JP2009202528A - 配合量算出方法及び配合量算出装置 - Google Patents

配合量算出方法及び配合量算出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止するインク等の配合量算出方法及び配合量算出装置を提供する。
【解決手段】本発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法であって、原インキによる展色物の測色値を測色器130によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計140によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定の色を有しており、所定の粘性がある原インキから目標とする目標インキを調合する際に、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量をどのようにすればよいかを算出するための配合量算出方法及び配合量算出装置に関する。
従来、発明者は特許文献1(特願2007−001091号)において、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのプロセスインキと、メジウムを配合して調色する方法において、目標色の測色値と、試験インキの展色物の測色値との差異と、これら二つの測色値間の色差とに基づいて、試験インキの配合から追加で投入すべき各プロセス色インキおよびメジウムの量を計算する方法を提案した。
特願2007−001091号
従来の提案した計算方法に基づいて、プロセスインキを配合することで印刷物(展色物)のベタ部分(全ての網点が接触する)においては、精度良く色を合わせることができた。しかしながら、中間調(概ね網30%〜網70%部分)では、色が合わないという現象が発生した。このような現象が発生した場合には、インキの粘度調整(または補色)を行うために、印刷物の生産を中断しなければならい、という問題があった。
上記のような中間調で色が合わない原因を調べた結果、プロセスインキの粘度の違いにより、特に中間調で網点面積が変動するためであることがわかってきた。すなわち、プロセスインキの粘度の違いにより、網点でのレベリングの度合いが異なり、結果網点面積が異なる、という現象の発生を確認することができた。
先に提案した計算方法では、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウムを配合して色調を合わせるものであったため、インキの粘度についてまで考慮されておらず、同じ色を有するインキでも、粘度差が生じてしまい、上記のような問題が発生していた。そこで、本発明においては、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウムの配合量と共に、溶剤の配合量も算出して、色調と共にインキの粘性もコントロールすることによって、中間調で色が合わない不具合を解消するものである。このために、請求項1に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、前記各インキの配合量、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、前記各インキの配合量、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウムの配合量に加え、溶剤の配合量も考慮することによって、色調と共にインキの粘性もコントロールするための配合量を算出するので、印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る配合量算出装置のブロック構成を示す図であり、図2は本発明の実施の形態に係る配合量算出装置が想定する配合量算出の概念図である。図1において、100は配合量算出装置、110は演算部、120は入力部、130は測色器、140は粘度計、180は記憶部、190は表示出力部をそれぞれ示している。
図2を参照し、本発明の配合量算出装置が想定するインクの調合について説明する。印刷工場などにおいては、A製品のための印刷から、別のB製品のための印刷にライン変更を行うことがしばしば行われる。このような場合には、インキ自体を、A製品の印刷に使われていたインキから、B製品の印刷に使うインキに変更する必要がある。本発明の配合量算出装置が想定するインクの調合とは、このようなケースで例えば用いられるものであり、図2の「原インキ」がA製品の印刷に使われていたインキに相当し、「目標インキ」がB製品の印刷に使うインキに相当すると、原インキにどのように生インキ、メジウム、溶剤を添加すると、目標インキとなるかを配合量算出装置によって求めようとするものである。
すなわち、本発明の配合量算出装置は、既に所定の色を有しており、かつ所定の粘度を有している原インキに、図示するようにシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のいずれかを配合し、目標とする目標インキ(目標色、目標粘度)とするときにおいて、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量を算出するものである。
また、上記のインキの粘度に代えて、所定の網パーセントにおける網点面積という考え方を用いても本発明を達成することができる。これは、中間調での網点面積が、インキの粘度と比例する関係にあるからである。
このような考え方によれば、本発明の配合量算出装置は、既に所定の色を有しており、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有している原インキに、図示するようにシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のいずれかを配合し、目標とする目標インキ(目標色、所定の網パーセントで目標網面積)とするときにおいて、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量を算出するものである、ということができる。
