JP2009221552A - 連続真空熱処理炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】 処理品の移送装置の劣化や動作不良の発生を防止することができるとともに、炉長方向の設置スペースが小さくて済む連続真空熱処理炉を提供する。
【解決手段】 直列に配置した3室以上の処理室を有する連続真空熱処理炉において、各処理室間に仕切扉を介して搬送室6,7を設け、各処理室に処理品支持用の架台17を設け、昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置30を搬送室6,7に設けるとともに、最前段の処理室の後側の搬送室6の側壁に開口部6bを設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえた搬入台車20Aに前記移送装置30を搭載して前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、最後段の処理室の前側の搬送室7の側壁に開口部7bを設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえた搬出台車20Bに前記移送装置30を搭載して前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 直列に配置した3室以上の処理室を有する連続真空熱処理炉において、各処理室間に仕切扉を介して搬送室6,7を設け、各処理室に処理品支持用の架台17を設け、昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置30を搬送室6,7に設けるとともに、最前段の処理室の後側の搬送室6の側壁に開口部6bを設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえた搬入台車20Aに前記移送装置30を搭載して前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、最後段の処理室の前側の搬送室7の側壁に開口部7bを設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえた搬出台車20Bに前記移送装置30を搭載して前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とした。
【選択図】 図1
Description
この発明は、直列に配置した複数の処理室に処理品を順次搬入して、真空状態で浸炭や焼結などの熱処理をおこなう連続真空熱処理炉に関する。
従来、鉄合金部品などの処理品の連続真空浸炭処理をおこなう炉としては、直列に配置した前室(装入室)、加熱室、浸炭室及び冷却室を有する連続真空浸炭炉が多く用いられている(たとえば特許文献1,2参照。)。また金属粉末の加圧成形品の連続真空焼結処理をおこなう炉としては、直列に配置した脱ワックス室、焼結室及び冷却室を有する連続真空焼結炉が多く用いられている(たとえば特許文献3参照。)。
特開2004−107705号公報
特開2006−137964号公報
特公平6−33944号公報
ところがこれらの連続真空熱処理炉においては、処理品を各室に順次移送する移送手段としては、上記特許文献1に記載の炉ではローラハース式の移送装置を、上記特許文献2に記載の炉ではウオーキングビーム式の内部送り装置を、それぞれ用いているため、浸炭室内に設けたこれらの移送装置の各構成部材、特に鉄系合金部材が、高温下で繰返し真空浸炭処理を受ける結果、上記各構成部材に歪みを生じたり靱性が低下して脆くなり、また可動部材に煤やタールが付着堆積することとあいまって動作不良を生じ、短期間で移送装置の修理・交換などが必要となり、またこれらの保守・交換作業期間中は連続真空浸炭処理が中断され、炉操業の支障となるという問題点を有するものであった。また上記特許文献3に記載の炉においても、処理品を各室に順次移送する移送手段としてローラハース式の移送装置を用いているため、上記と同様に真空加熱の繰返しによる金属製ローラの歪みや強度低下を生じ、また蒸発ワックス(バインダー)成分に起因する煤やタールの付着堆積も加わって動作不良を生じ、短期間で移送装置の修理・交換が必要となり炉操業の支障となるという、上記と同様な問題点を有するものであった。
そこでこのような問題点に対処するために、本出願人は未公開の特許出願(特願2007−310582)により、処理室間に搬送室を設け、前後方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置を上記搬送室に設けて、この移送装置により各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に移送するようにした連続真空浸炭炉についての提案をおこなっている。この提案に係る発明により、移送装置が浸炭室内の真空浸炭雰囲気に曝されることは回避されるものであるが、処理品は最前段の前室の前側の入口から炉内に搬入され、最後段の冷却室の後側の出口から炉外へ搬出されるものであるため、炉の前後に処理品搬入・搬出用のスペースを必要とし、炉の設置のために炉長方向に大きな設置スペースを必要とするという、別の問題点を有するものである。
