JP2009222919A - 画像表示システム及び同システムに用いる表示装置、並びに情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信経路を介して送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を選択的に削減することにより、通信経路にかかる負荷を軽減して、複数人による情報の共有や共同作業を円滑に行うことのできる画像表示システムの提供。
【解決手段】表示装置1で表示した複数のアプリケーション・ウィンドウ30の中から1以上のアプリケーション・ウィンドウ30を選択するウィンドウ選択手段と、通信経路4を介して端末装置2から表示装置1へ送信されるアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのうち、ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ30以外のアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのデータ量を削減する送信データ量削減手段と、を有する画像表示システムS。
【選択図】図1

Description

本発明は、1以上の端末装置と、当該端末装置においてアプリケーションの起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを表示装置で表示する表示装置とを備えた画像表示システム及び同システムに用いる表示装置、並びに情報処理方法に関するものである。
従来より、表示装置として、コンピュータ装置等から画像情報を入力して液晶表示素子に当該画像を表示し、この液晶表示素子に光を照射して投影スクリーン上に拡大投影するプロジェクタ等が広く使用されている。この種のプロジェクタは、複数人が参加して行われる会議等において多く使用されており、かかるプロジェクタを用いることにより、拡大投影された一つの画像を複数の参加者が同時に見ながら議論を進めていくことが可能となっている。
また、一方で、複数の端末装置をネットワークなどの通信経路で接続することにより、会議等における情報の共有や共同作業を効率的に行うことが多くなされている。例えば、特許文献1には、図20に示すように、サーバ510と複数の端末装置520a〜520cとにより構成される会議支援システム500が開示されておる。この会議支援システム500によれば、複数の端末装置520a〜520cが、アプリケーション・ウィンドウの画像データ530a〜530cを通信経路を介してサーバ510へ送信するとともに、サーバ510が、受信した各画像データ530a〜530cを合成し、当該合成した画像データ540を各端末装置520a〜520cに送信して、当該画像データ540に基づく画像を各端末装置520a〜520cの画面に表示させることにより、各参加者が同一の画像を見ながら議論を行うことができる。
さらに、特許文献1のような会議支援システムを構成する端末装置又はサーバにプロジェクタを接続することとすれば、端末装置の使用者は、例えば、プレゼンテーションを行うための画像のみをプロジェクタの投影画像領域に投影表示させ、逆に、端末装置の使用者のみがプレゼンテーション中に参照するための情報を端末装置の表示部の表示領域に表示させることができるため、当該プレゼンテーションをより円滑に行うことが可能となる。
特開2006−31359号公報
しかしながら、上記システムにおいて、各端末装置は、アプリケーション・ウィンドウの画像データをサーバに送信する際、そのアプリケーション・ウィンドウの利用目的に関係なく、全てのアプリケーション・ウィンドウの画像データをそのままのデータ量で送信するため、ネットワークなどの通信経路を介して送信される画像データの数が増えた場合、通信経路に大きな負荷がかかることとなり、当該システムを用いた会議等の円滑な進行を妨げるおそれがあった。
そこで、本発明は、通信経路を介して送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を選択的に削減することにより、通信経路にかかる負荷を軽減して、複数人による情報の共有や共同作業を円滑に行うことのできる画像表示システム及び同システムに用いる表示装置、並びに情報処理方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおいて、前記表示装置で表示した複数のアプリケーション・ウィンドウの中から1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する送信データ量削減手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおいて、前記表示装置は、前記端末装置から送信される前記画像データを含む情報を前記通信経路を介して受信する受信処理手段と、前記受信処理手段により前記端末装置から取得した画像データに基づいて表示画面にアプリケーション・ウィンドウを表示する画像表示手段と、前記受信処理手段により前記端末装置から取得した操作の情報に応じて、前記端末装置から取得したアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、前記ウィンドウ選択手段による指定の内容を前記通信経路を介して前記端末装置へ通知する通知手段と、を有し、前記端末装置は、データファイルを記憶する記憶手段と、アプリケーションを実行させることにより前記データファイルに基づいたアプリケーション・ウィンドウの画像データを生成する画像生成手段と、前記表示装置に表示された画像を操作するための操作手段と、前記操作手段による操作の情報と、前記画像生成手段で生成したアプリケーション・ウィンドウの画像データとを前記通信経路を介して前記表示装置へ送信する送信処理手段と、前記表示装置の通知手段により通知された前記指定の内容に応じて、前記通信経路を介して前記表示装置へ送信するアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段により選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する送信データ量削減手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記送信データ量削減手段は、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量よりも少ないデータ量となるように削減することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記送信データ量削減手段は、前記通信経路を介して前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データの画像サイズを縮小することにより、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記送信データ量削減手段は、前記端末装置に設定された解像度が前記表示装置に設定された解像度よりも大きい場合、その相違に応じた倍率で前記アプリケーション・ウィンドウの画像データの画像サイズを変更した後、さらに、前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか1項に記載の発明において、前記送信データ量削減手段は、前記データファイルが動画ファイルである場合に、当該動画ファイルに基づく動画像を表示するアプリケーション・ウィンドウが前記ウィンドウ選択手段により選択されていないとき、当該動画像ファイルに基づく動画像データから静止画像を所定のフレーム間隔で抽出し、前記送信処理手段は、前記送信データ量削減手段により抽出した静止画像の画像データを前記通信経路を介して前記表示装置へ送信することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか1項に記載の発明において、前記送信データ量削減手段は、前記データファイルを実行するアプリケーションの種類に応じて、画像データのデータ量の削減態様を異ならせることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成される複数のアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおける情報処理方法であって、前記表示装置で表示した複数のアプリケーション・ウィンドウの中から1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するステップと、前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減するステップと、を有することを特徴とする情報処理方法とした。
また、請求項9に記載の発明は、端末装置においてアプリケーションの起動により生成される複数のアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを表示する表示装置において、前記端末装置から送信される前記画像データを含む情報を前記通信経路を介して受信する受信処理手段と、前記受信処理手段により前記端末装置から取得した画像データに基づいて表示画面にアプリケーション・ウィンドウを表示する画像表示手段と、前記受信処理手段により前記端末装置から取得した操作の情報に応じて、前記端末装置から取得したアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、前記ウィンドウ選択手段による指定の内容を前記通信経路を介して前記端末装置へ通知する通知手段と、を有することを特徴とする表示装置とした。
本発明によれば、送信データ量削減手段により、ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減することとしたため、通信経路にかかる負荷を軽減することができ、表示装置へ送信される画像データの数が増えた場合であっても複数人による共同作業等を円滑に行うことが可能となる。しかも、ウィンドウ選択手段により、データ量を削減しないアプリケーション・ウィンドウを選択することができるため、複数人による共同作業等の円滑な進行を妨げることがない。
[1.画像表示システムの概要]
以下に、本発明の実施の形態における画像表示システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における画像表示システムの全体的なシステム構成を示す図であり、図2は本実施形態における画像表示システムに用いられるプロジェクタの概略構成図であり、図3は本実施形態における画像表示システムに用いられる端末装置の概略構成図である。
本実施形態にかかる画像表示システムSは、図1に示すように、表示装置としてのプロジェクタ1と、このプロジェクタ1と通信経路4を介して接続された複数の端末装置(ここでは端末装置2a,2b)とにより構成されるものであり、複数の端末装置2a,2bの仮想表示領域45a,45bにあるカーソル5a,5bや、各端末装置2a,2bで実行されるアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と呼ぶこともある。)の起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウ(以下、単に「ウィンドウ」と呼ぶこともある。)のうち、各端末装置2a,2bの仮想表示領域45a,45bにあるウィンドウ30a,30bの画像データを1つの画像データとして合成し、当該合成した画像データに基づく画像(以下、「表示用画像」と呼ぶこともある。)を表示画面に表示するシステムである。
