JP2010000713A - インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム - Google Patents
インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010000713A JP2010000713A JP2008162085A JP2008162085A JP2010000713A JP 2010000713 A JP2010000713 A JP 2010000713A JP 2008162085 A JP2008162085 A JP 2008162085A JP 2008162085 A JP2008162085 A JP 2008162085A JP 2010000713 A JP2010000713 A JP 2010000713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scanning direction
- print data
- inkjet
- main scanning
- inkjet heads
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】バンディングの発生を抑制して印刷画質を向上させる。
【解決手段】ヘッドユニット6に設けられるインクジェットヘッド7a,7bは、それぞれ搬送方向Bに沿って一列に並んだノズル列8が設けられるとともに、互いのノズル列8が搬送方向Bにおいて一部重複するように配置されている。そして、印刷データをインクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付ける制御部は、印刷データの繋ぎ目を主走査方向Aに沿って搬送方向Bに変動させて、インクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付ける。これにより、各インクジェットヘッド7a,7bにより形成される印刷画像の繋ぎ目を搬送方向Bに拡散させることができるため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】ヘッドユニット6に設けられるインクジェットヘッド7a,7bは、それぞれ搬送方向Bに沿って一列に並んだノズル列8が設けられるとともに、互いのノズル列8が搬送方向Bにおいて一部重複するように配置されている。そして、印刷データをインクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付ける制御部は、印刷データの繋ぎ目を主走査方向Aに沿って搬送方向Bに変動させて、インクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付ける。これにより、各インクジェットヘッド7a,7bにより形成される印刷画像の繋ぎ目を搬送方向Bに拡散させることができるため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数のインクジェットヘッドがスタガ配列に配置されたインクジェットプリンタ、このインクジェットプリンタの印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラムに関する。
従来から、高速印刷を可能とするため、1走査での印刷幅を広げることが考えられている。そして、その一態様として、複数のインクジェットヘッドを互いに主走査方向及び主走査方向に直交する副走査方向にずれて配置されるスタガ配列に配置したインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このインクジェットプリンタは、各インクジェットヘッドに、副走査方向に沿ったノズル列が設けられている。このノズル列は、インクジェットヘッド端部に配置されて印刷を行わない未使用ノズルと、これらの未使用ノズルの間に配置されて印刷を行う有効ノズルとにより構成されている。そして、各インクジェットヘッドの有効ノズルが主走査方向において重複せず、かつ、副走査方向に等間隔となるように、各インクジェットヘッドが副走査方向において繋ぎ合わされて、1つの幅広のノズル列が形成されている。
そして、印刷データが各インクジェットヘッドの有効ノズルに対応付けられると、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像が繋ぎ合わされて、1つの印刷画像が形成される。
特開2004−098365号公報
ところで、インクジェットヘッドは、個体差による色味の違いが発生しやすく、しかも、インクジェットヘッド端部のノズルは、インク液滴の吐出が不安定になりやすい。しかしながら、従来のインクジェットプリンタでは、各インクジェットヘッドにおける未使用ノズル及び有効ノズルが固定されているため、各インクジェットヘッドの繋ぎ目において、印刷画像に副走査方向の縞ができるバンディングが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができるインクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェットプリンタは、主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、複数のインクジェットヘッドのノズル列の一部が主走査方向において重ねられており、複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、複数のインクジェットヘッドとメディアとを主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタであって、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付け手段を有することを特徴とする。
