JP2009521922A - 変調された植物生長速度及び植物中のバイオマスを与えるヌクレオチド配列及び対応するポリペプチド - Google Patents
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Abstract
Description
[0001] 本発明は、植物における植物生長速度、栄養生長(vegetative growth)、器官サイズ、アーキテクチャ、実生(seedling)活力及び/又はバイオマスを変調するための単離された核酸分子およびそれらの対応するコードされたポリペプチドに関する。本発明はさらに、同様条件下で生長した野生型植物と比較して変調された植物生長速度、栄養生長、器官数、アーキテクチャ、実生活力及び/又はバイオマスを有するトランスジェニック植物、植物細胞、植物材料又は植物の種子を作製するために該核酸分子及びポリペプチドを使用することにも関する。
[0002] 農芸、園芸、バイオマス転換及び他の産業(例えば、製紙業、タンパク質又は他の化合物のための生産工場としての植物)のために特別に改良された植物は分子テクノロジーを使用して得ることが可能である。一例として、全体としての又はその器官のいずれかのサイズを、又はその器官のいずれかの数を変調することは大きな農業的価値を生じる。
[0008] 本発明はそれ故、同じような又は同一の条件下で育てられた野生型植物に対して改変されている、ライフサイクル、特定的には植物サイズ、栄養生長、植物生長速度、器官数、植物アーキテクチャ及び/又はバイオマスを有する、トランスジェニック植物、植物細胞、植物材料又は植物の種子の作製における、単離された核酸分子及びポリペプチド及びそれらの使用に関する。
1.本発明
[0015] 本出願の発明は、必ずしも限定されるわけではないが、以下の例示的態様により説明することができる。
[0031] 以下の用語が本出願を通して利用される:
[0032] バイオマス:本明細書で使用される場合、「バイオマス」は目的の産物を含む有用な生物学的材料を指し、材料は集められ及びさらなる加工が意図され、目的の産物を単離する又は濃縮する。「バイオマス」は、産業的目的のために特に興味をひく植物の一部である場合、果実又はその一部又は種子、葉、茎又は根を含んでなることができる。「バイオマス」が植物材料を指すならば、目的の産物を含有する又は示す、植物のいずれかの構造物又は複数の構造物も含む。
で表される。この式は、標的配列と同一である14〜70ヌクレオチド長のプローブについてよく当てはまる。DNA−DNAハイブリッドのTmのための下記の式は50〜500ヌクレオチド以上の範囲の長さを有するプローブについて、及び有機溶媒(ホルムアミド)を含む条件について有用である:
[0047] T 1 :用語「T1」は、全植物形質転換の場合におけるT0植物の子孫、又は外植片又はカルス組織形質転換の場合における再生された実生のいずれかを指す。
[0049] T 3 :用語「T3」は、形質転換実験の直接的結果である植物の第二世代子孫を指す。T3子孫はT2植物の自家受精又は人工授粉の結果である。
[0050] 本発明の核酸分子及びポリペプチドは、本核酸分子が誤発現された場合(即ち、非天然の位置で又は野生型に対して増加した又は減少した量で発現された場合)、以下に開示される多様な実験の結果により証明されるように、野生型と比較して変調されたバイオマス、成長速度又は実生活力を示す植物を産生するので興味が持たれる。この形質は、植物産物を開発する又は最大限に生かすために使用し得る。例えば、本発明の核酸分子及びポリペプチドは、植物が変調されたバイオマス、成長速度又は実生活力を有するようになる原因の遺伝子の発現を増加させるために使用される。
[0057] 本発明のヌクレオチド配列のいくつかは、ベーシック・ヘリックス・ループ(bHCH)転写因子をコードする。転写因子はしばしば、経路における複数の遺伝子の発現を制御することが知られている。ベーシック/ヘリックス・ループ・ヘリックス(BHLH)タンパク質は、特異的DNA標的部位に二量体として結合する転写因子のサブファミリーである。bHLH転写因子は非植物真核生物においてよく特徴付けされており、多様な生物学的プロセスにおける重要な調節因子として同定されている。細胞増殖の制御を含む、動物中のこれらのタンパク質についての多くの異なった機能が同定されており、転写はしばしばホモ又はヘテロ二量体化を含む。植物転写因子のR/Bベーシック・ヘリックス・ループ・ヘリックス(bHLH)ファミリーのメンバーは、種々の生長及び分化プロセスに含まれている。
[0059] 本発明のポリヌクレオチド及びこれらのポリヌクレオチドの発現を介して発現されたタンパク質は、配列表に示されている、具体的には、配列番号80、81、90、91、92、93、98、99、109、110、103及び104。配列表は、機能性に匹敵するタンパク質からも構成される。共通配列内の又はその一つにより定義された配列を含んでなるポリペプチドは、本発明の目的、即ち、変調されたバイオマス、生長速度及び/又は実生活力を有するトランスジェニック植物を作製するために利用することが可能である。
