JP2009529409A - 不均一系ヒドロシリル化触媒、この触媒により形成されるポリマー、および関連のコーティング組成物 - Google Patents

不均一系ヒドロシリル化触媒、この触媒により形成されるポリマー、および関連のコーティング組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009529409A
JP2009529409A JP2008558436A JP2008558436A JP2009529409A JP 2009529409 A JP2009529409 A JP 2009529409A JP 2008558436 A JP2008558436 A JP 2008558436A JP 2008558436 A JP2008558436 A JP 2008558436A JP 2009529409 A JP2009529409 A JP 2009529409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
group metal
platinum group
hydrosilylation
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008558436A
Other languages
English (en)
Inventor
スティーブン ジェイ. トーマス,
ウィリアム エイチ. ジュニア レッチ,
Original Assignee
ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド filed Critical ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド
Publication of JP2009529409A publication Critical patent/JP2009529409A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/26Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing in addition, inorganic metal compounds not provided for in groups B01J31/02 - B01J31/24
    • B01J31/28Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing in addition, inorganic metal compounds not provided for in groups B01J31/02 - B01J31/24 of the platinum group metals, iron group metals or copper
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/16Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
    • B01J31/165Polymer immobilised coordination complexes, e.g. organometallic complexes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2231/00Catalytic reactions performed with catalysts classified in B01J31/00
    • B01J2231/30Addition reactions at carbon centres, i.e. to either C-C or C-X multiple bonds
    • B01J2231/32Addition reactions to C=C or C-C triple bonds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2531/00Additional information regarding catalytic systems classified in B01J31/00
    • B01J2531/80Complexes comprising metals of Group VIII as the central metal
    • B01J2531/82Metals of the platinum group
    • B01J2531/828Platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/20Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0025Crosslinking or vulcanising agents; including accelerators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

ヒドロシリル化に対して触媒活性である不均一系白金族金属触媒について開示する。これらの触媒は、白金族金属粒子と連通している担体を含み、この粒子は高分子電解質層に固定されている。(a)水素化ケイ素を含むポリシロキサンと(b)分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物であって、ヒドロシリル化反応が触媒量の前述の触媒の存在下で実施されるポリマー、ヒドロシリル化に対して触媒活性である不均一系白金族金属触媒、前述のポリマーを含むコーティング組成物ならびに前述の組成物で少なくとも部分的にコーティングされた基材についても開示する。

Description

(関連出願に対する相互参照)
本願は、2006年3月10日に出願された、米国仮特許出願第60/781,268号の利益を主張し、この全体を本明細書中で参考として援用する。
(発明の分野)
本発明は、不均一系ヒドロシリル化触媒、前述の触媒を利用するヒドロシリル化反応の結果として形成されるポリマー、および前述のポリマーを含むコーティング組成物に関する。
(発明の背景)
脂肪族多重結合へのSi−H基の付加は、ヒドロシリル化として既知である。この反応は、例えば均一系または不均一系白金族金属触媒によりしばしば促進される。均一系白金族金属触媒は、しばしばそれらの不均一系対応物より活性であるが、前述の均一系触媒は、通常溶液の形であり、定義によれば、それらを初期反応物中に散在させるので、不可能ではないとしても、ポリマー溶液から触媒を後に分離することが困難になる。結果として、不可能ではないとしても、ポリマーの変色を避けることは困難である。
従来、不均一系白金金属触媒は、金属酸化物、しばしばアルミナ、または卑金属などの不活性固体物質を含む担体上に担持されないかまたは担持されるかのいずれかであった。一般的に、これらの担持および非担持の不均一系触媒は、例えば濾過などにより反応から容易に除去されるという利点を有する。前述の除去は、触媒を再利用することおよび得られるポリマー溶液の変色を最小限にすることを可能にする。不均一系触媒は、反応を実施する装置内の様々な場所に、物理的に付着または固定させることができる。不均一系触媒は、化学的促進または活性変化も起こしやすい。しかしながら、前述の触媒は、金属の大きい凝集体を有し、そのためそれらの均一系対応物と比較して触媒活性がはるかに低いレベルであるので、一般に不利である。結果として、それらはしばしば費用効果が悪い。
結果として、ポリマー溶液から容易に除去可能であり、これらの変色を最小限に、および排除さえすると同時に、ヒドロシリル化反応における触媒活性が効果的なレベルである不均一系白金族金属触媒を提供することが望ましいであろう。
(発明の要旨)
特定の箇所では、本発明は、ヒドロシリル化に対し触媒活性である不均一系白金族金属触媒を対象にする。これらの触媒は、白金族金属粒子と連通している担体を含み、ここでこの粒子は、高分子電解質層に固定されている。
他の箇所では、本発明は、(a)水素化ケイ素を含むポリシロキサンと(b)分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーを対象にし、ここでヒドロシリル化反応は、ヒドロシリル化に対して触媒活性である触媒量の不均一系白金族金属触媒の存在下で実施され、この触媒は白金族金属粒子と連通している担体を含み、この粒子は、高分子電解質層に固定されている。
さらに他の箇所では、本発明は、水素化ケイ素を含むポリシロキサンと分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーを含むコーティング組成物の着色を改良するための方法を対象にする。これらの方法は、(a)ヒドロシリル化に対して触媒活性である触媒量の不均一系白金族金属触媒を含む媒体中でヒドロシリル化反応を実施するステップであって、この触媒が白金族金属粒子と連通している担体を含み、この粒子が高分子電解質層に固定されているステップ、および(b)媒体から触媒を除去するステップを含む。
本発明は、例えば関連したコーティング組成物およびコーティングされた基材も対象にする。
