JP2009230485A - クーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
クーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】時間の経過に伴って、割引量を変化させ、その時々に適正な割引量を印刷したクーポンを簡単に発行することができるクーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部41と、現在時刻を計時する計時部36と、商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部14と、現在時刻から閉店時刻までの残時間および商品情報に基づいて、商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、割引量を印刷したクーポンCを発行するクーポン発行部13と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6
【解決手段】店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部41と、現在時刻を計時する計時部36と、商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部14と、現在時刻から閉店時刻までの残時間および商品情報に基づいて、商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、割引量を印刷したクーポンCを発行するクーポン発行部13と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6
Description
本発明は、スーパーマーケット等の店舗において、生鮮食品等の商品に貼付するクーポンを発行するためのクーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
従来、小売店やスーパーマーケット等で、賞味期限(または消費期限)が迫っている商品(生鮮食品等)に対して、割引情報(値引情報)を印刷したクーポン(値引きラベル)を発行するクーポン発行装置(値引きラベル発行装置)が知られている。このクーポン発行装置は、割引情報を入力する入力操作部と、商品に貼付されている商品ラベルを読み取る読取部と、クーポンを発行する発行手段と、を備えている。そして、店員により、賞味期限の近い商品(値下げした方が良い商品)に対する割引額が入力された後、対象商品の商品ラベルの読み取りが行われると、クーポン発行装置は、商品価格から割引額を減算して割引価格を算出し、これら割引額および割引価格(バーコード表記)とを印刷したクーポンを発行する(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−57636号公報
ところで、上述のような生鮮食品等に貼付するクーポンは、店員が所定の時間に発行し、対象となる商品に貼付することが一般的である。しかしながら、上記のクーポン発行装置を用いる場合、所定の時間に、店員が商品の賞味期限(消費期限)を目視によって確認しながら作業を行わなければならず、手間がかかる。このため、例えば、割引対象となる商品が多い場合、時間の経過に伴い、その割引額(割引率)を変える等の柔軟な対応をすることは、さらに手間がかかり困難であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みたものであり、時間の経過に伴って、割引量を変化させ、その時々に適正な割引量を印刷したクーポンを簡単に発行することができるクーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明のクーポン発行装置は、店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部と、現在時刻を計時する計時部と、商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部と、現在時刻から閉店時刻までの残時間および商品情報に基づいて、商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のクーポン発行装置の制御方法は、店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶ステップと、現在時刻を計時する計時ステップと、商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取りステップと、現在時刻から閉店時刻までの残時間および商品情報に基づいて、商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出ステップと、割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行ステップと、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、商品から読み取った商品情報と、現在時刻から店舗の閉店時刻までの残時間と、に基づいて、対象となる商品の割引量(割引率または割引額)を算出し、これを印刷したクーポンを発行することができる。これにより、残時間が長い場合(閉店時刻までまだ時間がある場合)は割引量を低くし、残時間が短くなるにつれ(閉店時刻が近づくにつれ)除々に(段階的に)割引量を高くすることで、売れ残り防止を目的として、その時々の状況(時刻)に適した割引量を印刷したクーポンを簡単に発行することができる。つまり、時間の経過に伴い、その割引量を柔軟に変化させたクーポンを簡単に発行することができる。
