JP2010000726A - 画像処理装置、記録装置、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、記録装置、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ライン単位で画像データ処理において、処理ラインに隣接した未処理ラインの画像処理に用いるデータを効率的に圧縮し、メモリ帯域を削減することができない。
【解決手段】まず、処理された画像データを圧縮し、次のラインの画像データの処理が第1の方向に行う処理であるのか、或いは、それとは反対の第2の方向に行う処理であるのかを判別する。次に、その判別結果に従って、圧縮された圧縮画像データのデータ編成を変更し、データ編成が変更された圧縮画像データをメモリに格納する。そして、そのメモリに格納された圧縮画像データを読み出して伸張し、伸張された画像データと処理された画像データのラインに隣接するラインの画像データとを用いて画像処理を行う。
【選択図】 図14

Description

本発明は画像処理装置、記録装置、及び画像処理方法に関し、特に、双方向にライン単位にデータ処理を行い隣接するラインでの画像処理に用いるデータを効率的に圧縮・伸張可能な画像処理装置、記録装置、及び画像処理方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータ(PC)や複写装置、ワードプロセッサ等のOA機器が広く普及しており、これらの機器の画像形成(記録)装置の一種としてインクジェット方式によりデジタル画像記録を行う装置が急速に発展、普及している。特に、OA機器の高機能化とともにカラーで画像を記録することが要求され、これに伴って様々なカラーインクジェット記録装置が開発されてきている。
一般にインクジェット記録装置は、記録ヘッドとインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備する。そして複数の吐出口からインク液滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にスキャンさせながら記録を行う一方、非記録時に記録幅に等しい量で記録紙を間欠搬送する。カラーインクジェット記録装置の場合、複数の記録ヘッドにより吐出される複数色のインク液滴の重ねあわせによりカラー画像を形成する。
この記録方法によれば、記録信号に応じてインクを微少な液滴として吐出口から記録媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を行う。また、この記録方法は、ノンインパクトであるため騒音が小さく、ランニング・コストが低いこと、装置が小型化しやすいこと、およびカラー化が容易であることなどの利点を有している。このため、コンピュータやワードプロセッサ等と併用され、あるいは単独で使用される複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置において、画像形成(記録)手段として広く用いられている。
一般に、カラーインクジェット記録では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のカラーインクにブラック(Bk)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現する。近年では、上記4色に加えて、インク濃度の低いライトシアン、ライトマゼンタや、レッド、グリーンなどの特色インクを加えることで、粒状性・階調性・色再現性の改善を図ったものが実用化されている。
ホストPCより入力された画像情報に基づくRGB多値形式などのラスタ画像データに対しては、CSCやガンマ補正などの色変換が施されてインクの色(例えば、Bk、C、M、Y)成分からなるの多値データに変換される。さらに、この多値データが誤差拡散法やディザ法などを用いた疑似階調処理によってインク色ごとの2値データに変換される。このようにして多値の画像データは記録ヘッドにおいて出力可能なデータ(ここでは2値データ)に変換される。
ディザ法は、その方式の特性上、解像度と階調性が背反条件となってしまう。例えば、高い階調性を得ようすると、大きいディザマトリクスを組まなければならず解像度が犠牲になる。また、誤差拡散法は、解像度と階調性に優れているが、ドットおよび白抜けのつながりが発生する点や、意図しない鎖状のテクスチャーが規則的に現れるなど、誤差拡散固有の問題点も指摘されている。この問題に対しては、例えば、特許文献1が誤差拡散で処理していく方向をライン単位で切り替えて誤差の拡散方向を均一にしないことで改善する方法を開示している。この方法を用いることで、解像度と階調性に優れかつ誤差拡散固有の画質問題も改善した、記録ヘッドに出力可能な画像データが生成可能となる。
誤差拡散法では、処理画素と同一ライン以外の画素へ誤差を伝播させるために、ライン処理ごとに次のラインへの拡散誤差を格納するための誤差メモリを備える必要がある。誤差拡散の処理方向を切り替える手法を用いた場合の次のラインへの拡散誤差は、処理方向と同じ方向で生成され、誤差メモリに格納される。
誤差メモリに対するバンド幅の要求は多くの問題を引き起こすこととなる。1つ目の大きな問題は疑似階調処理性能そのものに与える影響である。高いバンド幅を要求される誤差メモリへのアクセスがネックとなって十分な疑似階調処理性能が発揮できない場合がある。2つ目の大きな問題はシステム全体に対する影響である。装置全体の生産コストを低くする目的から、他のデータ処理やシステム制御に必要なメモリとシステムメモリを物理的に共用するシステムでは、誤差メモリ空間への高い頻度のアクセスが他の画像データ処理やシステム動作に悪影響を及ぼしてしまう。
なお、このような画像データ処理の過程で生じるデータ入出力アクセス頻度の高いメモリバンド幅の要求は量子化処理に固有の問題ではない。むしろ、各種フィルタ処理、解像度変換、圧縮伸張、色変換・補正、ラスタライズなど、多くの画像データ処理に共通の課題と言える。
データ処理方向が異なる画像処理に対して、データを圧縮する方法も提案されている。特許文献2には、データを圧縮してメモリに格納し、データを180度回転するか否かによってデータの読み出し方法を変更しながら伸張データを作成する方法が開示されている。この例では、回転するか否かによってデータの左右および上下をスワップする操作が必要となる。
