JP2009245790A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の蛍光灯用電子安定器を用いた高電圧の点灯回路にLEDを適用した照明器具を提供する。
【解決手段】交流電源11と、蛍光灯(蛍光管)用電子安定器10と、抵抗器5、6と、LED発光モジュール7と、が示され、蛍光灯用電子安定器10には蛍光管のフィラメントが接続されるフィラメント接続端子1〜4を備える。フィラメント接続端子1、2間を電子安定器に蛍光管が接続されているかのごとく認識させるために、蛍光管内フィラメントを模擬する抵抗器5と抵抗器6を用いる。抵抗器5と抵抗器6の片方の端子同士をLED発光モジュール7で接続し、このLED発光モジュール7は、LED列のLED同士が接続されマトリクス状の回路を形成している。
【選択図】図1
【解決手段】交流電源11と、蛍光灯(蛍光管)用電子安定器10と、抵抗器5、6と、LED発光モジュール7と、が示され、蛍光灯用電子安定器10には蛍光管のフィラメントが接続されるフィラメント接続端子1〜4を備える。フィラメント接続端子1、2間を電子安定器に蛍光管が接続されているかのごとく認識させるために、蛍光管内フィラメントを模擬する抵抗器5と抵抗器6を用いる。抵抗器5と抵抗器6の片方の端子同士をLED発光モジュール7で接続し、このLED発光モジュール7は、LED列のLED同士が接続されマトリクス状の回路を形成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、蛍光管に替えてLEDを用いた照明装置に関する。
従来、省電力の観点から従来の銅鉄式安定器を利用した蛍光灯照明器具において、これにインバータ技術を利用した電子安定器を従来の銅鉄式安定器の代替として用いるようになってきている。図4には、従来の蛍光灯の一般的な点灯回路を示している。この図4には、交流電源11と、蛍光灯用電子安定器10と、フィラメントが接続されるフィラメント接続端子1〜4と、蛍光管20と、蛍光管内の両端部にそれぞれ配置されているフィラメント21、22が示されている。
このような蛍光管は、特殊な品種を除き、寿命がおよそ一万時間とされ、発光しなくなると新品に交換することで、使用を継続できる特徴がある。しかしながら、蛍光管を利用した照明器具の設置場所や状態が容易に蛍光管の交換ができる状況に無いものも多く、交換の頻度を低くしたい要望が多いのも事実である。
こういった要望に伴い、寿命の長い照明素子として、高輝度素子が開発されているLED(発光ダイオード)を用いた照明器具が市場に出てきている。このような照明器具の技術の流れは、高輝度化が進むLEDへ転換しつつある。
なお、LEDはその輝度や耐電圧仕様の制約から、単素子での適用は行われておらず、今後の技術革新に期待されるところである。技術文献1には、複数の発光ダイオードを直列に接続したものを両端でお互いに逆向きにしたものが開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−107850
しかしながら上述のような従来の技術において、LEDは従来の蛍光管との互換性が全く無く、単純に蛍光管をLEDに置き換えて使用することはできなかった。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の蛍光灯用電子安定器を用いた高電圧の点灯回路にLEDを適用した照明器具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、蛍光管を点灯させるための点灯回路に接続した複数個のLEDを発光させて照明を行うための照明装置であって、前記蛍光管の2つのフィラメントのそれぞれと同じ電気抵抗値であって前記フィラメントの代わりに前記点灯回路にそれぞれ接続された2つの抵抗器と、複数個で互いに直列接続されたLED列と、2本の前記LED列の順方向が互いに逆方向になるように並列に並べ、相互の前記LED列を構成する各LED同士の接続点間を接続して導通させマトリクス状に構成したLED発光モジュールと、前記LED発光モジュールでもって2つの前記抵抗器の片端同士間を接続している。
また、請求項2に記載の本発明は、蛍光管を点灯させるための点灯回路に接続した複数個のLEDを発光させて照明を行うための照明装置であって、前記蛍光管の2つのフィラメントのそれぞれと同じ電気抵抗値であって前記フィラメントの代わりに前記点灯回路にそれぞれ接続された2つの抵抗器と、複数個で互いに直列接続されたLED列と、2本の前記LED列の順方向が互いに逆方向になるように並列に並べ、相互の前記LED列を構成する各LED同士の接続点間を接続して導通させマトリクス状に構成したLED発光モジュールと、2つの前記LED発光モジュールでもって2つの前記抵抗器の両端同士間をそれぞれ接続している。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項2において、2つの前記LED発光モジュールのそれぞれの前記接続点間を互いに接続して導通させマトリクス状に構成している。
本発明によれば、従来の蛍光灯用電子安定器を用いた高電圧の点灯回路にLEDを適用した照明器具を提供することができる。
本発明の照明装置の実施の形態に係る、全体構成の回路図を図1に示す。
この図1には、交流電源11と、蛍光灯(蛍光管)用電子安定器10と、抵抗器5、6と、LED発光モジュール7と、が示され、蛍光灯用電子安定器10には蛍光管のフィラメントが接続されるフィラメント接続端子1〜4が示されている。
この図1に示す構成において、蛍光灯用電子安定器10をそのまま用いると、フィラメント接続端子1、2およびフィラメント接続端子3、4にインバータスイッチング周波数によって出力される高周波(数十キロHz付近)の交流電圧が発生する。このフィラメント接続端子1、2間を電子安定器に蛍光管が接続されているかのごとく認識させるために、蛍光管内フィラメントを模擬する電気抵抗素子を接続している。この電気抵抗素子は図1に示す抵抗器5と抵抗器6である。フィラメント接続端子1、2間には抵抗器5が接続され、フィラメント接続端子3、4間には抵抗器6が接続されている。
