JP2010003589A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】配光の切替えを行う可動シェード30用のソレノイド100を灯室内に簡単に組付け可能で、スムーズな配光の切替えを保証できる車両用前照灯を提供。
【解決手段】ランプボディ12と前面カバー14で形成した灯室16内に、光源23を挿着したリフレクタ25と配光切替用の可動シェード30を一体化した灯具ユニット18を設け、可動シェード30の近傍に可動シェード駆動用のソレノイド100を設け、ソレノイド100のプランジャ130の進退動作に連携して可動シェード30が動作して灯具ユニット18の配光が切り替わる前照灯で、ソレノイド100の出入口113近傍に設けた給電用コネクタ部120に取着する端子カバー140に、プランジャ抜止用の係止突起144を形成した。プランジャ130が出入口113から勝手に脱落せず、ソレノイド100の取扱いや灯具ユニット18への組付けが簡単になる。出入口113への異物の混入によるソレノイド100駆動上のトラブルがなく、配光の適正な切替えが保証される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ランプボディと前面カバーで形成された灯室内に、光源を挿着したリフレクタに配光切替用の可動シェードを一体化した灯具ユニットが設けられるとともに、可動シェードの近傍に可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドが設けられて、ソレノイドの摺動プランジャの進退動作に連携して可動シェードが動作して灯具ユニットの配光パターンが切り替わる車両用前照灯に関する。
この種の車両用灯具の従来技術としては、例えば、下記特許文献1,2に示す前照灯がある。
特許文献1,2には、ランプボディと前面カバーで形成された灯室内に、投影レンズ,光源を挿着したほぼ楕円体形状のリフレクタ,投影レンズとリフレクタとの間に配置された配光切替用の可動シェードを一体化した投射型灯具ユニットが収容され、可動シェードは、灯具ユニットの光軸近傍において車幅方向に延びる回動軸線回りに回動可能に構成され、灯具ユニット(可動シェード)の下方には、該灯具ユニットに固定されたシェード回動用のアクチュエータであるソレノイドが配設された前照灯が記載されている。
ソレノイドは、ソレノイド本体のプランジャ出入口に対し進退動作する摺動プランジャを備え、可動シェードと摺動プランジャ間には連携機構が介装されて、摺動プランジャの進退動作に連携して可動シェードが回動して、所定のカットオフラインをもつすれ違いビーム形成位置と、走行ビーム形成位置とを択一的にとることで、灯具ユニット(前照灯)の配光が切り替わるように構成されている。
特開2007−80521号 特開2008−27768号
しかし、前記した従来のソレノイドでは、ソレノイドを搬送したり、ソレノイドを灯具ユニットに組み付ける作業を行う際に、摺動プランジャが勝手に移動してプランジャ出入口から抜け落ちてしまうおそれがあって、ソレノイドの取り扱いが面倒な上に、灯具ユニットにソレノイドを組み付ける作業に時間がかかるという問題があった。
また、摺動プランジャが抜け落ちた場合には、摺動プランジャをプランジャ出入口に挿入すればよいが、開口したプランジャ出入口に誤ってゴミ等の異物が侵入したり、プランジャに付着してプランジャ出入口内に異物が侵入して、摺動プランジャの摺動性が阻害されるという問題もあった。
本発明は、前記した問題点を解消するためになされたもので、その目的は、配光の切替えを行う可動シェードを駆動するためのアクチュエータであるソレノイドを灯室内所定位置にスムーズに組付けることができるとともに、スムーズな配光の切り替え動作が保証された車両用前照灯を提供することにある。
前記目的を達成するために、本願発明に係る車両用前照灯においては、ランプボディと前面カバーで形成された灯室内に、光源を挿着したリフレクタに配光切替用の可動シェードを一体化した灯具ユニットを設けるとともに、前記可動シェードの近傍に可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドを設け、前記ソレノイドの摺動プランジャの進退動作に連携して前記可動シェードが動作して前記灯具ユニットの配光が切り替わる車両用前照灯において、
前記ソレノイドのプランジャ出入口近傍に、接続端子を内蔵する樹脂製の給電用コネクタ部を形成するとともに、該コネクタ部に取着した樹脂製の端子カバーにプランジャ抜止用の係止突起を形成するように構成した。
(作用)点灯中の前照灯の灯室内は光源の発熱により高温となり、さらに通電時のソレノイド自体も発熱により高温となることを考慮して、ソレノイドの給電用コネクタ部に内蔵する接続端子は、ハンダ付け不要な帯状の金属板で(以下、バスバー配線という)の一部で構成される傾向にある。このため、給電用コネクタ部の底面側は、圧入やカシメによってバスバー配線を敷設するために開口された構造で、コネクタ部内のバスバー配線(接続端子)は、コネクタ部底面側に露呈し、絶縁上の不安がある。そこで、コネクタ部に取着した樹脂製の端子カバーでコネクタ部底面側の開口部を覆って、コネクタ部に内蔵されたバスバー配線(接続端子)の絶縁が確保されている。
