JP2010000236A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体下部におけるヒートポンプユニットの配置の自由度を高め、延いては性能の向上を図るとともに、メンテナンス性を向上させる。
【解決手段】ドラム式洗濯乾燥機1の本体2の内部に設けられている水槽3を、弾性支持部材5により水槽3の上方から弾性的に支持するとともに、水槽3の振動を減衰させる振動減衰手段6を、水槽3の下方に設けた構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】ドラム式洗濯乾燥機1の本体2の内部に設けられている水槽3を、弾性支持部材5により水槽3の上方から弾性的に支持するとともに、水槽3の振動を減衰させる振動減衰手段6を、水槽3の下方に設けた構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプユニットを備えたドラム式洗濯乾燥機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機に用いられるヒートポンプユニットは、圧縮器、凝縮器および蒸発器などで構成されたヒートポンプ機構を一体化した構成としている。ヒートポンプ機構は、公知のように乾燥用の温風を生成するため空気を冷却除湿および加熱する熱交換機能を有している。この温風は、空気が循環する循環通路に設けられた循環ファンにより、水槽およびドラムに供給され、ドラムに収容された洗濯物から水分を吸収する乾燥作用に寄与した後、再びヒートポンプ機構に送られる。このように、水槽およびドラムとビートポンプ機構との間で温風が循環供給されることにより、洗濯物は乾燥される。
また、従来のドラム式洗濯乾燥機では、水槽は、サスペンションにより下方から支持されている。サスペンションは、ドラムを有する水槽を弾性的に支持し振動を吸収する弾性支持部材と、水槽の振動を減衰する振動減衰手段としての機能とをともに有している。この構成では、上記ヒートポンプユニットが底板上に配置されているため、これと所定の空間を確保するためには水槽の位置を高くする必要がある。そのため、サスペンションは、底板上に別個に設けられたサスペンション支持台の上部に設置されている。(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−135755号公報
特開2008−88919号公報
しかしながら、上記サスペンション支持台は、サスペンションを介して水槽やドラム、水槽に供給された水、およびモータなどの重量を支える必要がある。そのため、サスペンション支持台は、それらの重量を支えるための強度が要求されて大形化し、底板上の大きな面積を占有する。その結果、底板上に設けられるヒートポンプ機構を構成する圧縮器、凝縮器および蒸発器のサイズや配置が制限され、また空気が循環する循環通路の取り回しの自由度が制限され、延いてはヒートポンプ機構の高性能化が阻害されるという問題を有していた。
また、底板上にサスペンション支持台などの大きな構造物があると、メンテナンスなどでヒートポンプユニットを取り出すときに障害となり、メンテナンス性が低下するという問題も生じる。
本発明は、水槽の下方に十分な空間を確保してヒートポンプユニットの配置の自由度を高め、延いては性能の向上を図るとともに、メンテナンス性の向上も期待できるドラム式洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第1の手段として、外殻を形成する本体と、前記本体内に設けられた貯水可能な水槽と、前記水槽内に設けられ周壁に透孔を有する回転可能なドラムと、前記水槽を介して形成された循環通路、および該循環通路を経て前記ドラムに空気を循環供給すべく設けた循環ファンと、前記循環通路内の空気を熱交換するヒートポンプ機構を一体化し、前記水槽の下方における前記本体の底板に支持固定されたヒートポンプユニットと、前記水槽の上方に設けられ、該水槽を弾性的に支持する弾性支持部材と、前記水槽の下方に設けられ、該水槽の振動を減衰する振動減衰手段と、を備えたことを特徴とする(請求項1の発明)。
