JP2010018153A - 荷室セパレータ装置 - Google Patents

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貞二 馬渕
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Abstract

【課題】ベンチシートの分割可倒式のシートバックを前倒しして荷物を搭載した際、前倒しされていないシートバック側の着座面が、その荷物で汚れることがないようにした荷室セパレータ装置の提供を課題とする。
【解決手段】荷室スペースを拡張できるように前倒し可能に構成され、互いに隣接された第1シートバック16及び第2シートバック18を有するベンチシート14と、第1シートバック16及び第2シートバック18の端部間に収納可能に設けられ、第1シートバック16が前倒しされたときに、第2シートバック18の端部18Aと第1シートバック16の端部16Aとの間に現出される仕切部材20と、を備えた荷室セパレータ装置10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベンチシート(リヤシート)の分割可倒式のシートバックを前倒しして荷室スペースを拡張可能な車両に装備される荷室セパレータ装置に関する。
従来から、ベンチシート(リヤシート)の分割可倒式のシートバックを前倒しして、荷室スペースを拡張させることができるようにした車両用リヤシート装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−169229号公報
しかしながら、このような構成において、ベンチシートの一方のシートバックだけを前倒しして荷室スペースを拡張し、荷物を搭載した場合には、そのベンチシートの前倒しされていない他方のシートバック側の着座面に荷物が接触するおそれがあり、その着座面が荷物によって汚れてしまう懸念がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ベンチシートの分割可倒式のシートバックを前倒しして荷物を搭載した際、前倒しされていないシートバック側の着座面が、その荷物で汚れることがないようにした荷室セパレータ装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の荷室セパレータ装置は、荷室スペースを拡張できるように前倒し可能に構成され、互いに隣接された第1シートバック及び第2シートバックを有するベンチシートと、前記第1シートバック及び前記第2シートバックの端部間に収納可能に設けられ、前記第1シートバックが前倒しされたときに、前記第2シートバックの前記端部と前記第1シートバックの前記端部との間に現出される仕切部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1シートバックを前倒ししたときに、その第1シートバックの端部と、前倒しされていない第2シートバックの端部との間に仕切部材が現出される。したがって、第1シートバックを前倒しして荷物を搭載しても、その荷物によって第2シートバック側の着座面が汚れることがない。
また、本発明に係る請求項2に記載の荷室セパレータ装置は、荷室スペースを拡張できるように前倒し可能に構成されたシートバックを有するベンチシートと、前記シートバックの背面側に収納可能に設けられ、該シートバックが前倒しされた状態で乗員スペースと荷室スペースとを仕切るための仕切機構と、を備え、前記仕切機構が、前記シートバックの背面側に一端部が回動可能に連結された保持部材と、前記保持部材の他端部に摺動可能に保持された操作部材と、前記保持部材の内側に格納され、前倒しされた状態の前記シートバックの前側への前記操作部材の摺動により引き出される仕切部材と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、前倒しされたシートバックの背面側に仕切部材が現出される(引き出される)ので、シートバックを前倒しして荷物を搭載しても、前倒しされていないシートバック側の着座面が、その荷物によって汚れることがない。また、その仕切部材は、保持部材を回動させ、前倒しされた状態のシートバックの前側へ操作部材を摺動させることによって現出される(引き出される)ため、その操作が簡単である。
また、請求項3に記載の荷室セパレータ装置は、請求項2に記載の荷室セパレータ装置において、前倒しされた状態の前記シートバックの前側における前記操作部材に引出部材が固着され、該引出部材と前記仕切部材とが係合されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、引出部材の移動により、仕切部材の引出・格納が簡単にできる。
