JP2009290280A - Ofdm送信装置及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無限長のフレームでの伝送を実現し、高い実効伝送レートを実現する。
【解決手段】OFDM送信装置においては、送信しようとするデータS19のタイミングを入力データタイミング検出部21、入力タイミング情報変調部22及び可変長部信号生成部24によって検出し、これを情報として入力データ変調部20、OFDMシンボル部生成部23及びフレーム生成部25によってデータ化しデジタル変調し送信する。一方、OFDM受信装置においては、送信されたデータのタイミング情報をFFT時間窓信号生成部30、FFT処理部31及びタイミング情報復調部32によってデジタル復調し、これをOFDMシンボルのタイミング調整に使用し、OFDMシンボルタイミングをOFDM送信装置とOFDM受信装置間で同期させると共にデータのタイミングについても同期させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)の規格であるIEEE802.11a、地上波によるデジタルテレビ放送、ならびに家庭内等の屋内電力線を通信回線として利用する電力線搬送通信(PLC)等において採用されているOFDM(直交周波数分割多重)方式を用いたOFDM送信装置及びOFDM受信装置に関するものである。
音声や映像データのように一定の期間毎にデータを有するデータをリアルタイムに伝送する場合、受信装置側ではデータの再生タイミングを送信装置側に合わせる仕組みが必要になる。
従来、このようなリアルタイム性が求められるデータを、OFDM方式を用いたデジタル伝送により行う場合、送信装置側では伝送するデータが発生した時点で有限長のOFDMフレームとしてこれを変調して送信し、受信装置側では受信したOFDMフレームを受信、復調し、再生することでリアルタイム性を保っている。
又、別の方式として、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、送信装置側ではデータに対し、再生時間を示すデータを埋め込み、これを有限長のOFDMフレームとしてこれを変調して送信し、受信装置側でその再生時間を示すデータを使用して再生タイミングを制御することでリアルタイム性を保っている。
特開2005−39633号公報
しかしながら、従来の送受信方式では、以下の(a)〜(c)のような課題があった。
(a) 従来の方式は、有限長のパケットでの伝送である。OFDMフレームの伝送は受信装置側では到来するOFDMフレームの先頭を検出するため、フレーム同期又はシンボル同期処理が必要であるが、複数のOFDMフレームを受信した際、必ず同一のタイミングで同期することは難しい。よって、従来の方式では、送信装置側でのデータのタイミングと、受信装置側で復調されるデータのタイミングは必ずしも一致しない場合があった。
(b) 特許文献1に記載されているように、データに対し、再生時間を示すデータ(タイムスタンプ)を付加する場合においては、送信装置側においては再生時間を示すデータの生成や、受信装置側の再生時間を制御する必要があり、制御が複雑化し、低コストなシステムを実現することが難しかった。又、タイムスタンプに基づき受信装置側で再生データの出力を行うためには、相当量のバッファメモリを装備する必要があり、このバッファメモリへのデータの書き込み、読み出しの動作分だけ、どうしても相当時間の伝送遅延が生じてしまうという課題も発生する。
(c) 更に、有限長のOFDMフレームでの伝送においては、OFDMフレーム間の間隔や、OFDMフレームの先頭にフレーム同期をとるためのプリアンブルシンボル、伝送路の推定、補正に用いられるパイロットシンボルが必要になるため、データを伝送できない期間がある。よって、データの伝速度に比べ高い伝送能力を持つOFDMフレームを使用する必要があった。
本発明のOFDM送信装置は、固定長からなるOFDM信号のOFDMシンボル部と可変長のその他の可変長部とからなるシンボル構成で、データを送信するOFDM送信装置であって、外部から入力される入力データをデジタル変調する入力データ変調手段と、前記入力データの入力タイミングを検出する入力データタイミング検出手段と、前記入力データタイミング検出手段の出力データをデジタル変調する入力タイミングデータ変調手段と、前記入力データ変調手段の出力データと、前記入力タイミングデータ変調手段の出力データと、をそれぞれ所定のサブキャリアに振り分けて配置した前記OFDM信号を生成するOFDMシンボル部生成手段と、前記入力データの入力タイミングに合わせて前記可変長部の信号又は無変調信号を生成する可変長部信号生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明のOFDM受信装置は、固定長からなるOFDMシンボル部と可変長のその他の可変長部とからなるシンボル構成で送信されたOFDM信号を受信し、前記受信信号中のプリアンブル信号から所定周期のFFT(高速フーリエ変換)時間窓タイミング信号を生成するFFT時間窓信号生成手段と、前記FFT時間窓タイミング信号に基づいて、前記受信信号をFFT処理するFFT処理手段と、前記FFT処理手段の出力データをデジタル復調し、外部に復調データを出力する出力データ復調手段と、前記FFT処理手段の出力データから所定サブキャリアに配置されたタイミング情報を抽出し、前記タイミング情報をデジタル復調するタイミング情報復調手段と、を有するOFDM受信装置であって、前記FFT時間窓信号生成手段は、前記デジタル復調したタイミング情報に基づき、FFT時間窓のタイミング位置を補正して受信シンボルに対する前記FFT時間窓タイミング信号を生成することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、本発明のOFDM送信装置においては、送信しようとするデータのタイミングを検出し、これを情報としてデータ化しデジタル変調し送信する。一方、OFDM受信装置においては、送信されたデータのタイミング情報をデジタル復調し、これをOFDMシンボルのタイミング調整に使用しOFDMシンボルタイミングをOFDM送信装置とOFDM受信装置間で同期させると共にデータのタイミングについても同期させる。これにより、無限長のパケットでの伝送を実現し、高い実効伝送レートを実現している。
本発明の他のOFDM送信装置及びOFDM受信装置は、OFDMシンボルのタイミング調整において、送信されるデータのタイミング情報のみを送信されるデータに先行して送信し、OFDM受信装置では復調されたタイミング情報を使用して、送信されたデータを適切なタイミングで受信可能とする手段や、送信されるデータのタイミング情報と送信されるデータを同一のOFDMシンボルによって送信し、OFDM受信装置では復調されたタイミング情報を使用して、OFDMシンボルの受信タイミングのずれによる1次回転を補正し、復調されたタイミング情報を使用して次のOFDMシンボルのタイミングを調整する手段により、無限長のパケットでの伝送を実現している。
本発明によれば、伝送遅延を増加させることなく、OFDM送信装置側でのデータのタイミングと、OFDM受信装置側で復調されるデータのタイミングを同期させることが可能となる。しかも、プリアンブルシンボルとパイロットシンボルはフレーム先頭のみとし、その後はデータシンボルのみの無限長フレームによる伝送としたので、従来の有限長フレームでの伝送に比べて、高い実効伝送レートを実現することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2(a)、(b)は、本発明の実施例におけるOFDM方式を用いた送信信号のフレームフォーマットを示す図であり、同図(a)はフレームフォーマットの全体図、及び、同図(b)はそのフレームフォーマット中のデータシンボルのフォーマットを示す図である。
図2(a)に示されるように、OFDMフレーム1は、プリアンブルシンボル2、パイロットシンボル3、及び複数のデータシンボル10(例えば、データシンボル1、2、3、4、・・・)により構成される無限長のOFDMフレームである。図2(b)に示されるように、各データシンボル10は、OFDM信号のOFDMシンボル部11と、可変長のその他の部分である可変長部12とで構成される。OFDMシンボル部11は、データ長tGIのガードインターバル(GI)11aと、データ長tFFTのOFDMデータ(OFDM DATA)11bとで構成されている。可変長部12は、データ長が可変長の可変長部信号12aにより構成されている。
図1(a)、(b)は、本発明の実施例1におけるOFDM送受信装置の例を示す構成図であり、同図(a)はOFDM送信装置の構成図、及び、同図(b)はOFDM受信装置の構成図である。更に、図3は入力タイミング情報生成を示す図、図4は入力データ変調信号と入力タイミング情報変調信号のサブキャリアマッピングを示す図である。
図1(a)に示されるように、本実施例1のOFDM送信装置は、入力データS19を入力する入力データ変調手段(例えば、入力データ変調部)20及び入力データタイミング検出手段(例えば、入力データタイミング検出部)21を有し、この入力データタイミング検出部21の出力側に、入力タイミング情報変調手段(例えば、入力タイミング情報変調部)22が接続されている。入力データ変調部20及び入力タイミング情報変調部22の出力側には、OFDMシンボル部生成手段(例えば、OFDMシンボル部生成部)23が接続されている。入力データタイミング検出部21の出力側には、可変長部信号生成手段(例えば、可変長部信号生成部)24が接続され、この可変長部信号生成部24及びOFDMシンボル部生成部23の出力側に、フレーム生成部25が接続されている。
入力データ変調部20は、入力データS19を入力し、デジタル変調を実施し、入力データ変調信号S20をOFDMシンボル部生成部23へ出力する機能を有している。ここで、デジタル変調とは、入力データS19を各種の変調方式(BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等)によりIQ軸の信号へ変換することである。変調方式には、DBPSK、π/4shiftQPSK等の差動変調を行うことも可能である。
入力データタイミング検出部21は、入力データS19の入力タイミングを検出し、入力タイミング情報S21を入力タイミング情報変調部22及び可変長部信号生成部24へ出力する機能を有している。入力タイミング情報S21は、現行の入力データS19の開始タイミングと後続の入力データS19の開始タイミングの期間を測定し、所定の期間Tと比較し、期間の差分値を演算することで得られる。図3には、その所定の期間をTとした場合の入力データタイミング情報の演算について示されている。
