JP2009189959A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009189959A
JP2009189959A JP2008033532A JP2008033532A JP2009189959A JP 2009189959 A JP2009189959 A JP 2009189959A JP 2008033532 A JP2008033532 A JP 2008033532A JP 2008033532 A JP2008033532 A JP 2008033532A JP 2009189959 A JP2009189959 A JP 2009189959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
treated water
separation space
supply passage
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008033532A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Abe
俊廣 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2008033532A priority Critical patent/JP2009189959A/ja
Publication of JP2009189959A publication Critical patent/JP2009189959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

【課題】 大量の処理水に対応できるようにして浄水を大量に得ることができるようにする。
【解決手段】 処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間を加熱する加熱手段70と、分離空間で分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部90と、処理水を分離空間Bに送給する送給通路100と、分離空間Bで分離された水蒸気を凝縮空間Gに供給する供給通路110とを備えた浄水装置Sにおいて、分離空間Bを構成し上部が供給通路110に連通する筒状の分離塔1と、分離空間Bと供給通路110との間に設けられ送給通路100から送給される処理水を一時的に貯留するとともに分離空間Bで分離された水蒸気を流入させて供給通路110に至らしめる流通口部31を有した処理水貯留槽30と、処理水貯留槽30の処理水を分離空間Bに散布する散布部40とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理水として、例えば、海水や湖水等あるいは洗濯水等の汚水を用い、これを加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離し、その後、水蒸気を凝縮させて処理水から浄水を取り出す浄水装置に関する。
従来、この種の浄水装置としては、例えば、特許文献1(特開平11−62513号公報)に記載されたものが知られている。
これは、図8に示すように、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部60と、分離空間Bを加熱する加熱手段70と、分離空間Bで分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービン80と、蒸気タービン80から排出される水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部90と、処理水を分離空間Bに送給する送給通路100と、分離空間Bで分離された水蒸気を蒸気タービン80に供給する供給通路110とを備えてなる。送給通路100は、分離空間B内及び凝縮空間G内を通過して設けられている。また、処理水として海水を用い、海水から浄水を得るようにしている。
処理水は、送給通路100を通って分離空間Bに送給され、加熱手段70によって加熱させられた分離空間Bにおいて、加熱蒸発されて水蒸気と残物とに分離される。その後、水蒸気は、供給通路110を通って蒸気タービン80に供給され、蒸気タービン80を作動させて排出される。排出された水蒸気は、凝縮空間Gに送られて凝縮され復水する。凝縮空間Gには、送給通路100が通っており、この送給通路100内を低温の処理水が通っているので、この処理水と水蒸気とが熱交換させられて、水蒸気は冷却凝縮され復水する。このときの水蒸気は残物を含まない蒸気なので、復水した水は浄水となる。この浄水を、浄水取出部90から取り出している。また、分離された残物は、分離空間Bにおいて冷却される。分離空間Bには、送給通路100が通っており、この送給通路100内を低温の処理水が通っているので、この処理水と分離された残物とが熱交換させられて、残物は冷却される。このときの残物は、高濃度の塩水であるので、冷却された塩水は、みぞれ状の塩水となる。この残物を、残物取出部60から取り出している。
特開平11−62513号公報
しかしながら、この従来の浄水装置においては、処理水が直接分離空間Bに送給されており、分離空間Bにおいて分離できる処理水の量には限界があるため、大量の処理水を送給できず、そのため、浄水を大量に得られないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、大量の処理水に対応できるようにして浄水を大量に得ることができるようにした浄水装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の浄水装置は、処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、該分離空間を加熱する加熱手段と、上記分離空間で分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部と、処理水を上記分離空間に送給する送給通路と、上記分離空間で分離された水蒸気を凝縮空間に供給する供給通路とを備えた浄水装置において、上記分離空間を構成し上部が上記供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成される筒状の分離塔と、上記分離空間と上記供給通路との間に設けられ上記送給通路から送給される処理水を一時的に貯留するとともに上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽と、該処理水貯留槽の処理水を上記分離空間に散布する散布部とを備えた構成としている。
これにより、処理水は、送給通路を通過して処理水貯留槽に一時的に貯留される。この処理水貯留槽では、分離空間で分離された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された処理水が加熱される。加熱された処理水は一部の処理水が水蒸気となって供給通路に至らしめられ、貯留された処理水に分離空間から流入された水蒸気も処理水内を通って供給通路に至らしめられるので、供給通路に流出される水蒸気の量が増加する。供給通路に至らしめられた水蒸気は、凝縮空間に送られ、この凝縮空間で凝縮されて復水する。凝縮空間に送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。この浄水を、浄水取出部から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路を通過する水蒸気は、処理水貯留槽においてその量が増加させられているので、凝縮空間に供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。
一方、処理水貯留槽において、水蒸気とならずに貯留されたままの処理水は、散布部によって、水滴状になって分離空間に散布される。散布された処理水は、加熱手段によって加熱された分離空間において加熱される。加熱された処理水は、水蒸気と残物とに分離される。
分離された水蒸気は、上昇していき、処理水貯留槽に貯留されている処理水に流入される。また、分離された残物は、分離塔の下部に形成される残物取出部に向けて降下していき、残物取出部に溜まるようになる。この残物を残物取出部から取り出している。
