JP2009257237A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御弁の構成部材をハウジングにねじ嵌合するものにおいて、ねじ嵌合により生じるおそれのあるばりが制御弁収容室へ侵入するのを防止する燃料噴射装置を提供。
【解決手段】制御弁6の弁体30を軸方向移動可能に支持する弁ハウジング(支持部材)25と、弁体30及び弁ハウジング25を内部に収容すると共に、弁ハウジング25をねじ締結する内壁23を有するハウジング3と、を備え、弁ハウジング25を前記内壁23にねじ嵌合することにより前記内壁23の内側に制御弁収容室41を形成する燃料噴射装置1において、弁ハウジング25及び前記内壁23の両者は、両者を互いにねじ締結するねじ部23r、25rと、両者のうちの特定部材25に設けられ、ねじ部25rの制御弁収容室41側の端部を塞ぐ封止部(拡径環状部)252cと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料噴射装置に関し、例えば内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に適用して好適なものである。
従来、燃料噴射装置は、略棒状を呈し、エンジンの各気筒に取付けられ、その気筒の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁が知られている(特許文献1等参照)。燃料噴射弁は、燃料噴射弁本体と、制御弁とを有しており、噴孔を開閉するノズルニードルの反噴孔側に設けた圧力制御室(以下、背圧室という)内の燃料圧力を制御弁で制御することによって、噴孔を開閉する時期を調整し、これにより噴射特性を制御するのである。
この種の背圧室からの作動油(燃料)の排出を断続する制御部としては、電磁弁が用いられ、電磁弁は、弁体と、弁体を軸方向移動可能に支持する「弁ハウジング」としての支持部材を備えている。弁体は、ハウジングを構成する弁座部材の弁座に着座及び離座すると共に、弁座部材と支持部材が密着した状態で支持部材に支持される。
このような燃料噴射装置の一種として特許文献1に開示の装置では、支持部材とハウジングのねじ嵌合による締め付け軸力を、弁座部材及び支持部材に作用させることで、弁座部材と支持部材とを密着する状態にしている。この技術では、背圧室内の燃料を、弁座を通して支持部材の反弁座部材の端部側に形成される制御弁収容室に排出することで、背圧室の燃料圧力が制御される。
特開2006−194237号公報
上記特許文献1の従来技術では、支持部材をハウジングにねじ嵌合時において、ねじ部を構成する雄ねじ及び雌ねじ間の嵌合代の製造ばらつき、あるいは雄ねじ及び雌ねじ間で傾いてねじ締め付けされる等によって、ねじ部に「ばり」が発生するという懸念がある。ねじ部に「ばり」が発生し、その「ばり」が制御弁収容室に混入すると、弁体のリフト量等を阻害し、ひいては噴孔から噴射される燃料噴射量などの燃料噴射特性が変化してしまうおそれがある。
上記ねじ嵌合後に、「ばり」を除去するために高圧洗浄や超音波洗浄などを行なうことが考えられる。しかしながら、このような特殊な除去方法を用いたとしても、ねじ部において雄ねじ及び雌ねじ間の隙間に入り込んだ「ばり」を完全に排出し、除去することは難しいのである。「ばり」がねじ部内に残留する場合には、燃料噴射弁作動中つまり制御弁作動中に、そのような「ばり」が制御弁収容室に流出するおそれがあるため、依然として、弁体のリフト量等の制御弁の機能が阻害されるという懸念があるのである。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、制御弁の構成部材をハウジングにねじ嵌合するものにおいて、ねじ嵌合により生じるおそれのあるばりが制御弁収容室へ侵入するのを防止する燃料噴射装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至9に記載の発明では、制御弁の弁体を軸方向移動可能に支持する弁ハウジングと、弁体及び弁ハウジングを内部に収容すると共に、弁ハウジングをねじ締結する内壁を有するハウジングと、を備え、弁ハウジングを前記内壁にねじ嵌合することにより前記内壁の内側に制御弁収容室を形成する燃料噴射装置において、
弁ハウジング及び前記内壁の両者は、両者を互いにねじ締結するねじ部と、両者のうちの特定部材に設けられ、ねじ部の制御弁収容室側の端部を塞ぐ封止部と、を備えていることを特徴とする。
かかる発明では、制御弁の弁体を軸方向移動可能に支持する弁ハウジングと、弁体及び弁ハウジングを内部に収容し、弁ハウジングをねじ締結する内壁を有するハウジングは、弁ハウジング及び内壁の両者に設けられたねじ部によって、ねじ嵌合されて内壁の内側に制御弁収容室を形成することになるが、このようなねじ部は、ねじ嵌合によりばりを生じるおそれがある。
しかしながら、上記構成に加えて、「弁ハウジング及び内壁の両者のうちの特定部材は、ねじ部の制御弁収容室側の端部を塞ぐ封止部を設ける」という構成としたので、上記封止部によりねじ部の制御弁収容室側の端部を塞ぐことができる。したがって、ねじ部に上記ばりを生じ、万が一当該ばりがねじ部内に残留した場合があったとしても、上記封止部によりねじ部の制御弁収容室側の端部が塞がれるので、ねじ部の上記端部から制御弁収容室へばりが侵入するのを防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、封止部は、ねじ部の制御弁収容室側の端部を挟んで前記内壁及び弁ハウジングを押し当てる押し当て面を有していることを特徴とする。
