JP2009198530A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光輝度算出部151は、入力画像31を複数のエリアに分割し、当該入力画像31に基づいて、各エリアのLEDの発光時の輝度(第1の発光輝度)34を求める。発光輝度補正部152は、LEDフィルタ155に格納されている補正用データ35に基づいて第1の発光輝度34を補正し、第2の発光輝度(バックライトの駆動に用いるLEDデータ)33を求める。表示輝度算出部153は、第2の発光輝度33に基づき、各表示素子の表示輝度36を求める。液晶データ算出部154は、入力画像31と表示輝度36とに基づいて、各表示素子の光透過率を表す液晶データ32を求める。
【選択図】図1
Description
複数の表示素子を含む表示パネルと、
複数の光源を含むバックライトと、
入力画像を複数のエリアに分割し、各エリアに対応した入力画像に基づいて、当該各エリアに対応した光源の発光時の輝度を第1の発光輝度として求める発光輝度算出部と、
前記第1の発光輝度を所定の補正用データに基づいて補正することにより第2の発光輝度を求め、前記第2の発光輝度を示すデータを発光輝度制御データとして出力する発光輝度補正部と、
前記入力画像と前記発光輝度制御データとに基づき、前記表示素子の光透過率を制御するための表示用データを求める表示用データ算出部と、
前記表示用データに基づき、前記表示パネルに対して前記表示素子の光透過率を制御する信号を出力するパネル駆動回路と、
前記発光輝度制御データに基づき、前記バックライトに対して前記光源の輝度を制御する信号を出力するバックライト駆動回路と
を備えることを特徴とする。
前記発光輝度補正部は、第1の発光輝度が0でないエリアについて当該エリアを中心とする所定の複数のエリアにつき第2の発光輝度が第1の発光輝度よりも高くなるように、前記所定の複数のエリアについての第1の発光輝度を補正することを特徴とする。
1つのエリアとその周囲の所定の複数のエリアについての前記補正用データをフィルタ係数とする補正用フィルタを更に備え、
前記発光輝度補正部は、各エリアにつき前記補正用フィルタを適用することによって、当該適用した補正用フィルタに格納されている補正用データに基づき、当該各エリアを中心とする所定の複数のエリアについての第1の発光輝度を補正することを特徴とする。
互いに異なる複数の補正用フィルタを備え、
前記発光輝度補正部は、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれかの補正用フィルタを適用することを特徴とする。
外部からのモードの選択を受け付けるモード選択部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記モード選択部によって受け付けられたモードに基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする。
前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
外部からの選択が可能なモードとして第1のモードと第2のモードとが設けられ、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正部は、前記モード選択部によって受け付けられたモードが前記第1のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタを選択し、前記モード選択部によって受け付けられたモードが前記第2のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタを選択することを特徴とする。
前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定する画像判定部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、エリア毎に、前記画像判定部による判定結果に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする。
前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正部は、前記画像判定部によって動画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタを選択し、前記画像判定部によって静止画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタを選択することを特徴とする。
前記データ値変化率が前記第1の補正用フィルタよりも大きく前記第2の補正用フィルタよりも小さくなるような1以上の補正用フィルタと、
前記画像判定部による判定結果に応じて所定の変数の値を変化させる変数値変更部と
を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記所定の変数の値に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする。
補正用フィルタを適用したエリアに表示され得る輝度を表示輝度としたときに、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれの補正用フィルタが適用されても前記表示輝度が一定となるように前記複数の補正用フィルタに補正用データが格納されていることを特徴とする。
前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定し、動画であると判定されたエリアの数の前記複数のエリアの数に対する割合を画面動画率として算出する動画率算出部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記画面動画率に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする。