そして、必要に応じ、処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、該分離空間を加熱する加熱手段と、上記分離空間で分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービンと、該蒸気タービンから排出される水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部と、処理水を上記分離空間に送給する送給通路と、上記分離空間で分離された水蒸気を上記蒸気タービンに供給する供給通路とを備えた浄水装置において、上記分離空間を構成し上部が上記供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成されるとともに壁部に多数の孔部が形成された筒状の分離塔と、該分離塔の外側に設けられる筒状の外塔と、該外塔と上記分離塔との間に設けられ上記加熱手段によって加熱される加熱通路と、上記分離空間と上記供給通路との間に設けられ上記送給通路から送給される処理水を一時的に貯留し該貯留した処理水を上記分離空間に流出させるとともに上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽と、該処理水貯留槽の流通口部から流出された処理水を上記分離空間に散布する散布部と、上記供給通路から分岐し上記分離された水蒸気を上記加熱通路に送出させる送出通路とを備えて構成し、上記送出通路からの水蒸気を、上記分離塔の孔部から上記分離空間に噴出させるようにした構成としている。
これにより、処理水は、送給通路を通過して処理水貯留槽に一時的に貯留される。この処理水貯留槽では、分離空間で分離された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された処理水が加熱される。加熱された処理水は一部の処理水が水蒸気となって供給通路に至らしめられ、貯留された処理水に分離空間から流入された水蒸気も処理水内を通って供給通路に至らしめられるので、供給通路に流出される水蒸気の量が増加する。供給通路に至らしめられた水蒸気は、供給通路を通過して蒸気タービンに供給され、この水蒸気によって蒸気タービンは作動させられる。蒸気タービンで排出された水蒸気は、凝縮空間に送られ、この凝縮空間で凝縮されて復水する。凝縮空間に送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。この浄水を、浄水取出部から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路を通過する水蒸気は、処理水貯留槽においてその量が増加させられているので、凝縮空間に供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。
また、送出通路は、供給通路から分岐しているので、供給通路を通過している水蒸気は、送出通路も通過するようになる。このとき、処理水貯留槽において、水蒸気の量が増加させられているので、水蒸気が、供給通路と送出通路とに分岐して通過しても蒸気タービンを確実に作動させることができる。送出通路を通過した水蒸気は、加熱通路に送出される。加熱通路は、加熱手段により加熱させられ、送出通路から送出された水蒸気は、この加熱通路において、加熱手段によって加熱される。分離塔には、その壁部に多数の孔部が形成されているので、この孔部から加熱通路で加熱された水蒸気が分離空間に噴出される。
一方、処理水貯留槽において、水蒸気とならずに貯留されたままの処理水は、流通口部から分離空間に流出される。このとき、流通口部から流出された処理水は、散布部によって、水滴状になって分離空間に散布される。
散布された処理水は、加熱通路から噴出される水蒸気と熱交換して加熱される。加熱された処理水は、水蒸気と残物とに分離される。
分離された水蒸気は、上昇していき、処理水貯留槽に貯留されている処理水に流入される。また、分離空間に噴出された水蒸気は、処理水と熱交換して処理水貯留槽に流入される。このように、分離空間及び処理水貯留槽で処理水と熱交換して低温となった水蒸気は、供給通路及び送出通路を通過して加熱通路に送出され、この加熱通路において加熱されて分離空間に噴射される。即ち、水蒸気は、分離空間,供給通路,送出通路及び加熱通路を循環するようになり、この循環によって、水蒸気の加熱及びこの加熱された水蒸気と処理水との熱交換が繰り返される。
そして、分離された残物は、分離塔の下部に形成される残物取出部に向けて降下していく。この降下中も残物と水蒸気との熱交換が行なわれる。噴出された水蒸気は、その熱量が高いので、最後には処理水から水分が除去され、粒状あるいは泥状の残物となる。これを、残物取出部から取り出している。
また、供給通路を通過する水蒸気の量が増加するので、分離空間に大量の水蒸気を噴出させることができ、そのため、処理水を分離空間に大量に送給しても処理水を分離することができるので、浄水を大量に得ることができる。
また、必要に応じ、上記送出通路を、一端を上記供給通路から分岐し、他端を上記外塔の下端部に接続して形成した構成としている。これにより、送出通路を通過している水蒸気は、外塔の内側に設けられた加熱通路に送出され、加熱通路の下端側から上端側に向けて上昇していくようになるので、加熱通路から分離空間に噴出される水蒸気は、分離空間において、下側から吹き上げるようになる。即ち、分離空間において、水蒸気と処理水との進行方向が逆になるので、水蒸気と処理水との熱交換効率を向上させることができる。また、水蒸気を吹き上げているので、その風圧により、処理水の降下速度が遅くなるとともに処理水がより細分化されるので、この点でも、水蒸気と処理水との熱交換効率を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記加熱手段を、高温の気体を発生させる気体発生装置と、該気体発生装置により発生させられた気体が流入される加熱管とを備えて構成し、該加熱管を、該加熱管の気体の入口が上記加熱通路の下端側に位置し、該加熱管の気体の出口が上記加熱通路の上端側に位置するように該加熱通路内に配設した構成としている。これにより、気体発生装置で発生させられた気体は、加熱管の気体の入口から流入され、水蒸気と熱交換を行ないながら、加熱通路の下端側から上端側に向けて上昇していく。加熱管に気体を流入させることにより、気体と水蒸気とが混合することなく熱交換を行なうことができるようになる。そして、気体の出口は加熱通路の上端側に位置しているので、気体の出口から流出した気体は、処理水貯留槽を加熱するようになる。
更にまた、必要に応じ、上記分離塔の壁部を、リング状の複数の壁部単体を所定間隔で垂直方向に列設して構成し、上記孔部を、上記壁部単体間の間隙で形成し、上記加熱管を上記分離塔の周方向に沿って間隔を隔てて多数列設し、上記壁部単体を内側の加熱管に固定した構成としている。これにより、孔部と加熱管とで小孔が形成され、この小孔から水蒸気が噴出させられるので、噴出圧力が高くなり、そのため、分離空間での水蒸気と処理水との熱交換効率が向上される。また、分離塔の壁部を平面状に形成し、この壁部に孔部を多数設けた場合と比較して、分離塔の製造が容易になるとともにコストが低減される。更に、壁部単体を内側の加熱管に固定したので、分離塔の加熱がより確実に行なわれるようになる。
そしてまた、必要に応じ、上記処理水貯留槽の底部に貫通口を形成し、該貫通口の開口縁に上側に開放口を有した第一筒状体を設け、該第一筒状体の開放口に対峙する天板及び該天板から垂下し上記第一筒状体の外側面に対峙する第二筒状体を有したカップ状の覆体を設け、上記流通口部を、上記貫通口の第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路で構成している。これにより、送給通路から送給された処理水は、処理水貯留槽に貯留され、第一筒状体の外側面と第二筒状体の内側面との間を通過し、第一筒状体の上側から第一筒状体の内部を通過して分離空間に送られる。即ち、第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路を通過した処理水のみが分離空間に送られるので、常に、一定量の処理水が分離空間に送られるようになる。また、分離空間から流入される水蒸気も第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路を通過するようになるので、水蒸気が確実に貯留された処理水内を通るようになり、処理水貯留槽において、水蒸気と処理水との熱交換が確実に行なわれるようになる。