また、請求項4に記載の荷室セパレータ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の荷室セパレータ装置において、前記仕切部材が、弾性体で構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、搭載した荷物が仕切部材に当たっても、その荷物が仕切部材によって傷付くおそれがないし、仕切部材が荷物によって破損するおそれもない。
以上のように、本発明によれば、ベンチシートの分割可倒式のシートバックを前倒しして荷物を搭載した際、前倒しされていないシートバック側の着座面が、その荷物で汚れることがないようにした荷室セパレータ装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、各図面において、矢印FRを車体前方向とし、矢印UPを車体上方向とする。そして、矢印OUTを車体外方向とし、分割可倒式のシートバックを有するリヤシート(ベンチシート)14を備えた車両12を例に採る。
まず、第1実施例について説明する。図1は第1実施例に係る荷室セパレータ装置10を示す概略斜視図であり、図2は第1実施例に係る荷室セパレータ装置10を現出させる途中の様子を示す概略斜視図である。そして、図3は第1実施例に係る荷室セパレータ装置10の構成を示す分解斜視図である。
図1、図2で示すように、車両12のリヤシート14のシートバック16、18は、例えば4:6に分割可倒に構成されており、互いに隣接する一方のシートバック16と他方のシートバック18の対向する側面部(端部)16A、18A間には、荷室セパレータ装置10としての仕切部材20が設けられている。
この仕切部材20は、直角をなす頂点が、シートバック16、18とシートクッション(図示省略)の境界部分に配置される側面視略直角三角形状に、ゴム材等の弾性体で構成されており、両方のシートバック16、18が前倒しされていないときには、その対向する側面部16A、18A間の隙間に折り畳まれるなどして収納されるようになっている。
すなわち、図3で示すように、仕切部材20は、その直角を挟んだ各辺縁部にそれぞれ取付フラップ22が一体に形成されており、各取付フラップ22をそれぞれシートバック16、18の側面部16A、18Aとで狭持固定する取付プレート24が、仕切部材20とは別体でそれぞれ設けられている。
また、取付フラップ22、取付プレート24には、固定具である取付ネジ26を挿通させる複数の取付孔22A、24Aが同軸的に形成されており、シートバック16、18の側面部16A、18Aには、その取付ネジ26を螺合させるネジ穴19が形成されている。したがって、その取付ネジ26により、各取付プレート24が、各取付フラップ22を挟んでシートバック16、18の側面部16A、18Aに取付固定され、これによって、仕切部材20が、その側面部16A、18A間に設けられる。なお、固定具としては、取付ネジ26に限定されるものではなく、例えばカシメピンやクリップ(図示省略)等でもよい。
こうして、シートバック16、18の側面部16A、18A間に配設された仕切部材20は、例えばシートバック16を前倒しすると、そのシートバック16の側面部16Aと、前倒しされていないシートバック18の側面部18Aとの間に自動的に現出される。そして、これにより、前倒しされたシートバック16側の背面16B上に載置された荷物(図示省略)が、前倒しされていないシートバック18側の着座面18C上に移動しないように遮ることができる。
以上のような構成の第1実施例の荷室セパレータ装置10において、次にその作用について説明する。荷物を搭載する際に、その荷室スペースを拡張するために、例えばシートバック16を前倒しする。すると、図2で示すように、倒され始めたシートバック16の側面部16Aと、前倒しされていないシートバック18の側面部18Aとの間に、仕切部材20が現出し始める。
そして、シートバック16が完全に前倒しされると、図1で示すように、側面視略直角三角形状の仕切部材20が完全に現出する。したがって、シートバック16側の背面16B上に荷物(例えば、雪等が付着したままのスノーボードなど)を載置しても、仕切部材20により、その荷物がシートバック18側の着座面18C上へ移動することがない。よって、シートバック18側の着座面18Cが、その荷物によって汚れることがない。
また、この仕切部材20は、ゴム材等の弾性体で構成されている。したがって、搭載した荷物が仕切部材20に当たっても、その荷物が仕切部材20によって傷付くおそれはないし、仕切部材20が荷物によって破損するおそれもない。また、この仕切部材30は、前倒しされて荷室の床面を構成するシートバック16の背面16Bのフラット性を妨げることがない。よって、荷室の使用性を向上させることができる。