これによると、前記封止部は、ねじ部の制御弁収容室側の端部、及び上記端部を挟む内壁及び弁ハウジングのうちの上記端部の周辺部分を、押し当て面で押し当てることができる。したがって、封止部の押し当て面によってねじ部の制御弁収容室側の端部を確実に塞ぐことができるのである。
また、上記押し当て面は、請求項3に記載の発明の如く、軸方向に対して傾斜して特定部材に形成され、押し当て面と、押し当て面が押し当てられる対向部分とは、軸方向に隙間なく配置され、または所定の間隔を置いて配置されていることが好ましい。
これによると、押し当て面と、押し当て面が押し当てられる対向部分とは、隙間なく接している状態、または軸方向に対し、上記間隔に相当する傾斜した隙間を空けた状態で配置されることになる。このような傾斜した隙間は、軸方向に直交する隙間に比べて、隙間の最短距離を小さく抑えることができる。
例えば上記押し当て面及び対向部分間で隙間なく接している状態になくとも、ばりの通過を抑制する微細な隙間を容易に形成することができ、ひいては実質的に隙間なく接しているのと同じ状態とすることが可能となる。
また、上記封止部を、請求項4または請求項5に記載の発明の如く、特定部材としての弁ハウジングに設け、かつ円環状を呈する円環状部材に形成すると共に、当該円環状部材を弁ハウジングの固定コア側の端部に一体的に形成する構成とすることができる。これにより、例えば弁ハウジングをハウジングの内壁にねじ嵌合する組付け作業と、ねじ部の上記端部を塞ぐ封止作業とが同時に行なえるので、優れた生産性を有する燃料噴射装置を得ることができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、上記封止部を非磁性材料で形成するので、固定コア及び弁体で構成され、上記弁体を固定コアが磁力により吸引する作用力(以下、単に「磁気吸引力」という)を発生する磁力を形成する磁気回路から、弁ハウジングへの磁束の漏れを防止するのが容易にできる。それ故に、上記弁体及び固定コア間に作用する磁気吸引力を高めることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明の如く、両者のねじ部のうち、特定のねじ部は、当該特定ねじ部の制御弁収容室側の端部に設けられ、少なくともねじ部の頂部を除いた環状の溝部を備えていることを特徴とする。
これによると、互いにねじ締結される弁ハウジング及び前記内壁の双方のねじ部のうち、特定のねじ部において制御弁収容室側の端部に、少なくともねじ部の頂部を除いた環状の溝部を設けるという構成としている。それ故に、弁ハウジング及びハウジングの前記内壁のねじ嵌合時において、ねじ部にばりが発生したとしても、そのようなばりを、特定のねじ部側に設けた環状の溝部内に捕捉することができる。これにより、ねじ部において溝部から先の上記端部側のねじ部部分へ、ばりが排出されるのを抑制することができる。
したがって、ねじ部の制御弁収容室側の端部から制御弁収容室へばりが侵入するのを効果的に防止することができる。
また、請求項7に記載の発明では、制御弁の弁体を軸方向移動可能に支持する弁ハウジングと、弁体及び弁ハウジングを内部に収容すると共に、弁ハウジングをねじ締結する内壁を有するハウジングと、を備え、弁ハウジングを前記内壁にねじ嵌合することにより前記内壁の内側に制御弁収容室を形成する燃料噴射装置において、
弁ハウジング及び前記内壁の両者は、両者を互いにねじ締結するねじ部と、両者のねじ部のうち、特定のねじ部は、当該特定ねじ部の制御弁収容室側の端部に設けられ、少なくともねじ部の頂部を除いた環状の溝部と、を備えていることを特徴とする。
このような構成によると、互いにねじ締結される弁ハウジング及び内壁の双方のねじ部のうち、特定のねじ部において特定ねじ部の前記制御弁収容室側の端部に、少なくともねじ部の頂部を除いた環状の溝部を設けることになる。これにより、弁ハウジング及びハウジングの内壁のねじ嵌合時においてねじ部にばりが発生したとしても、上記特定のねじ部側に設けた環状の溝部内に、発生したばりを捕捉することが可能であり、ひいては上記制御弁収容室側の端部の先にある制御弁収容室へばりが排出されるのを抑制することができる。したがって、ねじ部の制御弁収容室側の端部から制御弁収容室へばりが侵入するのを防止することが可能となる。
また、上記環状の溝部においては、請求項8に記載の発明の如く、ねじ部が切欠かれていることが好ましい。
これによると、特定のねじ部において環状の溝部が形成される部分には、互いにねじ嵌合するための相手のねじ部に対応するねじ部が取り除かれているので、発生したばりを環状の溝部内に効果的に捕捉すると共に、捕捉されたばりを効果的に溜める空間容積を確保することができる。
また、請求項9に記載の如き、ハウジングの内壁は、弁体が着座及び離座する弁座を有する弁座部材とを備え、弁ハウジングと前記内壁がねじ嵌合することにより弁ハウジングと前記弁座部材が密着する構成を有する燃料噴射装置(以下、単に「装置」という)に適用する場合であっても、ねじ部から制御弁収容室へばりが侵入するのを効果的に防止することができる。
