JP2009243488A - 動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工工程の簡素化が図ることを可能にするとともに、歩留まりのよい動力伝達機構を提供することを可能にする。
【解決手段】ナット部39とねじ部81とにより回転力を直動力に変換する動力伝達機構であり、回転動力出力部材(減速機36の最終段である第2の基部)75からカップリング37を介してねじ部81で動力を受け、ナット部39に動力を伝達する動力伝達機構30において、ねじ部81の端部に設けられ、カップリング37を収容するカップ部82と、カップ部82に設けられ、カップリング37を係止するつめ部84とを鍛造にて形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転力を直動力に変換して動力を伝達する動力伝達機構に関するものである。
動力伝達機構として、回転出力軸からカップリングを介して動力が伝達され、回転力を直動力に変換するアクチュエータが知られている。
この種のアクチュエータは、駆動源としてのモータと、このモータの回転数を減速する減速機と、この減速機で減速されたモータの回転力をカップリングを介して伝達される送りねじ(ねじ部)と、この送りねじに噛み合わせられ、回転力を直動力に変換するナット部とから構成されるものであった。
このような動力伝達機構(アクチュエータ)として、独立後輪操舵装置に用いられるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−290417公報
特許文献1の動力伝達機構は、サーボモータ(モータ)の回転力が、ねじ部が形成された内筒に伝達され、雄ねじに噛み合わせられるナット部が形成された外筒に伝達され、モータの回転力が外筒の直動力に変換されて動力伝達されるものであった。
さらに、上記の動力伝達機構の外筒の先端に、後輪のトー角を変化させるタイロッドを連結して、独立後輪操舵装置が構成されていた。
このような動力伝達機構(アクチュエータ)は、一般的には、送り側であるモータの回転出力軸と送りねじと受け側であるねじ部との間に、軸心のズレを防止するためにカップリングを介することが多く、詳細には、モータの回転出力軸側に送り側動力伝達部が設けられ、ねじ部側に受け側動力伝達部が設けられ、これらの伝達部の間にカップリングを介在させていた。
しかし、このような動力伝達機構では、受け側動力伝達部は、鍛造した送りねじの端部に切削加工で、カップリングを受けるつめ部を形成するものであった。このために、鍛造と切削加工との2つの違う工程が必要であり、加工工程が煩雑となっていた。
さらに、上記の動力伝達機構では、一例として送りねじの端部につめ部を残し、つめ部以外の部分を全部削り取るために歩留まりも悪いという課題があった。
本発明は、加工工程の簡素化を図ることができるとともに、歩留まりのよい動力伝達機構を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ナット部とねじ部とにより回転力を直動力に変換する動力伝達機構であり、回転動力出力部材からカップリングを介してねじ部で動力を受け、ナット部に動力を伝達する動力伝達機構において、ねじ部の端部にカップリングを収容するカップ部を鍛造にて形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、カップ部に、カップリングを係止するつめ部を備え、カップリングに、カップ部の底部に当接するとともにつめ部に当接する円筒部と、この円筒部から放射状に延ばされ、つめ部に係合する係合片とを備え、カップ部は、円筒部が当接する部位のみに切削加工が施されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、カップリングが、少なくとも2つの部材を重ね合わせて構成されるものであり、一方側部材の軸部に他方側部材が挿入され、且つ一方側部材に他方側部材が係合されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、動力伝達機構が、左右の後輪を独立して操舵する独立後輪操舵装置に適用されるものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、動力伝達機構は、ナット部とねじ部とにより回転力を直動力に変換するものであり、回転動力出力部材からカップリングを介してねじ部で動力を受け、ナット部に動力が伝達される。
