JP2009301512A - ホスト装置、及び情報復元方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタドライバの再インストールによって追加したメディア情報が消去され、同時に今までドライバ画面で表示していたメディアの順番も変更されてしまう。
【解決手段】プリンタドライバをインストール直後、メディア更新プログラムを起動する。メディア更新プログラムはメディア統合情報のメディア特性情報とドライバ用メディア特性情報の内容を比較して最新のドライバ用メディア特性情報を作成して更新する。これによって、プリンタドライバの再インストールで消去されたメディア情報を復元するとともに最新の情報に更新することに加え、インストール以前のメディアの表示順番を引き継ぐ。
【選択図】 図11
【解決手段】プリンタドライバをインストール直後、メディア更新プログラムを起動する。メディア更新プログラムはメディア統合情報のメディア特性情報とドライバ用メディア特性情報の内容を比較して最新のドライバ用メディア特性情報を作成して更新する。これによって、プリンタドライバの再インストールで消去されたメディア情報を復元するとともに最新の情報に更新することに加え、インストール以前のメディアの表示順番を引き継ぐ。
【選択図】 図11
Description
本発明はホスト装置、及び情報復元方法に関し、特に、多種多様なメディアに対応可能な記録システムで用いられるホスト装置、及び情報復元方法に関するものである。
多くの種類のメディア(記録媒体)をサポートしているインクジェット記録装置(以下、記録装置)などでは、画像処理に使用するプロファイルやハードウェアの制御情報がメディアによって変化する。そのため、記録装置のファームウェアやプリンタドライバはその内部にメディア毎の各種制御情報を保持している。
また、記録装置の販売時期と同期しないメディアや、販売地域が限定されているメディアなどがあるため、記録装置やプリンタドライバは、記録装置の販売開始後に新たなメディアをサポートしなければならない場合がある。
そのため、記録装置のファームウェアやプリンタドライバは、メディア毎の各種情報をソフトウェアとは分離した構造で保持している。そして、メディア更新プログラムによってそのファームウェアやプリンタドライバのメディア毎の各種情報を更新する。
このような構成を採用することで、記録装置の販売開始後で新たにサポートするメディアに対して、メーカは、多大な労力のかかるファームウェアやプリンタドライバのバージョンアップ作業を行うことなく、対応することができている(特許文献1、2参照)。
特開2002−297343号公報
特開2004−54417号公報
しかしながら上記従来例のメディア更新プログラムによってメディア毎の各種情報を更新する方法において次のような課題がある。
即ち、一度このメディア更新プログラムを用いて新規のメディア情報を追加しても、その後、プリンタドライバを再インストールすると追加したメディアの情報が消去されてしまうという問題である。一旦、消去されると再び以前追加したメディアを再追加せざるを得ず、ユーザにとって煩わしい作業であった。
更にユーザが多数のメディアの中から頻繁に使用するメディアの表示順番を変更している場合が多々あるが、その順番もプリンタドライバの再インストールによって変更前のデフォルトの表示順番に戻ってしまうと言う問題もあった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、プリンタドライバの再インストールによってもユーザが以前に設定した情報と最新のメディア情報とが有効にさせるホスト装置、及び情報復元方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明のホスト装置は以下の構成からなる。
即ち、多種多様なメディアに記録が可能な記録装置を予め定められたインタフェースにより接続し前記記録装置に対して、再インストールにより更新可能なプリンタドライバを動作させることにより記録に必要な情報を供給するホスト装置であって、前記プリンタドライバとは分離され、前記プリンタドライバが画像データや制御コマンドを生成するに当り参照されるメディア特性情報を格納する記憶手段と、現在のメディア特性情報を保持する一方、新たなメディアのメディア特性情報により、前記記憶手段に格納されたメディア特性情報を更新する更新手段と、前記プリンタドライバをインストールし、該インストールの終了した後、前記更新手段を動作させて、前記現在のメディア特性情報と前記記憶手段に格納されたメディア特性情報とを比較し、該比較の結果に従って、最新のメディア特性情報を復元して、前記記憶手段に格納する復元手段とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、多種多様なメディアに記録が可能な記録装置を予め定められたインタフェースにより接続し前記記録装置に対して、再インストールにより更新可能なプリンタドライバを動作させることにより記録に必要な情報を供給するホスト装置の情報復元方法であって、前記プリンタドライバが画像データや制御コマンドを生成するに当り参照されるメディア特性情報を記憶手段に格納する格納工程と、前記プリンタドライバをインストールし、該インストールの終了した後、更新プログラムを動作させて、前記更新プログラムの内部に保持された現在のメディア特性情報と前記記憶手段に格納されたメディア特性情報とを比較し、該比較の結果に従って、最新のメディア特性情報を復元して、前記記憶手段に格納する復元工程とを有することを特徴とする情報復元方法を備える。
