JP2009224198A - 漏電遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏電検出回路及び引外し装置に安定した電源を供給すると共に安定したテスト動作が可能な漏電遮断器を得る。
【解決手段】主回路の交流電圧を整流するための整流ダイオードをブリッジ接続した全波整流回路と、この全波整流回路の出力を降圧して漏電検出回路及び引外し装置に供給する電源回路と、全波整流回路の数個の整流ダイオードのうちの少なくとも1個の整流ダイオードの通電電流若しくは印可電圧を検出することにより主回路に流れる交流電流の位相と同期した位相のテスト電流を生成して零相変流器の三次巻線に供給するテスト回路とを設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、配電系統等の交流電路に流れる漏電電流を検出して交流電路を遮断し漏電事故を未然に防ぐようにした漏電遮断器に関するものである。
周知のように、漏電遮断器は、交流電路に接続される主回路と、この主回路を開閉する開閉機構を備えた開閉部と、主回路に流れる漏電電流を検出する漏電検出回路と、漏電検出回路が漏電電流を検出したときに開閉部の開閉機構を引外して主回路を遮断する引外し装置と、漏電検出回路にテスト電流を流して漏電引外し機能の動作確認を行うためのテスト回路等を備えている。
従来の一般的な漏電遮断器は、主回路の2相の電路から漏電検出回路及び引外し装置の電源を得ており、又、テスト回路についても主回路の2相の整流前の交流電圧から電源を得ており、この電源から抵抗で所定の値に抑制したテスト電流をテスト回路に流すように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
又、別の従来の漏電遮断器は、主回路である三相電路の全てから漏電検出回路及び引外し装置の電源供給を受けるように構成し、更に、三相電路に印加されている三相交流電圧を整流して得た直流電圧を電源として抵抗により所定の値に抑制したテスト電流をテスト回路に流し、このテスト電流のリップル成分を用いて漏電検出回路を作動させることにより、1相が欠相した状態でも漏電保護機能を維持し、更にテスト動作も可能となるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、別の従来の漏電遮断器として、特許文献2と同様に1相が欠相した状態でも漏電保護機能及びテスト動作が可能となるように、主回路の三相電路全てから漏電検出回路及び引外し装置の電源供給を受けるように構成すると共に、三相電路の三相交流電圧を全波整流した後の直流電圧を電源として動作する低周波の発振器を設け、この発振器の出力電流をテスト電流としてテスト回路に流すように構成されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−182579号公報 特開2007−149603号公報 特開2006−302601号公報
特許文献1に記載された従来の漏電遮断器の場合、三相電路で使用する場合であっても、三相のうち2相のみからしか電源供給されない為、その2相の何れかに欠相が生じた場合は漏電保護機能を失う可能性がある。又、テスト回路に流すテスト電流を所定の電流値に制限する抵抗とテストスイッチに主回路電圧が印加されるため、その抵抗とテストスイッチに絶縁耐圧を確保させる必要があり、テスト回路の小形化が困難となっていた。
又、特許文献2の実施の形態1に記載された従来の漏電遮断器の場合、テスト電流は直流成分が主体であって交流成分が極めて少なく、従ってこのテスト電流による零相変流器からの出力は、通常の正弦波交流電流による零相変流器の出力と比べ非常に小さく、テスト動作させるためのテスト電流を非常に大きな電流とする必要がある。又、テスト電流は、三相全波整された電流であり、主回路の周波数の3倍の基本周波数を有する第3次高調波の電流となる。その結果、漏電検出回路に一般的に組み込まれている高調波除去用のローパスフィルターの影響により、テスト動作に必要なテスト電流を更に大きな電流とする必要があるという課題があった。
更に、特許文献2の実施の形態2に記載された従来の漏電遮断器の場合、テスト電流の基本周波数は主回路電流の周波数と同一となり、テスト電流の交流成分も非常に大きくなるが、整流後の電圧は必ず1相が欠けた整流波形となり、漏電検出回路の電源として用いる為には十分な平滑手段が必要となる。又、半波整流回路を用いているので、片側のアームのみに設けられる2つの整流ダイオードは逆電圧が抑制されない為、交流側の各相にサージアブソーバ等を用いて個別に過電圧を抑制するか、非常に耐圧の高い整流ダイオードを選定しなければならないといった課題があった。
又、特許文献3に記載された従来の漏電遮断器に於いては、主回路電流の位相と発振器により発生させるテスト電流の位相とが同期していない場合、漏電を検出する時間にばらつきが生じたり、主回路に漏電引外しにまで至らない程度の常時漏電電流が流れている状態でのテスト動作を行なった場合には、テスト電流と常時漏電電流の合成電流にうねり(ビート)が生じ、テスト電流による漏電引外し機能の動作確認が不安定となる課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、漏電検出回路及び引外し装置に安定した電源を供給すると共に安定したテスト動作が可能な漏電遮断器を得ることを目的としたものである。
この発明による漏電遮断器は、交流電路に接続される主回路と、前記主回路を開閉する開閉部と、前記主回路に流れる漏電電流に基づいて出力電流を発生する二次巻線とテスト電流により付勢されたとき前記二次巻線に出力電流を発生させる三次巻線とを備えた零相変流器と、テスト操作時に前記三次巻線に前記テスト電流を供給するテスト回路と、前記零相変流器の二次巻線の出力電流に基づいて出力信号を発生する漏電検出回路と、前記漏電検出回路の出力信号に基づいて駆動され前記開閉部を引外して前記主回路を遮断する引外し装置と、前記漏電検出回路と前記引外し装置とに電力を供給する電源回路と、ブリッジ接続された複数個の整流ダイオードにより構成され前記主回路に印加された交流電圧を全波整流して直流電圧を出力する全波整流回路とを備え、前記電源回路は、前記全波整流回路から出力された前記直流電圧の供給を受けて発生した所定の直流制御電圧を前記漏電検出回路と前記引外し装置とに供給し、前記テスト回路は、前記全波整流回路を構成する前記複数個の整流ダイオードのうちの少なくとも1個の整流ダイオードの通電電流若しくは印加電圧を検出することにより前記主回路に流れる交流電流の位相と同期した位相の電流を生成し、この生成した電流を前記テスト電流として前記三次巻線に供給することを特徴とするものである。
この発明に於いて、「漏電」とは地絡を含み、「漏電電流」とは地絡電流を含むものである。
この発明による漏電遮断器によれば、電源回路は、全波整流回路から出力された直流電圧の供給を受けて発生した所定の直流制御電圧を漏電検出回路と引外し装置とに供給し、テスト回路は、全波整流回路を構成する複数個の整流ダイオードのうちの少なくとも1個の整流ダイオードの通電電流若しくは印加電圧を検出することにより主回路に流れる交流電流の位相と同期した位相の電流を生成し、この生成した電流をテスト電流として零相変流器の三次巻線に供給するので、安定した漏電検出回路及び引外し装置の動作が得られると共に、安定したテスト動作を行なうことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による漏電遮断器を示す回路図である。図1に於いて、漏電遮断器1は、電源側接続端子2と負荷側接続端子3とを接続するR相、S相、T相の各電路からなる主回路4と、この主回路4を開閉する開閉部5と、主回路4の全相の導体により貫通され、主回路4に流れる漏電又は地絡事故電流(以下、単に、漏電電流と称する)を検出して二次巻線6aから検出電流を出力する零相変流器6と、この零相変流器6の二次巻線6aの検出電流を監視して漏電又は地絡(以下、単に、漏電と称する)の有無を判定する漏電検出回路7と、漏電発生時に漏電検出回路7の出力信号により開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する引外し装置8及び漏電検出回路7に電力を供給する電源回路9と、後述するテスト回路とを備えている。漏電遮断器1は、電源側接続端子2と負荷側接続端子3とにより、漏電を検出すべき三相交流電路(図示せず)に接続される。