また、上記目的を達成するために本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第2の手段として、外殻を形成する本体と、前記本体内に設けられた貯水可能な水槽と、前記水槽内に設けられ周壁に透孔を有する回転可能なドラムと、前記水槽を介して形成された循環通路、および該循環通路を経て前記ドラムに空気を循環供給すべく設けた循環ファンと、前記循環通路内の空気を熱交換するヒートポンプ機構を一体化し、前記水槽の下方における前記本体の底板に支持固定されたヒートポンプユニットと、前記水槽の上方に設けられ、該水槽を弾性的に支持する弾性支持部材と、前記水槽の上方に設けられ、該水槽の振動を減衰する振動減衰手段と、を備えたことを特徴とする(請求項5の発明)。
上記第1の手段によれば、水槽の上方に弾性支持部材を配置し、下方に振動減衰手段を分離して配置したため、振動減衰手段は振動を減衰するのみの機能だけでよいことから小形化でき、したがって水槽の下方に水槽を支持するための大きな構造物を配置する必要がなく、底板上においてはヒートポンプユニットを配置することが可能な面積が増加するとともに、水槽の下方においては利用可能な空間が大きくなる。これにより、ヒートポンプユニットを構成する圧縮器、凝縮器および蒸発器などの配置の自由度が増してサイズの大形化、および循環通路の取り回しなどを最適化することが可能となるとともに、メンテナンスでヒートポンプユニットを取り出すときに障害となる構造物を小形化することが可能となる。したがって、ヒートポンプユニットの性能を向上することが可能となるとともに、メンテナンス性を向上させることができる。
また、上記第2の手段によれば、水槽の上方に弾性支持部材および振動減衰手段を設けた構成としたため、水槽の下方には大きな空間が確保され、底板上においてはヒートポンプユニットを配置することが可能な面積や空間が増加する。これにより、ヒートポンプユニットを構成する圧縮器、凝縮器および蒸発器などの配置の自由度が増してサイズの大形化、および循環通路の取り回しなどを最適化することが可能となるとともに、メンテナンスでヒートポンプユニットを取り出すときの障害を軽減することができる。したがって、ヒートポンプユニットの性能の向上が可能となるとともに、メンテナンス性を向上させることができる。
(第1実施例)
本発明の第1実施例を示すドラム式洗濯乾燥機1につき、図1から図4を参照して説明する。そのうち、図1はドラム式洗濯乾燥機1の全体構成を示す縦断側面図で、図2および図3は後述する振動減衰手段の構成を示す拡大図で、図4は全体構成の主な配置構成を概略的に示す模式図ある。
本発明の第1実施例を示すドラム式洗濯乾燥機1につき、図1から図4を参照して説明する。そのうち、図1はドラム式洗濯乾燥機1の全体構成を示す縦断側面図で、図2および図3は後述する振動減衰手段の構成を示す拡大図で、図4は全体構成の主な配置構成を概略的に示す模式図ある。
ドラム式洗濯乾燥機1の外殻を形成する本体2の内部には、実質的に無孔状で貯水可能な水槽3が弾性的に支持されている(詳細は後述する)。水槽3の内部には、洗濯物を収容するドラム4が設けられ、いずれも前面側が開放した円筒状に形成されている。水槽3およびドラム4の開放側の端部は、本体2の前面側に形成された開口部8にベローズ9で接続され、該開口部8には扉10が開閉可能に設けられている。
前記ドラム4は、周壁に多数の透孔11を有し、中央部の後端面部(図1の図示右側)に複数の通風孔12を有していて、該通風孔12から乾燥行程時に温風が供給される。ドラム4の背面側の中心部には、回転軸13が設けられている。回転軸13は、ドラム4から後方に延びて水槽3を貫通し、その後端部はモータ14に取り付けられている。モータ14は、水槽3の背面側に設けられ、例えば三相ブラシレス直流モータでアウターロータを有する構成からなり、その図示しないロータに直結された回転軸13を中心にドラム4を回転駆動する。
ここで、水槽3の弾性支持手段につき述べる。水槽3は、該水槽3の上方に設けられている弾性支持部材5により吊持されている。この弾性支持部材5は、金属製のコイルバネで形成され、水槽3の左右二ヶ所にそれぞれ配置されて、その伸縮方向における一方の端部(下端部)は水槽3に取り付けられ、他方の端部(上端部)は本体2の上部に設けられた補強板15に取り付けられている。このような構成の弾性支持部材5は、水槽3、ドラム4およびモータ14などの重量に加えて、洗濯運転時には洗濯物および水槽3に供給される水の重量も支えている。そのため、弾性支持部材5の上端部は、本体2の上部に設けられた補強板15を介して接続されている。また、弾性支持部材5は、水槽3を支持するとともに、水槽3の振動を吸収し、本体2に振動伝達することを防止する機能を有している。
