
が垂れ下がる傾斜姿勢となって天井開口部3を開く開き
位置との間を回動する。
【0018】また、枠体5は、上記蓋10の基端部を支
持する蓋取付側の板材5aを隔壁とするように延長され
た枠状の枠体延長部6を有し、この枠体延長部6にはそ
の上下開放部を閉塞したモータ収容室7が形成されてい
る。
【0019】上記蓋10の背面(収納室2側の面)には
折畳み式の梯子13が取り付けられている。この梯子1
3は1つの長い梯子を長さ方向に上段梯子部14、中段
梯子部15及び下段梯子部16に3分割した形のもの
で、上段梯子部14の一端部は蓋10背面の基端側左右
両側に取付固定した角材18,18(1つのみ図示す
る)上に左右の板状の上側梯子取付部材19,19(1
つのみ図示する)を介して、また他端部は蓋10背面の
先端側左右両側に左右1対の板状の下側梯子取付部材2
0,20(1つのみ図示する)を介してそれぞれ取付固
定され、この上段梯子部14は蓋10の背面と平行に配
置されて両者間に所定の間隔があけられている。
【0020】上記上段梯子部14の他端部には中段梯子
部15の一端部が左右1対の蝶番22,22(1つのみ
図示する)を介して回動可能に連結されている。上記各
蝶番22は、図6に拡大詳示するように、2つの片2
3,24を軸25により回動可能に連結したもので、そ
の一方の片23が上段梯子部14の縦枠14aの端部
に、また他方の片24が中段梯子部15の縦枠15aの
端部にそれぞれ取付固定される。
【0021】また、中段梯子部15の他端部には下段梯
子部16の一端部が上記と同様の左右1対の蝶番26,
26(1つのみ図示する)を介して回動可能に連結され
ている。そして、この梯子13は折畳み時、図3に示す
ように、閉じ状態にある蓋10の背面側に対し、蓋10
と平行な上段梯子部14の上側に該上段梯子部14に隣
り合う中段梯子部15が、次いでその上に該中段梯子部
15に隣り合う下段梯子部16がそれぞれ平行状態に互
いに重なるように蝶番22,26にて略N字形に折り畳
まれた状態で天井開口部3内に収納される。
【0022】上記枠体5の蓋取付側の板材5aにおける
左右両側上端部、つまり上記蓋10の基端取付部よりも
上方の枠体5にはベルト挿通孔28が貫通されている。
また、蓋取付側板材5aの両面にはそれぞれ上記各ベル
ト挿通孔28近傍にブラケット29,29が取付固定さ
れ、この両ブラケット29,29には同じ高さ位置にそ
れぞれガイドプーリ30,30が水平左右方向の軸回り
に回転可能に取り付けられている。つまり、これらガイ
ドプーリ30,30は蓋10の蝶番11の真上位置に配
置されている。
【0023】また、上記上段梯子部14の他端部を蓋1
0に固定している左右1対の下側梯子取付部材20,2
0にはその蓋先端側の下部に左右方向に延びる棒状のベ
ルト固定部材31が両梯子取付部材20,20間に亘っ
て挿通固定されている。そして、このベルト固定部材3
1の左右両端部にはそれぞれ有端の平ベルト33,33
(1つのみ図示する)の先端部がループ状にされて挿通
係止されている。この各ベルト33の中間部は、後述す
る移動プーリ44及び固定プーリ40を経た後に蓋10
と略常に平行になるように上記上段梯子部14と蓋10
の背面との間の空間を蓋10の基端側に延び、上記枠体
5の板材5aにおけるベルト挿通孔28にその両側のガ
イドプーリ30,30間に掛け渡された状態で挿通され
ている。
【0024】さらに、上記枠体5におけるモータ収容室
7内には左右のベルト巻取プーリ35,35(1つのみ
図示する)がそれぞれ上記ガイドプーリ30,30に対
応して配置収容され、この両巻取プーリ35,35はウ
ォームギヤ等の減速機構(図示せず)を介して正逆転可
能の1つの電動モータ36に駆動連結されている。この
モータ36、減速機構及び両巻取プーリ35,35によ
り上記ベルト33を基端側で繰出し及び巻取り可能なベ
ルト巻取装置37が構成されており、このベルト巻取装
置37のモータ36により両巻取プーリ35,35を同
期して回転させて各ベルト33を基端側で巻取り又は繰
出しし、例えばモータ36の逆転により各ベルト33を
それぞれ巻取プーリ35に巻き取ってガイドプーリ3
0,30からベルト固定部材31(ベルト33の先端)
までのベルト長さを短くする一方、モータ36の正転に
より各ベルト33をそれぞれ巻取プーリ35から繰り出
して上記ベルト長さを伸ばす動作が行われる。
【0025】そして、この実施例では、移動プーリ44
が後述のガイド溝42の先端位置に停止している状態
で、ベルト巻取装置37の両巻取プーリ35,35によ
るベルト33,33の巻取り及び繰出し動作により蓋1
0を閉じ位置と開き位置との間で回動させて開閉し、各
ベルト33をベルト巻取装置37で巻き取ったときに
は、そのガイドプーリ30,30からベルト固定部材3
1(厳密には後述の固定プーリ40)までのベルト長さ
を短くすることで、図3に示すように蓋10を水平姿勢
にして閉じる一方、各ベルト33をベルト巻取装置37
から繰り出したときには、同ベルト長さを長くすること