本発明に係るインクジェットプリンタによれば、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを各インクジェットヘッドに対応付けることで、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。このため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
この場合、対応付け手段は、ノズル列のうち印刷に用いる有効ノズルを副走査方向に変動させて、印刷データを複数のインクジェットヘッドの有効ノズルに対応付けることが好ましい。
このインクジェットプリンタによれば、有効ノズルを副走査方向に変動させて、印刷データを各インクジェットヘッドの有効ノズルに対応付けることで、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。これにより、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
また、対応付け手段は、印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って三角歯形状に変動させることが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、印刷データの繋ぎ目を三角歯形状に変動させることで、容易に、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。
本発明に係る印刷データ処理方法は、主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、複数のインクジェットヘッドのノズル列の一部が主走査方向において重ねられており、複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、複数のインクジェットヘッドとメディアとを主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタの印刷データ処理方法であって、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付けステップを有することを特徴とする。
本発明に係る印刷データ処理方法によれば、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを各インクジェットヘッドに対応付けることで、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。このため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
本発明に係る印刷データ処理プログラムは、主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、複数のインクジェットヘッドのノズル列の一部が主走査方向において重ねられており、複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、複数のインクジェットヘッドとメディアとを主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタの印刷データ処理プログラムであって、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付けステップ、をコンピュータに処理させることを特徴とする。
本発明に係る印刷データ処理プログラムによれば、複数のインクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向に沿って副走査方向に変動させて、印刷データを各インクジェットヘッドに対応付けることで、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。このため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
本発明によれば、バンディングの発生を抑制して印刷画質を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るインクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの平面図である。図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、プラテン2上に搬送されたメディア3に、画像を印刷するインクジェット方式のプリンタである。
インクジェットプリンタ1には、プラテン2上に載置されたメディア3を搬送方向(副走査方向)Bに搬送する搬送ローラ4が設けられている。この搬送ローラ4は、メディア3を所定ピッチで搬送方向Bに搬送する。
また、インクジェットプリンタ1には、プラテン2の上方(図1において手前側)において、主走査方向Aに掛け渡されるガイドレール5が設けられている。ガイドレール5は、主走査方向Aに延びた棒状に形成されている。そして、ガイドレール5には、インク液滴を吐出するインクジェットヘッド7が搭載されたヘッドユニット6が、ガイドレール5の延在方向において移動可能に保持されている。
ヘッドユニット6には、インク液滴を吐出するインクジェットヘッド7a,7bが設けられている。そして、ヘッドユニット6は、図示しない駆動部により、主走査方向A(図1において左方向)及び主走査方向Aの逆方向(図1において右方向)に移動可能となっている。ヘッドユニット6の移動は、例えば、ヘッドユニット6に連結された搬送ベルトをモータ等で回転させることで実現される。なお、ガイドレール5の主走査方向A後方端部(図1において右端部)が、ヘッドユニット6の待機位置となる。
図2は、ヘッドユニットにおけるインクジェットヘッドのノズル面を拡大した図である。図2に示すように、ヘッドユニット6には、2つのインクジェットヘッド7a,7bが設けられており、インクジェットヘッド7a,7bには、搬送方向Bに沿って一列に並んだノズル列8が設けられている。これらのインクジェットヘッド7a,7bは、互いに主走査方向A及び搬送方向Bにずれて配置されている。すなわち、インクジェットヘッド7bは、インクジェットヘッド7aに対して、主走査方向Aにおいて後方(図2において右側)、搬送方向Bにおいて前方(図2において上側)に配置されている。そして、インクジェットヘッド7aのノズル列8とインクジェットヘッド7bのノズル列8とが搬送方向Bにおいて一部重複するように、インクジェットヘッド7a,7bが配置されている。なお、インクジェットヘッド7a,7bは、搬送方向Bにおいて接していてもよく、離間していてもよい。