また、コネクタ部内のバスバー配線で構成した通電路には、ノイズ低減用ダイオード等の電子部品が圧入により搭載される場合があり、コネクタ部に取着した端子カバーには、これらの電子部品を搭載した通電路の絶縁を確保する作用もある。
このように、給電用コネクタ部には、内蔵されている接続端子等の絶縁を確保するための樹脂製の端子カバーが取着されているが、端子カバーに形成されているプランジャ抜止用の係止突起が、プランジャの逸脱方向前方にあって、逸脱方向に移動するプランジャ先端部に当接してプランジャのプランジャ出入口からの脱落を阻止する。即ち、プランジャはプランジャ出入口に対し抜け止めされた形態に保持される。
そしてソレノイドは、摺動プランジャと可動シェードとが連携動作するように、灯室内所定位置にしかも所定の姿勢(例えば、プランジャ出入口が前方や後方に向く場合は勿論、上方または下方に向く姿勢となる場合も考えられる)に組み付けられるが、ソレノイドがどのような姿勢となっても、プランジャがプランジャ出入口から脱落するおそれがないので、ソレノイドを灯室内所定位置および所定の姿勢にスムーズに組み付けることができる。
また、プランジャ出入口から摺動プランジャが脱落するおそれがない(プランジャはプランジャ出入口に対し抜け止めされた形態に保持される)ため、プランジャ出入口から異物が侵入して、摺動プランジャのスムーズな進退動作(ソレノイドの適正な駆動)が阻害されることもない。
また、給電用コネクタ部に取着する必要のある端子カバーにプランジャ脱落防止機能をもたせたので、プランジャ抜け止め防止のための別部材を後付けでソレノイドに取着する必要がないし、ソレノイドを構成する部品点数が増えることもない。
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記給電用コネクタ部は、前記摺動プランジャの突出方向に沿って延出するとともに、前記コネクタ部の延出端側から前記端子カバーをスライド係合させることで、両者の相対スライド面の所定位置に対向して設けられている凹部と凸部で構成した凹凸ランス係合部が係合するように構成した。
(作用)給電用コネクタ部の延出端側から端子カバーをスライド係合させるように給電用コネクタ部に対し押し込めば、両者間の相対スライド面に設けられている凹部と凸部で構成された凹凸ランス係合部(例えば、端子カバー側の凹部とコネクタ部側の凸部)が係合(以下、凹凸ランス係合という)して、コネクタ部に端子カバーが取着されて、プランジャ抜止用の係止突起がプランジャの進退動作を妨げないで、プランジャ出入口からの摺動プランジャの脱落を阻止できる所定位置に位置決めされた形態となる。
請求項3においては、請求項2に記載の車両用灯具において、前記凹凸ランス係合部を構成する凹部と凸部の少なくともいずれか一方を、前記給電用コネクタ部と前記端子カバーの相対スライド方向に沿って複数設けるように構成した。
(作用)給電用コネクタ部の延出端側から端子カバーを給電用コネクタ部に対し押し込めば、相対スライド面に設けられている凹部と凸部が凹凸ランス係合して、コネクタ部の第1の位置に端子カバーが取着(仮止め)された形態(第1段固定形態)となって、摺動プランジャがプランジャ抜止用の係止突起によって抜け止め保持された形態(プランジャ抜止用の係止突起が第1の位置に位置決めされた形態)となる。この状態から、さらに端子カバーを給電用コネクタ部に対し押し込めば、凹凸ランス係合が外れるとともに、凸部(凹部)がスライド係合方向に隣接する凹部(凸部)と凹凸ランス係合し、コネクタ部の第2の位置に端子カバーが取着された形態(プランジャ抜止用の係止突起が第2の位置に位置決めされた第2段固定形態)となる。同様に、第3段,第4段・・・とコネクタ部の所定位置に端子カバーを取着できる。このように、凹凸ランス係合による端子カバーの取着位置(端子カバーに形成したプランジャ抜止用の係止突起の位置)を、ソレノイドの摺動プランジャと可動シェード間に介装する種々の仕様の連携機構に適用できるように、プランジャ移動可能方向複数箇所に設定しておくことで、端子カバーに形成したプランジャ抜止用の係止突起にプランジャの単なる向け止め防止という機能以外の機能をもたせることで、ソレノイドの汎用性が高まる。
即ち、ソレノイドの摺動プランジャと可動シェードとは、連携機構を介して連結されて、摺動プランジャの進退動作に連携して可動シェードが動作するように構成されるが、灯具ユニットが投射型か反射型かといった灯具ユニットの構成、可動シェードが回動か上下摺動かといった可動シェードの構成、さらには灯室の形状やエイミング機構等の周辺機器との関係で連携機構の構成が異なり、これに伴ってソレノイドの配設位置や姿勢や摺動プランジャにおける連携機構との連結部の形状も異なる。例えば、第1の実施例に示すように、連携機構の一部(回転プレート)を予めソレノイドに装着一体化した上で、ソレノイドを灯具ユニット所定位置に組み付ける必要がある場合には、ソレノイドを組み付ける作業を行うに際し、摺動プランジャ抜止用の係止突起によって摺動プランジャの移動を規制することで、ソレノイドに装着した連携機構の一部(回転プレート)と摺動プランジャ(のコ字溝)との係合が外れないようにして、ソレノイドを所定位置に固定するとともに、回転プレートに連携機構の一部(ロッド部材)を連結することが望ましい等、連携機構との関係で、摺動プランジャの望ましい規制位置が種々異なることが考えられる。そこで、予め、給電用コネクタ部に対する端子カバーの取着位置(端子カバーに形成した摺動プランジャ抜止用の係止突起の位置)をプランジャ移動可能方向複数個所で変更できるように構成することで、単一仕様のソレノイドであっても種々の仕様が異なる連携機構に対し適用できる。