本発明のクーポン発行装置において、商品情報は、商品の調理時刻または製造時刻に関する情報を含み、割引量算出部は、少なくとも商品の調理時刻または製造時刻から現在時刻までの経過時間をパラメータとして割引量を算出することが好ましい。
この構成によれば、商品の調理時刻または製造時刻から現在時刻までの時間経過に基づいて割引量を算出することができる。これにより、経過時間が短い場合には割引量を低くし、経過時間が長くなるにつれ、除々に割引量を高くすることで、商品を良好な状態に保つことを目的として、その時々の状況に適した割引量を印刷したクーポンを簡単に発行することができる。
本発明のクーポン発行装置において、計時部は、現在日時を計時可能であり、商品情報は、商品の賞味期限または消費期限に関する情報を含み、割引量算出部は、少なくとも現在日時から商品の賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして割引量を算出することが好ましい。
この構成によれば、現在日時から商品の賞味期限または消費期限までの残日時に基づいて割引量を算出することができる。これにより、残日時が長い場合には割引量を低くし、残日時が短くなるにつれ、除々に割引量を高くすることで、廃棄量削減を目的として、その時々の状況に適した割引量を印刷したクーポンを簡単に発行することができる。
本発明のクーポン発行装置は、店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部と、現在日時を計時する計時部と、商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部と、商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行部と、を備え、割引量算出部は、少なくとも現在時刻から閉店時刻までの残時間をパラメータとして割引量を算出する第1算出アルゴリズムと、少なくとも商品情報に含まれる調理時刻または製造時刻から現在時刻までの経過時間をパラメータとして割引量を算出する第2算出アルゴリズムと、少なくとも現在日時から商品情報に含まれる賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして割引量を算出する第3算出アルゴリズムと、のいずれかの算出アルゴリズムを用いて割引量を算出するものであり、時間帯に応じて、利用する算出アルゴリズムを切り替えることが好ましい。
この構成によれば、時間帯に応じて、割引量を算出するアルゴリズムを切り替えることができる。例えば、通常は第3算出アルゴリズムに基づいて割引量を算出し、閉店2時間前からは第1算出アルゴリズムに基づいて割引量を算出する等、各店舗のニーズに応じた割引量のクーポンを発行することができる。
本発明のクーポン発行装置において、商品情報は、商品カテゴリに関する情報を含み、割引量算出部は、商品カテゴリに応じて、割引量の最大値を求め、当該最大値を超えないように割引量を算出することが好ましい。
この構成によれば、各商品カテゴリの割引量の最大値を超えないように割引量を算出するため、各商品カテゴリに適した、割引量を算出することができる。例えば、通常の販売価格よりも割引量(割引額)が高くなったり、あるいは、所定の利益を見込んでいる商品に対して、その利益を下回るような割引量(割引率)になる等、不適当な割引量になることを防止することができる。
本発明のクーポン発行装置において、商品情報は、商品を特定するための商品名または商品コードに関する情報を含み、割引量算出部は、商品毎に設定されている重み付け量をパラメータとして、割引量を算出することが好ましい。
この構成によれば、割引量の算出に際し、商品毎に設定されている重み付け量をパラメータとすることで、各商品に適した割引量を算出することができる。
本発明のクーポン発行装置において、顧客を特定するための顧客情報を取得する顧客情報取得部をさらに備え、割引量算出部は、顧客の購買履歴に基づく重み付け量をパラメータとして、割引量を算出することが好ましい。
この構成によれば、顧客の購買履歴に基づく重み付けをパラメータとして、割引量を算出する。これにより、例えば、常連の顧客に対しては通常よりも割引量を高くすることで、顧客を囲い込むことができ、ひいては、集客率を上げることができる。
本発明のクーポン発行装置において、閉店時刻を設定するための操作部をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、各店舗の営業時間に応じて、閉店時刻を簡単に設定することができる。
本発明のクーポン発行装置において、クーポンは、裏面に粘着層を有するラベルであることが好ましい。
この構成によれば、対象となる商品に貼付することができるため、クーポンの紛失や取り間違い等を防止することができる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載のクーポン発行装置の制御方法における各ステップとして機能させるためのものであることを特徴とする。
