JP2009522697A - 携帯用電子機器のためのキーボード - Google Patents

Abstract

複数のアイコンが、タッチセンシティブディスプレイ上に表示される。少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応する。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。接触がさらに対応する２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号が決定される。表示されたそれぞれのアイコンが変更されて、接触がそれぞれの記号に対応することが示される。
【選択図】図１

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、２００６年１月５日に出願された「携帯用電子機器のためのキーボード」という名称の米国仮特許出願第６０／７５６，８９０号に対して優先権を主張するものであり、該出願は、その全体が引用により本明細書に組み入れられる。

開示する実施形態はユーザインタフェースに関し、特にタッチスクリーンキーボードを含むユーザインタフェースに関する。

携帯機器がよりコンパクトになり、処理及び記憶される情報量が増加するにつれ、ユーザがこれらの機器と容易にやりとりできるようにするユーザインタフェースを設計することが重要な課題となってきている。ユーザインタフェースはゲートウェイであり、ユーザはそれを通じてコンテンツだけでなく、機器の機能又はツールにアクセスしようとするユーザの試みを含むユーザアクション又は行動に対する応答を受け取るので、上記の内容は不都合なことである。（移動電話などの）携帯用電子機器によっては、プッシュボタンを追加し、プッシュボタンの密度を増やし、プッシュボタンに機能を詰め込み、或いは複雑なメニューシステムを用いるという手段をとって、ユーザがデータにアクセスし、データを記憶し、操作できるようにしてきたものもある。多くの場合、これらの従来のユーザインタフェースは、ユーザが記憶しなければならない複雑なキーシーケンス及びメニュー階層を生じさせる。加えて、プッシュボタンの数が増加するにつれて、隣接するボタンが接近するため、ユーザが所望のプッシュボタンを作動させることが困難になっていることが多い。

物理的なプッシュボタンを含むユーザインタフェースなどの多くの従来のユーザインタフェースは柔軟性にも欠けるものである。この柔軟性が無いと、携帯機器上で実行するアプリケーション又はユーザのいずれかによりユーザインタフェースを設定及び／又は適合することができなくなる可能性があるため、上記の内容は不都合なことである。複数のキーシーケンス及びメニュー階層を記憶するという時間のかかる要件、及び所望のプッシュボタンを作動させる際の困難さと組み合わされた場合、このような非柔軟性はほとんどのユーザにとって苛立たしいものとなる。

米国仮特許出願第６０／７５６，８９０号 米国特許第６，３２３，８４６号 米国特許第６，５７０，５５７号 米国特許第６，６７７，９３２号 米国特許公報第２００２／００１５０２４Ａ１号

従って、使いやすく、設定及び／又は適合が簡単な、携帯用電子機器のための、より透明性が高く直感的に理解できるユーザインタフェースに対するニーズが存在する。

開示するタッチスクリーンキーボード及び該キーボードの使用方法により、携帯機器のユーザインタフェースに関連する上記の欠点及びその他の問題点は軽減又は除去される。

いくつかの実施形態では、タッチセンシティブディスプレイ上に複数のアイコンを表示するステップが方法に含まれる。少なくともこの複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応する。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。２又はそれ以上の記号の中の、この接触がさらに対応するそれぞれの記号が決定される。表示されたそれぞれのアイコンが変更されて、この接触がそれぞれの記号に対応することが示される。

ユーザがそれぞれのアイコンとの接触を中断した時に、それぞれの記号を選択することができる。所定値を超える時間間隔の間接触が維持された場合、それぞれの記号を大文字にすることができる。

変更は、それぞれのアイコン形状の変更を含むことができる。形状の変更は、形状の非対称的な歪曲を含むことができる。それぞれのアイコンの初期形状は、弧を含むことができる。

感知は、それぞれの記号に対応する領域上での指のローリングの感知を含むことができる。接触は、１回又はそれ以上の指のタップ、スワイプ、及びローリングからなるグループから選択されるジェスチャを含むことができる。

それぞれのアイコンの２又はそれ以上の記号は、辞書編集モデルに従って決定することができる。この辞書編集モデルはユーザの使用履歴に対応することができる。このユーザの使用履歴は接触が確立される前に生じることができる。辞書編集モデルは、言語における記号の使用頻度に対応することができる。

いくつかの実施形態では、それぞれの記号は、それぞれのアイコンの形状の内側、かつ接触に対応する領域の外側の領域に表示される。

いくつかの実施形態では、それぞれの記号に対応する視覚インジケータが設けられる。この視覚インジケータは、それぞれのアイコンに近接する視覚照明を含むことができる。この視覚照明は、それぞれのアイコンの少なくとも一部を囲む帯を含むことができる。視覚インジケータは、接触を感知するより前に生じたユーザの使用履歴に従うことができる。

いくつかの実施形態では、複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するステップが方法に含まれる。タッチセンシティブディスプレイ上の対応する行に、２又はそれ以上の複数のアイコンのサブセットが配置される。隣接する行間には所定値よりも広いスペースが含まれる。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。接触が維持されている間、それぞれのアイコンに対応するそれぞれの行と隣接する行との間のスペースに、それぞれのアイコンに対応する記号が表示される。

記号はそれぞれのアイコンであってもよい。それぞれのアイコンに対して記号を拡大することができる。隣接する行はそれぞれの行の上方にあってもよい。

別の実施形態では、複数のアイコンがタッチセンシティブディスプレイ上に表示される。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が判定される。接触が維持されている間、それぞれのアイコンに対応する記号が、複数のアイコンの中の１又はそれ以上のさらなるアイコンの上に重なって表示される。

別の実施形態では、複数のアイコンが、タッチセンシティブディスプレイ上に表示される。複数のアイコンの２又はそれ以上サブセットが対応する行に配置される。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が判定される。接触が維持されている間、表示された複数のアイコンは、タッチセンシティブディスプレイ上のそれぞれのアイコンに対応する行と隣接する行との間に、所定値よりも広いスペースを含むように変更される。接触が維持されている間、それぞれのアイコンに対応する記号がこのスペースに表示される。

いくつかの実施形態では、複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するステップが方法に含まれる。複数のアイコンの中のそれぞれのアイコンは、少なくとも１つの記号に対応する。１又はそれ以上の推薦単語が表示される。この１又はそれ以上の推薦単語はユーザ履歴に従う。１又はそれ以上の推薦単語は、現在のアプリケーションセッションにおける記号の選択に対応する、ユーザによる任意の接触を感知する前に表示される。ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。この接触はジェスチャを含む。ジェスチャに対応するそれぞれの推薦単語が選択される。

ジェスチャはスワイプする動きを含むことができる。このスワイプする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った左から右への、或いは右から左への移動を伴う水平分力を含むことができる。スワイプする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った下向きの、或いは上向きの移動を伴う垂直分力を含むことができる。

ジェスチャは１回又はそれ以上のタップを含むことができる。それぞれのタップは、所定値よりも短い時間間隔の間タッチセンシティブディスプレイと接触することを含むことができる。

ジェスチャは接触のローリングする動きを含むことができる。このローリングする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った左から右への、或いは右から左への動きであってもよい。

いくつかの実施形態では、複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するステップが方法に含まれる。少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応する。それぞれのアイコンの選択に対応すると共にそれぞれのジェスチャを含む、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。それぞれのアイコンの２又はそれ以上の記号の中の、この接触がさらに対応するそれぞれの記号が決定される。それぞれのジェスチャが継続的な接触を含む場合、それぞれの記号は２又はそれ以上の記号の中の第１の記号となり、それぞれのジェスチャが非継続的な接触を含む場合、それぞれの記号は２又はそれ以上の記号の中の第２の記号となる。

継続的な接触はスワイプする動きを含むことができる。このスワイプする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った左から右への、或いは右から左への移動を伴う水平分力を含むことができる。スワイプする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った下向きの移動又は上向きの移動を伴う垂直分力を含むことができる。継続的な接触は、接触のローリングする動きを含むことができる。このローリングする動きは、タッチセンシティブディスプレイに沿った左から右への、或いは右から左への動きであってもよい。

非継続的な接触は１回又はそれ以上のタップを含むことができる。それぞれのタップは、第１の所定値よりも短い時間間隔の間のタッチセンシティブディスプレイとの接触を含むことができる。２又はそれ以上の対応する接触間の時間間隔が第２の所定値よりも短い場合、２又はそれ以上の連続タップは第２の記号に対応することができる。

第１の記号を第１の記号のサブセットに含め、第２の記号を第２の記号のサブセットに含めることができる。第１の記号のサブセットは、第１の所定値よりも高い出現率を有することができ、第２の記号のサブセットは、第１の所定値よりも低い出現率を有することができる。

この出現率はユーザ履歴に従うことができる。出現率は辞書編集モデルに従うことができる。辞書編集モデルは、言語における記号の使用頻度を含むことができる。

いくつかの実施形態では、それぞれのアイコンの第２の記号は、第２の所定値よりも低い、それぞれのアイコンの第１の記号の直後に出現する確率を有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアイコンの第１の記号は、第２の所定値よりも低い、それぞれのアイコンの第２の記号の直後に出現する確率を有する。

いくつかの実施形態では、表示されたそれぞれのアイコンが変更されて、接触がそれぞれの記号に対応することが示される。いくつかの実施形態では、それぞれの記号に対応する視覚インジケータが設けられる。この視覚インジケータは、それぞれのアイコンに近接する視覚照明を含むことができる。視覚照明は、それぞれのアイコンの少なくとも一部を囲む帯を含むことができる。

いくつかの実施形態では、複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するステップが方法に含まれる。少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応する。２又はそれ以上の記号の中の第１の記号は第１の記号のサブセットに属し、２又はそれ以上の記号の中の第２の記号は第２の記号のサブセットに属する。第１の記号は第１の所定値よりも高い出現率を有し、第２の記号は第１の所定値よりも低い出現率を有する。それぞれのアイコンの選択に対応する、ユーザによるタッチセンシティブディスプレイとの接触が感知される。この接触はそれぞれのジェスチャを含む。それぞれのアイコンにおける２又はそれ以上の記号の中の、この接触がさらに対応するそれぞれの記号が決定される。

出現率はユーザ履歴に従うものであってもよい。この出現率は辞書編集モデルに従うものであってもよい。この辞書編集モデルは、言語における記号の使用頻度を含むことができる。第２の記号は、第２の所定値よりも低い、第１の記号の直後に出現する確率を有することができる。

第１の記号は、１回又はそれ以上のタップジェスチャを用いて選択することができ、第２の記号は、スワイプジェスチャを用いて選択することができる。それぞれのタップは、第２の所定値よりも短い時間間隔の間タッチセンシティブディスプレイと接触することを含むことができる。２又はそれ以上の対応する接触間の時間間隔が第３の所定値よりも短い場合、２又はそれ以上の連続タップは第２の記号に対応することができる。

