JP2009212423A - 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法 - Google Patents

光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009212423A
JP2009212423A JP2008056046A JP2008056046A JP2009212423A JP 2009212423 A JP2009212423 A JP 2009212423A JP 2008056046 A JP2008056046 A JP 2008056046A JP 2008056046 A JP2008056046 A JP 2008056046A JP 2009212423 A JP2009212423 A JP 2009212423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
light
light amount
current
gradation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008056046A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Ikegami
富雄 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008056046A priority Critical patent/JP2009212423A/ja
Priority to US12/363,121 priority patent/US8053713B2/en
Publication of JP2009212423A publication Critical patent/JP2009212423A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/10Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void
    • G01J1/20Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle
    • G01J1/28Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source
    • G01J1/30Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source using electric radiation detectors
    • G01J1/32Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source using electric radiation detectors adapted for automatic variation of the measured or reference value
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B45/00Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED]
    • H05B45/10Controlling the intensity of the light
    • H05B45/12Controlling the intensity of the light using optical feedback

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】半導体発光素子の光源特性の変化に応じた光量補正の精度を向上する技術を提供する。
【解決手段】光源装置100は、入力値DRに応じて赤外光LRiを射出する半導体レーザ素子31Rと、赤外光LRiを非線形光学効果によって可視光であるレーザ光LRに変換する波長変換素子32と、レーザ光LRの光量を測定する光量測定部として光電変換素子90及びI/V変換器91と、光量測定部が出力する電圧信号VLRiを赤外光LRiの光量に相当する信号Dpdに変換するためのアナログ平方根回路99と、入力値DRと信号Dpdとを用いて半導体レーザ素子31Rの発光量を補正する光量補正回路93とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法に関する。
近年、画像表示装置の一形態として、レーザ光などのビーム状の光を被投射面上でラスタースキャンして画像を表示するレーザスキャンディスプレイが注目されている。このようなレーザスキャンディスプレイは、レーザ光の供給を停止することで完全な黒を表現できるため、例えば液晶ライトバルブを用いたプロジェクタ等と比べてコントラストが非常に高く、また、レーザ光が単一波長であるために色純度が高く、コヒーレンスが高いためにビームを整形しやすい(絞りやすい)等の特徴を有することから、高コントラスト、高色再現性及び高解像度を実現する高画質ディスプレイとして期待されている。
レーザスキャンディスプレイのレーザ光源としては、主にレーザダイオード等の半導体レーザ素子が用いられているが、このような半導体レーザ素子は、温度変化や経年劣化などにより、そのレーザ特性が変化するため、所望の画像輝度を得られるようにレーザ光量を補正する必要がある。
例えば、下記特許文献1には、半導体レーザ素子のバイアス電流値を2点以上変化させて、半導体レーザ素子の発光パワーを受光パワー検出手段によって検出し、半導体レーザ素子の閾値電流値と量子効率の変化等を検出することで、半導体レーザ素子の直流バイアス電流をバイアス電流制御手段に設定し、また、量子効率の変化等に対応したパルス電流をパルス電流制御手段に設定することでレーザ出力のレベルを一定に保持する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、レーザ光源の検出光量と光出力の設定値との関係式を自動的に算出し、光記録媒体ドライブ装置にこの関係式のデータを設定して、レーザ光源の出力レベルを調整する技術が開示されている。
特開平7−147446号公報 特開2003−91853号公報
このように、温度変化や経年劣化に起因するレーザ特性の変化に応じてレーザ光量の補正を行う場合において、より補正精度を高めるためには、実際に装置を動作させながらリアルタイムにレーザ特性の変化に応じた光量補正を行うことが望ましいが、上記の従来技術ではその手段が提示されていなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光源特性の変化に応じた光量補正をリアルタイムに行うことで光量補正精度を高めることが可能な光源装置、及び当該光源装置を備える画像表示装置、並びに光量補正方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
光源装置であって、
入力値に応じて第1の波長の光を射出する半導体発光素子と、
前記半導体発光素子が射出した前記第1の波長の光を非線形光学効果によって第2の波長の光に変換する波長変換素子と、
前記波長変換素子から射出された前記第2の波長の光の光量を測定する光量測定部と、
前記光量測定部によって計測された測定光量に基づいて前記第1の波長の光の光量に相当する換算光量を算出する換算光量算出部と、
前記入力値と前記換算光量とを用いて前記半導体発光素子の発光量を補正する光量補正部と、
を備える、光源装置。
適用例1記載の光源装置によれば、第2の波長の光を検出することによって、リアルタイムに第2の波長の光の光量補正を実行することができ、その補正の精度を向上させることができる。
[適用例2]
適用例1記載の光源装置であって、さらに、
前記入力値と前記光量補正部が出力する指令値とに応じて前記半導体発光素子に駆動電流を供給する電流供給部を備え、
前記光量補正部は、前記換算光量と、前記入力値に対して前記半導体発光素子が射出すべき目標換算光量との差である換算光量誤差を算出し、
前記駆動電流の変化量に対する前記換算光量の変化量で定義される微分効率を、前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値により算出するとともに、
前記半導体発光素子の閾値電流値を、前記換算光量誤差の積算値により算出し、
前記微分効率と前記閾値電流値とに応じて前記指令値を補正する、光源装置。
適用例2記載の光源装置によれば、光源特性パラメータの1つである微分効率を補正するとともに、同じく光源特性パラメータの1つである駆動信号の閾値を補正し、補正後の微分効率及び閾値を有する駆動信号を生成させるような指令値を電流供給部に出力するので、動作中の温度変化等に起因する光源特性の変化に応じた光量補正をリアルタイムに行うことができるととともに、高い光量補正精度を得ることができる。
[適用例3]
適用例2記載の光源装置であって、
前記指令値は、前記微分効率に応じて補正される階調電流指令値と、前記閾値電流値に応じて補正される閾値電流指令値とを含み、
前記電流供給部は、
前記入力値と前記階調電流指令値とに応じた階調電流を生成する階調電流生成部と、
前記閾値電流指令値に応じた閾値電流を生成する閾値電流生成部と
を備え、
前記階調電流と前記閾値電流とを加算して、前記駆動電流として前記発光部に供給し、
前記光量補正部は、
前記階調電流指令値を表す第1の変数の今回値を、前記第1の変数の前回値から前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値に比例した数値を減算することで求め、
前記閾値電流指令値を表す第2の変数の今回値を、前記第2の変数の前回値から前記換算光量誤差の積算値に比例した数値を減算することで求める、光源装置。
適用例3記載の光源装置によれば、換算光量誤差を最小化するような第1の変数及び第2の変数を逐次的に求めて、その第1の変数及び第2の変数を基に微分効率と閾値とを補正することができる。従って、動作中の温度変化等に起因する光源特性の変化に応じた光量補正をリアルタイムに行うことができるととともに、高い光量補正精度を得ることができる。
[適用例4]
適用例2または適用例3記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値を算出する際に使用する演算用入力値として、
前記入力値の平均値、または、
予め設定された初期設定入力値、または、
最小入力値から最大入力値までの中間値と前記入力値との差
を用いる、光源装置。
適用例4記載の光源装置によれば、換算光量誤差の積算値と、換算光量誤差と入力値との積の積算値が、ほぼ零となってしまうような、目標換算光量と換算光量とのズレが生じた場合であっても、換算光量誤差と入力値との積の積算値が零となることを防止することができ、光量補正部における補正動作の停止を防止することができる。
[適用例5]
適用例2ないし適用例4のいずれかに記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
より過去に発生した前記換算光量誤差と前記入力値との積の値ほどより小さくなる重み付け定数を乗算することにより、前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値を求める、光源装置。
適用例5記載の光源装置によれば、直近の測定データに重み付けがされた光量補正を行うことができ、光量補正精度の向上を図ることができる。
[適用例6]
適用例3ないし適用例5のいずれかに記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
電源投入時において、前記光量測定部が有する測定光量のオフセットを補正するための初期設定動作として、
前記半導体発光素子を完全に消灯するための、前記階調電流、前記閾値電流及び前記入力値を前記電流供給部に出力した際の前記換算光量を黒レベル光量として取得した後、
前記閾値電流を増加して前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が所定の明るさを規定する第1の設定光量に到達した場合、前記閾値電流を減少させ、
前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が黒レベルとみなされる第2の設定光量に到達した場合の前記閾値電流を前記閾値電流の初期値として設定する一方、
前記入力値の最大値を表す最大入力値を前記電流供給部に出力し、前記階調電流を増加させ、前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が、最大目標発光量を規定する第3の設定光量に到達した場合の前記階調電流を前記階調電流の初期値として設定する、光源装置。
適用例6記載の光源装置によれば、光量測定部が有する測定光量のオフセットを補正した階調電流及び閾値電流の初期値を得ることができ、光量補正精度の向上を図ることができる。
[適用例7]
適用例6記載の光源装置であって、
前記光量補正部は、
前記初期設定動作によって求めた前記閾値電流の初期値を、初回の前記第2の変数の今回値を求める際の前記第2の変数の前回値として使用するとともに、
