JP2009273173A - 無線パラメータ群を生成する装置、送信機及び受信機 - Google Patents

無線パラメータ群を生成する装置、送信機及び受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】OFDM方式の移動通信システムにおける情報の伝送効率を向上させる送信装置を提供すること。
【解決手段】 送信装置は、送信時間間隔毎に更新される変調多値数及びチャネル符号化率でデータチャネルに対するデータ変調及びチャネル符号化を行う手段と、送信時間間隔毎に制御チャネル及びデータチャネルを多重化する手段と、送信時間間隔の長さを調整する手段とを有する。時間方向及び/又は周波数方向の情報伝送単位を通信状況に応じて大きくすることで、制御チャネルの挿入頻度を少なくし、データ伝送効率を向上させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線パラメータ群を生成する装置、送信機及び受信機に関する。
映像通信やデータ通信が主に行われる移動通信システムでは、従来の移動通信システム(IMT−2000)をはるかにしのぐ能力が求められ、大容量化、高速化、ブロードバンド化等を十分に達成する必要がある。この種のシステムでは、屋内や屋外での様々な通信環境が想定される。屋外では例えば高速移動する移動局に対する高速パケット伝送を可能にするため、広範な領域を網羅する複数のセル(マルチセル)が用意される。屋内では電波の減衰が大きいので、屋外基地局で無線通信をサポートするのではなく、アクセスポイントが屋内に設けられる。また、通信リソースの利用効率を高める等の観点から、従来の回線交換型の通信ではなく、無線区間でもパケット伝送による通信が行われる。更に、基地局より上位の装置と移動局との間の通信、特に下り方向のデータ伝送では、ユニキャスト方式だけでなく、マルチキャスト方式やブロードキャスト方式も行われる(将来的な通信システムの動向については、例えば非特許文献1参照。)。
一方、広帯域の移動通信システムでは、マルチパス環境による周波数選択性フェージングの影響が顕著になる。このため、直交周波数分割多重化(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が、次世代の通信方式に有望視されている。OFDM方式では、伝送すべき情報を含む有効シンボル部にガードインターバル部を付加することで1つのシンボルが形成され、所定の送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)の間に複数個のシンボルが送信される。ガードインターバル部は、有効シンボル部に含まれている情報の一部で作成される。ガードインターバル部は、サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)又はオーバーヘッドとも呼ばれる。
受信側では、様々な伝搬遅延を有するパスが受信される。OFDM方式では、伝搬遅延量がガードインターバル部の期間内に収まっていれば、シンボル間干渉を効果的に抑制することができる。従って、ガードインターバルの期間を比較的長くすることで、様々な遅延波を有効に合成することができる。このことは、非常に大きなセル半径で通信が行われる場合や、マルチキャスト方式で様々なセルから移動局へ同一の情報が同時に伝送される場合に特に有利である。しかしながら、ガードインターバル部の内容は有効シンボル部の一部にすぎないので、ガードインターバル部の期間を長くすることは、情報の伝送効率の観点からは望ましくない。市街地や屋内のような伝搬遅延の比較的短い環境や、ユニキャスト方式が行われる環境等では、比較的短い期間のガードインターバル部でも通信品質が十分に保たれるかもしれない。従って、様々な通信環境に最適な1種類のガードインターバル部を設定することはできない。このような観点からは、長短様々なガードインターバル部を有するシンボルを規定する無線パラメータ群を多数用意し、その都度最適なシンボルフォーマットで無線通信を行うことも考えられる。しかしながら、多種多様なシンボルフォーマットに合わせて行う信号処理の負担は極めて大きく、装置構成が比較的簡易な移動局にとっては不利になる。動作周波数(クロック周波数)に選択肢のない移動局では、可能な信号処理に関する制約が厳しいので、そのような簡易な移動局では特に不利になる。
大津:"Systems beyond IMT−2000へのチャレンジ〜ワイヤレスからのアプローチ〜",ITUジャーナル,Vol.33,No.3,pp.26−30,Mar.2003
ところで、上記の送信時間間隔(TTI)は情報伝送における様々な単位を規定し、例えば、パケットの送信単位、MCS(Modulation and Coding Scheme)におけるデータ変調方式及びチャネル符号化率の更新単位、誤り訂正符号化の単位、自動再送制御(ARQ:Automatic Repeat reQuest)における再送単位、パケットスケジューリングの単位等がTTIによって決まる。MCS情報、再送情報、スケジューリング情報等のような制御チャネルは、データチャネルを復調するのに使用されるので、TTI毎に送信されるデータチャネルと共に伝送される必要がある。一方、ユーザは、通信する情報内容に応じて、1つ又は複数のTTIにわたって情報を伝送することができる。従って、データ伝送に複数のTTIが使用される場合には、TTIの各々で制御チャネルが多重化されて伝送される。しかしながら、同一のユーザが時間的に連続的にデータを伝送する場合には(図1参照)、無線パラメータをTTI毎に変える必要性は少ないので、制御チャネルは必ずしもTTI毎に必要ではないかもしれない。このような状況は、データ伝送効率の観点からは好ましいとは言えない。
