JP2009277146A - 路面情報提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で路面の滑りやすさを検出し、車両の走行安定を確保し得る路面情報提供システムを提供すること。
【解決手段】車両に搭載される横滑り防止装置が作動したことを示す作動情報、位置検出手段が検出した車両の位置情報及び速度検出手段が検出した速度情報を発信する発信手段を備えた複数の車両から各種情報を収集し、収集した情報に基づいて路面情報作成手段が路面情報を作成し、提供するサーバを有する路面情報提供システムであって、車両は、情報提供手段によって提供された路面情報を受信する受信手段と、受信した路面情報を運転者に対し報知する報知手段とを備え、提供された路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、報知手段により運転者に対し注意する旨、報知し、路面情報作成手段は、収集した横滑り防止装置の作動情報が、車両の速度超過に起因した作動情報である場合、当該作動情報を破棄するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、路面情報提供システムに関し、特に、滑りやすい路面情報に基づいて車両の運転者に対し、注意喚起する路面情報システムに適用して好適なものである。
冬期の路面においては、日照や風などの天候状況または、車両の交通量などにも左右されるが、概ね0〔℃〕〜マイナス数〔℃〕の温度帯において、表面に微妙に融解した水膜が形成されることによって、飛躍的に滑りやすくなる現象が見受けられる。とりわけ、積雪寒冷地では、降雪量が多い上に上記温度帯の気温になりやすいことから、特に滑りやすい路面状態となる可能性が高い。また、凍結路面には、一見すると、凍結しているようには見えなかったり、曲がりくねった道のコーナーを曲がるといきなり凍結していたり、といった運転者が認識し難い場合が多く、このような観点から凍結路面情報を事前に通知する技術に注目が集まっている。
また、凍結路面以外にも、雨が降った後や水を撒いた後などに水膜が張っている路面やオイルがこぼれる等によって付着した路面などは滑りやすい上に運転者にとって予測し難いものである。
このような観点から、例えば特許文献1には、走行中の車両から発信された路面情報の作成に必要な情報を集約し、かつ作成した路面情報を上記情報を発信した車両とは異なる車両にも配信することで、運転者に対し注意喚起する路面情報配信システムが提案されている。
特開2002−8198号公報
しかしながら、かかる路面情報配信システムにおいては、路面情報として路面の滑りやすさの数値情報を検出している。そして、この場合、タイヤと路面の摩擦係数により生じるタイヤ回転挙動から路面の滑りやすさのレベルを数値化するものであるため、上記路面情報を得るために煩雑な工程を踏まえている。
一方、近年、車両には様々なセンサや姿勢制御用のデバイスが積まれるようになってきている。例えば、ヨーレートセンサ、操舵角センサ、加速度センサおよび車輪速度センサなどの情報を用いて車輌の横滑りを防止するVSC(Vehicle Stability Control:横滑り防止装置)、他の言い方をすれば車両安定性制御システムが知られている。
かかるVSCは、車両において、急なステアリングホイール(以下、単にハンドルと称す)の操作や滑りやすい路面などで発生する車両の横滑りをセンサーが感知すると、4輪個々のブレーキとエンジン出力とを自動的に制御することにより、上記横滑りを抑制し、運転者による車両のコントロールをサポートするシステムである。
上記VSCにおいては、例えば、オーバースピードでハンドルを切っても曲がらない場合(いわゆるアンダーステア)では、エンジン出力を低下させるとともに内側後輪にブレーキをかけ、車をコーナー内側に向ける。また、急激なハンドル操作で車がスピン(いわゆるオーバーステア)し始めると、外側前輪にブレーキをかけスピンを抑制するようになっている。
そして、このようなシステムにおける様々な上記センサの情報は、当該システムを搭載した車両の個々において姿勢制御等に役立たれている。
例えば、このようなVSCを搭載した車両が、走行中において上記VSCを作動させた場合、この作動情報(すなわち、横滑りを起こした情報)を発信し、ホストコンピュータなどにおいてデータベースとして構築すると共に、構築した情報を不特定多数の車両に配信して共有することができれば、情報を得た車両がこれから走行しようとする道路において、他の車両がVSCを作動させた、つまり路面が滑りやすい内容の情報である場合、運転者に対し注意喚起し、横滑りを未然に回避することで、車両のより安定した走行を確保することができると考えられる。
そこで、本発明は、叙上の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で路面の滑りやすさを検出し、車両の走行安定を確保し得る路面情報提供システムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車両に搭載される横滑り防止装置と、車両の位置を検出する位置検出手段と、車両の走行速度を検出する速度検出手段と、横滑り防止装置が作動したことを示す作動情報、位置検出手段が検出した車両の位置情報及び速度検出手段が検出した速度情報を発信する発信手段とを備えた車両と、複数の車両から発信された各種情報を収集する情報収集手段と、収集した情報に基づいて路面情報を作成する路面情報作成手段と、作成した路面情報を提供する情報提供手段とを備えたサーバとを有する路面情報提供システムであって、サーバは、情報提供手段によって、車両に対し、該車両が発信した位置情報に基づいた当該車両の位置に関する路面情報を提供し、車両は、情報提供手段によって提供された路面情報を受信する受信手段と、受信した路面情報を運転者に対し報知する報知手段とを備え、提供された路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、報知手段により運転者に対し注意する旨、報知し、路面情報作成手段は、収集した横滑り防止装置の作動情報が、車両の速度超過に起因した作動情報である場合、当該作動情報を破棄するようにしたことを特徴とするものである。
従って、本発明の一態様によれば、滑りやすさを示す路面情報を提供する際に、滑りやすさの判断基準として、横滑り防止装置の作動情報を用いるため、簡単な構造で路面の滑りやすさを検出することができる。しかも、横滑り防止装置の作動情報が車両の速度超過に起因した作動情報である場合、該作動情報を破棄するため、路面自体に滑る要因がないような状況においても滑りやすいと誤って判断されることを回避することができる。すなわち、道路の環境(例えば、降雨、降雪または凍結した状態や未舗装状態など)に起因して路面が滑りやすくなっている状態を正確に検出することができる。これにより、車両の運転者は、より正確な滑りやすい路面の情報を取得することができ、該情報に基づいて車両の走行安定を確保することができる。
また、本発明の一態様において、サーバは、横滑り防止装置が作動した位置に予め設定される基準速度を路面情報作成手段に記憶させており、路面情報作成手段は、作動情報、位置情報及び速度情報に基づいて、横滑り防止装置が作動した位置に対応する基準速度と、車両における横滑り防止装置が作動した際の速度とを比較し、該速度の方が基準速度を上回る場合、当該作動情報を破棄することが好ましい。すなわち、例えば道路の勾配や曲率半径などの形状または、冬期に日陰になり凍結を起こしやすい環境などから滑りやすい状態であり、横滑り防止装置が作動した位置に予め設定される基準速度と、横滑り防止装置が作動した際の速度とを比較する。これにより、横滑り防止装置の作動情報のうち、路面の状態に関係なく、単に車両の速度超過に起因した作動情報を正確に選別することができる。
しかも、本発明の一態様において、路面情報作成手段は、横滑り防止装置が作動した位置に基準速度が設定されていない場合、基準速度に替えて、位置を通過する際の標準的な通過速度を標準通過基準速度として用いることが好ましい。これにより、安全に通過するために基準速度を設定されている位置に対し、例えば滑る要因がなく基準速度を設定するに至らない比較的安全に通過することが容易な位置においては、通過する車両の標準的な通過速度である標準通過基準速度を用いることで、当該位置において横滑り防止装置が作動した場合に、該作動した原因が路面の状態によるものか、車両の速度超過に起因したものかを選別することができる。
さらに、本発明の一態様において、車両は、提供された路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、報知手段による報知に加えて、横滑り防止装置により路面情報に基づいて当該車両の走行速度を低減するように走行制御することが好ましい。これにより、提供された路面情報に基づいて、横滑り防止装置が自動で車両の走行速度を低減するように走行制御するため、安全かつ確実に車両の走行安定を確保することができる。
さらに、本発明の一態様において、路面情報作成手段は、作動情報に基づいて作成した滑りやすさを示す路面情報を所定時間経過後、消去することが好ましい。これにより、例えば、路面状態が降雨、降雪または凍結などにより滑りやすかった状況から所定時間を経過したことで、気温の上昇や晴天などの影響で通常の状態に戻っている場合などに対応して、すなわち刻一刻と変化する路面状態に応じて、路面情報を更新することができる。従って、車両の運転者に対し、常に正確な路面情報を提供することができる。
さらに、本発明の一態様において、車両の走行する道路の所定間隔毎に、サーバと通信接続され、且つ、車両との間で路車間通信するための通信手段を配設し、車両は、位置検出手段に替えて記憶手段を有すると共に、該記憶手段に所定期間、作動情報及び速度情報を記憶させ、通信手段との間で通信可能なとき、発信手段によって記憶手段に記憶させた作動情報及び速度情報を発信し、通信手段との間で通信困難なとき、記憶手段に記憶させた作動情報及び速度情報を破棄することが好ましい。すなわち、横滑り防止装置が作動したことを示す作動情報と、該作動した際の速度情報を、当該作動した位置近傍の道路に配設される通信手段との間で路車間通信し、該通信手段を介してサーバに発信する。このため、車両において位置検出手段(例えば、カーナビゲーション装置など)を準備する必要を省き、設備投資におけるコストを低減することができる。このとき、例えば、横滑り防止装置が作動し易い環境(すなわち、急カーブや、自然環境的に路面状態が滑りやすくなる等の位置)を中心に通信手段を配設するようにすれば、路車間通信の困難な(つまり、通常走行では、横滑り防止装置の作動が考え難い)位置においては、作動情報が破棄されるので、作動情報における信頼性を向上させることができる。これにより、より一層、簡易な構造で路面の滑りやすさを検出し、車両の走行安定を確保することができる。