前記階調電流の初期値を、初回の前記第1の変数の今回値を求める際の前記第1の変数の前回値として使用する、光源装置。
適用例7記載の光源装置によれば、初回の第2の変数の今回値及び第1の変数の今回値を精度良く求めることができるため、さらに、光量補正精度の向上を図ることができる。
なお、この発明は、半導体発光素子を含む光源装置、半導体発光素子のための制御装置および方法、光源装置を備える画像表示装置、該画像表示装置のための制御装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
A.実施例:
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示装置LSDの構成ブロック図である。なお、本画像表示装置LSDとして、スクリーン(被投射面)200上にレーザ光を走査して画像を表示するレーザスキャンディスプレイを例示して説明する。
スクリーン200は、後述するレーザ走査部50によって走査されたレーザ光LR、LG及びLBを透過する透過型スクリーンである。つまり、本画像表示装置LSDは背面投射型プロジェクタであり、ユーザは、スクリーン200におけるレーザ光LR、LG及びLBの照射面の反対側の面から表示画像を鑑賞することになる。また、図1では省略しているが、本画像表示装置LSDは、スクリーン200の鑑賞側の面のみを露出させて、その他の構成要素は筐体内部に収納されており、外部の光の影響を排除するような構造となっている。
図1に示すように、本実施形態に係る画像表示装置LSDは、光源装置100と、映像信号処理回路10と、光軸合わせ用光学系40と、レーザ走査部50と、走査駆動部60と、照射位置検出部70と、画素同期クロック発生回路80とを備えている。光源装置100は、各表示光(赤、緑、青)ごとのレーザドライバ20R,20G,20Bと、各色ごとのレーザ光源30R,30G,30Bと、光電変換素子90と、I/V変換器91と、アナログ平方根回路99と、A/D変換器92と、光量補正回路93と、2つのD/A変換器94,95とを備える。なお、光電変換素子90、I/V変換器91、A/D変換器92、光量補正回路93、D/A変換器94及び95から成る補正系回路ブロックは、赤色レーザドライバ20R、緑色レーザドライバ20G、青色レーザドライバ20Bの各ドライバに対応して(つまり各色に対応して)設けられているものであるが、図1では説明の便宜上、赤色レーザドライバ20Rに対応する補正系回路ブロックのみを代表的に図示している。
映像信号処理回路10は、例えばノート型パソコン等の外部の画像供給装置(図示せず)から送信される映像信号及び同期信号(垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hsync)を入力とし、当該映像信号及び同期信号を基に表示すべき画像の各画素に対応する階調値を規定するデジタル階調データを生成し、当該デジタル階調データを1フレーム単位で内部メモリに格納する。本実施形態では、説明の便宜上、デジタル階調データのビット数Nを4とする。つまり、本画像表示装置LSDは、「0」〜「15」までの16階調(4096色)の画像表示が可能である。
また、この映像信号処理回路10は、照射位置検出部70から入力される、1フレームの開始を規定するパルス状のフレームタイミング信号Ftと、1水平走査期間の開始及び終了を規定するパルス状の走査タイミング信号Stとを基に、内部メモリに格納されているデジタル階調データの読み出しを行うと共に、画素同期クロック発生回路80から入力される、1水平走査期間における各画素に対応するレーザ光の照射タイミングを規定するパルス状の画素同期クロック信号CLに同期して、レーザ光の照射位置に対応する画素のデジタル階調データを光源装置100に出力する。より具体的には、映像信号処理回路10は、レーザ光の照射位置に対応する画素が赤色用画素の場合、当該赤色画素用の赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20Rに出力し、レーザ光の照射位置に対応する画素が緑色用画素の場合、当該緑色画素用の緑色階調データDGを緑色レーザドライバ20Gに出力し、また、レーザ光の照射位置に対応する画素が青色用画素の場合、当該青色画素用の青色階調データDBを青色レーザドライバ20Bに出力する。また、この映像信号処理回路10は、上記赤色階調データDRを赤色用の補正系回路ブロックの光量補正回路93に出力し、緑色階調データDGを緑色用の補正系回路ブロックの光量補正回路(図示せず)に出力し、青色階調データDBを青色用の補正系回路ブロックの光量補正回路(図示せず)に出力する。
光源装置100は、映像信号処理回路10から階調データDR,DG,DBを受信すると、それに応じたレーザ光LR,LG,LBを光軸合わせ用光学系40に向かって射出する。より具体的には、赤色レーザ光源30Rは、赤色レーザドライバ20Rから供給されるレーザ駆動電流IRに応じて赤色単色のレーザ光LRを発生し、当該レーザ光LRを光軸LA上に設けられた光軸合わせ用光学系40(詳細には第1のダイクロイックミラー40a)に向けて照射する。本実施形態では、図1に示すように、水平面と略平行な方向をX軸水平面においてX軸に直交する方向をY軸、水平面(XY平面)に略垂直な方向をZ軸と設定し、上記光軸LAは、X軸と略平行に設定されているものとする。なお、レーザ光LRの出射光軸は光軸LAと一致している。
緑色レーザ光源30Gは、緑色レーザドライバ20Gから供給されるレーザ駆動電流IGに応じて緑色単色のレーザ光LGを発生し、当該レーザ光LGを光軸合わせ用光学系40(詳細には第1のダイクロイックミラー40a)に向けてY軸に沿って照射する。青色レーザ光源30Bは、青色レーザドライバ20Bから供給されるレーザ駆動電流IBに応じて緑色単色のレーザ光LBを発生し、当該レーザ光LBを光軸合わせ用光学系40(詳細には第2のダイクロイックミラー40b)に向けてY軸に沿って照射する。なお、光源装置100の詳細については後述する。
光軸合わせ用光学系40は、レーザ光LR、LG及びLBの光軸合わせを行うための光学系であり、第1のダイクロイックミラー40a及び第2のダイクロイックミラー40bから構成されている。第1のダイクロイックミラー40aは、光軸LAに対して45°の傾斜を持って光軸LA上に設置されており、レーザ光LRを光軸LAに沿って第2のダイクロイックミラー40bに向けて透過する一方、レーザ光LGを光軸LAに一致するように第2のダイクロイックミラー40bに向けて反射する。第2のダイクロイックミラー40bは、光軸LAに対して45°の傾斜を持って光軸LA上に設置されており、レーザ光LR及びレーザ光LGを光軸LAに沿ってレーザ走査部50に向けて透過する一方、レーザ光LBを光軸LAに一致するようにレーザ走査部50に向けて反射する。
レーザ走査部50は、共振型のMEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナであり、走査駆動部60から入力される走査駆動信号に基づいて、光軸合わせ用光学系40を介して入射されるレーザ光LR、LG及びLBをスクリーン200上に走査する。以下、このレーザ走査部50の詳細な構成について説明する。
図2は、MEMSスキャナであるレーザ走査部50の構成概略図である。この図2に示すように、レーザ走査部50は、反射ミラー50a、第1のトーションバネ50b、内枠部50c、第2のトーションバネ50d及び外枠部50eから構成されている。なお、これら反射ミラー50a、第1のトーションバネ50b、内枠部50c、第2のトーションバネ50d及び外枠部50eは、単結晶シリコン等の半導体材料を微細加工することにより一体形成されたものである。
反射ミラー50aは、反射面側にレーザ光LR、LG及びLBをスクリーン200に向けて反射するため反射膜が形成された板状物であり、反射面に沿った第1の軸AX1(XY面が水平面の場合は、水平面に略垂直)に沿って設けられた第1のトーションバネ(第1の回転支持部)50bによって内枠部50cと連結されている。つまり、この反射ミラー50aは、第1のトーションバネ50bによって第1の軸AX1回りに回転可能に支持されている。反射ミラー50aの形状は、図2に示すような正方形でも良いし、または、円形や楕円形でも良い。
内枠部50cは、額縁形の板状物であり、第1のトーションバネ50bによって反射ミラー50aと連結されていると共に、反射面に沿い、かつ、前記第1の軸AX1に略直交する第2の軸AX2(XY面が水平面の場合は、水平面に略平行)に沿って設けられた第2のトーションバネ(第2の回転支持部)50dによって外枠部50eと連結されている。つまり、この内枠部50c(反射ミラー50a)は、第2のトーションバネ50dによって第2の軸AX2回りに回転可能に支持されている。外枠部50eは、額縁形の板状物であり、第2のトーションバネ50dによって内枠部50cと連結されていると共に、図示しない固定部に連結されている。なお、本実施形態では、光軸LAがX軸と平行になるように設定しているので、第2の軸AX2をX軸と平行に設定すると、レーザ光LR、LG及びLBが外枠部50eによって遮光され、反射ミラー50aに入射しなくなる。これを防ぐため、本実施形態では、図2に示すように、第2の軸AX2が光軸LA(X軸)に対して傾きφを有するようにレーザ走査部50を配置する。
このような構成のレーザ走査部50は、反射ミラー50aを第1の軸AX1回りに回転させることにより、レーザ光LR、LG及びLBをスクリーン200上のX軸方向に走査(つまり水平方向走査)し、また、反射ミラー50a(内枠部50c)を第2の軸AX2回りに回転させることにより、レーザ光LR、LG及びLBをスクリーン200上のZ軸方向に走査(つまり垂直方向走査)する。なお、反射ミラー50aを回転させる駆動方式としては、特開2007−47354号公報に記載されているように、所定の位置に配置された電極に走査駆動信号として電圧信号を印加することにより発生する静電力を利用する方式を採用しても良いし、その他、永久磁石を設けて磁場を形成し、反射ミラー50aや内枠部50cに設けたコイルに走査駆動信号として電流信号を流すことにより発生するローレンツ力を利用する方式を採用しても良い。このようなMEMSスキャナにおける反射ミラー50aの駆動方式については、公知の技術であるため詳細な説明は省略する。
図1に戻って説明を続けると、走査駆動部60は、同期信号(垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hsync)を入力とし、これら垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hsyncに基づいて、レーザ走査部50の反射ミラー50aを回転駆動するための走査駆動信号を生成してレーザ走査部50に出力する。
照射位置検出部70は、レーザ光LR、LG及びLBのスクリーン200上における照射位置を検出するものであり、水平角度センサ70a、垂直角度センサ70b及びタイミング信号発生回路70cから構成されている。水平角度センサ70aは、反射ミラー50aの第1の軸AX1回りの回転角θ1を検出し、当該回転角θ1を示す水平角度検出信号をタイミング信号発生回路70cに出力する。垂直角度センサ70bは、反射ミラー50aの第2の軸AX2回りの回転角θ2を検出し、当該回転角θ2を示す垂直角度検出信号をタイミング信号発生回路70cに出力する。これら水平角度センサ70a及び垂直角度センサ70bとしては、反射ミラー50aの裏面(レーザ光の反射面の反対側の面)に光を照射し、裏面によって反射された光を受光することで角度を検出する光方式の角度センサを用いる。
図3に示すように、水平角度センサ70aが検出する回転角θ1とは、XY平面におけるY軸に対する反射ミラー50aの角度である。また、図3に示すように、幅Wを有するスクリーン200の中央点C0からX軸方向に距離Xだけ離れた位置をレーザ光の照射位置Qとすると、照射位置Qの水平走査方向の座標Qxは、反射ミラー50aとスクリーン200との間の距離dがわかっていれば、回転角θ1の関数で表される。一方、垂直角度センサ70bが検出する回転角θ2とは、YZ平面におけるY軸に対する反射ミラー50aの角度であり、照射位置Qの垂直走査方向の座標Qyは回転角θ2の関数で表される。つまり、反射ミラー50aの回転角θ1及び回転角θ2を検出すれば、照射位置Q(Qx、Qy)を一義的に求めることができる。
タイミング信号発生回路70c(図1)は、上記の回転角θ1を示す水平角度検出信号を基に、1水平走査期間の開始及び終了を規定するパルス状の走査タイミング信号Stを生成して映像信号処理回路10及び画素同期クロック発生回路80に出力する。また、このタイミング信号発生回路70cは、上記の回転角θ2を示す垂直角度検出信号を基に、1フレームの開始を規定するパルス状のフレームタイミング信号Ftを生成して映像信号処理回路10に出力する。
具体的には、タイミング信号発生回路70cには、上述した反射ミラー50aの回転角θ1及び回転角θ2と照射位置Qとの一義的な関係を基に、1水平走査期間の開始位置及び終了位置に相当する照射位置Qに応じた回転角θ1と、1フレームの開始位置に相当する照射位置Qに応じた回転角θ2とが予め設定されており、タイミング信号発生回路70cは、水平角度検出信号が示す回転角θ1が予め設定された回転角θ1と一致した場合に走査タイミング信号Stを出力し、また、垂直角度検出信号が示す回転角θ2が予め設定された回転角θ2と一致した場合にフレームタイミング信号Ftを出力する。