広帯域の周波数帯域が複数の周波数ブロックに分割され、周波数方向の情報伝送単位がその周波数ブロックで規定されるOFDM方式の移動通信システムが検討されている。周波数ブロックはチャンク(chunk)とも呼ばれ、1つの周波数ブロックは1以上のサブキャリアを含む。ユーザは、通信する内容に応じて、1以上の周波数ブロックを用いて情報を伝送することができる。データチャネルは周波数ブロック毎に伝送されるので、データ伝送に複数の周波数ブロックが使用される場合には、周波数ブロックの各々で制御チャネルが多重化されて伝送される。この制御チャネルには、上記のMCS情報等に加えて周波数ブロックの割り当て情報等が含まれてもよい。この場合についても、同一のユーザが複数の周波数ブロックでデータを伝送する場合には(図2参照)、制御チャネルは必ずしも周波数ブロック毎に必要ではないかもしれない。このような状況もデータ伝送効率の観点から好ましいとは言えない。
本発明は、上記問題点の少なくとも1つに対処するためになされたものであり、その課題は、OFDM方式の移動通信システムにおける情報の伝送効率を向上させる送信装置、受信装置及びそのための無線パラメータを生成する装置を提供することである。
本発明では、OFDM方式の送信装置が使用される。送信装置は、送信時間間隔毎に更新される変調多値数及びチャネル符号化率でデータチャネルに対するデータ変調及びチャネル符号化を行う手段と、送信時間間隔毎に制御チャネル及びデータチャネルを多重化する手段と、送信時間間隔の長さを調整する手段とを有する。
本発明によれば、OFDM方式の移動通信システムにおける情報の伝送効率を向上させることができる。
制御チャネルとデータチャネルが伝送される様子を示す図である。 制御チャネルとデータチャネルが伝送される様子を示す図である。 本発明の一実施例による送信機の概略ブロック図(その1)を示す。 本発明の一実施例による送信機の概略ブロック図(その2)を示す。 本発明の一実施例による受信機の概略ブロック図を示す。 長短2種類のTTI及びフレームの関係を示す図である。 制御チャネルとデータチャネルが伝送される様子を示す図である。 制御チャネルとデータチャネルが伝送される様子を示す図である。 本発明の一実施例により導出されるシンボルパラメータ群でそれぞれ規定されるシンボルフォーマットを示す図である。 本発明の一実施例により導出される様々なシンボルパラメータ群を示す図である。 本発明の一実施例により導出されるシンボルパラメータ群でそれぞれ規定されるシンボルフォーマットを示す図である。
本発明の一態様によれば、送信時間間隔(TTI)が通信状況に応じて変更される。制御チャネルはTTI毎にデータチャネルに多重化される。制御チャネルは、一部のサブキャリアに多重化されてもよい。時間方向及び/又は周波数方向の情報伝送単位を通信状況に応じて大きくすることで、制御チャネルの挿入頻度を少なくし、データ伝送効率を向上させることができる。
制御チャネルは、変調多値数及びチャネル符号化率の情報を含んでもよい。通信装置はは、ガードインターバル部の期間の長さが異なり有効シンボル部の期間の長さが等しい2種類以上のシンボルをそれぞれ規定する2種類以上のパラメータ群を格納してもよい。通信状況に相応しいシンボルを速やかに設定することができる。
本発明の一態様によれば、ガードインターバル部及び有効シンボル部を有するシンボルを送信時間間隔毎に複数個送信又は受信するOFDM方式の移動通信システムで使用される無線パラメータ群を生成する装置が使用される。本装置は、1組のシンボルパラメータ群により定められる有効シンボル部の期間と同じ期間の有効シンボル部を有し、該1組のシンボルパラメータ群により定められるガードインターバル部の期間とは異なる期間のガードインターバル部を有するシンボルを規定する別の1組のシンボルパラメータ群を導出する手段を有する。本装置は、1組のシンボルパラメータ群により定められる1シンボル中のガードインターバル部の占める割合と別の1組のシンボルパラメータ群により定められる1シンボル中のガードインターバル部の占める割合が等しく且つシンボルの長さが異なるシンボルを規定する別の1組のシンボルパラメータ群を導出する手段を有する。1つの送信時間間隔の間に整数個のシンボルが通信されるように、送信時間間隔の長さ、シンボルの長さ又は送信時間間隔及びシンボル双方の長さが調整される。これにより、使用されるサブキャリア数、損失率(シンボル中でガードインターバル部の占める割合)及びTTIの1以上が所望の値になる無線パラメータ群が効率的に導出される。例えば、有効シンボル部の期間即ちサブキャリア間隔が等しければ、何れのシンボルパラメータ群が使用されても、無線通信機は、OFDM方式の変調及び復調処理(高速逆フーリエ変換及び高速フーリエ変換)における信号処理方法を変えなくて済む。また、損失率は一定に維持されと、何れのシンボルパラメータ群が使用される場合でもデータ伝送効率を一定に維持することができる。
本発明の一態様によれば、サブキャリア間隔及び損失率が所望の値になるように、シンボルパラメータ群が導出される。例えば、ある1組のシンボルパラメータ群で定められるサブキャリア数は、別の1組のシンボルパラメータ群で定められるサブキャリア数の整数倍に設定されてもよい。これにより、サブキャリア間隔及び損失率を制御しながら、ガードインターバル部の期間が大きく異なるシンボルパラメータ群を導出することができる。損失率を一定にしながら導出されたシンボルが1つの送信時間間隔の中に非整数個含まれるようになった場合は、送信時間間隔を延長することで、送信時間間隔当たりのシンボル数を整数個に合わせることができる。これは信号処理の簡易化を図る観点から好ましい。
以下の実施例では、下りリンクに直交周波数分割多重化(OFDM)方式を採用するシステムが説明されるが、他のマルチキャリア方式のシステムに本発明が適用されてもよい。
図3は、本発明の一実施例による送信機の概略ブロック図(その1)を示す。この送信機は典型的には基地局に設けられるが、同様の送信機が移動局に備えられてもよい。基地局は、N個のデータチャネル処理部302−1〜Nと、制御チャネル処理部304と、多重部(MUX)306と、高速逆フーリエ変換部(IFFT)308と、ガードインターバル挿入部310と、ディジタルアナログ変換部(D/A)312と、シンボルパラメータ調整部320と、TTI調整部321とを有する。N個のデータチャネル処理部302−1〜Nは同様な構成及び機能を有するので、302−1がそれらを代表して説明される。データチャネル処理部302−1は、ターボ符号器322と、データ変調器324と、インターリーバ326と、直並列変換部(S/P)328とを有する。制御チャネル処理部304は、畳込み符号器342と、QPSK変調器344と、インターリーバ346と、直並列変換部(S/P)348とを有する。