本発明によれば、滑りやすさを示す路面情報を提供する際に、滑りやすさの判断基準として、横滑り防止装置の作動情報を用いるため、既存の技術を用いて路面の滑りやすさを容易に検出することができる。しかも、横滑り防止装置の作動情報が車両の速度超過に起因した作動情報、つまり路面状況に拘りなく車両の速度が速いために作動したときのように、運転の仕方に起因した作動情報である場合、該作動情報を破棄するため、路面自体に滑る要因がないような状況においても滑りやすいと誤って判断されることを回避することができる。すなわち、路面が滑りやすくなっている状況を正確に検出することができる。これにより、車両の運転者は、より正確な滑りやすい路面の情報を取得することができ、車両の走行安定を確保することができる。かくして、路面の滑りやすさを容易に検出し、車両の走行安定を確保し得る路面情報提供システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、VSCおよびカーナビゲーション装置の基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明による路面情報提供システムの一実施例を示す概略構成図である。かかる路面情報提供システム1は、大きく分けて、車両2と、該車両2から発信される情報(本実施例では、滑り情報)を集約するサーバとしての滑り情報解析サーバ3とを備えている。
詳細には、路面情報提供システム1は、車両2に搭載される横滑り防止装置(VSC)20と、車両が走行している位置を検出する位置検出手段としてのGPS(Global Positioning System)機能を有すると共に、報知手段としても機能するカーナビゲーション装置21(以下、これを単にカーナビ装置21と称する)と、横滑り防止装置20が作動したことを示す作動情報および作動した位置を示す位置情報を車両2から発信する発信手段としての車両側通信装置22と、複数の車両2により発信された作動情報及び位置情報を収集する情報収集手段としての情報収集部31を有し、収集した情報に基づいて路面情報を作成する路面情報作成手段としての機能も有する滑り情報解析サーバ3と、滑り情報解析サーバ3の作成した路面情報を配信する情報配信手段としてのサーバ側通信装置32と、を備えている。
車両側通信装置22は、サーバ側通信装置32から配信された路面情報を受信する受信手段としての機能も兼ね備えている。また、サーバ側通信装置32は、情報収集部31が複数の車両2により発信された作動情報及び位置情報を収集する際に、これら情報を受信する機能も兼ね備えている。
かかる車両側通信装置22およびサーバ側通信装置32は、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)における路車間(路面−車両間)の通信方法のひとつであるDSRC(Dedicated Short
Range Communications:狭域通信システム)や、通信センタとして機能するサーバ側通信装置32と車両2との間で、情報の無線通信を行うためのDCM(Data Communication Module)またはVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム(登録商標))などの手法を用いてなる。なお、本実施例においては、例えば、ビーコンやFMトランスミッターなどの外部の送信手段としての通信装置4を用いて、上記作動情報を発信した車両2とは異なる車両2に対し、該車両2に搭載されるビーコンアンテナ5を介して上記路面情報を送信するようにしても良い。
因みに、VICSとは、財団法人道路交通情報通信システムセンター(略称・VICSセンター)が収集、処理、編集した道路交通情報を通信・放送メディアなどによって送信し、カーナビゲーションなどの車載装置に文字や図形(地図など)として表示させるシステムであり、渋滞情報、所要時間、事故・故障車・工事情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置、駐車場・サービスエリア・パーキングエリアの満車・空車情報などの情報を提供するものである。
具体的に、車両2は、図2に示すように、例えば4輪のタイヤFL(左側前輪)、FR(右側前輪)、RL(左側後輪)およびRR(右側後輪)にそれぞれ設けられた車輪タイヤの回転速度を定期的に検出する回転速度検出手段10を備えており、この回転速度検出手段10の出力は、ABS(Antilock Brake System:アンチロック・ブレーキ・システム)や、上記横滑り防止装置20などを制御する中央制御用のコンピュータであるECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)6に伝達される。またこのECU6には、図3にも示されるように、液晶表示素子、プラズマ表示素子またはCRT(Cathode Ray Tube:陰極線管、別名:ブラウン管)などで構成された表示手段である表示器7と、運転者によって、操作される初期化スイッチ8とが接続されている。