画素同期クロック発生回路80は、走査タイミング信号Stを入力とし、当該走査タイミング信号Stを基に、1水平走査期間における各画素に対応するレーザ光LR、LG及びLBの照射タイミングを規定するパルス状の画素同期クロック信号CLを生成して映像信号処理回路10及び光量補正回路93に出力する。なお、この画素同期クロック信号CLは、各色に対応する補正系回路ブロックの光量補正回路に出力される。
以上の構成により、画像表示装置LSDは、光源装置100からのレーザ光を用いて、スクリーン200に画像を表示することが可能である。ところで、一般に、半導体発光素子は、温度変化や経年変化によってその入出力特性が変化することが知られている。そこで、本実施例の光源装置100は、以下に説明する方法により、光源の特性変化に応じた光量補正をリアルタイムに行う。
図4は、画像表示装置LSDのうち光源装置100の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図4は、赤色のレーザ光LRを射出する系統の構成要素を図示しているが、他の色のレーザ光の射出系統も同様の構成である。但し、図4に示す構成は、全ての色光の光源装置に適用する必要はなく、少なくとも1つの色光の光源装置に適用すれば良い。
赤色レーザドライバ20Rは、赤色階調データDRと、光量補正回路93からD/A変換器94を介して出力される閾値電流指令電圧Vapc1と、光量補正回路93からD/A変換器95を介して出力される階調電流指令電圧Vapc2とを入力とし、これら閾値電流指令電圧Vapc1及び階調電流指令電圧Vapc2を用いて赤色階調データDRに応じたレーザ駆動電流IRを生成して、赤色レーザ光源30Rに出力する。以下、この赤色レーザドライバ20Rの詳細な構成について説明する。
図5は、赤色レーザドライバ20Rの構成ブロック図である。この図5に示すように、赤色レーザドライバ20Rは、階調電流生成部200、閾値電流生成部201、電流加算部202から構成されている。
階調電流生成部200は、赤色階調データDRの示す階調値Dと、階調電流指令電圧Vapc2と係数H1との積である階調電流Id(=H1・Vapc2・D)を生成し、当該階調電流Idを電流加算部202に出力する。閾値電流生成部(閾値電流生成手段)201は、閾値電流指令電圧Vapc1と係数H2との積である閾値電流Ith(=H2・Vapc1)を生成し、当該閾値電流Ithを電流加算部202に出力する。電流加算部(電流加算手段)202は、上記の階調電流Idと閾値電流Ithとを加算し、当該加算電流をレーザ駆動電流IR(=Id+Ith)として赤色レーザ光源30Rに出力する。
図6に、上記のような構成の赤色レーザドライバ20Rの具体的な回路構成図を示す。この図6に示すように、赤色レーザドライバ20Rは、第1の電流源CS1、第2の電流源CS2、第1の入力側トランジスタTi1、第2の入力側トランジスタTi2、第1の出力側トランジスタTo1、第2の出力側トランジスタTo2、第3の出力側トランジスタTo3、第4の出力側トランジスタTo4、第5の出力側トランジスタTo5、第1のスイッチ素子SW1、第2のスイッチ素子SW2、第3のスイッチ素子SW3及び第4のスイッチ素子SW4から構成することができる。
第1の電流源CS1は、階調電流指令電圧Vapc2を入力とし、階調電流指令電圧Vapc2と係数H1との積である電流Is(=H1・Vapc2)を生成する可変利得型の定電流源であり、その入力端子は電源ラインVccに接続され、出力端子は第1の入力側トランジスタTi1のドレイン端子及びゲート端子に接続されている。
第1の入力側トランジスタTi1は、nチャネル型のMOS(Positive Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、ドレイン端子は第1の電流源CS1の出力端子に接続され、ゲート端子は第1の電流源CS1の出力端子と第1の出力側トランジスタTo1〜第4の出力側トランジスタTo4のゲート端子に接続され、ソース端子はグランドラインと接続されている。
第1の出力側トランジスタTo1は、nチャネル型のMOSトランジスタであり、ドレイン端子は第1のスイッチ素子SW1の一方の端子に接続され、ゲート端子は第1の入力側トランジスタTi1と第2の出力側トランジスタTo2〜第4の出力側トランジスタTo4のゲート端子に接続され、ソース端子はグランドラインと接続されている。
第2の出力側トランジスタTo2は、nチャネル型のMOSトランジスタであり、ドレイン端子は第2のスイッチ素子SW2の一方の端子に接続され、ゲート端子は第1の入力側トランジスタTi1、第1の出力側トランジスタTo1、第3の出力側トランジスタTo3及び第4の出力側トランジスタTo4のゲート端子に接続され、ソース端子はグランドラインと接続されている。
第3の出力側トランジスタTo3は、nチャネル型のMOSトランジスタであり、ドレイン端子は第3のスイッチ素子SW3の一方の端子に接続され、ゲート端子は第1の入力側トランジスタTi1、第1の出力側トランジスタTo1、第2の出力側トランジスタTo2及び第4の出力側トランジスタTo4のゲート端子に接続され、ソース端子はグランドラインと接続されている。
第4の出力側トランジスタTo4は、nチャネル型のMOSトランジスタであり、ドレイン端子は第4のスイッチ素子SW4の一方の端子に接続され、ゲート端子は第1の入力側トランジスタTi1、第1の出力側トランジスタTo1〜第3の出力側トランジスタTo3のゲート端子に接続され、ソース端子はグランドラインと接続されている。
つまり、第1の電流源CS1、第1の入力側トランジスタTi1、第1の出力側トランジスタTo1〜第4の出力側トランジスタTo4によって、第1の入力側トランジスタTi1を入力側のトランジスタとし、第1の出力側トランジスタTo1〜第4の出力側トランジスタTo4を出力側のトランジスタとするカレントミラー回路が構成されている。ここで、本実施形態では、第1の出力側トランジスタTo1〜第4の出力側トランジスタTo4の電気的特性を、各々に対応するビットデータに応じた電流を生成するように設定する。
具体的には、第1の出力側トランジスタTo1は、4ビットの赤色階調データDRの内、LSBである1ビット目のビットデータB1に対応しており、第1の電流源CS1によって生成される電流Isの1/15の電流が生成されるように電気的特性が設定されている。また、第2の出力側トランジスタTo2は、4ビットの赤色階調データDRの内、2ビット目のビットデータB2に対応しており、電流Isの2/15の電流が生成されるように電気的特性が設定されている。また、第3の出力側トランジスタTo3は、4ビットの赤色階調データDRの内、3ビット目のビットデータB3に対応しており、電流Isの4/15の電流が生成されるように電気的特性が設定されている。また、第4の出力側トランジスタTo4は、4ビットの赤色階調データDRの内、MSBである4ビット目のビットデータB4に対応しており、電流Isの8/15の電流が生成されるように電気的特性が設定されている。
第1のスイッチ素子SW1は、4ビットの赤色階調データDRの内、LSBである1ビット目のビットデータB1に対応し、当該ビットデータB1の値に応じて2端子間の接続/非接続を切り替えるスイッチ素子であり、その一方の端子は第1の出力側トランジスタTo1のドレイン端子に接続され、他方の端子は第2の電流源CS2の入力端子に接続されている。本実施形態では、ビットデータB1が「1」の場合に接続、「0」の場合に非接続とする。
第2のスイッチ素子SW2は、4ビットの赤色階調データDRの内、2ビット目のビットデータB2に対応し、当該ビットデータB2の値に応じて2端子間の接続/非接続を切り替えるスイッチ素子であり、その一方の端子は第2の出力側トランジスタTo2のドレイン端子に接続され、他方の端子は第2の電流源CS2の入力端子に接続されている。本実施形態では、ビットデータB2が「1」の場合に接続、「0」の場合に非接続とする。
第3のスイッチ素子SW3は、4ビットの赤色階調データDRの内、3ビット目のビットデータB3に対応し、当該ビットデータB3の値に応じて2端子間の接続/非接続を切り替えるスイッチ素子であり、その一方の端子は第3の出力側トランジスタTo3のドレイン端子に接続され、他方の端子は第2の電流源CS2の入力端子に接続されている。本実施形態では、ビットデータB3が「1」の場合に接続、「0」の場合に非接続とする。
第4のスイッチ素子SW4は、4ビットの赤色階調データDRの内、MSBである4ビット目のビットデータB4に対応し、当該ビットデータB4の値に応じて2端子間の接続/非接続を切り替えるスイッチ素子であり、その一方の端子は第4の出力側トランジスタTo4のドレイン端子に接続され、他方の端子は第2の電流源CS2の入力端子に接続されている。本実施形態では、ビットデータB4が「1」の場合に接続、「0」の場合に非接続とする。
第2の電流源CS2は、閾値電流指令電圧Vapc1を入力とし、閾値電流指令電圧Vapc1と係数H2との積である閾値電流Ith(=H2・Vapc1)を生成する可変利得型の定電流源であり、その入力端子は第1のスイッチ素子SW1〜第4のスイッチ素子SW4の他方の端子と第2の入力側トランジスタTi2のドレイン端子及びゲート端子に接続され、出力端子はグランドラインに接続されている。
第2の入力側トランジスタTi2は、pチャネル型のMOSトランジスタであり、ソース端子は電源ラインVccに接続され、ゲート端子はドレイン端子と第5の出力側トランジスタTo5のゲート端子に接続され、ドレイン端子は第2の電流源CS2の入力端子と第1のスイッチ素子SW1〜第4のスイッチ素子SW4の他方の端子に接続されている。
第5の出力側トランジスタTo5は、pチャネル型のMOSトランジスタであり、ソース端子は電源ラインVccに接続され、ゲート端子は第2の入力側トランジスタTi2のゲート端子及びドレイン端子に接続され、ドレイン端子は赤色レーザ光源30Rのアノード端子に接続されている。
つまり、第2の入力側トランジスタTi2と第5の出力側トランジスタTo5は、第2の入力側トランジスタTi2を入力側、第5の出力側トランジスタTo5を出力側とするカレントミラー回路を構成しており、第2の電流源CS2が生成する閾値電流Ithと第1のスイッチ素子SW1〜第4のスイッチ素子SW4の他方の端子に流れる電流(階調電流Id)との加算電流を入力とし、当該加算電流と略同一の電流値を有する電流をレーザ駆動電流IRとして赤色レーザ光源30Rに出力する。
なお、他の色のレーザドライバ20G,20Bについては以下の通りである。緑色レーザドライバ20Gは、上記緑色階調データDGと、緑色用の補正系回路ブロック(図示せず)から出力される閾値電流指令電圧Vapc1及び階調電流指令電圧Vapc2を入力とし、これら閾値電流指令電圧Vapc1及び階調電流指令電圧Vapc2を用いて緑色階調データDGに応じたレーザ駆動電流IGを生成して、緑色レーザ光源30Gに出力する。青色レーザドライバ20Bは、上記青色階調データDBと、青色用の補正系回路ブロック(図示せず)から出力される閾値電流指令電圧Vapc1及び階調電流指令電圧Vapc2を入力とし、これら閾値電流指令電圧Vapc1及び階調電流指令電圧Vapc2を用いて青色階調データDBに応じたレーザ駆動電流IBを生成して、青色レーザ光源30Bに出力する。これら緑色レーザドライバ20G及び青色レーザドライバ20Bの詳細な構成は、図5及び図6に示す赤色レーザドライバ20Rと同様であるので説明を省略する。
赤色レーザ光源30R(図4)は、半導体レーザ素子31Rと波長変換素子32とを備える。半導体レーザ素子31Rは赤色レーザドライバ20Gからのレーザ駆動電流IRに応じて、第1の波長の光LRiとして、近赤外線の光を波長変換素子32に向かって射出する。波長変換素子32は、第2高調波発生(SHG:Second Harmonic Generation)の現象を引きおこす素子(SHG素子)である。ここで、「第2高調波発生の現象」とは、2個の光子が2倍の振動数を持つ1つの光子に変換される2次の非線形光学現象をいう。即ち、この波長変換素子32によって、第1の波長の光LRiは、その1/2の波長の光であるレーザ光LR(可視光)に変換される。レーザ光LRは、上述した光軸合わせ用光学系40(図示せず)を介して光軸LA(図1)に沿って射出される。
光電変換素子90は、例えばフォトダイオードであり、受光面を光軸LAに向けて配置され、レーザ光LRの光量に応じた電流信号ILRをI/V変換器91に出力する。I/V変換器91は、上記光電変換素子90から入力される電流信号ILRを電圧信号VLRに変換してアナログ平方根回路99に出力する。アナログ平方根回路99は、入力された電圧信号VLRの平方根に相当する平方根信号VLRiをA/D変換器92に出力する。A/D変換器92は平方根信号VLRiをデジタルデータ(赤外光量測定データ)Dpdに変換して光量補正回路93に出力する。即ち、この光源装置100では、レーザ光源30Rの光量補正を、光電変換素子90によって検出された光量の平方根に相当する値を用いて行う。この理由を以下に説明する。