いくつかの実施形態では、表示されたそれぞれのアイコンが変更されて、接触がそれぞれの記号に対応することが示される。いくつかの実施形態では、それぞれの記号に対応する視覚インジケータが設けられる。この視覚インジケータは、それぞれのアイコンに近接する視覚照明を含むことができる。この視覚照明は、それぞれのアイコンの少なくとも一部を囲む帯を含むことができる。

いくつかの実施形態では、第１の記号のサブセットは、ｅ、ｔ、ａ、ｏ、ｉ、ｎ、ｓ、ｒ、及びｈを含む。いくつかの実施形態では、第１の記号のサブセットは、ｑ、ｅ、ｕ、Ｉ、ｏ、ａ、ｄ、ｇ、ｊ、ｌ、ｚ、ｃ、ｂ、ｎ、及びｍを含む。いくつかの実施形態では、第１の記号のサブセットは、ｑ、ｃ、ｅ、ｈ、Ｉ、ｌ、ｎ、ｏ、ｒ、ｔ、ｕ、ｗ、及びｙを含む。

いくつかの実施形態では、第２の記号のサブセットは、ｗ、ｙ、及びｊを含む。いくつかの実施形態では、第２の記号のサブセットは、ｗ、ｙ、ｐ、ｇ、及びｊを含む。いくつかの実施形態では、第２の記号のサブセットは、ｗ、ｒ、ｔ、ｙ、ｐ、ｓ、ｆ、ｈ、ｋ、ｘ、及びｖを含む。いくつかの実施形態では、第２の記号のサブセットは、ｊ、ｖ、ｘ、及びｚを含む。いくつかの実施形態では、第２の記号のサブセットは、ｂ、ｄ、ｆ、ｇ、ｊ、ｋ、ｍ、ｐ、ｑ、ｓ、ｖ、ｘ、及びｚを含む。

前述の方法は、グラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を有するタッチセンシティブディスプレイ、１又はそれ以上のプロセッサ、メモリ及びこれらの方法を実行するためにメモリに記憶された１又はそれ以上のモジュール、プログラム、又は命令セットを有する携帯用電子機器によって実行することができる。いくつかの実施形態では、この携帯用電子機器は、無線通信を含む複数の機能を提供する。

１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたコンピュータプログラム製品に、前述の方法を実行するための命令を含めることができる。

本発明の前述の実施形態、並びに追加の実施形態をより良く理解するために、図全体を通じて同様の参照番号が対応する部分を示す以下の図面と共に、下記の実施形態についての説明を参照すべきである。

以下、実施形態について詳細に参照を行い、この実施形態の例を添付図面に示す。以下の詳細な説明において、本発明を十分理解するために数多くの特定の詳細について説明を行う。しかしながら、これらの特定の詳細なしでも本発明を実施できることは当業者には明らかであろう。その他の例においては、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないために、周知の方法、手順、構成要素、及び回路については詳しく説明していない。

ユーザインタフェース及び機器を使用するための関連処理の実施形態について説明する。いくつかの実施形態では、この機器は携帯通信機器であってもよい。ユーザインタフェースは、クリックホイール及び／又はタッチスクリーンを含むことができる。クリックホイールとは、ホイールの角度変位又は機器のユーザによるホイールとの接触ポイントに基づいてナビゲーションコマンドを提供できる物理的なユーザインタフェース装置のことである。クリックホイールを用いて、例えば、機器のユーザがホイールの少なくとも一部を押下する時に、１又はそれ以上の項目の選択に対応するユーザコマンドを提供することもできる。単純化するために、以下の説明では、タッチスクリーンを含む（ＳＭＳ、ＰＤＡ、及び／又は音楽プレーヤ機能などのその他の機能を含むこともできるセルラ電話などの）携帯通信機器を例示的な実施形態として用いている。しかしながら、このユーザインタフェース及び関連処理は、クリックホイール、キーボード、マウス、及び／又はジョイスティックなどの１又はそれ以上のその他の物理的なユーザインタフェース装置を含むことができるパーソナルコンピュータ及びラップトップなどのその他の機器に適用できることを理解すべきである。

この機器は、電話、テキストメッセージング、ワード処理、電子メール、及び音楽プレーヤなどの様々なアプリケーションをサポートすることができる。音楽プレーヤは、ＭＰ３及び／又はＡＡＣなどの１又はそれ以上のファイルフォーマットと互換性のあるものでよい。例示的な実施形態では、この機器は、ｉＰｏｄ音楽プレーヤ（Ａｐｐｌｅ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ，Ｉｎｃ．の商標）を含む。

この機器上で実行することができる様々なアプリケーションは、タッチスクリーンなどの少なくとも１つの共通の物理的なユーザインタフェース装置を使用することができる。クリックホイールを含む実施形態では、クリックホイールの１又はそれ以上の機能、並びに機器上に表示される対応する情報を、１つのアプリケーションから次のアプリケーションに対して、及び／又はそれぞれのアプリケーション内で、調整及び／又は変更することができる。このようにして、（クリックホイールなどの）機器の共通の物理的な構造は、直感的に理解でき、透明性の高いユーザインタフェースを用いて、様々なアプリケーションをサポートできるようになる。

これらのユーザインタフェースは、１又はそれ以上のキーボードの実施形態を含むことができる。このキーボードの実施形態は、表示されるキーボードアイコン上に標準（クワーティ）及び／又は非標準設定の記号を含むことができる。このキーボードの実施形態は、タイプライター用のキーボードのような既存の物理的なキーボードにおけるキー数と比較して少ない数のアイコン（又はソフトキー）を含むことができる。これにより、ユーザは、キーボードにおける１又はそれ以上のアイコン、従って１又はそれ以上の対応する記号を選択することが容易になる。このキーボードの実施形態は適応的なものであってもよい。例えば、１又はそれ以上のアイコン及び／又は１又はそれ以上の対応する記号を選択することなどのユーザアクションに従って、表示されるアイコンを変更することができる。携帯機器における１又はそれ以上のアプリケーションは、共通の及び／又は異なるキーボードの実施形態を利用することができる。従って、使用するキーボードの実施形態をアプリケーションの少なくともいくつかにカスタマイズすることができる。いくつかの実施形態では、例えば、それぞれのユーザの単語使用履歴（辞書編集、俗語、個人使用）に基づいて、１又はそれ以上のキーボードの実施形態をそれぞれのユーザに合わせることができる。このキーボードの実施形態の中には、これらのキーボードの実施形態を使用する時に、１又はそれ以上のアイコン、従って１又はそれ以上の記号選択時のユーザエラーの確率を低減させるように調節できるものもある。

ここで、この機器の実施形態に注目してみる。図１は、本発明のいくつかの実施形態による、携帯用電子機器１００のアーキテクチャを示すブロック図である。機器１００は、（１又はそれ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる）メモリ１０２、メモリコントローラ１２２、１又はそれ以上の処理ユニット（ＣＰＵ）１２０、周辺装置インタフェース１１８、ＲＦ回路１０８、オーディオ回路１１０、スピーカ１１１、マイク１１３、入出力（Ｉ／Ｏ）サブシステム１０６、（タッチスクリーンを含むことができる）表示システム１１２、クリックホイール１１４、その他の入力又は制御装置１１６、及び外部ポート１２４を含むことができる。これらの構成要素は、１又はそれ以上の通信バス又は信号線１０３を介して通信を行うことができる。機器１００は、以下に限定されるわけではないが、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、移動電話、メディアプレーヤ、携帯情報端末（ＰＤＡ）、或いはこれらの項目のうちの２又はそれ以上の組み合わせを含む同様のものを含む任意の携帯用電子機器とすることができる。別の実施形態では、機器１００は、パーソナルコンピュータなどの携帯用の機器でなくてもよい。

機器１００は、携帯用電子機器１００の単なる１つの例であり、また、この機器１００は、図示よりも多い数の又は少ない数の構成要素を有することもでき、２又はそれ以上の構成要素を組み合わせることもでき、或いは異なる設定又は構成の構成要素を有することもできると理解すべきである。図１に示す様々な構成要素は、１又はそれ以上の信号処理回路及び／又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェア両方の組み合わせの形で実現することができる。

メモリ１０２は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、また１又はそれ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又は他の不揮発性固体メモリ装置などの不揮発性メモリを含むこともできる。いくつかの実施形態では、メモリ１０２は、１又はそれ以上のプロセッサ１２０から遠隔地に設置された記憶装置、例えば、ＲＦ回路１０８又は外部ポート１２４、及びインターネット、（単複の）イントラネット、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、広域ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、ストレージエリアネットワーク（ＳＡＮ）などの通信ネットワーク（図示せず）、或いはこれらの任意の適当な組み合わせを介してアクセスされるネットワーク接続記憶装置をさらに含むことができる。ＣＰＵ１２０及び周辺装置インタフェース１１８などの、機器１００のその他の構成要素によるメモリ１０２へのアクセスは、メモリコントローラ１２２により制御することができる。

周辺装置インタフェース１１８は、機器の入出力周辺装置をＣＰＵ１２０及びメモリ１０２に結合する。１又はそれ以上のプロセッサ１２０は、メモリ１０２に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び／又は命令セットを起動又は実行して、機器１００のための様々な機能を実行し、データを処理する。

いくつかの実施形態では、周辺装置インタフェース１１８、ＣＰＵ１２０、及びメモリコントローラ１２２を、チップ１０４などの単一のチップ上に実装することができる。いくつかの別の実施形態では、これらを別個のチップ上に実装することができる。

ＲＦ（無線周波数）回路１０８は、電磁波を送受信する。ＲＦ回路１０８は、電気信号と電磁波の間で変換を行い、電磁波を介して通信ネットワーク及びその他の通信機器と通信を行う。ＲＦ回路１０８は、以下に限定されるわけではないが、アンテナシステム、ＲＦトランシーバ、１又はそれ以上の増幅器、チューナ、１又はそれ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、ＣＯＤＥＣチップセット、加入者識別モジュール（ＳＩＭ）カード、メモリなどを含む上記機能を実行するための周知の回路を含むことができる。ＲＦ回路１０８は、ワールドワイドウェブ（ＷＷＷ）とも呼ばれるインターネット、イントラネット、及び／又はセルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）及び／又はメトロポリタンエリアネットワーク（ＭＡＮ）などの無線ネットワークのようなネットワークと、並びに無線通信により他の機器と通信を行うことができる。無線通信は、以下に限定されるわけではないが、移動通信用広域システム（ＧＳＭ）、拡張データＧＳＭ環境（ＥＤＧＥ）、広帯域符号分割多重アクセス（Ｗ−ＣＤＭＡ）、符号分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）、時間分割多重アクセス（ＴＤＭＡ）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、（ＩＥＥＥ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｇ、及び／又はＩＥＥＥ８０２．１１ｎなどの）ワイヤレスフィデリティ（Ｗｉ−Ｆｉ）、ボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）、Ｗｉ−ＭＡＸ、電子メール用プロトコル、インスタントメッセージング、及び／又はショートメッセージサービス（ＳＭＳ）、或いは本明細書の出願日現在で未だ開発されていない通信プロトコルを含む任意のその他の適当な通信プロトコルを含む複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちの任意のものを用いることができる。