インクジェットヘッド7aのノズル列8は、ヘッドユニット6端部側(図1において下側)に配置された端部ノズル列8aと、端部ノズル列8aよりも、インクジェットヘッド7aに対してインクジェットヘッド7bがずれた方向側(図1において上側)に配置された有効ノズル列8bとにより構成されている。
また、インクジェットヘッド7bのノズル列8は、ヘッドユニット6端部側(図1において上側)に配置された端部ノズル列8aと、端部ノズル列8aよりも、インクジェットヘッド7bに対してインクジェットヘッド7aがずれた方向側(図1において下側)に配置された有効ノズル列8bとにより構成されている。
端部ノズル列8aは、サテライトなどの発生により印刷画像の画質低下を招くため、印刷には用いられない未使用ノズルとなる。有効ノズル列8bは、実際の印刷に用いられる有効ノズルとなる。但し、有効ノズル列8bのうち、インクジェットヘッド7aとインクジェットヘッド7bとの間で主走査方向Aにおいて重複する範囲αに配置されるノズルは、後述する制御部により未使用ノズルと有効ノズルとの間で切り替えられるノズルとなる。
また、図1に示すように、インクジェットプリンタ1には、印刷データを取得して、印刷制御を行う制御部10が設けられている。図3は、印刷データの流れを示した図である。図3に示すように、制御部10は、パソコン9から送信される印刷データを取得する。この取得された印刷データは、パソコン9に搭載されたRIPにより階調処理が施されてドットデータに変換されたデータである。そして、制御部10は、取得した印刷データを、インクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付けるとともに、インクジェットヘッド7a,7bに対して吐出制御を行うことで、メディア3に印刷データの印刷画像を形成させる。
図4は、制御部の機能構成例を示した図である。図4に示すように、制御部10は、印刷データ取得部11、対応付け部12、メディア搬送制御部13、ヘッドユニット駆動制御部14、吐出制御部15として機能する。なお、制御部10は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。そして、図4において説明した各機能は、CPUやRAM上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませ、CPUの制御のもとで動作させることで実現される。
印刷データ取得部11は、パソコン9から送信された印刷データを取得する。なお、上述したように、印刷データ取得部11が取得する印刷データは、パソコン9に搭載されたRIPおいて階調制御が施されてドットデータに変換された印刷データである。そして、印刷データ取得部11は、パソコン9から取得した印刷データを、図示しないピクチャメモリに一時記憶させる。
対応付け部12は、印刷データ取得部11において取得した印刷データを、主走査方向Aに向かって順にインクジェットヘッド7a,7bに対応付ける。具体的に説明すると、ヘッドユニット6には、2つのインクジェットヘッド7a,7bが設けられているため、印刷データは、インクジェットヘッド7aとインクジェットヘッド7bの2つに分けて対応付けられる。このため、インクジェットヘッド7aに対応付けられる印刷データとインクジェットヘッド7bに対応付けられる印刷データとの間に繋ぎ目が生ずる。一方、インクジェットヘッド7a,7bの各有効ノズル列8bは、範囲α(図2参照)では、副走査方向において重複している。そこで、対応付け部12は、印刷データの繋ぎ目がこの範囲αにおいて変動するように、印刷データの繋ぎ目を主走査方向Aに沿って三角歯形状に変動させて、インクジェットヘッド7a,7bに対応付ける。すなわち、対応付け部12は、範囲αにおいて、インクジェットヘッド7a,7bに設けられた有効ノズル列8bの有効ノズルを変動させて、印刷データをこの有効ノズルに対応付ける。
図5は、各インクジェットヘッドに対応付けられる印刷データを示している。図5において、Daは、インクジェットヘッド7aに対応付けられる印刷データを示しており、Dbは、インクジェットヘッド7bに対応付けられる印刷データを示している。図5示すように、インクジェットヘッド7aに対応付けられる印刷データDaと、インクジェットヘッド7bに対応付けられる印刷データDbとの繋ぎ目Lは、主走査方向Aに沿って三角歯形状となる。
メディア搬送制御部13は、搬送ローラ4の駆動制御を行い、プラテン2上に載置されたメディア3を、1走査毎に所定ピッチだけ搬送方向Bに搬送させる。
ヘッドユニット駆動制御部14は、ヘッドユニット6の駆動制御を行い、ヘッドユニット6を所定の速度で主走査方向A及び主走査方向Aの逆方向に移動させる。
吐出制御部15は、対応付け部12において有効ノズルに対応付けられた印刷データに基づいて、各インクジェットヘッド7a,7bに対して吐出制御を行う。すなわち、吐出制御部15は、各インクジェットヘッド7a,7bに対して吐出制御を行うことで、有効ノズルからインク液滴が吐出される。
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の動作について説明する。図6は、制御部の処理動作を示すフローチャートである。なお、以下に説明するインクジェットプリンタ1の動作は、制御部10の制御により行われる。すなわち、制御部10において、CPUなどで構成される処理部(不図示)が、ROMなどの記憶装置に記録されたプログラムに従い、印刷データ取得部11、対応付け部12、メディア搬送制御部13、ヘッドユニット駆動制御部14、吐出制御部15などの機能を統括管理することで、以下の処理が行われる。
まず、制御部10は、パソコン9から送信される印刷データを取得する(ステップS1)。なお、この取得した印刷データは、図示しないピクチャメモリに一時記憶される。