従って本発明によれば、プリンタドライバをインストール後に、最新のメディア特性情報を復元することができるという効果がある。さらに、現在保持されているメディアの順番に従って、最新のメディア特性情報を復元するので、ユーザにとってもこれにまでに慣れ親しんだ環境での作業が保証され、ユーザへの利便性も向上する。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
<記録システムの構成(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるホストコンピュータ(以下、ホスト)1とインクジェットプリンタ(以下、記録装置)2とから構成される記録システムの概略を示したブロック図である。
図1は本発明の代表的な実施例であるホストコンピュータ(以下、ホスト)1とインクジェットプリンタ(以下、記録装置)2とから構成される記録システムの概略を示したブロック図である。
図1に示されているように、ホスト1と記録装置2とは所定の双方向インタフェース3(例えば、USB、IEEE1394、TCP/IPなど)を介して互いに接続される。なお、ホスト1はパーソナルコンピュータ(PC)などが代表的な例である。
ホスト1は、CPU101などを含むメインボード100とキーボード(KB)105とLCDなどのディスプレイ(DISPLAY)107とハードディスク(HDD)やフレキシブルディスク(FDD)などの外部記憶装置109とを有する。
メインボード100はさらに、RAM102、ROM103、キーボードコントローラ(KBC)104、ディスプレイコントローラ(DISPC)106、ディスクコントローラ(DKC)108、プリンタコントローラ(PRTC)110を有する。
CPU101は、システムバス111に接続される上記各構成要素を総括的に制御し、各種プログラムを実行する。キーボードコントローラ(KBC)104は、キーボード105やポインティングデバイス(不図示)からの入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DISPC)106は、ディスプレイ107の表示を制御する。RAM102は、CPU101のメインメモリあるいはワークエリアとして機能する。ROM103は、オペレーティングシステム、この実施例に従う各機能を実行するプログラム、ブートプログラム、各種のアプリケーション、ユーザファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下、プリンタドライバ)等を記憶する。
ディスクコントローラ(DKC)108は、ハードディスクやフレキシブルディスク(登録商標)等の外部記憶装置109とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)110は、双方向インタフェース3を介して記録装置2に接続され、記録装置2とのデータ及びコマンドの通信処理を制御する。
プリンタ2は、コントローラ121とプリンタエンジン122と操作パネル12と不揮発性記憶装置133とを有し、双方向インタフェース3を介して、ホスト1と接続されている。不揮発性記憶装置133は、ハードディスク(HDD)128またはEEPROM129を含む。不揮発性記憶装置を不揮発性メモリということもある。
コントローラ121は、CPU124、ROM125、RAM126、インタフェースコントローラ(I/FC)123、ディスクコントローラ(DKC)127、パネルインタフェース(I/FP)130、エンジンインタフェース(I/FE)132を含む。
CPU124は各種プログラムを実行する。ROM125は、ホスト1からデータとコマンドを受信し、プリンタエンジン122を制御して最適な記録を実現させるプログラムや各種データを記憶する。RAM126は、各種データや各種プログラムを一時的に記憶するワークエリアとして用いられる。
インタフェースコントローラ(I/FC)123は、双方向インタフェース3を介してホスト1に接続され、ホスト1とのデータとコマンドの通信処理を制御する。ハードディスク(HDD)128は、ホスト1からのデータ及びそのデータに関する付属情報など大容量のデータを記憶する。EEPROM129は、記録動作時に使用する記録装置独自の情報などを記憶する。ディスクコントローラ(DKC)127は、不揮発性記憶装置133とのアクセスを制御する。パネルインタフェース(I/FP)130は、操作パネル12への表示や操作パネル12からの入力を制御する。エンジンインタフェース(I/FE)132は、ハードウェアを直接制御して最適な記録を実現させるプリンタエンジン122を制御する。
