JP2009301825A - 非水電解質二次電池およびそれに用いられる電極、ならびにこれらの製造方法 - Google Patents

非水電解質二次電池およびそれに用いられる電極、ならびにこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異物の混入が起こりにくく、たとえ短絡が発生しても短絡の進行しにくい非水電解質二次電池とその電極を提供する。
【解決手段】セパレータ11に対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、セパレータ11上に正極活物質層12を形成する工程と、正極活物質層12上に、真空プロセスにより集電層13を形成する工程とを包含する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池およびそれに用いられる電極、ならびにこれらの製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、正極と負極との間に、それぞれの極板を電気的に絶縁し、さらに電解液を保持する役目を果たすセパレータを有する。現在、セパレータとして、主にポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂からなる微多孔性フィルムが使われている。
これらの樹脂からなるフィルムをセパレータとして用いると、130℃程度以上の高温で、セパレータが収縮して、セパレータに含まれる孔が閉塞する(いわゆるシャットダウン)。これにより、イオン透過性が消失し、電池の安全性を高めることができる。その一方で、活物質の一部が剥がれ落ちたり、外部から針のような鋭利な形状の突起物が電池を貫いたときには、瞬時に発生する反応熱によってセパレータが収縮し、正極と負極との間の短絡面積がさらに拡大してしまうという問題も生じる。
特許文献1は、活物質層が脱落することによる短絡を防止するために、活物質層表面に固体微粒子を含む多孔性コーティング膜を塗布形成する技術を開示している。この技術によると、活物質層表面の活物質が多孔性コーティング膜に強固に結合されることにより活物質が電極から脱落するのを防止することができるため、短絡の発生が抑制される。
一方、短絡を抑制するという課題とは関係ないが、特許文献2および3は、本願発明の構造の一部と関連する構造を開示している。
具体的には、特許文献2は、樹脂上に、微粒子ビーム堆積法により脆性材料構造物を形成する技術を開示している。
また、特許文献3は、正極と負極との間を、エアロゾルデポジッション法により形成された固体電解質によって接合することにより、全固体二次電池を形成する技術を開示している。
特許第3371301号公報 特開2003−243038号公報 特開2007−311084号公報
特許文献1の多孔性コーティングの密着性は低く、極板を加工する工程において、電子絶縁層の一部が欠落しやすいという問題があった。上述したように、電子絶縁層の一部が欠落することによって短絡が一旦発生すると、セパレータが収縮し、短絡がさらに進行してしまう。
また、特許文献1のように、セパレータ、正極および負極を別々に準備してこれらを重ね合わせる方法では、製造過程で正・負極間に異物が混入しやすいという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主な目的は、異物の混入が起こりにくく、たとえ短絡が発生しても短絡面積が拡大することなく電流遮断の起こりやすい非水電解質二次電池とその電極を提供することにある。また、これらを製造する方法を提供することも目的とする。
本発明の第1の非水電解質二次電池用電極の製造方法は、セパレータに対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記セパレータ上に活物質層を形成する工程と、前記活物質層上に、真空プロセスにより集電層を形成する工程とを包含する。
本発明の第2の非水電解質二次電池用電極の製造方法は、セパレータに対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記セパレータ上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記絶縁層上に活物質層を形成する工程と、前記活物質層上に、真空プロセスにより集電層を形成する工程とを包含する。
ある実施形態において、前記真空プロセスは蒸着法である。
ある実施形態において、前記集電層の厚さは10μm以下である。
ある実施形態において、前記活物質層はバインダーを含まない。
本発明の第1の非水電解質二次電池用の電極は、セパレータと、エアロゾルデポジッション法により、前記セパレータの上に設けられた活物質層と、前記活物質層の上に設けられた集電層とを備える。