1画面分の前記入力画像の平均輝度を算出する平均輝度算出部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記平均輝度算出部によって算出された平均輝度に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする。
入力画像を複数のエリアに分割し、各エリアに対応した入力画像に基づいて、当該各エリアに対応した光源の発光時の輝度を第1の発光輝度として求める発光輝度算出ステップと、
前記第1の発光輝度を所定の補正用データに基づいて補正することにより第2の発光輝度を求め、前記第2の発光輝度を示すデータを発光輝度制御データとして出力する発光輝度補正ステップと、
前記入力画像と前記発光輝度制御データとに基づき、前記表示素子の光透過率を制御するための表示用データを求める表示用データ算出ステップと、
前記表示用データに基づき、前記表示パネルに対して前記表示素子の光透過率を制御する信号を出力するパネル駆動ステップと、
前記発光輝度制御データに基づき、前記バックライトに対して前記光源の輝度を制御する信号を出力するバックライト駆動ステップと
を備えることを特徴とする。
<1.1 全体的な構成および動作概要>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。図2に示す液晶表示装置10は、液晶パネル11、パネル駆動回路12、バックライト13、バックライト駆動回路14、および、エリアアクティブ駆動処理部15を備えている。液晶表示装置10は、画面を複数のエリアに分割し、エリア内の入力画像に基づきバックライト光源の輝度を制御しながら、液晶パネル11を駆動するエリアアクティブ駆動を行う。以下、mとnは2以上の整数、pとqは1以上の整数、pとqのうち少なくとも一方は2以上の整数であるとする。
図1は、本実施形態におけるエリアアクティブ駆動処理部15の詳細な構成を示すブロック図である。エリアアクティブ駆動処理部15は、所定の処理を実行するための構成要素として、発光輝度算出部151と発光輝度補正部152と表示輝度算出部153と液晶データ算出部154とを備え、所定のデータを格納するための構成要素として、LEDフィルタ155を備えている。なお、本実施形態においては、表示輝度算出部153と液晶データ算出部154とによって表示用データ算出部が実現され、LEDフィルタ155によって補正用フィルタが実現されている。
図8は、エリアアクティブ駆動処理部15の処理を示すフローチャートである。エリアアクティブ駆動処理部15には、入力画像31に含まれるある色成分(以下、色成分Cという)の画像が入力される(ステップS11)。色成分Cの入力画像には(m×n)個の画素の輝度が含まれる。
本実施形態によれば、エリアアクティブ駆動を行う液晶表示装置において、入力画像31に基づき各エリアに対応したLEDの発光時の輝度(第1の発光輝度)が求められた後、当該第1の発光輝度がLEDフィルタ155に基づいてLEDBLUR処理が行われることによって補正される。LEDBLUR処理では、或るエリアのLEDが点灯しているときに、その周囲のエリアのLEDの発光輝度を高めることによって当該エリアに表示される輝度が高くなるように、その周囲のエリアの第1の発光輝度が補正される。このため、単一エリア点灯が行われたときに、点灯対象エリアの周囲のエリアのLEDについても、LEDフィルタ155に格納された補正用データに基づく輝度で点灯する。ここで、或るエリアのLEDから出射された光は、当該エリアを照射するだけでなく、周囲のエリアをも照射する。従って、点灯対象エリアには、当該点灯対象エリアのLEDから出射される光だけでなく、周囲のエリアのLEDから出射される光も照射される。これにより、点灯対象エリアの表示輝度が従来よりも高められ、ピーク輝度不足が解消される。
上記実施形態においては、LEDフィルタを用いて第1の発光輝度に補正が施されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、所定の係数を用意しておき、第1の発光輝度に当該係数を加算するという構成にしても良いし、あるいは、第1の発光輝度に当該係数を乗ずるという構成にしても良い。
<2.1 全体構成および処理手順>
図11は、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第1の実施形態における構成要素に加えて、モード切替部41が設けられている。このモード切替部41は、外部からの操作(例えば、人による手動の操作)に基づき、モード信号51を出力する。モード信号51は、エリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、このモード信号51と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。なお、本実施形態においては、選択可能なモードとして、「輝度優先モード」(第1のモード)と「コントラスト優先モード」(第2のモード)という2つのモードが設けられているものとする。
本実施形態によれば、LEDBLUR処理の際に、外部から選択されたモードに応じて2つのLEDフィルタ(第1のLEDフィルタ155a、第2のLEDフィルタ155b)のうちのいずれかが各エリアに適用される。詳しくは、輝度優先モードが選択されていれば、図13に示すような第1のLEDフィルタ155aが各エリアに適用され、コントラスト優先モードが選択されていれば、図14に示すような第2のLEDフィルタ155bが各エリアに適用される。これにより、単一エリア点灯が行われたときの点灯対象エリア近傍の状態は、輝度優先モードが選択されていれば図16(a)に示すようなものとなり、コントラスト優先モードが選択されていれば図16(b)に示すようなものとなる。輝度優先モードにおいては、点灯対象エリアの周囲のエリアのLEDが比較的高い輝度で点灯することにより、広い範囲に輝度が分布し、全体的に表示輝度が高められている。これにより、単一エリア点灯時のピーク輝度不足が解消される。一方、コントラスト優先モードにおいては、点灯対象エリアの周囲のエリアのLEDは比較的低い輝度で点灯するので、比較的狭い範囲にのみ輝度が分布している。このため、消費電力の増加が抑制されつつ、高いコントラストが得られる