(発明における実施形態の詳細な説明)
下記の詳細な説明のために、そうではないと特別に明記されているところを除き、本発明が、種々の代替となる変更およびステップの順序を受け入れることができることを理解されたい。さらに、すべての操作実施例、または別に示されたところ以外では、本明細書および特許請求の範囲で使用される、例えば成分量を表示するすべての数字が、すべての場合に「約」という用語により修正されると理解されたい。したがって、そうではないと示されないならば、下記の明細書および添付の特許請求の範囲に記述された数値パラメーターは、本発明により得られる望ましい性質に応じて変化してもよい近似値である。最低限でも、および特許請求の範囲に対応する原則の適用を制限する試みではなく、各数値パラメーターは、記録された有効桁の数を踏まえ、通常の丸め技術を適用することによって少なくとも解釈されるべきである。
本発明の広範囲を記述する数値域およびパラメーターは近似値であるにもかかわらず、具体的な実施例で記述される数値は、できる限り正確に報告する。しかしながら、すべての数値は、個々に試験する測定値に見られる標準偏差が必然的にもたらすある程度の誤差を本質的に含む。
同様に、本明細書に列挙されるすべての数値域が、その中に組み込まれるすべての小領域を含むことを意図することを理解されるべきである。例えば、「1〜10」の範囲は、列挙された最小値である1と列挙された最大値である10との間の(および含む)、すなわち、1に等しいまたはより大きい最小値および10に等しいまたは未満の最大値を有するすべての小領域を含むことを意図する。
本出願では、具体的にそうではないと述べていない限り、単数形の使用は複数形を含み、複数形は単数形を包含する。例えば、本発明で、「高分子電解質層」と言う。前述の言及は、本明細書では、単一の高分子電解質層および複数の前述の層、すなわち多層高分子電解質を意味すると理解されることになる。加えて、本出願では、場合によっては「および/または」を明確に使用することがあるけれども、具体的にそうではないと述べていない限り、「または」の使用は、「および/または」を意味する。
示したように、本発明の特定の実施形態は、不均一系ヒドロシリル化触媒を対象にする。本明細書で使用するとき、「ヒドロシリル化触媒」という用語は、脂肪族不飽和、すなわちC=Cと、水素化ケイ素を含む分子、すなわちSi−Hを含む分子間との反応を触媒する物質を意味する。本明細書で使用するとき、「不均一系ヒドロシリル化触媒」という用語は、反応物と異なる相、例えば固体触媒および液体または気体反応物であるヒドロシリル化触媒を意味する。
以前に示したように、本発明の特定の実施形態は、ヒドロシリル化に対して触媒活性である不均一系白金族金属触媒を対象にする。本明細書で使用するとき、「ヒドロシリル化に対して触媒活性」という語句は、本明細書で開示する白金族金属触媒がヒドロシリル化反応速度に著しい影響を及ぼす、すなわち本発明の不均一系白金金属触媒の存在が、反応物の総重量に対し0.05〜5重量パーセントなどの比較的少量で、反応が実質的に完了、すなわち場合によってはほんの数分で出発物質の少なくとも90%が消費可能であるように、ヒドロシリル化反応の速度を増大させることを意味する。すべての不均一系白金族金属触媒が、ヒドロシリル化に対して触媒活性であるとは限らないと考えられる。
特定の実施形態では、本発明の不均一系白金族金属触媒は、白金族金属粒子と連通している担体を含む。本明細書で使用するとき、「と連通している」という用語は、白金族金属粒子が、直接または本明細書で記載した高分子電解質層などの別の物質を通してのいずれかで担体と接触していることを意味する。
本明細書で使用するとき、「担体」という用語は、その上におよび/またはその中に別の物質が担持されている物質を意味する。特定の実施形態では、担体はヒドロシリル化反応に不活性である物質を含み、白金族金属粒子を保持するのに適切なサイズおよび能力である。本発明で使用するのに適した前述の物質の例は、炭素、活性炭、黒鉛、シリカ、シリカゲル、アルミナ、アルミナ−シリカ、および珪藻土である。担体は、例えば粒子、粉末、フレーク、チップ、塊、およびペレットの形状であってもよい。
担体のサイズは、多様であってもよく、特定の実施形態では、担体は、1ミクロン〜10ミリメートルまで、または場合によっては50ミクロン〜1ミリメートルなどの10ミリメートルまでの平均粒子サイズを有する粒子を含む。
本発明の触媒は、「白金族金属」を含む。本明細書で使用するとき、「白金族金属」という用語は、イリジウム、オスミウム、パラジウム、白金、ロジウム、および/またはルテニウムを意味する。特定の実施形態では、しかしながら、白金族金属粒子は、白金を含む。
特定の実施形態では、担体と連通している白金族金属粒子は、超微細粒子である。本明細書で使用するとき、「超微細」という用語は、透過電子顕微鏡法(「TEM」)の画像の顕微鏡写真を視覚的に調査すること、画像中の粒子の直径を測定すること、およびTEM画像の拡大図を基にして測定される粒子の平均第一(average primary)粒子サイズを計算することによって決定される100ナノメートル以下、場合によっては50ナノメートル以下、または特定の実施形態では20ナノメートル以下などの300ナノメートル以下の平均第一粒子サイズを有する粒子を意味する。前述のTEM画像を作成し、拡大図に基づいて第一粒子サイズを決定する方法を、当業者は理解されているであろう。粒子の第一粒子サイズは、完全に粒子を囲むことになる最小直径の球について言及する。本明細書で使用するとき、「第一粒子サイズ」という用語は、2個以上の個々の粒子の凝集ではなく個々の粒子のサイズを意味する。
特定の実施形態では、担体と連通している白金族金属粒子は、1〜1.5重量パーセントなどの、3重量パーセントまでの量で存在し、ここで重量パーセントは、不均一系ヒドロシリル化触媒の総重量に対してである。
示したように、本発明の特定の実施形態では、白金族金属粒子は高分子電解質層に固定されている。本明細書で使用するとき、「に固定されている」という語句は、白金族金属粒子が高分子電解質層に物理的に付着されていることを意味する。特定の実施形態では、前述の粒子は高分子電解質層内に固定されている。
とりわけ、本発明では、白金族金属粒子が固定されている高分子電解質層は、前に記載したように、ヒドロシリル化に対して触媒活性である不均一系白金族金属触媒を生成する。実は、本発明者は、すべての高分子電解質層が前述の触媒を生成することになるとは限らないと考えている。どのような理論にも縛られることなく、本発明者は、前述の触媒を生成するためには、白金族金属を反応溶液中で消失しない一方で、同時に白金族金属の触媒活性を立体的に、電気的にまたはその他で干渉しないような触媒活性種を同伴するように、高分子電解質が選択されなければならないと考える。
本明細書で使用するとき、「高分子電解質層」という用語は、ポリマーがカチオンまたはアニオンのいずれかのイオン成分を含むポリマー層を意味する。前述のポリマーは、例えば直鎖または分枝であってもよい。本発明の特定の実施形態では、高分子電解質は、カチオンに帯電される。得られる不均一系白金族金属触媒が、ヒドロシリル化に対して触媒活性である限り、高分子電解質層を形成するのに使用される個々のポリマーは、限定されない。適当なカチオン性高分子電解質は、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)(PDADMAC)である。本発明の特定の実施形態では、高分子電解質は、Sigma−Aldrich Co.から市販されている製品No.409030などの重量平均分子量400,000〜500,000を有するPDADMACを含む。本発明で使用するのに適していると考えられる他の高分子電解質としては、ポリ(アリルアミンヒドロクロリド)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリ(4−ビニルピリジン)、ポリビグアニド、ポリ(1,2−ジメチル−5−ビニルピリジニウムMeスルフェート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ポリスチレン−b−ポリアクリル酸、ポリ(4−スチレンスルホン酸ナトリウム)、アンモニウムポリメチルメタクリレート(Darvan C)、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリルアミン塩、ポリアクリル酸ナトリウム、およびキトサン多糖類が挙げられる。
特定の実施形態では、高分子電解質は、2〜5重量パーセントなどの6.5〜30重量パーセントの量で存在し、ここで重量パーセントは、不均一系ヒドロシリル化触媒の総重量に対してのものである。
特定の実施形態では、本発明の不均一系白金族金属触媒は、(a)高分子電解質層で少なくとも部分的にコーティングされた担体を形成するステップ、(b)白金族金属錯体を高分子電解質層に加えるステップ、および(c)白金族金属触媒の酸化状態を還元剤の添加により還元するステップを含む方法により製造する。
先述の方法で使用するのに限定はしないが適当な白金金属錯体は、HPtClである。限定はしないが、適当な還元剤は、ヒドラジン水和物である。本発明で使用するのに適当と考えられる他の還元剤としては、それだけに限定されないが、水素化ホウ素ナトリウムおよびボラン錯体が挙げられる。
