JP2009255895A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置された車両用空調装置において、部品点数を増加させることなく、送風機から吹き出される空気に温度差をつけられるようにする。
【解決手段】送風機3を、回転軸30a周りに多数枚の翼300が配設された羽根車30と、羽根車30を回転駆動する電動モータ31とを備え、空気流の逆流を防止するスタビライザ32がケース11に形成され、羽根車30の回転軸30aと直角な断面内を空気が通過するクロスフローファンとし、回転軸30aをヒータコア15と並行にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置された車両用空調装置に関する。
従来、冷却用熱交換器である蒸発器にて冷却された冷風と、加熱用熱交換器であるヒータコアにて加熱された温風との混合割合を調整して、車室内へ送風される空調風の温度を調整するエアミックス方式の車両用空調装置が知られている。
さらに、この種のエアミックス方式の車両用空調装置には、蒸発器およびヒータコアの下流側に車室内へ空調風を送風する送風機が配置された、いわゆる吸い込み型レイアウトのものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−115709号公報
ところで、本出願人は、先に、特願2007−190894号(以下、先願例という)において、吸い込み型レイアウトの車両用空調装置の送風機に、回転軸方向から空気を吸入して径方向に吹き出す遠心ファンを適用したものを提案している。
この先願例によると、蒸発器にて冷却された冷風とヒータコアにて加熱された温風とが遠心ファン内で混合されるため、送風機から吹き出される送風空気の温度分布を抑制して、例えば、乗員の上半身側へ向けて空調風を吹き出すフェイス開口部、乗員の足元側へ向けて空調風を吹き出すフット開口部等の開口部から車室内へ均一な温度の空調風を送風できる。
その一方で、先願例では、送風機から吹き出される送風空気の温度分布が抑制されており、フェイス開口部およびフット開口部から均一な温度の空調風が吹き出されるので、双方の開口部から同時に空調風を吹き出すバイレベルモードにおいて、車室内の温度分布を頭寒足熱型として、乗員の空調フィーリングを向上させることが難しい。
そこで、例えば、ヒータコアの下流側に温風を遮るための温風シャットドアを設け、バイレベルモード時に温風シャットドアを閉じるように構成することで、車室内の頭寒足熱型の温度分布の実現を図ろうとしている。しかしながら、この方法では、温風シャットドアという別部品が必要となるため、部品点数が増加するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置された車両用空調装置において、部品点数を増加させることなく、送風機から吹き出される空気に温度差をつけられるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、送風機(3)は、回転軸(30a)周りに多数枚の翼(300)が配設された羽根車(30)と、羽根車(30)を回転駆動する電動モータ(31)とを備え、空気流の逆流を防止するスタビライザ(32)がケース(11)に形成され、羽根車(30)の回転軸(30a)と直角な断面内を空気が通過するクロスフローファンであり、回転軸(30a)は、加熱用熱交換器(15)と並行になっていることを特徴としている。
このように、吸い込み型レイアウトの車両用空調装置において、送風機(3)をクロスフローファンとすると、加熱用熱交換器(15)にて加熱された高温空気と冷却用熱交換器(14)にて冷却された低温空気とが、送風機(3)内で混合され難くなる。このため、送風機(3)から吹き出される空気に温度差をつけることができる。このとき、温風シャットドア等の別部品を設ける必要がないため、部品点数を増加させることなく、送風機(3)から吹き出される空気に温度差をつけることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、複数の開口部は、送風機(3)から送風された空気を車室内乗員の上半身側へ向けて吹き出すフェイス開口部(23)と、送風機(3)から送風された空気を車室内乗員の足元側へ向けて吹き出すフット開口部(24)とを含んでいることを特徴としている。
これによれば、送風機(3)から吹き出される空気のうち、高温の空気をフット開口部(24)に導くとともに、低温の空気をフェイス開口部(23)に導くようにすることで、フット開口部(24)から車室内へ吹き出される空調風とフェイス開口部(23)から車室内へ吹き出される空調風との温度差を充分に確保することができる。その結果、例えば、上述のバイレベルモード時に、車室内の頭寒足熱型の温度分布を確実に実現して、乗員の空調フィーリングを確実に向上できる。
また、請求項3に記載の発明では、送風機(3)は、加熱用熱交換器(15)の延長線上に配置されていることを特徴としている。これによれば、空調装置全体の体格を小型化することができる。
また、請求項4に記載の発明では、送風機(3)の空気流れ下流側には、羽根車(30)内を通過した加熱用熱交換器(15)にて加熱された空気をフット開口部(24)側に導くガイド手段(4)が設けられていることを特徴としている。
これによれば、送風機(3)から吹き出された高温空気をフット開口部(24)に導くことができるので、フット開口部(24)から車室内へ吹き出される空調風とフェイス開口部(23)から車室内へ吹き出される空調風との温度差を充分に確保することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、ガイド手段(4)は、フット開口部(24)の空気流れ下流側の縁部からケース(11)の内方側に向かって延びた後に、屈曲して空気流れ上流側に向かって延びるように形成されていてもよい。
また、請求項6に記載の発明では、ケース(11)は、送風機(3)より空気流れ上流側の空気通路を、加熱用熱交換器(15)にて加熱された空気が通過する第1温風通路(41)と、冷却用熱交換器(14)にて冷却された空気が通過する第1冷風通路(51)とに仕切るとともに、第1温風通路(41)を車両幅方向に少なくとも2つに分割する上流側仕切部材(61)を有しており、送風機(3)は、羽根車(30)内の空気通路を、少なくとも2つの第1温風通路(41)と連通する少なくとも2つの第2温風通路(42)と、第1冷風通路(51)と連通する第2冷風通路(52)とに仕切る少なくとも2つの送風機側仕切部材(62)を有しており、上流側仕切部材(61)の空気流れ下流側の端部(61a)は、送風機側仕切部材(62)との間に隙間を有しており、送風機側仕切部材(62)と接触しない程度に近接していることを特徴としている。
これによれば、加熱用熱交換器(15)の空気流れ下流側から送風機(3)の羽根車(30)内部までの空気通路を、温風が通過する専用の通路と、冷風が通過する専用の通路とに仕切ることができるので、送風機(3)から吹き出される空気に大きな温度差をつけることが可能となる。
なお、本発明における「接触しない程度に近接」とは、上流側仕切部材(61)の空気流れ下流側の端部(61a)の位置と、送風機側仕切部材(62)の端部(62a)の位置とが、車両幅方向で一致していることのみを意味するものではなく、上流側仕切部材(61)の空気流れ下流側の端部(61a)と送風機側仕切部材(62)の端部(62a)との間の車両幅方向の距離が、隣接する送風機側仕切部材(62)間の距離の1/4以下となっていることをも含む意味のものである。
また、請求項7に記載の発明では、ケース(11)は、送風機(3)より空気流れ下流側の空気通路を、少なくとも2つの第2温風通路(42)と連通する少なくとも2つの第3温風通路(43)と、第2冷風通路(52)と連通する第3冷風通路(53)とに仕切る少なくとも2つの下流側仕切部材(63)を有しており、下流側仕切部材(63)の空気流れ上流側の端部は、送風機側仕切部材(62)との間に隙間を有しており、送風機側仕切部材(62)と接触しない程度に近接しており、少なくとも2つの第3温風通路(53)および第3冷風通路(53)は、それぞれ、複数の開口部(22〜24)のうち少なくとも1つの開口部と連通していることを特徴としている。
これによれば、加熱用熱交換器(15)の空気流れ下流側から複数の開口部(22〜24)までの空気通路を、温風が通過する専用の通路と、冷風が通過する専用の通路とに仕切ることができるので、複数の開口部(22〜24)から吹き出される空気に大きな温度差をつけることが可能となる。