で、図4に示す如く蓋10を傾斜姿勢にして開くように
している。
【0026】図6に詳示するように、上記左右1対の下
側梯子取付部材20,20には、上記ベルト固定部材3
1と蓋10の長さ方向に対応した位置(閉蓋状態でベル
ト固定部材31の真上となる位置)に左右方向に延びる
固定プーリ軸39が両梯子取付部材20,20間に亘り
回転可能に挿通支持され、この固定プーリ軸39の左右
両側には上記ベルト33の位置に対応して固定プーリ4
0,40(1つのみ図示する)が取り付けられている。
すなわち、この各固定プーリ40は、蓋10の先端部背
面にベルト固定部材31と対応して移動不能に軸支され
ている。
【0027】また、各下側梯子取付部材20には、上記
各固定プーリ40(ベルト固定部材31)よりも蓋10
の基端側を蓋10と略平行に延びるガイド孔42(凹溝
からなるガイド溝でもよい)が相対する梯子取付部材2
0のガイド孔42と左右に対応して形成されている。こ
のガイド孔42は、図6に示すように、上記ベルト固定
部材31と固定プーリ軸39との間の先端位置から蓋1
0の基端側に蓋10に沿って平行に延び、その他端側部
で蓋10の背面に近付くように折れ曲がった後に基端位
置に至っている。ガイド孔42には、両梯子取付部材2
0,20間に亘って左右方向に延びる移動プーリ軸43
が摺動可能に貫通支持され、この移動プーリ軸43の左
右両側には上記ベルト33の位置に対応して移動プーリ
44,44が取り付けられている。すなわち、この各移
動プーリ44は、ガイド孔42に対し移動プーリ軸43
を介してガイド孔42に沿って移動可能に支持されてい
る。
【0028】上記各移動プーリ44の軸部としての移動
プーリ軸43の端部は各梯子取付部材20の外側(相対
する梯子取付部材20と反対側)に所定寸法だけ突出
し、その突出部にはそれぞれ第1リンク材46,46
(1つのみ図示する)の一端部が回動可能に連結されて
いる。この各第1リンク材46の他端部は、上記梯子1
3の中段梯子部15における上段梯子部14側の端部、
詳しくは上段及び中段梯子部14,15同士を連結する
蝶番22において中段梯子部15側の片24に一体に取
り付けたブラケット47に、連結軸48を介して回動可
能に連結されている。
【0029】そして、図6に示す如く、上記ガイドプー
リ30,30とベルト固定部材31との間のベルト33
の中間部は固定及び移動プーリ40,44に対し、ベル
ト固定部材31側(ベルト33の先端側)からベルト巻
取装置37側(同基端側)に向かうに連れて、移動プー
リ44に下側から巻き掛けられてその蓋基端側(図6で
右側)で固定プーリ40側つまり蓋先端側(図6で左
側)に曲がった後、該固定プーリ40に下側から巻き掛
けられてその蓋先端側で蓋10の基端側に曲がるように
掛け渡されており、蓋10が開き位置に位置付けられて
傾斜姿勢で開いた状態にあるとき、ベルト巻取装置37
による各ベルト33の巻取り及び繰出し動作により、移
動プーリ44をその移動プーリ軸43により下側梯子取
付部材20のガイド孔42に沿って移動させて、この移
動プーリ44の移動により第1リンク材46を介して中
段梯子部15を下段梯子部16と共に上段梯子部14と
の連結点たる蝶番22の軸25回りに回動させるように
なされている。
【0030】また、蓋10の先端部、具体的には上記右
側の下側梯子取付部材20の蓋先端側端部には上方に延
びる板状のブラケット50がボルト及びナットからなる
締結部材51,51,…により一体的に固定され、この
ブラケット50の上端には第2リンク材52の一端部が
左右に延びる連結軸53にて回動可能に支持されてい
る。この第2リンク材52の他端部は下段梯子部16の
中間部における中段梯子部15寄りに取り付けた連結部
材54に左右方向の連結軸55を介して回動可能に連結
されており、蓋10の開き状態で梯子13を伸ばすとき
に、下段梯子部16の自重による開き角度を第2リンク
材52により調整するようになっている。
【0031】さらに、上記第2リンク材52はその一端
側に所定寸法だけ延ばされ、その延長部には係合ピン5
7が突設されている。また、この第2リンク材52の一
端部をブラケット50に支持する連結軸53にはレバー
部材58の基端部が回動可能に支持され、このレバー部
材58の基端部には連結軸53を中心とする円弧孔59
(凹溝からなる円弧溝でもよい)が形成され、この円弧
孔59には上記係合ピン57が摺動可能に係合されてお
り、梯子13が折畳み状態にあって、レバー部材58が
図6で反時計回り方向に回動するとき、係合ピン57が
円弧孔59の一端部(図で左端部)に係合して、レバー
部材58の基端部が第2リンク材52の蓋先端側の端部
に回動一体に連結される。
【0032】また、上記レバー部材58の先端部と、蓋
10と一体の下段梯子部16の中間部に取り付けたばね
止め部材60との間には引張ばね62が伸装されてお
り、このばね62によってレバー部材58を梯子13が
伸長されるように図6で反時計回り方向に回動付勢して
いる。
【0033】本発明の特徴として、上記ベルト33は、
