JP2009271487A - 走査型光投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減らして組み立ておよび位置制御を容易とし、画像投影装置を効果的に小型化することができる走査型光投影装置を提供する。
【解決手段】プレーナ型アクチュエータと、該プレーナ型アクチュエータの可動部12に取り付けられた光ファイバー30と、光ファイバー30に接続される光源36とを備え、前記可動部12には、貫通孔が設けられ、前記光ファイバー30が、前記貫通孔に位置合わせして前記可動部12に固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、プレーナ型アクチュエータ(MEMS素子)を用いた走査型光投影装置に関する。
液晶プロジェクター装置は画像表示装置として広く使用されている。液晶プロジェクター装置の画像表示方法には、光源から出射した光をハーフミラーによってRGB光に分波し、分波光をクロスプリズムにより合成して画像として投影する方法、RGB光をMEMSミラーにより反射し、スクリーン上でスイープするように走査して画像を表示するといった方法がある。
MEMSミラーとしては、プレーナ型アクチュエータの可動部をミラーとして構成したものがある。プレーナ型アクチュエータは、外側トーションバーにより可動枠を支持し、可動枠の内側に、外側トーションバーとは軸方向が直交する内側トーションバーを介して可動部を連結した構成を備える。
プレーナ型アクチュエータを利用したMEMSミラーの動作は、可動枠と可動部にそれぞれコイル状に配線を形成するとともに、トーションバーの軸方向に直交する配置に一対の固定磁石を配置し、固定磁石による静磁界中において可動枠と可動部の配線への通電を制御することにより、可動部を任意方向(3次元方向)に傾動することによってなされる。
特開2005−195639号公報 特開2006−84495号公報 特開2006−186243号公報
近年、液晶プロジェクターの小型化が進み、携帯型の液晶プロジェクターも検討されている。画像投影装置の小型化には、ハーフミラーやクロスプリズムを使用する方式とくらべてMEMSミラーを用いる方式が有利である。しかしながら、MEMSミラーを用いる方式では、ミラーの位置を正確に制御する必要があり、光の走査用としてきわめて多数個のMEMSミラーを使用する方式では、部品点数が多くなるという問題と、各々のミラーの位置調節が難しいという問題もある。
本発明は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、部品点数を減らすことができ、液晶プロジェクター等の画像投影装置を効果的に小型化することができ、振動、騒音等の影響を抑えた走査型光投影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を備える。
すなわち、本発明に係る走査型光投影装置は、プレーナ型アクチュエータと、該プレーナ型アクチュエータの可動部に取り付けられた光ファイバーと、光ファイバーに接続される光源とを備え、前記可動部には、貫通孔が設けられ、前記光ファイバーが、前記貫通孔に位置合わせして前記可動部に固定されていることを特徴とする。
また、走査型光投影装置として、前記光ファイバーは、単芯の光ファイバーとして形成され、前記貫通孔は、芯線を挿通する大きさに形成され、前記光ファイバーは、前記芯線を前記貫通孔に挿通し、前記光ファイバーの被覆の端面を前記可動部の裏面に当接して、前記可動部に固定された構成とすることができる。
また、走査型光投影装置として、前記光ファイバーは、RGB光を出射する3本の芯線を備える光ファイバーとして形成され、前記貫通孔は、前記3本の芯線を挿通する大きさに形成され、前記光ファイバーは、前記芯線を前記貫通孔に挿通し、前記光ファイバーの被覆の端面を前記可動部の裏面に当接して、前記可動部に固定された構成とすることができる。
また、前記光ファイバーとして、テープ型の光ファイバーとして形成されたものを使用することができる。
また、走査型光投影装置として、前記光ファイバーの芯線がマイクロキャピラリに挿通されて支持され、該光ファイバーは、前記マイクロキャピラリの端面を前記可動部の裏面に当接させ、前記マイクロキャピラリを前記可動部に固定して、前記可動部に支持された構成とすることができる。