このような装置では、例えば弁ハウジングと弁座部材との密着性を高めるためには、弁ハウジングと前記内壁とのねじ嵌合による締め付け軸力を高めることが必要となる。当該軸力を増加すると、ばり発生が懸念される。しかしながら、上記装置に、請求項1乃至8に記載の発明を適用することにより、弁ハウジングと内壁とのねじ嵌合による締め付け軸力の増加と、ねじ部から制御弁収容室へのばり侵入防止との両立を図ることができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本実施形態による燃料噴射弁1を用いた燃料噴射装置を示している。図1は本発明の燃料噴射装置による主たる構成である燃料噴射弁の全体構成を示しており、図2及び図3は燃料噴射弁10の特徴的構成を示すものである。また、図3は、図2中の特徴的構成に係わる燃料噴射弁10の組付状態を示している。
燃料噴射装置は、例えばディーゼル機関または筒内噴射式花火点火内燃機関等の内燃機関(以下、エンジン)の気筒内の燃焼室に直接的に高圧燃料を噴射供給するシステムであり、図示しないサプライポンプ、コモンレール、および燃料噴射弁1等の構成要素を備えると共に、サプライポンプ及び燃料噴射弁1を駆動制御することより、エンジンの運転状態に応じて高圧燃料の吐出量及び噴射量を制御する制御装置としての制御回路を備えている。ここで、サプライポンプは、図示しない燃料タンクから燃料を吸い上げ燃料噴射圧力相当の燃料圧力(以下、コモンレール圧)に加圧し、加圧された高圧燃料をコモンレールへ圧送する。コモンレールは各気筒共通の蓄圧容器であり、サプライポンプから供給された高圧燃料を蓄圧すると共に、燃料噴射弁1へ分配供給する。
図1に示すように、燃料噴射弁1は、ノズル部2、「ハウジング」としてのロアボデー3、制御ピストン4、「弁座部材」としてのオリフィスプレート5、及び「制御弁」としての電磁弁6等を備えている。
ノズル部2は、ノズルボデー7とノズルニードル8とで構成され、リテーニングナット9を介してロアボデー3の下端側に固定されている。ノズルボデー7には、ノズルニードル8を軸方向移動可能に収容する「ノズルニードル収容孔」としてのガイド孔10と、このガイド孔10に燃料を導く燃料通路11と、ノズルニードル8の離座時(以下、単に「リフト時」という)に燃料を噴射する噴孔12等が形成されている。ガイド孔10は、ノズルボデー7の上端面から先端部に向かって穿設され、ガイド孔10の先端部には、円錐状を呈し、環状に内側に縮径する「弁座部」としてのシート面部10cが形成されている。シート面部10cには、ノズルニードル8のシート部8cが当接及び離間する。
また、ガイド孔10の燃料流路の途中には、内径が拡大し、燃料を溜めることが可能な燃料溜まり部13が形成されている。ガイド孔10は、燃料溜まり部13より上方にあるガイド孔部分(以下、摺動孔という)10cと、燃料溜まり部13より下方にあるガイド孔部分(以下、燃料通路形成孔という)10bとに形成され、摺動孔10cはノズルニードル8を軸方向に摺動可能に支持する。燃料通路形成孔10bの内周面には上記シート面部10aを有すると共に、燃料通路形成孔10bの内周面とノズルニードル8の軸部10bの外周面との間に、環状の隙間(以下、燃料通路という)15が形成される。
燃料通路11は、上流端がノズルボデー7の上端面に開口し、ロアボデー3に形成される燃料通路14に接続されると共に、下流端が上記燃料溜まり部13に接続され、かつ燃料溜まり部13を介して燃料通路15に連通している。
ノズルニードル8は、上記ガイド孔10の摺動孔10aに摺動自在に挿入される摺動部8aと、上記ガイド孔10の燃料通路形成孔10bに上記隙間15を置いて設けられる軸部8bとを備えている。軸部8bは、摺動部8aより外径が小さく形成されており、軸部8bの外周面及び燃料通路形成孔10bの内周面間には燃料通路15が確保されている。
軸部8bの先端部には、ノズルボデー7のシート面部10cに軸方向に対向して配置され、シート面部10cに当接及び離間することにより着座及び離座するシート部8cが設けられている。このシート部8cは、シート面部10cに着座及び離座することにより、燃料通路15と噴孔12との間の燃料の流通及び遮断をする。
ロアボデー3には、配管継手部16が設けられ、この配管継手16に接続される燃料配管(図示せず)を介してコモンレールより高圧燃料が供給される。配管継手部16の内部通路17には、バーフィルタ18が設置されており、バーフィルタ18は燃料上流から流入する燃料中に含まれる異物を除去する燃料濾過機能を有している。ロアボデー3は、電磁弁6の一部を収容する円筒壁部22と、制御ピストン4及びプレッシャピン部19を収容するシリンダ孔20と、配管継手16に導入された高圧燃料をノズル部2側へ導く燃料通路14と、オリフィスプレート5側へ導く燃料通路21とを有している。
制御ピストン4は、ロアボデー3のシリンダ孔20に摺動可能に支持されており、当該制御ピストン4の上端面、シリンダ孔20の内周面、及び上記オリフィスプレート5の内壁面とで圧力制御室50を形成している。プレッシャピン部19は、制御ピストン4の下端部に連接され、プレッシャピン部19の下端面がノズルニードル8の上端面に当接するようになっている。このプレッシャピン部19は、制御ピストン4と一体に協働(可動)し、プレッシャピン部19の下端部周囲に挿入配置されるスプリング(以下、ノズルニードルスプリング)24の付勢力を受けて、ノズルニードル8を閉弁方向(図1中の下方向)に付勢(押圧)している。
オリフィスプレート5は、ロアボデー3の有底円筒状を呈する円筒壁部22内の底部に配置されている。また、円筒壁部22内には、電磁弁6の構成部材である「弁ハウジング」としての支持部材25が、オリフィスプレート5、及び円筒壁部22の内壁23の内周とほぼ同軸上に配置されている。このオリフィスプレート5と円筒壁部22の内壁23の両者は、両者5、22a間にオリフィスプレート5を挟み込んで、ねじ嵌合により締結固定されている。この締結固定により、支持部材25、オリフィスプレート5、及び内壁23の軸方向端面間は、密着面を形成する。