ねじ部の端部にカップリングを収容するカップ部を鍛造にて形成したので、ねじ部及びカップ部を鍛造のみで成形できる。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。 また、鍛造のみの製造工程を経るだけなので、製品の歩留まりを改善することができる。
請求項2に係る発明では、カップ部に、カップリングを係止するつめ部を備え、カップリングに、カップ部の底部に当接するとともにつめ部に当接する円筒部と、この円筒部から放射状に延ばされ、つめ部に係合する係合片とを備え、カップ部は、円筒部が当接する部位のみに切削加工を施すようにしたので、切削加工部分が少なくて済む。
さらに、カップ部は、円筒部が当接する部位のみに切削加工を施すようにしたので、カップリングの保持精度が向上するとともに、カップリングのがたつきの低減を図ることができる。
請求項3に係る発明では、カップリングが、少なくとも2つの部材を重ね合わせて構成されるものであり、一方側部材の軸部に他方側部材が挿入され、且つ一方側部材に他方側部材が係合されたので、カップリングの軸方向の精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、動力伝達機構が、左右の後輪を独立して操舵する独立後輪操舵装置に適用されることで、完成車に搭載時に左右の後輪の動きのばらつきを最小限におさえることができる。この結果、完成車組立時に、左右の後輪のトー角調整の簡素化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る動力伝達装置が搭載される独立後輪操舵装置の原理図である。
独立後輪操舵装置10は、車体11の下部後方にトー角調整可能に設けられる後輪12と、この後輪12を揺動自在に支持するサスペンション(懸架装置)13と、車体11側と後輪12側との間に掛け渡され、後輪12のトー角を制御するアクチュエータ(動力伝達機構30とから構成される。
サスペンション13は、一例としてダブルウィッシュボン形式の懸架装置であり、車体11下方から揺動自在に延出されるロアアーム16と、このロアアーム16の上方且つ車体11から揺動自在に延出されるアッパアーム17と、これらのアーム16,17に回転自在に設けられ、後輪12を支持するナックル18と、車体11に上端が支持され、下端がロアアーム16に取付けられ、後輪12から車体11に加わる衝撃を和らげるショックアブソーバユニット19とからなる。
アクチュエータ30は、一端が車体11側に揺動自在に支持され、他端がナックル18に揺動自在に取付けられ、後述するように、回転力を直動力に変換して後輪12のトー角を制御するものである。
次図で独立後輪操舵装置10の動作原理を説明する。
図2(a)〜(c)は本発明に係る動力伝達装置が搭載される独立後輪操舵装置の作用説明図である。
(a)において、後輪12を車体中心に平行に位置させる初期状態の独立後輪操舵装置10が示される。
(b)において、アクチュエータ30を矢印a1の如く伸ばすことで後輪12を車体11内方に駆動し、トーインの状態に制御することができる。
(c)において、アクチュエータ30を矢印a2の如く縮めることで、後輪12を車体11外方に駆動し、トーアウトの状態に制御することができる。
以下、アクチュエータ30の詳細を説明する。
図3は本発明に係る動力伝達装置の正面断面図であり、図4は本発明に係る動力伝達装置の主要部品の分解斜視図である。
図3及び図4に示されたように、アクチュエータ(動力伝達機構)30は、回転力を直動力に変換する部材であり、2分割構成され、車体11側に取付けられる一方側ハウジング(車体側部材)31と、2分割構成され、後輪12側に取付けられる他方側ハウジング(後輪側部材)32と、一方側ハウジング31の内周面33に設けられ、回転力を発生する駆動源としてのモータ34と、このモータ34の出力軸(回転出力軸)35に配置されるとともに、一方側ハウジング31に構成され、モータ34の回転数を減速する減速機36と、この減速機36の最終段(回転動力出力部材)75にカップリング37を介して接続されるとともに、他方側ハウジング32に構成され、回転力から直動力に変換するための送りねじ38と、この送りねじ38に噛み合わされるとともに、他方側ハウジング32に取付けられ、回転力から直動力に変換するためのナット部39と、一方側ハウジング(車体側部材)31と他方側ハウジング(後輪側部材)32との間を回転シール部材41を介して覆うダストブーツ42とを主要構成とする部材である。
