JP2009190185A - 製本装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

製本装置及びこれを備えた画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009190185A
JP2009190185A JP2008030311A JP2008030311A JP2009190185A JP 2009190185 A JP2009190185 A JP 2009190185A JP 2008030311 A JP2008030311 A JP 2008030311A JP 2008030311 A JP2008030311 A JP 2008030311A JP 2009190185 A JP2009190185 A JP 2009190185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
reinforcing
adhesive
cover
cover sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008030311A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumasa Takagi
勝雅 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP2008030311A priority Critical patent/JP2009190185A/ja
Publication of JP2009190185A publication Critical patent/JP2009190185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】中綴じシートに接着剤を塗布して表紙シートでくるみ綴じ製本する際に、背綴じ面に補強シートを自動的に添着させることが可能な製本装置を提供する。
【解決手段】製本処理する処理ステージに表紙シートを供給して位置決めした後、この表紙シートの上に補強シートを供給し、中綴じシートと表紙シートとを接合した後、表紙シートを背折り成形することを特徴としている。この場合表紙シートの上に補強シートを載置セットした状態で中綴じシートを添着するか、或いは表紙シートと上の補強シートを、接着剤を塗布した中綴じシートに貼着し、この補強シートに再度接着剤を塗布した後、表紙シートに綴じ合わせるか、いずれかの方法を採用する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置などから搬出されるシートを束状に部揃え集積し、この中綴じシート束を表紙シートにくるみ綴じ製本する製本装置に係わり、この製本時に背綴じ面に補強テープを内在させる機構の改良に関する。
一般にこの種の製本装置は、画像形成装置から搬出されたシートを集積トレイで束状に部揃え集積し、このシート束の背部に接着剤を塗布する。これと同時に表紙シートを画像形成装置又は集積トレイの上流側に配置したインサータユニット(給紙装置)から接着剤塗布位置Eの下流側に配置された処理ステージに給送する。そしてこの表紙綴じ位置で接着剤を塗布したシート束を表紙シートの中央部(背綴じ面)に逆T字状に接合し、その後この表紙シートを背折り成型して仕上げるくるみ綴じ製本装置が知られている。
従来このような製本装置は、例えば特許文献1に開示されている。同文献には画像形成装置の排紙口に連設され、画像形成されたシートを集積トレイ上に積載する。そしてこの束状に部揃えしたシート束の背部に接着剤を塗布した後、下流側の表紙綴じ位置に移送する。そこで表紙綴じ位置には表紙供給経路が連設され、この表紙供給経路から表紙綴じ位置に表紙シートを給送セットするようになっている。
このような製本装置において、中綴じシート(束)を表紙シートでくるみ綴じ製本する場合に中綴じシートの背綴じ端面と表紙シートの背綴じ面との間に補強用のシートを介在させて綴じ合わせることが製本方法として知られている。例えば特許文献1には、中綴じシート束と表紙シートとの間に開孔を有する金属薄板を介在させ接着剤で3者を綴じ合わせる製本方法が提案されている。同公報には表紙シートの背綴じ面に金属薄板から成る補強片を接着剤で貼着し、この補強板の上から接着剤を塗布した中綴じシートを押し付けることによって綴じ合わせる方法が開示されている。
同様に特許文献2及び特許文献3には、表紙シートの背綴じ面に複数枚の補強片を貼着する方法が開示されている。この文献2、文献3の方法では補強片の裏面に粘着性接着層を設け、表面をセパレート紙で覆っている。そして製本時にセパレート紙を剥がして表紙シートの背綴じ面に補強片を貼着し、その後接着剤を塗布した中綴じシートを綴じ合わせている。
特開2007−76118号公報(図1) 特許第3836206号公報 実公昭59−13090号公報 実公平1−11492号公報
上述のように、表紙シートに中綴じシートをくるみ綴じ製本する場合に背綴じ部に補強片を介在させることは広く知られている。これは製本後の冊子状シートを開くとき背表紙部分が折れるのを防止するため背表紙部に金属などの補強片を貼着している。
ところが、背表紙部に補強片を介在させることは製本綴じ処理を自動的に実行する自動製本装置ではその機構が複雑となる問題がある。つまり前掲特許文献1のように製本綴じする処理ステージに中綴じシートと表紙シートを給送し、中綴じシートの背部に添着した接着剤で綴じ合わせる自動製本装置では背綴じ部の正確な位置に補強片を挿入することはその供給機構が複雑となり、同時に束厚さがその都度異なるため背表紙の正確な位置に補強片を添付することが困難となる。
そこで本発明者は、上述の問題を解決するため次の着想に至った。第1の着想は処理ステージに供給され、シート束の束厚さを考慮して位置決めセットされた表紙シートに補強片を供給することであり、これによって補強片を簡単な構造で正確な位置に挿入することが可能となる。また第2の着想は中綴じシートに接着剤を塗布する際に、その背部端面に補強シートを添着した後接着剤を塗布することであり、これによって補強片を簡単な構造で正確な位置に挿入することが可能となる。
本発明は、中綴じシートに接着剤を塗布して表紙シートでくるみ綴じ製本する際に、背綴じ面に補強シートを自動的に添着させることが可能な製本装置の提供をその主な課題としている。