特開平3−151762号公報 特許第3410122号公報
しかしながら上記従来例では、高解像度の画像を高速に処理するためには、非常に高いメモリ帯域が必要となるという問題があった。
例えば、閾値や拡散係数の補正制御を考慮した発生誤差データが12ビットで表せるとすると、インク色ごとに1ラスタの画素数に12ビットを乗じた容量のメモリが要求される。例えば、処理画素と同一ラインのほかに下方の1ラインに誤差を拡散する場合、インク色6色、解像度1200dpi、最大記録幅24インチに対応するには、メモリ容量は6色×24インチ×1200dpi×12ビット×1ライン=260Mバイトとなる。
疑似階調処理を含む画像データ処理をシステム全体の制御の中心となるシステムLSI内部で実現する場合、このような誤差メモリをLSIに内蔵するSRAMで構成するとコストアップにつながることもある。従って、システムLSIに外部接続されるシステムメモリを共用する形態が望ましい。しかしながら、ある画素の処理に着目すると、1色につき誤差データの読み出し1回と書き込み1回のアクセスが発生するため、6色処理の場合には合計12回の誤差メモリへのアクセスが必要になる。仮に、動作周波数200MHzで画素あたり2サイクル処理を実現しようとすると、200MHz/2×12回×12ビット=1.8Gバイト/秒という非常に高いメモリ帯域が要求されることになる。
また、メモリ帯域削減のために拡散誤差を圧縮後にメモリに格納することを試みた場合ではライン単位で誤差拡散処理の方法を任意に切り替えられてしまうため、伸張する際に圧縮データのスワップ必要性を判断する仕組みが不可欠となる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ライン単位で処理方向を切り替え、処理ラインに隣接した未処理ラインへのデータを効率的に圧縮し、メモリ帯域を削減する画像処理装置とその方法及びその装置を用いた記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、以下のような構成からなる。
即ち、ライン形式の画像データをライン毎に処理する画像処理装置であって、処理された画像データを圧縮する圧縮手段と、次のラインの画像データの処理が第1の方向に行う処理であるのか、或いは、前記第1の方向とは反対の第2の方向に行う処理であるのかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に従って、前記圧縮手段により圧縮された圧縮画像データのデータ編成を変更する変更手段と、前記変更手段によりデータ編成が変更された圧縮画像データを格納するメモリと、前記メモリに格納された圧縮画像データを読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された画像データと前記処理された画像データのラインに隣接するラインの画像データとを用いて画像処理を行う画像処理手段とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、上記構成の画像処理装置を用いた記録装置であって、複数の色のインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とする記録装置を備える。
さらに他の発明によれば、ライン形式の画像データをライン毎に処理する画像処理方法であって、処理された画像データを圧縮する圧縮工程と、次のラインの画像データの処理が第1の方向に行う処理であるのか、或いは、前記第1の方向とは反対の第2の方向に行う処理であるのかを判別する判別工程と、前記判別工程における判別結果に従って、前記圧縮工程において圧縮された圧縮画像データのデータ編成を変更する変更工程と、前記変更工程においてデータ編成が変更された圧縮画像データをメモリに格納する格納工程と、前記メモリに格納された圧縮画像データを読み出して伸張する伸張工程と、前記伸張工程において伸張された画像データと前記処理された画像データのラインに隣接するラインの画像データとを用いて画像処理を行う画像処理工程とを有することを特徴とする画像処理方法を備える。
従って本発明によれば、ライン単位で画像処理において、処理ラインに隣接した未処理ラインでの画像処理に用いるデータを効率的に圧縮することができるので、そのデータを格納するメモリアクセス帯域を削減することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録要素」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置本体の概略説明(図1〜図2)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の外観斜視図であり、図2は図1に示したインクジェット記録装置のアッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図1〜図2に示されるように、インクジェット記録装置(以下、記録装置)2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられている。記録紙等の記録媒体(以下、記録媒体)は手差し挿入口88又はロール紙カセット89から記録装置内部へと供給される。インクジェット記録装置は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された記録媒体を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、操作パネル部12、インク供給ユニット8が配設されている。操作パネル部12の裏側には制御ユニット5が配設される。
このような構成の記録装置2はA0、B0などのポスタサイズの大きな画像を記録することができる。
図2に示されているように、記録装置2は、記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70と、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)4を備えている。キャリッジ4にはキャリッジモータ(不図示)の駆動力がキャリッジベルト(以下、ベルト)270を介して伝えられ、矢印A方向に往復移動する。キャリッジ4にはインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)11が装着される。記録ヘッド11の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良は回復ユニット9により解消される。
