JP2009238678A - コネクタ構造 - Google Patents

コネクタ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009238678A
JP2009238678A JP2008085757A JP2008085757A JP2009238678A JP 2009238678 A JP2009238678 A JP 2009238678A JP 2008085757 A JP2008085757 A JP 2008085757A JP 2008085757 A JP2008085757 A JP 2008085757A JP 2009238678 A JP2009238678 A JP 2009238678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
connector
piece
receptacle
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008085757A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohiko Chiran
清彦 知覧
Daisuke Miyaji
大輔 宮地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2008085757A priority Critical patent/JP2009238678A/ja
Publication of JP2009238678A publication Critical patent/JP2009238678A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】コネクタの低背化を図ると共に、挿抜時、コンタクトの沈み込みや、浮き上がりの生じない回路基板間接続用コネクタ構造、及び一方がワイヤに連なり、他方が回路基板面に装着された場合のコネクタ構造を提供する。
【解決手段】コネクタを嵌合した際、リセプタクルコンタクト6が弾性変位してリセプタクルコンタクト6の先端部に形成された屈曲片62a具わる掛かり片62bがリセプタクルハウジング5に設けられた台座56の上段面56aに掛かるようにしたものであって、台座56の上段面56aに屈曲片62aの掛かり片62bが掛かることでリセプタクルコンタクト6の嵌合方向の沈み込みが抑制されるものである。更に台座56は、接触片62全体を裏面から支持する場合には、挿入時リセプタクルコンタクト6の沈み込みを抑制するだけでなく、引抜時リセプタクルコンタクト6の浮き上がりをも抑制するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対向する回路基板面に装着されて、回路基板面に描かれた配線パターン間を電気的に接続する回路基板間接続用コネクタ構造、及び一方がワイヤに連なり、他方が回路基板面に装着された場合のコネクタ構造に関するものである。
パーソナルコンピュータや携帯電話等の携帯機器に使用される回路基板間接続用コネクタは、携帯機器の小型化に伴って低背化が進んでいる。このような低背化は、一般にコネクタの接続嵌合長(有効嵌合長)を短くすることから、近時、低背化を図りつつ接続嵌合長の割合を大きくするためのコネクタ構造に関する技術報告がなされている。
その中の特許文献1記載の技術によれば、コネクタの嵌合の際ソケットコンタクトと、プラグコンタクトとの嵌合方向の重なり合う部分をなくすと共に、嵌合方向のハウジングのモールド部分をなくすことによって、回路基板間接続用コネクタの低背化と、コンタクトの有効嵌合長割合の増大化を達成している。
特開2007−328946
しかし、一般的にプラグをソケットに挿入する際には、プラグの接触片は、ソケットの接触片をばね弾性方向(水平方向)に押しつつ、接触面に作用した摩擦力でソケットの接触片を挿入方向に押し下げるような力を働かせ、一方引抜く際には、ソケットの接触片を浮き上がらせるような力を働かせている。
このような、一対のコネクタのコンタクト間の挿抜時に働く力を特許文献1記載のコネクタ構造に仮想した場合に、挿入時ソケットコンタクトは、摩擦力で押し下げられその回路基板面に対向する湾曲部の底辺部分を回路基板表面に接触させるおそれを有し、また引抜時ソケットコンタクトは、プラグコンタクトに引き摺られて浮き上げられるおそれを有していることが分かる。