次に、制御部10は、インクジェットヘッド7a,7bの範囲αにおいて、印刷データの繋ぎ目を主走査方向Aに沿って三角歯形状に変動させて、ステップS1において取得した印刷データをインクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付ける(ステップS2)。すなわち、ステップS2において、制御部10は、範囲αにおいて、インクジェットヘッド7a,7bに設けられた有効ノズル列8bの有効ノズルを変動させて、印刷データをこの有効ノズルに順次対応付ける。
次に、制御部10は、メディア3が印刷初期位置(パスごとに移動する場合の印刷開始位置)にセットされると、ヘッドユニット6の駆動制御を行い、ヘッドユニット6に対して、所定速度で主走査方向Aに移動するよう指令を出す(ステップS3)。すると、この指令を受けたヘッドユニット6は、主走査方向Aに所定速度で移動する。
次に、制御部10は、インクジェットヘッド7a,7bに対して、インク液滴を吐出するよう指令を出す(ステップS4)。すなわち、ステップS3において、制御部10は、ヘッドユニット6の移動により各インクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルがインク液滴を吐出すべき位置に来ると、ステップS2において有効ノズルに対応付けられた印刷データに基づいて、各有効ノズルからインク液滴を吐出させる吐出指令を出す。すると、各インクジェットヘッド7a,7bは、有効ノズルからメディア3に向けてインク液滴を吐出する。
次に、制御部10は、主走査が終了すると、ヘッドユニット6の駆動制御を行い、ヘッドユニット6に対して、所定速度で主走査方向Aの逆方向に移動して、待機位置に戻るよう指令を出す(ステップS5)。すると、この指令を受けたヘッドユニット6は、主走査方向Aの逆方向に移動して、待機位置に戻る。
次に、制御部10は、搬送ローラ4の駆動制御を行い、所定ピッチ分、メディア3が搬送方向Bに搬送されるように指令を出す(ステップS6)。すると、搬送ローラ4は、所定ピッチ分、メディア3を所定ピッチだけ搬送方向Bに搬送する。そして、メディア3は、次のラインの印刷位置にセットされる。
次に、制御部10は、印刷が完了したか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7において、印刷が完了していないと判定すると(ステップS7:NO)、制御部10は、ステップS1に戻り、再度上記処理(ステップS1〜ステップS6)を繰り返す。一方、ステップS7において、印刷が完了したと判定すると(ステップS7:YES)、制御部10は、印刷処理を終了する。
図7は、従来のインクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドのノズル面を拡大した図、図8は、従来のインクジェットプリンタで印刷を行ったときの印刷画像を示した図、図9は、本実施形態に係るインクジェットプリンタで印刷を行ったときの印刷画像を示した図である。
図7に示すように、従来のインクジェットプリンタは、未使用ノズル列18aと有効ノズル列18bとが固定されているため、インクジェットヘッド17aとインクジェットヘッド17bとの繋ぎ目が一定となる。このため、図8に示すように、インクジェットヘッド17aで形成した印刷画像Paとインクジェットヘッド17bで形成した印刷画像Pbとの繋ぎ目Lが一直線となり、主走査方向Aの縞が一直線に揃うため、バンディングが発生しやすくなる。
これに対し、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、図9に示すように、インクジェットヘッド7aで形成した印刷画像Paとインクジェットヘッド17bで形成した印刷画像Pbとの繋ぎ目Lは、三角歯形状となるため、主走査方向Aの縞が搬送方向Bに分散される。
このように、本実施形態によれば、インクジェットヘッド7a,7bに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を主走査方向Aに沿って搬送方向Bに変動させて、印刷データを各インクジェットヘッド7a,7bに対応付けることで、各インクジェットヘッド7a,7bにより形成される印刷画像の繋ぎ目Lを搬送方向Bに拡散させることができる。このため、バンディングの発生を抑止して印刷画質を向上させることができる。
そして、本実施形態によれば、有効ノズルを搬送方向Bに変動させて、印刷データを各インクジェットヘッド7a,7bの有効ノズルに対応付けることで、各インクジェットヘッド7a,7bにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。
また、本実施形態によれば、印刷データの繋ぎ目を三角歯形状に変動させることで、容易に、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を副走査方向に拡散させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、各インクジェットヘッドに対応付けられる印刷データの繋ぎ目を三角歯形状に変動させるものとして説明したが、この繋ぎ目が、主走査方向Aに沿って搬送方向Bに変動すれば如何なる形状に変動させてもよい。例えば、鋸歯形状、サインカーブ形状、ランダム形状などに変動させてもよい。また、繋ぎ目の形状は、走査毎に変えてもよく、走査中に変えてもよい。