漏電遮断器1に設けられた三相全波整流回路10は、6個の整流ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6で構成されるもので、主回路4の三相交流電圧を整流して電源回路9に電力を供給する。尚、三相全波整流回路10の交流側は、インピーダンス素子11を介して主回路4のR相、S相、T相の各電路に夫々接続され、直流側には電圧抑制素子12が接続されている。
電圧抑制素子12は、三相全波整流回路10の各相の正極側アームと負極側アームを夫々構成する2個の整流ダイオードD1とD4、D2とD5、D3とD6の夫々に対し並列に接続されており、サージやインパルス等の過電圧から、これらの6個の整流ダイオードD1〜D6全てに対する逆電圧を抑制し、又、三相全波整流回路10も含めた漏電遮断器1の内部回路全体を保護するものである。
電源回路9は、三相全波整流回路10により全波整流された直流電圧VDが供給され、この直流電圧VDを所定の直流制御電圧VSに降圧して制御電源端子から漏電検出回路7に供給する。
次に、漏電のテスト動作を行うテスト回路について説明する。漏電のテスト動作は、零相変流器6に設けられた三次巻線6bにテスト電流を通電することにより漏電引外しを行うものであり、そのテスト電流は、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSをテスト電流駆動回路13のスイッチング動作により発生される。テスト電流駆動回路13のスイッチング動作は、AND回路14の出力によって行われ、このAND回路14には正極側検出器15と負極側検出器16の各々の検出信号が入力される。テスト電流駆動回路13は、テストスイッチ17が操作員によりオン操作されることによりテスト電流を発生させる動作を行なう。
ここで、正極側検出器15は、三相全波整流回路10の正極側アームを構成するR相、S相の2つの相の整流ダイオードD1、D2の導通を検出することができる正極側導体に配置されている。又、負極側検出器16は、三相全波整流回路10の負極側アームのうち、整流ダイオードD1、D2に対応するR相、S相の2つの相のうちの一方の相に対応する相であるS相の整流ダイオードD5と、整流ダイオードD1、D2に対応する2つの相以外の相に対応する相であるT相の整流ダイオードD6の導通を検出することができる負極側導体に配置されている。
正極側検出器15、負極側検出器16、AND回路14、及びテスト電流駆動回路13、テストスイッチ17は、この発明の実施の形態1に係る漏電遮断器1のテスト回路を構成している。
尚、正極側検出器15は、三相全波整流回路10の正極側アームの任意の2つの相の整流ダイオードの導通を検出できる正極側導体に配置されれば良く、又、負極側検出器16は、正極側検出器15が導通を検出する正極側アームの2つの相のうちの一方の相に対応する負極側アームの相の整流ダイオードと、正極側検出器15が導通を検出する正極側アームの2つの相以外の相に対応する負極側アームの相の整流ダイオードとの導通を検出できる負極側導体に配置されれば良く、図1に示す配置に限定されるものではない。
テスト操作は、テストスイッチ17をオンすることにより行なわれ、テストスイッチ17のオン時にのみ、テスト電流がテスト電流駆動回路13から零相変流器6の三次巻線6bに流される。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力されて漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
次に、漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。図2は、図1に示す漏電遮断器1の主回路4に三相交流電流を通電した時に三相全波整流回路10の整流ダイオードに流れる電流の波形図であり、(a)〜(f)は、夫々、整流ダイオードD1〜D6に流れる電流の波形を示している。図3は、図2に示す正常な通電状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図であり、(a)は正極側検出器15に入力される電流、(b)は負極側検出器16に入力される電流、(c)は正極側検出器15の出力信号、(d)は負極側検出器16の出力信号、(e)はAND回路14の出力信号、(f)はテスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流を、夫々示している。
図3の(a)に示すように、正極側検出器15には整流ダイオードD1、D2の通電電流の和の電流が入力され、正極側検出器15は、低いレベルに設定された検出閾値によって図3の(c)に示すパルス信号である出力信号を出力する。この正極側検出器15から出力される出力信号は、整流ダイオードD1、D2の導通タイミングに同期して出力され、整流ダイオードD1、D2の通電電流の和の電流の位相に同期した信号となり、整流ダイオードD1、D2が導通状態にあることを示している。
又、図3の(b)に示すように、負極側検出器16には整流ダイオードD5、D6の通電電流の和の電流が入力され、負極側検出器16は、低いレベルに設定された検出閾値によって図3の(d)に示すパルス信号である出力信号を出力する。この負極側検出器16から出力される出力信号は、整流ダイオードD5、D6との導通タイミングに同期して出力され、整流ダイオードD5、D6の通電電流の和の電流の位相に同期した信号となり、整流ダイオードD5、D6とが導通状態にあることを示している。
正極側検出器15の出力信号と負極側検出器16の出力信号は、三相全波整流回路10のダイオードの導通状態を検出したものであり、主回路4の電流位相に完全に同期した信号となる。即ち、R相の電流の負から正へのゼロクロスのポイントを位相角0°とした場合、正極側検出器15の出力信号は位相角60°〜300°に同期して出力され、負極側検出器16の出力信号は位相角0°〜240°に同期して出力される。
図3の(e)に示すAND回路14の出力信号は、正極側検出器15の出力信号と負極側検出器16の出力信号とが同時に入力されたときに出力信号が出力されるので、このAND回路14の出力信号の位相角は、60°〜240°、つまり信号幅が180°の矩形波となる。テスト電流駆動回路13は、AND回路14の出力信号に基づいて電源回路9により降圧されて制御電源端子から出力される直流制御電圧VSをスイッチングしてテスト電流を発生させるので、図3の(f)に示すようにデューティ比が約50%のテスト電流を得ることができる。
テスト電流駆動回路13は、図1に示す電源回路9により降圧された直流制御電圧VSをスイッチングしてテスト電流を出力するので、零相変流器6の三次巻線6bへの印加電圧を低くすることができ、更に、三次巻線6bの一端がシグナルグランド側であるグランドラインGNDに接続されているので、三次巻線6bと漏電検出回路7に接続された二次巻線6aとの電位差を最小限に抑制でき、特に、二次巻線6aと三次巻線6bをともに零相変流器6のコアに巻き付けてポッティングするような場合、二次巻線6aと三次巻線6bの絶縁処理を簡略化することが可能となる。
図1に示すテストスイッチ17は、AND回路14の出力信号がテスト電流駆動回路13に入力されるまでの回路を開閉する構成とされているが、電源回路9からテスト電流駆動回路13へ電源供給を行なう回路を開閉する構成としてもよい。テストスイッチ17をその何れの構成としても、テスト電流駆動回路13及びAND回路14は全て低電圧構成とすることが可能であり、テストスイッチ17に低圧用の安価なスイッチを使用することも可能となる。
次に、漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。図4は、図1に示す構成に於いて三相交流電源のR相が欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は正極側検出器15に入力される電流、(b)は負極側検出器16に入力される電流、(c)は正極側検出器15の出力信号、(d)は負極側検出器16の出力信号、(e)はAND回路14の出力信号、(f)はテスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流、を夫々示している。