この発明は上記従来の問題点を解決しようとするもので、処理品の移送装置が処理室内の高温雰囲気に曝されることがなく、高温加熱及び雰囲気ガスに起因する移送装置の劣化や動作不良の発生を防止することができるとともに、炉長方向の設置スペースが小さくて済む連続真空熱処理炉を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の連続真空熱処理炉は、直列に配置した3室以上の処理室に処理品を順次搬入して処理をおこなう連続真空熱処理炉において、前記各処理室間に、それぞれ仕切扉を介して搬送室を設けるとともに、前記各処理室に、それぞれ処理品支持用の架台を設け、昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置を、前記各搬送室に設けて、該移送装置により、前記各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に移送するようにするとともに、最前段の前記処理室の後側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬入台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、搬送室外において該移送装置上に載置された処理品を該搬送室を経て前記最前段の処理室内へ搬入するようにし、最後段の前記処理室の前側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬出台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、前記最後段の処理室内の処理品を前記移送装置上に移載して該搬送室を経て搬送室外へ搬出するようにしたことを特徴とする。
この発明において「前」側とは、炉内を移送され前工程(前段)側から後工程(後段)側へと進行する処理品の進行方向上流側(前工程室側)を称し、「後」側とはその反対方向側を称し、また「左右」とは、前後方向に対する水平面上における左右方向を称するものとする。
請求項1記載の発明によれば、基材部上にテレスコピック型のアームをそなえた移送装置により、各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に移送することができ、これら移送後の移送装置はテレスコピック型のアームを短縮状態として各搬送室内に収容することができ、各搬送室と仕切扉で仕切られた処理室において処理品の熱処理をおこなうことにより、移送装置は真空あるいは浸炭性ガスや蒸発ワックス等を含有する処理室内の高温雰囲気に曝されることがない。また処理品の炉内への搬入は、搬入台車に搭載した移送装置上に炉外において載置した処理品を、最前段の処理室に連設された搬送室を経て該処理室内へ搬入することによりおこなえるので、該処理室の前側には処理品搬入用のスペースは不要であり、さらに処理品の炉外への搬出は、最後段の処理室内の処理品を搬出台車に搭載した移送装置上に移載して炉外へ引出すことによりおこなえるので、該処理室の後側には処理品搬出用のスペースは不要であり、炉の設置のための炉長方向の設置スペースが小さくて済む。
また請求項2記載の発明は、直列に配置した前室に続く3室以上の処理室に処理品を順次搬入して処理をおこなう連続真空熱処理炉において、前記各処理室間に、それぞれ仕切扉を介して搬送室を設けるとともに、前記各処理室に、それぞれ処理品支持用の架台を設け、昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置を、前記前室及び前記各搬送室に設けて、該移送装置により、前記前室外側にある処理品を該前室を経てこれに続く処理室内に、前記各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に、それぞれ移送するようにするとともに、最後段の前記処理室の前側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬出台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、前記最後段の処理室内の処理品を前記移送装置上に移載して該搬送室を経て搬送室外へ搬出するようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、基材部上にテレスコピック型のアームをそなえた移送装置により、前室外側にある処理品を該前室を経てこれに続く処理室内に、各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に、それぞれ移送することができ、これら移送後の移送装置はテレスコピック型のアームを短縮状態として前室内及び搬送室内に収容することができ、これら前室及び搬送室と仕切扉で仕切られた処理室において処理品の熱処理をおこなうことにより、移送装置は真空あるいは浸炭性ガスや蒸発ワックス等を含有する処理室内の高温雰囲気に曝されることがない。