また、水槽3の下方には振動減衰手段6が設けられている。図2は、一個の振動減衰手段6の構成を示す拡大図であり、同図(A)は正面図、(B)は側面図である。本実施形態では、振動減衰手段6としてダンパ機構が用いられている。このダンパ機構につき説明すると、筒状の外殻を有し、棒状のピストンロッド6aと、このピストンロッド6aの端部に取り付けられたピストンバルブ6bと、ピストンバルブ6bによって仕切られたオイル室6cで構成されている。ダンパ機構は、外部から加えられた振動によりピストンロッド6aが図示下方へ移動すると、ピストンバルブ6bも同時に下方へ移動しオイル室6c内に充填されているオイルを圧縮する。一方、ピストンロッド6aが上方へ移動すると、ピストンバルブ6bも上方へ移動する。このように、ダンパ機構は、外部から加えられた振動によって長手方向の全長が伸縮し、オイル室6c内に充填されているオイルの粘性抵抗によって振動を減衰させる機能を有し、つまりは水槽3の振動を速やかに減衰するもので、水槽3の左右にそれぞれ設けられている。なお、このダンパ機構は、単筒式あるいは複筒式など周知のものを利用可能であり、また、オイル式に限らずガス式のものを用いてもよい。
振動減衰手段6は、長手方向の両端に円板状のベース部6dを有しており、このベース部6dには、軸孔6eが設けられている。図3は、振動減衰手段6を水槽3と後述する保持部材17との間に取り付けるための取付金具32を両端部に備えた状態を示す図であり、同図(A)は正面図、(B)は側面図を示している。振動減衰手段6と取付金具32とは、ボルトおよびナットからなる軸部材33により連結され、この軸部材33は、ベース部6dの軸孔6eを貫通して取付金具32の両側で締付固定されている。軸部材33の軸孔6eに挿入されている軸部分の外径は軸孔6eの内径より僅かに小さく、また、この軸部分にはネジ溝が設けられていないため、軸部材33の締付固定をゆるめることにより、振動減衰手段6および取付金具32は、軸部材33を中心に回動可能となっている。
上記構成の振動減衰手段6の一方の端部(上端部)は、取付金具32を介して水槽3に設けられている取付部材16に取り付けられている。また、振動減衰手段6の他方の端部(下端部)は、取付金具32を介して本体2の底板18に設けられた保持部材17に接続されている。この保持部材17は、略L字状に形成され、本体2の底板18上に縦長状態に立設されている。この底板18から上方へ延びた保持部材17の上端は、詳細は後述するヒートポンプユニット7の上端部より上方に位置している。そのため、振動減衰手段6は、その下端が保持部材17の上端部に取り付けられることにより、ヒートポンプユニット7より上方に位置している。なお、振動減衰手段6の水槽3側(上端部)の取付金具32は、取付部材16を介さずに、水槽3に直接取り付けてもよい。
ここで、ヒートポンプユニット7につき具体的に説明すると、該ヒートポンプユニット7は、図1に示すように圧縮器21、凝縮器22および蒸発器23などで構成されたヒートポンプ機構が一体化されたもので、水槽3へ供給される空気を冷却除湿および加熱する所謂熱交換機能を有している。すなわち、ヒートポンプユニット7は、乾燥行程において、循環通路24を流れる空気を熱交換作用により温風化する。また、この空気は、循環ファン25により循環通路24を循環している。
ヒートポンプユニット7を構成する圧縮器21、凝縮器22、蒸発器23、凝縮器22と蒸発器23とを接続するキャピラリチューブ26の内部には、冷媒が流れている。冷媒は、蒸発器23において、蒸発器23の周囲を流れる空気から熱を奪い気化する。蒸発器23で気化した冷媒は、圧縮器21に送られ、圧縮されて高温高圧になる。高温高圧となった冷媒は、凝縮器22に送られ、凝縮器22の周囲を流れる空気に熱を奪われ液化する。液化した冷媒は、キャピラリチューブ26を通り、蒸発器23に送られる。このとき、冷媒は、キャピラリチューブ26を通ることにより減圧される。減圧された冷媒は、蒸発しやすくなるため、蒸発器23において蒸発器23の周囲を流れる空気から熱を奪い蒸発する。このような冷媒の液化や蒸発作用を利用して、循環通路24を流れる空気との間で熱交換がおこなわれる。