更に本発明は、背綴じ面に補強シートを介在させる際に、そのための構造が簡単で正確な位置に添着することが可能な製本装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、製本処理する処理ステージに表紙シートを供給して位置決めした後、この表紙シートの上に補強シートを供給し、中綴じシートと表紙シートとを接合した後、表紙シートを背折り成形することを特徴としている。この場合表紙シートの上に補強シートを載置セットした状態で中綴じシートを添着するか、或いは表紙シートと上の補強シートを、接着剤を塗布した中綴じシートに貼着し、この補強シートに再度接着剤を塗布した後、表紙シートに綴じ合わせるか、いずれかの方法を採用する。
また本発明は、製本処理する処理ステージの上流側に中綴じシートに接着剤を塗布する接着剤塗布手段を設け、この接着剤塗布位置で中綴じシートの背綴じ端面に補強シートを貼着し、この状態で接着剤を塗布した後表紙シートに綴じ合わせるように構成することを特徴としている。以下その具体的構成について説明する。
束状に部揃えされた中綴じシートを表紙シートでくるみ綴じする処理ステージ(F)を備えた製本装置であって、上記処理ステージ(F)の上流側に配置され、中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段(55)と、上記処理ステージに表紙シートを給送する表紙シート給送手段(34a)と、上記処理ステージ上の表紙シートの背綴じ面に補強シートを給送する補強材供給手段(80)と、上記処理ステージに配置され、上記中綴じシートに表紙シートを背折り成型する表紙綴じ手段(60)と、上記表紙シート給送手段と上記補強材供給手段と上記表紙綴じ手段とを制御する制御手段(75)とを備え、上記制御手段は、(1)上記処理ステージに表紙シートを供給し、(2)この処理ステージ上の表紙シートの上に補強シートを供給し、(3)上記補強シートを介在させて上記中綴じシートと表紙シートとを接合した後、表紙シートを背折り成形する。
前記制御手段は、前記補強シートを介在させて前記中綴じシートと表紙シートとを接合する際に、表紙シートの背綴じ面に前記補強シートを供給して重合セットし、この補強シートを重ね合わせた表紙シートの背綴じ面に前記接着剤塗布手段(55)で接着剤を塗布した中綴じシートを接合するように構成する。
前記制御手段は、前記補強シートを介在させて前記中綴じシートと表紙シートとを接合する際に、表紙シートの背綴じ面に前記補強シートを供給して重合セットし、この表紙シート上の補強シートを、接着剤を塗布した中綴じシートに貼着した後、この補強シートと中綴じシートに前記接着剤塗布手段(55)で再度接着剤を塗布するように構成する。
前記補強シートは、多孔性を有する布、合成樹脂、紙片などの帯状基材(Sx)で構成する。
前記補強材供給手段は、前記補強シートをロール状に収納する補強材カートリッジ(81)と、この補強材カートリッジから補強シートを前記処理ステージ上の表紙シートの所定位置に給送する移送手段(85)とから構成する。
上記処理ステージの上流側の接着剤塗布位置Eに配置され、中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段(55)と、上記接着剤塗布位置Eの中綴じシートの背綴じ面に補強シートを給送する補強材供給手段(80)と、上記処理ステージに表紙シートを給送する表紙シート給送手段(34a)と、上記処理ステージに配置され、上記中綴じシートに表紙シートを背折り成型する表紙綴じ手段(60)と、上記接着剤塗布手段(55)と上記表紙シート給送手段(34a)と上記補強材供給手段(80)と上記表紙綴じ手段とを制御する制御手段(75)と、を備え、上記制御手段は、上記接着剤塗布位置の中綴じシートの背綴じ面に前記補強シートを給送した後、この補強シートと中綴じシートに上記接着剤塗布手段(55)で接着剤を塗布し、この接着剤を塗布した補強シートと中綴じシートを上記表紙シートに接合しして背折り成形する。
前記接着剤塗布手段は、熱溶融性接着剤を収容する接着剤容器(56)と、上記接着剤容器を前記接着剤塗布位置の中綴じシートに沿って往復動自在に支持するガイドレール(52)と、上記ガイド手段に沿って上記接着剤容器を往復動する駆動手段(MS)とを備え、前記補強材供給手段(80)は、前記補強シートをロール状に収納する補強材カートリッジ(81)と、この補強材カートリッジから補強シートを前記処理ステージ上の表紙シートの所定位置に給送する移送手段(85)とから構成し、上記移送手段は、上記ガイドレールに配置した上記駆動手段で中綴じシートに沿って往復動自在に構成される。
本発明に係わる画像形成システムは、シート上に画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、上記画像形成装置からのシートを部揃え集積する集積手段(40)と、上記集積手段で部揃えされた中綴じシートを表紙シートでくるみ綴じする処理ステージ(F)を備えた製本装置とから構成し、上記製本装置は上述の構成を備える。
本発明は、処理ステージで表紙シートと中綴じシートを綴じ合わせる際に、このステージに位置決めセットされた表紙シート上に補強シートを給送セットするか、或いはステージの上流側の接着剤塗布位置に位置決めセットされた中綴じシートに補強シートを給送セットし、処理ステージ上で中綴じシート、補強シート、表紙シートの三者を綴じ合わせるようにしたものであるから次の効果を奏する。
製本処理後の冊子状シートは、その背表紙部に補強シートが介在されているため、表紙を開く際に背表紙に折れ、皺などが発生することがない。また、この補強シートは、束厚さなどを考慮してセットされた表紙シート又は中綴じシートに、その位置決め後に添着されることとなる。このため補強シートが背表紙から位置ズレして綴じ合わせられることが少ない。
更に本発明は、処理ステージ上にセットした表紙シートの上に補強シートを載置セットし、この補強シートを中綴じシートの背綴じ端面に塗布した接着剤で貼着する。そしてこの補強シートの上から接着剤を再塗布することによって補強シートの両面に接着剤が塗布される。このため補強シートは中綴じシートとの間と表紙シートの間に接着剤が介在する状態で全面を接着されることとなる。従って堅牢な製本綴じが可能となる。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。図5は図2の要部拡大説明図であり表紙シートの給送経路を示す。図6はその表紙シート搬送状態の説明図である。
本発明に係わる画像形成システムは図1に示すように、順次シート上に画像形成する画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの排紙口14に連接され画像形成されたシートを束状に部揃えして製本綴じた後、この製本シート束を切断処理する製本装置Bとから構成されている。また、図1の装置は更に製本装置Bの下流側に後処理装置Cが備えられている。各装置の詳細構成は後述する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置Aは、図1に示すように複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