オーディオ回路１１０、スピーカ１１１、及びマイク１１３は、ユーザと機器１００との間にオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路１１０は、周辺装置インタフェース１１８からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ１１１へ送信する。スピーカ１１１は、電気信号を人間が聴取可能な音波に変換する。オーディオ回路１１０はまた、音波からマイク１１３により変換された電気信号を受信する。オーディオ回路１１０は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理するために周辺装置インタフェース１１８へ送信する。周辺装置インタフェース１１８により、メモリ１０２及び／又はＲＦ回路１０８からオーディオデータを取得し、及び／又はこれらへ送信することができる。いくつかの実施形態では、オーディオ回路１１０はまた、ヘッドセットジャック（図示せず）を含むこともできる。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路１１０と、出力専用ヘッドフォン又は出力部（片耳又は両耳用のヘッドフォン）と入力部（マイク）との両方を有するヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺装置との間にインタフェースを提供する。

Ｉ／Ｏサブシステム１０６は、表示システム１１２、クリックホイール１１４、及びその他の入力／制御装置１１６、並びに周辺装置インタフェース１１８などの、機器１００の入出力周辺装置間にインタフェースを提供する。このＩ／Ｏサブシステム１０６は、表示コントローラ１５６、クリックホイールコントローラ１５８、及びその他の入力又は制御装置のための１又はそれ以上の入力コントローラ１６０を含むことができる。この１又はそれ以上の入力コントローラ１６０は、その他の入力又は制御装置１６０との間で電気信号を送受信する。その他の入力／制御装置１６０は、（プッシュボタン、ロッカーボタンなどの）物理的なボタン、ダイアル、スライダスイッチ、スティックなどを含むことができる。

表示システム１１２は、機器とユーザとの間に出力インタフェース及び／又は入力インタフェースを提供する。表示コントローラ１５６は、表示システム１１２との間で電気信号を送受信する。表示システム１１２は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、テキスト、アイコン、グラフィック、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、視覚出力のいくつか又はすべてはユーザインタフェースオブジェクトに対応することができ、このさらなる詳細について以下に説明する。

タッチスクリーンを含む実施形態などのいくつかの実施形態では、表示システム１１２はまた、触覚接触及び／又は触感接触に基づいてユーザからの入力も受け入れる。タッチスクリーンを伴う実施形態では、表示システム１１２は、ユーザ入力を受け入れるタッチセンシティブな表面を形成する。これらの実施形態では、表示システム１１２及び表示コントローラ１５６は（メモリ１０２内の任意の関連モジュール及び／又は命令セットと共に）、表示システム１１２上の接触（及び接触の任意の動き又は中断）を感知し、感知した接触を、タッチスクリーン上に表示される１又はそれ以上のソフトキーなどのユーザインタフェースオブジェクトとの交信に転換する。例示的な実施形態では、表示システム１１２におけるタッチスクリーンとユーザとの間の接触ポイントは、ユーザの１本又はそれ以上の指に対応する。

タッチスクリーンを伴う実施形態では、表示システム１１２におけるタッチスクリーンは、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）技術、又はＬＰＤ（発光ポリマーディスプレイ）技術を用いることができるが、別の実施形態では、その他の表示技術を用いることができる。表示システム１１２におけるタッチスクリーン及び表示コントローラ１５６は、以下に限定されるわけではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び弾性表面波技術、並びにその他の近接センサアレイ又は表示システム１１２におけるタッチスクリーンとの１又はそれ以上の接触ポイントを判定するためのその他の要素を含む複数のタッチセンシティビティ技術のうちの任意の技術を用いて、接触及びその任意の動き又は中断を感知することができる。表示システム１１２のいくつかの実施形態におけるタッチセンシティブディスプレイは、以下の米国特許第６，３２３，８４６号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、第６，５７０，５５７号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、及び／又は第６，６７７，９３２号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ）、及び／又は米国特許公報第２００２／００１５０２４Ａ１号に記載されているマルチタッチセンシティブタブレットに類似したものであると考えられ、これらの文献の各々は引用により本明細書に組み入れられる。しかしながら、表示システム１１２におけるタッチスクリーンが、携帯機器１００からの視覚出力を表示するのに対し、タッチセンシティブタブレットは視覚出力を提供するものではない。表示システム１１２におけるタッチスクリーンは、１００ｄｐｉをはるかに超える解像度を有することができる。例示的な実施形態では、この表示システムにおけるタッチスクリーンは、およそ１６８ｄｐｉの解像度を有することができる。ユーザは、スタイラスペン、指などの任意の適当な物体又は付属物を用いて、表示システム１１２におけるタッチスクリーンに接触することができる。

いくつかの実施形態では、機器１００は、タッチスクリーンに加え、特定の機能を起動又は停止させるためのタッチパッド（図示せず）を含むことができる。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない機器のタッチセンシティブな区域である。タッチパッドは、表示システム１１２におけるタッチスクリーンとは別個のタッチセンシティブな表面、又はタッチスクリーンにより形成されるタッチセンシティブな表面の拡張部であってもよい。

機器１００は、クリックホイール１１４を含むことができる。ユーザは、クリックホイール１１４を回転させるか、或いは（角度変位などの）クリックホイール１１４との接触ポイントを動かすことにより、表示システム１１２に表示された１又はそれ以上のグラフィカルなオブジェクト（以後アイコンと呼ぶ）間でナビゲーションを行うことができる。また、クリックホイール１１４を使用して、表示されたアイコンのうちの１又はそれ以上を選択することもできる。例えば、ユーザは、クリックホイール１１４の少なくとも一部、又は関連する物理的なボタンを押下することができる。クリックホイールコントローラ１５８、並びにメモリ１０２内のモジュール及び／又は命令セットのうちの１又はそれ以上により、ユーザがクリックホイール１１４を介して与えるユーザコマンド及びナビゲーションコマンドを処理することができる。

機器１００はまた、様々な構成要素に給電するための電力システム１６２を含む。電力システム１６２は、電力管理システム、（電池、交流電流（ＡＣ）などの）１又はそれ以上の電源、再充電システム、電力異常検知回路、電力コンバータ又はインバータ、（発光ダイオード（ＬＥＤ）などの）電力状態インジケータ、及び携帯機器における電力の生成、管理、及び分配に関連する任意のその他の構成要素を含むことができる。

いくつかの実施形態では、メモリ１０２に記憶されるソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム１２６、通信モジュール（又は命令セット）１２８、接触／動きモジュール（又は命令セット）１３０、グラフィックモジュール（又は命令セット）１３２、１又はそれ以上のアプリケーション（又は命令セット）１３６、タイマモジュール（又は命令セット）１４４、単語予測モジュール（又は命令セット）１４６、アドレス帳１４８、ユーザの単語履歴１５０、１又はそれ以上のキャラクタセット１５２、及び１又はそれ以上の辞書編集モデル１５４を含むことができる。グラフィックモジュール１３２は、アイコン効果モジュール（又は命令セット）１３４を含むことができる。アプリケーションモジュール１３６は、電話モジュール（又は命令セット）１３８、テキストメッセージングモジュール（又は命令セット）１４０、及び／又は音楽プレーヤモジュール（又は命令セット）１４２を含むことができる。

（Ｄａｒｗｉｎ、ＲＴＸＣ、ＬＩＮＵＸ、ＵＮＩＸ、ＯＳ Ｘ、ＷＩＮＤＯＷＳ、又はＶｘ Ｗｏｒｋｓなどの組み込み型オペレーティングシステムなどの）オペレーティングシステム１２６は、（メモリ管理、記憶装置制御、電力管理などの）一般的なシステムタスクの制御と管理を行うための様々なソフトウェア構成要素及び／又はドライバを含み、様々なハードウェアとソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。

通信モジュール１２８は、１又はそれ以上の外部ポート１２４を介して他の機器との通信を容易にすると共に、ＲＦ回路１０８及び／又は外部ポート１２４が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素も含む。（ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）、ＦＩＲＥＷＩＲＥなどの）外部ポート１２４は、他の機器に直接的に或いは（インターネット、無線ＬＡＮなどの）ネットワークを介して間接的に結合するようになっている。

接触／動きモジュール１３０は、（表示コントローラ１５６と連動して）クリックホイール１１４及び／又は表示システム１１２におけるタッチスクリーンとの接触を感知することができる。接触／動きモジュール１３０は、接触が生じたかどうかを判定したり、接触の動きがあるかどうかを判定したり、クリックホイール１１４及び／又は表示システム１１２におけるタッチスクリーン全域で動きを追跡したり、また接触が中断されたかどうか（接触が終了したかどうか）を判定したりするなどの、接触の感知に関する様々な動作を実行するための様々なソフトウェア構成要素を含む。接触ポイントの移動を判定するステップは、接触ポイントの速さ（大きさ）、速度（大きさ及び方向）、及び／又は加速度（大きさ及び／又は方向を含む）を判定するステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、同様に接触／動きモジュール１３０及び表示コントローラ１５６は、タッチパッド上の接触を感知することもできる。

グラフィックモジュール１３２は、表示システム１１２上でグラフィックを描画し、表示するための様々な公知のソフトウェア構成要素を含む。「グラフィック」という用語は、限定的な意味ではないが、テキスト、ウェブページ、（ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなどの）アイコン、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに対して表示することができる任意のオブジェクトを含む。

いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール１３２は、アイコン効果モジュール１３４を含む。アイコン効果モジュール１３４は、（少なくとも１つのアイコンに対応する接触の感知などの）ユーザアクションに基づいて、表示システム１１２上の１又はそれ以上のアイコンの表示位置を変更することができる（表示コントローラ１５６と連携して）。いくつかの実施形態では、この（単複の）表示アイコンの変更は、アニメーションシーケンスに基づくものであってもよい。