また、必要に応じ、上記天板に貫通孔を形成し、該貫通孔の開口縁に上側に開放口を有し上記流通口部から流通される水蒸気を上記供給通路に至らしめる筒状の蒸気通路管を設け、該蒸気通路管の内部に開度調整可能なダンパを設けた構成としている。これにより、分離空間から処理水貯留槽に流入された水蒸気は、蒸気通路管を通過して供給通路に送られるようになる。ダンパが開のときは、分離空間から流入される水蒸気は、貯留されている処理水を通らずに蒸気通路管の開放口から供給通路に送られる。この場合、例えば、処理水として塩水を用いた場合には、貯留されている処理水内を水蒸気が通過すると、塩化物以外のミネラル成分が除去されるが、ダンパを通すことで蒸気に塩化物以外のミネラル成分を混入させることができる。また、ダンパが閉のときは、分離空間から流入される水蒸気は、第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路を通過するようになるので、水蒸気と処理水との熱交換が行なわれるようになり、そのため、供給通路での水蒸気の量を増加させることができる。このように、処理水として用いる水によって、分離された水蒸気の通路を変えることができるので、装置の汎用性を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記第一筒状体の外側に遊嵌し、該第一筒状体との間に処理水の隘路を形成する外側筒状体を設けた構成としている。これにより、処理水貯留槽に貯留されている処理水は、第一筒状体と外側筒状体とで形成される隘路を通過して分離空間に流出されるようになるので、常時一定量の処理水を分離空間に流出することができる。
更にまた、必要に応じ、上記散布部を、上記処理水貯留槽の直下に設けられ、処理水を散布する多数の小口を有した板で構成している。これにより、処理水貯留槽から送られる処理水を確実に散布部で散布できるようになる。また、多数の小口を設けたので、散布される処理水は、水滴状になり、水蒸気と接する面積が大きくなるので、それだけ、水蒸気と処理水との熱交換効率が向上される。
そして、また、必要に応じ、上記送出通路に、上記供給通路から水蒸気を吸引する吸引ポンプを設けた構成としている。これにより、供給通路から送出通路に確実に水蒸気を通過させることができる。
また、必要に応じ、上記吸引ポンプを、上記蒸気タービンで駆動する構成としている。これにより、供給通路を通過した水蒸気は、蒸気タービンに供給され、この水蒸気によって、蒸気タービンは作動させられる。この蒸気タービンの作動により、吸引ポンプが駆動させられて、供給通路から水蒸気を吸引し、送出通路に水蒸気が送られる。即ち、例えば、吸引ポンプの外部にモータを設ける等して、蒸気タービンと吸引ポンプとを別に夫々作動させた場合、吸引ポンプの吸引力によっては、必要以上に送出通路に水蒸気が吸引されることがあり、そのため、蒸気タービンに供給される水蒸気の量が減少して、蒸気タービンの効率が低減することがあるが、蒸気タービンと吸引ポンプとを連動させると、蒸気タービンによって吸引ポンプが駆動させられるので、確実に蒸気タービンの効率を維持することができる。また、吸引ポンプの外部にモータを設けた場合と比較して、装置を比較的簡易に構成することができる。
更に、必要に応じ、上記送給通路に上記処理水貯留槽に送給する処理水の水量を調節する水量調節装置を介装し、上記送給通路に上記水量調節装置で調節され上記処理水貯留槽に送給されない余剰の処理水を排出するリリーフ弁を設けた構成としている。これにより、処理水貯留槽に適量の処理水を送給することができるので、処理水貯留槽から処理水が溢水することがない。
更にまた、必要に応じ、上記処理水貯留槽と上記供給通路との間に、該処理水貯留槽から発生する水蒸気を洗浄する蒸気洗浄部を設けた構成としている。これにより、処理水貯留槽の処理水が洗剤等の泡を発生する成分を含む場合、この泡を発生する成分を洗浄できるので、水蒸気を綺麗にすることができる。
そして、また、必要に応じ、上記蒸気洗浄部を、浄水が供給されて一時的に貯留するとともに上記処理水貯留槽からの水蒸気を流出させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した洗浄槽で構成している。これにより、洗浄槽では、処理水貯留槽で発生された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された浄水が加熱されるとともに、貯留された浄水によって水蒸気が洗浄される。加熱された浄水は一部の浄水が水蒸気となって供給通路に至らしめられ、貯留された浄水に処理水貯留槽から流入された水蒸気も浄水内を通って供給通路に至らしめられるので、供給通路に流出される水蒸気の量が増加する。即ち、供給通路には、洗浄された綺麗な大量の水蒸気が流出されるので、大量の浄水を得ることができる。
また、必要に応じ、上記洗浄槽を複数段設けた構成としている。これにより、水蒸気がより洗浄され、より綺麗な水蒸気にすることができる。
更に、必要に応じ、上記洗浄槽の底部に貫通口を形成し、該貫通口の開口縁に上側に開放口を有した第一筒状体を設け、該第一筒状体の開放口に対峙する天板及び該天板から垂下し上記第一筒状体の外側面に対峙する第二筒状体を有したカップ状の覆体を設け、上記流通口部を、上記貫通口の第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路で構成している。これにより、処理水貯留槽から流入される水蒸気は、第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路を通過するようになるので、水蒸気が確実に貯留された浄水内を通るようになり、洗浄槽において、水蒸気と浄水との熱交換及び水蒸気の洗浄が確実に行なわれるようになる。
更にまた、必要に応じ、上記凝縮空間の前位に上記分離空間で分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービンを備え、該蒸気タービンと上記凝縮空間との間に、上記蒸気タービンからの蒸気が吹き込まれ浄水が入れられた浄水の循環タンクを設け、該循環タンクを負圧にして蒸気を生じさせ上記凝縮空間に供給する負圧ポンプを備えた構成としている。これにより、循環タンクには、浄水が貯留されているので、水蒸気により浄水が加熱蒸発させられて一部の浄水が水蒸気となり、負圧ポンプによって吸引されて凝縮空間に送られる。そのため、負圧沸騰により水蒸気の量が増加する。また、蒸気タービンの出力も増加させられる。
本発明の浄水装置によれば、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、分離空間で分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間と、分離空間で分離された水蒸気を凝縮空間に供給する供給通路と、分離空間と供給通路との間に設けられ送給通路から送給される処理水を一時的に貯留するとともに分離空間で分離された水蒸気を流入させて供給通路に至らしめる処理水貯留槽とを備えて構成したので、処理水貯留槽において、貯留された処理水が分離空間から流入される水蒸気によって加熱されて蒸気化した水蒸気と、分離空間から流入された水蒸気とが供給通路に至らしめられるので、供給通路に送られる水蒸気の量が増加する。供給通路の水蒸気は凝縮空間に送られ凝縮されて復水する。凝縮空間に送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。この浄水を、浄水取出部から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路を通過する水蒸気は、処理水貯留槽においてその量が増加させられているので、凝縮空間に供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の第一の実施の形態に係る浄水装置を説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。第一の実施の形態においては、処理水として塩水を用い、塩水を水蒸気と残物としての塩とに分離し、その後、水蒸気を凝縮して浄水を得ている。
