JP2009267719A - 無線通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より通信速度を向上させることが出来る無線通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】無線通信システムが、上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットによって前記第1の携帯端末と通信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システム及び通信方法に関するものである。
現在、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信システムでは、多元接続方式として時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式と時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式が採用さている。この無線通信システムにおける基地局では、キャリアを所定時間間隔のタイムスロットに分割し、このタイムスロットによって携帯端末と各種情報を送受信する。そして、この無線通信システムでは、タイムスロットによってパケットデータを伝送するパケット通信方式によるデータ通信サービスが実用化されている。
上記無線通信システムにおける基地局では、連続する4つのタイムスロット毎に交互に下り回線(送信)及び上り回線(受信)を切り替えることによって各種情報を携帯端末と送受信する。そして、下り回線及び上り回線の各4タイムスロット、すなわち8タイムスロットによって1つのフレームが構成されている。そして、このような基地局では、自身のセルに存在する携帯端末が少ない場合などに、データ通信において、例えば各フレームにおける下り回線及び上り回線の先頭のタイムスロットを同一の携帯端末に割り当てる。つまり、各携帯端末には各フレームにおいて相対的に同一位置のタイムスロットが割り当てられる。
また、このような基地局では、自身のセルに存在する携帯端末が多い場合などに、1つの携帯端末あたりの通信速度は低下してしまうが、同一のタイムスロットを複数の携帯端末に共有させる。例えば、2つの携帯端末に同一のタイムスロットを共有させる場合に、各携帯端末に対するタイムスロットの割り当ての頻度を1つの携帯端末の場合の半分にする、つまり各携帯端末に通常の通信速度(フルレート)の半分の通信速度(ハーフレート)で通信を行わせる。このような場合に、2つの携帯端末は、1フレームずつ交互に同一のタイムスロットを使用しながら通信を行う。
さらに、このような基地局では、4つの携帯端末に同一のタイムスロットを共有させることも出来る。同一のタイムスロットを4つの携帯端末に共有させる場合には、各携帯端末に対するタイムスロットの割り当ての頻度を1つの携帯端末の場合の4分の1にする、つまり各携帯端末にフルレートの4分の1の通信速度(クォーターレート)で通信を行わせる。このような場合に、4つの携帯端末は、1フレームずつ順番に交替しながら同一のタイムスロットを使用して通信を行う。なお、非特許文献1には、上記のハーフレートおよびクォーターレートによる通信におけるタイムスロットの指定方法等が記載されている。
「第二世代コードレス電話システム標準規格 RCR STD‐28」5.0版,P89〜90 社団法人電波産業界(ARIB)
ところで、上記従来技術では、携帯端末にできるだけ多くのタイムスロットを割り当てることを目的として、同一のスロットを2つまたは4つの携帯端末に共有させている。しかしながら、このことにより、例えば、基地局に接続している携帯端末aが、各フレームにおける下り回線及び上り回線の先頭のスロットを占有してデータ通信している場合に、新たな携帯端末bが当該基地局に接続すると、この携帯端末bと当該スロットを共有しなければならない為に、今までよりも低下した通信速度でデータ通信をしなければならなかった。また、このような場合に、携帯端末aにセルに存在する携帯端末が少ない基地局にハンドオーバさせたとしても、データ通信では、ハンドオーバの発生によって、今まで実行していたデータ通信を一度終了する、つまりハンドオーバによって新たに接続した基地局でデータ通信を続きから行うことが出来ない。したがって、携帯端末aは、新たな携帯端末bが基地局に接続した場合に、ハンドオーバをしたとしても、通信速度を改善することが出来ない。
本発明は、上述した事情を鑑みたものであり、従来より通信速度を向上させることが出来る無線通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、無線通信システムに係る第1の解決手段として、上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットによって前記第1の携帯端末と通信するという手段を採用する。