また、上記実施形態では、インクジェットヘッド7a,7bに設けられるノズル列8は、搬送方向Bに沿って一列に並べられるものとして説明したが、複数列に並べられるものであってもよい。図10は、他のヘッドユニットにおけるインクジェットヘッドのノズル面を拡大した図である。図10に示すように、ヘッドユニット26には、各インクジェットヘッド27a,27bに設けられるノズル列28が、搬送方向Bに沿って二列に並べられている。この場合も、上記実施形態と同様に、インクジェットヘッド17aのノズル列28とインクジェットヘッド17bのノズル列28とが主走査方向Aにおいて重複する範囲αにおいて、印刷データの繋ぎ目を変動させて、この印刷データをインクジェットヘッド17a,17bの有効ノズルに対応付けることで、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、インクジェットヘッドが2つである場合について説明したが、インクジェットヘッドの数は如何なる数であってもよい。図11は、インクジェットヘッドが4つである場合の、走査ごとの印刷画像を示す図である。なお、図11では、便宜上、4つのインクジェットヘッドを搬送方向に一列に並べており、また、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を直線で表示している。図11に示すように、インクジェットヘッドが4つの場合は、印刷データの繋ぎ目が3箇所となる。そして、この印刷データの繋ぎ目を搬送方向に変動させて、印刷データを各インクジェットヘッドの有効ノズルに対応付けることで、各インクジェットヘッドにより形成される印刷画像の繋ぎ目を搬送方向に拡散させることができる。しかも、4つのインクジェットヘッドによりマルチパス印刷を行う場合は、各インクジェットヘッドに対応付ける印刷データの繋ぎ目を、それぞれ異なる形状に変動させることで、走査毎に重ねられる印刷画像の繋ぎ目の形状を異ならせることができるため、印刷画像に生じるパス間の繋ぎ目を目立たなくさせることができる。
また、上記実施形態では、ヘッドユニット6が主走査方向Aに移動するときのみ、インクジェットヘッド7からインク液滴を吐出するものとして説明したが、ヘッドユニット6が主走査方向Aの逆方向に移動するときも、インクジェットヘッド7からインク液滴を吐出させる双方向吐出方式であってもよい。
また、上記実施形態では、メディア3を搬送するために、インクジェットプリンタ1に搬送ローラ4を備えるものとして説明したが、搬送ローラ4以外の機構によりメディア3を搬送するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、メディア3を搬送方向Bに搬送することで、メディア3とヘッドユニット6とを搬送方向Bにおいて相対的に移動させるものとして説明したが、移動させるのは、メディア3、又は、ヘッドユニット6の何れであってもよく、双方移動させてもよい。例えば、本発明を、メディア3を載置して固定するフラットベッドと、ヘッドユニット6を搬送方向B及び搬送方向Bの逆方向に移動させる機構とを備えた、フラットベッド型のインクジェットプリンタに適用してもよい。このフラットベッド型のインクジェットプリンタであっても、ヘッドユニット6を主走査方向A又は主走査方向Aの逆方向に移動させる際にインク液滴を吐出させるため、上記インクジェットプリンタ1と同様な作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態において、印刷データをインクジェットヘッドの有効ノズルに対応付ける処理は、制御部がROMなどの記憶装置に記録されたプログラムに従い処理することで実現するものとして説明したが、例えば、RIPの機能と共に、又は、RIPの機能とは別に、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現してもよい。
1…インクジェットプリンタ、3…メディア、6,26…ヘッドユニット、7,27…インクジェットヘッド、8,28…ノズル列、8a…端部ノズル列、8b…有効ノズル列、10…制御部、11…印刷データ取得部、12…対応付け部、13…メディア搬送制御部、14…ヘッドユニット駆動制御部、15…吐出制御部、A…主走査方向、B…搬送方向、L…繋ぎ目。
Claims (5)
- 主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、前記複数のインクジェットヘッドの前記ノズル列の一部が前記主走査方向において重ねられており、前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、前記複数のインクジェットヘッドとメディアとを前記主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタであって、
前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられる前記印刷データの繋ぎ目を前記主走査方向に沿って前記副走査方向に変動させて、前記印刷データを前記複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付け手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記対応付け手段は、前記ノズル列のうち印刷に用いる有効ノズルを前記副走査方向に変動させて、前記印刷データを前記複数のインクジェットヘッドの前記有効ノズルに対応付けることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記対応付け手段は、前記印刷データの前記繋ぎ目を前記主走査方向に沿って三角歯形状に変動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
- 主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、前記複数のインクジェットヘッドの前記ノズル列の一部が前記主走査方向において重ねられており、前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、前記複数のインクジェットヘッドとメディアとを前記主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタの印刷データ処理方法であって、