入力タイミング情報変調部22は、入力タイミング情報S21を入力し、これをデジタル変調し、入力タイミング情報変調信号S22をOFDMシンボル部生成部23へ出力する機能を有している。デジタル変調については、入力データ変調部20に示す方法と同一であるが、重要なデータの伝送に使用されるために、BPSK、QPSK、DBPSK、π/4shiftQPSK等の誤り率の低い変調方式を用いることが望ましい。
OFDMシンボル部生成部23は、入力データ変調信号S20と入力タイミング情報変調信号S22とを入力し、それぞれ所定のサブキャリアに振り分けて配置し、これをOFDM変調し、OFDMシンボル部データS23をフレーム生成部25へ出力機能を有している。図4には、入力データ変調信号S20と入力タイミング情報変調信号S22を所定のサブキャリアに配置する例が示されている。OFDM変調とは、周波数軸の信号に対してIFFT(逆高速フーリエ変換)処理を実施し、時間軸の信号に変換することである。
可変長部信号生成部24は、入力タイミング情報S21を入力し、可変長部信号12aの可変長部データS24を生成してフレーム生成部25へ出力する機能を有している。フレーム生成部25は、OFDMシンボル部データS23と可変長部データS24を入力し、フレームフォーマットに組み立て、送信信号S25を出力する機能を有している。
このような構成のOFDM送信装置において、例えば、入力データ変調部20、入力タイミング情報変調部22、OFDMシンボル部生成部23、可変長部信号生成部24、及びフレーム生成部25は、ハードウェア(集積回路等)又はソフトウェア(プロセッサ等を用いたプログラム制御)により構成され、入力データタイミング検出部21は、ハードウェア等により構成されている。
図2(b)に示されるように、本実施例1のOFDM受信装置は、受信信号S29を入力するFFT時間窓信号生成手段(例えば、FFT時間窓信号生成部)30及びFFT処理手段(例えば、FFT処理部)31を有し、そのFFT時間窓信号生成部30の出力側に、タイミング情報復調手段(例えば、タイミング情報復調部)32が接続されている。このタイミング情報復調部32及びFFT処理部31の出力側には、出力データ復調手段(例えば、出力データ復調部)33が接続されている。
FFT時間窓信号生成部30は、受信信号S29を入力し、プリアンブルシンボル2のデータを用いて後段のパイロットシンボル3、及びデータシンボル10に対するFFT時間窓タイミング信号S30をFFT処理部31へ出力する機能を有している。FFT時間窓タイミング信号S30は、タイミング情報復調部32からのFFT時間窓タイミング補正信号S32に基づき、プリアンブルシンボル2より生成したFFT時間窓タイミング信号S30のタイミングを補正する働きがある。
図5には、FFT時間窓タイミング補正信号S32を用いて、FFT時間窓タイミング信号S30を補正する例が示されている。例えば、FFT時間窓タイミング信号S30は、FFT時間タイミング補正信号値が論理0の場合、先行するFFT時間窓タイミング信号S30の立ち上がりより時間T遅れてFFT時間窓タイミング信号S30を論理“H”にする。又、FFT時間窓タイミング信号S30は、FFT時間タイミング補正信号値が+aの場合、先行するFFT時間窓タイミング信号S30の立ち上がりより時間T+a遅れてFFT時間窓タイミング信号S30を“H”にする。更に、FFT時間窓タイミング信号S30は、FFT時間窓タイミング補正信号値が−bの場合、先行するFFT時間窓タイミング信号S30の立ち上がりより時間T−b遅れてFFT時間窓タイミング信号S30を“H”にする。ここで、FFT時間窓タイミング信号S30のタイミング調整は、先行するFFT時間窓タイミング信号S30の立ち上がりより時間Tの付近のFFT時間窓タイミング補正信号S32を参照することとする。
図5では、データシンボル10(例えば、データシンボル2)のFFT時間窓タイミング信号S30を“H”にするタイミングがデータシンボル10(例えば、データシンボル1)のFFT時間窓タイミング信号S30を“H”にするタイミングに対しT+aの時間となっている。これは、FFT時間窓タイミング補正信号値が+aを指しているためである。
ここで、FFT時間窓タイミング信号S30は、データシンボル10中のガードインターバル(GI)11aを除くOFDMデータ(OFDM DATA)11bに対しての有効信号となっているが、一般的に本信号はガードインターバル11aの先頭よりデータ長tGIまでの期間にて“H”とするのが望ましい。
FFT処理部31は、受信信号S29とFFT時間窓タイミング信号S30を入力し、FFT時間窓タイミング信号S30で示される受信信号S29に対してFFT処理を実施し、FFT処理信号S31をタイミング情報復調部32及び出力データ復調部33へ出力する機能を有している。タイミング情報復調部32は、FFT処理信号S31を入力し、所定のサブキャリアに配置されたタイミング情報をデジタル復調し、FFT時間窓タイミング補正信号S32をFFT時間窓信号生成部30へ出力する機能を有している。又、このタイミング情報復調部32は、復調したタイミング情報を1つ以上の所定数だけ保持するタイミング情報保持手段としての機能も有している。出力データ復調部33は、FFT処理信号S31を入力し、所定のサブキャリアに配置されたデータをデジタル復調して復調信号S33を出力する機能を有している。
このような構成のOFDM受信装置において、例えば、FFT時間窓信号生成部30は、ハードウェア等により構成され、FFT処理部31、タイミング情報復調部32、及び出力データ復調部33は、ハードウェア又はソフトウェアにより構成されている。
(実施例1のOFDM送信動作例)
図6(a)〜(g)は、図1(a)の実施例1におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図である。図7はOFDM変調の概要を示す図、及び、図8はガードインターバルの付加処理を示す図である。
図1(a)のOFDM送信装置において、図6(a)のような入力データS19(例えば、データ1、2、3、4、5)が入力される場合の送信動作を以下説明する。ここで、入力データS19におけるデータ1とデータ2の開始時間の間隔(期間)はT、データ2とデータ3の開始時間の期間はT+M、データ3とデータ4の開始時間の期間はT−N、データ4とデータ5の開始時間の期間はTとする。
入力データ変調部20は、入力データS19におけるデータ1、2、3、4、5に対して順にデジタル変調を実施する。これにより、入力データ変調部20からは、入力データ変調信号S20における第1のデータとしてデータ1変調信号、第2のデータとしてデータ2変調信号、続いてデータ3変調信号、データ4変調信号、データ5変調信号の順に出力される(図6(b))。
入力データタイミング検出部21は、後続の入力データS19の入力開始のタイミングで入力データタイミング検出を行い、入力タイミング情報S21を出力する。第1のデータでは、データ1とデータ2の期間Tより所定の期間Tを減算し0が得られる。第2のデータでは、データ2とデータ3の期間T+Mより所定の期間Tを減算し+Mが得られる。同様に、第3のデータは−N、第4のデータは0が得られる(図6(c))。
入力タイミング情報変調部22は、入力タイミング情報S21の更新と共に入力タイミング情報S21のデジタル変調を行い、入力タイミング情報変調信号S22を生成する。即ち、0,+M,−N,0を順にデジタル変調し、0の変調信号、+Mの変調信号、−Nの変調信号、0の変調信号が得られる。
OFDMシンボル部生成部23は、先に生成した入力データ変調信号S20と入力タイミング情報変調信号S22を、図4に示されるように、それぞれを所定のサブキャリアSC1,SC2に配置し、OFDM変調を行い、OFDMシンボル部データS23を生成する。ここでのOFDM変調とは、図7に示されるように、サブキャリアSC1,SC2に配置(23a)されたデータをIFFT処理(23b)することにより、周波数軸の信号S23aから時間軸の信号S23bに変換すると共に、図8に示されるように、ガードインターバル(GI)と呼ばれる繰り返しパターンをIFFTデータの前方に配置する処理(23c)をすることで、OFDMシンボル部データS23を生成する処理を行うことである(図6(e))。図6(e)では、説明の都合上、上段を入力データ変調信号用サブキャリアSC1のデータ、下段を入力タイミング情報変調信号用サブキャリアSC2に配置したことが分かるように記載されている。
可変長部信号生成部24は、入力タイミング情報S21よりデータシンボル中の可変長部データS24を生成する。可変長部データS24は、入力タイミング情報S21により、データ長が可変となる。入力タイミング情報S21が0の場合には所定のデータ長tの信号となり、入力タイミング情報S21が+Mの場合はデータ長がt+Mとなる。更に、入力タイミング情報S21が−Nの場合はデータ長がt−Nとなる。可変長部データS24は、OFDM通信に無関係な信号であり、データ長のみに意味を持つため無変調信号としても構わない。又、無変調信号の他、可変長データを後方ガードインターバルとし、この期間を可変長とするのでもよい(図6(f))。
なお、本実施例1では、図2(b)で示されるように、可変長部12はOFDMシンボル部11の後端に配置した構成となっているが、これはもちろん先端に配置することも可能である。この際、可変長データは無変調信号としてもよいし、ガードインターバル11aを可変長データ分だけ延長して付加することにしてもよい。即ち、本実施例1の実施に当たって、可変長部12とは固定長のOFDMシンボル部以外の部分であれば、どのような用途で用いられる信号であろうと不問である。
フレーム生成部25は、OFDMシンボル部データS23と可変長部データS24を結合してデータシンボルを生成すると共に、複数のデータシンボルを結合し、その前方に更にプリアンブルシンボル2とパイロットシンボル3を結合する。プリアンブルシンボル2とパイロットシンボル3の結合が図2(a)に、データシンボル10の生成が図2(b)に、それぞれ示されている。フレーム生成部25が出力する送信信号S25の例が、図6(g)に示されている。この送信信号S25では、フレーム先頭にプリアンブルシンボル2、パイロットシンボル3、データシンボル10のデータが結合されるが、可変長部データ長の調整により、入力データS19(図6(a))の期間はデータシンボル10の期間(図6(g))と一致する。
