JP2009243643A - 車輪用転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】転動体として玉を用いた場合と比べ、耐久性の向上を図ることができ、転動体として円錐ころを用いた場合と比べ、自動車の燃費向上を図ることができる車輪用転がり軸受を提供する
【解決手段】車輪用転がり軸受は、車体に固定される外輪11と、車輪が取り付けられる内輪12と、外輪11と内輪12との間に複列に配設された転動体15とを備え、転動体15が外向きに配設されている。転動体15は外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12uまたは軌道面11s,12sと接触して転動する転動面15aを有している。そして、転動面15aが、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、円弧状に形成されるとともに、転動面15aが、上記平面15Bにおいて、転動体15の中心点Cを通り転動体15の中心軸15Aに直交する軸15Cを対称軸として線対称に形成されることにより、転動体15が樽状に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として自動車に使用される車輪用転がり軸受に関する。
一般に、自動車は車輪を回転可能に支持するために車輪用転がり軸受を備えている。車輪用転がり軸受は、車体に固定される外輪と、車輪が取り付けられる内輪と、外輪と内輪との間に複列に配設された転動体とを備え、転動体が外向きに配設されている複列アンギュラ玉軸受を構成している(例えば、特許文献1参照)。
より具体的には、例えば、図4に示すように、車輪用転がり軸受101は、車体に固定される外輪111と、車輪が取り付けられる内輪112と、外輪111と内輪112との間に複列に配設された転動体115とを備え、転動体115が外向きに配設されている。なお、「転動体115が外向きに配設されている」とは、外輪側における作用点距離(以下、「作用点距離D1」という。)が内輪側における作用点距離(以下、「作用点距離D2」という。)よりも短くなるように、転動体115が外輪111及び内輪112の各々に形成された軌道面111u,111s,112u,112sと接触していることをいう。また、「作用点距離D1」とは、車輪用転がり軸受101の中心軸Aに平行な方向において、軌道面111u上における外輪111によって1列の転動体115uに作用する力の作用点Guと、軌道面111s上における外輪111によって他の1列の転動体115sに作用する力の作用点Gsとの間の長さのことをいう。また「作用点距離D2」とは、車輪用転がり軸受101の中心軸Aに平行な方向において、軌道面112u上における内輪112によって1列の転動体115uに作用する力の作用点Nuと、軌道面112s上における内輪112によって他の1列の転動体115sに作用する力の作用点Nsとの間の長さのことをいう。作用点距離D1が作用点距離D2よりも短い場合は、作用点距離D1が作用点距離D2と等しい又は作用点距離D1が作用点距離D2よりも長い場合に比べ、モーメント荷重に対する剛性(いわゆるモーメント剛性)を大きくすることができる。なお、作用点Guと作用点Nuを通る線、及び作用点Gsと作用点Nsを通る線が中心軸Aに垂直な平面となす角度αを接触角と呼び、軸受の合成を決める重要な要素として管理されている。
ここで、車輪用転がり軸受において、上述したように転動体が外向きに配設されている場合は、転動体の転がり抵抗を小さくすることによって車輪用転がり軸受によって支持される軸に不要なトルクが発生することを低減して自動車の燃費向上を図るために、転動体として、円錐ころではなく、玉を用いることが知られている。即ち、転動体として円錐ころを用いた場合は、円錐ころの中心軸に平行な方向への推力を支持するために、円錐ころの端面に摺接するつばを外輪または内輪に形成する必要がある。従って、転動体である円錐ころの端面に摺接するつばを設けることによって転動体の転がり抵抗は大きくなるため、自動車の燃費向上の観点から、図4に示すように、車輪用転がり軸受101において、上記つばを設ける必要がない球状の転動体115(即ち、玉)が用いられる。
特開2000−168307号公報
