JP2009227392A - 被記録材収容装置、自動給送装置、記録装置 - Google Patents

被記録材収容装置、自動給送装置、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 被記録材を収容した状態で長期間放置しても被記録材に反り等の変形が生ずることを防止できるとともに、自動給送装置による給送時の搬送負荷が極めて小さく、かつ被記録材に傷や接触痕が付く虞が少ない被記録材収容装置を実現する。
【解決手段】 押圧部材15は、保護カバー12を閉じた状態において、載置面111と対面し、載置面111との相対的な間隔が当接部14へ向けて拡がる方向に傾斜する斜面となる押圧斜面151を有している。押圧ばね16は、保護カバー12を閉じた状態において、載置面111に載置された記録紙Pの給送方向Yの後端PRに押圧斜面151を線接触させた状態で、押圧部材15を載置面111に載置された記録紙Pへ押圧する。記録紙Pには、載置面111へ押圧する力F1及びその記録紙Pを当接部14へ押圧する力F2が作用する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の被記録材を積重して収容可能な被記録材収容装置、該被記録材収容装置を備えた自動給送装置、該自動給送装置を備えた記録装置に関する。
被記録材への記録を実行可能な記録実行手段を備えた記録装置として、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタ等が公知である。一般的なこれらの記録装置は、給送用トレイや給送用カセット等の被記録材収容装置に収容されている被記録材を記録装置内部の記録実行手段へ一ずつ自動的に給送する自動給送装置を備えている。
この自動給送装置を備えた記録装置の従来技術の一例としては、例えば、記録装置の外部に突設された給送用トレイに被記録材が載置され、その給送用トレイから自動給送装置により被記録材が給送されるものが公知である(例えば、特許文献1を参照)。このような給送用トレイは、記録を実行しないときには記録装置から取り外したり折り畳んだりしておくことが可能であるため、記録装置の小型化に寄与するという利点がある。
しかし、特許文献1に記載された給送用トレイは、記録装置の外部に突設されているため、被記録材が紫外線や埃等にさらされることになる。したがって、被記録材を給送用トレイに載置したまま長期間放置してしまうと、紫外線によって被記録材が変色してしまったり被記録材に埃等が付着してしまったりする虞があった。そのため、記録装置を長期間使用しないときは、ユーザは、被記録材を給送用トレイから取り出して収容袋等に収容しておく必要があり、利便性の面で課題があった。
このような課題を解決可能な従来技術の一例としては、例えば、被記録材を収容した箱状の給送用トレイを記録装置内に挿入して装着し、自動給送装置によりその給送用トレイから被記録材が給送される記録装置が公知である(例えば、特許文献2を参照)。このような記録装置は、記録装置の内部で被記録材が紫外線や埃等から保護されるので、被記録材を給送用トレイに収容したまま長期間放置しても、紫外線によって被記録材が変色してしまったり被記録材に埃等が付着してしまったりする虞が少ない。
特開平7−25502号公報 特開2002−128287号公報
ところで、記録装置においては、記録実行前の被記録材の反りが問題となることがある。ここでの被記録材の反りとは、被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して、本来的には平坦で真っ直ぐな被記録材が凹面状或いは凸面状に変形したような状態をいう。例えば、写真用紙等の多層構造の被記録材においては、表面(記録面)と裏面とで温度や水分の吸脱湿による収縮率が異なることに起因して反り等の変形が生ずることがある。
この記録実行前の未使用の被記録材に生ずる反りは、特にインクジェットプリンタ等の記録装置において、いわゆるヘッド擦れの要因となる。ここで、ヘッド擦れとは、被記録材の記録面にドットを形成する手段である記録ヘッド等に対して、本来接触すべきでない記録実行中の被記録材が接触してしまうことをいう。このようなヘッド擦れは、記録実行中における紙ジャムの要因となる他、記録ヘッドと接触した部分の記録面に傷や汚れ付いてしまったり、記録ヘッドの損傷等が生じてしまったりする要因となる。
特許文献1に記載された給送用トレイは、被記録材の反りを防止する手段は設けられていない。また、特許文献2に記載された記録装置は、給送用トレイ内の被記録材を紫外線や埃等から保護することはできるが、やはり給送用トレイには、被記録材の反りを防止する手段は設けられていない。そのため、特許文献1及び2に記載された従来技術においては、給送用トレイに被記録材を載置したまま長期間放置しておくと、被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因した被記録材の反りが生じてしまい、ヘッド擦れに起因する紙ジャムや記録面の傷や汚れ等が生ずる虞があった。
