JP2009219109A - 通信システム、ノード装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

通信システム、ノード装置、通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低優先トラヒックを高速に停止させて、高速障害回復の実現を提供する。
【解決手段】ネットワーク上に設定される第1の通信経路と、第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路と、第1の通信経路上に配置されるノードとを備え、第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および第2の通信経路を用いた第2のデータ送信を行う通信システムであって、ノードは、第1の通信経路、第2の通信経路および第2のデータ送信に関する情報を保持する情報管理手段と、情報管理手段の情報に基づいて、自ノードが第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断を行い、自ノードが第1のデータ送信の障害を検知した場合、又は、他ノードから障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、第1の判断により、自ノードが第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、第2のデータ送信を停止する停止制御を行う制御手段と、を有する。
【選択図】図26

Description

本発明は、ネットワークの障害回復を考慮した、通信システム、ノード装置、通信方法およびプログラムに関する。
フォトニックネットワーク等の通信ネットワークにおいて、プロテクションはネットワークの高信頼化を考える上で非常に重要である。プロテクションとは、運用パスに障害が発生した際にあらかじめ用意されている予備パスに切り替えることである。フォトニックネットワークにおけるプロテクションの代表例としては、1+1プロテクションが挙げられる。
1+1プロテクションは、運用パスに伝送するデータと同じデータを予備パスにも伝送しておき、運用パスに障害が発生した場合には、運用パスの受信端のノードが予備パスに経路を切り替えるだけでよいため、発生した障害を高速に回復することができる。しかしながら、1+1プロテクションでは、正常時でも予備パスにデータを伝送することになる。つまり、1+1プロテクションは、実際に使用しないデータをネットワーク上に伝送することになるため、帯域利用が非効率となる。さらに、近年ハイビジョン動画などの大容量コンテンツの配信によりネットワークを流れるトラヒックが急増しており、予備パスの帯域を有効に活用したいという要求が高まっている。そこで、予備パスに低優先トラヒックを伝送することができる1:1プロテクションが注目されている。低優先トラヒックとは、予備パスが確保されていない、優先度の低いトラヒックのことである。
1:1プロテクションは、正常時は予備パスにデータを伝送しないため、予備パス上の帯域を低優先トラヒックなどで有効活用することができる。しかしながら、1:1プロテクションでは、障害が発生した場合、低優先トラヒックを完全に停止させてから運用パスを予備パスに切り替える必要がある。低優先トラヒックを停止させる方式は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1の方式は、次のように動作する。運用パスの受信端のノードは、障害を検知すると、ネットワーク内の低優先トラヒックを送出しているノードに対して、低優先トラヒックの停止を要求する信号を送信する。受信端のノードは、低優先トラヒックが停止したことを確認する通知を受信すると、運用パスの送信元のノードに対して、パス切替要求信号を送信する。送信元のノードは、パス切替要求信号に基づいて、運用パスから予備パスへ切り替える。
特開2005−150809号公報
しかしながら、上述したように、特許文献1の方式では、低優先トラヒックを停止させるために多くのステップが必要となる。よって、特許文献1の方式は、送信元のノードが運用パスから予備パスに切り替えるまでに多くの時間を要することが考えられるため、障害を高速に回復できないおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、低優先トラヒックを高速に停止させることにより、高速の障害回復を実現できる、通信システム、ノード装置、通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の通信システムは、ネットワーク上に設定される第1の通信経路と、第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路と、第1の通信経路上に配置されるノードとを備え、第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行う通信システムであって、ノードは、第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段と、情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断を行い、自ノードが第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、第1の判断により、自ノードが第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、第2のデータ送信を停止する停止制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明のノード装置は、ネットワーク上に設定される第1の通信経路上に配置され、第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行うノード装置であって、第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段と、情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断を行い、自ノードが第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、第1の判断により、自ノードが第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、第2のデータ送信を停止する停止制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の通信方法は、ネットワーク上に設定される第1の通信経路と、第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路と、第1の通信経路上に配置されるノードとを用いて、第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行う通信方法であって、ノードは、第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段を有しており、情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断ステップと、自ノードが第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、第1の判断ステップにより、自ノードが第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、第2のデータ送信を停止する停止制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、本発明の通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、低優先トラヒックを高速に停止させることができ、高速の障害回復が可能となる。
ネットワークトポロジを示す図である。 第1の実施形態におけるノードの構成を示すブロック図である。 情報管理部が保持する情報を示す図である。 第1の実施形態におけるパスの割当例を示す図である。 第1の実施形態における時計回り方向のファイバ断発生時の様子を示す図である。 第1の実施形態における制御チャネルロスを検知した場合のフローチャートである。 第1の実施形態における障害通知を受信した場合のフローチャートである。 第1の実施形態における予備パスからデータ信号受信した場合のフローチャートである。 ノードC内の情報管理部が保持する情報を示す図である。 ノードB内の情報管理部が保持する情報を示す図である。 ノードAおよびノードD内の情報管理部が保持する情報を示す図である。 ノードE内の情報管理部が保持する情報を示す図である。 ノードF内の情報管理部が保持する情報を示す図である。 制御チャネル上における障害通知信号の伝送例を示す図である。 第2の実施形態における時計回り方向のファイバ断発生時の様子を示す図である。 第2の実施形態における制御チャネルロスを検知した場合のフローチャートである。 第2の実施形態におけるデータチャネルロスを検知した場合のフローチャートである。 第2の実施形態における障害通知を受信した場合のフローチャートである。 第2の実施形態における両方向のファイバ断発生時の様子を示す図である。 第3の実施形態におけるノードの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態におけるADD/DROP部波長パス障害発生時の様子を示す図である。 第3の実施形態におけるアンプが障害検知した場合のフローチャートである。 第3の実施形態における障害通知を受信した場合のフローチャートである。 第4の実施形態におけるパスの割当例を示す図である。 第1の実施形態におけるノード内の制御部の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるノードの最小限の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるノードの最小限の動作を示すシーケンスチャートである。 制御チャネルのロスを検知したノードが運用パスの送信端ノードおよび受信端ノードまで障害通知を行う場合のフローチャートである。 制御チャネルのロスを検知したノードからの障害通知信号の流れを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態の構成例について説明する。図1は、本発明の一実施形態である通信システムのネットワークトポロジである。本実施形態の通信システムは、ネットワークの障害回復を考慮したWDM(Wavelength Division Multiplexing)リングのフォトニックネットワークである。図1に示すように、本実施形態の通信システムは、フォトニックネットワークにおいて、時計回りのファイバ10と、反時計回りのファイバ11と、複数のノードA12,B13,C14,D15,E16,F17とを有して構成される。なお、図1の例では、ファイバ10,11内は2波長で多重されているが、多重されている波長数は2波長以上であってもよい。波長には、制御用波長とデータ伝送用波長の2種類がある。なお、ネットワークトポロジは、時計回り、反時計回りにそれぞれ2つのファイバがある4ファイバのネットワークであってもよい。
