JP2007061643A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程における組み立て性やサービス性を向上させ、取り付け部材等の部品点数を少なくしたヒートポンプ装置を搭載した洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】前上がりに傾斜させて筐体1内に支持した外糟3と、外糟3内に回転自在に支持した内糟と、圧縮機41及び圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器32及び高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段及び減圧された冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器30とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、吸熱器30および放熱器32を収容した熱交換風路31と、熱交換風路31に送風する送風手段12とを備えた洗濯乾燥機であって、吸熱器32、放熱器32および圧縮機41を熱交換風路31とともに一体化してヒートポンプユニットを構成し、このヒートポンプユニットを外槽3の背面下方の筐体1内空間に配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯と乾燥を行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来のドラム式の洗濯乾燥機は図8に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。図に示すように、筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の外槽3を設け、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には、洗濯または乾燥対象物4(以下、衣類という)を収容する円筒状で横軸型の内槽5を回転可能に配設し、駆動モータ6により回転軸6aを回転させて回転駆動する。
内槽5の内壁には衣類を撹拌する複数のバッフル(図示せず)が設けられ、内槽5の周壁には小孔5aを多数設けている。筐体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。外槽3および内槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この外槽3の開口部3aはベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。外槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10を介して排水ホース11に連結され、その先端部は機外に導出されている。
送風機12は、ヒータ13によって加熱された温風を給気口14から内槽5内に送風供給するものである。循環ダクト15は、内槽5および外槽3を通過した湿った乾燥用空気の除湿を行うもので、一端を外槽3の下部の排気口16に接続し、他端を送風機12に接続している。給水弁17は、水道の蛇口等に接続された給水ホース18からの給水を制御する。
上記構成において、洗濯運転を行う場合は、扉7を開いて内槽5内へ衣類4および洗剤を入れて運転を開始する。まず、給水弁17が洗濯水側の給水口を開き、外槽3および内槽5内に所定量の水が供給されると、駆動モータ6が作動し内槽5が回転駆動され洗浄動作を行う。所定時間後、駆動モータ6が停止して排水弁10が開き、汚れた水が内槽5および外槽3から排水され、排水ホース11を介して機外の排水場所へ排水される。次に、上記と同様に外槽3および内槽5に水が供給され、すすぎ動作を行う。すすぎが終了すると排水弁10が開いて排水された後、内槽5が駆動モータ6により高速で回転駆動されることにより、衣類4の脱水が行われる。
以上のように洗濯運転が終了すると、乾燥運転が開始する。乾燥工程では駆動モータ6により低速で内槽5を回転駆動させ衣類4を撹拌しながら、送風機12により矢印19の方向に送風された空気は、ヒータ13で加熱されて温風となり、給気口14から内槽5内へ送り込まれる。この温風は、衣類4の水分を奪った後、内槽5の小孔5aから外槽3内を通過して排気口16を経て循環ダクト15へ至る。
このとき給水弁17が冷却水側の給水口を開いており、循環ダクト15内には冷却水が注水されている。衣類4の水分を奪って湿気を含んだ温風がこの循環ダクト15内を通過するとき、冷却水により冷却されて水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて矢印に示すように再び送風機12へ戻る。この冷却水および結露水は排水弁10を介して機外へ排水される。この送風機12、ヒータ13、給気口14、内槽5、外槽3、排気口16、循環ダクト15の循環経路で温風を循環させることにより、内槽5内の衣類4を乾燥させることができる。