ダストブーツ42は、飛び石に強く、耐候性優れた材料としてエラストマーが採用される。
エラストマーは、合成高分子材料で、特に常温付近でゴムのような弾性や屈曲性をもつ材料である。
なお、送りねじ38及びナット部39は、回転力から直動力に変換する変換部材であり、ナット部39は、他方側ハウジング32に止めねじ47で係止されている。
一方側ハウジング31は、車体11側に連結される車体側連結部48を備え、一方側ハウジング31には、モータ34及び減速機36が設けられる。
他方側ハウジング32は、後輪12側に連結される後輪側連結部49を備え、他方側ハウジング32には、送りねじ38及びナット部39が設けられる。
すなわち、アクチュエータ30は、モータ34及び減速機36が設けられた一方側ハウジング31に、送りねじ38及びナット部39が設けられた他方側ハウジング32をカップリング37を介して合わせ、取付けねじ46で結合し、一方側ハウジング31と他方側ハウジング32との間にダストブーツ42が被せられる。
モータ34は、ロータ51と、このロータ51の周りに設けられるステータ52と、これらのロータ51とステータ52とを覆うモータケース53とからなり、ロータ51の中心に出力軸35が設けられる。
モータケース53は、出力軸35の一端を減速機36側に突出させるブロック部54と
このブロック部54に取付けられ、ステータ52を固定するとともにロータ51を回転自在に支持する収納部55とからなる。
さらに、モータケース53は、一方側ハウジング31にモータケース53の外周面56(ブロック部54の端面)が挟持され、減速機36の構成部品であるリングギヤ62で一方側ハウジング31に保持される。
減速機36は、図4に示されたように、モータ34の出力軸35に嵌合されるサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心に配置されるリングギヤ62と、これらのサンギヤ61及びリングギヤ62に噛み合わされる第1のギヤ組立体64と、第1のギヤ組立体64に噛み合わされる第2のギヤ組立体65とからなる。
一方側ハウジング31の内周面33には雌ねじ66が形成されており、リングギヤ62は、外周部67に雄ねじ68が形成され、一方側ハウジング31の内周面33に螺合される。
第1のギヤ組立体64は、円板状の第1の基部71と、この第1の基部71に回転自在に取付けられ、サンギヤ61及びリングギヤ62に噛み合わされる複数の遊星歯車72と、第1の基部71の中心に且つ複数の遊星歯車72の対向面に設けられたピニオン73とからなる。
第2のギヤ組立体65は、円板状の第2の基部75と、この第2の基部75に回転自在に取付けられ、第1のギヤ組立体64のピニオン73に噛み合わされる複数の歯車76ととからなる。
第2の基部75は、減速機36の最終段であって、回転動力出力部材に相当する部材であり、第2の基部75に同心状に且つ複数の歯車76の対向面に設けられ、カップリング37に係合する複数の突起77と、複数の歯車76を回転自在に支持する支持軸78とを備える。
図中、79は一方側ハウジング31と他方側ハウジング32との間に介在させたオイルシールである。
図5は本発明に係る動力伝達装置のねじ部及びカップリングの斜視図であり、図6は本発明に係る動力伝達装置のカップリング及び減速機の構成部品の斜視図である。
送りねじ38は、図5に示されるように、ナット部39に螺合するねじ部81と、このねじ部81のカップリング37側にカップリング37を収納するカップ部82と、カップリング37の円筒部91が摺接する底部83と、カップリング37に噛み合う複数のつめ部84とを備える。
カップリング37は、図5及び図6に示されたように、一方側部材87、中間部材88及び他方側部材89の3つの部材が積層された部材であり、中央の円筒部91と、この円筒部91から放射状に延出され、送りねじ38の複数のつめ部84と、減速機36の複数の突起77との間に介在され、送りねじ38側の軸心とモータ34側の軸心とのズレを吸収しつつ、モータ34側の回転力を送りねじ38側に伝達する係合片92とからなる。
図7(a)〜(d)は本発明に係る動力伝達装置のカップリング比較検討図であり、カップリング37の詳細構造が示される。
(a),(b)において、実施例のカップリング37が示され、(a)はカップリング37の平面、(b)はaのb−b線断面図である。