オリフィスプレート5は、弁体30のボール弁31が着座及び離座する弁座51と、ロアボデー3に形成された燃料通路21に連通して圧力制御室50に高圧燃料を導く入口オリフィス26と、上記弁座51と圧力制御室50に連通する連通路に設けられ、電磁弁6の開弁時に圧力制御室50より高圧燃料を排出する出口オリフィス27とを備えている。
電磁弁6は、通電により電磁力を発生するコイル28と、固定コア29と、弁体30を軸方向移動可能に支持する支持部材25、弁体30の一部を構成し、円環状の平板状部を呈する可動コア部30dとを備えている。電磁弁6は、リテーニングナット32を介してロアボデー3の円筒壁部22に固定されると共に、支持部材25及び弁体30とが円筒壁部22の内壁23の内側に収容される。
コイル28は、樹脂製のボビン33の外周側に巻回されると共に、固定コア29の下端開口部から内部に挿入されて内部に保持され、かつ当該下端開口部が樹脂材34によってモールドされている。
固定コア29は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成され、コイル28に通電されると、コイル28の磁界に発生の磁力によって磁化される。発生したコイル28の磁界により当該固定コア28及び弁体30の可動コア部30dには、磁束が流れる磁気回路が形成されるのである。この固定コア29は、可動コア部30d、及び弁体30の弁体軸部30jを軸方向移動可能に支持する支持孔42、252aを有する支持部材25とほぼ同心的に形成されている。
また、固定コア29は、径方向中央部を貫通する中心孔35を有し、この中心孔35が、固定コア29の反可動コア部30d側に配置されるエンドハウジング36に設けられた燃料の排出通路37に連通する。エンドハウジング36には、樹脂製のコネクタ38が取り付けられ、このコネクタ38に設けられたターミナル39とコイル28とが金属製の接続端子40を介して電気的に接続されている。
弁体30は、例えば純鉄や低炭素鋼またはフェライト系のステンレス鋼などの軟質磁性材料、あるいは珪素鋼などの高磁性材料によって形成されている。この弁体30は、可動コア部30dと、可動コア部30dの反固定コア29側に突出し、可動コア部30dに対して鉛直下方に延びる弁体軸部30jと、弁体軸部30jの上記弁座51側の端部に配置されるボール弁31とを備えている。
このような弁体30、固定コア29、及び支持部材25は、円筒壁部22の内側に形成される「制御部収容室」としての電磁弁収容室41内に配置されると共に、弁体30は、固定コア29の下端面と支持部材25の上端面との間に、固定コア29及び支持部材25の両者に対しそれぞれ所定の間隔(以下、エアギャップ)を置いて配置されている。
弁体30において可動コア部30dと弁体軸部30jは一体に形成されている。なお、可動コア部30dと弁体軸部30jはこれに限らず別体で形成されているものであってもよく、可動コア部30dと弁体軸部30jとが、コイル29通電時において固定コア29による磁気吸引力によって可動コア部30dと弁体軸部30jの両者が協働して固定コア29側へ移動する構成であればいずれの構成でもよい。
上記電磁弁収容室41は、燃料で満たされており、固定コア29の中心孔35を通じて排出通路37に連通している。
この弁体30は、固定コア29の中心孔35を通って配設されるスプリング43により弁座51方向、言い換えると反固定コア側(図1及び図2中の下方向)へ付勢されている。これにより、コイル28への通電停止時に、弁体30の可動コア部30dは、固定コア29との間に所定のギャップが確保されている。また、コイル28への通電時に固定コア29が磁化されると、その磁化された固定コア29に弁体30が吸引され、上記エアギャップ分だけ移動して、弁体30の可動コア部30dの上端面が固定コア29の下端面に当接する。
支持部材25は、上記支持孔42、252aと、上記電磁弁収容室41に連通する連通孔44、252bと、弁体30が弁座51から離座する離座時、即ちボール弁31が出口オリフィス27を開放した時に、その出口オリフィス27と連通孔44との間を連通する連絡通路45とが設けられている。
また、支持部材25は、その外周壁において円筒壁部22の内壁23とねじ締結する「締結構造要素」としてのねじ部23r、25rを、内壁23と共に有している。即ち、支持部材25の外周壁に雄ねじ25rが形成され、内壁23に雌ねじ23rが形成されている。
ここで、内筒壁部22を有するロアボデー3、及びオリフィスプレート5は請求範囲に記載のハウジングに相当し、また、支持部材25は請求範囲に記載の弁ハウジングに相当する。
以上、燃料噴射弁1の基本構成について説明した。以下、燃料噴射弁1の特徴的構成について説明する。
(特徴的構成)
図2、3に示すように、円筒状を呈する支持部材25は、円筒状に形成された支持部本体251と、支持部本体251の固定コア29側の端部251aに設けられ、円環板状に形成された円環状部材252とを備えている。支持部本体251は鉄系の磁性材料から形成され、円環状部材252は例えばオーステナイト系ステンレス鋼またはアルミニウムなどの非磁性材料から形成されている。円環状部材252は支持部本体251の上記端部251aに、ろう付などで接合することにより固定されている。なお、円環状部材252を支持部本体251に固定する方法としては、これに限らず、レーザ溶接により接合するもの、あるいはかしめや圧入などの嵌合により固定するものであってもよい。