また、前記光ファイバーは、RGB光を出射する3本の芯線を備える光ファイバーとして形成され、前記マイクロキャピラリには、前記3本の芯線を挿通させる挿通孔が設けられた構成として走査型光投影装置を構成することができる。
また、前記光ファイバーは、コリメート機能を備えた光ファイバーとして形成されていることにより、光ファイバーから平行光が出射され、好適に画像を表示することができる。
また、前記プレーナ型アクチュエータとして、前記光ファイバーが取り付けられた可動部と、可動部を可動枠に傾動可能に支持する第1のトーションバーと、可動枠を固定枠に傾動可能に支持する、前記第1のトーションバーとは軸方向が垂直に交差する第2のトーションバーと、前記第1のトーションバーおよび第2のトーションバーの軸方向位置にそれぞれ一対配置された固定磁石とを備えるものが好適に用いられる。
また、前記プレーナ型アクチュエータは、前記光ファイバーが取り付けられた可動部と、可動部を支持枠に傾動可能に支持するトーションバーとを備えた1軸型のアクチュエータであり、該プレーナ型アクチュエータに支持された光ファイバーから投射される光の光路内に、前記可動部を支持するトーションバーの軸線方向に平行に往復動する光学系が配置されていることを特徴とする。1軸型のプレーナ型アクチュエータと、トーションバーの軸線方向に平行に往復動する光学系とを組み合わせることによって、面的に画像を表示することができる。なお、光学系としては一般的な光学レンズが使用される。また、光学系を往復動させるとは、直線的な往復動動作と、軸線の回りでの回転動作を含む意味である。
本発明に係る走査型光投影装置は、プレーナ型アクチュエータの可動部に光ファイバーを支持したことにより、可動部の可動動作にしたがって光ファイバーからの放射光を走査させて出射させることによってスクリーン上に画像を表示することができる。プレーナ型アクチュエータの可動部に光ファイバーを固定した構造とすることによって、装置構成を簡素化し、装置を効果的に小型化することができる。
以下、本発明に係る走査型光投影装置の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、走査型光投影装置を平面方向から見た状態を示す。この走査型光投影装置10は、プレーナ型アクチュエータに光ファイバーを取り付けて構成されている。
プレーナ型アクチュエータは、光ファイバー30を支持する可動部12と、可動部12を可動枠16に傾動可能に支持する第1のトーションバー14a、14bと、可動枠16を固定枠20に傾動可能に支持する第2のトーションバー18a、18bとを備える。
可動部12は平面形状が正方形に形成され、正方形の枠体状に形成された可動枠16の内側に配される。第1のトーションバー14a、14bは、可動部12の対向する2辺の辺方向の中央位置において辺方向に直角に可動枠16に向けて延設され、可動枠16と可動部12とを連結する。第1のトーションバー14a、14bは一定の弾性を備え、可動部12は、第1のトーションバー14a、14bを支持軸として、第1のトーションバー14a、14bの軸線のまわりで傾動可能となる。
可動枠16は、正方形の枠体状に形成された固定枠20の内側に配され、第2のトーションバー18a、18bは、固定枠20に可動枠16を連結する。第2のトーションバー18a、18bは可動枠16の対向する2辺の辺方向の中央位置において辺方向に直角に配置される。第2のトーションバー18a、18bは一定の弾性を備え、可動枠16は第2のトーションバー18a、18bを支持軸として、第2のトーションバー18a、18bの軸線のまわりで傾動可能となる。
第2のトーションバー18a、18bの軸線方向は、第1のトーションバー14a、14bの軸線方向に直交する配置、すなわち、第1のトーションバー14a、14bと第2のトーションバー18a、18bとは、軸線方向が垂直に交差する配置となる。
これらの、可動部12、第1のトーションバー14a、14b、可動枠16、第2のトーションバー18a、18bおよび固定枠20は、本実施形態においてはシリコン基板を用いて一体に形成されている。