上記従来の構成では、衣類4の乾燥に使用された熱は、循環ダクト15の冷却水もしくは筐体1からの放熱によって全て外部に捨てられるものであり、再利用されることがなかった。
そこで、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置を衣類乾燥機に設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、外部に放出される熱量を回収し、有効にエネルギーを利用して衣類の乾燥が行えることが分かっている。
特開平7−178289号公報
ヒートポンプ装置を設けた洗濯乾燥機は、上述したように圧縮機と放熱器と絞り手段と吸熱器とを銅管などの管路で連結したヒートポンプ装置と、吸熱器及び放熱器に風を流すための風路等を必要とするが、これらの部品が筐体内に散在していると、製造工程における組み立て性や故障時のサービス性が悪く、取付け部材等の部品点数も多く構成が複雑になるという問題があった。
上記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、前上がりに傾斜させて筐体内に支持した外槽と、前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、圧縮機及び圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器及び高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段及び減圧された冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、前記吸熱器および放熱器を収容した熱交換風路と、前記熱交換風路に送風する送風手段とを備えた洗濯乾燥機であって、前記吸熱器、前記放熱器および前記圧縮機を前記熱交換風路とともに一体化してヒートポンプユニットを構成し、このヒートポンプユニットを前記外槽の背面下方の筐体内空間に配設したものである。
本発明により、外槽の背面下方の筐体内空間に配設したヒートポンプ装置を構成する吸熱器、放熱器、圧縮機等を一体化したユニットとすることができ、筐体からの着脱が容易となり、製造工程の組み立てや、故障時の部品交換等が容易になるとともに、部品点数を少なくすることができる。
本発明は、前上がりに傾斜させて筐体内に支持した外槽と、前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、圧縮機及び圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器及び高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段及び減圧された冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、前記吸熱器および放熱器を収容した熱交換風路と、前記熱交換風路に送風する送風手段とを備えた洗濯乾燥機であって、前記吸熱器、前記放熱器および前記圧縮機を前記熱交換風路とともに一体化してヒートポンプユニットを構成し、このヒートポンプユニットを前記外槽の背面下方の筐体内空間に配設したことにより、ヒートポンプ装置を構成する吸熱器、放熱器、圧縮機等を熱交換風路とともに一体化したユニットとすることができ、筐体からの一体的な着脱が可能となり、製造工程の組み立てや、故障時の部品交換等が容易になるとともに、部品点数を少なくすることができる。ヒートポンプユニットを筐体の背面から着脱可能に設けると好適である。
上記発明において、熱交換風路は、前記外槽を通過した空気を前記筐体の左右方向へと流した後前記外槽へと導くように構成すると好適である。
上記発明において、熱交換風路は、入口側に外槽からの空気を下方へ流す排気ダクトを接続し、出口側に前記外槽へ空気を上方へ流す給気ダクトを接続した構成とすると好適であり、また前記吸熱器および放熱器は、最大面積となる面を筐体の前後方向に対向させて配置した構成すると好適である。
上記発明の送風手段をヒートポンプユニットに設けると、前記ヒートポンプユニットを、ヒートポンプ装置を運転させるのに必要な構成要素を一体化したユニットとすることができ、洗濯乾燥機本体とは別に運転可能となるため、製造工程においてユニット単体での品質管理が可能となる。その際、送風手段をヒートポンプユニットの筐体の左右方向となる側面に設けると好適である。
上記発明において、送風手段を放熱器の下流側に設けると、放熱器を通過して加熱された空気は、送風手段の熱によりさらに加熱され、外槽内に供給されるので、乾燥能力を向上させることができる。
上記発明において、送風手段を放熱器の上流側に設けたり、吸熱器と放熱器の間に設けると、送風手段は放熱器により加熱される前の空気を吸込むことになり、放熱器の下流側に設けた場合よりも、吸い込み空気温度が低くなるため、送風手段のモータの温度が過昇して故障することを防止することができる。