<3.1 全体構成および処理手順>
図17は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第2の実施形態におけるモード切替部41に替えて、動画/静止画判定部42が設けられている。この動画/静止画判定部42は、入力画像31に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかの判定を行う。その判定結果を示すデータは判定結果データ52としてエリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、この判定結果データ52と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、LEDBLUR処理の際に、エリア毎に動画であるか静止画であるかの判定が行われ、動画のエリアには図18に示すような動画用LEDフィルタ155mが適用され、静止画のエリアには図19に示すような静止画用LEDフィルタ155sが適用される。これにより、単一エリア点灯が行われたときの点灯対象エリア近傍の状態は、点灯対象エリアで動画の表示が行われているのであれば、図21(a)に示すようなものとなり、点灯対象エリアで静止画の表示が行われているのであれば、図21(b)に示すようなものとなる。動画表示の際には、図21(a)に示すように、点灯対象エリアの周囲のエリアのLEDが比較的高い輝度で点灯する。このため、エリア間の輝度差が従来よりも小さくなる。これにより、動画表示によって各エリアのLEDの輝度がフレーム毎に変化しても、フリッカの発生が抑制される。一方、静止画表示の際には、図21(b)に示すように点灯対象エリアの周囲のエリアのLEDは比較的低い輝度で点灯するので、消費電力の増加を抑制しつつ、高いコントラストが得られる。
次に、上記第3の実施形態の変形例について説明する。
上記第3の実施形態においては、動画用LEDフィルタ155mと静止画用LEDフィルタ155sという2つのLEDフィルタが設けられていた。本変形例においては、動画用LEDフィルタ155mおよび静止画用LEDフィルタ155sに加え、動画用LEDフィルタ155mと静止画用LEDフィルタ155sの中間的な特性を有するLEDフィルタ(以下、「中間フィルタ」という。)が設けられている。なお、ここでは3つの中間フィルタが設けられているものとして説明する。
上記第3の実施形態においては、「或るエリアに動画用LEDフィルタ155mが適用されることにより当該エリアに表示され得る輝度」と「或るエリアに静止画用LEDフィルタ155sが適用されることにより当該エリアに表示され得る輝度」との関係については特に限定されていない。一方、本変形例においては、「或るエリアに動画用LEDフィルタ155mが適用されることにより当該エリアに表示され得る輝度」と「或るエリアに静止画用LEDフィルタ155sが適用されることにより当該エリアに表示され得る輝度」とが等しくなるように、動画用LEDフィルタ155mおよび静止画用LEDフィルタ155sに補正用データが格納されている。詳しくは、予め設けられている複数のLEDフィルタのうちのいずれのLEDフィルタが或るエリアに適用されても、LEDフィルタが適用されることによって当該エリアに表示され得る輝度が一定となるように、複数のLEDフィルタに補正用データが格納されている。
<4.1 全体構成および処理手順>
図25は、本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第2の実施形態におけるモード切替部41に替えて、MPL算出部43が設けられている。このMPL算出部43は、入力画像31に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定し、全エリア数に対する動画エリア数の割合(以下、「MPL」あるいは「画面動画率」という)を表すMPLデータ53を求める。MPLデータ53はエリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、このMPLデータ53と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、LEDBLUR処理の際に、MPL(全エリア数に対する動画エリア数の割合)が比較的高ければ動画用LEDフィルタ155mが選択され、MPLが比較的低ければ静止画用LEDフィルタ155sが選択される。このため、単一エリア点灯が行われたときの点灯対象エリア近傍の状態は、画像全体に占める動画の割合が比較的高いときには、図21(a)に示すようなものとなり、画像全体に占める静止画の割合が比較的高いときには、図21(b)に示すようなものとなる。これにより、上記第3の実施形態と同様、動画表示の際のフリッカの発生が抑制される。また、上記第3の実施形態と同様、静止画表示の際には、消費電力の増加が抑制されつつ、高いコントラストが得られる。
<5.1 全体構成および処理手順>