また、ヒートポンプユニット7としての一体化構成につき述べると、これは凝縮器22および蒸発器23などのヒートポンプ機構を覆うヒートポンプユニットケース27を有している。したがって、ヒートポンプ機構は、ヒートポンプユニットケース27の底部に固定され、該底部は本体2の底板18に固定されている。ヒートポンプユニットケース27は、水槽3、空気供給ダクト28および空気排出ダクト29などとともに、空気が循環する循環通路24を形成している。循環通路24の途中には循環ファン25が設けられている。循環ファン25は、ヒートポンプユニット7からの空気を空気供給ダクト28を経由してドラム4に供給する。その後、ドラム4および水槽3から排出された空気は、循環通路24を形成する空気排出ダクト29を通り再びヒートポンプユニット7へ送られる。このように、空気は、水槽3を介してヒートポンプユニット7との間で循環する。
このように、循環通路24を循環する空気は、蒸発器23において冷媒に熱を奪われて冷却され、空気に含まれる水分は、蒸発器23の表面に凝縮する。この凝縮した水分は、結露して滴下し、図示しない排水口から機外へ排出され、以て蒸発器23では空気中の水分が冷却除湿される。蒸発器23で冷却除湿された空気は、凝縮器22へ送られ、凝縮器22において冷媒から熱を奪い加熱される。加熱された空気は、乾燥した温風として空気供給ダクト28を通り、水槽3の後部から通風孔12を経てドラム4内に供給され、該ドラム4に収容された洗濯物から水分を吸収した後、水槽3の前面側から排出され再びヒートポンプユニット7に送られる。
このように、ヒートポンプユニット7で冷却除湿および加熱された空気が水槽3およびドラム4を循環することにより、ドラム4に収納された洗濯物の乾燥が行われる。すなわち、循環通路24を循環する空気は、蒸発器23および凝縮器22において熱交換することにより、冷却除湿および加熱され温風が生成される。そのため、ヒートポンプユニット7の性能、すなわち空気を冷却除湿および加熱する熱交換性能は、凝縮器22および蒸発器23のサイズ、つまり空気が接触する表面積により変化する。また、ヒートポンプユニット7の性能は、循環ファン25の性能や、循環通路24における空気の流れやすさなどによっても変化する。つまり、ヒートポンプユニット7の性能は、ヒートポンプユニット7のサイズや、循環通路24の取り回しなどにより変化する。
次に上記構成のドラム式洗濯乾燥機1の作用について、図4を参照して説明する。
図4は、ドラム式洗濯乾燥機1の主な構成を模式的に示し、特に配置関係を明瞭に示すもので、水槽3は、弾性支持部材5により上方から弾性的に支持され、水槽3から発生した振動を本体2に伝達しないようにしている。そのため、本体2の底板18上に、水槽3を支持するための大きな構造物(弾性支持部材)を配置する必要が無くなる。また、水槽3の下方に設けられている振動減衰手段6は、概ね5〜10kgf程度の耐加重性能があればよく、小形化することが可能である。そのため、振動減衰手段6を保持する保持部材17に求められる強度も小さくなり、保持部材17も小形化することが可能である。これにより、水槽3の下方に広い空間が形成できるとともに、底板18にヒートポンプユニット7を配置する面積が増加し、水槽3の下方において空気を循環させる循環通路24の取り回しの自由度が向上する。
図4は、ドラム式洗濯乾燥機1の主な構成を模式的に示し、特に配置関係を明瞭に示すもので、水槽3は、弾性支持部材5により上方から弾性的に支持され、水槽3から発生した振動を本体2に伝達しないようにしている。そのため、本体2の底板18上に、水槽3を支持するための大きな構造物(弾性支持部材)を配置する必要が無くなる。また、水槽3の下方に設けられている振動減衰手段6は、概ね5〜10kgf程度の耐加重性能があればよく、小形化することが可能である。そのため、振動減衰手段6を保持する保持部材17に求められる強度も小さくなり、保持部材17も小形化することが可能である。これにより、水槽3の下方に広い空間が形成できるとともに、底板18にヒートポンプユニット7を配置する面積が増加し、水槽3の下方において空気を循環させる循環通路24の取り回しの自由度が向上する。
以上説明した第1実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
水槽3を、その上方において弾性支持部材5により弾性的に支持する構成とし、また水槽3の下方における振動減衰手段6は小形化が可能となるため、水槽3の下方における利用可能な空間が大きくなる。したがって、底板18上におけるヒートポンプユニット7を配置することが可能な面積が増加する。これにより、ヒートポンプユニット7の配置の自由度が向上してヒートポンプユニット7を構成する圧縮器21、凝縮器22および蒸発器23などのサイズを大形化することが可能となり、延いてはヒートポンプユニット7の性能を向上させることができるとともに、循環通路24の取り回しの自由度が向上する。
