JP2009296679A - 防護管移動防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設置する位置がフレキシブルに対応できる防護管移動防止具を提供する。
【解決手段】 長手方向に沿って切り目101が形成される筒状の防護管100が、装着される電線Xに対して変位するのを防止する防護管移動防止具において、電線Xに巻かれて固定される電線固定部1と、防護管100に巻かれて固定される防護管固定部2と、切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置され、電線固定部1と防護管固定部2とを連結する連結部3とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 長手方向に沿って切り目101が形成される筒状の防護管100が、装着される電線Xに対して変位するのを防止する防護管移動防止具において、電線Xに巻かれて固定される電線固定部1と、防護管100に巻かれて固定される防護管固定部2と、切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置され、電線固定部1と防護管固定部2とを連結する連結部3とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、防護管が電線に対して変位するのを防止する防護管移動防止具に関する。
従来、架空電線付近で作業が行われる場合、作業用設備が電線に接触して電線を損傷したり、作業者が作業中に電線に触れて感電したりするのを防止するため、電線に防護管(一般的に「ポリ管」とも呼ばれる)が装着される。そして、防護管が電線に対して変位するのを防止する防護管移動防止具として、防護管の端部と電線とを挟み込む防護管移動防止具が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−217234号公報
しかしながら、かかる防護管移動防止具は、防護管の端部に設置する必要があるため、設置する位置に制約がある。したがって、例えば、高所作業車のバケット内で作業を行う場合においては、防護管に電線を装着する(防護管の内部に電線を挿通させる)作業を行う際のバケットの位置と、かかる防護管移動防止具を設置する作業を行う際のバケットの位置とが異なることがあるため、バケットを移動するといった煩雑な作業が必要となる。
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、設置する位置がフレキシブルに対応できる防護管移動防止具を提供することを課題とする。
本発明に係る防護管移動防止具は、長手方向に沿って切り目が形成される筒状の防護管が、装着される電線に対して変位するのを防止する防護管移動防止具において、電線に巻かれて固定される電線固定部と、防護管に巻かれて固定される防護管固定部と、切り目を介して防護管の内外にわたって配置され、電線固定部と防護管固定部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、電線固定部が電線に巻かれることにより電線に固定されると共に、防護管固定部が防護管に巻かれることにより防護管に固定される。そして、連結部が切り目を介して防護管の内外にわたって配置された状態で電線固定部と防護管固定部とを連結するため、電線固定部と防護管固定部とが電線や防護管に固定された状態にて相対変位するのを防止できる。したがって、防護管の長手方向における何れの位置に設置しても、装着される電線に対して防護管が変位するのを防止できる。
また、本発明に係る防護管移動防止具は、電線固定部は、弾性を有し、伸ばされて電線に巻かれることにより固定されると共に、防護管固定部は、弾性を有し、伸ばされて防護管に巻かれることにより固定されてもよい。
かかる構成によれば、弾性を有する電線固定部が伸ばされた状態で電線に巻かれているため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、電線に固定される。また、弾性を有する防護管固定部が伸ばされた状態で防護管に巻かれているため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、防護管に固定される。したがって、電線固定部が電線に確実に固定され、防護管固定部が防護管に確実に固定される。
また、本発明に係る防護管移動防止具は、全体が長尺な帯状又は紐状に形成され、電線固定部は、長手方向の一方側に配置されると共に、電線に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段が設けられ、防護管固定部は、長手方向の他方側に配置され、防護管に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第2固定手段が設けられ、連結部は、電線固定部と防護管固定部との間に配置されてもよい。