本発明の第1の非水電解質二次電池用の電極は、セパレータと、エアロゾルデポジッション法により、前記セパレータの上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられた活物質層と、前記活物質層の上に設けられた集電層とを備える。
ある実施形態において、前記集電層が、10μm以下の厚さを有する蒸着膜である。
ある実施形態において、前記活物質層を構成する活物質の粒子径が、0.05μm以上2μm以下である。
ある実施形態において、前記絶縁層を構成する絶縁体粒子の粒子径が、0.05μm以上3μm以下である。
ある実施形態において、前記絶縁層の厚さが、0.5μm以上10μm以下である。
ある実施形態において、前記絶縁層は、アルミナ、シリカ、チタニアまたはマグネシアである。
ある実施形態において、前記集電層が、アルミニウム、アルミニウム-マグネシウム合金、またはアルミニウム-亜鉛合金である。
本発明のリチウムイオン二次電池は、本発明の電極を有する非水電解質二次電池であって、前記活物質層は、リチウム含有複合酸化物を含む正極活物質層である。
本発明によると、短絡が発生しにくく、たとえ短絡が発生しても短絡面積が拡大することなく電流遮断の起こりやすい非水電解質二次電池および電極を提供することができる。
以下、本発明による非水電解質二次電池の実施形態を説明する。各実施形態の非水電解質二次電池は、リチウムイオン二次電池である。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態のリチウムイオン二次電池の主要な部分である電極群の構造を説明する。図1に示すように、本実施形態の電極群10は、セパレータ一体型正極10aと、負極10bとを備えている。セパレータ一体型正極10aは、セパレータ11と、セパレータ11の上に設けられた正極活物質層12と、正極活物質層12の上に設けられた集電層13とを備えている。
セパレータ11としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系の樹脂を用いることができる。正極活物質層12は、セパレータ11に対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより形成されており、典型的にはエアロゾルデポッジション法(以下、「AD法」と示す。)により形成される。正極活物質層12としては、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウムまたはマンガン酸リチウムなどの酸化物からなる層を形成することができる。集電層13は、アルミニウム、アルミニウム−マグネシウム合金、またはアルミニウム−亜鉛合金などから構成され、集電層13は典型的には蒸着法により正極活物質層12の表面に形成される。集電層13の厚さは0.1μm以上10μm以下であることが好ましく、特に集電性を十分大きくし、電流遮断も起こりやすくするという観点から、0.2μm以上5μm以下であることが好ましい。集電層13の厚さが0.1μm未満の場合には、電流の導電パスとなる集電層13の断面積が狭くなって電池の内部抵抗が大きくなるため、レート特性が低下してしまう。
負極10bは、負極集電体15と、負極集電体15の上に設けられた負極活物質層14とを備えている。負極集電体15としては、銅、ニッケルまたはステンレス鋼が用いられる。負極活物質層14は、例えばカーボンや合金系の材料から構成される。
図2に示すように、電極群10は外装ケース35の内部に収納されており、外装ケース35の中には電解質溶液34が充填されている。外装ケース35の両端部は樹脂材料38により密閉されると共に、樹脂材料38によって正極リード36および負極リード37が固定されている。正極リード36は、外装ケース35と集電層13との間に設けられ、正極10aを固定している。一方、負極リード37は、外装ケース35と負極集電体15との間に設けられ、負極10bを固定している。
一般に、正極、負極およびセパレータは、それぞれ個別に作製された後、重ね合わせられて外装ケース内に収納される。従来技術によれば、この工程において、正極活物質層とセパレータとの間に異物が巻き込まれる場合があり、この異物が原因で短絡が発生することがあった。本実施形態では、あらかじめセパレータ11と正極活物質層12とが一体となったセパレータ一体型正極10aを形成しているため、正極活物質層とセパレータとの間に異物が混入しにくくなり、短絡が発生しにくくなる。
また、従来の正極集電体としては、例えばアルミニウム箔やシートが用いられていた。従来技術によれば、正極活物質層が正極集電体の上に設けられているため、正極集電体は正極活物質層を支持できる程度の厚さ(具体的には10μmより大きい厚さ)を有している必要があった。それに対し、本実施形態のセパレータ一体型正極10aでは、正極活物質層12がセパレータ11の上に設けられているため、正極活物質層12がセパレータ11によって支持される。したがって、正極活物質層12の上に設けられる集電層13の厚さを、10μm以下にすることができる。集電層13の厚さを小さくすると、短絡時に流れる電流による温度上昇により集電層13が電流遮断しやすくなるため、短絡の進行が抑制される。その機構については後に詳述する。