その長さ方向の中間部の所定位置、具体的には固定プー
リ40とガイドプーリ30との間に張り渡された部分に
おいて閉蓋状態でガイドプーリ30近傍となる部分が2
つの分割ベルト33a,33bに分割されている。
【0034】また、これら両分割ベルト33a,33b
の端部同士は連結具68により一体に連結されている。
すなわち、図2に拡大詳示するように、各分割ベルト3
3a,33bの端部はループ状に折り曲げられて縫い止
めされ、そのループ内にはベルト幅と同じ長さを有する
小径の筒部材69が挿通固定されている。また、連結具
68は上記各分割ベルト33a,33bの筒部材69の
他に、該筒部材69に先端部が突出するように挿通され
るコ字状の金具70と、この金具70の先端部をそれぞ
れ嵌合可能な金具挿通孔71,71が開口するプレート
72と、金具70の先端部にそれぞれ形成したピン孔7
0a,70aに挿通される抜止めピン73,73とを備
えてなる。そして、両分割ベルト33a,33bの端部
を互いに突き合わせた状態で各々の筒部材69に金具7
0をそれぞれ金具先端部が突出するように挿通し、その
金具先端部をプレート72の金具挿通孔71,71に挿
通して、そのピン孔70aに抜止めピン73を挿通する
ことで、両分割ベルト33a,33bを連結具68によ
り一体に接続するようになっている。
【0035】尚、63は枠体5の長さ方向中間部と蓋1
0の背面の長さ方向中間部との間に架設されかつ2つの
リンク64,65を結合してなるリンク機構で、図外の
ばねにより蓋10側のリンク65がリンク機構63を伸
長させる方向に付勢されており、このリンク機構63で
蓋10の開き位置を調整する。また、66は枠体5にお
ける蓋先端側の板材5aに設けられたロック装置で、蓋
10が閉じ位置にあるときにそれをロック保持するもの
である。
【0036】次に、上記実施例の梯子装置の取扱操作に
ついて説明する。まず、梯子装置の不使用状態にあって
梯子13が折り畳まれているとき、図3に示すように、
蓋10は天井開口部3を閉じており、その背面側(上
側)に上記梯子13が収容されている。この閉じ状態で
は、左右のベルト33,33の各々はその基端部がベル
ト巻取装置37に巻き取られて引っ張られ、そのガイド
プーリ30,30から固定プーリ40までのベルト長さ
が短くなっている。つまり、この各ベルト33の中間部
はガイドプーリ30,30に巻き掛けられ、このガイド
プーリ30,30は蓋10の基端部が取り付けられた蝶
番11の位置よりも上側で枠体5に配置されているた
め、このガイドプーリ30,30と蝶番11との高さの
差により、蓋10は先端部がベルト33に吊り下げられ
た状態となる。また、ロック装置66によって蓋10が
閉じ位置にロック保持されている。
【0037】さらに、各ベルト33は、その先端側の中
間部が固定プーリ40及び移動プーリ44に対し、ベル
ト33の先端側から基端側に向かって移動プーリ44の
蓋基端側で固定プーリ40側に曲がった後に該固定プー
リ40の蓋先端側で蓋10の基端側に曲がるように掛け
渡されているので、ベルト巻取装置37の各巻取プーリ
35にベルト33が引っ張られているとき、移動プーリ
44(移動プーリ軸43)はそれに巻き掛けられたベル
ト33の両側スパンにより蓋先端側に引っ張られて、下
側梯子取付部材20におけるガイド孔42の先端位置に
位置付けられている。
【0038】このように蓋10が閉じ、梯子13が折り
畳まれて天井開口部3内に収納されている状態で、蓋1
0を開きかつ梯子13を伸ばして降ろすとき、まず、ロ
ック装置66のロックが解除されて蓋10は開き方向に
回動可能となる。次いで、このロック装置66のロック
解除状態が保持されたまま、上記ベルト巻取装置37の
モータ36が例えば正転され、その各巻取プーリ35か
らベルト33が繰り出される。この巻取プーリ35から
のベルト33の繰出しに伴ってベルト33の引張力が低
下するので、蓋10はその基端部の蝶番11を中心とし
て図3で反時計回り方向に回動して開き、この開き動作
に応じて各ベルト33がガイドプーリ30,30で案内
されながらベルト巻取装置37から伸びる。
【0039】そして、図4に示すように、蓋10が天井
1と所定角度θになるまで回動してその先端部が斜めに
垂れ下がった状態の開き位置に達すると、蓋10はリン
ク機構63により開き位置に停止保持される。
【0040】このようにして蓋10が開き位置へ位置付
けられた後も、各巻取プーリ35からベルト33が引き
続いて繰り出される。このベルト33の繰出しにより、
ベルト33が固定プーリ40を通ってそれを回動させな
がら移動プーリ44側に移動可能となり、その移動プー
リ44を引っ張っていたベルト33の引張力が小さくな
って、移動プーリ44はガイド孔42に沿って基端位置
側へ移動可能な状態となる。
【0041】このとき、蓋10が開き位置に移動した状
態では、中段及び下段梯子部15,16を組合わせた部
分の重心は、上段梯子部14と中段梯子部15とを連結
する蝶番22の軸25を通る鉛直面よりも蓋10側にあ
るので、そのままでは中段及び下段梯子部15,16は
伸長方向に開かない。
【0042】しかし、蓋10の先端部背面に位置する右
側の下側梯子取付部材20に第2リンク材52の一端部
が軸支され、この第2リンク材52の他端部は梯子13
の下段梯子部16における中間部の連結部材54に回動
可能に連結され、上記第2リンク材52の蓋先端側の端
部に対しレバー部材58の基端部が円弧孔59の一端部
への係合ピン57の係合によって回動一体に連結され、
このレバー部材58が引張ばね62の付勢により梯子1
3が伸長されるように回動付勢されており、一方、上記
移動プーリ44を支持している移動プーリ軸43には第
1リンク材46の一端部が連結され、この第1リンク材
46の他端部は梯子13の中段梯子部15における上段
梯子部14側端部のブラケット47に連結されている。
それ故、これらの構造から、上記引張ばね62によるレ
バー部材58の回動付勢力は上記第1リンク材46を介
して移動プーリ44に作用し、その移動プーリ44がガ
イド孔42に沿って蓋基端側に向かう方向に付勢され
る。そして、上記引張ばね62によるレバー部材58の
回動付勢力よりも上記ベルト33の引張力が小さくなっ
た時点で、中段梯子部15が蝶番22回りに下段梯子部
16と共に回動して、両梯子部15,16の重心が上記
蝶番22の軸25を通る鉛直面に対し蓋10と反対側に
移動する。また、このレバー部材58の回動付勢力を受
けて移動プーリ44がガイド孔42に沿って基端位置側
に移動し始める。
【0043】すなわち、開蓋状態で中段及び下段梯子部
15,16を開く際、それら梯子部15,16の重心が
蓋10側に残っていても、上記引張ばね62によるレバ
ー部材58の回動付勢力によって、その重心を蓋10か
ら離れるようにスムーズに素早く移動させることがで
き、開蓋状態での梯子13の伸長動作を自動的に開始さ
せることができる。
【0044】そして、斯かる重心の移動後は、両梯子部
15,16はその自重により伸長方向に開こうとする。
このため、移動プーリ44は、上記引張ばね62による
レバー部材58の回動付勢力に引き続き、上記中段及び
下段梯子部15,16の自重による回動付勢力を受けて
ガイド孔42に沿って基端位置側に移動し、このこと
で、中段及び下段梯子部15,16の伸長方向への回動
が続行される。そして、図5に示すように、中段及び下
段梯子部15,16が上段梯子部14と一直線上に並ぶ
ように回動して梯子13が伸びた状態になり、その下端
が床面に接地すると、上記移動プーリ44はガイド孔4
2の基端位置に位置付けられ、この状態でベルト巻取装
置37のモータ36が停止してその巻取プーリ35から
のベルト33の繰出しが停止し、梯子13が伸長状態に
保持される。
【0045】このとき、蓋10の先端部背面に位置する
右側の下側梯子取付部材20に第2リンク材52の一端
部が軸支され、この第2リンク材52の他端部は梯子1
3の下段梯子部16における中間部の連結部材54に回
動可能に連結されているので、梯子13において蓋10
に固定されている上段梯子部14と下段梯子部16とが
中段梯子部15で連結されるのみならず、下段梯子部1
6の中間部と蓋10の先端部とが第2リンク材52で連
結されていることとなる。このため、開蓋状態で梯子1
3を伸長する際、中段及び下段梯子部15,16は、上
段及び中段梯子部14,15を連結している蝶番22
と、中段及び下段梯子部15,16を連結する蝶番26
と、下段梯子部16及び第2リンク材52を連結する連
結軸55と、第2リンク材52の蓋10の先端部への連
結部分である連結軸53との4位置をそれぞれ頂点とす
る略平行四辺形を保ちながら恰もマジックハンドのよう
に回動する。このため、下段梯子部16が中段梯子部1
5に対し安定して回動してその開き角度が規制され、下
段梯子部16が急激に開いて使用者が頭を打ったり、指
を挟んだりする等の問題が生じることはない。
【0046】これに対し、梯子装置の使用後、図5に示
す伸長状態にある梯子13を折り畳んで天井開口部3内
に収容するときには、ベルト巻取装置37のモータ36
が例えば逆転してその各巻取プーリ35にベルト33が
巻き取られる。この巻取りに伴い、上記ガイド孔42の
基端位置にある移動プーリ44がベルト33によって固
定プーリ40及びベルト固定部材31から蓋先端側に引
っ張られ、この移動プーリ44はガイド孔42に沿って
基端位置から先端位置側へ移動する。この移動プーリ4
4の移動により該移動プーリ44に端部を連結せしめた
第1リンク材46が図で時計回り方向に回動変化して中
段梯子部15の上段梯子部14側の端部を押し上げ、そ
の中段梯子部15が上段梯子部14に向かうように蝶番
22を中心に、また下段梯子部16が中段梯子部15に
向かうように蝶番26を中心にそれぞれ回動し、梯子1
3の折畳みが始まる。そして、移動プーリ44がガイド
孔42の先端位置に達した時点で、当初の開蓋直後の状
態に戻り、梯子13が略N字状に折り畳まれる(図4の
状態)。
【0047】この梯子13の折畳み後も連続してベルト
