JP2009247051A - 電動機及び電動機のロータコア製造方法 - Google Patents

電動機及び電動機のロータコア製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータ回転強度が低下することなく、また、q軸の磁気抵抗が増大して突極比が減少しリラクタンストルクが減少することなく、潤滑油を効率良くギャップ面から排除することができる電動機及び電動機のロータコア製造方法を提供する。
【解決手段】ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(SPM)型構造を有する電動機において、ロータコア11の隣接磁石12a,12b間に位置するブリッジ部13を、エアギャップa側に突出して形成した。エアギャップaがロータ10の回転軸と平行状態に配置されるラジアルギャップ型構造を有し、ブリッジ部13は、回転軸方向中央部13aがロータ回転方向へ突出する形状を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電動機及び電動機のロータコア製造方法に関し、特に、オイルを掻き上げて潤滑させる電動機及び電動機のロータコア製造方法に関する。
従来、オイルを掻き上げて潤滑させる電動機が知られている。このような電動機として、例えば、「電気回転装置」(特許文献1参照)が知られている。この「電気回転装置」は、ロータによるオイル掻き上げによってロータとステータとの対向面(ギャップ)に満たされたオイルの逃げを設けることにより、オイル引きずりによる損失を低減することを目的としている。
図14は、従来の電気回転装置におけるオイル逃げ構造を示す断面説明図である。図14に示すように、従来の電気回転装置は、回転するロータ1によってオイルが掻き上げられ、ロータ1とステータ(図示しない)との対向面(ギャップa)に冷却用のオイルが満たされるが、このオイルが逃げる油路として、永久磁石2が埋設状態に配置されたロータコア3の表面に、潤滑用パスとしての小凹溝4を設けていた。小凹溝4は、ロータコア3の隣接する永久磁石2,2間のブリッジ部3aに2本が略平行に並んで設けられている。
特開2001−37129号公報
しかしながら、従来の電気回転装置が、永久磁石2をロータコア3の表面に埋め込んだインセット型であって、永久磁石2をロータコア3の表面に配置した表面磁石(Surface Permanent Magnet:SPM)型の構造を有する場合、ロータコア3の隣接する永久磁石2,2間のブリッジ部3aに小凹溝4が設けられているため、ロータコア3における磁石保持強度が低下してしまい、ロータ回転強度の低下をもたらしてしまう。その上、q軸の磁気抵抗が増大することから、突極比が減少し、リラクタンストルクが減少することになる。
この発明の目的は、ロータ回転強度が低下することなく、また、q軸の磁気抵抗が増大して突極比が減少しリラクタンストルクが減少することなく、潤滑油を効率良くギャップ面から排除することができる電動機及び電動機のロータコア製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る電動機は、ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(Surface Permanent Magnet:SPM)型構造を有する電動機において、ロータコアの隣接磁石間に位置するブリッジ部を、エアギャップ側に突出して形成したことを特徴としている。
また、この発明に係る電動機のロータコア製造方法は、ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(SPM)型構造を有する電動機のロータコア製造方法において、積層鋼板からなるロータコアにおけるプレス加工の1ショット目に、前記ロータコアの磁石を装着するための磁石挿入部をプレス成形する処理と、前記ロータコアにおけるプレス加工の2ショット目に、前記ロータコアの隣接磁石間に位置し前記エアギャップ側に突出するブリッジ部の鍔部の形状をプレス成形する処理とを有することを特徴としている。
この発明によれば、ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(SPM)型構造を有する電動機は、ロータコアの隣接磁石間に位置するブリッジ部が、エアギャップに貯留させた冷却用のオイルに接触することができるように、エアギャップ側に突出して形成されている。これにより、ロータ回転強度が低下することなく、また、q軸の磁気抵抗が増大して突極比が減少しリラクタンストルクが減少することなく、潤滑油を効率良くギャップ面から排除することができる。