これを用いることにより、商品情報と現在時刻から店舗の閉店時刻までの残時間と、に基づいて、対象となる商品の割引量(割引率または割引額)を算出し、これを印刷することが可能なプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るクーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラムについて説明する。なお、本実施形態では、スーパーマーケット等の店舗において、クーポン発行装置により生鮮食品等の商品に貼付する割引クーポンを発行するクーポン発行システムを例に挙げて説明する。
図1を参照して、本実施形態のクーポン発行システム1について説明する。図1は、本実施形態に係るクーポン発行システム1のシステム構成図である。同図に示すように、クーポン発行システム1は、スーパーマーケット等の店舗において、割引クーポンC(図2参照)を発行する複数のクーポン発行装置2と、クーポン発行装置2と無線通信で接続された複数のアクセスポイント3と、複数のアクセスポイント3と店舗内LANを介して接続された店舗サーバ4と、により構成されている。なお、図1では、4つのクーポン発行装置2、および2つのアクセスポイント3を例示しているが、これに限るものではなく、クーポン発行システム1の規模(店舗の規模)により、増減は可能である。
店舗サーバ4は、当該店舗にて会員となった顧客の個人情報、購買履歴および店舗固有のサービスポイント等の顧客情報を管理するものである。店舗サーバ4は、アクセスポイント3を介してクーポン発行装置2との通信を行い、クーポン発行装置2からの顧客情報の要求(以下、「顧客情報取得要求」と称す。)を受信すると、この要求に対して該当する顧客情報を送信する。
クーポン発行装置2は、店舗内の売り場毎(例えば、野菜売り場、鮮魚売り場、肉売り場、および惣菜売り場等)に用意(配置)されており、店員または顧客の操作によって、対象となる商品に貼付する割引クーポンCを発行する。また、クーポン発行装置2は、店舗サーバ4と通信を行い、店舗サーバ4から顧客情報を受信する。この顧客情報は、割引クーポンCに印刷する割引量(割引額または割引率)を算出する際の付加情報として利用する(詳細は後述)。
次に、図2を参照して、クーポン発行装置2について説明する。なお、同図(a)は、クーポン発行装置2の正面図、同図(b)は側面図を示している。同図に示すように、クーポン発行装置2は、所謂ハンディーターミナルであり、その上面に配置された操作部11、表示部12、およびクーポン発行部13と、先端を下方に湾曲させた読み取り部14と、により形成されている。
操作部11には、数字キー群11a、および各種動作を指定(指示)するための機能キー11bが配列されており、店員または顧客により操作される。数字キー群11aは、数字を入力するためのキーである。機能キー群11bは、商品ラベル(商品情報)および会員カード(会員番号)の読み取り指示を出すための読取キー15、クーポン発行指示を出すためのクーポン発行キー16、時刻を設定するための時刻設定キー17等が含まれる。なお、本実施形態では、時刻設定キー17により、クーポン発行装置2に現在時刻を設定する以外に、各店舗における閉店時刻を設定することが可能となっている。これにより、各店舗の営業時間に応じて、閉店時刻を簡単に設定することができる。
読み取り部14は、商品に貼付または印刷された商品ラベルから商品情報(商品名、商品コード、商品カテゴリ、消費期限・賞味期限に関する情報等)を読み取るものであり、上述の読取キー15の押下をトリガーとして読み取りを行う。読み取り対象としては、商品ラベルに印刷された各種コード(バーコード、2次元コード(QRコード)およびカラーコード等)、商品ラベルに貼付されたRFIDタグ、および商品ラベルに印刷された文字等が挙げられる。つまり、本実施形態の読み取り部14は、コードリーダ機能、RFIDリーダ機能およびOCR(Optical Character Reader)機能を兼ね備えたものと成っている。
また、読み取り部14(顧客情報取得部)は、コードリーダ機能により、顧客が所有する会員カード(会員番号)のバーコードを読み取ることも可能であり、この会員番号を読み取ることで、クーポン発行装置2は、店舗サーバ4から当該会員番号(顧客)に関連付けられた顧客情報を取得する。
表示部12は、液晶ディスプレイで形成され、上述の読み取り部14により読み取った商品に対して発行する割引クーポンCの内容、または当該商品が割引クーポン発行対象外の商品である旨を表示する。なお、表示部12をタッチパネルにすることで、表示部12に操作部11の機能を持たせることも可能である。
クーポン発行部13は、対象となる商品の割引クーポンCを発行する。顧客または店員によりクーポン発行キー16が押されると、これをトリガーとして対象となる商品の割引量を印刷した割引クーポンCを発行する。割引クーポンCには、割引量を示すテキストTおよび対象となる商品の商品コードをコード変換したバーコードBが印刷され、目視で割引量が把握できると共に、清算所にて、通常の商品ラベルと同様にバーコードリーダ(図示省略)等で読み取りが可能となっている。なお、本実施形態の割引クーポンCは、裏面に粘着層を有するラベルとして形成されているものとする。これにより、対象となる商品に貼付することができるため、クーポンの紛失や取り間違い等を防止することができる。