また処理品の炉外への搬出は、最後段の処理室内の処理品を搬出台車に搭載した移送装置上に移載して炉外へ引出すことによりおこなえるので、該処理室の後側には処理品搬出用のスペースは不要であり、炉の設置のための炉長方向の設置スペースが小さくて済む。さらにこれに加えて、前室に設けた移送装置により前室外側から搬入した処理品を該前室内に保持して待機状態とし、これに続く処理室内における先行する処理品の熱処理中に、該前室の真空パージ等の雰囲気調整をおこなうことができるので、前室なしの場合に比べて該処理室における処理時間は短くて済み、上記の待機時間を含む上記処理時間を、他の処理室における処理工程での所要時間と同程度あるいはそれ以下に短縮することができ、全処理工程のサイクルタイムを短縮化して生産性の向上を図ることができる。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、各搬送室内に設けたテレスコピック型のアームをそなえた移送装置により、前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に移送するようにしたので、移送装置は処理室内の高温雰囲気に曝されることがなく、移送装置の劣化や動作不良の発生を防止することができるとともに、処理品の炉内への搬入及び炉外への搬出は、最前段の処理室より後側及び最後段の処理室の前側の各搬送室位置において、移送装置を搭載した搬入台車及び搬出台車によりおこなうようにしたので、炉の設置のための炉長方向の設置スペースは小さくて済む。
また請求項2記載の発明によれば、前室および各搬送室内に設けたテレスコピック型のアームをそなえた移送装置により、前室外側にある処理品を該前室を経てこれに続く搬送室内に、各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に、それぞれ移送するようにしたので、移送装置は処理室内の高温雰囲気に曝されることがなく、移送装置の劣化や動作不良の発生を防止することができるとともに、処理品の炉外への搬出は、最後段の処理室の前側の搬送室位置において、移送装置を搭載した搬出台車によりおこなうようにしたので、炉の設置のための炉長方向の設置スペースは小さくて済み、さらに移送装置により前室外側から搬入した処理品を前室内に保持して該前室の雰囲気調整をおこなうことにより、前室に続く処理室における処理時間を短縮化でき、サイクルタイムの短縮化により生産性の向上を図ることができる。
以下図1〜図9に示す第1例により、この発明の実施の形態を説明する。図1において、1は連続真空浸炭炉で、3は加熱室、4は浸炭室、5は冷却室で、6は加熱室3と浸炭室4の間に設けた搬送室、7は浸炭室4と冷却室5の間に設けた搬送室である。最前段の処理室である加熱室3は、処理品Wの出入口を後側にそなえ、最後段の処理室である冷却室5は、処理品Wの出入口を前側にそなえている。各室間には仕切扉11a〜11dを設け、これらの仕切扉は、それぞれ横置きシリンダ式の開閉装置12により開閉駆動される。またこの炉における真空浸炭処理対象物である処理品Wは、各図において角体状に略図示してあるが、具体的には、複数段の棚板をそなえた保持具の前記棚板部に多数個の処理対象部品を保持させトレイ上に支持したものや、上記処理対象部品をバスケットに収容しトレイ上に支持したものなど、真空浸炭処理及び移送に適した形態を有するものであり、この発明においてはこれらの形態の処理単位品としてまとめられたものを処理品と称し、処理品Wの底面とは上記処理単位品の底面、具体的には上記トレイの底面などを称するものとする。
加熱室3から冷却室5に至る各室は、図示しない真空排気装置に接続され、さらに浸炭室4は図示しない浸炭性ガス供給源に、冷却室5は図示しない雰囲気ガス(窒素ガス)供給源に、それぞれ接続されている。また加熱室3及び浸炭室4は、それぞれ炉殻内に設けた断熱壁13,14で囲繞された室内に、図示しない電熱式のヒータをそなえ、冷却室5は炉殻内に設けた隔壁15で囲繞された室内に冷却用雰囲気を循環させる送風機16、及び隔壁15の左右両側に形成したガス循環路に設けた図示しない冷却器とをそなえている。また加熱室3及び浸炭室4及び冷却室5は、炉殻に固設された処理品W支持用の架台17をそれぞれそなえている。この架台17は図2に示すように、処理品Wの底面の左右側縁部を支承する前後方向に延びる支持梁17aの前後両端部に支柱17bを固着したコ字状の枠体を、左右に間隔をおいて2組配設して成り、この間隔部に後述する移送装置30の伸長状態のテレスコピックアーム31(詳しくはその上部アーム34)が進入できる構造となっている。