なお、この実施例ではプリンタエンジン122はインクジェット記録方法を用いたプリンタエンジンを用いるが。電子写真方式に従うプリンタエンジンを用いることもできる。
<インクジェットプリンタ本体の概略説明(図2〜図3)>
図2は記録システムを構成するインクジェットプリンタ(以下、記録装置)2の外観斜視図であり、図3は図2に示した記録装置2のアッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図2は記録システムを構成するインクジェットプリンタ(以下、記録装置)2の外観斜視図であり、図3は図2に示した記録装置2のアッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図2〜図3に示されるように、記録装置2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられている。これにより、記録紙等の記録媒体(以下、記録媒体)は手差し挿入口88又はロール紙カセット89から記録装置内部へと供給される。記録装置2は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された記録媒体を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、制御ユニット5、操作パネル12、インク供給ユニット及びインクタンクが配設されている。
図3に示されているように、記録装置2は以下の要素を備える。即ち、記録紙等の記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)4である。更に、キャリッジ4を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びキャリッジベルト(以下、ベルト)270、キャリッジ4に装着されたインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)11を有する。キャリッジ走査範囲の端にはインクを供給するとともに記録ヘッド11の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための吸引式インク回復ユニット9も備えられる。
この記録装置の場合、キャリッジ4には、記録媒体にカラー記録を行うために、4つのカラーインクに対応して4つのヘッドからなる記録ヘッド11が装着されている。即ち、記録ヘッド11は、例えば、K(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。
記録時には、搬送ローラ70によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送した後、キャリッジ4により記録ヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により記録媒体を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返す。これにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
即ち、ベルト270およびキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジ4が図3に示された矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって記録媒体が副走査方向(図3に示された矢印B方向)に搬送される。その後、再び図3中の矢印A方向にキャリッジを走査することにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、その記録媒体はスタッカ90内に排紙され、1枚分の記録が完了する。
なお、この装置では、カット紙に換算して、B0、A0サイズなどの大きなサイズの記録媒体への記録が可能となっている。
<記録システムの機能構成の概略(図4)>
図4は記録システムの機能構成の概要を示すブロック図である。
図4は記録システムの機能構成の概要を示すブロック図である。
図4に示すように、記録装置2がインタフェースを介してホスト1と接続した環境で、ホスト1のプリンタドライバ201は、画像データ、印刷制御コマンド、メディアID、画像処理プロファイルなど記録装置2が記録に必要な情報を送信する。一方、記録装置2は、プリンタドライバ201から送信される情報に基づいて、画像処理やハードウェア制御を行い、最適な記録を行う。