[0060] 本発明の配列又はそれらの組み合わせ、又はそれらの一部及び/又は突然変異体(mutant)及び/又は融合体及び/又は変異体(variant)を使用するため、植物細胞の形質転換に適しているベクター内に挿入された本発明のポリヌクレオチド配列を含んでなる、組換えDNA構築物を調製する。該構築物は標準組換えDNA技術を使用して作製することが可能であり(Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989, New York、を参照されたい)、例えば、アグロバクテリウム仲介形質転換により、又は、例えば以下に開示した形質転換の他の手段により、目的の植物種内に導入し得る。
[0088] 本発明の核酸分子は、多様な技術により適切な宿主植物のゲノム又は細胞内に導入することができる。広範囲の高等植物種を形質転換することが可能なこれらの技術は公知であり、技術及び科学文献に記載されている(例えば、Weising et al. (1988) Ann. Rev. Genet, 22:421 及び Christou (1995) Euphytica, 85: 13-27を参照されたい)。
[0094] 本発明の核酸分子は、いずれの生物体からの、しかし好ましくは植物、真菌、細菌又は動物で観察される適切なタンパク質をコードする。
[0097] 配列中の一つ又はそれより多くのアミノ酸が他のアミノ酸(単数又は複数)で置き換え得ることは当該技術分野では公知であり、その電荷及び極性は置換されたアミノ酸のものと類似しており、生物学的/機能性にサイレントな変化を生じる。ポリペプチド配列内のアミノ酸についての保存的置換は、アミノ酸が属するクラスの他のメンバーから選択し得る。アミノ酸は以下の4群に分割し得る:(1)アスパラギン酸及びグルタミン酸のような酸性(陰性荷電)アミノ酸;(2)アルギニン、ヒスチジン及びリジンのような塩基性(陽性荷電)アミノ酸;(3)セリン、スレオニン、チロシン、アスパラギン及びグルタミンのような中性極性アミノ酸;及び(4)グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びメチオニンのような中性非極性(疎水性)アミノ酸。
[00100] 本発明の核酸分子及びそれらのヌクレオチド配列は、改変されたサイズ、栄養生長、生長速度、器官数、植物アーキテクチャ及び/又はバイオマスを有する植物を提供するヌクレオチド配列を予測する多様なスクリーニングの使用により同定された。以下の選別の一つ又はそれより多くが、それ故、本発明のヌクレオチド(及びアミノ酸)配列を同定するために利用された。
一般的プロトコル
アラビドプシスのアグロバクテリウム仲介形質転換
[00102] 野生型シロイヌナズナWassilewskija(WS)植物を、35Sプロモーターに関してセンス配向でクローンを含有するTiプラスミドで形質転換した。これらの構築物に有用なTiプラスミドベクター、CRS338は、形質転換植物に除草剤抵抗性を与えるCeres構築植物選択可能マーカー遺伝子ホスフィノトリシン アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を含有する。
[00104] 土壌混合物の調製:24LのSunshineMix #5 土壌(Sun Gro Horticulture, Ltd., Bellevue, WA)と16LのTherm-O-Rockバーミキュライト(Therm-O-Rock West, Inc., Chandler, AZ)をセメントミキサー中で混合して60:40土壌混合物を作製する。該混合物に、2TbspのMarathon 1%顆粒(Hummert, Earth City, MO)、3TbspのOSMOCOTE(登録商標) 14-14-14(Hummert, Earth City, MO)及び1TbspのPeters 肥料20-20-20(J.R. Peters, Inc., Allentown, PA)を加えるが、これらは最初に3ガロンの水に加えてあり、次ぎに土壌に加えて十分に混合する。一般に、4インチの直径のポットを土壌混合物で満たした。ポットは次ぎに、8インチ正方形のナイロンネットで被覆する。
[00109] 誤発現変異体の高スループット表現型スクリーニング:ポット中の水飽和土壌内に種子を均等に分散し、暗い4℃冷却器内に2晩置いて均一な発芽を促進する。次ぎにポットを冷却器から取り出し、55%ブラインドクロスで4〜5日間覆う。この段階で子葉が十分に広がる。FINALE(登録商標)(Sanofi Aventis, Paris, France)を植物の上にスプレーし(3mlのFINALE(登録商標)を48oz.の水に希釈)、形質転換体のみが残るまで3〜4日ごとに繰り返す。
○実生−子葉が出現した後、しかし第3葉が形成され始める前の時期。
○ロゼット−第3葉の出芽から、主要花軸が伸張し始める直前までの時期。
○開花−主要花軸の出芽から老化の開始までの時期(開花時期自身に注目することを除いて、ほとんどの観察はおよそ50%の花が開いた段階で行うべきである)。
○老化−老化開始後の時期(「遅延された老化」を除いて、ほとんどの観察は、植物が完全に乾燥した後に行うべきである)。次ぎに種を採取する。
●とう立ち日数=種子の播種から第一の花序の出芽間の日数
●とう立ちでのロゼット葉の数=第一の花序の出芽時に存在するロゼット葉の数
●ロゼット面積=式((LxW)*3.14)/4を使用する、最初の花序出芽時のロゼットの面積
●高さ=基部から頂部までの最も長い花序の長さ。この測定は開花の終了/老化の開始時に行われた。
●一次花序厚=基部から2.5cmでの一次花序の直径。この測定は開花の終了/老化の開始時に行われた。