なお、本実施形態においては、プロジェクタ1に2台の端末装置が接続されている場合について説明するが、プロジェクタ1に接続される端末装置の数はこれに限ったものではない。また、以下において、端末装置2a,2bの任意の一つを表す場合には端末装置2と表現することがあり、仮想表示領域45a,45bの任意の一つを表す場合には仮想表示領域45と表現することがあり、カーソル5a,5bの任意の一つを表す場合にはカーソル5と表現することがあり、ウィンドウ30a〜30eの任意の一つを表す場合にはウィンドウ30と表現することがある。
ここで、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、プロジェクタ1は、図2に示すように、受信処理手段10と、画像表示手段11と、ウィンドウ選択手段12と、通知手段13と、操作命令処理手段14と、を備えている。
また、端末装置2は、図3に示すように、記憶手段20と、画像生成手段21と、操作手段22と、送信処理手段23と、送信データ量削減手段24と、編集手段25と、仮想表示領域設定手段26と、を備えている。
以上のように構成される画像表示システムSの全体概要について、図4、図5を参照して説明する。図4はプロジェクタに送信される画像データのデータ量が削減される様子を示した図であり、図5はアプリケーションごとに設定されたデータ量の削減態様を示す図である。
先ず、端末装置2は、画像生成手段21により、記憶手段20に記憶したデータファイルに基づいたアプリケーション・ウィンドウ30の画像データを生成する。このアプリケーション・ウィンドウ30の画像データの生成は、アプリケーションを実行することによりなされるものである。
ここで、データファイルとは、端末装置2の有する表計算ソフトウエア、図形作成ソフトウエア等の各種アプリケーションにより実行されるアプリケーションの保存データファイルであり、各端末装置2の有する記憶手段20に記憶されている。
また、このアプリケーションプログラムは、端末装置2において、画像生成手段21及び編集手段25として機能するものである。すなわち、アプリケーションプログラムは、端末装置2の使用者が操作手段22を用いてデータファイルの実行操作を行うと、画像生成手段21として、記憶手段20に記憶されたデータファイルに基づく画像(例えば、図1において、端末装置2aにより生成されたウィンドウ30a、30c、30d、端末装置2bにより生成されたウィンドウ30b、30e)のデータを生成する。さらに、端末装置2の使用者が操作手段22を用いて、画像生成手段21により生成したウィンドウ30の画像データに対して所定の操作を行う等により、アプリケーションプログラムは、編集手段25として、当該操作に基づいてデータファイルの編集を行う。
また、プロジェクタ1は、各端末装置2の仮想表示領域45にあるカーソル5やウィンドウ30の画像データを合成し、当該合成した画像データに基づく画像を投影画像領域60に投影表示する。
仮想表示領域45にあるカーソル5やウィンドウ30を合成する際は、先ず、端末装置2が、送信処理手段23により、操作手段22による操作の情報と画像生成手段21で生成したアプリケーション・ウィンドウ30の画像データとを通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信し、プロジェクタ1が、当該送信された情報を受信処理手段10により通信経路4を介して受信する。
そして、プロジェクタ1が、画像表示手段11により、受信処理手段10で取得した各情報に基づいて、これらカーソル5やウィンドウ30の画像データを、投影画像領域60上にそれぞれ配置して合成することにより投影用画像データを生成し、この投影用画像データに基づいた画像を投影することで、各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像30’(以下、「ウィンドウ画像30’」と呼ぶこともある。)やカーソル5の画像が合成されて投影画像領域60に表示されることとなる。
なお、本実施形態における仮想表示領域45は、見せかけ上、端末装置2の表示領域40に隣接するように設定された仮想的な領域であり、端末装置2の仮想表示領域設定手段26により設定されるものである。
また、本実施形態における画像表示システムSでは、端末装置2からの要求に応じて任意のデータファイルを編集することができる。すなわち、本実施形態において、プロジェクタ1は、表示用画像のうちの任意のウィンドウ画像30’を操作するための操作命令を端末装置2から取得したとき、操作命令処理手段14により、この操作命令による操作対象のウィンドウ画像30’の画像データを送信した端末装置2へ、この操作命令を送信し、端末装置2は、操作命令を受信したとき、編集手段25によりこの操作命令に応じてデータファイルを編集することとしている。
例えば、端末装置2aの使用者による操作手段22の操作で、表示用画像のうち、端末装置2bの仮想表示領域45bにあるウィンドウ画像30b’に対して所定の操作入力(例えば、ウィンドウ画像30b’の移動)が行われると、端末装置2aは、当該操作入力の情報を取得する。
次に、端末装置2aは送信処理手段23により、当該操作入力に対応する操作命令を通信経路4を介してプロジェクタ1に送信する。
プロジェクタ1は、端末装置2aから操作命令を受信すると、操作命令処理手段14により、この操作命令を、送信すべき端末装置2へ振り分ける処理を行う。ここで、端末装置2aの使用者が表示用画像のうち端末装置2bのウィンドウ画像30b’を操作し、当該操作入力に対応する操作命令が端末装置2aから送信されたとき、この操作命令は端末装置2bに送信されるように振り分けられる。
そして、プロジェクタ1から操作命令を受信した端末装置2bは、この操作命令に基づく操作入力を再生して、この再生した操作入力に応じて、アプリケーションは編集手段25として実行中のデータファイルの編集を行う。
本実施形態にかかる画像表示システムSは、さらに、プロジェクタ1へ通信経路4を介して送信されるウィンドウ30のうち、任意のウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することとしている。
すなわち、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、端末装置2の使用者により操作手段22に対して所定の操作がなされると、プロジェクタ1は、当該操作の対象となったウィンドウをウィンドウ選択手段12により選択し、通知手段13により、当該ウィンドウ選択手段12による指定の内容を通信経路4を介して端末装置2へ通知する。そして、当該通知を受信した端末装置2は、プロジェクタ1の通知手段13により通知された指定の内容に応じて、通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信するウィンドウ30の画像データのうち、ウィンドウ選択手段12により選択されたウィンドウ30以外のウィンドウの画像データのデータ量を削減する。
ここで、本実施形態にかかる画像表示システムSでは、端末装置2の操作手段22により、表示用画像のうち任意のウィンドウ画像30’が操作された場合、当該操作の対象となったウィンドウ30をウィンドウ選択手段12により選択するとともに、当該操作の対象となったウィンドウ30以外のウィンドウ30のウィンドウ選択手段12による選択を解除することとしている。以下、ウィンドウ選択手段12により選択されたアプリケーション・ウィンドウを「アクティブウィンドウ」と称し、ウィンドウ選択手段12により選択されていないアプリケーション・ウィンドウを「非アクティブウィンドウ」と称することとする。なお、アクティブウィンドウの選択は、図示しないリモコン装置から行うこととしてもよい。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、送信データ量削減手段24は、ウィンドウ選択手段12により指定されたアプリケーション・ウィンドウ30以外のアプリケーション・ウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小することにより、ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ30以外のアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することとしている。
すなわち、例えば、図4(a)に示すように、プロジェクタ1の投影画像領域60にウィンドウ画像30a’及びウィンドウ画像30b’及び端末装置2aのカーソル5aが表示されており、ウィンドウ画像30a’がアクティブウィンドウに設定されている場合において、図4(b)に示すように、端末装置2aの使用者によりウィンドウ画像30b’に対して当該ウィンドウ画像30b’を選択する操作(いわゆるクリック操作)が行われると、プロジェクタ1は、ウィンドウ選択手段12により、ウィンドウ画像30b’をアクティブウィンドウとして設定するとともに、ウィンドウ画像30a’を非アクティブウィンドウとして設定する。
次に、プロジェクタ1は、通知手段13により、ウィンドウ画像30b’の送信元である端末装置2bに対してウィンドウ画像30b’がアクティブウィンドウに設定された旨を送信するとともに、ウィンドウ画像30a’の送信元である端末装置2aに対してウィンドウ画像30a’が非アクティブウィンドウに設定された旨を送信する。なお、ウィンドウ画像30’がアクティブウィンドウに設定された旨の通知は、操作命令処理手段14により送信される操作命令とともに通知される。
次に、プロジェクタ1の通知手段13による通知を受信すると、端末装置2aは、自己の仮想表示領域45aにあるウィンドウ30aをキャプチャするとともに、当該キャプチャした画像の画像サイズを縮小して、送信処理手段23により、当該縮小した画像データを通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信する。また、端末装置2bは、送信処理手段23により自己の仮想表示領域45bにあるウィンドウ30bの画像データをプロジェクタ1へ通信経路4を介して送信する。このように、端末装置2は、プロジェクタ1から通知手段13による通知を受信すると、自己の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像サイズを直接変更するのではなく、当該ウィンドウ30をキャプチャした画像の画像サイズを変更することとしている。
そして、プロジェクタ1が画像表示手段11により、端末装置2a、2bから取得した各画像データに基づいて表示画面に表示用画像を表示する。これにより、図4(c)に示すように、プロジェクタ1の投影画像領域60には、非アクティブウィンドウに設定されて画像サイズが縮小されたウィンドウ画像30a’及びアクティブウィンドウに設定されることにより仮想表示領域45bにあるウィンドウ30bと同サイズの画像サイズとなったウィンドウ画像30b’が表示されることとなる。
このように、本実施形態にかかる画像表示システムSによれば、送信データ量削減手段24により、ウィンドウ選択手段12によって選択されたウィンドウ30以外のウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することとしたため、通信経路4にかかる負荷を軽減することができ、表示装置としてのプロジェクタ1へ送信される画像データの数が増えた場合であっても複数人による共同作業等を円滑に行うことが可能となる。