かかる構成によれば、全体が長尺な帯状又は紐状に形成できるため、例えば、簡易な形状とすることができる。したがって、例えば、生産効率や取扱性を向上させることができる。
なお、長手方向の一方側に配置される電線固定部が、第1固定手段により所定の部位同士を固定するため、電線に巻かれる状態を維持できる。そして、長手方向の他端側に配置される防護管固定部が、第2固定手段により所定の部位同士を固定するため、防護管に巻かれる状態を維持できる。さらに、電線固定部と防護管固定部との間に配置される連結部が、電線固定部と防護管固定部とが相対変位するのを防止するため、装着される電線に対して防護管が変位するのを防止できる。
また、本発明に係る防護管移動防止具は、全体が長尺な帯状又は紐状に形成され、電線固定部は、長手方向の中間部に配置されると共に、電線に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段が設けられ、防護管固定部は、長手方向において電線固定部を挟む二つの部位から構成されると共に、防護管に巻かれる状態を維持すべく、当該二つの部位同士を固定する第2固定手段が設けられ、連結部は、防護管固定部を構成する各部位と電線固定部との間にそれぞれ配置されてもよい。
かかる構成によれば、全体が長尺な帯状又は紐状に形成できるため、例えば、簡易な形状とすることができる。したがって、例えば、生産効率や取扱性を向上させることができる。
なお、長手方向の中間部に配置される電線固定部が、第1固定手段により所定の部位同士を固定するため、電線に巻かれる状態を維持できる。そして、長手方向において電線固定部を挟む二つの部位から構成される防護管固定部が、第2固定手段により当該二つの部位同士を固定するため、防護管に巻かれる状態を維持できる。さらに、防護管固定部を構成する各部位と電線固定部との間にそれぞれ配置される連結部が、電線固定部と防護管固定部とが相対変異するのを防止するため、装着される電線に対して防護管が変位するのを防止できる。
また、本発明に係る防護管移動防止具は、第1固定手段及び第2固定手段は、固定する状態と固定を解除する状態とを切り替え可能な構成を採用してもよい。
かかる構成によれば、第1固定手段及び第2固定手段が固定する状態と固定を解除する状態とを切り替えることができるため、取り外しが自由にでき、その結果、取扱性を向上させたり、さらに、例えば、再利用したりすることができる。
以上の如く、本発明に係る防護管移動防止具によれば、防護管の長手方向における何れの位置に設置しても、装着される電線に対して防護管が変位するのを防止できるため、設置する位置がフレキシブルに対応できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明に係る防護管移動防止具における第1の実施形態について、図1〜図4を参酌して説明する。
ここで、防護管移動防止具を説明する前に、電線に装着される防護管について説明する。図1に示すように、防護管100は、長尺な筒状に形成され、長手方向に沿って切り目(スリット)101が形成される。そして、防護管100は、弾性又は可撓性を有する素材で且つ電気絶縁性材料(例えば合成樹脂)で形成される。
また、防護管100は、一端側に第1継手102が設けられると共に、他端側に他の防護管100の第1継手102と連結可能な第2継手103が設けられる。そして、防護管100は、電線に対して長手方向に複数連結されて装着される場合には、第1継手102を、隣接する他の防護管100の第2継手103に連結させる。
さらに、防護管100は、切り目101の両端、即ち、周方向の両端部に、径方向外側に突出する一対の鍔状の端面104,104が設けられる。そして、防護管100は、一端側から他端側、即ち、第1継手102から第2継手103に亘って形成される一対の端面104,104が電線の外径より大きく離反されるように変形されることにより、電線を内部に挿通でき、電線に装着される。
また、防護管100は、一対の端面104,104を貫通する貫通孔105,105を備える。図1においては、貫通孔105は、一対の端面104,104と重なる各継手102(103)の部位も含めて貫通して形成されている。そして、防護管100は、第1継手102や第2継手103に、環状突起部106,…を複数備える。
そして、本実施形態に係る防護管移動防止具は、図2及び図3に示すように、長手方向に沿って切り目101が形成される筒状の防護管100が、装着される電線Xに対して変位するのを防止すべく、電線Xに巻かれて固定される電線固定部1と、防護管100に巻かれて固定される防護管固定部2と、切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置され、電線固定部1と防護管固定部2とを連結する連結部3とを備える。
また、防護管移動防止具は、全体が長尺な帯状に形成され、そして、長手方向の両端部にそれぞれ把持部4,4が設けられ、さらに、各把持部4と隣接するように、各把持部4に対して長手方向の内側に孔部5が設けられる。
