JP2009297658A - ドア固定治具 - Google Patents

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浩太郎 平田
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Abstract

【課題】自動車車体の塗装工程において車体に対するドアの回動を固定するドア固定治具において、当該治具の小型化を図ると共にドアの回動をガタつきなく確実に固定する。
【解決手段】車体Wに取り付けられる本体フレーム1に支持されて略垂直に延びるガイド筒2と、該ガイド筒2に上下動可能かつ回動可能に挿通される軸部3aを有する鉤形の固定アーム3と、前記軸部3aから起立したガイドピン6を挿通するべく前記ガイド筒2の側部に形成されるガイド溝5とを備え、前記固定アーム3をガイド溝5に沿って下降させることで、前記係止部3bがドアDの回動端部t近傍に係合して該ドアDの車体Wに対する回動を固定すると共に、該固定状態から前記固定アーム3をガイド溝5に沿って上昇させることで、前記係止部3bがドアDの回動端部t近傍から離脱して該ドアDの車体Wに対する回動を可能とする。
【選択図】図9

Description

この発明は、自動車車体の塗装工程において車体に対するドアの回動を固定するドア固定治具に関し、特に、当該治具の小型化を図ると共にドアの回動をガタつきなく確実に固定することができるドア固定治具に関する。
従来、自動車車体の塗装工程では、ドア及び車体表面の塗料の色調や光沢等を同一にするために、ドアを車体に取り付けた状態で塗装を行っている。
上記塗装工程において、例えば中塗り及び上塗り塗装工程では、上記の如く塗料の色調や光沢を同一にするために、ドアを車体に対して閉じた状態に固定し、各種塗装処理を施している。
一方、シーラ塗布工程等では、上記ドアの固定を解除し、該ドアを開放してその内板や車体のフロア面等にシーラ材を塗布している。
そして、車体を搬送する際には、コンベアの振動等でドアが回動して壁面等に干渉することを防止するために、ドアの回動を車体に対して強固に固定する必要がある。
特許文献1に開示されるドア固定治具は、その本体フレームを車体におけるドアの回動端部近傍に取り付け、該本体フレームには鉤形の固定アームを上下スイング可能に支持し、該固定アームの先端側の係止部をドアのインナパネル及びアウタパネル間に上方から差し込むことで、車体に対するドアの回動を固定している。
特開2004−113872号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、本体フレームはドアの回動端部近傍に位置するものの、上下スイング式の固定アームの係止部をスムーズにドアに差し込むためには固定アームの長さを大きく確保する必要がある。このため、固定アームの係止部がドアの回動端部から離間した位置に係合することとなり、ドアを固定した際にガタつきが生じ易く、かつ当該治具が大型化し易いという課題がある。
また、当該治具を車体に取り付けたまま一時的にドアを開いてその内側への作業を行う際には、固定アームを上方にスイングさせた状態に保持することとなるが、該固定アームが大型のために各種作業が行い難いという課題がある。
そこでこの発明は、自動車車体の塗装工程において車体に対するドアの回動を固定するドア固定治具において、当該治具の小型化を図ると共にドアの回動をガタつきなく確実に固定することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、自動車の塗装工程において車体(例えば実施例の車体W)に対するドア(例えば実施例のドアD)の回動を固定するドア固定治具(例えば実施例のドア固定治具J)であって、車体におけるドアの回動端部(例えば実施例の回動端部t)近傍に取り付けられる本体フレーム(例えば実施例の本体フレーム1)と、該本体フレームに支持されて略垂直に延びるガイド筒(例えば実施例のガイド筒2)と、該ガイド筒に上下動可能かつ回動可能に挿通される軸部(例えば実施例の軸部3a)を有する鉤形の固定アーム(例えば実施例の固定アーム3)と、前記軸部から起立したガイドピン(例えば実施例のガイドピン6)を挿通するべく前記ガイド筒の側部に形成されるガイド溝(例えば実施例のガイド溝5)と、を備え、前記固定アームは、前記ガイド筒上に突出する軸部の上端側から外方に延びる架設部(例えば実施例の架設部3c)と、該架設部の先端側から略鉛直下方に延びる係止部(例えば実施例の係止部3b)とを有し、前記ガイド溝は、前記ガイド筒の側部を上下に延びて前記ガイドピンを上下動させるべく案内する上下動ガイド部(例えば実施例の上下動ガイド部5a)と、該上下動ガイド部の上端側からこれと直交するように延びて前記ガイドピンを前記軸部中心に回動させるべく案内する回動ガイド部(例えば実施例の回動ガイド部5c)とを有し、前記本体フレームを車体に取り付け、前記固定アームをガイドピンと共に上下動ガイド部に沿って下降させることで、前記係止部がドアの回動端部近傍に係合して該ドアの車体に対する回動を固定すると共に、該固定状態から前記固定アームをガイドピンと共に上下動ガイド部に沿って上昇させることで、前記係止部がドアの回動端部近傍から離脱して該ドアの車体に対する回動を可能とし、かつ前記本体フレームの車体に対する着脱を可能とし、さらに前記固定アームをガイドピンと共に回動ガイド部の先端側へ回動させることで、前記係止部がドアの回動端部から離間した位置に保持されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ガイド筒の側部には、前記上下動ガイド部の両側縁から起立して該上下動ガイド部と共にガイドピンを上下動させるべく案内するガイド部材(例えば実施例のガイド部材7)が設けられることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、鉤形の固定アームを上下動させてドアに対して係合、離脱させることで、上下スイング式の固定アームを用いる場合と比べて固定アームをドアに対してスムーズに係合、離脱可能とした上で、該固定アームの長さを抑えることができ、当該治具の小型化を図ることができる。また、固定アームをドアの回動端部近傍に係合させることで、該ドアの回動をガタつきなく確実に固定することができる。
さらに、ドアから離脱、上昇させた固定アームの係止部をドアの回動端部から離間した位置に保持することで、車体に対する本体フレームの着脱が容易になり、かつ当該治具を車体に取り付けたままでドアを開いて作業を行う際にも固定アームが邪魔にならず、しかも固定アームが小型化されることでその昇降も行い易くなり、塗装工程における作業性を向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、上下動ガイド部がガイドピンの基端側に、ガイド部材がガイドピンの中間部にそれぞれ摺接することで、ガイドピンひいては固定アームを回動させることなく確実に上下動させることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図9は、自動車(車両)の車体Wにおける左サイドドアLDで開閉される側部開口Kの周辺を車内側後方から見た斜視図である。左サイドドアLDは、アウタパネルD2及びインナパネルD1を主になるドア本体(以下、単にドアという)Dを有する。ドアDは、その外面を車体Wの外面と面一にするべくほぼ前後方向に沿わせた状態で側部開口Kを閉塞した閉状態となる(図6参照)。ドアDの前端部は側部開口Kの前端部に不図示のドアヒンジを介して支持され、もってドアDが後端部を左右に変位させるように回動(開閉)する。以下、ドアDの後端部を回動端部tという。