電話モジュール１３８、テキストメッセージングモジュール１４０、及び／又は音楽プレーヤモジュール１４２に加えて、１又はそれ以上のアプリケーション１３６は、限定的な意味ではないが、ブラウザ、アドレス帳１４８、連絡リスト、電子メール、インスタントメッセージング、ワード処理、キーボードエミュレーション、ウィジェット、ＪＡＶＡ対応アプリケーション、暗号化、デジタル権利の管理、音声認識、音声複製、（全地球測位システム（ＧＰＳ）により提供されるような）位置決定能力などを含む、機器１００上にインストールされる任意のアプリケーションを含むことができる。

ＲＦ回路１０８、オーディオ回路１１０、スピーカ１１１、マイク１１３、表示システム１１２、表示コントローラ１５６、クリックホイール１１４、及び／又はクリックホイールコントローラ１５８と共に電話モジュール１３８を用いて、電話番号に対応する一連の数字を入力し、アドレス帳１４８に存在する１又はそれ以上の電話番号にアクセスし、入力されている電話番号を修正し、それぞれの電話番号をダイアルし、通話を行い、さらに通話が終了した時に回線を接断するか、或いは電話を切ることができる。

表示システム１１２、表示コントローラ１５６、クリックホイール１１４、及び／又はクリックホイールコントローラ１５８と共にテキストメッセージングモジュール１４０を用いて、テキストメッセージに対応する一連のキャラクタを入力し、以前入力したキャラクタを修正し、（例えば、ショートメッセージサービス又はＳＭＳプロトコルを用いて）それぞれのテキストメッセージを送信し、テキストメッセージを受信し、受信したテキストメッセージを閲覧することができる。いくつかの実施形態では、送信及び／又は受信されるテキストメッセージは、グラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び／又はマルチメディアメッセージサービス（ＭＭＳ）及び／又は拡張メッセージングサービス（ＥＭＳ）においてサポートされるその他の添付ファイルを含むことができる。テキストメッセージングモジュール１４０などによる記号入力、並びに、より一般的にはテキスト入力及び通信に対応するユーザインタフェース及び関連処理の実施形態については、図２〜図４、図６〜図９、及び図１１〜図２０を参照しながら以下さらに説明を行う。

表示システム１１２、表示システムコントローラ１５６、クリックホイール１１４、クリックホイールコントローラ１５８、オーディオ回路１１０、スピーカ１１１、及び／又はマイク１１３と併せて、音楽プレーヤモジュール１４２により、ユーザはＭＰ３又はＡＡＣファイルなどの１又はそれ以上のファイル内に記憶されたレコード音楽を再生できるようになる。いくつかの実施形態では、機器１００は、ｉＰｏｄ（Ａｐｐｌｅ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ， Ｉｎｃ．の商標）などのＭＰ３プレーヤの機能を含むことができる。従って機器１００は、ｉＰｏｄと互換性のある３６ピンコネクタを含むことができる。

タイマモジュール１４４は、例えば、クリックホイール１１４及びクリックホイールコントローラ１５８を用いて、機器１００が受信したユーザコマンドに関する時間基準及び／又はタイムスタンプを提供することができる。

テキストメッセージングモジュール１４０などのアプリケーション１３６のうちの１又はそれ以上と共に、単語予測モジュール１４６を使用することができる。この単語予測モジュール１４６は、コンテキストに従って（句読点、発音記号、又はスペースなどの）１又はそれ以上の単語又は記号を提案することができる。このコンテキストは、辞書編集モデル１５４（例えば、１又はそれ以上の言語に関連する文法及び／又は構文ルール）及び／又はユーザの単語履歴１５０のうちの１又はそれ以上に基づくことができる。このコンテキストは、以前入力された１又はそれ以上の単語、キャラクタ、及び／又は記号を含むことができる。このコンテキストは、アプリケーション１３６のうちのいずれが使用されているかによって異なる。例えば、ワード処理アプリケーションではなく電子メールアプリケーション用の異なるコンテキストが存在してもよい。単語予測モジュール１４６からの推薦単語を含むユーザインタフェース及び関連処理については、図８及び図９を参照しながら以下さらに説明を行う。

ユーザの単語履歴１５０は、（辞書に関連するものなどの）静的内容及び／又は（ユーザが日常的に使用する及び／又は最近使用したキャラクタ、記号、及び／又は単語などの）動的内容を含むことができる。ユーザの単語履歴１５０は、ユーザのアドレス帳、電子メール、及び他の文書をスキャンすることにより構築される静的辞書を含むことができる。ユーザの単語履歴１５０は、例えば、表示システム１１２、クリックホイール１１４、及びクリックホイールコントローラ１５８を用いて、ユーザが機器１００に与えるキャラクタ、記号、及び／又は単語の組に基づいて予測される単語についての重み付けスコア又は確率を含むことができる。ユーザの単語履歴１５０はまた、ユーザが与えた１又はそれ以上のキャラクタ、記号、及び／又は単語の使用統計（例えば、使用時間及び／又は使用頻度）を含むこともできる。ユーザの単語履歴１５０については、図１０Ａ及び１０Ｂを参照しながら以下さらに説明を行う。

キャラクタセット１５２は、数字、文字、及び／又は記号に対応する１又はそれ以上のキャラクタの組を含むことができる。文字及び／又は記号は、１又はそれ以上の言語に対応することができる。テキストメッセージングモジュール１４０などのアプリケーション１３６のうちの１又はそれ以上が、このキャラクタセット１５２を使用することができる。（キーボードの実施形態のうちの１又はそれ以上において使用することができる）この１又はそれ以上のキャラクタセットに関連するデータ構造については、図５を参照しながら以下さらに説明を行う。

いくつかの実施形態では、機器１００は、画像処理アプリケーションにおいて使用するための、ＣＭＯＳ又はＣＣＤ画像センサなどの１又はそれ以上の任意の光センサ（図示せず）を含むことができる。

いくつかの実施形態では、機器１００は、該機器上の所定の機能セットの操作が、表示システム１１２におけるタッチスクリーン及び／又はタッチパッドを通じてのみ行われる機器である。機器１００の操作における主な入力／制御装置としてタッチスクリーン及び／又はタッチパッドを用いることにより、機器１００上の（プッシュボタン、ダイアルなどの）物理的な入力／制御装置の数を減らすことができる。１つの実施形態では、機器１００は、タッチスクリーン、タッチパッド、機器の電源オン／オフ及び機器をロックするためのプッシュボタン、音量調節ロッカーボタン、並びに呼び出し音のプロファイルを切り替えるためのスライダスイッチを含む。プッシュボタンを用いて、該ボタンを押下し、所定の時間間隔の間押下状態で保持することにより機器の電源をオン／オフしたり、或いはボタンを押下し、所定の時間間隔が経過する前にボタンを離すことにより機器をロックしたりすることができる。代替の実施形態では、機器１００はまた、マイク１１３を通じていくつかの機能を起動又は停止させるための音声入力を受け入れることもできる。

タッチスクリーン及び／又はタッチパッドを通じてのみ実行される所定の機能セットは、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、ユーザがタッチパッドをタッチすると、機器１００は、この機器１００上に表示できる任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューへとナビゲートされる。このような実施形態では、このタッチパッドのことを「メニューボタン」と呼ぶことができる。いくつかの別の実施形態では、メニューボタンはタッチパッドではなく、物理的なプッシュボタン又はその他の物理的な入力／制御装置であってもよい。

いくつかの実施形態では、機器１００は、該機器上の所定の機能セットの操作が、クリックホイール１１４を通じてのみ、又は主にこれを通じて行われる機器である。機器１１０の操作のための主な入力／制御装置としてクリックホイール１１４を用いることにより、機器１００上の（プッシュボタン、ダイアルなどの）その他の物理的入力／制御装置の数を減らすことができる。

ここで、機器１００に実装できるユーザインタフェース及び関連処理の実施形態に注目してみる。図２は、携帯用電子機器２００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。機器２００はタッチスクリーン２０８を含む。タッチスクリーンは、１又はそれ以上のトレイを表示することができる。トレイとは、グラフィカルユーザインタフェース内の領域のことである。１つのトレイは、複数のアイコンを含むキーボード２１０などのユーザ入力インタフェースを含むことができる。アイコンは１又はそれ以上の記号を含むことができる。この実施形態並びに下記に説明する別の実施形態では、ユーザは、例えば、１又はそれ以上の指２１２（図では正確な縮尺で描写せず）でキーボード２１０に接触すなわちタッチすることにより、アイコンのうちの１又はそれ以上、従ってその対応する記号のうちの１又はそれ以上を選択することができる。接触は、１又はそれ以上のアイコンに対応することができる。いくつかの実施形態では、１又はそれ以上のアイコンの選択は、ユーザが１又はそれ以上のアイコンとの接触を中断した時に生じる。いくつかの実施形態では、この接触は、１回又はそれ以上のタップ、１回又はそれ以上のスワイプ（左から右、右から左、上向き及び／又は下向きの）、及び／又は機器２００と接触している指のローリング（右から左、左から右、上向き及び／又は下向きの）などのジェスチャを含むことができる。いくつかの実施形態では、アイコンと不慮に接触した場合には対応する記号を選択することができない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アイコンとのスワイプの動きにより選択を行うことはできない。

機器２００は表示トレイ２１４を含むことができる。表示トレイ２１４は、ユーザが選択したキャラクタ及び／又は記号のうちの１又はそれ以上を表示することができる。また機器２００は、図２に示す消去、保持、及びメニューボタンなどの１又はそれ以上の物理的ボタンを含むこともできる。前述したように、このメニューボタンを用いて、機器２００において実行することができるアプリケーションの階層内でナビゲーションを行うことができる。或いは、いくつかの実施形態では、消去、保持、及び／又はメニューボタンは、タッチスクリーン２０８のＧＵＩにおけるソフトキーとして実装される。

図３Ａ〜図３Ｃは、携帯用電子機器３００におけるユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。ユーザインタフェースは複数のアイコンを含むキーボード３１０を含む。これらのアイコンは各々３つの記号を含む。別の実施形態では、このアイコンは各々２つの記号を含む。別の実施形態では、同じキーボード上の異なるアイコンが、各々１つ、２つ、又は３つの記号を含むことができる（例えば、いくつかのアイコンが１つの記号を含むことができる一方、他のアイコンは２つ又は３つの記号を含むことができる）。アイコン上の記号は、非標準設定、すなわち非クワーティである。加えて、キーボード３１０におけるアイコンの総数は、標準キーボードにおける物理的キーの数よりも少ない。