また、この発明に係る電動機のロータコア製造方法により、上記電動機のロータコアを実現することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係るラジアルギャップ型の電動機のロータを示す平面説明図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。
図1に示すように、電動機のロータ10は、円盤状に形成されたロータコア11と、ロータコア11の外周面に複数の永久磁石12を有しており、ロータコア11の端面中央には、端面と直交方向に貫通するように回転軸(図示しない)が装着されている。
この電動機は、ロータ10の外周面側にエアギャップaを介してステータ(図示しない)が配置された、即ち、回転軸と平行にエアギャップaが配置される、ラジアルギャップ型の電動機であり、永久磁石12をロータコア11の表面に埋め込んだインセット型であって、永久磁石12をロータコア11の表面に配置した表面磁石(SPM)型の構造を有している。
ロータ10は、電動機のケーシング(図示しない)内に、回転軸を横向きにした状態に配置されており、ロータ10の下端側が、ケーシング内に貯留された冷却用のオイル(図示しない)に浸かった状態、つまり、ロータ10の下端側のエアギャップaがオイルで満たされた状態になっている。
図1及び図2に示すように、ロータコア11は、隣接する永久磁石12a,12b間のブリッジ部13が、両側の永久磁石12a,12bより高く、即ち、エアギャップa側に突出して形成されている。このため、ロータ回転(正転)時、ロータ10の下端側のエアギャップaを満たしているオイルがロータ10外周面に沿って掻き上げられるが、このとき、ブリッジ部13が段差面となってより多くのオイルを掻き上げることができる。
また、ブリッジ部13は、ロータ回転方向長さであるブリッジ部幅が略同一で、回転軸方向中央部13aが直線交差によりロータ回転方向へ突出する「く」の字形状、つまり、ロータ回転方向最先端の回転軸方向中央部13aから両端部に向かってロータ回転方向に沿って後退した形状を有している。このため、ブリッジ部13がオイル面に突入するときに発生する攪拌抵抗を低減することができる。
このような「く」の字形状を有することから、ロータコア11のブリッジ部13の両側に位置する、永久磁石12a,12bが配置される磁石挿入部11aは、ブリッジ部13の下側をくり抜いた、開口縁に内向き鍔(フランジ)部13b(図2参照)が付いた溝形状に形成されている。これにより、矩形状の永久磁石12a,12bを、ロータ端面側から磁石挿入部11aへと挿入して、ロータコア11に埋設した状態(図2参照)に配置することができる。
従って、ブリッジ部13が複雑な形状を有していても、一般的な矩形状に形成された、即ち、磁石挿入方向に沿う側面が回転軸方向と略平行な直線により形成された永久磁石12a,12bを用いて、ロータ端面側から挿入しロータコア11に装着することができるので、磁石製造コストが高くなることはない。つまり、ブリッジ部13のスキュー角に対応させて永久磁石12もスキューさせた形状にすると、永久磁石12の製造コストが高くなってしまう。
また、ロータコア11の両端面外周には、円環状のサイドリング14が装着されており、サイドリング14の外周面14aには、ブリッジ部13のロータ回転方向先端部と後端部の間に位置して、回転軸方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出すると共に、ロータ径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出する突状部15が設けられている。この突状部15は、例えば圧粉材を用いて形成されており、突状部15のロータ回転方向側端面は、ブリッジ部13の延長方向と略一致している(図1参照)。
図1及び図3に示すように、突状部15は、外周面14aから一段高い、即ち、エアギャップa側に突出すると共に、ロータ径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出することによって、回転軸方向外側と内側の間に、平面形状及び断面形状が何れもロータ回転方向に開口する略U字状に形成された受け部16を有している。この受け部16は、ロータ回転時に、永久磁石12a,12bの表面を伝い、更に、ブリッジ部13のロータ回転方向側面に沿って流れるオイルO(図1参照)を、効率良く受け止めることができる。
従って、サイドリング14に設けた突状部15により、分布巻きコイルエンドにかかるオイル量を増やすことができるので、ロータ冷却性能が向上し、また、ロータ低回転時、即ち、遠心力が小さいときに、永久磁石12a,12b面から流れ出たオイルを効率良く分布巻きコイルエンドへ飛ばすことができるので、冷却性能が向上する。よって、リラクタンストルクが向上する。