また、請求項8に記載の発明では、下流側仕切部材(63)および送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士が、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合されていることを特徴としている。これによれば、送風機(3)が作動して羽根車(30)が回転しても、下流側仕切部材(63)と送風機側仕切部材(62)とが接触しないようにできる。
また、請求項9に記載の発明では、下流側仕切部材(63)および送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士の間には、直線的に延びるように形成された隙間が設けられていることを特徴としている。これによれば、送風機(3)が作動して羽根車(30)が回転しても、下流側仕切部材(63)と送風機側仕切部材(62)とが接触しないようにできる。
また、請求項10に記載の発明では、上流側仕切部材(61)および送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士が、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合されていることを特徴としている。これによれば、送風機(3)が作動して羽根車(30)が回転しても、上流側仕切部材(61)と送風機側仕切部材(62)とが接触しないようにできる。
また、請求項11に記載の発明では、上流側仕切部材(61)および送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士の間には、直線的に延びるように形成された隙間が設けられていることを特徴としている。これによれば、送風機(3)が作動して羽根車(30)が回転しても、上流側仕切部材(61)と送風機側仕切部材(62)とが接触しないようにできる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本第1実施形態の車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。なお、図の前後上下左右の各矢印は、室内空調ユニット10の車両搭載状態における方向を示している。
なお、この室内空調ユニット10は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側のうち、車両幅方向、すなわち左右方向の略中央部に配置されるセンター置きレイアウトになっている。また、室内空調ユニット10は、その外殻を形成するとともに、車室内へ向かって送風される室内送風空気の空気通路を形成するケース11を有している。このケース11は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。
さらに、ケース11は、車両幅方向の略中央部に車両上下方向の分割面を有しており、この分割面で左右2つの分割部に分割できる。そして、左右2つの分割部は、その内部に後述する蒸発器14、ヒータコア15等の各構成機器を収容した状態で、金属バネ、クリップ、ネジ等の締結手段によって一体に結合されている。
図1に示すように、ケース11の車両前方側かつ上方側であって、ケース11に形成された空気通路の最上流部には、車室内空気(以下、内気という)と車室外空気(以下、外気という)とを切替導入する内外気切替部12が設けられている。この内外気切替部12には、ケース11内に内気を導入させる内気導入口12aおよび外気を導入させる外気導入口12bが形成されている。
さらに、内外気切替部12の内部には、内気導入口12aおよび外気導入口12bを開閉する内外気切替ドア13が回転自在に配置されている。この内外気切替ドア13は、板状のドア本体部13aの一端側に、車両幅方向に延びる回転軸部13bが一体に結合された、いわゆる片持ちドアである。
そして、内外気切替部12では、図示しないサーボモータあるいはマニュアル操作によって回転軸部13bを回転させ、ドア本体部13aを回転変位させることによって、内気導入口12aおよび外気導入口12bの開口面積を連続的に調整できるようになっている。
内外気切替部12の空気流れ下流側には、蒸発器14が略上下方向、すなわち略鉛直方向に配置されている。蒸発器14は、周知の蒸気圧縮式冷凍サイクル(図示せず)を構成する機器の1つであり、冷凍サイクル内の低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることで、室内送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。
蒸発器14の空気流れ上流側には、蒸発器14の熱交換面(コア面)の全面を覆うように、フィルタ14aが設けられている。このフィルタ14aは、内外気切替部12からケース11内へ流入した内気および外気中の粉塵等を捕捉するものである。
蒸発器14の空気流れ下流側の車両後方側かつ上方側には、ヒータコア15が配置されている。ヒータコア15は、エンジン冷却水回路(図示せず)を循環する高温のエンジン冷却水を内部に流入させ、エンジン冷却水と蒸発器14にて冷却された低温空気(以下、冷風)とを熱交換させて、冷風を再加熱する加熱用熱交換器である。
このヒータコア15も略上下方向に配置されているが、上側よりも下側が車両後方側へ若干傾斜するように配置されている。これにより、後述するエアミックスドア20の作動空間を確保している。なお、蒸発器14およびヒータコア15が略上下方向に配置されるとは、その熱交換面が略上下方向に延びるように配置されることを意味する。
ヒータコア15の車両後方側には、ケース11に一体に形成された壁部16が配置されており、ヒータコア15と壁部16との間には、ヒータコア15にて加熱された高温空気(以下、温風)が上方から下方へ流れる温風通路17が形成される。また、温風通路17の下流側には、後述する送風機3が配置されている。
蒸発器14の後方側であって、かつ、ヒータコア15の下方側には、冷風通路19が形成されている。この冷風通路19は、蒸発器14通過後の冷風がヒータコア15を迂回して流れるバイパス通路である。また、冷風通路19の下流側(車両後方側)には送風機3が配置されている。
さらに、蒸発器14の直後には、ヒータコア15側へ流入させる冷風および冷風通路19側へ流入させる冷風の風量割合を調整するエアミックスドア20が配置されている。このエアミックスドア20は、車両上下方向に円弧状に湾曲して延びる板状部20aを、ギア機構20bを介して、図示しないサーボモータあるいはマニュアル操作によって板状部20aの湾曲方向に駆動変位させるスライドドアで構成されている。
より具体的には、エアミックスドア20の板状部20aを車両上方に移動(スライド)させることによって、冷風通路19側の通路開度を増加させ、ヒータコア15側の通路開度を減少させる。逆に、板状部20aを車両下方に移動(スライド)させることによって、冷風通路19側の通路開度を減少させ、ヒータコア15側の通路開度を増加させる。
そして、このエアミックスドア20の開度調整によって、送風機3へ吸入される温風(矢印a)および冷風(矢印b)の風量割合が調整され、送風機3から車室内に向けて送風される室内送風空気の温度調整がなされる。つまり、エアミックスドア20は、室内送風空気の温度調整手段を構成する。
蒸発器14およびヒータコア15の空気流れ下流側には、送風機3が配置されている。この送風機3は、車室内に向けて空気を送風するものである。本実施形態では、送風機3は、ヒータコア15の下方側の延長線上に配置されている。換言すると、送風機3は、ヒータコア15の扁平方向、すなわちヒータコア15の空気流れ方向および車両幅方向に対してともに直交する方向における、ヒータコア3より下方側に配置されている。これにより、室内空調ユニット10の体格を小型化することができる。
図2は図1のA−A断面図で、図3は図1のB−B断面図である。図1〜図3に示すように、送風機3は、回転軸30a周りに多数枚の翼300が配設された羽根車30と、羽根車30を回転駆動する電動モータ31とを有し、羽根車30の回転により羽根車30の回転軸30aと直角な断面内を空気が通過するクロスフローファンである。電動モータ31に印加される電圧は、モータ駆動回路(図示せず)によって調整されるようになっている。また、羽根車30の回転軸30aは、ヒータコア15と並行になっている。本実施形態では、羽根車30の回転軸30aは、車両搭載状態で水平方向と略平行に延びている。