●花序数=特有の花序の総数。この測定は開花の終了/老化の開始時に行われた。
[00113] 目的の遺伝子で形質転換された植物は、変調された生長及び表現型特性について上記のように選別した。観察には、全植物ならびに根及び葉のような植物の一部に関するものが含まれる。各ポリヌクレオチド配列での形質転換体についての観察は、各試験されたヌクレオチド配列及び対応するコードされたポリペプチドについての配列表に記述されている。変調された特性(即ち、観察された表現型)は、各配列の「諸特性」分野の項目に記述されている。各関連配列の配列表中に記述されている「表現型」は、観察に基づいた配列の有用性の記述をさらに含んでいる。
a.変調した植物サイズ、増加及び減少した高さ又は長さを含んで;
b.変調した植物生長(増加又は減少);
c.変調した器官数;
d.増加したバイオマス;
e.不稔性;
f.実生死亡率;
g.促進された作物発育又は収穫;
h.促進された開花時期;
i.遅延された開花時期;
j.遅延された老化;
k.増強された乾燥又はストレス耐性;
1.増加したクロロフィル及び光合成能力;
m.増加したアントシアニン含量;
n.増加した根の生長及び増加した栄養摂取;
o.増加した又は減少した種子重量又はサイズ、増加した種子炭素又は窒素含量;
p.修飾された(増加したを含む)種子/果実収量又は修飾された果実含量;
q.増強された葉;
r.植物中で栄養補助食品/医薬品を作製することについての有用性;
s.植物死亡率;
t.増加した吸収率を提供するための、減少した種子繊維含量;
u.修飾された葉、花、色又は枝葉による修飾された装飾的外観;
v.植物における修飾された不稔性;
w.日陰で生長する増強された能力;
x.増強された生物的ストレス耐性;
y.密度及び低肥料に対する増加した耐性;
z.高又は低pH、低又は高窒素又はリン酸に対する増加した耐性;
aa.酸化的ストレスに対する増加した耐性;
bb.増強された化学組成;
cc.改変された葉形状;
dd.増強された非生物的ストレス耐性;
ee.低温ストレスに対する増加した耐性;
ff.増加したデンプン含有量;
gg.減少した種子数又は無種子;
hh.増強された植物強度;
ii.修飾された花の長さ;
jj.より長い花序;
kk.修飾された種子繊維含量;
ll.修飾された果実形状;
mm.修飾された果実組成;
nn.修飾された種子収量;
oo.修飾された植物構造、分枝の修飾された量又は角度、修飾されたは構造;及び
pp.増強された日陰忌避;
を含む、修飾された生長及び表現型特性を有する植物を作製するために、本発明のヌクレオチド/ポリペプチドが、それぞれ個々の配列に依存して有用であることが見てとれる。
T 1 植物の定性分析:
10事象のすべてが、対照より多い葉及びより多い花序を有するロゼットを生成した。該植物は対照よりもわずかに小さかった(表1−1)。トランスジェニック「対照」は異なった35S::cDNAを発現している植物の組であったが、形質転換されていないWS野生型とは区別不能であった。表現型をスコアリングするこの方法は、我々の大規模表現型分類プロジェクトに典型的なものである。
事象ME04701−08及びME04701−09をT2世代においてより詳細に評価した。これら二つの事象は、それらが最も有利な表現型を有しているので選択された。18の個体の種を蒔き、両方の事象について観察した。トランスジェニック植物は、0.05の統計的有意差レベルまで増加した花序数を示した(表1−2)。T2植物は、T1植物とは異なって、対照よりも有意に多い葉を有していなかった。ME04701−08は対照よりもわずかに遅い開花であった。ME04701−09は対照よりも有意に大きなロゼットを有していた。ME04701−08及びME04701−09として表に示されたすべての植物は、目的の表現型を示す、T1の分離子孫であった。−08又は−09対照として表に示されたすべての植物は、該表現型を示さず、及び導入遺伝子を含有していないT2分離子孫であった(内部対照;表1−2)。
二つの事象についての花序数の増加は、このcDNAを発現させるために35Sプロモーターが使用された場合よりもかなり少なかった(データは示されていない)。この証拠はさらに、遺伝子産物の発現/用量の程度が観察された表現型の強度に強く関係するという我々の仮説を支持している。異なった発現パターンを有するプロモーターを使用することにより、以前に観察された35S表現型の陽性表現型を維持し、一方、以前に観察された不稔の負の側面を除去することが可能であった。もちろん、トレードオフは陽性表現型を減少させるけれども、それを有意に維持している。
●適切なプロモーターによるリード28/cDNA13499809の過剰発現は、花序数の増加を生じた。これはグリシンに富むタンパク質(GRP)であるので、細胞拡張又は接着、細胞平面の異なった位置取り及び/又は花序開始のための異なった機会に影響する細胞壁構造に対する効果の可能性がある。この遺伝子と、植物生長及び発生に影響するAP2と共に未知のタンパク質をコードする遺伝子を組み合わせるのは興味深いことである。
●このポリヌクレオチド/タンパク質は、全体の植物形態学を乱すことなく成長点の細胞分割の数/速度を制御するために特に有用なものであり得る。それは適切なプロモーターにより作物中に発現させることができ、多くの個々の器官のサイズ及び生長を調節する。