30は処理品W移送用の移送装置で、搬送室6及び搬送室7に設けられている。搬送室6用の移送装置30は、後述する搬入台車20Aのフォーク26上に搭載され、搬送室7用の移送装置30は、後述する搬出台車20Bのフォーク26上に搭載され、いずれも各搬送室の側壁に設けた開口部を経て搬送室外へ引出自在となっており、以下、図3〜図9によりこれら各部の構成を説明する。先ず搬送室6の炉殻の一方の側壁6aには、大きい角穴状の開口部6bが設けてあり、6cはこの開口部6bを包囲する短角筒状部、6dはその先端に形成したフランジ部である。また搬入台車20Aは、搬送室6の下方から側方にわたって基礎上に敷設した炉長方向に直交するレール21上に、搬送室6の側方から開口部6bに向ってモータ22により進退駆動される台車23を載せ、この台車23上に立設した支柱24,24に、上記開口部6b開閉用の蓋板25を取付け、この蓋板25の内面側に、炉内に向って水平方向に突出するフォーク26,26の基部を固着保持して成る。蓋板25は、上記搬送室6のフランジ部6dの外周形状とほぼ同じ外周形状を有し、その外周寄りの位置には、フランジ部6dに密着するためのシール用のリング(図示しない)を付設してある。そしてフォーク26,26上には移送装置30が搭載されており、その詳細については後述する。
また搬送室7および搬出台車20Bも、レール21が搬送室7の下方から側方にわたって基礎上に敷設されている点を除いて、上記と同構成を有するものであり、図1及び図9にその同構成の主要部として、搬送室7の開口部7b、搬出台車20Bの蓋板25、フォーク26上に搭載された移送装置30等を図示してある。
次に移送装置30は、図3〜図8に示す構成を有する。なおこれらの図は搬送室6に設けた(搬入台車20Aに搭載した)移送装置30を示すものであるが、搬送室7に設けた(搬出台車20Bに搭載した)ものも、これと同一構成を有するものである。図中、31はテレスコピックアームで、ベースアーム32に中間アーム33を長手方向に移動自在に支持し、この中間アーム33に上部アーム34を長手方向に移動自在に支持し、後述する駆動及び連動機構により中間アーム33及び上部アーム34が連動して、図示の短縮(原点)状態から図中矢印Sで示す前方及び矢印Tで示す後方へ伸長し、また短縮状態に引戻駆動されるものである。なお中間アーム33のベースアーム32への支持構造、及び上部アーム34の中間アーム33への支持構造としては、相対移動する一方のアームにアーム長手方向に並設したローラにより、他方のアームを長手方向に移動自在に支持する構造を有するものであるが、その詳細な図示は省略する。
図3及び図4に示すように2組のテレスコピックアーム31,31のベースアーム32,32の前後両端部を2本の連結梁35で連結して、昇降駆動される基材部である四角枠組状の昇降枠36を構成し、各連結梁35の左右両端部には、ガイドを兼ねた駆動片37が下向きに固設してある。38は搬入台車20Aのフォーク26の上面部に固設した支持台で、この支持台38の四隅部に立設固着したガイド板39が、上記昇降枠36の各駆動片37に設けた縦溝に摺動自在に嵌合し、これによって昇降枠36、従って各テレスコピックアーム31は、ガイド板39により上下に昇降自在にガイドされている。
そして図3及び図6に示すように、支持台38の前後中央部には、蓋板25の外部に取付けた回転駆動機40の出力軸に継手41を介して連結された駆動軸42が回転自在に支持され、この駆動軸42に設けたスプロケット43,43によりチェーン44,44を介して回転駆動される従動軸45a,45bが、図5に鎖線で示す軸受45cにより支持台38の前後両端部に回転自在に支持されている。各従動軸45a,45bの両端部には、図5に示すように、この従動軸の軸心と偏心した位置に駆動ローラ46を軸支したクランク状(偏心カム状)の駆動子47を固設し、この駆動ローラ46を前記駆動片37の内面側に凹設した前後方向に延びる溝48に係合させてあり、この駆動子47及び駆動片37によって昇降枠36及びその上部支持物(処理品W移送時には処理品Wを含む)が支持されるとともに、回転駆動機40により前記チェーン駆動機構を介して従動軸45a,45bを180度回転させることにより、昇降枠36及びその上部支持物は、駆動ローラ46と従動軸45a,45bの偏心量の2倍に相当する昇降行程Yだけ、図示の下降位置から上昇し、さらにこれらの従動軸の180度回転により図示の下降位置へと下降駆動される。
次に各テレスコピックアーム31は、図7に示すようにそのベースアーム32の前後中間部に設けた各駆動ボックス49内の駆動スプロケット50,50を同時に回転駆動する駆動軸51を、蓋板25の外部に取付けた回転駆動機52の出力軸に継手53を介して連結し、この駆動軸51の回転により、テレスコピックアーム31の伸縮駆動を次のようにしておこなうようになっている。
すなわち、図8に略図示するように、ベースアーム32の前後両端部に内蔵・軸支したスプロケット54a,54bと、前記駆動ボックス49内に軸支したスプロケット55,55と、前記駆動スプロケット50に、駆動チェーン56を巻掛け、この駆動チェーン56に噛合う複数個の直列状に配置した歯57を中間アーム33の上辺部の左右中央部下面に下向きに突設固着してあり、駆動軸51の回転により駆動チェーン56及び歯57を介して中間アーム33が、前方(矢印S方向)あるいは後方(矢印T方向)へ駆動される。一方各アームの連動用に、中間アーム33の前端部には連動用のローラ58aが、後端部にはこれと左右位置を変えてローラ58bが、それぞれ内蔵・軸支され、上部アーム34の上辺部下面に一端部Pを固着した連動用のチェーン59aがローラ58aに巻掛けられたのち他端部をベースアーム32に固着され、また上部アーム34の上辺部下面に一端部Qを固着した連動用のチェーン59bがローラ58bに巻掛けられたのち、他端部をベースアーム32に固着されている。