上記回転速度検出手段10としては、電磁ピックアップなどを用いて回転パルスを発生させてパルスの数から回転速度を測定する車輪速センサまたはダイナモのように回転を利用して発電を行ない、この電圧から回転速度を測定するものを含む角速度センサなどを用いることができる。
具体的にECU6は、図3に示されるように、外部装置との信号の受け渡しに必要なI/O(Input/Output)インターフェイス6aと、演算処理の中枢として機能するCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)6bと、該CPU6bの制御動作プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)6cと、上記CPU6bが制御動作を行なう際にデータなどが一時的に書き込まれたり、該書き込まれたデータなどが読み出されるRAM(Random Access Memory)6dとから構成されている。
本実施例では、図1および図2に示されるように、ECU6に接続される、車両2の走行中において横滑りを防止するための横滑り防止装置20が作動する、すなわち、車両2が走行中に横滑りを起こしたことに起因して、路面が滑りやすい状態にあることを検出するようになっている。
また、ECU6には、上記カーナビ装置21、車両側通信装置22、ビーコンアンテナ5および、上記情報解析サーバ3からサーバ側通信装置32または通信装置4によって配信され、車両側通信装置22またはビーコンアンテナ5によって受信することで提供される上記情報解析サーバ3が作成した当該車両2の走行している位置の滑りやすさを示す路面情報に基づいて、走行速度を安全基準速度内に抑えるように、走行速度を補正する補正手段9が接続されている。なお、このとき、補正手段9は、横滑り防止装置20を制御することにより、車両2の走行速度を安全基準速度内に抑えるようにしてもよい。
一方、滑り情報解析サーバ3は、バスを介して相互に接続されたCPU、ROM、RAMおよびI/Oインターフェイスなどを有するマイクロコンピュータとして構成されている一般的なサーバであり、ROMには、CPUが実行するプログラムや、後述する安全基準速度の情報および標準通過基準速度の情報などが記憶(格納)されている。RAMには、情報収集部31によって収集された車両から発信された各種情報や、当該各種情報に基づいて作成した路面情報などが記憶(格納)されている。
情報収集部31は、複数の車両2から発信される走行状態(現在の走行速度や、車両2に搭載されるカーナビ装置21による現在位置など)の情報や、横滑り防止装置20が作動したときの走行速度、位置および時刻などを含む作動情報などの各種情報を収集するようになっている。本実施例において、情報収集部31は、とりわけ、上記横滑り防止装置20の作動情報を収集することにより、横滑り防止装置20が作動した、つまり路面が滑りやすい状態であったことを示す情報を、上記作動したときの走行速度、位置および時刻などの情報と共に取得するようになっている。
滑り情報解析サーバ3は、情報収集部31によって収集された上記各種情報に基づいて、「どの位置の路面が滑りやすくなっている」、「どの位置で渋滞が生じている」または「どの位置で道路工事が行われている」などの路面情報を作成するようになっている。また、このように作成された路面情報は、サーバ側通信装置32によって上記車両2や上記各種情報を発信していない他の車両2にも配信されるようになっている。
さらに、滑り情報解析サーバ3には、予め道路の各ポイント(すなわち、例えば道路の勾配や曲率半径などの形状または、冬期に日陰になり凍結を起こしやすい環境などから滑りやすい位置)毎に設定される、制限速度そのものや、該制限速度などに基づいた基準速度である安全基準速度(すなわち、この速度を超えると滑り等を起こすおそれがある走行速度、言い換えれば、この速度より低い速度であり、路面状態が通常の状態であれば、まず殆どの車両が安全に走行可能である速度)が記憶されている。このとき、滑り情報解析サーバ3は、上記安全基準速度が設定されていないポイント(すなわち、例えば滑りやすい要因がなく、安全基準速度を設定するに至らない位置)に、当該位置を横滑りなどの通常走行とは異なった走行を行うことなく、通常の状態で走行(通過)することが可能である標準的な通過速度を標準通過基準速度として設定し、記憶しておく。
なお、かかる滑り情報解析サーバ3における情報収集部31は、例えばインターネットを介して接続されるVICSのホストコンピュータなどを適用することも可能である。
そして、かかる路面情報提供システム1は、走行中の車両2や、その他の車両2から上記各種情報を集約すると共に、集約した情報に基づいて路面情報を作成し、走行している車両2や、その他の車両2に対し、これら車両2の位置に関する路面情報を提供する。このとき、提供された路面情報が、路面の滑りやすさを示す情報である場合、車両2のECU6は、カーナビ装置21によって当該車両2の運転者に対して、路面が滑りやすい旨の注意を促すようになっている。