図1乃至図4には、本発明の第一の実施の形態に係る浄水装置Sを示している。本装置Sは、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部60と、分離空間Bを加熱する加熱手段70と、分離空間Bで分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービン80と、蒸気タービン80から排出される水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部90と、処理水を分離空間Bに送給する送給通路100と、分離空間Bで分離された水蒸気を蒸気タービン80に供給する供給通路110とを備え、分離空間Bで分離した水蒸気を凝縮させて、処理水から浄水を得るものである。
詳しくは、分離空間Bを構成し上部が供給通路110に連通し下部が残物取出部60として構成されるとともに壁部2に多数の孔部3が形成された筒状の分離塔1と、分離塔1の外側に設けられる筒状の外塔10と、外塔10と分離塔1との間に設けられ加熱手段70によって加熱される加熱通路20と、分離空間Bと供給通路110との間に設けられ送給通路100から送給される処理水を一時的に貯留し貯留した処理水を分離空間Bに流出させるとともに分離空間Bで分離された水蒸気を流入させて供給通路110に至らしめる流通口部31を有した処理水貯留槽30と、処理水貯留槽30の流通口部31から流出された処理水を分離空間Bに散布する散布部40と、供給通路110から分岐し分離された水蒸気を加熱通路20に送出させる送出通路50とを備え、送出通路50からの水蒸気を、分離塔1の孔部3から分離空間Bに噴出させるようにしている。
分離塔1は、図1乃至図3に示すように、円筒状に形成され、残物取出部60として構成される下部6がロート状に形成されている。この分離塔1は、その内部が分離空間Bとして構成されている。また、分離塔1の壁部2は、リング状の複数の壁部単体4で構成され、この壁部単体4を所定間隔で垂直方向に列設してなる。壁部単体4間の間隙で孔部3を形成している。この壁部単体4は、後述の加熱管72に固定されている。また、壁部単体4と加熱管72とにより小孔7が形成されている。
外塔10は、図1乃至図3に示すように、円筒状に形成され、分離塔1の外側に、分離塔1と同軸に設けられている。
図1中、符号13は、外塔10を地面に対して支持する脚部である。
また、残物取出部60は、図1に示すように、ロート状に形成された受け体61と、受け体61の先端に形成される小径の残物取出口62とを備えて構成されている。残物取出口62は、外塔10の底壁11から突出して形成されている。この残物取出部60には、残物取出口62に集束される残物を確実に取り出すためのネジ型ポンプ63が設けられている。
加熱通路20は、図1乃至図3に示すように、分離塔1と外塔10との間に設けられ、上端21に、加熱手段70により加熱させられた熱を外塔10外に排出する排出口22が設けられている。加熱手段70は、高温の気体を発生させる気体発生装置71と、気体発生装置71により発生させられた気体が流入される加熱管72とを備えて構成されている。気体発生装置71は、例えば、バーナー等で構成され、この気体発生装置71で発生させられた気体は、加熱管72に流入される。加熱管72は、気体の入口73が加熱通路20の下端23側に位置し、気体の出口74が加熱通路20の上端21側に位置するように加熱通路20内に配設されている。この加熱管20は、分離塔1の周方向に沿って間隔を隔てて多数列設され、内側の加熱管72に壁部単体4が固定されている。また、加熱管72の気体の出口74近傍に、加熱通路20の排出口22が設けられている。
処理水貯留槽30は、図1及び図4に示すように、円柱状に形成され、分離塔1の上部5に、分離塔1と同軸に設けられ、上側が供給通路110に連通されている。この処理水貯留槽30は、その底部32に貫通口33が形成され、この貫通口33の開口縁34に上側に開放口35を有した第一筒状体36が設けられ、第一筒状体36の開放口35に対峙する天板37及び天板37から垂下し第一筒状体36の外側面に対峙する第二筒状体38を有したカップ状の覆体39が設けられている。また、流通口部31は、貫通口33の第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路で構成されている。更に、この処理水貯留槽30の外周には、加熱通路20が設けられている。
また、この処理水貯留槽30に処理水を送給する送給通路100には、図1に示すように、処理水の水量を調節する水量調節装置101が介装されている。また、この送給通路100には、水量調節装置101で調節され、処理水貯留槽30に送給されない余剰の処理水を排出するリリーフ弁102が設けられている。更に、この送給通路100は、凝縮空間G内を通過して設けられている。凝縮空間G内には、図1に示すように、送給通路100を構成する複数の送給管103が設けられており、処理水は、この送給管103を通して送給されている。また、凝縮空間Gの下方部104には、凝縮した浄水を取り出す浄水取出部90が設けられている。
散布部40は、図1に示すように、処理水貯留槽30の直下に設けられ、処理水を散布する多数の小口41を有した板で構成されている。
送出通路50は、図1に示すように、一端51が供給通路110から分岐し、他端52が外塔10の下端部12に接続されて加熱通路20に連通されている。また、この送出通路50には、供給通路110から水蒸気を吸引する吸引ポンプ53が設けられている。この吸引ポンプ53は、蒸気タービン80に接続され、蒸気タービン80によって駆動させられる。
従って、この第一の実施の形態に係る浄水装置Sを用いて、処理水から浄水を得るときは、以下のようにする。
処理水を、送給通路100を通過させて分離空間Bに送給する。分離塔1の上部5には処理水貯留槽30が設けられているので、送給された処理水は、処理水貯留槽30に一時的に貯留される。このとき、処理水は、凝縮空間G内の複数の送給管103を通過するので、凝縮空間Gにおいて、蒸気タービン80から排出される水蒸気と熱交換して、その温度が高くなる。また、送給通路100に介装された水量調節装置101により、処理水貯留槽30に送給される処理水の量が調節されるので、処理水貯留槽30に適量の処理水を送給することができ、そのため、処理水貯留槽30から処理水が溢水することがない。また、水量調節装置101で調節されて、処理水貯留槽30に送給されない処理水は、リリーフ弁102によって排出される。
処理水貯留槽30では、分離空間Bで分離された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された処理水が加熱される。このとき、水蒸気は、処理水貯留槽30の第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過するので、水蒸気が確実に貯留された処理水内を通るようになり、処理水貯留槽30において、水蒸気と処理水との熱交換が確実に行なわれるようになる。また、処理水貯留槽30は、分離塔1の上部5に設けられているので、加熱通路20によっても加熱される。加熱通路20は、加熱手段70によって加熱され、加熱された加熱通路20によって分離塔1及び処理水貯留槽30が加熱される。詳しくは、気体発生装置71で発生させられた気体は、加熱管72の気体の入口73から流入され、加熱通路20内の水蒸気と熱交換を行ないながら、加熱通路20の下端23側から上端21側に向けて上昇していく。そして、気体の出口74は加熱通路20の上端21側に位置しているので、気体の出口74から流出した気体は、処理水貯留槽30を加熱するようになる。また、処理水貯留槽30には、凝縮空間Gで加熱された処理水が送給されているので、処理水貯留槽30での水蒸気と処理水との熱交換効率が向上される。
処理水貯留槽30で加熱された処理水は一部の処理水が水蒸気となって供給通路110に至らしめられ、分離空間Bから処理水貯留槽30に貯留された処理水に流入された水蒸気も処理水内を通って供給通路110に至らしめられるので、供給通路110に送られる水蒸気の量が増加する。供給通路110に至らしめられた水蒸気は、供給通路110を通過して蒸気タービン80に供給され、この水蒸気によって蒸気タービン80は作動させられる。蒸気タービン80の作動により、動力を得ることができるとともに、送出通路50に設けられた吸引ポンプ53が駆動させられる。そして、蒸気タービン80で排出された水蒸気は、凝縮空間Gに送られ、この凝縮空間Gで凝縮されて復水する。詳しくは、凝縮空間G内に設けられている送給管103内を通過している低温の処理水と蒸気タービン80から排出された水蒸気とが熱交換を行なって、水蒸気は冷却凝縮される。凝縮空間Gに送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。また、凝縮空間Gにおいて、送給通路100を複数の送給管103で構成したので、処理水と水蒸気とが混合せず、そのため、復水した水は確実に浄水となる。この浄水を、浄水取出部90から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路110を通過する水蒸気は、処理水貯留槽30においてその量が増加させられているので、凝縮空間Gに供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。