本発明に係る車両用前照灯によれば、灯室内所定位置にソレノイドを組み付ける際に、プランジャ出入口からプランジャが脱落するおそれがないので、第1には、ソレノイドの取扱いや組み付け作業が簡単になり、ひいては前照灯の組み立てが容易となって、前照灯の生産性が上がる。
第2には、プランジャ出入口に混入した異物が原因で摺動プランジャのスムーズな進退動作(ソレノイドの適正な駆動)が阻害されるといったトラブルがなく、前照灯の配光の適正な切り替えが保証される。
また、ソレノイドにプランジャ抜け止め機能が追加されているものの、ソレノイドを構成する部品点数は増加しないので、前照灯の組み立てが容易となって生産性が向上することと相まって、前照灯を安価に提供することが可能となる。
請求項2によれば、給電用コネクタ部に端子カバーをワンタッチで取着できるので、端子カバーの給電用コネクタ部への取着が非常に簡単になる。
請求項3によれば、単一仕様のソレノイドであっても、給電用コネクタ部に対する端子カバーの取着位置をプランジャ移動可能方向に調整することで、プランジャ抜止用の係止突起を連携機構との関係で摺動プランジャの移動を規制する手段として用いることが可能となる等、種々の仕様の異なる連携機構に対し適用できるので、灯具ユニットの仕様(投射型と反射型)や可動シェードの仕様(回動と上下摺動)等が異なる前照灯に広く採用でき、それだけ前照灯を安価に提供できる。
以下、本発明に係る車両用前照灯の好適な実施の形態について、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施例に係る車両用前照灯の概略縦断面図を示し、図1は可動シェードがすれ違いビーム形成位置にある形態の断面図、図2は可動シェードが走行ビーム形成位置にある形態の断面図、図3は可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドの斜視図である。
なお、本発明の第1の実施例に係る車両用前照灯の構成は、可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドの構成を除いて特許文献1(特開2007−80521号公報)に記載されている実施例の構成と同一であるため、同公報記載の構成と同一の部分は、同公報の実施例の説明で付されている符号と同一の符号を用いて本発明の第1の実施例の構成を説明する。
図1,2において、車両用前照灯10は、ランプボディ12とその前方開口部に取り付けられた素通し状の透明カバー(前面カバー)14で形成された灯室16内に、灯具ユニット18が収容されて構成されている。
灯具ユニット18は、ランプボディ12にフレーム22を介して支持されているが、該フレーム22はエイミング機構(図示せず)を介して、ランプボディ12に支持されている。エイミング機構は、灯具ユニット18(前照灯10)の光軸Axを上下左右方向に傾動調整するための機構である。
フレーム22は、前方から見て略矩形の枠状をしており、上下から前方に向かって支持板24,26がそれぞれ突設されている。上側の支持板24の前端部には軸受部24aが設けられ、該軸受部24aによって灯具ユニット18の上部に設けられた被支持軸31aが回動自在に支持される。下側の支持板26は、該支持板26の前端部のうち上記軸受部24aの真下に位置した部分に円形の軸挿通孔26aが形成されている。そして、フレーム22の下側の支持板26の下面には、上記灯具ユニット18を水平方向に回動させるスイブルアクチュエータ71が固定される。
スイブルアクチュエータ71は、例えば、ステアリング操作に応動して駆動されることによって、出力軸72が回転される。出力軸72は、支持板26の軸挿通孔26aを挿通し、灯具ユニット18の下部に設けられた連結軸31bに嵌合され、該連結軸31bは出力軸72に連結される。従って、スイブルアクチュエータ71が駆動されると、出力軸72が回転され、該出力軸72の回転に伴って灯具ユニット18が水平方向に回動される。
灯具ユニット18は、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、前方に配置された投影レンズ11と、後方に配置されたほぼ楕円球面状の反射面25aをもつリフレクタ25と、発光部23aが反射面25aの第1焦点に一致するようにリフレクタ25に挿着された光源である放電バルブ23と、レンズホルダ31を介してリフレクタ23の前方に配置された投影レンズ11と、リフレクタ25と投影レンズ11間に配置されたカットオフライン形成用の可動シェード30で主として構成されている。符号32は、リフレクタ25で反射された迷光を遮光する固定シェードで、レンズホルダ31に一体的に形成されている。符号27,28は、放電バルブ23からの直射光を配光として有効利用するための付加リフレクタで、それぞれリフレクタ25に一体的に形成されている。
可動シェード30は、灯具ユニット18の光軸Axに対し直交して水平方向に延びる回動軸線Ay周りに回動可能に支持されるとともに、その上端縁30aが投影レンズ11の後方焦点であって反射面25aの第2焦点位置Fにくるように付勢保持されている。即ち、可動シェード30は、レンズホルダ31(固定シェード32)と可動シェード30間に介装されたリターンスプリング(図示せず)によって、レンズホルダ31(固定シェード32)側に設けたストッパ部(図示せず)に当接して、図1反時計回りに回転付勢されている。