個のデータチャネル処理部302−1〜Nは、トラフィック情報データをOFDM方式で伝送するためのベースバンド処理を行う。ターボ符号器322は、トラフィック情報データの誤り耐性を高めるための符号化を行う。データ変調器324は、QPSK、16QAM、64QAM等のような適切な変調方式で、トラフィック情報データを変調する。適応変調符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)が行われる場合には、この変調方式は適宜変更される。インターリーバ326は、トラフィック情報データの並ぶ順序を所定のパターンに従って並べ換える。直並列変換部(S/P)328は、直列的な信号系列(ストリーム)を並列的な信号系列に変換する。並列的な信号系列数は、サブキャリア数に応じて決定されてもよい。データチャネル処理部での動作は、TTI調整部321から通知される送信時間間隔毎になされる。
制御チャネル処理部304は、制御情報データをOFDM方式で伝送するためのベースバンド処理を行う。畳込み符号器342は、制御情報データの誤り耐性を高めるための符号化を行う。QPSK変調器344は、制御情報データをQPSK変調方式で変調する。適切ないかなる変調方式が採用されてもよいが、制御情報データの情報量は比較的少ないので、本実施例では、変調多値数の少ないQPSK変調方式が採用されている。インターリーバ346は、制御情報データの並ぶ順序を所定のパターンに従って並べ換える。直並列変換部(S/P)348は、直列的な信号系列を並列的な信号系列に変換する。並列的な信号系列数は、サブキャリア数に応じて決定されてもよい。
多重部(MUX)306は、変調及び符号化等の処理済みのトラフィック情報データと、処理済みの制御情報データとを送信時間間隔毎に多重化し、出力する。本実施例では、多重部306に、パイロットチャネルが入力され、これも多重化される。他の実施例では、図中破線で示されるように、パイロットチャネルが直並列変換部348に入力され、パイロットチャネルが周波数軸方向に多重化されてもよい。多重化は、時間方向、周波数方向又は時間及び周波数の2方向の何れかの手法でなされてもよい。
高速逆フーリエ変換部308は、そこに入力された信号を高速逆フーリエ変換し、OFDM方式の変調を行う。
ガードインターバル挿入部310は、変調済みの信号にガードインターバルを付加することで、OFDM方式におけるシンボルを作成する。周知のように、ガードインターバルは、伝送するシンボルの先頭又は末尾の一部を複製することによって得られる。
ディジタルアナログ変換部(D/A)312は、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。
シンボルパラメータ調整部320は、通信に使用されるシンボルのパラメータを調整する。シンボルパラメータ(群)は、OFDM方式のシンボルのフォーマットを規定する情報を含み、ガードインターバル部の期間TGI、有効シンボル部の期間、1シンボル中のガードインターバル部の占める割合、サブキャリア間隔Δf等の値を特定する一群の情報を含む。なお、有効シンボル部の期間はサブキャリア間隔の逆数1/Δfに等しい。シンボルパラメータ調整部320は、通信状況に応じて或いは他の装置からの指示に応じて、適切なシンボルパラメータ群を設定する。例えば、シンボルパラメータ調整部320は、行われる通信がマルチキャスト方式であるか否かに応じて、使用するシンボルパラメータ群を使い分けてもよい。例えば、ユニキャスト方式が行われている場合には、より短期間のガードインターバル部を規定するシンボルパラメータ群が使用され、マルチキャスト方式が行われる場合には、より長期間のガードインターバル部を規定するシンボルパラメータ群が使用されてもよい。シンボルパラメータ調整部320は、適切なシンボルパラメータ群を、その都度計算して導出してもよいし、或いはシンボルパラメータ群の複数の組を予めメモリに記憶させておき、必要に応じてそれらの内の1組が選択されてもよい。シンボルパラメータ群がどのように導出されるかについては、後述される。
TTI調整部321は、送信時間間隔(TTI)の長さを決定し、決定された送信時間間隔の長さをデータチャネル処理部302−1〜Nの各々に、多重部306に及びシンボルパラメータ調整部320に通知する。TTIの長さは、トラフィックサイズのようなアプリケーションにより決定される情報、使用する周波数帯域幅のような基地局情報、マルチキャストやユニキャストやブロードキャストのようなサービス種別情報等に応じて決定されてもよい。送信時間間隔の長さは、送信側で決定された後に、何らかの制御信号により受信側に通知されてもよい。送信時間間隔は例えば呼の確立時に設定されてもよい。
図4は、本発明の一実施例による送信機の概略ブロック図(その2)を示し、図1のディジタルアナログ変換部312以降の部分(RF送信部)を示す。RF送信部は、直交変調器402と、局部発振器404と、バンドパスフィルタ406と、ミキサ408と、局部発振器410と、バンドパスフィルタ412と、電力増幅器414とを有する。
直交変調器402は、そこに入力された信号から、中間周波数の同相成分(I)及び直交成分(Q)を生成する。バンドパスフィルタ406は、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去する。ミキサ408は、局部発振器410を用いて、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)する。バンドパスフィルタ412は余分な周波数成分を除去する。電力増幅器414は、アンテナ416から無線送信を行うために、信号の電力を増幅する。
概して、図3のデータチャネル処理部に入力されたトラフィック情報データは、ターボ符号器322で符号化され、データ変調部324で変調され、インターリーバ326で並べ換えられ、直並列変換器328で並列化される。制御情報データも同様に、符号化され、変調され、インターリーブされ、並列化される。データチャネル及び制御チャネルは、多重部306でサブキャリア毎に送信時間間隔毎に多重化され、高速逆フーリエ変換部308でOFDM方式の変調が行われ、変調後の信号にガードインターバルが付加され、ベースバンドのOFDMシンボルが出力される。ベースバンドの信号は、アナログ信号に変換され、図4のRF処理部の直交変調器402で直交変調され、帯域制限の後に適切に増幅されて無線送信される。