キーボード３１０のアイコンにおける記号は、言語などの辞書編集モデルを用いて決定することができる。辞書編集モデルは、言語における記号の使用頻度を含むことができる。例えば、ユーザが入力する可能性がある記号セットの中で互いにすぐ近くに現れたり、或いは互いに直後に現れそうにないキャラクタ又は記号を、それぞれのアイコン３１２（図３Ｂ）上にグループ化することができる。言語は、俗語並びに個人的語法（例えば、ユーザが通常使用する単語）を含むことができる。辞書編集モデルは、ユーザが機器３００に接触を行う前に出現したユーザ語法又は単語履歴、すなわち過去の語法に対応することができる。

図３Ｂに示すように、ユーザが、それぞれのアイコン３１２及びそれぞれの記号（この場合は文字「ａ」）に対応する、機器３００のタッチスクリーン２０８に接触３１４を行った時に、それぞれのアイコン３１２の形状が変更される。この形状変更は、接触３１４が、現在どのアイコン及びどの記号に対応しているかということに関する情報をユーザに与えるものである。接触３１４により、それぞれのアイコン３１２の少なくとも一部が隠れる場合があり、これによってユーザは、自分が現在指を置いているそれぞれの記号を見づらくなるため、この形状変更は有益なものであると考えることができる。

例示的な実施形態では、キーボード３１０におけるアイコンは、少なくとも部分的に弧を含むことができる。接触３１４に応答して、それぞれのアイコン３１２の形状は非対称に変形することができ、接触３１４が現在対応しているそれぞれの記号が、それぞれのアイコン３１２の形状の内側かつ接触３１４の外側に表示されるようにすることができる。

いくつかの実施形態では、ユーザは、それぞれのアイコン３１２に接触３１４を行い、それぞれの記号に対応する、それぞれのアイコン３１２内の領域上で指をローリングすることによりそれぞれの記号を選択することができる。ユーザが、それぞれのアイコン３１２の変更された形状、及び／又はこの変更された形状の内側に表示された記号に基づいて、現在間違った記号に接触していると判断した場合、ユーザは、正しい記号に対応するそれぞれのアイコン３１２の内側の異なる位置へ指をローリングさせることができる。接触３１４が、正しい記号上に又はその近接くに位置決めされると、ユーザは、それぞれのアイコン３１２との接触３１４を中断することによりこの記号を選択することができる。その結果、（文字「ａ」などの）選択した記号を表示トレイ２１４に表示することができる。いくつかの実施形態では、接触３１４が中断される前に、ユーザが０．５秒、１秒、又は２秒などの第１の所定値よりも長い時間間隔の間接触３１４を維持した場合、それぞれの記号を大文字にすることができる。

誤操作を行った場合、ユーザは、消去アイコンを用いて表示トレイ２１４全体を消去するか、或いは削除アイコンを用いて直近に選択した記号を削除することができる。（メッセージなどの）記号セットを入力し終えると、ユーザは、確定アイコンを用いてこの記号セットを確定することができる（これにより、機器３００上で実行されているアプリケーションに依存して、この記号セットを記憶及び／又は送信することができる）。

図３Ｃに示すように、いくつかの実施形態では、それぞれのアイコン３１２に対応する追加の視覚インジケータをディスプレイ２０８上に設けることができる。この視覚インジケータは、それぞれのアイコン３１２に近接するものであってもよい。この視覚インジケータは、それぞれのアイコン３１２の少なくとも一部を囲む帯３１８を含むことができる。

同じく図３Ｃに示すように、いくつかの実施形態では、接触３１４に応じてそれぞれのアイコン３１２の形状を修正しなくてもよい。その代わりに、それぞれの記号３１６に対応するアイコン３１６を、それぞれのアイコン３１２の近くに表示することができる。

それぞれのアイコン３１２の形状の変更、及び／又は帯３１８及び／又はアイコン３１６などの視覚インジケータの表示を、以下さらに説明する実施形態のうちの少なくともいくつかに含めることができる。

特定の構成要素及びこれらの構成要素の特定の構成と共に機器３００について示してきたが、より少ない数の又はより多い数の構成要素が存在したり、２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び１又はそれ以上の構成要素の位置を変更したりすることもできることを理解すべきである。例えば、キーボード３１０はより少ない数の又は追加のアイコンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キーボード３１０のアイコン上で異なるキャラクタセット及び／又は異なる記号グループを使用することができる。

図４は、記号入力処理４００の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理４００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理４００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（４１０）。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応することができる。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（４１２）。表示されたそれぞれのアイコンを変更して、接触が２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号に対応することを示すことができる（４１４）。それぞれのアイコンの形状の内側、かつ接触に対応する領域の外側の領域に、それぞれの記号を任意に表示することができる（４１６）。それぞれの記号に対応する視覚インジケータを任意に設けることができる（４１８）。所定値を超える時間間隔の間接触が維持された場合、それぞれの記号を任意に大文字にすることができる（４２０）。ユーザがそれぞれのアイコンとの接触を中断した時に、それぞれの記号を選択することができる（４２２）。

ここで、機器３００のユーザインタフェース（図３）及び／又は以下さらに説明するユーザインタフェースを実装する際に使用できるキャラクタセットのデータ構造の実施形態に注目してみる。図５は、キャラクタセットのデータ構造５００の実施形態を示すブロック図である。キャラクタセット１５２は、複数のキャラクタ及び／又は記号の組５１２を含むことができる。組５１２−１などのそれぞれの組は、１又はそれ以上の記号５１４及び１又はそれ以上の確率５１６を含むことができる。この確率は、使用出現頻度、並びに（所定の記号が既出の１又はそれ以上の記号を出現させる確率などの）条件付き確率を含むことができる。いくつかの実施形態では、キャラクタセットのデータ構造５００は、より少ない数の又はより多い数の構成要素を含むことができる。２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び２又はそれ以上の構成要素の順序を変更したりすることができる。

ここで、機器１００（図１）に実装することができるユーザインタフェース及び関連処理の追加の実施形態に注目してみる。図６Ａ〜６Ｄは、携帯用電子機器６００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。機器６００は、行の中に配置された複数のアイコンを有するキーボード６１０を含む。所定の行は複数のアイコンのサブセットを含む。隣接する行は、アイコンの１つの高さなどの第２の所定値よりも広い空間により分離される。

図６Ｂに示すように、ユーザが、キーボード６１０のそれぞれのアイコンに対応するディスプレイ２０８に接触６１２を行った場合、２つの隣接する行間のスペース内にアイコン６１４を表示することができる。このアイコンは、ユーザが接触６１２を行ったそれぞれのアイコンに対応するそれぞれの記号と一致することができる。例えば、ユーザが、キーボード６１０におけるキャラクタ「ｕ」に対応するアイコンに接触するか、或いは近接した場合、アイコン６１４は、キャラクタ「ｕ」と一致することができる。このようにして、ユーザは、それぞれのアイコン（従ってそれぞれの記号）に現在接触しているというフィードバックを受け取ることができる。接触６１２により、アイコンの行の中で選択されたそれぞれのアイコン、従ってそれぞれの記号が隠れる場合があるため、これは有益であると考えられる。

いくつかの実施形態では、接触６１２が生じたそれぞれの行の上にアイコン６１４を表示することができる。いくつかの実施形態では、アイコン６１４を拡大する、すなわちそれぞれのアイコンよりも大きくすることができる。

ユーザがそれぞれのアイコンとの接触６１２を中断した時に、それぞれの記号を選択することができる。いくつかの実施形態では、表示トレイ２１４にそれぞれの記号を表示することができる。

図６Ｃに示すように、いくつかの実施形態では、キーボード６１６をアイコンの行で表示することができる。このアイコンの行は、最初は隣接する行間に大きな空間を含まなくてもよく、例えば、この空間は第２の所定値よりも狭くてもよい。しかしながら、ユーザがディスプレイ２０８と接触６１２を行った場合、表示されたキーボード６１６を、第２の所定値よりも広いスペースを含むように変更すると共に、アイコン６１４を表示することができる。ユーザにより接触６１２が維持されている間、キーボード６１６のこの変更設定又はレイアウトを維持することができる。

図６Ｄに示すように、いくつかの実施形態では、キーボード６１８はアイコンの行を含むことができる。接触６１２が行われた場合、キーボード６１８の少なくとも１又はそれ以上のさらなるアイコンの上にアイコン６２０を重ねて表示することができる。

特定の構成要素及びこれらの構成要素の特定の構成と共に機器６００について示してきたが、より少ない数の又はより多い数の構成要素が存在したり、２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び１又はそれ以上の構成要素の位置を変更したりすることもできることを理解すべきである。例えば、キーボード６１０、６１６、及び／又は６１８は、より少ない数の又は追加のアイコンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キーボード６１０、６１６、及び／又は６１８のアイコン上で異なるキャラクタセット及び／又は異なる記号グループを使用することができる。

図７は、記号入力処理７００の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理７００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理７００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（７１０）。複数のアイコンのうちの２又はそれ以上のサブセットを行の中に配置することができる。それぞれのアイコンに対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（７１２）。それぞれのアイコンに対応する行と隣接する行との間に、それぞれのアイコンに対応する記号を任意に表示することができる（７１４）。複数のアイコンの中の１又はそれ以上のさらなるアイコンの上に重ねて、それぞれのアイコンに対応する記号を任意に表示することができる（７１６）。

図８は、携帯用電子機器８００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。機器８００は、１又はそれ以上の推薦単語８１０を含むトレイ８１２を含むことができる。この１又はそれ以上の推薦単語８１０は、ユーザの単語履歴を用いて決定することができる。これについては、図１０Ａ及び図１０Ｂを参照しながら以下さらに説明を行う。

いくつかの実施形態では、１又はそれ以上の推薦単語８１０は、現在のアプリケーションセッションにおける、テキスト入力（記号選択）に対応する、ユーザによる任意の接触を感知する前に表示される。例えば、ユーザが最初に機器８００上で電子メールなどのアプリケーションを開いた時に、１又はそれ以上の推薦単語８１０を表示することができる。従って、アプリケーション固有のものであると考えられるユーザ単語又は使用履歴に基づいて、この１又はそれ以上の推薦単語８１０を決定することができる。機器８００が、テキスト入力に対応する接触を受け取った後、アプリケーションセッション中に、ユーザによるテキスト入力に対応する接触に応答して、この１又はそれ以上の推薦単語８１０は動的に変化することができる。

ユーザは、ディスプレイ２０８に接触を行うことにより、推薦単語８１０のうちの１又はそれ以上を選択することができる。いくつかの実施形態では、フレーズ（「Ｈｏｗ ａｒｅ ｙｏｕ？」）などの推薦単語８１０のうちの１又はそれ以上を、一回の接触で選択することができる。この接触は、１回又はそれ以上のタップ、１回又はそれ以上のスワイプ、及び／又は接触を行う指をローリングさせる動きなどのジェスチャを含むことができる。１回又はそれ以上のタップは、０．１秒、０．５秒、又は１秒などの第３の所定値よりも短い継続時間を有することができる。