このような、回路基板表面との接触は、回路基板にパターン禁止エリアの設定を要するものでパターン設計に制約を課すこととなる。このような機器の小型化を目指す中で狭くなった回路基板表面にパターン禁止エリアの設定を強いることは、技術の進む方向に逆行するものである。また、ソケットコンタクトの浮き上がりは、本来の接続状態を確保できなくなることや、ソケットコンタクトの抜けが生じることに繋がるものである。
本発明は、懸る問題点に鑑みてなされたもので、コネクタの低背化を図ると共に、挿抜時、コンタクトの沈み込みや、浮き上がりの生じない回路基板間接続用コネクタ構造、及び一方がワイヤに連なり、他方が回路基板面に装着された場合のコネクタ構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、(1)回路基板に実装された第1コネクタと、この第1コネクタに嵌合する第2コネクタとからなるコネクタ構造において、前記第1コネクタは、合成樹脂からなるハウジングと、このハウジングに固定される金属板からなるコンタクトとを具え、このコンタクトは、前記ハウジングに固定される固定部と、この固定部の一端から屈曲して連なる接続部と、この固定部の他端から湾曲して連なる、略コの字状の接触部とを具え、この接触部の先端には、頂点が前記略コの字状の内側に向かう屈曲部を形成し、前記ハウジングは、前記コンタクトが前記ハウジングに固定された際、前記接触部の対応するコンタクトに対向する接触片に、間隔を明けて並置するように形成された台座を具え、この台座は、前記第1コネクタと、前記第2コネクタとが嵌合した際、前記接触部が弾性変位して前記屈曲部の先端が係止することを特徴とするコネクタ構造である。更に台座の大きさが、(2)前記台座は、前記接触片全体を支持する大きさである(1)記載のコネクタ構造である。
このように本発明(1)は、コネクタを嵌合した際、コンタクトが弾性変位してコンタクトの先端部に形成された屈曲部の先端がハウジングに設けられた台座に掛かるようにしたものであって、台座に屈曲部の先端が掛かることでコンタクトの嵌合方向の沈み込みが抑制されるものである。
ここで、屈曲とは、90度前後の折り曲げを想定してよく、湾曲とは、180度前後の曲げ戻しを想定してよい。また、台座は、形を限定するものではなく、矩形状、円形状であってよい。更に台座は、大きさを限定するものではなく、屈曲部の先端が掛かるに足るだけの大きさであってよいし、接触片全体を支持するような大きさであってよい。また、台座は、一体的にまとまって存在していてもよく、島状に複数個が分離して存在していてもよい。
また、本発明(2)は、台座の大きさを特定するもので、接触片全体を支持する大きさである。接触片全体を支持するとは、接触片の嵌合方向に亘る全長に対応した大きさと言う意味であり、接触片の嵌合方向に亘る全長に等しい大きさに限定するものではない。台座は接触片全体を支持するので、挿入時コンタクトの沈み込みを抑制するだけでなく、引抜時コンタクトの浮き上がりを抑制するものである。
本発明のコネクタ構造は、低背化によっても、嵌合時コンタクトの沈み込みが生じず、引抜時コンタクトの浮き上がりが生じることはない。また、台座によって有効嵌合長は管理されるので実質的有効嵌合長を大きく取れる。更に、嵌合時コンタクトの沈み込みがないのでパターン禁止エリアの制限が生じない。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による回路基板に装着されたプラグコネクタと、リセプタクルコネクタとが嵌合した状態の外観斜視図である。なお、リセプタクルコンタクトの回路基板は、図を隠すため省略する。図2は、図1の状態からプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を解いた状態の外観斜視図である。図3は、図2の状態のプラグコネクタと、リセプタクルコネクタとを180度反転させた状態の外観斜視図である。図4は、本発明の実施の形態によるプラグコンタクトの外観斜視図である。図5は、同じくリセプタクルコンタクトの外観斜視図である。図6は、同じくプラグコンタクトと、リセプタクルコンタクトとの嵌合状態の外観斜視図である。なお、説明中の方向は図面中の矢印の方向指示に従う。
<プラグコネクタ>
プラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ4とは、それぞれ回路基板P1、P2に半田実装されていて、嵌合することで、回路基板P1、P2の配線間に電気的接続状態を生じさせる。プラグコネクタ1は、絶縁性の合成樹脂から成るプラグハウジング2と、プラグハウジング2の所定の位置に固定される平板状金属の加工から成るプラグコンタクト3とを具える。同じく、リセプタクルコネクタ4は、絶縁性の合成樹脂から成るリセプタクルハウジング5と、リセプタクルハウジング5の所定の位置に固定される平板状金属の加工から成るリセプタクルコンタクト6とを具える。嵌合によって双方コンタクト3、6間が電気的機械的に連結することで、双方回路基板P1、P2間が電気的に接続される。