巻取装置37によるベルト33の巻取りが続行される。
そして、移動プーリ44がガイド孔42の先端位置に達
すると、移動プーリ44のそれ以上の移動が不能となる
ので、移動プーリ44は方向転換用の単なるプーリとし
て機能し、ベルト33において固定プーリ40から先端
部までの部分がロックされた状態となる。このため、上
記巻取装置37によるベルト33の巻取りに伴い、その
先端がベルト固定部材31にて固定されている蓋10の
先端部がガイドプーリ30側に引っ張られ、ガイドプー
リ30,30から固定プーリ40つまり蓋10の先端部
までのベルト長さが短くなりながら、蓋10の先端部が
引き上げられて蓋10が閉じ方向に回動し、この蓋10
が閉じ位置に回動すると、ベルト巻取装置37によるベ
ルト33の巻取りが停止し、蓋10が閉じ位置に停止保
持される。このことにより、天井開口部3が閉じられ
て、蓋10の背面側(上側)に梯子13が折畳み状態で
収容される(図3の状態)。
【0048】この実施例では、ベルト巻取装置37が天
井開口部3内の枠体5すなわち天井1側に取り付けら
れ、このベルト巻取装置37の各巻取プーリ35にベル
ト33を巻き取ることで、蓋10の先端近傍のベルト固
定部材31を引っ張り、蓋10を梯子13及び蓋10の
自重に抗して引き上げて閉じ、一方、蓋10を開いて降
ろすときには、梯子13及び蓋10の自重によりベルト
33をベルト巻取装置37から繰り出せばよいので、蓋
10の蝶番11に作用する負荷が極めて小さく、その耐
久性を確保できるとともに、ベルト巻取装置37でのベ
ルト33の繰出し又は巻取りのスピードに応じて蓋10
をスムーズに開閉することができる。
【0049】しかも、蓋10の開き状態で行われる梯子
13の伸縮動作においても、蓋10の蝶番11の負担が
少なく、耐久性のより一層の確保を図ることができ、し
かもベルト33の巻取り及び繰出しの各スピードに応じ
て梯子13をスムーズに伸縮させることができる。
【0050】また、梯子13の上段梯子部14は蓋10
の背面に間隔をあけて取り付けられ、ベルト33は、上
記上段梯子部14と蓋10背面との間で蓋10と略常に
平行になるように固定プーリ40とガイドプーリ30,
30との間に掛け渡されているので、ベルト33が上段
梯子部14の裏側に隠れることとなり、その良好な配置
スペースを確保できるとともに、梯子13の外観見映え
を良くすることができる。
【0051】上記実施例の梯子装置を天井に取り付ける
施工作業は以下のように行われる。すなわち、図1に示
すように、予め、梯子装置を天井開口ユニット75と梯
子ユニット76とに分割しておく。天井開口ユニット7
5は枠体5、蓋10、各ガイドローラ30、ベルト巻取
装置37等からなり、一方、梯子ユニット76は梯子1
3、その下段梯子部16に取り付けられる上下の梯子取
付部材19,20、ベルト固定部材31、固定プーリ4
0、移動プーリ44、第1及び第2リンク材46,52
等からなる。このとき、ベルト33も天井開口ユニット
75側の分割ベルト33aと梯子ユニット76側の分割
ベルト33bとに分割された状態としておき、天井開口
ユニット75側の分割ベルト33aをその先端側(分割
端部)が天井開口ユニット75のベルト巻取装置37か
ら繰り出された状態に、また梯子ユニット76側の分割
ベルト33bは基端側(分割端部)が固定プーリ40か
ら上方に延びた状態にそれぞれ装備する。
【0052】次いで、図1に示す如く、上記梯子ユニッ
ト76側の梯子13の下段梯子部16を天井開口ユニッ
ト75側の蓋10の背面に取付固定することで、両ユニ
ット75,76を一体に組み付けて連結する。しかる
後、上記両分割ベルト33a,33bの分割端部同士を
連結具68により連結してベルト33を一連とする。
【0053】このようにベルト33が長さ方向の中間部
で分割されていて、かつ該両分割ベルト33a,33b
が連結具68により一体に連結可能であり、分割ベルト
33a,33bに分割されているベルト33を、梯子ユ
ニット76の天井開口ユニット75への組付後に連結具
68で接合するので、梯子装置の現場での施工性を高め
ることができ、ベルト33の掛け間違いや脱落等のミス
をも少なくして、梯子装置の確実な動作を確保すること
ができる。
【0054】また、ベルト33が分割されているので、
ベルト33において上記連結具68を除いた部分である
主要部分を保護カバー(図示せず)内に入れて容易にユ
ニット化することができ、その連結部分のみ外部に露出
させて、外観上の見映え性を高めることができる。
【0055】(実施例2)図7は本発明の実施例2を示
し(尚、図3〜図5と同じ部分については同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する)、他のタイプの折畳み
式梯子装置に適用したものである。
【0056】すなわち、この実施例では、梯子13′は
上段及び下段の2つの梯子部14,16に折り畳まれ
る。上段梯子部14の上端部は枠体5の蓋取付側板材5