一方、蒸気タービン80の作動によって駆動される吸引ポンプ53により、供給通路110を通過している水蒸気は、吸引されて送出通路50を通過して、加熱通路20に送出される。このとき、処理水貯留槽30において、水蒸気の量が増加させられているので、水蒸気が、供給通路110と送出通路50とに分岐して通過しても蒸気タービン80を確実に作動させることができる。また、例えば、吸引ポンプ53の外部にモータを設ける等して、蒸気タービン80と吸引ポンプ53とを別に夫々作動させた場合、吸引ポンプ53の吸引力によっては、必要以上に送出通路50に水蒸気が吸引されることがあり、そのため、蒸気タービン80に供給される水蒸気の量が減少して、蒸気タービン80の効率が低減することがあるが、蒸気タービン80によって吸引ポンプ53を駆動させることにより、確実に蒸気タービン80の効率を維持することができる。また、吸引ポンプ53の外部にモータを設けた場合と比較して、装置を比較的簡易に構成することができる。
送出通路50から加熱通路20に送出された水蒸気は、加熱手段70によって加熱される。加熱通路20内には加熱管72が設けられており、この加熱管72内を高温の気体が通過しているので、加熱管72内の気体と水蒸気とが熱交換を行なって、水蒸気は加熱される。加熱管72に気体を流入させることにより、気体と水蒸気とが混合することなく熱交換を行なうことができるようになる。
加熱通路20で加熱された水蒸気は、分離空間Bに噴出される。分離塔1には、壁部単体4間の間隙で形成された孔部3と加熱管72とで多数の小孔7が形成されており、この小孔7から水蒸気が噴出させられるので、噴出圧力が高くなり、そのため、分離空間Bでの水蒸気と処理水との熱交換効率が向上される。また、壁部単体4を内側の加熱管72に固定したので、分離塔1の加熱がより確実に行なわれるようになる。
また、処理水貯留槽30において、水蒸気とならずに貯留されたままの処理水は、流通口部31から分離空間Bに流出される。詳しくは、処理水貯留槽30に貯留された処理水は、第一筒状体36の外側面と第二筒状体38の内側面との間を通過し、第一筒状体36の上側から第一筒状体36の内部を通過して分離空間Bに送られる。即ち、第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過した処理水のみが分離空間Bに送られるので、常に、一定量の処理水が分離空間Bに送られるようになる。
そして、流通口部31から流出された処理水は、散布部40によって分離空間Bに散布され、加熱通路20から噴出される水蒸気と熱交換して加熱される。散布部40は、処理水貯留槽30の直下に設けられているので、処理水貯留槽30から送られる処理水を確実に散布部40で散布できるようになる。また、板に多数の小口41を設けたので、散布される処理水は、水滴状になり、水蒸気と接する面積が大きくなるので、それだけ、水蒸気と処理水との熱交換効率が向上される。
加熱された処理水は、散布部40近傍で水蒸気と残物とに分離される。分離された水蒸気は、上昇していき、処理水貯留槽30に貯留されている処理水に流入される。また、加熱通路20から分離空間Bに噴出された水蒸気は、処理水と熱交換して低温となって処理水貯留槽30に流入される。このように、分離空間B及び処理水貯留槽30で処理水と熱交換して低温となった水蒸気は、供給通路110及び送出通路50を通過して加熱通路20に送出され、この加熱通路20において加熱されて分離空間Bに噴出される。即ち、水蒸気は、分離空間B,供給通路110,送出通路50及び加熱通路20を循環するようになり、この循環によって、水蒸気の加熱及びこの加熱された水蒸気と処理水との熱交換が繰り返される。
一方、分離された残物は、分離塔1の下部6に形成される残物取出部60に向けて降下していく。この降下中も残物と水蒸気との熱交換が行なわれ、噴出された水蒸気はその熱量が高いので、最後には残物から水分が除去され、粒状の残物となる。詳しくは、水蒸気は、加熱通路20において熱量が高くなり、加熱通路20の下端23側から上端21側に向けて上昇していくようになるので、加熱通路20から分離空間Bに噴出される水蒸気は、分離空間Bにおいて、下側から吹き上げるようになる。即ち、分離空間Bにおいて、水蒸気と処理水との進行方向が逆になるので、水蒸気と処理水との熱交換効率が向上させられ、処理水の水分をより除去できるようになる。また、水蒸気を吹き上げているので、その風圧により、処理水の降下速度が遅くなるとともに処理水がより細分化されるので、この点でも、水蒸気と処理水との熱交換効率が向上させられ、処理水の水分をより除去できるようになる。
水分が除去されて粒状となった残物は、分離塔1の下部6に集められる。このとき、残物取出部60の受け体61を、ロート状に形成しているので、分離空間Bで分離された残物が受け体61によって確実に残物取出口62に集束されるようになる。残物取出部60の先端には、ネジ型ポンプ63が設けられているので、集束された残物を残物取出口62から確実に取り出すことができる。また、残物取出口62を小径に形成しているので、残物取出口62から分離空間Bに外気が流入することが抑制され、そのため、分離空間Bの温度が下がることを防止することができる。
ここで、粒状となった残物とは、粒状の塩であるので、この粒状の塩を残物取出部60から取り出すことにより、粒状の塩を直接生成することができる。また、供給通路110を通過する水蒸気は、処理水貯留槽30においてその量が増加させられているので、分離空間Bに大量の水蒸気を噴出させることができ、そのため、処理水を分離空間Bに大量に送給しても処理水を分離することができるので、浄水及び塩を大量に得ることができる。
図5には、本発明の第二の実施の形態に係る浄水装置Sを示している。これは、処理水貯留槽30を、覆体39の天板37に貫通孔121を形成し、貫通孔121の開口縁122に上側に開放口123を有し流通口部31から流通される水蒸気を供給通路110に至らしめる筒状の蒸気通路管120を設け、蒸気通路管120の内部に開度調整可能なダンパ124を設け、第一筒状体36の外側に遊嵌し第一筒状体36との間に処理水の隘路125を形成する外側筒状体126を設けて構成している。第二の実施の形態においては、処理水として塩水を用い、塩水を水蒸気と残物としての塩とに分離し、その後、水蒸気を凝縮して浄水を得ている。
分離空間Bから処理水貯留槽30に流入された水蒸気は、蒸気通路管120を通過して供給通路110に送られるようになる。ダンパ124が開のときは、分離空間Bから流入される水蒸気は、貯留されている処理水を通らずに蒸気通路管120の開放口123から供給通路110に送られる。この場合、処理水として塩水を用いているので、貯留されている処理水内を水蒸気が通過すると、塩化物以外のミネラル成分が除去されるが、ダンパ124を通すことで、蒸気に塩化物以外のミネラル成分を混入させることができ、そのため、塩化物以外のミネラル成分の入った浄水を得ることができる。また、ダンパ124が閉のときは、分離空間Bから流入される水蒸気は、第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過するようになるので、水蒸気と処理水との熱交換が行なわれるようになり、そのため、供給通路110での水蒸気の量を増加させることができ、浄水を大量に得ることができる。即ち、得られる浄水の量を多くする場合や得られる浄水の成分を考慮する場合等によって、分離された水蒸気の通路を変えることができるので、装置Sの汎用性を向上させることができる。更に、処理水貯留槽30に貯留されている処理水は、第一筒状体36と外側筒状体126とで形成される隘路125を通過して分離空間Bに流出されるようになるので、常時一定量の処理水を分離空間に流出させることができる。