R相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は主回路4のS―T相の単相電圧となり、正極側検出器15へ入力される電流は、主回路4のS相から三相全波整流回路10の整流ダイオードD2へ流れる電流のみとなるため、図4の(a)に示す半波波形となる。一方、負極側検出器16へ入力される電流は、整流ダイオードD5から主回路4のS相への電流と整流ダイオードD6から主回路4のT相へ流れる電流の和の電流となるため、図4の(b)に示す単相全波整流波形となる。
従って、正極側検出器15と負極側検出器16の夫々の出力信号は、図4の(c)と(d)に示す波形となる。AND回路14の出力信号は、正極側検出器15と負極側検出器16の出力のANDであるので、図4の(e)に示すように結果的に正極側検出器15の出力信号と同一となる。従って、AND回路14の出力信号に基づいてスイッチング動作を行うテスト電流駆動回路13から得られるテスト電流は、図4の(f)に実線で示すようにデューティ比約50%の半波波形となる。
尚、図4の(e)の波形は、電源回路9が降圧しただけの平滑していない直流制御電圧VSをテスト電流駆動回路13でスイッチングした場合のテスト電流を示しているが、直流制御電圧VSを十分に平滑すれば、テスト電流をデューティ比約50%の矩形波とすることができる。
次に、主回路4のS相が欠相した場合の動作について説明する。図5は、図1に示す構成に於いて三相電源のS相が欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は正極側検出器15に入力される電流、(b)は負極側検出器16に入力される電流、(c)は正極側検出器15の出力信号、(d)は負極側検出器16の出力信号、(e)はAND回路14の出力信号、(f)はテスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流、を夫々示している。
S相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は、主回路4のR−T相の単相電圧となり、正極側検出器15へ入力される電流は、R相から整流ダイオードD1へ流れる電流のみとなり図5の(a)に示す半波波形となる。一方、負極側検出器16へ入力される電流は、整流ダイオードD6からT相へ流れる電流のみとなるため図5の(b)に示す半波波形となり、正極側検出器15へ入力される電流と同一となる。従って、図5の(c)と(d)に示す正極側検出器15と負極側検出器16の出力信号、及び図5の(e)に示すAND回路14の出力信号は全て同じ波形となり、従って、テスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流は、図5の(f)に実線で示すようにデューティ比約50%の半波波形となる。
次に、主回路4のT相が欠相した場合の動作について説明する。図6は、図1に示す構成に於いて三相電源のT相が欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は正極側検出器15に入力される電流、(b)は負極側検出器16に入力される電流、(c)は正極側検出器15の出力信号、(d)は負極側検出器16の出力信号、(e)はAND回路14の出力信号、(f)はテスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流、を夫々示している。
T相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は、主回路4のR−S相の単相電圧となり、正極側検出器15へ入力される電流は、R相から整流ダイオードD1へ流れる電流とS相から整流ダイオードD2へ流れる電流の和の電流となるため図6の(a)に示す単相全波整流波形となる。一方、負極側検出器16へ入力される電流は、整流ダイオードD5からS相へ流れる電流のみとなるため図6の(b)に示す半波波形となる。これらの電流は、R相が欠相した場合の正極側検出器15と負極側検出器16の動作が逆転した場合の電流と同じであり、T相が欠相した場合もテスト電流駆動回路13から出力されるテスト電流は、図6の(f)に実線で示すようにデューティ比約50%の半波波形となる。
以上の様に、この発明の実施の形態1に係る漏電遮断器によれば、主回路に三相電源の全相が通電されている状態だけでなく、一相が欠相した状態に於いてもテスト動作が可能であり、更にテスト電流は常に主回路に通電されている電源の周波数と同一周波数のデューティ比約50%の波形を得ることが可能となる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による漏電遮断器を示す回路図である。図7に於いて、正極側検出器15は、フォトカプラ18と抵抗19とツェナーダイオード20とにより構成されている。フォトカプラ18は、抵抗19と直列に接続された上でツェナーダイオード20と並列に接続され、且つ、三相全波整流回路10のR相及びS相の正極側アームを構成する整流ダイオードD1、D2のカソードと、三相全波整流回路10の正極側出力端子との間に挿入されている。又、負極側検出器16は、フォトカプラ21と抵抗22とツェナーダイオード23とにより構成されている。フォトカプラ21は、抵抗22と直列に接続された上でツェナーダイオード23と並列に接続され、且つ、三相全波整流回路10のS相及びT相の負極側アームを構成する整流ダイオードD5、D6のアノードと三相全波整流回路10の負極側出力端子であるグランドラインGNDとの間に挿入されている。
フォトカプラ18の出力側トランジスタとフォトカプラ21の出力側トランジスタとは直列に接続され、抵抗24とテストスイッチ17を介して、直流制御電圧VSとトランジスタ25のベースとの間に接続されている。トランジスタ25のエミッタは零相変流器6の三次巻線6bを介してグランドラインGNDに接続され、且つ、コレクタは抵抗26を介して直流制御電圧VSに接続されており、トランジスタ25のオン期間で三次巻線6bに抵抗26により設定される所定の大きさのテスト電流が流れて三次巻線6bを励磁するように構成されている。
ここで、トランジスタ25、抵抗26の回路構成は、テスト電流駆動回路13を構成している。又、正極側検出器15、負極側検出器16、抵抗24、及びテスト電流駆動回路13、テストスイッチ17は、実施の形態2に係る漏電遮断器1のテスト回路を構成している。その他の構成は、図1に示す実施の形態1の漏電遮断器1と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態2に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力されて漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
次に、漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。三相全波整流回路10を構成している各整流ダイオードD1〜D6に漏電検出回路7等で消費される消費電流が流れるが、三相全波整流回路10のR相及びS相の正極側アームを構成する整流ダイオードD1、D2にその消費電流が流れる期間、つまり整流ダイオードD1、D2の導通時に、正極側検出器15のフォトカプラ18の入力側LEDに電流が流れ、その出力側トランジスタがオンとなる。
一方、負極側検出器16のフォトカプラ21は、三相全波整流回路10のS相及びT相の負極側アームを構成する整流ダイオードD5、D6の導通時にフォトカプラ21の入力側LEDに電流が流れ、その出力側トランジスタがオンとなる。従って、夫々のフォトカプラ18、21の出力トランジスタのオン、オフの出力状態が、正極側検出器15及び負極側検出器16の出力信号のオン、オフの出力状態として現れる。ここで、抵抗19と抵抗22はフォトカプラ18、21の入力側LEDに流れる電流を抑制するもので、回路の最大消費電流に対してフォトカプラ18、21の入力側LEDの許容電流が十分に大きい場合は省略してもよい。
又、ツェナーダイオード20、23は、フォトカプラ18、21の入力側LEDの逆バイアスを抑制して耐圧破壊を防止すると共に、抵抗19と抵抗22により回路の消費電流をバイパスするもので、フォトカプラ18、21の駆動に影響が無い範囲でツェナー電圧を2〜3Vと低く設定することで電圧降下を抑制でき、整流回路としてのロスを防ぐことができる。