上記の各チェーンの配設により、図8(a)に示すように駆動軸51を矢印U方向に回転駆動すると、矢印方向に移動する駆動チェーン56により歯57を介して中間アーム33が前方(矢印S方向)へ移動し、この移動する中間アーム33のローラ58aに巻掛けたチェーン59aにより上部アーム34が中間アーム33上を該中間アーム33の移動量に等しい量(従ってベースアーム32に対しては該移動量の2倍)だけ前方へ移動して、伸長状態へと前方へ駆動される。また同図(b)に示すように駆動軸51を矢印V方向に回転駆動すると、上記と反対に中間アーム33が後方(矢印T方向)へ移動するとともに、チェーン59bにより上部アーム34が中間アーム33上を後方へ移動して、伸長状態へと後方へ駆動される。また前方へ伸長した状態から、図3に示す短縮状態に戻すときは、図8(b)と同様な駆動及びチェーン59bによる連動作用により、また後方へ伸張した状態から同じく短縮状態に戻すときは、図8(a)と同様な駆動及びチェーン59aによる連動作用により、それぞれ短縮状態に戻されるのである。
上記の各室に設けた移送装置30に対して、各室に設けた架台17及び図9に示す炉外に設けた送入テーブル61及び送出テーブル62の各上面(処理品W支持面)は、前記下降位置にある移送装置30の上面(上部アーム34の上面)位置と、これから昇降行程Yだけ上昇した上昇位置との中間位置にある。そしてたとえば搬送室6の移送装置30により、処理品Wを加熱室3内から浸炭室4内に移送するには、各仕切扉を開いた状態で、下降位置に保持したテレスコピックアーム31を前方へ伸長駆動して、上部アーム34が加熱室3の架台17上の処理品Wの下側に達したら、昇降枠36(従ってテレスコピックアーム31)を上昇駆動して処理品Wを上部アーム34上に移載し、次いでテレスコピックアーム31を短縮状態に引戻し後さらに後方へ伸長駆動して、処理品Wが浸炭室4の架台17上に達したら昇降枠36(テレスコピックアーム31)を下降駆動してその架台17上に処理品Wを移載し、テレスコピックアーム31を短縮状態に戻せば移送は完了する。搬送室7に設けた移送装置30によっても、同様な昇降・伸縮動作により、処理品Wの浸炭室4内から冷却室5内への移送をおこなうことができる。
また炉外からの処理品Wの搬入時には、図9に示すように搬送室6の移送装置30を搭載した搬入台車20Aを炉外へ引出して送入テーブル61に対向する位置に停止させ、送入テーブル61上の処理品Wに対して、上記と同様なテレスコピックアーム31の前方への伸長及び上昇駆動とこれに続く短縮状態への引戻しにより、処理品Wを短縮状態のテレスコピックアーム31上に移載後、搬入台車20Aを矢印方向へ進入駆動して、蓋板25による開口部6b閉鎖状態で仕切扉11aを開き、テレスコピックアーム31の前方への伸長及び下降駆動により処理品Wを加熱室3の架台17上に移載後、テレスコピックアーム31を短縮状態に引戻せば、処理品Wを加熱室3内へ搬入する行程が完了する。また冷却室5内の処理品Wの炉外への搬出時には、仕切扉11dを開き搬出台車20Bに搭載された搬送室7内の移送装置30により、上記と同様なテレスコピックアーム31の後方への伸長及び上昇駆動とこれに続く短縮状態への引戻しにより、処理品Wを短縮状態のテレスコピックアーム31上に移載後、搬出台車20Bを図9に矢印で示すように炉外へ引出して送出テーブル62に対向する位置に停止させ、テレスコピックアーム31の後方への伸長及び下降駆動により処理品Wを送出テーブル62上に移載後、テレスコピックアーム31を短縮状態に引戻し、搬出台車20Bを搬送室7に向って進入駆動して蓋板25による開口部7b閉鎖状態とすれば、処理品Wを炉外へ搬出する行程が完了する。
上記構成の各装置をそなえた連続真空浸炭炉1により処理品Wの真空浸炭処理をおこなうには、炉外の送入テーブル61上の処理品Wを前記のように搬入台車20Aを用いて搬送室6を経て加熱室3内に搬入して加熱処理し、加熱後の処理品Wを搬送室6を経て浸炭室4内に移送して真空浸炭処理し、次いで冷却室5内に移送して常圧下で窒素ガス循環による冷却処理後、前記のように搬出台車20Bを用いて搬送室7を経て炉外の送出テーブル62上に搬出するという処理を、順次炉内に搬入される複数の処理品Wに対して連続的におこなう。このとき各処理室における処理時の室内圧力調節の他、処理品Wの移送に先立って、搬送室6や搬送室7の室内圧力を、仕切扉を介して隣合う処理室内の圧力と同程度の圧力とするなどの圧力調節を、処理工程の進行に応じて適宜おこなう。