さらに図3に示すように、支持部本体251の外周部251bには、円筒壁部22の内壁23にねじ嵌合するための上記雄ねじ25rが形成されている。また、上記外周部251bの雄ねじ25rにねじ嵌合する雌ねじ23rは、内壁23の内周に形成された段差部23aに形成されている。
このような円環状部材252は、上記外周部251bの外径よりも大きく形成されると共に、上記円筒壁部22の内壁23の段差部23aのうち、雌ねじ23rより外側の部分23bを押し当てるように接している。
上記円環状部材252において段差部23aの上記外側の部分23bに接する部位は、外側に向けて拡径する拡径環状部252cを有している。この拡径環状部252cは、ねじ部25r、23rを挟んで内壁23の段差部23a及び支持部本体251を押し当てる押し当て面252cbが形成されている。ここで、円環状部材252において少なくとも拡径環状部252cは請求範囲に記載の封止部に相当する。
これにより、支持部本体251及び内壁23のねじ部23r、25rの双方において電磁弁収容室41側の端部を、上記円環状部材252において拡径環状部252cの押し当て面252cbで塞ぐことができる。したがって、上記ねじ部23r、25rにばりを生じ、万が一当該ばりがねじ部23r、25r内に残留した場合があったとしても、上記押し当て面252cbによりねじ部23r、25rの制御弁収容室41側の端部が塞がれるので、ねじ部23r、25rの上記端部から制御弁収容室41へばりが侵入するのを防止することができる。
しかも、このような円環状部材252の押し当て面252cbは、これに対向する段差部23a及び支持部本体251の間に、図4(a)に示すような隙間Cvが僅かに生じたとしても、図4(b)の変形例の如き押し当て面1252cbがねじ部23r、25rに対して直交する場合での隙間Cvに比べて、隙間Cvをばりなどの異物が通過するのを抑制することができる。
軸方向の隙間Cvが同じ場合において、図4(a)に示す本実施形態による隙間Cvによる実長Cbは、Cv×sinθと小さくでき、隙間の最短距離を小さく抑えることができるからである。なお、図4(a)において、角度θは、押し当て面252cbが燃料噴射弁1の軸線1jに対して径方向外側に傾斜する傾斜角であり、押し当て面252cbは環状内側に向けて縮径するようになっている。図4(a)及び図(b)において、「d」はばりの大きさを表しており、図中の実線あるいは二点鎖線で示される矢印はばりの流出方向を模式的に示している。
言い換えると、本実施形態によると、図3に示す如く円環状部材252の押し当て面252cbが対向する内壁23の段差部23a及び支持部本体251を押し当てる状態に必ずしもなくとも、図4(a)の如きばりの通過を抑制する微細な隙間Cbを容易に形成することができ、ひいては実質的に隙間なく接しているのと同じ状態とすることが可能となる。

また、以上説明した本実施形態では、円環状部材252において拡径環状部252cは、ねじ部25r、23rを挟んで内壁23の段差部23a及び支持部本体251を押し当てる押し当て面252cbを有している。
これによると、拡径環状部252cは、ねじ部25r、23rの制御弁収容室41側の端部、及び上記端部を挟む内壁23の段差部23a及び支持部本体251の周辺部分23bを、押し当て面252cbで押し当てることができる。したがって、拡径環状部252cの押し当て面252cbによって上記ねじ部25r、23rの制御弁収容室41側の端部を確実に塞ぐことができるのである。
また、以上説明した本実施形態では、上記拡径環状部252cが封止機能を果たす円環状部材252は、支持部本体251に一体的に形成される構成としている。これによると、図3の円筒壁部22の内壁23に支持部材25をねじ嵌合する組付け状態に示めされるように、支持部材25(支持部本体251及び円環状部材252)を、上記内壁23にねじ嵌合する組付け作業と、ねじ部25r、23rの上記端部を塞ぐ封止作業とが同時に行なえるので、優れた生産性を有する燃料噴射弁1を得ることができる。
さらに、上記拡径環状部252cを有する円環状部材252を、非磁性材料で形成する構成としているので、固定コア29及び弁体30の可動コア部30dで構成される磁気回路から、支持部本体251側への磁束の漏れを防止するのが容易となる。それ故に、上記弁体20の可動コア部30d及び固定コア29間に作用する磁気吸引力を高めることが可能となるのである。
またさらに、支持部材25の押し当て面252cbを形成する円環状部材252は、内壁23を形成するロアボデー3の材料より硬度の低い材料を使用しているので、ばり発生の際、押し当て面252cbに噛み込ませ、ひいては当該ばりを効果的に封入することもできる。
上述した構成の燃料噴射弁1の作動について説明する。コイル28への非通電(電力供給停止)時においては、弁体30がスプリング43の付勢力によりオリフィスプレート5の弁座51に押し付けられ、これによって弁体30のボーヅ弁31が弁座51に着座し、圧力制御室50から電磁弁収容室41へ排出される燃料(以下、リーク燃料という)の流れが遮断さる。また、コモンレールより供給される高圧燃料は、内部通路17及び燃料通路21を通じて圧力制御室50へ供給されると共に、燃料通路11、14を通じてノズル部内の燃料溜まり部13に蓄えられ、燃料通路15を経由し、噴孔12側へ供給される。圧力制御室50はコモンレールからの燃料圧力と同一の圧力に維持されている。このとき、圧力制御室50に蓄えられている燃料の圧力により制御ピストン4を介してノズルニードル8を噴孔閉塞方向へ付勢する力(以下、第1の力)と、ノズルニードルプリング24がノズルニードル8を噴孔閉塞方向へ付勢する力(以下、第2の力)との和は、燃料溜まり部13及びノズルニードル8のシート部8c近傍の燃料の圧力によりノズルニードル8が噴孔開放方向へ受ける力(以下、第3の力)よりも大きくなっている。そのため、噴孔12は閉塞され、噴孔12から燃料は噴射されない。