また、ケース11の壁部16の下端部には、羽根車30の回転により発生した空気流の逆流を防止するスタビライザ32が形成されている。スタビライザ32は、羽根車30に流入する空気が通過する流入空気通路と、羽根車30から流出した空気が通過する流出空気通路とを仕切っている。
そして、羽根車30が回転することによりスタビライザ32近傍を中心とする循環流(図1中矢印c参照)が誘起され、前述したように、羽根車30の回転軸30aと直角な断面内を空気が通過する。羽根車30は、例えば樹脂よりなる。羽根車30の翼300は、羽根車30の回転向き(本実施形態では反時計回り)に対し前面側が凹となる形状である。また、本実施形態では、スタビライザ32は、羽根車30の回転軸30aより後方側に位置している。
図1に示すように、ケース11の最後方側壁面とケース11内部に設けられた壁部16との間には、送風機3から送風された空気を後述する複数の開口部22〜24に導く送風空気通路21が形成されている。より具体的には、送風空気通路21は略上下方向に延びており、送風機3から送風された空気は、送風空気通路21を下方から上方へ流れる。
ところで、温風通路17を流れる温風は、矢印aで示すように、スタビライザ32近傍から羽根車30に流入し、羽根車30内の循環流のすぐ外側を通過して、送風空気通路21におけるスタビライザ32近傍、すなわち送風空気通路21の車両前方側に流出する。
一方、冷風通路19を流れる冷風は、矢印bで示すように、スタビライザ32から遠い側、すなわち羽根車30の下側から羽根車30に流入し、そのまま循環流から離れた部分を通過し、送風空気通路21におけるスタビライザ32から遠い部分、すなわち送風空気通路21の車両後方側に流出する。
したがって、ヒータコア15にて加熱された温風と、蒸発器14にて冷却された冷風とが、送風機3の羽根車30内でほとんど混ざり合わない。これにより、送風機3から流出した空気に温度差をつけることができる。
次に、ケース11の上面部であって、車両前後方向略中央部には、送風機3から送風された空気を車両前面窓ガラスに向けて吹き出すデフロスタ開口部22が設けられている。具体的には、このデフロスタ開口部22を通過した空気は、図示しないデフロスタダクトおよび車両計器盤上側面に設けられたデフロスタ吹出口を介して、車両前面窓ガラスの内面に向けて吹き出される。
また、ケース11の上面部であって、デフロスタ開口部22の後方には、送風機3から送風された空気を車室内乗員の上半身側へ向けて吹き出すフェイス開口部23が設けられている。具体的には、このフェイス開口部23を通過した空気は、図示しないフェイスダクトおよび車両計器盤乗員に向いたフェイス吹出口を介して、車室内乗員に向けて吹き出される。
また、デフロスタ開口部22およびフェイス開口部23の直下には、デフロスタ開口部22を通過させる空調風およびフェイス開口部23を通過させる空調風の風量を調整するデフロスタ・フェイスドア(図示せず)が配置されている。このデフロスタ・フェイスドアは、前述のエアミックスドア20と同様の構成のスライドドアを採用することができる。
図4は、図1のC−C断面図である。なお、図4において、送風機3は図示を省略している。
図1および図4に示すように、送風空気通路21の車両幅方向両側面の下方側には、送風機3から送風された空気を車室内乗員の足元側へ向けて吹き出すフット開口部24が設けられている。具体的には、このフット開口部24を通過した空気は、フットダクト25および車室内の乗員の足元近傍に設けられたフット吹出口26を介して、車室内乗員の足元側に向けて吹き出される。
また、各フット開口部24には、フット開口部24を開閉するフットドア(図示せず)が設けられている。このフットドアは、板状のドア本体部の略中央部に車両前後方向に延びる回転軸部が一体に結合された、いわゆるバタフライドアを採用することができる。そして、図示しないサーボモータあるいはマニュアル操作によって回転軸部を回転させ、ドア本体部を回転変位させることで、フット開口部24を開閉する。
送風機3の空気流れ下流側には、送風機3の羽根車30から流出した温風をフットダクト25に流入するように案内するガイド手段である温風ガイドリブ4が設けられている。温風ガイドリブ4は、フット開口部24の空気流れ下流側(車両上方側)の縁部から車両幅方向におけるケース11の内方側に向かって延びた後に、滑らかに屈曲して空気流れ上流側(車両下方側)に向かって延びている。このため、温風ガイドリブ4は、車両前後方向から見た断面が略円弧状になっている。
そして、温風ガイドリブ4は、フット開口部24の車両前方側の部分を覆うように形成されている。すなわち、車両幅方向から見たときに、温風ガイドリブ4はフット開口部24の一部と重なっており、その重なっている部分は、フット開口部24の車両前方側に位置する部分である。したがって、フット開口部24における車両後方側には、温風ガイドリブ4は配設されていない。本実施形態では、温風ガイドリブ4は、フット開口部24の車両前方側の部分を、車両上下方向の全域に亘って覆うように形成されている。
したがって、送風機3の羽根車30から流出した温風は、図1中矢印aおよび図4中矢印dに示すように、温風ガイドリブ4にガイドされてフットダクト25内に流入するようになっている。一方、送風機3の羽根車30から流出した冷風は、図1中矢印bに示すように、温風ガイドリブ4にガイドされることなく送風空気通路21を通過するようになっている。このとき、温風ガイドリブ4の車両前後方向の長さを変化させることによって、フット開口部24からフットダクト25内に流入させる空気の量を変化させることができる。なお、本実施形態の温風ガイドリブ4は樹脂製であって、ケース11と一体に形成されている。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。上述したエアミックスドア20、デフロスタ・フェイスドア、フットドア用の各サーボモータ並びに送風機3用の電動モータ31等の各種アクチュエータは、図示しない空調制御装置の出力側に接続されており、空調制御装置から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
空調制御装置は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される。この空調制御装置は、そのROM内に空調装置制御プログラムを記憶しており、その空調装置制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された空調制御機器の作動を制御する。
空調制御装置の入力側には、外気温Tam、内気温Tr、車室内に入射する日射量Ts等の車両環境状態を検出するセンサ群、および、車両用空調装置の作動指令信号を出力する作動スイッチ、車室内目標温度Tsetを設定する温度設定スイッチ等が設けられた操作パネルが接続される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。車両作動状態において、作動スイッチが投入されると空調制御装置がROMに記憶している空調装置制御用プログラムを実行する。空調装置制御用プログラムが実行されると、前述のセンサ群により検出された検出信号および操作パネルの操作信号が読込まれる。そして、これらの信号に基づいて、車室内吹出空気の目標吹出温度TAOが算出される。
さらに、空調制御装置は目標吹出温度TAOに基づいて、送風機3の回転数(送風量)、デフロスタ・フェイスドアおよびフットドアの開閉状態(吹出モード)、エアミックスドア20の目標開度等を決定し、決定した制御状態が得られるように各種アクチュエータに制御信号を出力する。
そして、再び、操作信号および検出信号の読込み→TAOの算出→新たな制御状態の決定→制御信号の出力といったルーチンを繰り返す。
ここで、デフロスタ・フェイスドアおよびフットドアの開閉状態(吹出モード)の制御状態について説明する。吹出モードは目標吹出温度TAOに基づいて、あらかじめ空調制御装置に記憶された制御マップを参照して決定される。本実施形態では、目標吹出温度TAOが低温域から高温域へと上昇するにつれて吹出モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモードへと順次切替える。
以下、各吹出モードにおけるデフロスタ・フェイスドアおよびフットドアの開閉状態について説明する。