特定の構成要素及びこれらの構成要素の特定の構成と共に機器８００について示してきたが、より少ない数の又はより多い数の構成要素が存在したり、２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び１又はそれ以上の構成要素の位置を変更したりすることもできることを理解すべきである。例えば、キーボード２１０はより少ない数の又は追加のアイコンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キーボード２１０のアイコン上で異なるキャラクタセット及び／又は異なる記号グループを使用することができる。

図９は、記号入力処理９００の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理９００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理９００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（９１０）。それぞれのアイコンは、少なくとも１つの記号に対応することができる。１又はそれ以上の推薦単語を表示することができる（９１２）。この１又はそれ以上の推薦単語は、現在のアプリケーションセッションにおける、テキスト入力（記号選択）に対応する、ユーザによる任意の接触を感知する前のユーザ履歴に従うものであってもよい。ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（９１４）。この接触はジェスチャを含むことができる。ジェスチャに対応するそれぞれの推薦単語を選択することができる（９１６）。

ここで、機器１００（図１）に実装することができるデータ構造システムの実施形態に注目してみる。図１０Ａは、ユーザの単語履歴のデータ構造１０００の実施形態を示すブロック図である。ユーザの単語履歴１５０は、削除済み単語スタック１０１０及び複数の単語１０１６を含むことができる。単語１０１６は、１又はそれ以上のキャラクタ及び／又は１又はそれ以上の記号を含むことができる。削除済み単語スタック１０１０は、１又はそれ以上の単語１０１４を、テキストメッセージングモジュール１４０（図１）などのアプリケーションにおいてユーザが１又はそれ以上の単語１０１４を削除した順番で含む。

単語１０１６−Ｍなどの、単語１０１６内のそれぞれの単語は、複数のレコードを含むことができる。それぞれのレコードは、時間重み付けスコア１０１８、使用統計１０２０（使用時間及び／又は使用頻度などの）、コンテキスト１０２２、並びに１又はそれ以上のアプリケーション１０２４を含むことができる。時間重み付けスコア１０１８は、単語１０１６−Ｍが、コンテキスト１０２２（ユーザが以前与えた１又はそれ以上のキャラクタ、記号、及び／又は単語）、及び／又はアプリケーション１０２４に基づいて、次に予測される単語であるという確率を示すことができる。従って、例えば、時間重み付けスコア１０１８は、電子メールの場合と、テキストメッセージングモジュール１４０（図１）の場合とで異なる場合がある。時間重み付けスコア１０１８は、最近使用された単語に対して（より高い確率を与えるなどのように）有利に重み付けを行うように計算することができる。例えば、時間重み付けスコア１０１８は、最近２４時間又は１週間以内に使用された単語１０１６に有利な重み付けを与えることができる。（１日又は１週間よりも前などの）より長い時間尺度において使用された単語１０１６は、単語１０１６が最後に使用されてからの（毎日又は毎週などの）個々の追加時間間隔に対して（０．９などの）所定の比率で低減された対応する時間重み付けスコア１０１８を有することができる。

ユーザ履歴のデータ構造１０００は、（例えば、１又はそれ以上の言語に関する辞書及び／又は文法及び構文ルールに対応する）静的情報と、（最近の使用統計及び／又は使用パターンに基づく）動的情報とを含むことができる。従って、所定の時間間隔の後、或いはユーザが新しい単語又は構文を使用した時に、ユーザ履歴のデータ構造１０００を継続して動的に更新することができる。ユーザ履歴のデータ構造１０００は、ユーザのアドレス帳、電子メール、及びその他の文書をスキャンすることにより構築される静的辞書を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザ履歴のデータ構造１０００は、より少ない数の又はより多い数の構成要素を含むことができる。２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び２又はそれ以上の構成要素の順序を変更したりすることができる。

図１０Ｂは、言語データの構造システム１０５０の実施形態を示すブロック図である。言語データの構造システム１０５０を用いて、機器８００（図８）において推薦単語を提供することができる。ユーザは、一連の記号１０６２（１又はそれ以上のキャラクタ、記号、及び／又は単語を含む）を与えることができる。コンテキストマップ１０６０により、コンテキスト１０２２−１に対応する記号セット１０６２を処理することができる。いくつかの実施形態では、コンテキスト１０２２−１は空集合であってもよく、すなわちユーザが任意の記号１０６２を与える前に（例えば、アプリケーションが最初に開かれた時）、１又はそれ以上の推薦単語が提供される。別の実施形態では、コンテキスト１０２２−１は、１又はそれ以上の以前入力された又は与えられた単語、並びにユーザが与えている現在の単語の中の最初の１文字、２文字、又は３文字などの１又はそれ以上の記号を含むことができる。コンテキストマップ１０６０は、選択及びハッシングモジュール１０６４、並びにハッシュマップ１０６６を含むことができる。ハッシュマップ１０６６は、アプリケーション固有の辞書１０６８内の１又はそれ以上の適当なエントリを選択することができる。アプリケーション固有の辞書１０６８内のエントリは、コンテキスト１０７０、予測単語１０７２、及び時間重み付けスコア１０７４を含むことができる。アプリケーション固有の辞書１０６８は、ユーザ履歴のデータ構造１０００内のレコードを利用することができる。結果として、所定の時間間隔後、或いはユーザが新しい単語又は構文を使用した時に、アプリケーション固有の辞書１０６８を継続して動的に更新できるようになる。

言語データの構造システム１０５０を用いて、コンテキスト１０２２−１に基づく１又はそれ以上の推薦単語を提供することができる。コンテキストマップは、コンテキスト１０７０との上位５個又は上位１０個の最適な一致を検出することができる。時間重み付けスコア１０７４に従って、対応する予測単語１０７２をユーザに推薦することができる。いくつかの実施形態では、コンテキスト１０７０との最適な一致に対応する予測単語１０７２のサブセットのみを（例えば、上位１個、上位２個、又は上位３個の予測単語のみを）、ユーザに対して提示することができる。

いくつかの実施形態では、言語データの構造システム１０５０は、言語に対応する（マルコフシーケンス又はマルコフ処理に対応する）状態マシンに従って、１又はそれ以上の推薦単語を提供することができる。例えば、アプリケーション固有の辞書１０６８は、言語における文字、キャラクタ、記号、及び／又は単語の間における関係の確率的モデルに基づくことができる。

確率的モデルの（現在入力中の単語における３つまでのキャラクタ及び／又は以前入力された２つ又は３つの単語などの）パスメモリは、携帯用電子機器１００（図１）の精密度と、処理能力及び（バッテリー寿命などの）給電能力との間の妥協を表すものである。いくつかの実施形態では、このような確率的モデルは、ユーザ固有の及び／又は前述したようにアプリケーション固有でもある辞書編集及び用途に基づくことができる。例えば、このユーザの電子メール、アドレス帳、及び／又はその他の文書を分析して、ユーザが使用する構文及び／又は辞書編集（名前及び通語を含む）に基づいて、このユーザのための適切な確率的モデルを決定することができる。所定の時間間隔の後、或いはユーザが新しい単語又は構文を使用した時に、この確率的モデルを継続して動的に更新することができる。

いくつかの実施形態では、この確率的モデルは、クリックホイール１１４（図１）、及び／又は表示システム１１２（図１）におけるタッチセンシティブディスプレイの使用時にユーザが犯す１又はそれ以上の誤りに基づくことができる。例えば、それぞれの単語をタイプしている時に、ユーザがうっかり間違ったアイコンを選択した場合、この確率的モデルを更新して、将来的にこのような誤りを計上するようにすることができる。例示的な実施形態では、ユーザが削除機能に対応するアイコンを起動させることに基づいて、誤りを判定することができる。携帯用電子機器１００（図１）のこの適応能力により、この携帯用電子機器１００を使用中、ユーザがどの（単複の）指を使っているか、及びユーザがどのように携帯用電子機器１００（図１）を保持しているかに関連する（視差及び／又は左右の対称性などの）ユーザインタフェースエラーの補正ができるようになる。この機能については、図１４を参照しながら以下さらに説明する。

いくつかの実施形態では、言語データの構造システム１０５０は、より少ない数の又はより多い数の構成要素を含むことができる。２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び２又はそれ以上の構成要素の順序を変更したりすることができる。

ここで、機器１００（図１）に実装することができるユーザインタフェース及び関連処理についての追加の実施形態に注目してみる。図１１Ａは、記号入力処理１１００の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理１１００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１１００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１１１０）。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応することができる。それぞれのアイコンの選択に対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１１１２）。この接触がさらに対応する２又はそれ以上の記号の中の１つの記号を決定することができる（１１１４）。

図１１Ｂは、記号入力処理１１３０の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理１１３０は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１１３０は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１１３２）。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応することができる。第１の記号は第１の記号のサブセットに属することができ、第２の記号は第２の記号のサブセットに属することができる。第１の記号は第２の記号よりも大きな出現率を有することができる。それぞれのアイコンの選択に対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１１３４）。この接触がさらに対応する、２又はそれ以上の記号の中の１つの記号を決定することができる（１１３６）。

図１１Ｃは、記号入力処理１１５０の実施形態を示すフロー図である。以下に説明する記号入力処理１１５０は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１１５０は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１１５２）。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応することができる。第１の記号は第１の記号のサブセットに属することができ、第２の記号は第２の記号のサブセットに属することができる。第２の記号は、所定値よりも低い、第１の記号の直後に出現する確率を有することができる。それぞれのアイコンの選択に対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１１５４）。この接触がさらに対応する、２又はそれ以上の記号の中の１つの記号を決定することができる（１１５６）。

図１２Ａ〜図１２Ｇは、携帯用電子機器１２００におけるユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。これらの実施形態は、前述の記号入力処理１１００（図１１Ａ）、１１３０（図１１Ｂ）、及び／又は１１５０（図１１Ｃ）を利用することができる。図１２Ａに示すように、機器１２００は、複数のアイコンを有するキーボード１２１０を含むことができる。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号を含むことができる。ユーザは第１のジェスチャを用いてそれぞれのアイコンの第１の記号を選択することができる。ユーザは第２のジェスチャを用いてそれぞれのアイコンの第２の記号を選択することができる。第１のジェスチャはディスプレイ２０８との継続的な接触を含むことができ、第２のジェスチャはディスプレイ２０８との非継続的な接触を含むことができる。