また、ブリッジ部13のロータ回転方向先端部と後端部の間に位置して、外周面から一段高い、即ち、エアギャップa側に突出する突状部15を設けている、即ち、q軸に突起を設けているため、リラクタンストルク発生機構として利用することができる。これにより、q軸の磁気抵抗が増大して突極比が減少しリラクタンストルクが減少することがない。
このように、電動機は、ロータ10とステータ(図示しない)の間のエアギャップaに、ロータ10が浸かるように冷却用のオイルを貯留させた、インセット型で表面磁石(SPM)型構造を有しており、ロータコア11の隣接磁石12a,12b間に位置するブリッジ部13を、オイルに接触することができるようにエアギャップa側に突出して形成している。
上記構成を有するロータ10により、ロータ回転(正転)時、ロータ10の下端側のエアギャップaを満たしている冷却用のオイルがロータ10外周面に沿って掻き上げられ、掻き上げられたオイルは、永久磁石12a,12bの表面を伝って、ブリッジ部13のロータ回転方向側面に沿いつつ、サイドリング14の受け部16に向かって流れる(図1参照)。
従って、ロータ回転時、ロータ10表面に冷却用のオイルを潤滑させることができる。
(第2実施の形態)
図4は、この発明の第2実施の形態に係るアキシャル型の電動機のロータを示す平面説明図である。図4に示すように、電動機のロータ20は、円盤状に形成されたロータコア21の円形端面に装着された複数の永久磁石22を有し、永久磁石22はロータ半径方向内側が外側より短い台形状に形成されている。
この電動機は、ロータ20とステータ(図示しない)がアキシャル(軸)方向に対向配置された、即ち、回転軸に対し直交する方向にエアギャップaが配置される、アキシャルギャップ型の電動機である。その他の構成及び作用は、上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ10(図1参照)と同様である。
図4に示すように、ロータコア21は、隣接する永久磁石22a,22b間の、ロータ半径方向中心部がロータ回転(正転)方向へ突出した「く」の字形状のブリッジ部23が、両側の永久磁石22a,22bより高く、即ち、エアギャップa側に突出して形成されている。
ロータ20の外周面に装着されたサイドリング24の端面24aには、エアギャップa側に突出する突状部25が設けられており、突状部25には、受け部26が設けられている。これらサイドリング24、突状部25、及び受け部26は、それぞれ、上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ10(図1参照)のサイドリング14、突状部15、及び受け部16と同様の構成及び作用を有している。
上記構成を有するロータ20により、ロータ回転(正転)時、ロータ20の下端側のエアギャップaを満たしている冷却用のオイルOがロータ20外周面に沿って掻き上げられ、掻き上げられたオイルOは、永久磁石22a,22bの表面を伝って、ブリッジ部23のロータ回転方向側面に沿いつつ、サイドリング24の受け部26に向かって流れる(図4参照)。従って、ロータ回転時、ロータ20表面に冷却用のオイルOを潤滑させることができる。
従って、アキシャルギャップ型の電動機のロータ20により、ロータ端面の中央部から外周側へロータ端面を伝ってオイルを送り出すことができるため、オイル潤滑路を短くすることができる。このため、オイル潤滑に際してのオイル損失を低減することができる。
(第3実施の形態)
図5は、この発明の第3実施の形態に係る電動機のロータを示す平面説明図である。図5に示すように、電動機のロータ30は、ロータコア31に尖端状部を有するブリッジ部32を、サイドリング33の突状部34に受け部35を、それぞれ有している。その他の構成及び作用は、上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ10(図1参照)と同様である。
ブリッジ部32は、ロータ回転(正転)方向長さであるブリッジ部幅が略同一で、回転軸方向中央部32aをロータ回転方向へ尖端状に突出させ、回転軸方向両端部32bを曲線によりロータ回転方向に沿って後退させた、所謂中括弧左側({)形状を有している。
また、サイドリング33の外周面33aに、ブリッジ部32のロータ回転方向先端部と後端部の間に位置して設けられた突状部34は、ロータ回転方向側端面に、ロータ回転方向に向かって開口する受け部35を有すると共に、外側が斜めに切り落とされた、平面視V字状に形成されている(図5参照)。
これらブリッジ部32、突状部34、及び受け部35は、それぞれ上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ10(図1参照)のサイドリング14、突状部15、及び受け部16と同様の構成及び作用を有している。