以前に示したように、本発明は、(a)水素化ケイ素を含むポリシロキサンと(b)分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーも対象にする。本明細書で使用するとき、「シロキサン」は、2個以上の−SiO−基を含む骨格を含む基を意味する。
特定の実施形態では、水素化ケイ素を含むポリシロキサンは、構造
Figure 2009529409
(式中、同一または異なってもよい各置換基Rは、H、OH、一価の炭化水素基、および先述のいずれかの混合物から選択される基を表し、Rにより表される基の少なくとも1個がHであり、上記ポリシロキサンのSi−H含有量のパーセントが、5〜25パーセントなどの2〜50パーセントの範囲になるように、n’は、0〜10、または場合によっては0〜5などの0〜100の範囲である)を有する化合物を含む。水素化ケイ素を含むポリシロキサンの例は、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンおよびMASILWAX BASEとしてBASFから市販されているnが4〜5である水素化ケイ素を含むポリシロキサンである。
以前に示したように、本発明のヒドロシリル化反応では、水素化ケイ素を含むポリシロキサンは、分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物と反応する。本発明で使用するのに適した前述の物質の限定はしない具体的な例は、米国特許第4,614,812号5欄7〜28行に記載されており、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。特定の実施形態では、分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物は、ヒドロキシル基、チオール基、カルボキシル基、イソシアネート基、ブロック化イソシアネート基、第1級アミン基、第2級アミン基、アミド基、カルバメート基、尿素基、ウレタン基、ビニル基、アクリレート基および/またはメタクリレート基などの不飽和エステル基、マレイミド基、フマレート基、スルホニウム基および/またはアンモニウム基などのオニウム塩基、無水物基、ヒドロキシアルキルアミド基、ならびにエポキシ基から選択される少なくとも1個の官能基を含む。本発明で使用するのに適した前述の物質の具体的な例および特定のヒドロシリル化反応生成物を生成するための方法は、例えば米国特許第7,005,472号14欄30行〜17欄16行に記載されており、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
以前に示したように、本発明のポリマーは、本明細書上記に記載した種類である触媒量の不均一系白金族金属触媒の存在下で実施するヒドロシリル化反応により形成する。本明細書で使用するとき、「触媒量」という用語は、ヒドロシリル化反応速度の望ましい増大を提供する触媒のすべての量を意味する。特定の実施形態では、触媒は、ヒドロシリル化反応物の総重量に対して、5〜20ppmなどの1〜50ppmの白金族金属を提供する量で存在する。
ヒドロシリル化反応は、当業者が容易に決定することができるすべての適当な条件下で実施することができる。本発明の不均一系白金族金属触媒は、ヒドロシリル化反応を例えば固定床反応器、撹拌床反応器、または流動床反応器で実施する連続ヒドロシリル化プロセスで使用するのに、特に適合可能であると考えられる。
驚くべきことに本発明者は、本発明の不均一系白金金属触媒が、少なくともいくつかの場合で、不均一系触媒と均一系触媒の両方の特定の利点を有することを発見した。最初に、本発明の不均一系白金族金属触媒は、得られたポリマー溶液から除去可能であり、したがって生成物の変色を最小限にすること、および排除さえすることが明らかであった。結果として、担体が生成物から除去されるとき、クリアな非黄変物質を得ることができる程度まで白金も生成物から除去されるような担体物質に、白金(それが存在する物質に黄変の影響を及ぼす)が結合していると、発明者は考えている。さらに、本発明の不均一系白金族金属触媒は、触媒を一定の商業的用途に適用することができるヒドロシリル化反応における触媒活性のレベルを示すことが明らかであった。どのような理論にも縛られることなく、本発明者は、このレベルの触媒活性が、高分子電解質層の中および/または上に分散される形式での粒子の固定によって生じると考えている。
本発明は、前に記載したヒドロシリル化反応生成物ポリマーを含むコーティング組成物も対象にする。特定の実施形態では、ヒドロシリル化反応生成物ポリマーは、組成物を形成する成分である樹脂固体の総重量に対する重量パーセントで、2〜80重量パーセント、または場合によっては10〜30重量パーセントなどの0.01〜90重量パーセントの範囲である量で組成物中に存在する。本明細書で使用するとき、「樹脂固体の総重量に対する」という語句は、組成物の形成の間に加えられた成分の量が、すべての粒子または他の添加固体までを含むのではなく、コーティング組成物の形成中に存在する樹脂固体(不揮発性物質)の総重量に対することを意味する。
ヒドロシリル化反応生成物ポリマーに加えて、本発明のコーティング組成物は、他の成分を含んでもよい。例えば、特定の実施形態では、前述のコーティング組成物は、米国特許第7,005,472号17欄17行〜24欄63行に記載されたいずれかの量でいずれかの粒子などの複数の粒子を含み、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
加えて、本発明のコーティング組成物は、もしあれば、ヒドロシリル化反応生成物で存在する官能基(複数も可)と反応する官能基を含み、時には硬化剤と呼ばれる反応物を含んでもよい。適当な物質および量は、米国特許第7,005,472号25欄5行〜31欄61行に記載されており、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
特定の実施形態では、本発明のコーティング組成物は、膜形成物質をさらに含んでもよく、それは前に記載したヒドロシリル化反応生成物とは異なる。適当な膜形成物質としては、米国特許第7,005,472号31欄65行〜36欄10行に記載されているそれらの物質および量が挙げられ、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
本発明の組成物は、溶剤型組成物、水性組成物、固体微粒子型、すなわち粉末組成物もしくは粉末スラリーの形状で、または水分散液であってもよい。したがって、特定の実施形態では、本発明のコーティング組成物の成分は、有機溶剤中に溶解または分散させる。適当な有機溶剤の限定はしない例としては、ブタノールなどのアルコール、メチルアミルケトンなどのケトン、キシレンなどの芳香族炭化水素およびエチレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル、エステル、他の溶剤、ならびに先述のいずれかの混合物が挙げられる。
溶剤型組成物では、有機溶剤は、組成物を形成する成分である樹脂固体の総重量に対して、30〜50重量パーセントなどの5〜80重量パーセントの範囲である量でしばしば存在する。特定の実施形態では、コーティング組成物は、組成物を形成する成分である樹脂固体の総重量に対して、50〜70重量パーセントなどの40〜75重量パーセントの範囲である総固体含有量を有する。
特定の実施形態では、本発明のコーティング組成物は、前に記載した触媒とは異なる触媒も含み、ヒドロシリル化反応生成物の少なくとも1種の反応性官能基とすべての硬化剤との間の反応を促進するのに十分な量で存在する。前述の触媒の限定はしない例およびそれらの量は、米国特許第7,005,472号36欄45行〜64行に記載されており、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
特定の実施形態では、追加的な成分は、本発明のコーティング組成物の形成中に存在する。前述の物質およびそれらの量は、米国特許第7,005,472号36欄65行〜39欄40行に記載されており、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
特定の実施形態では、本発明のコーティング組成物は、着色剤も含む。本明細書で使用するとき、「着色剤」という用語は、組成物に色彩および/もしくは他の不透明性ならびに/または他の視覚効果を与えるすべての物質を意味する。着色剤は、離散粒子、分散液、溶液および/またはフレークなどのすべての適当な形状でコーティングに加えることができる。単独の着色剤または2種以上の着色剤の混合物を、本発明のコーティング中で使用することができる。
着色剤の例としては、塗料工業で使用されるものおよび/またはDry Color Manufacturers Association(DCMA)に列挙されたものなどの顔料、染料および毛髪染料、ならびに特殊効果組成物が挙げられる。着色剤は、例えば、不溶性であるが使用条件下で湿潤可能な(wettable)微細に分割された固体粉末を含むことができる。着色剤は、有機物または無機物であってもよく、凝集されていても、非凝集であってもよい。着色剤は、アクリル性展色剤などの展色剤(grind vehicle)の使用によりコーティング中に混入することができ、その使用は、当業者にはよく知られているであろう。