また、特許文献2に記載された給送用トレイは、記録装置内で縦置きされることから、収容されている被記録材の姿勢等が乱れないようにする目的で、載置面に積重されている被記録材を最上位側から面接触して押さえつける湾曲板状の押さえ部材が設けられている。そのため、被記録材を収容した状態で長期間放置したときに、被記録材の押さえ部材が面接触している部分に押圧痕等が付いてしまう虞があった。
さらに、特許文献2に記載された給送用トレイは、被記録材が最上位側から給送される際に、その被記録材は、押さえ部材が押圧されて面接触した状態で、その押圧部材に摺接しながら給送されることになる。そのため、給送される被記録材に大きな搬送負荷(バックテンション)が生じて、給送精度が低下してしまう虞が生ずるとともに、被記録材に傷等が付いてしまう虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、被記録材を収容した状態で長期間放置しても被記録材に反り等の変形が生ずることを防止できるとともに、自動給送装置による給送時の搬送負荷が極めて小さく、かつ被記録材に傷や接触痕が付く虞が少ない被記録材収容装置を実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、複数の被記録材を積重して収容可能な被記録材収容装置において、被記録材が載置される載置面と、前記載置面に載置された被記録材の一端が当接する当接面と、前記載置面に載置された被記録材の他端に線接触して、当該被記録材を前記載置面へ押圧する力及び当該被記録材を前記当接面へ押圧する力を当該被記録材に作用させる押圧装置と、を備えている、ことを特徴とした被記録材収容装置である。
被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して被記録材に生ずる反り等の変形は、多くの場合、被記録材の端部が上方へ浮き上がるように変形した状態、つまり凹面状に反った状態となる。これは、例えば、被記録材の中心部分近傍が浮き上がるように変形しようとする力、つまり凸面状に反る方向の力が被記録材に作用しても、その被記録材の自重によって被記録材の変形が抑制されるためと考えられる。したがって、被記録材の反り等の変形を防止する上では、被記録材の中心部分近傍を押さえつけるよりも、被記録材の端部を押さえつけるのが効果的であると言える。
また、例えば、複数の被記録材を積重した状態で、反り等の変形が生じやすい環境下で長時間放置した場合、反り等の変形が生ずるのは上位側の数枚のみである。それより下位側にある被記録材は、その上に積重されている被記録材の重みで変形が抑制され、反り等の変形はほとんど生じない。つまり、いったん反り等の変形が生じてしまった被記録材を元の平坦な状態に矯正する場合には、比較的大きな力を被記録材に作用させる必要があるが、平坦な状態の被記録材に反り等の変形が生ずることを抑制する場合には、被記録材に作用させる力は比較的小さな力で足りる。
本発明の第1の態様に記載の被記録材収容装置は、載置面に載置された被記録材の一端は、当接面に当接するとともに、押圧装置により当接面に押圧される。したがって、載置面に載置された被記録材は、被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、その被記録材の一端と当接面との接触面に作用する摩擦力によって、一端側の変形が抑制される。また、載置面に載置された被記録材の他端は、押圧装置が線接触した状態で載置面へ押圧される。したがって、載置面に載置された被記録材は、被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、その押圧力によって、他端側の変形が抑制される。
すなわち、本発明の第1の態様に記載の被記録材収容装置は、載置面に載置された被記録材に対して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、被記録材の両端の変形が抑制される。それによって、被記録材の構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して載置面に載置された被記録材に反り等の変形が生ずることを効果的に防止することができる。