プラグハウジング2は、平面視矩形状で蓋のない箱体であり、底面には、底壁20を具え、前後端面には、端壁21、22を具え、左右側面には、側壁23、24を具えて、内部に窪み状の凹部25を形成する。凹部25の中央には、前後方向に亘って台地状の凸部26を形成する。前後端壁21、22、左右側壁23、24及び中央凸部26の高さはほぼ同じである。
側壁23、24から底壁20及び中央凸部26に亘ってプラグコンタクト3が這う形状に沿うように、それぞれ側壁23、24には、プラグコンタクト3を固定するための溝23a、24aを、底壁20には、プラグコンタクト3をガイドするための底壁20を貫通したスリット20aを、中央凸部26には、プラグコンタクト3を固定するための溝26a、26aを連続的に形成する。なお、本実施の形態では、プラグコンタクト3はプラグハウジング2に同時成形によって所定の位置に固定されている。
次に、図4及び図6を参照してプラグコンタクト3を説明する。プラグコンタクト3は、銅合金を基材とし表層に金めっきを施した平板状金属の打抜き加工及び曲げ加工によって得られる。プラグコンタクト3は、プラグハウジング2に固定される固定部30と、固定部30の一端から屈曲し、そこから立ち上がる接触部31と、固定部30の他端から屈曲して回路基板P1面に平行して外部へ伸びる接続部33とを一体的に具える。
固定部30は、同時成形によってプラグコンタクト3をプラグハウジング2の所定位置に固定するための部分であり、側壁23、24から凹部25を経て凸部26までの表面凹凸形状に沿うように形成されている。側壁23、24に沿う部分は、垂直方向(嵌合方向)に立設するストレート片30aと、ストレート片30aに連なる曲率180度の湾曲片30bと、湾曲片30bに連なる垂直平面のストレート片30cとから成る略U字状片である。この略U字状の部分が側壁23、24に形成された凹状の溝23a、24aに嵌り込むことで固定されるものである。凹部25に沿う部分は、先のストレート片30cに連なる曲率90度の屈曲片30dと、屈曲片30dに連なる水平面のストレート片30eと、ストレート片30eに連なる曲率90度で立ち上がる屈曲片30fとから成る。ストレート片30eが通る部分の底壁20には、底壁20を貫通するスリット20aが設けられている。凸部26に沿う部分は、先の屈曲片30fに連なる接触片32の裏面側である。
接触部31は、固定部30の90度屈曲した端から立ち上がる垂直平面の接触片32と、接触片32に連なる曲率90度の屈曲片31aと、屈曲片31aに連なる水平面のストレート片31bとから成る。接触片32は、嵌合時、リセプタクルコンタクト6の対応するところに接触して電気的接続を担う部分であり、裏面側は、底壁20に形成された凸部26に固定されている。
接続部33は、回路基板P1面に対して平行位置にあるストレート片33aと、ストレート片33aに連なる屈曲した屈曲片33bとから成る。ストレート片33aは、回路基板P1の対応する図示しない接続端子に半田実装によって電気的に接続される部分である。プラグコンタクト3は、プラグハウジング2の前後方向に亘って対を成すように複数個配置されている。
<リセプタクルコネクタ>
次に、主に図3を参照してリセプタクルコネクタの説明をする。説明中の方向は図3の方向指示に従う。リセプタクルコネクタ4は、絶縁性の合成樹脂から成るリセプタクルハウジング5と、リセプタクルハウジング4の所定の位置に固定される平板状金属の加工から成るリセプタクルコンタクト6とを具える。嵌合によって双方コンタクト3、6間に電気的機械的接続状態が生じることで、双方回路基板P1、P2間に電気的接続がなされる。
リセプタクルコネクタ4は、平面視矩形状で蓋のない箱体であり、底面には、底壁50を具え、前後端面には、端壁51、52を具え、左右側面には、側壁53、54を具えて、内部に窪み状の凹部55を形成する。
側壁53、54には、リセプタクルコンタクト6を収容するためのスリット53a、54aを、底壁50には、リセプタクルコンタクト6をガイドするための底壁50を貫通したスリット50aを連続的に形成する。なお、本実施の形態では、リセプタクルコンタクト6はリセプタクルハウジング5に圧入によって所定の位置に固定されている。