AD法による成膜は、例えば、図3に示すAD法成膜装置20を用いて行われる。AD法成膜装置20において、真空状態の成膜室21内には、基板25を保持する基板ホルダー29と、エアロゾルを噴射するためのノズル24とが設けられている。基板25は、具体的には図1に示すセパレータ11として機能するポリオレフィン製微多孔膜である。また、成膜室21には、成膜室21内の真空度を調整するための真空ポンプ26が接続されている。
ノズル24は、円形や微小幅のライン形状をした所定の大きさの噴出口を具備しており、その噴出口が基板25のほうを向くように配置される。ノズル24は、配管30を介してエアロゾル発生室27に連結されている。エアロゾル発生室27内には、原料粉体22が保持されている。エアロゾル発生室27は、もう1つの配管32を介してガスボンベ(図示せず)に接続されている。
図示は省略するが、AD法成膜装置20は、基板ホルダー29を横方向または縦方向(基板ホルダー29において噴射ノズル24に対向する平面内の横方向または縦方向)に一定速度で移動させる機構を備える。基板ホルダー29を縦方向および横方向に移動させながら成膜を行うことにより、基板25の上に、所望の面積の層を形成することができる。
正極活物質層12(図1に示す)を形成する工程では、まず、配管32を通じてエアロゾル発生室27にキャリアガス28を導入し、原料粉体22をエアロゾル発生室27内に撒き上げ、気体中に原料粉体22が分散した状態のエアロゾル23を発生させる。発生したエアロゾル23は、配管30を通じてノズル24より基板25に向けて噴射される。エアロゾルの噴射速度は、ノズル24の形状、配管30の長さや内径、エアロゾル発生室27内の気体の内圧、および排気ポンプ26の排気量(成膜室21の内圧)などの影響を受けて変動する。例えば、エアロゾル発生室27の内圧を数万Paとし、成膜室21の内圧を数百Paとし、ノズル24の開口部の形状を内径1mmの円形状とした場合、エアロゾル発生室27と成膜室21との内圧差により、エアロゾルの噴射速度を数百m/secとすることができる。
加速されて運動エネルギーを得たエアロゾル23中の原料粉体22が基板25に衝突して、衝撃エネルギーで細かく破砕される。そして、これらの破砕粒子が基板25や他の破砕粒子と接合されることにより、正極活物質層12が形成される。
例えば、成膜室21の内圧を100Pa、エアロゾル発生室27の内圧を50000Paに保てば、セパレータ11の上に厚さ数十μm程度の正極活物質層12を形成することができる。
エアロゾルの発生に用いられる気体としては、例えば、アルゴンやヘリウムのような不活性ガス、酸素ガス、窒素ガス、炭酸ガス、乾燥空気、またはそれらの混合ガスが用いられる。
正極活物質層12は、AD法ではなく、スパッタリング法、イオンプレーティング法およびCVD法のうちのいずれかの方法により形成することもできる。しかしながら、200℃以上の高温ではセパレータ11がダメージを受けることがあるため、低温での成膜が可能なAD法が好適である。
AD法によると、バインダーを用いることなく正極活物質層12を形成することができる。したがって、AD法によると、バインダーを用いる塗工法と比較して、充填率の高い正極活物質層12を得ることができる。
AD法では、微小粒子径の原料粉体を高速でセパレータ11に衝突させる。そのため、AD法により形成された正極活物質層12は高い緻密性を有し、塗工法により形成された正極活物質層と比較して、表面の凹凸が小さくなる。正極活物質層12の表面の凹凸が小さいため、集電層13の厚さを小さくしても、正極活物質層12の表面を全体的に集電層13によって覆うことができる。
正極活物質層12は、例えば一般式(1):Lix1-yy2で表されるリチウム含有複合酸化物により構成される。式(1)中の元素Mは、NiおよびCoからなる群より選択される少なくとも1種であり、元素Lは、アルカリ土類元素、NiおよびCo以外の遷移元素、希土類元素、IIIb族元素、およびIVb元素からなる群より選択される少なくとも1種である。特に、元素Lは、Al、Mn、Ti、Mg、Zr、Nb、Mo、WおよびYからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの元素は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。酸素との結合力が強いことから、これらのなかでも、元素LはAlであるのが好ましい。正極活物質層12を構成する活物質の粒子径は、0.05μm以上2μm以下であることが好ましい。粒子径がこの範囲内にあることにより、正極活物質層12とセパレータ11との密着性を高めることができると共に、かつ正極活物質層12の多孔度を適当な値にすることができ、電解液の浸透も容易になる。