aの上端に蝶番77により回動可能に連結され、上段梯
子部14の下端と下段梯子部16の上端とは蝶番78に
より回動可能に連結されている。下段梯子部16の中間
部には連結棒79の先端が鉛直面に沿って回動可能に連
結され、この連結棒79の基端は蓋10の先端部背面に
回動可能に連結されている。連結棒79の中間部にはベ
ルト33の先端が連結固定され、このベルト33は上段
梯子部14の下端に軸支したガイドプーリ80に掛けら
れた後、枠体5の長さ方向中間部に固定ガイド部材81
を介して軸支した2つのガイドプーリ82,83を経て
ベルト巻取装置37の巻取プーリ35に巻き付けられて
おり、この巻取プーリ35に対してベルト33を繰り出
し又は巻き取ることで、蓋10の開閉及び梯子13′の
伸縮を行う。つまり、閉蓋状態で巻取プーリ35からベ
ルト33を繰り出したときには、蓋10を閉じ位置から
回動させて開くとともに、その開き状態で引き続き、連
結棒79を自重により基端回りに図で時計回り方向に回
動させて、略く字状に折り畳まれている梯子13′を伸
ばす一方、梯子13′の伸長状態で巻取プーリ35にベ
ルト33を巻き取ったときには、連結棒79の中間部を
ベルト33で引き上げて連結棒79を基端回りに図で反
時計回り方向に回動させ、伸長状態にある梯子13′を
折り畳むとともに、蓋10を開き位置から回動させて閉
じるようにしている。
【0057】そして、この実施例では、梯子装置は枠体
5、蓋10、ベルト巻取装置37、ガイド部材81等か
らなる天井開口ユニット75と、梯子13′、連結棒7
9等からなる梯子ユニット76とに分けられている。ま
た、ベルト33も天井開口ユニット75側及び梯子ユニ
ット76側の分割ベルト33a,33bに分割され、両
分割ベルト33a,33bは連結具68(図2参照)に
より一体に連結されている。
【0058】したがって、この実施例では、梯子装置を
枠体5、蓋10、ベルト巻取装置37等からなる天井開
口ユニット75と、梯子13′や連結棒79等からなる
梯子ユニット76とに分割するとともに、ベルト33を
両分割ベルト33a,33bに分割しておき、この梯子
装置の現場での施工では、梯子13′の上段梯子部14
の上端を蝶番77により枠体5の板材5aに、また連結
棒79の基端を蓋10の背面にそれぞれ取り付け、次い
で、両分割ベルト33a,33b同士を連結具68によ
り連結すればよい。よって、この実施例でも上記実施例
と同様の作用効果が得られる。
【0059】(実施例3)図8〜図10は実施例3を示
し、スライド式の梯子装置に適用したものである。この
実施例では、図8及び図9に示すように、梯子13″は
上段、中段及び下段の各梯子部14,15,16に分割
されているが、上記実施例1とは異なり、隣り合う梯子
部14,15(又は15,16)の一方が他方に対して
スライド可能に連結されていて、収縮時に梯子部14,
15,16がスライドして収縮するように構成されい
る。
【0060】すなわち、上段梯子部14は蓋10の背面
に梯子取付部材19,20により取付固定されている。
この上段梯子部14の左右縦枠14a,14a各々の上
面(表面)にはガイドレール87が設けられ、この各ガ
イドレール87の下端部には第1ガイドブラケット88
の下側嵌合部が嵌合されて固定されている。この第1ガ
イドブラケット88の上側嵌合部はガイドレール87よ
りも上方に突出し、その突出部にはガイドレール87の
長さ方向に間隔をあけた2対のローラ89,89,…が
軸支されている。
【0061】中段梯子部15における左右の縦枠15
a,15a各々の上面(表面)及び下面(裏面)にはそ
れぞれガイドレール90,91が設けられ、下面側ガイ
ドレール91には上記上段梯子部14下端における前後
2対のローラ89,89,…が転動可能に嵌合されてい
る。この下面側ガイドレール91の上端部には上記第1
ガイドブラケット88と同様の第2ガイドブラケット9
2の上側嵌合部が嵌合されて固定され、この第2ガイド
ブラケット92の下側嵌合部は下面側ガイドレール91
よりも下方に突出し、その突出部にはガイドレール91
の長さ方向に間隔をあけた2対のローラ93,93,…
が軸支され、この各ローラ93は上記上段梯子部14上
面のガイドレール87に転動可能に嵌合されている。こ
のことで中段梯子部15が上段梯子部14に対しスライ
ドして伸縮するように連結されている。
【0062】一方、中段梯子部15の上面側ガイドレー
ル90の下端部には第3ガイドブラケット94の下側嵌
合部が嵌合されて固定され、この第3ガイドブラケット
94の上側嵌合部はガイドレール90よりも上方に突出
し、その突出部にはガイドレール90の長さ方向に間隔
をあけた2対のローラ95,95,…が軸支されてい
る。
【0063】さらに、下段梯子部16における左右の縦
枠16a,16a各々の下面(裏面)にはガイドレール
96が設けられ、このガイドレール96には上記中段梯
子部15下端における前後2対のローラ95,95,…
が転動可能に嵌合されている。また、このガイドレール
96の上端部には第4ガイドブラケット97の上側嵌合