仕切部材20を収納する際には、シートバック16を元の姿勢に戻し、その仕切部材20を側面部16A、18A間に押し込むだけでよく、簡単に収納することができる。また、仕切部材20の形状は、図示の側面視略直角三角形状に限定されるものではなく、荷物の移動を遮ることができる形状であれば、例えば扇形状等にするなど、任意の形状を採用して構わない。
また、第1実施例の仕切部材20は、シートバック16を前倒ししないで、シートバック18を前倒しした場合でも同様に使用可能である。つまり、シートバック18を前倒しし、その背面18B上に荷物を載置した場合でも、仕切部材20により、その荷物がシートバック16側の着座面16C上に移動するのを防止する(遮る)ことができる。
次に、第2実施例について説明する。図4は第2実施例に係る荷室セパレータ装置10を示す概略斜視図であり、図5は第2実施例に係る荷室セパレータ装置10を現出させる途中の様子を示す概略斜視図である。そして、図6は第2実施例に係る荷室セパレータ装置10の構成を示す分解斜視図である。なお、上記第1実施例と同等のものには同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4、図5で示すように、4:6に分割可倒式のシートバック16、18のうち、例えばシートバック18の側面部18Aには、荷室セパレータ装置10としての仕切部材30を収納する収納部材28が設けられている。この収納部材28は、例えば底壁を有し、側壁が平面視略「L」字状(又は平面視略「コ」字状)とされた筐体状に形成されており、その内面側に仕切部材30を収納可能になっている。
仕切部材30は、複数枚(図示のものは4枚)の略扇形状の仕切プレート32、34、36、38で構成されており、各仕切プレート32、34、36、38が、互いにその径方向の辺縁部(一部)を重ねつつ扇子のように拡開することで、シートバック16の側面部16Aと、シートバック18の側面部18Aとの間に配設されるようになっている。
すなわち、この仕切部材30は、例えば図6で示すように、中心角θが例えば約30度程度とされた4枚の略扇形状の仕切プレート32、34、36、38が重ね合わせ可能に構成され、各仕切プレート32、34、36、38の回動支点部32A、34A、36A、38Aには、固定具である段付きボルト40を挿通させるための取付孔42、44、46、48が同軸的に形成されている。
また、各仕切プレート32、34、36、38の回動支点部32A、34A、36A、38Aを中心とする円周部32B、34B、36B、38B側には、固定具であるカシメピン50又は段付きボルト40を挿通させるための長孔状のスリット部52、54、56、58が、それぞれその円周部32B、34B、36B、38Bの形状に沿って所定長さで形成されている。
また、シートバック18の側面部18Aには、段付きボルト40を挿通させるための取付孔18Dが複数(図示のものは2個)所定間隔を隔てて形成されており、シートバック18に埋設されているシートフレーム60には、その取付孔18Dと同軸的に、段付きボルト40が螺合されるネジ穴62が複数(図示のものは2個)所定間隔を隔てて形成されている。そして、収納部材28にも段付きボルト40を挿通させる複数(図示のものは2個)の取付孔28A、28Bが所定間隔を隔てて形成されている。
したがって、まず、仕切プレート32のスリット部52と仕切プレート34のスリット部54に、カシメピン50をスライド可能に取り付け、仕切プレート34のスリット部54と仕切プレート36のスリット部56に、カシメピン50をスライド可能に取り付け、仕切プレート36のスリット部56と仕切プレート38のスリット部58に、カシメピン50をスライド可能に取り付ける。
そして、各仕切プレート32、34、36、38の回動支点部32A、34A、36A、38A側を重ねつつ、収納部材28の内面側に収納し、収納部材28の取付孔28A及び取付孔42、44、46、48に段付きボルト40を挿通するとともに、収納部材28の取付孔28B及び仕切プレート38のスリット部58に段付きボルト40を挿通する。
そして、各段付きボルト40を、シートバック18の側面部18Aに形成された取付孔18Dに挿通し、更に、そのシートフレーム60のネジ穴62に螺合する。これにより、収納部材28及び仕切部材30がシートバック18の側面部18Aに取り付けられる。なお、この仕切部材30を収納した収納部材28の厚さは、シートバック16の側面部16Aとシートバック18の側面部18Aとの間の隙間に収納可能な厚さとされる。