図1に示すように、配合量算出装置100は、概略、演算部110、入力部120、測色器130、粘度計140、記憶部180、表示出力部190により構成されている。なお、入力部120、測色器130、粘度計140、記憶部180、表示出力部190には、演算部110との適切なインターフェイス手段が含まれているものとする。
演算部110はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構であり、入力部120、測色器130、粘度計140、記憶部180から得たデータを演算処理し、その結果を表示出力部190に表示したり、印刷したりする。
入力部120はキーボードやマウスなどの入力デバイスを伴う入力装置部分であり、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度、所定の網パーセントで目標網面積)を設定するために利用する。
粘度計140は、インキ粘度の測定を行い、測定データを演算処理部110に送出するように構成されている。
記憶部180は、例えば、ハードディスクなどの比較的大容量の記憶装置からなり、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率(或いは、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率)のデータを格納してなるものである。記憶部180に記憶されるこれらのデータがどのように求められ、どのように利用されるかについては後述する。
表示出力部190は、文字、図形、イメージ情報を表示するディスプレイや印刷出力するプリンタなどの、出力に係るマンマシンインターフェイスである。
なお、演算部110、入力部120、記憶部180、表示出力部190の構成としては汎用のパーソナルコンピュータを用いることが可能である。
次に、以上のように構成される配合量算出装置100の処理について説明する。図3は本発明の実施の形態に係る配合量算出装置100の処理フローを示す図である。なお、図3に示す流れは、図2の状況下での配合量算出装置100の処理を示しているものとする。
図3において、ステップS100では、入力部120によって、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度)がユーザーにより設定される。
続いて、ステップS101においては、測色器130で原インキによって印刷された展色物の測色を行う。このような測色においては、展色物の表色値が測定される。
ここで、表色値には、L*a*b*表色系を用いることとする。L*a*b*表色系とは、CIEが1976年に定めた均等色空間のひとつである。このような三次元直交座標を用いる色空間を L*a*b*色空間といい、この色空間を用いた表色系を L*a*b*表色系またはCIELAB表色系(シー・アイ・イー・エル・エー・ビーまたはシーラブ)という。
ステップS102では、粘度計140で原インキの粘度を測定する。
次に、ステップS103では、演算部110が測色器130及び粘度計140から測定データを取得して、原インキと目標インキとの表色値差、色差、粘度差を算出する。
原インキの展色物の測色値と目標インキの表色値のそれぞれの差分△L* ,△a* ,△b* 、及び色差△Eは、目標インキの測色値の表色値をLT* ,aT* ,bT* とし、原インキの展色物の測色値の表色値をLS* ,aS* ,bS* として、
Figure 2009202528
で表すものとする。また、周知の通り、色差△Eは、表色系の色空間における2点間の距離であり、
Figure 2009202528
で表される。
また、目標インキの粘度をviTとし、原インキの粘度をviSとすると、目標インキと原インキとの粘度差は
Figure 2009202528
である。
次の、ステップS104では、記憶部180から必要となる微係数データ取得を取得する。ここで、目標インキと原インキの展色物との表色値の差ΔL*、Δa*、Δb*、色差ΔE、目標インキと原インキの展色物との粘度差Δvi、シアンインキの配合量ΔC、マゼンタインキの配合量ΔM、イエローインキの配合量ΔY、メジウムの配合量ΔMe、溶剤の配合量Δsoの間には次の式(6)乃至式(10)に示す連立偏微分方程式が成立する。
Figure 2009202528
シアン(C)インキの配合を変えると、変えた後のインキによる展色物の測色値は変化する。例えば、L* 値に注目すると、シアンインキの配合を微少量変化させたときにL* 値が∂L* /∂Cだけ変化するとすると、配合を△Cだけ変えると、L* 値の変化量は(∂L* /∂C)・△Cとなる。マゼンタ(M)インキ、イェロー(Y)インキの配合を変化させたときにも、そのインキの展色物の測色値は同様に変化し、さらにメジウムの配合を変えたとき、溶剤の配合を変えたときにも測色値は同様に変化する。
したがって、CMYの各プロセス色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ△C、△M、△Y、△Me、Δsoとし、シアン、マゼンタ、イエローの各インキの配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は、それぞれ、∂L* /∂C、∂L* /∂M、∂L* /∂Yであるとし、メジウムの配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は∂L* /∂Meであるとし、溶剤の配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は∂L* /∂soであるとすると、配合の修正後のインキの展色物の測色値のうちL* 値は、修正前のインキのL* 値から、(∂L* /∂C)・△C+(∂L* /∂M)・△M+(∂L* /∂Y)・△Y+(∂L* /∂Me)・△Me+(∂L* /∂so)・△soだけ変化することになる。その他の表色値差△a* 、△b* 、色差△E、粘度差Δviについても同様である。
記憶部180には、例えば(6)式における∂L* /∂C、∂L* /∂M、∂L* /∂Y、∂L* /∂Me、∂L* /∂soの偏微分係数(微小配合による表色値L*の変化率)に係るデータが記憶され、演算部110が利用できるようになっている。同様に、記憶部180には、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値(a*、b*)、色差、粘度の変化率に係るデータについても記憶され、これらのデータが演算部110で演算処理に利用される。