部が嵌合されて固定され、この第4ガイドブラケット9
7の下側嵌合部にはガイドレール97の長さ方向に間隔
をあけた2対のローラ98,98,…が軸支され、この
各ローラ98は上記中段梯子部15上面のガイドレール
90に転動可能に嵌合されている。このことで下段梯子
部16が中段梯子部15に対しスライドして伸縮するよ
うに連結される。そして、第2及び第4ガイドブラケッ
ト92,97上のローラ93,98がそれぞれガイドレ
ール87,90の上端部に位置するまで中段及び下段梯
子部15,16をスライドさせることで、両梯子部1
5,16を上段梯子部14上に重ねた状態にして梯子1
3″を収縮させる一方、上記ローラ93,98がそれぞ
れガイドレール87,90下端部の第1及び第3ガイド
ブラケット89,94に当接するまで中段及び下段梯子
部15,16をスライドさせることで、両梯子部15,
16を上段梯子部14から突出した状態にして梯子1
3″を伸長させる。
【0064】そして、図10に示すように、ベルト巻取
装置37の各巻取プーリ35に基端部が巻き取られてい
る各ベルト33は、枠体5の長さ方向中間部の板材5a
内面に軸支したプーリ99に掛けられた後に下方に垂下
し、さらに上段梯子部14の中間部に軸支したプーリ1
00を経て同梯子部14の下端側に延び、その下端側に
軸支したプーリ101から再び同梯子部14の上端側に
向かって該上端部に軸支した1対のプーリ102に掛け
られた後、上段梯子部14のガイドレール87内を通っ
て下側に延び、その先端は上記第2ガイドブラケット9
2の下側嵌合部に連結されている。
【0065】また、上記下段梯子部16のガイドレール
96内に上側嵌合部を嵌合固定された第4ガイドブラケ
ット97の下側嵌合部には作動ベルト103の一端部が
連結されている。この作動ベルト103は、中段梯子部
15の上面側ガイドレール90内を挿通されて、その中
段梯子部15の縦枠15aの上端部に軸支した1対のプ
ーリ104,104に巻き掛けられ、このプーリ10
4,104から中段梯子部15の下面側ガイドレール9
1内を通って縦枠15a,15aの下端部に軸支した1
対のプーリ105,105に巻き掛けられ、このプーリ
105,105から再び上記上面側ガイドレール90内
を通り、その他端部は張力調整部材106を介して元の
第4ガイドブラケット97の下側嵌合部に連結されてい
る。また、この作動ベルト103の中間部は、上記下面
側ガイドレール91内挿通部の所定位置で上記第1ガイ
ドブラケット88の下側嵌合部に一体に連結固定されて
いる。
【0066】このようなベルト巻掛け構造により、ベル
ト巻取装置37の巻取プーリ35によるベルト33の繰
出し及び巻取りにより蓋10を開閉するとともに、中段
及び下段梯子部15,16をスライドさせて梯子13″
を伸縮し、ベルト33を繰り出したときには、まず、蓋
10を閉じ姿勢から回動させて開き、次いで、その開蓋
状態で収縮状態にある梯子13″を伸長させる。つま
り、ベルト33の先端が連結されている第2ガイドブラ
ケット92を中段梯子部15と共に下側にスライドさせ
て中段梯子部15を上段梯子部14から伸ばすととも
に、この中段梯子部15の下側へのスライド移動により
作動ベルト103をその中間部の第1ガイドブラケット
88の連結部分を基準として中段梯子部15の周りで図
10で反時計回り方向に回行させ、第4ガイドブラケッ
ト97をそれと一体の下段梯子部16と共に下側にスラ
イドさせて下段梯子部16を中段梯子部15から伸ば
す。一方、ベルト33を巻取プーリ35に巻き取ったと
きには、伸長状態にある梯子13″を収縮させ、第2ガ
イドブラケット92を中段梯子部15と共に引っ張って
上側にスライドさせて中段梯子部15を上段梯子部14
に重ねるとともに、この中段梯子部15の上側へのスラ
イド移動により作動ベルト103をその中間部の第1ガ
イドブラケット88の連結部分を基準として中段梯子部
15の周りで図10で時計回り方向に回行させ、第4ガ
イドブラケット97を下段梯子部16と共に上側にスラ
イドさせて下段梯子部16を中段梯子部15に重ね、こ
の梯子13″の収縮後に、蓋10を開き姿勢から回動さ
せて閉じるようになっている。
【0067】そして、この実施例では、梯子装置は枠体
5、蓋10、ベルト巻取装置37、プーリ99等からな
る天井開口ユニット75と、梯子13″、梯子取付部材
19,20等からなる梯子ユニット76とに分けられ、
ベルト33も2つの分割ベルト33a,33bに分割さ
れていて、両分割ベルト33a,33bは連結具68に
より一体に連結されている。
【0068】したがって、この場合、梯子装置を枠体
5、蓋10、ベルト巻取装置37等からなる天井開口ユ
ニット75と、梯子13″や梯子取付部材19,20等
からなる梯子ユニット76とに、またベルト33を両分
割ベルト33a,33bにそれぞれ分割して現場に運
び、現場では梯子13″の下段梯子部16を蓋10の背
面に取付固定して両ユニット75,76を組み付けた
後、両分割ベルト33a,33bを連結具68により連