しかも、ウィンドウ選択手段12により、データ量を削減しないウィンドウ30を状況に応じて選択変更することができるため、複数人による共同作業等の円滑な進行を妨げることがない。すなわち、本実施形態においては、端末装置2の使用者による操作の対象となるウィンドウ30のみをウィンドウ選択手段12によりアクティブウィンドウとして設定するため、当該アクティブウィンドウの操作中においては特に表示する必要のないその他のウィンドウ30の画像データのデータ量を送信データ量削減手段24により削減することができる。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、送信データ量削減手段24は、端末装置2に設定された解像度がプロジェクタ1に設定された解像度よりも大きい場合、その相違に応じた倍率でアプリケーション・ウィンドウ30の画像データの画像サイズを変更した後、さらに、通信経路4を介して端末装置2からプロジェクタ1へ送信されるアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのうち、ウィンドウ選択手段12によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ30以外のアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することとしている。
かかる構成とすることにより、プロジェクタ1へ送信するウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することができるとともに、ウィンドウ画像30’が投影画像領域60に収まりきらなくなるといった事態を未然に防ぐことができる。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、送信データ量削減手段24は、データファイルを実行するアプリケーションの種類に応じて、画像データのデータ量の削減態様を異ならせることとしている。
すなわち、本実施形態においては、図5に示すように、データ量削減の対象となるウィンドウ30が、端末装置2の記憶手段20に記憶されている各種アプリケーションプログラムのうち、画像作成ソフトウエアあるいは動画作成ソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/16に縮小し、また、文書作成ソフトウエアあるいはウェブブラウザソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/9に縮小し、表計算ソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/4に縮小することとしている。
かかる構成とすることにより、非アクティブウィンドウとなったウィンドウは、データファイルを実行するアプリケーションごとに最適なデータ量の削減が行われるため、複数人による共同作業等をより円滑に行うことができる。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSにおいて、端末装置2の仮想表示領域45に動画ファイルに基づく動画像を表示するアプリケーション・ウィンドウ(以下、「動画ウィンドウ」と称することもある。)がある場合、端末装置2は、当該動画像データから静止画像を1フレームごとに抽出するとともに、当該抽出した静止画像の画像データを送信処理手段23により通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信することとしている。そして、この動画ウィンドウが非アクティブウィンドウに設定されている場合、端末装置2の送信データ量削減手段24は、当該動画像ファイルに基づく動画像データから静止画像を所定のフレーム間隔で抽出し、送信処理手段23は、送信データ量削減手段24により抽出した静止画像の画像データを通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信することとしている。
このように、データファイルが動画ファイルである場合、当該動画ファイルに基づく動画像を表示するアプリケーション・ウィンドウ30の動画像データの画像サイズを縮小するだけではなく、当該動画像データの更新フレーム数を削減することとしたため、当該動画像データのデータ量をより一層削減することができる。
以下、上述した画像表示システムSのさらに具体的な構成及び動作の一例を図面を参照しながら具体的に説明する。
[2.プロジェクタシステムの具体的構成]
(プロジェクタ1の構成について)
先ず、プロジェクタ1の構成について図面を参照して具体的に説明する。図6は本実施形態におけるプロジェクタ1の構成図であり、図7は本実施形態におけるプロジェクタ1に記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図であり、図8は本実施形態におけるプロジェクタ1の投影画像領域60に規定された座標を説明するための図であり、図9は本実施形態におけるプロジェクタ1に記憶される接続情報管理テーブルの一例であり、図10は本実施形態におけるプロジェクタ1に記憶されるカーソル情報管理テーブルの一例である。
図6に示すように、プロジェクタ1は、各種操作を行うための操作パネル101と、設定情報やデータファイルなどを保持するための不揮発性メモリである記憶部102と、赤外線による無線通信を行う赤外線通信部103と、端末装置2と通信するためのインターフェイス104と、外部から映像信号を入力する映像信号入力回路105と、映像信号入力回路105を介して入力される映像信号やインターフェイス104を介して取得した画像データに所定の処理を施す画像処理回路106と、この画像処理回路106から出力される画像信号に基づいた画像を投影する画像投影部107と、プロジェクタ1全体を制御する制御部108とを備えており、これらはハウジングに内蔵される。
操作パネル101は、各種操作を行うためのボタンや表示部(例えば、LCD)などから構成され、プロジェクタ1において使用者がこの操作パネル101を操作することによって、その操作内容に応じた制御を制御部108が実行することになる。
記憶部102は、フラッシュメモリ(Flash Memory)などから構成され、プロジェクタ1に設定されている解像度の情報、各端末装置2のカーソルの画像データ、各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像データを記憶する他、当該ウィンドウ30の位置情報、サイズ情報等を管理する画像属性情報管理テーブルを記憶する画像属性情報記憶領域110、プロジェクタ1に接続している端末装置2の接続状況を管理する接続情報管理テーブルを記憶する接続情報記憶領域111、カーソル5の位置情報等を管理するカーソル情報管理テーブルを記憶するカーソル情報記憶領域112を有する。
赤外線通信部103は、図示しないリモコン装置と赤外線通信を行うためのものであり、赤外線LEDなどから構成される赤外線受光部131と、赤外線受光部131により受信した赤外線信号をデータに変換する処理を行う赤外線制御部132とを備えている。
インターフェイス104は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、端末装置2から画像データや画像操作命令等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部108によって用いられる。なお、インターフェイス104としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
映像信号入力回路105は、コンポジット映像信号(例えばNTSC映像信号)やコンポーネント映像信号(例えばRGB信号)などの映像信号を入力する。
画像処理回路106は、制御部108による制御に基づいて、映像信号入力回路105に入力された映像信号或いはインターフェイス104を介して取得した画像データに対して、複数の画像データの合成等の加工を行う。このように加工されて生成された画像信号は、画像投影部107に入力される。
画像投影部107は、光源駆動回路120と、光源121と、照明光学系122と、透過型液晶パネル123(以下、「LCD123」とする。)と、結像光学系124と、LCD駆動回路125と、ピント調整回路126とを備えている。
光源121は、ランプなどから構成され、制御部108によって制御されたランプ駆動回路120から出力される信号に基づいて、点灯駆動されて発光する。光源121で発光された光は、照明光学系122によって、照明光としてLCD123に照射される。
LCD123は、LCD駆動回路125によって駆動され、その表示面に映像を表示する。このように表示された映像は、照明光学系122を介して光源121から出射される照明光によって照射され、これにより画像光が生成される。続いて、この画像光は、結像光学系124及びハウジングの投影用開口部(図示せず)を通って、スクリーン(投射面)に投影される。このように、LCD123に表示される画像がスクリーンに投影される構成となっている。なお、ピント調整回路126によって、スクリーンに投影する画像のピントを調整することができる。
制御部108は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを内蔵しており、CPUがROMに予め格納されたプログラムを読み出して実行することによって、プロジェクタ1を、受信処理手段、画像表示手段、ウィンドウ選択手段、通知手段、操作命令処理手段として機能させる。
制御部108は受信処理手段として、複数の端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像データ及びカーソル5の位置座標や仮想表示領域45のサイズ或いは画像操作命令をインターフェイス104及び通信経路4を介して受信する。なお、画像操作命令は、図示しないリモコン装置から取得することもできる。
また、制御部108は画像処理回路106、画像投影部107及びLCD123と共に画像表示手段として機能することにより、受信処理手段により端末装置2から取得した画像データを合成し、当該合成したデータに基づいて表示画面としての投影画像領域60にアプリケーション・ウィンドウ30やカーソル5を表示する。この画像表示手段による画像データの合成は、記憶部102に記憶された画像属性情報管理テーブルと接続情報管理テーブルとカーソル情報管理テーブルとに基づいて実行される。
ここで、画像属性情報管理テーブルについて、図7を参照して説明する。
図7に示すように、画像属性情報管理テーブルには、各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)の名称、当該ウィンドウ30の仮想表示領域45上及び投影画像領域60上のサイズ及びこのウィンドウ30を表示すべき位置に関する情報、画像データのファイル名に関する情報、画像表示手段により複数の画像データを合成する際に、各画像データを重ね合わせる順番(階層レベル)に関する情報、当該画像データのデータ量、及び当該ウィンドウ30の設定状態が、当該画像を識別するための情報(ウィンドウID)と関連付けて記憶されている。
各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30を表示すべき位置に関する情報は、投影画像領域60上の座標位置及び仮想表示領域45上の座標位置によって表される。
