JP2009238957A - 基板へのビアの形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の反りを低減できる基板へのビアの形成方法を提供する。
【解決手段】貫通孔形成工程の後で基板20aの一表面側に各貫通孔22が閉塞されないように金属薄膜26を形成した後、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22および各貫通孔22の周部の金属薄膜26を露出させる複数の開口部61aを有するレジスト層61を形成してから、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22を閉塞する複数の島状の導体部27を電気めっきにより形成し、その後で基板20aの上記他表面側に対向配置した上記陽極と基板20aの上記一表面側において各貫通孔22を閉塞している導体部27からなる陰極との間に通電してそれぞれビア24となる複数の金属部を各導体部27における貫通孔22側の露出表面から基板20aの厚み方向に沿って析出させ、その後、レジスト層61および当該レジスト層61下の金属薄膜26を除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板へのビアの形成方法に関するものである。
従来から、ビアを有するデバイスやパッケージの応用分野として、例えば、LEDチップを用いた発光装置、物理量センサ(加速度センサ、圧力センサ、ジャイロセンサなど)、赤外線センサ、高周波デバイス(RF−MEMS、マイクロリレーなど)、マイクロバルブ、音響センサ、化学センサ、半導体装置(例えば、集積回路装置など)などが知られており、半導体基板や絶縁性基板(例えば、ガラス基板)などの基板へのビアの形成方法が各所で研究開発されている(例えば、特許文献1〜3照)。
ここにおいて、上記特許文献1には、基板に形成した複数の貫通孔内へビア(貫通孔配線)となる導電性材料を充填する方法として、溶融金属埋め戻し法を採用することが記載され、上記特許文献3,4には、電気めっき法が記載されている。
ここで、上記特許文献2に記載された基板へのビア(貫通孔配線)の形成方法の一例について図11に基づいて説明する。
まず、半導体基板からなる基板240の一表面(図11(a)の上面)における貫通孔形成予定部位にエッチング加工などによって貫通孔用の凹部240aを形成することにより、図11(a)に示す構造を得る。
その後、CVD法や熱酸化法などによって基板240の上記一表面および凹部240aの内面に絶縁層243aを形成するとともに基板240の他表面(図11(a)の下面)に絶縁層243bを形成し、続いて、基板240の上記一表面および凹部240aの内面に形成されている絶縁層243aに金属材料(例えば、銅、ニッケルなど)からなる金属薄膜244をCVD法やスパッタ法などによって積層することによって、図11(b)に示す構造を得る。
その後、金属薄膜244をシード層として電気めっき法などによって金属材料(例えば、銅、ニッケルなど)からなる金属部245を析出(堆積)させることにより、図11(c)に示す構造を得る。
その後、基板240の上記他表面側をCMP技術などによって研磨して貫通孔242を完成させ、続いて、金属部245のうち基板240の上記一表面側における不要部分を除去することによって、図11(d)に示す構造を得る。ここに、図11(d)では、金属部245のうち貫通孔242に埋め込まれている部分が貫通配線246を構成している。
次に、上記特許文献3に記載された基板へのビア(貫通孔配線)の形成方法の一例について図12に基づいて説明する。
まず、絶縁性基板からなる基板340にエッチング加工などによって厚み方向に貫通する複数の貫通孔342を形成することにより、図12(a)に示す構造を得る。
その後、基板340の一表面側に金属薄膜344をスパッタ法などによって形成することにより、図12(b)に示す構造を得る。続いて、金属薄膜344をシード層として電気めっき法によって金属を析出させることで基板340の上記一表面側において各貫通孔342を閉塞する導体部345を形成することにより、図12(c)に示す構造を得る。
その後、基板340の他表面側に対向配置した陽極(図示せず)と基板340の上記一表面側において各貫通孔342を閉塞している導体部345からなる陰極との間に通電して金属部346を各導体部345における貫通孔342側の露出表面から基板340の厚み方向に沿って析出させ、続いて、各金属部346のうち基板340の上記他表面側に突出した不要部分を除去するCMPを行うことによって、図12(d)に示す構造を得る。
その後、基板340の上記一表面側の導体部345を除去するCMPを行うことによって、金属部346からなるビアが完成した図12(e)に示す構造を得る。
特開2002−237468号公報 特開2003−328180号公報 特開2006−111896号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された溶融金属埋め戻し法を利用してビアを形成する基板へのビアの形成方法では、減圧雰囲気中で例えば300℃の溶融金属(溶融すず)に基板を浸漬し、その後、雰囲気を大気圧に戻すようにしているが、溶融金属の硬化時の収縮により応力が生じて基板が反ってしまう。