図2は、図1の各ノードA12〜F17の構成を示すブロック図である。図2に示すように、各ノードは、制御信号ADD/DROP部101,108と、ADD/DROP部102,109と、受信部103と、送信部104と、制御部105と、情報管理部106とを有する。なお、図1の例では、ノードA12〜F17を全て同じ構成(図2に示す構成)としたが、ノードA12〜F17が全て同じ構成でなくてもよい。
制御信号ADD/DROP部101は、時計回りのファイバ10内を通過する光信号の制御チャネルをADD/DROPする。また、制御信号ADD/DROP部108は、反時計回りのファイバ11内を通過する光信号の制御チャネルをADD/DROPする。
ADD/DROP部102は、時計回りのファイバ10内を通過する光信号のデータチャネルをADD/DROPする。ADD/DROP部109は、反時計回りのファイバ11内を通過する光信号のデータチャネルをADD/DROPする。
受信部103は、ADD/DROP部102,109がDROPした、所定の波長で送信される光信号を受信する。なお、波長は複数であってもよい。送信部104は、ADD/DROP部102,109がADDする、所定の波長で送信される光信号を送信する。なお、波長は複数であってもよい。受信部103、送信部104は、クライアント107に接続されている。
制御部105は、各種判断、制御信号の処理、各部の制御、および他のノードへ送信する制御信号の生成を行う制御手段である。また、制御部105は、各ノードへ送信する制御信号を送出するタイミングを適宜遅延する機能を有してもよい。制御部105は、情報管理部106、ADD/DROP部102,109、受信部103、送信部104と制御線(図中の破線)で接続されている。
ここで、制御部105の構成例について、図25を参照して説明する。本実施形態では、障害を検知したノードを始点とし、隣接ノードから隣接ノードへ順次障害通知信号を送信していき、運用パスの送信端のノードが最後に障害通知信号を受信する構成になっている。障害通知信号については後述する。図25は、制御部105のブロック図である。図25に示すように、制御部105は、ヘッダ読取部1050と、制御信号処理部1051とで構成されている。ヘッダ読取部1050は、制御信号ADD/DROP部101(又は108)から制御信号(障害通知信号)を受け取り、その制御信号のヘッダ部分を読み取ってあて先を確認する。制御信号処理部1051は、ヘッダ読取部1050でドロップされた制御信号を処理し、制御信号ADD/DROP部101(又は108)へ返す。例えば、制御信号処理部1051は、後述する情報管理部106から、その情報管理部106が保持する情報を受け取り、その情報と制御信号にと基づいて、障害通知信号などの制御信号を生成し、制御信号ADD/DROP部101(又は108)に伝送する。
情報管理部106は、図3に示すように、運用パス情報、予備パス情報、および低優先トラヒック情報を格納している情報管理手段である。なお、これらの情報は、例えば、オペレータの操作により、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から各ノードへ送信されるものとする。また、例えば、ネットワーク管理装置(図示せず)が保持する管理情報を各ノードへ配信してもよい。運用パス情報(第1の通信経路情報)は、ネットワーク上に設定されている運用パス(第1の通信経路)に関する情報である。予備パス情報(第2の通信経路情報)は、運用パスに対応して設定され、障害発生時に運用パスから切り替えられる予備パス(第2の通信経路)に関する情報である。低優先トラヒック情報(第2のデータ送信情報)は、自ノードから送出されている低優先トラヒックに関する情報である。これら各情報は、例えば、識別情報(No.)毎に、伝送データ(データ信号)の送信元(送信端)であるノードを示す送信元情報、伝送データの送信先(あて先)であるノードを示すあて先情報、伝送データの伝送方向を示す方向情報(時計回り方向or反時計回り)、使用中の波長を示す波長情報(λ1orλ2)を有する。上述した各情報は、制御部105が制御を行う際に参照される。すなわち、制御部105は、情報管理部106が保持する各情報を参照することにより、障害検知による低優先トラヒックの停止、障害通知による低優先トラヒックの停止を行うことができる。
次に、第1の実施形態の動作例について説明する。図4はネットワーク上にすでに設定されている運用パス、予備パス、低優先トラヒックを示す。運用パスは、ノードA12とノードD15間においてλ1で設定されている。この運用パスを用いて、データ信号の伝送(第1のデータ送信)が行われる。予備パスは、ノードA12とノードD15間においてλ2で設定されている。低優先トラヒック(第2のデータ送信)は、ノードB13とノードF17間およびノードC14とノードE16間においてλ2で設定されている。ここで、運用パス、予備パス、低優先トラヒックは、それぞれ両方向で同じ波長を用いる。図4では、運用パスと予備パスは異なる波長であり、予備パスと低優先トラヒックは同じ波長でデータ伝送を行う。但し、運用パスと予備パスが同じ波長であってもよい。この場合、低優先トラヒックの伝送経路は予備パスに限定される。運用パスと予備パスの波長が異なる場合は、運用パスと予備パスの波長が同じ場合に比べて、運用パスを設定するための波長数を低減できるので、ネットワークの利用効率を向上させることができる。
図5に示すように、ノードB13とノードC14の間の時計周り方向でファイバ断が発生した場合の動作例を説明する。各ノード12〜17は、各々が情報管理部106において、λ1で設定されている運用パスに関する運用パス情報を保持している。図9〜図13は、情報管理部106が保持する情報を示している。図9はノードC14が保持する情報を示す図である。図10はノードB13が保持する情報を示す図である。図11はノードA12およびノードD15が保持する情報を示す図である。図12はノードE16が保持する情報を示す図である。図13はノードF17が保持する情報を示す図である。また、図6から図8は、第1の実施形態の動作例を示すフローチャートである。図6はノードが制御チャネルのロスを検知した場合の動作例を示すフローチャートである。図7はノードが障害通知を受信した場合の動作例を示すフローチャートである。図8はノードが予備パスからデータ信号を受信した場合の動作例を示すフローチャートである。また、図14は制御チャネル上における障害通知信号の伝送例を示す図である。これらの図5〜図14を参照して、以下に本実施形態における動作例を説明する。
図5に示すような障害発生では、ノードC14が障害を検知する。障害の検知は、例えば、制御チャネルのロスを検知することで可能である。ここでいう制御チャネルのロスとは、例えば、制御チャンネルの受信パワーが所定値を下回った場合や、パケットがロスした場合のことである。制御チャネルのロスは、必ず障害発生箇所の近接のノードが検知する。これに対し、データチャネルのロスは、常に受信端のノードが検知する。従って、制御チャネルのロスの検知は、データチャネルのロスの検知と比較して、早く障害を検知することができる。但し、受信端のノードが、障害発生箇所の近接のノードである場合は、制御チャネルのロスとデータチャネルのロスの検知のタイミングは同じとなる。
以下、ノードC14の動作について図6を参照して説明する。
まず、制御部105は、時計回りファイバ10の制御信号ADD/DROP部101がDROPした信号のロスから、制御チャネル(CH:CHannel)のロスを検知する(S1010)。このとき、制御部105は、ノードB13およびノードC14の間で時計回り方向のファイバ断が発生したことを認識する。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持されている情報を参照する(S1020)。制御部105は、図9に示す、運用パス情報、予備パス情報および低優先トラヒック情報を参照する。
次に、制御部105は、情報管理部106が保持する運用パス情報に基づいて、自ノード(ノードC14)上に運用パスが存在しているか否かを判断する(S1030)。制御部105は、例えば図9に示す運用パス情報(No.1)を参照し、ノードA12とノードD15間(送信元情報)において、時計回り(方向情報)で運用パスが設定されていることを認識する。よって、制御部105は、自ノード上に運用パスが存在していると判断し(S1030/Yes)、次のステップS1040の動作に移る。なお、制御部105は、自ノード上に運用パスが存在していないと判断した場合(S1030/No)、一連の動作を終了する(S1031)。
次に、制御部105は、情報管理部106が保持する低優先トラヒック情報および予備パス情報に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているか否かを確認する(S1040)。制御部105は、図9に示す低優先トラヒック情報を参照し、ノードC14とノードE16間において低優先トラヒックを送出していることを認識する。また、制御部105は、図9に示す予備パス情報を参照し、その低優先トラヒックが、ノードD15とノードA12間の予備パス上の波長と同じ波長(λ2)であることを認識する。よって、制御部105は、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出していると判断し(S1040/Yes)、送信部104に対して制御信号を伝送する。これにより、該当する低優先トラヒックを停止させる(S1050)。なお、制御部105は、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出していないと判断した場合(S1040/No)、次のステップS1050の動作をスキップし、ステップS1060の動作に移る。
最後に、制御部105は、図9に示す運用パス情報(No.1)の送信元情報に基づいて、時計回りの運用パスの送信端がノードA12であることを認識し、そのノードA12まで両方向(時計回りand反時計回り)で障害通知を行う(S1060)。障害通知は、制御部105が、制御信号ADD/DROP部101,108を通じて、各ファイバ10および11の制御チャネルにおいて、障害が発生したことを示す障害通知信号を伝送することにより行われる。
障害通知信号では、どこのファイバでファイバ断が発生したかを伝送する。図5の場合は、ノードB13およびノードC14の間で時計回り方向のファイバに障害が発生したことを障害通知信号で通知する。そのために、障害通知信号には、例えば、隣接ノードを示す情報(図5の場合、「ノードB」)、障害を検知したノードを示す情報(図5の場合、自ノードである「ノードC」)、データ信号の伝送方向を示す方向情報(図5の場合、「時計回り」)が含まれる。また、この障害通知信号には、そのヘッダ部分に、データ信号の送信端を示す情報(図5の場合「ノードA」)が含まれる。図5のケースでは、ノードC14が制御チャネルのロスを検知して、時計回り方向、反時計回り方向の両方に運用パスの送信端であるノードA12をヘッダのあて先として障害通知信号を送信する。ノードA12以外のノードは、障害通知信号をドロップしつつ通過させ、ノードA12では障害通知信号をドロップする。このように動作することで、時計回り方向、反時計回り方向の両方で運用パスの送信端であるノードA12が最後に障害通知信号を受信する。この動作の具体的な説明は、図7を用いて後述する。