符号60は、放電バルブ23の後端部に取着されたバルブソケット60で、バルブソケット60から導出された給電コード61は、灯具ユニット18の背後を通って下方へ延び、ランプボディ12の下部に配置された点灯回路ユニット65に接続されている。
符号100は、可動シェード30を回動軸線Ay周りに回動させて、灯具ユニット18(前照灯10)の配光をすれ違いビームと走行ビーム間で切り替えるアクチュエータであるソレノイドで、レンズホルダ31の下方延出部31cにねじ止めされることで、プランジャ出入口113を前方に向けて配設固定されている。
ソレノイド100は、ソレノイド本体101のプランジャ出入口113(図3参照)に対し前後方向に進退動作する摺動プランジャ130を備え、摺動プランジャ130と可動シェード30との間には、摺動プランジャ130の進退動作に連携して可動シェード30を回動させる連携機構39(ロッド部材40,回転プレート55)が介装されている。
即ち、回転プレート55と摺動プランジャ130との連携構造については、後に詳しく説明するが、図3に示すように、ソレノイド100側の支軸106周りに回動可能な回転プレート55と可動シェード30とが、線材で構成されたロッド部材40で連結されるとともに、回転プレート55のプランジャ係合部55cと摺動プランジャ130のコ字溝132が係合することで、摺動プランジャ130の進退動作(図1,図3の左右方向への動作)と回転プレート55の支軸106周りの回動と可動シェード30の回動軸線Ay周りの回動とが連携するように構成されている。なお、ロッド部材40は、その上端屈曲部40aが可動シェードに設けた円孔(図示せず)に係止されるとともに、その下端屈曲部40bが回転プレート55に設けた円孔55b1に係止されている。
そして、ソレノイド100への非通電時には、図1に示すように、可動シェード30は、図示しないリターンスプリングによって、回動軸線Ay周り反時計周りに付勢された形態に保持されて、可動シェード30の上端縁30aが光軸Ax上にある投射レンズ11の後方焦点F位置となり、リフレクタ25で反射されて光軸Axより上方に向かう光が可動シェード30でカットされるため、灯具ユニット18(前照灯10)はすれ違いビームL1を形成する。このとき、連携機構39(ロッド部材40,回転プレート55)を介して可動シェード30に連結されている摺動プランジャ130は、連携機構39によって規制される前方(図1,図3左方向)所定位置まで突出している。
一方、ソレノイド100への通電時には、図2に示すように、摺動プランジャ130が後退(図2,図3右方向に移動)するため、回転プレート55が支軸106周り反時計周りに回動する。このため、ロッド部材40が下方に引張られるという連携機構39の動作を介して、可動シェード30は、リターンスプリングの付勢力に抗して回動軸線Ay周り時計周りに回動し、可動シェード30の上端縁30aが光軸Axより下方位置となり、リフレクター25で反射されて光軸Axより上方に向かう光が可動シェード30でカットされないため、灯具ユニット18(前照灯10)は走行ビームL2を形成する。
その後、ソレノイド100への通電が止むと、リターンスプリングの付勢力によって、可動シェード30は、図示しないストッパに当接する元の位置まで回動軸線Ay周り反時計回りに回動して、すれ違いビームを形成する形態(図1参照)に戻る。このとき、可動シェード30の回動によりロッド部材40が上方に引張られ、回転プレート55が支軸106周り時計周りに回動するという連携機構39の動作を介して、摺動プランジャ130が連携機構39に規制される前方所定位置まで前進する。
次に、本実施例の要部である可動シェード駆動用のソレノイド100の構成について、図3〜9に基づいて詳しく説明する。
図3はソレノイドの斜視図、図4は回転プレートのプランジャ係合部と摺動プランジャのコ字溝との係合位置における断面図、図5は同ソレノイドの分解斜視図、図6はソレノイド本体の要部斜視図、図7は給電用コネクタ部の底面斜視図、図8(a),(b),(c)は端子カバーを給電用コネクタ部に取着するとともに、連携機構の一部である回転プレートをソレノイドに組み付ける様子を示す斜視図、図9はプランジャ抜止用の係止突起の機能を説明する説明図で、(a)はプランジャ抜止用の係止突起による摺動プランジャ脱落防止機能を説明する説明図、(b)はプランジャ抜止用の係止突起による回転プレートと摺動プランジャのコ字溝間の係合逸脱防止機能を説明する説明図である。
これらの図、特に図3,5,6において、ソレノイド100は、励磁用コイル114を捲回した樹脂製のボビン112がヨークである矩形枠型の金属製のソレノイド本体ケース104内に収容一体化されたソレノイド本体101と、その先端部が本体ケース前面壁104aのプランジャ出入口113を貫通して前方に突出するようにボビン112内に挿通された、鉄心を内蔵する摺動プランジャ130と、ボビン112に一体成形されて本体ケース前面壁104aの下部から前方に延出する樹脂製の給電用コネクタ部120と、給電用コネクタ部120に取着された樹脂製の端子カバー140を備えて構成されている。