電線固定部1は、帯状に形成されて長手方向の一方側に配置されると共に、弾性を有し、伸ばされて電線Xに巻かれることにより固定される。具体的には、電線固定部1は、伸ばされて電線Xに巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段11が設けられる。
第1固定手段11は、固定する状態と固定を解除する状態とを切り替え可能に構成される。具体的には、第1固定手段11は、電線固定部1の長手方向の一端部に配置される第1係止部11aと、電線固定部1の長手方向の他端部に配置され、第1係止部11aに係止される第1被係止部11bとを備え、第1係止部11aが第1被係止部11bに係止したり、当該係止を解除したりすることが可能に構成される。
第1係止部11aは、鉤状の突起が一面に設けられる布で形成され、第1被係止部11bは、パイル状の面の布で形成される。即ち、第1固定手段11は、面ファスナで構成される。なお、第1係止部11a及び第1被係止部11bは、帯状に形成される電線固定部1(防護管移動防止具)の、一方側の面に配設されている。
防護管固定部2は、帯状に形成されて長手方向の他方側に配置されると共に、弾性を有し、伸ばされて防護管100に巻かれることにより固定される。具体的には、防護管固定部2は、伸ばされて防護管100に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第2固定手段21が設けられる。
第2固定手段21は、固定する状態と固定を解除する状態とを切り替え可能に構成される。具体的には、第2固定手段21は、帯状に形成される防護管固定部2(防護管移動防止具)における、一方側の面、即ち、第1固定手段11が配置される側の面に配置される第2係止部21aと、他方側の面に配置され、第2係止部21aに係止される第2被係止部21bとを備え、第2係止部21aが第2被係止部21bに係止したり、当該係止を解除したりすることが可能に構成される。
第2係止部21aは、鉤状の突起が一面に設けられる布で形成され、第2被係止部21bは、パイル状の面の布で形成される。即ち、第2固定手段21も、第1固定手段11と同様に、面ファスナで構成される。なお、第2係止部21aは、長手方向の他端側に設けられ、第2被係止部21bは、長手方向において、第2係止部21aと第1固定手段11(第1係止部11a,第1被係止部11b)との間に配置されている。
連結部3は、帯状に形成され、電線固定部1と防護管固定部2との間に配置される。そして、連結部3は、弾性を有して形成される。
把持部4は、作業者の手や、作業者が操作する絶縁操作棒(例えば、絶縁ヤットコ)にて、把持可能に構成される。具体的には、把持部4は、剛性を有して形成される。そして、把持部4は、直方体状又は円柱状に形成される(図2及び図3においては、直方体状としている)。
孔部5は、作業者が操作する絶縁操作棒(例えば、絶縁ヤットコ)等にて把持部4を把持する際に、絶縁操作棒の先端部が挿通可能に構成される。具体的には、孔部5は、幅方向の中央部に配設される。そして、孔部5は、矩形状又は円形状に形成される(図2及び図3においては、矩形状としている)
したがって、防護管移動防止具は、帯状のゴムの表面に面ファスナが固定され、さらに、両端部に矩形状(円柱状)の剛体が固定されることにより、形成される。これにより、電線固定部1及び防護管固定部2は、巻かれた際に、電線Xや防護管100との間に強い摩擦力が発生する。
本実施形態に係る防護管移動防止具の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る防護管移動防止具の作用について、図4を参酌して説明する。
まず、図4(a)に示すように、一方側の面を内側にして電線固定部1を電線Xに巻きつける。このとき、弾性を有する電線固定部1を伸ばした状態で、一端部の第1係止部11aを他端部の第1被係止部11bに係止させる。即ち、第1係止部11a及び第1被係止部11bの隣接する端部同士の離間距離が、伸ばされる前の状態(付勢されない状態)において、電線Xの外周長さより小さく形成されていることになる。
これにより、電線固定部1が伸ばされた状態で電線Xに巻かれるため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、電線固定部1が電線Xに固定される。さらに、電線固定部1がゴムで形成されているため、電線固定部1と電線Xとの間に摩擦力が発生し、より強固に固定される。
次に、図4(b)に示すように、電線固定部1が固定された電線Xに防護管100を装着させる。このとき、防護管100を変形させ、一対の端面104,104を、電線固定部1が固定された状態における電線Xの外径より大きく離反させることにより、防護管100の内部に電線Xを挿通する。これにより、連結部3が切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置される状態となる。