上記発明において、ヒートポンプユニットは、吸熱器、放熱器、圧縮機を設置する設置台と、前記設置台を上方から覆う上蓋を有し、前記設置台は、前記圧縮機の周囲を取り囲むように上方へ周壁を突出させるとともに、前記周壁の高さを前記圧縮機の底面より高くなるように構成すると、洗濯工程での給水異常等により、洗濯水が外槽外へと溢れ出し、防水パン内などにおいて、圧縮機の底面よりも上方まで水が貯まってしまったような場合に、設置台と上蓋の接合面の水密性が低くても、設置台の周壁が水の侵入を防止するので、圧縮機が水に濡れるようなことがない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の背面図、図2は、その断面図、図3は、図1のA−A線に沿って切断した断面図、図4は、熱交換風路の分解側面図、図5は、ヒートポンプ装置の構成と乾燥用空気の流れを示すシステム概念図である。
図に示すように、洗濯乾燥機は防水パン25の上に設置されている。筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の外槽3を設け、洗濯、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する。外槽3の内部には、衣類4を収容する円筒状の内槽5を回転可能に設け、駆動モータ6により回転駆動される。ここで、筐体1内において外槽3及び内槽5は、前面よりも背面が下がるように設けられており、内槽5の回転軸方向が水平方向から20〜30度前上がりに傾斜している。筐体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。外槽3および内槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この外槽3の開口部3aはベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。外槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し排水弁10に連結されている。
送風手段を構成する送風機12は、図1に示すように筐体1の背面下部に設けられている。送風機12は外槽3の外面に設けた給気ダクト20と連通し、給気ダクト20の給気ダクト入口21から入った乾燥用空気を矢印cの方向に送風して給気口14から外槽3及び内槽5内に供給する。また、外槽3の背面には、外槽3の上方に設けられた排気口16と連通する排気ダクト22を設け、内槽5及び外槽3を通過して排気口16から出てきた空気を、矢印dのように排気ダクト入口24から排気ダクト出口23へと導出する。
外槽3の背面下部には、ヒートポンプ装置を構成する板状の熱交換器からなる吸熱器30及び放熱器32がそれぞれの最大面積となる面が対向するように略平行に配設されており、その並び方向は筐体1の前後方向、かつ外槽3の背面の傾斜方向と略同一方向とし、筐体1内の空きスペースを有効利用して収容されている。熱交換風路31は、送風機12により送風される空気を矢印aの方向に吸熱器30から放熱器32へと流した後、外槽3及び内槽5内へと導くものであり、その入口側は排気ダクト出口23と連通されている。
図1および図3に示すように熱交換風路31内には、圧縮機41が筐体1の左右方向に吸熱器30及び放熱器32と並べて配設されている。このようにして、ヒートポンプ装置を構成する吸熱器30、放熱器32、圧縮機41、絞り手段42及び管路43等は全て熱交換風路31内に収容されることにより、一体化したヒートポンプユニット45を構成しており、ヒートポンプユニット45は筐体1の背面から着脱可能に取付けられている。
熱交換風路31の側面には前述した送風機12が筐体1の左右方向に吸熱器30、放熱器32及び圧縮機41と並べて取付けられており、送風機12の吸込み口は放熱器32の下流側で熱交換風路31内に開口している。圧縮機41は熱交換風路31内において放熱器32の下流側の空気の通路中に設置されており、吸熱器30及び放熱器32を流れてきた空気は図3の矢印bのように流れ、圧縮機41の熱を奪った後に送風機12の吸込み口へと至るように構成されている。送風機12で送風される空気は、図5の矢印40に示すように、給気ダクト20を通り給気口14から外槽3及び内槽5内に入り、内槽5内の衣類4を通過した後、排気口16から出て、排気ダクト22を通って熱交換風路31内の吸熱器30及び放熱器32を通過して送風機12へ戻り、循環するようになっている。
上記のように圧縮機41及び送風機12を配置することにより、ヒートポンプ装置及び送風機12を筐体1内の空きスペースとなる外槽3の背面下部にコンパクトに収容するとともに、ヒートポンプ装置を構成する吸熱器30、放熱器32、圧縮機41等を熱交換風路31とともに一体化したヒートポンプユニット45とすることができる。これにより、部品点数を少なくすることができるとともに、筐体1の背面からの着脱が可能となり、製造工程においてヒートポンプユニット45を洗濯乾燥機本体とは別のラインで組み立てることができるので、生産効率が向上する。そして、万一、ヒートポンプ装置が故障したような場合にでも、ヒートポンプユニット45を筐体1の背面から取り出すことで、部品の修理や交換を容易に行うことができる。