上記構成を有するロータ30により、ロータ回転(正転)時、ロータ30の下端側のエアギャップaを満たしている冷却用のオイルOがロータ30外周面に沿って掻き上げられ、掻き上げられたオイルOは、永久磁石12a,12bの表面を伝い、ブリッジ部32のロータ回転方向側面に沿いつつ、サイドリング33の受け部35に向かって流れる(図5参照)。従って、ロータ回転時、ロータ30表面に冷却用のオイルOを潤滑させることができる。
このように、ロータ30は、回転軸方向中央部32aをロータ回転(正転)方向へ尖端状に突出させた、回転軸方向中央部32aが鋭角な突出形状を有しているので、回転するロータ30がオイル面に突入するときに発生する攪拌抵抗を、更に低減することができる。
図6は、この発明の第3実施の形態に係る電動機のロータの他の例を示す平面説明図である。図7は、図6のA−A線に沿う断面図である。図6に示すように、電動機のロータ40は、ロータコア31のブリッジ部32に、少なくとも1個のギャップ部41を設けている。その他の構成及び作用は、上述したロータ30(図5参照)と同様である。
ギャップ部41は、ロータ回転(正転)方向に延びる溝状に形成されており、ブリッジ部32の両サイドリング33,33間に、略等間隔離間して複数個(一例として、3個を図示)が互いに略平行に並んで配置されている。
図7に示すように、このギャップ部41は、底面が永久磁石12の表面と略同一面となる深さを有している。
このため、ロータ40が後進回転(逆転)する際に、ロータ40が受ける抵抗を低減することができる。
(第4実施の形態)
図8は、この発明の第4実施の形態に係る電動機のロータを示す平面説明図である。図8に示すように、電動機のロータ45は、ロータコア46のブリッジ部47を、ロータ回転(正転)方向に向かう山形に形成している。その他の構成及び作用は、上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ30(図5参照)と同様である。
ブリッジ部47は、ロータ回転方向先方側の回転軸方向中央部47aが、直線交差によりロータ回転方向へ屈曲し、ロータ回転方向後方側が回転軸方向に沿う直線からなる形状を有している。つまり、ロータ回転方向に対し、回転軸方向中央部47aが最も突出し、両端側が後退する翼面形状を有している。このため、ロータ45が後進回転(逆転)する際に、ロータ45が受ける抵抗を低減することができる。
上記構成を有するロータ45により、ロータ回転時、ロータ45の下端側のエアギャップaを満たしている冷却用のオイルOがロータ45外周面に沿って掻き上げられ、掻き上げられたオイルOは、永久磁石12a,12bの表面を伝い、ブリッジ部47のロータ回転方向側面に沿いつつ、サイドリング33の受け部35に向かって流れる(図8参照)。従って、ロータ回転時、ロータ45表面に冷却用のオイルOを潤滑させることができる。
図9は、この発明の第4実施の形態に係る電動機のロータの他の例を示す平面説明図である。図9に示すように、電動機のロータ50は、ロータコア51のブリッジ部52に湾曲部52aを設けており、サイドリング33には突状部34、即ち、受け部35を設けていない。その他の構成及び作用は、上述したラジアルギャップ型の電動機のロータ45(図8参照)と同様である。
ブリッジ部52は、ロータ回転(正転)方向先方側の回転軸方向両端部に、緩やかな曲線を経てロータ回転方向へ突出する形状からなる湾曲部52aを有している。このため、ロータコア51のコイルエンドへの冷却性を向上させることができ、また、サイドリング33への突極を排除することができるので、製造コストを低減することができる。
(第5実施の形態)
次に、上述した各ロータコアの製造方法を、第1実施の形態に係るロータコア11と第4実施の形態に係るロータコア46について説明する。このロータコアは、鋼板を積層した積層鋼板をプレス加工により成型して製造する。
図10は、ロータコアの成型方法(その1)を説明する、図1のA−A線に沿う断面に基づく説明図である。図11は、ロータコアの成型方法(その1)により形成したロータコアに磁石を装着した状態を示す、図2に基づく説明図である。
図10に示すように、先ず、ロータコア11におけるプレス加工の1ショット目に、積層鋼板からなるロータコア11の永久磁石12を装着する磁石挿入部11aを、プレス成形する。次に、ロータコア11におけるプレス加工の2ショット目に、ブリッジ部13の鍔部13bの形状をプレス成形する。
このとき、ブリッジ部13の回転軸方向中央部13aがロータ回転(正転)方向へ屈曲した形状に合わせて、各積層鋼板のロータ周方向位置を調整制御することにより、鍔部13bの形状を少しずつずらした形状に成型加工することができる。