その他の構成,作用,効果は、上記第一の実施の形態と同様である。
図6には、本発明の第三の実施の形態に係る浄水装置Sを示している。これは、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部60と、分離空間Bを加熱する加熱手段70と、分離空間Bで分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部90と、処理水を分離空間Bに送給する送給通路100と、分離空間Bで分離された水蒸気を凝縮空間Gに供給する供給通路110と、分離空間Bを構成し上部が供給通路110に連通し下部が残物取出部60として構成される筒状の分離塔1と、分離空間Bと供給通路110との間に設けられ送給通路100から送給される処理水を一時的に貯留するとともに分離空間Bで分離された水蒸気を流入させて供給通路110に至らしめる流通口部31を有した処理水貯留槽30と、処理水貯留槽30の処理水を分離空間Bに散布する散布部40とを備えて構成されている。第三の実施の形態においては、処理水として、例えば、洗濯後等に排出される汚水を用い、汚水を水蒸気と残物とに分離し、その後、水蒸気を凝縮して浄水を得ている。
加熱手段70は、高温の気体を発生させる気体発生装置71で構成されている。気体発生装置71は、例えば、バーナー等で構成され、分離塔1の外壁に設けられている。
分離塔1は、円筒状に形成され、残物取出部60として構成される下部6がロート状に形成されている。この分離塔1は、その内部が分離空間Bとして構成されている。この分離塔1には、気体発生装置71からの気体を分離空間Bに流入させる気体流入口8が形成されている。
散布部40は、処理水を散布する多数の小口41を有した如雨露口42と、一端が分離塔1に接続され、他端が如雨露口42を形成する散布管43とを備えて構成されている。散布管43の一端は、分離塔1の外壁から処理水貯留槽30に連通されている。
また、供給通路110には、真空ポンプ111が介装されている。尚、真空ポンプ111は必ずしも設けなくてもよく、また、蒸気タービン80等を設けても良い。
分離空間B,残物取出部60,凝縮空間G,送給通路100及び処理水貯留槽30の構成は、上記第一の実施の形態と同様である。
従って、この第三の実施の形態に係る浄水装置Sを用いて、処理水から浄水を得るときは、以下のようにする。
処理水を、送給通路100を通過させて分離空間Bに送給する。分離塔1の上部5には処理水貯留槽30が設けられているので、送給された処理水は、処理水貯留槽30に一時的に貯留される。このとき、処理水は、凝縮空間G内の複数の送給管103を通過するので、凝縮空間Gにおいて、蒸気タービン80から排出される水蒸気と熱交換して、その温度が高くなる。また、送給通路100に介装された水量調節装置101により、処理水貯留槽30に送給される処理水の量が調節されるので、処理水貯留槽30に適量の処理水を送給することができ、そのため、処理水貯留槽30から処理水が溢水することがない。
処理水貯留槽30では、分離空間Bで分離された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された処理水が加熱される。このとき、水蒸気は、処理水貯留槽30の第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過するので、水蒸気が確実に貯留された処理水内を通るようになり、処理水貯留槽30において、水蒸気と処理水との熱交換が確実に行なわれるようになる。
処理水貯留槽30で加熱された処理水は一部の処理水が水蒸気となって供給通路110に至らしめられ、分離空間Bから処理水貯留槽30に貯留された処理水に流入された水蒸気も処理水内を通って供給通路110に至らしめられるので、供給通路110に送られる水蒸気の量が増加する。供給通路110に至らしめられた水蒸気は、凝縮空間Gに送られ、この凝縮空間Gで凝縮されて復水する。詳しくは、凝縮空間G内に設けられている送給管103内を通過している低温の処理水と水蒸気とが熱交換を行なって、水蒸気は冷却凝縮される。凝縮空間Gに送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。また、凝縮空間Gにおいて、送給通路100を複数の送給管103で構成したので、処理水と水蒸気とが混合せず、そのため、復水した水は確実に浄水となる。この浄水を、浄水取出部90から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路110を通過する水蒸気は、処理水貯留槽30においてその量が増加させられているので、凝縮空間Gに供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。
また、分離空間B内は、加熱手段70によって加熱される。分離塔1の外壁に設けられている気体発生装置71で発生させられた高温の気体が、分離塔1の気体流入口8から分離空間Bに噴出して流入され、この気体によって分離空間Bは加熱される。
一方、処理水貯留槽30において、水蒸気とならずに貯留されたままの処理水は、流通口部31から分離空間Bに流出される。詳しくは、処理水貯留槽30に貯留された処理水は、散布管43に流入し、如雨露口42の小口41から分離空間Bに散布される。散布された処理水は、気体発生装置71で発生させられた気体と熱交換して加熱される。如雨露口42に多数の小口41を設けたので、散布される処理水は、水滴状になり、気体と接する面積が大きくなるので、それだけ、気体と処理水との熱交換効率が向上される。
加熱された処理水は、散布部40近傍で水蒸気と残物とに分離される。分離された水蒸気は、上昇していき、処理水貯留槽30に貯留されている処理水に流入される。また、気体発生装置71から分離空間Bに噴出された気体は、処理水と熱交換して処理水貯留槽30に流入される。このとき、気体発生装置71で発生させられた気体に、例えば、カーボン成分が含有していた場合等は、処理水貯留槽30に貯留されている処理水に流入させることで、カーボン成分を除去でき、そのため、供給通路110に送られる気体を凝縮することで浄水を得ることができる。
一方、分離された残物は、分離塔1の下部6に形成される残物取出部60に向けて降下していく。この降下中も残物と水蒸気との熱交換が行なわれ、噴出された気体はその熱量が高いので、最後には残物から水分が除去される。水分が除去された残物は、分離塔1の下部6に集められる。このとき、残物取出部60の受け体61を、ロート状に形成しているので、分離空間Bで分離された残物が受け体61によって確実に残物取出口62に集束されるようになる。この残物取出口62から残物を取り出している。また、残物取出口62を小径に形成しているので、残物取出口62から分離空間Bに外気が流入することが抑制され、そのため、分離空間Bの温度が下がることを防止することができる。
図7には、本発明の第四の実施の形態に係る浄水装置Sを示している。これは、後述の洗濯システムCに関する浄水装置Sである。先ず、浄水装置Sについて説明する。本浄水装置Sは、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部60と、分離空間Bを加熱する加熱手段70と、分離空間Bで分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービン80と、分離空間Bで分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部90と、処理水を分離空間Bに送給する送給通路100と、分離空間Bで分離された水蒸気を凝縮空間Gに供給する供給通路110と、分離空間Bを構成し上部が供給通路110に連通し下部6が残物取出部60として構成される筒状の分離塔1と、分離空間Bと供給通路110との間に設けられ送給通路100から送給される処理水を一時的に貯留するとともに分離空間Bで分離された水蒸気を流入させて供給通路110に至らしめる流通口部31を有した処理水貯留槽30と、処理水貯留槽30の処理水を分離空間Bに散布する散布部40と、処理水貯留槽30と供給通路110との間に処理水貯留槽30から発生する水蒸気を洗浄する蒸気洗浄部130と、水蒸気が凝縮した浄水を貯留するとともに蒸気洗浄部130に浄水を送水する浄水タンク140と、洗濯システムCから排出される汚水を貯留する汚水タンク150と、凝縮空間Gで凝縮された浄水が送水され蒸気タービン80から排出された水蒸気により浄水を加熱して凝縮空間Gに送る循環タンク160とを備えて構成されている。処理水として、洗濯システムCから排出される汚水を用い、汚水を水蒸気と残物とに分離し、その後、水蒸気を凝縮して浄水を得ている。