プリンタドライバ201は、プリンタドライバ201が使用するメディアに関する各種パラメータであるドライバ用メディア特性情報202を、プリンタドライバ本体とは独立して保持する。プリンタドライバ201はドライバ用メディア特性情報202を参照して、ユーザインタフェースの制御を行い、また記録時に送信するパラメータを取得する。プリンタドライバ201はプリンタドライバインストーラ205によりホスト1にインストールされる。
図5はドライバ用メディア特性情報202の詳細な構成を示す図である。
図5において、300はメディアの識別情報であるメディアID、301はプリンタドライバ201のユーザインタフェースにおいて使用するメディアの名称(文字列)の情報である。302はこのメディアを給紙可能な給紙方法の情報、303はこのメディアを排紙可能な排紙方法の情報である。304〜306は夫々、このメディアに対応した印刷品位のパラメータであり、このメディアでは印刷品位A、印刷品位B、印刷品位Cの3種類の印刷品位が選択可能であることを示している。
307は印刷品位A304の印刷品位で使用する解像度の情報である。310、312についても同様にそれぞれ対応する印刷品位B305、印刷品位C306で使用する解像度の情報である。308〜309は夫々、印刷品位A304で使用する中間調処理の情報であり、印刷品位A304では、中間調処理A308、中間調処理B309の2種類の中間調処理方法が選択可能であることを示している。311、313についても同様にそれぞれ対応する印刷品位B305、印刷品位C306で使用する中間調処理の情報である。
314は印刷品位A304かつ中間調処理A308が指定された場合に使用する画像処理プロファイルである。このプロファイルの中には、ホスト1で扱う色空間RGBから記録装置2で扱う色空間CMYに変換するための3次元のLUT(ルックアップテーブル)や、濃度調整や明るさ調整など、色処理で使用される各種プロファイルが含まれている。315〜317も同様に、夫々、印刷品位A304かつ中間調処理B310、印刷品位B305かつ中間調処理A311、印刷品位C306かつ中間調処理A313が選択された場合の画像処理プロファイルである。
なお、識別子318はメディアID300に対応しており、識別子318で当該メディアIDに関係した情報要素301〜317までのデータ内容のバージョンを管理することができる。
図6はメディア単位で定義されたパラメータのリンクされた様子を示す図である。
図6に示すように、パラメータがリンクされることで、ドライバ用メディア特性情報202はプリンタドライバ201が対応する全てのメディア特性情報を構成する。
図6において、400は、署名、日付、バージョンなどが格納されたヘッダ、401〜403は夫々、各メディアに対応するメディアブロックであり、この例では普通紙、コート紙、光沢紙がリンクされている。404はドライバ用メディア特性情報202の終端を表す終端子である。なお、識別子405はメディア特性情報全体に対応しており、識別子405によってメディア特性情報内容のバージョン管理ができる。
一方、記録装置2のファームウェア211は、ファームウェア211が使用するメディアに関する各種パラメータであるプリンタ用メディア制御情報212をファームウェア本体とは独立してEEPROM129に保持している。ファームウェア211はプリンタ用メディア制御情報212を参照して、操作パネル12の制御を行い、また、記録時の記録制御に使用するパラメータを取得する。また変更可能なパラメータは、操作パネル12からの設定によって更新することもできる。
図7はプリンタ用メディア制御情報212の詳細な構成を示す図である。
図7において、500はメディアの識別情報であるメディアID、501は操作パネル12において使用するメディアの名称(文字列)の情報、502は操作パネル12での表示や記録時に使用する機械制御パラメータ群である。503は操作パネル12での表示や記録時に使用する記録制御パラメータ群である。
504はこのメディアで給紙可能な給紙方法の情報、505はこのメディアがフチなし印刷可能かどうかを示す情報、506はこのメディアのロール紙をカットする際のカットスピードの情報である。507はこのメディアの印刷面からの記録ヘッド高さの情報、508はこのメディアのインクを乾燥させるための待ち時間の情報、509はこのメディアに記録ヘッドにより記録される解像度の情報である。510はこのメディアのマルチパス記録におけるパス数の情報、511は記録ヘッドを移動させるキャリッジ移動速度の情報である。
図8はメディア単位で定義されたパラメータのリンクされた様子を示す図である。
図8に示すように、パラメータがリンクされることで、プリンタ用メディア制御情報212は、記録装置2が対応する全てのメディア制御情報を構成する。EEPROM129などの記憶素子の容量は有限であるため、この実施例ではプリンタ用メディア制御情報212のサイズは予め決められたサイズとなっている。図8において、600は署名、日付、バージョン、メディア数などが格納されたヘッダ、601〜603は夫々、各メディアに対応するメディアブロックであり、この例では普通紙、コート紙、光沢紙がリンクされている。604は後から追加されるメディア用のリザーブ領域である。