負極活物質層14は、例えば、真空蒸着法により、シリコンなどの負極活物質を負極集電体15の上に形成することによって得られる。また、負極活物質層14は、負極活物質、バインダおよび導電材を含む負極合剤を負極集電体15に塗布することにより形成してもよい。この負極活物質としては、リチウムを吸蔵・放出可能な材料であればよい。例えば、黒鉛類、難黒鉛化性炭素材料、リチウム合金または金属酸化物などが用いられる。リチウム合金は、ケイ素、スズ、アルミニウム、亜鉛およびマグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む合金が好ましい。金属酸化物は、シリコンを含有する酸化物または錫を含有する酸化物が好ましい。負極活物質の平均粒径は、特に限定されないが、例えば1μm以上30μm以下である。
非水電解液34に含まれる塩としては、LiPF6およびLiBF4などの各種リチウム化合物を用いることができる。また溶媒としてエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)を、単独で、または組み合わせて用いることができる。
また、溶媒としてビニレンカーボネート(VC)やシクロヘキシルベンゼン(CHB)およびその変性体を用いれば、セパレータ一体型正極10aおよび負極10bの表面に良好な皮膜が形成され、過充電時の安定性が保証される。
セパレータ11の材質は特に限定されないが、ポリエチレン・ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂の微多孔フィルムを、単一で、あるいは複合させて用いるのが一般的であり、複合させた方がより好ましい。ポリオレフィン系微多孔フィルムを用いると、高温で閉孔(いわゆるシャットダウン)が起こるため、より熱安定性が高くなる。
また、活物質層12の上に集電層13を形成する工程において、活物質層12の上に帯状のマスクを重ねて配置した後、露出する部分にのみ集電層13を選択的に形成してもよい。
集電層13の材料としては、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体を特に限定することなく用いることができる。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス合金、チタンまたは炭素などを用いることができる。なかでも特に、アルミニウム、アルミニウム合金を用いることが好ましい。
従来技術によれば、セパレータ、正極および負極を別個に準備した後、これらを重ね合わせて電極群が作製されていた。このとき、セパレータと電極との間に異物を巻き込まれる場合があり、この異物が原因で短絡が発生することがあった。本実施形態によると、セパレータ一体型正極10aを作製するため、セパレータ11と正極活物質層12との間に異物が混入しにくくなり、短絡が発生しにくくなる。また、たとえ短絡が発生しても短絡が進行しにくいという利点がある。以下に、その理由について説明する。
図4(a)、(b)は、釘などの鋭利な形状の突起物が電池を貫いた場合の電池内の状態を模式的に示す断面図である。(a)は従来の電池を示し、図4(b)は本実施形態の電池を示す。図4(a)に示す従来の電池では、正極集電体61aに活物質を塗布することにより正極活物質層62aが形成され、負極集電体61bは塗工法や蒸着法などにより負極活物質層62bが形成されている。例えば、正極集電体61aはアルミニウムであり、正極活物質層62aはニッケル酸リチウムであり、セパレータ64はオレフィン系樹脂の微多孔フィルムであり、負極活物質層62bは炭素であり、負極集電体61bは銅である。図4(a)に示すように、従来の電池において、突起物65が電池を貫くと、それを介して短絡電流が流れて、突起物65の周囲でジュール熱が発生してセパレータ64が溶融し、収縮する。これにより、セパレータ64には、突起物65の周囲の穴66が拡大し、セパレータ64の収縮の影響を受けて、正極活物質層62aと負極活物質62bの接触も発生し、短絡電流が次第に大きくなりながら流れ続ける可能性が生じる。
一方、図4(b)に示す電池は、セパレータ一体型正極10aと、負極10bとを有している。図4(b)に示す集電層13、正極活物質層12、セパレータ11、負極活物質層14および負極集電体15は、図4(a)に示す正極集電体61a、正極活物質層62a、セパレータ64、負極活物質層62bおよび負極集電体61bのそれぞれと同じ材料からなる。ただし、図4(b)に示す電池では、セパレータ11の表面にAD法により正極活物質層12が形成されている点、および正極活物質層12の表面に蒸着法により集電層13が形成されている点が図4(a)に示す電池と異なる。
また、図4(a)に示すようなシート状の正極集電体61aの膜厚を10μmより小さくするのは困難であるのに対し、図4(b)に示す集電層13は、蒸着法により薄く形成することが容易であり、例えば0.1μm以上10μm以下の膜厚を有する。