[製本装置の構成]
次に、図2に基づいて画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙搬送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙搬送経路34には後処理経路38が連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙搬送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
上記製本経路33と表紙搬送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する処理ステージ(表紙綴じ位置)Fが配置されている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合、画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)Snと表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(表紙シート)Shとが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。
一方、上記搬入経路31にはインサータユニット26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートShを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。この給紙トレイ26aにはキックローラ26kと分離手段26sが配置され、キックローラ26kでトレイ上のシートを繰り出し、分離手段26sで1枚ずつに分離して下流側に搬出する。そしてこの分離手段26sの下流側には搬送経路31に連なる給紙経路27が設けられている。
そこで上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本経路33にはグリップ搬送手段47と後述する束姿勢偏向手段64と排紙ローラ(排紙手段)66が配置されている。また表紙搬送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、それぞれ駆動モータに連結されている。
表紙搬送経路34の構成について説明すると、この表紙搬送経路34は搬入経路31から分岐して製本経路33と交差するように配置され、この交差部に処理ステージ(表紙綴じ位置)Fが配置されている。製本経路33には表紙シートShを搬送する搬送ローラ34aと、アライニング機構35が配置されている。またこの表紙搬送経路34を形成する経路ガイドは処理ステージFの上流側と下流側でガイド姿勢と退避姿勢との間で上下動可能な可動ガイド34gで構成されている。これは処理ステージFに表紙シートShを案内するときはガイド姿勢に位置し、表紙シートShを背折りするときには退避姿勢にシフトさせる為である。
上記アライニング機構35は、表紙搬送経路34に設けられ、表紙シートShの後端を係止するニップ爪35aと、このニップ爪35aで把持した表紙シートShを搬送直交方向にオフセットする整合部材35bと、表紙搬送経路34に送られた表紙シートShをニップ爪35aに突き当てるためにスイッチバックさせる正逆転ローラ(不図示)で構成されている。そして正逆転ローラは表紙シートShから上方に退避した待機位置に昇降可能に構成されている。
従って表紙搬送経路34に搬入された表紙シートShはその後端がアライニング機構35を通過したタイミングの後、正逆転ローラの逆転でスイッチバック搬送される。するとシート後端はニップ爪35aに突き当てられスキュ(斜行)修正される。この状態でニップ爪35aがシート後端を把持し、このニップ爪35aを搭載した整合部材35bを搬送直交方向に幅寄せ移動する。これによって表紙シートShは搬送前後方向のスキュ修正と、幅方向(搬送直交方向)の位置が修正(側縁位置修正)されることとなる。このようにアライニング修正された表紙シートShは正逆転ローラで下流側の処理ステージFに向けで搬送セットされる。この処理ステージFへの給送セットはアライニング位置から表紙シートShを所定量搬送することによって行われる。
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図2に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図2右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
上記集積トレイ41には図示しないシート束厚さ識別手段が配置され、トレイ上に集積されたシート束の厚さを検出するようになっている。その構成は例えばトレイ上に最上シートと接する紙触片を設け、この紙触片の位置をセンサで検出することによってシート束の厚さを識別することが出来る。この他シート束厚さ識別手段としては例えば排紙センサSe3から集積トレイ上に搬出されるシートを検出し、このセンサからの信号を計数するカウンタを設け、画像形成装置Aからのジョブ終了信号で計数したシートの総枚数に平均的な紙厚さを乗ずることによってシート束の厚さを識別することが出来る。
[シート束搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図2に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
[接着剤塗布部の構成]
前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図3(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室(以下液剤収容室という)56aと固形接着剤収容室(以下固形剤収容室という)56bに区割され、液剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。また液剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56S(図2参照)が配置されている。図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。