図14の(1)〜(3)は、制御チャネル上における障害通知信号の伝送例をそれぞれ示している。図14において、Sは障害を検知したノード、Dは運用パスの送信端ノード(送信元ノード)を示しており、矢印は、制御チャネル上における障害通知信号の流れを示している。(1)のように、障害通知信号が各ノードで終端されてもよく、低優先トラヒックを停止してから、次のノードへその信号が伝送されてもよい。また、(2)のように、障害通知信号がマルチキャスト伝送されてもよい。さらに(3)のように、各ノードに対して個々に障害通知信号が伝送されてもよい。
本実施形態の通信システムは、図14に示す3パターンのいずれにしても、運用パスの送信端ノードが最も遅く障害通知信号を受信する場合に動作する。図5の場合、ノードC14が障害検知を行い、ノードA12まで両方向で障害通知を行う。すなわち、ノードC⇒B⇒Aの方向(反時計回り)と、ノードC⇒D⇒E⇒F⇒A方向(時計回り)で障害通知が行われるが、この場合、ノードA12が最も遅く障害通知信号を受信すればよい。図14の(1)、(2)のケースであれば、ノードC14が各ノードに対して個別に障害通知信号を送信しないため、ノードA12が最も遅く障害通知信号を受信するため問題はない。しかし、(3)のケースは、検知したノードC14が各ノードに対して個別に障害通知信号を送信するため、ノードA12が最も遅く受信するように考慮する必要がある。例えば、障害通知信号を送出する順番として、最初に隣接ノードに対して送出し、最後に送信端の切替先に送出するという手法が考えられる。
図7は、障害を検知したノードにより送信された障害通知(障害通知信号)を受信したノードの動作を示している。ここでは、障害を検知したノードC14以外のノード、すなわち、ノードA12、ノードB13、ノードD15、ノードE16、ノードF17が図7の動作を行う。
ノードの制御部105は、制御信号ADD/DROP部101(又は108)から障害通知を受信すると(S1210)、ヘッダ読取部1050により、障害通知信号のヘッダ部分を読み取る(S1220)。ここでは、上述したように、障害通知信号のヘッダ部分には、データ信号の送信端を示す情報「ノードA」が含まれる。つまり、障害通知信号のあて先は「ノードA」である。
次に、制御部105は、ヘッダ読取部1050により、ヘッダ部分に記載されているあて先を見て、あて先が自ノードであるかどうかを確認する(S1230)。あて先が自ノードである場合(S1230/Yes)、ヘッダ読取部1050は、障害通知信号をドロップし、制御信号処理部1051に伝送する(S1240)。図5の場合、あて先が自ノードであると判断するノードは、ノードA12である。一方、あて先が自ノードではない場合(S1230/No)、ヘッダ読取部1050は、障害通知信号をドロップし、制御信号処理部1051に伝送する。かつ、制御信号処理部1051は、その障害通知信号を制御信号ADD/DROP部101(又は108)に伝送する(S1241)。図5の場合、あて先が自ノードではないと判断するノードは、ノードB13、ノードD15、ノードE16およびノードF17である。なお、以下では、まずS1241の後の処理フローについて説明した後、次にS1240の後の処理フローについて説明する。
ノードB13、ノードD15、ノードE16およびノードF17では、S1241〜S1272が行われる。S1241において、制御信号処理部1051は、障害通知信号を制御信号ADD/DROP部101(又は108)に伝送することにより、隣接するノードへ障害通知信号を送る。かつ、制御信号処理部1051は、S1241における障害通知信号のドロップをトリガとして、情報管理部106が保持している情報を参照する(S1251)。ここで、制御信号処理部1051が参照する情報は、ノードB13は図10、ノードD15は図11、ノードE16は図12、ノードF17が図13である。各ノードの制御信号処理部1051は、各図に示す運用パス情報、予備パス情報、低優先トラヒック情報を参照する。
次に、制御部105の制御信号処理部1051は、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S1261)。確認の結果、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出していない場合(S1261/No)、一連の処理を終了する(S1272)。一方、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出している場合(S1261/Yes)、制御信号処理部1051は、送信部104に制御信号(低優先トラヒック停止信号)を伝送する。送信部104は、受け取った制御信号に基づいて、該当する低優先トラヒックを停止させる動作を行う(S1271)。
例えば、ノードB13の場合、その制御信号処理部1051は、受信した障害通知信号に含まれる情報と、図10の情報管理部106の参照結果とに基づいて、ノードB13とノードF17間の低優先トラヒックを、ノードA12とノードD15間の予備パス上に同じ波長(λ2)で送出していることを認識する(S1261/Yes)。よって、制御信号処理部1051は、送信部104に制御信号を伝送することで、該当する低優先トラヒックを停止させる動作を行う(S1271)。また、ノードE16とノードF17の場合、それらの制御信号処理部1051は、ノードB13の場合と同様、受信した障害通知信号に含まれる情報と、図12と図13の情報管理部106の参照結果とに基づいて、予備パス上に低優先トラヒックを送出していることを認識する(S1261/Yes)。よって、各々の制御信号処理部1051は、送信部104に制御信号を伝送することで、該当する低優先トラヒックを停止させる動作を行う(S1271)。また、ノードD15の場合、その制御信号処理部1051は、受信した障害通知信号に含まれる情報と、図11の情報管理部106の参照結果とに基づいて、低優先トラヒックを予備パス上に送出していないことを認識する(S1261/No)。よって、制御信号処理部1051は、一連の処理を終了する(S1272)。
以上説明したように、ノードB13、ノードD15、ノードE16およびノードF17では、隣接するノードへ障害通知信号を通過させつつ、自らの判断で低優先トラヒックの送出を停止する。また、障害通知信号は、障害検知ノードのC14から運用パスの送信端であるノードA12まで、時計回り方向および反時計回り方向の両方向で、順次送信される。従って、ノードA12が最後に障害通知信号を受信する。
運用パスの送信端であるノードA12では、S1240〜S1290が行われる。制御信号処理部1051は、S1240における障害通知信号のドロップをトリガとして、情報管理部106が保持している情報を参照する(S1250)。ここで、制御信号処理部1051は、図11に示す運用パス情報、予備パス情報、低優先トラヒック情報を参照する。
次に、制御部105の制御信号処理部1051は、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S1260)。確認の結果、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出していない場合(S1261/No)、次のS1270をスキップし、S1280へ移行する。一方、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出している場合(S1260/Yes)、制御信号処理部1051は、送信部104に制御信号(低優先トラヒック停止信号)を伝送する。送信部104は、受け取った制御信号に基づいて、該当する低優先トラヒックを停止させる動作を行う(S1270)。ノードA15の場合、その制御信号処理部1051は、受信した障害通知信号に含まれる情報と、図11の情報管理部106の参照結果とに基づいて、低優先トラヒックを予備パス上に送出していないことを認識する(S1260/No)。よって、制御信号処理部1051は、次のS1270をスキップし、S1280へ移行する。
次に、制御部105の制御信号処理部1051は、両方向(図5の場合、ノードB13とノードF17)から障害通知信号を受信しているか否かを確認する(S1280)。両方向から障害通知信号を受信している場合(S1280/Yes)、制御信号処理部1051は、ノードA12を含むネットワーク上のすべてのノードにおいて低優先トラヒックが停止していることが確認できる。その理由は、上述したように、両方向に配置される各ノード(B13、D15、E16、F17)が、隣接するノードへ障害通知信号を通過させつつ、自らの判断で低優先トラヒックの送出を停止しているためである。その後、制御信号処理部1051は、送信部104に制御信号を流すことで送信端を運用パスから予備パスへ切り替える(S1290)。両方向から障害通知信号を受信していない場合は(S1280/No)、すべてのノードにおいて低優先トラヒックが停止していることが確認できないため、制御信号処理部1051、障害通知信号の受信が完了するまで待機する。
以上説明したように、運用パスの切り替えを行う送信端のノードは、両方向から最後に障害通知信号を受信することで、受信した時点で、送信端を除くすべてのノードで予備パス上に送出されている低優先トラヒックが停止されていることを認識できる。従って、障害通知信号を受信することのみで、運用パスの送信端を切り替えることが可能となる。
図8はノードが予備パスからデータ信号を受信した場合の動作である。受信部103が予備パスからデータ信号を受信した(S1410)場合、受信端を運用パスから予備パスへ切り替える(S1420)。この場合、ノードA12とノードD15の受信部103は、予備パスからデータ信号を受信し、受信端を、λ1の運用パスからλ2の予備パスへ切り替える。これにより障害回復の動作が完了する。
ここで、図5ではノードB13とノードC14の間の時計回り方向でファイバ断が発生しているが、ノードC14が制御チャネルのロスを検知すると同時に、ノードD15がデータチャネルのロスを検知する。この場合、ノードD15が自ノードから送出されており障害を受けていない運用パスのデータ信号を停止してしまう場合がある。したがって、ノードD15は、図7のフローチャートに従うと障害通知信号のあて先が自ノードあてではなく(S1230/No)、両方向から障害通知を受信しない(S1280/No)ため、予備パスに切り替えることがなく、データ信号を送信できない状態が続く恐れがある。そこで、図6のS1060では障害検知ノードが運用パスの送信端ノードまで両方向で障害通知を行うこととしているが、上流方向に対しては運用パスの受信端ノード、下流方向に対しては運用パスの送信端ノードまで障害通知を行ってもよい。図28は制御チャネルのロスを検知したノードが運用パスの送信端ノードおよび受信端ノードまで障害通知を行う場合の動作例を示すフローチャートであり、S1560以外の部分は図6と同様である。図29に示すように、制御チャネルのロスを検知したノードC14は、上流方向に対しては運用パスの受信端ノードD15、下流方向に対しては運用パスの送信端ノードA12まで障害通知を行う。この場合、ノードD15は、図7のフローチャートに従うと障害通知信号のあて先の一方は自ノードあてであり(S1230/Yes)、両方向から障害通知を受信する(S1280/Yes)ため、予備パスに切り替えることが可能となる(S1290)。また、ノードA12も同様に予備パスに切り替えることが可能である。