図4(b)に示すように、本実施形態の電池において、突起物65が電池を貫くと、従来と同様に、突起物65の周囲でジュール熱が発生してセパレータ11が溶融し、収縮する。これにより、セパレータ11には、突起物65の周囲の穴66の拡大は生じるが、正極活物質12と強固に一体化されているためその拡大は抑制される。穴66が広がると、正極活物質層12を介して集電層13にも熱が伝導する。さらに、集電層13は従来の正極集電体61aよりも薄くなっているため、従来よりも早い段階で絶縁層13のアルミニウムが溶解して、空間69が生じる。これにより、正極10aと負極10bとの間の電流の経路が遮断されるため、正極10aと負極10bとの間の短絡が解消される。
なお、本実施形態のリチウムイオン二次電池はセパレータ一体型正極10aを有しているが、正極ではなく負極がセパレータと一体的に形成されていてもよい。その場合には、セパレータの表面に、蒸着法などにより負極活物質層を形成すればよい。負極がセパレータと一体的に形成される場合も同様に、負極とセパレータとの間に異物が混入しにくくなる。
(第2の実施形態)
次に、第1の実施形態における電極群10とは異なる形態の電極群40について説明する。図5に示すように、本実施形態の電極群40は、セパレータ一体型正極40aと、負極40bとを備えている。セパレータ一体型正極40aは、セパレータ11と、セパレータ11の上に設けられた絶縁層16と、絶縁層16の上に設けられた正極活物質層12と、正極活物質層12の上に設けられた集電体層13とを備えている。
セパレータ11としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系の樹脂を用いることができる。絶縁層16は、アルミナ、シリカ、チタニアおよびマグネシアのなかから選ばれる材料から構成される。絶縁層16は、セパレータ11に対してこれらの材料をキャリアガスと共に噴射することにより形成されており、典型的にはAD法により形成される。また、正極活物質層12は、絶縁層16に対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより形成されており、典型的にはAD法により形成される。正極活物質層12としては、コバルト酸リチウムやニッケル酸リチウムなどの酸化物からなる層を形成することができる。集電層13は、アルミニウム、アルミニウム−マグネシウム合金、またはアルミニウム−亜鉛合金などから構成され、集電層13は典型的には蒸着法により正極活物質層12の表面に形成される。
絶縁層16の厚さが0.5μm以上であれば、十分な絶縁性を得ることができる。また、絶縁層16の厚さが10μmより大きければ、電解液が浸透しにくくなり、イオン伝導性が低下するため、絶縁層16の厚さは10μm以下であることが好ましい。
また、絶縁層16に含まれる絶縁粒子の成膜前の原料粉粒径が0.05μm以上3μm以下の範囲であれば、絶縁層16の付着力が大きな絶縁層が確保できる。
原料粉粒子の平均粒径は、例えば、(株)マイクロトラック製の湿式レーザ粒度分布測定装置により測定することができる。この場合、粉体の粒子径分布における積算頻度の割合が50%である時の粒径(メディアン値:D50)を、平均粒径とする。
セパレータ11の厚さは特に限定されないものの、設計容量を維持する観点から、絶縁層16の厚さとの総和が、従来のセパレータ(セパレータと活物質層との間に絶縁層を設けない場合のセパレータ)と同程度(15〜30μm)になることが好ましい。すなわち、セパレータ11の厚さは、10〜25μmであることが好ましい。
絶縁層16の緻密度は、70%以上95%以下であることが好ましい。緻密度がこの範囲内にあることにより、セパレータ一体型正極40aと負極40bとの間のイオン伝導性が適切な範囲に調整される。絶縁層16の緻密度とは、絶縁層16の嵩密度を、絶縁層16を構成する材料の真密度で割った値である。嵩密度は、絶縁層16の質量を、絶縁層16の体積で割った値である。絶縁層16の体積は、成膜面積と膜厚とを測定し、これらを積算することにより算出することができる。また、場合によっては、嵩密度をX線薄膜反射率法から求めることができる。一方、真密度とは、空隙のない状態での単位容積当たりの重量をいう。
AD法により得られた正極活物質層12または絶縁層16とセパレータ11との接合状態を調べるためには、電子顕微鏡を用いて断面を観察すればよい。具体的には、活物質層と集電体との界面を断面TEM観察すればよい。
活物質粒子または絶縁体からなる粒子がセパレータ11や他の粒子に衝突すると、衝突のときの衝撃により、粒子は、扁平状に変形しながら複数の粒子に破砕される。この変形および破砕により、新たな結合に関与する新生面が生じる。「新生面」とは、瞬間的に原子の結合手(ダングリングボンド)が露出した、高い活性状態にある面のことをいう。これら2つの新生面が接触することにより、粒子は、下地や他の粒子と直接的に結合する。粒子を衝突させる速度を高めて運動エネルギーを大きくすることにより、粒子をより顕著に扁平状にすることができる。扁平状の度合いが大きくなれば、より緻密な膜を形成することができる。複数の粒子に破砕されなくても、粒子内に粒界が形成され、この粒界によって、1つの粒子内が複数の領域に区切られることもある。