(実施例1のOFDM受信動作例)
図9(a)〜(e)は、図1(b)の実施例1におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図である。
OFDM受信装置におけるFFT時間窓信号生成部30は、プリアンブルシンボル2のデータよりFFT時間窓タイミング信号S30を生成する。FFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理される受信データS29の位置を示すための信号となる。
このFFT時間窓タイミング信号S30は、先ずパイロットシンボル3に対する受信信号S29の位置を示す。パイロットシンボル3のシンボル位置は、タイミングTM1となる。タイミングTM1のFFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理される。伝送路の推定等に使用される。
その後、データシンボル10(例えば、OFDMシンボルデータ1、2、3、4のうちのOFDMシンボルデータ1)に対しては、タイミングTM2の位置でアサートされる(有効になる)。タイミングTM2はタイミングTM1より期間Tだけ経過したタイミングとなる。
続いて、OFDMシンボルデータ2に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM3でアサートされるが、タイミングTM3は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S32によるタイミング補正が実施される。タイミングTM3の直前でOFDMシンボルデータ1に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S32の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM3の直前に確定する。アサートタイミングTM3は、アサートタイミングTM2より所定の期間Tだけ経過したタイミングに対し、OFDMシンボルデータ1に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間0だけ補正される。ここでの補正値は0であるため、タイミングTM2とタイミングTM3の期間はTとなる。ここで、FFT時間窓タイミング補正信号S32は、タイミング情報復調部32がFFT処理信号S31より図4に示される入力タイミング情報変調信号用サブキャリアSC2の信号を復調して得られた信号である。
同様に、OFDMシンボルデータ3に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM4でアサートされるが、タイミングTM4は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S32によるタイミング補正が実施される。タイミングTM4の直前でOFDMシンボルデータ2に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S32の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM4の直前に確定する。アサートタイミングTM4はアサートタイミングTM3より所定の期間Tだけ経過したタイミングに対し、OFDMシンボルデータ2に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間+Mだけ補正される。ここでの補正値は+Mであるため、タイミングTM3とタイミングTM4の期間はT+Mとなる。
更に、OFDMシンボルデータ4に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM5でアサートされるが、タイミングTM5は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S30によるタイミング補正が実施される。タイミングTM5の直前でOFDMシンボルデータ3に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S30の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM5の直前に確定する。アサートタイミングTM5はアサートタイミングTM4より所定の期間Tだけ経過したタイミングに対し、OFDMシンボルデータ3に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間−Nだけ補正される。ここでの補正値は−Nであるため、タイミングTM4とタイミングTM5の期間はT−Nとなる(図9(b))。
このような動作により、受信信号S29のOFDMシンボルデータの間隔をFFT時間窓タイミング信号S30が再現しており、結果、OFDMシンボルデータ内でのFFT時間窓タイミング信号S30は受信信号S29に追従する。
以上より、図1(a)のOFDM送信装置では、入力データS19をOFDM変調する際、現入力データS19の入力タイミングと後続の入力データS19の入力タイミングの時間を検出し、これを入力タイミング情報S21として入力データS19と共に送信する。一方、図1(b)のOFDM受信装置では、現シンボルの復調信号S33と共に、後続のシンボルのタイミング情報を復調することで、後続のFFT時間窓タイミング信号S30を補正し、後続のシンボルの復調を実施する。このような仕組みにより、OFDM送信装置に入力される入力データS19のタイミングを、OFDM受信装置で完全に再現することが可能となる。
(実施例1の効果)
本実施例1では、図1(a)のOFDM送信装置において、入力データS19の入力タイミングを検出し、これを情報化して特定のサブキャリアに配置して送信する。更に、入力データS19の入力タイミングは、可変長部12の生成によりOFDMシンボルのタイミングに反映される。一方、図1(b)のOFDM受信装置では、受信信号S29より入力タイミング情報S21を復調し、後続のOFDMシンボルのタイミングを補正し、復調することで、復調信号S33のタイミングをOFDM送信装置の入力データS19のタイミングと完全同期させることが可能となる。このような本実施例1のOFDM送信装置、及びOFDM受信装置により、以下の効果(i)〜(iv)が得られる。
(i) 例えば、オーディオ信号、映像信号等の一定のサンプリング時間にデータを有するデータの伝送において、再生装置のタイミングでOFDMシンボルを形成し、これを復調することが可能となるため、伝送遅延が極めて小さな伝送を行うことが可能となる。通常、無線LAN等の方式では、データが発生した時点でフレームを形成して送信するため、フレーム先頭のプリアンブル信号等の同期信号の期間だけ必ず遅延する。これに対し、本実施例1では、データシンボル10の期間をサンプリング時間と等しくすることで、即座にデータシンボル10を生成することが可能になる。一方、OFDM受信装置では、フレーム間隔や、プリアンブルシンボル2、パイロットシンボル3をデータ受信中処理することなくデータをシンボル単位に復調できるため、伝送遅延が極めて少ない通信が可能となる。更に、サンプリングのずれに対しては、可変長部12の生成と、入力タイミング情報S21を生成して伝送することにより、受信装置側で送信装置内でのタイミングを再現することが可能となる。
(ii) サンプリングデータの時間の揺れを、受信装置で完全に再現することが可能となる。これは、送信装置において可変長部12の生成と、入力タイミング情報S21を生成して伝送すること、又、受信装置においては、入力タイミング情報の復調により受信タイミングを制御することで、受信装置側で送信装置内でのタイミングを再現することが可能となる。
(iii) プリアンブルシンボル2とパイロットシンボル3はフレーム先頭にのみ存在し、その後はデータシンボル10のみの無限長フレームによる伝送となるため、パイロットシンボル以降はデータを送信できない期間が存在しないので、OFDMシンボルの伝送レートは伝送に必要な伝送レートと等しくすることができる。
従来の方式では、有限長のフレームフォーマットを用いており、一定の周期でOFDMフレーム間の間隔や、プリアンブルシンボル続いてパイロット信号を挿入する必要がある。プリアンブル信号とパイロット信号の期間ではデータ伝送が不可能なため、データ伝送不可能な期間に発生したデータについては、その後のデータシンボル期間で伝送する必要があった。よって、データの伝送レートに対してOFDMシンボルの伝送レートは、マージンを持った伝送レートとする必要があった。本実施例1では、このような不都合を解消している。
(iv) 変調方式の誤り率を抑えることができる。従来の方式と比較し、OFDMシンボルの伝送レートを下げることができるため、デジタル変調の多値数を下げる、つまり誤り訂正の符号化率を上げる等の変調方式を誤り率の少ない方式とすることができ、結果、伝送時の誤り率を下げる効果が得られる。
(実施例2の構成)
図10は、本発明の実施例2におけるOFDM送信装置の例を示す構成図であり、実施例1のOFDM送信装置を示す図1(a)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2のOFDM送信装置では、実施例1のOFDM送信装置に対して、入力データ変調部20の後段に、第1のデータ保持手段(例えば、バッファメモリ等の変調信号保持部)26が付加され、更に、可変長部信号生成部24の前段に、第2のデータ保持手段(例えば、バッファメモリ等の入力タイミング情報保持部)27が付加されている。
変調信号保持部26は、入力データ変調部20から出力される入力データ変調信号S20を所定数のOFDMシンボル期間(例えば、1OFDMシンボル以上)保持し、遅延済み入力データ変調信号S26としてOFDMシンボル部生成部23へ出力する機能を有し、更に、第1の入力時より所定数の入力までの期間NULL(ALL 0)信号を出力する機能を持っている。又、入力タイミング情報保持部27は、入力データタイミング検出部21から出力される入力タイミング情報S21を所定数のOFDMシンボル期間(例えば、1OFDMシンボル以上)保持し、遅延済み入力タイミング情報S27を可変長部信号生成部24へ出力する機能を有し、更に、第1の入力時より所定数の入力までの期間、’0’を示す入力タイミング情報を出力する機能を持っている。