次に、図3のクーポン発行システム1の制御ブロック図を参照し、店舗サーバ4およびクーポン発行装置2の制御構成について説明する。まず、店舗サーバ4は、制御部21、記憶部22、通信部23の他、一般的なパーソナルコンピュータに搭載されるハードウェア構成を有している。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)25、RAM(Random Access Memory)26、ROM(Read Only Memory)27を有し、店舗サーバ4全体を制御する。ROM27は、CPU25が各種処理を実行するための制御プログラムや制御データを記憶する。また、RAM26は、CPU25が各種処理を実行する際の作業領域として利用される。
記憶部22は、顧客情報データベース28を有している。顧客情報データベース28には、当該店舗の会員となった顧客の氏名、住所、会員番号、購買履歴、サービスポイント等の一般的な顧客情報と共に、購買履歴に基づく重み付け量(以下、「顧客重み付け量」と称す。)が記録されている。この顧客重み付け量は、所謂顧客ランクであり、商品の割引量を算出する際のパラメータとして用いられる。例えば、購買回数(来店回数)が多い顧客(つまり顧客ランクが高い顧客)には高い重み付け量が設定される。これにより、常連の顧客に対しては通常よりも(一般の顧客よりも)割引量を高くする等のサービスを行うことができるため、顧客を囲い込むことができ、ひいては、集客率を上げることができる。
なお、購買履歴は、購買回数(来店回数)であっても良いし、購買金額であっても良い。また、現在までの全ての購買履歴に基づいて重み付け量を設定しても良いし、期間を区切った購買履歴(先月1ヶ月分の購買履歴等)に基づいて重み付け量を設定しても良い。
通信部23は、アクセスポイント3を介してクーポン発行装置2との通信を行う。制御部21は、クーポン発行装置2から顧客情報取得要求を受信すると、当該顧客情報取得要求に含まれる会員番号に基づき、顧客情報データベース28から該当する顧客情報(顧客重み付け量)を読み出し、これをクーポン発行装置2に送信する。
クーポン発行装置2は、CPU31、RAM32、ROM33、フラッシュROM34、操作部11、表示部12、クーポン発行部13、読み取り部14、通信部35、および計時部36を備え、バス37を介して接続されている。RAM32は、CPU31が各種処理を実行する際の作業領域として利用される。
ROM33は、CPU31が各種処理を実行するための制御プログラムや制御データを記憶する。具体的には、割引量算出プログラム(割引量算出部)が含まれる。この割引算出プログラムは、現在時刻から閉店時刻までの残時間、割引対象となる商品の商品情報(商品名、商品コード、商品カテゴリ等)および当該商品を購入する顧客の顧客情報に基づいて、割引対象となる商品の割引量を算出する(詳細は後述する)。
フラッシュROM34は、閉店時刻記憶部41と、割引対象商品記憶部42と、割引情報記憶部43と、を有している。閉店時刻記憶部41には、当該店舗の閉店時刻が記憶されている。この閉店時刻は、店員が操作部11(時刻設定キー17および数字キー群11a)を操作することにより、各店舗に対応した時刻を設定することができる。
図4は、商品カテゴリ毎の現在時刻から閉店時刻までの残時間に伴う割引量の変化を示す図である。割引対象商品記憶部42は、割引対象となる商品の商品コードと、各商品コード(各商品)に対する重み付け量(以下、「商品重み付け量」と称す。)と、が関連付けて記憶されている。この商品重み付け量は、割引対象となる商品の割引量を算出する際のパラメータとして用いられ、例えば、対象商品が特売品等の場合に重み付け量を高く設定することで、通常よりも割引量を高く設定することができ、各商品に適した割引量を算出することができる。
割引情報記憶部43は、商品カテゴリ毎(野菜類、肉類、鮮魚類等)の時間経過に伴う割引量が記憶されている。具体的には、商品カテゴリ毎に、現在時刻から閉店時刻までの残時間に伴い割引量を変化させたものであり、残時間が少なくなるにつれ(閉店時刻が近づくにつれ)、除々に割引量が高く(大きく)なるように(つまり、残時間と割引量との関係が2次曲線となるように)設定されている(図4参照)。なお、本実施形態では、商品カテゴリ毎に残時間に伴う割引量を設定しているが、これに限らず、商品コード毎(商品毎)に設定することも可能である。
また、割引情報記憶部43には、各商品カテゴリに応じた割引量の最大値(以下、「最大割引量」と称す。)が記憶されている。この最大割引量は、上述した様々な要素を加味して算出した割引量の上限として設定される。これにより、例えば、通常の販売価格よりも割引量(割引額)が高くなったり、あるいは、所定の利益を見込んでいる商品に対して、その利益を下回るような割引量(割引率)になる等、不適当な割引量になることを防止することができる。
なお、上述では、商品カテゴリとして「野菜類」、「肉類」、「鮮魚類」を例示しているが、これは一例であり、例えば、これらを「生鮮食品」として1つの商品カテゴリとして見なし、この商品カテゴリ(生鮮食品)に対して割引量を設定することも可能である。