絶縁層16を構成する結晶の粒子径は、0.05μm以上3μm以下の平均粒径を有することが好ましい。粒子が扁平状になっている場合には、粒子の径のうち最も短いものの長さが0.05μm以上であり、粒子の径のうち最も長いものの長さが3μm以下であることが好ましい。
本実施形態によると、セパレータ一体型正極40aを作製するため、セパレータ11と正極活物質層12との間に異物が混入しにくくなる。また、本実施形態における集電層13の厚さは、従来の正極集電体層の厚さよりも小さくすることができる。したがって、釘などの鋭利な突起物が電池を貫いたときには、集電層13が溶解し、短絡の進行を抑制することができる。その機構は第1の実施形態と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。さらに、本実施形態では、セパレータ11と正極活物質層12との間に絶縁層16が設けられている。そのため、針などの鋭利な突起物が電池を貫いてセパレータの付近で熱が発生しても、その熱が正極活物質層12に伝わりにくく、正極活物質層12での短絡の進行が進行しにくい。そのため、短絡点近傍の温度が局所的に500℃にも達し、アルミニウムからなる集電層13が溶断しやすくなる。このように、第1の実施形態よりもさらに短絡の進行が抑制され、熱安定性が高まるという利点がある。
なお、本実施形態のリチウムイオン二次電池はセパレータ一体型正極40aを有しているが、正極ではなく負極がセパレータと一体的に形成されていてもよい。その場合には、セパレータの表面に、蒸着法などにより負極活物質層を形成すればよい。負極がセパレータと一体的に形成される場合も同様に、負極とセパレータとの間に異物が混入しにくくなる。
(実施例および特性評価について)
次に、実施例1および2の電池と、比較例の電池とを作製し、それぞれの電池の特性を評価した結果について説明する。
(実施例1)
以下の手順にて、図1に示すようなセパレータ一体型正極10aを有するリチウムイオン二次電池を作製した。
(1)リチウム含有複合酸化物の合成
Ni原子とCo原子とAl原子とのモル比が80:15:5となるように混合した硫酸ニッケルと硫酸コバルトと硫酸アルミニウムとの混合物3kgを、10Lの水に溶解させて、原料溶液を得た。この原料溶液に、水酸化ナトリウムを400g加えて、沈殿を得た。この沈殿を十分に水洗した後、乾燥して、共沈水酸化物を得た。得られた共沈水酸化物3kgに、所定量の水酸化リチウムを混合し、酸素分圧が0.5気圧である雰囲気中で、温度750℃で10時間焼成して、Li含有複合酸化物(LiNi0.8Co0.15Al0.052)を得た。
(2)セパレータ一体型正極10aの作製
まず、図3に示すような装置を用いてAD法を行うことにより、セパレータ11(厚さ16μmのセルガード製ポリプロピレン)の上に正極12を形成した。具体的には、まず、成膜室21内の真空度を200Pa、温度を30℃に保ち、その状態で、平均粒径1.2μmのLi含有複合酸化物を保持するエアロゾル発生室27に、キャリアガスとして、ヘリウムを流量10L/minで供給した。基板ホルダー29を縦方向および横方向に移動させながら成膜を行うことにより、15mm×15mmの領域に、厚さ50μmの正極活物質層12を形成した。
次に、正極活物質層12の上に、集電層13として、帯状のアルミニウムを蒸着した。それぞれの厚さが1μm、3μmおよび10μmとなるようにアルミニウムを蒸着することにより、正極A、正極Bおよび正極Cを作製した。一方、集電層13として、厚さ3μmのアルミニウム−マグネシウム合金およびアルミニウム−亜鉛合金を蒸着することにより、正極Dおよび正極Eを得た。
蒸着源として、正極AからCでは純アルミニウム、正極Dではアルミニウム−マグネシウム(45wt%)、正極Eではアルミニウム−亜鉛(5wt%)のタブレットを用いた。Wボートを用いて抵抗加熱を行い、活物質層にSUS製のマスクをかぶせた状態のセパレータを、冷却機構が導入された基板ホルダーに設置し、真空中で成膜温度を30℃に保ちながらそれぞれの金属および合金材の成膜を行った。
(3)負極10bの作製
人造黒鉛3kgを、日本ゼオン(株)製のBM−400B(固形分40重量%の変性スチレン−ブタジエンゴムの分散液)200g、カルボキシメチルセルロース(CMC)50g、および適量の水とともに、双腕式練合機にて攪拌し、負極合剤を調製した。この負極合剤を厚さ12μmの銅箔からなる負極集電体15の片面に塗布した後、乾燥し、圧延して、負極集電体15上に負極活物質層14が形成された所定の厚みの負極10bを得た。
(4)電池の組み立て