本実施形態において、各端末装置2に設定される仮想表示領域45の座標は、その左上の頂点を原点として規定されており、1画素(1ピクセル)を最小単位とし、当該仮想表示領域45に設定されている画素数に応じてその上限が決められている。
例えば、端末装置2aに設定されている仮想表示領域45aの画素数が1200×1000である場合、当該仮想表示領域45aに規定される座標(X,Y)は、1画素を1単位として、(X,Y)=(0,0)〜(1200,1000)までの領域として表される。
さらに、プロジェクタ1の投影画像領域60の座標も、各端末装置2に設定される仮想表示領域45と同様に、その左上の頂点を原点として規定されており、1画素(1ピクセル)を最小単位とし、当該投影画像領域60に設定されている画素数に応じてその上限が決められている。例えば、図8に示すように、投影画像領域60上において、ウィンドウ30aの位置座標は(X,Y)=(50,250)であり、ウィンドウ30bの位置座標は(X,Y)=(500,100)であり、ウィンドウ30cの位置座標は(X,Y)=(500,400)となる。
また、仮想表示領域45にあるウィンドウ30や投影画像領域60にあるウィンドウ画像30’のサイズ情報は、当該ウィンドウ30あるいはウィンドウ画像30’の幅(W)及び高さ(H)を座標の数値で表した情報である。例えば、図8に示すように、ウィンドウ画像30a’の画像サイズは(W,H)=(640,600)となる。
また、画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)の名称は、図9に示す接続情報管理テーブルと関連付けられている。この接続情報管理テーブルには、図9に示すように、プロジェクタ1に接続している端末装置2の名称が、接続状況(プロジェクタ1と接続中か非接続中かの別)及び各端末装置2に割り振られたIPアドレスと関連付けられて記憶されている。
また、制御部108は、画像表示手段として機能することにより、端末装置2の送信処理手段により送信された操作手段による操作情報に基づいた位置にカーソル5の画像を、各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像データと共に合成する。ここで、このカーソル5の画像の合成は、カーソル情報管理テーブルの情報に基づき実行されるものである。
カーソル情報管理テーブルは、図10に示すように、プロジェクタ1に接続されている端末装置2に割り当てられるカーソル画像の画像ファイル名、投影画像領域60におけるカーソル画像の位置情報(X,Y)が、端末装置2の名称と関連付けられて記憶されている。
ここで、本実施形態では、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データ毎に異なる階層レベルを割り当て、画像データの合成を、階層レベル順に画像データを重畳合成することによって行うこととしている。すなわち、制御部108は、各端末装置2の仮想表示領域45にあるウィンドウ30の画像データを合成する際、画像属性情報管理テーブルに記憶されている階層レベルの情報を参照し、この階層レベルが高い順に画像を重ね合わせて出来たような画像の画像データを生成する。
そして、制御部108は、これらのテーブルを参照して、各端末装置2の仮想表示領域45にあるカーソル5やウィンドウ30の画像データを合成する。
これにより、各端末装置2の仮想表示領域45にあるカーソル5やウィンドウ30は、それぞれの仮想表示領域45上での位置座標(X,Y)に対応する投影画像領域60上での位置座標(X,Y)の座標位置に配置されることとなる。
ところで、各ウィンドウ30は、操作の対象となっているウィンドウ30に対して設定されるアクティブウィンドウ、操作の対象となっていないウィンドウ30に対して設定される非アクティブウィンドウ、及び操作を行う際に参照するウィンドウ30として設定される参照ウィンドウの何れかの状態に設定される。この状態の設定は、ウィンドウ選択手段によりなされる。
すなわち、制御部108は、ウィンドウ選択手段として機能することにより、端末装置2から取得した操作の情報に応じて、端末装置2から取得したウィンドウ30の画像データのうち1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択する。
具体的には、制御部108は、端末装置2の操作手段により、表示用画像のうち任意のウィンドウ画像30’が操作された場合、当該操作の対象となったウィンドウ30をアクティブウィンドウに設定するとともに、当該操作の対象となったウィンドウ30及び参照ウィンドウに設定されているウィンドウ30以外のウィンドウ30を非アクティブウィンドウに設定する。
なお、本実施形態において、ウィンドウ選択手段により選択されたアプリケーション・ウィンドウとは、アクティブウィンドウ及び参照ウィンドウとして設定されたウィンドウ30を示し、ウィンドウ選択手段により選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウとは、非アクティブウィンドウとして設定されたウィンドウ30を示す。
ここで、参照ウィンドウは、端末装置2の操作手段による特定の操作コマンドにより設定される。ここで、「特定の操作コマンド」とは、本実施形態においては、「ウィンドウ画像30’上において端末装置2のキーボード206のCtrlキーを押下した状態でマウス207のクリック操作を行うこと」としている。制御部108は、当該特定の操作コマンドを検出すると、当該操作の対象となったウィンドウ30を参照ウィンドウとして設定する。このように設定された各ウィンドウ30の設定状態は、画像属性情報管理テーブルに記憶される。
また、制御部108は、インターフェイス104と共に通知手段として機能することにより、ウィンドウ選択手段による指定の内容を通信経路4を介して端末装置2へ通知する。ここで、この通知手段により端末装置2へ送信される情報は、当該通知の対象となったウィンドウ30のウィンドウID、及び、当該ウィンドウ30がアクティブウィンドウ、非アクティブウィンドウ、参照ウィンドウのうちのいずれに設定されたかに関する情報が含まれる。
また、制御部108は、インターフェイス104と共に操作命令処理手段として機能することにより、画像投影部107で投影しているウィンドウ画像30’のうちの任意のウィンドウ画像30’を操作するための画像操作命令を取得したとき、この画像操作命令による操作対象となるウィンドウ画像30’の画像データを送信した端末装置2へ、この画像操作命令を送信する。
ここで、本実形態では、上述のように、端末装置2の操作手段により表示用画像のうち任意のウィンドウ画像30’が操作されたときに、当該操作の対象となったウィンドウ30をアクティブウィンドウに設定することとしたため、制御部108は、画像操作命令を端末装置2に対して送信する際は、ウィンドウ選択手段による指定の内容も同時に送信することとなる。
なお、本実施形態においては、画像操作命令を端末装置2へ送信する際、この画像操作命令による操作対象となるウィンドウ30の画像データ、及び当該画像操作命令を送信すべき端末装置2を、受信処理手段で取得した画像属性情報に基づいて判断することとしている。
かかる構成とすることにより、操作対象の画像の画像データを判断するための情報をその操作毎に各端末装置2に対して別途要求する必要がなく、通信経路4にかかる負担を軽減させることができる。
(端末装置2の構成について)
次に、端末装置2の構成について説明する。図11は本実施形態における端末装置2の構成図であり、図12は図8に示す状態から送信データ量削減手段によりウィンドウの画像データのデータ量が削減された後におけるプロジェクタ1の投影画像領域60に表示されるウィンドウ画像の様子を示した図である。
本実施形態における端末装置2は、一般のパーソナルコンピュータ或いは専用端末を適用することができ、図11に示すように、LCD200、LCD200を駆動するためのグラフィックスコントローラ201と、各種データ等を記憶するハードディスク装置202と、通信経路4を介してプロジェクタ1との間で通信を行うためのインターフェイス203と、USBデバイスとデータの入出力を行うためのUSBバスコントローラ204、これに接続する接続ポートとしてのUSBコネクタ205と、使用者の操作により所定の情報を入力可能なキーボード206及びマウス207と、端末装置2全体を制御する制御部208とを備えて構成され、これらの各種要素は第1のバス209、第2のバス210を介して相互に接続される。なお、図中、211は、第1のバス209と第2のバス210との間のデータの授受を行うためのバスコントローラである。また、キーボード206及びマウス207は、プロジェクタ1の投影画像領域60に表示された画像を操作するための操作手段に相当するものである。
ハードディスク装置202は、記憶手段として機能するものであり、このハードディスク装置202には、端末装置2のオペレーティングシステム(OS)プログラム、文書作成ソフトウエア、プレゼンテーションソフトウエア、表計算ソフトウエア、図形作成ソフトウエア等の各種アプリケーションプログラムの他、このアプリケーションプログラムにより作製されるデータファイルが格納されている。また、上記アプリケーションプログラムとは別に、本実施形態における画像表示システムS用の処理プログラムとしての画像共有プログラムが格納されている。
なお、この画像共有プログラムは、例えば、通信経路4に接続されたサーバ(図示せず)から、インターフェイス203を介して、制御部208のハードディスク装置202にダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されてから記録媒体ドライブ(図示せず)を介して、制御部208のハードディスク装置202に読み込まれるようにしてもよい。
インターフェイス203は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、端末装置2から画像データや画像操作命令等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部208によって用いられる。なお、インターフェイス203としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
制御部208は、CPU,ROM,RAMなどを内蔵しており、CPUがハードディスク装置202に格納された画像共有プログラムを読み出して実行することによって、端末装置2を、送信処理手段、仮想表示領域設定手段等として機能させる。
また、制御部208は、CPUがハードディスク装置202に記憶した各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することによって、画像生成処理手段、送信データ量削減手段、編集手段等として機能させる。
制御部208のCPUは、ハードディスク装置202に記憶した各種アプリケーションプログラムを実行して画像生成処理手段として機能することにより、アプリケーションを実行させることによりデータファイルに基づいたアプリケーション・ウィンドウ30の画像データを生成する。生成された画像データは、LCD200及びグラフィックスコントローラ201によって、当該画像データに基づくアプリケーション・ウィンドウ30としてLCD200に表示される。
また、制御部208は、インターフェイス203と共に送信処理手段として機能することによって、キーボード206やマウス207による操作の情報、アプリケーション・ウィンドウ30の画像データ、当該画像データの画像サイズと位置座標、当該画像データのデータ量、カーソル5の位置座標等を通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信する。