また、上記特許文献2に記載された基板へのビアの形成方法では、金属部245を形成する電気めっきを行うことにより、図11(c)に示すように金属部245が基板240の上記一表面側の全体に形成されるので、めっき応力により基板240が反ってしまい、その後、金属部245のうち基板240の上記一表面側における不要部分を除去しても、基板240の反りが残ってしまう。
また、上記特許文献3に記載された基板へのビアの形成方法では、基板340の上記一表面側において各貫通孔342を閉塞する導体部345を形成することにより、図12(c)に示すように導体部345が基板340の上記一表面側の全体に形成されるので、めっき応力によって基板340が反ってしまい、その後、導体部345の不要部分を除去しても、基板340の反りが残ってしまう。
ところで、ビアを有する基板を備えたデバイスの製造時に、基板が反ってしまうと、その後の工程において、ロボットアームによる基板の搬送ができなくなったり、加工精度の低下(特に、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を利用したパターニングや、研磨技術を利用した平坦化などの加工精度の低下)や、歩留まりの低下の原因となったり、デバイスの特性低下(例えば、物理量センサのセンサ特性など)の原因となることが考えられる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、基板の反りを低減できる基板へのビアの形成方法を提供することにある。
請求項1の発明は、基板へのビアの形成方法であって、基板に厚み方向に貫通する複数の貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、貫通孔形成工程の後で基板の一表面側に各貫通孔が閉塞されないように金属薄膜を形成する金属薄膜形成工程と、金属薄膜形成工程の後で基板の前記一表面側に各貫通孔および各貫通孔の周部の金属薄膜を露出させる複数の開口部を有するレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、レジスト層形成工程の後で基板の前記一表面側に各貫通孔を閉塞する複数の島状の導体部を電気めっきにより形成する第1の電気めっき工程と、第1の電気めっき工程の後で基板の他表面側に対向配置した陽極と基板の前記一表面側において各貫通孔を閉塞している導体部からなる陰極との間に通電してそれぞれビアとなる複数の金属部を各導体部における貫通孔側の露出表面から基板の厚み方向に沿って析出させる第2の電気めっき工程と、第2の電気めっき工程の後でレジスト層を除去する不要部除去工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、貫通孔形成工程の後で基板の一表面側に各貫通孔が閉塞されないように金属薄膜を形成した後、基板の前記一表面側に各貫通孔および各貫通孔の周部の金属薄膜を露出させる複数の開口部を有するレジスト層を形成してから、基板の前記一表面側に各貫通孔を閉塞する複数の島状の導体部を電気めっきにより形成し、その後で基板の他表面側に対向配置した陽極と基板の前記一表面側において各貫通孔を閉塞している導体部からなる陰極との間に通電してそれぞれビアとなる複数の金属部を各導体部における貫通孔側の露出表面から基板の厚み方向に沿って析出させ、その後、レジスト層を除去するので、基板の前記一表面側において各貫通孔を閉塞する複数の導体部が島状に形成されており、基板の前記一表面側の全体に連続した導体部が形成されている場合に比べて、めっき応力を低減でき、基板の反りを低減できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記基板が半導体基板であり、前記貫通孔形成工程と前記金属薄膜形成工程との間に、前記基板の前記一表面および前記他表面および前記各貫通孔の内周面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記基板として半導体基板を用いた場合には、前記金属薄膜を形成する前に前記基板の前記一表面および前記他表面および前記各貫通孔の内周面に絶縁膜が形成されているので、前記ビアと前記基板とが電気的に接続されるのを防止することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記各導体部が前記基板の前記一表面側の導体パターンを兼ねるものであり、前記レジスト層形成工程では、前記開口部の開口形状を前記導体パターンに合わせて設定してあることを特徴とする。
この発明によれば、前記不要部除去工程の後に残った前記各導体部を導体パターンとして利用することができる。
請求項1の発明では、基板の反りを低減できるという効果がある。
以下、本実施形態では、基板へのビアの形成方法を利用して形成されるデバイスの一例としての発光装置について図8〜図10に基づいて説明してから、基板へのビアの形成方法について図1〜図7に基づいて説明する。
発光装置は、図8および図9に示すように、LEDチップからなる発光素子1と、発光素子1を収納する収納凹所2aが一表面に形成された実装基板2と、実装基板2の上記一表面側において収納凹所2aを閉塞する形で実装基板2に固着された透光性部材3と、実装基板2に設けられ発光素子1から放射された光を検出する光検出素子(受光素子)4と、実装基板2の収納凹所2aに充填された透光性材料(例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラスなど)からなり発光素子1および当該発光素子1に電気的に接続されたボンディングワイヤ14を封止した封止部5と備えている。ここで、実装基板2は、上記一表面側において収納凹所2aの周部から内方へ突出した庇状の突出部2cを有しており、当該突出部2cに光検出素子4が設けられている。