固定枠20は平板体からなる支持枠40によって支持され、固定枠20の側縁から外方に延出した支持枠40上に固定磁石22a、22b、24a、24bが固定されている。一方の固定磁石22a、22bは、第2のトーションバー18a、18bの軸線上に、第1のトーションバー14a、14bの軸線方向とは磁極の向きを垂直にして配置される。他方の固定磁石24a、24bは、第1のトーションバー14a、14bの軸線上に、第2のトーションバー18a、18bの軸線方向とは磁極の向きを垂直にして配置される。
可動部12および可動枠16には、それぞれの外縁部に沿ってループ状に巻回する形状に配線26および配線28が形成されている。配線26、28は、第1、第2のトーションバー14a、14b、18a、18bを経由して、固定枠20に設けられた端子26a、28aに接続される。
前述したように、配線26、28に通電することにより、固定磁石22a、22b、24a、24bの静磁界の作用(ローレンツ力)によって、可動部12と可動枠16が第1のトーションバー14a、14bおよび第2のトーションバー18a、18bを軸として傾動する。
配線26、28への通電は、端子26a、28aからなされる。配線26、28への通電方向を逆にすることにより可動部12および可動枠16の傾動方向が逆向きになる。
可動部12および可動枠16が第1、第2のトーションバー14a、14b、18a、18bを支持軸として傾動する作用は、垂直に交差する2軸を支点として可動部12が傾動する作用であり、可動部12が3次元的に任意の方向に傾動することを意味する。可動部12および可動枠16の傾動量(傾動角度)は、配線26、28への電流(通電量)によって可変となり、配線26、28への通電量を制御することによって、任意の方向へ任意の角度で可動部12を傾動させることができる。
図2に、図1のA−A線断面図を示す。光ファイバー30を可動部12に取り付けるため、可動部12の中心に貫通孔12aを形成し、貫通孔12aに光ファイバー30の芯線31を挿通し、光ファイバー30を可動部12の裏面に接着剤34によって接着固定する。芯線31を貫通孔12aに挿通したことにより、芯線31の露出部(ベア部31a)が貫通孔12aから延出し、光ファイバー30の被覆32の端面が可動部12の裏面に当接して、可動部12に光ファイバー30が位置決めして固定される。
本実施形態においては、芯線31の外径125μm、被覆32の外径250μmの光ファイバーを使用した。可動部12に設ける貫通孔12aの孔径は0.2mm、可動部12から延出するベア部31aの長さは6mmである。
光ファイバー30の他端側には光源36が接続される。本実施形態ではマイクロコリメータとして形成された光ファイバー30を使用する。これによって、光源36からの光は、ベア部31aの端面から平行光として出射する。コリメータの機能を付与するためにベア部31aの長さを設定している場合には規定長さのベア部31aを延出させるようにする。
図3は、図1のB−B線断面図を示す。支持枠40に固定枠20が支持され、支持枠40上に固定磁石22a、22bが支持されている。他方の固定磁石24a、24bについても同様に支持枠40に支持される。
図2に示したように、光ファイバー30は先端部分が可動部12に支持され、基端側は支持枠40から光源36に向けて引き出される。図3では、可動部12が揺動する状態を示す。
前述したように、可動部12は、固定磁石22a、22b、24a、24bによる静磁界と配線26、28への通電による電磁的作用によって、第1のトーションバー14a、14bおよび第2のトーションバー18a、18bを支持軸として傾動可能である。光ファイバー30は可動部12の傾動動作にともなって可動部12と一体に傾動する。
光ファイバー30は可動部12の傾動動作を妨げることがないように弛ませて配置する。光ファイバー30は十分に柔軟性があるから、可動部12の傾動動作を妨げることはない。図3では、可動部12の傾動とともに光ファイバー30が傾動する様子を示している。
図4は、本実施形態の走査型光投影装置10を用いて画像を投影している状態を示す。可動部12の最大傾動角度が34°程度の場合、走査型光投影装置10とスクリーン50との距離を50cmに設定すると、スクリーン50上における画像の投影範囲は30cm程度となる。小型の液晶プロジェクターなどにおいて使用する場合は、この程度の投影面積によって十分に実用になる。可動部12の最大傾動角度を35°前後とすることも特に困難なことではない。