メディア更新プログラム203は、図4に示すように、更新するメディアを含めた全てのドライバ用メディア特性情報202とプリンタ用メディア制御情報212を統合した全メディア統合情報204を保持している。
メディア更新プログラム203は、全メディア統合情報204を用いて、ドライバ用メディア特性情報202とプリンタ用メディア制御情報212を更新する。
しかしながら、複数のホストと複数の記録装置とがネットワークを介して接続される構成では、既にプリンタ用メディア制御情報212が他のホストによって更新されている場合がある。そのためメディア更新プログラム203は、更新を行う前に、記録装置2からプリンタ用メディア制御情報212を取得し、更新する全メディア統合情報204内のプリンタ用メディア制御情報と比較を行う。その結果、両者がまったく同じ場合は、既にネットワーク上の他のホストがこれを更新したと考えられるため、メディア更新プログラム203は、プリンタ用メディア制御情報212の更新を行わず、ドライバ用メディア特性情報202のみ更新を行う。
プリンタドライバインストーラ204は、プリンタドライバ201をインストールするとともにメディア更新プログラム203をインストールし、メディア更新プログラム203を起動する。なお、ホスト1に既にメディア更新プログラム203がインストールされている場合は、プリンタドライバインストーラ204はメディア更新プログラム203の起動のみを行う。
図9はプリンタドライバインストーラ(以下、インストーラ)の動作とメディア情報更新の処理との概要を示すフローチャートである。
まず、ステップS110ではインストーラ205を起動し、ステップS120ではプリンタドライバ201をインストールする。ステップS130ではインストール時に現在格納されているドライバ用メディア特性情報202が上書きされる。これにより、ドライバ用メディア特性情報202の値はデフォルト値に戻る。
次に、ステップS140ではメディア更新プログラム203のインストールが必要かどうかを調べる。ここで、ホスト1にメディア更新プログラム203がインストールされていない場合、或いは、インストールしようとするメディア更新プログラムのバージョンが既にインストールされているものよりも新しい場合にはインストールが必要と判断する。そのため、処理はステップS150に進み、メディア更新プログラム203のインストールを行なう。これに対し、既にインストールされているメディア更新プログラム203がインストールしようとするものと同じバージョン或いは新しいバージョンであるなら、そのインストールは不要と判断し、処理はステップS160に進む。つまり、プリンタドライバは新らにインストールするのみならず、更新可能なものである。
ステップS160ではインストーラ205がメディア更新プログラム203を起動し、さらに、ステップS170では最新のメディア統合情報を作成する。この詳細については後述する。
最後に、ステップS180では作成された最新のメディア統合情報を使ってドライバ用メディア特性情報202を上書きする。
図10はメディア更新プログラム203が複数個の各メディアの統合情報(ミニメディア統合情報)701〜705を全メディア統合情報に追加してプリンタ用メディア制御情報709とドライバ用メディア特性情報708を更新する様子を示した図である。
図10から分かるように、全メディア統合情報とはメディア特性情報706とメディア制御情報707とから構成される。
上述のように、メディア更新プログラム203はメディアID300とメディア1個分のドライバ用特性情報とメディアID500とメディア1個分のプリンタ用メディア制御情報を持ったミニメディア統合情報を全メディア統合情報に追加する。このようにして、プリンタ用メディア制御情報709とドライバ用メディア特性情報708を更新する。
図11はメディア更新プログラム203が最新のメディア統合情報を作成する様子を示す図である。
これは、図9に示したフローチャートのステップS170の処理を模式的に説明したものである。
また、図12はステップS170の処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS210では、メディア統合情報800に含まれるメディア特性情報(全メディア)706とドライバ用メディア特性情報(全メディア)801のそれぞれの識別子405を比較する。ここで、両者が同じであれば、処理はステップS250に進み、識別子405が互いに異なれば、処理はステップS220に進む。
ステップS220では各メディアID300の比較は終了したかどうかを調べ、終了と判断されたなら処理はステップS250に進み、未終了であれば処理はステップS230に進む。そして、ステップS230では各メディアIDの特性情報は同じであるかどうかをその識別子を用いて比較する。各メディアIDの特性情報の比較の詳細は図11の804、805、806に示されるとおりである。