ここで、ウィンドウ30の画像データを送信する場合は、仮想表示領域45にあるウィンドウ30をキャプチャして得られるBMP(Bit Map)データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)データに変換する。
また、制御部208は、編集処理手段として機能することにより、プロジェクタ1から画像操作命令を通信経路4を介して受信したとき、この画像操作命令から操作入力を再生し、この操作入力に応じてデータファイルを編集する。この画像操作命令の受信は、インターフェイス203により行われる。
また、制御部208は、インターフェイス203と共に送信処理手段として機能することにより、カーソル5が仮想表示領域45に位置している場合に、キーボード206又はマウス207により所定の操作が行われると、その操作に応じた画像操作命令をプロジェクタ1へ送信する。なお、ここで「操作」とは、自端末装置又は他の端末装置のアプリケーションで実行中のデータファイルを編集するための命令、もしくは、プロジェクタ1が投影している画像を指し示すカーソル5を表示又はその移動のための命令である。
また、仮想表示領域45は、制御部208のCPUがハードディスク装置202に記憶された画像共有プログラムを実行して仮想表示領域設定手段として機能することで設定される。
また、制御部208は、送信データ量削減手段として機能することにより、プロジェクタ1の通知手段により通知された指定の内容に応じて、通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信するアプリケーション・ウィンドウ30の画像データのうち、非アクティブウィンドウの画像データのデータ量を削減する。
すなわち、制御部208は、自己の送信したウィンドウ30が非アクティブウィンドウに設定された旨の通知をプロジェクタ1から受信すると、当該通知に含まれたウィンドウIDを持つウィンドウ30の画像データのデータ量を削減する。
ここで、ウィンドウ30の画像データのデータ量の削減は、当該ウィンドウ30の画像サイズを縮小することにより行われる。
ウィンドウ30の画像サイズを縮小する際、制御部208は、当該ウィンドウ30をキャプチャして得られるBMPデータをJPEGデータに変換し、当該変換したJPEGデータを縮小する。その際、制御部208は、ウィンドウ30を当該ウィンドウ30の右下部から左上部へ向かって縮小することとしている。かかる構成とすることにより、ウィンドウ30の画像データを縮小した場合でも、プロジェクタ1の画像属性情報管理テーブルに記憶された当該ウィンドウ30の位置座標が変化することがない。
また、制御部208は、ウィンドウ30の画像データのデータ量を、データファイルを実行するアプリケーションの種類に応じた態様で削減する。
すなわち、本実施形態においては、非アクティブウィンドウに設定されているウィンドウ30が、端末装置2のハードディスク装置202に記憶されている各種アプリケーションプログラムのうち、画像作成ソフトウエアあるいは動画作成ソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/16に縮小し、また、文書作成ソフトウエアあるいはウェブブラウザソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/9に縮小し、表計算ソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の1/4に縮小することとしている。
例えば、図8に示す状態において、ウィンドウ30が表計算ソフトウエアにより実行されるものであって、ウィンドウ30aがアクティブウィンドウ、ウィンドウ30bが非アクティブウィンドウ、ウィンドウ30cが参照ウィンドウに設定されており、端末装置2bの使用者のマウス207への操作によって、ウィンドウ画像30b’がアクティブウィンドウに設定され、それに伴いウィンドウ画像30a’が非アクティブウィンドウに設定された場合、端末装置2aの制御部208は、プロジェクタ1からウィンドウ画像30aが非アクティブウィンドウに設定された旨の通知を受信すると、当該ウィンドウ30aをキャプチャして得られるBMPデータをJPEGデータに変換するとともに、当該画像データの画像サイズが元のウィンドウ30の画像サイズの1/4となるように、当該画像データに基づく画像を右下部から左上部へ向かって縮小する。そして、当該縮小した画像の画像データをプロジェクタ1へ送信することにより、図12に示すように、プロジェクタ1の投影画像領域60には、サイズ(W,H)=(320、300)のウィンドウ画像30a’が座標(X,Y)=(50,250)の位置に表示されることとなる。
なお、ウィンドウ30bはアクティブウィンドウに設定されたため、投影画像領域60には、サイズ(W,H)=(500、500)のウィンドウ画像30b’が座標(X,Y)=(500,100)の位置に表示されることとなる。また、ウィンドウ画像30c’は参照ウィンドウに設定されているため、端末装置2bの使用者のマウス207への操作によって設定状態が変更されることはない。
かかる構成とすることにより、非アクティブウィンドウとなったウィンドウは、データファイルを実行するアプリケーションごとに最適なデータ量の削減が行われるため、複数人による共同作業等をより円滑に行うことができる。
また、制御部208は、仮想表示領域45に動画ウィンドウがある場合において、当該動画ウィンドウが非アクティブウィンドウに設定されている場合、送信データ量削減手段として機能することにより、当該動画像ファイルに基づく動画像データから静止画像を所定のフレーム間隔で抽出し、また、送信処理手段として機能することにより、当該抽出した静止画像の画像データを通信経路4を介してプロジェクタ1へ送信する。
このように、データファイルが動画ファイルである場合、当該動画ファイルに基づく動画像を表示するアプリケーション・ウィンドウ30の動画像データの画像サイズを縮小するだけではなく、当該動画像データの更新フレーム数を削減することとしたため、当該動画像データのデータ量をより一層削減することができる。
(プロジェクタ1の具体的動作について)
次に、プロジェクタ1の具体的動作の一例について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、本実施形態におけるプロジェクタ1のメイン処理フローチャートである。なお、以下の各処理は、プロジェクタ1の制御部108が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図13に示すように、プロジェクタ1の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、プロジェクタ1の制御部108は、接続処理を行う(ステップS100)。
この接続処理は、プロジェクタ1が端末装置2と通信経路4を介して接続するための処理である。具体的には、プロジェクタ1の制御部108は、先ず、端末装置2から送信された接続要求信号を受信すると、プロジェクタ1の記憶部102に記憶されている解像度の情報を通知する。そして、端末装置2から起動完了通知を受信すると、当該起動完了通知に含まれる情報に基づいて接続情報管理テーブルを更新する。すなわち、制御部108は、接続情報管理テーブルに、プロジェクタ1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2のIPアドレス及び接続状態に関する情報を当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。次に、制御部108は、カーソル情報管理テーブルを更新する。すなわち、制御部108は、カーソル情報管理テーブルに、プロジェクタ1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2に割り当てられたカーソル画像の画像ファイル名及びカーソル画像の位置情報を、当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。そして、制御部108は、接続処理が完了したことを端末装置2に対して通知して、接続処理を終了する。
ステップS100の接続処理を終了すると、制御部108は、画像投影処理を行う(ステップS110)。この画像投影処理は、端末装置2から送信される情報に応じて画像属性情報管理テーブルやカーソル情報管理テーブルの更新等を行い、これらテーブルの情報に基づき、複数の端末装置2から取得したウィンドウ30の画像データ、及びカーソル画像の合成を行い、合成した画像データに基づく表示用画像の投影を行うものである。この処理は、図14におけるステップS200〜S210までの処理であり、後述する。
ステップS110の画像投影処理を終了すると、制御部108は、端末装置2から画像操作命令を受信したか否かを判定する(ステップS120)。この処理において、端末装置2から画像操作命令を受信したと判定すると(ステップS120:Yes)、制御部108は、操作命令振り分け処理を行う(ステップS130)。この操作命令振り分け処理は、端末装置2から受信した画像操作命令による操作対象となる画像の画像データを送信した端末装置2へ、この画像操作命令を送信するとともに、ウィンドウ30の設定状態を各端末装置2へ通知するものである。この処理は、図15におけるステップS300〜S309までの処理であり、後述する。
ステップS130の処理を終了したとき、或いはステップS120において、端末装置2から画像操作命令を受信していないとき(ステップS120:No)、制御部108は、電源がOFFされたか否かを判定し(ステップS140)、電源がOFFされていないとき(ステップS140:No)、処理をステップS100に移行する。一方、電源がOFFされたと判定すると(ステップS140:Yes)、制御部108は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS110における画像投影処理について、図14を用いて具体的に説明する。図14は、本実施形態におけるプロジェクタ1の画像投影処理フローチャートである。
図14に示すように、画像投影処理を開始すると、制御部108は、端末装置2から画像属性情報を受信したか否かを判定する(ステップS200)。この処理において、端末装置2から画像属性情報を受信したと判定すると(ステップS200:Yes)、制御部108は、受信した画像属性情報に基づいて、画像属性情報管理テーブルの更新を行う(ステップS201)。例えば、受信した画像属性情報が、ウィンドウ30の投影画像領域60への新規追加にしたことより送信されたものである場合、制御部108は、仮想表示領域45に新たに位置することとなったウィンドウ30の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルに新たに追加し、さらに、当該ウィンドウ30の画像データの保存領域を確保する。
また、制御部108は、画像属性情報管理テーブルで管理されている各画像の階層レベルの情報を更新する。すなわち、制御部108は、仮想表示領域45に新たに追加されたウィンドウ30の階層レベルを「1」とし、その他のウィンドウ30については、現在割り当てられている階層レベルよりも一つ下の階層に順次繰り下げて更新される(例えば、階層レベルが「2」に設定されていた画像は、「3」に更新される)。そして、この際、階層レベルが「1」に設定されたウィンドウ30の状態をアクティブウィンドウとして設定するとともに、またそれ以外のウィンドウ30のうち参照ウィンドウに設定されているウィンドウ30以外のウィンドウ30の状態を非アクティブウィンドウとして設定し、当該設定状態に関する情報を画像属性情報に記憶する。