本実施形態の走査型光投影装置10では、光ファイバー30から光を出射させてスクリーン50上に画像を表示するから、光ファイバー30から出射させる光(単色光、RGB光)を制御することによって、任意の画像を表示することができる。
画像をカラー表示する場合、可動部12を傾動させながら(動かしながら)光ファイバー30から赤(R)、緑(G)、青(B)光を出射すると、スクリーン50上におけるRGB光の到達位置はわずかにずれることになる。スクリーン50上の各画素におけるRGB光の到達位置がオーバーラップするように画素サイズを設定すること、また、画面の大きさをあまり大きくしないようにすることによって、色の滲みや鮮明度の問題は回避される。
また、カラー表示する別の方法として、上述したプレーナ型アクチュエータと光ファイバーを組み合わせた走査型光投影装置を3組使用し、それぞれの走査型光投影装置から赤(R)、緑(G)、青(B)光を出射させるとともに、各画素に合わせて光を投射するタイミングを合わせて画像表示することも可能である。
図5は、可動部12に光ファイバー30を取り付ける他の方法を示す。
上述した実施形態では、光ファイバー30の被覆32を可動部12に接着して可動部12に光ファイバー30を取り付けた。本実施形態では、光ファイバー30の芯線31をマイクロキャピラリ35に挿通し、マイクロキャピラリ35によって芯線31を保護しながら可動部12に光ファイバー30を取り付けた構造としたものである。
マイクロキャピラリ35はガラス等の保形性を備えた部材からなり、マイクロキャピラリ35には芯線31を挿通する挿通孔が軸線方向に貫通して設けられている。マイクロキャピラリ35の挿通孔に芯線31を挿通し、マイクロキャピラリ35の後端面に光ファイバー30の被覆32の端面を当接させ、マイクロキャピラリ35と光ファイバー30とを接着剤37によって連結固定する。マイクロキャピラリ35と可動部12との接続も接着剤34による接着固定による。
マイクロキャピラリ35に挿通された芯線31の先端部は貫通孔12aから突出させてもよいし、貫通孔12aの開口端位置と一致させ、あるいは貫通孔12a内に位置するようにしてもよい。
本実施形態の構成によれば、光ファイバー30の芯線31をマイクロキャピラリ35によって保護するようにして支持したことにより、可動部12が振動した際に芯線31のベア部31aが損傷するといった問題を回避することができる。また、光ファイバー30の被覆32を可動部12に接着固定した場合に、光ファイバー30の可動部12への取り付け部分が損傷するといったことを防止することができる。
なお、上記実施形態においては、可動部12に光ファイバー30を取り付ける際に、光ファイバー30の被覆32の端面を可動部12の裏面に当接させ、あるいはマイクロキャピラリ35を可動部12の裏面に当接させて取り付けたが、可動部12に光ファイバー30を取り付ける方法はこれらの方法に限定されるものではない。たとえば、可動部12の裏面に、被覆32あるいはマイクロキャピラリ35の端面を位置決めする段差凹部を設け、被覆32あるいはマイクロキャピラリ35を可動部12に位置決めして接着固定する方法、貫通孔12aの孔径を被覆32あるいはマイクロキャピラリ35が挿通できる径とし、被覆32ごと光ファイバー30を貫通孔12aに挿通させ、あるいはマイクロキャピラリ35自体を貫通孔12aに挿通させて被覆32と可動部12、マイクロキャピラリ35と可動部12とを接着固定する構成とすることも可能である。
(第2の実施の形態)
図6は、RGBの3本の芯線を備えた光ファイバー30aを可動部12に取り付けて形成した走査型光投影装置の例である。図6(a)は、マイクロキャピラリ38を用いて可動部12に光ファイバー30aを取り付けた状態を示す。図6(b)は、マイクロキャピラリ38の斜視図、図6(c)はマイクロキャピラリ38にRGBの芯線31R、31G、31Bを挿通した状態をマイクロキャピラリ38の端面方向から見た状態を示す。