その他の構成は、実施例1のOFDM送信装置と同様である。又、本実施例2では、図1(b)と同様のOFDM受信装置を備えている。
(実施例2のOFDM送信動作例)
図11(a)〜(i)は、図10の実施例2におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図であり、実施例1におけるOFDM送信動作例を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
例えば、変調信号保持部26、及び入力タイミング情報保持部27でのデータ保持数を1とした場合のOFDM送信動作を以下説明する。
図10のOFDM送信装置において、図6(a)と同様に、入力データS19(例えば、データ1、2、3、4、5)が順に入力データ変調部20及び入力データタイミング検出部21に入力される(図11(a))。入力データ変調部20では、データ1、2、3、4、5に対して順にデジタル変調を実施し、入力データ変調信号S20(例えば、データ1変調信号、データ2変調信号、データ3変調信号、データ4変調信号、データ5変調信号)を順に出力する。即ち、入力データ変調部20から、データ1に対してデータ1変調信号、データ2に対してデータ2変調信号、データ3に対してデータ3変調信号、データ4に対してデータ4変調信号、データ5に対してデータ5変調信号が順に出力され、変調信号保持部26へ送られる(図11(b))。
変調信号保持部26は、入力データ変調部20から出力された入力データ変調信号S20を内部に保持する。この時、変調信号保持部26からは、遅延済み入力データ変調信号S26として、例えば、第1のデータとしてNULL信号、次にデータ1の変調信号、続いてデータ2の変調信号、データ3の変調信号、データ4の変調信号、データ5の変調信号の順で出力され(図11(c))、OFDMシンボル部生成部23へ送られる。
入力データタイミング検出部21は、後続の入力データS19の入力開始のタイミングで入力データタイミング検出を行い、入力タイミング情報S21を出力する(図11(d))。入力タイミング情報S21として、第1のデータはデータ1とデータ2の開始期間Tより所定の期間Tを減算し0が得られる。第2のデータはデータ2とデータ3の開始期間T+Mより所定の期間Tを減算し+Mが得られる。同様に、第3のデータは−N、第4のデータは0が得られる。このような入力タイミング情報S21は、入力タイミング情報変調部22及び入力タイミング情報保持部27へ送られる。
入力タイミング情報変調部22は、入力タイミング情報S21の更新と共に入力タイミング情報S21のデジタル変調処理を行い、入力タイミング情報変調信号S22を生成する(図11(f))。デジタル変調処理では、0,+M,−N,0が順にデジタル変調され、0の変調データ、+Mの変調データ、−Nの変調データ、0の変調データが得られる。これらの入力タイミング情報変調信号S22は、OFDMシンボル部生成部23へ送られる。
OFDMシンボル生成部23は、先に生成された遅延済み入力データ変調信号S26と入力タイミング情報変調信号S22を、図4に示すようにそれぞれを所定のサブキャリアSC1,SC2に配置し、OFDM変調を行い、OFDMシンボル部データS23を生成する(図11(g))。生成方法は、実施例1と同様である。図11(g)のOFDMシンボル部データS23の欄は、上段に遅延済み入力データ変調信号用サブキャリアS1のデータ、下段を入力タイミング情報変調信号用サブキャリアSC2に配置したことが分かるように記載されている。これらのOFDMシンボル部データS23は、フレーム生成部25へ送られる。
一方、入力タイミング情報保持部27は、第1のデータとして‘0’を、次に‘0’を、続いて‘+M’、‘−N’、‘0’の順で遅延済み入力タイミング情報S27を出力する(図11(e))。ここで、第1のデータの‘0’は入力信号を所定数保持するためにNULLデータとして‘0’を出力していることに注意する必要がある。このような遅延済み入力タイミング情報S27は、可変長部信号生成部24へ送られる。
可変長部信号生成部24は、遅延済み入力タイミング情報S27よりデータシンボル中の可変長部データS24を生成する(図11(h))。可変長部データS24は、遅延済み入力タイミング情報S27により、データ長が可変となる。遅延済み入力タイミング情報S27が0の場合には、所定のデータ長tの信号となり、遅延済み入力タイミング情報S27が+Mの場合は、データ長がt+Mとなる。更に、遅延済み入力タイミング情報S27が−Nの場合は、データ長がt−Nとなる。なお、可変長部データS24はOFDM通信に無関係な信号であり、データ長に意味を持つため無変調信号として構わない。これらの可変長部データS24は、フレーム生成部25へ送られる。
フレーム生成部25は、OFDMシンボル部データS23と可変長部データS24を結合してデータシンボル10を生成すると共に、複数のデータシンボル10を結合し、その前方に更にプリアンブルシンボル2とパイロットシンボル3を結合し、送信信号S25Aを出力する。各シンボルの結合方法は実施例1と同様である。
フレーム生成部25が出力する送信信号例が図11(i)の送信信号S25Aの欄に示されている。本実施例2の送信信号S25Aと実施例1の送信信号S25の相違点は、パイロットシンボル直後にNULLの入力データS19の変調信号(即ち、変調データ)が追加されている点と、入力データS19の変調信号S26が入力タイミング情報S21の変調信号S22に対し1シンボル後方に配置されていることである。
(実施例2のOFDM受信動作例)
図12(a)〜(e)は、図1(b)のOFDM受信装置における実施例2のOFDM受信動作例を示す図であり、実施例1におけるOFDM受信動作例を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図1(b)のOFDM受信装置において、FFT時間窓信号生成部30は、受信信号S29におけるプリアンブルシンボルデータよりFFT時間窓タイミング信号S30を生成する。このFFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理される受信信号(即ち、受信データ)の位置を示すための信号となる。
本FFT時間窓タイミング信号S30は、先ずパイロットシンボル3に対する受信データの位置を示す。パイロットシンボル3のシンボル位置は、タイミングTM1となる。タイミングTM1のFFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理される。伝送路の推定等に使用される。
その後、OFDMシンボル(NULL)に対しては、タイミングTM2の位置でアサートされる。タイミングTM2はタイミングTM1より期間T経過した後のタイミングとなる。
続いて、受信信号S29におけるデータシンボル10(例えば、OFDMシンボルデータ1、2、3、4、5のうちのOFDMシンボルデータ1)に対するFFT時間窓タイミング信号S30として、タイミングTM3でアサートされる。タイミングTM3はタイミングTM2より期間T経過した後のタイミングとなる。
次に、OFDMシンボルデータ2に対するFFT時間窓タイミング信号S30として、タイミングTM4でアサートされるが、このタイミングTM4は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S32によるタイミング補正が実施される。タイミングTM4の直前で、OFDMシンボル(NULL)に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S32の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM4の直前に確定する。アサートタイミングTM4はアサートタイミングTM3より所定の期間T経過したタイミングに対し、OFDMシンボル(NULL)に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間0だけ補正される。ここでの補正値は0であるため、タイミングTM3とタイミングTM4の期間はTとなる。
更に、OFDMシンボルデータ3に対するFFT時間窓タイミング信号S30として、タイミングTM5でアサートされるが、このタイミングTM5は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S32によるタイミング補正が実施される。タイミングTM5の直前でOFDMシンボルデータ1に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S32の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM4の直前に確定する。アサートタイミングTM5はアサートタイミングTM4より所定の期間T経過したタイミングに対し、OFDMシンボルデータ1に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間+Mだけ補正される。ここでの補正値は+Mであるため、タイミングTM4とタイミングTM5の期間はT+Mとなる。
その後、OFDMシンボルデータ4に対するFFT時間窓タイミング信号S30として、タイミングTM6でアサートされるが、このタイミングTM6は後述するFFT時間窓タイミング補正信号S32によるタイミング補正が実施される。タイミングTM6の直前でOFDMシンボルデータ2に含まれるFFT時間窓タイミング補正信号S32の復調が完了し、OFDM時間窓のタイミングTM6の直前に確定する。アサートタイミングTM6は、アサートタイミングTM5より所定の期間T経過したタイミングに対し、OFDMシンボルデータ2に含まれるFFTタイミング補正信号値の時間−Nだけ補正される。ここでの補正値は−Nであるため、タイミングTM5とタイミングTM6の期間はT−Nとなる。この処理の様子が図12(b)に示されている。
出力データ復調部33における復調処理では、FFT処理信号S31を用いた復調処理が行われるが、処理タイミングは復調信号S33(例えば、復調データ1、2、3、4のうちの復調データ1)に対してはタイミングTM3が、復調データ2に対してはタイミングTM4が、復調データ3に対してはタイミングTM5が起点となるため、復調データ1と復調データ2の期間はT、復調データ2と復調データ3の期間はT+M、復調データ3と復調データ4の期間はT−NとOFDM送信装置側での入力データタイミングと同一となる。