上記の処理品Wの加熱室3内への搬入、加熱室3内の処理品Wの浸炭室4内への移送、浸炭室4内の処理品Wの冷却室5内への移送、および冷却室5内の処理品Wの炉外への搬出は、それぞれ移送装置30及び搬入台車20A,搬出台車20Bを用いて、前述したその昇降及び伸長・短縮駆動によりおこなわれる。そしてこれらの搬入・移送・搬出の各行程後の移送装置30は、テレスコピックアーム31を短縮状態として、搬入台車20A及び搬出台車20Bの蓋板25,25により開口部6b,7bを閉鎖された搬送室6及び搬送室7にそれぞれ収容され、これら各室と仕切扉11a〜11dで仕切られた状態で、加熱室3における処理品Wの加熱処理、及び浸炭室4における処理品Wの真空浸炭処理がおこなわれる。
これによって、搬送室6及び搬送室7に設けた移送装置30は、いずれも浸炭室4内の真空浸炭雰囲気に曝されて処理品Wと共に真空浸炭処理されるということがないので、これらの移送装置は真空浸炭に起因する劣化や動作不良を生じることなく、長期にわたって支障なく使用できる。さらに搬送室6に設けた移送装置30は、加熱室3の高温雰囲気に曝されて処理品Wと共に加熱処理されることがないので、繰返高温加熱による劣化や動作不良を生じることなく、長期にわたって支障なく使用できる。
また処理品Wの炉内への搬入は、搬入台車20Aに搭載した移送装置30上に炉外において載置した処理品Wを、搬送室6を経て加熱室3内へ搬入することによりおこなえるので、加熱室3の前側には処理品搬入用のスペースは不要であり、さらに処理品Wの炉外への搬出は、冷却室5内の処理品Wを搬出台車20Bに搭載した移送装置30上に移載して炉外へ引出すことによりおこなえるので、冷却室5の後側には処理品搬出用のスペースは不要であり、炉の設置のための炉長方向の設置スペースが小さくて済むのである。
次に図10〜図15に示す第2例により、この発明の実施の形態を説明する。この例の連続真空浸炭炉は、加熱室及びこれに続く搬送室の構造、及び加熱室の前段側に前室を設けた点が、前記第1例と異なるが、その他の構成は第1例と同じであるので、第1例と同一または相当部分については第1例の各図と同一符号を付して図示する。図10において、71は連続真空浸炭炉で、2は前室(装入室)、3は加熱室、4は浸炭室、5は冷却室で、8は加熱室3と浸炭室4の間に設けた搬送室、7は浸炭室4と冷却室5の間に設けた搬送室である。この例における最前段の処理室である加熱室3は、処理品Wの入口を前側に、出口を後側にそなえている。各室間には仕切扉11a〜11eを設け、これらの仕切扉は、それぞれ横置きシリンダ式の開閉装置18により開閉駆動される。9は処理品搬入用の入口で、エアシリンダ式の開閉装置18により開閉駆動される扉19をそなえている。またこの炉における真空浸炭処理対象物である処理品Wは、各図において角体状に略図示してあるが、この点は前記第1例と同じであり、具体的な処理品の支持形態や処理品Wの底面の指称部位などについては、第1例において前述した通りである。
前室2から冷却室5に至る各室は、図示しない真空排気装置に接続され、さらに浸炭室4は図示しない浸炭性ガス供給源に、冷却室5は図示しない雰囲気ガス(窒素ガス)供給源に、それぞれ接続されている。また加熱室3は、炉殻内に設けた断熱壁13で四周を囲繞された室内に、図示しない電熱式のヒータをそなえ、浸炭室4及び冷却室5の構成は前記第1例と同じである。また加熱室3及び浸炭室4及び冷却室5は、炉殻に固設された処理品W支持用の前記第1例と同じ架台17をそれぞれそなえている。
30は処理品W移送用の移送装置で、前室2,搬送室8及び搬送室7に設けられている。このうち先ず搬送室7用の移送装置30は、前記第1例と同じ搬出台車20Bのフォーク26上に搭載され、搬送室7の側壁に設けた開口部を経て搬送室外へ引出自在となっている。また前室2及び搬送室8に設けた移送装置30は、前室2及び搬送室8の各炉底部上にそれぞれ固定配置されているが、移送装置30自体の構成は前記第1例と同じであるので、以下、前記第1例の各図に対応する図10〜図14により、第1例との相違点を中心に各部の構成を説明する。先ず搬送室8は図11〜図14に示すように、炉殻の側壁に開口部を有しない通常の角筒状の炉殻を有するものであり、その底板8b上に移送装置30が取付けられており、また前室2も搬送室8と同様な角筒状を呈し、その底板上に移送装置30が取付けられている。
図11〜14は、上記の搬送室8内の移送装置30を示し、移送装置30の各可動部材を支持すると共にガイド板39を立設した支持台38は、搬送室8の底板8b上に固定取付けされており、またテレスコピックアーム31の昇降駆動用の駆動軸42を回転駆動する回転駆動機40、及びテレスコピックアーム31の伸縮駆動用の駆動軸51を回転駆動する回転駆動機52は、いずれも搬送室8の側壁8aの外部に取付けてある。なおこれらの回転駆動機を、前記第1例の蓋板25とは左右反対側の側壁8aに取付けた関係上、支持台38の前後中央部に設けた駆動軸42の後側位置に駆動軸51を設けてある。また前室2に設けた移送装置30も、上記と同じ構成を有するものである。そして上記以外の点において、移送装置30は第1例と同一構成を有し、各部の動作も前述の通りであるので、図3〜図8と同一部分に同一符号を付して図示し、詳細な説明は省略する。