フォトカプラ18、21の夫々の出力側トランジスタが直列に接続されており、その直列回路は、夫々の出力側トランジスタの出力のAND出力が得られるAND回路を構成している。従って、テストスイッチ17をオン状態とすれば、フォトカプラ18、21が共にオンの期間のみテスト電流駆動回路13のトランジスタ25がオンとなり、電源回路9からの直流制御電圧VSから抵抗26、トランジスタ25を介して零相変流器6の三次巻線6bにテスト電流を流すことができる。
漏電遮断器1の漏電テストの一連の動作については、実施の形態1で説明した図3から図6に示した動作と全く同じである。
以上述べた様に、この発明の実施の形態2に係る漏電遮断器によれば、比較的少ない部品で、又、小形の部品だけで一相が欠相した時でも動作が可能なテスト回路を構成することができる。尚、三次巻線6bに流すテスト電流が比較的小さい場合には、フォトカプラ18、21に変換効率の良いフォトカプラを使用することにより、スイッチング用のトランジスタ25を省略してフォトカプラ18、21の出力トランジスタで直流制御電圧VSを直接スイッチングさせることも可能であり、この場合は、部品数を更に削減することができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3による漏電遮断器を示す回路図である。図8に於いて、三相全波整流回路10のR相とS相の正極側アームを構成する整流ダイオードD1、D2の各カソードは、そのカソード電圧を降圧するための抵抗27に接続されると共に、逆流阻止用ダイオード28のアノードに接続されている。逆流阻止用ダイオード28のカソードは、T相の正極側アームを構成する整流ダイオードD3のカソードに接続されている。
一方、全波整流回路10のS相とT相の負極側アームを構成する整流ダイオードD5、D6の各アノードは、NPN型のトランジスタにより構成された第1のトランジスタ29のエミッタに接続され、その第1のトランジスタ29のベースは、抵抗30を介してR相の負極側アームを構成する整流ダイオードD4のアノードと共にグランドラインGNDに接続されている。又、第1のトランジスタ29のベース、エミッタ間に逆バイアスが掛からないようにするため、及び第1のトランジスタ29のベース電流を制限するため、整流ダイオードD5、D6のアノード接続点とグランドラインGNDの間にツェナーダイオード31が挿入されている。第1のトランジスタ29のコレクタは、ベースが抵抗27の一端に接続されたNPN型のトランジスタで構成された第2のトランジスタ32のエミッタに接続されている。
第1のトランジスタ29、ツェナ−ダイオード31、抵抗30は、実施の形態1及び2に於ける負極側検出器16に相当する。又、抵抗27、第2のトランジスタ32は、実施の形態1及び2に於ける正極側検出器15に相当する。又、第2のトランジスタ32は、後述するようにAND回路としても機能する。
第2のトランジスタ32のコレクタは、抵抗33を介してPNP型のトランジスタにより構成された第3のトランジスタ34のベースに接続され、電流増幅された第3のトランジスタ34のコレクタ電流は抵抗35とテストスイッチ17を介して、テスト駆動回路13を構成するトランジスタ25のベースに入力される。
逆流阻止用ダイオード28、ツェナーダイオード31、36、抵抗27、30、33、35、第1のトランジスタ29、第2のトランジスタ32、第3のトランジスタ34、及びテスト電流駆動回路13は、実施の形態3に係る漏電遮断器1のテスト回路を構成している。尚、その他の構成は、図7の実施の形態2の漏電遮断器と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態3に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力されて漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
次に、漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。三相全波整流回路10の正極側アームを構成する整流ダイオードD1、D2のカソードの電圧は、抵抗27により降圧されて第2のトランジスタ32のベース電流となる。ここで、整流ダイオードD1、D2のカソードの電位がグランドラインGNDの電位より上昇するのは、整流ダイオードD1、D2の何れかの整流ダイオードのアノードの電位が上昇している状態であり、その期間は整流ダイオードD1、D2の何れかが導通状態にある期間と等しくなる。従って、第2のトランジスタ32にベース電流が供給されるのは、整流ダイオードD1又は整流ダイオードD2が導通状態にある期間のみとなる。
一方、負極側にある第1のトランジスタ29は、そのエミッタが整流ダイオードD5、D6に接続され、ベースが抵抗30を介してグランドラインGNDに接続されているので、整流ダイオードD5又は整流ダイオードD6に電流が流れた時に、第1のトランジスタ29のコレクタ電流が流れる。
ここで、第1のトランジスタ29のコレクタは第2のトランジスタ32のエミッタに接続されているため、第2のトランジスタ32がオン状態となるのは、第1のトランジスタ29がオン状態で、且つ抵抗27からのベース電流が供給されている期間となり、これは、整流ダイオードD1又は整流ダイオードD2が導通状態で、且つ整流ダイオードD5又は整流ダイオードD6が導通状態の期間となり、実施の形態1で説明したAND回路14の出力、若しくは、実施の形態2で説明したフォトカプラ18、21の出力側トランジスタからなるAND回路の出力と同一となる。
第3のトランジスタ34は、第2のトランジスタ32のコレクタ電流を増幅すると共に波形を完全なパルス波形とするもので、この第3のトランジスタ34の出力、つまりはそのコレクタ電流をテスト電流駆動回路13に入力することにより、実施の形態1及び2と同様のテスト電流を得ることができる。
以上述べたこの発明の実施の形態3による漏電遮断器によれば、小信号で動作する汎用トランジスタや抵抗により、一相が欠相した時でも動作が可能なテスト回路を構成することができ、回路スペースは実施の形態2に於けるフォトカプラを使用した場合と同等であり、高温使用時においてはフォトカプラより安定した動作が期待することができる。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に於ける漏電遮断器を示す回路図であり、漏電遮断器1のテスト回路は、三相全波整流回路10を構成している整流ダイオードのうち、任意の2相のグランドライン側に接続された整流ダイオードから主回路4の交流成分を得るように構成されている。
図9に於いて、三相全波整流回路10を構成している整流ダイオードのうち、任意の1相としてのT相の整流ダイオードD6のグランドラインへの接続箇所に、トランジスタ29のベース・エミッタと抵抗30との直列接続体が挿入され、この直列接続体に並列にツェナーダイオード31が接続されている。又、前記任意の1相を除く別の任意の1相としてのR相の整流ダイオードD4のグランドラインへの接続箇所に、トランジスタ37のベース・エミッタと抵抗38との直列接続体が挿入され、この直列接続体に並列にツェナーダイオード39が接続されている。
前述のT相の整流ダイオードD6に接続されるトランジスタ29、抵抗30、及びツェナーダイオード31による構成及び動作は、前述の実施の形態3で示した第1のトランジスタ29、抵抗30、ツェナーダイオード31による構成及び動作と類似しているが、実施の形態3の場合と異なるのは、トランジスタ29のベース・エミッタと抵抗30との直列接続体とツェナーダイオード31がT相の整流ダイオードD6のみに接続され、S相の整流ダイオードD5がグランドラインGNDに直接接続されているという点であり、R相の整流ダイオードD4に接続されるトランジスタ37、抵抗38、及びツェナーダイオード39による構成及び動作もまた接続される相が異なるだけで、構成及び動作はトランジスタ29、抵抗30、及びツェナーダイオード31による構成及び動作と同様である。
トランジスタ37のコレクタは、抵抗40とダイオード42を介してトランジスタ25のベースに接続されている。同様に、トランジスタ29のコレクタは抵抗41とダイオード43を介してトランジスタ25のベースに接続され、トランジスタ37とトランジスタ29のオン動作に連動してトランジスタ25がオンし、抵抗26を介して零相変流器6の三次巻線6bにテスト電流が流れるように構成されている。