以上より、OFDM送信装置では、入力データS19をOFDM変調する際、現入力データS19の入力タイミングと後続の入力データS19の入力タイミングの期間を検出し、これを入力タイミング情報S21として入力データS19と共に送信する。このような仕組みにより、OFDM送信装置に入力される入力データS19のタイミングをOFDM受信装置で完全に再現可能となる。
(実施例2の効果)
本実施例2は、実施例1と全く同様の効果を得ることが可能な他の構成例である。
本実施例2は、FFT時間窓タイミング信号アサートからFFT処理までの処理時間が長い場合を考慮した構成となっている。これに対して実施例1では、OFDM受信装置側のFFT処理が短い場合であり、可変長部12とガードインターバル11aの期間にFFT処理が終了している。
FFT処理は多くの演算量が必要となるため、演算時間を短縮する場合はFFT演算の並列処理等が必要になる。本実施例2の構成は、FFT処理が低速な場合を考慮し、送信信号S25Aを生成することで、受信装置側のFFT処理の処理速度、演算回路量等の点で負担を軽減する効果がある。
(実施例3の構成)
図13は、本発明の実施例3におけるOFDM受信装置の例を示す構成図であり、実施例1のOFDM送信装置を示す図1(b)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のOFDM受信装置では、実施例1のOFDM受信装置に対して、出力データ復調部33の前段に、位相回転補正手段(例えば、位相回転補正部)34とこの後段に出力タイミング補正手段(例えば、復調タイミング調整部)35が付加されている。
位相回転補正部34は、FFT処理部31から出力されるFFT処理信号S31と、タイミング情報復調部32から出力されるFFT時間窓タイミング補正信号S32とを入力し、位相回転補正済みFFT処理信号S34を復調タイミング調整部35へ出力する機能を有している。復調タイミング調整部35は、位相回転補正済みFFT処理信号S34と、FFT時間窓タイミング補正信号S32とを入力し、このFFT時間窓タイミング補正信号S32に応じて、位相回転補正済みFFT処理信号S34の出力タイミングを時間的に前方又は後方に調整した復調タイミング調整済みFFT処理信号S35を出力データ復調部33へ出力する機能を有している。これらの位相回転補正部34、及び復調タイミング調整部35は、ソフトウェア又はハードウェアにより構成されている。
その他の構成は、実施例1のOFDM受信装置と同様である。又、本実施例3では、図1(a)と同様のOFDM送信装置を備えている。
(実施例3のOFDM送信動作例)
図14(a)〜(f)は、図1(a)の実施例3におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図であり、実施例1におけるOFDM送信動作例を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図1(a)のOFDM送信装置において、図6(a)と同様に、入力データS19(例えば、データ1、2、3、4、5)が順に入力されると、入力データ変調部20では、データ1、2、3、4、5に対して順にデジタル変調を実施し、入力データ変調信号S20を出力する。よって、入力データ変調部20から、データ1に対してデータ1変調信号、データ2に対してデータ2変調信号、続いてデータ3変調信号、データ4変調信号、データ5変調信号が順に出力される(図14(b))。
入力データタイミング検出部21は、前段の入力データS19の入力開始のタイミングと現入力データS19との期間を検出し、所定の期間Tとの差分を演算し、入力タイミング情報S21を出力する(図14(c))。この入力データタイミング検出部21では、データ1入力開始時、前段のデータがないため0を出力する。データ2入力開始時、前段のデータ1の入力開始タイミングとデータ2の入力開始タイミングの期間を検出し、所定の期間Tとの差分を演算し、出力する。データ1の入力データの開始タイミングからデータ2の入力データの開始タイミングまでの期間はTであるため、0を出力する。同様にデータ3、データ4、データ5の入力時は、+M,−N,0を出力する。これらの入力タイミング情報S21は、入力タイミング情報変調部22及び可変長部信号生成部24へ送られる。
入力タイミング情報変調部22は、入力タイミング情報S21の更新と共に入力タイミング情報S21のデジタル変調を行い、入力タイミング情報変調信号S22を生成する(図14(d))。この入力タイミング情報変調部22において、0,0,+M,−N,0を順にデジタル変調し、0の変調信号、0の変調信号、+Mの変調信号、−Nの変調信号、0の変調信号が得られる。これらの入力タイミング情報変調信号S22は、OFDMシンボル部生成部23へ送られる。
OFDMシンボル部生成部23は、先に生成された入力データ変調信号S20と入力タイミング情報変調信号S22を、図4に示すようにそれぞれを所定のサブキャリアSC1,SC2に配置し、OFDM変調を行い、OFDMシンボル部データS23を生成する(図14(e))。図14(e)に示されるOFDMシンボル部データS23は、説明の都合上、上段を入力データ変調信号用サブキャリアSC1のデータ、下段を入力タイミング情報変調信号用サブキャリアSC2に配置したことが分かるように記載されている。これらのOFDMシンボル部データS23は、フレーム生成部25へ送られる。
可変長部信号生成部24は、入力タイミング情報S21よりデータシンボル中の可変長部データS24を生成するが、この可変長部データS24はデータシンボル間の期間を調整する目的で使用されるため、OFDM通信に無関係な信号である。ここでは、可変長部データS24を無変調信号として扱うため、常に0を出力することとする。この可変長部データS24は、フレーム生成部25へ送られる。
フレーム生成部25は、OFDMシンボル部データS23と可変長部データS24を結合してデータシンボル10(例えば、OFDMシンボルデータ1、2、3、・・・)を生成すると共に、複数のOFDMシンボルデータ1、2、3、・・・を結合し、その前方に更にプリアンブルシンボル2とパイロットシンボル3を結合し、送信信号S25を出力する。実施例1、2では、可変長部12のデータ長がデータシンボル長を決定していたが、本実施例3では、OFDMシンボル部データS23が生成されたタイミングでこれを送信信号S25として出力し、OFDMシンボル部データS23がない期間を可変長部12とする。このフレーム生成部25が出力する送信信号S25の例が、図14(f)に示されている。図14(f)の送信信号S25では、フレーム先頭にプリアンブルシンボル2、パイロットシンボル3、データシンボル10のデータが結合されるが、各入力データS19の期間はデータシンボル10の期間と一致する。
(実施例3のOFDM受信動作例)
図15(a)〜(g)は、図13の実施例3におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図であり、実施例1におけるOFDM受信動作例を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
受信信号S29が入力されると(図15(a))、FFT時間窓信号生成部30は、プリアンブルシンボルデータよりFFT時間窓タイミング信号S30を生成し(図15(b))、FFT処理部31へ出力する。FFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理される受信データの位置を示すための信号となる。
本FFT時間窓タイミング信号S30は、先ずパイロットシンボル3に対する受信データの位置を示す。パイロットシンボル3のシンボル位置はタイミングTM1となる。タイミングTM1のFFT時間窓タイミング信号S30は、FFT処理部31でFFT処理され、その後、伝送路の推定等に使用される。
その後、データシンボル10(例えば、OFDMシンボルデータ1、2、3、4、5、6のうちのOFDMシンボルデータ1)に対してはタイミングTM2の位置でアサートされる。タイミングTM2はタイミングTM1より期間T経過した後タイミングとなる。ここで、FFT時間窓タイミング信号S30は、OFDMシンボルデータの後半の位置より数サンプル前方でアサートされていることに注意が必要である。本受信方式では、後述するFFT時間窓タイミングS30が受信したOFDMシンボルに対して+M又は+Nの時間ずれる可能性があるため、そのずれが発生した場合もFFT時間窓タイミング信号S30がOFDMシンボルデータ内に収まるように、予めOFDMシンボルデータに対し、前方にアサートされるように配慮してあるためである。この配慮は、先のパイロットシンボル3の位置のFFT時間窓で実施されているものとする。
続いて、OFDMシンボルデータ2に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM3でアサートされる。タイミングTM3は、OFDMシンボルデータ1内のFFT時間窓タイミング補正信号S32のデータにより補正が実施されるが、補正値が0であるため、タイミングTM2より期間T経過した後タイミングとなる。
次に、OFDMシンボルデータ3に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM4でアサートされる。ここでもFFT時間窓補正値は0であるため、タイミングTM4はタイミングTM3より期間T経過した後のタイミングとなる。ここで、受信信号S29のOFDMシンボルデータ3は、先のOFDMシンボルデータ2に対し、期間T+M後に入力されるため、タイミングTM4のFFT時間窓タイミング信号S30とOFDMシンボルデータ3は、これまでのタイミングから+Mのずれが生じることとなる。
続いて、OFDMシンボルデータ4に対するFFT時間窓タイミング信号S30としてタイミングTM5でアサートされる。ここで、FFT時間窓補正値は+Mであるため、タイミングTM4はタイミングTM3より期間T+M経過した後のタイミングとなる。ここで、受信信号S29のOFDMシンボルデータ4は、先のOFDMシンボルデータ3に対し、期間T−N後に入力されるため、タイミングTM4のFFT時間窓タイミング信号S30とOFDMシンボルデータ4は、これまでのタイミングから−Nのずれが生じることとなる。