上記の各室に設けた移送装置30に対して、各室に設けた架台17及び図15に示す炉外に設けた送入テーブル61及び送出テーブル62の各上面(処理品W支持面)は、前記下降位置にある移送装置30の上面(上部アーム34の上面)位置と、これから昇降行程Yだけ上昇した上昇位置との中間位置にある。そしてたとえば搬送室6の移送装置30により、処理品Wを加熱室3内から浸炭室4内に移送するには、各仕切扉を開いた状態で、下降位置に保持したテレスコピックアーム31を前方へ伸長駆動して、上部アーム34が加熱室3の架台17上の処理品Wの下側に達したら、昇降枠36(従ってテレスコピックアーム31)を上昇駆動して処理品Wを上部アーム34上に移載し、次いでテレスコピックアーム31を短縮状態に引戻し後さらに後方へ伸長駆動して、処理品Wが浸炭室4の架台17上に達したら昇降枠36(テレスコピックアーム31)を下降駆動してその架台17上に処理品Wを移載し、テレスコピックアーム31を短縮状態に戻せば移送は完了する。搬送室7に設けた移送装置30によっても、同様な昇降・伸縮動作により、処理品Wの浸炭室4内から冷却室5内への移送をおこなうことができる。
また炉外からの処理品Wの搬入時には、前室2の扉19を開き、図15に示す送入テーブル61上の処理品Wに対して、前室2内に設けた移送装置30のテレスコピックアーム31の前方への伸長及び上昇駆動とこれに続く短縮状態への引戻しにより、処理品Wを短縮状態のテレスコピックアーム31上に移載して扉19を閉じた前室2内に保持し、先行する処理品Wの加熱室3内における加熱処理工程中に前室2内を減圧するなどして待機し、上記先行する処理品Wが前記のようにして浸炭室4に移送された後、仕切扉11aを開き、テレスコピックアーム31の前方への伸長及び下降駆動により処理品Wを加熱室3の架台17上に移載後、テレスコピックアーム31を短縮状態に引戻せば、処理品Wを加熱室3内へ搬入する行程が完了する。また冷却室5内の処理品Wの炉外への搬出時には、前記第1例と同じ搬出台車20B及びこれに搭載された搬送室7内の移送装置30を前記第1例と同じ手順で駆動することにより、処理品Wを炉外へ搬出する行程が完了する。
上記構成の各装置をそなえた連続真空浸炭炉71により処理品Wの真空浸炭処理をおこなうには、炉外の送入テーブル61上の処理品Wを前室2内に搬入し待機後、加熱室3内に移送して加熱処理し、加熱後の処理品Wを搬送室6を経て浸炭室4内に移送して真空浸炭処理し、次いで冷却室5内に移送して常圧下で窒素ガス循環による冷却処理後、前記のように搬出台車20Bを用いて搬送室7を経て炉外の送出テーブル62上に搬出するという処理を、順次炉内に搬入される複数の処理品Wに対して連続的におこなう。このとき各処理室における処理時の室内圧力調節の他、処理品Wの移送に先立って、前室2及び搬送室6や搬送室7の室内圧力を、仕切扉を介して隣合う処理室内の圧力と同程度の圧力とするなどの圧力調節を、処理工程の進行に応じて適宜おこなう。
上記の処理品Wの前室2内への搬入とこれに続く加熱室3内への移送、加熱室3内の処理品Wの浸炭室4内への移送、浸炭室4内の処理品Wの冷却室5内への移送、および冷却室5内の処理品Wの炉外への搬出は、それぞれ移送装置30及び搬出台車20Bを用いて、前述したその昇降及び伸長・短縮駆動によりおこなわれる。そしてこれらの搬入・移送・搬出の各行程後の移送装置30は、テレスコピックアーム31を短縮状態として、前室2,搬送室8及び搬出台車20Bの蓋板25により開口部7bを閉鎖された搬送室7にそれぞれ収容され、これら各室と仕切扉11a〜11dで仕切られた状態で、加熱室3における処理品Wの加熱処理、及び浸炭室4における処理品Wの真空浸炭処理がおこなわれる。
これによって、搬送室8及び搬送室7に設けた移送装置30は、いずれも浸炭室4内の真空浸炭雰囲気に曝されて処理品Wと共に真空浸炭処理されるということがないので、これらの移送装置は真空浸炭に起因する劣化や動作不良を生じることなく、長期にわたって支障なく使用できる。さらに前室2及び搬送室8に設けた移送装置30は、いずれも加熱室3の高温雰囲気に曝されて処理品Wと共に加熱処理されることがないので、繰返高温加熱による劣化や動作不良を生じることなく、長期にわたって支障なく使用できるのである。
また処理品Wの炉外への搬出は、冷却室5内の処理品Wを搬出台車20Bに搭載した移送装置30上に移載して炉外へ引出すことによりおこなえるので、冷却室5の後側には処理品搬出用のスペースは不要であり、炉の設置のための炉長方向の設置スペースが小さくて済む。これに加えて、前室2に設けた移送装置30により搬入した処理品Wを該前室2内に保持して待機状態とし、加熱室3内における先行する処理品Wの熱処理中に前室2の真空パージをおこなうことができるので、前室なしの場合に比べて加熱室3における処理時間は短くて済み、上記待機時間を含む加熱室3における処理時間を、浸炭室4及び冷却室5における処理時間と同程度あるいはそれ以下に短縮化して、全処理工程のサイクルタイムを短縮化することができるのである。
