JP2009230872A - 光フィルタおよび照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】虫の飛来防止を図ると共に、色調に影響を与え難い光フィルタおよび照明器具を提供する。
【解決手段】光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの光を略100%カットし、波長約395nmの光の透過率を約20%〜約50%以下とし、波長約400nm〜約410nmの光の透過率を約30%〜約60%以下で、かつ波長約395nmの光の透過率より高くし、波長約420nmの光の透過率を約40%以上で、かつ波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くした光フィルタ10および照明器具20を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昆虫の飛来を防止する光フィルタおよび照明器具に関する。
従来、この種、昆虫の飛来を防止する光フィルタおよび照明器具として、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットし、波長が約405nmの光の透過率が約50%以下となり、波長が約450nm以上の光の平均透過率が約50%以上となるようにカット率および透過率が調整された透光性材料からなる光フィルタおよびこの光フィルタを光源の照射方向に配置した照明器具が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第4023329号公報
一方、可視光線の短波長端は、一般的に約380nm〜約400nmとされており、特許文献1に示されるように、波長約395nmまでの光を略100%カットし、波長が約405nmの光の透過率を約50%以下とすることは、可視光線の短波長側の一部に及んでカット率および透過率が調整されることになる。
特に、可視光線の短波長側の一部を含んだ約395nmまでの光を略100%カットすることは、光源の可視光線部分に影響を与える。これは、例えば、住宅用のシーリングライトのセードにおいて、蛍光ランプの目的とする青味がかった昼光色や白味がかった昼白色の色が出難くなり、電球色はより赤味を帯びた色になり外観色調に影響が生じる。
このため、この種、昆虫の飛来を防止する光フィルタおよび照明器具においては、複雑な処理を多く施すことなく如何にして外観色調に影響を与えずに、虫の飛来を防止するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、光源が発する光線の内、紫外線を略100%カットし、可視光領域において昆虫の視感度曲線に合わせて光の透過率を調整し、虫の飛来防止を図ると共に、色調に影響を与え難い光フィルタおよび照明器具を提供しようとするものである。
請求項1に記載の光フィルタの発明は、光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの光を略100%カットし、波長約395nmの光の透過率を約20%〜約50%以下とし、波長約400nm〜約410nmの光の透過率を約30%〜約60%以下で、かつ波長約395nmの光の透過率より高くし、波長約420nmの光の透過率を約40%以上で、かつ波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くしたことを特徴とする。
本発明により、光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmまでの紫外線を略100%カットすることにより、昆虫の飛来防止を図ることができる。可視光の短波長側領域において、波長に対する昆虫の視感度曲線の低下に合わせて、波長に対する光の透過率を順次上昇させることにより、昆虫の飛来防止を図りつつ、光の透過率を調整して色調に影響が生じることを極力抑えることができる。昆虫の視感度曲線の谷となる波長領域において、光の透過率を高くすることにより、昆虫の飛来防止効果の低い波長領域において、可視光を有効に活用し、より一層色調へ影響を与え難くすることができる。
本発明において、光フィルタは、例えば、乳白色等の透光性材料から板状に構成され、材質はアクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂が用いられ、これら樹脂に紫外線吸収剤等が添加されたものが許容される。さらに、ソーダライムガラスなどの透光性を有するガラスに紫外線吸収剤等が添加されたものであってもよい。