結すればよく、上記実施例1と同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0069】尚、上記各実施例では、ベルト33を2つ
の分割ベルト33a,33bに分割しているが、必要な
らば3つ以上に分割することも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、収縮状態で天井開口部内に収納される伸縮式梯
子と、天井開口部を開閉する回動型の蓋とを有し、先端
が蓋に取り付けられたベルト部材を天井側の巻取手段に
よって巻き取り又は繰り出して蓋の開閉及び梯子の伸縮
を行うようにした天井用梯子装置に対し、上記ベルト部
材の所定位置を長さ方向で分割しかつ連結具によって連
結可能としたことにより、施工時のベルトの掛け間違い
や脱落等の作業ミスを少なくして施工性の向上を図ると
ともに、ベルトの保護カバーの装着が容易で外観見映え
等の向上を図ることができる。
【0071】請求項2の発明によると、梯子を折畳み梯
子としたことで、折畳み式の梯子を有する天井用梯子装
置の施工性や外観見映え等の向上を図ることができる。
【0072】請求項3の発明によると、梯子をスライド
梯子としたことで、スライド式の梯子を有する天井用梯
子装置の施工性や外観見映え等の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る梯子装置の施工状態を
示す側面図である。
【図2】ベルトの分割部及びその連結具を示す斜視図で
ある。
【図3】実施例1において梯子の収納状態を示す側面図
である。
【図4】蓋を開いた状態を示す側面図である。
【図5】梯子が伸長した状態を示す側面図である。
【図6】蓋の先端部での機構を示す拡大側面図である。
【図7】本発明の実施例2を示す図1相当図である。
【図8】本発明の実施例3を示す図1相当図である。
【図9】実施例3の梯子装置を示す斜視図である。
【図10】実施例3の梯子伸縮機構を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 天井 3 開口部 5 枠体 10 蓋 13,13′,13″ 梯子 14 上段梯子部 15 中段梯子部 16 下段梯子部 33 ベルト 33a,33b 分割ベルト 35 ベルト巻取プーリ 36 モータ 37 ベルト巻取装置(ベルト巻取手段) 40 固定プーリ 42 ガイド孔 44 移動プーリ 46 第1リンク材 52 第2リンク材 58 レバー部材 68 連結具 75 天井開口ユニット 76 梯子ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室の天井開口部周りに配置されて取付固
    定された枠体と、 基端が上記枠体に回動可能に取り付けられ、天井開口部
    を開閉する蓋と、 収縮可能に互いに連結された複数の梯子部からなり、使
    用状態では伸びた状態で天井開口部と床面との間に掛け
    渡される一方、不使用状態では収縮した状態で天井開口
    部内に収納される梯子と、 先端が上記蓋に連結されたベルト部材と、 上記ベルト部材の基端側を巻取り及び繰出し可能なベル
    ト巻取手段とを備え、 上記ベルト巻取手段によるベルト部材の巻取及び繰出し
    動作により、少なくとも蓋の開閉を行うようにした天井
    用梯子装置において、 上記ベルト部材は長さ方向の中間部で少なくとも2つの
    分割ベルトに分割され、かつ該分割ベルトは連結具によ
    り一体に連結されていることを特徴とする天井用梯子装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の天井用梯子装置におい
    て、 梯子は、隣り合う梯子部が蝶番により回動可能に連結さ
    れていて、収縮時に梯子部が折り畳まれるように構成さ
    れた折畳み梯子であることを特徴とする天井用梯子装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の天井用梯子装置におい
    て、 梯子は、隣り合う梯子部の一方が他方に対してスライド
    可能に連結されていて、収縮時に梯子部がスライドして
    収縮するように構成されたスライド梯子であることを特
    徴とする天井用梯子装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4499305B2 (ja) * 2001-01-25 2010-07-07 株式会社ナカオ 伸縮梯子
CN104847063A (zh) * 2015-06-09 2015-08-19 无锡阁美楼梯有限公司 一种电动折叠阁楼楼梯
KR20180009561A (ko) * 2016-07-19 2018-01-29 현대건설기계 주식회사 사다리를 가지는 언더커버가 구비되는 건설장비

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