上述のように構成された糊容器56はシート束に沿って往復動する。図3(b)にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)S1に対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と共にシート束の下端縁S1に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には駆動モータMSが連結してある。
そこで糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で前記駆動モータMSによって往復動する。そして各位置は図3(b)に示す位置関係に設定され、リターン位置RPはシート幅のサイズ情報によって設定される。また、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記グリップ搬送手段47に設けたグリップセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターン位置RPに向けて移動する。この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。このように構成された接着剤塗布手段55は駆動モータMSの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3(b)左側から右側に移動を開始する。この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート端部をバラけさせ、リターン位置RPからホームポジションHPに戻る復路ではシート端と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述のグリップ搬送手段47の送り量を図示しない昇降モータで調整するようになっている。
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本経路33の処理ステージFには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図4(a)に示すように背当プレート61と背折プレート62と折ロール63で構成される。この処理ステージFには前述の表紙搬送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータユニット26から表紙シートShを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートShをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートShに中綴じシート束Sn1が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成形するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折ロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して折り仕上げする一対のローラで構成されている。
[補強材供給手段の構成]
そこで本発明は上述の処理ステージFで中綴じシート束Sn1と表紙シートShとを綴じ合わせる際に、その背綴じ面に補強シートSxを介在させることを特徴としている。以下その形態を第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の順に説明する。
「第1実施形態」
図4には、処理ステージFに給送セットした表紙シートShの背綴じ面に補強シートSxを給送セットし、その上に糊塗布した中綴じシート束Sn1を綴じ合わせる場合を示す。この場合、補強シートSxは、布、合成樹脂、紙片などの適度な強度に富んだ材料で含浸性に富んだ帯状シートで構成する。図示の補強シートSxは適度の強度を有する織布で形成され、その表裏面間を接着剤が流動するようなメッシュに編成されている。この補強シートSxはロール状に巻回され、カートリッジ81に収納されている。
そこで補強材供給手段80は、カートリッジ81と、このカートリッジ81から補強テープSxを引き出し、処理ステージF上の表紙シートの上に補強テープSxを給送する移送手段(フィーダ手段)85とから構成されている。カートリッジ81は装置フレームに着脱交換可能に装着され、内部にロール状に巻回した補強テープSxを収納する容器形状に構成されている。補強テープSxは、このカートリッジ81に設けられた供給口81aから順次外部に引き出せるようになっている(図4(b)参照)。移送手段(フィーダ手段)85は表紙シートShの背綴じ面(図4(a)に示す)に引き出すスライド部材86で構成されている。またカートリッジ81の供給口81aには補強シートの後端を切断するカッタ88が配置されている。
上記スライド部材86は処理ステージFに供給セットされた表紙シート中央の背綴じ面(センターライン;図4(b)に示すCL)に沿って移動自在にガイドレール86gに支持され、このガイドレール86gに沿って図4(b)左右方向に往復動するようになっている。この為スライド部材86はガイドレール86gに沿って張設された走行ワイヤ86wに連結され、この走行ワイヤ86wを支持するプーリの一方には駆動モータdM1が連結されている。
上記スライド部材86には補強テープSxの先端を把持するニップ爪86nと、このニップ爪86nの作動ソレノイド86Sが搭載されている。ニップ爪86nは補強テープSxの先端をカートリッジ81から引き出す為であり、図示のものは一対の爪部材を巻バネ86bでニップ方向に付勢し、作動ソレノイド86Sで解除するようになっている。
上述のようにスライド部材86は処理ステージFにセットされている表紙シートShの背綴じ面(図4(b)CL−CL)に沿ってカートリッジ81から補強テープSxの先端を引き出す。従ってスライド部材(フィーダ手段)86はカートリッジ81から補強シートSxを引出し、処理ステージF上にセットされている表紙シートShの背綴じ面に給送する。また、上記カートリッジ81の供給口81aには補強シートSxの後端をカットするカッタ88が付設されている。このカッタ88はソレノイド88Sでテープ後端を切断するようになっている。
そこで上記スライド部材86が所定位置(ホームポジション)に移動したとき、図示しないポジションセンサからの信号で上記ソレノイド88Sを作動して補強シートSxの後端をカッタ88で切断する。すると補強シートSxは、その後端側が下方にセットされている表紙シートShの背綴じ面に落下セットされる。次いで作動ソレノイド86Sを作動しニップ爪86nを解除(ニップ解除)する。すると補強シートSxは、その全体が表紙シートShの背綴じ面に載置され重ね合わせセットされる。