メディア統合情報が有するメディア特性情報706では、図11の804に示されるように、メディアIDが2、1、4、3、5の順でそれぞれの識別子405がVer01、Ver02、Ver01、Ver01、Ver02である。一方、ドライバ用メディア特性情報801では、図11の805に示されるように、メディアIDが1、2、3の順でそれぞれの識別子がVer01、Ver02、Ver02である。
例えば、メディア特性情報706の最初のメディアIDは2でその識別子がVer01であるのに対して、ドライバ用メディア特性情報801のメディア2の識別子はVer02で、こちらのほうが識別子が大きい為、最新の情報と判断される。従って、ステップS230での比較の結果としては、特性情報は同じではないと判断され、処理はステップS240に進み、メディアIDが2についてはVer02の内容をメディア統合情報に書き込む。このようにして、メディア統合情報が更新される。
同様にメディアIDの1はVer02の情報を書き込む。メディアIDの4はドライバ用メディア特性情報801に存在しない為、そのまま書き込まれる。メディアIDの3はVer02が書き込まれ、メディアIDの5はメディアIDの4と同じようにそのままVer02が書き込まれる。このようにして、図11の806に示すような最新のメディア特性情報を有するメディア統合情報が作成される。
図13はステップS250の処理を模式的に示した図である。
即ち、ステップS250では、メディア更新プログラム203によって、図12に示す処理によって作成された最新のメディア特性情報706UPDでドライバ用メディア特性情報708を更新する。
以上のような処理により、プリンタドライバの再インストール、或いは、新たなインストールにより消去されるか、デフォルト値に戻ってしまったメディア特性情報が復元される。
図14は、図12に示したフローチャートで説明したメディアIDの識別子の比較でメディア統合情報が有するメディア特性情報内のメディアIDの順番がそのまま保持されて最新のメディア統合情報に保存されることを模式的に示した図である。
なお、図14において、既に図11において説明したのと同じ要素には同じ参照番号を付してその説明は繰り返さない。
図11〜図12を参照して説明したように、メディア統合情報とドライバ用メディア特性情報との比較によって、最新のメディア特性情報を作成するが、作成されたメディア特性情報806の順番は、メディア特性情報706のメディアの順番に従う。これにより、ユーザがプリンタドライバを再インストールした後でも、メディアIDの順番がインストール前と変わることなく維持される。
従って以上説明した実施例に従えば、プリンタドライバの再インストール後すぐに、再インストールされたドライバに付随しているメディア特性情報と既にホストに格納されているメディア統合情報内のメディア特性情報を比較する。そして、この比較により、最新のメディア特性情報を再インストール前のメディアの順番も保持しつつ、再構築する。
これにより、たとえプリンタドライバを再インストールしたとしても、プリンタドライバのメディア特性情報を最新情報に更新することができる。更に、再インストール前のメディアの順番も保持するので、ユーザにとっても再インストール以前の環境で記録システムを扱うことができ、ユーザの利便性も格段に向上する。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でもインク吐出エネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いて記録の高密度化、高精細化を達成している。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
1 ホストコンピュータ
2 インクジェットプリンタ(記録装置)
12 操作パネル
107 ディスプレイ
201 プリンタドライバ
202 ドライバ用メディア特性情報
203 メディア更新プログラム
211 ファームウェア
212 プリンタ用メディア制御情報
2 インクジェットプリンタ(記録装置)
12 操作パネル
107 ディスプレイ
201 プリンタドライバ
202 ドライバ用メディア特性情報
203 メディア更新プログラム
211 ファームウェア
212 プリンタ用メディア制御情報
Claims (8)
- 多種多様なメディアに記録が可能な記録装置を予め定められたインタフェースにより接続し前記記録装置に対して、再インストールにより更新可能なプリンタドライバを動作させることにより記録に必要な情報を供給するホスト装置であって、
前記プリンタドライバとは分離され、前記プリンタドライバが画像データや制御コマンドを生成するに当り参照されるメディア特性情報を格納する記憶手段と、
現在のメディア特性情報を保持する一方、新たなメディアのメディア特性情報により、前記記憶手段に格納されたメディア特性情報を更新する更新手段と、