図6(b)に示すように、マイクロキャピラリ38には3本の芯線を並列に挿通する挿通孔38aが形成されている。本実施形態では、この挿通孔38aに3本の芯線を並列に挿通し、マイクロキャピラリ38の後端面に光ファイバー30aの被覆32の端面を当接し、接着剤37によってマイクロキャピラリ38と被覆32とを接着固定する。
マイクロキャピラリ38は、芯線31R、31G、31Bを可動部12の貫通孔12aに挿通した状態で、接着剤34によって可動部12に接着固定する。芯線31R、31G、31Bの端面は貫通孔12aの開口端縁から若干前方に突出するようにしてもよいし、貫通孔12aの開口端縁の位置とが一致する配置、あるいは貫通孔12aの内側に芯線の端面が位置するように配置してもよい。
図7は、RGBの3本の芯線を備えたテープ型の光ファイバー30bを可動部12に取り付けて走査型光投影装置を構成した例である。テープ型の光ファイバー30bは、芯線31R、31G、31Bのそれぞれの被覆32R、32G、32Bを平行に連結して形成されている。可動部12に正面形状が長孔状の貫通孔12aを形成し、貫通孔12aに芯線31R、31G、31Bを挿通し、可動部12に光ファイバー30bを位置合わせした状態で被覆32R、32G、32Bを接着剤34によって可動部12に接着固定する。
RGBの3本の芯線を備える光ファイバー30bを使用する場合は、それぞれの芯線31R、31G、31Bに個別に光源36R、36G、36Bを接続し、光源36R、36G、36Bからの出射光を個別に制御する。マイクロキャピラリ38を用いて3本の芯線31R、31G、31Bを取り付ける場合(図6)も同様である。
光源36R、36G、36Bからの光の出射を制御することにより、3本の芯線31R、31G、31Bからの出射光によって表示される画素位置の色表示が定まる。したがって、可動部12を傾動動作させながら、芯線31R、31G、31Bからの出射光をスクリーン上で走査させることによってスクリーン上に画像をカラー表示させることができる。
可動部12に光ファイバー30a、30bを取り付けた状態で、芯線31R、31G、31Bの配置位置は相互にわずかに偏位しているから、芯線31R、31G、31Bからスクリーン上に出射した光の到達位置は若干位置ずれする。光の出射位置からスクリーンまでの距離が数十cm程度であれば、光の到達位置がずれることによって画像が不鮮明になったりする問題は回避される。
芯線31R、31G、31Bの配置位置が偏位していることによって画像の鮮明度等が低下することが問題となる場合には、芯線31R、31G、31Bからの出射光がオーバーラップするように出射光のスポットサイズを調節する、あるいは可動部12に取り付けた芯線31R、31G、31Bの向きを出射光の到達位置が一致するように調節するといった方法によって回避することが可能である。
前述した第1の実施の形態および第2の実施の形態において説明したように、本発明に係る走査型光投影装置は、電磁作用力を利用したプレーナ型アクチュエータ(MEMS)を利用し、プレーナ型アクチュエータの可動部に光ファイバーを取り付け、光ファイバーから出射される光を走査させることによって画像を表示するように構成している。上記実施形態のプレーナ型アクチュエータは可動部を2軸支持したものであるが、可動部を1軸によって支持する構成とすることもできる。
プレーナ型アクチュエータの可動部を1軸によって支持した場合は、ライン状に像が表れる。プレーナ型アクチュエータの可動部を1軸によって支持し、かつ面的に画像を表示させるようにするには、図8に示すように、プレーナ型アクチュエータ60の前位置、すなわち光ファイバー30から投射される光の光路内にレンズ70を配置し、レンズ70をプレーナ型アクチュエータ60の可動部12の支持軸の軸線方向と平行に往復動させればよい。
プレーナ型アクチュエータ60としては、たとえば可動部12をトーションバー61を介して支持枠62に固定し、プレーナ型アクチュエータ60を制御用の電源64に接続する構成とすればよい。この場合、固定磁石は、トーションバー61の軸線方向とは直交する配置とする。
可動部12に貫通孔を設け、貫通孔に光ファイバー30を取り付ける構成は前述した実施形態と同様である。トーションバー61の軸線方向を水平方向にすることにより、光ファイバー30からの放射光は鉛直方向に所定角度範囲にわたって放射される。