図5は、本発明の一実施例による受信機の概略ブロック図を示す。このような受信機は、典型的には移動局に設けられるが、基地局に備えられてもよい。受信機は、アンテナ502と、低雑音増幅器504と、ミキサ506と、局部発振器508と、帯域通過フィルタ510と、自動利得制御部512と、直交検波器514と、局部発振器516と、アナログディジタル変換部518と、シンボルタイミング検出部520と、ガードインターバル除去部522と、高速フーリエ変換部524と、デマルチプレクサ526と、チャネル推定部528と、チャネル補償部530と、並直列変換部(P/S)532と、チャネル補償部534と、デインタリーバ536と、データ復調部537と、ターボ符号器538と、ビタビデコーダ540と、シンボルパラメータ調整部542と、TTI調整部544とを有する。
低雑音増幅器504は、アンテナ502で受信した信号を適切に増幅する。増幅後の信号は、ミキサ506及び局部発振器508により中間周波数に変換される(ダウンコンバート)。帯域通過フィルタ510は、不要な周波数成分を除去する。自動利得制御部512は、信号レベルが適切に維持されるように、増幅器の利得が制御される。直交検波器514は、局部発振器516を用いて、受信した信号の同相成分(I)及び直交成分(Q)に基づいて、直交復調する。アナログディジタル変換部518は、アナログ信号をディジタル信号に変換する。
シンボルタイミング検出部520は、ディジタル信号に基づいて、シンボル(シンボル境界)のタイミングを検出する。
ガードインターバル除去部522は、受信した信号からガードインターバルに相当する部分を除去する。
高速フーリエ変換部524は、入力された信号を高速フーリエ変換し、OFDM方式の復調を行う。
デマルチプレクサ526は、受信した信号に多重化されているパイロットチャネル、制御チャネル及びデータチャネルを分離する。この分離方法は、送信側の多重化(図1の多重部306での処理内容)に対応して行われる。
チャネル推定部528は、パイロットチャネルを用いて伝搬路の状況を推定し、チャネル変動を補償するように、振幅及び位相を調整するための制御信号を出力する。この制御信号は、サブキャリア毎に出力される。
チャネル補償部530は、データチャネルの振幅及び位相を、チャネル推定部528からの情報に従ってサブキャリア毎に調整する。
並直列変換部(P/S)532は、並列的な信号系列を直列の信号系列に変換する。
チャネル補償部534は、制御チャネルの振幅及び位相を、チャネル推定部528からの情報に従ってサブキャリア毎に調整する。
デインタリーバ536は、信号の並ぶ順序を所定のパターンに従って送信時間間隔毎に変更する。所定のパターンは、送信側のインターリーバ(図1の326)で行われる並べ換えの逆パターンに相当する。
データ復調器537は、送信側で行われた変調方式に合わせて受信信号の復調を送信時間間隔毎に行う。
ターボ復号器538及びビタビデコーダ540は、トラフィック情報データ及び制御情報データをそれぞれ復号する。
シンボルパラメータ調整部542は、図1のシンボルパラメータ調整部320と同様に、通信に使用されるシンボルパラメータを設定する。シンボルパラメータ調整部542は、適切なシンボルパラメータ群を、その都度計算して導出してもよいし、或いはシンボルパラメータ群の複数の組を予めメモリに記憶させておき、必要に応じてそれらにアクセスしてもよい。シンボルパラメータ群がどのように導出されるかについては、後述される。
TTI調整部544は、送信時間間隔の長さを決定し、分離部526、デインタリーバ536、データ復調器537、ターボ復号器538及びシンボルパラメータ調整部542等に通知する。送信時間間隔の長さは、送信側で決定された後に、何らかの制御信号により受信側に通知されてもよい。送信時間間隔は例えば呼の確立時に設定されてもよい。
アンテナで受信された信号は、RF受信部内で増幅、周波数変換、帯域制限、直交復調等の処理を経てディジタル信号に変換される。ガードインターバルの除去された信号に対して、高速フーリエ変換部524によってOFDM方式の復調が行われる。復調後の信号は、分離部536でパイロットチャネル、制御チャネル及びデータチャネルにそれぞれ分離される。パイロットチャネルは、チャネル推定部に入力され、伝搬路の変動を補償するための補償信号がそこからサブキャリア毎に出力される。データチャネルはその補償信号を用いてサブキャリア毎に補償され、直列的な信号に変換される。変換後の信号は、デインタリーバ526で、インターリーバで施された並べ換えと逆パターンで並べ換えられ、データ変調器537で復調され、ターボ復号器538で復号される。制御チャネルも同様に、補償信号によりチャネル変動が補償され、ビタビデコーダ540で復号される。以後、復元されたデータ及び制御チャネルを利用する信号処理が行われる。
図6は、本実施例でなされるデータ伝送の様子を示す。本実施例では、送信時間間隔TTIは1種類に固定されてはおらず、長短2種類のTTIを通信状況に応じて使い分けることができる。但し、既存の通信システムとの後方互換性を確保する等の要請を満たすため、フレーム長は一定に固定される。図示の例では、長い送信時間間隔は、短いものの2倍の長さを有する。例えば、フレーム長が10msであり、短いTTIが0.5msであり、長いTTIが1.0msである。前者は1フレーム内に20TTIを含み、後者は1フレーム内に10TTIしか含まない。説明の便宜上、図示の例ではTTIの長さは2種類しか用意されていないが、より多くの長さのTTIが用意されてもよい。