フェイスモードは、フェイス吹出口から乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すモードである。従って、フェイスモードでは、デフロスタ・フェイスドアは、フェイス開口部23を全開する位置に回転操作され、フットドアは、フット開口部24を全閉する位置に回転操作される。
フットモードは、フット吹出口から乗員の足元側へ向けて空調風を吹き出すモードである。従って、フットモードでは、デフロスタ・フェイスドアは、フェイス開口部23を全閉する位置に回転操作され、フットドアは、フット開口部24を全開する位置に回転操作される。
バイレベルモードは、フェイス吹出口から乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すと同時にフット吹出口から乗員の足元側に向けて空調風を吹き出すモードである。従って、バイレベルモードでは、デフロスタ・フェイスドアは、フェイス開口部23を開く位置に回転操作され、フットドアは、フット開口部24を開く位置に回転操作される。
なお、乗員のマニュアル操作によって吹出モードの1つとして、デフロスタモードの運転を行うこともできる。このデフロスタモードは、デフロスタ吹出口から車両窓ガラス側に向けて空調風を吹き出すモードである。従って、デフロスタモードでは、デフロスタ・フェイスドアは、デフロスタ開口部22を全開する位置に回転操作される。
以上の吹出モードのうち、本実施形態では、特にバイレベルモードにおいて以下のような優れた効果を発揮できる。
車両用空調装置が作動し、空調制御装置の制御信号が出力されると、送風機3が作動する。そして、ヒータコア15にて加熱された温風および蒸発器14にて冷却された冷風が矢印a、bに示すように羽根車30に吸い込まれ、送風空気通路21を通過してからフェイス開口部23およびフット開口部24へ向かって流れる。
この際、送風機3の羽根車30内におけるスタビライザ32近傍を通過した温風が、温風ガイドリブ4に案内されてフット開口部24からフットダクト25に流入する。一方、送風機3の羽根車30内におけるスタビライザ32から離れた部位を通過した冷風が、送風空気通路21を介してフェイス開口部23の近傍に導かれる。
したがって、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風の温度を、フェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風の温度よりも確実に高くできる。そして、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風とフェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風との温度差を充分に確保することができる。その結果、上述のバイレベルモード時に、車室内の頭寒足熱型の温度分布を確実に実現して、乗員の空調フィーリングを確実に向上できる。
さらに、本実施形態では、温風ガイドリブ4の車両前後方向の長さを変化させることによって、フット開口部24からフットダクト25内に流入させる空気の量を変化させることができる。これにより、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風とフェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風との温度差を適宜変更することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5〜図10に基づいて説明する。図5は本第2実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図、図6は図5のD−D断面図、図7は図5のE−E断面図である。なお、図7はバイレベルモード時を示している。
図5〜図7および後述する図9、10において、実線矢印はヒータコア15にて加熱された温風の流れを示し、破線矢印は蒸発器14にて冷却された冷風の流れを示している。また、図5における二点鎖線矢印は、送風機3の羽根車30が回転することにより誘起された循環流を示している。また、図7における一点鎖線矢印は、温風と冷風とが混合された混合風の流れを示している。
図6に示すように、ケース11は、送風機3より空気流れ上流側、かつヒータコア15より空気流れ下流側の空気通路を、ヒータコア15にて加熱された温風が通過する第1温風通路41と、蒸発器14にて冷却された冷風が通過する第1冷風通路51とに仕切るとともに、第1温風通路41を車両幅方向に2つに分割する上流側仕切部材としての上流側ケースリブ61を有している。
上流側ケースリブ61は、ケース11における車両幅方向の略中央部に配置され、ヒータコア15からの温風流れを車両幅方向における左右に分割するように構成されている。このため、第1温風通路41は、車両幅方向の両端部側に1つずつ設けられている。また、送風機3の近傍では、2つの第1温風通路41の間に、第1冷風通路51が配置されている。上流側ケースリブ61は、樹脂にて成形されており、本実施形態ではケース11と一体に成形されている。
送風機3は、羽根車30内の空気通路を、2つの第1温風通路41と連通する2つの第2温風通路42と、第1冷風通路51と連通する第2冷風通路52とに仕切る2つの送風機側仕切部材62を有している。送風機側仕切部材62は、羽根車30の軸方向に対して直交する方向に平行に配置されており、羽根車30内の空気通路を送風機3の軸方向に仕切るように構成されている。
具体的には、送風機側仕切部材62は、羽根車30内に2つ設けられており、これにより羽根車30内の空気通路は3つに分割されている。3つの空気通路のうち、車両幅方向の両端部側の2つの空気通路が第2温風通路42となっており、車両幅方向の中央部の1つの空気通路が第2冷風通路52となっている。なお、送風機側仕切部材62は、樹脂にて成形されており、本実施形態では羽根車30と一体に成形されている。
図7に示すように、ケース11は、送風機3より空気流れ下流側の空気通路を、2つの第2温風通路42と連通する2つの第3温風通路43と、第2冷風通路52と連通する第3冷風通路53とに仕切る下流側仕切部材としての下流側ケースリブ63を2つ有している。下流側ケースリブ63は、ケース11の底面から上方側に向かって立ち上がるとともに、車両前後方向に平行に延びるように形成されている。
本実施形態では、送風機側仕切部材62が2つ設けられているので、下流側ケースリブ63は、送風機側仕切部材62と対応するように2つ設けられている。これにより、送風機3より空気流れ下流側の空気通路は3つに分割されている。3つの空気通路のうち、車両幅方向の両端部側の2つの空気通路が第3温風通路43となっており、車両幅方向の中央部の1つの空気通路が第3冷風通路53となっている。なお、下流側ケースリブ63は、樹脂にて成形されており、本実施形態ではケース11と一体に成形されている。
また、ケース11におけるフェイス開口部23の下方側かつフット開口部24の側方側には、フェイス開口部23とフット開口部24とを開閉するフェイス・フットドア27が配置されている。このフェイス・フットドア27は、内外気切替ドア13と同様に、板状のドア本体部27aの一端側に、車両前後方向に延びる回転軸部27bが一体に結合された、いわゆる片持ちドアである。
そして、回転軸部27bは、ケース11の前後両側の壁面の軸受穴(図示せず)により回転可能に支持されており、図示しないサーボモータあるいはマニュアル操作によって回転軸部27bを回転させ、ドア本体部27aを回転変位させることによって、フェイス開口部23およびフット開口部24の開口面積を連続的に調整できるようになっている。また、下流側ケースリブ63の上端部63aとフェイス・フットドア27とは、微小隙間を介して対向している。
図6に戻り、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部は、送風機側仕切部材62との間に隙間を有しており、送風機側仕切部材62と接触しない程度に近接している。すなわち、上流側ケースリブ61と送風機側仕切部材62とは、微小隙間を介して対向している。
図8は、図6のF部拡大図である。図8に示すように、本実施形態では、上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士の間には、隙間寸法が0より大きく、かつ、迷路構造化された隙間が設けられている。