以上説明したように、第1の実施形態では、すべてのノードがネットワーク上に設定されている運用パス、その運用パスに対する予備パス、自ノードから送出されている低優先トラヒックに関する情報を保持する。これにより、障害を検知したノード又は障害通知信号を受信したノードは、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているか否かを自分で判断することができる。よって、上記特許文献1の発明のように、低優先トラヒックが停止したことを確認するための通知は必要ない。その結果、障害を検知したノードから運用パスの送信端のノードまで順次送信される障害通知により、低優先トラヒックを停止させることができる。よって、予備パスの切替までに高速に低優先トラヒックを停止させることができ、高速の障害回復が可能となる。
なお、第1の実施形態については、運用パスと低優先トラヒックの送出経路とが重ならない場合など、波長多重ではない場合は、短波長で構成してもよい。例えば、TDM(Time Division Multiplexing)やFDM(Frequency Division Multiplexing)などのネットワークが挙げられる。
上記説明では、ノードの構成例として図2を用いて説明したが、ここで、第1の実施形態におけるノードの最小限の構成について説明する。図26に示すように、本実施形態のノードは、最小限の構成として、制御部105と、情報管理部106とを有すればよい。なお、これら各部の詳細な機能は上述したので、ここでの説明は省略する。そして、これら各部は図27に示すように動作する。
まず、制御部105は、障害を検知あるいは障害通知信号を制御信号ADD/DROP部101(又は108)から受信する(S7010)。制御部105は、情報管理部106に対し、情報管理部106が保持している情報(運用パス情報、予備パス情報、低優先トラヒック情報)の参照を要求する。情報管理部106は、その要求を受け取ると、制御部105に対し、上記各情報を送る(S7020)。制御部105は、受信した各情報を基に、自ノードが低優先トラヒックを予備パス上に送出しているかを確認する(S7030)。制御部105は、自ノードが低優先トラヒックを予備パス上に送出していると判断した場合、低優先トラヒックを停止する要求として、制御信号(低優先トラヒック停止信号)を送信部104に伝送する(S7031)。この制御信号を受けて、送信部104は、低優先トラヒックの送出を停止する。
以上説明したように、本実施形態のノードの最小限の構成によれば、運用パス情報、予備パス情報、低優先トラヒック情報を保持し、障害を検知した場合又は障害通知信号を受信した場合に、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているか否かを自分で判断することができる。よって、低優先トラヒックが停止したことを確認するための通知は必要ない。従って、図27に示す動作を各ノードが行うことによって、高速に低優先トラヒックを停止させることができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の構成例について説明する。第2の実施形態では、さらなる高速障害回復を実現するために、低優先トラヒックを伝送しているノードペア(低優先トラヒックの送信端および受信端)の一方は運用パス上に存在するようにする。このような構成にすることにより、障害を検知したノードは、運用パス上のみに障害通知を行えばよいため、第1の実施形態と比較してさらに高速に低優先トラヒックを停止させることが期待できる。なお、本実施形態のネットワークトポロジおよびノード構成に関しては、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、第2の実施形態の動作例について説明する。本実施形態では、ネットワーク上に設定されている運用パス、予備パス、低優先トラヒックは図4の通りであるが、低優先トラヒックを伝送しているノードペアのいずれか一方は運用パス上に存在する。また、本実施形態では、運用パスと予備パスとは、異なる波長とする。
図15に示すように、ノードB13とノードC14の間で時計周り方向のファイバ断が発生した場合の動作例を説明する。斜線のついたノードA12からノードD15は、運用パス上において低優先トラヒックを伝送することができるノードペアの一方であり、情報管理部106においてλ1で設定されている運用パスの情報を保持している。図16から図18は第2の実施形態の動作例を示すフローチャートである。図16はノードが制御チャネルのロスを検知した場合の動作例を示すフローチャートである。図17はノードがデータチャネルのロスを検知した場合の動作例を示すフローチャートである。図18はノードが障害通知を受信した場合の動作例を示すフローチャートである。なお、ノードが予備パスからデータ信号を受信した場合の動作は第1の実施形態と同じであるため、ここでの説明は省略する。また、ノードA12からノードD15までが情報管理部106において保持する情報は、第1の実施形態と同様である。すなわち、図9はノードC14が保持する情報を示し、図10はノードB13が保持する情報を示し、図11はノードA12およびノードD15が保持する情報を示す。
図15に示すような障害発生では、ノードC14が制御チャネルのロスを検知し、ノードD15がデータチャネル(CH:CHannel)のロスを検知する。ロス検知時の動作として、ノードC14は図16の動作に従い、ノードD15は図17の動作に従う。
まず、図16を参照して、ノードC14の動作について説明する。
ノードC14の制御部105は、時計回りファイバ10の制御信号ADD/DROP部101がDROPした信号のロスから、制御チャネルのロスを検知する(S2010)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する(S2020)。ここで制御部105が参照する情報は図9であり、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、図9の情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノード上に運用パスが存在しているかを判断する(S2030)。ここでは、制御部105は、自ノード上にノードA12とノードD15間で運用パスが設定されていることを認識する(S2030/Yes)。そして、制御部105は、次の動作であるS2040に移る。なお、制御部105は、自ノード上に運用パスが存在していないと認識した場合(S2030/No)、一連の動作を終了する(S2031)。
次に、制御部105は、図9の情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S2040)。送出している場合は(S2040/Yes)、制御部105は、送信部104に制御信号を伝送することで低優先トラヒックの送出を停止する(S2050)。なお、送出していない場合は(S2040/No)、制御部105は、低優先トラヒックの送出停止の動作(S2050)をスキップする。ここでは、制御部105は、図9の情報管理部106の参照結果より、ノードC14とノードE16間の低優先トラヒックを、ノードD15とノードA12間の予備パス上に同じ波長(λ2)で送出していることを認識する。よって、制御部105は、送信部104に制御信号を流すことで、該当する低優先トラヒックを停止させるという動作を行う。
最後に、制御部105は、図9の情報管理部106の参照結果に基づいて、運用パスの両送受信端であるノードA12およびノードD15、並びにノードB13に対して、障害通知(制御CHロス通知)を行う(S2060)。障害通知は、制御部105が制御信号ADD/DROP部101,108を通じて、各ファイバ10および11の制御チャネルにおいて障害通知信号(制御CHロス通知信号)を伝送することにより行われる。なお、時計回り方向のノード(ノードD15)に対して送信される障害通知信号(制御CHロス通知信号)のヘッダ部分のあて先は、「ノードD15」となる。一方、反時計回り方向のノード(ノードA12およびノードB13)に対して送信される障害通知信号(制御CHロス通知信号)のヘッダ部分のあて先は、「ノードA12」となる。
次に、図17を参照して、ノードD15の動作について説明する。
ノードD15において、時計回りファイバ10のADD/DROP部102は、データ信号のロスを受信部103へ通知する。受信部103は、データ信号のロスを制御部105に通知する。これにより、制御部105は、データチャネルのロスを検知する(S2110)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する。(S2120)、ここで制御部105が参照する情報は図11であり、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、図11の情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S2130)。ここでは、制御部105は、自ノードが低優先トラヒックを送出していないことを認識する。よって、制御部105は、低優先トラヒック送出停止の動作(S2140)をスキップする。
次に、制御部105は、図12の情報管理部の参照結果に基づいて、もう一方の運用パスの送受信端であるノードA12までの各ノードに対して運用パス上で障害通知(データCHロス通知)を行う(S2150)。障害通知は、制御部105が障害通知信号(データCHロス通知信号)を伝送することにより行われる。なお、障害通知信号(データCHロス通知信号)のヘッダ部分のあて先は、「ノードA12」となる。
図18では、障害を検知したノードにより送信された障害通知信号を受信したノードの動作を示している。ここでは、ノードC14から障害通知(制御CHロス通知)を受信した、ノードA12、ノードB13、ノードD15がその動作を行う。なお、以下では、ノード毎に図18の動作を説明する。また、制御部105の細部(図25)の動作については、上記第1の実施形態と同様であるので、ここでは、単に「制御部105」の動作として説明する。
ノードB13の動作について説明する。制御部105は、ノードC14からの障害通知信号(制御CHロス通知信号)を受信すると(S2210)、障害通知信号のヘッダ部分を読み取る(S2220)。ここでは、上述したように、障害通知信号のヘッダ部分には、障害通知信号のあて先として、「ノードA」が記載されている。
