JP2009284190A - 画像読み取り装置および画像読み取りシステム - Google Patents

画像読み取り装置および画像読み取りシステム Download PDF

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彰一 重広
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Abstract

【課題】画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力する。
【解決手段】原稿の画像を読み取るラインイメージセンサ10と、所定ラインごとの画像データを副走査方向の所定長さに相当する分だけ一時格納する第1画像バッファメモリ11と、第1画像バッファメモリ11に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出するCPU12と、その検出データに基づいて、画像データの傾きを補正するとともに、画像データのうち原稿の画像が含まれる領域のみを抽出するASIC13と、ASIC13により処理された画像データをPC2へ転送するまでの間、一時格納する第2画像バッファメモリ14とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿画像を読み取って入力するための画像読み取り装置および画像読み取りシステムに関する。
オートシートフィーダにより読み取り装置へ複数の原稿を連続的に供給し、読み取らせる場合、原稿が読み取り装置に対して斜めに供給されることがある。この場合、読み取られた画像データに含まれる原稿画像部分が傾いた状態となっているので、この原稿画像部分を傾いていない状態へと補正する必要がある。従来、この傾き補正は、画像データに含まれる原稿画像のエッジ(輪郭)を抽出することにより、その傾きを補正したり、例えば、(特許文献1)に記載のように画像情報中に存在する水平方向の特徴を抽出し、その特徴から画像情報の傾きを自動的に検出し、検出した傾きを補正する値を元に画像情報を読み取ったりしている。
ところが、上記従来の方法は、原稿画像のエッジが明確であったり、原稿画像に特徴があったりする場合のみ利用することが可能であり、読み取る原稿が、読み取り装置の原稿読み取り部の背後の色とあまり差異がない場合や、画像に特徴がない場合には、原稿の傾きを抽出することができない。
そこで、本出願人は、(特許文献2)に記載のように、画像読み取り装置により読み取った原稿画像を含む多値画像データをコンピュータに入力し、このコンピュータ上で、多値画像データの輪郭強調処理を行い、輪郭強調処理後の多値画像データを2値化し、2値化後の画像データの傾きを検出し、検出された原稿画像領域の傾きに基づいて2値化後の画像データから原稿画像領域の傾きを補正し、傾き補正後の画像データの縦方向および横方向それぞれのヒストグラムに基づいて原稿画像領域を検出する画像入力システムを提案している。
しかしながら、このように画像読み取り装置により読み取った多値画像データを汎用のコンピュータ上で処理すると、画像読み取り装置により読み取ったデータ量が非常に大きくなるため、コンピュータ上での演算処理に非常に時間が掛かってしまう。そこで、例えば(特許文献3)に記載のように、画像データの処理をコンピュータ上ではなく画像読み取り装置側で行えば、高速処理を行うことが可能であると考えられる。
特開平2−199959号公報 特開2007−189577号公報 特開2003−219085号公報(段落0036)
ところが、多値画像データのデータ量は莫大なものであるため、演算処理のために大容量のメモリを画像読み取り装置に搭載することになる。このような大容量のメモリは非常に高価であるため、画像読み取り装置に搭載するとコスト高の要因となってしまう。
そこで、本発明においては、画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、画像読み取り装置上で原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力することが可能な画像読み取り装置および画像読み取りシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取るラインイメージセンサと、原稿またはラインイメージセンサを副走査方向に移動しながらラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データを副走査方向の所定長さに相当する分だけ一時格納する第1のバッファ手段と、第1のバッファ手段に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出する画像解析手段と、この画像解析手段により検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいて、第1のバッファ手段に格納された画像データの傾きを補正するとともに、画像データのうち原稿の画像が含まれる領域のみを抽出する画像処理手段と、この画像処理手段により処理された画像データをホストコンピュータへ転送するまでの間、一時格納する第2のバッファ手段とを有し、第1のバッファ手段は、画像解析手段による原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅の検出後、画像処理手段により処理され、第2のバッファ手段に格納された画像データの領域に、ラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データが上書きされるものであることを特徴とする。
本発明によれば、画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、画像読み取り装置上で原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力することが可能となる。