具体的には、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aは、送風機側仕切部材62側が開口した断面略コの字状に形成されている。また、上流側ケースリブ61の略コの字状の凹部内に、送風機側仕切部材62の端部62aが入り込んでいる。このとき、送風機側仕切部材62の端部62aは、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと接触していない。
このため、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと送風機側仕切部材62の端部62aとの間には、迷路構造化された隙間が形成されている。すなわち、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと送風機側仕切部材62の端部62aとの間には、空気が通過する空気通路が形成されており、この空気通路が蛇行している。
図6に戻り、下流側ケースリブ63の空気流れ上流側の端部は、送風機側仕切部材62との間に隙間を有しており、送風機側仕切部材62と接触しない程度に近接している。本実施形態では、下流側ケースリブ63および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士の間には、隙間寸法が0より大きく、かつ、迷路構造化された隙間が設けられている。
具体的には、下流側ケースリブ63の空気流れ上流側の端部は、送風機側仕切部材62側が開口した断面略コの字状に形成されている。また、下流側ケースリブ63の略コの字状の凹部内に、送風機側仕切部材62の端部が入り込んでいる。このとき、送風機側仕切部材62の端部は、下流側ケースリブ63の空気流れ上流側の端部と接触していない。このため、下流側ケースリブ63の空気流れ上流側の端部と送風機側仕切部材62の端部との間には、迷路構造化された隙間が形成されている。
以下、各吹出モードにおけるフェイス・フットドア27の開閉状態および空気流れについて説明する。
図9は、本第2実施形態におけるフェイスモード時の室内空調ユニット10の断面図で、図7に対応している。フェイスモードでは、図6および図9に示すように、エアミックスドア20がヒータコア15の通風路を全閉して、冷風通路19を全開する最大冷房位置になり、フェイス・フットドア27がフェイス開口部23全開位置になるように操作される。
これにより、冷風は第1冷風通路51、第2冷風通路52および第3冷風通路53を介して、フェイス開口部23から車室内乗員の上半身に向けて吹き出される。また、冷風は、送風機3の羽根車30内に形成された第2温風通路42にも一部流入するため、第2温風通路42および第3温風通路43を介して、フェイス開口部23から車室内乗員の上半身に向けて吹き出される。
ここで、フェイスモード時において温度調整を行う場合は、エアミックスドア20がヒータコア15の通風路を開くように操作される。これにより、ヒータコア15にて加熱された温風が、第1温風通路41を介して送風機3内の第2温風通路42へ流入する。このため、送風機3の空気流れ下流側において、第3温風通路43には、冷風と温風の混合風が流れるので、温度調整された空気がフェイス開口部23から吹き出される。
図10は、本第2実施形態におけるフットモード時の室内空調ユニット10の断面図で、図7に対応している。フットモードでは、図6および図10に示すように、エアミックスドア20が冷風通路19を全閉して、ヒータコア15の通風路を全開する最大暖房位置になり、フェイス・フットドア27がフット開口部24全開位置になるように操作される。これにより、温風は第1温風通路41、第2温風通路42および第3温風通路43を介して、フット開口部24から車室内乗員の足元に向けて吹き出される。
ここで、フットモード時において温度調整を行う場合は、エアミックスドア20が冷風通路19を開くように操作される。これにより、蒸発器14にて冷却された冷風が、第1冷風通路51および第2冷風通路52を介して、第3冷風通路53へ流入する。また、冷風の一部が、送風機3の羽根車30内に形成された第2温風通路42を介して第3温風通路43に流入する。このため、温度調整された空気が、フット開口部24から吹き出される。
バイレベルモードでは、図6および図7に示すように、エアミックスドア20が最大冷房位置と最大暖房位置の中間位置になり、フェイス・フットドア27がフェイス開口部23全開位置とフット開口部24全開位置との中間位置になるように操作される。これにより、冷風は第1冷風通路51、第2冷風通路52および第3冷風通路53を介して、フェイス開口部23から車室内乗員の上半身に向けて吹き出される。
また、温風は第1温風通路41、第2温風通路42を介して第3温風通路43に流入するが、第2温風通路42には冷風が一部流入するため、第3温風通路43には温風と冷風が共に流入する。そして、第3温風通路43において温風と冷風とが混合され、混合風がフット開口部24から車室内乗員の足元に向けて吹き出される。
ここで、バイレベルモード時においては、エアミックスドア20の開度を調整し、第2冷風通路52および第2温風通路42への冷風の流入量を調整することにより、温度調整を行うことができる。
このように、バイレベルモード時には、ケース11内において、温風(混合風)が通過する通路と冷風が通過する通路とを分けることができる。すなわち、ケース11内に、温風が通過する温風専用通路と、冷風が通過する冷風専用通路とを形成することができる。これにより、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風の温度を、フェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風の温度よりも確実に高くできる。そして、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風とフェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風との温度差を充分に確保することができる。その結果、バイレベルモード時に、車室内の頭寒足熱型の温度分布を確実に実現して、乗員の空調フィーリングを確実に向上できる。
本実施形態では、送風機3にクロスフローファンを採用しているので、車両幅方向の大きさを変更することなく、羽根車30内の空気通路を複数に分割することができる。また、送風機側仕切部材62を配設するだけで羽根車30内の空気通路を複数に分割することができるので、新たに送風機3を設けることなく、温風が通過する温風専用通路と、冷風が通過する冷風専用通路とを形成することができる。したがって、部品点数の増加を抑制しつつ、フット開口部24から車室内へ吹き出される空調風の温度を、フェイス開口部23から車室内へ吹き出される空調風の温度よりも確実に高くすることが可能となる。
また、上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士を、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合することで、送風機3が作動して羽根車30が回転しても、上流側ケースリブ61と送風機側仕切部材62とが接触しないようにできる。同様に、下流側ケースリブ63および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士を、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合することで、送風機3が作動して羽根車30が回転しても、下流側ケースリブ63と送風機側仕切部材62とが接触しないようにできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図11および図12に基づいて説明する。図11は本第3実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図で、図6に対応している。なお、図11および後述する図12において、実線矢印はヒータコア15にて加熱された温風の流れを示し、破線矢印は蒸発器14にて冷却された冷風の流れを示している。
図11に示すように、本実施形態のエアミックスドア20は、車両幅方向の略中央部で2つに分割されている。すなわち、エアミックスドア20は、車両右側領域と車両左側領域に1つずつ設けられている。車両右側領域と車両左側領域に設けられたエアミックスドア20は、独立して制御可能に構成されている。
車両右側領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することにより、車両幅方向の右側に配置された第1温風通路41を流れる温風の風量が調整される。また、車両左側領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することにより、車両幅方向の左側に配置された第1温風通路41を流れる温風の風量が調整される。