●増加した栄養バイオマスは改良されたソース:シンク比及び改良されたスクロース及びデンプンへの炭素の固定を与えることが可能であり、改良された収量に導く。
●より多い花序はより多い花そしてそれ故により多い種子のための機会を与える。改良されたバイオマス及び花序数の組み合わせは、収量の有意な改良を与え得る。
クローン1952を、プラスミドp326の制御下、トマト内に形質転換した。4つの独立したトランスジェニック事象を野外試験のために選択した。結果は下記の 表1−3に示されている。平均で、総植物重量、果実重量及び植物当たりのパーセント赤色果実の増加があった。事象4は成績の改良を示さなかった。もし、事象4を解析で考慮しなかったら、平均植物重量、果実重量及びパーセント赤色果実の平均は各々対照のおよそ115%に増加した。
●326Dプロモーターの制御下のCeres cDNA12562634の異所性発現は:
○増加した花序数
○開花後のロゼット葉開始の継続により全体で増加した葉数を発生する
を含むいくらかの表現型を誘導する。
●Ceres cDNA12562634の誤発現は分枝及び花序数を増加させるために有用であり得る。このことは種子数に有意な影響を有し得る。
326Dプロモーターを使用し、10事象の内の9が、対照より多い葉及びより多い花序を有するロゼットを生成した(表1)。9事象の一つは稔性不良も有しており、35S::cDNA12562634を使用して見られたものとよく似ていた。トランスジェニック「対照」は異なった35S::cDNA構築物を発現している植物の組であったが、形質転換されていないWS野生型とは区別不能であった。表現型をスコアリングするこの方法は、我々の大規模表現型分類プロジェクトに典型的なものである。
事象ME04717−03及びME04717−05をT2世代においてより詳細に評価した。18の個体の種を蒔き、両方の事象について観察した。トランスジェニック植物は、0.05の統計的有意性レベルまで増加した花序数を示した。ME04717−03は対照よりも有意に大きなロゼットを有していた。ME04717−03及びME04717−05として表2−2に示されたすべての植物は、目的の表現型を示す、T1の分離子孫であった。−03又は−05対照として表2−2に示されたすべての植物は、該表現型を示さず、及び導入遺伝子を含有していないT2分離子孫であった(内部対照;表2−2)。
以下に述べた事象についての花序数の増加は、35S::cDNA12532634事象で観察された増加よりも少なかったことに注目すべきである(データは示されていない)。他のp326D::cDNA12532634 T2事象(この報告では示されていない)は、多挿入物を含んでいた。これら多挿入物含有事象のT2子孫のいくつかは、35S::cDNA12532634事象のT2子孫と同様に、いくつかの負の効果(稔性不良及び矮小)を示した。この証拠はさらに、遺伝子産物の発現/用量の程度が観察された表現型の強度に強く関係するという我々の仮説を支持している。新規プロモーターを使用することにより、及び単一挿入物を有するトランスジェニック体を作ることにより、以前に観察された35S表現型の陽性表現型を維持し、一方、以前に観察された負の側面を除去することが可能であった。このゴールを達成することによる結果は、非常に有意なレベルに維持しているけれども、陽性表現型の程度の減少させることである。
●326Dプロモーター制御下のCeres cDNA12562634の異所性発現は、花序数の増加及びより多い葉を含む、いくらかの表現型を誘導する。
●Ceres cDNA12562634の誤発現は分枝及び花序数を増加させるために有用であり得る。このことは種子数に有意な影響を有し得る。
●まだ測定されていないけれども、収穫指数に正の影響も与えるようである。
●この遺伝子/タンパク質は全体の植物形態学を乱すことなく成長点の細胞分割の数/速度を制御するために特に有用なものであり得る。それは適切なプロモーターにより作物中に発現させることができ、多くの個々の器官のサイズ及び生長を調節する。
●増加した栄養バイオマスは改良されたソース:シンク比及び改良されたスクロース及びデンプンへの炭素の固定を与えることが可能であり、改良された収量に導く。
●より多い花序はより多い花そしてそれ故により多い種子のための機会を与える。改良されたバイオマス及び花序数の組み合わせは、収量の有意な改良を与え得る。
遺伝子123905を、プロモーターp326の制御下、トマト内に形質転換した。4つの独立したトランスジェニック事象を野外試験のために選択した。いくらかの独立した事象が最初に評価され、遺伝子の発現、単一挿入物の存在及び温室で観察された植物の表現型に基づいて、さらなる分析のために4つが選択された。ホモ接合T2種子をランダム化された完全型ブロック計画で野外に植えた。各事象は対応する対照株を有していた。植物重量、個々の植物の総重量、植物当たりの果実重量、植物当たりのパーセント赤色果実及び収穫指数が下記表2−3に示されている。結果は、事象1及び21は実質的に減少した葉質量を有し、一方、対照に匹敵した収量を保持していた。それ故、これらの収穫指数は改良された。これらの事象は、植物当たりのパーセント赤色果実の増加も有していた。事象14は増加したバイオマス及び収量を有していた。