計時部36は、クーポン発行装置2に内蔵されたRTC(Real Time Clock)であり、日時をカウントする。本実施形態では、閉店時刻までの残時間を求めるための現在時刻(現在日時)を取得するために用いられる。
通信部35は、アクセスポイント3を介して店舗サーバ4との通信を行う。CPU31は、読み取り部14により会員カードが読み取られると、通信部35を制御し、アクセスポイント3を介して、当該会員カードの会員番号に対応する顧客情報を取得するための顧客情報取得要求を店舗サーバ4に送信する。また、店舗サーバ4から顧客情報取得要求に対する結果(該当する顧客重み付け量)を受信する。
これらの構成により、クーポン発行装置2は、会員カードおよび商品ラベルを読み取り部14で読み取り、顧客情報(顧客重み付け量)および商品情報(商品コード、商品カテゴリ)を取得する。そして、この顧客情報および商品情報から、現時点での当該商品に対する割引量を算出する。その後、この割引量を印刷した割引クーポンCを発行する。
次に、図5の割引クーポンCを発行する手順を示すフローチャートを参照して、割引クーポンCを発行する手順について説明する。ここでは、顧客が割引クーポンCを発行するものとする。まず、顧客が、対象となる商品ラベルを読み取るために読取キー15を押すと、クーポン発行装置2は、対象となる商品情報を読み取る(ステップS01)。次に、クーポン発行装置2は、当該商品が、割引対象の商品か否かを判別する。つまり、読み取った商品情報に含まれる商品コードが、割引対象商品記憶部42に記録された商品コードか否かを判別する(ステップS02)。
当該商品コードが割引対象の商品コードでない場合(ステップS03;No)、クーポン発行装置2は、当該商品は割引対象でない旨のメッセージを表示部12に表示する(ステップS04)。一方、当該商品コードが割引対象の商品コードの場合(ステップS03;Yes)、クーポン発行装置2は、顧客の所持する会員カード(会員番号)を読み取ると共に(ステップS05)、当該会員番号に対応する顧客情報を取得するために、店舗サーバ4に対して顧客情報取得要求を送信する(ステップS06)。
店舗サーバ4は、顧客情報取得要求を受信し(ステップS07)、クーポン発行装置2に対して、当該会員番号に対応する顧客情報(顧客重み付け量)を送信する(ステップS08)。クーポン発行装置2は、店舗サーバ4から顧客情報を受信する(ステップS09)。そして、クーポン発行装置2は、これら商品情報および顧客情報に基づいて、後述の図6に示す割引量算出手順により、対象となる商品の割引量を算出し(ステップS10)、算出した割引量を表示部12に表示する(ステップS11)。そして、顧客によりクーポン発行キー16が押されると、クーポン発行装置2は、割引量を印刷した割引クーポンCを発行する(ステップ12)。
ここで、図6の商品の割引量を算出する手順を示すフローチャートを参照して、対象となる商品の割引量を算出する手順について説明する。ここでは、対象となる商品の商品コード、商品カテゴリ、および購入した顧客の顧客重み付け量は取得済みであることを前提とする。
割引量の算出手順は、以下の4つのステップ(S21〜S24)により構成される。まず、ステップS21では、現在時刻における割引量を算出する。ここでは、現在時刻から閉店時刻までの残時間を算出し、対象となる商品の商品カテゴリにおける当該残時間に対応する割引量(割引量A)を算出する。次に、ステップS22では、対象となる商品コードに関連付けられた商品重み付け量を加味して割引量を算出する。例えば、商品重み付け量が、「1.1」であれば、ステップS21で算出した割引量Aを1.1倍した割引量Bを算出する。次に、ステップS23では、顧客重み付け量を加味して割引量を算出する。例えば、顧客重み付け量が「1.05」であれば、ステップS22で算出した割引量Bを1.05倍した割引量Cを算出する。最後に、ステップS24では、最大割引量を考慮した割引量を算出する。つまり、ステップS23で算出した割引量Cが最大割引量を超えないように割引量を算出する。例えば、「割引量C>最大割引量」の場合、最終的な割引量は最大割引量となり、「割引量C≦最大割引量」の場合、最終的な割引量は割引量Cとなる。
このステップS21〜ステップS24までの手順により、対象となる商品の割引量が算出される。なお、ステップS22およびS23の順序については、上述の例に限らず、逆順になっても良い。また、割引量に、ステップS22およびステップS23の各重み付け量を加味するか否かは任意であり、両方の重み付け量を加味しても良いし、いずれか1つの重み付け量を加味しても良い。また、両方の重み付け量を加味しなくても良い。
以上のように、本実施形態によれば、商品から読み取った商品情報と、現在時刻から店舗の閉店時刻までの残時間と、に基づいて、対象となる商品の割引量(割引率または割引額)を算出し、これを印刷した割引クーポンCを発行することができる。これにより、残時間が長い場合(閉店時刻までまだ時間がある場合)は割引量を低くし、残時間が短くなるにつれ(閉店時刻が近づくにつれ)除々に(段階的に)割引量を高くすることで、売れ残り防止を目的として、その時々の状況(時刻)に適した割引量を印刷した割引クーポンCを簡単に発行することができる。つまり、時間の経過に伴い、その割引量を柔軟に変化させた割引クーポンCを簡単に発行することができる。