そして、一方側の面を内側にして(図4(b)におけるC矢印方向に)、防護管固定部2を防護管100に巻きつける。このとき、弾性を有する防護管固定部2を伸ばした状態で、一方側の面の第2係止部21aを、重なり合う他方側の面の第2被係止部21bに係止させる。
これにより、防護管固定部2が伸ばされた状態で防護管100に巻かれるため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、防護管固定部2が防護管100に固定される。さらに、防護管固定部2がゴムで形成されているため、防護管固定部2と防護管100との間に摩擦力が発生し、より強固に固定される。
なお、電線Xから防護管移動防止具や防護管100を取り外す場合には、第2固定手段21の固定状態(第2係止部21aが第2被係止部21bを係止する状態)を解除させ、防護管100を電線Xから取り外す。そして、第1固定手段11の固定状態(第1係止部11aが第1被係止部11bを係止する状態)を解除させ、防護管移動防止具(電線固定部1)を電線Xから取り外すことにより、簡単に行うことができる。
以上より、本実施形態に係る防護管移動防止具は、電線固定部1が電線Xに巻かれることにより電線Xに固定されると共に、防護管固定部2が防護管100に巻かれることにより防護管100に固定され、さらに、連結部3が切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置された状態で電線固定部1と防護管固定部2とを連結するため、電線固定部1と防護管固定部2とが電線Xや防護管100に固定された状態にて相対変位するのを防止できる。したがって、防護管100の長手方向における何れの位置に設置しても、装着される電線Xに対して防護管100が変位するのを防止できるため、設置する位置がフレキシブルに対応できる。
また、上記実施形態に係る防護管移動防止具は、弾性を有する電線固定部1が伸ばされた状態で電線Xに巻かれているため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、電線Xに固定され、同様に、弾性を有する防護管固定部2が伸ばされた状態で防護管100に巻かれているため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、防護管100に固定される。したがって、電線固定部1が電線Xに確実に固定され、防護管固定部2が防護管100に確実に固定される。
また、上記実施形態に係る防護管移動防止具は、全体が長尺な帯状に形成されているため、例えば、簡易な形状とすることができ、その結果、例えば、生産効率を向上させることができる。また、例えば、把持部4を中心に巻くことによりコンパクトにすることもできるため、取扱性(収容性)を向上させることもできる。
また、上記実施形態に係る防護管移動防止具は、第1固定手段11及び第2固定手段21が固定する状態と固定を解除する状態とを切り替えることができるため、取り外しが自由にでき、その結果、例えば、再利用することができる。
次に、本発明に係る防護管移動防止具における第2の実施形態について、図5及び図6を参酌して説明する。なお、図5及び図6において、図1〜図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る防護管移動防止具は、図5及び図6に示すように、長手方向に沿って切り目101が形成される筒状の防護管100が、装着される電線Xに対して変位するのを防止すべく、電線Xに巻かれて固定される電線固定部6と、防護管100に巻かれて固定される防護管固定部7と、切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置され、電線固定部6と防護管固定部7とを連結する連結部8とを備える。
そして、防護管移動防止具は、全体が長尺な細長い帯状(紐状)に形成され、電線固定部6は、長手方向の中間部に配置されると共に、電線Xに巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段61が設けられ、防護管固定部7は、長手方向において電線固定部6を挟む二つの部位71,72から構成されると共に、防護管100に巻かれる状態を維持すべく、当該二つの部位71,72同士を固定する第2固定手段73が設けられ、連結部8,8は、防護管固定部7を構成する各部位71,72と電線固定部6との間にそれぞれ配置される。
第1固定手段61は、帯状の少なくとも一方側の面に複数の突起を有する第1被係止部61aと、第1被係止部61aを挿入するように筒状に形成され、且つ第1係止部61aの突起を係止するための突起を複数有する第1係止部61bとを備える。