次に、図5及び図6を参照してリセプタクルコンタクト6を説明する。リセプタクルコンタクト6は、銅合金を基材とし表層に金めっきを施した平板状金属の打抜き加工及び曲げ加工によって得られる。リセプタクルコンタクト6は、リセプタクルハウジング5に固定される固定部60と、固定部60から嵌合位置方向に互いに湾内を向けて連続して配置された湾曲片61a及び61cを具えたばね弾性部61と、固定部60から反嵌合位置方向に回路基板P2面に対して平行に伸びる接続部63とを一体的に具える。
固定部60は、圧入によってリセプタクルコンタクト6をリセプタクルハウジング5に固定する部分であり、垂直に立設するストレート片60aと、ストレート片60aの両側断面から外向き凸状の突起60b、60b、同じく60c、60cとを具える。固定部60は、リセプタクルハウジング5の側壁53、54に具わるスリット53a、54aに圧入されて突起60b、60b及び60c、60cがスリット53a、54aの両側面を画成するスリット壁53b、54bの所定の位置に係止して固定される。
ばね弾性部61は、嵌合時、弾性変位して先端に具える接触片62で対応するプラグコンタクト3の接触片32に弾接し、双方コンタクト3、6間の電気的接続を担う部分であり、固定部60に連なる曲率180度の湾曲片61aと、湾曲片61aから垂直方向に立設するストレート片61bと、ストレート片61bに連なる曲率180度の湾曲片61cと、湾曲片61cに連なる傾きを持って垂直方向に立設した接触片62とから成る。接触片62に垂直方向(嵌合方向に直交する方向))の押圧力を受けた時、2つの湾曲片61a及び61cが縮むように弾性変形し、作用方向と反対方向に弾性力を生じさせる。更に、接触片62の先端は、反嵌合位置方向に曲率半径を有する屈曲片62aを具え、屈曲片62aの先端は、鍵爪状の掛かり片62bを形成している。掛かり片62bは、屈曲片62aの終端に当たる切断面であり、嵌合時、リセプタクルハウジング5の所定の位置に係合する部分である。
接続部63は、回路基板P2の対応するところに半田実装によって電気的接続を担う部分であり、回路基板P2面に対して平行位置に在るストレート片63aと、ストレート片63aに連なる屈曲片63bとから成る。リセプタクルコンタクト6は、リセプタクルハウジング5の前後方向に亘って対を成すように複数個配置されている。
<嵌合>
次に、図7から図9を参照して嵌合時のコンタクト状態を説明する。図7は、本発明の実施形態によるリセプタクルハウジングの断面図であり、(a)は、リセプタクルハウジングのみの断面図であり、(b)は、リセプタクルハウジングにリセプタクルコンタクトを組み込んだ状態の断面図である。図8は、同じく嵌合過程のプラグコンタクトと、リセプタクルコンタクトとの係り合い状態を示す断面図であり、(a)は、嵌合前、(b)は、嵌合時、(c)は、引抜き途中である。図9は、同じくプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合状態の断面図である。
リセプタクルハウジング5は、幅方向の垂直中心面に対してほぼ対称構造である。底面には、底壁50を具え、左右側面には、側壁53、54を具えて、中央に窪み状の凹部55を形成する。側壁53、54には、リセプタクルコンタクト6を収容するためのスリット53a、54aが垂直方向(嵌合方向)に貫通するようにして設けられ、このスリット53a、54aを画成するスリット壁53b、54bの壁面外方向でリセプタクルコンタクト6の固定部60に形成された突起60b、60b及び60c、60cと係合してリセプタクルコンタクト6を固定する。
また、スリット53a、54a内には、垂直方向(嵌合方向)に伸びた略矩形状の台座56、56が形成されている。台座56、56は、スリット53a、54aの中央部にあり、スリット53a、54aを画成するスリット壁53b、54bに一体的に連なり、リセプタクルコンタクト6のバネ弾性部61に抱き込まれるような状態で位置している。リセプタクルコネクタ4単体状態(嵌合状態でない状態)では、リセプタクルコンタクト6のバネ弾性部61のストレート片61bは、台座56、56の垂直方向(嵌合方向)の面とほぼ平行状態にある。このとき、リセプタクルコンタクト6は、固定部60でリセプタクルハウジング5に固定されている他の部分は、接続部63を除いて、リセプタクルハウジング5に干渉するものはなく、バネ弾性部61は、水平方向(嵌合方向に直交する方向)に弾性変位が自由にとれる状態にあり、湾曲片61aで発生する水平方向(嵌合方向に直交する方向)の弾性力によって、ストレート片61bは、台座56の垂直面を画成する当接面56cに当接する。