上述したように、TTIは情報伝送における様々な単位を規定し、例えば、パケットの送信単位、MCS法におけるデータ変調方式及びチャネル符号化率の更新単位、誤り訂正符号化の単位、自動再送制御(ARQ)における再送単位、パケットスケジューリングの単位等がTTIによって決まる。MCS情報、再送情報、スケジューリング情報等のような制御チャネルは、データチャネルを復調するのに使用されるので、TTI毎に送信されるデータチャネルと共に伝送される必要がある。この場合に、より長いTTIが使用されるならば、制御チャネルの挿入頻度も少なくなり、情報の伝送効率を向上させることができる(図7参照)。
このような手法は、広帯域の周波数帯域が複数の周波数ブロック(又はチャンク)に分割され、周波数方向の情報伝送単位がその周波数ブロックで規定される場合に応用することもできる。即ち、同一のユーザが複数の周波数ブロックでデータを伝送する場合に、総てのチャンクで制御チャネルを伝送せず、1つのチャンクだけで制御チャネルが伝送されてもよい(図8参照)。
時間方向及び/又は周波数方向の情報伝送単位を柔軟に変更できるようにすることで、制御チャネルの挿入率が不必要に大きくなることを抑制し、情報の伝送効率を向上させることができる。特に、図7に示されるように使用可能な周波数帯域が狭い場合には、伝送効率の良否は伝送遅延に直結するので、TTIの調整は比較的周波数帯域が狭い場合に特に有利である。
次に、シンボルパラメータ調整部320(図3)及び542(図5)で設定されるシンボルパラメータ群の内容及び導出法が説明される。シンボルパラメータ群は、サブキャリア間隔、サンプリング周波数、有効シンボル部の期間、ガードインターバル部の期間、1TTIに含まれるシンボル数等を指定するものとする。但し、これらのパラメータの総てが独立に設定可能であるわけではない。例えば、サブキャリア間隔と有効シンボル部の期間は、互いに逆数の関係にある。また、1シンボルの期間(ガードインターバル部と有効シンボル部の合計期間)にシンボル数を乗じたものが、1つのTTIの期間になる。以下の説明では、第1のシンボルパラメータ群から第2のシンボルパラメータ群を導出する3つの方法が説明される。
まず、図9(A)に示されるように、第1のシンボルパラメータ群が次のように設定されているものとする。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 32サンプル(5.5μs)
1シンボルの期間 = 288サンプル(ガードインターバル部+有効シンボル部)
損失率 = 32/288 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 10
1TTIの期間 = 0.5ms
1フレームの期間 = 10ms。
なお、損失率とは1シンボル中のガードインターバル部の占める割合である。この部分はデータ伝送効率を向上させる観点からは冗長な部分になる。損失率ηと、ガードインターバル部の期間TGIと、有効シンボル部の期間Teffとの間には、
η=TGI/(TGI+Teff)×100[%]
の関係が成立する。
(1)シンボルパラメータ群を導出する第1の方法は、サブキャリア間隔を一定に維持しつつ、1TTI中のシンボル数を減らし、ガードインターバル部の期間を増やす。例えば、第1のシンボルパラメータでは1TTIに10シンボル含まれているが、これが9シンボルに減らされる。減らした1シンボル(288サンプル)分の期間が9等分され、それらがガードインターバル部にそれぞれ追加される。その結果、図9(B)に示されるように、有効シンボル部の期間(256サンプル)は等しいが、ガードインターバル部の期間が広くなったシンボルが1TTI中に9個含まれる。このようにして導出された第2のシンボルパラメータ群は、次のような値を有する。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 64サンプル(11.1μs)
1シンボルの期間 = 320サンプル
損失率 = 64/320 = 20%
1TTIに含まれるシンボル数 = 9
1TTIの期間 = 0.5ms
1フレームの期間 = 10ms。
この第1の手法により、1TTI中のシンボル数が8に減らされた場合、第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する(図9(C))。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 104サンプル(18.1μs)
1シンボルの期間 = 360サンプル
損失率 = 104/360 = 28.9%
1TTIに含まれるシンボル数 = 8
1TTIの期間 = 0.5ms
1フレームの期間 = 10ms。
以下同様にして、1TTI中のシンボル数の異なるシンボルパラメータ群を導出することができる。この場合において、有効シンボル部の期間は常に一定に維持されるので、サブキャリア間隔を一定に維持することができる。即ち、この手法で導出されたシンボルパラメータ群は、いずれも同じサブキャリア間隔を規定するが、ガードインターバル部の期間及びシンボル数は互いに異なる。
(2)シンボルパラメータ群を導出する第2の方法は、損失率を一定に維持しながら1TTI中のシンボル数を変更する。損失率の定義から理解できるように、損失率を一定にするには、ガードインターバル部及び有効シンボル部の割合が一定に維持されなければならない。例えば、第1のシンボルパラメータ群に対して、図9(D)に示されるように、ガードインターバル部及び有効シンボル部の期間をそれぞれ2倍に増やし、1TTI中のシンボル数を5つにすることができる。この場合の第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する。
サブキャリア間隔 = 11.25(=22.5÷2)kHz
全サブキャリア数 = 400(=200×2)
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 512(=256×2)サンプル(88.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 64(=32×2)サンプル(11.1μs)
1シンボルの期間 = 576サンプル
損失率 = 64/576 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 5
1TTIの期間 = 0.5ms
1フレームの期間 = 10ms。