しかしながら、車両2に搭載される横滑り防止装置20は、路面が滑りやすい状態の場合以外にも、例えば運転者による速度超過に起因して作動することがある。従って、このような速度超過によって作動した記録を上記作動情報として、路面が滑りやすい状態の場合の作動情報と一緒に集約することにより、実際の路面状態とは異なった路面情報を作成することに繋がってしまう。
そこで、本発明の路面情報提供システム1では、予め道路の各ポイント(位置)毎に設定される安全基準速度を情報解析サーバ3に記憶させておき、上記横滑り防止装置20の作動情報を集約する際、滑り情報解析サーバ3において、情報収集部31が収集した横滑り防止装置20の作動情報に含まれる作動時の位置情報に基づいて、当該位置に予め設定される安全基準速度と、上記作動情報に含まれる作動時の走行速度とを比較する。そして、当該作動時の走行速度が安全基準速度を上回る場合、当該作動情報が車両2の速度超過に起因した作動情報であると判断し、滑り情報解析サーバ3によって当該作動情報を破棄するようにした。このとき、上記横滑り防止装置20が作動した位置において、上記安全基準速度が設定されていない場合、安全基準速度に替えて、該安全基準速度と共に滑り情報解析サーバ3に記憶されている標準通過基準速度を用いるようにすれば良い。
これにより、実際の路面状態とは異なった作動情報を除外して、路面が滑りやすい状態であることを示す作動情報のみを集約することができ、滑り情報解析サーバ3によって作成される路面情報の信頼性を向上させることができる。
次に、上述した情報解析サーバ3によって実行される本発明の要旨に係る部分の処理内容、すなわち滑り情報作成処理の詳細なフローを説明する。
図4は、滑り情報解析サーバ3によって実行される滑り情報作成処理を示すフローチャートである。この場合、滑り情報解析サーバ3は、車両2から発信される上記各種情報を受信することにより、ステップSP10において滑り情報作成処理を開始するため、以下、先ず車両2側における情報送信処理について先に説明する。
先ず、車両2のECU6は、ステップSP1において情報送信処理を開始し、続くステップSP2に移行して、横滑り防止装置20が作動したか否か判断する。ここで横滑り防止装置20が作動したことを示す肯定結果を得ると、ECU6は、次のステップSP3に移行する。
そして、ECU6は、かかるステップSP3において、横滑り防止装置20から横滑り防止装置20が作動したときの走行速度、位置、時刻などの情報からなる作動情報を取得し、当該作動情報を車両側通信装置22を介して、滑り情報解析サーバ3に送信する。この後、ECU6は、ステップSP2に戻り、以降、このステップSP2、SP3のルーチンを繰り返す。
また、ECU6は、ステップSP2において、横滑り防止装置20が作動していないことを示す否定結果を得ると、再びステップSP2に戻り、再度、横滑り防止装置20が作動したか否かを判断し、このステップSP2において、肯定結果を得られるまで、このステップSP2のルーチンを繰り返す。
一方、滑り情報解析サーバ3は、ステップSP10において、滑り情報作成処理を開始し、車両2の車両側通信装置22から発信される作動情報を、サーバ側通信装置32を介して受信することにより、情報収集部31が当該作動情報を収集すると、続くステップSP11に移行する。
かかるステップSP11において、滑り情報解析サーバ3は、受信して収集した作動情報から情報収集部31が、横滑り防止装置20の作動したときの走行速度、位置、時刻を抽出し、例えば、これら走行速度、位置、時刻を関連付けてRAMに格納(記憶)し、次のステップSP12へと移行する。ここで、例えば上記位置の情報を「point_vsc」、走行速度の情報を「V_vsc」とする。
滑り情報解析サーバ3は、ステップSP12において、RAMに格納した横滑り防止装置20の作動した位置の情報「point_vsc」に基づき、当該「point_vsc」の位置に安全基準速度が設定されているか否かを判断する。このとき、滑り情報解析サーバ3は、安全基準速度の設定があることを示す肯定結果を得ると、次のステップSP13へと移り、ROMから当該位置に設定された安全基準速度を「V_limit」として選出し、続くステップSP14へ移行する。一方、このとき、滑り情報解析サーバ3は、上記「point_vsc」の位置に安全基準速度が設定されていないことを示す否定結果を得ると、次のステップSP16に移り、ROMから当該「point_vsc」の位置に設定された標準通過基準速度を「V_limit」として選出し、次のステップSP14へ移行する。
かかるステップSP14において、滑り情報解析サーバ3は、上記「V_limit」と上記「V_vsc」(すなわち、安全基準速度または標準通過基準速度と、RAMに格納した横滑り防止装置20が作動したときの走行速度)とを比較し、「V_vsc」が「V_limit」よりも低いか否か、つまり、横滑り防止装置20が作動したときの走行速度「V_vsc」が安全基準速度または標準通過基準速度「V_limit」を上回っていないか否かを判断する。