顔料および/または顔料組成物の例としては、それだけに限定されないが、カルバゾールジオキサジン粗顔料、アゾ、モノアゾ、ジアゾ、ナフトールAS、塩型(レーキ)、ベンゾイミダゾロン、縮合物、金属錯体、イソインドリノン、イソインドリンおよび多環フタロシアニン、キナクリドン、ペリレン、ペリノン、ジケトピロロピロール、チオインディゴ、アントラキノン、インダントロン、アントラピリミジン、フラバントロン、ピラントロン、アンタントロン、ジオキサジン、トリアリールカルボニウム、キノフタロン顔料、ジケトピロロピロールレッド(「DPPBOレッド」)、二酸化チタン、カーボンブラックならびにこれらの混合物が挙げられる。「顔料」および「着色充填剤(colored filler)」という用語は、互換的に使用することができる。
染料の例としては、それだけに限定されないが、フタログリーンまたはブルー、酸化鉄、バナジウム酸ビスマス、アントラキノン、ペリレン、アルミニウムおよびキナクリドンなどの溶剤型および/または水性ベースであるものが挙げられる。
毛髪染料の例としては、それだけに限定されないが、Degussa,Inc.から市販されているAQUA−CHEM 896、Eastman Chemical,IncのAccurate Dispersions事業部から市販されているCHARISMA COLORANTSおよびMAXITONER INDUSTRIAL COLORANTSなどの水性または水混和性担体中に分散された顔料が挙げられる。
上述のように、着色剤は、それだけに限定されないが、ナノ粒子分散液を含む分散液の形であってもよい。ナノ粒子分散液は、望ましい可視の色彩および/もしくは不透明性ならびに/または視覚効果を生成する1種または複数の高分散ナノ粒子着色剤および/または着色剤粒子を含むことができる。ナノ粒子分散液は、70nm未満または30nm未満などの150nm未満の粒径を有する顔料または染料などの着色剤を含むことができる。ナノ粒子は、0.5mm未満の粒径を有する粉砕媒体でストックの有機または無機顔料を粉砕することにより生成することができる。ナノ粒子分散液およびそれらの製造方法の例は、米国特許第6,875,800 B2号で明らかにされており、それは参照により本明細書に組み込まれている。ナノ粒子分散液は、結晶化、沈殿、気相凝縮、および化学摩耗(すなわち部分溶解)により生成することもできる。コーティング中でのナノ粒子の再凝集を最小限にするために、樹脂コーティングされたナノ粒子の分散液を使用することができる。本明細書で使用するとき、「樹脂コーティングされたナノ粒子の分散液」は、ナノ粒子およびこのナノ粒子の上にコーティングする樹脂を含む目立たない「複合微粒子」を分散させた連続相を意味する。樹脂コーティングされたナノ粒子の分散液およびそれらの製造方法の例は、2004年6月24日に出願された米国特許出願公開第2005/0287348 A1号、2003年6月24日に出願された米国仮出願第60/482,167号、および2006年1月20日に出願された米国特許出願第11/337,062号で明らかにされており、それらも参照により本明細書に組み込まれている。
使用することができる特殊効果組成物の例としては、反射率、真珠光沢、金属光沢、リン光、蛍光、フォトクロミズム、感光性、サーモクロミズム、視角依存多色性および/または色彩変化などの1種または複数の外観効果を生成する顔料および/または組成物が挙げられる。追加的な特殊効果組成物は、不透明性またはテクスチャなどの他の知覚可能な特性を提供することができる。限定はしない実施形態では、特殊効果組成物は、コーティングを様々な角度から見ると、コーティングの色彩が変化するようなカラーシフトを生成することができる。色彩効果組成物の例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,894,086号で明らかにされている。追加的な色彩効果組成物は、透明コーティングされた雲母および/もしくは合成雲母、コーティングされたシリカ、コーティングされたアルミナ、透明液晶顔料、液晶コーティング、ならびに/または物質の表面と空気との間の屈折率の差からではなく、物質中での屈折率の差によって干渉が起こるすべての組成物を含むことができる。
特定の実施形態では、1種または複数の光源にさらされたとき、その色彩を可逆的に変える感光性組成物および/または光発色性組成物は、本発明のコーティングに使用することができる。光発色性および/または感光性組成物は、特定波長の放射線にさらすことにより活性化させることができる。組成物が励起すると、分子構造が変化し、変化した構造は、組成物の元の色彩と異なる新しい色彩を示す。放射線にさらすことを止めると、光発色性および/または感光性組成物は、組成物の元の色彩が戻る静止状態に戻ることができる。特定の実施形態では、光発色性および/または感光性組成物は、非励起状態で無色であり、励起状態で色彩を示すことができる。20秒〜60秒などのミリ秒から数分以内に、完全な色彩変化が発現可能である。光発色性および/または感光性組成物の例としては、光発色性染料が挙げられる。
特定の実施形態では、感光性組成物および/または光発色性組成物は、ポリマーおよび/もしくは重合可能な成分のポリマー物質と共有結合によってなどで会合させることならびに/または少なくとも部分的に結合させることができる。感光性組成物がコーティングから外に移動し、基材中に結晶化することができるいくつかのコーティングと対照的に、本発明の限定はしない実施形態に従って、ポリマーおよび/もしくは重合可能な成分と会合させたならびに/または少なくとも部分的に結合させた感光性組成物および/または光発色性組成物は、コーティングから外に最小限の移動を有する。感光性組成物および/または光発色性組成物ならびにそれらの製造方法の例は、2004年7月16日に出願された米国特許出願第10/892,919号で明らかにされており、参照により本明細書に組み込まれている。
一般的に、着色剤は、望ましい視覚および/または色彩効果に影響を及ぼすのに十分なすべての量で存在することができる。着色剤は、組成物の総重量に対し重量パーセントで、3〜40重量パーセントまたは5〜35重量パーセントなどの存在する組成物の1〜65重量パーセントを構成することができる。
認識されることになるように、本発明は、基材および基材の少なくとも一部の上をコーティングする組成物を含むコーティングされた基材も対象とし、ここで組成物は、本明細書に記載した本発明のコーティング組成物である。加えて、本発明は、基材の少なくとも一部の上に本発明のコーティング組成物を塗布するステップ、および特定の実施形態では、基材に塗布した後に組成物を硬化させるステップを含む基材のコーティング方法も対象とする。本明細書で使用するとき、「基材の少なくとも一部の上」の組成物とは、基材の少なくとも一部に直接塗布される組成物、と同様に基材の少なくとも一部にあらかじめ塗布されたすべてのコーティング物質に塗布される組成物を意味する。
本発明のコーティング組成物は、実質的に、木、セラミック、金属、ガラス、布、プラスチック、発泡体、エラストマー基材などのポリマー基材等を含むすべての基材の上に塗布することができる。特定の実施形態では、本発明は、コーティングされた基材が軟質基材である、コーティングされた基材を対象にする。他の実施形態では、本発明は、コーティングされた基材が硬質基材である、以前に記載したコーティングされた基材を対象にする。
本発明は、自動車用基材および自動車用基材の少なくとも一部の上にコーティングされた組成物を含み、その組成物が本発明のコーティング組成物を含むコーティングされた自動車用基材も対象にする。
適当な軟質エラストマー基材は、当技術分野で公知の熱可塑性または熱硬化性合成物質のすべてを含むことができる。適当な軟質エラストマー基材材料の限定はしない例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリオレフィン(「TPO」)、反応射出成形ポリウレタン(「RIM」)、および熱可塑性ポリウレタン(「TPU」)が挙げられる。
本発明に関連する基材として有用な熱硬化性物質の限定はしない例としては、ポリエステル、エポキシド、フェノール樹脂、「RIM」熱硬化性物質などのポリウレタン、および先述のいずれかの混合物が挙げられる。適当な熱可塑性物質の限定はしない例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性ポリオレフィン、ナイロンなどのポリアミド、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリエステル、アクリルポリマー、ビニルポリマー、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(「ABS」)コポリマー、エチレンプロピレンジエンターポリマー(「EPDM」)ゴム、コポリマー、および先述のいずれかの混合物が挙げられる。
適当な金属基材の限定はしない例としては、鉄類(例えば、鉄、鋼鉄、およびこれらの合金)、非鉄金属(例えば、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、およびこれらの合金)、ならびに先述のいずれかの混合物が挙げられる。自動車部品の特定用途では、基材は、冷延鋼板、溶融電気亜鉛めっき鋼、電気亜鉛めっき鉄−亜鉛鋼などの電気亜鉛めっき鋼、アルミニウム、およびマグネシウムから形成することができる。