前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられる前記印刷データの繋ぎ目を前記主走査方向に沿って前記副走査方向に変動させて、前記印刷データを前記複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付けステップを有することを特徴とする印刷データ処理方法。 - 主走査方向に直交する副走査方向に沿ってインクを吐出するノズル列が設けられた複数のインクジェットヘッドを有するとともに、前記複数のインクジェットヘッドの前記ノズル列の一部が前記主走査方向において重ねられており、前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられた印刷データに基づいて、前記複数のインクジェットヘッドとメディアとを前記主走査方向において相対的に移動させて印刷を行うインクジェットプリンタの印刷データ処理プログラムであって、
前記複数のインクジェットヘッドに対応付けられる前記印刷データの繋ぎ目を前記主走査方向に沿って前記副走査方向に変動させて、前記印刷データを前記複数のインクジェットヘッドに対応付ける対応付けステップ、
をコンピュータに処理させることを特徴とする印刷データ処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008162085A JP2010000713A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008162085A JP2010000713A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010000713A true JP2010000713A (ja) | 2010-01-07 |
Family
ID=41582821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008162085A Pending JP2010000713A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010000713A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015174448A1 (ja) * | 2014-05-16 | 2015-11-19 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
CN111376626A (zh) * | 2020-06-01 | 2020-07-07 | 深圳市汉森软件有限公司 | 打印图像的方法、装置、设备和存储介质 |
-
2008
- 2008-06-20 JP JP2008162085A patent/JP2010000713A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015174448A1 (ja) * | 2014-05-16 | 2015-11-19 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
JP2015217601A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
CN111376626A (zh) * | 2020-06-01 | 2020-07-07 | 深圳市汉森软件有限公司 | 打印图像的方法、装置、设备和存储介质 |
CN111376626B (zh) * | 2020-06-01 | 2020-10-16 | 深圳市汉森软件有限公司 | 打印图像的方法、装置、设备和存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006341406A (ja) | インクジェット記録システム | |
JPH11320926A (ja) | 双方向インクジェットカラ―印刷方法 | |
JP2008230082A (ja) | 印字装置及び印字方法 | |
JP4322883B2 (ja) | 印字装置及び印字方法 | |
TWI435809B (zh) | Printing apparatus and printing method | |
JP6514261B2 (ja) | インクジェットプリンタ及び印刷方法 | |
JP2010082933A (ja) | 画像記録装置及び画像記録方法 | |
JP4322899B2 (ja) | 印字装置及び印字方法 | |
JP2010000713A (ja) | インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム | |
JP2008149566A (ja) | 記録装置、記録方法および画像処理装置 | |
JP5031234B2 (ja) | インクジェット記録装置および記録方法 | |
JP5041915B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2007055202A (ja) | 印刷方法、印刷システム及びプログラム | |
JP5235106B2 (ja) | インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム | |
JP2013203034A (ja) | 印刷装置、及び、印刷方法 | |
JP2009000837A (ja) | 液体吐出装置及び液体吐出方法 | |
JP5257032B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP4358210B2 (ja) | 印字装置及び印字方法 | |
JP4322900B2 (ja) | 印字装置及び印字方法 | |
JP4983421B2 (ja) | 液体吐出装置及び液体吐出方法 | |
JP2007001269A (ja) | 印刷システム、プログラム及び印刷装置 | |
JP2004351676A (ja) | 画像記録方法及び装置 | |
JP5560679B2 (ja) | 流体噴射装置、及び、流体噴射方法 | |
JP5451356B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP2008000959A (ja) | インクジェット記録装置および画像処理方法 |