図27は、本発明の第5の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第2の実施形態におけるモード切替部41に替えて、温度センサ44が設けられている。この温度センサ44は、この液晶表示装置10に設けられているバックライト13の温度を検出し、検出された温度を示す検出温度データ54を出力する。検出温度データ54はエリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、この検出温度データ54と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、通常用LEDフィルタと発熱抑制用LEDフィルタとが予め設けられており、バックライト13の温度が所定値よりも高くなれば、発熱抑制用LEDフィルタに基づいてLEDBLUR処理が行われる。ここで、発熱抑制用LEDフィルタの補正用データの値は、全体的に低い値に定められている。このため、バックライトの温度の上昇に起因する熱暴走が抑制されるとともに、消費電力が低減される。
<6.1 全体構成および処理手順>
図29は、本発明の第6の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第2の実施形態におけるモード切替部41に替えて、照度センサ45が設けられている。この照度センサ45は、この液晶表示装置10の周囲の明るさ(照度)を検出し、検出された照度を示す検出照度データ55を出力する。検出照度データ55はエリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、この検出照度データ55と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、LEDBLUR処理の際に、検出照度Lumが比較的低ければ動画用LEDフィルタ155mが選択され、検出照度Lumが比較的高ければ静止画用LEDフィルタ155sが選択される。このため、単一エリア点灯が行われたときの点灯対象エリア近傍の状態は、この液晶表示装置が比較的暗い環境下で使用されているときには、図21(a)に示すようなものとなり、この液晶表示装置が比較的明るい環境下で使用されているときには、図21(b)に示すようなものとなる。動画表示の際のフリッカは画面が明るいときよりも画面が暗いときに顕著になるところ、液晶表示装置が比較的暗い環境下で使用されているときには、LEDBLUR処理によって、図21(a)に示すように輝度の分布範囲が広げられ、全体的に表示輝度が高められる。これにより、動画表示の際のフリッカの発生が抑制される。
<7.1 全体構成および処理手順>
図31は、本発明の第6の実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、上記第2の実施形態におけるモード切替部41に替えて、APL算出部46が設けられている。このAPL算出部16は、入力画像31に基づき、1フレーム分の画像の平均輝度レベル(以下、「APL」あるいは「画面平均輝度」という)を表すAPLデータ56を求める。APLデータ56はエリアアクティブ駆動処理部15に与えられる。エリアアクティブ駆動処理部15では、このAPLデータ56と入力画像31とに基づいて、液晶データ32とLEDデータ33とが生成される。それ以外の構成については、上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、LEDBLUR処理の際に、APL(画面平均輝度)が比較的低ければ動画用LEDフィルタ155mが選択され、APLが比較的高ければ静止画用LEDフィルタ155sが選択される。このため、単一エリア点灯が行われたときの点灯対象エリア近傍の状態は、画面が全体的に暗いときには、図21(a)に示すようなものとなり、画面が全体的に明るいときには、図21(b)に示すようなものとなる。動画表示の際のフリッカは画面が明るいときよりも画面が暗いときに顕著になるところ、画面が全体的に暗いときには、LEDBLUR処理によって、図21(a)に示すように輝度の分布範囲が広げられ、全体的に表示輝度が高められる。これにより、動画表示の際のフリッカの発生が抑制される。
上記各実施形態では、バックライト13は赤色LED23、緑色LED24および青色LED25で構成されているが、バックライトを白色LEDで構成してもよい。バックライトを白色LEDで構成した場合には、エリアアクティブ駆動処理部15は、例えば、R画像、G画像およびB画像に基づきY画像(輝度画像)を生成し、図8に示す処理のうちステップS11〜S18をY画像に対して行い、ステップS19を3色の画像のそれぞれとY画像の組合せに対して行えばよい。また、LEDフィルタの形状を例えば5行(列)×1列(行)とすることによって、バックライトを冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp )で構成することもできる。
11…液晶パネル
12…パネル駆動回路
13…バックライト
14…バックライト駆動回路
15…エリアアクティブ駆動処理部
21…表示素子
31…入力画像
32…液晶データ
33…LEDデータ(第2の発光輝度)
34…第1の発光輝度
35…補正用データ
36…表示輝度
41…モード切替部
51…モード信号
151…発光輝度算出部
152…発光輝度補正部
153…表示輝度算出部
154…液晶データ算出部
155…LEDフィルタ
Claims (24)
- バックライトの輝度を制御する機能を有する画像表示装置であって、
複数の表示素子を含む表示パネルと、
複数の光源を含むバックライトと、
入力画像を複数のエリアに分割し、各エリアに対応した入力画像に基づいて、当該各エリアに対応した光源の発光時の輝度を第1の発光輝度として求める発光輝度算出部と、
前記第1の発光輝度を所定の補正用データに基づいて補正することにより第2の発光輝度を求め、前記第2の発光輝度を示すデータを発光輝度制御データとして出力する発光輝度補正部と、
前記入力画像と前記発光輝度制御データとに基づき、前記表示素子の光透過率を制御するための表示用データを求める表示用データ算出部と、
前記表示用データに基づき、前記表示パネルに対して前記表示素子の光透過率を制御する信号を出力するパネル駆動回路と、