このステップSP14において、「V_vsc」が「V_limit」よりも低い、つまり、横滑り防止装置20が作動したときの走行速度「V_vsc」が安全基準速度または標準通過基準速度「V_limit」を上回っていないことを示す肯定結果を得ると、滑り情報解析サーバ3は、次のステップSP15へ移行し、当該作動情報が、路面の状況に起因して横滑り防止装置20が作動したものと判断する。そして、滑り情報解析サーバ3は、この後、ステップSP11に戻る。
一方、このとき、滑り情報解析サーバ3は、ステップSP14において、「V_vsc」が「V_limit」よりも高い、つまり、横滑り防止装置20が作動したときの走行速度「V_vsc」が安全基準速度または標準通過基準速度「V_limit」を上回ることを示す否定結果を得ると、滑り情報解析サーバ3は、次のステップSP17へ移行し、当該作動情報が、運転者の運転方法、すなわち速度超過に起因して横滑り防止装置20が作動したものと判断し、続くステップSP18へと移行する。そして、滑り情報解析サーバ3は、ステップSP18において、当該作動情報を破棄した後、ステップSP11に戻る。
この後、滑り情報解析サーバ3は、上述したステップSP11〜SP18のルーチンを繰り返すことにより、集約する作動情報が速度超過に起因する横滑り防止装置20の作動情報を除外し、破棄するようになっている。
このように、本実施例の路面情報提供システム1によれば、滑りやすさを示す路面情報を提供する際に、滑りやすさの判断基準として、横滑り防止装置20の作動情報を用いるため、簡単な構造で路面の滑りやすさを検出することができる。しかも、横滑り防止装置20の作動情報が車両2の速度超過に起因した作動情報である場合、該作動情報を破棄するため、路面自体に滑る要因がないような状況においても滑りやすいと誤って判断されることを回避することができる。
すなわち、道路の環境(例えば、道路の勾配や曲率半径などの形状や未舗装の状態、もしくは、降雨、降雪または凍結した状態など)に起因して路面が滑りやすくなっている状態を正確に検出することができる。これにより、車両2の運転者は、より正確な滑りやすい路面の情報を取得することができ、該情報に基づいて車両2の走行安定を確保することができる。
また、本実施例の路面情報提供システム1において、滑り情報解析サーバ3は、横滑り防止装置20が作動した位置に予め設定される安全基準速度をROMに記憶させており、横滑り防止装置20が作動したときの走行速度、位置および時刻の情報に基づいて、横滑り防止装置20が作動した位置に対応する安全基準速度と、車両2における横滑り防止装置20が作動した際の実際の走行速度とを比較し、該走行速度の方が安全基準速度を上回る場合、当該作動情報を破棄するようにした。すなわち、例えば道路の勾配や曲率半径などの形状または、冬期に日陰になり凍結を起こしやすい環境などから滑りやすい状態であり、横滑り防止装置20が作動した位置に予め設定される安全基準速度と、横滑り防止装置20が作動した際の実際の走行速度とを比較することにより、横滑り防止装置20の作動情報のうち、路面の状態に関係なく、単に運転者による車両2の運転の仕方、つまり、速度超過に起因した横滑り防止装置20の作動情報を正確に選別することができる。
しかも、本実施例では、滑り情報解析サーバ3は、横滑り防止装置20が作動した位置に安全基準速度が設定されていない場合、当該安全基準速度に替えて、当該位置の路面を走行(通過)する際の標準的な通過速度を標準通過基準速度として用いるようにした。これにより、安全に通過するために安全基準速度を設定されている位置に対し、例えば滑る要因がなく安全基準速度を設定するに至らない比較的安全に通過することが容易な位置においては、通過する車両の標準的な通過速度である標準通過基準速度を用いることで、当該位置において横滑り防止装置20が作動した場合に、該作動した原因が路面の状態によるものか、車両2の速度超過に起因したものかを選別することができる。
(本発明の作用・効果)
以上、説明したように、本発明の路面情報提供システム1によれば、滑りやすさを示す路面情報を提供する際に、滑りやすさの判断基準として、横滑り防止装置20の作動情報を用いるため、既存の技術を用いて路面の滑りやすさを容易に検出することができる。しかも、横滑り防止装置20の作動情報が車両2の速度超過に起因した作動情報、つまり路面状況に拘りなく車両2の速度が速いために作動したときのように、運転の仕方に起因した作動情報である場合、該作動情報を破棄するため、路面自体に滑る要因がないような状況においても滑りやすいと誤って判断されることを回避することができる。すなわち、路面が滑りやすくなっている状況を正確に検出することができる。これにより、車両2の運転者は、より正確な滑りやすい路面の情報を取得することができ、車両2の走行安定を確保することができる。かくして、路面の滑りやすさを容易に検出し、車両2の走行安定を確保し得る路面情報提供システム1を実現することができる。
(本発明の変形例)
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図4との対応部分に同一符号を付した図5に示すように、車両2の走行する道路の所定間隔毎に、滑り情報解析サーバ3と通信接続され、且つ、車両2との間で路車間通信するための通信手段としての路側器を配設し、車両2は、位置検出手段としてのGPSを有する必要がなく、RAM6dなどの記憶部に所定期間、少なくとも横滑り防止装置20の上記作動情報を記憶させ、路側器との間で通信可能なとき、車両側通信装置22によってRAM6dに記憶させた作動情報を発信し、路側器との間で通信困難なとき、RAM6dに記憶させた作動情報を破棄するようにしても良い。