ドアDの上縁部には、不図示のドアガラスを昇降させるための開口(隙間)D3が設けられる。開口D3は、アウタパネルD2及びインナパネルD1の上縁部間に形成され、所定の左右幅を有して前後に延びる。なお、この実施例では車体左側を例に説明するが、車体右側については左右勝手違い対称とする。また、この実施例の車体Wは、左サイドドアLDの後方にセンターピラーを有さず、スティフナーS(ボディサイドインナパネル)により側部開口Kの後端部を形成するものであるが、センターピラーを有する車体であってもよい。
そして、車体Wにおける側部開口Kの後端部を形成するスティフナーSには、ドアDの回動を閉状態に固定するドア固定治具Jが車内側から取り付けられる。
図1〜4を併せて参照し、ドア固定治具Jは、自動車の塗装工程において車体Wに対するドアDの回動を固定するもので、車体WにおけるドアDの回動端部t近傍に位置するスティフナーSに取り付けられる本体フレーム(基板)1と、該本体フレーム1に支持されて略垂直に延びる円筒状のガイド筒2と、該ガイド筒2内に上下動可能かつこれと同軸に回動可能に挿通される軸部3aを有する鉤形の固定アーム3と、前記軸部3aから外周側に起立したガイドピン6を挿通するべく前記ガイド筒2の側部に形成されるガイド溝5と、を備えてなる。
本体フレーム1は、帯状鋼板の上端側を屈曲させて略L字状に形成されるもので、スティフナーSの側面に沿うように上下に長い長方形状をなすベース部1aと、該ベース部1aの上端部から車内側に起立する上壁部1dとを有してなる。ベース部1aのスティフナーS側の面(裏面)における下端部近傍前側には、スティフナーSの側面に形成された内装部品取り付け用の孔等に斜め上方から係合可能なフック部材1cが突設される。一方、ベース部1aの上下中間部後側には、同じくスティフナーSの側面に形成された内装部品取り付け用の孔等に側方から係合可能なピン部材Pが突設される。フック部材1cはベース部1aに溶接等により固定的に設けられるのに対し、ピン部材Pはその突出量を調整可能とするべくベース部1aに螺着され、該ピン部材Pの突出量を調整するツマミP1がスティフナーSと反対側に突設される。なお、ピン部材Pをフック部材1cと同様に固定的に設けてもよい。
ガイド筒2は直線状の丸形鋼管からなり、本体フレーム1のベース部1aの車内側に離間して配置される。ガイド筒2の上部は本体フレーム1の上壁部1dの先端部前側に支持され、ガイド筒2の上下中間部はベース部1aの上下中間部から起立した支持部材4(図2にのみ示す)を介して本体フレーム1に支持される。
固定アーム3は丸棒状の鋼材に屈曲成形等を施してなり、ガイド筒2内に挿通される直線状の前記軸部3aと、ガイド筒2上に突出する軸部3aの上端部からその外方に略水平に屈曲して延びる架設部3cと、該架設部3cの先端部から略鉛直下方に屈曲して延びる係止部3bとを有してなる。
架設部3cは、当該ドア固定治具JによりドアDの回動を閉状態に固定した状態(以下、ドア固定状態という)において、軸部3aの上端部から前方に屈曲して延びる第一直線部3c1と、該第一直線部3c1の先端部から車外側に屈曲して延びる第二直線部3c2とを有する上面視L字状に形成され、前記ドア固定状態において車体W及びドアD等の障害物を回避した上で係止部3bをドアDの開口D3に係合させる。
第二直線部3c2の先端部からは、係止部本体3eが下方に屈曲して延びる。前記ドア固定状態における係止部本体3eの前方にはこれと同様の鋼材からなる係止部材3fが隣接配置され、これら係止部本体3e及び係止部材3fが互いに溶接結合されて一体の係止部3bを構成する。この係止部3bがドアD上縁部のドアガラス昇降用の開口D3内に上方から差し込まれる。前記ドア固定状態における係止部3bの先端側の左右には先細りのテーパ面3gが形成され、アウタパネルD2及びインナパネルD1の上縁部に左右から挟まれた開口D3内への上方からの挿入を容易にしている。