本願の第1の発明は、原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取るラインイメージセンサと、原稿またはラインイメージセンサを副走査方向に移動しながらラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データを副走査方向の所定長さに相当する分だけ一時格納する第1のバッファ手段と、第1のバッファ手段に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出する画像解析手段と、この画像解析手段により検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいて、第1のバッファ手段に格納された画像データの傾きを補正するとともに、画像データのうち原稿の画像が含まれる領域のみを抽出する画像処理手段と、この画像処理手段により処理された画像データをホストコンピュータへ転送するまでの間、一時格納する第2のバッファ手段とを有し、第1のバッファ手段は、画像解析手段による原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅の検出後、画像処理手段により処理され、第2のバッファ手段に格納された画像データの領域に、ラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データが上書きされるものであることを特徴とする画像読み取り装置である。本発明によれば、原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出し、この検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいてラインイメージセンサにより読み取った画像データの傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出しながら順次ホストコンピュータへ転送することができるので、画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、画像読み取り装置上で原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力することが可能となる。
本願の第2の発明は、上記画像解析手段が、第1のバッファ手段に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データの主走査方向の全画素の各位置(以下、「x座標」と称す。)に対して、副走査方向の画素の変化点の原稿の先端からの位置(以下、「y座標」と称す。)を検出し、変化点が検出された範囲を複数の区間に分割し、それぞれの区間の角度を算出し、角度が略同一である区間が所定区間数以上連続した場合、この略同一の角度の平均値を原稿の画像の一端辺の角度とするものである画像読み取り装置である。本発明によれば、原稿の画像の一端辺を複数の区間に分割してその角度を検出するので、原稿の画像の一端辺の一部が脱落していたり、荒れたりしている場合であっても、より正確に原稿画像領域の傾きを補正することができる。
本願の第3の発明は、上記画像処理手段が、角度が略同一である区間が所定区間数以上連続しなかった場合、画像データの処理を行わずに画像データを第2のバッファ手段へ格納するものである画像読み取り装置である。本発明によれば、原稿の画像の一端辺の一部が脱落していたり、荒れたりして、原稿の画像の一端辺から角度を検出することができない場合に、画像データの処理を行わずにその画像データをそのままホストコンピュータへ転送するので、画像読み取り装置により傾きが誤補正されたり、原稿画像領域が誤抽出されたりするのを防止することができる。
本願の第4の発明は、上記画像解析手段が、y座標のすべてに対して主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点のx座標を検出し、主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの角度を算出し、この算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角の場合、検出した主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点の間の距離を原稿の画像の一端辺の幅とするものである画像読み取り装置である。本発明によれば、原稿が角折れなどしておらず、原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角の場合にのみ原稿画像領域を抽出することができる。
本願の第5の発明は、画像処理手段が、算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角でない場合、画像データの処理を行わずに画像データを第2のバッファ手段へ格納するものである画像読み取り装置である。本発明によれば、検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角でない場合に、原稿が角折れなどしていると判断し、画像データの処理を行わずにその画像データをそのままホストコンピュータへ転送するので、画像読み取り装置により原稿画像領域が誤抽出されたりするのを防止することができる。
本願の第6の発明は、上記いずれかに記載の画像読み取り装置と、この画像読み取り装置が接続されるホストコンピュータとからなる画像読み取りシステムである。本発明によれば、原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出し、この検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいてラインイメージセンサにより読み取った画像データの傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出しながら順次ホストコンピュータへ転送することができるので、画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、画像読み取り装置上で原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力することが可能となる。