また、仕切プレート32の円周部32B側で、かつ仕切プレート32の引出方向側端部には、布材等のフレキシブル部材64を介して、係止部材としてのフック66が取り付けられている。そして、シートバック16の背面16B側で、かつヘッドレスト寄りには、そのフック66を係止する(引っ掛ける)ことができる被係止部68が形成されている。
したがって、図5で示すように、そのフック66をシートバック16の被係止部68に係止し(引っ掛け)、シートバック16を前倒しすると、仕切プレート32、34、36、38が順次引き出され、図4で示すように、互いにその径方向の辺縁部を重ねつつ扇子のように拡開された仕切部材30が現出される。
以上のような構成の第2実施例の荷室セパレータ装置10において、次にその作用について説明する。荷物を搭載する際に、その荷室スペースを拡張するために、一方のシートバック16を前倒しする場合があるが、このとき、仕切部材30のフック66をシートバック16の背面16Bに形成された被係止部68に係止する。すると、図5で示すように、シートバック16の前倒しに伴って、仕切部材30の仕切プレート32が収納部材28の内面側から引き出される。
すなわち、仕切プレート32のスリット部52と仕切プレート34のスリット部54にはカシメピン50が挿通されて、仕切プレート32と仕切プレート34とが摺動可能に連結されているので、仕切プレート32が引き出され、スリット部52の引出方向とは反対側の端部にカシメピン50が相対的に配置されると、そのカシメピン50を仕切プレート32が引出方向に引っ張る。すると、そのカシメピン50がスリット部54の引出方向側の端部に配置されていた仕切プレート34が、収納部材28から引き出される。
そして、仕切プレート34のスリット部54と仕切プレート36のスリット部56にはカシメピン50が挿通されて、仕切プレート34と仕切プレート36とが摺動可能に連結されているので、仕切プレート34が引き出され、スリット部54の引出方向とは反対側の端部にカシメピン50が相対的に配置されると、そのカシメピン50を仕切プレート34が引出方向に引っ張る。すると、そのカシメピン50がスリット部56の引出方向側の端部に配置されていた仕切プレート36が、収納部材28から引き出される。
更に、仕切プレート36のスリット部56と仕切プレート38のスリット部58にはカシメピン50が挿通されて、仕切プレート36と仕切プレート38とが摺動可能に連結されているので、仕切プレート36が引き出され、スリット部56の引出方向とは反対側の端部にカシメピン50が相対的に配置されると、そのカシメピン50を仕切プレート36が引出方向に引っ張る。すると、そのカシメピン50がスリット部58の引出方向側の端部に配置されていた仕切プレート38が、収納部材28から引き出される。
こうして、シートバック16が完全に前倒しされると、各仕切プレート32、34、36、38が収納部材28から完全に引き出され、図4で示すように、前倒しされたシートバック16の側面部16Aと、前倒しされていないシートバック18の側面部18Aとの間に、側面視略扇形状の仕切部材30が完全に現出される。
したがって、シートバック16側の背面16B上に荷物を載置しても、その荷物がシートバック18側の着座面18C上へ移動することがないように、仕切部材30によって遮ることができる。よって、そのシートバック18側の着座面18Cが、荷物によって汚れることがない。
また、この仕切部材30を構成する仕切プレート32、34、36、38は、少なくとも中央部分(取付孔42、44、46、48やスリット部52、54、56、58及び互いに重なり合う辺縁部を除く部分)がゴム材等の弾性体で構成されていることが望ましい。これによれば、搭載した荷物が仕切部材30に当たっても、その荷物が仕切部材30によって傷付くおそれがないし、仕切部材30が荷物によって破損するおそれもない。また、この仕切部材30は、前倒しされて荷室の床面を構成するシートバック16の背面16Bのフラット性を妨げることがない。よって、荷室の使用性を向上させることができる。
仕切部材30を収納する際は、まず、フック66をシートバック16の被係止部68から外す。そして、最も下側にある(図示しないシートクッション側にある)仕切プレート32から順に、各仕切プレート32、34、36、38を、回動支点部32A、34A、36A、38A(取付孔42、44、46、48)を中心に収納部材28へ向かって手動で回動させる。
すると、各仕切プレート32、34、36、38を収納部材28の内面側から引き出したときとは逆方向に、カシメピン50がスリット部52、54、56、58内を相対的に移動することになり、各仕切プレート32、34、36、38が収納部材28の内面側に収納される。このように、仕切部材30(仕切プレート32、34、36、38)は、収納部材28の内面側に簡単に収納される。