更に、OFDMシンボルデータ5に対するFFT時間窓タイミング信号S30として、タイミングTM6でアサートされる。ここで、FFT時間窓補正値は−Nであるため、タイミングTM5はタイミングTM4より期間T−N経過した後のタイミングとなる。ここで、受信信号S29のOFDMシンボルデータ5は、先のOFDMシンボルデータ4に対し、期間T後に入力されるため、タイミングTM5のFFT時間窓タイミング信号S30とOFDMシンボルデータ5は共に+M、−Nのずれが生じているため、OFDMシンボルデータとFFT時間窓タイミング信号S30のタイミングが一致することとなる。この処理の様子が図15(b)に示されている。
次に、FFT処理部31の動作を説明する。
FFT処理部31では、FFT時間窓タイミング信号S30が指し示す、受信信号S29のデータを入力し、以下のようなFFT演算を実施してFFT処理信号S31を出力する(図15(c))。
パイロットシンボル3の期間では、タイミングTM1の期間の受信信号S29を入力してFFT演算を実施する。OFDMシンボルデータ1では、タイミングTM2の期間の受信信号S29を入力してFFT演算を実施する。OFDMシンボルデータ2では、タイミングTM3の期間の受信信号S29を入力してFFT演算を実施する。OFDMシンボルデータ3では、タイミングTM4の期間の受信信号を入力してFFT演算を実施する。OFDMシンボルデータ4では、タイミングTM5の期間の受信信号S29を入力してFFT演算を実施する。OFDMシンボルデータ6では、タイミングTM6の期間の受信信号S29を入力してFFT演算を実施する。これらのFFT処理信号S31は、位相回転補正部34へ送られる。
位相回転補正部34では、FFT処理信号S31に対する補正処理を行うが、この補正はOFDMシンボルデータ3、OFDMシンボルデータ4のFFT時間窓タイミング信号S30のずれによる影響を補正するものである。OFDMシンボルデータ3及びOFDMシンボルデータ4では、受信信号S29の時間のずれによって、FFT時間窓タイミング信号S30とOFDMシンボルデータの時間位置がそれぞれ+M,−Nだけ誤差が生じている。OFDMシンボルデータとFFT時間窓タイミング信号S30の時間的位相がずれを起こした場合、以下の位相補正が必要になる。
位相回転補正部34での補正は、次式(1)の演算により実施され、位相回転補正済みFFT処理信号S34が出力される(図15(e))。
Figure 2009290280




式(1)の演算は、本実施例3のOFDM送信装置が送信タイミングを調整して出力した送信信号S25を、本実施例3のOFDM受信装置が受信した場合に、このOFDM受信装置はOFDMシンボルの送信タイミングを知らずにFFT時間窓タイミング信号S30を生成したことにより発生する位相回転を補正するための処理である。
この補正の動作を詳細に説明すると、図15において、OFDMシンボルデータ3はOFDMシンボルデータ2に対し期間T+M後に入力されている。これに対し、FFT時間窓タイミング信号S30においてはタイミングTM3とタイミングTM4は期間Tだけ離れているため、タイミングTM4のFFT時間窓タイミング信号S30は正規の位置に対し、時間−Mだけ前方にアサートされたことになる。
ここで、FFT時間窓タイミング信号S30が正規の位置に対して誤差が生じた場合の位相誤差について説明する。
周波数f、振幅a(f)のOFDM信号の1キャリアをFFT時間窓が正規の時間位置で観測した波形の式を次式(2)に示す。
Figure 2009290280
ここで、FFT時間窓が正規の時間位置からτ前方にずれた場合の波形は次式(3)で示される。
Figure 2009290280

従って、FFT時間窓タイミング信号S30が正規の位置に対し、τ前方に誤差が生じた場合の位相誤差は、次式(4)で示される。
Figure 2009290280
以上のように、FFT時間窓タイミング信号S30の時間誤差により位相誤差が発生する。又、位相誤差は式(4)からも分かるように、キャリア周波数に比例し、位相特性は1次傾斜として現れる。
図16は、周波数と位相ずれにおける1次傾斜の様子を示す図である。
OFDMシンボルデータ3の場合、FFT時間窓タイミング信号位置は正規の時間位置から時間Mだけ前方の位置となり、式(3)のτにMを代入した1次傾斜を発生する。位相回転補正部34では、式(1)のτにMを代入した補正が実施される。
同様に、OFDMシンボルデータ4おいては受信信号S29が−Nだけ遅れているため、FFT時間窓タイミング信号位置は正規の時間位置から時間Nだけ後方の位置となり、式(3)のτに−Nを代入した1次傾斜を発生する。位相回転補正部34では、式(1)のτに−Nを代入した補正が実施される。
OFDMシンボルデータ2、OFDMシンボルデータ5については、受信信号S29とFFT時間窓タイミング信号S30にずれがないため、式(1)のτに0を代入した補正が実施される。この処理の様子が図15(e)に示されている。位相回転補正部34から出力された位相回転補正済みFFT処理信号S34は、復調タイミング調整部35へ送られる。
復調タイミング調整部35は、タイミング情報復調部32から与えられるFFT時間窓タイミング補正信号S32に応じて、位相回転補正済みFFT処理信号S34の出力タイミングを調整し、復調タイミング調整済みFFT処理信号S35(図15(f))を出力する機能を持つ。この復調タイミング調整部35において、FFT処理信号S31(例えば、FFT処理信号1、2、3、4、5、・・・のうちのFFT処理信号1)は、FFT時間窓タイミング補正信号S32が0であるため、規定の時間Sだけ遅延させる。FFT処理信号2はFFT時間窓タイミング補正信号S32が0であるため、規定の時間Sだけ遅延させる。FFT処理信号3はFFT時間窓タイミング補正信号S32が+Mであるため、規定の時間Sと補正時間+Mだけ遅延させる。FFT処理信号4はFFT時間窓タイミング補正信号S32が−Nであるため、規定の時間Sと補正時間−Nだけ遅延させる。このような復調タイミング調整済みFFT処理信号S35は、出力データ復調部33へ送られる。
出力データ復調部33では、復調タイミング補正済みFFT処理信号S35を用いてデジタル復調を行い、復調信号S33(例えば、復調データ1、2、3、4、・・・)を出力する(図15(g))。
ここで、受信信号復調手順の途中の時間について説明する。
先ず、FFT時間窓タイミング信号S30のアサートタイミングは、OFDMシンボルデータ1のタイミングTM2を0とすると、OFDMシンボルデータ2のタイミングTM3はT、OFDMシンボルデータ3のタイミングTM4は2T、OFDMシンボルデータ4のタイミングTM5は3T+M、OFDMシンボルデータ5のタイミングTM6は4T+M−N、OFDMシンボルデータ6のタイミングTM7は5T+M−Nとなる。
次に、FFT処理部31から出力されるFFT処理信号S31(例えば、FFT処理信号1、2、3、4、5、6)については、FFT処理信号1のデータの出力開始タイミングを0とすると、FFT処理信号2のデータの出力開始タイミングはT、FFT処理信号3のデータの出力開始タイミングは2T、FFT処理信号4のデータの出力開始タイミングは3T+M、FFT処理信号5のデータの出力開始タイミングは4T+M−N、FFT処理信号6のデータの出力開始タイミングは5T+M−Nとなる。この処理の様子が図15(f)に示されている。
次に、位相回転補正部34の出力は、時間調整が実施されないのでFFT処理部31の出力に追従して、0,T,2T,3T+M,4T+M−N,5T+M−Nとなる。そして、復調タイミング調整部35は、タイミング調整のための所定の時間をSとしたとき、先の位相回転補正部34の出力を基準に考えると、S,T+S,2T+S+M,3T+S+M−N,4T+S+M−Nとなる。
次に、復調タイミング調整部35の出力では、デジタル復調に時間Fが必要だとすると、S+F,T+S+F,2T+S+M+F,3T+S+M−N+F,4T+S+M−N+Fとなる。
ここで、復調タイミング調整部35の出力の各データの間隔を考えてみると、復調信号S33における復調データ1と復調データ2の間隔はT、復調データ2と復調データ3の間隔はT+M、復調データ3と復調データ4の間隔はT−N、復調データ4と復調データ5の間隔はTとなる。この間隔は、OFDM送信装置の入力データS19の期間と一致する。
(実施例3の効果)
本実施例3のOFDM送信装置、及びOFDM受信装置によれば、実施例1、2の場合と同様な効果が得られる。
更に、実施例1、2では、入力データS19を変調する際、後段に続くデータの入力開始を待ち、この期間を入力タイミング情報S21とし、データを処理する必要があり、送信処理遅延が多く必要であったが、本実施例3では、前段の入力データS19との期間をデータとして変調するため、送信処理を入力データS19が入力開始した段階で開始できるため、送信遅延を短縮することができる。
実施例1、2、3で生成した入力タイミング情報S21は現在の入力データS19と後続の入力データS19の期間、又は、先行する送信データと現在の送信データの期間を検出し、これを規定の時間Tで減算することで生成し、これをOFDMデータシンボル10のタイミング情報として伝送するが、OFDM受信装置において送信タイミングデータの復調に誤りが発生するケースも想定される。もしOFDM受信装置で入力タイミング情報に誤りが発生した場合、タイミングを復旧する手段がないため、一度誤りが発生すると、通信ができなくなるという不都合があった。
そこで、このような不都合を解消するために、本実施例4では、生成する入力データタイミング情報を送信開始時点からの時間データ(タイマ値)とする。OFDM受信装置においては入力データタイミング情報を復調し、これをOFDM受信装置内のタイマ値と比較することで、受信したOFDMシンボルの位相回転補正と次のOFDMシンボルのFFT時間窓位置を制御する。
このような構成を採用することにより、入力データタイミング情報の復調に誤りが発生した場合においても、誤りが発生したOFDMシンボルのデータ復調では誤りが発生するが、次のOFDMシンボルの送信タイミングデータの復調に誤りがなければ、正しいFFT時間窓位置を回復することができ、データの復調が可能となる。以下、本実施例4の具体的な構成、動作、及び効果を説明する。
(実施例4の構成)
本実施例4のOFDM送信装置は、実施例1を示す図1(a)において、入力データタイミング検出部21に代えて、これとは内部構成の異なる入力データタイミング検出部21Bが設けられ、その他の構成は実施例1と同様である。更に、本実施例4のOFDM受信装置は、実施例3を示す図13の構成と同様である。