このように構成された第1実施形態において、後述する制御手段(制御CPU)75は中綴じシート束Sn1の背綴じ端面に前述の接着剤塗布手段55で接着剤を塗布する。この接着剤塗布手段55は処理ステージFの上流側に準備されている接着剤塗布位置Eに配置されている。そして制御手段(制御CPU)75は接着剤塗布位置Eに中綴じシート束Sn1を給送セットする。この給送セットは前述のグリップ搬送手段47で把持した中綴じシート束Sn1を製本経路33に沿って下流側の接着剤塗布位置Eに搬送する。そしてこの接着剤塗布位置Eで背綴じ端面に接着剤を塗布する。この中綴じシート束Sn1への接着剤塗布動作と前後して制御手段(制御CPU)75は処理ステージFに表紙シートShを給送セットする。このとき表紙搬送経路34の搬送ローラ(表紙給送手段)34aはシート束厚さ情報に基づいて表紙シートShの中央センターラインが処理ステージFの中央に位置するようにその搬送量を束厚さに応じて調整する。このシート束厚さ情報は前述したシート束厚さ識別手段から取得する。
次に制御手段(制御CPU)75は、処理ステージFに給送セットされた表紙シートShの上に上述の補強材供給手段80で補強シートSxを供給する。この補強シートSxの供給はフィーダ手段(移送手段)85を駆動モータdM1で図4(b)左端のホームポジションから右端の実線位置に移動し、この位置に配置されているカートリッジ81から補強シート先端をニップ爪86nでグリップする。このニップ爪86の把持動作は作動ソレノイド86Sへの通電(図示のものは通電OFF)によって行う。次いで制御手段(制御CPU)75は駆動モータdM1を作動してスライド部材86をホームポジションに向けて移動する。するとカートリッジ81内に収納された補強シートSxは表紙シートShの一端(基端)から他端側に向かって引き出される。スライド部材86がホームポジションに戻ると、これを検知するポジションセンサからの信号で制御手段(制御CPU)75はソレノイド88Sを作動しカッタ88で補強シートSxの後端部を切断する。この切断動作と同時に作動ソレノイド86Sに通電してニップ爪86nによるニップを解除する。すると表紙シートShには、その中央背綴じ面上に補強シートSxが重合セットされる。
そこで制御手段(制御CPU)75は中綴じシート束Sn1を接着剤塗布位置Eから処理ステージF上に移動する。すると中綴じシート束Sn1はこの処理ステージFにセットされている表紙シートShに逆T字状に接合される。このとき中綴じシート束Sn1の背綴じ端面と表紙シートShの背綴じ面との間には補強シートSxが介在され、この補強シートSxは織布など含浸性に富んだ基材で構成されているため中綴じシート束Sn1に塗布された接着剤によって表紙シートShと補強シートSxとの間及び補強シートSxと中綴じシート束Sn1との間がそれぞれ接着される。
「第2実施形態」
次に第2実施形態は、上述の第1実施形態と同一の構成で補強材供給手段80を構成する。そして第1実施形態では補強シートSxを中綴じシート束Sn1に塗布した接着剤で表紙シートShに貼着しているが接着力が弱い場合がある。そこで第2実施形態では次のように補強シートSxに接着剤を塗布する。このため前述の制御手段(制御CPU)75を以下のように構成する。
図6A(a)に示すように前述のものと同様に中綴じシート束Sn1への接着剤塗布と表紙シートShの給送セットと補強シートSxの給送セットを実行する。そこで制御手段(制御CPU)75は中綴じシートSnを接着剤塗布位置Eから処理ステージFに移動する(図6A(b)の状態)。すると中綴じシート束Sn1の背綴じ端面には接着剤が塗布されているため、まず補強シートSxは中綴じシート束Sn1の端面に貼着される。そこで制御手段(制御CPU)75は前述のグリップ搬送手段47を製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに後退させる(図6B(c)の状態)。このとき補強シートSxは中綴じシート束Sn1の端面に貼着された状態で接着剤塗布位置Eに後退する。そこで制御手段(制御CPU)75は再度この補強シートSxを貼着した状態の中綴じシート束Sn1に接着剤塗布手段55で接着剤を塗布する。このとき接着剤は補強シートSxと、この補強シートSxに含浸した接着剤が中綴じシート束Sn1の背綴じ端面に塗布(再塗布)される。
この接着剤の再塗布動作後に制御手段(制御CPU)75は中綴じシート束Sh1を接着剤塗布位置Eから処理ステージF上に移動する。すると中綴じシート束Sn1と補強シートSxはこの処理ステージFに待機している表紙シートShに逆T字状に接合される。このように中綴じシート束Sn1の背綴じ端面と表紙シートShの背綴じ面との間には補強シートSxが介在され、この3者は強固に接着されることとなる。
「第3実施形態」
図7には、処理ステージFの上流側に配置した接着剤塗布位置Eに中綴じシート束Sn1を給送セットし、このシート束の背綴じ端面に補強シートSxを貼着した後、接着剤を塗布する場合を示す。補強材供給手段80は前述の第1実施形態と同様に構成されているため同一符号を付して説明を省略する。図7に示すように接着剤塗布位置Eにはカートリッジ81と、このカートリッジ81から補強テープSxを引き出し、処理ステージF上の表紙シートShの上に給送する移送手段(フィーダ手段)85が設けられている。カートリッジ81は前述と同様の構成でロール状補強シートSxが収納されている。移送手段(フィーダ手段)85は中綴じシート束の背綴じ端面(図7に示すS1)に沿って引き出すスライド部材86で構成されている。このスライド部材86には前述と同様にニップ爪86nと作動ソレノイド86Sが搭載されている。そしてこのスライド部材86は糊容器56を往復動自在に支持するガイドレール52に摺動自在に支持され、駆動モータdM1に連結された走行ワイヤ86wに固定されている。従ってスライド部材86は接着剤塗布位置Eにセットされた中綴じシート束の背綴じ端面S1に沿って往復動自在に構成されている。
このような構成で後述の制御手段(制御CPU)75は、中綴じシート束Sn1を製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。この給送セットは前述のグリップ搬送手段47で把持した中綴じシート束Sn1を製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送し予め設定された位置に停止セットする。次に制御手段(制御CPU)75はこの中綴じシート束の背綴じ端面S1に沿って補強シートSxを給送する。この補強シートSxの給送はフィーダ手段85を駆動モータdM1で図7左端のホームポジションから右端の実線位置に移動し、この位置に配置されているカートリッジ81から補強シート先端をニップ爪86nでグリップする。このニップ爪86nの把持動作は作動ソレノイド86Sへの通電(図示のものは通電OFF)によって行う。次いで制御手段(制御CPU)75は駆動モータdM1を作動してスライド部材86をホームポジションに向けて移動する。するとカートリッジ81内に収納された補強シートSxは中綴じシート束Sn1の一端(図7右端)から他端側(図7左端)に向かって引き出される。すると接着剤塗布位置Eで中綴じシート束Sn1に、その下端背綴じ端面に沿って補強シートSxが重合セットされる。