ケース11は、第1冷風通路51を車両幅方向における左右に仕切る第中央仕切部材64を有している。第1中央仕切部材64は、樹脂製であり、ケース11および上流側ケースリブ61と一体に成形されている。
送風機3は、羽根車30内の第2冷風通路52を、車両幅方向における左右に2つに仕切る第2中央仕切部材65を有している。第2中央仕切部材65は、羽根車30の軸方向に対して直交する方向に平行に配置されており、第2冷風通路52を送風機3の軸方向に仕切るように構成されている。2つの送風機側仕切部材63および第2中央仕切部材65は、各第2温風通路42および分割された各第2冷風通路52の車両幅方向の長さが互いに等しくなるように等間隔に配置されている。なお、第2中央仕切部材65は、樹脂製であり、羽根車30と一体に成形されている。
図12は、本第3実施形態におけるバイレベルモード時の室内空調ユニット10の断面図で、図7に対応している。なお、図12における一点鎖線矢印は、温風と冷風とが混合された混合風の流れを示している。
図12に示すように、ケース11は、送風機3より空気流れ下流側の第3冷風通路53を、車両幅方向における左右に仕切る第3中央仕切部材66を有している。第3中央仕切部材66は、ケース11の底面からフェイス開口部23の近傍まで上方側に向かって立ち上がるとともに、車両前後方向に平行に延びるように形成されている。なお、第3中央仕切部材66は、樹脂製であり、ケース11と一体に成形されている。
図11に戻り、第1中央仕切部材64の空気流れ下流側の端部は、第2中央仕切部材65との間に隙間を有しており、第2中央仕切部材65と接触しない程度に近接している。より詳細には、第1中央仕切部材64および第2中央仕切部材65の互いに対向する端部同士の間には、隙間寸法が0より大きく、かつ、迷路構造化された隙間が設けられている。
具体的には、第1中央仕切部材64の空気流れ下流側の端部は、第2中央仕切部材65側が開口した断面略コの字状に形成されている。また、第1中央仕切部材64の略コの字状の凹部内に、第2中央仕切部材65の端部が入り込んでいる。このとき、第2中央仕切部材65の端部は、第1中央仕切部材64の空気流れ下流側の端部と接触していない。このため、第1中央仕切部材64の空気流れ下流側の端部と第2中央仕切部材65の端部との間には、迷路構造化された隙間が形成されている。
第3中央仕切部材66の空気流れ上流側の端部は、第2中央仕切部材65との間に隙間を有しており、第2中央仕切部材65と接触しない程度に近接している。本実施形態では、第3中央仕切部材66および第2中央仕切部材65の互いに対向する端部同士の間には、隙間寸法が0より大きく、かつ、迷路構造化された隙間が設けられている。
具体的には、第3中央仕切部材66の空気流れ上流側の端部は、第2中央仕切部材65側が開口した断面略コの字状に形成されている。また、第3中央仕切部材66の略コの字状の凹部内に、第2中央仕切部材65の端部が入り込んでいる。このとき、第2中央仕切部材65の端部は、第3中央仕切部材66の空気流れ上流側の端部と接触していない。このため、第3中央仕切部材66の空気流れ上流側の端部と第2中央仕切部材65の端部との間には、迷路構造化された隙間が形成されている。
このように、本実施形態では、上記第2実施形態の効果に加えて、車両右側領域と車両左側領域に設けられたエアミックスドア20を独立して制御可能に構成し、さらに第1中央仕切部材64および第3中央仕切部材66によりケース11内の空気通路を車両幅方向の中央部で分割するとともに、第2中央仕切部材45により送風機3内の空気通路を車両幅方向中央部で分割しているため、車室内の左右の領域に吹き出す空調風の温度をそれぞれ独立に制御することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図13〜図15に基づいて説明する。図13は本第4実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図、図14は図13のG−G断面図、図15は図13のH−H断面図である。なお、図15はバイレベルモード時を示している。
図13〜図15において、実線矢印はヒータコア15にて加熱された温風の流れを示し、破線矢印は蒸発器14にて冷却された冷風の流れを示している。また、図13における二点鎖線矢印は、送風機3の羽根車30が回転することにより誘起された循環流を示している。また、図15における一点鎖線矢印は、温風と冷風とが混合された混合風の流れを示している。
図14に示すように、本実施形態のエアミックスドア20は、車両幅方向に3つに分割されている。すなわち、エアミックスドア20は、車両右側領域、車両左側領域および車両中央領域に1つずつ設けられている。車両右側領域、車両左側領域および車両中央領域に設けられたエアミックスドア20は、独立して制御可能に構成されている。
本実施形態の上流側ケースリブ61は、第1温風通路41を車両幅方向に3つに分割する2つの分割壁部610を有して構成されている。2つの分割壁部610は、それぞれ車両幅方向に対して直交する板状に形成されている。以下、3つの第1温風通路41のうち、車両幅方向両端側に配置される2つの第1温風通路41を第1側方温風通路41aといい、車両幅方向の中央部に配置される第1温風通路41を第1中央温風通路41bという。
車両右側領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することにより、車両幅方向の右側に配置された第1側方温風通路41aを流れる温風の風量が調整される。また、車両左側領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することにより、車両幅方向の左側に配置された第1側方温風通路41aを流れる温風の風量が調整される。また、車両中央領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することにより、第1中央温風通路41bを流れる温風の風量が調整される。
本実施形態の送風機側仕切部材62は、羽根車30内に4つ設けられている。4つの送風機側仕切部材62は、羽根車30内の空気通路を、2つの第1側方温風通路41aと連通する2つの第2側方温風通路42aと、第1中央温風通路41bと連通する第2中央温風通路42bと、第1冷風通路51と連通する2つの第2冷風通路52とに仕切るように配設されている。羽根車30における車両幅方向の中央部に第2中央温風通路42bが配置されており、第2中央温風通路42bの外側に第2冷風通路52が配置され、第2冷風通路52の外側、すなわち車両幅方向における最外側に第2側方温風通路42aが配置されている。
図15に示すように、ケース11における送風機3の空気流れ下流側、かつ車両幅方向における中央部には、第2中央温風通路42bと連通するリヤフェイス通路70を形成するリヤフェイス通路形成部材71が設けられている。
図13に戻り、リヤフェイス通路70はケース11の下方側に配置されており、車両後方側に向かって延びるように形成されている。リヤフェイス通路70の空気流れ下流側端部には、リヤフェイス開口部72が開口している。リヤフェイス開口部72は、リヤフェイスダクト(図示せず)を介して車室内後方側に配置されたリヤフェイス吹出口(図示せず)に接続され、リヤフェイス吹出口から後席乗員の上半身側に向けて空調風が吹き出されるように構成されている。
リヤフェイス通路70の内部には、リヤフェイス開口部72を開閉するリヤフェイスドア73が回転自在に配置されている。このリヤフェイスドア73は、板状のドア本体部73aの一端側に、車両幅方向に延びる回転軸部73bが一体に結合された、いわゆる片持ちドアである。そして、リヤフェイス通路70では、図示しないサーボモータあるいはマニュアル操作によって回転軸部73bを回転させ、ドア本体部73aを回転変位させることによって、リヤフェイス開口部72の開口面積を連続的に調整できるようになっている。
図15に示すように、リヤフェイス通路形成部材71は、2つの下流側ケースリブ63の間に配設されている。また、リヤフェイス通路形成部材71には、リヤフェイス通路形成部材71の上面からフェイス開口部23の近傍まで上方側に向かって立ち上がるとともに、車両前後方向に平行に延びるように形成された中央仕切部材74が一体に成形されている。このため、第3冷風通路53は、リヤフェイス通路形成部材71および中央仕切部材74により、車両幅方向における左右に分割されている。