遺伝子123905をp326の制御下で、コメ栽培品種Kitaake 内に形質転換した。5つの独立したトランスジェニック事象を、ランダム化された完全型ブロック計画で野外において評価した。評価された形質は、植物当たりの分げつ、開花までの日数、葉角度、植物丈、植物当たりのグラムでのバイオマス、植物当たりのグラムでの収量、及びグラムでの総植物収量であり、結果は下記表2−4、2−5及び2−6に示されている。各事象は、植物当たりの分げつ数の増加を生じた。
遺伝子123905をp326の制御下で、コメ栽培品種Kitaake 内に形質転換した。どの節間の長さが減少したのかを決定するために測定を行い、ここで節間Iは最も上の節間であり、及び節間Vは最も低い節間である。対照と比較して有意に減少した丈を有する事象1、4及び12において、節間III及びIVは有意に長さが減少し、一方、節間I及びIIはわずかに減少しているかあるいは全く減少していなかった。
トランスジェニック株123905−1及び123905−12−3は、Kitaake 対照種子よりも1〜2日早く発芽した。
CeresダイズcDNAライブラリーのクローン679923はcDNA13594332を含有し、アラビドプシスLEAFY PETIOLE(LEP)遺伝子に類似した転写因子をコードする。このタンパク質配列はAP2ドメインを含有する。このcDNAは、既知のアラビドプシス遺伝子(LEP)の推定オルソログであると決定されたので、Ceres Misexpression Pipeline 内に置かれた。
5事象のすべてが、対照と比較し、わずかにカールした葉、葉柄伸長がわずかか又は全くなく、及び非常に短い花序を有するより大きなロゼットを生成した。これらの植物は、数日開花時期が遅れており、及び稔性不良は有していない(表3−1)。トランスジェニック「対照」は異なった35S::cDNA融合を発現している植物の組であったが、形質転換されていないWS野生型とは区別不能であった。表現型をスコアリングするこの方法は、我々の大規模表現型分類プロジェクトに典型的なものである。種子収集後、これらの植物は、高さの典型的突然変異体と比較して、有意に高い数の種子を生み出すことも明らかになった。
T1観察から定式化された本来の仮説は、35S::cDNA13594332植物は有意に増加した収穫指数を有することができることであった。事象ME03195−02及びME03195−04をこの仮説を試験するため、T2世代においてより詳細に評価した。18の個体の種を蒔き、両方の事象について観察した。試験下での植物の分離頻度は、カイ二乗検定により計算されたように、各事象は単一の挿入物を含んでいることを示唆している(データは示されていない)。
●開花時間(とう立ち期間)は対照より5〜8日遅かった。
●花軸のロゼット葉数はおよそ2.5葉増加した。
●ロゼット面積は対照より2〜3倍大きかった。
●高さは対照のおよそ1/2であった。
●総種子重量は対照と有意に相違しなかった。
●総植物乾燥重量は事象−04についてわずかに大きかったが、事象−02については対照と相違はなかった。
●収穫指数は対照よりもわずかに低かった。
●対照より、植物の単位高さ当たりに生成された種子は2倍多かった。
詳細は表3−2及び3−3に見ることができる。
ME04012は推定チトクロムP450をコードするゲノムクローンを含有する。植物株ME04012は乾燥耐性についてアッセイされており、それが観察された場合、事象−03の15/20の植物が植物アーキテクチャ表現型を示した。6/15は波状茎のみを示しているより弱いバージョンであった。9/15は強く、波状茎、減少した高さ、及び減少した分枝及び小花柄角を示した。
CeresアラビドプシスcDNAライブラリー中のクローン92459は、アラビドプシスMADS Affecting Flowering 1(MAF1)をコードするcDNA12561537を含有する。該cDNAは、それが転写因子であるので、Ceres Misexpression Pipeline 内に置かれた。転写因子は、多くの遺伝子に同時に影響でき、及びそれ故、過剰発現された場合、アラビドプシス中で改変された表現型を生成する増加した可能性を有するので特に興味が持たれる。
○より高い植物
○より厚い花序
○より大きなロゼット
○増加したロゼット葉数
○遅延した開花
を含むいくらかの表現型を誘導する。
●Ceres cDNA12561537の誤発現は、総植物サイズ/バイオマスを増加させるのに有用であり得る。
10事象すべてが、対照と比較して、開花を遅らせ、より多い葉及び高く厚い花序を有するより大きなロゼットを生成した(表5−1)。トランスジェニック「対照」は異なった35S::cDNA構築物を発現している植物の組であったが、形質転換されていないWS野生型とは区別不能であった。表現型をスコアリングするこの方法は、我々の大規模表現型分類プロジェクトに典型的なものである。
事象ME04077−06及びME04077−10をT2世代においてより詳細に評価した。18の個体の種を蒔き、事象06について観察し、一方、17の個体の種を蒔き、事象10について観察した。両事象についてのトランスジェニック植物は、増加した一次花序厚さ、増加したロゼット葉の数、より大きいロゼット及び開花時期の遅延を、0.05レベルの統計的有意差で示した(表5−2)。両事象のトランスジェニック植物は、対照よりも視覚的により高かったが、事象−10のみがt−検定により0.05レベルの統計的有意差で定量的に高かった。もし多数の内部対照が事象−06に利用できるならば、この事象は同一の検定を介して同じ程度の有意差に入る可能性が非常に高いであろう。両方の事象は正常の稔性を有していた。ME04077−06及びME04077−10として表に示されたすべての植物は、試験下で導入遺伝子を含有することが確認されている、T1の分離子孫であった。−06対照又は−10対照として表に示されたすべての植物は、試験下で導入遺伝子を含有していないT2分離子孫であった(内部対照)。