本願の第7の発明は、上記第3の発明または第5の発明である画像読み取り装置と、この画像読み取り装置が接続されるホストコンピュータとからなり、ホストコンピュータは、画像データの処理が行われずに画像データが転送された場合に、画像データの処理を当該ホストコンピュータ上で行うものであることを特徴とする画像読み取りシステムである。本発明によれば、画像データの処理が行われずにその画像データがそのままホストコンピュータへ転送された場合に、大容量のメモリを搭載しているホストコンピュータ上で、原稿画像データから角度および幅を検出し、画像データを処理することで、確実に原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における画像読み取りシステムの構成図である。図1において、本発明の実施の形態における画像読み取りシステムは、画像読み取り装置としてのスキャナ1と、このスキャナ1が接続されるホストコンピュータとしてのパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す。)2とから構成される。
スキャナ1は、フルカラーで原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取るラインイメージセンサ10と、ラインイメージセンサ10により読み取った画像データを一時格納する第1のバッファ手段としての第1画像バッファメモリ11と、原稿画像の一端辺の位置、角度および幅を検出する画像解析手段としてのCPU(Central Processing Unit)12と、画像データの傾きを補正(以下、「デスキュ」と称す。)するとともに、画像データのうち原稿の画像が含まれる領域のみを抽出(以下、「クロップ」と称す。)する画像処理手段としてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)13と、ASIC13により処理された画像データをPC2へ転送するまでの間、一時格納する第2画像バッファメモリ14とを有する。
ラインイメージセンサ10は、光学縮小方式のCCD(Charge Coupled Device)や密着センサ方式のCIS(Contact Image Sensor)などの一般的な固体撮像素子により構成されたものである。また、図示しないが、ラインイメージセンサ10に対向して黒色に着色された読み取り台が配置されている。読み取り台が黒色に着色されているのは、読み取り原稿が、一般的に白色原稿である場合が多いので、この白色原稿と背景色との差異が出るようにするためである。
なお、スキャナ1がフラットベッド型の場合には、透明な原稿台上に原稿が固定されるので、ラインイメージセンサ10が副走査方向に移動しながら、原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取る。また、スキャナ1がシートフィード型の場合には、ラインイメージセンサ10が固定されているので、原稿を搬送ローラにより副走査方向に移動させながらラインイメージセンサ10が原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取る。なお、本実施の形態におけるラインイメージセンサ10では、主走査方向に1ライン単位で読み取るが、複数ライン単位、例えば3ライン単位で読み取る構成とすることも可能である。
第1画像バッファメモリ11は、このように原稿またはラインイメージセンサ10を副走査方向に移動しながら、ラインイメージセンサ10により読み取った1ラインごとの画像データを、副走査方向の所定長さに相当する分だけ一時格納するものである。
図2は第1画像バッファメモリに格納される画像データの副走査方向の所定長さを示す説明図である。第1画像バッファメモリ11は、例えば図2に示すように、副走査方向の所定長さとして原稿画像Fの先端の50mmに相当するライン分のデータを格納する容量とする。
例えば、ラインイメージセンサ10により読み取る主走査方向の幅が302mm、ラインイメージセンサ10の読み取り解像度が600dpi×600dpiの場合、主走査方向の画素数は302÷25.4×600=7133ドット、副走査方向の長さ(ライン数)は50/25.4×600=1181ラインなので、第1画像バッファメモリ11の容量は、7133ドット×1181ライン×3(RGB各色)≒24Mバイトとなる。なお、従来、JIS規格のA4サイズ(長さ297mm)の全面を読み取る場合には、上下のマージンをそれぞれ18mmとして、7133ドット×7866ライン×3(RGB各色)≒160Mバイト必要であった。
CPU12は、上述の第1画像バッファメモリ11に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出する。
図3は原稿の画像の一端辺の角度の検出についての説明図、図4は原稿の画像の一端辺の幅の検出についての説明図である。まず、角度の検出については、CPU12は、図3に示すように第1画像バッファメモリ11に格納された原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データの主走査方向の全画素の各位置(x座標)に対して、副走査方向の画素の変化点(図示例では黒から白に変わる点)の原稿の先端からの位置(y座標)を検出する。次に、この変化点が検出された範囲Wを複数の区間に分割(例えば10等分)し、それぞれの区間の角度を算出する。このとき、角度は、変化点の座標を、最小二乗法による線形近似にて求める。
そして、複数の区間の隣り合う区間の角度が、例えば±1°以内の場合は同じ傾きを持つ区間と判定し、この同じ傾きを持つ区間が5区間以上続く場合、その平均値を原稿の一端辺の角度とする。すなわち、CPU12は、角度が略同一である区間が所定区間数以上連続した場合、この略同一の角度の平均値を原稿の画像の一端辺の角度とする。なお、この角度が略同一である区間が所定区間数以上連続しなかった場合、ASIC13は、後述の画像データの処理を行わずに画像データをそのまま第2画像バッファメモリ14へ格納する。
次に、幅の検出については、CPU12は、図3に示すように第1画像バッファメモリ11に格納された原稿の先端の所定長さ分の画像データのy座標のすべてに対して、左方向からの画素の変化点のx座標を検出するとともに、右方向からの画素の変化点のx座標を検出、すなわち、主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点のx座標を検出する。そして、ここで検出した変化点を、前述の角度の検出で求めた角度で回転させる(図4参照。)。