次に、制御部105は、ヘッダ部分に記載されているあて先を見て、あて先が自ノードであるかどうかを確認する(S2230)。ここでは、あて先が自ノードB13ではないので(S2230/No)、障害通知信号をドロップし、かつ、その障害通知信号をノードA12へ伝送する(S2241)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する(S2251)。ここで制御部105は、図10に示す、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S2261)。ここでは、制御部105は、図10の情報管理部106の参照結果に基づいて、ノードB13とノードF17間の低優先トラヒックを、ノードA12とノードD15間の予備パス上に同じ波長(λ2)で送出していることを認識する(S2261/Yes)。よって、制御部105は、送信部104に制御信号を伝送することで、該当する低優先トラヒックを停止させるという動作を行う(S2271)。
ノードA12の動作について説明する。制御部105は、ノードC14からの障害通知信号(制御CHロス通知信号)をノードB13から受信すると(S2210)、障害通知信号のヘッダ部分を読み取る(S2220)。ここでは、上述したように、障害通知信号のヘッダ部分には、障害通知信号のあて先として、「ノードA」が記載されている。
次に、制御部105は、ヘッダ部分に記載されているあて先を見て、あて先が自ノードであるかどうかを確認する(S2230)。ここでは、あて先が自ノードA12であるので(S2230/Yes)、障害通知信号をドロップする(S2240)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する(S2250)。ここで制御部105は、図11に示す、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S2260)。ここでは、制御部105は、図11の情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが低優先トラヒックを予備パス上に送出していないことを認識する(S2260/No)。よって、制御部105は、低優先トラヒック送出停止の動作(S2270)をスキップする。
次に、制御部105(制御信号処理部1051)は、自ノードにおいてデータチャネルロス検知をしたか、または、他ノードから障害通知をさらに受信しているかを確認する(S2280)。ここでは、データチャンネルロスを検知したノードはノードD15であるので、ノードA12は自ノードにおいてデータチャネルロスを検知していない。したがって制御部105は、障害通知をさらに受信しているかを確認する必要がある。すなわち、制御部105は、ノードC14からの障害通知(制御CHロス通知信号)だけではなく、ノードD15からの障害通知(データCHロス通知信号)も受信しているかどうかを確認する。これは、制御チャネルのロスを検知したノードとデータチャネルのロスを検知したノード間のノードから低優先トラヒックが送出されていた場合に、両方のノードから障害通知を受信しなければ、低優先トラヒックの停止を待たずに送信端を予備パスに切り替えてしまうおそれがあるためである。両方のノード(ここでは、ノードC14およびノードD15)から2つの障害通知(制御CHロス通知信号およびデータCHロス通知信号)を受信している場合(S2280/Yes)、ノードA12の制御部105は、送信部104に制御信号を流すことで、送信端を運用パスから予備パスへ切り替える(S2290)。両方のノードから2つの障害通知情報を受信していない場合は(S2280/No)、ノードA12の制御部105は、障害通知情報受信が完了するまで待機する。
ノードD15の動作について説明する。制御部105は、ノードC14からの障害通知信号(制御CHロス通知信号)を受信すると(S2210)、障害通知信号のヘッダ部分を読み取る(S2220)。ここでは、上述したように、障害通知信号のヘッダ部分には、障害通知信号のあて先として、「ノードD」が記載されている。
次に、制御部105は、ヘッダ部分に記載されているあて先を見て、あて先が自ノードであるかどうかを確認する(S2230)。ここでは、あて先が自ノードD15であるので(S2230/Yes)、障害通知信号をドロップする(S2240)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する(S2250)。ここで制御部105は、図11に示す、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかを確認する(S2260)。ここでは、制御部105は、図11の情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが低優先トラヒックを予備パス上に送出していないことを認識する(S2260/No)。よって、制御部105は、低優先トラヒック送出停止の動作(S2270)をスキップする。
次に、制御部105(制御信号処理部1051)は、自ノードにおいてデータチャネルロス検知をしたか、または、他ノードから障害通知をさらに受信しているかを確認する(S2280)。ここでは、ノードD15は、上記図17のS2110で説明したように、自ノードにおいてデータチャネルロスを検知している(S2280/Yes)。したがって制御部105は、障害通知(ここでは、データCHロス通知信号)を受信しているかを確認することなく、送信部104に制御信号を流すことで、送信端を運用パスから予備パスへ切り替える(S2290)。
なお、上記で説明したS2280とS2290の間において、ノードE16、ノードF17から送出されている低優先トラヒックについて考慮する場合があってもよい。これらの低優先トラヒックは、ノードペアである運用パス上のノードが低優先トラヒックの送出を停止することにより、停止される。具体的には、ノードE16およびノードF17の制御部105が受信部103から低優先トラヒックのロスの通知を受信し、送信部104に対して制御信号を伝送することで低優先トラヒックの送出を停止させる。この低優先トラヒックの停止のタイミングが、送信端の運用パスから予備パスへ切り替えるタイミングが遅いケースがあってもよい。この場合、ノードE16およびノードF17は運用パスの送受信端に対して低優先トラヒックの停止通知を送り、送受信端がその停止通知を受信した後にS2280のステップに移動することがあってもよい。
また、上記説明では、ノードC14が制御チャネルのロスを検知した場合を例としたが、ここで、制御チャネルのロスを検知したノードが運用パスの受信端(ノードD15)であった場合について説明する。例えば、受信端であるノードD15が制御チャネルロスを検知した場合、図16に示すS2010〜S2060までの動作を行う。なお、S2060では、制御CHロス通知信号のヘッダ部分に、あて先として「ノードA12」を記載して送信する。その後、図18のS2280と同様の判断を行う。なお、この判断は、既に自ノードで制御チャネルロスを検知しているので、「自ノードでデータCHロスを検知したか、または、他ノードからデータCHロス通知信号を受信したか」となる。そして、その判断に基づいて、送信端の予備パスへの切り替え(図18のS2290)または受信待機(図18のS2280/No)を行う。上記説明の例では、データチャネルロスはノードD15が検知するので、ノードD15は、他ノードからのデータCHロス通知信号の受信を確認することなく、図18のS2290を行うことになる。
別の障害発生例に関しても動作の説明を行う。図19に示すようなノードB13とノードC14間の両方向のファイバ断が発生した場合の動作例を説明する。説明の際に使用するフローチャートは図15の場合と同じであるため、重複部分の説明については適宜省略する。
図19に示すような障害発生では、ノードB13およびノードC14が制御チャネルのロスを検知し、ノードA12およびノードD15がデータチャネルのロスを検知する。障害検知から障害通知までの動作は、上述したため、ここでの説明は省略する。図15の場合との大きな違いは、運用パスの送受信端であるノードA12およびノードD15がデータチャネルロスを検知しているため、ノードA12およびノードD15は、図18のS2280のステップにおいて、さらなる障害通知の受信を待機する必要がない。図19の場合は両方向でファイバが切断されているため、自ノード上を通過する低優先トラヒックと予備パスのデータ信号とが混ざることはない。すなわち、運用パスの送受信端が障害通知を受信した時点で自ノード上を通過する低優先トラヒックが停止しているということである。最後に送信端を運用パスから予備パスに切り替えた後、受信端が予備パスからデータ信号を受信することで、運用パスから予備パスに切り替えて、障害回復の動作が完了する。
以上説明したように、第2の実施形態は、低優先トラヒックを伝送しているノードペアの一方は運用パス上に存在するようにしている。これにより、障害検知したノードは運用パス上のノードのみに障害通知を行えばよいことから、第1の実施形態と比較してさらに高速に低優先トラヒックを停止させることが期待できる。また、運用パスなどの情報は運用パス上のノードのみが保持していればよいため、第1の実施形態と比較して、ネットワーク全体で保持する情報量を削減することができる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態の構成例について説明する。第3の実施形態では、ファイバ断の障害だけでなく、波長パスの障害に対応できる構成になっている。ネットワークトポロジに関しては第1、2の実施形態と同様である。図20に本実施形態におけるノード構成のブロック図を示す。第1、2の実施形態と同様の構成要素については図2と同一の符号を付し、詳細の説明を省略する。図20に示すように、本実施形態におけるノード3は、各伝送路において、プリアンプ201,203、およびポストアンプ202,204、それぞれのアンプと制御部105とを接続する制御線(図中の破線)を備える点で、第1、2の実施形態におけるノード構成とは異なる。
次に、第3の実施形態の動作例について説明する。図21に示すように、ノードB22の時計回りファイバ10のADD/DROP部102において、λ1の波長パスに障害が発生した場合の動作例を説明する。図22および図23は第2の実施形態の動作例を示すフローチャートである。図22はノード内のアンプが障害検知した場合の動作例を示すフローチャートであり、図23はノードが障害通知を受信した場合の動作例を示すフローチャートである。なお、ノードが予備パスからデータ信号を受信した場合の動作は第1、2の実施形態と同じであるため、説明は省略する。また、図21において、斜線のついたノードであるノードA21からノードD24は運用パス上において低優先トラヒックを伝送しているノードペアの一方である。また、ノードA21からノードD24までが情報管理部106において保持する情報は、第2の実施形態と同様である。すなわち、図9はノードC23が保持する情報を示し、図10はノードB22が保持する情報を示し、図11はノードA21およびノードD24が保持する情報を示す。