事象ME04077−06は、有利な表現型を示す12導入遺伝子含有植物、野生型のようにみえる3導入遺伝子含有植物(これらの3つは表5−2の統計分析からは除かれている)を有していた。事象ME04077−10は、有利な表現型を示す9導入遺伝子含有植物、野生型のようにみえる1導入遺伝子含有植物を有していた。我々の統計分析は、導入遺伝子を含有する有利な表現型を有する植物と内部対照を比較した。
●強力な構成的プロモーター(35S)によるcDNA12561537の異所性発現は、より厚い花序、より大きなロゼット及びより多いロゼット葉を有するより高い植物を生じる。
●この発現により見られる植物サイズの増加は、開花時期の遅延により達成されるが、稔性の減少は起こらない。
●茎頂成長点及び根端細胞での同様の発現パターンを仮定すると、根生長を増加させる有用な遺伝子でもあり得る。
●増加した栄養バイオマスは改良されたソース:シンク比及び改良されたスクロース及びデンプンへの炭素の固定を与えることが可能であり、改良された収量に導く。
●より多い花序はより多い花そしてそれ故により多い種子のための機会を与える。改良されたバイオマス及び花序数の組み合わせは、収量の有意な改良を与え得る。
●より厚い花序は、風、雨又は乾燥に対して「ポキッと折れること(snap)」を防止することができる。
●バイオマス優位性及び推測された光合成優位性はトウモロコシ及びダイズにおいて有用であるべきである。
●この遺伝子/タンパク質は全体の植物形態学を乱すことなく成長点の細胞分割の数/速度を制御するために特に有用なものであり得る。それは適切なプロモーターにより作物中に発現させることができ、多くの個々の器官のサイズ及び生長を調節する。該タンパク質は、トウモロコシにおいてより頑丈な茎を作り出すこと及び「ポキッと折れること」を防止するために有用であり得る。
このリード15(クローン92459)は、プラスミドpl3879制御下、トマト内へ形質転換した。1トランスジェニック事象を野外試験のために選択した。この事象は、表5−3の結果で以下に示すように、バイオマスの増加を示した。
上記実施例1〜5に記載した「リード」配列を、リード配列の機能性相同体を同定するために利用し、及び、これらの配列と一緒に、所与の群のリード及び機能性相同体についての共通配列を決定するために使用する。
本発明は上で述べたように説明されてきたが、当業者には本発明を実施するための材料及び方法に多様な修飾を行い得ることが明らかになるであろう。こうした修飾は付随する特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内と考えられる。
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Claims (25)
- 単離された核酸分子であって:
(a)リード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319、それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103のいずれか一つと少なくとも85%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)(a)項に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと相補的であるヌクレオチド配列;
(c)配列番号80、90、92、98、109及び103のいずれか一つに従ったヌクレオチド配列;
(d)5’から3’方向に読んだ場合、(c)に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと逆の順序であるヌクレオチド配列;
(e)(a)項に従ったヌクレオチド配列に対する干渉RNAであるヌクレオチド配列;
(f) 項(a)〜(d)のいずれか一つに従った核酸とハイブリダイズした核酸二重鎖を形成することが、該ハイブリダイズした核酸二重鎖の融解温度の約40℃〜約48℃低い温度で可能なヌクレオチド配列;
(f) それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103に対応するリード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319として同定されたアミノ酸配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;又は
(g) 図1〜5のリード、機能性相同体又は共通配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;
を含んでなる核酸分子。 - ベクターであって、
a)植物転写及び/又は翻訳シグナルをコードする調節領域を有する第一の核酸;及び
請求項1のヌクレオチド配列のいずれか一つに従ったヌクレオチド配列を有する第二の核酸、ここで前記第一及び第二の核酸は作動可能なように連結されている、