また、送風機12がヒートポンプユニット45に取付けられているので、洗濯乾燥機本体とは別の所で、送風機12を運転させながらヒートポンプ装置を運転させることができるので、製造工程においてヒートポンプ装置の品質管理を容易に行うことができる。また、熱交換風路31内の放熱器32で加熱された空気は、圧縮機41の熱によりさらに加熱され、次に送風機12を通過する際に、送風機12の熱によりさらに加熱され、外槽3及び内槽5内に供給されることになるので、内槽5内の衣類を乾燥させる能力を向上させることができる。また、圧縮機41の温度は放熱器32を通過した後の空気の温度よりも高いため、圧縮機41は冷却されることになり、圧縮機41の温度が過昇して故障することを防止することができる。
図4に示すように熱交換風路31は、吸熱器30、放熱器32、圧縮機41を設置する設置台46と、これを上方から蓋する上蓋47とから構成されており、設置台46と上蓋47の接合面48にパッキン等のシール部材(図示せず)を挟むことにより、熱交換風路31は空気のもれにくい構造となっている。設置台46は圧縮機41の周囲を取り囲むように上方へ突出させた周壁49を有しており、周壁49の高さは圧縮機41の底面より高くなるように構成されている。防水パン25の周壁となる防水パン周壁26の高さは圧縮機41の底面よりも高いが、周壁49の高さよりは低くなっている。
送風機12と給気ダクト入口21とは、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気口ホース33を介して連通し、排気口16と排気ダクト入口24も同様に、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる排気口ホース34を介して連通しており、外槽3の振動がヒートポンプユニット45へと伝達されることを防いでいる。また、排気ダクト22の途中には、空気中の異物を除去するフィルター手段として合繊ネット等からなるリントフィルター35を着脱可能に設けている。さらに、熱交換風路31の下部には、吸熱器30からの除湿水を貯めるドレン水容器36が設けられており、ドレン水容器36に貯まった水は排出口(図示せず)から機体外へと排出される。
また、ヒートポンプ装置は、圧縮機41、および圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器32、および高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り弁や毛細管等からなる絞り手段42、および減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器30とを冷媒が循環するように管路43で連結されており、冷媒は図5の矢印44の方向に流れて循環し、ヒートポンプサイクルを実現する。
また、制御手段50は駆動モータ6や排水弁10、送風機12及び圧縮機41等を駆動して洗濯、脱水、乾燥工程を制御する。
以上のような構成において、次に、この動作について説明する。洗濯工程では、排水弁10を閉じた状態で外槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6により衣類4と洗浄水の入った内槽5を回転させて衣類4の洗濯を行う。このとき、給水経路の破損、所定の水位以上の給水等、何らかの給水異常が発生した場合、洗濯水が外槽3外へと溢れ出し、防水パン25内に水が貯まってしまう。このような場合に、設置台46と上蓋47の接合面48の水密性が低くても、設置台46の周壁49が水の侵入を防止するので、圧縮機41が水に濡れるようなことがない。
また、洗濯後の濯ぎ工程でも、洗濯工程と同様に外槽3内に給水を行い、内槽5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った内槽5を高速回転して脱水する。
乾燥工程では、ヒートポンプ装置の圧縮機41を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により放熱器32、絞り手段42、吸熱器30を循環する。放熱器32では冷媒の圧縮で熱が放出され、吸熱器30では絞り手段42で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。このとき送風機12が作動し、放熱器32の放熱により加熱された温風が給気ダクト20を通って給気口14から外槽3及び内槽5内に送風される。内槽5は駆動モータ6により回転駆動され衣類4は上下に撹拌される。
内槽5内に送風された温風は、この衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で外槽3の排気口16を経て排気ダクト22を通り、リントフィルター35を通過してリント等の異物が除去され、熱交換風路31に至る。この湿った温風は、吸熱器30を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と除湿水に分離される。この乾いた空気は、放熱器32で再び加熱され温風となる。吸熱器30で結露した除湿水は、ドレン水容器36に貯まり、排出口から機外へ排出される。上記動作を繰り返すことにより、衣類4の乾燥を進行させる。