なお、商品の割引量の算出にあたり、商品の調理時刻または製造時刻から現在時刻までの時間経過をパラメータとして割引量を算出し、図6に示す割引量算出手順において、これを考慮した割引量を算出するようにしても良い。この場合、経過時間が短い場合には割引量を低くし、経過時間が長くなるにつれ、除々に割引量を高くすることで、商品を良好な状態に保つことを目的として、その時々の状況に適した割引量を印刷した割引クーポンCを簡単に発行することができる。
また、商品の割引量の算出にあたり、現在日時から商品の賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして割引量を算出し、図6に示す割引量算出手順において、これを考慮した割引量を算出するようにしても良い。この場合、残日時が長い場合には割引量を低くし、残日時が短くなるにつれ、除々に割引量を高くすることで、廃棄量削減を目的として、その時々の状況に適した割引量を印刷した割引クーポンCを簡単に発行することができる。
また、割引量の算出アルゴリズムとして、現在時刻から閉店時刻までの残時間をパラメータとして割引量を算出する第1算出アルゴリズムと、商品情報に含まれる調理時刻または製造時刻から現在時刻までの経過時間をパラメータとして割引量を算出する第2算出アルゴリズムと、現在日時から商品情報に含まれる賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして割引量を算出する第3算出アルゴリズムと、をクーポン発行装置2に記憶しておき、時間帯によって利用する算出アルゴリズムを切り替えるようにしても良い。これにより、例えば、通常は第3算出アルゴリズムに基づいて割引量を算出し、閉店2時間前からは第1算出アルゴリズムに基づいて割引量を算出する等、各店舗のニーズに応じた割引量の割引クーポンCを発行することができる。
また、本実施形態では、顧客の購買履歴に基づく顧客重み付け量を店舗サーバ4で求めているが、これに限らず、クーポン発行装置2で求めるようにしても良い。この場合、クーポン発行装置2(フラッシュROM34)に、購買履歴と、当該購買履歴に対応する顧客重み付け量とを関連付けたテーブルを記憶しておくことで実現可能である。
また、本実施形態では、クーポン発行装置2で割引量を算出しているが、これに限らず、店舗サーバ4で割引量を算出するようにしても良い。この場合、本実施形態のクーポン発行装置2の割引量算出に係る機能を店舗サーバ4に持たせ、クーポン発行装置2が読み取った商品情報を店舗サーバ4に送信することで実現可能である。
また、上記の例に示した、クーポン発行装置2の制御方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、クーポン発行装置2の装置構成や商品の割引量の算出方法の処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
1…クーポン発行システム 2…クーポン発行装置 3…アクセスポイント 4…店舗サーバ 11…操作部 13…クーポン発行部 14…読み取り部 36…計時部 41…閉店時刻記憶部 C…割引クーポン
Claims (11)
- 店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部と、
現在時刻を計時する計時部と、
商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部と、
前記現在時刻から前記閉店時刻までの残時間および前記商品情報に基づいて、前記商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、
前記割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行部と、
を備えたことを特徴とするクーポン発行装置。 - 前記商品情報は、前記商品の調理時刻または製造時刻に関する情報を含み、
前記割引量算出部は、少なくとも前記商品の調理時刻または製造時刻から前記現在時刻までの経過時間をパラメータとして前記割引量を算出することを特徴とする請求項1に記載のクーポン発行装置。 - 前記計時部は、現在日時を計時可能であり、
前記商品情報は、前記商品の賞味期限または消費期限に関する情報を含み、
前記割引量算出部は、少なくとも前記現在日時から前記商品の賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして前記割引量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のクーポン発行装置。 - 店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶部と、
現在日時を計時する計時部と、
商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取り部と、
前記商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出部と、
前記割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行部と、を備え、
前記割引量算出部は、