なお、各偏微分係数について以下のようにまとめておく。
∂L* /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂a* /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂b* /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂E /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値Eの変化量である。
∂vi /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
ここで、∂L* /∂Meを例として、偏微分係数を求める方法について説明する。図4はメジウムの配合量による表色値L*a*b*の変化を実験により求めた図であり、図5はメジウムカット率に伴う表色値L*の変化のグラフを示す図である。
アウトカット率(或いは、カット率)とは、インキに対するメジウムや溶剤などの配合量のことをいう。例えば、メジウムカット率が200%というのは、インクを100としたとき、その2倍の200のメジウムが配合されていることを意味している。つまり、カット率は大きくなれば大きくなるほどインキが溶剤やメジウムで薄められている状態となる。
図4はそれぞれの粘度において、メジウムカット率が変化したときの表色値L*a*b*の変化を実験により求めたものであり、粘度一定でメジウムカット率が変化したときの表色値L*の変化をグラフ化したものが図5である。図5は図4の点線で囲まれた部分をグラフ化している。
図4に示すグラフの傾きが∂L* /∂Meの偏微分係数を示しており、厳密には1次式とはならないが、メジウムカット率は50%〜100%の範囲で用いることが多く、実質的にこの範囲では1次式に近似することができる。このような近似を用いることで、
Figure 2009202528
と求めることができる。他の偏微分係数も同様に、上記のような近似を行うことができる。このため、後述する行列式計算を演算部110で実行するときに、計算負荷が重くなることがない。また、近似によりシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率(偏微分係数)は定数となるので、これらを記憶する記憶部180の容量を節約することもできる。
図3に戻り、ステップS105では、演算部110によって、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量が計算される。これらの配合量の計算について説明する。(6)乃至(10)に示す連立偏微分方程式を行列式にて表現すると、次の行列式(11)のようになる。
Figure 2009202528
そして、(11)式を解くことにより、配合量△C、△M、△Y、△Me、△soは、次の(12)式で求めることができる。
Figure 2009202528
次のステップS106では、行列式(12)を用いて算出された各配合量を表示出力部190に表示出力する。
以上の本発明の配合量算出装置100の構成によれば、シアンインキの配合量△C、マゼンタインキの配合量△M、イエローインキの配合量△Y、メジウムの配合量△Meに加え、溶剤の配合量Δsoも求めることができるので、色調と共にインキの粘性もコントロールすることとなる。したがって、本発明の配合量算出装置100により求めた配合量でインキを調合すれば、印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態では、インキの粘度に代えて、所定の網パーセントにおける網点面積を用いて本発明を実現するものである。図6は本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置のブロック構成を示す図である。
図6において、100’は配合量算出装置、110は演算部、120は入力部、130は測色器、150はドットゲイン測定器、180は記憶部、190は表示出力部をそれぞれ示している。 図6に示すように、他の実施形態の配合量算出装置100’は、先の実施形態の粘度計140がドットゲイン測定器150に置き換わったものとなっている。本実施形態においてはも、入力部120、測色器130、ドットゲイン測定器150、記憶部180、表示出力部190には、演算部110との適切なインターフェイス手段が含まれているものとする。
演算部110はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構であり、入力部120、測色器130、ドットゲイン測定器150、記憶部180から得たデータを演算処理し、その結果を表示出力部190に表示したり、印刷したりする。
入力部120はキーボードやマウスなどの入力デバイスを伴う入力装置部分であり、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度、所定の網パーセントで目標網面積)を設定するために利用する。
ドットゲイン測定器150は、インキの実印刷物(展色物)のドットゲインを測定し、この測定データを演算処理部110に送出するように構成されている。
記憶部180は、例えば、ハードディスクなどの比較的大容量の記憶装置からなり、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率のデータを格納してなるものである。記憶部180に記憶されるこれらのデータがどのように求められ、どのように利用されるかについては後述する。
表示出力部190は、文字、図形、イメージ情報を表示するディスプレイや印刷出力するプリンタなどの、出力に係るマンマシンインターフェイスである。
なお、演算部110、入力部120、記憶部180、表示出力部190の構成としては汎用のパーソナルコンピュータを用いることが可能である。
次に、以上のように構成される他の実施形態に係る配合量算出装置100’の処理について説明する。図7は本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’の処理フローを示す図である。なお、図7に示す流れは、図2の状況下での配合量算出装置100’の処理を示しているものとする。