図21に示すような障害発生では制御チャネルのロスは発生しないため、ほかの方法で障害を検知する必要がある。第3の実施形態では、プリアンプ201とポストアンプ202を用いて障害(λ1の波長パスのロス)を検知する。図21のケースの場合、ノードB22において、時計回りファイバ10のポストアンプ202が障害検知を行い、ノードC23とノードD24において、時計回りファイバ10のプリアンプ201、ポストアンプ202の両方で障害検知を行う。
図22を参照して、障害検知を行った場合の動作を説明する。各ノードの制御部105は、時計回りファイバ10のポストアンプ202の通知を受け、波長パスの障害を検知する(S3010)。
次に、制御部105は、情報管理部106に保持している情報を参照する(S3020)。ここで制御部105が参照する情報は、ノードB22は図10、ノードC23は図9、ノードD24が図11であり、自ノード上に設定されている運用パス(運用パス情報)、その運用パスに対する予備パス(予備パス情報)、自ノードから送出されている低優先トラヒック(低優先トラヒック情報)を参照する。
次に、制御部105は、情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノード上に、障害が発生した波長の運用パスが存在するかを確認する(S3030)。ここでは、各ノード上で、制御部105は、各情報管理部106の参照の結果により、ノードA21とノードD24間においてλ1で運用パスが設定されていることを認識するため(S3030/Yes)、次の動作であるS3040に移る。なお、自ノード上に、障害が発生した波長の運用パスが存在しない場合(S3030/No)、制御部105は、一連の動作を終了する(S3031)。
次に、制御部105は、情報管理部106の参照結果に基づいて、自ノードが予備パス上に低優先トラヒックを送出しているかどうかを確認する(S3040)。ノードB22とノードC23は予備パス上に低優先トラヒックを送出しているため(図10及び図9参照)、ノードB22とノードC23のノードの制御部105は、低優先トラヒックの送出を停止する(S3050)。停止方法は第2の実施形態と同じであるため、説明は省略する。
その後、制御部105は、プリアンプ201から通知を受けて波長パスの障害を検知したかを確認する(S3060)。プリアンプ201でも障害を検知していた場合は(S3060/Yes)、制御部105は、一連の動作を終了する(S3061)。プリアンプ201で障害を検知していない場合は(S3060/No)、制御部105は、運用パスの送信端まで障害通知を行う(S3062)。すなわち、ノードB22では、制御部105は、時計回りのファイバ10のプリアンプ201から通知を受けていないため(S3060/No)、図10の情報管理部106の参照結果より、運用パスの送受信端であるノードA21に対して障害通知を行う(S3062)。この障害通知は、制御部105が制御信号ADD/DROP部108を通じて、反時計回りのファイバ11の制御チャネルにおいて伝送することにより行われる。一方、ノードC23とノードD24では、制御部105が時計回りのファイバ10のプリアンプ201から障害通知を受けているため(S3060/Yes)、そのまま動作を終了する(S3061)。
本実施形態では、第2の実施形態と異なり、障害を検知しても通知しないノードが存在し、障害検知したノードは一方向の送受信端にしか通知をしない。これは、第3の実施形態では、障害発生した地点のノードおよびその下流ノードがすべて障害を検知し、低優先トラヒックを停止することができるため、障害発生した地点のノードだけが運用パスの送受信端を含んだ上流ノードに障害を通知すればよいからである。
図23では、障害通知を受信した場合の動作を示している。図18に示す第1の実施形態との大きな違いは、運用パスの送受信端の制御部105がデータチャネルのロスを検知しているか、またはさらに障害通知を受信しているかの確認(S2280)が不要であることである。これは、障害通知を1回受信することで、運用パス上の低優先トラヒックがすべて停止していることが確認できるためである。障害地点の下流ノードの低優先トラヒックは検知した時点で停止されているからである。なお、図23に示す動作は、図18に示すS2280以外の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。ノードA21の制御部105が送信部104に制御信号を伝送することで、送信端を運用パスから予備パスに切り替える(S3180)。その後、ノードD24の受信部103が予備パスからデータ信号を受信することで、受信端を運用パスから予備パスに切り替えて、障害回復の動作が完了する。
以上説明したように、第3の実施形態は、ファイバ断の障害だけでなく、ノード内のADD/DROP部における波長パス障害に対応できる。第2の実施形態の効果に加え、波長パス障害時に検知できると同時に低優先トラヒックを停止できるノードが複数あるため、高速に障害回復できる可能性が高い。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態の構成例について説明する。第4の実施形態では、ノードの構成は図2(第1、第2の実施形態)または図20(第3の実施形態)と同様であるが、波長の割り当て方が異なる。図24に、ネットワーク上で設定されている運用パス、予備パス、低優先トラヒックを示す。運用パスは、ノードA12とノードD15間において、時計回り方向にλ2、反時計回り方向にλ1で設定されている。予備パスは、ノードA12とノードD15間において、時計回り方向にλ1、反時計回り方向にλ2で設定されている。すなわち、本実施形態では、ノードA12とノードD15間において、時計回り方向の運用パスと反時計回り方向の予備パスとが同じ波長(λ2)であり、また、反時計回り方向の運用パスと時計回り方向の予備パスとが同じ波長(λ1)である。低優先トラヒックは、ノードB13とノードF17において、時計回り方向にλ1、反時計回りにλ2で設定されており、また、ノードC14とノードE16間において、時計回りにλ1、反時計回りにλ2で設定されている。本実施形態では、図4で示す第1〜3の実施形態の場合と異なり、運用パス、予備パス、低優先トラヒックはそれぞれ両方向で異なる波長を用い、運用パスに対応する予備パスの波長は同じである。
第4の実施形態の動作は、それぞれ第1〜3の実施形態の動作と同じであるので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、第4の実施形態は、運用パスに対応する予備パスの波長が同じであるため、運用パスから予備パスへの切替の際に波長変換が不要となり、より高速な障害回復が期待できる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態は、情報管理部106が保持する情報がどのように更新されているかを示す。ノードの構成は、図2(第1、第2の実施形態)または図20(第3の実施形態)と同様である。
情報管理部106が保持する情報が更新されるのは、運用パスが新たに設定される(または解放される)場合、低優先トラヒックを新たに送出する(または停止する)場合などである。図4を用いて説明する。図4ではすでに運用パス、予備パス、低優先トラヒックが設定されているが、これらを設定する場合の情報管理部106の動作を説明する。ノードA12とノードD15間の運用パスが設定されると同時に、それに対応する予備パスも設定される。それらのパスの設定後に、運用パスの送受信端であるノードA12またはノードD15の制御部105が、制御信号ADD/DROP部101を通じて、ネットワーク上の全ノードに、設定した運用パスに関する運用パス情報、および予備パスに関する予備パス情報を通知する。通知の手法は図14に示した(1)〜(3)のうちいずれに従ってもよい。通知を受けた各ノードの制御部105は、運用パス情報および予備パス情報を、情報管理部106において、例えば図11に示すように格納する。運用パスが解放される場合は、解放の通知を受けた各ノードの制御部105は、例えば図11に示す情報管理部106の情報から、運用パス情報と予備パス情報を削除する。なお、制御部105は、設定と解放の通知を、パケットのヘッダによって区別してもよい。例えば、設定の通知の場合はヘッダを0、解放の通知の場合はヘッダを1としてもよい。また、障害の通知と区別してもよい。
低優先トラヒックを新たに送出する場合、制御部105は、その低優先トラヒックに関する低優先トラヒック情報を、情報管理部106において、例えば図3に示すように格納する。低優先トラヒックの送出を停止する場合、制御部105は、停止する低優先トラヒックに関する低優先トラヒック情報を情報管理部106から削除する。低優先トラヒック情報が削除されるトリガとしては、障害の通知、解放の通知があり、自ノードが自発的に停止する場合も挙げられる。
第5の実施形態の他の動作に関しては、それぞれ第1〜4の実施形態の動作と同じであるので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、第5の実施形態は、各ノードが保持する情報管理部の情報の更新が可能であるため、動的なネットワークに対応できるという利点がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上述した各実施形態における動作(各フローチャートに示す動作)は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
10 時計回りファイバ
11 反時計回りファイバ
12 ノードA
13 ノードB
14 ノードC
15 ノードD
16 ノードE
17 ノードF
21 ノードA
22 ノードB
23 ノードC
24 ノードD
25 ノードE
26 ノードF
101 制御信号ADD/DROP部(時計回りファイバ10用)
102 ADD/DROP部(時計回りファイバ10用)
103 受信部
104 送信部
105 制御部
106 情報管理部
107 クライアント
108 制御信号ADD/DROP部(反時計回りファイバ11用)
109 ADD/DROP部(反時計回りファイバ11用)
201 プリアンプ(時計回りファイバ10用)
202 ポストアンプ(時計回りファイバ10用)
203 プリアンプ(反時計回りファイバ11用)
204 ポストアンプ(反時計回りファイバ11用)
1050 ヘッダ読取部
1051 制御信号処理部

Claims (52)

  1. ネットワーク上に設定される第1の通信経路と、前記第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路と、前記第1の通信経路上に配置されるノードとを備え、前記第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および前記第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行う通信システムであって、
    前記ノードは、