実装基板2は、発光素子1が一表面側に実装される矩形板状のベース基板20と、ベース基板20の上記一表面側に対向配置され円形状の光取出窓41が形成されるとともに光検出素子4が形成された光検出素子形成基板40と、ベース基板20と光検出素子形成基板40との間に介在し光取出窓41に連通する矩形状の開口窓31が形成された中間層基板30とで構成されており、ベース基板20と中間層基板30と光検出素子形成基板40とで囲まれた空間が上記収納凹所2aを構成している。ここにおいて、ベース基板20および中間層基板30および光検出素子形成基板40の外周形状は矩形状であり、中間層基板30および光検出素子形成基板40はベース基板20と同じ外形寸法に形成されている。また、光検出素子形成基板40の厚み寸法はベース基板20および中間層基板30の厚み寸法に比べて小さく設定されている。本実施形態では、光検出素子形成基板40において中間層基板30の開口窓31上に張り出した部位が、上述の突出部2cを構成している。なお、本実施形態では、実装基板2と透光性部材3とでパッケージを構成しているが、透光性部材3は、必ずしも設けなくてもよく、必要に応じて適宜設ければよい。また、実装基板2における光検出素子形成基板40も必ずしも設ける必要はない。
上述のベース基板20、中間層基板30、光検出素子形成基板40は、それぞれ、導電形がn形で主表面が(100)面のシリコン基板(半導体基板)20a,30a,40aを用いて形成してある。ここにおいて、中間層基板30は、開口窓31の内側面が、アルカリ系溶液(例えば、TMAH溶液、KOH溶液など)を用いた異方性エッチングにより形成された(111)面により構成されており(つまり、中間層基板30は、開口窓31の開口面積がベース基板20から離れるにつれて徐々に大きくなっており)、発光素子1から放射された光を前方へ反射するミラーを構成している。
ベース基板20は、シリコン基板20aの一表面側(図8における上面側)に、発光素子1の両電極それぞれと電気的に接続される2つの導体パターン25a,25aが形成されるとともに、中間層基板30に形成された後述の2つのビア34,34(以下、貫通孔配線34,34とも称する)を介して光検出素子4と電気的に接続される2つの導体パターン25b,25bが形成されており、各導体パターン25a,25a,25b,25bとシリコン基板20aの他表面側(図8における右面側)に形成された4つの外部接続用電極27a,27a,27b,27bとがそれぞれ配線用のビア24(以下、貫通孔配線24aとも称する)を介して電気的に接続されている。また、ベース基板20は、シリコン基板20aの上記一表面側に、中間層基板30と接合するための接合用金属層29も形成されている。
本実施形態における発光素子1は、結晶成長用基板として導電性基板を用い厚み方向の両面に電極(図示せず)が形成された可視光LEDチップである。そこで、ベース基板20は、発光素子1が電気的に接続される2つの導体パターン25a,25aのうちの一方の導体パターン25aを、発光素子1がダイボンディングされる矩形状のダイパッド部25aaと、ダイパッド部25aaに連続一体に形成され貫通孔配線24aとの接続部位となる引き出し配線部25abとで構成してある。要するに、発光素子1は、上記一方の導体パターン25aのダイパッド部25aaにダイボンディングされており、ダイパッド部25aa側の電極がダイパッド部25aaに接合されて電気的に接続され、光取り出し面側の電極がボンディングワイヤ14を介して他方の導体パターン25aと電気的に接続されている。なお、発光素子1としては、光取出し面側に両電極が形成されたものを用いてもよい。
また、ベース基板20は、シリコン基板20aの上記他表面側に、シリコン基板20aよりも熱伝導率の高い金属材料からなる矩形状の放熱用パッド部28が形成されており、ダイパッド部25aaと放熱用パッド部28とがシリコン基板20aよりも熱伝導率の高い金属材料(例えば、Cuなど)からなる複数(本実施形態では、9個)の円柱状のビア24(以下、サーマルビア24bとも称する)を介して熱的に結合されており、発光素子1で発生した熱が各サーマルビア24bおよび放熱用パッド部28を介して放熱されるようになっている。
ところで、ベース基板20は、シリコン基板20aに、上述の各ビア24それぞれが内側に形成される複数の貫通孔22が厚み方向に貫設され、シリコン基板20aの上記一表面および上記他表面と各貫通孔22の内面とに跨って熱酸化膜(シリコン酸化膜)からなる絶縁膜23が形成されており、各導体パターン25a,25a,25b,25b、接合用金属層29、各外部接続用電極27a,27a,27b,27b、放熱用パッド部28、各ビア24がシリコン基板20aと電気的に絶縁されている。