を含んでなるベクター。 - 植物サイズを変調する、栄養生長を変調する、植物アーキテクチャ、実生活力、生長速度、果実及び種子収量、分げつを変調する及び/又は植物バイオマスを変調する方法であって、
(a)それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103に対応する、リード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319のいずれか一つと少なくとも85%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)(a)項に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと相補的であるヌクレオチド配列;
(c)配列番号80、90、92、98、109及び103のいずれか一つに従ったヌクレオチド配列;
(d)5’から3’方向に読んだ場合、(c)に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと逆の順序であるヌクレオチド配列;
(e)(a)項に従ったヌクレオチド配列に対する干渉RNAであるヌクレオチド配列;
(f) 項(a)〜(d)のいずれか一つに従った核酸とハイブリダイズした核酸二重鎖を形成することが、該ハイブリダイズした核酸二重鎖の融解温度の約40℃〜約48℃低い温度で可能なヌクレオチド配列;
(f) それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103に対応するリード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319として同定されたアミノ酸配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;又は
(g) 図1〜5のリード、機能性相同体又は共通配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;
から成る群より選択されるヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子を植物細胞内に導入することを含んでなり、前記植物細胞から産生された前記植物は、前記核酸を含んでいない対照植物の組織中の対応するレベルと比較して、変調された植物サイズ、変調された栄養生長、変調された植物アーキテクチャ、変調された実生活力及び/又は変調されたバイオマスを有する、前記方法。 - 前記共通配列が、図1〜5のアラインメント表のいずれか一つに同定された一つ又はそれより多くの保存領域を含んでなる、請求項3に記載の方法。
- 前記共通配列が、図1〜5のアラインメント表のいずれか一つに同定されたすべての保存領域を含んでなる、請求項4に記載の方法。
- 前記共通配列が、図1〜5のアラインメント表のいずれか一つに同定されたすべての保存領域をその順序で含んでなる、請求項5に記載の方法。
- 前記保存領域が、一つ又はそれより多くのアミノ酸残基により分離されている、請求項6に記載の方法。
- 前記一つ又はそれより多くのアミノ酸の各々が、その対応する位置で、リード及び/又は機能性相同体配列についてのアラインメント表に示されているアミノ酸の数及び種類から成っている、請求項7に記載の方法。
- 前記共通配列が、図1〜5のうちの一つの共通配列について同定された長さに等しい、又は図1〜5のうちのいずれか一つの、いずれか個々のアラインメント表中の最短から最長配列の範囲の長さに等しい、アミノ酸の総数に関する長さを有する、請求項8に記載の方法。
- 前記相違が、植物サイズ、栄養生長、器官数、実生活力、生長速度、果実及び種子収量、分げつ及び/又はバイオマスのレベルにおける増加である、請求項3の方法。
- 前記単離された核酸が調節領域に作動可能なように連結されている、請求項3の方法。
- 前記調節領域が、YP0092(配列番号:38)、PT0676(配列番号:12)、PT0708(配列番号:17)、PT0613(配列番号:5)、PT0672(配列番号:11)、PT0678(配列番号:13)、PT0688(配列番号15)、PT0837(配列番号:24)、ナピンプロモーター、アルセリン−5プロモーター、ファゼオリン遺伝子プロモーター、ダイズトリプシンインヒビタープロモーター、ACPプロモーター、ステアロイル−ACPデサチュラーゼ遺伝子、β−コングリシニンプロモーターのダイズα’サブユニット、オレオシンプロモーター、15kDゼインプロモーター、16kDゼインプロモーター、19kDゼインプロモーター、22kDゼインプロモーター及び27kDゼインプロモーター、Osgt−1プロモーター、ベータ−アミラーゼ遺伝子プロモーター及びオオムギホルデイン遺伝子プロモーターから成る群より選択されるプロモーターである、請求項11の方法。
- 前記調節領域が、p326(配列番号:76)、YP0144(配列番号:55)、YP0190(配列番号:59)、p13879(配列番号:75)、YP0050(配列番号:35)、p32449(配列番号:77)、21876(配列番号:1)、YP0158(配列番号:57)、YP0214(配列番号:61)、YP0380(配列番号:70)、PT0848(配列番号:26)及びPT0633(配列番号:7)、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)35Sプロモーター、マンノピンシンターゼ(MAS)プロモーター、アグロバクテリウム・ツメファシエンスのT−DNAに由来する1’又は2’プロモーター、ゴマノハグサモザイクウイルス34Sプロモーター、コメアクチンプロモーターのようなアクチンプロモーター、及びトウモロコシユビキチン−1プロモーターのようなユビキチンプロモーターから成る群より選択されるプロモーターである、請求項11の方法。