又、トランジスタ37のコレクタには抵抗40と共に抵抗44が接続され、トランジスタ37のコレクタ電流は抵抗44を介してベースに抵抗45が直列に接続されたPNP型のトランジスタ46及びコンデンサ47にも流れるように構成されている。トランジスタ46のエミッタはコンデンサ47の一端及びトランジスタ25のエミッタと共にテストスイッチ17を介して直流制御電圧VSに接続され、また、トランジスタ46のコレクタは抵抗41とダイオード43の接続点に接続される。
トランジスタ25、29、37、46、抵抗26、30、38、40、41、44、45、ツェナーダイオード31、39、ダイオード42、43、コンデンサ47は、実施の形態4に係る漏電遮断器1のテスト回路を構成している。その他の構成は、実施の形態1乃至3の漏電遮断器と同様である。
尚、図9に於いては、トランジスタ29、37、抵抗30、38、及びツェナーダイオード31、39をR相及びT相の負極側アームに配置しているが、これらを配置する相は負極側アームの任意の2相でよく、図9に示す配置に限定されるものではない。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態4に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力された漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
次に、実施の形態4に於ける漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。図10は、正常な通電状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図であり、(a)は整流ダイオードD4に流れる電流、(b)は整流ダイオードD6に流れる電流、(c)はトランジスタ37のコレクタ電流、(d)はトランジスタ29のコレクタ電流、(e)はコンデンサ47の両端電圧、(f)はダイオード42に流れる電流、(g)はダイオード43に流れる電流、(h)はトランジスタ25のベース電流、(i)はテスト電流となるトランジスタ25のコレクタ電流を、夫々示している。
図10の(a)は、整流ダイオードD4に流れる電流を示したものであり、三相交流電源が入力される場合には、三相全波整流回路10を構成している整流ダイオードには夫々導通角120°の電流が流れる。同様に、図10の(b)は、整流ダイオードD6に流れる電流を示したものであり、図10の(a)に示した整流ダイオードD4に流れる電流と120°の位相差がある。
図10の(c)は整流ダイオードD4に接続されたトランジスタ37のコレクタ電流を示したものである。トランジスタ37は、そのエミッタが整流ダイオードD4に接続され、ベースが抵抗38を介してグランドラインGNDに接続されているので、整流ダイオードD4に電流が流れた時に、トランジスタ37のコレクタ電流が流れる。トランジスタ37は、その増幅率により僅かなベース電流でオン動作するので、トランジスタ37のコレクタ電流は、図10の(c)に示すように整流ダイオードD4の導通に同期したパルス波形となる。
図10の(d)は整流ダイオードD6に接続されたトランジスタ29のコレクタ電流を示したものである。トランジスタ29は、そのエミッタが整流ダイオードD6に接続され、ベースが抵抗30を介してグランドラインGNDに接続されているので、整流ダイオードD6に電流が流れた時に、トランジスタ29のコレクタ電流が流れる。トランジスタ29は、その増幅率により僅かなベース電流でオン動作するので、トランジスタ29のコレクタ電流は、図10の(d)に示すように整流ダイオードD6の導通に同期したパルス波形となる。
トランジスタ29のコレクタ電流は、抵抗41とダイオード43を介して、トランジスタ25のベース電流となるが、トランジスタ37のコレクタ電流は、抵抗40とダイオード42を介してトランジスタ25のベースに流れる電流と共に、抵抗44を介してベースに抵抗45が直列に接続されているトランジスタ46及びコンデンサ47にも流れ、トランジスタ46をオンさせると共にコンデンサ47を充電する。
コンデンサ47は図10の(e)に示すように、トランジスタ46がオン状態、つまり整流ダイオードD4の導通期間に充電され、トランジスタ46がオフ状態、つまり整流ダイオードD4が導通していない期間に放電される。このコンデンサ47の充放電の時定数はコンデンサ47の静電容量と抵抗44、45の抵抗値により所定の時定数に設定されるが、コンデンサ47が放電する期間は、コンデンサ47の電荷が抵抗45を介してトランジスタ46のベース電流となって放電されるので、コンデンサ47の両端電圧が、図10の(e)に破線で示すトランジスタ46のベース・エミッタ電圧(約0.6V)を下回らない限りトランジスタ46はオン状態を維持する。
トランジスタ46のコレクタは抵抗41とダイオード43の接続点に接続されているので、トランジスタ46がオン状態にある時は、ダイオード43は逆バイアス状態となり、トランジスタ29のコレクタ電流はダイオード43には流れず、トランジスタ46のコレクタに流れるようになる。したがって、図10の(f)と(g)に示すように、トランジスタ37がオン状態になると一定期間トランジスタ29からの信号をキャンセルするように働くため、ダイオード42にだけ信号が流れ、ダイオード43には信号が流れない。
トランジスタ25のベースに対してダイオード42、43はダイオードORとなるので、トランジスタ25のベース電流は図10の(h)に示すように、ダイオード42に流れる電流と同一になる。従って、トランジスタ25のスイッチング動作により得られるテスト電流は、図10の(i)に実線で示すように、整流ダイオードD4の導通位相に同期したデューティ比約33%の波形となる。
次に、三相交流電源に欠相が生じた状態に於ける漏電遮断器1の漏電テストの動作について説明する。図11は、図9に示す構成に於いて三相交流電源のR相が欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は整流ダイオードD4に流れる電流、(b)は整流ダイオードD6に流れる電流、(c)はトランジスタ37のコレクタ電流、(d)はトランジスタ29のコレクタ電流、(e)はコンデンサ47の両端電圧、(f)はダイオード42に流れる電流、(g)はダイオード43に流れる電流、(h)はトランジスタ25のベース電流、(i)はテスト電流となるトランジスタ25のコレクタ電流を、夫々示している。
R相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は主回路4のS−T相の単相電圧となり、整流ダイオードD4には図11の(a)に示すように電流が流れず、整流ダイオードD6には図11の(b)に示すように半波波形の電流が流れる。従って、トランジスタ37のコレクタ電流は図11の(c)に示すように流れず、トランジスタ29のコレクタ電流のみ図11の(d)に示すように流れる。
前述のようにトランジスタ37のコレクタ電流が流れないので、コンデンサ47の両端電圧は図11の(e)のように上昇せず、トランジスタ46もオフした状態のままとなるので、ダイオード43側の信号はキャンセルされず、図11の(f)と(g)に示すように、トランジスタ29のコレクタ電流がダイオード43を介してトランジスタ25のベースに流れる。トランジスタ25のベース電流は図11の(h)に示すように、ダイオード43に流れる電流と同一になる。従って、トランジスタ25のスイッチング動作により得られるテスト電流は、図11の(i)に実線で示すように、整流ダイオードD6の導通位相と同位相のデューティ比約50%の半波波形となる。
尚、図11(i)の波形は、電源回路9が降圧しただけの平滑していない直流制御電圧VSをトランジスタ25でスイッチングした場合のテスト電流を示しているが、直流制御電圧VSを十分に平滑すれば、テスト電流をデューティ比約50%の矩形波とすることができる。