コイル28へ通電(電力供給)が開始される(以下、燃料噴射弁1の開時という)と、コイル28に電磁力が発生し、固定コア29と弁体30側の可動コア部30dの両磁極面間に発生する磁気吸引力により、可動コア部30dつまり弁体30が固定コア29方向に吸引される。磁気吸引力がスプリング43の付勢力より大きくなると、弁体30が固定コア29方向へ移動する。そのため、弁体30のうちのボール弁31に作用する圧力制御室50内の燃料圧力により図2中上方へ移動し、オリフィスプレート5の弁座51から離座する。上記ボール弁31が弁座51から離座すると、圧力制御室50と弁座51側が連通される。圧力制御室50及び弁座51間の途中にある出口オリフィス27を、高圧の燃料が通過するによって減圧され、減圧された燃料がリーク燃料として弁座51側へ流入する。
高圧の燃料が弁座51側つまり電磁弁収容室41へ流入すると、圧力制御室50内の燃料圧力が低下し、ノズルニードル8を噴孔閉塞方向へ付勢する第1の力が減少する。こうした第1及び第2の噴孔閉塞方向へ付勢する力の和よりも、ノズルニードル8の噴孔開放方向へ作用する第3の力が大きくなると、ノズルニードル8は上方へリフトする。ノズルニードル8がリフトすると、噴孔12が開放され、噴孔12から燃料が噴射される。
燃料の噴射が終了すると、即ち上記制御回路によって決定されたエンジンの運転状態に応じて最適な噴射量に相当する電磁弁6の開弁期間が終了する(以下、燃料噴射弁1の閉時という)と、コイル28への通電が停止される。この通電停止によって、コイル28の電磁力が消失し、固定コア29及び可動コア30d間に作用する磁気吸引力が生じなくなるため、弁体30はスプリング43の付勢力より図中下方へ移動する。そして、弁体30のボール弁31が弁座51に着座し、圧力制御室50から弁座51側へのリーク燃料の流通を遮断する。弁座51側、即ち電磁弁収容室41へのリーク燃料の流通が遮断されると、圧力制御室50内の燃料圧力が増大し、上記第1の力が増加する。そうした第1及び第2の噴孔閉塞方向へ付勢する力の和が、ノズルニードル125の噴孔開放方向へ作用する第3の力よりも大きくなると、ノズルニードル125は下方へ移動する。そして、噴孔124が閉塞されると、噴孔124から燃料の噴射が終了する。
以上説明した本実施形態では、燃料噴射弁1の開期間において、圧力制御室50から弁座51側へ流入するリーク燃料は、弁座51から連絡通路45及び連通孔44を通じて電磁弁収容室41に流出することになるのだが、上記ねじ部23r、25rから電磁弁収容室41へのばり侵入防止が図られているので、そのようなばりが電磁弁収容室41に混入することはない。それ故に、弁体30のリフト量等を阻害することはなく、ひいては圧力制御室50内の燃料圧力の変化特性を阻害することはない。したがって、電磁弁収容室41へのばり侵入に起因して噴孔21から噴射される燃料噴射量などの燃料噴射特性が変化してしまうのを防止することができる。
以上説明した本実施形態では、燃料噴射弁1は、支持部材25と内筒壁部22の内壁23がねじ嵌合することにより、支持部材25と、ハウジング2の一部であるオリフィスプレート5が密着する構成としている。かかる装置1では、例えば支持部材25とオリフィスプレート5との密着性を高める必要がある場合がある。この場合には、支持部材25と上記内壁23とのねじ嵌合による締め付け軸力を高めることが必要となる。当該軸力を増加すると、ばり発生が懸念される。しかしながら、上記装置1に、支持部材25の円環状部材252に封止機能を持たせるという本発明の技術を適用することにより、支持部材25と内壁23とのねじ嵌合による締め付け軸力の増加と、ねじ部23r、25rから電磁弁収容室41へのばり侵入防止との両立を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図5に示す。第2実施形態では、支持部材25側及び内壁23側のねじ部23r、25rの双方のうち、特定のねじ25rに環状の溝部52を設けた一例を示すものである。図5は本実施形態による燃料噴射弁1に係わる特徴的構成を示すものであり、図6はねじ嵌合により生じるおそれのあるばりの移動例を説明するものである。
図5に示すように、支持部材25は、支持部本体2251と、円環状部材2252とを備えており、支持部本体2251の雄ねじ25rは、上記ねじ部23r、25rにおいて電磁弁収容室41側の端部に相当する部位で、雄ねじ25rが切欠かいた上記環状の溝部52が設けられている。
なお、この溝部52の形状は、これに限らず、すくなくとも雄ねじ25rの頂部を除いた形状、雄ねじ25rに相当する部分を切欠いたもの、あるいは雄ねじ25r部分以上の径方向内側に切欠いたものであってもよく、少なくとも雄ねじ25rの頂部を除いた溝部形状であればいずれでもよい。