そして、第1固定手段61は、第1係止部61bが所定方向(図5(b)におけるE矢印方向)から第1被係止部61aを内挿すると共に、第1係止部61bが第1被係止部61aを係止することにより、内挿された第1被係止部61aが所定方向と反対方向(図5(b)におけるF矢印方向)に抜けるのを防止する。
また、第1係止部61bが第1被係止部61aを係止するのを解除する、即ち、突起を有する操作片62を所定方向(図5(b)におけるG矢印方向)に回動すると、内挿された第1被係止部61aが所定方向と反対方向(図5(b)におけるF矢印方向)に抜くことができる。なお、第2固定手段7においても、第1固定手段6と略同様に、第2被係止部73a、第2係止部73b(何れも図示しない)、及び操作片74が設けられている。
本実施形態に係る防護管移動防止具の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る防護管移動防止具の作用について説明する。
まず、第1被係止部61a(第2被係止部73a)の突起を有する一方側の面を内側にして、電線固定部6を電線Xに巻きつける。このとき、第1被係止部61aを第1係止部61bに一旦内挿することにより、第1係止部61bが第1被係止部61aを係止しているため、第1被係止部61aが第1係止部61bから抜けることがない。
また、電線Xには、一般的に、外周を被覆する樹脂製の絶縁体が設けられているため、電線固定部6を電線Xに強く巻き付けることにより、電線固定部6が電線Xの絶縁体(図示及び採番しない)に食い込み、その結果、電線固定部6が電線Xにより強固に固定される。
次に、電線固定部6が固定された電線Xに防護管100を装着し、防護管固定部7を防護管100に巻き付ける。なお、防護管固定部7が防護管100の貫通孔105を挿通するようにして防護管100に巻き付ける。
このとき、第2被係止部73aを第2係止部73bに一旦内挿することにより、第2係止部73bが第2被係止部73aを係止しているため、第2被係止部73aが第2係止部73bから抜けることがない。
そして、防護管固定部7を防護管100に強く巻き付けることにより、防護管固定部7が防護管100に固定される。仮に、防護管100が電線Xに対して相対変位した場合には、防護管固定部7が防護管100の貫通孔105の内縁に当接することにより、防護管100が電線Xに対して所定量以上、電線X(防護管100)の長手方向に相対変位するのを防止する。
また、電線Xから防護管移動防止具や防護管100を取り外す場合には、第2固定手段73の固定状態(操作片74を操作して、第2係止部73bが第2被係止部73aを係止する状態)を解除させ、防護管100を電線Xから取り外す。そして、第1固定手段61の固定状態(操作片62を操作して、第1係止部61aが第1被係止部61bを係止する状態)を解除させ、防護管移動防止具(電線固定部6)を電線Xから取り外すことにより、簡単に行うことができる。
以上より、本実施形態に係る防護管移動防止具は、電線固定部6が電線Xに巻かれることにより電線Xに固定されると共に、防護管固定部7が防護管100に巻かれることにより防護管100に固定され、さらに、連結部8が切り目101を介して防護管100の内外にわたって配置された状態で電線固定部6と防護管固定部7とを連結するため、電線固定部6と防護管固定部7とが電線Xや防護管100に固定された状態にて相対変位するのを防止できる。したがって、防護管100の長手方向における何れの位置に設置しても、装着される電線Xに対して防護管100が変位するのを防止できるため、設置する位置がフレキシブルに対応できる。
なお、本発明に係る防護管移動防止具は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記第1実施形態に係る防護管移動防止具は、電線固定部1(防護管固定部2)を伸ばしながら電線X(防護管100)に巻きつける場合を説明したが、かかる場合に限られず、一例として、図7に示すように、電線固定部1’は、弾性を有する一面部1a’及び他面部1b’を備え、一面部1a’及び他面部1b’間にガス(空気)を封入可能に構成される場合でもよい。
かかる構成によれば、図7(a)及び(b)に示すように、一面部1a’及び他面部1b’間にガスが封入され、電線固定部1’(一面部1a’及び他面部1b’)が伸ばされた状態で電線Xに巻かれる。このとき、電線固定部1’(一面部1a’及び他面部1b’)をさらに伸ばす必要はない。そして、固定手段11’で固定することにより電線固定部1’を電線Xに巻きつけ(仮固定状態とし)、その後、当該ガスを排除することにより電線固定部1’ (一面部1a’及び他面部1b’)を縮ませる。
すると、図7(c)及び(d)に示すように、ガスが封入されている状態と比較して、電線固定部1’(一面部1a’及び他面部1b’)が縮むことになるが、無付加状態と比較して、電線固定部1’(一面部1a’及び他面部1b’)が伸びた状態で電線Xに巻かれることになるため、縮もうとする弾性力により径方向内向きの力が発生し、その結果、電線固定部1’が電線Xに固定される(本固定状態となる)。