次に、主回路4のS相が欠相した状態での漏電テスト動作について説明する。図12は、図9に示す構成に於いて三相電源のS相に欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は整流ダイオードD4に流れる電流、(b)は整流ダイオードD6に流れる電流、(c)はトランジスタ37のコレクタ電流、(d)はトランジスタ29のコレクタ電流、(e)はコンデンサ47の両端電圧、(f)はダイオード42に流れる電流、(g)はダイオード43に流れる電流、(h)はトランジスタ25のベース電流、(i)はテスト電流となるトランジスタ25のコレクタ電流を、夫々示している。
S相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は主回路4のR−T相の単相電圧となり、整流ダイオードD4、D6には図12の(a)及び(b)に示すように夫々半波波形の電流が流れる。従って、トランジスタ37、29のコレクタ電流は図12の(c)及び(d)のように、逆位相のパルスが交互に現れる電流波形となる。
トランジスタ37にパルス波形のコレクタ電流が流れることで、コンデンサ47の両端電圧も図12の(e)のように充放電を繰返す波形となり、トランジスタ46がオンした状態を維持することで、図12の(f)と(g)に示すように、ダイオード43側の信号がキャンセルされ、図12の(h)に示すようにダイオード42側の信号のみがトランジスタ25のベースに入力される。従って、トランジスタ25のスイッチング動作により得られるテスト電流は、図12の(i)に実線で示すように、整流ダイオードD4の導通位相と同位相のデューティ比約50%の半波波形となる。
次に、主回路4のT相が欠相した状態での漏電テスト動作について説明する。図13は、図9に示す構成に於いて三相電源のT相が欠相した場合の動作を説明する波形図を示したものであり、(a)は整流ダイオードD4に流れる電流、(b)は整流ダイオードD6に流れる電流、(c)はトランジスタ37のコレクタ電流、(d)はトランジスタ29のコレクタ電流、(e)はコンデンサ47の両端電圧、(f)はダイオード42に流れる電流、(g)はダイオード43に流れる電流、(h)はトランジスタ25のベース電流、(i)はテスト電流となるトランジスタ25のコレクタ電流を、夫々示している。
T相が欠相した場合、漏電遮断器1への制御電源の供給は、主回路4のR−S相の単相電圧となり、図13の(a)と(b)に示すように、整流ダイオードD4には半波波形の電流が流れるが、整流ダイオードD6には半波波形の電流が流れない。従って、図13の(c)と(d)に示すように、トランジスタ37のコレクタ電流のみ流れ、トランジスタ29のコレクタ電流は流れない。
トランジスタ37にコレクタ電流が流れるので、コンデンサ47の両端電圧は図13の(e)のように充放電を繰り返し、トランジスタ46がオン状態となりダイオード43側の信号をキャンセルするが、ダイオード43側、つまりトランジスタ29にはコレクタ電流が元々流れていないので、図13の(f)と(g)に示すように、トランジスタ37のコレクタ電流のみが図13の(h)に示すように、ダイオード42を介してトランジスタ25のベースに流れる。従って、トランジスタ25のスイッチング動作により得られるテスト電流は、図13の(i)に実線で示すように、整流ダイオードD4の導通位相と同位相のデューティ比約50%の半波波形となる。
以上の様に、この発明の実施の形態4に係る漏電遮断器によれば、テスト回路を構成する全ての部品が直流制御電圧VS以下の低い電圧に抑制でき、又、小信号の部品が使用できることから、回路スペースを小さくすることが可能となる。
尚、三相交流電路で欠相が無い正常状態に於いては、テスト電流のデューティ比が約33%と小さくなるが、デューティ比が約33%となっても漏電検出回路7の漏電検出への影響は殆どなく、むしろ、デューティ比が小さくなるだけテスト電流の消費エネルギーが抑制できることから、電源回路9やテスト回路を構成する部品の容量を小さくすることが可能となる。
実施の形態5.
実施の形態1乃至実施の形態4に於いては、三相交流電源の一相が欠相した場合でも漏電のテスト動作が可能な漏電遮断器を示したが、必ずしも1相が欠相した状態で漏電のテスト動作が可能である必要はなく、場合によっては、欠相事故を判別する手段として漏電遮断器のテスト動作を行うことも考えられる。
図14は、この発明の実施の形態5に於ける漏電遮断器を示すもので、漏電遮断器1のテスト回路は、三相交流電源のうち、所定の1相であるT相のみから主回路4の交流成分を得るように構成されている。図14に於いて、三相全波整流回路10を構成している整流ダイオードのうち、所定の1相としてのT相の整流ダイオードD6のグランドラインへの接続箇所に、トランジスタ29のベース・エミッタと抵抗30との直列接続体が挿入され、この直列接続体に並列にツェナーダイオード31が接続されている。
前述のトランジスタ29、抵抗30、及びツェナーダイオード31による構成及び動作は、実施の形態4で示した第1のトランジスタ29、抵抗30、ツェナーダイオード31による構成及び動作と同一である。実施の形態4の場合と異なるのは、整流ダイオードD4の導通状態を検出する回路が無く、整流ダイオードD6の導通のみを検出するという点である。
トランジスタ29のコレクタは、抵抗33を介してトランジスタ34のベースに接続され、トランジスタ29のオン動作に連動してトランジスタ34がオンし、抵抗26を介して零相変流器6の三次巻線6bにテスト電流が流れるように構成されている。ツェナーダイオード31、抵抗26、30、33、トランジスタ29、34は、実施の形態5に係る漏電遮断器1のテスト回路を構成している。その他の構成は、実施の形態1乃至4の漏電遮断器と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態5に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力されて漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
前述のように構成されたテスト回路に於いては、整流ダイオードD6に電流が流れる期間のみトランジスタ29がオンとなり、トランジスタ34はトランジスタ29のオン時にオンとなる。このようにトランジスタ34は、トランジスタ29のオン、オフ動作に同期して、オン、オフ動作を行い、電源回路9からの直流制御電圧VSをスイッチングしてテスト電流を発生させる。従って、主回路4に三相交流電源が供給されている状態でのテスト電流は、前述の図10の(i)に示した波形と同一となり、デューティ比約33%のテスト電流を得ることができる。又、R相若しくはS相が欠相した状態でのテスト電流は、夫々図11の(i)と図12の(i)と同一のデューティ比50%のテスト電流を得ることができる。尚、T相が欠相した場合は、当然ながらテスト電流は発生しない。
尚、図14に於いては、図8に示す実施の形態3のテスト電流駆動回路13に相当する部分が省略されており、トランジスタ34により直接テスト電流を駆動するように構成しているが、これは実施の形態3の場合と比べトランジスタ29のコレクタ電流が大きく設定でき、これによりトランジスタ34のベース電流が十分に確保できるためであり、トランジスタ29に許容コレクタ電流及び増幅率の高いものが使用できれば、トランジスタ29により直接テスト電流を駆動することも可能である。
又、図14に於いて、テストスイッチ17は、電源回路9の出力端子からトランジスタ34への電源供給ラインに設けているが、これ以外にトランジスタ29から零相変流器6の三次巻線6bに至る間でテスト用の信号が開閉できる箇所等に設けてもテストスイッチとして機能することは言うまでもない。
このように、図9に示す実施の形態5に係る漏電遮断器によれば、テスト回路は、三相電源のうちテスト回路が接続された特定の一相が欠相した場合にはテスト動作しないものの、テスト回路全ての部品を直流制御電圧VS以下に抑制でき、又、小信号の部品が使用できることから、従来から一般的にテスト回路に採用されていた主回路の相間から電力用抵抗を介してテスト電流を得る方式と比べても回路スペースが小さくなる。又、主回路電圧以上の絶縁耐圧が必要であったテストスイッチも、小信号、低電圧の安価な汎用スイッチが使用できるので小形化と共にコスト低減が可能となる。
又、実施の形態4に係る漏電遮断器を単相用の漏電遮断器にも適用することができるが、その場合、一相が欠相した場合には漏電遮断器そのものが機能を失うことになるので、一相のみからテスト信号を得るこの実施の形態5に係る漏電遮断器の方式が合理的であり大きな効果が期待できる。
実施の形態6.