図7において、ステップS200では、入力部120によって、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度)がユーザーにより設定される。
続いて、ステップS201においては、測色器130で原インキによって印刷された展色物の測色を行う。このような測色においては、展色物の表色値が測定される。本実施形態においても、表色値には、L*a*b*表色系を用いることとする。
ステップS202では、ドットゲイン測定器150で原インキによる展色物の所定網パーセントでの網点面積を測定する。
次に、ステップS203では、演算部110が測色器130及びドットゲイン測定器150から測定データを取得して、原目標インキと原インキとの表色値差、色差、網点面積差を算出する。
ここで、原インキの展色物の測色値と目標インキの表色値のそれぞれの差分△L* ,△a* ,△b* 、及び色差△Eは、(1)式乃至(4)のものを用いることができる。
また、目標インキの所定網パーセントでの網点面積をarTとし、原インキの所定網パーセントでの網点面積をarSとすると、目標インキと原インキとの網点面積差Δarは
Figure 2009202528
である。
次の、ステップS204では、記憶部180から必要となる微係数データ取得を取得する。ここで、目標インキと原インキの展色物との表色値の差ΔL*、Δa*、Δb*及び色差ΔE、目標インキと原インキの展色物との所定網パーセントでの網点面積差Δar、シアンインキの配合量ΔC、マゼンタインキの配合量ΔM、イエローインキの配合量ΔY、メジウムの配合量ΔMe、溶剤の配合量Δsoの間には次の式(14)乃至式(18)に示す連立偏微分方程式が成立する。
Figure 2009202528
式(14)乃至式(18)の連立偏微分方程式は、式(6)乃至式(10)に示す連立偏微分方程式と同様の理由によって成立する。
ここで、以下の偏微分係数については以下の通りである。その他の偏微分係数については、先の説明と同様である。
∂ar /∂Cは、C色インキを微少量変化させたときの網点面積arの変化量である。
∂ar /∂Mは、M色インキを微少量変化させたときの網点面積arの変化量である。
∂ar /∂Yは、Y色インキを微少量変化させたときの網点面積arの変化量である。
∂ar /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの網点面積arの変化量である。
∂ar /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの網点面積arの変化量である。
ここで、∂ar/∂soを例として、偏微分係数を求める方法について説明する。図8は網60パーセントにおける種々の溶剤カット率の展色物の拡大写真であり、図9はメそれぞれのカット率における任意の8つのセルの平均網点面積を算出する工程を示す図であり、図10は溶剤カット率に対する網点サイズの変化をグラフ化した図である。
溶剤カット率の定義は先のものと同様であり、溶剤カット率は大きくなれば大きくなるほどインキが溶剤で薄められている状態となる。図8は
網60パーセントにおける溶剤カット率が80%(図8(A))、100%(図8(B))、110%(図8(C))の3つの展色物の一部を拡大した写真であり、黒色部分がインクが存在している部分を示している。
溶剤カット率が80%である図8(A)の状態では、レベリングによって、印刷判のセルの形状が類推できる程度にしかインクが広がらないことが分かるが、溶剤カット率が100%、110%と上昇するにつれてレベリングによってインクの広がりが増すことが理解できる。すなわち、図8によれば、溶剤カット率の上昇によって、網点面積が上昇することがわかる。
図9は、図8における任意の8セル分のインクの網点面積を算出し、さらにその平均値を求める工程を示している。これによれば、溶剤カット率が80%のときは平均網点面積が6.547μm2であり、溶剤カット率が100%のときは平均網点面積が7.440μm2であり、溶剤カット率が110%のときは平均網点面積が8.184μm2である
図10は図9の点線により囲まれた部分をグラフ化したものであり、溶剤カット率に対する網点サイズの変化を示している。図10において、横軸は溶剤カット率を、縦軸は図9で求めた平均の網点面積をそれぞれ示している。図10に示すように、溶剤カット率対平均網点面積は実質的に1次式に則るものとみることができ、このグラフの傾きが∂ar/∂soの偏微分係数を示している。すなわち、図10から、
Figure 2009202528
と求めることができる。他の偏微分係数も同様に、上記のような方法により求めることができる。上記のように傾きが1次式に則っているものとしてみることで、行列式計算を演算部110で実行するときに計算負荷が重くなることがない。また、傾きが1次式に則っているものとしてみることで、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表網点面積の変化率(偏微分係数)は定数となるので、これらを記憶する記憶部180の容量を節約することもできる。
図7に戻り、ステップS205では、演算部110によって、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量が計算される。これらの配合量の計算について説明する。(14)乃至(18)に示す連立偏微分方程式を行列式にて表現すると、次の行列式(19)のようになる。
Figure 2009202528
そして、(19)式を解くことにより、配合量△C、△M、△Y、△Me、△soは、次の(20)式で求めることができる。
Figure 2009202528
次のステップS206では、行列式(20)を用いて算出された各配合量を表示出力部190に表示出力する。
以上の本発明の他の実施形態に係る配合量算出装置100’の構成によれば、シアンインキの配合量△C、マゼンタインキの配合量△M、イエローインキの配合量△Y、メジウムの配合量△Meに加え、溶剤の配合量Δsoも求めることができるので、色調と共に中間調(所定の網パーセント)における網点面積をコントロールすること(すなわち、中間調におけるインキのレベリングの度合いをコントロールすること)が可能となる。