ここにおいて、各導体パターン25a,25a,25b,25b、接合用金属層29、各外部接続用電極27a,27a,27b,27b、放熱用パッド部28は、絶縁膜23上に形成されたTi膜と当該Ti膜上に形成されたAu膜との積層膜により構成されており、シリコン基板20aの上記一表面側の各導体パターン25a,25a,25b,25b、接合用金属層29が同時に形成され、シリコン基板20aの上記他表面側の各外部接続用電極27a,27a,27b,27b、放熱用パッド部28が同時に形成されている。なお、本実施形態では、絶縁膜23上のTi膜の膜厚を15〜50nm、Ti膜上のAu膜の膜厚を500nmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。また、各Au膜の材料は、純金に限らず不純物を添加したものでもよい。また、各Au膜と絶縁膜23との間に密着性改善用の密着層としてTi膜を介在させてあるが、密着層の材料はTiに限らず、例えば、Cr、Nb、Zr、TiN、TaNなどでもよい。また、ビア24の材料としては、Cuを採用しているが、Cuに限らず、例えば、Ni、Alなどを採用してもよい。
中間層基板30は、シリコン基板30aの一表面側(図8における下面側)に、ベース基板20の2つの接続用金属層(以下、第1の接続用金属層と称す)25b,25bと接合されて電気的に接続される2つの第2の接続用金属層(図示せず))35,35が形成されるとともに、ベース基板20の接合用金属層29と接合される接合用金属層36が形成されている。また、中間層基板30は、シリコン基板30aの他表面側(図8における上面側)に、貫通孔配線34,34を介して各第2の接続用金属層35,35と電気的に接続される2つの第3の接続用金属層37,37が形成されるとともに、光検出素子形成基板40と接合するための接合用金属層38(図9参照)が形成されている。
また、中間層基板30は、上述の2つの貫通孔配線34それぞれが内側に形成される2つの貫通孔32がシリコン基板30aの厚み方向に貫設され、シリコン基板30aの上記一表面および上記他表面と各貫通孔32の内面とに跨って熱酸化膜(シリコン酸化膜)からなる絶縁膜33が形成されており、第2の接続用金属層35,35、第3の接続用金属層37,37および各接合用金属層36,38がシリコン基板30aと電気的に絶縁されている。ここにおいて、第2の接続用金属層35,35、第3の接続用金属層37,37および各接合用金属層36,38は、絶縁膜33上に形成されたTi膜と当該Ti膜上に形成されたAu膜との積層膜により構成されており、シリコン基板30aの上記一表面側の第2の接続用金属層35,35と接合用金属層36とが同時に形成され、シリコン基板30aの上記他表面側の第3の接続用金属層37,37と接合用金属層38とが同時に形成されている。なお、本実施形態では、絶縁膜33上のTi膜の膜厚を15〜50nm、Ti膜上のAu膜の膜厚を500nmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。ここにおいて、各Au膜の材料は、純金に限らず不純物を添加したものでもよい。また、各Au膜と絶縁膜33との間に密着性改善用の密着層としてTi膜を介在させてあるが、密着層の材料はTiに限らず、例えば、Cr、Nb、Zr、TiN、TaNなどでもよい。また、貫通孔配線34の材料としては、Cuを採用しているが、Cuに限らず、例えば、Ni、Alなどを採用してもよい。
光検出素子形成基板40は、シリコン基板40aの一表面側(図8における下面側)に、中間層基板30の2つの接続用金属層37,37と接合されて電気的に接続される2つの第4の接続用金属層47,47が形成されるとともに、中間層基板30の接合用金属層38と接合される接合用金属層(図示せず)が形成されている。ここにおいて、光検出素子4は、フォトダイオードにより構成されており、光検出素子形成基板40に形成された2つの第4の接続用金属層47,47の一方の第4の接続用金属層47が、光検出素子4を構成するフォトダイオードのp形領域4aに電気的に接続され、他方の第4の接続用金属層47が、上記フォトダイオードのn形領域4bを構成するシリコン基板40aに電気的に接続されている。
また、光検出素子形成基板40は、シリコン基板40aの上記一表面側にシリコン酸化膜からなる絶縁膜43が形成されており、当該絶縁膜43がフォトダイオードの反射防止膜を兼ねている。また、光検出素子形成基板40は、上記一方の第4の接続用金属層47が、絶縁膜43に形成したコンタクトホール43aを通してp形領域4aと電気的に接続され、上記他方の第4の接続用金属層47が絶縁膜43に形成したコンタクトホール43bを通してn形領域4bと電気的に接続されている。ここにおいて、2つの第4の接続用金属層47,47および上記接合用金属層は、絶縁膜43上に形成されたTi膜と当該Ti膜上に形成されたAu膜との積層膜により構成されており、同時に形成してある。なお、本実施形態では、絶縁膜43上のTi膜の膜厚を15〜50nm、Ti膜上のAu膜の膜厚を500nmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。ここにおいて、各Au膜の材料は、純金に限らず不純物を添加したものでもよい。また、各Au膜と絶縁膜43との間に密着性改善用の密着層としてTi膜を介在させてあるが、密着層の材料はTiに限らず、例えば、Cr、Nb、Zr、TiN、TaNなどでもよい。