また、上記材質の樹脂を真空成形、圧空成形またはインジェクションブロー成形等により、またはガラスを成形することにより各種照明器具のグローブやセード自体を構成してもよい。また、これらセード等とは別個にフィルム状に形成してセード等に被覆するようにしてもよい。さらに、光フィルタは単層構造としても複数の層に形成してもよい。
波長約300nm〜約380nmの光は、厳密に波長300nmまたは380nmを境にしたものではなく、設計上許容される範囲において300nmまたは380nm前後の波長を包含していてもよい。また約300nm〜約380nmの光は、略100%カットされるが、これも設計上許容される範囲の100%前後のカット率が許容される。
請求項2に記載の照明器具の発明は、器具本体と;請求項1記載の光フィルタを有するセードと;分光分布において少なくとも波長約405nm付近に一つの比エネルギーピークを有する放電ランプと;を具備し、放電ランプの照射方向に対向してセードを配置したことを特徴とする。
照明器具は、住宅用のシーリングライト等、住宅用に限らず、オフィス等施設・業務用などの、屋内外の全ての照明器具が許容される。
分光分布において少なくとも波長約405nm付近に一つの比エネルギーピークを有する放電ランプは、3波長形の昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色等の蛍光ランプ、さらにはHIDランプ等が許容される。
放電ランプの照射方向に対向して光フィルタを配置することは、例えば、住宅用のシーリングライトにおいて、光源となる環状形蛍光ランプの下面に対向して、乳白色のドーム形のセードを配置して覆う構成が許容される。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の照明器具において、前記セードは、器具本体と対向する底面部の板厚に対して、器具本体に取り付けられる側である側壁部の板厚が薄くなるように形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの光を略100%カットし、波長約395nmの光の透過率を約20%〜約50%以下とし、波長約400nm〜約410nmの光の透過率を約30%〜約60%以下で、かつ波長約395nmの光の透過率より高くし、波長約420nmの光の透過率を約40%以上で、かつ波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くなるようにしたので、昆虫の飛来防止を図ると共に、色調に影響を与え難い光フィルタを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、昆虫の飛来防止を図ると共に、色調に影響を与え難いセードを有する照明器具を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、昆虫の飛来防止を図ると共に、セードの板厚のバラツキによる明るさの変動や色むらの発生を極力抑えることが可能な照明器具を提供することができる。
以下、本発明に係る光フィルタおよび照明器具の実施形態について説明する。
図1(a)(b)は、本実施例の光フィルタ10、およびこの光フィルタを用いた照明器具20を示し、光フィルタ10は、透光性を有する乳白色の半透明な合成樹脂、本実施例ではアクリル樹脂の板材からなり、この樹脂材に紫外線吸収剤等を添加させて構成する。
光フィルタ10の光の透過率は、図2(a)(b)のグラフに示す特性を有している。すなわち、光源が発する光線の内、約380nmまでの紫外線を略100%カットし、可視光の短波長側領域において、波長に対する昆虫の視感度曲線xの低下に合わせて、波長に対する光の透過率を順次上昇させ、昆虫の視感度曲線xの谷となる波長領域において、光の透過率を高くするように光のカット率および透過率が調整されている。
具体的には、光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの紫外線を略100%カットする。
可視光の短波長側領域における波長約395nmの光の透過率を、波長に対する昆虫の視感度曲線xの低下に合わせて、曲線aに示すように、波長に対する光の透過率を順次上昇させて約20%〜約50%以下、好ましくは20%〜30%、本実施例では約30%に順次上昇させる。波長約395nmの光は、相対的に虫の視感度がまだ高いレベルの領域なので、外観色調を若干向上させる効果を有しつつ、虫の誘引を防ぐため、光の透過率を20%〜30%の範囲の程度とすることが好ましい。