前記プリンタドライバをインストールし、該インストールの終了した後、前記更新手段を動作させて、前記現在のメディア特性情報と前記記憶手段に格納されたメディア特性情報とを比較し、該比較の結果に従って、最新のメディア特性情報を復元して、前記記憶手段に格納する復元手段とを有することを特徴とするホスト装置。 - 前記復元手段は、前記プリンタドライバをインストールするインストーラによって起動されることを特徴とする請求項1に記載のホスト装置。
- 前記インストーラにより前記プリンタドライバのインストールにより、前記記憶手段により格納されたメディア特性情報は消去されるか、或いは、デフォルト値に戻ることを特徴とする請求項1又は2に記載のホスト装置。
- 前記復元手段は、前記現在のメディア特性情報として保持される複数のメディアの順番に従って、前記最新のメディア特性情報を復元することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホスト装置。
- 前記更新手段は、さらに、前記記録装置で用いられる前記新たなメディアのメディア制御情報を前記記録装置に送信して、前記記録装置の不揮発性メモリに格納されたメディア制御情報を更新することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のホスト装置。
- 前記復元手段は、
前記現在のメディア特性情報に含まれるメディアIDと該メディアIDの識別子と、前記記憶手段に格納されたメディア特性情報に含まれるメディアIDと該メディアIDの識別子とを比較し、該比較の結果、最新の情報を選択し、該選択により最新のメディア特性情報を作成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のホスト装置。 - 前記記録装置はインクジェット記録ヘッドを用いて記録を行なうインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のホスト装置。
- 多種多様なメディアに記録が可能な記録装置を予め定められたインタフェースにより接続し前記記録装置に対して、再インストールにより更新可能なプリンタドライバを動作させることにより記録に必要な情報を供給するホスト装置の情報復元方法であって、
前記プリンタドライバが画像データや制御コマンドを生成するに当り参照されるメディア特性情報を記憶手段に格納する格納工程と、
前記プリンタドライバをインストールし、該インストールの終了した後、更新プログラムを動作させて、前記更新プログラムの内部に保持された現在のメディア特性情報と前記記憶手段に格納されたメディア特性情報とを比較し、該比較の結果に従って、最新のメディア特性情報を復元して、前記記憶手段に格納する復元工程とを有することを特徴とする情報復元方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008158553A JP2009301512A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | ホスト装置、及び情報復元方法 |
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JP2008158553A JP2009301512A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | ホスト装置、及び情報復元方法 |
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Family Applications (1)
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JP2008158553A Withdrawn JP2009301512A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | ホスト装置、及び情報復元方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011180681A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Sharp Corp | インストーラ及びプリンタドライバのインストール方法 |
JP2016221849A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置およびその制御方法、並びにプログラム |
-
2008
- 2008-06-17 JP JP2008158553A patent/JP2009301512A/ja not_active Withdrawn
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