なお、この仕切部材30は、シートバック16の側面部16Aに設けられていてもよい。この場合は、シートバック16を前倒ししないで、シートバック18を前倒しすることになる。つまり、この第2実施例の仕切部材30の場合は、仕切部材30(収納部材28)が設けられていない方のシートバックに被係止部を設け、そのシートバックを前倒しする構成となる。
また、この仕切部材30は、フック66を被係止部68に係止させる構成ではなく、フレキシブル部材64をシートバック16の背面16Bに固着した構成とすることもできる。但し、フック66により、仕切部材30がシートバック16に対して係脱可能に構成されていると、仕切部材30を使用しないで、荷室スペースを拡張する(シートバック16を前倒しする)状態を選択することができる。
次に、第3実施例について説明する。図7は第3実施例に係る荷室セパレータ装置10の使用状態を示す概略斜視図であり、図8は第3実施例に係る荷室セパレータ装置10を示す概略斜視図である。そして、図9は第3実施例に係る荷室セパレータ装置10の現出工程を示す説明図である。なお、上記第1実施例及び上記第2実施例と同等のものには同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図7、図8で示すように、このリヤシート14は、4:2:4に分割可倒式のシートバック16、17、18を有している。すなわち、このリヤシート14は、シート幅方向中央部のシートバック17も独立して分割可倒に構成されており、そのシートバック17の背面17Bには、荷室セパレータ装置10としての仕切機構70を収納可能な凹部17Cが形成されている。なお、以下においてはシートバック17を前倒しした状態で説明する。
この仕切機構70は、後述する仕切部材90を内側(対向面間)に格納可能な左右一対のプレート状の保持部材72を有しており、各保持部材72の下端部(一端部)は、凹部17Cのシート幅方向両側の背面17Bに、「L」字状ブラケット74によって、シート幅方向に沿う軸回りに回動可能に連結されている。また、各保持部材72の上端部(他端部)には、「コ」字状ブラケット76が設けられており、左右一対の操作ロッド(操作部材)78が、それぞれそのブラケット76に、車体前後方向に摺動可能に保持されている。
また、各操作ロッド78の車体前方側(シートバック17のヘッドレスト17A側)端部には、平面視略円弧プレート状とされたフロントシールド(引出部材)80が架設(固着)されており、フロントシールド80と各保持部材72との間には、操作ロッド78の車体前方側への摺動により、左右一対の保持部材72の対向面間からフロントシールド80に引っ張られて現出する複数枚(図示のものは5枚)のプレート状サイドシールド92、94、96、98、100からなる、左右一対の仕切部材90が設けられている。
すなわち、シート幅方向両側に配置される各仕切部材90の各サイドシールド92、94、96、98、100は、平面視略「Z」字状に形成されており、互いにその辺縁部が係合されている。そして、各サイドシールド92、94、96、98、100は、車体前後方向にスライド可能に構成されている。なお、各サイドシールド92、94、96、98、100は、ゴム材等の弾性体で構成されている。
一方、フロントシールド80の内面側にも、平面視略「Z」字状となるブラケット82がシート幅方向及び車体上下方向に所定の間隔を隔てて複数(図示のものは4個)取り付けられており、シート幅方向に離隔して車体上下方向に配置された各ブラケット82に、最も内側(車体前方側)に配置されているサイドシールド92の辺縁部がそれぞれ係合されている。また、各保持部材72の側面部72Aにおける車体前方側の辺縁部は、平面視略「L」字状に屈曲形成されており、その各辺縁部に、最も外側(車体後方側)に配置されているサイドシールド100の辺縁部がそれぞれ係合されている。
したがって、操作ロッド78を車体前方側へ摺動し、フロントシールド80を車体前方側へ移動させると、そのフロントシールド80にサイドシールド92が引っ張られ、順次各サイドシールド94、96、98、100が車体前方側へ引っ張られる。これにより、操作ロッド78の車体下方側に、各サイドシールド92、94、96、98、100からなる仕切部材90が展開される(拡開する)。なお、保持部材72の平面視略「L」字状に屈曲形成されている側面部72Aも、ゴム材等の弾性体で構成されることが望ましい。
また、左右一対の操作ロッド78の車体後方側には、把持部材84が架設(固着)されており、その把持部材84よりも車体前方側の所定位置には、把持部材84を車体下方側へ向かって回動可能とする回動支点部86が設けられている。つまり、各操作ロッド78は複数のパーツで構成されており、その所定位置において、回動可能に連結されている。