図7(A)は、赤外光量Pと可視光量Lとの関係を示すグラフである(実線グラフG1)。ここで、「赤外光量P」とは、半導体レーザ素子31Rが射出する近赤外線のレーザ光である赤外光LRiの光量を意味する。一方、「可視光量L」とは、波長変換素子32によって変換されて射出されるレーザ光LRの光量を意味する。図7(a)には、赤外光量Pと波長変換素子32による赤外光から可視光への変換効率y(=L/P)との関係を示すグラフを重ねて示す(破線グラフG2)。
上述したように、波長変換素子32による波長変換は、2次の非線形光学効果を利用するものである。従って、このグラフG1に示すように、赤外光量Pと可視光量Lとは非線形の関係となる。より具体的には、可視光量Lは赤外光量Pの2乗に比例する(L=J1*P^2;J1は定数)。従って、赤外光量Pと変換効率yとはほぼ比例の関係となる(グラフG2)。
図7(B)は、半導体レーザ素子31Rに供給されるレーザ駆動電流IRと、それに応じて射出される赤外光量Pとの関係を示すグラフである。一般に、半導体レーザの射出する光の光量は、その閾値電流Ithより大きい駆動電流が供給された場合には、駆動電流の電流量に比例して増大する。半導体レーザ素子31Rの射出する赤外光量Pも同様に、閾値電流Ithより大きいレーザ駆動電流Iに比例して増大する。
図7(C)は、半導体レーザ素子31Rに供給されるレーザ駆動電流IRと、それに応じて射出される可視光量Lとの関係を示すグラフである。このグラフは、図7(B)の赤外光量Pを2乗することによって得ることができる。逆に、レーザ光源30Rの可視光量Lを測定してその平方根をとることによって、半導体レーザ素子31Rの赤外光量Pを計測することができることが解る。
図4に示す光源装置100は、アナログ平方根回路99によって、可視光量Lに相当する電圧信号VLRを赤外光量Pに相当する電圧信号VLRiに変換し、それを更にA/D変換した信号Dpdを光量補正回路93に供給する。光量補正回路93は、この信号Dpd(すなわち赤外光量Pの測定値)を用いてレーザ光源30Rの光量補正を実行することとなる。上述したように、赤外光量Pとレーザ駆動電流Iとは線形な関係であるため、後述する補正処理が容易となる。
図8は、レーザ光源装置30Rの各動作温度ごとの赤外光量Pとレーザ駆動電流IRとの関係を示すレーザ特性図である。この図8に示すように、レーザ駆動電流IRが閾値電流Ith以下では赤外光量Pは比較的微小となるが、レーザ駆動電流IRが閾値電流Ithより大きくなると、レーザ駆動電流IRから閾値電流Ithを差し引いた電流値(階調電流Id)に比例して赤外光量Pは増大する。
具体的に説明すると、例えば、赤色階調データDRが階調値「0」、つまりビットデータB1〜B4が全て「0」である場合、第1のスイッチ素子SW1〜第4のスイッチ素子SW4は全て非接続状態になるため、階調電流Id=0となり、レーザ駆動電流IR=Ithとなる。この場合、図8に示すように、半導体レーザ素子31Rにおいて赤外光LRiは発生しない(つまり黒表示)。また、赤色階調データDRが階調値「1」、つまりビットデータB1が「1」でB2〜B4が「0」である場合、第1のスイッチ素子SW1だけ接続状態になるため、階調電流Id=Is/15となり、レーザ駆動電流IR=Ith+Is/15となる。この場合、半導体レーザ素子31Rにおいてレーザ駆動電流IRから閾値電流Ithを差し引いた階調電流Id=Is/15に応じた赤外光量Pを有する赤外光LRiが発生する。
また、赤色階調データDRが階調値「2」、つまりビットデータB2が「1」でB1、B3、B4が「0」である場合、第2のスイッチ素子SW2だけ接続状態になるため、階調電流Id=2・Is/15となり、レーザ駆動電流IR=Ith+2・Is/15となる。この場合、半導体レーザ素子31Rにおいてレーザ駆動電流IRから閾値電流Ithを差し引いた階調電流Id=2・Is/15に応じた赤外光量Pを有する赤外光LRiが発生する。
このように、階調値が「1」増す毎に、レーザ駆動電流IRはIs/15ずつ増大し、最大階調値「15」の場合、つまりビットデータB1〜B4が全て「1」である場合、第1のスイッチ素子SW1〜第4のスイッチ素子SW4は全て接続状態になるため、階調電流Id=Isとなり、レーザ駆動電流IR=Ith+Isとなる。この場合、図8に示すように、半導体レーザ素子31Rにおいてレーザ駆動電流IRから閾値電流Ithを差し引いた階調電流Id=Isに応じた赤外光量P(最大階調値に対応する赤外光量)の赤外光LRiが発生することになる。
すなわち、階調電流Idは、階調電流指令電圧Vapc2だけでなく、赤色階調データDRが示す階調値Dにも依存するため、Id=H1・Vapc2・Dと表すことができる。
ところで、図8からわかるように、レーザ特性には温度依存性があり、温度変化によって閾値電流Ithは変化する。また、レーザ特性の傾き(電流変化量ΔIに対する光量変化量ΔP)も温度変化によって変化する。なお、以下では、このレーザ特性の傾きを微分効率η(=ΔP/ΔI)と表現する。すなわち、詳細は後述するが、レーザ特性の変化に応じて光量補正を行うためには、閾値電流Ithと微分効率ηを補正すれば良いことになる。
ここで、光量補正回路93の詳細な構成を説明するに当たって、その前提となる本実施形態における光量補正の原理について説明する。
今、目標赤外光量TをT=M・Dと表し、実際の赤外光量PをP=a・D+bと表すものとする。ここで、Dは各色の階調データが示す階調値、Mは係数、a及びbは変数(aは第1の変数、bは第2の変数)である。
図9(A)に示すように、ある階調値Dkに対応する目標赤外光量をTk、赤外光量をPkとすると、PkとTkとの差は赤外光量誤差δkで表される。この赤外光量誤差δkを最小化するように閾値電流指令値Dapc1及び階調電流指令値Dapc2を設定することが、本実施形態における光量補正の基本的な考え方である。
図9(B)は、レーザ特性が変化して赤外光量Pの変数bが大きくなった場合、図9(C)は、レーザ特性が変化して赤外光量Pの変数bが小さくなった場合、図9(D)は、レーザ特性が変化して赤外光量Pの変数aが大きくなった場合、図9(E)は、レーザ特性が変化して赤外光量Pの変数aが小さくなった場合を示したものである。変数bは閾値電流Ithに対応する変数であり、変数aは微分効率ηに対応する変数であるので、図9(B)及び(C)の場合は閾値電流Ithを補正し、図9(D)及び(E)の場合は微分効率ηを補正すれば良いことがわかる。つまり、閾値電流指令値Dapc1によって閾値電流Ithを補正し、階調電流指令値Dapc2によって微分効率ηを補正する。
上記のように、閾値電流指令値Dapc1及び階調電流指令値Dapc2を設定するためには、ある階調値Dに対応する目標赤外光量Tと、実測値である赤外光量Pとの赤外光量誤差δ(=P−T)を測定する必要があるが、この測定回数が少ないと測定誤差による設定値の不正確さが生じるため、測定回数を増やして逐次的に測定精度を改善することが望ましい。本実施形態では、赤外光量誤差δの2乗和の最小値を逐次的に最速に探索可能な最急降下法を用いた最小2乗法を利用する。
ここで、階調値Dを設定して、赤外光量Pを測定する手順をk番目まで繰り返した時、階調値{D1、D2、・・、Di、・・、Dk}に対する、赤外光量を{P1、P、・・、Pi、・・、Pk}、目標赤外光量を{T1、T2、・・、Ti、・・、Tk}とする。評価関数εkを下記(1)式のように赤外光量誤差の2乗和として表し、この評価関数εkを最小化する変数a、bを各iについて逐次的に求める。変数a、bの変化による傾斜を求めて、その方向にa、bを補正する最急降下法を用いると、ak、bkは下記(2)式、(3)式で表すことができる。なお、下記(2)式、(3)式において、μa及びμbは係数である。
Figure 2009212423
上記(2)式において、∂εk/∂aは下記(4)式で表され、上記(3)式において、∂εk/∂bは、下記(5)式で表される。従って、(2)式及び(4)式から下記(6)式が導かれ、(3)式及び(5)式から下記(7)式が導かれる。さらに、逐次的に計算できるように変形すると、下記(8)式〜(12)式が得られる。
Figure 2009212423
変数bは閾値電流Ithに対応する変数であり、変数aは微分効率ηに対応する変数であるので、上記(10)式に示すように、微分効率ηは赤外光量誤差と階調値との積の積算値によって補正し、上記(12)式に示すように、閾値電流Ithは赤外光量誤差の積算値によって補正すれば良いことがわかる。
図10は、比較例として、可視光量Lを用いて上記の補正方法による補正処理を行う場合を説明するための説明図である。即ち、図4のアナログ平方根回路99が省略された光源装置において上記補正方法と同様な補正処理が実行されることを想定する。図10は、補正処理後の階調値Dに対する可視光量Lを示している。上記補正方法は、階調値Dと可視光量の目標値とが破線グラフGLaのような線形な関係となるように制御するものであるため、図のように可視光量Lが破線グラフGLaに近似するように補正されたとしても、補正後の黒レベルはオフセットを有する結果となる(実線グラフGLの最小値L0)。画像表示装置では一般に表示画像の高いコントラストの実現が要求されているため、このように黒レベルが目標値より高く設定されることは好ましくない。従って、本実施例のように、赤外光量Pを用いて光量補正を実行すれば、黒レベルをより目標値に近くすることができ、表示画像のコントラストが低下することを抑制できる。
さて、以上説明した補正の原理を回路に変換する方法を以下に説明する。
まず、以上の方法を図で示すと図11のようになる。D/A変換器94、95からA/D変換器92までのレーザドライバ、レーザ光源、光電変換素子90などを制御対象400として、赤外光量Pと諧調値Dから閾値電流指令値Dapc1と階調電流指令値Dapc2を計算することになる。
ここで、制御対象400について説明する。レーザ駆動電流I、レーザ光量W、光電変換素子90の出力電流Ipd、I/V変換器91及びアナログ平方根回路99の出力電圧VL、A/D変換器92の出力値P、閾値電流指令電圧Vapc1、階調電流指令電圧Vapc2を下記(13)式〜(19)式のように表す。なお、下記(13)式〜(19)式において、H1、H2、F、Kpd、R、Gad、Gdaは係数である。
Figure 2009212423
上記(17)式に、他の式を順次代入すると、下記(20)式が得られる。一方、上述したように、P=a・D+bと定義しているため、(20)式から変数aは下記(21)式で表され、変数bは下記(22)式で表される。つまり、(21)式を変形することで、変換要素406において、補正後のakを階調電流指令値Dapc2に変換するための変換式である(23)式が得られる。また、(22)式を変形することで、変数変換要素409において、補正後のbkを閾値電流指令値Dapc1に変換するための変換式である(24)式が得られる。
Figure 2009212423
閾値電流指令値Dapc1を計算する部分に注目すると、図12(a)のように、誤差積算要素407、補正要素408と変数変換要素409が直列に接続されている。これをそのまま遅延要素410、411を使ってブロック図で表すと図12(b)のようになる。遅延要素410は誤差の積算を行い、遅延要素411はパラメータbの逐次補正を行う。このブロック図を簡略化するため、式(11)を変形して式(25)にする。式(25)のbを式(26)で変数変換すると式(27)になる。式(27)をブロック図で表現すれば図12(c)のようになり、遅延要素410の出力を利得要素413でμb/K倍して遅延要素412へ送ることで図12(b)と等価な動作をする。
Figure 2009212423
さて、遅延要素をフリップフロップで実現するため、演算の桁落ちを防止する必要がある。そのために各所に利得調整のための演算器を挿入した上で遅延要素をフリップフロップで置き換えると図12(d)のようになる。図12(c)と(d)が等価な動作をするためには、各利得が式(28)の関係を満たせばよい。尚、フリップフロップ414の出力はSak、をスケーリングした変数であり、フリップフロップ415の出力はbkを変数変換した変数であるが、煩雑になるので、以後Sbkやbkと表現して説明する場合がある。
Figure 2009212423
続いて、図11の階調電流指令値Dapc2を計算する部分に注目する。この部分を取り出すと図13(a)のように誤差積算要素404、補正要素405と変数変換要素406が直列に接続されている。遅延要素を使ってブロック図で表現すれば図13(b)の様になる。この図を見ると利得要素420を移動し、図13(c)の様にしても入出力間の動作は変わらないことがわかる。これは、式(9)を式(29)に変形し、式(30)で変数を置き換え式(31)にすることで対応する。
Figure 2009212423
さて、前と同様に各所に利得を挿入した上で遅延要素をフリップフロップで置き換えると図13(d)が得られる。ここで利得要素426は回路の共通化のための利得調整用に挿入した。各利得が式(32)を満たせば図13(c)と(d)は等価な動作となる。尚、フリップフロップ427の出力はSak、をスケーリングした変数であり、フリップフロップ428の出力はakをスケーリングした変数であるが、煩雑になるので、以後Sakやbkと表現して説明する場合がある。
Figure 2009212423