基材が自動車両(それだけに限定されないが、自動車、トラックおよびトラクターを含む)を製作する部品として使用されるとき、それらはあらゆる形を成すことができ、上述した金属および軟質基材から選択可能である。自動車車体部品の典型的な形としては、自動車両のためのボディー(フレーム)、ボンネット、ドア、ミラーハウジング、フェンダー、バンパー、およびトリムを挙げることができる。
自動車用途を対象とした本発明の実施形態では、硬化組成物は、例えば、電着塗装、プライマーコーティング、ベースコート、および/またはトップコートであってもよい。適当なトップコートは、モノコートおよびベースコート/クリアコート複合材を含む。モノコートは、カラーコーティング組成物の1層または複数の層から形成される。ベースコート/クリアコート複合材は、カラーベースコート組成物の1層または複数の層、およびクリアコーティング組成物の1層または複数の層を含み、ここでベースコート組成物は、クリアコート組成物と異なる少なくとも1種の成分を有する。自動車用途を対象とした本発明の実施形態では、クリアコートは、塗布後に透明であってもよい。
特定の実施形態では、本発明は、有色コーティング組成物から沈積されるベースコートを含む多成分複合コーティング組成物、およびベースコートの少なくとも一部の上に塗布されるトップコーティング組成物を対象とし、ここでトップコーティング組成物は本発明のコーティング組成物である。特定の実施形態では、本発明は、以前に記載した多成分複合コーティング組成物を対象とし、ここでトップコーティング組成物は、硬化後に透明であり、以前に記載した組成物のいずれかから選択される。
場合によっては本発明の多成分複合コーティング組成物で使用されるベースコートおよび透明トップコート(すなわちクリアコート)組成物は、高固体含有液体コーティング組成物、すなわち50重量パーセントを超えるような、一般的に40重量パーセントの樹脂固体を含む組成物に配合することができる。固体含有量は、組成物の試料を105℃〜110℃に1〜2時間加熱することによって揮発性物質を追い出し、その後に相対的重量損失を測定することにより決定することができる。
カラー−プラス−クリア系におけるベースコートのコーティング組成物は、自動車用途などのコーティング用途に有用な組成物のいずれかであってもよく、例えば、米国特許第7,005,472号42欄24〜58行に記載されている物質のいずれかを含むことができ、その引用部分は参照により本明細書に組み込んだものとする。
ベースコート組成物は、刷毛塗り、スプレー、浸漬、またはフローなどのすべての従来のコーティング技術により基材に塗布することができる。当技術分野で既知の手動または自動の方法いずれかにおけるエアスプレー、エアレススプレー、および静電スプレーのためのスプレー技術および設備を使用することができる。基材にベースコートを塗布する間に、基材上に形成されるベースコートの膜厚は、0.1〜1ミルなどの0.1〜5ミルの範囲であることができる。
基材にベースコートの膜を形成後、ベースコートを硬化させること、または別の方法としてクリアコートを塗布する前の時間に加熱もしくは空気乾燥によりベースコート膜から溶剤を追い出す乾燥ステップを施すことができる。組成物が水性であるならば、適当な乾燥条件は、個々のベースコート組成物および周囲湿度に応じて決めてもよく、ただし75〜200°F(21〜93℃)の温度で1〜15分間の乾燥時間が適切であることがある。
透明またはクリアトップコート組成物は、それだけに限定されないが、圧縮エアスプレー、静電スプレー、および手動または自動の方法いずれかを含むすべての従来のコーティング技術によりベースコートに塗布することができる。透明トップコートは、ベースコートを硬化させる前に、硬化または乾燥されるベースコートに塗布することができる。後の場合、次いで2層のコーティングを加熱し、両方のコーティング層を同時に硬化させることができる。典型的な硬化条件は、1〜30分間で50°F〜475°F(10℃〜246℃)の範囲であり得る。別の方法として、透明トップコートは、詳細な上記に記載したように電離もしくは化学放射線、または熱エネルギーと電離もしくは化学放射線との組合せにより硬化させることができる。クリアコーティングの厚さ(乾燥膜厚)は、1〜6ミルであってよい。
第2のトップコートコーティング組成物は、第1のトップコートに塗布して、「クリア−オン−クリア(clear−on−clear)」トップコートを形成することができる。第1のトップコートコーティング組成物は、上述したようにベースコートの少なくとも一部の上に塗布することができる。第2のトップコートコーティング組成物は、ベースコートおよび第1のトップコートを硬化させる前に、硬化または乾燥される第1のトップコートに塗布することができる。次いでベースコート、第1のトップコート、および第2のトップコートを加熱して、3層のコーティングを同時に硬化させることができる。
「ウエット−オン−ウエット(wet−on−wet)」で塗布するとき、あるトップコートが、例えば下層からの溶剤/水蒸発を阻害することにより他の硬化を大幅に妨げることがないならば、第2の透明トップコートおよび第1の透明トップコートコーティング組成物は、同一でもまたは異なってもよいことを理解されるべきである。さらに、第1のトップコート、第2のトップコートまたはその両方は、本発明のコーティング組成物であってもよい。第1の透明トップコートコーティング組成物は、実質的に当業者に既知のいかなる透明トップコーティング組成物であってもよい。第1の透明トップコート組成物は、水性もしくは溶剤型、または代わりに固体微粒子形状、すなわちパウダーコーティングであってもよい。
適当な第1のトップコーティング組成物の限定はしない例としては、少なくとも1種の熱硬化性コーティング材料および少なくとも1種の硬化剤を含む架橋性コーティング組成物が挙げられる。適当な水性クリアコートは、米国特許第5,098,947号に開示されており、それは参照により本明細書に組み込まれ、水溶性アクリル樹脂をベースにしている。有用な溶剤型クリアコートは、米国特許第5,196,485号および第5,814,410号に開示されており、それらは参照により本明細書に組み込まれ、ポリエポキシドおよびポリ酸硬化剤を含む。適当なパウダークリアコートは、米国特許第5,663,240号に記載されており、その特許は参照により本明細書に組み込まれ、エポキシ官能性アクリルコポリマーおよびポリカルボン酸硬化剤を含む。
通常、ベースコートの少なくとも一部の上に第1のトップコートを形成後、第2のトップコートの塗布前に、第1のトップコートは、加熱もしくは別の方法として空気乾燥期間により膜から溶剤を追い出す乾燥ステップまたは硬化ステップを施される。組成物が水性であるならば、適当な乾燥条件は、個々の第1のトップコート組成物、および周囲湿度に応じて決まることになり、ただし一般的に、75〜200°F(21℃〜93℃)の温度で1〜15分間の乾燥時間が適当であろう。
特定の実施形態では、本発明は、(a)基材に有色組成物を塗布して、ベースコートを形成するステップ、および(b)ベースコートの少なくとも一部の上にトップコーティング組成物を塗布して、その上にトップコートを形成するステップを含み、ここでこのトップコーティング組成物が本発明のコーティング組成物を含む、多成分複合材の製造方法を対象にする。米国特許第7,005,472号44欄29〜43行に記載されているように、トップコートを硬化させることができ、その引用部分は参照により本明細書に組み込まれている。
さらに他の箇所では、本発明は、水素化ケイ素を含むポリシロキサンと分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーを含むコーティング組成物の着色を改良するための方法を対象にする。本明細書で使用するとき、「着色」という用語は、貯蔵中のコーティング組成物の色彩安定性を意味する。着色の「改良」は、貯蔵中のコーティング組成物の色彩変化が、別のコーティング組成物と比較してより少ないことを意味する。これらの方法は、(a)ヒドロシリル化に対して触媒活性である触媒量の不均一系白金族金属触媒を含む媒体中でヒドロシリル化反応を実施するステップであって、この触媒が白金族金属粒子と連通している担体を含み、この粒子が高分子電解質層に固定されているステップ、および(b)媒体から触媒を除去するステップ、を含む。
それらの細部にいたるまで本発明を限定しないと見なされるべき下記の実施例で、本発明を説明する。実施例中、同様に本明細書を通して、すべての部およびパーセンテージは、他に示されていない限り重量によるものである。
(実施例1)
3000mLのガラス反応容器内で、エチレングリコールモノアリルエーテル359重量部、トリメチロールプロパンジアリルエーテル377重量部、酢酸ナトリウム0.06重量部および実施例4の担持白金触媒1重量部を、窒素雰囲気下でステンレス鋼撹拌機を用いて撹拌した。反応器内容物を90℃に加熱した。添加用漏斗から1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン410重量部を、6時間にわたり反応器内に滴下方式で供給した。完全に添加した後、反応が完了するまで温度を110℃に上昇させた。反応の終点は、Si−H官能性が消費されたことを示す赤外分光光度法によって決定した。生成物は#1濾紙を通して濾過し、ヒドロキシル価279およびAPHA色度5を有する無色の液体を得た。濾紙上に捕捉された物質を集めて、乾燥し、重量を測定した。回収された触媒は、反応器に加えた原重量の90%であった。