カップリング37は、先に説明したように、一方側部材87、中間部材88及び他方側部材89の3つの部材が積層された部材であり、一方側部材87には、先に説明した円筒部91が形成されるとともに、他方側部材89を嵌合する嵌合部94が形成され、他方側部材89には、一方側部材87を嵌合する嵌合爪95及び円筒部91に貫通する貫通孔93が形成され、中間部材88には、嵌合爪95を貫通する孔96が形成される。なお、円筒部91は、中間部材88及び他方側部材89が貫通する軸部でもある。
カップリング37の積層構造は、一方側部材87の円筒部91に中間部材88及び他方側部材89が挿入され、一方側部材87と他方側部材89との間に中間部材88が挟まれ、一方側部材87の嵌合部94に他方側部材89の嵌合爪95が嵌合されたものである。
すなわち、カップリング37は、少なくとも2つの部材を重ね合わせて構成するものであり、一方側部材87の軸部(円筒部)91に他方側部材89が挿入され、且つ一方側部材87に他方側部材89が係合されたので、カップリング37の軸方向の精度を向上させることができる。
(c),(d)において、比較例のカップリング200が示され、(c)はカップリング200の平面、(d)はcのd−d線断面図である。
カップリング200は、一方側部材201、中間部材202及び他方側部材203の3つの部材が積層された部材である。図中、204が二つの部材(例えば、モータの出力軸側と送りねじ側)間に噛み合う係合片である。
カップリング200の積層構造は、一方側部材201と他方側部材203との間に中間部材202を挟み込み、一方側部材201及び他方側部材203の双方から嵌合させたものであり、図7(a)の実施例に示される円筒部(軸部)91がないのでカップリング200の径方向の精度が劣る。
また、カップリング200は、一方側部材201及び他方側部材203の双方から嵌合する構造なので、一方側部材201、中間部材202及び他方側部材203の軸方向の寸法のばらつきも出やすい。
(b),(d)に示されるように、カップリング37,200の軸方向の寸法Lb,Ldを比較すると、寸法Lbは1部品の精度で決定されるが、寸法Ldは3部品の寸法精度が積み重なる。従って、カップリング37の軸方向の寸法精度は、カップリング200の軸方向の寸法精度よりも優れる。
図8(a)〜(d)は本発明に係る動力伝達装置の送りねじに形成されるカップ部の第1比較検討図である。
(a),(b)において、実施例の送りねじ38が示され、(a)は送りねじ38の斜視図、(b)は送りねじ38の平面図である。(c),(d)において、比較例の送りねじ210が示され、(c)は送りねじ210の斜視図、(d)は送りねじ210の平面図である。
(a),(b)に示されるように、送りねじ38は、ねじ部81の端部にカップリング37を収容するカップ部(凹部)82を鍛造にて形成した。すなわち、カップリング37に噛み合う複数のつめ部84をカップ部(凹部)82内に形成することで、ねじ部81及びつめ部84を含むカップ部82を鍛造のみで成形しやすい。
(c),(d)に示されるように、送りねじ210は、ねじ部211の端部にカップリング216に嵌合する複数の嵌合爪(凸部)213を形成するものであり、嵌合爪(凸部)213は、一般的には、鍛造若しくは切削加工で形成することができる。
送りねじ210では、嵌合爪213を鍛造で形成する場合は、嵌合爪213の高さをあまり高くはできない。また、切削加工で形成する場合には、コストの高騰を招く。
すなわち、送りねじ38は、ねじ部81の端部にカップリング37を収容するカップ部(凹部)82を鍛造にて形成したので、ねじ部81及びつめ部84を含むカップ部82を鍛造のみで成形できる。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。また、鍛造のみの製造工程を経るだけなので、製品の歩留まりを改善することができる。
図9(a)〜(d)は本発明に係る動力伝達装置の送りねじに形成されるカップ部の第2比較検討図であり、(a),(b)において、実施例のカップ部82とカップリング37との関係が示され、(c),(d)において、比較例のカップ部222とカップリング226との関係が示される。
(a),(b)に示されたように、送りねじ38は、カップ部82が凹状に形成され、カップ部82の内周につめ部84が形成され、カップリング37は、カップ部82の底部83に摺接する円筒部91が形成される。カップ部82は、円筒部91の当接する部位のみに切削加工が施される。ここで、当接する部位(当接部位)とは、底部83の中心部83a及び複数のつめ部84の先端部84aが相当する。