分離塔1は、円筒状に形成され、下部6が残物取出部60として構成されている。この分離塔1の内部は、分離空間Bとして構成されている。この分離塔1には、気体発生装置71からの気体を分離空間Bに流入させる気体流入口8が形成されている。
また、残物取出部60は、ロート状に形成された受け体61と、受け体61の中央部に折り返し形成された山形の突出部61aとを備えて構成されている。受け体61の下端には、残物取出口62が複数設けられている。受け体61の下部には、残物取出部60からの残物を受ける容器66が設けられているとともに、この容器66の外側には、容器66中央の出口66aから流出した残物を貯留する残物貯留槽67が設けられている。符号68は、残物貯留槽67から残物を取り出す取出口である。容器66には、容器66内の残物との熱交換を行なう螺旋状の水道水管64が設けられている。この水道水管64は、凝縮空間Gに接続されており、凝縮空間Gで生成される浄水の不足分を補給する浄水を送水するものである。
処理水貯留槽30は、円柱状に形成され、分離塔1の上部5に、分離塔1と同軸に設けられ、上側が供給通路110に連通されている。この処理水貯留槽30は、その底部32に貫通口33が形成され、この貫通口33の開口縁34に上側に開放口35を有した第一筒状体36が設けられ、第一筒状体36の開放口35に対峙する天板37及び天板37から垂下し第一筒状体36の外側面に対峙する第二筒状体38を有したカップ状の覆体39が設けられている。また、流通口部31は、貫通口33の第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路で構成されている。
散布部40は、処理水貯留槽30の直下に設けられ、処理水を散布する多数の小口41を有した板で構成されている。
加熱手段70は、高温の気体を発生させる気体発生装置71で構成されている。気体発生装置71は、例えば、バーナー等で構成され、分離塔1の外壁に設けられている。
送給通路100は、凝縮空間G内を通過して設けられている。凝縮空間G内には、送給通路100を構成する複数の送給管103が設けられており、処理水は、この送給管103を通して送給されている。また、凝縮空間Gの下方部104には、凝縮した浄水を取り出す浄水取出部90が設けられている。更に、この送給通路100には、第一汚水タンク150及び第二汚水タンク152が介装されている。
蒸気洗浄部130は、浄水が供給されて一時的に貯留するとともに処理水貯留槽30からの水蒸気を流出させて供給通路110に至らしめる流通口部132を有した洗浄槽131で構成されている。この洗浄槽131は、その底部133に貫通口134が形成され、この貫通口134の開口縁134aに上側に開放口135を有した第一筒状体136が設けられ、第一筒状体136の開放口135に対峙する天板137及び天板137から垂下し第一筒状体136の外側面に対峙する第二筒状体138を有したカップ状の覆体139が設けられている。また、流通口部132は、貫通口134の第一筒状体136及び第二筒状体138で形成される流路で構成されている。この洗浄槽131は複数段設けられている。実施の形態では、処理水貯留槽30の直上に設けられる第一洗浄槽131aと、第一洗浄槽131aの直上に設けられる第二洗浄槽131bとの2段設けられている。更に、洗浄槽131に浄水タンク140から浄水を給水する給水管141が設けられている。
また、浄水タンク140は、凝縮空間G内の水蒸気が管路142を通って流入されるとともに浄水取出部90から管路143を通って浄水が送水され、水蒸気によって浄水が加熱される。浄水タンク140内には、温度センサ144が設けられており、この温度センサ144によって水の温度を一定に保持している。
従って、この第四の実施の形態に係る浄水装置Sを用いて、処理水から浄水を得るときは、以下のようにする。
洗濯システムCから排出された処理水は、第一汚水タンク150及びこの第一汚水タンク150に連通した第二汚水タンク152に貯留され、ポンプ153により送給通路100を通して分離空間Bに送給される。分離塔1の上部5には処理水貯留槽30が設けられているので、送給された処理水は、処理水貯留槽30に一時的に貯留される。このとき、処理水は、凝縮空間G内の複数の送給管103を通過するので、凝縮空間Gにおいて、蒸気タービン80から排出される水蒸気と熱交換して、その温度が高くなる。処理水貯留槽30では、分離空間Bで分離された水蒸気が流入され、この水蒸気によって貯留された処理水が加熱される。このとき、水蒸気は、処理水貯留槽30の第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過するので、水蒸気が確実に貯留された処理水内を通るようになり、処理水貯留槽30において、水蒸気と処理水との熱交換が確実に行なわれるようになる。
処理水貯留槽30で加熱された処理水は一部の処理水が水蒸気となって第一洗浄槽131aに至らしめられ、分離空間Bから処理水貯留槽30に貯留された処理水に流入された水蒸気も処理水内を通って第一洗浄槽131aに至らしめられるので、第一洗浄槽131aに送られる水蒸気の量が増加する。そして、処理水貯留槽30から流通口部132を通って第一洗浄槽131aに流入された水蒸気は、第一洗浄槽131aにおいて、貯留された浄水によって洗浄されるとともに、この水蒸気によって貯留された浄水が加熱される。加熱された浄水は一部の浄水が水蒸気となって第二洗浄槽131bに至らしめられ、貯留された浄水に処理水貯留槽30から流入された水蒸気も浄水内を通って第二洗浄槽131bに至らしめられるので、第二洗浄槽131bに流出される水蒸気の量が増加する。そして、第二洗浄槽131bに流入された水蒸気は、第二洗浄槽131bにおいて、貯留された浄水によって更に洗浄されるとともに、この水蒸気によって貯留された浄水が加熱される。加熱された浄水は一部の浄水が水蒸気となって供給通路110に至らしめられ、貯留された浄水に第一洗浄槽131aから流入された水蒸気も浄水内を通って供給通路110に至らしめられるので、供給通路110に流出される水蒸気の量が増加する。また、第一洗浄槽131a及び第二洗浄槽131bには、浄水タンク140から給水管141を通って浄水が給水されているので、処理水貯留槽30の処理水が洗剤等の泡を発生する成分を含む場合、この泡を発生する成分を洗浄できるので、水蒸気を綺麗にすることができる。
供給通路110に至らしめられた水蒸気は、供給通路110を通過して蒸気タービン80に供給され、この水蒸気によって蒸気タービン80は作動させられる。そして、蒸気タービン80で排出された水蒸気は、凝縮空間Gに送られ、この凝縮空間Gで凝縮されて復水する。詳しくは、排出された水蒸気は、先ず、循環タンク160に送られる。この循環タンク160には、浄水取出部90からポンプ156により管路155及びこれから分岐した管路161を通して送給される浄水が貯留されている。この循環タンク160には、浄水が貯留されているので、水蒸気により浄水が加熱蒸発させられて一部の浄水が水蒸気となり、負圧ポンプ154によって吸引されて凝縮空間Gに送られる。そのため、負圧沸騰により水蒸気の量が増加する。また、蒸気タービン80の出力も増加させられる。そして、凝縮空間G内に設けられている送給管103内を通過している低温の処理水と循環タンク160から送られた水蒸気とが熱交換を行なって、水蒸気は冷却凝縮される。凝縮空間Gに送られる水蒸気は、残物を含まない蒸気であるので、復水した水は浄水となる。また、凝縮空間Gにおいて、送給通路100を複数の送給管103で構成したので、処理水と水蒸気とが混合せず、そのため、復水した水は確実に浄水となる。この浄水を、浄水取出部90から取り出すことにより、処理水から浄水を得ることができる。また、供給通路110を通過する水蒸気は、処理水貯留槽30及び循環タンク160においてその量が増加させられているので、凝縮空間Gに供給される水蒸気の量が増加し、そのため、浄水を大量に得ることができる。また、水蒸気は、第一洗浄槽131a及び第二洗浄槽131bにおいて、第一筒状体136及び第二筒状体138で形成される流路を通過するようになるので、水蒸気が確実に貯留された浄水内を通るようになり、そのため、水蒸気と浄水との熱交換及び水蒸気の洗浄が確実に行なわれるようになる。一方、浄水取出部90から取り出した浄水は、管路155から分岐した管路143を通って浄水タンク140にも送水されるとともに、管路155から分岐した管路189を通って洗濯システムCにも送られる。