この場合、例えば、道路の所定間隔毎に、上述したDSRCなどの路車間通信を目的とした通信手段である路側器をインフラストラクチャーとして配設し、この路側器と車両側通信装置22により上記作動情報などの情報を路車間通信し得るようになっており、車両2においては、上記路側器と通信可能な状態になるまで、上記作動情報を一時的にRAM6dに記憶していることを前提とする。
以下、この変形例について説明するが、ここでは、車両2側における情報送信処理において、ステップSP3に替えてステップSP20〜ステップSP24が設けられている点が異なり、その他については、上述した実施例における情報送信処理および滑り情報作成処理とほぼ同様に構成されているため、同一部分に関する説明については、便宜上、説明を割愛する。
具体的には、図5に示すように、ECU6は、ステップSP2において、横滑り防止装置20が作動したことを示す肯定結果を得ると、続くステップSP20に移行し、横滑り防止装置20から取得した該横滑り防止装置20が作動したときの走行速度、位置、時刻などの情報からなる作動情報を、一時、記憶部としてのRAM6dに記憶(格納)すると共に、車両2に搭載されるタイマをリセットしてスタートさせ、次のステップSP21へ移行する。なお、このとき、上記作動情報を一時的に記憶する記憶部としては、RAM6dに限らず、例えばフラッシュメモリーなどの他の種々の記憶手段を広く適用することができる。
ECU6は、ステップSP21において、タイマの値が予め設定された記憶保持時間以下であるか否かを判断する。このとき、ECU6は、上記タイマの値が上記記憶保持時間以下であることを示す肯定結果を得ると、続くステップSP22に移行する。また、かかるステップSP21において、上記タイマの値が上記記憶保持時間以下ではないことを示す否定結果を得ると、ECU6は、後述するステップSP24へと移行する。
ステップSP22に移行したECU6は、ここで、路側器との間で通信可能な状態であるか否かを判断し、通信不可であることを示す否定結果を得ると、ステップSP21に戻り、再びタイマの値が上記記憶保持時間以内であるか否かを判断する。一方、ステップSP22において、上記路側器との間で通信可能であることを示す肯定結果を得ると、ECU6は、次のステップSP23へと移行し、RAM6dに記憶している上記作動情報(横滑り防止装置20が作動したときの走行速度、位置、時刻などの情報)を車両側通信装置22によって路側器を介し、滑り情報解析サーバ3へと発信する。
この後、ECU6は、ステップSP24へと移行し、タイマをリセットすると共に、RAM6dに一時的に記憶していた上記作動情報を破棄して、ステップSP2へ戻り、以降、ステップSP2〜ステップSP24のルーチンを繰り返す。なお、先のステップSP21において否定結果を得た場合も、同様にステップSP24の処理を行う。
このように、横滑り防止装置20が作動したことを示す作動情報と、該作動した際の速度情報を、当該作動した位置近傍の道路に配設される路側器との間で路車間通信し、該路側器を介して滑り情報解析サーバ3に発信するため、車両2において位置検出手段(例えば、GPSを有するカーナビ装置21など)を準備する必要を省き、設備投資におけるコストを低減することができる。このとき、例えば、横滑り防止装置20が作動し易い環境(すなわち、勾配や、曲率半径の小さいカーブ、または、降雨・降雪・凍結等の自然環境的に路面状態が滑りやすくなる等の位置)を中心に路側器を配設するようにすれば、路車間通信の困難な(つまり、通常走行では、横滑り防止装置20の作動が考え難い)位置においては、タイマが所定時間経過することにより、ECU6がRAM6dに記憶していた作動情報を破棄するので、作動情報における信頼性を向上させることができる。これにより、より一層、簡易な構造で路面の滑りやすさを検出し、車両の走行安定を確保することができる。
また、上述した実施例においては、滑り情報解析サーバ3として、VICSに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は情報収集手段(実施例では情報収集部31)が収集した情報に基づいて路面情報を作成するものであれば、路面情報作成手段としては、この他、当業者が周知の種々のものを広く適用することができる。
さらに、上述した実施例では、車両2は、提供された路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、カーナビ装置21による報知に加えて、ECU6が横滑り防止装置20を制御することにより、上記提供された路面情報に基づいて当該車両2の走行速度を低減するように走行制御するようにしても良い。これにより、提供された路面情報に基づいて、横滑り防止装置が自動で車両の走行速度を低減するように走行制御するため、安全かつ確実に車両の走行安定を確保することができる。