以上のような本実施形態における光量補正の原理を前提とし、以下では、図14を参照して光量補正回路93の詳細な構成について説明する。図14に示すように、光量補正回路93は、初期設定回路300、M乗算器301、減算器302、乗算器303、G7除算器304、G3除算器305、加算器306、フリップフロップ307、G2除算器308、減算器310、フリップフロップ311、G1除算器312、G6除算器314、加算器315、フリップフロップ316、G5除算器317、減算器319、フリップフロップ320、G4減算器321、G1乗算器323、G4乗算器324から構成されている。
初期設定回路300は、本画像表示装置LSDの電源投入時またはリセット時において、光量測定データDpdが示す赤外光量測定値Piに基づいて、閾値電流指令値Dapc1及び階調電流指令値Dapc2を調整することで所定の初期設定動作を行う。また、この初期設定回路300は、初期設定動作中に使用する各色の階調データDR、DG、DBを各色のレーザドライバ20R、20G、20Bに出力する機能を備えている。なお、この初期設定動作の詳細については後述する。
M乗算器301は、各色の階調データDR、DG、DBが示す階調値Diと係数Mとの積を、目標赤外光量Ti(=M・Di)として減算器302に出力する。減算器302は、赤外光量測定値Piから目標赤外光量Tiを差し引いた値を、赤外光量誤差δi(=Pi−Ti)として乗算器303及びG6除算器314に出力する。
乗算器303は、階調値Diと赤外光量誤差δiとの積(以下、モーメントMTiと称す)をG7除算器304に出力する。G7除算器304は、モーメントMTiを係数G7で除算した値をG3除算器305に出力する。G3除算器305は、G7除算器304の出力値(MTi/G7)を係数G3で除算した値を加算器306に出力する。
加算器306は、G3除算器305の出力値(MTi/(G7・G3))とフリップフロップ307の出力値との加算値をフリップフロップ307のD入力端子に出力する。フリップフロップ307は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。つまり、加算器306及びフリップフロップ307によって、モーメントMTi(=δi・Di)の積算回路が構成されており、フリップフロップ307の出力値は、モーメントMTiの積算値となる。以下、このモーメントMTiの積算値をSakとする。なお、Sak=δ1・D1+・・+δi・Di+・・+δk・Dkである。
G2除算器308は、モーメントMTiの積算値Sakを係数G2で除算した値を減算器310に出力する。減算器310は、フリップフロップ311の出力値からG2除算器308の出力値(=Sak/G2)を差し引いた値をフリップフロップ311のD入力端子に出力する。フリップフロップ311は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。ここで、フリップフロップ311の初期の出力値ak−1として、初期設定回路300によって初期設定された階調電流指令値Dapc2に、G1乗算器323によって係数G1が乗算された値がロードされている。つまり、減算器310及びフリップフロップ311によって、上記(9)式で表されるak=ak−1−μa・Sakを計算する補正回路が構成されており、フリップフロップ311の出力値はakとなる。
G1除算器312は、フリップフロップ311の出力値akを係数G1で除算した値を階調電流指令値Dapc2としてD/A変換器95に出力する。
G6除算器314は、赤外光量誤差δiを係数G6で除算した値を加算器315に出力する。加算器315は、G6除算器314の出力値(=δi/G6)とフリップフロップ316の出力値との加算値をフリップフロップ316のD入力端子に出力する。フリップフロップ316は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。つまり、加算器315及びフリップフロップ316によって、赤外光量誤差δiの積算回路が構成されており、フリップフロップ316の出力値は、赤外光量誤差δiの積算値となる。以下、この赤外光量誤差δiの積算値をSbkとする。なお、Sbk=δ1+・・+δi+・・+δkである。
G5除算器317は、赤外光量誤差δiの積算値をSbkを係数G5で除算した値を減算器319に出力する。減算器319は、フリップフロップ320の出力値からG5除算器317の出力値(=Sbk/G5)を差し引いた値をフリップフロップ320のD入力端子に出力する。フリップフロップ320は、D型フリップフロップであり、画素同期クロック信号CLに同期してD入力端子の入力値を出力値として反映する。ここで、フリップフロップ320の初期の出力値bk−1として、初期設定回路300によって初期設定された閾値電流指令値Dapc1に、G4乗算器324によって係数G4が乗算された値がロードされている。つまり、減算器319及びフリップフロップ320によって、上記(11)式で表されるbk=bk−1−μb・Sbkを計算する補正回路が構成されており、フリップフロップ320の出力値はbkとなる。
G4除算器321は、フリップフロップ320の出力値bkを係数G4で除算した値を閾値電流指令値Dapc1としてD/A変換器94に出力する。尚、G7除算器304を設けることで、G3=G6,G2=G5,G1=G4とすることが可能となり、回路の共用化が可能となり回路規模の削減をすることができる。
以上が光量補正回路93の説明であり、以下、図4に再び戻って説明する。
D/A変換器94は、上述した光量補正回路93から入力される閾値電流指令値Dapc1を閾値電流指令電圧Vapc1(=Gda・Dapc1)に変換して、赤色レーザドライバ20Rに出力する。D/A変換器95は、上述した光量補正回路93から入力される階調電流指令値Dapc2を階調電流指令電圧Vapc2(=Gda・Dapc2)に変換して、赤色レーザドライバ20Rに出力する。なお、上記では、赤色用の補正系回路ブロックを代表的に用いて説明したが、緑色用及び青色用の補正系回路ブロックについても同様である。
次に、上記のように構成された本実施形態における画像表示装置LSDの動作について説明する。なお、以下では、赤色用の補正系回路ブロックを代表的に用いて説明するが、緑色用及び青色用の補正系回路ブロックについても同様である。
(電源投入時の初期設定動作)
まず、電源投入時における光量補正回路93の初期設定回路300による初期設定動作について説明する。図15は、A/D変換器92の出力であるDpd(つまり赤色のレーザ装置30Rの赤外光量実測値P)と、レーザ駆動電流との対応関係を示す特性図である。図15に示すように、特性曲線自体は図8と同じ形となるが、I/V変換器91のオフセットにより、Dpdにはオフセットが発生していることがわかる。電源投入時における初期設定回路300の初期設定動作とは、このDpdに重畳しているオフセットを補正するために行われるものである。
図16は、光量補正回路93の初期設定回路300による初期設定動作を示すフローチャートである。まず、初期設定回路300は、赤色レーザ光源30Rを完全に消灯させるために、閾値電流指令値Dapc1=0、階調電流指令値Dapc2=0に設定し、階調値D=0を示す赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20Rに出力する(ステップS1)。これにより、赤色レーザドライバ20Rから赤色レーザ光源30Rに供給されるレーザ駆動電流IRは完全に零となり、赤色レーザ光源30Rは完全に消灯する。初期設定回路300は、この時、A/D変換器92から入力されるDpdを黒レベルの実測値Dpd0として取得する(ステップS2)。
続いて、初期設定回路300は、閾値電流指令値Dapc1を第1単位量増加させ(ステップS3)、この時のDpdを取得する(ステップS4)。そして、初期設定回路300は、Dpd−Dpd0の値が、図15に示すような明らかな発光状態に設定された設定光量1より大きいか否かを判定し(ステップS5)、「NO」の場合、ステップS3に戻ってステップS3〜S5の処理を繰り返す。
一方、ステップS5において、「YES」、つまりDpd−Dpd0>設定光量1の場合、初期設定回路300は、閾値電流指令値Dapc1を第2単位量減少させ(ステップS6)、この時のDpdを取得する(ステップS7)。そして、初期設定回路300は、Dpd−Dpd0>設定光量2−許容誤差、且つDpd−Dpd0<設定光量2+許容誤差という条件を満たすか否かを判定し(ステップS8)、「NO」の場合、ステップS6に戻ってステップS6〜S8の処理を繰り返す。ここで、設定光量2は、図15に示すように黒レベルと看做される値に設定されている。
一方、ステップS8において、「YES」の場合、初期設定回路300は、その時のDapc1の値を閾値電流指令値Dapc1の初期値として設定する(ステップS9)。それと同時に、初期設定回路300は、この閾値電流指令値Dapc1の初期値をG4乗算器324に出力し、G4乗算器324によって閾値電流指令値Dapc1の初期値に係数G4が乗算された値がフリップフロップ320の初期の出力値bk−1としてフリップフロップ320にロードされる。
続いて、初期設定回路300は、階調値D=15(つまり最大階調値)を示す赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20Rに出力し(ステップS10)、階調電流指令値Dapc2を第3単位量増加させ(ステップS11)、この時のDpdを取得する(ステップS12)。そして、初期設定回路300は、Dpd−Dpd0>設定光量3−許容誤差、且つDpd−Dpd0<設定光量3+許容誤差という条件を満たすか否かを判定し(ステップS13)、「NO」の場合、ステップS10に戻ってステップS10〜S13の処理を繰り返す。ここで、設定光量3は、図15に示すように最大発光量の目標値に設定されている。
一方、ステップS13において、「YES」の場合、初期設定回路300は、その時のDapc2の値を階調電流指令値Dapc2の初期値として設定する(ステップS14)。それと同時に、初期設定回路300は、この階調電流指令値Dapc2の初期値をG1乗算器323に出力し、G1乗算器323によって閾値電流指令値Dapc2の初期値に係数G1が乗算された値がフリップフロップ311の初期の出力値ak−1としてフリップフロップ311にロードされる。以上のような初期設定動作により、Dpdに重畳しているオフセットが補正された閾値電流指令値Dapc1の初期値と階調電流指令値Dapc2の初期値とが設定される。
なお、上述した初期設定動作は、緑色用及び青色用の補正系回路ブロックにおいても同様に行われる。
(定常動作)
次に、本画像表示装置LSDの定常時における動作について、図17のタイミングチャートを参照して説明する。
ここで、既に外部の画像供給装置から映像信号及び同期信号(垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hsync)が入力されており、映像信号処理回路10(図1)は、映像信号及び同期信号を基に表示すべき画像の各画素に対応する階調値を規定するデジタル階調データを生成し、当該デジタル階調データを1フレーム単位で内部メモリに格納しているものとする。
また、同期信号の入力に伴って走査駆動部60から出力される走査駆動信号によってレーザ走査部50の反射ミラー50aは回転を始め、時刻t1に、反射ミラー50aの垂直走査方向に対する回転角θ2がスクリーン200上における1フレームの開始位置に対応する角度と一致し、また、時刻t2には、反射ミラー50aの水平走査方向に対する回転角θ1がスクリーン200上における1水平走査期間の開始位置に対応する角度と一致したものと想定する。つまり、時刻t1にタイミング信号発生回路70cから1フレームの開始を規定するフレームタイミング信号Ftが出力され、また、時刻t2に1水平走査期間の開始を規定する走査タイミング信号Stが出力される。さらに、時刻t3に、反射ミラー50aの水平走査方向に対する回転角θ1がスクリーン200上における1水平走査期間の終了位置に対応する角度と一致したものと想定する。つまり、時刻t3にタイミング信号発生回路70cから1水平走査期間の終了を規定する走査タイミング信号Stが出力される。
このような時刻t2において、画素同期クロック発生回路80は、1水平走査期間の開始を規定する走査タイミング信号Stが入力されると、1水平走査期間における各画素に対応するレーザ光LR、LG及びLBの照射タイミングを規定する画素同期クロック信号CLを生成して映像信号処理回路10及び光量補正回路93に出力する。上述したように、1水平走査期間における回転角θ1、つまり照射位置Qxは、1水平走査期間の開始から経過した時間と一義的な関係にあるため、当然、1水平走査期間における各画素に対応する照射位置Qxと経過時間とは一義的な関係にある。従って、本実施形態では、図17に示すように、1水平走査期間における各画素に対応する照射位置Qxと経過時間との一義的な関係を基に、1水平走査期間の開始を規定する走査タイミング信号Stが入力された後、経過時間に応じて各画素に対応するレーザ光LR、LG及びLBの照射タイミングを規定するパルス状の画素同期クロック信号CLを生成する。
図17からわかるように、画素同期クロック信号CLのパルス間隔は、照射位置Qx、つまり経過時間に応じて変化する。例えば、スクリーン200の中央付近となる時刻t13〜t17付近ではパルス間隔は短くなり、スクリーン200の両端付近ではパルス間隔は長くなる。これは、MEMSスキャナであるレーザ走査部50の特性上、反射ミラー50aの回転角θ1の変化速度(走査速度)が経過時間に応じて正弦波状に変化するためである。