この記録装置の場合、キャリッジ4には、記録媒体にカラー記録を行うために、4つのカラーインクに対応して4つのヘッドからなる記録ヘッド11が装着されている。即ち、記録ヘッド11は、K(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。このような構成のため、インク供給ユニット8にはKインク、Cインク、Mインク、Yインクを夫々収容する4つのインクタンクが含まれる。
以上の構成で記録媒体に記録を行う場合、まず、搬送ローラ70によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送する。その後、キャリッジ4により記録ヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により記録媒体を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
即ち、ベルト270およびキャリッジモータによってキャリッジ4が図2に示された矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって記録媒体が副走査方向に搬送され、その後、再び図2中の矢印A方向にキャリッジを走査することにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、その記録媒体はスタッカ90内に排紙され、例えば、A0サイズ1枚分の記録が完了する。
図3は、記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、記録装置2は画像形成コントローラ101とプリンタエンジン118で構成される。
画像形成コントローラ101は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から印刷指示および印刷用の画像データを受信し、受信した画像データをプリンタエンジン118で印刷可能な構成の二値画像データに変換して出力する機能を提供する。画像形成コントローラ101は、CPU102、画像処理部103、プリンタエンジンインタフェース104、通信インタフェース105、拡張バス回路106、RAMコントローラ107、およびROMコントローラ108を備えている。さらに、これらブロックはそれぞれバスライン110a〜110gを介してシステムバスブリッジ109に接続されている。この実施例では、これらのブロックはシステムLSIとして一つのパッケージに封止された画像形成コントローラASIC111として実現されている。
また、画像形成コントローラ101は、機能拡張ユニットを装着する拡張スロット112とRAM115とROM117を備えるほか、図1〜図2に示した操作部や表示部、電源回路部(不図示)等から構成される。
CPU102は、画像形成コントローラ101全体の制御を司る。CPU102は、ROM117またはRAM115に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ホスト装置から受信した画像データを二値画像データである画像形成データに変換するための画像処理部103を制御する。また、CPU102は、ホスト装置と通信するための通信インタフェース105の制御や通信プロトコルの解釈、画像処理部103で生成された画像形成データをプリンタエンジン118へ転送するためのプリンタエンジンインタフェース104の制御等を行う。
画像処理部103は、ホスト装置から受信した画像データをプリンタエンジン118で印刷可能な二値画像データに変換する機能を備えている。なお、画像処理部103の詳細な構成については図を参照して後述する。
プリンタエンジンインタフェース104は、画像形成コントローラ101とプリンタエンジン118との間でデータの送受信を行う。プリンタエンジンインタフェース104はDMAC(ダイレクトメモリアクセスコントローラ)を有し、画像処理部103で生成されRAM115に格納された二値画像データをRAMコントローラ107を介して順次読出してプリンタエンジン118に転送する。
通信インタフェース105は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のホスト装置との間でデータの送受信を行う機能を備え、ホスト装置から受信した画像データを、RAMコントローラ107を介してRAM115に格納する。通信インタフェース105は、USBやIEEE1394などの高速シリアル通信、IEEE1284などのパラレル通信、あるいは100BASE−TX等のネットワーク通信など種々の通信プロトコルに対応している。また、これらの複数の通信プロトコルの内の1つに対応する構成でもよい。さらには、有線通信プロトコルに限らず、無線通信プロトコルに対応する構成であっても良い。
拡張バス回路106は、拡張スロット112に装着した機能拡張ユニットを制御する機能を備え、拡張バス113を介して機能拡張ユニットにデータを送信する制御と、機能拡張ユニットが出力するデータを受信する制御とを行う。拡張スロット112には、USBやIEEE1394、IEEE1284、あるいはネットワーク通信などホスト装置との通信機能を提供する通信ユニットや、大容量記憶機能を提供するハードディスクドライブユニットなどが装着可能である。
なお、画像処理部103、通信インタフェース105、および拡張バス回路106は、プリンタエンジンインタフェース104と同様にDMACを有し、メモリアクセス要求を発行する機能を備えている。
RAMコントローラ107は、RAMバス114を介して画像形成コントローラASIC111に接続されたRAM115の制御を行う機能を備えている。RAMコントローラ107はCPU102とDMACを有する各ブロックとRAM115との間で、書き込みまたは読み出しされるデータの中継を行う。RAMコントローラ107は、CPU102および各ブロックからの読み出し要求や書き込み要求に応じて必要な制御信号を生成してRAM115への書き込みやRAM115からの読み出しを実現する。