上記で得られたセパレータ一体型正極10a(正極AからF)と負極10bとを、セパレータ11を介して重ね合わせ、電極群10を作製した。その後、電極群10を用いて図2に示すような電池を作製した。まず、箔状の正極リード36を、導電性接着剤を用いて集電層13に接続し、負極集電体15に負極リード37を溶接により接続した。電極群10を2枚のフィルムで挟み、その後2枚のフィルムの周縁部を加熱圧着により接合して、フィルムからなる外装ケース35を作製し、外装ケース35内に電極群10を収納した。このとき、5gの非水電解液を外装ケース35内に注液した。非水電解液としては、ビニレンカーボネート2重量%、ビニルエチレンカーボネート2重量%、フルオロベンゼン5重量%、およびフォスファゼン5重量%を含む、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの混合溶媒(体積比10:30)に、LiPF6を1.5mol/Lの濃度で溶解させたものを用いた。外装ケース35の両端を樹脂材料38によって密閉するとともに、樹脂材料38によって正極リード36および負極リード37を固定した。このようにして、正極AからFのそれぞれを有するリチウムイオン二次電池AからFを作製した。
(実施例2)
実施例2として、図5に示すようなセパレータ一体型正極40aを有するリチウムイオン二次電池を作製した。
本実施例2におけるセパレータ一体型正極40aは、セパレータ11と正極活物質層12との間に絶縁層16が配置した構造を有する。
セパレータ一体型正極40aを形成するためには、厚さ12μmのポリプロピレン材のセパレータ11の上に絶縁層16を形成した後に、絶縁層16の上に正極活物質層12を形成する。絶縁層16の材料としてアルミナを準備し、アルミナの平均粒子径を1.0μmに粉砕処理した。そして、成膜室21内の真空度を200Pa、温度を30℃に保ち、その状態で、アルミナを保持するエアロゾル発生室27に、キャリアガスとして、ヘリウムを流量10L/minで供給した。基板ホルダー29を縦方向および横方向に移動させながら成膜を行うことにより、絶縁層16を形成した。成膜時間を調整することにより、それぞれの厚さが0.5μm、4μmおよび10μmとなるようにアルミナを供給し、絶縁層G、H、Iを得た。さらに、絶縁層16として、シリカ、チタニアおよびマグネシアのそれぞれから構成される厚さ4μmの絶縁層J、K、Lを形成した。絶縁層を構成する結晶粒子径は、アルミナの場合0.5μm、シリカの場合1.0μm、チタニアの場合0.3μm、マグネシアの場合1.2μmであった。
絶縁層GからLのそれぞれの上に、実施例1と同様の条件で正極活物質層12および集電層13を形成することにより、正極GからLを得た。これらの正極GからLを用いて、リチウムイオン二次電池GからLを作製した。
(比較例)
比較例として、以下のようなリチウムイオン二次電池を作製した。
(1)正極の作製
実施例1の製法と同様に、Ni原子とCo原子とAl原子とのモル比が80:15:5となるように混合した硫酸ニッケルと硫酸コバルトと硫酸アルミニウムとの混合物3kgを、10Lの水に溶解させて、原料溶液を得た。この原料溶液に、水酸化ナトリウムを400g加えて、沈殿を得た。この沈殿を十分に水洗した後、乾燥して、共沈水酸化物を得た。得られた共沈水酸化物3kgに、所定量の水酸化リチウムを混合し、酸素分圧が0.5気圧である雰囲気中で、温度750℃で10時間焼成して、Li含有複合酸化物(LiNi0.8Co0.15Al0.052)を得た。得られた正極活物質粉体の1kg、バインダーとして呉羽化学(株)製のPVDF(#1320)0.5kg、および導電剤としてアセチレンブラック40gの混合物を、適量のN−メチル−2−ピロリドン溶液中に分散させたものを、双腕式練合機にて攪拌し、ペースト状の合剤を調製した。この合剤を厚さ15μmのアルミニウム箔上に塗布し、乾燥した後、圧延して所定の厚さの正極Mを作製した。
(2)負極の作製
実施例と全く同様の方法で負極を作製した。
(3)電池の組み立て
上記で得られた正極と負極とを、厚さ16μmのポリプロピレン製セパレータを間に挟んで重ね合わせ、接合させることなく電極群を作製した。その他は実施例と同様に、正極リードを正極集電体に接続し、負極リードを負極集電体に接続することにより、比較例の電池Mを得た。
[評価]
上述の実施例で得られた電池AからKおよび比較例の電池Lに対して充放電試験を行った。充放電条件は、20℃の環境下、電池の閉回路電圧が4.3Vに達するまで2.5mA/cm2で定電流充電し、閉回路電圧が4.3Vに達した後は、充電電流が100mAに減少するまで4.3Vで定電圧充電するものとし、放電は2.5Vまで100mAで定電流放電するものとした。このときの放電容量を求めた。さらに、再び同一条件で充電処理し、充電後の電池を、昇温速度5℃/minで、150℃まで昇温し、そのまま150℃に保持する加熱試験を行い、試験中の温度変化を調べた。その結果を表1に示す。
Figure 2009301825