図17は、本発明の実施例4を示すOFDM送信装置における入力データタイミング検出部21Bの内部構成図である。
この入力データタイミング検出部21Bは、入力データS19を入力してタイマ制御信号S21aを出力する入力データ検出部21aを有し、この出力側に、タイマ21bが接続されている。タイマ21bは、タイマ制御信号S21aに基づいてタイマ動作を行い、タイマ値S21bを出力する機能を有し、この出力側と入力データ検出部21aの出力側とに、タイマ出力制御部21cが接続されている。タイマ出力制御部21cは、タイマ制御信号S21aとタイマ値S21bを入力し、送信データの先頭のタイミングでタイマ値(即ち、入力タイミング情報)S21Bを出力し、その後ホールド(保持)する機能を持つ。
図18は、本発明の実施例4を示す図13のOFDM受信装置におけるタイミング情報復調部32の内部構成図である。
タイミング情報復調部32は、FFT処理部31から出力されるFFT処理信号S31を入力してタイマ制御信号S32aを出力する受信データ検出部32aと、この受信データ検出部32aの出力側に接続され、タイマ制御信号S32aに基づきタイマ動作を行ってタイマ値S32bを出力するタイマ32bとを有している。受信データ検出部32aから出力されるタイマ制御信号S32aは、タイマ32bを0リセットし、タイマ動作の開始を指示し、又、制御信号発行時のタイマ値S32bの表示を指示する第1の機能と、制御信号発行時のタイマ値S32bの表示を指示する第2の機能とを有している。即ち、タイマ制御信号S32aは、第1番目の受信信号S29が到来すると、タイマ32bを0リセットし、タイマ動作の開始を指示し、又、制御信号発行時のタイマ値S32bの表示を指示し、第2番目以降の受信信号S29の到来時には、制御信号発行時のタイマ値S32bの表示を指示する機能を有している。
更に、このタイミング情報復調部32には、入力タイミング情報復調回路32cが設けられている。入力タイミング情報復調回路32cは、FFT処理信号S31より所定のサブキャリアに対してデジタル復調を実施し、入力タイミング情報S32cを出力する回路である。この入力タイミング情報復調回路32c及びタイマ32bの出力側には、タイミング情報演算手段(例えば、演算回路32d及びリミッタ回路32e)が接続されている。演算回路32dは、FFT処理信号S31の到来のタイミングでタイマ値S32bと復調した入力タイミング情報S32cとに基づき、入力データタイミングタイマ値の演算(=入力タイミング情報32c−タイマ値S32b)を行い、演算値S32dをリミッタ回路32eへ出力する回路である。リミッタ回路32eは、演算値S32dが−L〜+Lの範囲を超えた場合に−Lと+Lの近い方向に制限をかける回路であり、所定範囲内にある最終的な演算値であるFFT時間窓タイミング補正信号S32を出力する機能を有している。
(実施例4のOFDM送信動作例)
図19(a)〜(f)は、図17の入力データタイミング検出部21Bを有する実施例4におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図であり、実施例3におけるOFDM送信動作例を示す図14中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図1(a)のOFDM送信装置において、図14(a)と同様に、入力データS19(例えば、データ1、2、3、4)の時間間隔が期間T,T+M,T−N,Tの順でデータ1、2、3、4が入力されると(図19(a))、実施例3とほぼ同様の送信動作が行われるが、入力タイミング情報S21Bに関する部分だけが実施例3と異なる。
実施例3の入力データタイミング検出部21では、先の入力データS19と現在の入力データS19の入力タイミングを所定の期間Tと比較し、その差分値を入力タイミング情報S21としている。これに対し、本実施例4の入力データタイミング検出部21Bでは、入力データ検出部21a、タイマ21b及びタイマ出力制御部21cの働きにより、入力データS19がデータ1の場合に入力タイミング情報S21Bを0とし、データ2が入力されたタイミングをT、データ3が入力されたタイミングを2T+Mというように、先頭のデータが入力された時点からのタイミングデータを入力タイミング情報S21Bとしている。
(実施例4のOFDM受信動作例)
図20(a)〜(i)は、図18のタイミング情報復調部32を有する実施例4におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図であり、実施例3におけるOFDM受信動作例を示す図15中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の受信動作が実施例3と異なる点は、タイミング情報復調部32のみであるため、このタイミング情報復調部32の動作を中心に説明する。
FFT処理信号S31(例えば、FFT処理信号1、2、3、4、5)が順にタイミング情報復調部32に入力されると、受信データ検出部32aを介して、タイマ32bから出力されるタイマ値S32bは、最初のFFT処理信号1が入力された時点で0にリセットされる。その後はFFT処理データ2、・・・が入力された時点で、入力された時点でのタイマ値S32bが表示される。FFT処理信号2が入力された時点でTとなり、FFT処理信号3が入力された時点で2Tとなり、FFT処理信号4が入力された時点で3T+Mとなり、FFT処理信号5が入力された時点で4T+M−Nと続く。この動作が図20(e)に示されている。
これに対し、入力タイミング情報復調回路32cから出力される入力タイミング情報S32cである入力タイミング情報復調結果は、FFT処理信号1からは0が復調される。その後、FFT処理信号2、3と続けて復調が行われ、T,2T+M,3T+M−N,4T+M−Nの順で復調される。
次に、演算回路32dにおいて、入力タイミング情報S32cである入力タイミング情報復調結果とタイマ値S32bとにより、リミッタ回路32eを介して、FFT時間窓タイミング補正信号S32が以下の演算により算出される。
FFT時間窓タイミング補正信号S32
=入力タイミング情報復調結果(S32c)−タイマ値S32b
但し、演算値S32dは、−L〜+Lを超える場合は−L、+Lに近い値とする。このように算出されたFFT時間窓タイミング補正信号S32の値は、実施例3と同一であり、このFFT時間窓タイミング補正信号S32により、FFT時間窓タイミング信号S30が補正される。
図21(a)〜(i)は、本発明の実施例4のOFDM受信装置において入力タイミング情報に誤りがある場合(即ち、タイマ値誤りのケース)の受信動作例を示す図である。この図21(a)〜(i)では、図20においてOFDMシンボルデータ2で入力タイミング情報復調結果がTと復調される部分が、T+Eと誤って復調された場合の動作が示されている。
以下に誤りがない場合との違いについて、図21(a)〜(i)を用いて、入力タイミング情報に誤りがある場合の動作を説明する。
図21(a)の受信信号S29中のOFDMシンボルデータ2において入力タイミング復調結果がT+Eと復調され、演算回路32dにより、その時点でのタイマ値Tとの減算が行われ、FFT時間窓タイミング補正信号S32が+Eとなる。
次に、受信信号S29中のOFDMシンボルデータ3のFFT時間窓タイミング信号S30(タイミングTM4)は、先のFFT時間窓タイミング信号S30(タイミングTM3)に対し、期間T+Eのタイミングでアサートされることになる。OFDMシンボルデータ3は実際は期間T+Mで受信されているため、FFT時間窓タイミング信号S30は本来のタイミングに対しE−Mの期間遅れてアサートされることとなる。この詳細を図22(a)〜(j)に示す。
図22(a)〜(j)は、本発明の実施例4の入力タイミング情報復調に誤りなしの場合のFFT時間窓タイミング信号S30と入力タイミング情報復調に誤りがある場合でのFFT時間窓タイミング信号S30を示す図である。
入力タイミング情報復調に誤りがない場合は、タイミングTM2とタイミングTM3の期間はTであるが、OFDMシンボルデータ2とOFDMシンボルデータ3の間隔はT+Mであるため、タイミングTM3はOFDMシンボルデータに対し、時間M前方でアサートされることになる。この誤差はOFDMシンボルデータ3をFFT処理した場合に時間Mのずれによる1次傾斜が発生するが、時間MのずれをOFDMシンボルデータ3の復調時に検出し、位相回転補正部34の位相回転補正により、修正することができる。
次に、誤りのある場合は、OFDMシンボルデータ2内の入力タイミング復調結果がT+Eとなり、FFTタイミング補正値は+Eとなり、タイミングTM’は+Eの遅延補正となるため、タイミングTM2’とタイミングTM3’の期間はT+Eとなる。ここで、OFDMシンボルデータ2については、FFT時間窓タイミング信号S30が+Eの時間ずれていると判断するため、+Eのずれがあったとみなし、位相回転補正部34による位相回転補正が実施されることとなり、OFDMシンボルデータ2については正しく復調できない現象が発生する。
次に、OFDMシンボルデータ3に対するFFT時間窓タイミング信号S30について考えてみる。OFDMシンボルデータ2とOFDMシンボルデータ3の期間はT+Mであるが、タイミングTM2’とタイミングTM3’の期間はT+Eとなるため、FFT時間窓タイミング信号S30のずれはT+E−(T+M)となり、E−Mのずれが生じる。OFDMシンボルデータ3の入力タイミング情報復調値が正しく2T+M復調できたとすると、FFT時間窓タイミング補正値は+M−Eとなる。OFDMシンボルデータ4においてはFFT時間窓タイミング補正値が+M−Eとなるため、タイミングTM3’とタイミングTM4’の期間はT+M−Eとなる。
更に、OFDMシンボルデータ4に対するFFT時間窓タイミング信号S30について考えてみる。OFDMシンボルデータ3とOFDMシンボルデータ4の期間はT−Nであるが、タイミングTM3’とタイミングTM4’の期間はT+M−Eとなるため、FFT時間窓タイミング信号S30のずれは+M−N−(+E+M−E)=−Nとなり、−Nのずれが生じる。OFDMシンボルデータ4の入力タイミング情報復調値が正しく3T+M−N復調できたとすると、FFT時間窓タイミング補正値は−Nとなる。ここで、OFDMシンボルデータ2の入力タイミング復調に誤りが発生した場合でも復帰可能であることが分かる。