しかしながら、球状の転動体115を用いる場合(即ち、転動体として玉を用いる場合)は、転動体115の転がり抵抗を小さくすることができるものの、転動体115と外輪111及び内輪112の各々に形成された軌道面111u,111s,112u,112sとが接触する接触面の面積が小さく、車輪用転がり軸受101の耐久性が低い。上記接触面の面積を大きくして車輪用転がり軸受101の耐久性の向上を図るためには、転動体として円錐ころを用いることができるが、上述のごとく、つばを設ける必要があるため、転動体の転がり抵抗が大きくなり、車輪用転がり軸受101によって支持される軸に不要なトルクが発生して自動車の燃費が悪化する。即ち、車輪用転がり軸受101の耐久性の向上と自動車の燃費向上とを両立することが困難であるという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、転動体として玉を用いた場合と比べ、耐久性の向上を図ることができ、転動体として円錐ころを用いた場合と比べ、自動車の燃費向上を図ることができる車輪用転がり軸受を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車体に固定される外輪と、車輪が取り付けられる内輪と、外輪と内輪との間に複列に配設された転動体とを備え、転動体が外向きに配設されている車輪用転がり軸受であって、転動体は外輪及び内輪の各々に形成された軌道面と接触して転動する転動面を有し、転動面が、転動体の中心軸を含む平面において、円弧状に形成されるとともに、転動面が、上記平面において、転動体の中心点を通り転動体の中心軸に直交する軸を対称軸として線対称に形成されることにより、転動体が樽状に形成されていることを特徴とする。
同構成によれば、樽状に形成された転動体の転動面は、転動体の中心軸を含む平面において、円弧状に形成されている。このため、例えば、転動体と外輪及び内輪の各々に形成された軌道面とが接触する接触面を、転動体として玉を用いた場合における上記接触面と略同じ大きさにしながら、転動体の体積を小さくすることができる。従って、転動体の体積を小さくすることによって、転動体の1列分の個数を増やすことができ、上記接触面の総面積を増加することができる。その結果、転動体として玉を用いた場合と比べ、車輪用転がり軸受全体の大きさを変化させることなく、車輪用転がり軸受に発生する荷重を分散させて、車輪用転がり軸受の耐久性の向上を図ることができる。また、上記構成によれば、樽状に形成された転動体の転動面は、転動体の中心軸を含む平面において、転動体の中心点を通るとともに転動体の中心軸に直交する軸を対称軸として線対称に形成されている。このため、転動体として円錐ころを用いた場合と異なり、転動体を、転動体の中心点を通る上記対称軸上において、外輪及び内輪の各々に形成された軌道面と接触させることができる。従って、外輪によって転動体に作用する力の作用線と、内輪によって転動体に作用する力の作用線とが上記対称軸上にあるため、転動体の中心軸に平行な方向への推力が発生しにくく、転動体の端面に摺接するつばを設ける必要がない。その結果、転動体として円錐ころを用いた場合と比べ、転動体の転がり抵抗を小さくすることができ、例えば、この車輪用転がり軸受によって支持される軸に不要なトルクが発生することを抑制して自動車の燃費向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車輪用転がり軸受であって、上記平面において、外輪及び内輪の各々に形成された軌道面は、転動面の曲率半径よりも大きい曲率半径を有することを特徴とする。
同構成によれば、転動体の中心軸を含む平面において軌道面と転動面との曲率半径が同じである場合に比べ、転動体と外輪及び内輪の各々に形成された軌道面との接触面積を小さくすることができる。従って、転動体の転がり抵抗をさらに小さくすることができる。
本発明によれば、転動体として玉を用いた場合と比べ、車輪用転がり軸受全体の大きさを変化させることなく、車輪用転がり軸受の耐久性の向上を図ることができ、転動体として円錐ころを用いた場合と比べ、転動体の転がり抵抗を小さくして自動車の燃費向上を図ることができる。
以下に本発明に係る実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。なお、図中の矢印U及びSは、車輪用転がり軸受の軸方向を示すとともに、矢印U,Sの各々は、車体側方向、車輪側方向を示している。
本実施形態に係る車輪用転がり軸受は、自動車用のハブユニットとして従動輪に使用されるものである。より具体的には、図1及び図2に示すように、車輪用転がり軸受1は、車体(不図示)に固定される外輪11と、車輪(不図示)が取り付けられる内輪12との間に、複列の転動体15を介在させることにより、車輪を回転可能に支持するための軸受である。
円筒状に形成された外輪11の外周11Aには、外輪11を車体に固定するためのボルト(不図示)が挿通されるフランジ部11aが一体に形成されるとともに、外輪11の内周11Bには、2列(即ち、内列と外列)の軌道面11u,11sが環状に形成されている。