なお、かかる構成は、電線固定部1’に採用するだけでなく、防護管固定部に採用することもできる。また、一面部1a’及び他面部1b’間からガスを抜くためのガス抜き弁を設ける場合でもよく、また、他面部1b’に工具を用いて穴を開けることによりガスを抜く場合でもよい。
また、別の例として、電線固定部1''は、一面部1a''及び他面部1b''を備え、電線Xに固定される際に、一面部1a''及び他面部1b''間にガス(空気)を封入するように構成される場合でもよい。
かかる構成によれば、図8(a)及び(b)に示すように、固定手段11''で固定することにより電線固定部1''を電線Xに巻きつけ(仮固定状態とし)、その後、一面部1a''及び他面部1b''間にガスを封入する。すると、図8(c)及び(d)に示すように、電線固定部1''が膨らむため、径方向内向きに押圧力が発生し、その結果、電線固定部1''が電線Xに固定される(本固定状態とする)。なお、かかる構成は、電線固定部1''に採用するだけでなく、防護管固定部に採用することもできる。
また、上記第1実施形態に係る防護管移動防止具は、第1固定手段11及び第2固定手段12が面ファスナである場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、スナップ釦(衣服などの合わせ目に用いる凹凸2個一組の円形の小さな留め金具)である場合でもよく、一対の磁石である場合でもよい。
また、上記第1及び第2実施形態に係る防護管移動防止具は、全体が長尺な帯状又は紐状に形成される場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、図9に示すように、長尺な細長い帯状(紐状)の電線固定部91と、長尺な細長い帯状(紐状)の防護管固定部92と、長尺な細長い帯状(紐状)に形成され、電線固定部91と防護管固定部92とを連結させる連結部93とを備える場合でもよい。
かかる構成によれば、全体が略H字状に形成され、例えば、電線固定部91及び防護管固定部92を二つの結束バンドとし、各結束バンドを連結することにより、防護管移動防止具を形成することができる。
また、上記第2実施形態に係る防護管移動防止具は、防護管固定部7が防護管100の貫通孔105を挿通する場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、防護管固定部7が防護管100の環状突起部106,106間に配置するように巻きつける場合でもよい。
1…電線固定部、2…防護管固定部、3…連結部、11…第1固定部、21…第2固定部、100…防護管、101…切り目、X…電線
Claims (5)
- 長手方向に沿って切り目が形成される筒状の防護管が、装着される電線に対して変位するのを防止する防護管移動防止具において、
電線に巻かれて固定される電線固定部と、防護管に巻かれて固定される防護管固定部と、切り目を介して防護管の内外にわたって配置され、電線固定部と防護管固定部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする防護管移動防止具。 - 電線固定部は、弾性を有し、伸ばされて電線に巻かれることにより固定されると共に、防護管固定部は、弾性を有し、伸ばされて防護管に巻かれることにより固定される請求項1に記載の防護管移動防止具。
- 全体が長尺な帯状又は紐状に形成され、電線固定部は、長手方向の一方側に配置されると共に、電線に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段が設けられ、防護管固定部は、長手方向の他方側に配置され、防護管に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第2固定手段が設けられ、連結部は、電線固定部と防護管固定部との間に配置される請求項1又は2に記載の防護管移動防止具。
- 全体が長尺な帯状又は紐状に形成され、電線固定部は、長手方向の中間部に配置されると共に、電線に巻かれる状態を維持すべく、所定の部位同士を固定する第1固定手段が設けられ、防護管固定部は、長手方向において電線固定部を挟む二つの部位から構成されると共に、防護管に巻かれる状態を維持すべく、当該二つの部位同士を固定する第2固定手段が設けられ、連結部は、防護管固定部を構成する各部位と電線固定部との間にそれぞれ配置される請求項1又は2に記載の防護管移動防止具。
- 第1固定手段及び第2固定手段は、固定する状態と固定を解除する状態とを切り替え可能に構成される請求項3又は4に記載の防護管移動防止具。
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- 2008-06-02 JP JP2008144506A patent/JP2009296679A/ja not_active Withdrawn
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