そこで制御手段(制御CPU)75は接着剤塗布手段55で補強シートSxの上から中綴じシート束Sn1の端面に接着剤を塗布する。この補強シートSxは織布など含浸性に富んだ基材で構成されているため、補強シートSxと中綴じシート束Sn1に接着剤が添着される。次いで制御手段(制御CPU)75は、この補強シートSxを添着した中綴じシート束Sn1を処理ステージFに移送する。このとき処理ステージFには表紙シートShが給送セットされているため中綴じシート束Sn1はこの表紙シートShに逆T字状に接合される。このとき中綴じシートの背綴じ端面S1と表紙シートShの背綴じ面との間には補強シートSxが介在され、表紙シートSh、中綴じシート束Sn1の三者は堅牢に接着されることとなる。このように補強シートSxの上から接着剤を塗布した後、制御手段75は、補強シートSxの後端をカッタ88で切断すると共にニップ爪86nを解除する。
尚、上述のように接着剤塗布位置Eで中綴じシートの背綴じ面にて接着剤を塗布する際に、制御手段75を次のように構成する。第1の制御方法は上述のように中綴じシートの背綴じ端面と補強シートに同時に接着剤を塗布することが出来る。この場合は補強シートとして例えば網目状に織り合わせた布など浸透性に富んだ素材を使用する。
第2の制御方法は、制御手段75を塗布位置Eに搬送セットした中綴じシートの背綴じ端面に接着剤塗布手段55で接着剤を塗布する。このときの接着剤の塗布量は例えば中綴じシートの束厚さで増減調整するのと同時に補強シートSxの素材などに応じて調整する。次いで制御手段75は、接着剤を塗布した中綴じシートの背綴じ面に補強シートSxを給送する。そしてこの補強シートSxの上から再度接着剤塗布手段55で接着剤を塗布する。制御手段75をこのように構成することによって補強シートSxをプラスチックシート或いは金属シートなどの非浸透性素材を使用することが可能となる。
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図8に基づいて説明する。同図は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙搬送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図2にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「集積部制御部75a」「接着剤塗布手段制御部75b」「表紙綴じ手段制御部75c」「断裁手段制御部75d」「スタック制御部75e」と「接着剤温度制御部79」をそれぞれ備えている。
次に本発明に係わる製本方法について説明すると、本発明は前述したように中綴じシートを表紙シートにくるみ製本する際に補強シートSxを背部に同時貼着することを特徴としている。その製本手順を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像形成装置Aで後処理モードと画像形成モードが設定されると、画像形成装置Aはシート上に順次画像形成し、排紙口14にシートを搬出する(St01)。画像形成装置Aの排紙口14に搬出されたシート(中綴じシートSn)はシート搬入経路31から製本装置Bに移送される。そこで「製本処理モード」に設定されているとき、製本装置の制御CPU75は中綴じシートSnを集積トレイ41に案内してトレイ上に集積する(St02)。画像形成装置Aからジョブ終了信号を受けると制御CPU75は集積トレイ41を図2下方に移動しトレイ上のシート束をグリップ搬送手段47に引き継ぐ。そこでこのグリップ搬送手段47はシート束を背部端面が下側となるように略々90度旋回して製本処理経路33の接着剤塗布位置に移動する(St04)。次いで画像形成装置Aでは指定されたシート上に表紙画像を印刷し排紙口14から搬出する。製本装置Bではこの表紙シートをシート搬入経路31に受け取り、経路切換フラッパ36を介して表紙搬送経路34に案内する。この経路34では表紙シートをレジスト修正した後に処理ステージFに給送し、セットする(St06)。
尚、前述のグリップ搬送手段47にはシート束厚さ検出手段(不図示)が設けられ、この検出手段からのシート束厚さ情報に基づいて表紙シートは処理ステージFに位置決めセットされる。そこで制御CPU75はスライド部材86をレール86gに沿って移動する。するとスライド部材86のニップ爪86nに把持された補強シートSxはカートリッジ81から所定量引き出される。すると表紙シートの背綴じ面には補強シートSxが表紙シートShの上に重ねられる(St07)。そこで補強シートの後端をカッタ88で切断する。
表紙シートShと補強シートSxの重ね合わせが終了すると制御CPU75は前述の接着剤塗布手段55を中綴じシートSnの背部端面に沿って移動して(St10)接着剤を塗布する(St11)。次いで制御CPU75は中綴じシートSnを接着剤塗布位置Eから処理ステージ上Fに移動する(St12)。このとき背当プレート61は表紙シートShをバックアップする位置に保持され、表紙シートShと中綴じシートSnは逆T字状に接合される。この状態で背折プレート62が図示しない駆動モータで表紙シートの肩部を押圧成型する(St13)。この背折り成形の後、制御CPU75は所定の接着剤硬化時間の経過後製本経路33から背当プレート61を退避させる。すると背綴じされたシート束は折ロール63で背折りされ、下流側の断裁位置Gに送られる。断裁位置Gでは束姿勢偏向手段64でシート束の天部、地部、小口部の順に回転しながら断裁手段65で周縁を断裁揃えされる(St15)。次いで制御CPU75は断裁処理後のシート束を収納スタッカ67に収容する(St16)。
このように本発明に係わる製本方法は、所定の表紙綴じ位置に表紙シートを給送する表紙シート給送ステップ(前述のステップSt06)と、この表紙綴じ位置に給送された表紙シート上の所定位置に補強シートを重ね合わせる補強シートセットステップ(前述のステップSt07)と、束状に部揃えされた中綴じシートの背部端面に接着剤層を添着する接着剤層形成ステップ(前述のステップSt11)と、補強シートを重ね合わせた表紙シートに中綴じシートを綴じ合わせる表紙綴じステップ(前述のステップSt14)の各ステップを実行する。以上前述の第1実施形態について説明したが、第2実施形態及び第3実施形態の製本手順も同様であるのでその説明を省略する。