可視光の短波長側領域における波長約400nm〜約410nmの光の透過率を、波長に対する昆虫の視感度曲線xの低下に合わせて、曲線aに示すように、波長に対する光の透過率を順次上昇させて約30%〜約60%以下、本実施例では約40%〜約50%に連続して順次上昇するように波長約395nmの光の透過率より高くなるように設定する。ここで、波長約400nm〜約410nmのうち、波長約405nmの光の透過率は40%〜50%の間であることが好ましい。これは、波長約405nmの光は、一般的に稽蛍光ランプのピーク波長となる範囲であるため、この領域は多く利用したいが、虫の視感度が(低いレベルながらも)存在する領域であるため、波長約405nmの光の透過率を40%〜50%の間にすることで、低誘虫効果と共に外観色調向上効果が効果的に得られる。
さらに、昆虫の視感度曲線xの谷となる波長約420nmの光の透過率を約40%以上、好ましくは50%以上、本実施例では、約50%で、かつ、波長約410nm〜約420nmに向けて連続して順次上昇するように、波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くなるように設定する。波長約420nmの光は、虫の視感度が相対的に略なくなるため、50%以上の透過率にしても虫の誘引は殆どないため、外観色調向上の効果を重視して透過率を向上させる。
なお、図2(a)は、光フィルタ10における、波長に対する光の分光透過率を示す曲線aと、波長による昆虫への刺激効果を基に昆虫の視感度曲線xを表したグラフであり、昆虫の視感度曲線xは、波長約365nmにおける視感度を100としたときの各波長における視感度を表している。なお、曲線bは、特許文献1の光フィルタにおける光の分光透過率を示す。図2(b)は、図2(a)において、波長360nm〜430nmの部分を拡大して示したグラフである。
照明器具20は、住宅用のシーリングライトを構成したもので、図1(b)に示すように、光源となる放電ランプ、本実施例では蛍光ランプ21および点灯装置22を有する器具本体23およびセード24からなる。蛍光ランプ21は、径の異なる2本の環状形蛍光ランプで構成され、円板状をなす器具本体23下面中央部に同心状に位置して設置され、点灯装置22が器具本体23の上面に環状形蛍光ランプの円の略中央部分に位置するようにして設置される。器具本体の下面は、白色に塗装され反射板としての作用をなすように構成する。
セード24は、上記に構成された樹脂材からなる板状の光フィルタ10を圧空成形して、一体のドーム形のグローブをなすように構成し、ドームの開口部24aに器具本体23を挿入し、器具本体の下方から被せることにより、蛍光ランプ21および反射板を覆うように、器具本体の下面全体を囲むようにして取り付けられる。なお、セード24は公知の凹凸の係合手段や取付金具等の手段で器具本体23の外縁部に着脱可能に取り付けられる。
これにより、器具本体23に設置された蛍光ランプ21がセード24に覆われ、蛍光ランプ21が発する下方および側方に向かう光線の照射方向に対向して、光フィルタ10で構成されたセード24が配置される。
なお、本実施例における蛍光ランプ21は、3波長形昼光色の環状形蛍光ランプで構成され、図3に示す分光分布を有している。図3は、環状形蛍光ランプ21の分光分布cと、波長による昆虫への刺激効果を基にした昆虫の視感度曲線xの関係を示し、昆虫の視感度曲線xは、波長約365nmにおける視感度を100としたときの各波長における視感度を表している。
上記に構成されたシーリングライトは、天井等の器具取付面Tに設けられた引掛シーリングにアダプタを係合し、アダプタを器具本体に係合することにより電源と接続されると同時に、機械的に支持され設置される(図1(b))。
上記に設置されたシーリングライトを点灯すると、次のようにして昆虫の飛来防止を図ると共に、蛍光ランプの色調に影響を与え難くする照明を行う。すなわち、光源である蛍光ランプ21が発する直接下方および側方に向かう光線および器具本体の反射板に反射して下方および側方に向かう光線がセード24内面側から外面側に透過して照射し、部屋全体にわたり略均一な明るさで照明する。
この際、図2(a)(b)のグラフ中、曲線aに示すように、光フィルタ10であるセード24により波長約300nm〜約380nmの紫外線が略100%カットされる。これにより昆虫を誘引する紫外線がカットされ、昆虫の飛来防止が図られる。
蛍光ランプ21が発する可視光の短波長側領域における波長約395nmの光線は、セード24により、波長に対する昆虫の視感度曲線xの低下に合わせて、曲線aに示すように波長に対する光の透過率が約30%になるように調整され、昆虫の誘引に起因する紫外線に近い波長の光線部分をカットしながら、可視光部分の光を増大して、昆虫の飛来防止を図りつつ、蛍光ランプを点灯させた場合のセードの色調に極力影響を与えないようになる。