一方、映像信号処理回路10は、1フレームの開始を規定するフレームタイミング信号Ftと、1水平走査期間の開始を規定する走査タイミング信号Stとが入力されると、内部メモリにおける1番目のフレームのデジタル階調データを格納している記憶領域から1行目の水平走査期間に対応する各画素のデジタル階調データ(赤色階調データDR、緑色階調データDG、青色階調データDB)を読み出し、画素同期クロック信号CLに同期して、赤色階調データDR、緑色階調データDG、青色階調データDBを順次出力する。具体的には、図17に示すように、映像信号処理回路10は、時刻t2に最初の画素同期クロック信号CLが入力されると、1水平走査期間の開始位置(1列目)に対応する赤色画素用の赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20R及び光量補正回路93に出力する。なお、以下では、説明の便宜上、赤色階調データDRに着目して説明する。
ここで、光量補正回路93に入力される赤色階調データDRが示す階調値をD1とし、A/D変換器92から光量補正回路93に出力される赤外光量測定データDpdが示す赤外光量実測値をP1とする。この場合、図14に示す光量補正回路93において、M乗算器301の出力値はT1=M・D1となり、減算器302の出力値はδ1=P1−M・D1となり、乗算器303の出力値はD1・δ1となり、フリップフロップ307の出力値はSa1=D1・δ1となり、フリップフロップ311の出力値はa1=a0(階調電流指令値Dapc2の初期値)−μa・Sa1となる。このようなa1は階調電流指令値Dapc2としてD/A変換器95に出力され、D/A変換器95によって階調電流指令電圧Vapc2に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第1の電流源CS1に出力される。
一方、フリップフロップ316の出力値はSb1=δ1となり、フリップフロップ320の出力値はb1=b0(閾値電流指令値Dapc1の初期値)−μb・Sb1となる。このようなb1は閾値電流指令値Dapc1としてD/A変換器94に出力され、D/A変換器94によって閾値電流指令電圧Vapc1に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第2の電流源CS2に出力される。
これにより、赤色レーザドライバ20Rには、1水平走査期間の開始位置(1列目)に対応する赤色画素用の赤色階調データDRと、階調電流指令電圧Vapc2と、閾値電流指令電圧Vapc1とが入力されるので、IR=H2・Vapc2・D1+H1・Vapc1で表されるレーザ駆動電流が生成され、赤色レーザ光源30Rに供給される。これにより、赤色レーザ光源30Rは、1列目の赤色画素の階調値に応じたレーザ光LRを発生し、このレーザ光LRは反射ミラー50aによって、1水平走査期間の1列目の赤色画素に対応する照射位置Qxに照射される。
続いて、図17に示すように、時刻t10に、1水平走査期間の2列目に対応する画素同期クロック信号が発生すると、映像信号処理回路10は、1水平走査期間の2列目に対応する赤色画素用の赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20R及び光量補正回路93に出力する。
ここで、光量補正回路93に入力される赤色階調データDRが示す階調値をD2とし、A/D変換器92から光量補正回路93に出力される赤外光量測定データDpdが示す赤外光量実測値をP2とする。この場合、図14に示す光量補正回路93において、M乗算器301の出力値はT2=M・D2となり、減算器302の出力値はδ2=P2−M・D2となり、乗算器303の出力値はD2・δ2となり、フリップフロップ307の出力値はSa2=D1・δ1+D2・δ2となり、フリップフロップ311の出力値はa2=a1−μa・Sa2となる。このようなa2は階調電流指令値Dapc2としてD/A変換器95に出力され、D/A変換器95によって階調電流指令電圧Vapc2に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第1の電流源CS1に出力される。
一方、フリップフロップ316の出力値はSb2=δ1+δ2となり、フリップフロップ320の出力値はb2=b1−μb・Sb2となる。このようなb2は閾値電流指令値Dapc1としてD/A変換器94に出力され、D/A変換器94によって閾値電流指令電圧Vapc1に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第2の電流源CS2に出力される。
これにより、赤色レーザドライバ20Rには、1水平走査期間の2列目に対応する赤色画素用の赤色階調データDRと、階調電流指令電圧Vapc2と、閾値電流指令電圧Vapc1とが入力されるので、IR=H2・Vapc2・D2+H1・Vapc1で表されるレーザ駆動電流が生成され、赤色レーザ光源30Rに供給される。これにより、赤色レーザ光源30Rは、2列目の赤色画素の階調値に応じたレーザ光LRを発生し、このレーザ光LRは反射ミラー50aによって、1水平走査期間の2列目の赤色画素に対応する照射位置Qxに照射される。
続いて、図17に示すように、時刻t11に、1水平走査期間の3列目に対応する画素同期クロック信号が発生すると、映像信号処理回路10は、1水平走査期間の3列目に対応する赤色画素用の赤色階調データDRを赤色レーザドライバ20R及び光量補正回路93に出力する。
ここで、光量補正回路93に入力される赤色階調データDRが示す階調値をD3とし、A/D変換器92から光量補正回路93に出力される赤外光量測定データDpdが示す赤外光量実測値をP3とする。この場合、図14に示す光量補正回路93において、M乗算器301の出力値はT3=M・D3となり、減算器302の出力値はδ3=P3−M・D3となり、乗算器303の出力値はD3・δ3となり、フリップフロップ307の出力値はSa3=D1・δ1+D2・δ2+D3・δ3となり、フリップフロップ311の出力値はa3=a2−μa・Sa3となる。このようなa3は階調電流指令値Dapc2としてD/A変換器95に出力され、D/A変換器95によって階調電流指令電圧Vapc2に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第1の電流源CS1に出力される。
一方、フリップフロップ316の出力値はSb3=δ1+δ2+δ3となり、フリップフロップ320の出力値はb3=b2−μb・Sb3となる。このようなb3は閾値電流指令値Dapc1としてD/A変換器94に出力され、D/A変換器94によって閾値電流指令電圧Vapc1に変換されて、赤色レーザドライバ20Rの第2の電流源CS2に出力される。
これにより、赤色レーザドライバ20Rには、1水平走査期間の3列目に対応する赤色画素用の赤色階調データDRと、階調電流指令電圧Vapc2と、閾値電流指令電圧Vapc1とが入力されるので、IR=H2・Vapc2・D3+H1・Vapc1で表されるレーザ駆動電流が生成され、レーザ光源30Rに供給される。これにより、赤色レーザ光源30Rは、3列目の赤色画素の階調値に応じたレーザ光LRを発生し、このレーザ光LRは反射ミラー50aによって、1水平走査期間の3列目の赤色画素に対応する照射位置Qxに照射される。
以下同様な動作が、1水平走査期間の最終列目(図17の時刻t20に相当)まで繰り返され、時刻t2からt3までの1水平走査期間における画像がスクリーン200に表示されることになる。
また、図17において、時刻t4〜t5の期間は次の(2行目の)1水平走査期間を示し、時刻t6〜t7の期間は3行目の1水平走査期間を示し、時刻t8〜t9の期間は4行目の1水平走査期間を示しており、それぞれの1水平走査期間内において上記と同様な動作が行われ、最終行目の1水平走査期間が終了することにより、1フレーム分の画像がスクリーン200に表示されることになる。なお、1水平走査期間が終了する毎に、反射ミラー50aの垂直走査方向の回転角θ2が次の水平走査期間に対応する角度に変化することは勿論である。
なお、上記の説明では、赤色階調データDRに着目して説明したが、緑色階調データDG及び青色階調データDBについても、それらに対応する補正系回路ブロックにより、同様な光量補正が行われる。
以上のように、本実施形態に係る画像表示装置LSDによれば、表示動作を行いながら、目標赤外光量と赤外光量実測値との差である赤外光量誤差を最小化するような変数a及びbを逐次的に求めて、その変数a及びbを基に、閾値電流Ithを補正することのできる閾値電流指令値Dapc1と、微分効率ηを補正することのできる階調電流指令値Dapc2を設定することにより、動作中の温度変化等に起因するレーザ特性の変化に応じた光量補正をリアルタイムに行うことができると共に、高い光量補正精度を得られるため、表示品質の向上を図ることができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
B2.変形例2:
上記実施例では、目標赤外光量Tに対する赤外光量実測値Pのズレが、図18(A)に示すような状態になった場合、赤外光量誤差の積算値Sbkと、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakが、ほぼ零となってしまい、光量補正回路93における補正動作が停止するという現象が発生する可能性がある。このような現象を防止するためには、図18(B)に示すように、モーメントを求める際に使用する階調値を、最小階調値から最大階調値までの中間値とすることにより、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakがほぼ零となることを防止することができ、光量補正回路93における補正動作の停止を防止することができる。
また、階調値の平均値を逐次的に計算して、この平均値をモーメントを求める際に使用する階調値として使用することにより、上記と同様に、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakがほぼ零となることを防止することができる。これを式で説明すれば、式(10)に代えて式(33)のように階調値Dkと階調平均値Daveの差と赤外光量誤差の積の積算値を計算することになる。この場合、図19に示すように、乗算器303の前段に階調値Diの平均値を逐次的に計算する平均化回路330と、階調値からこの平均化回路330の出力値(階調平均値)を減算する減算器331とを設ければ良い。また、平均値だけでなく、予め設定された値、例えば8ビットの階調表現が可能であれば、階調値「128」をモーメントを求める際に使用しても良い。
Figure 2009212423
B3.変形例3:
上記実施例では、光源装置100はアナログ平方根回路99を備えていたが(図4)、アナログ平方根回路99に換えてデジタル平方根回路を備えているものとしても良い(図20)。この場合には、図20に示すように、デジタル平方根回路99Aは、A/D変換器92と光量補正回路93との間に設けられる。従って、I/V変換器91が出力するレーザ光LRの測定光量に相当する電圧信号VLRは、A/D変換器92によってデジタルデータDpd^2に変換される。また、デジタル平方根回路99Aは、当該デジタルデータDpd^2の平方根であるデジタルデータDpdを光量補正回路93に出力する。このような構成としても上記実施例と同様な効果を得ることができる。
B4.変形例4:
上記実施形態では、表示動作中に光量補正を行っていたが、階調値に偏り、例えば非常に暗い画像があると正常に光量補正を行えない可能性がある。この対策として、図17に示す時刻t3〜t4の期間や、時刻t5〜t6の期間のように、画像表示を行わない期間(スクリーン200上にレーザ光を走査しない期間)に、映像信号処理回路10によって所定の階調値(階調データ)や擬似的な画素同期クロック信号を発生することでレーザ光源を発光させ、光量補正回路93にて光量補正動作を行うようにしても良い。
B5.変形例5:
上記実施形態において、赤外光量誤差の積算値Sbkと、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakを計算する際、直近のデータ(赤外光量誤差と階調値との積の値)を重視することが望ましいため、過去のデータの重みを低くするようにしても良い。具体的には、図14に示すフリップフロップ307の出力端子から加算器306に至るフィードバック経路と、フリップフロップ316の出力端子から加算器315に至るフィードバック経路に、重み付け定数乗算器を設ければ良い。この重み付け定数は、例えば7/8のように1より小さい値に設定する。これにより、赤外光量誤差の積算値Sbkと、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakを計算する際に、過去のデータから順次忘却されるため、直近のデータに重きを置くことができる。
また、上記実施形態において、赤外光量誤差の積算値Sbkと、赤外光量誤差と階調値との積(モーメント)の積算値Sakに比例した値で、変数a及びbを逐次的に補正していたが、積算値Sbkと、積算値Sakの符号のより一定値の補正を変数a及びbに施してもよい。
B6.変形例6:
上記実施形態では、スクリーン200上にレーザ光を走査して画像を表示するレーザスキャンディスプレイを例示して説明したが、これに限定されず、LED(Light Emitting Diode)やその他の光源から発生する光を走査することで画像を表示する画像表示装置であっても本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、3色のレーザ光源に対し一つのスキャナを用いるレーザスキャンディスプレイを例示して説明したが、これに限定されず、各色ごとにスキャナを設けるような構成にしても良い。
B7.変形例7:
上記実施形態において図6を参照して説明した赤色レーザドライバ20R(緑色レーザドライバ20G、青色レーザドライバ20B)の回路構成は、最大階調数に応じて適宜変更しても良い。つまり、上記実施形態では、最大階調数を「16(4ビット)」と想定したため、図6におけるカレントミラー回路の出力側トランジスタを4つ(第1の出力側トランジスタTo1〜第4の出力側トランジスタTo4)としたが、例えば最大階調数を「256(8ビット)」とした場合には、カレントミラー回路の出力側トランジスタを8つ設ければ良い(スイッチ素子も8つ設ける)。
この場合、1ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの1/255の電流が生成されるように設定し、2ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの2/255の電流が生成されるように設定し、3ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの4/255の電流が生成されるように設定し、4ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの8/255の電流が生成されるように設定し、5ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの16/255の電流が生成されるように設定し、6ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの32/255の電流が生成されるように設定し、7ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの64/255の電流が生成されるように設定し、8ビット目のビットデータに対応する出力側トランジスタの電気的特性は、電流Isの128/255の電流が生成されるように設定すれば良い。
B8.変形例8:
上記実施例において、半導体レーザ素子31Rは近赤外線の光である赤外光LRiを射出していたが、他の波長を有する光を射出するものとしても良い。この場合には、波長変換素子32は、半導体レーザ素子31Rが射出する第1の波長の光を、2次の非線形光学効果によって第2の波長の光に変換して射出するものであればよい。
画像表示装置の概略構成を示すブロック図。 レーザ走査部の構成を示す概略図。 反射ミラーの回転角を説明するための模式図。 光源装置の構成を示すブロック図。 赤色レーザドライバの概略構成を示すブロック図。 赤色レーザドライバの回路構成図を示す説明図。 レーザ光源の発光量と射出する赤外光との関係を説明するための説明図。 赤色レーザ光源のレーザ特性図。 光量補正回路にて行われる光量補正の原理を説明するための説明図。 比較例として可視光量によって光量補正をする場合を説明するための説明図。 光量補正回路の内部構成を示すブロック図。 光量補正回路の一部の内部構成を示すブロック図。 光量補正回路の一部の内部構成を示すブロック図。 光量補正回路の詳細な構成を示す概略図。 光量補正回路が実行する初期設定動作を説明するための説明図。 光量補正回路が実行する初期設定動作を示すフローチャート。 画像表示装置の定常動作を示すタイミングチャート。 画像表示装置の変形例を説明するための説明図。 画像表示装置の変形例を説明するための説明図。 画像表示装置の変形例を説明するための説明図。
符号の説明
10…映像信号処理回路
20R,20G,20B…レーザドライバ
30R,30G,30B…レーザ光源
31R…半導体レーザ素子
32…波長変換素子
40…位置合わせ用光学系
40a,40b…ダイクロイックミラー
50…レーザ走査部
50a…反射ミラー
50b,d…トーションバネ
50c…内枠部
50e…外枠部
60…走査駆動部
70…照射位置検出部
70a…水平角度センサ
70b…垂直角度センサ
70c…タイミング信号発生回路
80…画素同期クロック発生回路
90…光電変換素子
91…I/V変換器
92…A/D変換器
93…光量補正回路
94,95…D/A変換器
99…アナログ平方根回路
99A…デジタル平方根回路
100…光源装置
200…スクリーン
200…階調電流生成部
201…電流生成部
202…電流加算部
300…初期設定回路
301…M乗算器
302…減算器
303…乗算器
306…加算器
307…フリップフロップ
310…減算器
311…フリップフロップ
315…加算器
316…フリップフロップ
319…減算器
320…フリップフロップ
330…平均化回路
331…減算器
400…制御対象
404…誤差積算要素
405…補正要素
406…変換要素
406…変数変換要素
407…誤差積算要素
408…補正要素
409…変数変換要素
410,411,412…遅延要素
413…利得要素
414,415…フリップフロップ
420,426…利得要素
427,428…フリップフロップ
AX1,AX2…軸
B1〜B4…ビットデータ
C0…中央点
CS1,CS2…電流源
G1,G2,GL,GLa…グラフ
I,IR,IG,IB…レーザ駆動電流
LA…光軸
LR,LG,LB…レーザ光
LRi…赤外光
LSD…画像表示装置
Q…照射位置
SW1〜SW4…スイッチ素子
Ti1,Ti2…第1の入力側トランジスタ
To1〜To5…第1の出力側トランジスタ
Vcc…電源ライン

Claims (9)

  1. 光源装置であって、
    入力値に応じて第1の波長の光を射出する半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子が射出した前記第1の波長の光を非線形光学効果によって第2の波長の光に変換する波長変換素子と、
    前記波長変換素子から射出された前記第2の波長の光の光量を測定する光量測定部と、
    前記光量測定部によって計測された測定光量に基づいて前記第1の波長の光の光量に相当する換算光量を算出する換算光量算出部と、
    前記入力値と前記換算光量とを用いて前記半導体発光素子の発光量を補正する光量補正部と、
    を備える、光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、さらに、
    前記入力値と前記光量補正部が出力する指令値とに応じて前記半導体発光素子に駆動電流を供給する電流供給部を備え、
    前記光量補正部は、前記換算光量と、前記入力値に対して前記半導体発光素子が射出すべき目標換算光量との差である換算光量誤差を算出し、
    前記駆動電流の変化量に対する前記換算光量の変化量で定義される微分効率を、前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値により算出するとともに、
    前記半導体発光素子の閾値電流値を、前記換算光量誤差の積算値により算出し、
    前記微分効率と前記閾値電流値とに応じて前記指令値を補正する、光源装置。
  3. 請求項2記載の光源装置であって、
    前記指令値は、前記微分効率に応じて補正される階調電流指令値と、前記閾値電流値に応じて補正される閾値電流指令値とを含み、
    前記電流供給部は、
    前記入力値と前記階調電流指令値とに応じた階調電流を生成する階調電流生成部と、
    前記閾値電流指令値に応じた閾値電流を生成する閾値電流生成部と、
    前記階調電流と前記閾値電流とを加算して前記駆動電流として前記発光部に供給する電流加算部と、
    を備え、
    前記光量補正部は、
    前記階調電流指令値を表す第1の変数の今回値を、前記第1の変数の前回値から前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値に比例した数値を減算することで求め、
    前記閾値電流指令値を表す第2の変数の今回値を、前記第2の変数の前回値から前記換算光量誤差の積算値に比例した数値を減算することで求める、光源装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値を算出する際に使用する演算用入力値として、
    前記入力値の平均値、または、
    予め設定された初期設定入力値、または、
    最小入力値から最大入力値までの中間値と前記入力値との差
    を用いる、光源装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    より過去に発生した前記換算光量誤差と前記入力値との積の値ほどより小さくなる重み付け定数を乗算することにより、前記換算光量誤差と前記入力値との積の積算値を求める、光源装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    電源投入時において、前記光量測定部が有する測定光量のオフセットを補正するための初期設定動作として、
    前記半導体発光素子を完全に消灯するための、前記階調電流、前記閾値電流及び前記入力値を前記電流供給部に出力した際の前記換算光量を黒レベル光量として取得した後、
    前記閾値電流を増加して前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が所定の明るさを規定する第1の設定光量に到達した場合、前記閾値電流を減少させ、
    前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が黒レベルとみなされる第2の設定光量に到達した場合の前記閾値電流を前記閾値電流の初期値として設定する一方、
    前記入力値の最大値を表す最大入力値を前記電流供給部に出力し、前記階調電流を増加させ、前記換算光量から前記黒レベル光量を減算した値が、最大目標発光量を規定する第3の設定光量に到達した場合の前記階調電流を前記階調電流の初期値として設定する、光源装置。
  7. 請求項6記載の光源装置であって、
    前記光量補正部は、
    前記初期設定動作によって求めた前記閾値電流の初期値を、初回の前記第2の変数の今回値を求める際の前記第2の変数の前回値として使用するとともに、
    前記階調電流の初期値を、初回の前記第1の変数の今回値を求める際の前記第1の変数の前回値として使用する、光源装置。
  8. 画像表示装置であって、
    請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の光源装置を備え、
    前記入力値は、画像データに含まれる各画素データである、画像表示装置。
  9. 半導体発光素子を制御する方法であって、
    (a)入力値に応じて前記半導体発光素子に第1の波長の光を射出させる工程と、
    (b)前記第1の波長の光を第2の波長の光に変換する工程と、
    (c)前記第2の波長の光の光量の測定値である光量測定値を検出する工程と、
    (d)前記光量測定値に基づいて前記第1の波長の光の光量に相当する換算光量を算出する工程と、
    (e)前記入力値と前記換算光量とを用いて前記半導体発光素子の発光量を補正する工程と、
    を備える、方法。
JP2008056046A 2008-03-06 2008-03-06 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法 Withdrawn JP2009212423A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056046A JP2009212423A (ja) 2008-03-06 2008-03-06 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法
US12/363,121 US8053713B2 (en) 2008-03-06 2009-01-30 Light source device and light amount correcting method to perform light amount corection corresponding to a change in a light source characteristic

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056046A JP2009212423A (ja) 2008-03-06 2008-03-06 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009212423A true JP2009212423A (ja) 2009-09-17

Family