継続的な接触は、接触をスワイプさせる動き及び／又はローリングさせる動きを含むことができる。非継続的な接触は、１回又はそれ以上の連続タップを含むことができる。それぞれのタップは、０．１秒、０．５秒、又は１秒などの第４の所定値よりも短い時間間隔の間のディスプレイ２０８との接触を含むことができる。いくつかの実施形態では、２回又はそれ以上の連続タップ間の時間間隔が、０．１秒、０．５秒、又は１秒などの第５の所定値よりもよりも短ければ、この２回又はそれ以上の連続タップは、第２の記号に対応することができる。

いくつかの実施形態では、第１の記号は、キーボード１２１０において表示されるキャラクタセットの中の第１の記号のサブセット内に存在し、第２の記号は、キーボード１２１０において表示されるキャラクタセットの中の第２の記号のサブセット内に存在する。第１のサブセットは第６の所定値よりも高い出現率を有することができ、第２のサブセットは第６の所定値よりも低い出現率を有することができる。従って、第１のサブセットは、例えば、言語において（辞書編集モデルを用いて）、及び／又はユーザ履歴に基づいて、出現する可能性がより高い記号を含むことができる。このため、第１の記号を選択するために用いられるジェスチャは、ユーザがより簡単に又はより素早く行うことができるものであってもよい。例えば、第１のジェスチャをタップジェスチャとし、第２のジェスチャをスワイプジェスチャとすることができる。これについて図１２Ａに示している。それぞれのアイコンの対応する記号を選択するために必要なジェスチャをアイコン上に示すことができる。例えば、アイコン上の点はタップに対応することができ、水平線はダッシュに対応することができる。この「タップ−ダッシュ」の実施形態は、２ジェスチャキーボードの例である。追加の例について以下説明する。

いくつかの実施形態では、第１の記号は、第７の所定値よりも低い、第２の記号の直後に出現する確率を有することができる。いくつかの実施形態では、第２の記号は、第７の所定値よりも低い、第１の記号の直後に出現する確率を有することができる。ユーザが、それぞれのアイコンに対応する第１の記号に対して第１のジェスチャを行い、次に該それぞれのアイコンに対応する第２の記号に対して第２のジェスチャを行う（その逆もまた同様）可能性は低いと思われるため、アイコン上に表示される記号をこのように配置又はグループ化することにより、キーボード１２１０使用時の誤操作を低減させることができる。従って、それぞれのアイコンに対応する記号に対して連続したジェスチャを使用して、それぞれのアイコンを意図せず選択する可能性を低減させるのに十分長い時間間隔によって、それぞれのアイコン上の異なる記号に対するジェスチャを分離することができるようになる。

図１２Ｂ〜図１２Ｇは、追加のマルチジェスチャキーボードを示す図である。キーボード１２１２、１２１４、１２１６、１２１８、１２２０、及び１２２２におけるアイコンの場合、これらのキーボードにおけるそれぞれのアイコンの第１の記号を、第１のジェスチャ（例えば１回のタップ）で選択することができ、それぞれのアイコン内の第２の記号を、第２のジェスチャ（例えば２回の連続タップ）を用いて選択することができる。図１２Ｇのキーボード１２２２は、２よりも多い記号に対応するいくつかのアイコンを含む。３回の連続タップなどの追加ジェスチャにより、これらの記号を選択することができる。いくつかの実施形態では、ユーザが、最初にシフトキーなどのメタキーに接触し、次にそれぞれのアイコンに接触するか、及び／又はそれぞれのアイコンとの接触を中断することにより、それぞれのアイコンの第２又は第３の記号を選択することができる。

特定の構成要素及びこれらの構成要素の特定の構成と共に機器１２００について示してきたが、より少ない数の又はより多い数の構成要素が存在したり、２又はそれ以上の構成要素を組み合わせたり、及び１又はそれ以上の構成要素の位置を変更したりすることもできることを理解すべきである。例えば、キーボード１２１０、１２１２、１２１４、１２１６、１２１８、１２２０、及び／又は１２２２は、より少ない数の又は追加のアイコンを含むことができる。いくつかの実施形態では、キーボード１２１０、１２１２、１２１４、１２１６、１２１８、１２２０、及び／又は１２２２のアイコン上で、異なるキャラクタセット及び／又は異なる記号グループを使用することができる。

いくつかの実施形態では、ユーザは、ディスプレイ２０８上の１又はそれ以上のアイコンとの接触を中断することにより記号を選択する。しかしながら、別の実施形態では、ユーザは、ディスプレイ２０８との接触を中断せずに１又はそれ以上の記号を選択することができる。例えば、ユーザは、次のアイコン及び対応する記号へ移動し続ける前に、（０．１秒、０．５秒、又は１秒などの）第８の所定値よりも長い時間間隔の間それぞれのアイコン上で接触を一時停止又は維持することができる。この処理では、ユーザは、ディスプレイとの接触を維持することができる。別の実施形態では、ディスプレイ２０８との接触を維持しながら、ディスプレイ２０８との接触圧を高めることにより、それぞれのアイコン及び対応する記号の選択を行うことができる。

接触が中断されない実施形態に対応する記号入力処理１３００についてのフロー図を図１３に示す。以下に説明する記号入力処理１３００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１３００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１３１０）。それぞれのアイコンは少なくとも１つの記号に対応することができる。ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１３１２）。一連のアイコンに対応する接触位置を判定することができる（１３１４）。それぞれの接触位置が、所定値を超える時間間隔の間それぞれのアイコンに対応した時に、少なくとも１つの記号を選択することができる（１３１６）。

前述したように、ユーザは、表示システム１１２（図１）におけるタッチスクリーンの使用時に誤操作を行う可能性がある。従って、機器１００（図１）はこのような誤操作に従って、推定される接触と実際の接触との間の補正値に適応することができる。ユーザが削除キーに対応するアイコンを起動させることにより、フィードバックを提供することができる。１又はそれ以上のアイコンにこの補正値を適用することができる。いくつかの実施形態では、１よりも多い数の補正値が存在してもよく、キーボード又はその他のユーザインタフェースにおける複数のアイコンの中の１又はそれ以上のアイコンを含むそれぞれのサブセットにそれぞれの補正値を適用することができる。所定の時間間隔の後、及び／又は過剰な数のユーザによる誤操作が発生した（例えば、削除アイコンの使用頻度によって明きからになる）場合、この適応を継続的に行うことができる。この適応は、ユーザに、別個のキーボードトレーニング／適応モードを実施するように要求するのではなく、機器１００（図１）の通常操作モード中に行うことができる。

このような実施形態に対応する記号入力処理１４００についてのフロー図を図１４に示す。以下に説明する記号入力処理１４００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１４００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１４１０）。それぞれのアイコンは、少なくとも１つの記号に対応することができる。ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１４１２）。実際の接触及び所定の補正値に従って、それぞれのアイコン及び少なくとも１つの記号に対応する推定される接触を決定することができる（１４１４）。１又はそれ以上の選択された記号における１又はそれ以上の誤操作に対して１又はそれ以上の訂正を受け取ることができる（１４１６）。この１又はそれ以上の受け取った訂正に従って、少なくとも上記それぞれのアイコンに対する補正値を修正することができる（１４１８）。

図１５は、携帯用電子機器１５００におけるユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。機器１５００は、複数のアイコンを有するキーボード１５１０を含む。アイコン間で異なる間隔（「保護帯」）が用いられる。ユーザが保護帯の領域に接触することにより、接触に最も近い位置のアイコンが起動するが、このアイコン間の保護帯は、隣接したアイコンの中心をタッチするようユーザを視覚的に促すものである。いくつかの実施形態では、ディスプレイ２０８の中心に近いアイコンは、ディスプレイの縁近くのアイコンよりも狭い、隣接アイコンとの間の保護帯を有することができる。ユーザにとって、ディスプレイ２０８の中心近くのそれぞれのアイコンを選択又は接触することの方が簡単であれば、こうすることにより、ディスプレイ２０８使用時の誤操作を低減することができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ２０８の縁近くの保護帯の方が、ディスプレイ２０８の中心近くの保護帯よりも広いものであってもよい。逆に、いくつかの実施形態では（図１５に示すものとは反対に）、ディスプレイ２０８の中心近くのアイコンは、ディスプレイの縁近くのアイコンよりも広い、隣接アイコンとの間の保護帯を有することができる。ディスプレイ２０８の使用時に、ユーザにとって、ディスプレイ２０８の縁近くのそれぞれのアイコンを選択又は接触することの方が簡単であれば、こうすることにより誤操作を低減することができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ２０８の縁近くの保護帯が、ディスプレイ２０８の中心近くの保護帯よりも狭いものであってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ２０８の中心近くのアイコンの方が、ディスプレイ２０８の縁近くのアイコンよりも大きいものであってもよい。いくつかの実施形態では、縁のアイコンに対応する接触を識別することの方が簡単であるため、ディスプレイの縁のアイコンは、その他のアイコンの約半分のサイズとなる。

いくつかの実施形態では、アイコンのサイズ又はアイコン間の保護帯のサイズのいずれかが、ディスプレイの縁とディスプレイの中心との間で（縁の小さいアイコンから中心の大きいアイコンへ、又は縁の狭い保護帯から中心の広い保護帯へなどのように）徐々に変化するようにすることができる。

このような実施形態に対応する記号入力処理１６００についてのフロー図を図１６に示す。以下に説明する記号入力処理１６００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１６００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１６１０）。これらの複数のアイコンは、ディスプレイの第１の大きさの行の中に配置される。第１のアイコンのサブセットにおける隣接するアイコン間の、第１の大きさの第１の保護帯は、所定値より広いものであってもよく、第２のアイコンのサブセットにおける隣接するアイコン間の、第１の大きさの第２の保護帯は、所定値よりも狭いものであってもよい。それぞれのアイコンの選択に対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１６１２）。それぞれのアイコンに対応する記号を表示することができる（１６１４）。

図１７は、携帯用電子機器１７００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。機器１７００は、複数のアイコンを有するキーボード１７１０を含む。それぞれのアイコンは、２又はそれ以上の記号に対応する。記号によっては、２又はそれ以上のアイコンに同時に接触することにより選択できるものもある。選択したそれぞれの記号を表示トレイ２１４に表示することができる。例えば、第１の行にある第１のアイコンに接触し、このアイコンとの接触を中断することにより文字「ｅ」を選択することができる。第１の行にある第１及び第２のアイコンに接触し、これらのアイコンとの接触を中断することにより文字「Ｉ」を選択することができる。これらのアイコンは、所定の記号に対応する、アイコンとの接触の組み合わせ（コードとも呼ばれる）を示す視覚情報を含む。キーボード１７１０はホップスコッチキーボードと呼ばれる場合もある。