本体ケース104の左右の側面壁104b,104cの下部には、外側に張り出す脚部104b1,104c1が形成され、脚部104b1,104c1には、締結ねじ挿通用のねじ挿通孔104b2,104c2が設けられている。なお、脚部104b1およびねじ挿通孔104b2は図示しない。
また、本体ケース104の前面側には、本体ケース側面壁104b上部から支持板部105が前方に突出形成され、この支持板部105には、摺動プランジャ130と交差するように支軸106が垂設され、支軸106には、回転中心から半径方向に突設されたロッド係合部55bと円弧形状のプランジャ係合部55cを有する略L字形状の回転プレート55が回転可能に装着されている。符号56は、回転プレート55を抜け止め支持するEリング(図4,5参照)である。
一方、摺動プランジャ130の先端側には、コ字溝(切欠)132が形成され、連携機構39を構成する回転プレート55のプランジャ係合部55cがこのコ字溝(切欠)132に係合(プランジャ係合部55cの外周縁がコ字溝132の前端面132aと後端面132bに係合し、図4に拡大して示すように、プランジャ係合部55cの外側面55c1がコ字溝132の底面であるプランジャ小径部132cに係合)している。
また、ソレノイド本体101のプランジャ出入口113に回動自在かつ軸方向移動自在に挿通されている摺動プランジャ130は、図8(c),図9(b)に示すように、給電用コネクタ部120に取着された端子カバー140に形成されているプランジャ抜止用の係止突起144によって、所定量以上の前方への移動が規制されることで、ソレノイド100を連携機構39と連携するようにレンズホルダ31の下方延出部31cに取り付ける際に、摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132と回転プレート55のプランジャ係合部55cとの係合が外れないようになっている。
即ち、ソレノイド100をレンズホルダ31の下方延出部31cに固定し、ソレノイド100の摺動プランジャ130と可動シェード30とを連携機構39(回転プレート55,ロッド部材)で連結するには、予め回転プレート55をソレノイド100の支軸106に装着一体化するとともに、回転プレート55のプランジャ係合部55cと摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132との係合関係を保ったまま、ソレノイド100をレンズホルダ31の下方延出部31cに固定することが、作業性の面から最も望ましい。しかし、ソレノイド100を持ち運びするだけで、摺動プランジャ130が移動しやすく、摺動プランジャ130が前方に所定量以上移動することで、回転プレート55のプランジャ係合部55cと摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132との係合が簡単に外れてしまい、係合が外れれば、それだけソレノイド100の灯具ユニット18への組み付け作業が面倒になる。
然るに、本実施例では、ソレノイド100を持ち運びしたとしても、給電用コネクタ部120に取着した端子カバー140に形成されている係止突起144が、摺動プランジャ130の所定量以上の移動を阻止し、摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132と回転プレート55のプランジャ係合部55cとの係合が外れないため、灯具ユニット18の下方所定位置(レンズホルダ31の下方延出部31c)へのソレノイド100の取り付け作業および可動シェード30と摺動プランジャ130間の連携機構39(回転プレート55,ロッド部材40)による連結作業をスムーズに遂行できる。
換言すれば、端子カバー140に形成されている係止突起144は、灯具ユニット18の配光を切り替えるためのソレノイド100の駆動(ソレノイド100への通電・非通電時における摺動プランジャ130の進退動作)を妨げない位置(ソレノイド100への非通電時の摺動プランジャ130の先端部に当接しない位置)であって、回転プレート55のプランジャ係合部55cとプランジャ130のコ字溝(切欠)132間の係合を保持できる、プランジャ突出方向前方の所定位置に設定されている。
また、支軸106に回転可能に装着されている回転プレート55は、そのプランジャ係合部55cがプランジャ130のコ字溝(切欠)132に係合した形態では、図4に示すように、プランジャ係合部55cの外側面55c1が摺動プランジャ130の小径部132cにおける支軸106基端部側(図4の左側)に臨む側面132c1に当接して、支軸106からの脱落が阻止された構造となっている。このため、支軸106には、回転プレート55を抜け止めするためのEリング56が装着されているが、コ字溝(切欠)132が回転プレート55を支軸106に対し抜け止め保持するので、Eリング56等の回転プレート抜け止め保持手段は必ずしも必要ではない。
また、本体ケース前面壁104aの下部から前方に延出する給電用コネクタ部120は、全体が略矩形状に形成され、給電用コネクタ部120の巾方向一方の側には、前方に開口するプラグ装着孔121が設けられ、プラグ装着孔121内には、図7に示すように、バスバー配線126で構成された2本の接続端子126a,126bが前方に向かって突出形成されている。そして、図6に示すように、2個のターミナル端子(図示せず)を内蔵した電源側のプラグ部128をこの装着孔121に装着することで、プラグ部128(側のターミナル端子)と給電用コネクタ部120(側の接続端子126a,126b)とが電気的に接続される。