そして、外輪11の内方には、転動体15を介して、内輪12が設けられている。なお、本実施形態においては、内輪12は、車輪の中心部に取り付けられるハブとハブに固定される回転軸とが一体となったハブ軸13と、ハブ軸13とは別個に設けられた内輪部材14とから構成されている。
ハブ軸13の車輪側外周13Aには、車輪をハブ軸13に取り付けるためのボルト6が挿通されるフランジ部13aが形成されるとともに、車輪側の軌道面11sと対向しているハブ軸13の外周13Bには、1列の軌道面12sが環状に形成されている。
また、車体側の軌道面11uと対向しているハブ軸13の外周13Cには、環状に形成された内輪部材14が嵌められている。この内輪部材14の外周14Aには、1列の軌道面12uが環状に形成されている。
そして、図1に示すように、ハブ軸13に嵌められた内輪部材14はハブ軸13に形成された段差13bと当接しているため、ハブ軸13の車体側端部13Dに形成されたおねじ部13cにナット7が螺合されることにより、ハブ軸13に対して内輪部材14が固定されている。従って、内輪12(即ち、内輪12を構成する、ハブ軸13及び内輪部材14)は、内輪12に取り付けられた車輪とともに回転する。
外輪11と内輪12との間に介在する複列(2列)の転動体15には、図2及び図3に示すように、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12uまたは軌道面11s,12sと接触して転動する転動面15aと、軌道面11u,11s,12u,12sと接触しない端面15bとが形成されている。
そして、複列の転動体15のうち、車体側に設けられた1列の転動体15uは、外輪11及び内輪部材14の各々に形成された軌道面11u,12uと接触して、複列の転動体15のうち、車輪側に設けられた他の1列の転動体15sは、外輪11及びハブ軸13の各々に形成された軌道面11s,12sと接触している。このため、内輪12が回転することにより、1列の転動体15uが、軌道面11uと軌道面12uにおいて転動するとともに、他の1列の転動体15sが、軌道面11sと軌道面12sにおいて転動する。
そして、本実施形態においては、転動体15が外向きに配設されている。より具体的には、図2に示すように、作用点距離D1が作用点距離D2よりも短くなるように、転動体15が外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,11s,12u,12sと接触している。なお、ここでいう、「作用点距離D1」とは、車輪用転がり軸受1の中心軸Aに平行な方向(図2中の矢印Bが示す方向)において、軌道面11u上における外輪11によって1列の転動体15uに作用する力Fuの作用点Guと、軌道面11s上における外輪11によって他の1列の転動体15sに作用する力Fsの作用点Gsとの間の長さである。また、「作用点距離D2」とは、車輪用転がり軸受1の中心軸Aに平行な方向において、軌道面12u上における内輪12によって1列の転動体15uに作用する力Euの作用点Nuと、軌道面12s上における内輪12によって他の1列の転動体15sに作用する力Esの作用点Nsとの間の長さである。
従って、作用点距離D1が作用点距離D2よりも短いため、作用点距離D1が作用点距離D2と等しい又は作用点距離D1が作用点距離D2よりも長い場合と比べ、車輪用転がり軸受1の作用点距離Dが大きい。なお、ここでいう「車輪用転がり軸受1の作用点距離D」とは、図1に示すように、作用点S1,S2(外輪11によって1列の転動体15uに作用する力の作用線L1及び外輪11によって他の1列の転動体15sに作用する力の作用線L2の各々が、車輪用転がり軸受1の中心軸Aと交わる点)の間の長さである。従って、作用点距離D1が作用点距離D2と等しい又は作用点距離D1が作用点距離D2よりも長い場合に比し、車輪用転がり軸受1の作用点距離Dが大きいため、車輪用転がり軸受1のモーメント荷重に対する剛性が大きい。
以上のように本実施形態における車輪用転がり軸受1は、車体に固定される外輪11と、車輪が取り付けられる内輪12と、外輪11と内輪12との間に複列に配設された転動体15とを備え、転動体15が外向きに配設された構成となっている。
ここで、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、転動面15aが、円弧状に形成されるとともに、転動面15aが、転動体15の中心点Cを通り転動体15の中心軸15Aに直交する軸15Cを対称軸として線対称に形成されている。そして、上記のように形成されることにより、転動体15が樽状に形成されている点に特徴がある。なお、図2において、C1は、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、転動面15aを円周の一部とする円の中心である。