レンズ70を往復駆動する駆動部としては、たとえばピエゾ素子が利用できる。ピエゾ素子を駆動電源72に接続し、レンズ70を可動部12のトーションバー61の軸線方向と平行に、すなわち水平方向に往復動させる。レンズ70を水平方向に往復動させることにより、レンズ70に入射した光は水平方向に所定角度範囲にわたって放射される。
可動部12を揺動駆動し、レンズ70を往復駆動することによって、スクリーン50には縦横の所定範囲にわたって、面的に画像が表示される。図8に示す走査型光投影装置の構成において、レンズ70とスクリーン50との間隔を50cmとし、光ファイバー30を支持する可動部12による放射光の振れ角α=12.6度、レンズ70による光の振れ角β=6.3度とすると、スクリーン50上に上下方向に10cm、左右(水平)方向に5cmの画像が表示された。携帯型の光投影装置であれば、この程度の画角であっても十分に実用可能である。
実際にスクリーン50に画像を表示する際には、鉛直方向および水平方向に所定の周波数で走査して画像を表示する。画像をカラー表示する場合は、前述した実施形態と同様に、光源36から光ファイバー30に送入するRGB光を制御すればよい。
なお、図8に示す実施形態においては、可動部12の支持軸を水平方向とし、可動部12を水平軸の回りで揺動させたが、可動部12の支持軸を鉛直方向とし、可動部12を鉛直軸の回りで揺動させるようにしてもよい。この場合は、レンズ70は鉛直方向に平行に往復動させる。すなわち、可動部12の移動方向とレンズ70の移動方向とが直交する配置となるようにすればよく、その配置が限定されるものではない。
また、上記実施形態においては、レンズ70を直線的に往復動させることによって画像を面表示させたが、レンズ70を可動軸12の支持軸とは直交する向きの軸の回りで回動(所定角度範囲で往復回転する)あるいは回転(一方向に回転する)させることによって、可動部12による光の移動方向と直交する方向に光を移動させて画像を面表示させることもできる。また、図8では1枚のレンズ70を使用した例を示すが、1枚のレンズのかわりに複数枚のレンズからなる光学系を利用することも可能である。
プレーナ型アクチュエータの可動部を1軸として、ライン状に光を放射させる場合の利用例としては、バーコードにライン状に光を放射してバーコードを読み取るといった例がある。バーコード全体を面的に読み取る場合は、上述したように面的に光を放射させる方法によればよい。バーコードなどのように画角が狭い範囲について光を放射させる場合には、上述した光ファイバーを利用した光投影装置が好適に利用できる。
また、本発明の光ファイバーを利用した光投影装置においては、光ファイバーからの出射光を直接的に走査して画像を投影するから、ミラー型の光投影装置のように光をいったんミラーによって反射させて走査する方法と比較して、光学的な構成が簡素化され、光の反射スペースを確保したりする必要がないことから、効果的に装置を小型化することができる。
また、光ファイバーを利用する方法によれば、ミラー型の光投影装置のように多数個のMEMS素子を使用する必要がなく、各々のミラーの向きを調節するといった困難が解消できる。また、細径の柔軟性を備えた光ファイバーをプレーナ型のアクチュエータと組み合わせることによって、光を走査させる動作も容易に行える。また、ミラー型の場合はプレーナ型アクチュエータの可動部をミラーとして必要な面積を確保する必要があるが、本発明の場合は、光ファイバーを取り付ける面積が確保できればよく、この点からも小型化が可能である。また、本発明の光投影装置は、単一の光ファイバーを傾動駆動させるのみであるから、動作時における振動、騒音といった問題も抑えられるという利点がある。
走査型光投影装置の一実施形態の構成を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 走査型光投影装置を用いて画像を表示する原理を示す説明図である。 マイクロキャピラリを用いて走査型光投影装置を組み立てた例の断面図である。 RGBの3本の芯線を有する光ファイバーを用いて組み立てた走査型光投影装置(a)、これに用いるマイクロキャピラリの構成を示す斜視図(b)、端面部(c)である。 テープ型の光ファイバーを用いて走査型光投影装置を組み立てた例を示す説明図である。 プレーナ型アクチュエータとレンズとを組み合わせた光投影装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