また、載置面に載置された被記録材は、一端が当接面に当接し、他端に押圧装置が線接触するだけである。すなわち、本発明の第1の態様に記載の被記録材収容装置は、載置面に載置された被記録材の表面に面接触するものは何ら一切設けられていない。したがって、載置面に載置された被記録材の表面に傷や接触痕が付いてしまうことがない。さらに、載置面に載置された被記録材が自動給送装置により給送されるときの搬送負荷を極めて小さくすることができる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の被記録材収容装置によれば、被記録材を収容した状態で長期間放置しても被記録材に反り等の変形が生ずることを防止できるとともに、自動給送装置による給送時の搬送負荷を極めて小さくすることができ、かつ被記録材に傷や接触痕が付く虞を少なくすることができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、複数の被記録材を積重して収容可能な被記録材収容装置において、被記録材が載置される載置面と、前記載置面に載置された被記録材の一端が当接する当接面と、前記載置面に載置された被記録材を押圧する押圧装置とを備え、前記押圧装置は、前記載置面と対面し、前記載置面との相対的な間隔が前記当接面へ向けて拡がる方向に傾斜する押圧斜面と、前記押圧斜面を前記載置面に載置された被記録材の他端に線接触させて押圧する押圧機構と、を有している、ことを特徴とした被記録材収容装置である。
本発明の第2の態様に記載の被記録材収容装置は、被記録材が載置される載置面と、載置面に載置された被記録材の一端が当接する当接面とを備えている。そして、押圧斜面は、載置面との相対的な間隔が当接面へ向けて拡がる方向に傾斜しており、その押圧斜面が載置面に載置された被記録材の他端に線接触した状態で押圧される。それによって、押圧斜面が線接触している被記録材の他端には、押圧機構による押圧力の分力として、被記録材を載置面へ押圧する力及び被記録材を当接面へ押圧する力が作用することになる。
したがって、本発明の第2の態様に記載の被記録材収容装置によれば、前述した第1の態様に記載の被記録材収容装置と同様に、被記録材を収容した状態で長期間放置しても被記録材に反り等の変形が生ずることを防止できるとともに、自動給送装置による給送時の搬送負荷を極めて小さくすることができ、かつ被記録材に傷や接触痕が付く虞を少なくすることができるという作用効果が得られる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様に記載の被記録材収容装置において、前記押圧斜面の傾斜方向の長さは、大きさが異なる複数種類の被記録材に接触可能な長さに設定されている、ことを特徴とした被記録材収容装置である。
前記の通り、押圧斜面は、載置面との相対的な間隔が当接面へ向けて拡がる方向に傾斜する傾斜面である。したがって、載置面に載置された被記録材は、一端が当接面に当接した状態で他端が押圧斜面に接することができる大きさの被記録材であれば、その被記録材の大きさにかかわらず、その被記録材の他端に押圧斜面を線接触させて押圧することができる。本発明の第3の態様に記載の被記録材収容装置は、押圧斜面の傾斜方向の長さは、大きさが異なる複数種類の被記録材に接触可能な長さに設定されている。したがって、大きさが異なる複数種類の被記録材を選択的に収容可能な被記録材収容装置において、その複数種類の被記録材のいずれかであれば、被記録材の大きさにかかわらず、前述した本発明の第2の態様に記載の発明による作用効果を得ることができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の被記録材収容装置において、前記載置面に載置された被記録材の全部又は一部を覆って保護する、開閉可能に支持された保護カバーを備え、前記保護カバーの内側に前記押圧装置が配設されており、前記保護カバーを閉じた状態で前記載置面に載置された被記録材が前記押圧装置により押圧される、ことを特徴とした被記録材収容装置である。
このように、載置面に載置された被記録材の全部又は一部を覆って保護する保護カバーを設けることによって、載置面に載置された被記録材を埃や紫外線等から保護することができる。また、保護カバーは、開閉可能に支持されており、押圧装置は、その保護カバーの内側に配設されている。そして、載置面に載置された被記録材は、保護カバーを閉じた状態で押圧装置により押圧される。したがって、ユーザは、保護カバーを開いた状態で載置面に被記録材を積重した後、その保護カバーを閉じる操作を行うだけで良く、別個に押圧装置を操作する必要がない。それによって、本発明に係る被記録材収容装置の操作性を向上させることができる。
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の被記録材収容装置と、前記被記録材収容装置に収容されている被記録材を一ずつ給送する給送手段と、を備えた自動給送装置である。
本発明の第5の態様に記載の自動給送装置によれば、被記録材収容装置に収容されている被記録材を一ずつ給送する給送手段を備えた自動給送装置において、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様は、前述した第5の態様に記載の自動給送装置と、前記自動給送装置により給送される被記録材に記録を実行可能な記録実行手段と、を備えた記録装置である。