少なくとも現在時刻から前記閉店時刻までの残時間をパラメータとして前記割引量を算出する第1算出アルゴリズムと、少なくとも前記商品情報に含まれる調理時刻または製造時刻から前記現在時刻までの経過時間をパラメータとして前記割引量を算出する第2算出アルゴリズムと、少なくとも前記現在日時から前記商品情報に含まれる賞味期限または消費期限までの残日時をパラメータとして前記割引量を算出する第3算出アルゴリズムと、のいずれかの算出アルゴリズムを用いて前記割引量を算出するものであり、時間帯に応じて、利用する算出アルゴリズムを切り替えることを特徴とするクーポン発行装置。 - 前記商品情報は、商品カテゴリに関する情報を含み、
前記割引量算出部は、前記商品カテゴリに応じて、前記割引量の最大値を求め、当該最大値を超えないように前記割引量を算出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクーポン発行装置。 - 前記商品情報は、前記商品を特定するための商品名または商品コードに関する情報を含み、
前記割引量算出部は、前記商品毎に設定されている重み付け量をパラメータとして、前記割引量を算出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のクーポン発行装置。 - 顧客を特定するための顧客情報を取得する顧客情報取得部をさらに備え、
前記割引量算出部は、前記顧客の購買履歴に基づく重み付け量をパラメータとして、前記割引量を算出することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクーポン発行装置。 - 前記閉店時刻を設定するための操作部をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のクーポン発行装置。
- 前記クーポンは、裏面に粘着層を有するラベルであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のクーポン発行装置。
- 店舗の閉店時刻に関する情報を記憶する閉店時刻記憶ステップと、
現在時刻を計時する計時ステップと、
商品に貼付または印刷された商品情報を読み取る読み取りステップと、
前記現在時刻から前記閉店時刻までの残時間および前記商品情報に基づいて、前記商品の割引率または割引額である割引量を算出する割引量算出ステップと、
前記割引量を印刷したクーポンを発行するクーポン発行ステップと、
を備えたことを特徴とするクーポン発行装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項10に記載のクーポン発行装置の制御方法における各ステップとして機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008075314A JP2009230485A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | クーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008075314A JP2009230485A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | クーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009230485A true JP2009230485A (ja) | 2009-10-08 |
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ID=41245790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008075314A Withdrawn JP2009230485A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | クーポン発行装置、およびその制御方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009230485A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010120187A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Teraoka Seiko Co Ltd | ラベル発行装置 |
JP7481880B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-05-13 | 株式会社Nttドコモ | 価格設定システム |
-
2008
- 2008-03-24 JP JP2008075314A patent/JP2009230485A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010120187A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Teraoka Seiko Co Ltd | ラベル発行装置 |
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