前記ドア固定状態における軸部3aの上下中間部の右側(車内側)にはネジ孔3dが穿設され、該ネジ孔3dにはガイド筒2の右側部を貫通する前記ガイドピン6の基端部(ネジ部)6aが着脱可能に螺着され固定される。ガイドピン6はガイド溝5の幅よりも若干小径の丸棒状のもので、軸部3a及びガイド筒2の径方向に沿ってガイド筒2外に突出し、このガイドピン6がガイド溝5に沿って移動することで、軸部3aひいては固定アーム3の動きを規定する。
ガイド溝5は、ガイド筒2の右側部をその軸線に沿って上下に延びてガイドピン6を上下動のみさせるべく案内する上下動ガイド部5aと、該上下動ガイド部5aの上端部からこれと直交するようにガイド筒2の周方向に沿って後側に延びてガイドピン6を軸部3a中心に回動のみさせるべく案内する回動ガイド部5cとを有してなる。回動ガイド部5cの先端部下側には、ガイドピン6を係合可能な半円状の凹部5b(ロック溝)が形成される。
ガイド筒2の右側部には、ガイド溝5の上下動ガイド部5aと共にガイドピン6を上下動のみさせるべく案内するガイド部材7が一体に溶接結合される。ガイド部材7は、上下動ガイド部5aの幅方向両側(前後縁部)にそれぞれ沿う前後ガイド部7a,7bを有する。前後ガイド部7a,7bはガイド筒2の右側部から左右方向に沿って互いに平行に起立する。前後ガイド部7a,7b間の幅は上下動ガイド部5aの幅と同一とされ、これら前後ガイド部7a,7bがガイドピン6を上下動させるべくその長手方向中間部を案内する。
すなわち、上下動ガイド部5aの前後縁部がガイドピン6の基端側を上下動させるべく案内すると共に、上下動ガイド部5aの前後縁部から起立する前後ガイド部7a,7bがガイドピン6の中間部を上下動させるべく案内する。これにより、ガイドピン6ひいては固定アーム3の回動が効果的に抑制されて固定アーム3が安定して上下動する。なお、前後ガイド部7a,7bの下部は、上下動ガイド部5aの下端よりも下方に延び、その下端部間が側面視U字状に連なることで、一体のガイド部材7を構成する。
ガイド筒2の上端部には、これと同軸の円筒状をなす保護筒8が装着される。保護筒8は例えば丸形鋼管からなり、ガイド筒2よりも短くかつ大径に設けられ、ガイド筒2の上端部外周を覆うように配置した状態で本体フレーム1の上壁部1dに溶接結合される。この保護筒8により、車体Wの塗装時にガイド筒2内に塗料が入り込み難くなり、該入り込んだ塗料が固化して固定アーム3の操作時等に落下して車体Wに付着する等による塗装不良の発生を抑制する。
次に、作用について図5〜9を参照して説明する。
まず、自動車車体の塗装工程において、コンベア上の車体Wに上記ドア固定治具Jを取り付けてドアDの回動を閉状態に固定する際には、本体フレーム1のベース部1aの裏面をスティフナーSの側面に沿うように接近させ、該裏面から突出するフック部材1c及びピン部材PをそれぞれスティフナーSの側面に形成された孔等に係合させることで、本体フレーム1をスティフナーSの側面に取り付ける。
このとき、図5に示すように、固定アーム3をガイドピン6と共に上下動ガイド部5aに沿って上昇させ、前記係止部3bをドアDの上縁部から上方に離間させた後に、図6に鎖線で示すように、固定アーム3をガイドピン6と共に回動ガイド部5cに沿ってその先端側へ回動させ、係止部3bをさらに車内側に移動させておく。これにより、固定アーム3の自重による係止部3bの下降が規制される。
また、上述の如く係止部3bの下降を規制した状態で、図7に鎖線で示すように、固定アーム3の自重によりガイドピン6を前記凹部5b内に落ち込ませることで(図8参照)、係止部3bの車外側への回動も規制される。すなわち、固定アーム3の係止部3bがドアDの上縁部から上方かつ車内側に離間した位置に保持されることとなり、ドア固定治具Jの車体Wへの取り付けが容易になり、かつ固定アーム3全体のドアD及び車体W等への干渉が抑制される。