本発明の第6の態様に記載の記録装置によれば、自動給送装置により給送される被記録材に記録を実行可能な記録実行手段を備えた記録装置において、前述した第5の態様に記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンタの概略構成>
まず、本発明に係る「記録装置」の一例であるインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の外観斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ50の要部側断面図である。
プリンタ本体1の上面には、各種操作ボタン類を有する操作パネル4が配設されている。また、プリンタ本体1の上面には、後述する自動給送装置70で「被記録材」としての記録紙Pを供給するための給送用開口部2が設けられている。プリンタ本体1の前面には、記録実行後の記録紙Pが排出される排出口5を開閉可能に排出用トレイ3が配設されている。排出トレイ3は、回動可能にプリンタ本体1に軸支されている。インクジェットプリンタ50を使用しないときには、排出トレイ3を閉じた状態とすることによって、排出口5が排出トレイ3で覆い隠された状態となる(図1)。また、インクジェットプリンタ50を使用するときには、符号Aで示した方向へ排出トレイ3を開いた状態とすることによって(図2)、排出口5から排出される記録実行後の記録紙Pを排出トレイ3に積重することができる。
インクジェットプリンタ50は、「記録実行手段」へ向けて記録紙Pを一ずつ自動給送する自動給送装置70を備えている。自動給送装置70は、ホッパ71、エッジガイド72、給送用ローラ73及びリタードローラ74を備えている。
ホッパ71は、載置部11に積重された記録紙Pを給送用ローラ73の外周面に押圧する部材である。ホッパ71は、給送用ローラ73の外周面へ向けて揺動可能に支持されており、図示していないホッパばねにより給送用ローラ73へ向けて付勢されている。公知のエッジガイド72は、記録紙Pの幅方向へスライド可能に載置部11に配設されており、記録紙Pのサイズに応じて、搬送方向Yと略直交する方向(符号Xで示した方向。以下、「幅方向X」という。)の記録紙Pの載置位置を規定することができる。給送用ローラ73は、図示していない給送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。リタードローラ74は、記録紙Pの重送を防止するための公知の分離手段である。
載置部11に積重された記録紙Pは、ホッパ71により給送用ローラ73の外周面に押圧され、給送用ローラ73の駆動回転により、搬送駆動ローラ51へ向けて給送される。このとき、リタードローラ74の従動回転抵抗によって、最上位の記録紙Pから他の記録紙Pが分離され、記録紙Pの重送が防止される。
また、インクジェットプリンタ50は、記録紙Pに記録を実行する「記録実行手段」として、搬送駆動ローラ51、搬送従動ローラ52、プラテン53、排出駆動ローラ54、排出従動ローラ55、キャリッジ61及び記録ヘッド62をプリンタ本体1内に備えている。
搬送駆動ローラ51は、プラテン53より搬送方向Yの上流側に配設されており、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラ52は、従動回転可能に軸支された状態で、搬送駆動ローラ51の外周面に付勢されている。自動給送装置70から給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ所定の搬送量でプラテン53上を搬送される。プラテン53は、記録ヘッド62による記録実行領域において記録紙Pを裏面側から支持する部材である。
記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成する記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行で一定の間隔となる状態を維持しながら幅方向Xへ往復動可能に支持されている。排出駆動ローラ54は、プラテン53より搬送方向Yの下流側に配設されており、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。排出従動ローラ55は、いわゆる歯付きギザローラであり、従動回転可能に軸支された状態で、排出駆動ローラ54の外周面に付勢されている。
プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録紙Pの記録面へインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により所定の搬送量で記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される。記録実行後の記録紙Pは、排出口5から排出され、開いた状態の排出用トレイ3に積重される。これらの一連の記録制御は、図示していない制御装置によって実行される。