(実施例1.1)
3000mLのガラス反応容器内で、エチレングリコールモノアリルエーテル359重量部、トリメチロールプロパンジアリルエーテル377重量部、酢酸ナトリウム0.06重量部および実施例1から回収された担持白金触媒1重量部を、窒素雰囲気下でステンレス鋼撹拌機を用いて撹拌した。反応器内容物を90℃に加熱した。添加用漏斗から1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン410重量部を、1時間にわたり反応器内に滴下方式で供給した。添加の3分の2が完了した後、添加を停止し、温度を110℃に上昇させた。添加の残り3分の1を110℃で15分間にわたり行い、次いで反応が完了するまでこの温度で維持した。反応の終点は、Si−H官能性が消費されたことを示す赤外分光光度法によって決定した。生成物は#1濾紙を通して濾過し、黄色の液体を得た。
(実施例1.2)
3000mLのガラス反応容器内で、エチレングリコールモノアリルエーテル400重量部、トリメチロールプロパンジアリルエーテル420重量部、アルミノケイ酸マグネシウム2.6重量部、および酢酸ナトリウム0.06重量部およびイソプロパノール63重量部中に塩化白金酸六水和物5重量部である溶液0.4重量部を、窒素雰囲気下でステンレス鋼撹拌機を用いて撹拌した。反応器内容物を90℃に加熱した。添加用漏斗から1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン457重量部を、2時間にわたり反応器内に滴下方式で供給した。完全に添加した後、反応が完了するまで温度を80℃に上昇させた。反応の終点は、Si−H官能性が消費されたことを示す赤外分光光度法によって決定した。生成物は#2濾紙を通して濾過し、黄色の液体を得た。物質をガラス反応器に戻し、アルミノケイ酸マグネシウム5重量部および過酸化水素の35%水溶液6重量部で処理した。液体のアリコートを濾過し、色彩をチェックして、視覚的にクリアおよび無色であることを決定した。物質は、80℃の反応温度を維持しながら窒素噴霧を使用し乾燥させて、過酸化水素添加から残留している水分を除去した。生成物は、真空下で#2濾紙を通して濾過し、ヒドロキシル価235およびAPHA色度5を有する無色の液体を得た。
(実施例1.3)
実施例1.2に記載した通りの同じ成分、量、および手順を使用して、ポリマーを調製した。以下に記載するようにコーティング配合物中で試験する前に、この生成物を周囲条件で密封容器内に1年間貯蔵した。
(実施例2)
1000mLのガラス反応容器内でアリルグリシジルエーテル251重量部および酢酸ナトリウム0.03重量部および実施例4の担持白金触媒0.43重量部を、窒素雰囲気下でステンレス鋼撹拌機を用いて撹拌した。反応器内容物を100℃に加熱した。添加用漏斗からMasil Wax Base(登録商標)250重量部を、2時間にわたり反応器内に滴下方式で供給した。完全に添加した後、反応が完了するまで温度を110℃に上昇させた。反応の終点は、Si−H官能性が消費されたことを示す赤外分光光度法によって決定した。生成物は#6濾紙を通して濾過し、APHA色度<5を有するクリアで無色の液体を得た。
(実施例3)
12Lのガラス反応容器内で、アリルグリシジルエーテル2472重量部、アルミノケイ酸マグネシウム10.5重量部および酢酸ナトリウム0.3重量部およびイソプロパノール63重量部中に塩化白金酸六水和物5重量部である溶液2.3重量部を、窒素雰囲気下でステンレス鋼撹拌機を用いて撹拌した。反応器内容物を100℃に加熱した。添加用漏斗からMasil Wax Base(登録商標)2791重量部を、2時間にわたり反応器内に供給した。完全に添加した後、反応が完了するまで温度を維持した。反応の終点は、Si−H官能性が消費されたことを示す赤外分光光度法によって決定した。生成物は#3濾紙を通して濾過し、APHA色度20〜30を有するクリアで金色の液体を得た。
(実施例4)
典型的な手順で、2M水酸化ナトリウム溶液0.3mlを脱イオン水25mlに懸濁させたアルミナ5gに加え、室温で15分間強く撹拌した。次いで10g×L−1ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)20%水溶液25mlおよび塩化カリウム0.032gを加えて、懸濁液を再び1時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、水20mlで洗浄し、集めた固体を60℃のオーブンで一晩中乾燥させた。次いで固体を0.15g(0.290mmol)塩化白金酸六水和物の水溶液5mlに入れて、1時間撹拌した。金属化試料を濾過により分離し、少量の水(約5ml)で洗浄して、60℃のオーブンで一晩中乾燥させた。水100ml中にヒドラジン水和物203.3mgを含むフラスコに乾燥させた試料を加えた。4時間撹拌した後、生成物を濾過により分離し、水で数回洗浄して、60℃で一晩中乾燥させた。担持触媒約5gが灰色の粉末として得られた。
(実施例5)
コーティング組成物は、適当な容器内で撹拌しながら表1に示した成分を混合することにより調製した。量は重量部で報告した。
Figure 2009529409
メチルアミルケトン
中国のShejiang Dongyang Weihua Chem.Co.から市販されているパラクロロベンゾトリフルオライド溶剤
ニューヨークのSankyo Co.から市販されているペンタメチル−4−ピペリジニルセバケート、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)
Air Products&Chemicals,Incから市販されているジブチルスズジアセテート
実施例5に記載したように調製したコーティング組成物は、各配合物を金属のパイント塗料容器に入れて、120°Fで容器を貯蔵することにより着色を試験した。最初の色読み取りを加熱貯蔵前に、次いで加熱貯蔵の2、4、および8週後に計測した。色読み取りは、比色読み取り装置であるOrbeco Analytical Systems,Inc.から市販されているOrbeco−Hellige Aqua Testerを使用して行った。純脱イオン水を標準として使用した。
結果を表2にAPHA色度(米国公衆衛生協会(American Public Health Association)の色指数)として報告する。APHA色度は、白金−コバルトスケールカラーを参照にする。加熱貯蔵8週後に色彩の変化がより少ないことは、より良好な着色を示す。
Figure 2009529409
これらの広範な発明概念から逸脱することなく、上述した実施形態に変更を施すことが可能であることは、当業者には認識されるであろう。したがって、本発明は、本発明が開示した個々の実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の趣旨および範囲内である改変にわたることを意図すると理解される。

Claims (16)

  1. 白金族金属粒子と連通している担体を含む不均一系白金族金属触媒であって、該粒子が高分子電解質層に固定されており、該触媒がヒドロシリル化に対して触媒活性である不均一系白金族金属触媒。
  2. 前記白金族金属粒子が白金粒子を含む、請求項1に記載の触媒。
  3. 前記白金族金属粒子が超微細粒子を含む、請求項1に記載の触媒。
  4. 前記白金族金属粒子が、前記触媒の総重量に対して、3重量パーセントまでの量で存在する、請求項1に記載の触媒。
  5. 前記高分子電解質層がポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)を含む、請求項1に記載の触媒。
  6. 前記ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)が、重量平均分子量400,000から500,000を有する、請求項5に記載の触媒。
  7. 前記高分子電解質が、前記触媒の総重量に対して、6.5から30重量パーセントの量で存在する、請求項1に記載の触媒。
  8. (a)水素化ケイ素を含むポリシロキサンと(b)分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーの製造方法であって、請求項1に記載の触媒量の前記不均一系白金族金属触媒の存在下でヒドロシリル化反応を実施するステップを含む、方法。
  9. 前記水素化ケイ素を含むポリシロキサンが構造
    Figure 2009529409
    (式中、同一または異なってもよい各置換基Rは、H、OH、1価の炭化水素基、および先述のいずれかの混合物から選択される基を表し、Rにより表される該基の少なくとも1個はHであり、該ポリシロキサンのSi−H含有量のパーセントが2から50パーセントの範囲になるように、n’は、0〜100の範囲である)
    を有する化合物を含む、請求項8に記載の方法。