また、受信した画像属性情報が、ウィンドウ30を投影画像領域60から削除したことにより送信されたものである場合、制御部108は、削除対象となっているウィンドウ30の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルから削除するとともに、他の画像の階層レベル及び設定状態に関する情報を更新する。
ステップS201の処理を終了すると、制御部108は、ウィンドウ30の画像データの送信を要求する画像データ要求信号を、ウィンドウ選択手段による指定の内容である当該ウィンドウ30に設定されている状態に関する情報とともに端末装置2に対して送信する(ステップS202)。
次に、制御部108は、端末装置2から画像データを受信すると、当該受信した画像データの伸長を行う(ステップS203)。これは、後述するように、端末装置2から送信される画像データは、圧縮された状態で送信されるためである。
次に、制御部108は、画像属性情報更新処理において確保した画像データの保存領域に受信した画像データを保存し(ステップS204)、当該画像データを指定された表示領域に貼り付ける(ステップS205)。次に、制御部108は、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データの貼り付けが全てなされたか否かを判定する(ステップS206)。この処理において、当該画像データの貼り付けが全てなされたと判定すると(ステップS206:Yes)、制御部108は、処理をステップS210に移行し、当該画像データの貼り付けが全てなされていないとき(ステップS206:No)、処理をステップS202に移行する。すなわち、ステップS202〜S205までの処理は、各画像データごとに行われるものであり、ステップS205において、各画像データを表示領域に貼り付けていくことにより、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データの合成が行われる。
一方、ステップS200において、画像属性情報を受信していないとき(ステップS200:No)、制御部108は、端末装置2からカーソル情報を受信したか否かを判定する(ステップS207)。この判定において、端末装置2からカーソル情報を受信したと判定すると(ステップS207:Yes)、制御部108は、受信したカーソル情報に基づいてカーソル情報管理テーブルの情報を更新する(ステップS208)。そして、制御部108は、カーソル情報管理テーブルに記憶された情報に基づいて、カーソル5の画像データをプロジェクタ1の投影画像領域60に投影される画像の画像データと合成し(ステップS209)、処理をステップS210に移行する。
ステップS210において、制御部108は、合成された画像データに基づく表示用画像を画像投影部107より投影する。この処理を終了すると、制御部108は、画像投影処理を終了する。
次に、ステップS130における操作命令振り分け処理について、図15を用いて具体的に説明する。図15は、本実施形態におけるプロジェクタ1の操作命令振り分け処理フローチャートである。
図15に示すように、操作命令振り分け処理を開始すると、制御部108は、受信した画像操作命令に基づく操作が、ウィンドウ30を参照ウィンドウに指定するための操作であるか否かを判定する(ステップS300)。この判定は、特定の操作コマンドとして、投影画像領域60にあるウィンドウ画像30’上においてキーボード206のCtrlキーを押下した状態でマウス207をクリックする操作に基づく画像操作命令を受信したか否かにより判定されるものである。この処理において、受信した画像操作命令に基づく操作が、ウィンドウ30を参照ウィンドウに指定するための操作であると判定すると、制御部108は、当該操作の対象となったウィンドウ30を参照ウィンドウとして設定する(ステップS301)。
一方、ステップS300において、受信した画像操作命令に基づく操作が、ウィンドウ30を参照ウィンドウに指定するための操作でないとき(ステップS300:No)、制御部108は、受信した画像操作命令に基づく操作が、参照ウィンドウの選択を解除するための操作であるか否かを判定する(ステップS302)。この判定は、特定の操作コマンドとして、投影画像領域60にある参照ウィンドウとして設定されているウィンドウ画像30’上においてキーボード206のCtrlキーを押下した状態でマウス207をクリックする操作に基づく画像操作命令を受信したか否かにより判定されるものである。この処理において、受信した画像操作命令に基づく操作が、参照ウィンドウの選択を解除するための操作であると判定すると、制御部108は、当該操作の対象となったウィンドウ30を非アクティブウィンドウとして設定する(ステップS303)。
一方、ステップS302において、受信した画像操作命令に基づく操作が、参照ウィンドウの選択を解除するための操作でないとき(ステップS302:No)、制御部108は、カーソル情報管理テーブルを参照して、画像操作命令を送信した端末装置2のカーソルの位置情報を取得する(ステップS304)。そして、制御部108は、取得したカーソルの位置座標を含む画像データを画像属性情報管理テーブルを参照して特定することにより、当該画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)を特定する(ステップS305)。
次に、制御部108は、画像属性情報を参照して、受信した画像操作命令による操作の対象となっているウィンドウ30が非アクティブウィンドウに設定されているか否かを判定する(ステップS306)。この処理において、受信した画像操作命令による操作の対象となっているウィンドウ30が非アクティブウィンドウに設定されていると判定すると(ステップS306:Yes)、制御部108は、当該ウィンドウ30をアクティブウィンドウに設定する(ステップS307)とともに、当該ウィンドウ30及び参照ウィンドウに設定されているウィンドウ30以外のウィンドウ30を非アクティブウィンドウに設定し(ステップS308)、これらの設定内容を画像属性情報管理テーブルに記憶する。
ステップS308の処理を終えたとき、あるいは、ステップS304において、受信した画像操作命令による操作の対象となっているウィンドウ30が非アクティブウィンドウに設定されていないとき(ステップS306:No)、制御部108は、ステップS304において特定したオーナーPCに対して画像操作命令及び操作の対象となったウィンドウ30の設定内容を通知するとともに、その他設定内容の変更があったウィンドウ30のオーナーPCに対して当該変更後の設定内容を通知する(ステップS309)。
ステップS301、S303、S309の処理を終了すると、制御部108は、操作命令振り分け処理を終了する。
(端末装置の具体的動作について)
次に、端末装置2の具体的動作の一例について、図16〜19を参照して説明する。図16は、本実施形態における端末装置2のメイン処理フローチャートである。なお、以下の各処理は、端末装置2の制御部208が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。
図16に示すように、端末装置2の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、端末装置2の制御部208は、接続処理を行う(ステップS500)。この接続処理は、プロジェクタ1と通信経路4を介して接続するための処理である。具体的には、先ず、制御部208は、プロジェクタ1に対して自端末装置のIPアドレスの情報を含んだ接続要求信号を送信する。そして、プロジェクタ1から解像度の情報を受信すると、起動準備が完了したことをプロジェクタ1に通知し、プロジェクタ1から接続完了通知を受信すると接続処理を終了する。
ステップS500における接続処理が終了すると、制御部208は、キーボード206或いはマウス207によってプロジェクタ1で投影されている画像に対して操作入力が行われたか否かを判定する(ステップS501)。この処理において、操作入力が行われたと判定すると(ステップS501:Yes)、処理をステップS502へ移行する。
ステップS502において、制御部208は、画像属性情報が更新されたか否かを判定する。この判定は、使用者のマウス207等による操作によって、LCD200の表示領域にあるウィンドウ30を仮想表示領域45に移動させる操作がなされたか否か(仮想表示領域45にウィンドウ30が新たに追加されたか否か)、仮想表示領域45にあるウィンドウ30が移動又は削除されたか否か、或いは、仮想表示領域45にあるウィンドウ30の位置やサイズが変更されたか否かにより判定される。
この判定において、画像属性情報が更新されたと判定すると(ステップS502:Yes)、制御部208は、当該更新された情報に基づき画像属性情報を生成し、当該画像属性情報を通信経路4を介してプロジェクタ1に送信する(ステップS503)。すなわち、仮想表示領域45に新たにウィンドウ30が追加された場合は、追加されたウィンドウ30の画像属性情報のうち、当該ウィンドウ30のウィンドウID、位置情報、サイズ情報、画像データのファイル名の情報、及び画像属性情報の追加フラグデータを含む画像属性情報通知データを作成し、プロジェクタ1に送信する。また、仮想表示領域45にあるウィンドウ30が仮想表示領域45外に移動されたとき、或いは削除されたときは、移動、或いは削除されたウィンドウ30のウィンドウID、及び画像属性情報の削除フラグデータを含む画像属性情報通知データを作成し、プロジェクタ1に送信する。また、仮想表示領域45にあるウィンドウ30の位置やサイズが変更されたときは、当該変更されたウィンドウ30の画像属性情報を含む画像属性情報通知データを作成し、プロジェクタ1に送信する。
ステップS502において、画像属性情報が更新されていないとき(ステップS502:No)、制御部208は、カーソル5の移動操作が行われたか否かを判定する(ステップS504)。この処理において、カーソル5の移動操作が行われたと判定すると(ステップS504:Yes)、制御部208は、当該カーソル5の移動操作に基づきプロジェクタ1に対してカーソル情報を送信する(ステップS505)。
ステップS503、S505の処理が終了したとき、或いは、ステップS504において、カーソル5の移動操作が行われていないとき(ステップS504:No)、制御部208は、操作入力に基づく操作入力情報及びカーソル5の位置情報を取得し、これらの情報に基づき画像操作命令を作成する(ステップS506)。そして、制御部208は、作成した画像操作命令をプロジェクタ1に対して通信経路4を介して送信する(ステップS507)。
ステップS507の処理が終了したとき、或いは、ステップS501において、操作入力が行われていないとき(ステップS501:No)、制御部208は、画像データ送信処理を行う(ステップS508)。この画像データ送信処理は、ウィンドウ30の設定内容や当該ウィンドウ30を実行するアプリケーションの種類に応じて、当該ウィンドウ30の画像データの送信を行うものである。この画像データ送信処理は、図17におけるステップS600〜602までの処理であり、後述する。