    前記第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、前記第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、前記第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段と、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第1の判断により、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第2のデータ送信を停止する停止制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 前記制御手段は、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記停止制御を行った後、他ノードに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第2の判断を行い、
    他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第1の通信経路から前記第2の通信経路へ切り替える切替制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
  4. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第3の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、制御チャネルのロスを検知した場合であって、前記第3の判断により、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断を行うことを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
  5. 前記制御手段は、
    前記第1の通信経路の端点ノードまで2つの経路に対して、前記障害通知を送信することを特徴とする請求項2または4記載の通信システム。
  6. 前記端点ノードは前記第1の通信経路の送信端ノードであることを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. 前記端点ノードは、一方が前記第1の通信経路の送信端ノード、もう一方が前記第1の通信経路の受信端ノードであり、
    前記制御手段は、前記送信端ノードまでは障害を受けた経路と同じ方向に、前記受信端ノードまでは前記障害を受けた経路と逆方向に前記障害通知を送信することを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  8. 前記制御手段は、
    前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したかどうかを判断する第4の判断を行い、
    前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合であって、前記第4の判断により、前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したと判断された場合、前記切替制御を行うことを特徴とする請求項3記載の通信システム。
  9. 前記第2のデータ送信の送信端および受信端のいずれかのノードを、前記第1の通信経路上に配置した場合、
    前記第1の通信経路上のノードのみが、前記情報管理手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
  10. 前記制御手段は、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記停止制御を行った後、前記第1の通信経路上の他ノードのみに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信することを特徴とする請求項9記載の通信システム。
  11. 前記制御手段は、
    自ノードが前記障害を検知したか、または、前記障害通知を2つ受信したかどうかを判断する第5の判断を行い、
    他ノードから前記障害通知を受信し、前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合であって、前記第5の判断により、自ノードが前記障害を検知した、または、前記障害通知を2つ受信したと判断された場合、前記切替制御を行うことを特徴とする請求項9又は10記載の通信システム。
  12. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記波長パスと同じ波長である前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第6の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、波長パスのロスを第1のアンプ手段で検知した場合であって、前記第6の判断により、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システム。
  13. 前記制御手段は、
    前記第1の判断により、自ノードが前記第2のデータ送信を行っていないと判断された場合、または、前記停止制御を行った後の場合のいずれかのとき、第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知したか否かを判断する第7の判断を行い、
    前記第7の判断により、前記第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知していないと判断された場合、前記波長パスのロスを検知したことを示す障害通知を前記第1のデータ送信の送信端まで送信することを特徴とする請求項12記載の通信システム。
  14. 前記障害通知は、前記第1のデータ送信の送信端であるノードに対して最後に通知されることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の通信システム。
  15. 前記ネットワークは、WDM(Wavelength Division Multiplexing)リングのフォトニックネットワークであることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の通信システム。
  16. 前記第1の通信経路と前記第2の通信経路の波長が同じであることを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の通信システム。
  17. 前記制御手段は、
    前記第1の通信経路および前記第2の通信経路が設定された場合ならびに解放された場合に、前記情報管理手段に保持される情報を更新することを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の通信システム。
  18. ネットワーク上に設定される第1の通信経路上に配置され、前記第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および前記第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行うノード装置であって、
    前記第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、前記第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、前記第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段と、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第1の判断により、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第2のデータ送信を停止する停止制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とするノード装置。
  19. 前記制御手段は、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記停止制御を行った後、他ノードに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信することを特徴とする請求項18記載のノード装置。
  20. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第2の判断を行い、
    他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第1の通信経路から前記第2の通信経路へ切り替える切替制御を行うことを特徴とする請求項18または19記載のノード装置。
  21. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第3の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、制御チャネルのロスを検知した場合であって、前記第3の判断により、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断を行うことを特徴とする請求項18または19記載のノード装置。
  22. 前記制御手段は、
    前記第1の通信経路の端点ノードまで2つの経路に対して、前記障害通知を送信することを特徴とする請求項19または21記載のノード装置。
  23. 前記端点ノードは前記第1の通信経路の送信端ノードであることを特徴とする請求項22記載のノード装置。
  24. 前記端点ノードは、一方が前記第1の通信経路の送信端ノード、もう一方が前記第1の通信経路の受信端ノードであり、
    前記制御手段は、前記送信端ノードまでは障害を受けた経路と同じ方向に、前記受信端ノードまでは前記障害を受けた経路と逆方向に前記障害通知を送信することを特徴とする請求項22記載のノード装置。
  25. 前記制御手段は、
    前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したかどうかを判断する第4の判断を行い、
    前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信元であると判断された場合であって、前記第4の判断により、前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したと判断された場合、前記切替制御を行うことを特徴とする請求項20記載のノード装置。
  26. 前記第2のデータ送信の送信端および受信端のいずれかのノードを、前記第1の通信経路上に配置した場合、
    前記第1の通信経路上のノードのみが、前記情報管理手段を有することを特徴とする請求項18から21のいずれか1項に記載のノード装置。
  27. 前記制御手段は、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記停止制御を行った後、前記第1の通信経路上の他ノードのみに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信することを特徴とする請求項26記載のノード装置。