このような実施形態に対応する記号入力処理１８００についてのフロー図を図１８に示す。以下に説明する記号入力処理１８００は、特定の順序で行われるように見える多くの動作を含んでいるが、処理１８００は、それより多い数の又はそれより少ない数の動作を含むことができ、それらの動作を連続して或いは並行して（例えば並行プロセッサ又はマルチスレッドな環境を使用して）実行したり、２又はそれ以上の動作の順序を変更したり、及び／又は２又はそれ以上の動作を組み合わせて単一の動作に変えたりできることは明らかである。

複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示することができる（１８１０）。第１のアイコン及び第２のアイコンは、各々２又はそれ以上の記号に対応する。第１のアイコン及び第２アイコンに対応する、ユーザによるディスプレイとの接触を感知することができる（１８１２）。上記接触が対応する、２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定する（１８１４）。それぞれの記号に対応する視覚インジケータを表示する（１８１６）。

図１９は、携帯用電子機器１９００のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。キーボード１９１０は固定アイコンを含んでいない。その代わりに記号が表示される。ディスプレイ２０８とのユーザによる接触に従って、領域１９１２内の３つの文字などの最も近い記号グループが選択される。別の実施形態では、領域１９１２は、２又はそれ以上の記号又はキャラクタを含むことができる。図１０Ａに示すような辞書編集モデル又はシステムを用いて、ユーザによる一連の接触に対応する一連の記号グループに従って正しい記号セットを決定することができる。更なる接触が行われるにつれて、選択された記号グループに対応する使用可能な単語又は記号セットのツリーを、正しい又は最も可能性の高い単語又は記号セットが決定されるまで削り込むことができる。

図示していない別の実施形態では、それぞれのユーザは、キーボードなどのユーザインタフェースの最も小さな許容キーサイズを決定するために使用されるゲームをプレイすることができる。この最も小さなキーサイズは、ユーザの手先の器用さ、年齢、健康、指のサイズ、及び視力に従うことができる。ゲーム中、キーボード内のアイコンを使用する際に生じる誤操作を、それぞれのユーザに対する最小アイコンサイズの決定に役立てることができる。

いくつかの実施形態では、上述したキーボードなどのユーザインタフェースの実施形態におけるアイコンは、表示アイコンサイズよりも広い有効接触エリア又はストライクエリアを有することができる。別の実施形態では、この有効接触エリア又はストライクエリアは、ディスプレイ２０８の表面の少なくとも１つの大きさの表示アイコンサイズよりも大きいものであってもよい。

例示及び説明の目的で、本発明の特定の実施形態の前述の説明を提示している。上記説明は、本発明を網羅しようとしたり、或いは開示された厳密な形態に限定したりすることを意図するものではない。むしろ、上記の教示に照らして多くの修正及び変更が可能であることを理解すべきである。上記実施形態は、本発明の原理及びその実際の応用を最も良く説明するために選択され、説明されたものであり、従って当業者であれば、本発明及び様々な実施形態を意図される特定の用途に適するように種々変更して最も良く利用することができるであろう。

携帯用電子機器の構造についての実施形態を示すブロック図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 キャラクタセットのデータ構造についての実施形態を示すブロック図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 ユーザの単語履歴のデータ構造についての実施形態を示すブロック図である。 言語データの構造システムについての実施形態を示すブロック図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態を示すフロー図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。 記号入力処理の実施形態のフロー線図である。 携帯用電子機器のユーザインタフェースの実施形態を示す概略図である。

符号の説明

１００ 携帯用電子機器
１０２ メモリ
１０６ Ｉ／Ｏサブシステム
１０８ ＲＦ回路
１１０ オーディオ回路
１１１ スピーカ
１１２ 表示システム
１１３ マイク
１１４ クリックホイール
１１６ その他の入力制御装置
１１８ 周辺機器インタフェース
１２０ プロセッサ
１２２ コントローラ
１２４ 外部ポート
１２６ オペレーティングシステム
１２８ 通信モジュール
１３０ 接触／動きモジュール
１３２ グラフィックモジュール
１３４ アイコン効果モジュール
１３６ アプリケーション
１３８ 電話モジュール
１４０ テキストメッセージングモジュール
１４２ 音楽プレーヤモジュール
１４４ タイマモジュール
１４６ ワード予測モジュール
１４８ アドレス帳
１５０ ユーザの単語履歴
１５２ キャラクタセット
１５４ 辞書構成モデル
１５６ 表示コントローラ
１５８ クリックホイールコントローラ
１６０ その他の入力コントローラ
１６２ 電力システム

Claims (24)

1. 少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが２又はそれ以上の記号に対応するような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するステップと、
   前記それぞれのアイコンに対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するステップと、
   前記接触がさらに対応する前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するステップと、
   前記表示されたそれぞれのアイコンを変更して、前記接触が前記それぞれの記号に対応することを示すステップと、
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記ユーザが前記それぞれのアイコンとの接触を中断した時に、前記それぞれの記号を選択するステップをさらに含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 接触が、所定値を超える時間間隔の間維持された場合、前記それぞれの記号を大文字にするステップをさらに含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記変更ステップは、前記それぞれのアイコンの形状を変更するステップを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記形状を変更するステップは、該形状の非対称的な歪曲を含む、
   ことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記それぞれのアイコンの形状の内側、かつ前記接触に対応する領域の外側の領域に前記それぞれの記号を表示するステップをさらに含む、
   ことを特徴とする請求項４に記載の方法。
7. 前記感知ステップは、前記それぞれの記号に対応する領域の上で指のローリングを感知するステップを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 前記それぞれのアイコンにおける前記２又はそれ以上の記号は辞書編集モデルに従って決定される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. 前記辞書編集モデルはユーザの使用履歴に対応し、該ユーザの使用履歴は前記接触が確立される前に生じる、
   ことを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 前記辞書編集モデルは言語における記号の使用頻度に対応する、
    ことを特徴とする請求項８に記載の方法。
11. 前記それぞれのアイコンの初期形状は弧を含む、
    ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
12. 前記それぞれの記号に対応する視覚インジケータを設けるステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
13. 前記視覚インジケータは前記それぞれのアイコンに近接する視覚照明を含む、
    ことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
14. 前記視覚照明は前記それぞれのアイコンの少なくとも一部を囲む帯を含む、
    ことを特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 前記視覚インジケータは、前記接触の感知の前に生じるユーザの使用履歴に従う、
    ことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
16. 前記接触は、１回又はそれ以上のタップ、スワイプ、及び指のローリングからなるグループから選択されるジェスチャを含む、
    ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
17. 機器と共に使用するためのコンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体、及び該コンピュータ可読記憶媒体に組み込まれたコンピュータプログラムメカニズムを含み、該コンピュータプログラムメカニズムは、
    少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが２又はそれ以上の記号に対応するような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンに対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触がさらに対応する前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するための命令と、
    前記表示されたそれぞれのアイコンを変更して、前記接触が前記それぞれの記号に対応することを示すための命令と、
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
18. タッチセンシティブディスプレイ上に表示される複数のアイコンであって、少なくとも該複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが２又はそれ以上の記号を含み、
    前記それぞれのアイコンは、前記複数のアイコンの中の他のアイコンに対して変更された形状を有し、該変更された形状は、前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号に対応し、前記形状は、前記それぞれのアイコン及び前記それぞれの記号に対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触が確立された時に変更される、
    ことを特徴とするグラフィカルユーザインタフェース。
19. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが２又はそれ以上の記号に対応するような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンに対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触が対応する前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するための命令と、
    前記表示されたそれぞれのアイコンを変更して、前記接触が前記それぞれの記号に対応することを示すための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。
20. タッチセンシティブディスプレイ手段と、
    １又はそれ以上のプロセッサ手段と、
    メモリ手段と、
    前記メモリ手段に記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサ手段により実行されるように構成されたプログラム機構と、
    を含み、前記プログラム機構は、
    少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが２又はそれ以上の記号に対応するような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンに対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触が対応する前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するための命令と、
    前記表示されたそれぞれのアイコンを変更して、前記接触が前記それぞれの記号に対応することを示すための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。
21. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    複数のアイコンの２又はそれ以上のサブセットが、前記タッチセンシティブディスプレイ上の対応する行の中に配置され、隣接する行間に所定値よりも広い空間が含まれるような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンに対応する、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触が維持されている間、前記それぞれのアイコンに対応するそれぞれの行と隣接する行との間の前記空間に、前記それぞれのアイコンに対応する記号を表示するための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。
22. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    複数のアイコンの中のそれぞれのアイコンが少なくとも１つの記号に対応するような前記複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    現在のアプリケーションセッションにおいて、ユーザによる記号選択に対応する、該ユーザによる任意の接触を感知する前に表示される、ユーザ履歴に従う１又はそれ以上の推薦単語を表示するための命令と、
    前記ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの、ジェスチャを含む接触を感知するための命令と、
    前記ジェスチャに応じて、それぞれの推薦単語を選択するための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。
23. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが、２又はそれ以上の記号に対応するような前記複数のアイコンをタッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンの選択に対応するそれぞれのジェスチャを含む、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触がさらに対応する、前記それぞれのアイコンの前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するための命令と、
    を含み、
    前記それぞれのジェスチャが継続的な接触を含む場合、前記それぞれの記号は前記２又はそれ以上の記号の中の第１の記号であり、前記それぞれのジェスチャが非継続的な接触を含む場合、前記それぞれの記号は前記２又はそれ以上の記号の中の第２の記号である、
    ことを特徴とする携帯用電子機器。
24. タッチセンシティブディスプレイと、
    １又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリに記憶され、前記１又はそれ以上のプロセッサにより実行されるように構成されたプログラムと、
    を含み、前記プログラムは、
    少なくとも複数のアイコンのサブセットの中のそれぞれのアイコンが、２又はそれ以上の記号に対応し、該２又はそれ以上の記号の中の第１の記号が第１の記号のサブセットに属し、前記２又はそれ以上の記号の中の第２の記号が第２の記号のサブセットに属し、前記第１の記号が第１の所定値よりも高い出現率を有し、前記第２の記号が前記第１の所定値よりも低い出現率を有するような前記複数のアイコンを、タッチセンシティブディスプレイ上に表示するための命令と、
    前記それぞれのアイコンの選択に対応する、それぞれのジェスチャを含む、ユーザによる前記タッチセンシティブディスプレイとの接触を感知するための命令と、
    前記接触がさらに対応する、前記それぞれのアイコンにおける前記２又はそれ以上の記号の中のそれぞれの記号を決定するための命令と、
    を含むことを特徴とする携帯用電子機器。

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