ステップS508の処理が終了したとき、制御部208は、プロジェクタ1から画像操作命令を受信したか否かを判定する(ステップS509)。この処理において、プロジェクタ1から画像操作命令を受信したと判定すると(ステップS509:Yes)、制御部208は、受信した画像操作命令を再生することにより、操作の対象となるデータファイルに応じたアプリケーションプログラムに対して、当該画像操作命令に基づく編集操作を実行させる(ステップS510)。
ステップS510の処理を終えたとき、或いは、ステップS509において、プロジェクタ1から画像操作命令を受信していないとき(ステップS509:No)、制御部208は、プロジェクタ1との接続状態が解除されたか否かを判定する(ステップS511)。この処理において、プロジェクタ1との接続状態が解除されていないと判定すると(ステップS511:No)、制御部208は、処理をステップS501に移行する。一方、プロジェクタ1との接続状態が解除されたと判定すると(ステップS511:Yes)、制御部208は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS508における画像データ送信処理について、図17を参照して具体的に説明する。図17は本実施形態における画像データ送信処理フローチャートである。
図17に示すように、画像データ送信処理を開始すると、制御部208は、プロジェクタ1から画像データ送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS600)。この処理において、プロジェクタ1から画像データ送信要求を受信したと判定すると、制御部208は、アクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理を行う(ステップS601)。この処理は、プロジェクタ1に対してアクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウとして設定されているウィンドウ30の画像データの送信を行うものである。この処理は、図18におけるステップS700〜706までの処理であり、後述する。
次に、制御部208は、非アクティブウィンドウ送信処理を行う(ステップS602)。この非アクティブウィンドウ送信処理は、プロジェクタ1に対して非アクティブウィンドウとして設定されているウィンドウ30の画像データの送信を行うものである。この処理は、図19におけるステップS800〜807までの処理であり、後述する。
ステップS602の処理を終了したとき、或いは、ステップS600において、プロジェクタ1から画像データ要求信号を受信していないとき(ステップS600:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
次に、ステップS601におけるアクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理について、図18を参照して具体的に説明する。図18は本実施形態におけるアクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理フローチャートである。
図18に示すように、アクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理を開始すると、制御部208は、受信した画像データ要求信号に、対象となるウィンドウ30の設定内容がアクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウである旨の通知が含まれているか否かを判定する(ステップS700)。この処理において、対象となるウィンドウ30の設定内容がアクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウである旨の通知が含まれていると判定すると(ステップS700:Yes)、制御部208は、画像データ送信要求の対象となっているウィンドウ30をキャプチャする(ステップS701)。
次に、制御部208は、自己の端末装置2に設定された解像度がプロジェクタ1に設定された解像度よりも大きいか否かを判定する(ステップS702)。この処理において、端末装置2に設定された解像度がプロジェクタ1に設定された解像度よりも大きいと判定すると(ステップS702:Yes)、制御部208は、その相違に応じた倍率でアプリケーション・ウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小する(ステップS703)。かかる構成とすることにより、プロジェクタ1へ送信するウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することができるとともに、ウィンドウ画像30’が投影画像領域60に収まりきらなくなるといった事態を未然に防ぐことができる。
ステップS703の処理を終えたとき、或いは、ステップS702において、自己の端末装置2に設定された解像度がプロジェクタ1に設定された解像度よりも小さいとき(702:No)、制御部208は、キャプチャして得られた画像データをBMPデータをJPEGデータに変換することにより圧縮する(ステップS704)。そして、制御部208は、当該圧縮した画像データをプロジェクタ1へ通信経路4を介して送信する(ステップS705)。
ステップS705の処理を終えたとき、あるいは、ステップS700において、受信した画像データ要求信号に、対象となるウィンドウ30の設定内容がアクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウである旨の通知が含まれていないとき(ステップS700:No)、制御部208は、アクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウに設定されている全てのウィンドウ30に対して処理を行ったか否かを判定する(ステップS706)。この処理において、これらのウィンドウ30の全てに対して処理を行っていないとき(ステップS706:No)、制御部208は、処理をステップS701へ移行し、当該ウィンドウ30の全てに対して処理を行ったと判定すると(ステップS706:Yes)、制御部208は、アクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理を終了する。
次に、ステップS602における非アクティブウィンドウ送信処理について、図19を参照して具体的に説明する。図19は本実施形態における非アクティブウィンドウ送信処理フローチャートである。
図19に示すように、非アクティブウィンドウ送信処理を開始すると、制御部208は、画像データ送信要求の対象となっているウィンドウ30が動画ウィンドウであるか否かを判定する(ステップS800)。この処理において、画像データ送信要求の対象となっているウィンドウ30が動画ウィンドウであると判定すると(ステップS800:Yes)、制御部208は、この動画ウィンドウの動画像データから静止画像を所定のフレーム間隔でキャプチャする(ステップS801)。
一方、ステップS800において、画像データ送信要求の対象となっているウィンドウ30が動画ウィンドウでないとき(ステップS800:No)、制御部208は、前回送信した画像データから変更があるか否かを判定する(ステップS802)。この処理において、前回送信した画像データから変更があると判定すると(ステップS802:Yes)、制御部208は、その差分を抽出して画像データを保存する(ステップS803)。
ステップS801或いはステップS803の処理を終了すると、制御部208は、ステップS801或いはステップS803においてキャプチャ或いは保存した画像データを縮小する(ステップS804)。ここで、端末装置2に設定された解像度がプロジェクタ1に設定された解像度よりも大きい場合、制御部208は、その相違に応じた倍率でアプリケーション・ウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小する。
そして、制御部208は、画像データ送信要求の対象となっているウィンドウ30が、端末装置2に記憶されている各種アプリケーションプログラムのうち、画像作成ソフトウエアあるいは動画作成ソフトウエアにより実行されるものである場合は、当該画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の画像サイズの1/16に縮小し、また、文書作成ソフトウエアあるいはウェブブラウザソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の画像サイズの1/9に縮小し、表計算ソフトウエアにより実行されるものである場合は、プロジェクタ1へ送信する画像データの画像サイズを元のウィンドウ30の画像サイズの1/4に縮小する。なお、プロジェクタ1の解像度に合わせてウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小した場合、制御部208は、ウィンドウ30の画像データを、元のウィンドウ30の画像データではなく、当該縮小した画像データを基準として縮小する。
次に、制御部208は、縮小した画像データをBMPデータからJPEGデータへ変換することにより当該画像データを圧縮し(ステップS805)、当該圧縮した画像データをプロジェクタ1へ通信経路4を介して送信する(ステップS806)。
ステップS806の処理を終了したとき、或いは、ステップS802において、前回送信した画像データから変更がない場合(ステップS802:No)、制御部208は、非アクティブウィンドウに設定されている全てのウィンドウ30に対して処理を行ったか否かを判定する。この処理において、これらのウィンドウ30の全てに対して処理を行っていないとき(ステップS807:No)、制御部208は、処理をステップS800へ移行し、当該ウィンドウ30の全てに対して処理を行ったと判定すると(ステップS807:Yes)、制御部208は、非アクティブウィンドウ送信処理を終了する。
このように、本実施形態にかかる画像表示システムSでは、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することとしたため、端末装置2からプロジェクタ1へ画像データが送信される際に通信経路4にかかる負荷を軽減することができ、表示装置としてのプロジェクタ1へ送信される画像データの数が増えた場合であっても複数人による共同作業等を円滑に行うことが可能となる。しかも、端末装置2の使用者により、データ量を削減しないウィンドウ30を状況に応じて変更することができるため、複数人による共同作業等の円滑な進行を妨げることがない。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSでは、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小することとしたため、当該非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の画像データのデータ量を削減することができる。また、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の画像サイズを縮小することにより、プロジェクタ1の投影画像領域60をアクティブウィンドウとして設定されたウィンドウ30の作業領域としてより有効に利用することができる。