本発明では、無線通信システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記第1の基地局は、前記第2の基地局が複数存在する場合には、複数の第2の基地局に対して前記第1の携帯端末からの受信強度を測定することを要求し、前記複数の第2の基地局の測定結果に基づいて、最も受信強度の強い第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求するという手段を採用する。
本発明では、無線通信システムに係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記第2の基地局は、第1の携帯端末へ送信するための通信データを上位通信網から前記1基地局を経由して受け取り、さらに第1の携帯端末から受信した通信データを前記第1の基地局を経由して上位通信網へ送信するという手段を採用する。
本発明では、無線通信システムに係る第4の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記第2の基地局は、前記第1の基地局が上位通信網から受け取り、蓄積した前記第1の携帯端末へ送信するための通信データを前記第1の基地局から受け取った後に第1の基地局を経由せずに前記第1の携帯端末へ送信するための通信データを上位通信網から受け取り、さらに第1の携帯端末から受信した通信データを上位通信網へ送信するという手段を採用する。
また、本発明では、通信方法に係る第1の解決手段として、上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットによって前記第1の携帯端末と通信するという手段を採用する。
本発明によれば、無線通信システムが、上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に第1キャリアの第1のタイムスロットによって第1の携帯端末と通信するによって、従来であれば第1のスロットを第1の携帯端末と第2のスロットとが共有して通信する、すなわち通信速度をハーフレートにして通信しなければならなかったが、第1の基地局の代わりに第2の基地局が第1の携帯端末と通信することができる、すなわち第1の携帯端末はフルレートで通信することができる為に、従来より通信速度を向上させることが出来る。またこれにより、第2の携帯端末も、フルレートで第1の基地局と通信することが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、PHS(Personal Handy-phone System)端末と通信する基地局に関する。図1は本実施形態に係る基地局A1によって構成される無線通信システムのシステム構成図である。
この無線通信システムは、図1に示すように基地局A1,A2、PHS端末B1,B2、専用IP(Internet Protocol)網C、インターネット交換局D及び公衆インターネット網Eから構成される。基地局A1,A2とPHS端末B1,B2は、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式を組み合わせた通信方式で相互に通信する通信装置である。
基地局A1,A2〜PHS端末B1,B2間のTDMA‐TDD方式の通信におけるキャリアにおけるスロット、フレーム及びスーパーフレームついて、図2を参照して詳細に説明する。図2は、基地局A1,A2〜PHS端末B1,B2間のTDMA−TDD方式の通信のキャリアにおけるスロット、フレーム及びスーパーフレームを示す模式図である。基地局A1,A2〜PHS端末B1,B2間の通信におけるキャリアは、TDMA方式よって最小単位であるスロットに分割される。このスロットのスロット長は0.625secmである。さらに、基地局A1,A2〜PHS端末B1,B2間の通信におけるキャリアでは、TDD方式によって4スロット毎に送信(下り回線)及び受信(上り回線)が切り替わっており、この送信及び受信の各4スロット、すなわち8スロットによってフレームが構成される。
なお、フレームのフレーム長は、5mSecである。さらに、複数のフレームによってスーパーフレームが構成され、このスーパーフレームのスーパーフレーム長は、100mSecである。なお、図2に示す各格子が各スロットを示し、各スロットに記載した「C」、「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」は各スロットに割り当てられたチャネルを示す。「C」は制御チャネルを示し、「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」は通信チャネルを示す。
基地局A1,A2は、所定間隔をあけて離散的に配置されており、それぞれに割り当てられたセルにおいてPHS端末B1,B2と通信を行う。基地局A1,A2は、インターネット交換局Dと、専用IP網Cを介して接続しており、このインターネット交換局Dを介して公衆インターネット網Eと各種情報を送受信する。また、この基地局A1,A2は、専用IP網Cを介して相互に直接通信を行うことが出来る。