したがって、本発明の配合量算出装置100’により求めた配合量でインキを調合すれば、印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態では、インキの粘度と所定の網パーセントにおける網点面積の双方の観点を用いて本発明を実現するものである。また、本実施形態においては、算出した配合量を表示出力することにとどまらず、実際に計量して原インキに加えるような構成となっている。
図11は本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置のブロック構成を示す図であり、図12は本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’’の処理フローを示す図である。
本実施形態では、インキの粘度と所定の網パーセントにおける網点面積の双方を利用するので、先の2つの実施形態で用いた粘度計140、ドットゲイン測定器150の双方の構成を有している。配合量の算出において、粘度計140、ドットゲイン測定器150のいずれを用いるのかは、状況によって最適なものを選択するようにすればよい。
また、本実施形態では、先の2つの実施形態が有していた表示出力部190に代え、計量・投入部170を有するものである。この計量・投入部170は演算部110で算出されたシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量を自動的に計量して、計量したそれぞれの配合成分を、原インキに自動的に投入することができる構成である。このような自動計量システム、自動投入システムについては周知の構成を用いることができる。そして、このような計量・投入部170を用いる構成を採用することにより、算出された配合量によって人手を煩わせることなく目標となるインキを調合することが可能となる。
なお、図11の配合量算出装置100’’のブロック構成において、先の実施形態と同様の参照符号が付されたものは先の構成と同様であるので詳しい説明については割愛する。
図12において、ステップS300では、入力部120によって、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度)がユーザーにより設定される。
続いて、ステップS301においては、測色器130で原インキによって印刷された展色物の測色を行う。このような測色においては、展色物の表色値が測定される。本実施形態においても、表色値には、L*a*b*表色系を用いることとする。
ステップS302では、粘度計140、ドットゲイン測定器150のいずれの測定方法を用いるかを選択、判定する。このような判定は配合量算出装置100’’が搭載される印刷システムの使用状況によって、適宜決定することが可能である。
ステップS302において、粘度計140を測定に用いる場合にはステップS303に進み、ドットゲイン測定器150を測定に用いる場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、粘度計140で原インキの粘度を測定する。この図3のステップS303は、ステップS102のステップと同様の工程であるので説明を省略する。
次に、ステップS304では、演算部110が測色器130及び粘度計140から測定データを取得して、原インキと目標インキとの表色値差、色差、粘度差を算出する。このステップS304は、図3のステップS103と同様であるので、詳しい説明については前の説明を参照されたい。
ステップS307では、ドットゲイン測定器150で原インキによる展色物の所定網パーセントでの網点面積を測定する。このステップS307は、図7のステップS202と同様である。
また、ステップS308では、演算部110が測色器130及びドットゲイン測定器150から測定データを取得して、原目標インキと原インキとの表色値差、色差、網点面積差を算出する。本ステップS308は、図7のステップS203と同様のステップである。
S305では、記憶部180から必要となる微係数データ取得を取得する。このステップについては、図3のステップS104や図7のステップS204と同様で、式(6)乃至式(10)に示す連立偏微分方程式や、式(14)乃至式(18)に示す連立偏微分方程式の偏微分係数を記憶部180から取得する。
S306では、演算部110によって、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量が計算される。このステップでは、図3のHステップS105又は図7のステップS205で説明した方法によって各配合量が算出される。
次のS309では、計量・投入部170がシアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を自動的に計量して、さらに計量したそれぞれの成分を原インキに自動的に投入する。
このような、本発明の他の実施形態に係る配合量算出装置100’’の構成によれば、シアンインキの配合量△C、マゼンタインキの配合量△M、イエローインキの配合量△Y、メジウムの配合量△Meに加え、溶剤の配合量Δsoも求めることができるので、色調と共に中間調(所定の網パーセント)における網点面積をコントロールすること(すなわち、中間調におけるインキのレベリングの度合いをコントロールすること)が可能となる。したがって、本発明の配合量算出装置100’’により求めた配合量でインキを調合すれば、印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止することができる。
また、本実施形態の配合量算出装置100’’の構成によれば、算出された配合量によって人手を煩わせることなく目標となるインキを調合することが可能となる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。図13は本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置が想定する配合量算出の概念図である。図13を参照し、本発明の他の実施形態に係る配合量算出装置が想定するインクの調合について説明する。本実施形態のインクの調合においても、図2に記載の場合と同様に、「原インキ」から「目標インキ」に変更する際、原インキにどのように生インキ、メジウム、溶剤を添加すると、目標インキとなるかを配合量算出装置によって求めようとするものである。