このような構成によれば、樽状に形成された転動体15の転動面15aは、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、円弧状に形成されている。このため、例えば、転動体15と、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12u,11s,12sとが接触する接触面を、転動体として玉を用いた場合における上記接触面と略同じ大きさにしながら、転動体15の大きさを小さくすることができる。従って、転動体15の大きさを小さくすることによって、転動体15の1列分の個数を増やすことができ、上記接触面の総面積を増加することができる。
さらに、上記構成によれば、樽状に形成された転動体15の転動面15aは、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、転動体15の中心点Cを通るとともに転動体15の中心軸15Aに直交する軸15Cを対称軸として線対称に形成されている。このため、転動体15として円錐ころを用いた場合と異なり、転動体15を、転動体15の中心点Cを通る一直線上(即ち、軸15C上)において、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12u,11s,12sと接触させることができる。より具体的には、図2に示すように、1列の転動体15uを、上記対称軸上(軸15C上)において、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12uと接触させることができ、他の1列の転動体15sを、上記対称軸上において、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11s,12sと接触させることができる。従って、外輪11によって1列の転動体15uに作用する力Fuの作用線と、内輪12によって1列の転動体15uに作用する力Euの作用線とが上記対称軸上にあるため、転動体15の中心軸15Aに平行な方向への推力が1列の転動体15uに発生しにくい。同様に、外輪11によって他の1列の転動体15sに作用する力Fsの作用線と、内輪12によって他の1列の転動体15sに作用する力Esの作用線とが上記対称軸上にあるため、転動体15の中心軸15Aに平行な方向への推力Fが、他の1列の転動体15sに発生しにくい。その結果、転動体として円錐ころを用いた場合と異なり、転動体15の端面15bに摺接するつばを設ける必要がない。
また、本実施形態においては、図2に示すように、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12uは、転動面15aの曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2を有している。また、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11s,12sも同様に、転動面15aの曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2を有している。なお、図2において、C2は、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて軌道面11u,12u,11s,12sのいずれかを円周の一部とする円の中心である。
このように構成すれば、軌道面11u,11s,12u,12sの曲率半径R2が転動面15aの曲率半径R1よりも大きいため、曲率半径R1と曲率半径R2が同じである場合に比べ、転動体15と外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,11s,12u,12sとの接触面積を小さくすることができる。