また、給電用コネクタ部120は、図7に示すように、その底面側が開口されており、圧入やカシメによって、励磁コイル114への通電路を構成するバスバー配線116がコネクタ部120内に敷設されている。この通電路を構成するバスバー配線126には、ソレノイド100への通電OFF時に励磁コイル114で発生するノイズを低減するためのノイズ低減用ダイオード127aと、電源を逆接続したときにノイズ低減用ダイオード127aを保護するための大容量ダイオード127bとが圧入により搭載されている。
また、給電用コネクタ部120内のバスバー配線126は、コネクタ部の底面側に露呈するため絶縁上の不安があるが、給電用コネクタ部120に取着された端子カバー140が底面側開口部全体を覆うことで、コネクタ部120内のバスバー配線116の絶縁が確保されている。
また、端子カバー140は、図5に示すように、上方,前方の一部および後方が開口する断面コ字型に構成された蟻溝構造の矩形状枠体で構成されており、給電用コネクタ部120の先端部側から端子カバー140をスライド係合させることで、給電用コネクタ部120に取着できる。符号141は、端子カバー140の前面壁140aに形成されている、コネクタ部120のプラグ装着孔121に対応する開口である。
詳しくは、ソレノイド本体101の前方に延出する給電用コネクタ部120の左右の側壁の基端部側には、前面側を傾斜面とする三角形状の凸部122が一対形成されるとともに、端子カバー140の左右の側壁140b,140cの後端部寄りには、コネクタ部120の凸部122が係合できる第1,第2の凹部(矩形孔)142、143がスライド係合方向に隣接して設けられている。
そして、端子カバー140の後端部を給電用コネクタ部120の先端部に対し押し込めば、図8(a),図9(a)に示すように、相対スライド面に対向して設けられている第1の凹部(矩形孔)142と凸部122が凹凸ランス係合して、コネクタ部120の第1の位置に端子カバー140が取着(仮止め)された形態(第1段固定形態)となる。このときの摺動プランジャ130は、端子カバー140に形成されているプランジャ抜止用の係止突起144によって、プランジャ出入口113から脱落しないように抜け止め保持された形態となる。
即ち、凸部122と第1の凹部(矩形孔)142が凹凸ランス係合する端子カバー140の取着位置(プランジャ抜止用の係止突起144の位置)は、ソレノイド100を持ち運びする際に、摺動プランジャ130が突出方向に勝手に移動しても、プランジャ出入口113からプランジャ130が脱落しない所定位置に設定されている。この第1段固定形態では、ソレノイド100がどのような姿勢となっても、プランジャ出入口113からプランジャ130が脱落しないので、ソレノイド100を搬送したり保管したりするのに便利である。
また、この第1段固定形態から、さらに端子カバー140を給電用コネクタ部120に対し押し込めば、第1の位置における凹凸ランス係合が外れるとともに、凸部122がスライド係合方向に隣接する第2の凹部(矩形孔)143と凹凸ランス係合して、図8(c),図9(b)に示すように、コネクタ部120の第2の位置に端子カバー140が取着された形態(第2段固定形態)となる。
即ち、凸部122と第2の凹部(矩形孔)143が凹凸ランス係合する端子カバー140の取着位置(プランジャ抜止用の係止突起144の位置)は、摺動プランジャ130が勝手に突出方向に移動しても、摺動プランジャ130のコ字溝132と回動プレート55のプランジャ係合部55c間の係合が外れない所定位置に設定されている。
したがって、この第2段固定形態は、ソレノイド100を灯具ユニット18の下方所定位置(レンズホルダ31の下方延出部31c)に取り付け、連携機構39であるロッド部材40を連結する際に便利である。
具体的には、まず、前記した第1段固定形態で、図8(a)に示すように、連携機構139の一部である回動プレート55を支軸106に装着する。次に、図8(b)に示すように、摺動プランジャ130のコ字溝132に回動プレート55のプランジャ係合部55aを係合させた状態にしてから、図8(c)に示すように、端子カバー140を押し込んで第2段固定形態にする。次いで、この第2段固定形態のソレノイド100を灯具ユニット18の下方所定位置(レンズホルダ31の下方延出部31c)にねじ固定するとともに、可動シェード30と回動プレート55をロッド部材40で連結する。
また、前記第1の実施例の車両用前照灯10においては、可動シェード30を回動させるためのソレノイド100が、プランジャ出入口113を前方に向けて配設されるとともに、ソレノイド100の摺動プランジャ130と可動シェード30間に連携機構39(回転プレート55,ロッド部材40)が介装されて、摺動プランジャ130の進退動作と可動シェード30の回動が連携するように構成されていたが、図10に示すように、ソレノイド100Aがプランジャ出入口113を後方に向けて配設されるとともに、摺動プランジャ130Aの先端部と可動シェード30Aの左右一対の下方延出プレート30b間に連携機構39Aを構成する略コ字型操作アーム40A(40B)が介装された構造であってもよい。