ID=41052636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008056046A Withdrawn JP2009212423A (ja) 2008-03-06 2008-03-06 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8053713B2 (ja)
JP (1) JP2009212423A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066847A1 (ja) * 2010-11-19 2012-05-24 日本精機株式会社 表示装置
JP2015049266A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社リコー 画像形成装置、車両、及び画像形成装置の制御方法
JP2017126019A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、及び、光源制御方法
JP2020160177A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示システム、移動体、画像表示方法及びプログラム

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5125390B2 (ja) * 2007-10-15 2013-01-23 セイコーエプソン株式会社 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法
US8585213B2 (en) * 2009-05-28 2013-11-19 Transpacific Image, Llc Projection-type display and control thereof
JP5511231B2 (ja) * 2009-06-15 2014-06-04 キヤノン株式会社 画像読取装置及び該装置の制御方法
JP5348036B2 (ja) * 2010-03-19 2013-11-20 船井電機株式会社 表示装置
JP5803184B2 (ja) * 2010-11-19 2015-11-04 株式会社リコー 画像投影装置、メモリアクセス方法
CA2835848A1 (en) 2011-05-12 2012-11-15 Olive Medical Corporation Image sensor with tolerance optimizing interconnects
IN2015MN00019A (ja) 2012-07-26 2015-10-16 Olive Medical Corp
JP6433975B2 (ja) 2013-03-15 2018-12-05 デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド 入力クロック及びデータ伝送クロックのない画像センサ同期
BR112015022884A2 (pt) 2013-03-15 2017-07-18 Olive Medical Corp minimizar o sensor de imagem i/o e as contagens do condutor em aplicações de endoscópio
CN104808420B (zh) * 2014-01-29 2016-11-16 光宝电子(广州)有限公司 扫描式投影***
WO2016121414A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 株式会社日立エルジーデータストレージ レーザ投射表示装置、及びそれに用いるレーザ光源駆動部の制御方法
JP6623584B2 (ja) * 2015-07-07 2019-12-25 日本精機株式会社 画像生成装置、ヘッドアップディスプレイ
JP6691369B2 (ja) * 2015-10-21 2020-04-28 株式会社日立エルジーデータストレージ レーザ投射表示装置およびレーザ光源の駆動方法
US10469813B2 (en) 2017-12-21 2019-11-05 Stmicroelectronics S.R.L. Light source response compensation for light projection system using a graphics processing unit

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08139869A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Fuji Xerox Co Ltd レーザ記録装置の光量制御装置
JP2000267187A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Seiko Epson Corp 投写型表示装置
JP2000294871A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ制御方法および半導体レーザ制御装置
JP2006332445A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007148220A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Seiko Epson Corp 照明装置、照明装置の制御方法及びプロジェクタ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3454888B2 (ja) 1993-11-24 2003-10-06 富士通株式会社 電子部品ユニット及びその製造方法
CN1172411C (zh) * 2001-04-18 2004-10-20 中国科学院理化技术研究所 一种非线性光学晶体激光变频耦合器
JP4308457B2 (ja) 2001-09-19 2009-08-05 株式会社リコー 光量調整装置及び光記録システム
JP4524985B2 (ja) 2002-11-11 2010-08-18 セイコーエプソン株式会社 光量制御装置、照明装置、その制御方法およびプロジェクタ
JP2005208231A (ja) 2004-01-21 2005-08-04 Seiko Epson Corp 光源装置、光源装置用制御装置、光源装置の制御方法及びプロジェクタ
US7242700B2 (en) * 2004-10-05 2007-07-10 Coherent, Inc. Stabilized frequency-converted laser system
JP4501811B2 (ja) 2005-08-09 2010-07-14 セイコーエプソン株式会社 光走査装置及び画像表示装置
US7733927B2 (en) * 2006-06-22 2010-06-08 Panasonic Corporation Laser light source device and image display device
US7529281B2 (en) * 2006-07-11 2009-05-05 Mobius Photonics, Inc. Light source with precisely controlled wavelength-converted average power

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08139869A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Fuji Xerox Co Ltd レーザ記録装置の光量制御装置
JP2000267187A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Seiko Epson Corp 投写型表示装置
JP2000294871A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ制御方法および半導体レーザ制御装置
JP2006332445A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007148220A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Seiko Epson Corp 照明装置、照明装置の制御方法及びプロジェクタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066847A1 (ja) * 2010-11-19 2012-05-24 日本精機株式会社 表示装置
CN103221871A (zh) * 2010-11-19 2013-07-24 日本精机株式会社 显示装置
JP2015049266A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社リコー 画像形成装置、車両、及び画像形成装置の制御方法
JP2017126019A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、及び、光源制御方法
JP2020160177A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示システム、移動体、画像表示方法及びプログラム
JP7336659B2 (ja) 2019-03-25 2023-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示システム、移動体、画像表示方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20090224136A1 (en) 2009-09-10
US8053713B2 (en) 2011-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009212423A (ja) 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法
JP5125390B2 (ja) 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法
US9218786B2 (en) Image display device
JP5115044B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP3840794B2 (ja) レーザ駆動装置
US9245482B2 (en) Image display device
EP2870509B1 (en) Laser diode junction temperature compensation
JP6649148B2 (ja) レーザ投射表示装置
US8665920B2 (en) Method and apparatus for laser diode compensation
US8331005B2 (en) Method and system for providing resonant frequency change compensation in a drive signal for a MEMS scanner
JP5579089B2 (ja) 光電子回路、プロジェクター光線位置調整方法、プロジェクターシステム及び電気回路
WO2002097784A1 (en) Image display system, projector, information storage medium and image processing method
JP5163370B2 (ja) 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法
US20220006988A1 (en) Mems resonance control using phase detection
JPWO2008066040A1 (ja) 映像表示装置、映像表示方法、プログラム、及び記録媒体
US11146764B2 (en) Control device, optical scanning device, display apparatus, and control method
JP2010205445A (ja) 光源装置、プロジェクター、光量補正方法
US20090225014A1 (en) Control of semiconductor light emitting element
JP2009216767A (ja) プロジェクタ
JP2007025191A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の制御方法
JP5125976B2 (ja) 光学変調回路、光学変調装置、画像表示装置、画像形成装置および光学変調方法
JPH04149482A (ja) 画像形成装置
JP2003273443A (ja) レーザープリンタのレーザーバイアス電流設定方法及びレーザープリンタのレーザーバイアス電流設定回路
JPH0417492A (ja) ミスコンバーゼンス検出装置
JPH09187983A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120502