- 前記調節領域が、東部カラマツ(ラリックス・ラリシナ)由来のRbcSプロモーターのようなリブロース−l、5−二リン酸カルボキシラーゼ(RbcS)プロモーター、マツcab6プロモーター、コムギ由来のCab−1遺伝子プロモーター、ホウレンソウ由来のCAB−1プロモーター、コメ由来のcab1Rプロモーター、トウモロコシ由来のピルビン酸オルトリン酸ジキナーゼ(PPDK)プロモーター、タバコLhcb1*2プロモーター、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)SUC2スクロース−H+共輸送体プロモーター及びホウレンソウ由来のチラコイド膜タンパク質プロモーター(psaD、psaF、psaE、PC、FNR、atpC、atpD、cab、rbcS)、PT0535(配列番号:3)、PT0668(配列番号:2)、PT0886(配列番号:29)、PR0924(配列番号:78)、YP0144(配列番号:55)、YP0380(配列番号:70)及びPT0585(配列番号:4)から成る群より選択されるプロモーターである、請求項11の方法。
- 植物細胞であって、
(a)それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103に対応する、リード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319のいずれか一つと少なくとも85%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)(a)項に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと相補的であるヌクレオチド配列;
(c)配列番号80、90、92、98、109及び103のいずれか一つに従ったヌクレオチド配列;
(d)5’から3’方向に読んだ場合、(c)に従ったヌクレオチド配列のいずれか一つと逆の順序であるヌクレオチド配列;
(e)(a)項に従ったヌクレオチド配列に対する干渉RNAであるヌクレオチド配列;
(f) 項(a)〜(d)のいずれか一つに従った核酸とハイブリダイズした核酸二重鎖を形成することが、該ハイブリダイズした核酸二重鎖の融解温度の約40℃〜約48℃低い温度で可能なヌクレオチド配列;
(f) それぞれ配列番号80、90、92、98、109及び103に対応するリード15、28、29、36、ME04012及びクローン691319として同定されたアミノ酸配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;又は
(g) 図1〜5のリード、機能性相同体又は共通配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列;
から成る群より選択されるヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子を含んでなる植物細胞。 - 請求項15の植物細胞を含んでなるトランスジェニック植物。
- 請求項16の植物の子孫であって、前記核酸を含んでいない対照植物の組織中の対応するレベルと比較して、変調された植物サイズ、変調された栄養生長、変調された植物アーキテクチャ、変調された実生活力、生長速度、果実及び種子収量、分げつ及び/又は変調されたバイオマスを有する、前記子孫。
- 請求項16に従ったトランスジェニック植物からの種子。
- 請求項16に従ったトランスジェニック植物からの栄養組織。
- 請求項16に従ったトランスジェニック植物からの栄養組織を含んでなる食品。
- 請求項16に従ったトランスジェニック植物からの栄養組織を含んでなる飼料製品。
- 燃料又は化学原料への変換のために使用される、請求項16に従ったトランスジェニック植物からの栄養組織を含んでなる製品。
- サンプル中の核酸を検出するための方法であって、
請求項1に従った単離された核酸を提供すること;
前記単離された核酸のヌクレオチド配列とサンプル中のヌクレオチド配列の比較を可能にする条件下、前記単離された核酸とサンプルを接触させること;及び
比較を解析すること;
を含んでなる、前記方法。 - 植物中の増加したバイオマスを促進するための方法であって、
(a)図1〜5のいずれか一つのリード、機能性相同体又は共通配列のいずれか一つをコードするヌクレオチド配列を含んでなる核酸分子で植物を形質転換すること;及び
(b)前記形質転換された植物中で前記ヌクレオチド配列を発現させること、それにより前記形質転換された植物が、前記ヌクレオチド配列で形質転換されていない植物と比較して、増加したバイオマス又は増強された実生活力を有する;
を含んでなる、前記方法。 - 植物のバイオマスを変調する方法であって、請求項1に記載の核酸分子の、前記植物中での発現のレベルを改変することを含んでなる、前記方法。
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