ROMコントローラ108は、ROMバス116を介して画像形成コントローラASIC111に接続されたROM117の制御を行う機能を備えている。ROMコントローラ108は、CPU102からの読み出し要求に応じて必要な制御信号を生成して、予めROM117に格納されたプログラムやデータを読み出し、システムバスブリッジ109を介してCPU102に読み出した内容を送り返す。また、ROM117がフラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能なデバイスで構成される場合、ROMコントローラ108は必要な制御信号を発生してROM117の内容を書き換える機能を備える。
システムバスブリッジ109は、画像形成コントローラASIC111を構成する各ブロック間を接続する機能を備えるほか、複数のブロックから同時にアクセス要求が発行された場合に、バス権を調停する機能を備えている。CPU102とDMACを有する各ブロックがRAMコントローラ107を介してRAM115へのアクセス要求をほぼ同時に発行する場合があり、システムバスブリッジ109は予め指定された優先順位に従って適切に調停を行うことができる。
RAM115は同期DRAM等で構成され、CPU102が実行するプログラムの一時的な格納、画像処理部103において生成された画像形成データの一時的な記憶、およびCPU102のワークメモリなどの機能を提供するメモリブロックである。また、RAM115は、通信インタフェース105がホスト装置から受信した画像データの一時的なバッファリングや拡張バス113を介して接続された機能拡張ユニットとの間で受け渡しされるデータの一時保存などの機能を提供する。
ROM117はフラッシュメモリ等で構成され、CPU102が実行するプログラムおよびプリンタ制御に必要なパラメータを格納する。フラッシュメモリは電気的に書換え可能な不揮発性のデバイスであり、決められたシーケンスに従うことによりプログラムやパラメータを書き換えることが可能である。
このほか、各回路ブロックは動作モード等を設定するレジスタを備え、CPU102はレジスタアクセスバス(不図示)を介して各回路ブロックの動作モード等を設定することが可能である。
プリンタエンジン118は、画像形成コントローラ101から送出される二値画像データに基づいて記録媒体上に画像を印刷する印刷機構である。
この実施例では、プリンタエンジン118は、図1〜図2を参照して説明したように、インクジェット記録を行うものである。そして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、黒(Bk)、ライトシアン(LC)、及びライトマゼンタ(LM)の6色、或いは、C、M、Y、Bkの4色インクによって画像を記録する。
次に、記録装置の画像処理部103について、図面を参照して説明する。
図4は、画像処理部103の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
画像処理部103は、色変換処理部201と、量子化処理部202と、誤差データ圧縮部203と、誤差データ伸長部204と、レジスタ205と、画像データリードDMAC206と、画像データライトDMAC207とを含む。さらに、誤差データリードDMAC208と、誤差データライトDMAC209とも含む。
色変換処理部201は、ホスト装置から受信したライン形式の多値の入力画像データの色空間をプリンタエンジン118のインク色で表される色空間に変換する。この実施例では、ホスト装置からの多値の画像データは、各画素が赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれ8ビットで表現されるカラー画像データとする。色変換処理部201では、この入力画像データの各画素を、プリンタエンジン118のインク色であるC、M、Y、K、LC、及びLMのそれぞれ10ビットで表現される色空間に変換する。また、色変換処理部201では、プリンタエンジン118の出力特性に応じたガンマ補正もあわせて行われる。
量子化処理部202は、各色成分について誤差拡散法による二値化処理を行う。量子化処理部202では、周辺画素から拡散される誤差を注目画素に加算し、閾値と比較することで二値化処理、すなわち量子化処理を行う。このとき発生する量子化誤差は周辺の未処理の画素へ拡散され、全体として画像データの濃度が保存される。
誤差データ圧縮部203は、量子化処理部202で未処理の周辺画素に拡散する拡散誤差のうち、隣接ラインの画素に拡散する誤差データのデータ量を圧縮する。圧縮処理された誤差データは誤差データライトDMAC209に送られ、誤差メモリに格納される。なお、この実施例に係る記録装置の誤差データの圧縮処理方法については図を参照して後述する。
誤差データ伸長部204は、誤差データ圧縮部203により圧縮処理された誤差データ(圧縮画像データ)を元のデータに伸長する。誤差データ伸長部204は、誤差データリードDMAC208を介して圧縮処理された誤差データを受け取り、伸長処理を行った後、復元した誤差データを量子化処理部202に転送する。
さて、図5は誤差データの構成を示す図である。
この実施例では隣接ラインに拡散する誤差データは、各インク色成分とも図5(a)に示すように正負の符号1ビットを含めて11ビットで表現され、負数は2の補数により表される。正の誤差データは図5(b)に示すようにMSBが「0」のデータであり、負の誤差データは図5(c)に示すようにMSBが「1」のデータである。
図4に戻って再び、画像処理部103の説明を続ける。
レジスタ205は、画像処理の開始を指示する画像処理起動レジスタや実行する画像処理の内容およびパラメータを指定するコマンド・パラメータレジスタ等を備えたレジスタ群から構成される。また、レジスタ205は、圧縮処理および伸長処理に関するパラメータを設定するレジスタを有している。
画像データリードDMAC206は、RAM115に格納された入力画像データを読み出すためのDMACである。また、画像データライトDMAC207は、入力画像データに対して量子化処理を行って生成された二値画像データをRAM115に格納するためのDMACである。