表1に示すように、実施例1および2の電池AからKでは、加熱試験において150℃の温度が保持されているのに対し、比較例1の電池Lでは、60分後に温度が150℃より高くなっている。この結果から、実施例1および2では、比較例よりも短絡による温度上昇が起こりにくく、熱安定性が高いことがわかる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、熱安定性に優れているため、携帯機器や情報機器等の電子機器の電源として有用である。
本発明によるリチウムイオン二次電池の第1の実施形態における電極群10を示す断面図である。 本発明によるリチウムイオン二次電池の第1の実施形態を示す断面図である。 第1の実施形態におけるセパレータ一体型正極10aの作製に用いられるエアロゾルデポジッション法成膜装置の構造を模式的に示す図である。 (a)、(b)は、釘などの鋭利な形状の突起物が電池を貫いた場合の電池内の状態を模式的に示す断面図である。 本発明によるリチウムイオン二次電池の第2の実施形態における電極群40を示す断面図である。
符号の説明
10 電極群
10a セパレータ一体型正極
10b 負極
11 セパレータ
12 正極活物質層
13 集電層
14 負極活物質層
15 負極集電体
16 絶縁層
20 AD法成膜装置
21 成膜室
22 原料粉体
23 エアロゾル
24 ノズル
25 基板
26 真空ポンプ
27 エアロゾル発生室
28 キャリアガス
29 基板ホルダー
30、32 配管
35 外装ケース
36 正極リード
37 負極リード
38 樹脂材料
40 電極群
40a セパレータ一体型正極
40b 負極
61a 正極集電体
61b 負極集電体
62a 正極活物質層
62b 負極活物質層
64 セパレータ
65 突起物
66 セパレータ部穴
67 活物質部穴
69 空間

Claims (14)

  1. セパレータに対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記セパレータ上に活物質層を形成する工程と、
    前記活物質層上に、真空プロセスにより集電層を形成する工程とを包含する、非水電解質二次電池用電極の製造方法。
  2. セパレータに対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記セパレータ上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層に対して活物質をキャリアガスと共に噴射することにより、前記絶縁層上に活物質層を形成する工程と、
    前記活物質層上に、真空プロセスにより集電層を形成する工程とを包含する、非水電解質二次電池用電極の製造方法。
  3. 前記真空プロセスは蒸着法である、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
  4. 前記集電層の厚さは10μm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
  5. 前記活物質層はバインダーを含まない、請求項1から3のいずれかに記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
  6. セパレータと、
    エアロゾルデポジッション法により、前記セパレータの上に設けられた活物質層と、
    前記活物質層の上に設けられた集電層と
    を備える、非水電解質二次電池用の電極。
  7. セパレータと、
    エアロゾルデポジッション法により、前記セパレータの上に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層の上に設けられた活物質層と、
    前記活物質層の上に設けられた集電層と
    を備える、非水電解質二次電池用の電極。
  8. 前記集電層が、10μm以下の厚さを有する蒸着膜である、請求項6または7に記載の非水電解質二次電池用の電極。
  9. 前記活物質層を構成する活物質の粒子径が、0.05μm以上2μm以下である、請求項6から8のいずれかに記載の非水電解質二次電池用の電極。
  10. 前記絶縁層を構成する絶縁体粒子の粒子径が、0.05μm以上3μm以下である、請求項7に記載の非水電解質二次電池用の電極。
  11. 前記絶縁層の厚さが、0.5μm以上10μm以下である、請求項7に記載の非水電解質二次電池用の電極。
  12. 前記絶縁層は、アルミナ、シリカ、チタニアまたはマグネシアである、請求項7に記載の非水電解質二次電池用の電極。
  13. 前記集電層が、アルミニウム、アルミニウム-マグネシウム合金、またはアルミニウム-亜鉛合金である、請求項6から12のいずれかに記載の非水電解質二次電池用の電極。
  14. 請求項6から13のいずれかに記載の電極を有する非水電解質二次電池であって、
    前記活物質層は、リチウム含有複合酸化物を含む正極活物質層である、非水電解質二次電池。
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