上述の如く本体フレーム1を車体Wに取り付けた後には、図8に示す状態から固定アーム3を僅かに上昇させてガイドピン6の凹部5bへの係合を解除すると共に(図7参照)、該固定アーム3を軸部3a中心に回動させて係止部3bを閉状態にあるドアDの上縁部の真上に移動させ(図6参照)、その後に固定アーム3をガイドピン6と共に前記上下動ガイド部5aに沿って下降させることで(図5参照)、閉状態にあるドアDの回動端部t近傍において前記開口D3内に係止部3bが上方から差し込まれる。
すると、固定アーム3の係止部3bがインナパネルD1の上縁部に開口D3内側(車外側)から当接してドアDの開方向への回動を規制し(図9参照)、もってドアDの回動を閉状態に固定する。
このとき、ガイドピン6が上下動ガイド部5aの下端内周r(図7,8参照)に当接することで、固定アーム3の下降が停止され(下限位置が規定され)、前記架設部3cがドアDの上縁部に接触することはない。そして、固定アーム3の係止部3bがドアDの回動端部t近傍に係合することで、該ドアDの回動がガタつきなく確実に固定される。
なお、この実施例では、ドアDと車体Wとの間にゴム等からなるストッパ部材を挟み込む等によりドアDの閉方向への回動を規制するが、同様の機能を有する部材をドア固定治具Jに設けるようにしてもよい。
また、ドア固定治具Jを車体Wに取り付けたまま一時的にドアDを開いてその内側への作業を行う際には、図5に示す如く固定アーム3を上昇させて係止部3bをドアDの開口D3から抜き出して上方に離間させると共に、図6に示す如く固定アーム3を回動させて係止部3bをさらに車内側に移動させ、かつ図7に示す如くガイドピン6を凹部5bに係合させて固定アーム3の回動及び下降を規制した状態に保持することで、固定アーム3がドアD内側への作業の妨げになることはない。また、この状態から前記フック部材1c及びピン部材PのスティフナーSへの係合を解除すれば、本体フレーム1ひいてはドア固定治具Jを車体Wから容易に取り外すことができる。
以上説明したように、上記実施例におけるドア固定治具Jは、自動車の塗装工程において車体Wに対するドアDの回動を固定するものであって、車体WにおけるドアDの回動端部t近傍に取り付けられる本体フレーム1と、該本体フレーム1に支持されて略垂直に延びるガイド筒2と、該ガイド筒2に上下動可能かつ回動可能に挿通される軸部3aを有する鉤形の固定アーム3と、前記軸部3aから起立したガイドピン6を挿通するべく前記ガイド筒2の側部に形成されるガイド溝5と、を備え、前記固定アーム3は、前記ガイド筒2上に突出する軸部3aの上端側から外方に延びる架設部3cと、該架設部3cの先端側から略鉛直下方に延びる係止部3bとを有し、前記ガイド溝5は、前記ガイド筒2の側部を上下に延びて前記ガイドピン6を上下動させるべく案内する上下動ガイド部5aと、該上下動ガイド部5aの上端側からこれと直交するように延びて前記ガイドピン6を前記軸部3a中心に回動させるべく案内する回動ガイド部5cとを有し、前記本体フレーム1を車体Wに取り付け、前記固定アーム3をガイドピン6と共に上下動ガイド部5aに沿って下降させることで、前記係止部3bがドアDの回動端部t近傍に係合して該ドアDの車体Wに対する回動を固定すると共に、該固定状態から前記固定アーム3をガイドピン6と共に上下動ガイド部5aに沿って上昇させることで、前記係止部3bがドアDの回動端部t近傍から離脱して該ドアDの車体Wに対する回動を可能とし、かつ前記本体フレーム1の車体Wに対する着脱を可能とし、さらに前記固定アーム3をガイドピン6と共に回動ガイド部5cの先端側へ回動させることで、前記係止部3bがドアDの回動端部tから離間した位置に保持されるものである。
この構成によれば、鉤形の固定アーム3を上下動させてドアDに対して係合、離脱させることで、上下スイング式の固定アーム3を用いる場合と比べて固定アーム3をドアDに対してスムーズに係合、離脱可能とした上で、該固定アーム3の長さを抑えることができ、当該治具Jの小型化を図ることができる。また、固定アーム3をドアDの回動端部t近傍に係合させることで、該ドアDの回動をガタつきなく確実に固定することができる。