上述の実装基板2の形成にあたっては、例えば、光検出素子4、絶縁膜43、各第4の接続用金属層47,47、および上記接合用金属層が形成されたシリコン基板40aと中間層基板30とを接合する第1の接合工程を行った後、シリコン基板40aを所望の厚みまで研磨する研磨工程を行い、その後、ICP型のドライエッチング装置などを用いてシリコン基板40aに光取出窓41を形成する光取出窓形成工程を行うことで光検出素子形成基板40を完成させてから、発光素子1が実装されたベース基板20(発光素子1が搭載されボンディングワイヤ14の結線が行われたベース基板20)と中間層基板30とを接合する第2の接合工程を行うようにすればよい。ここにおいて、第1の接合工程、第2の接合工程では、接合前に互いの接合表面へアルゴンのプラズマ若しくはイオンビーム若しくは原子ビームを真空中で照射して各接合表面の清浄化・活性化を行ってから、接合表面同士を接触させ、常温下で直接接合する常温接合法を採用しているが、常温接合法に限らず、上述の各接合表面の正常化・活性化を行ってから、接合表面を接触させ常温よりも高い規定温度(例えば、80℃)で直接接合するようにしてもよい。
上述の第1の接合工程では、シリコン基板40aの上記一表面側の上記接合用金属層と中間層基板30の接合用金属層38とが接合されるとともに、シリコン基板40aの上記一表面側の第4の接続用金属層47,47と中間層基板30の第3の接続用金属層37,37とが接合され電気的に接続される。ここで、第4の接続用金属層47,47と第3の接続用金属層37,37との接合部位が、貫通孔配線34に重なる領域からずれるようにパターン設計しておけば、第4の接続用金属層47,47と第3の接続用金属層37,37との互いの接合面の平坦度を高めることができ、特に常温接合法により接合する際の接合歩留まりを高めることができるとともに接合信頼性を高めることができる。また、第2の接合工程では、ベース基板20の接合用金属層29と中間層基板30の接合用金属層36とが接合されるとともに、ベース基板20の第1の接続用金属層25b,25bと中間層基板30の第2の接続用金属層35,35とが接合され電気的に接続される。ここで、本実施形態では、第1の接続用金属層25b,25bと第2の接続用金属層35,35との接合部位を、貫通孔配線24aに重なる領域および貫通孔配線34に重なる領域からずらしてあるので、第1の接続用金属層25b,25bと第2の接続用金属層35,35との互いの接合面の平坦度を高めることができ、特に常温接合法により接合する際の接合歩留まりを高めることができるとともに接合信頼性を高めることができる。
また、上述の透光性部材3は、透光性材料(例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラスなど)からなる透光性基板を用いて形成してある。ここで、透光性部材3は、実装基板2と同じ外周形状の矩形板状に形成されており、実装基板2側とは反対の光取り出し面に、発光素子1から放射された光の全反射を抑制する微細凹凸構造が形成されている。ここにおいて、透光性部材3の光取り出し面に形成する微細凹凸構造は、多数の微細な凹部が2次元周期構造を有するように形成されている。なお、上述の微細凹凸構造は、例えば、レーザ加工技術やエッチング技術やインプリントリソグラフィ技術などを利用して形成すればよい。また、微細凹凸構造の周期は、発光素子1の発光ピーク波長の1/4〜100倍程度の範囲で適宜設定すればよい。
本実施形態の発光装置の製造にあたっては、上述の各シリコン基板20a,30a,40aとして、それぞれベース基板20、中間層基板30、光検出素子形成基板40を多数形成可能なシリコンウェハを用いるとともに、上述の透光性基板として透光性部材3を多数形成可能なウェハ状のもの(透光性ウェハ)を用い、上述の第1の接合工程、研磨工程、光取出窓形成工程、第2の接合工程、実装基板2の収納凹所2aに透光性材料を充填して封止部5を形成する封止部形成工程、封止部形成工程の後で実装基板2と透光性部材3とを接合する第3の接合工程などの各工程をウェハレベルで行うことでウェハレベルパッケージ構造体を形成してから、ダイシング工程により実装基板2のサイズに分割されている。したがって、ベース基板20と中間層基板30と光検出素子形成基板40と透光性部材3とが同じ外形サイズとなり、小型のパッケージを実現できるとともに、製造が容易になる。また、中間層基板30におけるミラーと光検出素子形成基板40における光検出素子4との相対的な位置精度を高めることができ、発光素子1から側方へ放射された光がミラーにより反射されて光検出素子4へ導かれる。
上述の発光装置では、発光素子1として可視光LEDチップを用いているが、発光素子1は、可視光LEDチップに限らず、紫外光LEDチップや、LEDチップと当該LEDチップに積層され少なくとも当該LEDチップから放射された光によって励起されて当該LEDチップよりも長波長の光を放射する蛍光体により形成された蛍光体層とで構成されたものや、有機EL素子でもよい。また、発光素子1としては、例えば、結晶成長用基板の主表面側に発光部などをエピタキシャル成長した後に発光部を支持する導電性基板(例えば、Si基板など)を発光部に固着してから、結晶成長用基板などを除去したものを用いてもよい。また、発光素子1の数は、1個に限らず、発光色が同じ或いは異なる複数の発光素子を用いてもよい
また、光検出素子4は、フォトダイオードに限らず、例えば、フォトダイオードとカラーフィルタとを組み合わせたカラーセンサや、フォトダイオードと波長選択フィルタとを組み合わせたものなどでもよい。また、光検出素子4は、必ずしも設ける必要はない。