この発明は上記各例に限定されるものではなく、たとえば移送装置30におけるテレスコピックアーム31の伸縮駆動機構及び昇降機構や、搬入台車20A、搬出台車20Bなどの各具体的構成は、上記以外のものとしてもよい。また上記各例は、3室の処理室を有する連続真空浸炭炉にこの発明を適用した場合を例示するものであるが、この発明は真空焼結など、真空浸炭以外の熱処理をおこなう連続真空熱処理炉や、4室以上の処理室を有する連続真空熱処理炉にも適用できるものであり、たとえば4室以上の処理室を有する場合に上記各例に対して追加配置される搬送室には、上記の例の搬送室8と同様に移送装置30を固定配置する構成とすればよい。
1…連続真空浸炭炉、2…前室、3…加熱室、4…浸炭室、5…冷却室、6…搬送室、6b…開口部、7…搬送室、7b…開口部、8…搬送室、17…架台、20A…搬入台車、20B…搬出台車、21…レール、23…台車、25…蓋板、26…フォーク、30…移送装置、31…テレスコピックアーム、36…昇降枠、40…回転駆動機、52…回転駆動機、56…駆動チェーン、59a…チェーン、59b…チェーン、71…連続真空浸炭炉。
Claims (2)
- 直列に配置した3室以上の処理室に処理品を順次搬入して処理をおこなう連続真空熱処理炉において、
前記各処理室間に、それぞれ仕切扉を介して搬送室を設けるとともに、前記各処理室に、それぞれ処理品支持用の架台を設け、
昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置を、前記各搬送室に設けて、該移送装置により、前記各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に移送するようにするとともに、
最前段の前記処理室の後側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬入台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、搬送室外において該移送装置上に載置された処理品を該搬送室を経て前記最前段の処理室内へ搬入するようにし、
最後段の前記処理室の前側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬出台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、前記最後段の処理室内の処理品を前記移送装置上に移載して該搬送室を経て搬送室外へ搬出するようにしたことを特徴とする連続真空熱処理炉。 - 直列に配置した前室に続く3室以上の処理室に処理品を順次搬入して処理をおこなう連続真空熱処理炉において、
前記各処理室間に、それぞれ仕切扉を介して搬送室を設けるとともに、前記各処理室に、それぞれ処理品支持用の架台を設け、
昇降駆動される基材部上に前後両方向に伸縮駆動されるテレスコピック型のアームをそなえた移送装置を、前記前室及び前記各搬送室に設けて、該移送装置により、前記前室外側にある処理品を該前室を経てこれに続く処理室内に、前記各搬送室の前段側の処理室内の処理品を後段側の処理室内に、それぞれ移送するようにするとともに、
最後段の前記処理室の前側に連設された前記搬送室の側壁に開口部を設け、この開口部を開閉する蓋板をそなえ搬送室側方から該開口部に向って進退駆動される搬出台車の該蓋板の内側位置に、該搬送室用の前記移送装置を搭載して、該移送装置を前記開口部を経て搬送室外へ引出自在とし、前記最後段の処理室内の処理品を前記移送装置上に移載して該搬送室を経て搬送室外へ搬出するようにしたことを特徴とする連続真空熱処理炉。
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---|---|---|---|
JP2008067903A JP2009221552A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 連続真空熱処理炉 |
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JP2008067903A JP2009221552A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 連続真空熱処理炉 |
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JP2008067903A Pending JP2009221552A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 連続真空熱処理炉 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103213144A (zh) * | 2013-05-09 | 2013-07-24 | 沈阳恒进真空科技有限公司 | 真空烧结炉联用移动式保护装料手套箱 |
CN110453058A (zh) * | 2019-08-09 | 2019-11-15 | 江苏良川科技发展有限公司 | 一种氨基气氛辊棒炉生产*** |
-
2008
- 2008-03-17 JP JP2008067903A patent/JP2009221552A/ja active Pending
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