誤差データリードDMAC208は、隣接ラインから拡散される誤差データを誤差メモリから読み出すためのDMACである。また、誤差データライトDMAC209は、隣接ラインに拡散する誤差データを誤差メモリに格納するためのDMACである。なお、この実施例では、誤差メモリはRAM115の一部として構成される。
以下、量子化処理部202の動作を詳細に説明する。
まず、量子化処理部202は、色変換処理部201から出力された注目画素の画像データに、前ラインからの拡散誤差データを読み出して加算する。前ラインからの拡散誤差データは誤差データ圧縮部203により圧縮処理されてRAM115に格納されている。RAM115から読み出した誤差データは誤差データ伸長部204により伸長処理されて元の拡散誤差データが復元され、量子化処理部202に送られる。また、注目画素には同一ラインの処理済みの画素からも拡散誤差が加算される。同一ラインからの拡散誤差は、量子化処理部202内のバッファ(不図示)に一時的に記憶されている。同一ラインおよび前ラインからの誤差を拡散した後、それぞれの色成分ごとに閾値と比較して量子化を行い、出力データを画像データライトDMAC207によってRAM115に格納する。
図6は誤差拡散処理に用いる誤差拡散マトリクスを示す図である。図6において、「P」で示される画素が注目画素である。
量子化処理によって発生する量子化誤差は、図6に示す拡散係数にしたがって、未処理の周辺画素に拡散される。このうち、図6に「A」および「B」で示す同一ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファ(不図示)に保存する。また、図6に「C」、「D」および「E」で示す隣接ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファにいったん記憶され、同一画素へ拡散する拡散誤差をすべて足し合わせる。合算された拡散誤差は誤差データ圧縮部203で圧縮処理され、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納される。
図7は誤差拡散の様子を模式的に示す図である。
図7において「X」で示す画素への拡散誤差は、次の三つの拡散誤差を合算したものとなる。三つの拡散誤差とは、図7(a)の注目画素「R」から図6に示す拡散係数「E」の画素への拡散誤差、図7(b)の注目画素「S」画素から拡散係数「D」の画素への拡散誤差、及び、図7(c)の注目画素「T」から拡散係数「C」の画素への拡散誤差である。
画像処理部103は、CPU102からレジスタ205への書き込みによって画像処理の開始を指示されると、RAM115に格納された画像データを一方端の画素から他方端の画素まで順次読み出して、上述の色変換処理および量子化処理を行う。ライン処理が終了すると画像処理部103はCPU102に対して割り込みを発行して処理の完了を通知する。CPU102からの指示により副走査方向に隣接する画素列について同様に処理を行うことで画像データ全体の二値化処理が実現できる。二値化された出力画像データは順次RAM115に格納され、これをプリンタエンジンインタフェース104を介してプリンタエンジン118へ送出することで記録媒体への記録が行われる。
図8は、この実施例に従う記録装置の画像データの処理方向を示したものである。
この実施例では、1ライン毎に画像のライン1(1201)、ライン2(1202)、ライン3(1203)の順で画像データ処理を行う。ライン1(1201)の画像処理は、矢印の方向、つまり左から右(第1の方向)に処理することを示している。同様にライン2(1202)は右から左(第2の方向)、ライン3は左から右に画像処理することを示している。ライン1を処理する際には、次のラインのライン2の画像処理方向が決定された状態で開始される。同様に、ライン2を画像処理する場合にはライン3の処理方向が決定された状態で開始される。
以下、本発明の実施例に係る記録装置の動作を図を参照して詳細に説明する。
図9は記録装置が画像データを量子化処理する場合の画像処理部の動作手順を示すフローチャートである。画像処理部103は量子化処理の実行を指示されると図9に示すフローチャートに従った画像処理動作を実行し、量子化処理を行う。
即ち、ステップS601において、画像処理部601は、画像処理するラインのデータ処理方向と、次のラインの処理方向の情報を動作モードレジスタから入手する。
ステップS602で画像処理部601は、注目画素の画像データを画像データリードDMAC206を介してRAM115から読み出す。
次に、ステップS603で画像処理部103は、注目画素を色変換処理部201によりインク色で表現される画像データに変換する。
さらに、ステップS604で画像処理部103は、注目画素の画像データをC、M、Y、K、LC、及びLMの各色成分ごとに誤差拡散法により量子化する。なお、このステップの量子化処理に係る処理の詳細は図を参照しつつ後述する。
ステップS605で画像処理部103は、1ラインの画像処理が終了したか否かを判定し、未処理の画素が残っている場合、処理はステップS601へ戻り、1ラインの全ての画素の処理が終了している場合は処理を終了する。
ここで、図10を参照して、ステップS604の量子化処理手順を詳細に説明する。
図10は量子化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
その量子化処理において、ステップS701で画像処理部103は、RAM115に格納されている圧縮処理された前ラインからの拡散誤差を誤差データリードDMAC208を介して読み出す。読み出した誤差データは誤差データ伸長部204によって伸長し、画像データに加算する。
次に、ステップS702で画像処理部103は、量子化処理部202内のバッファに格納された同一ラインからの拡散誤差を画像データに加算する。
ステップS703で画像処理部103は、周辺画素からの量子化誤差を拡散した画像データをレジスタ(不図示)に格納された閾値と比較して二値画像データを生成する。
ステップS704で画像処理部103は、生成した二値画像データを画像データライトDMAC207を介してRAM115へ書き込む。
最後に、ステップS705で画像処理部103は、図6に示した拡散係数に従って発生した量子化誤差を周辺の量子化未処理画素に拡散してこの処理を終了する。このステップにより拡散される量子化誤差のうち同一ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファに格納する。一方、隣接ラインへの拡散誤差はいったんバッファに格納し、所定画素への拡散誤差を全て合算した後、誤差データ圧縮部203により圧縮処理を行って、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納される。