以下、上述のシリコン基板20a(以下、基板20aという)へのビア24の形成方法について図1〜図7に基づいて説明する。
まず、基板20aの一表面側(ここでは、シリコン基板20aの上記他表面側)および他表面側(ここでは、シリコン基板20aの上記一表面側)に熱酸化法によってシリコン酸化膜を形成する酸化膜形成工程を行い、その後、基板20aにビア24形成用の貫通孔22を形成する際のマスクを形成するために、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して基板20aの上記他表面側のシリコン酸化膜をパターニングし、当該パターニングされたシリコン酸化膜をマスクとして、例えば誘導結合プラズマ(ICP)型のエッチング装置により基板20aを上記一表面側から上記他表面側のシリコン酸化膜に達するまでドライエッチングすることで基板20aの厚み方向に貫通する複数の貫通孔22を形成する貫通孔形成工程を行い、続いて、各シリコン酸化膜をエッチング除去する酸化膜除去工程を行ってから、基板20aの上記一表面側および上記他表面側および各貫通孔22の内面(内周面)に熱酸化法によってシリコン酸化膜からなる絶縁膜23を形成する絶縁膜形成工程を行い、更にその後、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22が閉塞されないように金属材料からなる金属薄膜26をスパッタ法などにより形成する金属薄膜形成工程を行うことによって、図1(a)に示す構造を得る。なお、金属薄膜形成工程にて形成される金属薄膜26の一部は、基板20aの上記一表面側において各貫通孔22の内側にも形成される。なお、本実施形態では、金属薄膜26を絶縁膜23上に形成されたCr膜と当該Cr膜上に形成されたCu膜との積層膜により構成してある。なお、本実施形態では、基板20aとして厚さが300μmのシリコンウェハ(シリコン基板)を用いており、貫通孔22の内径を20μmに設定し、絶縁膜23上のCr膜の膜厚を0.03μm、Cr膜上のCu膜の膜厚を0.4μmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。ただし、貫通孔22の内径については、デバイスの小型化の観点から、5μm〜50μmの範囲で設定することが好ましい。また、Cu膜の膜厚については、後述のレジスト層形成工程において表面が酸化されることを考慮して0.2μm以上とすることが好ましい。
上述の金属薄膜形成工程の後、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22および各貫通孔22の周部の金属薄膜26を露出させる複数の開口部61aを有するレジスト層61を形成するレジスト層形成工程を行うことによって、図1(b)に示す構造を得る。レジスト層61の形成にあたっては、感光性のフォトレジストをスピンコート法などにより塗布してから、露光、現像すればよい。
上述のレジスト層形成工程の後、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22を閉塞する複数の島状の導体部27を電気めっきにより形成する第1の電気めっき工程を行うことによって、図1(c)に示す構造を得る。第1の電気めっき工程では、めっき液として硫酸銅めっき液を用い、基板20aの上記一表面側にめっき液を介して対向配置した銅板からなる陽極(図示せず)と基板20aの上記一表面側の金属薄膜26からなる陰極との間に通電することで導体部27を形成する。
上述の第1の電気めっき工程の後、めっき液として硫酸銅めっき液を用い、基板20aの上記他表面側に対向配置した銅板からなる陽極(図示せず)と基板20aの上記一表面側において各貫通孔22を閉塞している導体部27からなる陰極との間に通電してそれぞれビア24となる金属材料(ここでは、Cu)からなる複数の金属部を各導体部27における貫通孔22側の露出表面から基板20aの厚み方向に沿って析出させる第2の電気めっき工程を行い(つまり、第2の電気めっき工程では、ビア24となる金属部をボトムアップ成長させている)、その後、金属部のうちシリコン基板20aの上記他表面側に形成された不要部分をCMPなどによって除去する研磨工程を行うことによって、図1(d)に示す構造を得る。なお、上記金属材料は、Cuに限らず、例えば、Niなどでもよい。
上述の研磨工程の後でレジスト層61および当該レジスト層61下の金属薄膜26を除去する不要部除去工程を行うことによって、図1(e)に示す構造を得る。ここにおいて、不要部除去工程では、レジスト層61を有機溶剤などを用いて除去し、その後、金属薄膜26をエッチング液を用いて除去している。なお、本実施形態では、基板20aの上記一表面側の各導体部27を残して、外部接続用電極27a,27bや放熱用パッド部28を構成するようにしいているが、各導体部27をCMPなどによって除去してから、外部接続用電極27a,27bおよび放熱用パッド部28を形成するようにしてもよい(この場合には、各導体部27をCMPなどにより除去する際に金属薄膜26もCMPなどにより除去するようにしてもよい)。なお、上述のベース基板20を完成させるには、不要部除去工程の後で、基板20aの上記他表面側に、各導体パターン25a,25a,25b,25b、接合用金属層29を、薄膜形成技術、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して同時に形成すればよい。