このようにヒートポンプ装置を用いることにより、吸熱器30で吸熱した熱を冷媒で回収して再び放熱器32で放熱して、圧縮機41に入力したエネルギー以上の熱量を衣類4に与えることができるので、乾燥時間の短縮と省エネを実現することが可能になる。
以上のように、外槽3の背面下部において吸熱器30及び放熱器32を収容するとともに、送風機12により送風される空気を吸熱器30から放熱器32へと流した後外槽3内へと導く熱交換風路31を設け、熱交換風路31内に圧縮機41を収容したので、ヒートポンプ装置を構成する吸熱器30、放熱器32、圧縮機41等を熱交換風路31とともに一体化したヒートポンプユニット45とすることができ、筐体1の背面からの着脱が可能となり、製造工程の組み立てや、故障時の部品交換等が容易になるとともに、部品点数を少なくすることができる。
また、圧縮機41を放熱器32の下流側の空気の通路中に設置したので、放熱器32により加熱された空気は、さらに圧縮機41の熱により加熱され、外槽3内に供給されるので、乾燥能力を向上させることができる。また、圧縮機41は放熱器32を通過した後の空気により冷却されることになり、圧縮機41の温度が過昇して故障することを防止することができる。
また、送風機12を熱交換風路31に設けたので、ヒートポンプ装置を運転させるのに必要な構成要素を一体化したユニットとすることができ、洗濯乾燥機本体とは別に運転可能となるため、製造工程においてユニット単体での品質管理が可能となる。
また、送風機12を放熱器32の下流側に設けたので、放熱器32を通過して加熱された空気は、送風機12の熱によりさらに加熱され、外槽3内に供給されるので、乾燥能力を向上させることができる。
また、熱交換風路31を吸熱器30、放熱器32、圧縮機41を設置する設置台46と、設置台46を上方から蓋する上蓋47により構成し、設置台46は、圧縮機41の周囲を取り囲むように上方へ突出させた周壁49を有するとともに、周壁49の高さを圧縮機41の底面より高くなるように構成したので、洗濯工程での給水異常等により、洗濯水が外槽3外へと溢れ出し、防水パン25内などにおいて、圧縮機41の底面よりも上方まで水が貯まってしまったような場合に、設置台46と上蓋47の接合面48の水密性が低くても、設置台46の周壁49が水の侵入を防止するので、圧縮機41が水に濡れるようなことがない。
なお、本実施の形態では洗濯乾燥機の設置場所を防水パン25の上としているが、これに限定されるものではなく、水が貯まるような何らかの構造となる場所であれば、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態ではドレン水容器36内の除湿水を排出する手段として排出口を設けているが、排水ポンプを設けて水を排出するようにしても良い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の熱交換風路31内の構成を示す断面図であり、第1の実施の形態と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、圧縮機41は、熱交換風路31内において隔壁51によって空気の通路と分離して設置されており、熱交換風路31内を流れる空気は、吸熱器30及び放熱器32を矢印aの方向に直線的に通過した後、圧縮機41を通ることなく矢印bの方向に流れて送風機12の吸込み口へと至るように構成されている。
この構成によれば、熱交換風路31に空気の通路と圧縮機41とを分離する隔壁51を設けたので、洗濯工程において、給気口14や排気口16などから給気ダクト20や排気ダクト22を通って、洗濯水や泡が熱交換風路31内に侵入した場合でも、圧縮機41は空気の通路から分離されているため、水に濡れるようなことがない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の背面図を示すものであり、第1の実施の形態と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、送風機12は熱交換風路31の側面に取付けられており、その吸込み口を排気ダクト出口23に、吹出し口を吸熱器30の上流側で熱交換風路31内に開口している。また、圧縮機41の上方には熱交換風路出口52が設けられており、送風機12により送風される空気は、熱交換風路31内に送風され、吸熱器30、放熱器32を通過した後、熱交換風路出口52へと至るように構成されている。熱交換風路出口52は、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気ホース33を介して給気ダクト入口21と連通しており、温風は熱交換風路出口52から給気ダクト20内を通り、給気口14から外槽3及び内槽5内に供給され、内槽5内の衣類4を乾燥させる。