即ち、図10は本発明の第2の実施例に係る車両用前照灯の概略縦断面図を示すもので、投射型の灯具ユニット18Aには、回動軸線Ay周りに回動可能な可動シェード30Aが設けられている。灯具ユニット18の下方所定位置(レンズホルダ31の下方延出部31c)には、ソレノイド100Aがプランジャ出入口113を後方に向けて配設固定されている。そして、可動シェード30Aの下方延出プレート30bと摺動プランジャ130Aの先端部とが高剛性の略コ字型操作アーム40A(40B)で連結されて、摺動プランジャ130Aの進退動作と可動シェード30の回動が連携するように構成されている。
連携機構39Aの一例としては、図11(a)に示すように、操作アーム40Aの左右一対の横断面円形状の上端屈曲部40c,40cが可動シェード30Aの左右一対の下方延出プレート30bに設けた長孔30b1に相対回動自在および長孔に沿ってスライド自在に係止されるとともに、操作アーム40Aの横断面矩形状の下端水平延出部40dが摺動プランジャ130Aの先端部端面に設けた横断面矩形状の横溝131にカシメ固定された構造で、摺動プランジャ130Aの進退動作(操作アーム40Aの左右スライド)と可動シェード30A(下方延出プレート30b)の回動軸線Ay周りの回動が連携動作する。
連携機構39Aの他の例としては、図11(b)に示すように、操作アーム40Bの左右一対の横断面矩形状の上端屈曲部40c,40cが可動シェード30Aの左右一対の下方延出プレート30bに設けた矩形状の長孔30b2に長孔に沿ってスライド自在に係止されるとともに、操作アーム40Bの横断面円形状の下端水平延出部40dが摺動プランジャ130Aの先端部端面に設けた横溝131Aに相対回動自在に係止された構造で、摺動プランジャ130Aの進退動作と可動シェード30A(下方延出プレート30b)の回動軸線Ay周りの回動(操作アーム40Bの揺動)が連携動作する。
また、前記した第1の実施例では、端子カバー140のプランジャ抜止用の係止突起144を、プランジャ出入口113からの摺動プランジャ130の脱落を防止する第1段固定形態と、摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132と回転プレート55のプランジャ係合部55c間の係合が外れない第2段固定形態の2箇所において位置決めできるように、端子カバー140には第1,第2の2箇所の凹部(矩形孔)142,143が形成されていたが、この第2の実施例では、プランジャ出入口113からの摺動プランジャ130の脱落だけを防止すればよいことから、端子カバー140には、コネクタ部120側の凸部122に対応する第1の凹部(矩形孔)142だけが形成されている。
その他は、前記した第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、重複した説明は省略する。
そして、可動シェード30Aは、前記した第1の実施例の場合の可動シェード30と同様に、ソレノイド100Aへの非通電時には、図示しないリターンスプリングによって、すれ違いビーム形成位置に向けて常時付勢(図10で反時計周りに常時付勢)されている。可動シェード30Aの上端縁30aは、光軸Ax上にある投射レンズ11の後方焦点F位置にあって、リフレクタ25で反射されて光軸Axより上方に向かう光が可動シェード30Aでカットされるため、灯具ユニット18A(前照灯10A)はすれ違いビームL1を形成する。このとき、連携機構39A(操作アーム40A)を介して可動シェード30Aに連結されている摺動プランジャ130Aは、連携機構39A(操作アーム40A)によって規制された所定位置まで突出している。
一方、ソレノイド100Aへの通電時は、摺動プランジャ130Aが後退し、コ字型操作アーム40Aが仮想線で示すように前方(図10の左側)に移動する。このため、可動シェード30Aは、リターンスプリングの付勢力に抗して回動軸線Ay周り時計周りに回動し、可動シェード30Aの上端縁30aが光軸Axより下方位置となり、リフレクター25で反射されて光軸Axより上方に向かう光が可動シェード30Aでカットされないため、灯具ユニット18A(前照灯10A)は走行ビームを形成する。
その後、ソレノイド100Aへの通電が止むと、リターンスプリングの付勢力によって、可動シェード30Aは、図示しないストッパに当接する元の位置まで回動軸線Ay周りに回動して、すれ違いビームを形成する形態(図10参照)に戻る。このとき、可動シェード30Aの回動により、コ字型操作アーム40Aが後方(図10の右側)に押され、摺動プランジャ130Aが後方所定位置まで突出する。
なお、前記した第1,第2の実施例では、灯室16内に、投影レンズ11,光源23を挿着した略楕円体形状のリフレクタ25および可動シェード30(30A)を一体化した投射型(プロジェクタ型)灯具ユニット18(18A)が収容され、灯具ユニット18(18A)の近傍に設けたソレノイド100(100A)の駆動によって可動シェード30(30A)が回動軸線Ay周りに回動して灯具ユニット18(18A)の配光が切り替わる前照灯として説明されているが、灯具ユニットは投射型に限るものではない。
即ち、灯室内に、光源を挿着した放物面リフレクターに可動シェードを一体化した反射式灯具ユニットが収容され、灯具ユニットの近傍に設けたソレノイドの駆動によって可動シェードが回動軸線周りに回動して灯具ユニットの配光が切り替わる前照灯(例えば、特開2003−68116)にも適用できる。