このような構成によると、支持部材25及び内筒壁部22の内壁23のねじ嵌合時においてねじ部23r、25rにばりが発生したとしても、図6に示すように、「特定のねじ部」である雄ねじ25rに設けた環状の溝部52内に、上記ばりを捕捉することが可能となる。そのような溝部52によって、上記ねじ部23r、25rの電磁弁収容室41側の端部の先にある制御弁収容室41へばりが排出されるのを抑制することができる。その結果、ねじ部23r、25rの制御弁収容室41側の端部から制御弁収容室41へばりが侵入するのが防止される。ここで、環状の溝部52はねじ部23r、25r内に残留するばりを捕捉する捕捉機能を果たす。
このような構成においても、第1実施形態とほぼ同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態において、円環状部材2252の形状は、支持部本体2251の可動コア部30d側の端部(図中の上端部)251aに形成され、ねじ部23r、25rの径より小さい径の内周を有する段差部251dに挿入可能な形状に形成されている。このような円環状部材2252は、ねじ部23r、25rのねじ嵌合と連動させる必要はない。
以上説明した本実施形態において、環状の溝部52によって、特定のねじ25rにおいて頂部などの径方向の一部のみが切欠かれているのではなく、溝部52に対応する部位のねじ25rが切欠かれていることが好ましい。このような構成によると、互いにねじ嵌合ねじ部23r、25rにおいてする相手のねじ23rに対応する特定のねじ25rが取り除かれているので、発生したばりを環状の溝部52内に効果的に捕捉すると共に、捕捉されたばりを効果的に溜める空間容積を確保することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態では、支持部材25において円環状部材252に、押し当て面252cbを有する拡径環状部252cを設けると共に、支持部本体251の雄ねじ25rに、環状の溝部52を設けた一例を示すものである。
図7に示すように、支持部材25は、支持部本体251と、円環状部材252とから構成されており、支持部本体251は、その雄ねじ25rの電磁弁収容室41側の端部に相当する部位に、環状の溝部52を備えると共に、円環状部材252は、押し当て面252cbを有する拡径環状部252cを備えている。
このような構成によると、支持部材25及び内筒壁部22の内壁23のねじ嵌合時においてねじ部23r、25rにばりが発生したとしても、「特定のねじ部」である雄ねじ25rに設けた環状の溝部52内に、上記ばりを捕捉することができる。これにより、ねじ部23r、25rにおいて溝部52から先の上記端部側のねじ部部分へ、ばりが排出されるのを抑制することができる。
したがって、ねじ部23r、25rの電磁弁収容室41側の端部から電磁弁収容室41へばりが侵入するのを効果的に防止することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態を図8に示す。第4実施形態は第2実施形態の変形例である。第4実施形態では、雄ねじ25rに環状の溝部52が設けられた支持部本体2251において溝部52の側壁のうち、上記端部251a近傍の特定部分251baに、ねじ部23r、25を挟んで内壁23の段差部23aを押し当てる押し当て面251bbを設けた一例を示すものである。
図8に示すように、特定のねじ部としての雄ねじ25rは、支持部本体2251の外周部251bにおいて環状の溝部52の図中の下端側の側壁を貫通して形成されているが、環状の溝部52の図中の上端側の側壁、即ち上記特定部分251ba側に相当する側壁には形成されていない。一方、内壁23の段差部23aは図中の上方へ貫通するように雌ねじ23rが形成されている。
さらに、支持部本体2251の上記特定部分251baは環状内側に向けて縮径して形成されており、特定部分251baの押し当て面251bbは、雌ねじ23rの外側の部分23bを押し当てるように接している。
このよう構成によると、特定部分251baの押し当て面251bbは、第1実施形態で説明の封止機能を果たすことができる。しかも、上記特定部分251baは、支持部本体2251の雄ねじ25rを切欠いた環状の溝部52の特定の側壁に形成されるので、ばりを捕捉する捕捉機能も同時に果たすことができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
(1)例えば以上説明した本実施形態では、ねじ部23r、25rのばりの流出を防止するために、ねじ部の電磁弁収容室側の端部を塞ぐ封止機能を、支持部材25及び円筒壁部22の内壁23のうち、支持部材25に設けたが、内壁23に設けてもよい。
(2)以上説明した第2〜第4実施形態では、支持部材25側及び内壁23側の双方のねじ部23r、25rのうち、「特定のねじ」として雄ねじ25rに、環状の溝部52を設ける構成としたが、これに限らず、雄ねじ25r及び雌ねじ23rの少なくともいずれかに上記環状の溝部52を設けるものであればよい。
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を示す断面図である。 本発明の特徴構成を示す図であって、図2中の電磁弁周りを示す断面図である。 図2中の弁ハウジング及びハウジングのねじ嵌合に係わる特徴的構成を示す図であって、ハウジングの内壁に弁ハウジングをねじ嵌合した状態を示す断面図である。 ねじ嵌合により生じるおそれのあるばりの移動例を説明する模式図であって、図4(a)は図3の特徴的構成を適用した場合を示す断面図、図4(b)は他の特徴的構成を採用した変形例による場合を示す断面図である。 第2実施形態による燃料噴射装置に係わる特徴的構成を示す断面図である。 図5の特徴的構成を適用した場合において、ねじ嵌合により生じるおそれのあるばりの移動例を説明する断面図である。 第3実施形態による燃料噴射装置に係わる特徴的構成を示す断面図である。 第4実施形態による燃料噴射装置に係わる特徴的構成を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