本発明に係わる製本装置を備えた画像形成システムを示す説明図。 本発明に係わる製本装置の全体構成を示す説明図。 図2の装置における接着剤塗布手段の構成を示し、(a)は接着剤容器の構成説明図、(b)は塗布状態の説明図。 図2の装置における補強シートの供給構造の説明図であり、(a)はその平面構成を、(b)は側面構成を示す。 図4の装置における製本仕上げ状態を示す説明図。 図2の装置における製本状態の説明図であり、(a)は処理ステージに表紙シートを給送する状態を、(b)は処理ステージに補強シートを供給する状態を示す。 図2の装置における製本状態の説明図であり、(c)は処理ステージに中綴じシートを給送する状態を、(b)中綴じシートに添着した補強シートに接着剤を塗布する状態を示す。 図2の装置における製本状態の説明図であり、(e)は処理ステージで中綴じシートと補強シートと表紙シートとを綴じ合わせる状態を、(f)は表紙シートを綴じ合わせる状態を示す。 図2の装置における補強シートの供給構造で、図4の装置と異なる形態を示す説明図。 図2の装置における制御構成を示すブロック図。 図2の装置における製本処理動作を示すフローチャート。
符号の説明
A 画像形成装置
B 製本装置
C 後処理装置
E 接着剤塗布位置
F 処理ステージ(表紙綴じ位置)
Sn 中綴じシート
Sn1 中綴じシート束
Sh 表紙シート
S1 シート束の下端縁(製本時の背表紙部)
Sx 補強シート
30 ケーシング
31 搬入経路
31a 搬入口
31b 搬送ローラ
32 中紙搬送経路
32a 搬送ローラ
32b 排紙口
33 製本経路
34 表紙搬送経路
34a 搬送ローラ(表紙給送手段56)
34g 可動ガイド
35 アライニング機構
35a ニップ爪
35b 整合部材
36 経路切換フラッパ
38 後処理経路
38a 搬送ローラ
40 集積部
41 集積トレイ
42a 正逆転ローラ
42b 搬入ガイド
43 規制部材
47 グリップ搬送手段
50 加熱手段
52 ガイドレール
53 タイミングベルト
55 接着剤塗布手段
56 糊容器
57 塗布ロール
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
63 折ロール
64 束姿勢偏向手段
66 排紙ローラ(排紙手段)
75 制御CPU(制御手段)
80 補強材供給手段
81 カートリッジ
81a 供給口
85 移送手段(フィーダ手段)
86 スライド部材
86b 巻バネ
86g ガイドレール
86n ニップ爪
86S 作動ソレノイド
86w 走行ワイヤ
88 カッタ
88S ソレノイド
Se3 排紙センサ
Sg グリップセンサ
SP ホームポジションセンサ
MR ロール回転モータ
MS 駆動モータ
dM1 駆動モータ

Claims (9)

  1. 束状に部揃えされた中綴じシートを表紙シートでくるみ綴じする処理ステージを備えた製本装置であって、
    上記処理ステージの上流側に配置され、中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    上記処理ステージに表紙シートを給送する表紙シート給送手段と、
    上記処理ステージ上の表紙シートの背綴じ面に補強シートを給送する補強材供給手段と、
    上記処理ステージに配置され、上記中綴じシートに表紙シートを背折り成型する表紙綴じ手段と、
    上記表紙シート給送手段と上記補強材供給手段と上記表紙綴じ手段とを制御する制御手段と、を備え、
    上記制御手段は、
    (1)上記処理ステージに表紙シートを供給し、
    (2)この処理ステージ上の表紙シートの上に補強シートを供給し、
    (3)上記補強シートを介在させて上記中綴じシートと表紙シートとを接合した後、表紙シートを背折り成形する、
    ように構成されていることを特徴とする製本装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記補強シートを介在させて前記中綴じシートと表紙シートとを接合する際に、
    表紙シートの背綴じ面に前記補強シートを供給して重合セットし、
    この補強シートを重ね合わせた表紙シートの背綴じ面に前記接着剤塗布手段で接着剤を塗布した中綴じシートを接合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記補強シートを介在させて前記中綴じシートと表紙シートとを接合する際に、
    表紙シートの背綴じ面に前記補強シートを供給して重合セットし、
    この表紙シート上の補強シートを、接着剤を塗布した中綴じシートに貼着した後、この補強シートと中綴じシートに前記接着剤塗布手段で再度接着剤を塗布するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  4. 前記補強シートは、多孔性を有する布、合成樹脂、紙片などの帯状基材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載の製本装置。
  5. 前記補強材供給手段は、
    前記補強シートをロール状に収納する補強材カートリッジと、
    この補強材カートリッジから補強シートを前記処理ステージ上の表紙シートの所定位置に給送する移送手段と、
    から構成されていることを特徴とする請求項4に記載の製本装置。
  6. 束状に部揃えされた中綴じシートを表紙シートでくるみ綴じする処理ステージを備えた製本装置であって、
    上記処理ステージの上流側の接着剤塗布位置に配置され、中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    上記接着剤塗布位置の中綴じシートの背綴じ面に補強シートを給送する補強材供給手段と、
    上記処理ステージに表紙シートを給送する表紙シート給送手段と、
    上記処理ステージに配置され、上記中綴じシートに表紙シートを背折り成型する表紙綴じ手段と、
    上記接着剤塗布手段と上記表紙シート給送手段と上記補強材供給手段と上記表紙綴じ手段とを制御する制御手段と、を備え、
    上記制御手段は、
    上記接着剤塗布位置の中綴じシートの背綴じ面に前記補強シートを給送した後、この補強シートと中綴じシートに上記接着剤塗布手段で接着剤を塗布し、この接着剤を塗布した補強シートと中綴じシートを上記表紙シートに接合して背折り成形する、
    ように構成されていることを特徴とする製本装置。
  7. 前記接着剤塗布手段は、
    熱溶融性接着剤を収容する接着剤容器と、
    上記接着剤容器を前記接着剤塗布位置の中綴じシートに沿って往復動自在に支持するガイド手段と、
    上記ガイド手段に沿って上記接着剤容器を往復動する駆動手段と、を備え、
    前記補強材供給手段は、