この結果、図11に示すように、ロータ10は、回転軸方向において、ブリッジ部13のロータ周方向両側に配置された永久磁石12a,12aの位置は変わらずに、ブリッジ部13の位置のみがロータ回転方向(ロータ周方向)にずれて形成される。
図12は、ロータコアの成型方法(その2)を説明する、図8のA−A線に沿う断面に基づく説明図である。図13は、ロータコアの成型方法(その2)により形成したロータコアに磁石を装着した状態を示す、図11と同様の説明図である。
図12に示すように、先ず、ロータコア46におけるプレス加工の1ショット目に、積層鋼板からなるロータコア46の永久磁石12を装着する磁石挿入部46aを、プレス成形する。次に、ロータコア46におけるプレス加工の2ショット目に、ブリッジ部47の鍔部47bの形状をプレス成形する。
このとき、ブリッジ部47の回転軸方向中央部47aがロータ回転(正転)方向へ突出した形状に合わせて、各積層鋼板のロータ周方向位置を調整制御することにより、鍔部47bの形状を少しずつずらした形状に成型加工することができる。
この結果、図13に示すように、ロータ45は、回転軸方向において、ブリッジ部47のロータ周方向両側に配置された永久磁石12a,12aの位置は変わらずに、ブリッジ部47の位置のみがロータ回転方向(ロータ周方向)にずれて形成される。
上述したように、この発明に係る電動機は、ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(Surface Permanent Magnet:SPM)型構造を有する電動機において、ロータコアの隣接磁石間に位置するブリッジ部を、エアギャップ側に突出して形成したことを特徴としている。
また、この発明において、前記エアギャップが前記ロータの回転軸と平行状態に配置されるラジアルギャップ型構造を有し、前記ブリッジ部は、回転軸方向中央部がロータ回転方向へ突出する形状を有することが好ましい。
また、この発明において、前記ロータコアの外周部に装着されたサイドリングに、回転軸方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出する突状部を有することが好ましい。
また、この発明において、前記突状部は、ロータ径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出することが好ましい。
また、この発明において、前記ブリッジ部は、ロータ回転方向に延びる溝状に形成された少なくとも1個のギャップ部を有することが好ましい。
また、この発明において、前記ロータコアには、磁石が挿入配置され、前記磁石は、前記ロータコアの磁石挿入方向に沿う側面が回転軸方向と略平行な直線により形成されていることが好ましい。
また、この発明において、前記エアギャップが前記ロータの回転軸と直交状態に配置されるアキシャルギャップ型構造を有し、前記ブリッジ部は、ロータ半径方向中心部がロータ回転方向へ突出する形状を有することが好ましい。
また、この発明において、前記ロータコアの外周部に装着されたサイドリングに、ロータ半径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出する突状部を有することが好ましい。
また、この発明において、前記突状部は、前記ブリッジ部のロータ回転方向先端部と後端部の間に位置していることが好ましい。
また、この発明において、前記ブリッジ部のロータ回転方向へ突出する中央部は、ロータ回転方向へ向かって尖端状に突出していることが好ましい。
この発明に係る電動機のロータコア製造方法は、ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(SPM)型構造を有する電動機のロータコア製造方法において、積層鋼板からなるロータコアにおけるプレス加工の1ショット目に、前記ロータコアの磁石を装着するための磁石挿入部をプレス成形する処理と、前記ロータコアにおけるプレス加工の2ショット目に、前記ロータコアの隣接磁石間に位置し前記エアギャップ側に突出するブリッジ部の鍔部の形状をプレス成形する処理とを有することを特徴としている。