また、抵抗器5と抵抗器6の片方の端子同士をLED発光モジュール7で接続している。このLED発光モジュール7は、LEDを複数個(図1中には5個が示されるが、この個数に限定するものではない)で直列接続してあり、この直列接続されたLED列が2本作成されている。これらのLED列は互いに順方向が逆向きになるように端部同士が接続されている。
そして、端部同士の接続点はそれぞれ抵抗器5と抵抗器6の片端部にそれぞれ接続されている。また、LED列のLED同士が接続された接続点同士は、図1に示すように互いに導通するように接続されて、マトリクス状の回路を形成している。このように互いに逆方向接続したLED列を多段に接続して、蛍光灯用電子安定器10の出力電圧(電子安定器は一般に数十キロHzで100V以上の交流電圧を発生する)に耐えうるように段数を調整している。このように、LED間がマトリクス状に接続されたLED発光モジュール7により照明装置を構成している。
このようにして、蛍光管駆動用の蛍光灯用電子安定器10から出力される交流高電圧に何等に手を加えることなく、低耐電圧ではあるものの輝度が高く、蛍光管に比べ寿命の長いLEDを光源に用いている。LEDを交流高電圧に耐えうるように回路的工夫を施して、交流高電圧でLEDが点灯できるように、LED素子を逆方向に並列接続し、かつ多段に接続させている。更に、蛍光灯用電子安定器10に蛍光管が接続されているかのように動作させるために、蛍光管内のフィラメントを模擬する電気抵抗を持った抵抗器5、6を接続している。なお、抵抗器5、6に代えてフィラメントと同等のインピーダンスを持つコイルを用いてもよい。
また、LEDの寿命は6万時間以上とされており、一日16時間使用すると想定した場合、約10年程度発光体の交換が不要になる計算になる。一度つければ、高所でも手間のかかるところでも、交換の手間が省けることになる。また、LEDは放電管とは異なり、点灯中に発生する電磁ノイズが少ないので、電磁波に敏感な装置の置かれる場所での照明管としても効果が期待される。
次の図2は、図1に示した実施の形態の変形例を示している。
この図1に示す構成では、抵抗器5、6の片側端子にしか接続されていなかったLED発光モジュール7を、抵抗器5、6の両端子に接続し、さらに2つのLED発光モジュール7間も互いに接続したものである。LED相互の接続点同士が導通するように接続されてマトリクス状の回路を構成している。
これにより、LED素子数も倍になるが、輝度も倍にすることができる1つのLED発光モジュール9を構成している。なお、この図2に示したLEDの個数は、これに限定するものではなく、蛍光灯用電子安定器10から出力される高電圧に耐えうる個数を用いるのが好ましい。
次の図3は、図2に示した実施の形態の変形例の別の一例を示している。
この図3に示す構成では、すでに図2に示した1つのLED発光モジュール9の間を接続していた配線を省略し、LEDモジュール7が2列に並んだ構成となっている。この図3にはLEDモジュール7とLEDモジュール8が並列に配置され、それぞれの端部が抵抗器5のそれぞれの端部と、抵抗器6のそれぞれの端部に接続されている。なお、この図3に示したLEDの個数についても、これに限定するものではなく、蛍光灯用電子安定器10から出力される高電圧に耐えうる個数を用いるのが好ましい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、従来の蛍光灯用電子安定器を用いた高電圧の点灯回路にLEDを適用した照明器具を提供することができる。
1、2、3、4…フィラメント接続端子
5、6…抵抗器
7、8、9…LED発光モジュール
10…蛍光灯用電子安定器
11…交流電源
5、6…抵抗器
7、8、9…LED発光モジュール
10…蛍光灯用電子安定器
11…交流電源
Claims (3)
- 蛍光管を点灯させるための点灯回路に接続した複数個のLEDを発光させて照明を行うための照明装置であって、
前記蛍光管の2つのフィラメントのそれぞれと同じ電気抵抗値であって前記フィラメントの代わりに前記点灯回路にそれぞれ接続された2つの抵抗器と、
複数個で互いに直列接続されたLED列と、
2本の前記LED列の順方向が互いに逆方向になるように並列に並べ、相互の前記LED列を構成する各LED同士の接続点間を接続して導通させマトリクス状に構成したLED発光モジュールと、
前記LED発光モジュールでもって2つの前記抵抗器の片端同士間を接続したこと
を特徴とする照明装置。 - 蛍光管を点灯させるための点灯回路に接続した複数個のLEDを発光させて照明を行うための照明装置であって、
前記蛍光管の2つのフィラメントのそれぞれと同じ電気抵抗値であって前記フィラメントの代わりに前記点灯回路にそれぞれ接続された2つの抵抗器と、
複数個で互いに直列接続されたLED列と、
2本の前記LED列の順方向が互いに逆方向になるように並列に並べ、相互の前記LED列を構成する各LED同士の接続点間を接続して導通させマトリクス状に構成したLED発光モジュールと、
2つの前記LED発光モジュールでもって2つの前記抵抗器の両端同士間をそれぞれ接続したこと
を特徴とする照明装置。 - 2つの前記LED発光モジュールのそれぞれの前記接続点間を互いに接続して導通させマトリクス状に構成したこと
を特徴とする請求項2に記載の照明装置。
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2008
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