<本発明に係る「被記録材収容装置」の構成>
本発明に係る自動給送装置70は、複数の記録紙Pを積重して収容可能な「被記録材収容装置」としての給送用トレイ10を備えている。給送用トレイ10は、載置部11、保護カバー12、軸部13、当接部14、押圧部材15及び押圧ばね16を有している。以下、本発明に係る給送用トレイ10の構成について、図3〜図7を参照しながら詳細に説明する。
図3〜図7は、本発明に係る給送用トレイ10を模式的に図示した側断面図である。
図3は、保護カバー12を開いた状態を図示したものであり、図4は、保護カバー12を閉じた状態を図示したものである。
載置部11の載置面111には、記録紙Pが載置されて積重される。また、載置部11には、前記のホッパ71が揺動軸711で揺動可能に軸支されている。保護カバー12は、載置部11の給送方向YFの上流側端部に配設されており、軸部13で開閉方向Bへ回動可能に、載置部11に軸支されている。軸部13には、保護カバー12を開いた状態(図3)及び閉じた状態(図4)でロックすることができるロック機構(図示せず)が設けられている。尚、図3及び図4に図示した記録紙Pは、KGサイズ(横幅102mm×長さ152mm)の記録紙Pである。
「当接面」としての当接部14は、載置部11の給送方向YFの下流側端部に一定の角度(例えば、略90度)をもって延設された壁部である。当接部14には、図示の如く、載置部11の載置面111に載置された記録紙Pの給送方向Yの先端PFが当接する。そして、当接部14の近傍には、前記の給送用ローラ73及びリタードローラ74が配設されている。
保護カバー12の内側には、載置面111に載置された記録紙Pを押圧するための押圧装置20が配設されている。押圧装置20は、押圧部材15及び押圧ばね16を有している。押圧部材15は、保護カバー12を閉じた状態(図4に図示した状態)において、載置面111と対面し、載置面111との相対的な間隔が当接部14へ向けて拡がる方向(給送方向YFへ向けて拡がる方向)に傾斜する斜面となる押圧斜面151を有している。「押圧機構」としての押圧ばね16は、押圧部材15を保護カバー12の内側に支持する。また、押圧ばね16は、保護カバー12を閉じた状態において、載置面111に載置された記録紙Pの給送方向Yの後端PRに押圧斜面151を線接触させた状態で、押圧部材15を載置面111に載置された記録紙Pへ押圧する。押圧部材15は、載置面111に積重されている記録紙Pの数量の変動に応じて、押圧ばね16が伸縮して符号Cで示した方向へ変位する。
このような構成の給送用トレイ10は、載置部11の載置面111に記録紙Pを積重した状態で保護カバー12を閉じると、載置面111に載置された記録紙Pの後端PRと押圧部材15の押圧斜面151とが線接触している部分に、押圧ばね16のばね力Fが作用する。それによって、載置面111に載置された記録紙Pの後端PRには、押圧ばね16のばね力Fの分力として、記録紙Pを載置面111へ押圧する力F1及び記録紙Pを当接部14へ押圧する力F2が作用することになる(図4)。すなわち、押圧装置20は、載置面111に載置された記録紙Pの後端PRに線接触して、その記録紙Pを載置面111へ押圧する力F1(以下、「押圧力F1」という。)及びその記録紙Pを当接部14へ押圧する力F2(以下、「押圧力F2」という。)をその記録紙Pに作用させる。
これによって、載置面111に載置された記録紙Pの先端PFは、当接部14に当接するとともに、押圧力F2により当接部14に押圧される。したがって、載置面111に載置された記録紙Pは、記録紙Pの構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、記録紙Pの先端PFと当接部14との接触面に作用する摩擦力によって、先端PFの変形が抑制される。また、載置面111に載置された記録紙Pの後端PRは、押圧力F1により載置面111へ押圧される。したがって、載置面111に載置された記録紙Pは、記録紙Pの構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、その押圧力F1によって、後端PRの変形が抑制される。
すなわち、本発明に係る給送用トレイ10は、載置面111に載置された記録紙Pに対して凹面状に変形しようとする力が作用したときに、その記録紙Pの両端(先端PF及び後端PR)の変形が抑制される。それによって、記録紙Pの構造や温度、湿度等の周囲環境に起因して載置面111に載置された記録紙Pに反り等の変形が生ずることを効果的に防止することができる。また、載置面111に載置された記録紙Pは、先端PFが当接部14に当接し、後端PRに押圧部材15の押圧斜面151がばね力Fで線接触するだけである。つまり、本発明に係る給送用トレイ10は、載置面111に載置された記録紙Pの最上位にある記録紙P1の表面に面接触するものは何ら一切設けられていない。したがって、載置面111に載置された記録紙Pの最上位にある記録紙P1は、表面に傷や接触痕が付いてしまうことがない。
