JP2009234361A - ソリッドタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リム部13の外周面には、リム凸条15及びリム凹条16が形成されている。タイヤ部12の内周面には、タイヤ凸条17及びタイヤ凹条18が形成されている。タイヤ凸条17及びタイヤ凹条18は、それぞれリム凹条16及びリム凸条15に嵌合されるとともに圧着されている。各凸条15,17及び各凹条16,18は、リム部13の軸線方向に沿って延びるように形成されている。
【選択図】図1
Description
この構成によれば、リム部の回転方向に沿った荷重に対するタイヤ部の保持力は、リム部の軸線方向においてバランスよく発揮されるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のソリッドタイヤにおいて、前記タイヤ部における凸条の先端部が前記リム部における凹条の内底部に圧着されていることを要旨とする。
図1及び図2に示されるように、ソリッドタイヤは、円筒状のホイール11と、そのホイール11の外周に設けられるタイヤ部12とから構成されている。ホイール11は環状のリム部13の内側に一体に形成される装着部14により、図示しない車軸に装着されるように構成されている。ホイール11は、剛性を確保するために金属材料から形成されている。一方、タイヤ部12は、円環状をなすとともに走行面を有しており、各種エラストマーから構成される。エラストマーとしては、例えばウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、シリコーンゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルゴム、天然ゴム等が挙げられる。各種エラストマーは、単独であってもよいし、複数種を組み合わせてもよい。各種エラストマーの中でも、タイヤ部12の物性を調整し易く、タイヤ部12の性能を高めることが容易であるという観点から、ウレタン系エラストマーが好適である。なお、タイヤ部12は、硬さの異なる複数層から構成してもよい。
(1)リム部13とタイヤ部12とが各凸条15,17及び各凹条18,16の関係により嵌合されるとともに各凸条15,17の外側壁は、それぞれ各凹条18,16の内側壁に圧着されている。特に、それら凸条15,17及び凹条18,16は、リム部13の軸線L方向に沿って延びるように形成されているため、リム部13の回転方向に沿った荷重に対して、抵抗力が働き易くなる。これにより、例えばリム部13の外周面とタイヤ部12の内周面とを接合する接着層を省略したとしても、リム部13の回転方向に沿った荷重に対して、タイヤ部12の保持力が得られ易くなる。さらに、接着層の省略によって、リム部13とタイヤ部12との分離は容易となる。従って、寿命を迎えたソリッドタイヤについて、例えば分離したリム部13に再び新しいタイヤ部12を装着することで、リム部13のリサイクルを図ることが容易である。また例えば、リム部13を形成する金属材料をマテリアルリサイクルに供したり、タイヤ部12を形成するエラストマーをサーマルリサイクルに供したりすることが容易である。このように、環境に配慮したソリッドタイヤを提供することができる。
・前記側板19は、それぞれ円環状をなし、タイヤ部12の側面を全周にわたって挟み込むように構成されているが、タイヤ部12の周方向において、同タイヤ部12の側面を部分的に挟み込むように構成してもよい。この場合、タイヤ部12の保持力が十分に確保され易いという観点から、一方の側板19と他方の側板19はリム部13の軸線L方向に沿って対向していることが好適であるが、対向させずに側板19を設けてもよい。なお、前記側板19は省略することもできる。
・各凸条15,17の先端壁と各凹条18,16の内底壁は圧着されているが、リム凸条15の先端壁とタイヤ凹条18内底壁を圧着させずに構成してもよいし、タイヤ凸条17の先端壁とリム凹条16の内底壁を圧着させずに構成してもよい。さらに、各凸条15,17の先端壁と各凹条18,16の内底壁を圧着しないように構成してもよい。すなわち、図3に拡大して示されるように、各凸条15,17の外側壁及び各凹条18,16の内側壁のみを圧着させて嵌合させてもよい。
・各凸条15,17及び各凹条18,16は、リム部13の軸線L方向全体に延びるように形成されているが、その軸線L方向において部分的に延びるように形成してもよい。
Claims (6)
- リム部の外周にタイヤ部が設けられたソリッドタイヤであって、前記リム部の外周面と前記タイヤ部の内周面とは凸条及び凹条の関係により嵌合されるとともに前記凸条及び凹条が圧着されてなり、前記凸条及び凹条は前記リム部の軸線方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とするソリッドタイヤ。
- 前記凸条及び凹条が前記リム部の軸線方向全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のソリッドタイヤ。
- 前記凸条の間隔及び前記凹条の間隔が、前記リム部の外周に沿って等間隔とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソリッドタイヤ。
- 前記タイヤ部における凸条の先端部が前記リム部における凹条の内底部に圧着されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のソリッドタイヤ。
- 前記タイヤ部における凹条の内底部が前記リム部における凸条の先端部に圧着されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のソリッドタイヤ。
- 前記リム部の両側には、前記タイヤ部の側面を挟み込む側板が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のソリッドタイヤ。
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