そして、CPU12は、この主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの角度を、変化点の座標を最小二乗法による線形近似にて求める。図4のB1,B2は主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの変化点の範囲を示している。CPU12は、この算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、主走査方向に対して略直角(例えば、90°±1°以内)、すなわち、前述の角度の検出にて検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角の場合、この検出した主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点のx座標の差、すなわちそれぞれの画素の変化点の間の距離を原稿の画像の一端辺の幅とする。なお、算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、略直角でない場合、ASIC13は、後述の画像データの処理を行わずに画像データをそのまま第2画像バッファメモリ14へ格納する。
なお、原稿画像の一端辺の位置については、これらの角度および幅が検出されれば容易に検出することができる。
ASIC13は、このCPU12により検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいて、第1画像バッファメモリ11に格納された画像データの傾きを補正(デスキュ)するとともに、画像データのうち原稿の画像が含まれる領域のみを抽出(クロップ)する。デスキュ処理およびクロップ処理については公知の手法により行うことができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
第2画像バッファメモリ14は、ASIC13により処理された画像データをPC2へ転送するまでの間、一時格納するものである。第2画像バッファメモリ14についてはPC2からの転送要求に対してスキャナ1から画像データを転送する際の通信処理に使用するだけであるため、第1画像バッファメモリ11に対してごく小さな容量で良い。
図5(a)は第1画像バッファメモリの格納イメージを示す図、図5(b)は第2画像バッファメモリの格納イメージを示す図である。図5(b)に示すように、第2画像バッファメモリ14には、ASIC13により処理されたラインが順次格納されるが、この第2画像バッファメモリ14に格納された画像データは順次PC2に転送されていく。なお、図5(b)では、次第に格納される画像データが増えているように見えるが、実際には格納と略同時にPC2に転送されており、格納される量はわずかである。
一方、第1画像バッファメモリ11では、CPU12により原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅が検出され、ASIC13により処理された後は、処理後の画像データは不要であるため、図5(a)に示すように、処理が済んで第2画像バッファメモリ14に格納された画像データの元の領域に、ラインイメージセンサ10により読み取った所定ラインごとの画像データが次々に上書きされていく。
次に、上記構成の画像読み取りシステムによる画像読み取り処理を説明する。図6は本発明の実施の形態における画像読み取りシステムのシーケンス図、図7(a)は原稿先端が角折れしている例を示す図、図7(b)は原稿先端が荒れている例を示す図である。
PC2からスキャナ1のスキャン条件設定を行い、スキャン開始を指示すると、スキャナ1はスキャン処理を開始する。
ここで、スキャナ1は、前述のようにラインイメージセンサ10で取り込んだ画像データを一旦、第1画像バッファメモリ11に格納し、CPU12にてこの画像データを解析し、原稿の位置、角度および幅を検出し、ASIC13にその情報を設定する。そして、ASIC13にて、この設定された情報を元に、デスキュ処理およびクロップ処理を実行する。ASIC13にて処理された画像データは、第2画像バッファメモリ14に格納される。
そして、PC2は、スキャナ1から原稿画像のサイズ(幅)と、デスキュ処理およびクロップ処理に関する情報を取得し、順次第2画像バッファメモリ14から画像データを取得する。一方、スキャナ1では、CPU12にて、第1画像バッファメモリ11の画像データを解析し続け、原稿の後端を検出すると、ASIC13に原稿画像のサイズ(長さ)情報を設定する。最後に、PC2は、この原稿画像のサイズ(長さ)を取得する。
なお、スキャナ1は、図7(a)に示すように原稿先端が角折れしていたり、同図(b)に示すように原稿先端が荒れていたりして、原稿の画像の一端辺の角度および幅を検出できない場合、前述のようにデスキュ処理およびクロップ処理を行わずに、画像データをそのまま第2画像バッファメモリ11に格納する。PC2は、このようにデスキュ処理およびクロップ処理が行われていない場合、PC2自身でデスキュ処理およびクロップ処理を行う。
以上のように、本実施の形態における画像読み取りシステムでは、原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出し、この検出された原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいてラインイメージセンサ10により読み取った画像データの傾きを補正(デスキュ)し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出(クロップ)しながら順次PC2へ転送するので、スキャナ1側に大容量のメモリを搭載する必要はなく、スキャナ1のASIC13により高速に原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データをPC1へ入力することができる。
また、この画像読み取りシステムでは、原稿の画像の一端辺を複数の区間に分割してその角度を検出するので、原稿の画像の一端辺の一部が脱落していたり、荒れたりしている場合であっても、角度が略同一である区間が所定区間数以上連続している場合に限り、この略同一の角度の平均値を原稿の画像の一端辺の角度として処理するので、より正確に原稿画像領域の傾きを補正することが可能である。