さらに、上述した実施例においては、滑り情報解析サーバ3が、上記作動情報に基づいて作成した滑りやすさを示す路面情報を所定時間経過後、消去するようにしても良い。これにより、例えば、路面状態が降雨、降雪または凍結などにより滑りやすかった状況から所定時間を経過したことで、気温の上昇や晴天などの影響で通常の状態に戻っている場合などに対応して、すなわち刻一刻と変化する路面状態に応じて、路面情報を更新することができる。従って、車両2の運転者に対し、常に正確な路面情報を提供することができる。
本発明は、路車間通信などの無線通信を用いた路面情報提供システムに利用できる。なお、車両における外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明による路面情報提供システムの一実施例における路車間通信を示す概略構成図である。 図1の路面情報提供システムにおける車両の構成を示すブロック図である。 図2の車両における電気的構成を示すブロック図である。 本発明の路面情報提供システムにおける滑り情報作成処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例における滑り情報作成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…路面情報提供システム
2…車両
20…横滑り防止装置
21…カーナビゲーション装置(位置検出手段)
22…車両側通信装置(発信手段)
3…滑り情報解析サーバ(路面情報作成手段)
31…情報収集部(情報収集手段)
32…サーバ側通信装置(情報提供手段)
4…送信手段
5…ビーコンアンテナ
8…初期化スイッチ

Claims (6)

  1. 車両に搭載される横滑り防止装置と、前記車両の位置を検出する位置検出手段と、前記車両の走行速度を検出する速度検出手段と、前記横滑り防止装置が作動したことを示す作動情報、前記位置検出手段が検出した前記車両の位置情報及び前記速度検出手段が検出した速度情報を発信する発信手段とを備えた車両と、
    複数の前記車両から発信された前記各種情報を収集する情報収集手段と、前記収集した情報に基づいて路面情報を作成する路面情報作成手段と、前記作成した路面情報を提供する情報提供手段とを備えたサーバとを有する路面情報提供システムであって、
    前記サーバは、前記情報提供手段によって、車両に対し、該車両が発信した位置情報に基づいた当該車両の位置に関する路面情報を提供し、
    前記車両は、前記情報提供手段によって提供された前記路面情報を受信する受信手段と、前記受信した路面情報を運転者に対し報知する報知手段とを備え、前記提供された路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、前記報知手段により前記運転者に対し注意する旨、報知し、
    前記路面情報作成手段は、前記収集した前記横滑り防止装置の作動情報が、前記車両の速度超過に起因した作動情報である場合、当該作動情報を破棄する
    ことを特徴とする路面情報提供システム。
  2. 前記サーバは、
    前記横滑り防止装置が作動した位置に予め設定される基準速度を前記路面情報作成手段に記憶させており、
    前記路面情報作成手段は、
    前記作動情報、位置情報及び速度情報に基づいて、前記横滑り防止装置が作動した位置に対応する前記基準速度と、前記車両における前記横滑り防止装置が作動した際の速度とを比較し、該速度の方が前記基準速度を上回る場合、当該作動情報を破棄する
    ことを特徴とする請求項1に記載の路面情報提供システム。
  3. 前記路面情報作成手段は、
    前記横滑り防止装置が作動した位置に前記基準速度が設定されていない場合、
    前記基準速度に替えて、前記位置を通過する際の標準的な通過速度を標準通過基準速度として用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載の路面情報提供システム。
  4. 前記車両は、
    前記提供された前記路面情報が滑りやすさを示す情報である場合、
    前記報知手段による報知に加えて、
    前記横滑り防止装置により前記路面情報に基づいて当該車両の走行速度を低減するように走行制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の路面情報提供システム。
  5. 前記路面情報作成手段は、
    前記作動情報に基づいて作成した滑りやすさを示す路面情報を所定時間経過後、消去する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の路面情報提供システム。
  6. 前記車両の走行する道路の所定間隔毎に、前記サーバと通信接続され、且つ、前記車両との間で路車間通信するための通信手段を配設し、
    前記車両は、
    前記位置検出手段に替えて記憶手段を有すると共に、該記憶手段に所定期間、前記作動情報及び速度情報を記憶させ、
    前記通信手段との間で通信可能なとき、前記発信手段によって前記記憶手段に記憶させた前記作動情報及び速度情報を発信し、
    前記通信手段との間で通信困難なとき、前記記憶手段に記憶させた前記作動情報及び速度情報を破棄する
    ことを特徴とする請求項に記載の路面情報提供システム。
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