また、本実施形態にかかる画像表示システムSでは、データファイルを実行するアプリケーションの種類に応じて、画像データのデータ量の削減態様を異ならせることとしたため、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30のデータファイルを実行するアプリケーションごとに最適なデータ量の削減を行うことができ、複数人による共同作業等をより円滑に行うことができる。
ところで、本実施形態にかかる画像表示システムSは、各種設定の変更を可能としている。例えば、以上では、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の画像サイズを、当該ウィンドウ30のデータファイルを実行するアプリケーションプログラムの種類に応じた縮小率で縮小することによりプロジェクタ1へ送信される画像データのデータ量を削減することとしたが、これに代えて、ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を、ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量よりも少ないデータ量となるように削減することもできる。
かかる場合、プロジェクタ1の制御部108は、図14のステップS202において、非アクティブウィンドウに設定されたウィンドウ30の送信元である端末装置2に対して画像データ要求信号を送信する際、当該ウィンドウ30が非アクティブウィンドウに設定された旨の通知とともに、画像属性情報管理テーブルに記憶されているウィンドウ30のデータ量のうち、アクティブウィンドウ及び参照ウィンドウとして設定されているウィンドウ30のデータ量のなかで最も少ないデータ量の値を端末装置2に対して送信する。
そして、端末装置2の制御部208は、図19のステップS802において非アクティブウィンドウとして設定されているウィンドウ30の画像データの画像サイズを縮小する際、プロジェクタ1から受信したデータ量の値を参照して、当該ウィンドウ30の画像データの画像サイズを、当該受信したデータ量の値の40%となるように縮小する。
そして、端末装置2の制御部208は、当該縮小した画像データを圧縮し、この圧縮した画像データをプロジェクタ1へ通信経路4を介して送信する。
このように、アクティブウィンドウ或いは参照ウィンドウに設定されているウィンドウ30の画像データのデータ量に応じて、非アクティブウィンドウに設定されているウィンドウ30の画像データのデータ量の削減量を変更することができるため、端末装置2からプロジェクタ1へ画像データが送信される際に通信経路4にかかる負荷を軽減することができ、表示装置としてのプロジェクタ1へ送信される画像データの数が増えた場合であっても複数人による共同作業等を円滑に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本実施形態における画像表示システムの全体的なシステム構成を示す図である。 本実施形態における画像表示システムに用いられるプロジェクタの概略構成図である。 本実施形態における画像表示システムに用いられる端末装置の概略構成図である。 プロジェクタに送信される画像データのデータ量が削減される様子を示した図である。 アプリケーションごとに設定されたデータ量の削減態様を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクタの構成図である。 本実施形態におけるプロジェクタに記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクタの投影画像領域に規定された座標を説明するための図である。 本実施形態におけるプロジェクタに記憶される接続情報管理テーブルの一例である。 本実施形態におけるプロジェクタに記憶されるカーソル情報管理テーブルの一例である。 本実施形態における端末装置の構成図である。 図8に示す状態から送信データ量削減手段によりウィンドウの画像データのデータ量が削減された後におけるプロジェクタの投影画像領域に表示されるウィンドウ画像の様子を示した図である。 本実施形態におけるプロジェクタのメイン処理フローチャートである。 本実施形態におけるプロジェクタの画像投影処理フローチャートである。 本実施形態におけるプロジェクタの操作命令振り分け処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置のメイン処理フローチャートである。 本実施形態における画像データ送信処理フローチャートである。 本実施形態におけるアクティブウィンドウ、参照ウィンドウ送信処理フローチャートである。 本実施形態における非アクティブウィンドウ送信処理フローチャートである。 従来例を示す図である。
符号の説明
S 画像表示システム
1 プロジェクタ
2 端末装置
4 通信経路
30 アプリケーション・ウィンドウ

Claims (9)

  1. 1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおいて、
    前記表示装置で表示した複数のアプリケーション・ウィンドウの中から1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、
    前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する送信データ量削減手段と、を有する
    ことを特徴とする画像表示システム。
  2. 1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成されるアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおいて、
    前記表示装置は、
    前記端末装置から送信される前記画像データを含む情報を前記通信経路を介して受信する受信処理手段と、
    前記受信処理手段により前記端末装置から取得した画像データに基づいて表示画面にアプリケーション・ウィンドウを表示する画像表示手段と、
    前記受信処理手段により前記端末装置から取得した操作の情報に応じて、前記端末装置から取得したアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、
    前記ウィンドウ選択手段による指定の内容を前記通信経路を介して前記端末装置へ通知する通知手段と、を有し、
    前記端末装置は、
    データファイルを記憶する記憶手段と、
    アプリケーションを実行させることにより前記データファイルに基づいたアプリケーション・ウィンドウの画像データを生成する画像生成手段と、
    前記表示装置に表示された画像を操作するための操作手段と、
    前記操作手段による操作の情報と、前記画像生成手段で生成したアプリケーション・ウィンドウの画像データとを前記通信経路を介して前記表示装置へ送信する送信処理手段と、
    前記表示装置の通知手段により通知された前記指定の内容に応じて、前記通信経路を介して前記表示装置へ送信するアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段により選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する送信データ量削減手段と、を有する
    ことを特徴とする画像表示システム。
  3. 前記送信データ量削減手段は、
    前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量よりも少ないデータ量となるように削減することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示システム。
  4. 前記送信データ量削減手段は、
    前記通信経路を介して前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データの画像サイズを縮小することにより、前記ウィンドウ選択手段により指定されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像表示システム。
  5. 前記送信データ量削減手段は、
    前記端末装置に設定された解像度が前記表示装置に設定された解像度よりも大きい場合、その相違に応じた倍率で前記アプリケーション・ウィンドウの画像データの画像サイズを変更した後、さらに、前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記ウィンドウ選択手段によって選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像表示システム。
  6. 前記送信データ量削減手段は、前記データファイルが動画ファイルである場合に、当該動画ファイルに基づく動画像を表示するアプリケーション・ウィンドウが前記ウィンドウ選択手段により選択されていないとき、当該動画像ファイルに基づく動画像データから静止画像を所定のフレーム間隔で抽出し、
    前記送信処理手段は、前記送信データ量削減手段により抽出した静止画像の画像データを前記通信経路を介して前記表示装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の画像表示システム。
  7. 前記送信データ量削減手段は、
    前記データファイルを実行するアプリケーションの種類に応じて、画像データのデータ量の削減態様を異ならせる
    ことを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の画像表示システム。
  8. 1以上の端末装置と表示装置とを備え、前記端末装置においてアプリケーションの起動により生成される複数のアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを前記表示装置で表示する画像表示システムにおける情報処理方法であって、
    前記表示装置で表示した複数のアプリケーション・ウィンドウの中から1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するステップと、
    前記通信経路を介して前記端末装置から前記表示装置へ送信されるアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち、前記選択されたアプリケーション・ウィンドウ以外のアプリケーション・ウィンドウの画像データのデータ量を削減するステップと、を有することを特徴とする情報処理方法。
  9. 端末装置においてアプリケーションの起動により生成される複数のアプリケーション・ウィンドウの画像データを通信経路を介して取得し、当該画像データに基づいて表示画面に複数のアプリケーション・ウィンドウを表示する表示装置において、
    前記端末装置から送信される前記画像データを含む情報を前記通信経路を介して受信する受信処理手段と、
    前記受信処理手段により前記端末装置から取得した画像データに基づいて表示画面にアプリケーション・ウィンドウを表示する画像表示手段と、
    前記受信処理手段により前記端末装置から取得した操作の情報に応じて、前記端末装置から取得したアプリケーション・ウィンドウの画像データのうち1以上のアプリケーション・ウィンドウを選択するウィンドウ選択手段と、
    前記ウィンドウ選択手段による指定の内容を前記通信経路を介して前記端末装置へ通知する通知手段と、を有する
    ことを特徴とする表示装置。
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