更に、第1のシンボルパラメータ群に対して、図9(E)に示されるように、ガードインターバル部及び有効シンボル部の期間をそれぞれ4倍に増やし、1TTI中のシンボル数を2.5個にすることもできる。この場合の第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する。但し、この場合は整数個のシンボルが1つのTTIに含まれるように、1TTIの期間を0.5msから例えば1.0msに延長することが望ましい。
サブキャリア間隔 = 5.625(=22.5÷4)kHz
全サブキャリア数 = 800(=200×4)
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 1024(=256×4)サンプル(177.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 128(=32×4)サンプル(22.2μs)
1シンボルの期間 = 1152サンプル
損失率 = 128/1152 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 2.5
1TTIの期間 = 0.5ms
1フレームの期間 = 10ms。
この手法によれば、損失率を一定に維持することができるので、データ伝送効率の等しいシンボルパラメータ群を導出することができる。第1の手法では、TTI中のシンボル数が減るにつれて、損失率は徐々に大きくなってしまう。
(3)シンボルパラメータ群を導出する第3の方法は、第1の手法と第2の手法の組み合わせである。例えば、第1のシンボルパラメータ群に第1の手法を適用して第2のシンボルパラメータ群を導出し、その第2のシンボルパラメータ群に第2の手法を適用することで第3のシンボルパラメータ群が導出される。例えば、第1のシンボルパラメータ群に第1の手法を適用して、図9(B)に示されるようなシンボルフォーマットを規定する第2のシンボルパラメータ群が得られたとする。この第2のシンボルパラメータ群による損失率は64/320=20%であった。この第2のシンボルパラメータ群に対して、損失率を一定にしつつシンボル数が変更される。例えば、ガードインターバル部の期間及び有効シンボル部の期間をそれぞれ2倍に増やすと、第3のシンボルパラメータ群は次のような値になる(図9(F))。
サブキャリア間隔 = 11.25kHz
全サブキャリア数 = 400
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 512サンプル(88.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 128サンプル(22.2μs)
1シンボルの期間 = 640サンプル
損失率 = 128/640 = 20%
1TTIに含まれるシンボル数 = 4.5
1TTIの期間 = 0.5ms。
1フレームの期間 = 10ms。
この場合、整数個のシンボルが1つのTTIに含まれるように、1TTIの期間を例えば1.0msに延長することが望ましい。
このようにして導出された第3のシンボルパラメータ群は、図9(B)に示されるシンボルパラメータ群と同じ損失率(20%)を有し、図9(D)に示されるシンボルパラメータ群と同じサブキャリア間隔(11.25kHz)を有する。しかしながら、第3のシンボルパラメータ群によるガードインターバル部の期間(128サンプル)は、図9(B)及び図9(D)に示される何れのもの(64サンプル)よりも長い点に留意を要する。第3の手法によれば、サブキャリア間隔及び損失率に一定の関係を有するシンボルパラメータ群を効率的に導出することができる。しかも、これらのシンボルパラメータ群は、総て共通するサンプリング周波数に対するものであるので、クロック周波数をパラメータセット毎に変える必要はない。
図10は、TTI=0.5msの場合のシンボルパラメータ群の幾つかを示す。図示されている全9組のシンボルパラメータ群の内8組は、第1のシンボルパラメータ群に第1及び/又は第2の手法を適用することで導出できる。本実施例によれば、サブキャリア間隔及び損失率に関して一定の関係を有するシンボルパラメータ群を組織的且つ効率的に導出することができる。なお、本実施例では、基準となるシンボルパラメータ群によるサブキャリア間隔やシンボル数を減らすようにして新たなシンボルパラメータ群が導出されたが、それらを増やすようにして新たなシンボルパラメータ群が導出されてもよい。
実施例1では送信時間間隔TTIの長さが変更され、実施例2ではガードインターバル部の長さ及び/又は有効シンボル部の長さが変更された。これらの手法はそれぞれ単独に使用されてもよいし、以下に説明されるように組み合わせて使用されてもよい。
まず、図11(A)に示されるように、第1のシンボルパラメータ群が次のように設定されているものとする。これは、図9(A)に関連して説明されたものと同様であるが、1TTIが1.0msに拡張されている点が異なる。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 32サンプル(5.5μs)
1シンボルの期間 = 288サンプル(ガードインターバル部+有効シンボル部)
損失率 = 32/288 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 20
1TTIの期間 = 1.0ms
1フレームの期間 = 10ms。
(1)シンボルパラメータ群を導出する第1の方法は、TTIの期間を延長し、サブキャリア間隔を一定に維持しつつ、1TTI中のシンボル数を減らし、ガードインターバル部の期間を増やす。例えば、第1のシンボルパラメータでは1TTIに20シンボル含まれているが、これが19シンボルに減らされる。減らした1シンボル(288サンプル)分の期間が19等分され、それらがガードインターバル部にそれぞれ追加される。その結果、図11(B)に示されるように、有効シンボル部の期間(256サンプル)は等しいが、ガードインターバル部の期間が広くなったシンボルが1TTI中に19個含まれる。このようにして導出された第2のシンボルパラメータ群は、次のような値を有する。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 47.16サンプル(8.187μs)