水槽3を、その上方において弾性支持部材5により弾性的に支持する構成とし、また水槽3の下方における振動減衰手段6は小形化が可能となるため、水槽3の下方における利用可能な空間が大きくなる。したがって、底板18上におけるヒートポンプユニット7を配置することが可能な面積が増加する。これにより、ヒートポンプユニット7の配置の自由度が向上してヒートポンプユニット7を構成する圧縮器21、凝縮器22および蒸発器23などのサイズを大形化することが可能となり、延いてはヒートポンプユニット7の性能を向上させることができるとともに、循環通路24の取り回しの自由度が向上する。
また、上記したように水槽3の下方には振動減衰手段6および保持部材17を小形化して配置することが可能となり、水槽3を支持する大きな構造物を配置しない構成とすることができるので、メンテナンスでヒートポンプユニット7を本体2から取り出すときに障害となるおそれは低減される。したがって、メンテナンス性を向上させることができる。
<第1の変形例>
図5は、上記第1実施例に対する変形例を示す図4相当図で、上記実施例における振動減衰手段6は、略L字状の保持部材17に取り付けたのに対し、この変形例における振動減衰手段6は、ヒートポンプユニット7を跨ぐ枠部材31に取り付けた構成としている。この枠部材31は、コ字状をなす開放側の両端部を下方にして底板18に固定されている。そして、振動減衰手段6は、その下端が枠部材31のヒートポンプユニット7を跨ぐ部位に取り付けられることにより、該ヒートポンプユニット7より上方に位置している。この場合、ドラム式洗濯乾燥機1の特に左右方向において、振動減衰手段6を取り付ける位置の自由度が大きくなる特徴を有する。したがって、振動減衰手段6の形状や性能など、設計の自由度を向上させることができる。
図5は、上記第1実施例に対する変形例を示す図4相当図で、上記実施例における振動減衰手段6は、略L字状の保持部材17に取り付けたのに対し、この変形例における振動減衰手段6は、ヒートポンプユニット7を跨ぐ枠部材31に取り付けた構成としている。この枠部材31は、コ字状をなす開放側の両端部を下方にして底板18に固定されている。そして、振動減衰手段6は、その下端が枠部材31のヒートポンプユニット7を跨ぐ部位に取り付けられることにより、該ヒートポンプユニット7より上方に位置している。この場合、ドラム式洗濯乾燥機1の特に左右方向において、振動減衰手段6を取り付ける位置の自由度が大きくなる特徴を有する。したがって、振動減衰手段6の形状や性能など、設計の自由度を向上させることができる。
<第2の変形例>
図6は、第2の変形例を示す図4相当図で、このものは、上記各実施例(変形例含む)では、振動減衰手段6を保持部材17または枠部材31に取り付けたのに対し、ヒートポンプユニット7の一部に取り付けた構成としている。ここで、ヒートポンプユニット7の一部とは、ヒートポンプ機構を覆うように一体化したヒートポンプユニットケース27が有効と考えられるが、該ヒートポンプユニットケース27を有しないユニット構成の場合には、例えば圧縮器21、凝縮器22あるいは蒸発器23の構造物を利用することも可能である。この結果、底板18上には振動減衰手段6を取り付ける保持部材17や枠部材31を別個に配置する必要がなくなり、ヒートポンプユニット7を配置可能な面積を一層増加することができる点で有効である。
図6は、第2の変形例を示す図4相当図で、このものは、上記各実施例(変形例含む)では、振動減衰手段6を保持部材17または枠部材31に取り付けたのに対し、ヒートポンプユニット7の一部に取り付けた構成としている。ここで、ヒートポンプユニット7の一部とは、ヒートポンプ機構を覆うように一体化したヒートポンプユニットケース27が有効と考えられるが、該ヒートポンプユニットケース27を有しないユニット構成の場合には、例えば圧縮器21、凝縮器22あるいは蒸発器23の構造物を利用することも可能である。この結果、底板18上には振動減衰手段6を取り付ける保持部材17や枠部材31を別個に配置する必要がなくなり、ヒートポンプユニット7を配置可能な面積を一層増加することができる点で有効である。
(第2実施例)
図7は、本発明の第2実施例を示す図4相当図で、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点につき説明する。これは、第1実施例の振動減衰手段6が水槽3の下方に設けられた構成であるのに対し、この第2実施例における振動減衰手段102は、水槽3の上方に設けられている点において相違する。すなわち、第2実施例に示すドラム式洗濯乾燥機101は、第1実施例と同様に、本体2、水槽3、ドラム4、モータ14、弾性支持部材5、振動減衰手段102、およびヒートポンプユニット7を備えているが、そのうち振動減衰手段102が下記の点で異なる構成としている。