    前記補強シートをロール状に収納する補強材カートリッジと、
    この補強材カートリッジから補強シートを前記処理ステージ上の表紙シートの所定位置に給送する移送手段と、から構成され、
    上記移送手段は、上記ガイドレールに配置され上記駆動手段で中綴じシートに沿って往復動自在に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の製本装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記接着剤塗布位置の中綴じシートに前記接着剤塗布手段で接着剤を塗布した後、この中綴じシートの背綴じ面に前記補強シートを給送し、更にこの補強シートの上から接着剤を塗布するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の製本装置。
  9. シート上に画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、
    上記画像形成装置からのシートを部揃え集積する集積手段と、
    上記集積手段で部揃えされた中綴じシートを表紙シートでくるみ綴じする処理ステージを備えた製本装置と、
    から構成され、
    上記製本装置は請求項1又は6に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
JP2008030311A 2008-02-12 2008-02-12 製本装置及びこれを備えた画像形成システム Pending JP2009190185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008030311A JP2009190185A (ja) 2008-02-12 2008-02-12 製本装置及びこれを備えた画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008030311A JP2009190185A (ja) 2008-02-12 2008-02-12 製本装置及びこれを備えた画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009190185A true JP2009190185A (ja) 2009-08-27

Family

ID=41072658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008030311A Pending JP2009190185A (ja) 2008-02-12 2008-02-12 製本装置及びこれを備えた画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009190185A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089253A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 株式会社東芝 綴じ機構および綴じユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089253A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 株式会社東芝 綴じ機構および綴じユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836655B2 (ja) 製本装置
JP4956100B2 (ja) 接着剤塗布装置及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム
US20160229214A1 (en) Finisher, Bookbinder, and Imaging System
JP5022016B2 (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2009006515A (ja) 製本方法、製本装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2007296815A (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2007069299A (ja) 製本装置およびこれを用いた画像形成システム
JP2009018493A (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP4943048B2 (ja) シート束移送方法及びシート束搬送装置並びに製本装置
JP2009073048A (ja) 製本装置
JP2006346984A (ja) 製本装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4964646B2 (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4846538B2 (ja) シート束断裁装置及び製本装置並びに画像形成システム
JP2009190185A (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4832275B2 (ja) 表紙シート位置決め機構及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム
JP5943705B2 (ja) 断裁装置及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム
US7845627B2 (en) Bookbinding apparatus and image forming system
JP2010143196A (ja) 製本装置及び製本システム
JP2009066824A (ja) 製本装置及び製本方法並びに画像形成システム
JP2008162177A (ja) 接着剤塗布装置及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム
JP2008055677A (ja) 製本システム、製本方法、及び画像形成システム
JP2007062290A (ja) シート綴じ装置およびこれを用いた製本装置
JP2012076271A (ja) 製本装置
JP2016117268A (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5213093B2 (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成システム