1シンボルの期間 = 303サンプル
損失率 = 47/303 = 15.5%
1TTIに含まれるシンボル数 = 19
1TTIの期間 = 1.0ms
1フレームの期間 = 10ms。
この第1の手法により、1TTI中のシンボル数が18に減らされた場合、第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する(図9(C))。
サブキャリア間隔 = 22.5kHz
全サブキャリア数 = 200
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 256サンプル(44.4μs)
ガードインターバル部の期間 = 64サンプル(11.1μs)
1シンボルの期間 = 320サンプル
損失率 = 64/320 = 20.0%
1TTIに含まれるシンボル数 = 18
1TTIの期間 = 1.0ms
1フレームの期間 = 10ms。
以下同様にして、1TTI中のシンボル数の異なるシンボルパラメータ群を導出することができる。この場合において、有効シンボル部の期間は常に一定に維持されるので、サブキャリア間隔を一定に維持することができる。即ち、この手法で導出されたシンボルパラメータ群は、いずれも同じサブキャリア間隔を規定するが、ガードインターバル部の期間及びシンボル数は互いに異なる。図9(B),(C)及び図11(B),(C)の例では共に1つのTTIの中から1,2シンボルが減らされ、減らされたシンボルの期間が残りのシンボルのガードインターバルに等しく分配される。しかし、図11に示される例では、図9に示される例の場合に比べて送信時間間隔が2倍に延長されている。その結果、図9(B)の例での損失率は20%であったのに対して、図11(B)の例での損失率は15.5%に抑えられている。更に、図9(C)の例での損失率は28.9%であったが、図11(C)に示される例では20.0%に抑えられている。このように、TTI長を長くすることで、実施例2の第1の手法に関する損失率を改善することができる。
(2)シンボルパラメータ群を導出する第2の方法は、1TTIの期間を延長し、損失率を一定に維持しながら1TTI中のシンボル数を変更する。損失率の定義から理解できるように、損失率を一定にするには、ガードインターバル部及び有効シンボル部の割合が一定に維持されなければならない。例えば、第1のシンボルパラメータ群に対して、図11(D)に示されるように、ガードインターバル部及び有効シンボル部の期間をそれぞれ2倍に増やし、1TTI中のシンボル数を10個にすることができる。この場合の第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する。
サブキャリア間隔 = 11.25(=22.5÷2)kHz
全サブキャリア数 = 400(=200×2)
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 512(=256×2)サンプル(88.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 64(=32×2)サンプル(11.1μs)
1シンボルの期間 = 576サンプル
損失率 = 64/576 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 10
1TTIの期間 = 1.0ms
1フレームの期間 = 10ms。
更に、第1のシンボルパラメータ群に対して、図11(E)に示されるように、ガードインターバル部及び有効シンボル部の期間をそれぞれ4倍に増やし、1TTI中のシンボル数を5個にすることもできる。この場合の第2のシンボルパラメータ群は次のような値を有する。
サブキャリア間隔 = 5.625(=22.5÷4)kHz
全サブキャリア数 = 800(=200×4)
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 1024(=256×4)サンプル(177.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 128(=32×4)サンプル(22.2μs)
1シンボルの期間 = 1152サンプル
損失率 = 128/1152 = 11.1%
1TTIに含まれるシンボル数 = 5
1TTIの期間 = 1.0ms
1フレームの期間 = 10ms。
この手法によれば、損失率を一定に維持することができるので、データ伝送効率の等しいシンボルパラメータ群を導出することができる。第1の手法では、TTI中のシンボル数が減るにつれて、損失率は徐々に大きくなってしまう。図9(E)の例では、1TTI中のシンボル数が2.5個であったが、図11(E)の例では5個になっている。このように、実施例2の方法だけではTTI中のシンボル数が非整数個になったとしても、TTIの長さを増やすことでTTI中のシンボル数を整数個に合わせることができる。
(3)シンボルパラメータ群を導出する第3の方法は、TTIの期間を延長しつつ、第1の手法と第2の手法を組み合わせることである。例えば、第1のシンボルパラメータ群に第1の手法を適用して第2のシンボルパラメータ群を導出し、その第2のシンボルパラメータ群に第2の手法を適用することで第3のシンボルパラメータ群が導出される。例えば、第1のシンボルパラメータ群に第1の手法を適用して、図11(B)に示されるようなシンボルフォーマットを規定する第2のシンボルパラメータ群が得られたとする。この第2のシンボルパラメータ群による損失率は15.5%であった。この第2のシンボルパラメータ群に対して、損失率を一定にしつつシンボル数が変更される。例えば、ガードインターバル部の期間及び有効シンボル部の期間をそれぞれ2倍に増やすと、第3のシンボルパラメータ群は次のような値になる(図11(F))。
サブキャリア間隔 = 11.25kHz
全サブキャリア数 = 400
サンプリング周波数 = 5.76MHz=3/2×3.84MHz
有効シンボル部の期間 = 512サンプル(88.8μs)
ガードインターバル部の期間 = 94.3サンプル(16.37μs)
