JP2009208836A - 自立包装袋及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二つ折りされた天面シート12と前面シート13の上領域及び後面シート14の上領域とが熱溶着で接着されて上接着部22、25が形成されている。上接着部22、25には、本体部10の幅方向中央の領域に位置するように中央接着部23、26が形成されているとともに、本体部10の幅方向側方の領域に位置するように脇接着部24、27が形成されている。脇接着部24、27の中央側の部分と中央接着部23、26の側方側の部分とは互いに重なり合うように配置されていて、この部分では、天面シート12と前面シート13及び後面シート14が二重に接着されている。
【選択図】図1
Description
また、本実施形態では、側接着部28の上端側は、該側接着部28を形成する側接着第一工程S3及び側接着第二工程S6、及び前脇接着部24と後脇接着部27とを形成する脇接着工程S2の三度の接着工程を経て形成された三重接着構造をなしている(詳細は後述する。)。
本実施形態においては、自立包装袋は、帯状の各シートを図4のフローチャートに示す手順で接着、裁断することで製造される。図5に示すように、帯状の底面シート11をその長手方向に沿って二つ折りにし、その間(内側)に低摩擦係数で熱伝導率の低い材料からなる帯状の下断熱シート41を挿入する。また、帯状の天面シート12をその長手方向に沿って二つ折りにし、その間(内側)に帯状の上断熱シート42を挿入する。なお、底面シート11には予めその長手方向において所定間隔ごとに下部接着孔11aが形成されており、天面シート12には予めその長手方向において所定間隔ごとに上部接着孔12aが形成されている(図5では、下部接着孔11a及び上部接着孔12aの図示を省略している。)。そして、二つ折り状態の底面シート11及び天面シート12を互いに折り目が向かい合うように配置し、帯状の前面シート13及び帯状の後面シート14で底面シート11及び天面シート12を挟み込むようにして、各シートを重ね合わせる。このとき、底面シート11の下端と、前面シート13の下端及び後面シート14の下端とが揃うように重ね合わせるとともに、天面シート12の上端と前面シート13の上端及び後面シート14の上端とが揃うように重ね合わせる。
(1)本実施形態では、後中央接着部26に口具30を介在させている。しかし、後中央接着部26と同様の構成を有する前中央接着部23が形成されているため、口具30を前中央接着部23に介在させたり、前中央接着部23及び後中央接着部26の両方に介在させたりするように変更することが容易で、口具30の配置に自由度を与えることができる。
・ 上記実施形態では、前上接着部22と後上接着部25とが互いに同じ高さ位置となるように形成したが、この位置関係をいずれか一方がより高くなるように形成してもよい。たとえば、図7に示すように、後面シート14の高さを前面シート13の高さよりも高くなるように形成し、天面シート12をそれに合わせて折り目からの長さを後面シート14側が長くなるようにする。各シートは、後面シート14の上端と天面シート12の後面シート14側部分の上端とが揃うように配置するとともに、前面シート13の上端と天面シート12の前面シート13側部分の上端とが揃うように配置する。この構成によれば、自立包装袋を前面シート13側から正面視したとき、後上接着部25の上側の部分が前上接着部22から上方にはみ出したような形状となる。
・ 上記実施形態では、開口封止工程S4及び口具接着工程S5において後上接着部25を上向きに折り曲げて起立させて前上接着部22と後上接着部25とを互いに離間させたが、この離間構成を変更してもよい。たとえば、前上接着部22を下向きに折り曲げるように変更してもよいし、後上接着部25を上向きに折り曲げかつ前上接着部22を下向きに折り曲げるように変更してもよい。また、上記実施形態では、折り曲げられて起立した天面シート12の後上接着部25側の内面と、水平の状態のままにある天面シート12の前上接着部22側の内面とのなす角度がほぼ90度となるようにしたが、この角度を変更することは可能で、たとえば、90度より小さい角度(たとえば、45度)をなすようにしてもよい。後上接着部25を上向きに折り曲げかつ前上接着部22を下向きに折り曲げるようにすれば、90度よりも大きく(たとえば、180度)することもできる。