また、原稿の画像の一端辺から角度および幅を検出することができない場合には、画像データの処理を行わずにその画像データをスキャナ1からそのままPC2へ転送し、PC2側でデスキュ処理およびクロップ処理を行うので、スキャナ1に大量のメモリを搭載する必要がない。また、このように角度および幅を検出することができない場合にスキャナ1で画像データの処理を行わないので、スキャナ1により傾きが誤補正されたり、原稿画像領域が誤抽出されたりするのを防止することができる。
また、このようにスキャナ1で画像データの処理が行われずにその画像データがそのままPC2へ転送された場合に、大容量のメモリを搭載しているPC2上で、原稿画像データから角度および幅を検出し、画像データを処理することで、確実に原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出することができる。
本発明の画像読み取り装置および画像読み取りシステムは、原稿画像を読み取って入力するためのものとして有用であり、特に、本発明は、画像読み取り装置側に大容量のメモリを搭載することなく、画像読み取り装置上で原稿画像領域の傾きを補正し、原稿の画像が含まれる領域のみを抽出した画像データを高速に入力することが可能な画像読み取り装置および画像読み取りシステムとして好適である。
本発明の実施の形態における画像読み取りシステムの構成図 第1画像バッファメモリに格納される画像データの副走査方向の所定長さを示す説明図 原稿の画像の一端辺の角度の検出についての説明図 原稿の画像の一端辺の幅の検出についての説明図 (a)第1画像バッファメモリの格納イメージを示す図、(b)第2画像バッファメモリの格納イメージを示す図 本発明の実施の形態における画像読み取りシステムのシーケンス図 (a)原稿先端が角折れしている例を示す図、(b)原稿先端が荒れている例を示す図
符号の説明
1 スキャナ
2 PC(パーソナルコンピュータ)
10 ラインイメージセンサ
11 第1画像バッファメモリ
12 CPU
13 ASIC
14 第2画像バッファメモリ

Claims (7)

  1. 原稿の画像を主走査方向に所定ライン単位で読み取るラインイメージセンサと、
    前記原稿またはラインイメージセンサを副走査方向に移動しながら前記ラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データを副走査方向の所定長さに相当する分だけ一時格納する第1のバッファ手段と、
    前記第1のバッファ手段に格納された前記原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データから前記原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅を検出する画像解析手段と、
    この画像解析手段により検出された前記原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅に基づいて、前記第1のバッファ手段に格納された画像データの傾きを補正するとともに、画像データのうち前記原稿の画像が含まれる領域のみを抽出する画像処理手段と、
    この画像処理手段により処理された画像データをホストコンピュータへ転送するまでの間、一時格納する第2のバッファ手段とを有し、
    前記第1のバッファ手段は、前記画像解析手段による前記原稿の画像の一端辺の位置、角度および幅の検出後、前記画像処理手段により処理され、前記第2のバッファ手段に格納された画像データの領域に、前記ラインイメージセンサにより読み取った所定ラインごとの画像データが上書きされるものであることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記画像解析手段は、
    前記第1のバッファ手段に格納された前記原稿の先端の副走査方向の所定長さ分の画像データの主走査方向の全画素の各位置(以下、「x座標」と称す。)に対して、副走査方向の画素の変化点の前記原稿の先端からの位置(以下、「y座標」と称す。)を検出し、
    前記変化点が検出された範囲を複数の区間に分割し、それぞれの区間の角度を算出し、
    前記角度が略同一である区間が所定区間数以上連続した場合、この略同一の角度の平均値を前記原稿の画像の一端辺の角度とするものである請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記角度が略同一である区間が所定区間数以上連続しなかった場合、前記画像データの処理を行わずに前記画像データを第2のバッファ手段へ格納するものである請求項2記載の画像読み取り装置。
  4. 前記画像解析手段は、
    前記y座標のすべてに対して主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点のx座標を検出し、
    前記主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの角度を算出し、
    この算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、前記検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角の場合、前記検出した主走査方向の先端部および後端部のそれぞれの画素の変化点の間の距離を前記原稿の画像の一端辺の幅とするものである請求項2または3に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記画像処理手段は、前記算出した主走査方向の先端部および後端部の角度が、前記検出した原稿の画像の一端辺の角度に対して略直角でない場合、前記画像データの処理を行わずに前記画像データを第2のバッファ手段へ格納するものである請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置と、この画像読み取り装置が接続される前記ホストコンピュータとからなる画像読み取りシステム。
  7. 請求項3または5に記載の画像読み取り装置と、この画像読み取り装置が接続される前記ホストコンピュータとからなり、
    前記ホストコンピュータは、前記画像データの処理が行われずに前記画像データが転送された場合に、前記画像データの処理を当該ホストコンピュータ上で行うものであることを特徴とする画像読み取りシステム。
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