図15は、この発明の実施の形態6に於ける漏電遮断器を示す回路図である。図15に於いて、平滑コンデンサ48は、電源回路9からの直流制御電圧VSからダイオード49を介して漏電検出回路7に供給される制御電源を平滑化し、且つ引外し装置8の初期駆動をより確実に行うようバックアップ用コンデンサを兼ねている。又、テスト電流駆動回路13の制御電源は、ダイオード49のアノード側、つまり制御電源端子側から供給される。
以上の構成により、テスト電流の発生に必要な電気エネルギーは、電源回路9の直流制御電圧VSからのみ供給され、平滑コンデンサ48の電荷がテスト電流の発生に消費されないため、漏電検出回路7と引外し装置8の安定した動作が期待することができる。又、平滑化されていない制御電源をスイッチングした場合、テスト電流波形は主回路電圧を半波整流したような波形が得られるのに対し、平滑化された制御電源をスイッチングした場合は、テスト電流波形が矩形波に近くなってしまう。テスト機能としては、どちらの波形でも問題ないが、平滑化されていない制御電源をスイッチングした方が元の主回路電圧の周波数成分が多く残っているため、テスト回路の電気エネルギーは、この実施の形態6のように平滑化する前の直流制御電圧VSから供給される方が望ましいといえる。
次に、図15に於いて、NOT回路50は、漏電検出回路7の出力側に一端が接続され、他端は遅延回路51の一端に接続されている。遅延回路51の他端は、AND回路14の一つの入力端に接続されている。遅延回路51は、立上がりのみ出力が所定の時間遅れを持つように構成されている。ワンパルス回路52は、テストスイッチ17を連続的にオン操作しても操作した瞬間のみ出力を出すもので、テストスイッチ17を一旦オフにするか、十分な休止時間を経過しないと初期状態に復帰しないように構成されている。
正極側検出器15、負極側検出器16、AND回路14、遅延回路51、NOT回路50、テスト電流駆動回路13、ワンパルス回路52、及びテストスイッチ17等は、実施の形態6に於ける漏電遮断器1のテスト回路を構成している。尚、その他の構成は、実施の形態1に係る漏電遮断器と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態6に係る漏電遮断器1は、漏電を検出すべき交流電路に漏電が発生して主回路に漏電電流が流れると、零相変流器6の二次巻線6aから検出電流が出力されて漏電検出回路7に入力される。漏電検出回路7は入力された検出電流に基づいて漏電の発生を検出し、電源回路9により降圧された直流制御電圧VSを引外し装置8に供給してこれを付勢する。付勢された引外し装置8は、開閉部5の開閉機構を引外して主回路4を遮断する。
次に、漏電検出回路7がテスト電流を検出して、この出力により引外し装置8が駆動を開始してからのテスト回路の動作について述べる。漏電検出回路7の出力は引外し装置8に送られると共にNOT回路50と遅延回路51を介してAND回路14の入力に送られる。NOT回路50は単に論理を反転するものであるが、漏電検出回路7が出力していない状態つまり定常状態においてはNOT回路50の出力はHレベルであり、AND回路14はアクティブ状態となる。逆にテスト動作若しくは漏電事故発生により漏電検出回路7が漏電を検出し出力状態にある場合には、NOT回路50の出力はLレベルとなり、AND回路14は他の入力状態に関係なく無出力となるため、仮にこの状態でテストボタン17をオン状態としてもテスト電流は発生しない。
又、遅延回路51は、立上がりのみ出力が所定の時間遅れを持つ回路であり、NOT回路50の出力がLレベルからHレベルに変化するときだけ、つまり漏電検出回路7が出力状態から定常状態に復帰するときだけ、タイミングを遅延させてAND回路14の入力に信号を送るので、漏電検出回路7が出力した後の所定の時間はテスト動作の機能を停止させる。
一般に、漏電遮断器1の電源側と負荷側を逆に接続した状態(一般的に電源負荷の逆接続と呼ばれている状態)に於いては、漏電遮断器1が動作した後も制御電源が供給され続けるため、漏電検出回路7の出力がワンパルス出力の回路であっても、テストスイッチ7をオンにし続けた場合には、漏電検出と引外しを繰返すことで引外し装置8や電源回路9が焼損する恐れがあるが、実施の形態6による漏電遮断器によれば、遅延回路51を設けていることによって、テスト機能の復帰が遅くなり結果的に引外し装置8の励磁時間に対して休止時間を長くすることができ、引外し装置8や電源回路9の焼損防止を図ることができる。
遅延回路51は、前述したように、電源負荷の逆接続時にテストスイッチ7を連続的にオンにした場合の引外し装置8や電源回路9の焼損を防止するものであるが、遅延時間を長く設定すると、一時的な短時間のテスト操作の繰り返しでテスト動作しないといった不具合が発生する可能性もあり、確実な焼損防止が困難となる場合もある。
そこでワンパルス回路52は、このテストスイッチ7を連続的にオン操作してもオン操作した瞬間のみ出力を出すもので、テストスイッチ7を一旦オフにするか、十分な休止時間を経過しないと初期状態に復帰しないものであり、テストスイッチ7の信号をワンパルス回路52を通すことにより、テスト動作はテストスイッチ7をオン操作した直後の一回のみとなり、テストスイッチ7がオンのまま放置された状態でも十分なインターバルをもっての繰り返しとなり引外し装置8や電源回路9の焼損を確実に防止することが可能となる。
以上述べたこの発明の実施の形態6による漏電遮断器によれば、電源負荷の逆接続時にテストスイッチ7を連続的にオンにした場合の引外し装置8や電源回路9の焼損を防止することができ、且つ、テストスイッチ7がオンのまま放置された状態でも引外し装置8や電源回路9の焼損を確実に防止することが可能となる。
尚、実施の形態1乃至5に於いて、実施の形態6の場合と同様に、電源回路の出力を平滑化する平滑コンデンサを備え、前記テスト操作時に前記平滑コンデンサの電荷が前記テスト電流として消費されないように前記平滑コンデンサにダイオードを直列に接続することも可能である。
又、実施の形態1乃至5に於いて、実施の形態6の場合と同様に、漏電検出回路の出力に基づいて引外し装置が駆動される間、テスト回路がテスト電流を発生させる機能を停止させるように構成することも可能であり、更に、実施の形態6の場合と同様に、引外し装置が駆動された後、所定の時間、テスト回路の停止された機能の復帰に時間遅れを持たせることも可能である。
更に、実施の形態1乃至5に於いて、実施の形態6の場合と同様に、テスト回路は、テスト操作時に所定の時間のみテスト電流を発生させるワンパルス回路を備えることも可能である。
この発明の実施の形態1による漏電遮断器を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による漏電遮断器の整流ダイオードに流れる電流の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1による漏電遮断器の正常状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1による漏電遮断器のR相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1による漏電遮断器のS相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1による漏電遮断器のT相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態2による漏電遮断器を示す回路図である。 この発明の実施の形態3による漏電遮断器を示す回路図である。 この発明の実施の形態4による漏電遮断器を示す回路図である。 この発明の実施の形態4による漏電遮断器の正常状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態4による漏電遮断器のR相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態4による漏電遮断器のS相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態4による漏電遮断器のT相が欠相した状態でのテスト動作における各部の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態5による漏電遮断器を示す回路図である。 この発明の実施の形態6による漏電遮断器を示す回路図である。