前記発光輝度制御データに基づき、前記バックライトに対して前記光源の輝度を制御する信号を出力するバックライト駆動回路と
を備えることを特徴とする、画像表示装置。 - 前記発光輝度補正部は、第1の発光輝度が0でないエリアについて当該エリアを中心とする所定の複数のエリアにつき第2の発光輝度が第1の発光輝度よりも高くなるように、前記所定の複数のエリアについての第1の発光輝度を補正することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
- 1つのエリアとその周囲の所定の複数のエリアについての前記補正用データをフィルタ係数とする補正用フィルタを更に備え、
前記発光輝度補正部は、各エリアにつき前記補正用フィルタを適用することによって、当該適用した補正用フィルタに格納されている補正用データに基づき、当該各エリアを中心とする所定の複数のエリアについての第1の発光輝度を補正することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像表示装置。 - 互いに異なる複数の補正用フィルタを備え、
前記発光輝度補正部は、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれかの補正用フィルタを適用することを特徴とする、請求項3に記載の画像表示装置。 - 外部からのモードの選択を受け付けるモード選択部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記モード選択部によって受け付けられたモードに基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
外部からの選択が可能なモードとして第1のモードと第2のモードとが設けられ、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正部は、前記モード選択部によって受け付けられたモードが前記第1のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタを選択し、前記モード選択部によって受け付けられたモードが前記第2のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項5に記載の画像表示装置。 - 前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定する画像判定部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、エリア毎に、前記画像判定部による判定結果に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正部は、前記画像判定部によって動画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタを選択し、前記画像判定部によって静止画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記データ値変化率が前記第1の補正用フィルタよりも大きく前記第2の補正用フィルタよりも小さくなるような1以上の補正用フィルタと、
前記画像判定部による判定結果に応じて所定の変数の値を変化させる変数値変更部と
を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記所定の変数の値に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項8に記載の画像表示装置。 - 補正用フィルタを適用したエリアに表示され得る輝度を表示輝度としたときに、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれの補正用フィルタが適用されても前記表示輝度が一定となるように前記複数の補正用フィルタに補正用データが格納されていることを特徴とする、請求項7から9までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定し、動画であると判定されたエリアの数の前記複数のエリアの数に対する割合を画面動画率として算出する動画率算出部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記画面動画率に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項4に記載の画像表示装置。 - 1画面分の前記入力画像の平均輝度を算出する平均輝度算出部を更に備え、
前記発光輝度補正部は、前記平均輝度算出部によって算出された平均輝度に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタを選択することを特徴とする、請求項4に記載の画像表示装置。 - 複数の表示素子を含む表示パネルと複数の光源を含むバックライトとを備えた画像表示装置における画像表示方法であって、
入力画像を複数のエリアに分割し、各エリアに対応した入力画像に基づいて、当該各エリアに対応した光源の発光時の輝度を第1の発光輝度として求める発光輝度算出ステップと、
前記第1の発光輝度を所定の補正用データに基づいて補正することにより第2の発光輝度を求め、前記第2の発光輝度を示すデータを発光輝度制御データとして出力する発光輝度補正ステップと、
前記入力画像と前記発光輝度制御データとに基づき、前記表示素子の光透過率を制御するための表示用データを求める表示用データ算出ステップと、
前記表示用データに基づき、前記表示パネルに対して前記表示素子の光透過率を制御する信号を出力するパネル駆動ステップと、
前記発光輝度制御データに基づき、前記バックライトに対して前記光源の輝度を制御する信号を出力するバックライト駆動ステップと