以下、上記構成の記録装置が実行する画像データ処理における誤差拡散データの取り扱いに関する2つの実施例を説明する。
図11は誤差データ圧縮部203の動作手順を示すフローチャートである。
ステップS801では、誤差データ圧縮部203は、量子化処理部202から受け取った拡散誤差データの符号部と数値部の上位6ビットが一致するか否かを判定する。ここで、符号部と数値部の上位6ビットが一致する場合はステップS802へ進み、一致しない場合はステップS803へ進む。なお、符号部と比較する数値部の上位ビット数はレジスタ205のレジスタ(不図示)に設定する。
さて、符号部と数値部の上位6ビットが一致すると判定された場合、ステップS802において、誤差データ圧縮部203は、誤差データの符号部と数値部の下位4ビットに識別子「0」を連接して誤差データを圧縮し、ステップS804へ進む。一方、符号部と数値部の上位6ビットが一致しないと判定された場合、ステップS803で、誤差データ圧縮部203は、符号部と10ビットの数値部に識別子「1」を連接し、ステップS804へ進む。
ステップS804で誤差データ圧縮部203は、C、M、Y、K、LC、及びLMの全ての色成分について圧縮処理が終了したか否かを判定する。未処理の色成分のデータが残っている場合はステップS801へ進み、全ての色成分のデータについて圧縮処理が終了している場合はステップS805へ進む。
ステップS805では、ステップS601で指定された次のラインの処理方向が、右から処理するか、左から処理するかを判別する。左から右へ、即ち、第1の方向に処理する場合はステップS806へ進み、右から左へ、即ち、第1の方向とは反対の第2の方向に処理する場合はステップS807へ進む。
ステップS806では、誤差データ圧縮部203は、圧縮処理した全ての色成分の誤差データを識別子・誤差データの順で連接し、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納し、その後、処理を終了する。
ステップS807では、誤差データ圧縮部203は、圧縮処理した全ての色成分の誤差データを誤差データ・識別子の順で連接し、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納し、その後、処理を終了する。
以上のような処理を行うことにより誤差データの圧縮が可能になる。
図12と図13とは誤差データの例を示す図である。
例えば、図12(a)に示すように符号部が「0」である正の誤差データで、数値部の上位6ビットが「000000」である誤差データは、図12(b)に示す符号部「0」と数値部の下位4ビットに識別子「0」を付加した6ビットのデータに変換される。
同様に、図13(a)に示すように符号部が「1」である負の誤差データで、数値部の上位6ビットが「111111」である誤差データは、図13(b)に示す符号部「1」と数値部の下位4ビットに識別子「0」を付加した6ビットのデータに変換される。
一方、符号部と数値部の上位6ビットが一致しない場合は、図12(c)と図13(c)に示すように元の誤差データに識別子「1」を連接した12ビットのデータに変換される。従って、誤差データの絶対値が16よりも小さい場合は、11ビットで表現される元の誤差データが6ビットのデータに圧縮され、RAM115へのアクセスを低減することが可能になる。
図14は圧縮データのデータ編成と非圧縮データのデータ編成とを示す図である。
さらに、図8と図14を参照して、ステップS806とステップS807における識別子と誤差データの書き込み順序を詳細に説明する。
まず、図8に示したようにデータ処理方向がライン毎に異なっている場合を例に説明する。ライン1(1201)をデータ処理した際に生成される誤差データをメモリに格納する場合、隣接した未処理ラインであるライン2(1202)のデータ処理方向は右から左であるので、ステップS807が実行される。従って、データを圧縮する場合は図14の1303、データを圧縮しない場合は図14の1304のように誤差データ・識別子の順で連接する。このようにデータ編成が変更された誤差データが格納される。
次に、ライン2(1202)をデータ処理した際に誤差データをメモリに格納する場合、隣接した未処理ラインであるライン3(1203)のデータ処理方向は左から右であるので、ステップS806が実行される。従って、データを圧縮する場合は図14の1301、データを圧縮しない場合は図14の1302のように識別子・誤差データの順で連接する。このようにデータ編成が変更された誤差データが格納される。
図15は図14で説明した圧縮操作後の誤差データのメモリへ格納を模式的に示した図である。
図15において、誤差1は図8のライン1(1201)で生成された誤差データ群であり、誤差2は図8のライン2(1202)で生成された誤差データ群である。誤差1のデータはライン1(1201)の処理方向と同じく左から右へ格納される。同様に、誤差2のデータはライン2(1202)の処理方向と同じく右から左へ格納される。
次に、圧縮された拡散誤差データを誤差データ伸長部により伸長処理する手順について詳細に説明する。
図16は誤差データ伸長部204の動作手順を示すフローチャートである。
ステップS1101で誤差データ伸長部204は、誤差データリードDMAC208を介してRAMからデータ処理方向と同じ方向に読み出した圧縮処理された誤差データについて、先頭の1ビットの識別子が「0」であるかを判定する。ここで、識別子が「0」の場合はステップS1102へ進み、識別子が「1」の場合はステップS1103へ進む。
ステップS1102では、誤差データ伸長部204は、識別子に続く数値部が4ビットの誤差データを数値部が10ビットの誤差データに伸長する。この処理により、図12(b)と図13(b)とに示す圧縮処理された誤差データがそれぞれ、図12(a)と図13(a)とに示す数値部が10ビットの元の誤差データに復元される。