10 走査型光投影装置
12 可動部
12a 貫通孔
14a、14b 第1のトーションバー
18a、18b 第2のトーションバー
16 可動枠
20 固定枠
22a、22b、24a、24b 固定磁石
26、28 配線
30、30a、30b 光ファイバー
31、31R、31G、31B 芯線
31a ベア部
32、32R、32G、32B 被覆
34、37 接着剤
35、38 マイクロキャピラリ
36、36R、36G、36B 光源
38a 挿通孔
40 支持枠
50 スクリーン
60 プレーナ型アクチュエータ
62 支持枠
70 レンズ

Claims (9)

  1. プレーナ型アクチュエータと、該プレーナ型アクチュエータの可動部に取り付けられた光ファイバーと、光ファイバーに接続される光源とを備え、
    前記可動部には、貫通孔が設けられ、
    前記光ファイバーが、前記貫通孔に位置合わせして前記可動部に固定されていることを特徴とする走査型光投影装置。
  2. 前記光ファイバーは、単芯の光ファイバーとして形成され、
    前記貫通孔は、芯線を挿通する大きさに形成され、
    前記光ファイバーは、前記芯線を前記貫通孔に挿通し、前記光ファイバーの被覆の端面を前記可動部の裏面に当接して、前記可動部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の走査型光投影装置。
  3. 前記光ファイバーは、RGB光を出射する3本の芯線を備える光ファイバーとして形成され、
    前記貫通孔は、前記3本の芯線を挿通する大きさに形成され、
    前記光ファイバーは、前記芯線を前記貫通孔に挿通し、前記光ファイバーの被覆の端面を前記可動部の裏面に当接して、前記可動部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の走査型光投影装置。
  4. 前記光ファイバーは、テープ型の光ファイバーとして形成されていることを特徴とする請求項3記載の走査型光投影装置。
  5. 前記光ファイバーの芯線がマイクロキャピラリに挿通されて支持され、
    該光ファイバーは、前記マイクロキャピラリの端面を前記可動部の裏面に当接させ、前記マイクロキャピラリを前記可動部に固定して、前記可動部に支持されていることを特徴とする請求項1記載の走査型光投影装置。
  6. 前記光ファイバーは、RGB光を出射する3本の芯線を備える光ファイバーとして形成され、
    前記マイクロキャピラリには、前記3本の芯線を挿通させる挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項5記載の走査型光投影装置。
  7. 前記光ファイバーは、コリメート機能を備えた光ファイバーとして形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の走査型光投影装置。
  8. 前記プレーナ型アクチュエータは、前記光ファイバーが取り付けられた可動部と、可動部を可動枠に傾動可能に支持する第1のトーションバーと、可動枠を固定枠に傾動可能に支持する、前記第1のトーションバーとは軸方向が垂直に交差する第2のトーションバーと、前記第1のトーションバーおよび第2のトーションバーの軸方向位置にそれぞれ一対配置された固定磁石とを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の走査型光投影装置。
  9. 前記プレーナ型アクチュエータは、前記光ファイバーが取り付けられた可動部と、可動部を支持枠に傾動可能に支持するトーションバーとを備えた1軸型のアクチュエータであり、
    該プレーナ型アクチュエータに支持された光ファイバーから投射される光の光路内に、前記可動部を支持するトーションバーの軸線方向に平行に往復動する光学系が配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の走査型光投影装置。
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