ただし、本実施形態の場合においては、生インキがシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキではなく、生インキとしてC1色インキ、C2色インキ、C3色インキの3色のインキが用いられるものである。
ここで、C1色インキはシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキの全種類、又はいずれか2種類が所定の第1の混合比によって配合されたものであり、C2色インキはシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキの全種類、又はいずれか2種類が所定の第2の混合比によって配合されたものであり、C3色インキはシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキの全種類、又はいずれか2種類が所定の第3の混合比によって配合されたものであり、C1色、C2色、C3色の3色が印刷における3原色となるものとする。また、第1の混合比、第2の混合比、第3の混合比はいずれも異なるものとする。
本実施形態の配合量算出装置は、既に所定の色を有しており、かつ所定の粘度を有している原インキに、図示するようにC1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のいずれかを配合し、目標とする目標インキ(目標色、目標粘度)とするときにおいて、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の配合量を算出するものである。
なお、本発明は、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせによって配合するケースにおいて、それぞれのインクの配合量、メジウム、溶剤の配合量を算出するときにも適用可能である。例えば、(1)C1色インキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量を算出する場合、(2)C1色インキ、C3色インキ、シアンインキ、メジウム、溶剤の配合量を算出する場合、(3)C2色インキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の配合量を算出する場合、などにも本発明の概念を適用することができる。
本実施形態の配合量算出装置では、図1に示した実施形態の配合量算出装置の構成、図6に示した実施形態の配合量算出装置の構成、図11に示した実施形態の配合量算出装置の構成、のいずれの構成も用いることができるが、ここでは、図1に示した実施形態の配合量算出装置と同じ構成として説明する。また、図1の構成と関連する図3のフローチャートについてもここで援用することとする。以下、図3のフローチャートを参照しつつ、本実施形態について説明する。
図3において、ステップS100では、入力部120によって、目標インキのパラメーター(目標色、目標粘度)がユーザーにより設定される。
続いて、ステップS101においては、測色器130で原インキによって印刷された展色物の測色を行う。このような測色においては、展色物の表色値が測定される。ここで、表色値には、先に説明したL*a*b*表色系を用いることとする。
ステップS102では、粘度計140で原インキの粘度を測定する。
次に、ステップS103では、演算部110が測色器130及び粘度計140から測定データを取得して、原インキと目標インキとの表色値差、色差、粘度差を算出する。本実施形態においても、表色値には、L*a*b*表色系を用いることとする。
次の、ステップS104では、記憶部180から必要となる微係数データ取得を取得する。ここで、目標インキと原インキの展色物との表色値の差ΔL*、Δa*、Δb*、色差ΔE、目標インキと原インキの展色物との粘度差Δvi、C1色インキの配合量ΔC1、C2色インキの配合量ΔC2、C3色インキの配合量ΔC3、メジウムの配合量ΔMe、溶剤の配合量Δsoの間には次の式(21)乃至式(25)に示す連立偏微分方程式が成立する。
Figure 2009202528
1色インキの配合を変えると、変えた後のインキによる展色物の測色値は変化する。例えば、L* 値に注目すると、C1色インキの配合を微少量変化させたときにL* 値が∂L* /∂C1だけ変化するとすると、配合を△C1だけ変えると、L* 値の変化量は(∂L* /∂C1)・△C1となる。C2色インキ、C3色インキの配合を変化させたときにも、そのインキの展色物の測色値は同様に変化し、さらにメジウムの配合を変えたとき、溶剤の配合を変えたときにも測色値は同様に変化する。
したがって、C1色、C2色、C3色の各プロセス色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ△C1、△C2、△C3、△Me、Δsoとし、C1色、C2色、C3色の各インキの配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は、それぞれ、∂L* /∂C1、∂L* /∂C2、∂L* /∂C3であるとし、メジウムの配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は∂L* /∂Meであるとし、溶剤の配合を微少量変化させたときのL* 値の変化量は∂L* /∂soであるとすると、配合の修正後のインキの展色物の測色値のうちL* 値は、修正前のインキのL* 値から、(∂L* /∂C1)・△C1+(∂L* /∂C2)・△C2+(∂L* /∂C3)・△C3+(∂L* /∂Me)・△Me+(∂L* /∂so)・△soだけ変化することになる。その他の表色値差△a* 、△b* 、色差△E、粘度差Δviについても同様である。
記憶部180には、例えば(21)式における∂L* /∂C1、∂L* /∂C2、∂L* /∂C3、∂L* /∂Me、∂L* /∂soの偏微分係数(微小配合による表色値L*の変化率)に係るデータが記憶され、演算部110が利用できるようになっている。同様に、記憶部180には、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値(a*、b*)、色差、粘度の変化率に係るデータについても記憶され、これらのデータが演算部110で演算処理に利用される。