さらに、ドアDから離脱、上昇させた固定アーム3の係止部3bをドアDの回動端部tから離間した位置に保持することで、車体Wに対する本体フレーム1の着脱が容易になり、かつ当該治具Jを車体Wに取り付けたままでドアDを開いて作業を行う際にも固定アーム3が邪魔にならず、しかも固定アーム3が小型化されることでその昇降も行い易くなり、塗装工程における作業性を向上させることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、本体フレーム1のベース部1aにフック部材1c及びピン部材P用の取り付け部(ネジ孔等)を複数設け、該フック部材1c及びピン部材Pの位置を変更可能として、異なる車種にも対応できるようにすることも可能である。同様に、固定アーム3も複数種用意して車種に応じて交換することも可能である。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるドア固定状態でのドア固定治具の側面図である。 上記ドア固定治具の後面図である。 上記ドア固定治具の上面図である。 図1のA−A断面図である。 上記ドア固定治具の固定アームを上昇させた状態を含む側面図である。 図5の状態からさらに固定アームを車内側に回動させた状態を含む上面図である。 図6の状態からさらに固定アームを下降させガイドピンをガイド溝の凹部に係合させた状態を含む側面図である。 上記ガイドピンをガイド溝の凹部に係合させた状態を示す後面図である。 車体におけるサイドドアで開閉される側部開口の周辺を上記ドア固定治具と共に車内側後方から見た斜視図である。
符号の説明
W 車体
D ドア
t 回動端部
J ドア固定治具
1 本体フレーム
2 ガイド筒
3 固定アーム
3a 軸部
3b 係止部
3c 架設部
5 ガイド溝
5a 上下動ガイド部
5b 回動ガイド部
6 ガイドピン
7 ガイド部材

Claims (2)

  1. 自動車の塗装工程において車体に対するドアの回動を固定するドア固定治具であって、
    車体におけるドアの回動端部近傍に取り付けられる本体フレームと、該本体フレームに支持されて略垂直に延びるガイド筒と、該ガイド筒に上下動可能かつ回動可能に挿通される軸部を有する鉤形の固定アームと、前記軸部から起立したガイドピンを挿通するべく前記ガイド筒の側部に形成されるガイド溝と、を備え、
    前記固定アームは、前記ガイド筒上に突出する軸部の上端側から外方に延びる架設部と、該架設部の先端側から略鉛直下方に延びる係止部とを有し、
    前記ガイド溝は、前記ガイド筒の側部を上下に延びて前記ガイドピンを上下動させるべく案内する上下動ガイド部と、該上下動ガイド部の上端側からこれと直交するように延びて前記ガイドピンを前記軸部中心に回動させるべく案内する回動ガイド部とを有し、
    前記本体フレームを車体に取り付け、前記固定アームをガイドピンと共に上下動ガイド部に沿って下降させることで、前記係止部がドアの回動端部近傍に係合して該ドアの車体に対する回動を固定すると共に、該固定状態から前記固定アームをガイドピンと共に上下動ガイド部に沿って上昇させることで、前記係止部がドアの回動端部近傍から離脱して該ドアの車体に対する回動を可能とし、かつ前記本体フレームの車体に対する着脱を可能とし、さらに前記固定アームをガイドピンと共に回動ガイド部の先端側へ回動させることで、前記係止部がドアの回動端部から離間した位置に保持されることを特徴とするドア固定治具。
  2. 前記ガイド筒の側部には、前記上下動ガイド部の両側縁から起立して該上下動ガイド部と共にガイドピンを上下動させるべく案内するガイド部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載のドア固定治具。
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