  10. (a)前記高分子電解質層で少なくとも部分的にコーティングされた担体を形成するステップ、
    (b)白金族金属錯体を前記高分子電解質層に加えるステップ、および
    (c)前記白金族金属触媒の酸化状態を還元剤の添加により還元するステップ
    を含む、請求項1に記載の不均一系白金族金属触媒の製造方法。
  11. 前記白金族金属錯体がHPtClを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記還元剤がヒドラジン水和物を含む、請求項10に記載の方法。
  13. 請求項8に記載の方法により調製されたポリマーを含むコーティング組成物。
  14. 請求項13に記載のコーティング組成物で少なくとも部分的にコーティングされた基材。
  15. 水素化ケイ素を含むポリシロキサンと分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むポリマーを含むコーティング組成物の着色を改良する方法であって、
    (a)ヒドロシリル化に対して触媒活性である触媒量の不均一系白金族金属触媒を含む媒体中でヒドロシリル化反応を実施するステップであって、該触媒が白金族金属粒子と連通している担体を含み、該粒子が高分子電解質層に固定されているステップ、および
    (b)該媒体から該触媒を除去するステップ
    を含む、方法。
  16. 水素化ケイ素を含むポリシロキサンと分子内に脂肪族不飽和を有する有機化合物とのヒドロシリル化反応生成物を含むクリアポリマーを提供する方法であって、
    (a)ヒドロシリル化に対して触媒活性である触媒量の不均一系白金族金属触媒を含む媒体中でヒドロシリル化反応を実施するステップであって、該触媒が白金族金属粒子と連通している担体を含み、該粒子が高分子電解質層に固定されているステップ、および
    (b)該媒体から該触媒を除去するステップ
    を含む、方法。
JP2008558436A 2006-03-10 2007-03-09 不均一系ヒドロシリル化触媒、この触媒により形成されるポリマー、および関連のコーティング組成物 Withdrawn JP2009529409A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US78126806P 2006-03-10 2006-03-10
PCT/US2007/006184 WO2007106427A2 (en) 2006-03-10 2007-03-09 Heterogeneous hydrosilylation catalysts, polymers formed therewith, and related coating compositions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009529409A true JP2009529409A (ja) 2009-08-20

Family

ID=38510021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008558436A Withdrawn JP2009529409A (ja) 2006-03-10 2007-03-09 不均一系ヒドロシリル化触媒、この触媒により形成されるポリマー、および関連のコーティング組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20090018301A1 (ja)
EP (1) EP1996321A2 (ja)
JP (1) JP2009529409A (ja)
CN (1) CN101426574A (ja)
RU (1) RU2008140179A (ja)
WO (1) WO2007106427A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015504418A (ja) * 2011-10-31 2015-02-12 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 不均一系貴金属触媒を用いる、改善された品質を有する有機ケイ素製品の製造プロセス

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2452568C2 (ru) * 2009-09-30 2012-06-10 Федеральное государственное унитарное предприятие "Научно-исследовательский физико-химический институт им. Л.Я. Карпова" Способ получения катализатора для отверждения кремнийорганических полимерных композиций
CN104245132B (zh) * 2012-04-17 2017-09-22 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 用于氢化硅烷化反应的高活性催化剂和其制备方法
CN104028183B (zh) * 2014-06-19 2015-10-28 江南大学 一种无机纳米颗粒涂敷的有机硅弹性微球的制备方法
CN110614122B (zh) * 2018-06-20 2023-03-24 万华化学集团股份有限公司 一种负载型硅氢加成催化剂的制备方法

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE553159A (ja) * 1955-12-05
US2970150A (en) * 1957-12-17 1961-01-31 Union Carbide Corp Processes for the reaction of silanic hydrogen-bonded siloxanes with unsaturated organic compounds with a platinum catalyst
US3220972A (en) * 1962-07-02 1965-11-30 Gen Electric Organosilicon process using a chloroplatinic acid reaction product as the catalyst
US3159601A (en) * 1962-07-02 1964-12-01 Gen Electric Platinum-olefin complex catalyzed addition of hydrogen- and alkenyl-substituted siloxanes
NL131800C (ja) * 1965-05-17
US3516946A (en) * 1967-09-29 1970-06-23 Gen Electric Platinum catalyst composition for hydrosilation reactions
US3814730A (en) * 1970-08-06 1974-06-04 Gen Electric Platinum complexes of unsaturated siloxanes and platinum containing organopolysiloxanes
GB1476314A (en) * 1973-06-23 1977-06-10 Dow Corning Ltd Coating process
GB1527598A (en) * 1974-11-12 1978-10-04 Dow Corning Ltd Catalysts and carriers therefor
US3989668A (en) * 1975-07-14 1976-11-02 Dow Corning Corporation Method of making a silicone elastomer and the elastomer prepared thereby
US4064154A (en) * 1975-11-06 1977-12-20 Dow Corning Corporation Catalysts and carriers therefor
GB1526324A (en) * 1976-07-14 1978-09-27 Dow Corning Ltd Hydrosilylation catalysts
JPS55110155A (en) * 1979-02-16 1980-08-25 Toray Silicone Co Ltd Organopolysiloxane composition forming releasable film
US4235748A (en) * 1979-02-28 1980-11-25 Yardney Electric Corporation Method of making improved hydrogenation catalyst
US4503160A (en) * 1983-08-29 1985-03-05 General Electric Company Hydrosilylation method, catalyst and method for making