なお、各偏微分係数について以下のようにまとめておく。
∂L* /∂C1は、C1色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂C2は、C2色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂C3は、C3色インキを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂L* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値L*の変化量である。
∂a* /∂C1は、C1色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂C2は、C2色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂C3は、C3色インキを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂a* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値a*の変化量である。
∂b* /∂C1は、C1色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂C2は、C2色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂C3は、C3色インキを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂b* /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値b*の変化量である。
∂E /∂C1は、C1色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂C2は、C2色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂C3は、C3色インキを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの色差Eの変化量である。
∂E /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの表色値Eの変化量である。
∂vi /∂C1は、C1色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂C2は、C2色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂C3は、C3色インキを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂Meは、メジウムを微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
∂vi /∂soは、溶剤を微少量変化させたときの粘度viの変化量である。
図3に戻り、ステップS105では、演算部110によって、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量が計算される。これらの配合量の計算について説明する。(21)乃至(25)に示す連立偏微分方程式を行列式にて表現すると、次の行列式(26)のようになる。
Figure 2009202528
そして、(26)式を解くことにより、配合量△C1、△C2、△C3、△Me、△soは、次の(27)式で求めることができる。
Figure 2009202528
次のステップS106では、行列式(27)を用いて算出された各配合量を表示出力部190に表示出力する。
以上の本発明の配合量算出装置100の構成によれば、C1色インキの配合量△C1、C2色インキの配合量△C2、C3色インキの配合量△C3、メジウムの配合量△Meに加え、溶剤の配合量Δsoも求めることができるので、色調と共にインキの粘性もコントロールすることとなる。したがって、本発明の配合量算出装置100により求めた配合量でインキを調合すれば、印刷物の中間調で色が合わないという不具合の発生を防止することができる
なお、以上のようなC1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤を用いた配合量算出装置においても、図6に示したものや図11に示したものと同様のものを構成できることは言うまでもない。
また、以上、種々の実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇に入るものである。
本発明の実施の形態に係る配合量算出装置100のブロック構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る配合量算出装置100が想定する配合量算出の概念図である。 本発明の実施の形態に係る配合量算出装置100の処理フローを示す図である。 メジウムの配合量による表色値L*a*b*の変化を実験により求めた図である。 メジウムカット率に伴う表色値L*の変化のグラフを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’のブロック構成を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’の処理フローを示す図である。 網60パーセントにおける種々の溶剤カット率の展色物の拡大写真である。 メそれぞれのカット率における任意の8つのセルの平均網点面積を算出する工程を示す図である。 溶剤カット率に対する網点サイズの変化をグラフ化した図である。 本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’’のブロック構成を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置100’’の処理フローを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る配合量算出装置が想定する配合量算出の概念図である。