これにより、仕切機構70を操作して仕切部材90を現出させ、荷室に荷物を搬入するときに、把持部材84が邪魔にならないようにできる構成である。また、操作ロッド78のフロントシールド80側(車体前方側端部近傍)の所定位置にも回動支点部88が設けられており(回動可能に連結されており)、図9(A)で示すように、仕切機構70の収納時において、操作ロッド78が折り畳み可能とされている。これにより、シートバック17を前倒ししないで、荷室に荷物を搬入するときに、操作ロッド78が邪魔にならないようにできる構成である。
以上のような構成の第3実施例の荷室セパレータ装置10において、次にその作用について説明する。荷物を搭載する際に、その荷室スペースを拡張するために、シートバック16、17、18を前倒しする場合があるが、このとき、少なくともシート幅方向中央部のシートバック17を前倒しする。なお、図示の実施例では、シートバック16、17、18を全て前倒ししているが、シートバック16及びシートバック18の少なくとも一方は前倒ししなくてもよい。
シートバック17を前倒ししたら、図9(B)で示すように、把持部材84を把持して車体上方向へ持ち上げる。すると、左右一対の保持部材72が、その下端部の連結部分を中心に車体上後方向へ回動し、その後、把持部材84(操作ロッド78)を車体後方側へ引っ張ることにより、図9(C)で示すように、車体上下方向に起立する。
なお、このとき、シートバック17の背面17Bには凹部17Cが形成されているので、フロントシールド80は、シートバック17の背面17Bに干渉することなく、車体上後方向へ回動できる。こうして、各保持部材72が起立したら、図9(D)で示すように、把持部材84を把持したまま、各操作ロッド78を車体前方側へ押し込む(摺動させる)。
すなわち、各操作ロッド78は、各保持部材72の「コ」字状ブラケット76に摺動可能に保持されているので、そのブラケット76の長手方向に沿ってスライドさせる。すると、各操作ロッド78の車体前方側端部に架設されているフロントシールド80が車体前方側へ移動し、そのフロントシールド80のブラケット82に、辺縁部が係合しているサイドシールド92が車体前方側へスライドする。
すると、そのサイドシールド92に、辺縁部が係合しているサイドシールド94が車体前方側へスライドし、更に、そのサイドシールド94に、辺縁部が係合しているサイドシールド96が車体前方側へスライドする。そして、そのサイドシールド96に、辺縁部が係合しているサイドシールド98が車体前方側へスライドし、更に、そのサイドシールド98に、辺縁部が係合しているサイドシールド100が車体前方側へスライドする。
つまり、フロントシールド80の車体前方側への移動により、各サイドシールド92、94、96、98、100が、左右一対の保持部材72の対向面間から順次車体前方側へ簡単に引き出され、図9(E)で示すように、各操作ロッド78の車体下方側に、それぞれ仕切部材90が展開される。なお、この仕切部材90は、各サイドシールド92、94、96、98、100が車体前後方向に展開(拡開)した際に、保持部材72の辺縁部にサイドシールド100の辺縁部が係合するように、その寸法が適宜設計されている。
そして、仕切部材90が展開されたら、回動支点部86を中心に、把持部材84を車体下方向へ回動させる。これにより、荷物を荷室へ搬入するときに、把持部材84が邪魔にならないようにすることができる。こうして、仕切部材90が展開されることにより、シートバック16側領域とシートバック17側領域とシートバック18側領域とを、その仕切部材90によって仕切ることができる。
つまり、例えばシートバック16、17を前倒しし、シートバック18を前倒ししない場合で、シートバック16の背面16Bやシートバック17の背面17B(凹部17C)に荷物を載置しても、仕切部材90により、その荷物がシートバック18の着座面18Cへ移動しないように遮ることができる。したがって、シートバック16及びシートバック18の少なくとも一方を前倒ししないときに、そのシートバック16の着座面16C及びシートバック18の着座面18Cを荷物で汚さないようにできる。
また、各サイドシールド92、94、96、98、100及び保持部材72の側面部72Aは、ゴム材等の弾性体で構成されている。したがって、搭載した荷物が各サイドシールド92、94、96、98、100や側面部72Aに当たっても、その荷物が各サイドシールド92、94、96、98、100や側面部72Aによって傷付くおそれはないし、各サイドシールド92、94、96、98、100や側面部72Aが荷物によって破損するおそれもない。また、この仕切機構70は、前倒しされて荷室の床面を構成するシートバック16、18の背面16B、18Bのフラット性を妨げないので、荷室の使用性を向上させることができる。