インターネット交換局Dは、公衆インターネット網Eから受信したデータを、送信先のPHS端末B1またはB2のリンク先に応じて基地局A1またはA2に送信する。基地局A1またはA2は、インターネット交換局Dから受信したデータを、PHS端末B1またはB2に送信する。
次に、図3を参照して上記基地局A1及び基地局A2の構成について説明する。図3は、基地局A1及び基地局A2の基地局A1は、無線通信部1、記憶部2、専用IP網通信I/F部3及び制御部4から構成され、基地局A2は、無線通信部11、記憶部12、専用IP網通信I/F部13及び制御部14から構成される。そして、無線通信部1と無線通信部11、記憶部2と記憶部12、専用IP網通信I/F部3と専用IP網通信I/F部13及び制御部4と制御部14は、それぞれ同じ機能を有する。以下では、基地局A1の各部について詳細に説明する。
無線通信部1は、制御部4による制御の下、制御チャネル及び通信チャネルによってPHS端末B1,B2と音声信号、データ信号及び制御信号等の各種信号を送受信する。
記憶部2は、不揮発性メモリであり、制御部4による制御の下、呼情報管理テーブル等の各種情報を記憶する。
図4は、呼情報管理テーブルを示す模式図である。図4に示すように呼情報管理テーブルには、呼番号毎に、第1通信チャネル情報として上記スロット番号、キャリア番号、通信方式及び通信レート等と、第1通信チャネル情報と同様に第2通信チャネル情報としてスロット番号、キャリア番号、通信方式及び通信レート等と、通話時間とが登録されているデータテーブルである。この呼番号は、基地局A1とのリンク確立に成功したPHS端末B1,B2及びその他PHS端末に割り振られる識別番号である。
専用IP網通信I/F部3は、専用IP網Cと接続する為のインタフェースであり、専用IP網Cを介してインターネット交換局D及び基地局A2に接続している。
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される内部メモリ並びに上記無線通信部1、記憶部2及び専用IP網通信I/F部3と信号の入出力をそれぞれ行うインタフェース回路等から構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラム、無線通信部1と専用IP網通信I/F部3が受信する信号に基づいて基地局A1の全体動作を制御する。なお、ROMに記憶されている制御プログラムは、基地局切り替え制御プログラムを備えており、制御部4はこの基地局切り替え制御プログラムに基づいてデータ通信を実行する基地局の切り替えを制御する。なお、制御部4が実行する制御処理の詳細については、以下に基地局A1の動作として説明する。
次に、上記構成の無線通信システムにおける基地局A1及び基地局A2の動作について、図5のシーケンス図を参照して説明する。図5は、基地局A1及び基地局A2の動作を示すシーケンス図である。
まず、PHS端末B1が、データ通信を開始する為に制御チャネルによってリンク確立要求を基地局A1に送信する。(ステップS1)
基地局A1の制御部4は、無線通信部1が制御チャネルによってPHS端末B1からリンク確立要求を受信すると、PHS端末B1が通信に使用する通信チャネルのキャリア及びそのキャリアにおけるスロットを決定し、決定したキャリアのスロットに割り当てた通信チャネルを使用して通信する旨をリンク確立応答として無線通信部1に送信させる(ステップS2)。なお、ここでは、制御部4によって決定されたキャリアをキャリアC1、そのキャリアにおけるスロットをスロットS1、そのスロットのチャネルを通信チャネルT1とする。
PHS端末B1は、制御チャネルによって受信したリンク確立応答に基づいてキャリアC1におけるスロットS1に割り当てられた通信チャネルT1とのリンクを確立し、通信チャネルT1を使用してデータ通信を基地局A1と実行する(ステップS3)。
そして、その後に基地局A1のセル内に移動してきたPHS端末B2は、基地局A1におけるスロットS1のタイミングでリンクを確立することを要求する旨のリンク確立要求を制御チャネルによって基地局A1に送信する(ステップS4)。このPHS端末B2のように、基地局A1へスロットを限定してリンクの確立を要求することを、スロット限定呼と呼ぶ。このスロット限定呼は、PHS端末B2が、複数のスロットを使用して通信を行う場合において、既にリンクを確立しているタイミング以外のスロットを限定的に指定して基地局A1にリンクの確立を要求することによって生じる。
そして、基地局A1の制御部4は、無線通信部1がPHS端末B1からリンク確立要求を受信すると、周辺の基地局の中からキャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルT1が通信に使用されていない基地局を探索する為に、通信チャネル調査要求を周辺の基地局A2及びその他の基地局(図示略)へ専用IP網Cを介して専用IP網通信I/F部3に送信させる(ステップS5)。