(c),(d)に示されたように、送りねじ220は、ねじ部(不図示)の端部に凹状のカップ部222が形成され、カップ部222の内周に複数の嵌合爪223が形成される。また、カップリング226は、カップ部222の底部225に全体が摺接する構造である。
従って、カップ部222の底部225に切削加工を施す場合にも、底部225全体に切削加工が必要になる。なお、送りねじ220では、嵌合爪223が切削加工の妨げとなり、切削加工は困難な形状でもある。
すなわち、実施例の動力伝達機構30は、カップ部82の円筒部91に当接する部位のみに切削加工を施すようにしたので、切削加工部分が少なくて済む。
さらに、カップ部82は、円筒部91が当接する部位のみに切削加工を施すようにしたので、カップリング37の保持精度が向上するとともに、カップリング37のがたつきの低減を図ることができる。
図1及び図2に示されるように、動力伝達機構30が、左右の後輪12を独立して操舵する独立後輪操舵装置10に適用されることで、完成車に搭載時に左右の後輪12の動きのばらつきを最小限に抑えることができる。この結果、完成車組立時に、左右の後輪12のトー角調整の簡素化を図ることができる。
なお、図1においては、左の後輪12を操舵する独立後輪操舵装置10が示されたが、右の後輪12を操舵する独立後輪操舵装置は、独立後輪操舵装置10と同一構成にて車体中心に対して対象に構成される。
尚、本発明に係る動力伝達機構30は、図7に示すように、カップリング37の一方側部材87に円筒部91が形成されたが、これに限るものではなく、カップリングの一方側部材、中間部材88若しくは他方側部材のいずれかに形成されるものであればよい。
本発明に係る動力伝達機構は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る動力伝達装置が搭載される独立後輪操舵装置の原理図である。 本発明に係る動力伝達装置が搭載される独立後輪操舵装置の作用説明図である。 本発明に係る動力伝達装置の正面断面図である。 本発明に係る動力伝達装置の主要部品の分解斜視図である。 本発明に係る動力伝達装置のねじ部及びカップリングの斜視図である。 本発明に係る動力伝達装置のカップリング及び減速機の構成部品の斜視図である。 本発明に係る動力伝達装置のカップリング比較検討図である。 本発明に係る動力伝達装置の送りねじに形成されるカップ部の第1比較検討図である。 本発明に係る動力伝達装置の送りねじに形成されるカップ部の第2比較検討図である。
符号の説明
10…独立後輪操舵装置、30…動力伝達機構(アクチュエータ)、37…カップリング、39…ナット部、75…回転動力出力部材(減速機の最終段若しくは第2の基部)、81…ねじ部、83…底部、84…つめ部、87…一方側部材、89…他方側部材、91…軸部(円筒部)、92…係合片。

Claims (4)

  1. ナット部とねじ部とにより回転力を直動力に変換する動力伝達機構であり、回転動力出力部材からカップリングを介してねじ部で動力を受け、ナット部に動力を伝達する動力伝達機構において、
    前記ねじ部の端部に前記カップリングを収容するカップ部を鍛造にて形成したことを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記カップ部は、前記カップリングを係止するつめ部を備え、前記カップリングは、前記カップ部の底部に当接するとともに前記つめ部に当接する円筒部と、この円筒部から放射状に延ばされ、前記つめ部に係合する係合片とを備え、
    前記カップ部は、前記円筒部が当接する部位のみに切削加工が施されることを特徴とする請求項1記載の動力伝達機構。
  3. 前記カップリングは、少なくとも2つの部材を重ね合わせて構成するものであり、一方側部材の軸部に他方側部材が挿入され、且つ前記一方側部材に前記他方側部材が係合されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の動力伝達機構。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3記載の動力伝達機構は、左右の後輪を独立して操舵する独立後輪操舵装置に適用されるものであることを特徴とする。
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