図14に戻り、リヤフェイス通路形成部材71の空気流れ上流側の端部は、送風機側仕切部材62との間に隙間を有しており、送風機側仕切部材62と接触しない程度に近接している。より詳細には、リヤフェイス通路形成部材71および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士の間には、隙間寸法が0より大きく、かつ、迷路構造化された隙間が設けられている。
具体的には、リヤフェイス通路形成部材71の空気流れ上流側の端部は、送風機側仕切部材62側が開口した断面略コの字状に形成されている。また、リヤフェイス通路形成部材71の略コの字状の凹部内に、送風機側仕切部材62の端部が入り込んでいる。このとき、送風機側仕切部材62の端部は、リヤフェイス通路形成部材71の空気流れ上流側の端部と接触していない。このため、リヤフェイス通路形成部材71の空気流れ上流側の端部と送風機側仕切部材62の端部との間には、迷路構造化された隙間が形成されている。
リヤフェイス吹出口(図示せず)から後席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すリヤフェイスモードでは、リヤフェイスドア73は、リヤフェイス開口部72を全開する位置に回転操作される。リヤフェイスモード時においては、車両中央領域に設けられたエアミックスドア20の開度を変更することで、温度調整を行うことができる。
このように、本実施形態では、上記第3実施形態の効果に加えて、ケース11内に設けた分割壁部610により第1中央温風通路42を形成するとともに、送風機側仕切部材62により送風機3内に第2中央温風通路42bを形成し、さらにケース11内に設けたリヤフェイス通路形成部材71によりリヤフェイス通路70を形成しているので、ケース11内に、リヤフェイス開口部72から吹き出される空気が通過するための専用の通路を形成することができる。また、車両右側領域、車両左側領域および車両中央領域に設けられたエアミックスドア20を独立して制御可能に構成することで、後席側に吹き出す空調風の温度を独立に制御することが可能となる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図16〜図19に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第3実施形態の車両用空調装置を、車両エンジンの燃費改善等のために、信号待ち等の停車時に車両エンジンを自動的に停止する制御(エコラン制御)を採用するエコラン車に適用したものである。エコラン車では車両エンジンの自動停止に伴って蒸気圧縮式冷凍サイクル(図示せず)の圧縮機(図示せず)も停止する。本実施形態の車両用空調装置は、車両エンジンの自動停止に伴って圧縮機が停止した際に、蒸発器14を通過しない空気を車室内へ向けて吹き出すドラフト空調モードを備えている。
図16は、本第5実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図、図17は図16のI−I断面図、図18は図16のJ−J断面図である。
図16〜図18において、実線矢印はヒータコア15にて加熱された温風の流れを示し、破線矢印は蒸発器14にて冷却された冷風の流れを示している。また、図16における二点鎖線矢印は、送風機3の羽根車30が回転することにより誘起された循環流を示している。
図17および図18に示すように、ケース11における車両幅方向の両外側には、空気を蒸発器14を通過させずに送風機3まで導く上流側バイパス通路80が設けられている。上流側バイパス通路80の車両前方側には、バイパスドア81が配置されている。バイパスドア81が上流側バイパス通路80を開けることにより、空気が送風機3へ向けて流れるようになっている。
送風機3は、送風機側仕切部材62の外側に配置され、上流側バイパス通路80と連通する送風機側バイパス通路82と第2温風通路42とを仕切るバイパス用仕切部材83を有している。送風機側バイパス通路82は、第2温風通路42の外側に配置されている。バイパス用仕切部材83は、羽根車30の軸方向に対して直交する方向に平行に配置されており、羽根車30内の空気通路を送風機3の軸方向に仕切るように構成されている。また、バイパス用仕切部材83は、樹脂にて成形されており、本実施形態では羽根車30と一体に成形されている。
ケース11は、下流側ケースリブ63の外側に配置され、送風機側バイパス通路82と連通する下流側バイパス通路84と、第3温風通路43とを仕切る第2バイパス用仕切部材85を有している。下流側バイパス通路84は、送風機側バイパス通路82から流入した空気をフェイス開口部(図示せず)まで導くように構成されている。なお、第2バイパス用仕切部材85は、樹脂製であり、ケース11と一体に成形されている。
通常の空調装置の作動時には、図17に示すように、バイパスドア81が上流側バイパス通路81全閉位置になるように操作される。これにより、空気は上流側バイパス通路81内に流入することはない。
図19は、本第5実施形態におけるドラフト空調モード時の室内空調ユニット10の断面図で、図17に対応している。なお、図19における二点鎖線矢印は、蒸発器14を通過しない空気の流れを示している。
図19に示すように、ドラフト空調モード時には、蒸発器14の入口通風路を開閉する蒸発器シャットドア14bが、蒸発器14の入口通風路全閉位置になり、バイパスドア81(図19では図示せず)が上流側バイパス通路81全開位置になるように操作される。これにより、空気は上流側バイパス通路81、送風機側バイパス通路82および下流側バイパス通路84を介してフェイス開口部(図示せず)から車室内乗員の上半身に向けて吹き出される。
このように、本実施形態では、上記第3実施形態の効果に加えて、ケース11内に上流側バイパス通路81および下流側バイパス通路84を設けるとともに、送風機3内に送風機側バイパス通路82を設けているため、ドラフト空調モード時に空気が通過する専用の通路を形成することが可能となる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図20に基づいて説明する。図20は、本第6実施形態における上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の近傍を示す拡大断面図で、図8に対応している。
図20に示すように、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aは、車両幅方向の一端側が送風機側仕切部材62に向かって突出している。送風機側仕切部材62の端部62aは、車両幅方向の他端側が上流側ケースリブ61に向かって突出している。また、送風機側仕切部材62の端部62aは、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと接触しないように配設されている。このため、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと送風機側仕切部材62の端部62aとの間には、迷路構造化された隙間が形成されている。
本実施形態によれば、送風機3が作動して羽根車30が回転しても、上流側ケースリブ61と送風機側仕切部材62とが接触しないようにできる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図21に基づいて説明する。図21は、本第7実施形態における上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の近傍を示す拡大断面図で、図8に対応している。
図21に示すように、上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の互いに対向する端部同士の間には、直線的に延びるように形成された隙間が設けられている。具体的には、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aの端面、および送風機側仕切部材62の端部62aの端面は、それぞれ車両幅方向に対して平行になっている。送風機側仕切部材62の端部62aは、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61と接触しないように配設されている。このため、上流側ケースリブ61の空気流れ下流側の端部61aと送風機側仕切部材62の端部62aとの間には、車両幅方向と平行な直線状に延びる隙間が形成されている。