基地局A2の制御部14は、専用IP網通信I/F部13が通信チャネル調査要求を受信すると、キャリアC1におけるスロットS1の通信チャネルT1が通信に使用されているか否かの結果を通信チャネル調査応答として基地局A1へ専用IP網通信I/F部13に送信させる(ステップS6)。なお、基地局A2では、キャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルT1が通信に使用されていないものとする。
基地局A1の制御部4は、専用IP網通信I/F部3が基地局A2及びその他の基地局から受信した通信チャネル調査応答に基づいて、キャリアC1のスロットS1に割り当てれる通信チャネルT1が通信に使用されていない基地局を判断し(ステップS7)、それらの基地局(基地局A2を含む)の中からPHS端末B1との通信状態が最もよい基地局、すなわちPHS端末B1から受信する制御チャネルの受信強度が最も強い基地局を判断する為に、受信強度測定要求をそれらの基地局(基地局A2を含む)へ専用IP網通信I/F部3に送信させる(ステップS8)。
基地局A2の制御部14は、専用IP網通信I/F部13が受信強度測定要求を受信すると、無線通信部1がPHS端末B1から受信する制御チャネル受信強度を測定し、その受信虚度の測定結果を受信強度測定応答として基地局A1へ専用IP網通信I/F部13に送信させる(ステップS9)。
基地局A1の制御部4は、専用IP網通信I/F部3が基地局A2及びその他の基地局から受信した受信強度測定応答に基づいて通信状態が最もよい基地局、すなわちPHS端末B1から受信する制御チャネルの受信強度が最も強い基地局を判断する(ステップS10)。なお、ここでは、PHS端末B1から受信する制御チャネルの受信強度が最も強いを基地局A2とする。
基地局A1の制御部4は、PHS端末B1とのデータ通信を代わり基地局A2に実行させる為に、データ通信においてPHS端末B1へ送信するパケットデータと、基地局A1の代わりにキャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルT1によってデータ通信することを指示する基地局代替指示を基地局A2へ専用IP網通信I/F部3に送信させる(ステップS11)。
そして、基地局A2の制御部14は、基地局A2から専用IP網通信I/F部3がパケットデータ及び基地局代替指示を受信すると、キャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルTによってPHS端末B1とのリンクを確立すると共にリンク確立成功通知を基地局A1へ専用IP網通信I/F部13に送信させ(ステップS12)、キャリアC1の制御チャネルが有する情報の1つである基地局IDを基地局A2から基地局A1のものに変更すると共にキャリアC1のスロットS1の通信チャネルT1によってパケットデータをPHS端末B1へ無線通信部11に送信させる、すなわちPHS端末B1とのデータ通信を実行する(ステップS13)。
PHS端末B1は、通常、基地局A1から送信される電波の直接波のほかに、ある程度までの遅延波の受信を許容できる。そのことにより、PHS端末B1は、ステップ13においてキャリアC1のスロットS1の通信チャネルT1によって基地局A2から送信される電波も基地局A1から送信される電波の遅延波として許容できる範囲にあれば、パケットデータを受信、すなわちデータ通信することが出来る。また、パケットデータをPHS端末B1へ送信する基地局を、基地局A1から基地局A2へ切り替える際に、PHS端末B1がパケットデータを正常に受信することが出来なかったとしても、データ通信には、PHS端末B1が正常に受信することが出来なかったパケットデータを再送する仕組みが存在する為、問題は発生しない。
基地局A1の制御部4は、専用IP網通信I/F部13が基地局A2からリンク確立成功通知を受信すると、キャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルT1によってPHS端末B1と通信することを停止し(ステップS14)、キャリアC1おけるスロットS1の通信チャネルT1を使用して通信する旨をリンク確立応答としてPHS端末B2へ無線通信部1に送信させる(ステップS15)
PHS端末B2は、制御チャネルによって受信したリンク確立応答に基づいてキャリアC1におけるスロットS1に割り当てられた通信チャネルT1とのリンクを確立し、通信チャネルT1を使用してデータ通信を基地局A1と実行する(ステップS16)。このとき、基地局A1〜PHS端末B2間の通信における通信速度は、フルレートになる。
以上説明したように、基地局A1が、PHS端末B1とキャリアC1のスロットS1に割り当てられる通信チャネルT1によってデータ通信している時に、PHS端末B2からスロットS1を限定的に指定したリンク確立要求を受信すると、そのスロットをPHS端末B1及びPHS端末B2に共有させる、すなわちハーフレートによる通信を実行するのではなく、基地局A1及びPHS端末B1の周辺の基地局の中から基地局A1の代わりにPHS端末B1とデータ通信を実行することができる、すなわち通信チャネルT1が通信に使用されていない基地局A2を探索し、その基地局A2にPHS端末B1とのデータ通信を実行させることによって、PHS端末B1は、ハーフレートではなくフルレートによってデータ通信を実行することが出来る為、従来より通信速度を向上させることが出来る。