2 ノズル部
3 ロアボデー(ハウジング)
4 制御ピストン
5 オリフィスプレート(弁座部材)
6 電磁弁(制御弁)
7 ノズルボデー(ハウジング)
8 ノズルニードル
8a 摺動部
8b 軸部
8c シート部
9 リテーニングナット(締結部材)
10 ガイド孔(ノズルニードル収容孔)
10a 摺動孔
10b 燃料通路形成孔
10c シート面部(弁座部)
11 燃料通路
12 噴孔
13 燃料溜まり部
14 燃料通路
15 燃料通路
16 配管継手部
17 内部通路
18 バーフィルタ
19 プレッシャピン部
20 シリンダ孔
21 燃料通路
22 円筒壁部(ハウジング)
23 内壁
23a 段差部
23b 雌ねじより外側の部分
23r 雌ねじ(ねじ部)
23 圧力制御室
24 ノズルニードルスプリング
25 支持部材(弁ハウジング)
251 支持部本体
252 円環状部材
252a 支持孔
252b 連通孔
252c 拡径環状部
252cb 押し当て面
26 入口オリフィス
27 出口オリフィス(連通路)
28 コイル
29 固定コア
30 弁体
30b 貫通孔
30d 可動コア部
30j 弁体軸部
31 ボール弁
32 リテーニングナット
33 ボビン
34 樹脂材
35 中心孔
36 エンドハウジング(弁ハウジング)
37 排出通路
38 コネクタ
39 ターミナル
40 接続端子
41 電磁弁収容室(制御弁収容室)
42 支持孔
43 スプリング
44 連通孔
45 連絡通路
50 圧力制御室
51 弁座

Claims (9)

  1. 制御弁の弁体を軸方向移動可能に支持する弁ハウジングと、
    前記弁体及び前記弁ハウジングを内部に収容すると共に、前記弁ハウジングをねじ締結する内壁を有するハウジングと、
    を備え、
    前記弁ハウジングを前記内壁にねじ嵌合することにより前記内壁の内側に制御弁収容室を形成する燃料噴射装置において、
    前記弁ハウジング及び前記内壁の両者は、
    前記両者を互いにねじ締結するねじ部と、
    前記両者のうちの特定部材に設けられ、前記ねじ部の前記制御弁収容室側の端部を塞ぐ封止部と、
    を備えていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記封止部は、前記ねじ部の前記制御弁収容室側の端部を挟んで前記内壁及び前記弁ハウジングを押し当てる押し当て面を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記押し当て面は、軸方向に対して傾斜して前記特定部材に形成され、
    前記押し当て面と、前記押し当て面が押し当てられる対向部分とは、軸方向に隙間なく配置され、または所定の間隔を置いて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. コイルが内包され、前記コイルに供給される電流によって発生する磁力により前記弁体を吸引する固定コアを備え、
    前記封止部は、前記特定部材としての前記弁ハウジングに設けられ、円環状を呈する円環状部材であって、当該前記円環状部材が前記弁ハウジングの前記固定コア側の端部に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記封止部は、非磁性材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記両者の前記ねじ部のうち、特定のねじ部は、当該特定ねじ部の前記制御弁収容室側の端部に設けられ、少なくとも前記ねじ部の頂部を除いた環状の溝部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  7. 制御弁の弁体を軸方向移動可能に支持する弁ハウジングと、
    前記弁体及び前記弁ハウジングを内部に収容すると共に、前記弁ハウジングをねじ締結する内壁を有するハウジングと、
    を備え、
    前記弁ハウジングを前記内壁にねじ嵌合することにより前記内壁の内側に制御弁収容室を形成する燃料噴射装置において、
    前記弁ハウジング及び前記内壁の両者は、
    前記両者を互いにねじ締結するねじ部と、
    前記両者の前記ねじ部のうち、特定のねじ部は、当該特定ねじ部の前記制御弁収容室側の端部に設けられ、少なくとも前記ねじ部の頂部を除いた環状の溝部と、
    を備えていることを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 前記環状の溝部において前記ねじ部が切欠かれていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記ハウジングの前記内壁は、前記弁体が着座及び離座する弁座を有する弁座部材とを備え、
    前記弁ハウジングと前記内壁がねじ嵌合することにより、前記弁ハウジングと前記弁座部材が密着することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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