本実施形態によれば、送風機3が作動して羽根車30が回転しても、上流側ケースリブ61と送風機側仕切部材62とが接触しないようにできる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、空調ユニット10を、車室内最前部の計器盤の内側のうち、車両幅方向の略中央部に配置されるセンター置きレイアウトとした例について説明したが、これに限らず、例えば、セミセンタ置きレイアウトとしてもよい。
また、上記各実施形態では、エアミックスドア20としてスライド式ドアを用いた例について説明したが、これに限らず、エアミックスドア20として、板ドア、ロータリードア等を用いてもよい。
また、上記した各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
第1実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 第2実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。 図5のD−D断面図である。 図5のE−E断面図である。 図6のF部拡大図である。 第2実施形態におけるフェイスモード時の室内空調ユニット10の断面図である。 第2実施形態におけるフットモード時の室内空調ユニット10の断面図である。 第3実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。 第3実施形態におけるバイレベルモード時の室内空調ユニット10の断面図である。 第4実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。 図13のG−G断面図である。 図13のH−H断面図である。 第5実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニット10の断面図である。 図16のI−I断面図である。 図16のJ−J断面図である。 第5実施形態におけるドラフト空調モード時の室内空調ユニット10の断面図である。 第6実施形態における上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の近傍を示す拡大断面図である。 第7実施形態における上流側ケースリブ61および送風機側仕切部材62の近傍を示す拡大断面図である。
符号の説明
3 送風機
4 温風ガイドリブ(ガイド手段)
11 ケース
14 蒸発器(冷却用熱交換器)
15 ヒータコア(加熱用熱交換器)
23 フェイス開口部
24 フット開口部
30 羽根車
30a 回転軸
31 電動モータ
32 スタビライザ
300 翼

Claims (11)

  1. 空気が流れる空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配置されて、前記空気を冷却する冷却用熱交換器(14)と、
    前記ケース(11)内に配置されて、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(15)と、
    前記冷却用熱交換器(14)および前記加熱用熱交換器(15)の空気流れ下流側に配置されて、車室内に向けて前記空気を送風する送風機(3)と、
    前記送風機(3)の空気流れ下流側に配置されて、前記空気通路から前記車室内へ空気を吹き出す複数の開口部(22〜24)とを備える車両用空調装置であって、
    前記送風機(3)は、回転軸(30a)周りに多数枚の翼(300)が配設された羽根車(30)と、前記羽根車(30)を回転駆動する電動モータ(31)とを備え、空気流の逆流を防止するスタビライザ(32)が前記ケース(11)に形成され、前記羽根車(30)の前記回転軸(30a)と直角な断面内を空気が通過するクロスフローファンであり、
    前記回転軸(30a)は、前記加熱用熱交換器(15)と並行になっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記複数の開口部は、前記送風機(3)から送風された空気を車室内乗員の上半身側へ向けて吹き出すフェイス開口部(23)と、前記送風機(3)から送風された空気を車室内乗員の足元側へ向けて吹き出すフット開口部(24)とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記送風機(3)は、前記加熱用熱交換器(15)の延長線上に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記送風機(3)の空気流れ下流側には、前記羽根車(30)内を通過した前記加熱用熱交換器(15)にて加熱された前記空気を前記フット開口部(24)側に導くガイド手段(4)が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記ガイド手段(4)は、前記フット開口部(24)の空気流れ下流側の縁部から前記ケース(11)の内方側に向かって延びた後に、屈曲して空気流れ上流側に向かって延びるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記ケース(11)は、前記送風機(3)より空気流れ上流側の前記空気通路を、前記加熱用熱交換器(15)にて加熱された空気が通過する第1温風通路(41)と、前記冷却用熱交換器(14)にて冷却された空気が通過する第1冷風通路(51)とに仕切るとともに、前記第1温風通路(41)を車両幅方向に少なくとも2つに分割する上流側仕切部材(61)を有しており、
    前記送風機(3)は、前記羽根車(30)内の空気通路を、少なくとも2つの前記第1温風通路(41)と連通する少なくとも2つの第2温風通路(42)と、前記第1冷風通路(51)と連通する第2冷風通路(52)とに仕切る少なくとも2つの送風機側仕切部材(62)を有しており、
    前記上流側仕切部材(61)の空気流れ下流側の端部(61a)は、前記送風機側仕切部材(62)との間に隙間を有しており、前記送風機側仕切部材(62)と接触しない程度に近接していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記ケース(11)は、前記送風機(3)より空気流れ下流側の前記空気通路を、前記少なくとも2つの第2温風通路(42)と連通する少なくとも2つの第3温風通路(43)と、前記第2冷風通路(52)と連通する第3冷風通路(53)とに仕切る少なくとも2つの下流側仕切部材(63)を有しており、
    前記下流側仕切部材(63)の空気流れ上流側の端部は、前記送風機側仕切部材(62)との間に隙間を有しており、前記送風機側仕切部材(62)と接触しない程度に近接しており、
    前記少なくとも2つの第3温風通路(53)および前記第3冷風通路(53)は、それぞれ、前記複数の開口部(22〜24)のうち少なくとも1つの開口部と連通していることを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記下流側仕切部材(63)および前記送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士が、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 前記下流側仕切部材(63)および前記送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士の間には、直線的に延びるように形成された隙間が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  10. 前記上流側仕切部材(61)および前記送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士が、当該端部同士の間に隙間が形成された状態で嵌合されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 前記上流側仕切部材(61)および前記送風機側仕切部材(62)の互いに対向する端部同士の間には、直線的に延びるように形成された隙間が設けられていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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