また、PHS端末B1、PHS端末B2及びインターネット交換局Dを改良することなく、基地局A1及び基地局A2の改良によってデータ通信の通信速度を向上させることが出来る為、改良における負担を減少させることが出来る。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、基地局A2は、基地局A1から受け取ったパケットデータをPHS端末B1を送信したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、基地局A2は、基地局A1に蓄積されているPHS端末B1に送信するパケットデータを受け取った後には、基地局A1を経由せずにインターネット交換局Dから直接パケットデータを受け取り、このパケットデータをPHS端末B1に送信するようにしてもよい。また、基地局A2は、PHS端末B1からデータを受信した場合に、基地局A1を経由してインターネット交換局Dへ送信してもよいし、また直接インターネット交換局Dへ送信してもよい。
(2)上記実施形態では、基地局A1と基地局A2とは、専用IP網によって接続されているが、ISDN(Integrated Services Digital Network)によって接続するようにしてもよい。
本実施形態に係る基地局A1及び基地局A2によって構成される無線通信システムのシステム構成図である。 本実施形態に係る基地局A1,A2〜PHS端末B1,B2間のTDMA−TDD方式の通信のキャリアにおけるスロット、フレーム及びスーパーフレームを示す模式図である。 本実施形態に係る基地局A1及び基地局A2の機能ブロック図である。 本実施形態に係る基地局A1及び基地局A2の呼情報管理テーブルを示す模式図である。 本実施形態に係る基地局A1及び基地局A2の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
A1,A2…基地局、B1,B2…PHS端末、C…専用IP網、D…インターネット交換局、E…公衆インターネット網、1,11…無線通信部、2,12…記憶部、3,13…専用IP網通信I/F部、4,14…制御部

Claims (5)

  1. 上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、
    第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、
    前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットによって前記第1の携帯端末と通信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の基地局は、前記第2の基地局が複数存在する場合には、複数の第2の基地局に対して前記第1の携帯端末からの受信強度を測定することを要求し、前記複数の第2の基地局の測定結果に基づいて、最も受信強度の強い第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第2の基地局は、第1の携帯端末へ送信するための通信データを上位通信網から前記1基地局を経由して受け取り、さらに第1の携帯端末から受信した通信データを前記第1の基地局を経由して上位通信網へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第2の基地局は、前記第1の基地局が上位通信網から受け取り、蓄積した前記第1の携帯端末へ送信するための通信データを前記第1の基地局から受け取った後に第1の基地局を経由せずに前記第1の携帯端末へ送信するための通信データを上位通信網から受け取り、さらに第1の携帯端末から受信した通信データを上位通信網へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  5. 上位通信網に接続する複数の基地局と複数の携帯端末とが時分割多元接続方式によって通信する無線通信システムであって、
    第1の基地局は、第1のキャリアの第1のタイムスロットを使用して第1の携帯端末と通信している場合に、第2の携帯端末から前記第1のタイムスロットを限定的に指定してリンクの確立を要求されると、前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットを通信に使用していない周辺の基地局(第2の基地局)を探索し、前記第2の基地局に自身の代わりに前記第1の基地局と通信することを要求し、
    前記第2の基地局は、当該要求を受け取ると通信における基地局識別情報を第1の基地局のものすると共に前記第1キャリアの前記第1のタイムスロットによって前記第1の携帯端末と通信することを特徴とする通信方法。
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