符号の説明
1 漏電遮断器
2 電源側接続端子
3 負荷側接続端子
4 主回路
5 開閉部
6 零相変流器
6a 二次巻線
6b 三次巻線
7 漏電検出回路
8 引外し装置
9 電源回路
10 三相全波整流回路
11 インピーダンス素子
12 電圧抑制素子
13 テスト電流駆動回路
14 AND回路
15 正極側検出器
16 負極側検出器
17 テストスイッチ
18、21 フォトカプラ
19、22、24、26、27、30、33、35、38、40、41、44、45
抵抗
20、23、31、36、39 ツェナーダイオード、
25、29、32、34、37、46 トランジスタ
28、42、43、49 ダイオード
47 コンデンサ
48 平滑コンデンサ
50 NOT回路
51 遅延回路
52 ワンパルス回路

Claims (12)

  1. 交流電路に接続される主回路と、前記主回路を開閉する開閉部と、前記主回路に流れる漏電電流に基づいて出力電流を発生する二次巻線とテスト電流により付勢されたとき前記二次巻線に出力電流を発生させる三次巻線とを備えた零相変流器と、テスト操作時に前記三次巻線に前記テスト電流を供給するテスト回路と、前記零相変流器の二次巻線の出力電流に基づいて出力信号を発生する漏電検出回路と、前記漏電検出回路の出力信号に基づいて駆動され前記開閉部を引外して前記主回路を遮断する引外し装置と、前記漏電検出回路と前記引外し装置とに電力を供給する電源回路と、ブリッジ接続された複数個の整流ダイオードにより構成され前記主回路に印加された交流電圧を全波整流して直流電圧を出力する全波整流回路とを備え、前記電源回路は、前記全波整流回路から出力された前記直流電圧の供給を受けて発生した所定の直流制御電圧を前記漏電検出回路と前記引外し装置とに供給し、前記テスト回路は、前記全波整流回路を構成する前記複数個の整流ダイオードのうちの少なくとも1個の整流ダイオードの通電電流若しくは印加電圧を検出することにより前記主回路に流れる交流電流の位相と同期した位相の電流を生成し、この生成した電流を前記テスト電流として前記三次巻線に供給することを特徴とする漏電遮断器。
  2. 前記主回路は三相交流電圧が印加される三相電路により構成され、前記全波整流回路は三相全波整流回路により構成され、前記テスト回路は、前記三相全波整流回路の正極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうち任意の2つの相に夫々接続された2個の整流ダイオードの通電を検出する正極側検出器と、前記三相全波整流回路の負極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうちの前記任意の2つの相以外の一つの相と前記任意の2つの相のうちの何れかの一つの相とに夫々接続された2個の整流ダイオードの通電を検出する負極側検出器と、前記正極側検出器による前記通電の検出と前記負極側検出器による前記通電の検出とが同時に行われているときとそれ以外のときとに同期して前記直流制御電圧をスイッチングすることにより前記テスト電流を生成するテスト電流駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の漏電遮断器。
  3. 前記正極側検出器及び前記負極側検出器は、前記整流ダイオードの通電時に導通状態が変化するスイッチング素子を有するフォトカプラにより夫々構成され、前記テスト電流駆動回路は、前記夫々のフォトカプラのスイッチング素子を直列に接続した回路を介して入力される駆動信号に基づいて前記直流制御電圧をスイッチングすることを特徴とする請求項2に記載の漏電遮断器。
  4. 前記負極側検出器は、前記三相全波整流回路の負極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうち任意の2つの相に接続された2個の整流ダイオードの通電電流の少なくとも一部がベース電流として供給されたとき導通する第1のトランジスタを備え、前記正極側検出器は、前記三相全波整流回路の正極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうちの前記任意の2つの相以外の一つの相と前記任意の2つの相のうちの何れかの一つの相とに接続された2個の整流ダイオードに印加される電圧に基づいてベース電流が供給され且つ前記第1のトランジスタの導通時に導通する第2のトランジスタを備え、前記テスト電流駆動回路は、前記第2のトランジスタの導通状態に基づいて前記直流制御電圧をスイッチングすることにより前記テスト電流を生成することを特徴とする請求項2に記載の漏電遮断器。
  5. 前記テスト回路は、前記全波整流回路の負極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうちの任意の2つの相に接続された2個の整流ダイオードの夫々の通電電流の少なくとも一部がベース電流として供給されたとき導通する夫々のトランジスタと、前記夫々のトランジスタの導通状態に基づいて前記直流制御電圧をスイッチングすることにより前記テスト電流を生成すると共に、前記2個の整流ダイオードのうち何れか一つの整流ダイオードが導通状態にあるときは、もう一方の整流ダイオードの導通状態を伝える信号を所定の時間だけ抑制するテスト電流駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の漏電遮断器。
  6. 前記テスト回路は、前記全波整流回路の負極側アームを構成する複数個の整流ダイオードのうちの何れか一つの整流ダイオードの通電を検出して出力信号を発生する検出回路を備え、前記検出回路により発生された出力信号に基づいて前記電源回路により発生された前記直流制御電圧をスイッチングすることにより前記テスト電流を生成することを特徴とする請求項1に記載の漏電検出器。
  7. 前記検出回路は、前記全波整流回路の何れか一つの負極側アームを構成する整流ダイオードと前記全波整流回路の負極側出力端子との間にベース及びエミッタが直列に挿入され前記整流ダイオードの通電電流のうちの少なくとも一部をベース電流として駆動されるトランジスタを備え、前記トランジスタのコレクタ電流を、前記出力信号とすることを特徴とする請求項6に記載の漏電遮断器。
  8. 前記電源回路は、前記全波整流回路により出力された直流電圧を所定の電圧に降圧した直流電圧を前記直流制御電圧として前記漏電検出回路と前記引外し装置とに供給し、前記テスト回路は、前記直流制御電圧をスイッチングして前記テスト電流を生成することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の漏電遮断器。
  9. 前記直流制御電圧の供給により前記漏電検出回路と前記引外し装置に流れる電流を平滑化する平滑コンデンサと、前記テスト操作時に前記平滑コンデンサの電荷が前記テスト電流として消費されるのを阻止するダイオードとを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の漏電遮断器。
  10. 前記漏電検出回路の出力に基づいて前記引外し装置が駆動される間、前記テスト回路に於ける前記テスト電流の生成機能を停止させることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の漏電遮断器。
  11. 前記引外し装置が駆動された後、所定の時間、前記テスト回路に於ける前記停止されたテスト電流の生成機能の復帰に時間遅れを持たせるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の漏電遮断器。
  12. 前記テスト回路は、前記テスト操作時に所定の時間のみ前記テスト電流を生成させるワンパルス回路を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の漏電遮断器。
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