また、接触片62は、水平方向(嵌合方向に直交する方向)の弾性変位が可能であって、この時の弾性力の発生源は、固定部60から連なる湾曲片61aと、接触片62の直前に形成される湾曲片61cとの2箇所であり、本発明の実施の形態は、大きさに制限がある中で大きな嵌合保持力の発生を可能にしている。
次に、図8を参照して嵌合過程を順を追って説明する。(a)は嵌合前である。プラグコネクタ1の凹部25、25にリセプタクルコネクタ4の側壁51、52の凸形状が対応し、プラグコネクタ1の中央凸部26が、リセプタクルコネクタ4の中央凹部55に対応する。プラグコンタクト3の接触部31は、中央凸部26の側面及び下面に沿うようにして固定されている。つまり、接触片32は側面に掛かり、屈曲片31aからストレート片31bにかけては、下面に掛かる。ここで、リセプタクルコンタクト6の接触片62の無負荷状態の位置は、接触片62の先端にある屈曲片62aに形成された掛かり片62bと、台座56との最も接近したところの垂直面間に隙間を形成する位置にあると共に、一方屈曲片62aの天頂部分は、嵌合時プラグコンタクト3の接触片32に干渉する位置にある。本実施の形態では、上述の隙間は0.01から0.1mmであり、好ましくは0.01から0.05mmであり、より好ましくは0.01から0.03mmである。隙間が大きすぎる場合には、接触片62に大きな弾性変位を要し、隙間が小さすぎる場合には、接触片62の弾性変位を必要量とれないおそれがある。一方、上述の干渉量は0.05から0.3mmであり、好ましくは0.05から0.2mmであり、より好ましくは0.05から0.1mmである。干渉量が大きすぎる場合には、嵌合時、接触片62を変形させるおそれがあり、干渉量が小さすぎる場合には、電気的接続に必要なバネ弾接力が得られないおそれがある。
続いて、嵌合によって(b)の状態になり、リセプタクルコンタクト6の屈曲片62aと、プラグコンタクト3の接触片32とが所定の位置で接触する。このとき接触片32は凸部26の側壁で固定されているために可動できず、リセプタクルコンタクト6のバネ弾性部61が変位することとなる。変位の方向は、2個具わる湾曲片61a及び61cが共に縮み変形する方向(水平方向)である。本実施の形態では、この変位量は0.05から0.3mmであり、好ましくは0.05から0.2mmであり、より好ましくは0.05から0.1mmである。変位量が大きすぎる場合には、大きな挿入力を要し、変位量が小さすぎる場合には、電気的接続に必要なバネ弾性力が得られないおそれがある。
この湾曲片61a及び61cの縮み変形によって接触片62は、反嵌合位置方向に変位することとなり、変位が所定量を超えたところで、すなわち挿入が所定量進んだところで、屈曲片62aの先端に形成された鍵状の掛かり片62bは、接触片62の裏面側に位置する台座56の上辺に具わる上段面56aに掛かることとなる。この挿入のとき、接触片62には、挿入方向に直交する方向に押圧力と、両接触片32及び62面間の摩擦によって生じる垂直下向きの力が作用していて、挿入の間中リセプタクルコンタクト6を沈み込ませる力を働かせているのだが、上述したように、屈曲片62aに具わる掛かり片62bと、台座56の上段面56aとの係合によって、これに抗する力を発生させることでリセプタクルコンタクト6の沈み込みを防いでいる。本実施の形態では、この掛かり片62bと台座56の上段面56aとの掛かり量は、0.01から0.2mmであり、より好ましくは0.05から0.2mmであり、より好ましくは0.05から0.1mmである。掛かり量が大きすぎる場合には、大きな変位量を要し、掛かり量が小さすぎる場合には、掛かりの信頼性に欠けるおそれがある。すなわち、接触片62の掛かり片62bと、台座56の上段面56aとの相対的な位置関係を調節することによって、挿入時の掛かり片62bが上段面56aに掛かるタイミングを調節することができるのである。
引抜きにおいては(c)の状態になり、上述したように押圧力と摩擦力との合力としてリセプタクルコンタクト6に垂直上向き(引抜き方向)の力を作用させて、引抜きの間中リセプタクルコンタクト6に浮き上がる力を働かせるのだが、台座56の底辺に位置する下段面56bがバネ弾性部61のストレート片61bに当接する位置に在ることで、リセプタクルコンタクト6の浮き上がりを防いでいる。すなわち、プラグコネクタ1を引抜く際、これに引き摺られて浮き上がるリセプタクルコンタクト6を台座56の下段面56bがそのストレート片61bに当接して抗することで浮き上がりを抑制するものである。本実施の形態では、台座56は、一体的に形成されているが、一体的に形成されていなくてもよい。つまり、上段面56aと下段面56bとが不連続に離れて存在していてもよい。このように配置された場合にも上述した作用、効果を奏することができる