さらに、波長約400nm〜約410nmの光線は、セード24により、波長に対する昆虫の視感度曲線xの低下に合わせ、曲線aに示すように波長に対する光の透過率が約40%〜約50%になるように調整され、昆虫の誘引に起因する紫外線に近い波長の光線部分をカットしながら、可視光部分の光をさらに増大して、昆虫の飛来防止を図りつつ、蛍光ランプを点灯させた場合のセードの色調に極力影響を与えないようになる。
この際、3波長形昼光色の蛍光ランプ21は、図3に示すように、分光分布において波長約405nm付近にも比エネルギーピーク(%)を有するように、いわゆる、昼光色を発光するが、波長約400nm〜約410nmの光線におけるセード24の光の透過率が約40%〜約50%に設定してあるので、比エネルギーピークを構成する約405nm付近の波長を極力カットすることなく透過させる。これにより、3波長形昼光色の蛍光ランプ21からの照射光が昼光色だとしてもセード表面の色調が黄色味を強く帯びてしまうことがなく、ランプ点灯時のセードの外観色調を向上し易くなる。
因みに、特許文献1に示される光フィルタおいては、図2(b)中、曲線bに示すように、比エネルギーピークを構成する波長約405nmの光の透過率を50%以下の1〜2%としており、上記問題を解決するためには、染料や顔料を混入または混入する量を多くしなければならず、コスト的な問題も生じる。
また、本実施例では可視光の短波長側領域である波長約380nm〜約400nmの光も極力カットすることなく透過させるので、例えば、乳白色の光フィルタが黄色味を帯びてしまうことが防止され、照明器具を消灯した不使用時におけるセードの外観色調も向上し易くなる。
さらに、蛍光ランプ21が発する波長約420nmの光線は、セード24により、曲線aに示すように透過率が約50%になるように調整され、昆虫の視感度が低く昆虫の飛来防止効果の低い波長領域において可視光が多く透過される。これにより、蛍光ランプの色調へ影響を、より一層与えないようになり、明るさも確保できる。
また、通常、光の透過率の設計はセードを形成する前の板状の状態での値となるものであるが、セードは、圧空成形、真空成形、インジェクションブロー成形等をすると、図4に示すように、側壁部24bの板厚が相対的に薄くなる。これにより、薄くなる部分は光の透過率が当初の設計値よりも高くなるため、波長でいうと設計値よりも短波長側にシフトする。
このため、特許文献1に示されるように、波長300nm〜395nmの波長部分を100%カットするもの、すなわち、可視光線の短波長側の一部に及んでカット率および透過率を調整するものでは、波長380nmより長い波長の可視光部分を含む。このため、光フィルタの製造バラツキ等により波長395nmを境にするカット領域が多少ずれて可視光部分が多くなったり少なくなった場合、この板厚の薄い側壁部分24bにおいて明るさの変動や色むらが出易く外観に影響を与える恐れがある。
これに対し、本実施例では、可視光領域を含まない波長300nm〜380nmの波長(目に見えない紫外線)をカットするので、板厚の薄い側壁部24bにおいて、波長のカット領域が多少ずれても明るさの変動や色むらが出ることがなく、外観に影響を与える恐れがない。なお、図4は、図1(b)のA部を拡大して示した図である。
以上、本実施例によれば、光源である蛍光ランプ21が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの光を略100%カットしたので、昆虫の飛来防止を図ることができる。同時に、可視光領域を含まない波長300nm〜380nmの波長(紫外線)をカットするので、板厚の薄い側壁部24bにおいて、波長のカット領域が多少ずれても明るさの変動や色むらが出ることがなく、外観に影響を与える恐れがない。この問題のために染料や顔料などを混入または混入する量を多くするなど、複雑な処理を施す必要がなく、コスト的にも有利な照明器具を提供することができる。
可視光の短波長側領域において、波長約395nmの光の透過率を約20%〜約50%以下とし、波長約400nm〜約410nmの光の透過率を約30%〜約60%以下としたので、昆虫の飛来防止を図りつつ、光の透過率を調整して色調へ影響を与えないようにすることができる。特に、約405nm付近の波長を極力カットすることなく透過させるため、ランプ点灯時のセードの外観色調を向上し易くなる。