1シンボルの期間 = 606.3サンプル
損失率 = 94.3/606.3 = 15.5%
1TTIに含まれるシンボル数 = 9
1TTIの期間 = 1.0ms。
1フレームの期間 = 10ms。
このようにして導出された第3のシンボルパラメータ群は、図11(B)に示されるシンボルパラメータ群と同じ損失率(15.5%)を有し、図11(D)に示されるシンボルパラメータ群と同じサブキャリア間隔(11.25kHz)を有する。しかしながら、第3のシンボルパラメータ群によるガードインターバル部の期間(94.3サンプル)は、図11(B)及び図11(D)に示される何れのものよりも長い点に留意を要する。第3の手法によれば、サブキャリア間隔及び損失率に一定の関係を有するシンボルパラメータ群を効率的に導出することができる。しかも、これらのシンボルパラメータ群は、総て共通するサンプリング周波数に対するものであるので、クロック周波数をパラメータセット毎に変える必要はない。更に、1TTIに含まれるシンボル数を整数個に合わせることができる。
以下、本発明により教示される手段を例示的に列挙する。
(第1項)
直交周波数多重化(OFDM)方式の移動通信システムで使用される送信装置であって、
送信時間間隔毎に更新される変調多値数及びチャネル符号化率でデータチャネルに対するデータ変調及びチャネル符号化を行う手段と、
送信時間間隔毎に制御チャネル及びデータチャネルを多重化する手段と、
送信時間間隔の長さを調整する手段と、
を有することを特徴とする送信装置。
(第2項)
一部のサブキャリアに制御チャネルが多重化される
ことを特徴とする第1項記載の送信装置。
(第3項)
前記制御チャネルは、変調多値数及びチャネル符号化率の情報を少なくとも含む
ことを特徴とする第1項記載の送信装置。
(第4項)
ガードインターバル部及び有効シンボル部を有するシンボルを送信時間間隔毎に複数個送信する手段と、
ガードインターバル部の期間の長さが異なり有効シンボル部の期間の長さが等しい2種類以上のシンボルをそれぞれ規定する2種類以上のパラメータ群を格納する手段と、
を有することを特徴とする第1項記載の送信装置。
(第5項)
直交周波数多重化(OFDM)方式の移動通信システムで使用される受信装置であって、
送信時間間隔毎に制御チャネル及びデータチャネルを分離する手段と、
送信時間間隔毎に更新される変調多値数及びチャネル符号化率でデータチャネルに対するデータ復調及びチャネル復号化を行う手段と、
送信時間間隔の長さを調整する手段と、
を有することを特徴とする受信装置。
(第6項)
前記制御チャネルは、変調多値数及びチャネル符号化率の情報を少なくとも含む
ことを特徴とする第5項記載の受信装置。
(第7項)
ガードインターバル部及び有効シンボル部を有するシンボルを送信時間間隔毎に複数個受信する手段と、
ガードインターバル部の期間の長さが異なり有効シンボル部の期間の長さが等しい2種類以上のシンボルをそれぞれ規定する2種類以上のパラメータ群を格納する手段と、
を有することを特徴とする第5項記載の受信装置。
(第8項)
ガードインターバル部及び有効シンボル部を有するシンボルを送信時間間隔毎に複数個送信又は受信する直交周波数時分割多重化(OFDM)方式の移動通信システムで使用される無線パラメータ群を生成する装置であって、
1組のシンボルパラメータ群により定められる有効シンボル部の期間と同じ期間の有効シンボル部を有し、該1組のシンボルパラメータ群により定められるガードインターバル部の期間とは異なる期間のガードインターバル部を有するシンボルを規定する別の1組のシンボルパラメータ群を導出する手段と、
1組のシンボルパラメータ群により定められる1シンボル中のガードインターバル部の占める割合と別の1組のシンボルパラメータ群により定められる1シンボル中のガードインターバル部の占める割合が等しく且つシンボルの長さが異なるシンボルを規定する別の1組のシンボルパラメータ群を導出する手段と、
を有し、1つの送信時間間隔の間に整数個のシンボルが通信されるように、送信時間間隔の長さ、シンボルの長さ又は送信時間間隔及びシンボル双方の長さが調整されることを特徴とする無線パラメータ群を生成する装置。
302−1〜N データチャネル処理部; 304 制御チャネル処理部; 306多重部; 308 高速逆フーリエ変換部; 310 ガードインターバル挿入部; 312 ディジタルアナログ変換部(D/A); 320 シンボルパラメータ調整部; 321 TTI調整部; 322 ターボ符号器; 324 データ変調器; 326 インターリーバ; 328 直並列変換部(S/P); 342 畳込み符号器; 344 QPSK変調器; 346 インターリーバ; 348 直並列変換部(S/P);
402 直交変調器402; 404 局部発振器; 406 バンドパスフィルタ; 408 ミキサ; 410 局部発振器; 412 バンドパスフィルタ; 414 電力増幅器;
502 アンテナ; 504 低雑音増幅器; 506 ミキサ; 508 局部発振器; 510 帯域通過フィルタ; 512 自動利得制御部; 514 直交検波器; 516 局部発振器; 518 アナログディジタル変換部; 520 シンボルタイミング検出部; 522 ガードインターバル除去部; 524 高速フーリエ変換部; 526 デマルチプレクサ; 528 チャネル推定部; 530 チャネル補償部; 532 並直列変換部(P/S); 534 チャネル補償部; 536 デインタリーバ; 538 ターボ符号器; 540 ビタビデコーダ; 542 シンボルパラメータ調整部; 544 TTI調整部

Claims (1)

  1. 直交周波数多重化(OFDM)方式の移動通信システムで使用される送信装置であって、
    送信時間間隔毎に更新される変調多値数及びチャネル符号化率でデータチャネルに対するデータ変調及びチャネル符号化を行う手段と、
    送信時間間隔毎に制御チャネル及びデータチャネルを多重化する手段と、
    送信時間間隔の長さを調整する手段と、
    を有することを特徴とする送信装置。
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