図7は、本発明の第2実施例を示す図4相当図で、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点につき説明する。これは、第1実施例の振動減衰手段6が水槽3の下方に設けられた構成であるのに対し、この第2実施例における振動減衰手段102は、水槽3の上方に設けられている点において相違する。すなわち、第2実施例に示すドラム式洗濯乾燥機101は、第1実施例と同様に、本体2、水槽3、ドラム4、モータ14、弾性支持部材5、振動減衰手段102、およびヒートポンプユニット7を備えているが、そのうち振動減衰手段102が下記の点で異なる構成としている。
振動減衰手段102は、前記したように水槽3の上方に設けられている点で基本的に相違する。ただし、第1実施例と同様のダンパ機構が用いられ、水槽3の振動を減衰する機能は同じである。また、振動減衰手段102は、水槽3の左右方向において、弾性支持部材5よりも内側、すなわち本体2の左右方向において中央寄りに取付部材103を介して接続されている。この場合、弾性支持部材5は水槽3などの重量を支えながら振動伝達防止作用を果たすべく水槽3上方の広角度に安定配置され、その内方に振動減衰手段102を配置した構成となっている。振動減衰手段102の上端部は、弾性支持部材5とともに、本体2の上部に設けられている補強板15に取り付けられている。
このように、第2実施例では、振動減衰手段102を水槽3の上方に設ける構成としたので、底板18上には、振動減衰手段102を取り付ける保持部材や枠部材などを設ける必要はない。したがって、第2実施例においても水槽3の下方の利用可能な空間が広がるなどの第1実施例と同様の効果を得ることができる。
特に、第2実施例においては、振動減衰手段102が水槽3の上方に設けられていることから、底板18上にはヒートポンプユニット7を取り出すときに障害となる構造物が配置されていない。したがって、メンテナンス時にヒートポンプユニット7を容易に取り外すことができる。
また、振動減衰手段102を弾性支持部材5の内側に設けるように構成したので、振動減衰手段6を小形化が可能となるとともに、水槽3の上方において弾性支持部材5および振動減衰手段102を本体2の上部に集中した構成に基づき、組立作業を効率よくおこなうことができる。
<その他の変形例>
以上説明した各実施例では、弾性支持部材5は、水槽3に直接取り付けた構成としたが、これに限らず例えば図8(図4相当図)に示すドラム式洗濯乾燥機201に適用することも可能である。すなわち、水槽3を、吊り棒を兼ねた弾性支持部材202で吊り下げるように支持する構成である。この場合、弾性支持部材202の下端部は、水槽3に設けられている取付部材203に接続され、またこの取付部材203には振動減衰手段6の一端を接続する共通部材として適用している。これにより、部品点数を削減することができる。
以上説明した各実施例では、弾性支持部材5は、水槽3に直接取り付けた構成としたが、これに限らず例えば図8(図4相当図)に示すドラム式洗濯乾燥機201に適用することも可能である。すなわち、水槽3を、吊り棒を兼ねた弾性支持部材202で吊り下げるように支持する構成である。この場合、弾性支持部材202の下端部は、水槽3に設けられている取付部材203に接続され、またこの取付部材203には振動減衰手段6の一端を接続する共通部材として適用している。これにより、部品点数を削減することができる。
また、弾性支持部材5の上端部を取り付ける補強板15に代えて、本体2の上部を補強し、直接本体2に取り付けてもよい。さらに、水槽3が振動したときの前後方向への移動を制限するバネなどで形成された制振部材を追加してもよい。
以上説明した本発明は、上述の各実施例およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施可能である。
図面中、1、101、201はドラム式洗濯乾燥機、2は本体、3は水槽、4はドラム、5、202は弾性支持部材、6、102は振動減衰手段、7はヒートポンプユニット、17は保持部材、24は循環通路、25は循環ファン、27はヒートポンプユニットケース、および31は枠部材を示す。
Claims (6)