を備えることを特徴とする、画像表示方法。 - 前記発光輝度補正ステップでは、第1の発光輝度が0でないエリアについて当該エリアを中心とする所定の複数のエリアにつき第2の発光輝度が第1の発光輝度よりも高くなるように、前記所定の複数のエリアについての第1の発光輝度が補正されることを特徴とする、請求項13に記載の画像表示方法。
- 前記画像表示装置は、1つのエリアとその周囲の所定の複数のエリアについての前記補正用データをフィルタ係数とする補正用フィルタを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、各エリアにつき前記補正用フィルタを適用することによって、当該適用した補正用フィルタに格納されている補正用データに基づき、当該各エリアを中心とする所定の複数のエリアについての第1の発光輝度が補正されることを特徴とする、請求項13または14に記載の画像表示方法。 - 前記画像表示装置は、互いに異なる複数の補正用フィルタを備え、
前記発光輝度補正ステップでは、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれかの補正用フィルタが適用されることを特徴とする、請求項15に記載の画像表示方法。 - 外部からのモードの選択を受け付けるモード選択ステップを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、前記モード選択ステップで受け付けられたモードに基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項16に記載の画像表示方法。 - 前記画像表示装置は、前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
外部からの選択が可能なモードとして第1のモードと第2のモードとが設けられ、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正ステップでは、前記モード選択ステップで受け付けられたモードが前記第1のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタが選択され、前記モード選択ステップで受け付けられたモードが前記第2のモードであれば、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項17に記載の画像表示方法。 - 前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定する画像判定ステップを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、エリア毎に、前記画像判定ステップでの判定結果に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項16に記載の画像表示方法。 - 前記画像表示装置は、前記複数の補正用フィルタとして第1の補正用フィルタと第2の補正用フィルタとを備え、
補正用フィルタに格納されている各エリアについての補正用データのデータ値に関し、着目するエリアが中心から外側に移る際の前記データ値の変化する割合をデータ値変化率としたときに、前記第2の補正用フィルタについてのデータ値変化率が前記第1の補正用フィルタについてのデータ値変化率よりも大きくなるように、前記第1の補正用フィルタおよび前記第2の補正用フィルタに補正用データが格納され、
前記発光輝度補正ステップでは、前記画像判定ステップで動画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第1の補正用フィルタが選択され、前記画像判定ステップで静止画であると判定されたエリアについては、前記第1の発光輝度を補正する際に前記第2の補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項19に記載の画像表示方法。 - 前記画像判定ステップでの判定結果に応じて所定の変数の値を変化させる変数値変更ステップを更に備え、
前記画像表示装置は、前記データ値変化率が前記第1の補正用フィルタよりも大きく前記第2の補正用フィルタよりも小さくなるような1以上の補正用フィルタを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、前記所定の変数の値に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項20に記載の画像表示方法。 - 補正用フィルタを適用したエリアに表示され得る輝度を表示輝度としたときに、各エリアにつき前記複数の補正用フィルタのうちのいずれの補正用フィルタが適用されても前記表示輝度が一定となるように前記複数の補正用フィルタに補正用データが格納されていることを特徴とする、請求項19から21までのいずれか1項に記載の画像表示方法。
- 前記入力画像に基づき、エリア毎に動画であるか静止画であるかを判定し、動画であると判定されたエリアの数の前記複数のエリアの数に対する割合を画面動画率として算出する動画率算出ステップを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、前記画面動画率に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項16に記載の画像表示方法。 - 1画面分の前記入力画像の平均輝度を算出する平均輝度算出ステップを更に備え、
前記発光輝度補正ステップでは、前記平均輝度算出ステップで算出された平均輝度に基づいて、前記第1の発光輝度を補正する際に適用する補正用フィルタが選択されることを特徴とする、請求項16に記載の画像表示方法。
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