符号の説明
100、100’、100’’・・・配合量算出装置、110・・・演算部、120・・・入力部、130・・・測色器、140・・・粘度計、150・・・ドットゲイン測定器、170・・・計量・投入部、180・・・記憶部、190・・・表示出力部

Claims (12)

  1. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  2. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  3. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  4. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  5. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、原インキの原粘度を粘度計によって測定し、原インキと目標インキとの粘度差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記粘度差に基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  6. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出方法において、
    原インキによる展色物の測色値を測色器によって測定し、原インキと目標インキとの表色値差及び色差を求めると共に、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積をドットゲイン測定器によって測定し、原インキの所定網パーセントでの網点面積と目標インキの所定網パーセントでの網点面積との差分である網点面積差を求め、
    前記表色値差、前記色差、前記網点面積差に基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出することを特徴とする配合量算出方法。
  7. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、
    シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
  8. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、
    シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、シアンインキの配合量、マゼンタインキの配合量、イエローインキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
  9. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、
    1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
  10. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、
    1色インキ、C2色インキ、C3色インキ、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、C1色インキの配合量、C2色インキの配合量、C3色インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
  11. 所定色で、かつ所定網パーセントにおいて所定網点面積を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ目標粘度を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び目標粘度を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの原粘度を測定する粘度測定手段と、
    前記各インキの配合量、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、粘度の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記粘度測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
  12. 所定色で、かつ所定粘度を有する原インキに、C1色インキ、C2色インキ、C3色インキのうちのいずれか1つ又は2つと、シアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキのうちのいずれか1つ又は2つとの組み合わせであって、全てのインキが3つ以内の組み合わせからなる各インキ、メジウム、溶剤のうちの少なくとも1つを配合することによって、目標色で、かつ所定網パーセントにおいて目標網点面積を有する目標インキを調合するときに、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量をそれぞれ算出するための配合量算出装置において、
    目標インキの目標色及び所定網パーセントにおける目標網点面積を設定する目標インキパラメーター設定手段と、
    原インキによる展色物の測色値を測色する測色手段と、
    原インキの所定網パーセントでの網点面積を測定するドットゲイン測定手段と、
    前記各インキの配合量、メジウム、溶剤の微小配合による表色値、色差、網点面積の変化率を記憶する微係数記憶手段と、
    前記目標インキパラメーター設定手段、前記測色手段、前記ドットゲイン測定手段、前記微係数記憶手段から取得されるデータに基づいて、前記各インキの配合量、メジウムの配合量、溶剤の配合量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された配合量を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする配合量算出装置。
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