- 外殻を形成する本体と、
前記本体内に設けられた貯水可能な水槽と、
前記水槽内に設けられ周壁に透孔を有する回転可能なドラムと、
前記水槽を介して形成された循環通路、および該循環通路を経て前記ドラムに空気を循環供給すべく設けた循環ファンと、
前記循環通路内の空気を熱交換するヒートポンプ機構を一体化し、前記水槽の下方における前記本体の底板に支持固定されたヒートポンプユニットと、
前記水槽の上方に設けられ、該水槽を弾性的に支持する弾性支持部材と、
前記水槽の下方に設けられ、該水槽の振動を減衰する振動減衰手段と、
を備えたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。 - 底板に固定され、該底板から上方に延びる保持部材を備え、
振動減衰手段は、下端が前記保持部材に取り付けられ、その取付部位がヒートポンプユニットより上方に位置することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。 - 底板に、ヒートポンプユニットを跨ぐようにして固定された枠部材を備え、
振動減衰手段は、下端が前記枠部材に取り付けられ、その取付部位が前記ヒートポンプユニットより上方に位置することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。 - 振動減衰手段は、下端がヒートポンプユニットの一部に取り付けられ、その取付部位が前記ヒートポンプユニットより上方に位置することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
- 外殻を形成する本体と、
前記本体内に設けられた貯水可能な水槽と、
前記水槽内に設けられ周壁に透孔を有する回転可能なドラムと、
前記水槽を介して形成された循環通路、および該循環通路を経て前記ドラムに空気を循環供給すべく設けた循環ファンと、
前記循環通路内の空気を熱交換するヒートポンプ機構を一体化し、前記水槽の下方における前記本体の底板に支持固定されたヒートポンプユニットと、
前記水槽の上方に設けられ、該水槽を弾性的に支持する弾性支持部材と、
前記水槽の上方に設けられ、該水槽の振動を減衰する振動減衰手段と、
を備えたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。 - 振動減衰手段は、左右に配置された弾性支持部材の内側に設けられたことを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008161762A JP2010000236A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008161762A JP2010000236A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010000236A true JP2010000236A (ja) | 2010-01-07 |
Family
ID=41582442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008161762A Pending JP2010000236A (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010000236A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105483969A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-04-13 | 无锡小天鹅股份有限公司 | 衣物处理机 |
-
2008
- 2008-06-20 JP JP2008161762A patent/JP2010000236A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105483969A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-04-13 | 无锡小天鹅股份有限公司 | 衣物处理机 |
CN105483969B (zh) * | 2015-12-04 | 2018-09-18 | 无锡小天鹅股份有限公司 | 衣物处理机 |
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