図18のリミッタ回路32eでは、補正値に上限/下限値を持たせる仕組みとなっているが、これは復調誤りが発生した場合に補正値が想定以上の値にならないように制限をかけることを目的としている。本構成のシステムを利用する場合において、入力データS19は音声、映像等、ほぼ一定の周期でデータが入力される。その場合、音声データ、映像データの入力タイミングは一定のサンプリング精度を持つため、補正値の制限値はサンプリング精度のワースト値を設定するとよい。
(実施例4の効果)
実施例1、2、3では、入力タイミング情報S21に誤りが発生した場合、誤りが発生した段階でFFT時間窓タイミング信号S30がずれ、このずれを回復することができなかったが、本実施例4では、入力タイミング情報S21Bの伝送に誤りが発生した場合においても、後続のOFDMシンボルデータの入力タイミング情報S21Bに誤りが発生しなければ、FFT時間窓タイミング信号S30のタイミングを回復し、FFT時間窓タイミング信号S30を復帰することができる。
但し、入力タイミング情報S21Bの伝送に誤りが発生した場合においては、FFT処理信号S31に対し正しい位相回転補正ができなくなるため、復調データ誤りが発生する。しかし、入力タイミング情報S21Bの復調が回復すれば、後段のデータを正しく復調することが可能である。この際、送信タイミング情報の伝送に誤りの幅を−L〜+Lで抑え、この制限値を送信の際に考えられる変動幅を設定することで、FFT時間窓タイミング信号S30をシンボルに跨って調整することがないようにし、入力タイミング情報S21Bの復調誤りの影響を抑えることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1〜4に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。例えば、実施例4では、入力タイミング情報S21Bとしてタイマ値S21bを送信しているが、タイマ値S21bは無限のビット数を持つ必要はなく、リミッタ値Lに対して十分大きな値であれば実現可能である。例えば、リミッタ値Lが5の場合、入力タイミング情報S32cの連続エラー回数をN回まで許容することを想定する場合、L*N*2以上のタイマ32bを持つことで、−L*Nから+L*Nまでの誤差を累積して調整することが可能である。
本発明の実施例1におけるOFDM送受信装置の例を示す構成図である。 本発明の実施例におけるOFDM方式を用いた送信信号のフレームフォーマットを示す図である。 入力タイミング情報生成を示す図である。 入力データ変調信号と入力タイミング情報変調信号のサブキャリアマッピングを示す図である。 FFT時間窓タイミング補正信号を用いてFFT時間窓タイミング信号を補正する例を示す図である。 図1(a)の実施例1におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図である。 OFDM変調の概要を示す図である。 ガードインターバルの付加処理を示す図である。 図1(b)の実施例1におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図である。 本発明の実施例2におけるOFDM送信装置の例を示す構成図である。 図10の実施例2におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図である。 図1(b)のOFDM受信装置における実施例2のOFDM受信動作例を示す図である。 本発明の実施例3におけるOFDM受信装置の例を示す構成図である。 図1(a)の実施例3におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図である。 図13の実施例3におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図である。 周波数と位相ずれにおける1次傾斜の様子を示す図である。 本発明の実施例4を示すOFDM送信装置における入力データタイミング検出部21Bの内部構成図である。 本発明の実施例4を示す図13のOFDM受信装置におけるタイミング情報復調部32の内部構成図である。 図17の入力データタイミング検出部21Bを有する実施例4におけるOFDM送信装置のOFDM送信動作例を示す図である。 図18のタイミング情報復調部32を有する実施例4におけるOFDM受信装置のOFDM受信動作例を示す図である。 本発明の本実施例4のOFDM受信装置において入力タイミング情報に誤りがある場合(即ち、タイマ値誤りのケース)の受信動作例を示す図である。 本発明の実施例4の入力タイミング情報復調に誤りなしの場合のFFT時間窓タイミング信号と入力タイミング情報復調に誤りがある場合でのFFT時間窓タイミング信号を示す図である。
符号の説明
20 入力データ変調部
21,21B 入力データタイミング検出部
21b,32b タイマ
22 入力タイミング情報変調部
23 OFDMシンボル部生成部
24 可変長部信号生成部
25 フレーム生成部
26 変調信号保持部
27 入力タイミング情報保持部
30 FFT時間窓信号生成部
31 FFT処理部
32 タイミング情報復調部
32d 演算回路
32e リミッタ回路
33 出力データ復調部
34 位相回転補正部
35 復調タイミング調整部

Claims (11)

  1. 固定長からなるOFDM信号のOFDMシンボル部と可変長のその他の可変長部とからなるシンボル構成で、データを送信するOFDM送信装置であって、
    外部から入力される入力データをデジタル変調する入力データ変調手段と、
    前記入力データの入力タイミングを検出する入力データタイミング検出手段と、
    前記入力データタイミング検出手段の出力データをデジタル変調する入力タイミングデータ変調手段と、
    前記入力データ変調手段の出力データと、前記入力タイミングデータ変調手段の出力データと、をそれぞれ所定のサブキャリアに振り分けて配置した前記OFDM信号を生成するOFDMシンボル部生成手段と、
    前記入力データの入力タイミングに合わせて前記可変長部の信号又は無変調信号を生成する可変長部信号生成手段と、
    を有することを特徴とするOFDM送信装置。
  2. 請求項1記載のOFDM送信装置は、更に、
    前記入力データ又は前記入力データ変調手段の出力データを1つ以上の所定数だけ保持しておく第1のデータ保持手段と、前記可変長部信号生成手段の前段に設けられ、前記入力タイミング検出手段の出力データを1つ以上の所定数だけ保持しておく第2のデータ保持手段と、を有し、
    前記入力データの送信を所定数のシンボルだけ遅延して実行することを特徴とするOFDM送信装置。
  3. 固定長からなるOFDMシンボル部と可変長のその他の可変長部とからなるシンボル構成で送信されたOFDM信号を受信し、前記受信信号中のプリアンブル信号から所定周期のFFT時間窓タイミング信号を生成するFFT時間窓信号生成手段と、
    前記FFT時間窓タイミング信号に基づいて、前記受信信号をFFT処理するFFT処理手段と、
    前記FFT処理手段の出力データをデジタル復調し、外部に復調データを出力する出力データ復調手段と、
    前記FFT処理手段の出力データから所定サブキャリアに配置されたタイミング情報を抽出し、前記タイミング情報をデジタル復調するタイミング情報復調手段と、
    を有するOFDM受信装置であって、
    前記FFT時間窓信号生成手段は、前記デジタル復調したタイミング情報に基づき、FFT時間窓のタイミング位置を補正して受信シンボルに対する前記FFT時間窓タイミング信号を生成することを特徴とするOFDM受信装置。
  4. 請求項3記載のOFDM受信装置は、更に、
    前記デジタル復調したタイミング情報を1つ以上の所定数だけ保持するタイミング情報保持手段を有し、
    前記FFT時間窓信号生成手段は、前記保持しておいたタイミング情報に基づき前記FFT時間窓のタイミング位置を補正して、所定数後の受信シンボルに対する前記FFT時間窓タイミング信号を生成することを特徴とするOFDM受信装置。
  5. 請求項3記載のOFDM受信装置は、更に、
    前記デジタル復調したタイミング情報に基づき、前記FFT処理手段のタイミングずれにより発生した出力データの位相回転を補正する位相回転補正手段を有することを特徴とするOFDM受信装置。
  6. 請求項3又は4記載のOFDM受信装置は、更に、
    前記デジタル復調したタイミング情報に基づき、当該受信シンボル又は所定数後の受信シンボルから復調された前記出力データ復調手段の出力タイミングを所定時間だけ補正する出力タイミング補正手段を有することを特徴とするOFDM受信装置。
  7. 前記OFDMシンボル部生成手段において、前記入力タイミングデータ変調手段の出力が配置される前記サブキャリアはサブキャリアデータの回転の影響を考慮しDC近傍の低い周波数に割り当てることを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  8. 前記入力データタイミング検出手段は、第1番目の前記入力データからの時間を計測するタイマを有し、前記入力データの入力タイミングを検出した際に、前記タイマの計測データを出力データとすることを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  9. 前記タイミング情報復調手段は、前記FFT処理手段の出力データにおける第1番目の受信データからの時間を計測するタイマと、前記タイマの計測データと前記タイミング情報復調手段の出力データとの差分を演算するタイミング情報演算手段とを有し、
    前記FFT時間窓信号生成手段は、前記タイミング情報演算手段の出力データに基づいて前記FFT時間窓タイミング信号を生成することを特徴とする請求項3記載のOFDM受信装置。
  10. 前記タイミング情報復調手段は、前記FFT処理手段の出力データにおける第1番目の受信データからの時間を計測するタイマと、前記タイマの計測データと前記タイミング情報復調手段の出力データとの差分を演算するタイミング情報演算手段とを有し、
    前記位相回転補正手段は、前記タイミング情報演算手段の出力データに基づいて前記位相回転の補正を行うことを特徴とする請求項5記載のOFDM受信装置。
  11. 前記タイミング情報演算手段は、出力データが所定範囲を越えないように演算結果を所定範囲内に制限して演算することを特徴とする請求項9又は10記載のOFDM受信装置。
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