ところで、本実施形態の基板20aのビア24の形成方法においては、上述の第1の電気めっき工程において、めっき液(硫酸銅めっき液)に、めっき促進剤71およびめっき抑制剤72を添加しており、ここにおいて、めっき促進剤71は、図2(a)に示すように、貫通孔22の内側の金属薄膜26の表面に多く付着してめっきを促進させる機能を有し、めっき抑制剤72は、基板20aの上記一表面側で金属薄膜26の表面に多く付着してめっきを抑制する機能を有している。したがって、めっき液中にめっき促進剤71およびめっき抑制剤72を添加剤として添加しておくことにより、これら添加剤の作用により貫通孔22を閉塞しやすくなり、めっき促進剤71およびめっき抑制剤72を添加していないめっき液を用いた場合に形成される導体部27(図3参照)に比べて、図2(b)に示すように導体部27の厚みを薄くすることができる。なお、めっき促進剤71として、例えば、ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)を用い、めっき抑制剤72として、分子量が3000〜8000のポリエチレングリコール(PEG)を用いているが、これらの材料は特に限定するものではない。
また、第2の電気めっき工程では、一定電流あるいは一定電圧の条件で電気めっきを行えばよく、貫通孔22内側のめっきが終わって更にめっきを続けることにより図4に示すように金属部24がマッシュルーム状に形成されるから、一定電流の条件で電気めっきを行った場合には、めっき電圧がめっき時間の経過とともに図5に示すように変化するので、めっき電圧の変化率が第1の規定値よりも大きくなった時点をめっき終了時点(充填完了時点)として通電を終了するようにすればめっきを過不足なく行うことができる。また、一定電圧の条件で電気めっきを行った場合には、めっき電流がめっき時間の経過とともに図6に示すように変化するので、めっき電流の変化率が第2の規定値よりも大きくなった時点をめっき終了時点(充填完了時点)として通電を終了するようにすればめっきを過不足なく行うことができる。ただし、めっき電圧やめっき電流の変化率によりめっき終了時点を判断する場合には、基板20aの上記一表面側の導体部27へめっき電流の回り込みあると、めっき電圧やめっき電流の変化率が小さく、適宜のプログラムを搭載したコンピュータなどからなる制御装置によるめっき終了時点の判断が難しくなるので、導体部27の裏面側にはめっきされないようにマスキングすることが好ましい。
以上説明した本実施形態の基板20aへのビアの形成方法によれば、貫通孔形成工程の後で基板20aの上記一表面側に各貫通孔22が閉塞されないように金属薄膜26を形成した後、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22および各貫通孔22の周部の金属薄膜26を露出させる複数の開口部61aを有するレジスト層61を形成してから、基板20aの上記一表面側に各貫通孔22を閉塞する複数の島状の導体部27を電気めっきにより形成し、その後で基板20aの上記他表面側に対向配置した上記陽極と基板20aの上記一表面側において各貫通孔22を閉塞している導体部27からなる陰極との間に通電してそれぞれビア24となる複数の金属部を各導体部27における貫通孔22側の露出表面から基板20aの厚み方向に沿って析出させ、その後、レジスト層61および当該レジスト層61下の金属薄膜26を除去するので、基板20aの上記一表面側において各貫通孔22を閉塞する複数の導体部27が島状に形成されており、基板20aの上記一表面側の全体に連続した導体部が形成されている場合に比べて、めっき応力を低減でき、基板20aの反りを低減できる。
ここにおいて、一般的にウェハの一表面全面にめっき膜を形成した場合のウェハの反りh〔μm〕は、ウェハの厚さをT〔μm〕、ウェハのヤング率をE〔Pa〕、ウェハのポアソン比をν、めっき膜厚をt〔μm〕、めっき径(ウェハの直径)をD〔μm〕、めっき応力をσ〔Pa〕とすると、下記数1で表される。
Figure 2009238957
上記数1から分かるようにウェハの反りhは、めっき応力σが同一であれば、めっき面積(≒πD/4)に比例して大きくなるのに対して、本実施形態の基板20aへのビア24の形成方法によれば、第1の電気めっき工程よりも前にレジスト層61を形成することで基板20aの上記一表面に平行な面内において導体部27が形成される領域の面積を小さくすることができ、基板20aの反りを小さくすることができる。また、本実施形態の基板20aへのビア24の形成方法によれば、上述の第1の電気めっき工程で用いるめっき液にめっき促進剤71およびめっき抑制剤72を添加しているので、基板20aの上記一表面側の導体部27の厚みを薄くすることができるので、基板20aの反りをより小さくすることができる。
しかして、ビア24を有する基板20aを備えたデバイスの製造時に、ビア24形成後の工程において、ロボットアームによる基板20aの搬送を安定して行うことができるとともに、加工精度の低下(特に、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を利用したパターニングや、研磨技術を利用した平坦化などの加工精度の低下)や、歩留まりの低下を防止することができ、デバイスの特性低下を防止することができる。