また、前記した実施例では、可動シェードが回動軸線Ay周りに回動する構成として説明されているが、灯具ユニットの光軸を上下方向に横切る方向に可動シェードが移動するように構成される等、可動シェードが動作することですれ違いビームと走行ビームが切り替わるように構成されたものであれば、可動シェードは回動,揺動,摺動等、如何なる構造であってもよい。
また、前記した第1,第2の実施例では、ソレノイド100(100A)の摺動プランジャ130(130A)の進退動作と可動シェード30(30A)の回動を連携させるための連携機構39(39A)が、ロッド部材40,回転プレート55および摺動プランジャ130のコ字溝(切欠)132(下方延出プレート30b,操作アーム40A,40B)で構成されていたが、これらに限るものではなく、ソレノイドの摺動プランジャの進退動作と可動シェードの回動が連携するものであれば、如何なる連携機構であってもよい。さらに、可動シェードの構成は前記したように回動以外に、摺動,揺動等の種々の動作構成が考えられるので、ソレノイドの摺動プランジャの進退動作と可動シェードの動作が連携するものであれば、如何なる連携機構であってもよい。
本発明の第1の実施例に係る車両用前照灯の概略縦断面図で、可動シェードがすれ違いビーム形成位置にある形態の断面図である。 同前照灯の概略縦断面図で、可動シェードが走行ビーム形成位置にある形態の断面図である。 可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドの斜視図である。 回転プレートのプランジャ係合部と摺動プランジャのコ字溝との係合位置における断面図である。 同ソレノイドの分解斜視図である。 ソレノイド本体の要部斜視図である。 給電用コネクタ部の底面斜視図である。 (a),(b),(c)は端子カバーを給電用コネクタ部に取着するとともに、連携機構の一部である回転プレートをソレノイド100に組み付ける様子を示す斜視図である。 (a)はプランジャ抜止用の係止突起による摺動プランジャ脱落防止機能を説明する説明図、(b)はプランジャ抜止用の係止突起による回転プレートと摺動プランジャのコ字溝間の係合逸脱防止機能を説明する説明図である。 本発明の第2の実施例に係る車両用前照灯の概略縦断面図で、可動シェードがすれ違いビーム形成位置にある形態の縦断面図である。 第2の実施例の要部である連携機構の詳細を示す分解斜視図である。
符号の説明
10,10A 車両用前照灯
11 投影レンズ
12 ランプボディ
14 前面カバー
16 灯室
18,18A 投射型灯具ユニット
Ax 前照灯(灯具ユニット)の光軸
Ay 可動シェードの回動軸線
23 光源である放電バルブ
25 リフレクタ
30,30A 可動シェード
30a シェードの上端縁
39,39A 摺動プランジャの進退動作と可動シェードの回動を連携させる連携機構
40 連携機構を構成するロッド部材
40A,40B 連携機構を構成する略コ字型操作アーム
55 連携機構を構成する回転プレート
55b 回転プレートに形成したロッド係合部
55c 回転プレートに形成したプランジャ係合部
100,100A 可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイド
101 ソレノイド本体
113 プランジャ出入口
116a,116b 接触端子
120 給電用コネクタ部
122 凹凸ランス係合部を構成する凸部
126 バスバー配線
127a ノイズ低減用ダイオード
130,130A 摺動プランジャ
132 摺動プランジャ先端側に形成したコ字溝(切欠)
131 摺動プランジャ先端面に形成した横溝
140 端子カバー
142 凹凸ランス係合部を構成する第1の凹部(矩形孔)
143 凹凸ランス係合部を構成する第2の凹部(矩形孔)
144 プランジャ抜止用の係止突起

Claims (3)

  1. ランプボディと前面カバーで形成された灯室内に、光源を挿着したリフレクタに配光切替用の可動シェードを一体化した灯具ユニットが設けられるとともに、前記可動シェードの近傍に可動シェード駆動用のアクチュエータであるソレノイドが設けられ、前記ソレノイドの摺動プランジャの進退動作に連携して前記可動シェードが動作して前記灯具ユニットの配光が切り替わる車両用前照灯において、
    前記ソレノイドのプランジャ出入口近傍に、接続端子を内蔵する樹脂製の給電用コネクタ部が形成されるとともに、該コネクタ部に取着された樹脂製の端子カバーにプランジャ抜止用の係止突起が形成されたことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記給電用コネクタ部は、前記摺動プランジャの突出方向に沿って延出するとともに、前記コネクタ部の延出端側から前記端子カバーをスライド係合させることで、両者の相対スライド面の所定位置に対向して設けられている凹部と凸部で構成された凹凸ランス係合部が係合するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記凹凸ランス係合部を構成する凹部と凸部の少なくともいずれか一方が、前記給電用コネクタ部と前記端子カバーの相対スライド方向に沿って複数設けられたことを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
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