このように本発明の実施形態によれば、コンタクトに必要な弾性変位を妨げることなく、すなわち水平方向の変位の自由度を確保しつつ、嵌合方向(垂直方向)の変位を制限するようにスリット内に台座を設けることで、コネクタ構造の低背化を妨げることなく、コネクタの嵌合時のコンタクトの沈み込みや、コネクタの引抜時のコンタクトの浮き上がりを効果的に防止するものである。その結果、コンタクトの沈み込みが生じず、設計値に近い管理された有効嵌合長を確保することができるので、接続信頼性の高いコネクタ構造を提供できるものである。更に、コンタクトの沈み込みが生じず、コンタクトの沈み込みを想定して設けられることがあるパターン禁止エリアを無くすことができるので、回路基板面の大きさを有効に利用することができるものである。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の態様で実施可能である。本実施形態では、回路基板間を接続するコネクタ構造に関するものであったが、本発明は、回路基板間接続用コネクタ構造に限られるものではなく、例えば、一方がワイヤに連なり、他方が回路基板面に装着された場合のコネクタ構造の場合にも適用され得るものである。この場合にも上述した作用、効果を奏することができる。
本発明の実施の形態による回路基板に装着されたプラグコネクタと、リセプタクルコネクタとが嵌合した状態の外観斜視図である。 図1の状態からプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を解いた状態の外観斜視図である。 図2の状態のプラグコネクタと、リセプタクルコネクタとを180度反転させた状態の外観斜視図である。 本発明の実施の形態によるプラグコンタクトの外観斜視図である。 同じくリセプタクルコンタクトの外観斜視図である。 同じくプラグコンタクトと、リセプタクルコンタクトとの嵌合状態の外観斜視図である。 同じくリセプタクルハウジングの断面図であり、(a)は、リセプタクルハウジングのみの断面図であり、(b)は、リセプタクルハウジングにリセプタクルコンタクトを組み込んだ状態の断面図である。 同じく嵌合過程のプラグコンタクトと、リセプタクルコンタクトとの係り合い状態を示す断面図であり、(a)は、嵌合前、(b)は、嵌合時、(c)は、引抜き途中である。 同じくプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合状態の断面図である。
符号の説明
1 プラグコネクタ
2 プラグハウジング
3 プラグコンタクト
4 リセプタクルコネクタ
5 リセプタクルハウジング
6 リセプタクルコンタクト
20 底壁
21、22 端壁
23、24 側壁
25 凹部
26 凸部
30 固定部
31 接触部
32 接触片
33 接続部
50 底壁
51、52 端壁
53、54 側壁
55 凹部
56 台座
56a 上段面
56b 下段面
60 固定部
61 バネ弾性部
62 接触片
62a 屈曲片
62b 掛かり片
63 接続部

Claims (2)

  1. 回路基板に実装された第1コネクタと、この第1コネクタに嵌合する第2コネクタとからなるコネクタ構造において、
    前記第1コネクタは、合成樹脂からなるハウジングと、このハウジングに固定される金属板からなるコンタクトとを具え、
    このコンタクトは、前記ハウジングに固定される固定部と、
    この固定部の一端から屈曲して連なる接続部と、
    この固定部の他端から湾曲して連なる、略コの字状の接触部とを具え、
    この接触部の先端には、頂点が前記略コの字状の内側に向かう屈曲部を形成し、
    前記ハウジングは、前記コンタクトが前記ハウジングに固定された際、前記接触部の対応するコンタクトに対向する接触片に、間隔を明けて並置するように形成された台座を具え、
    この台座は、前記第1コネクタと、前記第2コネクタとが嵌合した際、前記接触片が弾性変位して前記屈曲部の先端が係止することを特徴とするコネクタ構造。
  2. 前記台座は、前記接触片全体をカバーする大きさである請求項1記載のコネクタ構造。