本実施形態の車輪用転がり軸受1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)転動体15は外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,12uまたは軌道面11s,12sと接触して転動する転動面15aを有している。そして、転動面15aが、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、円弧状に形成されるとともに、転動面15aが、上記平面15Bにおいて、転動体15の中心点Cを通り転動体15の中心軸15Aに直交する軸15Cを対称軸として線対称に形成されている。上記のように形成されることにより、転動体15が樽状に形成されているため、上述のごとく、接触面の総面積を増加することができる。その結果、転動体として玉を用いた場合と比べ、車輪用転がり軸受1全体の大きさを変化させることなく、車輪用転がり軸受1に発生する荷重を分散させて、車輪用転がり軸受1の耐久性の向上を図ることができる。また、上述のごとく、転動体15の中心軸15Aに平行な方向への推力Fが発生しにくく、転動体15の端面15bに摺接するつばを設ける必要がない。その結果、転動体として円錐ころを用いた場合と比べ、転動体15の転がり抵抗を小さくすることができ、この車輪用転がり軸受1によって支持されるハブ軸13に不要なトルクが発生することを抑制して自動車の燃費向上を図ることができる。
(2)転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,11s,12u,12sは、転動面15aの曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2を有する。このため、転動体15と外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,11s,12u,12sとの接触面積を小さくすることができ、転動体15の転がり抵抗をさらに小さくして、この車輪用転がり軸受1を備える自動車の燃費向上を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、転動体15の中心軸15Aを含む平面15Bにおいて、外輪11及び内輪12の各々に形成された軌道面11u,11s,12u,12sは、転動面15aの曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2を有していたが、曲率半径R1と曲率半径R2を同じとしてもよい。このように構成しても上記(1)の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、複列の転動体15(即ち、車体側に設けられた1列の転動体15uと車輪側に設けられた他の1列の転動体15sの双方)が樽状に形成されていたが、1列の転動体15u及び他の1列の転動体15sのいずれか一方のみが樽状に形成されていてもよい。
・上記実施形態においては、ナット7で内輪部材14をハブ軸13に対して固定していたが、ハブ軸13の車体側端部13Dにおねじ部13cを設けず、そして、ナット7を用いずに内輪部材14をハブ軸13に対して固定してもよい。例えば、ハブ軸13の車体側端部13Dを円筒形状に形成して、この円筒形状の車体側端部13Dを径方向(即ち、車輪用転がり軸受1の軸方向に垂直な方向)外方へ拡径することにより、内輪部材14の端面に、ハブ軸13の車体側端部13Dがかしめ付けられて、内輪部材14をハブ軸13に対して固定するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る車輪用転がり軸受を示す概略構成図。 図1中の矢印Sが示す部分の拡大断面図。 本発明の実施形態に係る車輪用転がり軸受の転動体を示す斜視図。 従来の車輪用転がり軸受を示す概略構成図。
符号の説明
A…車輪用転がり軸受の中心軸、C…転動体の中心点、R1,R2…曲率半径、1…車輪用転がり軸受、11…外輪、11u,11s…軌道面、12…内輪、12u,12s…軌道面、13…ハブ軸、14…内輪部材、15…転動体、15a…転動面、15b…端面、15A…転動体の中心軸、15B…転動体の中心軸を含む平面、15C…転動体の中心を通り転動体の中心軸に直交する軸。

Claims (2)

  1. 車体に固定される外輪と、車輪が取り付けられる内輪と、前記外輪と前記内輪との間に複列に配設された転動体とを備え、前記転動体が外向きに配設されている車輪用転がり軸受であって、
    前記転動体は前記外輪及び前記内輪の各々に形成された軌道面と接触して転動する転動面を有し、
    前記転動面が、前記転動体の中心軸を含む平面において、円弧状に形成されるとともに、前記転動面が、前記平面において、前記転動体の中心点を通り前記転動体の中心軸に直交する軸を対称軸として線対称に形成されることにより、前記転動体が樽状に形成されていることを特徴とする車輪用転がり軸受。
  2. 前記平面において、前記外輪及び前記内輪の各々に形成された前記軌道面は、前記転動面の曲率半径よりも大きい曲率半径を有することを特徴とする請求項1に記載の車輪用転がり軸受。
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