一方、識別子が「1」の場合、ステップS1103で誤差データ伸長部204は、先頭の識別子1ビットを削除して11ビットの誤差データを復元する。この処理により、図12(c)と図13(c)とに示す形式のデータから識別子が取り除かれ、符号部と10ビットの数値部からなる誤差データが復元される。
ステップS1104で誤差データ伸長部204は、C、M、Y、K、LC、及びLMの全ての色成分のデータについて伸長処理が終了したか否かを判定する。未処理の色成分が残っている場合、処理はステップS1101へ戻り、全ての色成分について伸長処理が終了している場合はステップS1105へ進む。
ステップS1105では、誤差データ伸長部204は、伸長した全ての色成分の誤差データを量子化処理部202に転送し、この処理を終了する。
従って以上説明した実施例に従えば、誤差データの絶対値が16よりも小さい場合は、11ビットで表現される元の誤差データを6ビットのデータに圧縮して格納するので、データ量が削減され、RAM115へのアクセス帯域を低減することができる。
ここでは記録装置が二つの圧縮処理方法を有する場合の実施例について説明する。
図17は誤差データ圧縮部203の動作手順を示すフローチャートである。
ステップS1501では、誤差データ圧縮部203は、量子化処理部202から受け取った拡散誤差データの符号部と数値部の上位7ビットが一致するか否かを判定する。符号部と数値部の上位7ビットが一致する場合はステップS1503へ進み、一致しない場合はステップS1502へ進む。
符号部と数値部の上位7ビットが一致しないと判定された場合、ステップS1502で、誤差データ圧縮部203はさらに、誤差データの符号部と数値部の上位4ビットが一致するか否かを判定する。符号部と数値部の上位4ビットが一致する場合はステップS1504へ進み、一致しない場合はステップS1505へ進む。なお、ステップS1501とステップS1502で符号部と比較する数値部の上位ビット数はそれぞれ、レジスタ205の異なる領域(不図示)に設定する。
ステップS1501で符号部と数値部の上位7ビットが一致すると判定された場合、ステップS1503で、誤差データ圧縮部203は、誤差データの符号部と数値部の下位3ビットに識別子「10」を連接して誤差データを圧縮する。その後、処理はステップS1506に進む。また、ステップS1502で符号部と数値部の上位4ビットが一致すると判定された場合、ステップS1504で、誤差データ圧縮部203は、誤差データの符号部と数値部の下位6ットに識別子「0」を連接して誤差データを圧縮する。その後、処理はステップS1506に進む。
一方、ステップS1502で符号部と数値部の上位4ビットが一致しないと判定された場合、ステップS1505で、誤差データ圧縮部203は、符号部と10ビットの数値部に識別子「11」を連接する。その後、処理はステップS1506に進む。
ステップS1506で誤差データ圧縮部203は、C、M、Y、K、LC、及びLMの全ての色成分のデータについて圧縮処理が終了したか否かを判定する。未処理の色成分データが残っている場合、処理はステップS1501へ戻り、全ての色成分について圧縮処理が終了している場合、処理はステップS1507へ進む。
ステップS1507〜ステップS1508では、誤差データ圧縮部203は、圧縮処理した全ての色要素の誤差データを実施例1と同様に連接し、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納し、この処理を終了する。ステップS1509は、実施例1と異なり識別子内のビットをスワップして誤差データと連接し、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納し、この処理を終了する。なお、ステップS1508とS1509の処理は互いに対して排他的であり、次のラインの処理方向が右から左に進むか、或いは、右から左に進むかのステップS1507での判別結果に従って、ステップS1508、S1509いずれかが選択される。
以上のような処理を行うことにより誤差データの圧縮が可能になる。
図18〜図19は、この実施例に従う誤差データの圧縮形式を示す概念図である。
図18(a)に示す符号部が「0」である正の誤差データで数値部の上位7ビットが「0000000」である誤差データは、図18(b−1)(b−2)に示す符号部「0」と数値部の下位3ビットに識別子「10」を付加した6ビットのデータに変換される。ステップS1508の処理を行った結果を(b−1)、ステップS1509の処理を行った結果を(b−2)として示している。なお、(d−1)と(d−2)、(e−1)と(e−2)も同様な関係であり、以下の説明では(b)、(d)、(e)と総称する。
図19(a)に示す符号部が「1」である負の誤差データで数値部の上位7ビットが「1111111」である誤差データは、図19(b−1)(b−2)に示す符号部「1」と数値部の下位3ビットに識別子「10」を付加した6ビットのデータに変換される。
また、図18(c)に示す符号部が「0」で、数値部の上位4ビットが「0000」である誤差データは、図18(d−1)(d−2)に示す符号部と数値部の下位6ビットに識別子「0」を付加した8ビットのデータに変換される。同様に、図19(c)に示す符号部が「1」で、数値部の上位4ビットが「1111」である誤差データは、図19(d−1)(d−2)に示す符号部と数値部の下位6ビットに識別子「0」を付加した8ビットのデータに変換される。
一方、符号部と数値部の上位7ビットと4ビットが共に一致しない場合は、図18(e−1)(e−2)と図19(e−1)(e−2)に示すように元の誤差データに識別子「11」を連接した13ビットのデータに変換される。
従って以上説明した実施例に従えば、誤差データの絶対値が8よりも小さい場合は、11ビットで表現される元の誤差データが6ビットのデータに圧縮される。また、誤差データの絶対値が8以上で64よりも小さいときは、誤差データが8ビットのデータに圧縮される。このようにこの実施例によれば、誤差データの絶対値に応じて誤差データを圧縮するので、データ量が削減され、RAM115へのアクセス帯域を低減することが可能になる。
なお、上述の実施例では識別子は固定値であるとして説明した。しかし、本発明はこれによって限定されるものではなく、他の識別子を用いる画像処理装置や、任意の識別子を設定可能な画像処理装置であっても良いことはいうまでもない。