JP2008085757A 2008-03-28 2008-03-28 コネクタ構造 Withdrawn JP2009238678A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085757A JP2009238678A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 コネクタ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085757A JP2009238678A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 コネクタ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009238678A true JP2009238678A (ja) 2009-10-15

Family

ID=41252358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008085757A Withdrawn JP2009238678A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 コネクタ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009238678A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101309543B1 (ko) 2010-08-27 2013-09-24 히로세덴끼 가부시끼가이샤 전기 커넥터
CN107453069A (zh) * 2016-06-01 2017-12-08 广濑电机株式会社 连接器以及连接器***
JP2019046527A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社東芝 ディスク装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101309543B1 (ko) 2010-08-27 2013-09-24 히로세덴끼 가부시끼가이샤 전기 커넥터
CN107453069A (zh) * 2016-06-01 2017-12-08 广濑电机株式会社 连接器以及连接器***
CN107453069B (zh) * 2016-06-01 2020-07-31 广濑电机株式会社 连接器以及连接器***
JP2019046527A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社東芝 ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9496653B2 (en) Flippable electrical connector
JP5809198B2 (ja) ガイド金具付電気コネクタ
JP5270703B2 (ja) 電気コネクタ
JP5638026B2 (ja) 電気コネクタ組立体
JP5806700B2 (ja) 回路基板用電気コネクタおよび電気コネクタ組立体
JP7109303B2 (ja) コネクタ組立体
JP5872503B2 (ja) 電気コネクタ
JP2012532413A (ja) 端子保持を有するコネクタ
JP2008210616A (ja) 回路基板用電気コネクタ及びこれを有する組合せコネクタ
JP2009283357A (ja) 基板間接続用コネクタ構造
JP2009259675A (ja) 基板間接続用コネクタ構造
JP2014093180A (ja) 回路基板用電気コネクタおよび電気コネクタ組立体
CN103579856B (zh) 电连接器
JP2010040309A (ja) 多接点端子を有する電気コネクタ
JP2014239002A (ja) 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体
JP2012099276A (ja) コンタクト及びコネクタ
JP2009238678A (ja) コネクタ構造
JP2009266629A (ja) 電気コネクタ
JP6041949B2 (ja) 金具付電気コネクタ
JP5444283B2 (ja) 電気コネクタおよび電気コネクタ組立体
JP5659212B2 (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP2011165682A (ja) 多接点端子を有する電気コネクタ
JP2016058399A (ja) レセプタクルコネクタ
JP6178395B2 (ja) プラグコネクタ
JP5805288B2 (ja) プラグコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110607