ここで、押圧部材15の押圧斜面151の形状は、当該実施例では平坦な斜面となっているが、例えば、凹面状又は凸面状の斜面としても良い。つまり、押圧斜面151は、載置面111に載置された記録紙Pの後端PRに線接触することが可能な斜面であれば、どのような形状の斜面でも本発明の実施は可能である。また、記録紙Pの後端PRに線接触とは、厳密な意味で線接触している必要はなく、実質的に略線接触している状態であれば本発明の目的は達成できることは言うまでもない。さらに、押圧ばね16は、例えば、コイルばね、ねじりコイルばね、板ばね等のばねの他、ゴム材等からなる弾性体等で実現することもできる。
さらに、当接部14の記録紙Pの先端PFが当接する面は、微細な凹凸を設ける等によって摩擦係数の高い面とするのが好ましい。それによって、当接部14に当接している記録紙Pの先端PFに、より大きな摩擦力を作用させることができるので、記録紙Pの先端PFの変形をより強い力で抑制することができる。さらに、当接部14の記録紙Pの先端PFが当接する面は、可能な範囲で、載置面111に対する面角度を90度未満に設定するのが好ましい。それによって、押圧力F2は、記録紙Pの先端PF側を載置面111へ押し付ける方向の力としても作用するので、記録紙Pの先端PFの変形をより強い力で抑制することができる。
さらに、本発明に係る給送用トレイ10は、保護カバー12は必須の構成要素ではないことは言うまでもないが、載置面111に載置された記録紙Pを埃や紫外線等から保護することができるという点で、保護カバー12を設けるのが好ましい。そして、保護カバー12を設けた場合には、当該実施例のように、開閉可能に支持された保護カバー12の内側に押圧装置20を配設するのが好ましい。ユーザは、保護カバー12を開いた状態で載置面111に記録紙Pを積重した後、その保護カバー12を閉じる操作を行うだけで良く、別個に押圧装置20を操作する必要がない。それによって、本発明に係る給送用トレイ10の操作性を向上させることができる。
図5は、載置面111にL判サイズ(横幅89mm×長さ127mm)の記録紙Pを積重した状態を図示したものである。
当該実施例において、押圧斜面151の給送方向YFの長さは、L判サイズ(横幅89mm×長さ127mm)の記録紙Pを載置面111に載置した場合、はがきサイズ(横幅100mm×長さ148mm)の記録紙Pを載置面111に載置した場合、KGサイズ(横幅102mm×長さ152mm)の記録紙Pを載置面111に載置した場合、いずれにおいても押圧斜面151が記録紙Pの後端PRに線接触可能な長さに設定されている。
このように、押圧斜面151の給送方向YFの長さは、大きさが異なる複数種類の記録紙Pに対応可能な長さに設定するのが好ましい。それによって、上記のいずれかのサイズの記録紙Pであれば、載置面111に載置する記録紙Pの大きさにかかわらず、その記録紙Pの後端PRに押圧斜面151を線接触させて押圧することができる。
図6は、自動給送装置70で給送用トレイ10の最上位にある記録紙P1を自動給送する状態を図示したものである。
ホッパ71は、例えば、給送用ローラ73の回転軸に設けたカムとホッパ71に設けたカムフォロアとからなるカム機構(図示せず)によって、給送用ローラ73の回転に連動して揺動させることができる。自動給送装置70で給送用トレイ10の最上位にある記録紙P1を自動給送するときには、まずホッパ71が符号Dで示した方向へ揺動し、記録紙Pを給送用ローラ73の外周面へ押動する。最上位にある記録紙P1は、ホッパ71によって、給送用ローラ73の外周面に押圧された状態となる。
その状態から、給送用ローラ73を符号Eで示した回転方向へさらに回転させることによって、最上位にある記録紙P1が給送方向YFへ給送される。このとき、最上位の記録紙P1は、給送用ローラ73の回転により給送方向YFへ搬送され始めた瞬間に、後端PRが押圧斜面151から離間する。つまり、記録紙P1が給送方向YFへ搬送され始めた瞬間に、その記録紙P1の後端PRは、ばね力Fが作用しないフリーな状態になる。それによって、記録紙P1が給送される時の搬送負荷は、極めて小さくなる。
図7は、リタードローラ74で分離された記録紙P2を戻しレバー75で給送用トレイ10に戻している状態を図示したものである。
給送される記録紙P1に重なった状態で給送されようとする記録紙P2は、リタードローラ74によって記録紙P1から分離され、リタードローラ74の外周面で先端近傍が係止される。当該実施例の自動給送装置70は、このリタードローラ74で分離されて給送用トレイ10から先端PFが突出した状態の記録紙P2を給送用トレイ10内に押し戻すための戻しレバー75を備えている。また、自動給送装置70には、モータの回転駆動力で戻しレバー75を揺動させる揺動機構が設けられている(図示せず)。