ここにおいて、本実施形態の基板20aへのビア24の形成方法を上述のベース基板20の形成方法に適用し、中間層基板30の形成方法に準用すれば、ベース基板20および中間層基板30の反りを低減できるので、上述の第1の接合工程および第2の接合工程の歩留まりを向上でき、発光装置の低コスト化を図れる。
また、上述の基板20aへのビア24の形成方法においては、基板20aとしてシリコン基板のような半導体基板を用いているが、貫通孔形成工程と金属薄膜形成工程との間に、基板20aの上記一表面および上記他表面および各貫通孔22の内周面に絶縁膜23を形成する絶縁膜形成工程を行うので、金属薄膜26を形成する前に基板20aの上記一表面および上記他表面および各貫通孔22の内周面に絶縁膜23が形成されており、ビア24と基板20aとが電気的に接続されるのを防止することができる。なお、本実施形態では、基板20aとして半導体基板を用いた例を説明したが、基板20aは、半導体基板に限らず、金属板や絶縁性基板(例えば、ガラス基板など)でもよく、絶縁性基板を用いる場合には、上述の絶縁膜形成工程は不要である。
また、本実施形態の基板20aへのビア24の形成方法において、各導体部27が基板20aの上記一表面側の導体パターン(図7では、導体パターンとして外部接続用電極27a,27a、放熱用パッド部28を図示してある)を兼ねるようにし、レジスト層形成工程で、開口部61aの開口形状をこれら導体パターンに合わせて設定するようにすれば、上記不要部除去工程の後に残った各導体部27を導体パターンとして利用することができる。なお、上記不要部除去工程では、レジスト層61下の金属薄膜26も除去しているが、必ずしもレジスト層61下の金属薄膜26の全部を除去する必要はなく、例えば、ビア24のうち上述の貫通孔配線24aを構成するビア24周辺の金属薄膜26を除去し、ビア24のうち上述のサーマルビア24bを構成するビア24周辺の金属薄膜26を残すようにしてもよい。
また、上述の基板20aのビア24の形成方法によれば、上述の金属薄膜26を形成する金属薄膜形成工程において、金属薄膜26をスパッタ法により形成しているので、金属薄膜26を蒸着法やCVD法により形成する場合に比べて、貫通孔22の内側への金属薄膜23の堆積が起こりにくくなり、結果的に、ビア24の埋め込み性が良くなる。
ところで、上述の実施形態では、ビア24を有するデバイスとして発光装置を例示したが、ビア24を有するデバイスは、発光装置に限らず、物理量センサ、赤外線センサ、高周波デバイス、マイクロバルブ、音響センサ、化学センサ、半導体装置などでもよい。
実施形態における基板へのビアの形成方法を説明するための主要工程断面図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上の基板へのビアの形成方法の説明図である。 同上における発光装置の概略断面図である。 同上における発光装置の概略分解斜視図である。 同上におけるベース基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図、(c)は(a)のB−B’概略断面図である。 従来例を示す基板へのビアの形成方法を説明するための主要工程断面図である。 他の従来例を示す基板へのビアの形成方法を説明するための主要工程断面図である。
符号の説明
20a 基板
22 貫通孔
23 絶縁膜
24 ビア(金属部)
26 金属薄膜
27 導体部(導体パターン)
61 レジスト層
61a 開口部

Claims (3)

  1. 基板へのビアの形成方法であって、基板に厚み方向に貫通する複数の貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、貫通孔形成工程の後で基板の一表面側に各貫通孔が閉塞されないように金属薄膜を形成する金属薄膜形成工程と、金属薄膜形成工程の後で基板の前記一表面側に各貫通孔および各貫通孔の周部の金属薄膜を露出させる複数の開口部を有するレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、レジスト層形成工程の後で基板の前記一表面側に各貫通孔を閉塞する複数の島状の導体部を電気めっきにより形成する第1の電気めっき工程と、第1の電気めっき工程の後で基板の他表面側に対向配置した陽極と基板の前記一表面側において各貫通孔を閉塞している導体部からなる陰極との間に通電してそれぞれビアとなる複数の金属部を各導体部における貫通孔側の露出表面から基板の厚み方向に沿って析出させる第2の電気めっき工程と、第2の電気めっき工程の後でレジスト層を除去する不要部除去工程とを備えることを特徴とする基板へのビアの形成方法。
  2. 前記基板が半導体基板であり、前記貫通孔形成工程と前記金属薄膜形成工程との間に、前記基板の前記一表面および前記他表面および前記各貫通孔の内周面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程を備えることを特徴とする請求項1記載の基板へのビアの形成方法。
  3. 前記各導体部が前記基板の前記一表面側の導体パターンを兼ねるものであり、前記レジスト層形成工程では、前記開口部の開口形状を前記導体パターンに合わせて設定してあることを特徴とする請求項1または請求項2記載の基板へのビアの形成方法。
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