なお、仕切部材90を格納するときには、上記とは反対の動作をすればよい。すなわち、まず、回動支点部86を中心に把持部材84を車体上方向へ回動させる。そして、その把持部材84を把持したまま、操作ロッド78を車体後方側へ引く。すると、フロントシールド80が車体後方側へ移動し、その内面によって、各サイドシールド92、94、96、98、100が車体後方側へ向かって押される。これにより、各サイドシールド92、94、96、98、100が車体後方側へスライドし、左右一対の保持部材72の対向面間に簡単に格納される。
各サイドシールド92、94、96、98、100が、左右一対の保持部材72の対向面間に格納配置されたら、保持部材72を、連結部分を中心に車体前下方向に回動させる。すると、凹部17C内にフロントシールド80、仕切部材90、保持部材72が収納され、その後、操作ロッド78を、回動支点部88を中心に車体下方向へ回動させる。これにより、図9(A)で示すように、シートバック17の背面17B(凹部17C内)に、仕切機構70が完全に収納される。
以上、第1実施例〜第3実施例に係る荷室セパレータ装置10について説明したが、本発明に係る荷室セパレータ装置10は、図示の各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、仕切部材20、30、90はゴム材等の弾性体ではなく、ABS等のプラスチック材で構成されてもよい。
第1実施例に係る荷室セパレータ装置を示す概略斜視図 第1実施例に係る荷室セパレータ装置を現出させる途中の様子を示す概略斜視図 第1実施例に係る荷室セパレータ装置の構成を示す分解斜視図 第2実施例に係る荷室セパレータ装置を示す概略斜視図 第2実施例に係る荷室セパレータ装置を現出させる途中の様子を示す概略斜視図 第2実施例に係る荷室セパレータ装置の構成を示す分解斜視図 第3実施例に係る荷室セパレータ装置の使用状態を示す概略斜視図 第3実施例に係る荷室セパレータ装置を示す概略斜視図 第3実施例に係る荷室セパレータ装置の現出工程を示す説明図
符号の説明
10 荷室セパレータ装置
12 車両
14 リヤシート(ベンチシート)
16 シートバック(第1シートバック)
16A 側面部(端部)
16B 背面
16C 着座面
17 シートバック
17A ヘッドレスト
17B 背面
17C 凹部
18 シートバック(第2シートバック)
18A 側面部(端部)
18B 背面
18C 着座面
20 仕切部材
22 取付フラップ
24 取付プレート
28 収納部材
30 仕切部材
32〜38 仕切プレート
66 フック(係止部材)
68 被係止部
70 仕切機構
72 保持部材
78 操作ロッド(操作部材)
80 フロントシールド(引出部材)
84 把持部材
90 仕切部材
92〜100 サイドシールド

Claims (4)

  1. 荷室スペースを拡張できるように前倒し可能に構成され、互いに隣接された第1シートバック及び第2シートバックを有するベンチシートと、
    前記第1シートバック及び前記第2シートバックの端部間に収納可能に設けられ、前記第1シートバックが前倒しされたときに、前記第2シートバックの前記端部と前記第1シートバックの前記端部との間に現出される仕切部材と、
    を備えたことを特徴とする荷室セパレータ装置。
  2. 荷室スペースを拡張できるように前倒し可能に構成されたシートバックを有するベンチシートと、
    前記シートバックの背面側に収納可能に設けられ、該シートバックが前倒しされた状態で乗員スペースと荷室スペースとを仕切るための仕切機構と、
    を備え、
    前記仕切機構は、
    前記シートバックの背面側に一端部が回動可能に連結された保持部材と、
    前記保持部材の他端部に摺動可能に保持された操作部材と、
    前記保持部材の内側に格納され、前倒しされた状態の前記シートバックの前側への前記操作部材の摺動により引き出される仕切部材と、
    を有することを特徴とする荷室セパレータ装置。
  3. 前倒しされた状態の前記シートバックの前側における前記操作部材に引出部材が固着され、該引出部材と前記仕切部材とが係合されていることを特徴とする請求項2に記載の荷室セパレータ装置。
  4. 前記仕切部材は、弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の荷室セパレータ装置。
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