  28. 前記制御手段は、
    自ノードが前記障害を検知したか、または、前記障害通知を2つ受信したかどうかを判断する第5の判断を行い、
    他ノードから前記障害通知を受信し、前記第2の判断により、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合であって、前記第5の判断により、自ノードが前記障害を検知した、または、前記障害通知を2つ受信したと判断された場合、前記切替制御を行うことを特徴とする請求項26又は27記載のノード装置。
  29. 前記制御手段は、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記波長パスと同じ波長である前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第6の判断を行い、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、波長パスのロスを第1のアンプ手段で検知した場合であって、前記第6の判断により、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断を行うことを特徴とする請求項18から20のいずれか1項に記載のノード装置。
  30. 前記制御手段は、
    前記第1の判断により、自ノードが前記第2のデータ送信を行っていないと判断された場合、または、前記停止制御を行った後の場合のいずれかのとき、第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知したか否かを判断する第7の判断を行い、
    前記第7の判断により、前記第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知していないと判断された場合、前記波長パスのロスを検知したことを示す障害通知を前記第1のデータ送信の送信端まで送信することを特徴とする請求項29記載のノード装置。
  31. 前記障害通知は、前記第1のデータ送信の送信端であるノードに対して最後に通知されることを特徴とする請求項18から30のいずれか1項に記載のノード装置。
  32. 前記ネットワークは、WDM(Wavelength Division Multiplexing)リングのフォトニックネットワークであることを特徴とする請求項18から31のいずれか1項に記載のノード装置。
  33. 前記第1の通信経路と前記第2の通信経路の波長が同じであることを特徴とする請求項26から32のいずれか1項に記載のノード装置。
  34. 前記制御手段は、
    前記第1の通信経路および前記第2の通信経路が設定された場合ならびに解放された場合に、前記情報管理手段に保持される情報を更新することを特徴とする請求項18から33のいずれか1項に記載のノード装置。
  35. ネットワーク上に設定される第1の通信経路と、前記第1の通信経路の切替経路となる第2の通信経路と、前記第1の通信経路上に配置されるノードとを用いて、前記第1の通信経路を用いた第1のデータ送信および前記第2の通信経路の一部または全部を少なくとも用いた第2のデータ送信を行う通信方法であって、
    前記ノードは、
    前記第1の通信経路に関する第1の通信経路情報、前記第2の通信経路に関する第2の通信経路情報、および、前記第2のデータ送信に関する第2のデータ送信情報を保持する情報管理手段を有しており、
    前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第1の判断ステップと、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、または、他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第1の判断ステップにより、自ノードが前記第2のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第2のデータ送信を停止する停止制御ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  36. 自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記停止制御ステップの後、他ノードに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信する障害通知ステップを有することを特徴とする請求項35記載の通信方法。
  37. 前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であるか否かを判断する第2の判断ステップと、
    他ノードから前記障害を検知したことを示す障害通知を受信した場合であって、前記第2の判断ステップにより、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合、前記第1の通信経路から前記第2の通信経路へ切り替える切替制御ステップと、
    を有することを特徴とする請求項35または36記載の通信方法。
  38. 前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第3の判断ステップを有し、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、制御チャネルのロスを検知した場合であって、前記第3の判断ステップにより、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断ステップが行われることを特徴とする請求項35または36記載の通信方法。
  39. 前記障害通知ステップは、前記第1の通信経路の端点ノードまで2つの経路に対して、前記障害通知を送信するステップであることを特徴とする請求項36または38記載の通信方法。
  40. 前記端点ノードは前記第1の通信経路の送信端ノードであることを特徴とする請求項39記載の通信方法。
  41. 前記端点ノードは、一方が前記第1の通信経路の送信端ノード、もう一方が前記第1の通信経路の受信端ノードであり、
    前記障害通知ステップは、前記送信端ノードまでは障害を受けた経路と同じ方向に、前記受信端ノードまでは前記障害を受けた経路と逆方向に前記障害通知を送信するステップであることを特徴とする請求項39記載の通信方法。
  42. 前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したかどうかを判断する第4の判断ステップを有し、
    前記第2の判断ステップにより、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合であって、前記第4の判断ステップにより、前記障害通知を、前記第1の通信経路と、前記第2の通信経路との両方から受信したと判断された場合、前記切替制御ステップが行われることを特徴とする請求項37記載の通信方法。
  43. 前記第2のデータ送信の送信端および受信端のいずれかのノードを、前記第1の通信経路上に配置した場合、
    前記第1の通信経路上のノードのみが、前記情報管理手段を有することを特徴とする請求項35から38のいずれか1項に記載の通信方法。
  44. 自ノードが前記第1のデータ送信の障害を検知した場合、
    前記障害通知ステップとして、前記停止制御ステップの後、前記第1の通信経路上の他ノードのみに対して、前記障害を検知したことを示す障害通知を送信することを特徴とする請求項43記載の通信方法。
  45. 自ノードが前記障害を検知したか、または、前記障害通知を2つ受信したかどうかを判断する第5の判断ステップを有し、
    他ノードから前記障害通知を受信し、前記第2の判断ステップにより、自ノードが前記第1のデータ送信の送信端であると判断された場合であって、前記第5の判断ステップにより、自ノードが前記障害を検知した、または、前記障害通知を2つ受信したと判断された場合、前記切替制御ステップが行われることを特徴とする請求項43又は44記載の通信方法。
  46. 前記情報管理手段に保持される情報に基づいて、自ノード上に前記波長パスと同じ波長である前記第1の通信経路が存在するか否かを判断する第6の判断ステップを有し、
    自ノードが前記第1のデータ送信の障害として、波長パスのロスを第1のアンプ手段で検知した場合であって、前記第6の判断ステップにより、自ノード上に前記第1の通信経路が存在すると判断された場合、前記第1の判断ステップが行われることを特徴とする請求項35から37のいずれか1項に記載の通信方法。
  47. 前記第1の判断ステップにより、自ノードが前記第2のデータ送信を行っていないと判断された場合、または、前記停止制御を行った後の場合のいずれかのとき、第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知したか否かを判断する第7の判断ステップを有し、
    前記第7の判断ステップにより、前記第2のアンプ手段が前記波長パスのロスを検知していないと判断された場合、前記障害通知ステップとして、前記波長パスのロスを検知したことを示す障害通知を前記第1のデータ送信の送信端まで送信することを特徴とする請求項46記載の通信方法。
  48. 前記障害通知は、前記第1のデータ送信の送信端であるノードに対して最後に通知されることを特徴とする請求項35から47のいずれか1項に記載の通信方法。
  49. 前記ネットワークは、WDM(Wavelength Division Multiplexing)リングのフォトニックネットワークであることを特徴とする請求項35から48のいずれか1項に記載の通信方法。
  50. 前記第1の通信経路と前記第2の通信経路の波長が同じであることを特徴とする請求項43から49のいずれか1項に記載の通信方法。
  51. 前記第1の通信経路および前記第2の通信経路が設定された場合ならびに解放された場合に、前記情報管理手段に保持される情報を更新する更新ステップを有することを特徴とする請求項35から50のいずれか1項に記載の通信方法。
  52. 請求項35から50のいずれか1項に記載の通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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CSNG200800430013; 林谷 昌洋 他: '低優先トラヒックの高速停止を実現するWDMリングネットワーク波長パス障害回復方式' 電子情報通信学会技術研究報告 第107巻,第544号, 20080306, p.117〜122 *
JPN6012068344; 林谷 昌洋 他: '低優先トラヒックの高速停止を実現するWDMリングネットワーク波長パス障害回復方式' 電子情報通信学会技術研究報告 第107巻,第544号, 20080306, p.117〜122 *

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