また、可視光の短波長側領域である約波長380nm〜約400nmの光も極力カットすることなく透過させるので、照明器具を消灯した不使用時におけるセードの外観色調も向上し易くなる。
昆虫の視感度曲線の谷となる波長領域において、波長約420nmの光の透過率を約40%以上で、かつ波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くなるようにしたので、可視光を有効に活用し、より一層色調へ影響を与えないようにすることができる。
以上、本実施例において、光フィルタ10は、アクリル樹脂に紫外線吸収剤等を添加させた板材として構成し、圧空成形によりセードを形成したが、図5(a)に示すように、紫外線吸収剤等を添加させたフィルム状の樹脂により光フィルタ10´を構成し、セード24´に被覆するようにしてもよい。さらに、図5(b)に示すように、紫外線吸収剤等を添加させた樹脂でセード24を構成し、紫外線吸収剤等を添加させたフィルム状の樹脂からなる光フィルタ10´をセード24に被覆するようにし、光フィルタを2層に構成してもよい。
この場合、フィルム状の樹脂からなる光フィルタ10´として、紫外線吸収剤や染料、顔料等の添加量を異ならせた各種性能のフィルムを用意し、これを選択して2層、3層等複数の層とすることにより、光のカット率や透過率を調整するようにしてもよい。
さらに、光フィルタは、紫外線吸収剤等を混入した有機溶剤系のコーティング剤として構成し、透光性の樹脂やガラスで構成されたグローブやセード等にコーティングすることで光のカット率や透過率を調整するようにしてもよい。また、上述した樹脂に紫外線吸収剤等を添加させた板材や、フィルム、コーティング剤をそれぞれ組み合わせて光のカット率や透過率を調整するようにしてもよい。
さらに、フィルム、コーティング剤からなる光フィルタは、蛍光ランプの表面に被覆したり、コーティングして蛍光ランプ自体の光のカット率や透過率を調整するようにしてもよい。また、光フィルタを設けた蛍光ランプと、光フィルタを設けたセードの両者により光のカット率や透過率を調整するようにしてもよい。
照明器具20の光源として、3波長形の環状形蛍光ランプ21で構成したが、直管形、電球形蛍光ランプ等他の蛍光ランプで構成してもよく、さらにはHIDランプ等、蛍光ランプ以外の放電ランプであってもよい。また照明器具をペンダント形のシーリングライトを構成したが、天井直付け形のシーリングライトを構成しても、住宅用等に限らず、オフィス等施設・業務用などの各種の照明器具を構成しても、さらに屋内照明器具に限らず蛍光ランプや水銀灯などを光源とした庭園灯、防犯灯等の屋外照明器具を構成してもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の第一の実施形態に係る光フィルタおよび照明器具を示し、(a)は光フィルタの断面図、(b)は照明器具であるシーリングライトの断面図。 同じく光フィルタの特性を示すグラフで、(a)は波長に対する光の分光透過率と、波長による昆虫の視感度を表したグラフ、(b)は(a)の一部を拡大して示すグラフ。 同じく3波長形の環状形蛍光ランプにおける分光分布と、波長による昆虫の視感度を表したグラフ。 同じく照明器具のセードを示し、図1(b)のA部を拡大して示す断面図。 同じく光フィルタの変形例を示し、(a)は第1の変形例を示す断面図、(b)は第2の変形例を示す断面図。
符号の説明
10 光フィルタ
20 照明器具
21 放電ランプ
23 器具本体
24 セード

Claims (3)

  1. 光源が発する光線の内、波長約300nm〜約380nmの光を略100%カットし、波長約395nmの光の透過率を約20%〜約50%以下とし、波長約400nm〜約410nmの光の透過率を約30%〜約60%以下で、かつ波長約395nmの光の透過率より高くし、波長約420nmの光の透過率を約40%以上で、かつ波長約400nm〜約410nmの光の透過率よりも高くしたことを特徴とする光フィルタ。
  2. 器具本体と;
    請求項1記載の光フィルタを有するセードと;
    分光分布において少なくとも波長約405nm付近に一つの比エネルギーピークを有する放電ランプと;
    を具備し、放電ランプの照射方向に対向してセードを配置したことを特徴とする照明器具。
  3. 前記セードは、器具本体と対向する底面部の板厚に対して、器具本体に取り付けられる側である側壁部の板厚が薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の照明器具。

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