ホッパ71は、記録紙P1を給送した後、退避方向Gへ揺動して元の位置に戻る。そして、給送された記録紙P1の後端PRが給送用ローラ73の外周面から離脱した後、戻しレバー75を符号Hで示した揺動方向へ揺動させる。それによって、先端近傍がリタードローラ74の外周面に係止されていた記録紙P2は、図示の如く、符号Jで示した方向へ押動されて、載置部11の載置面111へ押し戻される。
このとき、記録紙P2は、後端PRが押圧斜面151に摺接しながら、押圧斜面151と載置面111に積重されている記録紙Pとの間に案内されるように進入していく。そして、押圧斜面151は、載置面111に積重されている記録紙Pの後端PRと線接触していて面接触はしていない。したがって、押圧部材15による記録紙Pの押圧状態を解除することなく、そのままの状態で、リタードローラ74で分離された記録紙P2を元の位置に容易に押し戻すことができる。
以上説明したように、本発明に係る給送用トレイ10によれば、記録紙Pを収容した状態で長期間放置しても記録紙Pに反り等の変形が生ずることを防止できるとともに、自動給送装置70による給送時の搬送負荷を極めて小さくすることができ、かつ記録紙Pに傷や接触痕が付く虞を少なくすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの外観斜視図である。 インクジェットプリンタの要部側断面図である。 給送用トレイの保護カバーを開いた状態を模式的に図示した側断面図。 給送用トレイの保護カバーを閉じた状態を模式的に図示した側断面図。 載置面にL判サイズの記録紙を積重した状態を図示した側断面図。 給送用トレイの最上位にある記録紙を給送する状態を図示した側断面図。 記録紙を戻しレバーで給送用トレイに戻す状態を図示した側断面図。
符号の説明
10 給送用トレイ、11 載置部、12 保護カバー、13 軸部、14 当接部、15 押圧部材、16 押圧ばね、20 押圧装置、50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、70 自動給送装置、71 ホッパ、72 エッジガイド、73 給送用ローラ、74 リタードローラ、111 載置面、151 押圧斜面、P 記録紙、X 幅方向、Y 記録紙の搬送方向、YF 記録紙の給送方向

Claims (6)

  1. 複数の被記録材を積重して収容可能な被記録材収容装置において、
    被記録材が載置される載置面と、
    前記載置面に載置された被記録材の一端が当接する当接面と、
    前記載置面に載置された被記録材の他端に線接触して、当該被記録材を前記載置面へ押圧する力及び当該被記録材を前記当接面へ押圧する力を当該被記録材に作用させる押圧装置と、を備えている、ことを特徴とした被記録材収容装置。
  2. 複数の被記録材を積重して収容可能な被記録材収容装置において、
    被記録材が載置される載置面と、
    前記載置面に載置された被記録材の一端が当接する当接面と、
    前記載置面に載置された被記録材を押圧する押圧装置とを備え、
    前記押圧装置は、
    前記載置面と対面し、前記載置面との相対的な間隔が前記当接面へ向けて拡がる方向に傾斜する押圧斜面と、
    前記押圧斜面を前記載置面に載置された被記録材の他端に線接触させて押圧する押圧機構と、を有している、ことを特徴とした被記録材収容装置。
  3. 請求項2に記載の被記録材収容装置において、前記押圧斜面の傾斜方向の長さは、大きさが異なる複数種類の被記録材に接触可能な長さに設定されている、ことを特徴とした被記録材収容装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の被記録材収容装置において、前記載置面に載置された被記録材の全部又は一部を覆って保護する、開閉可能に支持された保護カバーを備え、
    前記保護カバーの内側に前記押圧装置が配設されており、前記保護カバーを閉じた状態で前記載置面に載置された被記録材が前記押圧装置により押圧される、ことを特徴とした被記録材収容装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の被記録材収容装置と、
    前記被記録材収容装置に収容されている被記録材を一ずつ給送する給送手段と、を備えた自動給送装置。
  6. 請求項5に記載の自動給送装置と、
    前記自動給送装置により給送される被記録材に記録を実行可能な記録実行手段と、を備えた記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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