・ 底面シートと該底面シートを挟み込む第一側面シート及び第二側面シートの少なくとも2枚の側面シートの下領域とが接着されて下接着部が形成され、天面シートと該天面シートを挟み込む前記側面シートの上領域とが接着されて上接着部が形成され、前記側面シートの側縁領域が互いに接着されて側接着部が形成されることによって筒状に形成される自立包装袋において、前記第一側面シートと前記天面シートとが接着される第一上接着部はその中央に非接着域を備え、前記第二側面シートと前記天面シートとが接着される第二上接着部はその中央に非接着域を備えることを特徴とする自立包装袋。
Claims (5)
- 底面シートと該底面シートを挟み込む第一側面シート及び第二側面シートの少なくとも2枚の側面シートの下領域とが接着されて下接着部が形成され、天面シートと該天面シートを挟み込む前記側面シートの上領域とが接着されて上接着部が形成され、前記側面シートの側縁領域が互いに接着されて側接着部が形成されることによって筒状に形成されているとともに、内容物の流通を許容する口具が設けられている自立包装袋において、
前記上接着部は、前記側面シートの幅方向中央の領域を含んで設けられる中央接着部と前記側面シートの幅方向側方の領域に設けられる脇接着部とを備え、前記中央接着部と前記脇接着部とは重なるように形成され、前記口具は、前記第一側面シートと前記天面シートとが接着される前記中央接着部、及び前記第二側面シートと前記天面シートとが接着される前記中央接着部の少なくとも一方に介在されていることを特徴とする自立包装袋。 - 前記側面シートの側縁領域のうち、前記天面シートが挟み込まれた部位の前記側接着部は、少なくとも3回の接着によってなる三重接着構造をなす請求項1に記載の自立包装袋。
- 底面シートと天面シートと第一側面シート及び第二側面シートの少なくとも2枚の側面シートとを筒状に形成するとともに内容物の流通を許容する口具を設けた自立包装袋の製造方法において、
前記底面シートと該底面シートを挟み込む前記側面シートの下領域とを接着して下接着部を形成する下接着工程と、
前記天面シートと前記第一側面シートの上領域との間、及び前記天面シートと前記第二側面シートの上領域との間を、前記側面シートの幅方向中央に非接着域を有するように前記側面シートの幅方向側方の領域を接着して上接着部の脇接着部を形成しつつ前記天面シート同士を互いに接着しないようにする脇接着工程と、
前記側面シートの側縁領域のうち、前記天面シートが挟み込まれた部位で前記天面シートと前記第一側面シートとの間、及び前記天面シートと前記第二側面シートとの間を接着しつつ当該部位では前記天面シート同士を互いに接着しないようにするとともに、他の部位では前記第一側面シート及び第二側面シートの側縁領域を互いに接着して側接着部を形成する側接着第一工程と、
前記天面シートと前記第一側面シートとからなる上接着部の、前記側面シートの幅方向中央を含む領域を接着して上接着部の中央接着部を形成する開口封止工程と、
前記天面シートと前記第二側面シートとからなる上接着部の前記非接着域に口具を嵌挿しつつ該非接着域を接着して上接着部の中央接着部を形成する口具接着工程と、
前記側面シートの側縁領域のうち、前記天面シートを挟み込んだ部位で前記側面シート同士を互いに接着して側接着部を形成する側接着第二工程と、
を備え、前記脇接着工程で形成される脇接着部と前記開口封止工程及び口具接着工程で形成される中央接着部とを重なるように形成することを特徴とする自立包装袋の製造方法。 - 前記口具接着工程では、前記天面シートと前記第一側面シートとからなる上接着部及び前記天面シートと前記第二側面シートとからなる上接着部を互いに離間させるように、少なくともいずれか一方の上接着部を折り曲げることを特徴とする請求項3に記載の自立包装袋の製造方法。
- 前記側面シートの側縁領域のうち、前記天面シートが挟み込まれた部位の前記側接着部は、前記脇接着工程、側接着第一工程、及び側接着第二工程の少なくとも3回にわたって接着に供されることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか一項に記載の自立包装袋の製造方法。
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