US4614812A (en) * 1985-12-31 1986-09-30 Union Carbide Corporation Novel process for promoting hydrosilation reactions using a second hydrosilane
US4784879A (en) * 1987-07-20 1988-11-15 Dow Corning Corporation Method for preparing a microencapsulated compound of a platinum group metal
US4874667A (en) * 1987-07-20 1989-10-17 Dow Corning Corporation Microencapsulated platinum-group metals and compounds thereof
US5202453A (en) * 1989-08-21 1993-04-13 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorinated cyclic organic silicon compounds and method for making
US5036117A (en) * 1989-11-03 1991-07-30 Dow Corning Corporation Heat-curable silicone compositions having improved bath life
JPH04122452A (ja) * 1990-09-11 1992-04-22 Hidefumi Hirai 金属粒子及び/又は金属化合物粒子担持物、及びその製造方法
KR940005716A (ko) * 1992-06-11 1994-03-22 아더 엠. 킹 에폭시실리콘 단량체 및 중합체의 합성을 위한 선택적 촉매
US5527837A (en) * 1994-04-25 1996-06-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat-curable silicone elastomer compositions
JP3763484B2 (ja) * 1995-08-31 2006-04-05 東レ・ダウコーニング株式会社 ヒドロシリル化反応用微粒子触媒およびこれを含有してなる加熱硬化性シリコーン組成物
FR2749850B1 (fr) * 1996-06-12 1998-09-04 Rhone Poulenc Chimie Procede d'hydrosilylation avec des huiles silicones et des motifs contenant au moins un cycle hydrocarbone dans lequel est inclus un atome d'oxygene en presence d'une composition catalytique
US6545115B2 (en) * 1996-12-11 2003-04-08 Rhodia Chimie Process for preparing a stable silicone oil containing SiH groups and hydrosilylable functions
US6099964A (en) * 1997-02-06 2000-08-08 Wacker-Chemie Gmbh Metal deposits on mesoscopic organopolysiloxane particles
JP4015722B2 (ja) * 1997-06-20 2007-11-28 東レ・ダウコーニング株式会社 熱伝導性ポリマー組成物
US7101575B2 (en) * 1998-03-19 2006-09-05 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften E.V. Production of nanocapsules and microcapsules by layer-wise polyelectrolyte self-assembly
US6087523A (en) * 1999-07-23 2000-07-11 Dow Corning Corporation Platinum catalyst for hydrosilations
WO2004030070A1 (ja) * 2002-09-26 2004-04-08 Hitachi Chemical Co., Ltd. ボラジン系樹脂及びその製造方法、ボラジン系樹脂組成物、絶縁被膜及びその形成方法、絶縁被膜を備えた電子部品
US6916514B2 (en) * 2003-07-18 2005-07-12 Eastman Kodak Company Cationic shelled particle
US20080269425A1 (en) * 2004-12-02 2008-10-30 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. Novel Catalyst

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015504418A (ja) * 2011-10-31 2015-02-12 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 不均一系貴金属触媒を用いる、改善された品質を有する有機ケイ素製品の製造プロセス

Also Published As

Publication number Publication date
US20090018301A1 (en) 2009-01-15
EP1996321A2 (en) 2008-12-03
CN101426574A (zh) 2009-05-06
WO2007106427A3 (en) 2008-04-03
RU2008140179A (ru) 2010-04-20
WO2007106427A2 (en) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4330620B2 (ja) 光輝性塗膜形成方法および光輝性塗装物
KR100393925B1 (ko) 변성 광촉매 졸
EP1874875B1 (en) Coated particles and coating compositions comprising coated particles
KR101296611B1 (ko) 에폭시 실란 올리고머 및 그것을 포함하는 코팅 조성물
KR101323869B1 (ko) 실란 및 이트륨을 포함하는 전착성 코팅 조성물
CN101384674B (zh) 着色金属颜料、其制备方法,以及含有所述着色金属颜料的涂料组合物和化妆品制品
EP2325267B1 (en) Resin-coated metallic pigment, water-based paint containing same, painted item to which same has been applied, and manufacturing method for same
JP2009529409A (ja) 不均一系ヒドロシリル化触媒、この触媒により形成されるポリマー、および関連のコーティング組成物
CA2820037A1 (en) Non-aqueous dispersions comprising a nonlinear acrylic stabilizer
US20090035475A1 (en) Method for Forming Coating Film
Türünç et al. Immobilization of α-amylase onto cyclic carbonate bearing hybrid material
MX2012010437A (es) Metodo para preparar una guanidina ciclica a partir de diciandiamida y composiciones de revestimiento que la contienen.
CN1768084B (zh) 粉末涂料组合物和改进涂层基材的耐划痕和抗划伤性的方法
CN101228225A (zh) 包含颗粒的涂层
JP6429891B2 (ja) ゾルゲル変換コーティング、それを含む基板のためのアミノアルコール処理、およびこの基板を作製する方法
JP2009091411A (ja) 光輝性顔料含有組成物、印刷物、および塗装物
KR102431541B1 (ko) 열잠재성 촉매 및 경화성 조성물에서의 이의 용도
JP5192187B2 (ja) 光触媒膜用接着層の形成用組成物、光触媒膜用接着層、光触媒膜用接着層の形成方法及び光触媒構造体
JP2000186250A (ja) 無機コーティング組成物、その製造方法および基材の汚染防止方法
JP2021126874A (ja) クリヤ塗装ステンレス鋼板
JP2004285349A (ja) 塗布剤及びこれを用いた多孔質膜の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20101210