また、上記実施例では、圧縮画像データとして量子化処理により二値化する場合の誤差データに関して説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、隣接したライン間で画像処理するデータに関しても本発明は適用できる。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出のために熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いて記録の高密度化、高精細化が達成できる。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
上記実施例においては、画像処理装置として、インクジェット記録装置の実施例を示したが、デジタルテレビや電子写真方式に従って画像処理を行う装置であってもよい。
インクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 図1〜図2に示したインクジェット記録装置の制御構成を示す概略ブロック図である。 画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。 誤差データの構成を示す概念図である。 誤差拡散マトリクスを示す図である。 誤差の累積方法を概念的に示す図である。 画像データの処理方向を示す概念図である。 画像データ処理を概要を示すフローチャートである。 誤差拡散処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に従う誤差データの圧縮処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に従う誤差データの圧縮形式を示す概念図である。 本発明の実施例1に従う誤差データの圧縮形式を示す概念図である。 本発明の実施例1に従う識別子とデータの連接を示す概念図である。 本発明の実施例1に従う誤差データのメモリへの格納状態を模式的に示す図である。 本発明の実施例1に従う誤差データの復号処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に従う誤差データの圧縮処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に従う誤差データの圧縮形式を示す概念図である。 本発明の実施例2に従う誤差データの圧縮形式を示す概念図である。
符号の説明
102 CPU
103 画像処理部
107 RAMコントローラ
115 RAM
118 プリンタエンジン
201 色変換処理部
202 量子化処理部
203 誤差データ圧縮部
204 誤差データ伸張部
205 レジスタ

Claims (9)

  1. ライン形式の画像データをライン毎に処理する画像処理装置であって、
    処理された画像データを圧縮する圧縮手段と、
    次のラインの画像データの処理が第1の方向に行う処理であるのか、或いは、前記第1の方向とは反対の第2の方向に行う処理であるのかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に従って、前記圧縮手段により圧縮された圧縮画像データのデータ編成を変更する変更手段と、
    前記変更手段によりデータ編成が変更された圧縮画像データを格納するメモリと、
    前記メモリに格納された圧縮画像データを読み出して伸張する伸張手段と、
    前記伸張手段により伸張された画像データと前記処理された画像データのラインに隣接するラインの画像データとを用いて画像処理を行う画像処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記圧縮手段は、圧縮データと非圧縮データとを識別する識別子を画像データに連接することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変更手段は、前記判別手段による判別結果に従って、前記識別子を前記画像データに連接する位置をスワップすることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記圧縮手段は、複数の圧縮処理方法を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像データは多値の画像データであり、
    前記画像処理は前記多値の画像データを誤差拡散法に従って二値化処理することを含み、
    前記メモリは、前記二値化処理によって発生する誤差データを格納する誤差メモリであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記二値化処理は、隣接する複数のラインの画像データを用いることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置を用いた記録装置であって、
    複数の色のインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とする記録装置。
  8. 前記画像データは、前記複数の色のインクに対応した色成分のデータを有する多値のカラー画像データであることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. ライン形式の画像データをライン毎に処理する画像処理方法であって、
    処理された画像データを圧縮する圧縮工程と、
    次のラインの画像データの処理が第1の方向に行う処理であるのか、或いは、前記第1の方向とは反対の第2の方向に行う処理であるのかを判別する判別工程と、
    前記判別工程における判別結果に従って、前記圧縮工程において圧縮された圧縮画像データのデータ編成を変更する変更工程と、
    前記変更工程においてデータ編成が変更された圧縮画像データをメモリに格納する格納工程と、
    前記メモリに格納された圧縮画像データを読み出して伸張する伸張工程と、
    前記伸張工程において伸張された画像データと前記処理された画像データのラインに隣接するラインの画像データとを用いて画像処理を行う画像処理工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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