この発明の第1実施の形態に係るラジアルギャップ型の電動機のロータを示す平面説明図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 この発明の第2実施の形態に係るアキシャル型の電動機のロータを示す平面説明図である。 この発明の第3実施の形態に係る電動機のロータを示す平面説明図である。 この発明の第3実施の形態に係る電動機のロータの他の例を示す平面説明図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。 この発明の第4実施の形態に係る電動機のロータを示す平面説明図である。 この発明の第4実施の形態に係る電動機のロータの他の例を示す平面説明図である。 ロータコアの成型方法(その1)を説明する、図1のA−A線に沿う断面に基づく説明図である。 ロータコアの成型方法(その1)により形成したロータコアに磁石を装着した状態を示す、図2に基づく説明図である。 ロータコアの成型方法(その2)を説明する、図8のA−A線に沿う断面に基づく説明図である。 ロータコアの成型方法(その2)により形成したロータコアに磁石を装着した状態を示す、図11と同様の説明図である。 従来の電気回転装置におけるオイル逃げ構造を示す断面説明図である。
符号の説明
10,20,30,40,45,50 ロータ
11,21,31,46,51 ロータコア
12,12a,12b,22,22a,22b 永久磁石
13,23,32,47,52 ブリッジ部
13a,32a,47a 回転軸方向中央部
11a 磁石挿入部
13b 鍔部
14,24,33 サイドリング
14a,33a 外周面
15,25,34 突状部
16,26,35 受け部
24a 端面
32b 回転軸方向両端部
41 ギャップ部
52a 湾曲部
a エアギャップ
O オイル

Claims (11)

  1. ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(Surface Permanent Magnet:SPM)型構造を有する電動機において、
    ロータコアの隣接磁石間に位置するブリッジ部を、エアギャップ側に突出して形成したことを特徴とする電動機。
  2. 前記エアギャップが前記ロータの回転軸と平行状態に配置されるラジアルギャップ型構造を有し、
    前記ブリッジ部は、回転軸方向中央部がロータ回転方向へ突出する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記ロータコアの外周部に装着されたサイドリングに、回転軸方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出する突状部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記突状部は、ロータ径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出することを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  5. 前記ブリッジ部は、
    ロータ回転方向に延びる溝状に形成された少なくとも1個のギャップ部を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電動機。
  6. 前記ロータコアには、磁石が挿入配置され、
    前記磁石は、前記ロータコアの磁石挿入方向に沿う側面が回転軸方向と略平行な直線により形成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の電動機。
  7. 前記エアギャップが前記ロータの回転軸と直交状態に配置されるアキシャルギャップ型構造を有し、
    前記ブリッジ部は、ロータ半径方向中心部がロータ回転方向へ突出する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  8. 前記ロータコアの外周部に装着されたサイドリングに、ロータ半径方向外側が内側よりロータ回転方向へ突出する突状部を有することを特徴とする請求項7に記載の電動機。
  9. 前記突状部は、
    前記ブリッジ部のロータ回転方向先端部と後端部の間に位置していることを特徴とする請求項3,4,5,8のいずれか一項に記載の電動機。
  10. 前記ブリッジ部のロータ回転方向へ突出する中央部は、ロータ回転方向へ向かって尖端状に突出していることを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載の電動機。
  11. ロータとステータの間のエアギャップを設けたインセット型で表面磁石(SPM)型構造を有する電動機のロータコア製造方法において、
    積層鋼板からなるロータコアにおけるプレス加工の1ショット目に、前記ロータコアの磁石を装着するための磁石挿入部をプレス成形する処理と、
    前記ロータコアにおけるプレス加工の2ショット目に、前記ロータコアの隣接磁石間に位置し前記エアギャップ側に突出するブリッジ部の鍔部の形状をプレス成形する処理と
    を有することを特徴とする電動機のロータコア製造方法。
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