この構成によれば、送風機12は排気ダクト22を通過してきた空気を吸熱器30の上流側で吸込むことになる。ヒートポンプ装置の特性上、放熱器32での放熱量の方が吸熱器30での吸熱量よりも、圧縮機41へ加えた電力量とほぼ同等の熱量分だけ大きくなるため、吸熱器30の上流側の空気温度の方が放熱器32の下流側の空気温度よりも低い。このため、送風機12の吸込み空気温度は、放熱器32の下流側に送風機12を配設した場合に比べて低くなるため、送風機12のモータの温度が過昇して故障することを防止することができる。
以上のように、送風機12を放熱器32の上流側に設けたので、送風機12は放熱器32により加熱される前の空気を吸込むことになり、放熱器32の下流側に設けた場合よりも、吸い込み空気温度が低くなるため、送風機12のモータの温度が過昇して故障することを防止することができる。
なお、本実施の形態では、送風機12を吸熱器30の上流側に設けているが、吸熱器30と放熱器32の間に設けても同様の効果が得られる。この場合には、送風機12の吸込み空気温度がさらに低くなるため、送風機12のモータの温度上昇に対してさらに有利となる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、製造工程の組み立てや、故障時の部品交換等が容易になるとともに、部品点数を少なくすることができるので、ヒートポンプ装置を備えた洗濯乾燥機に有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯乾燥機の背面図 同洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機の熱交換風路の分解側面図 同洗濯乾燥機のシステム概念図 本発明の実施の形態2の洗濯乾燥機の要部断面図 本発明の実施の形態3の洗濯乾燥機の背面図 従来の洗濯乾燥機の断面図
符号の説明
1 筐体
3 外槽
5 内槽
12 送風機(送風手段)
30 吸熱器
31 熱交換風路
32 放熱器
41 圧縮機
42 絞り手段
43 管路
46 設置台
47 上蓋
49 周壁
51 隔壁

Claims (11)

  1. 前上がりに傾斜させて筐体内に支持した外槽と、前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、圧縮機及び圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器及び高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段及び減圧された冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、前記吸熱器および放熱器を収容した熱交換風路と、前記熱交換風路に送風する送風手段とを備えた洗濯乾燥機であって、前記吸熱器、前記放熱器および前記圧縮機を前記熱交換風路とともに一体化してヒートポンプユニットを構成し、このヒートポンプユニットを前記外槽の背面下方の筐体内空間に配設した洗濯乾燥機。
  2. ヒートポンプユニットを筐体の背面から着脱可能に設けた請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 熱交換風路は、前記外槽を通過した空気を前記筐体の左右方向へと流した後前記外槽へと導くようにした請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
  4. 熱交換風路は、入口側に外槽からの空気を下方へ流す排気ダクトを接続し、出口側に前記外槽へ空気を上方へ流す給気ダクトを接続した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  5. 吸熱器および放熱器は、最大面積となる面を筐体の前後方向に対向させて配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  6. 送風手段を放熱器の下流側に設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  7. 送風手段を放熱器の上流側に設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  8. 送風手段を吸熱器と放熱器の間に設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  9. 送風手段をヒートポンプユニットに設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  10. 送風手段は、ヒートポンプユニットの筐体の左右方向となる側面に設けた請求項9記載の洗濯乾燥機。
  11. ヒートポンプユニットは、吸熱器、放熱器、圧縮機を設置する設置台と、前記設置台を上方から覆う上蓋を有し、前記設置台は、前記圧縮機の周囲を取り囲むように上方へ周壁を突出させるとともに、前記周壁の高さを前記圧縮機の底面より高くなるように構成した請求項1〜10のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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