また、分離空間B内は、加熱手段70によって加熱される。分離塔1の外壁に設けられている気体発生装置71で発生させられた高温の気体が、分離塔1の気体流入口8から分離空間Bに噴出して流入され、この気体によって分離空間Bは加熱される。
一方、処理水貯留槽30において、水蒸気とならずに貯留されたままの処理水は、流通口部31から分離空間Bに流出される。詳しくは、処理水貯留槽30に貯留された処理水は、第一筒状体36の外側面と第二筒状体38の内側面との間を通過し、第一筒状体36の上側から第一筒状体36の内部を通過して分離空間Bに送られる。即ち、第一筒状体36及び第二筒状体38で形成される流路を通過した処理水のみが分離空間Bに送られるので、常に、一定量の処理水が分離空間Bに送られるようになる。そして、流通口部31から流出された処理水は、散布部40によって分離空間Bに散布され、気体発生装置71で発生させられた気体と熱交換して加熱される。散布部40は、処理水貯留槽30の直下に設けられているので、処理水貯留槽30から送られる処理水を確実に散布部40で散布できるようになる。また、板に多数の小口41を設けたので、散布される処理水は、水滴状になり、気体と接する面積が大きくなるので、それだけ、気体と処理水との熱交換効率が向上される。
加熱された処理水は、散布部40近傍で水蒸気と残物とに分離される。分離された水蒸気は、上昇していき、処理水貯留槽30に貯留されている処理水に流入される。また、気体発生装置71から分離空間Bに噴出された気体は、処理水と熱交換して処理水貯留槽30に流入される。このとき、気体発生装置71で発生させられた気体に、例えば、カーボン成分が含有していた場合等は、処理水貯留槽30に貯留されている処理水に流入させることで、カーボン成分を除去でき、そのため、供給通路110に送られる気体を凝縮することで浄水を得ることができる。
一方、分離された残物は、分離塔1の下部6に形成される残物取出部60に向けて降下していく。この降下中も残物と水蒸気との熱交換が行なわれ、泥状の残物となって、分離塔1の下部6に集められ、残物取出口62から容器66を介して残物貯留槽67に貯留されていく。容器66においては、残物は、水道水管64を通る水道水と熱交換して冷却される。また、残物と熱交換して加熱された水道水は、凝縮空間Gに送られるとともに、管路65を通って洗濯システムCに送られる。
次に、洗濯システムCについて説明する。この洗濯システムCは、洗濯物が入れられて洗濯物を洗濯する複数の洗濯槽170と、洗濯槽170に洗濯水を送る洗濯水貯留槽180とを備えて構成されている。洗濯槽170は、蒸気タービン80に連結した発電機176によって得られる電力で作動させられ、洗い及びすすぎを行なう運転工程と、運転工程後の洗濯物を脱水する脱水工程と、脱水工程後の洗濯物を乾燥させる乾燥工程とをとりうる。実施の形態では、この洗濯槽170は、5つ設けられている。洗濯水貯留槽180は、第一洗浄槽131aから送水される水(洗剤)を貯留するとともに洗濯槽170に切替バルブ群171〜175を介して水を送水する第一洗濯水貯留槽181と、第二洗浄槽131bから送水される水(洗剤)を貯留するとともに洗濯槽170に切替バルブ群171〜175を介して水を送水する第二洗濯水貯留槽182と、凝縮空間Gから管路189を通して送水される浄水を貯留するとともに洗濯槽170に切替バルブ群171〜175を介して水を送水する第三洗濯水貯留槽183と、凝縮空間Gから送水される浄水を貯留して第三洗濯水貯留槽183よりも低温に保温するとともに洗濯槽170に切替バルブ群171〜175を介して水を送水する第四洗濯水貯留槽184と、凝縮空間Gから送水される浄水及び水道水管64から送水される水道水を貯留して第四洗濯水貯留槽184よりも低温に保温するとともに洗濯槽170に切替バルブ群171〜175を介して水を送水する第五洗濯水貯留槽185とを備えてなる。
第一洗浄槽131aでは、分離空間Bで残物が除去され処理水貯留槽30で洗浄された水蒸気を洗浄しており、この水蒸気は泡を発生させる成分を含んだ蒸気であるので、第一洗濯水貯留槽181には、泡を発生させる成分を含んだ水、所謂石鹸水が送水される。この石鹸水は、第一洗浄槽131aから管路187を通って第一洗濯水貯留槽181に送水される。
第二洗浄槽131bでは、第一洗浄槽131aで洗浄された水蒸気を更に洗浄しており、この水蒸気も泡を発生させる成分を含んだ蒸気であるので、第二洗濯水貯留槽182には、第一洗濯水貯留槽181に送水される石鹸水よりも薄い石鹸水が送水される。この石鹸水は、第二洗浄槽131bから管路188を通って第二洗濯水貯留槽182に送水される。
第三洗濯水貯留槽183には、泡を発生させる成分を含まない浄水が送水される。この浄水は、凝縮空間Gの浄水取出部90から管路189aを通って第三洗濯水貯留槽183に送水される。
第四洗濯水貯留槽184には、第三洗濯水貯留槽183と同じ浄水が送水される。この浄水は、凝縮空間Gの浄水取出部90から管路189bを通って第四洗濯水貯留槽184に送水される。
第五洗濯水貯留槽185には、第三洗濯水貯留槽183,第四洗濯水貯留槽184と同じ浄水及び水道水が送水される。浄水は凝縮空間Gの浄水取出部90から管路189cを通って第五洗濯水貯留槽185に送水され、水道水は水道水管64から管路65を通って第五洗濯水貯留槽185に送水される。
各洗濯水貯留槽180には、凝縮空間G内の水蒸気が管路142を通って流入され、この水蒸気によって各洗濯水貯留槽180内の水が加熱される。各洗濯水貯留槽180内には、温度センサ186が設けられており、この温度センサ186によって水の温度を一定に保持している。
従って、この洗濯システムCを用いて、洗濯物を洗濯するときは、以下のようにする。
各洗濯槽170に洗濯物を入れ、蒸気タービン80から得られる動力によって各洗濯槽170を作動させる。運転工程により、洗濯物の洗いが行なわれる。先ず、第一洗濯水貯留槽181に貯留されている石鹸水が各洗濯槽170に送水され、この石鹸水によって洗濯物が洗われる。洗い終了後、脱水工程により脱水される。このとき、使用された石鹸水は、汚水となってポンプ177により管路151を通って汚水タンク150に送水される。次に、第二洗濯水貯留槽182に貯留されている石鹸水が各洗濯槽170に送水され、この石鹸水によって洗濯物が洗われる。第二洗濯水貯留槽182に貯留されている石鹸水で洗うことにより洗濯物を更に綺麗にすることができる。洗い終了後、脱水工程により脱水される。このときも、使用された石鹸水は、汚水となってポンプ177により管路151を通って汚水タンク150に送水される。
次に、洗濯物のすすぎが行なわれる。第三洗濯水貯留槽183に貯留されている浄水が各洗濯槽170に送水され、この浄水によって洗濯物のすすぎが行なわれる。すすぎ終了後、脱水工程により脱水される。このとき、使用された浄水は、汚水となってポンプ177により管路151を通って汚水タンク150に送水される。
次に、第四洗濯水貯留槽184に貯留されている浄水によって洗濯物のすすぎ及び脱水が行なわれ、次いで第五洗濯水貯留槽185に貯留されている浄水によって洗濯物のすすぎ及び脱水が行なわれる。このときも、使用された浄水は、汚水となってポンプ177により管路151を通って汚水タンク150に送水される。
洗濯物の洗い,すすぎ及び脱水が終了したら、洗濯物を乾燥させる。この場合、乾燥により生じる蒸気は、ポンプ178により、管路179を通って浄水タンク140に供給され、浄水の加温に供される。このようにして、洗濯物が洗濯される。
尚、上記第一の実施の形態において、分離塔1の壁部2を複数の壁部単体4で構成し、孔部3を壁部単体4間の間隙で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、壁部を平面状に形成し、この壁部に孔を多数設けても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記第一の実施の形態において、加熱手段70を気体発生装置71と加熱管72とで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、加熱通路を加熱できれば良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記第一の実施の形態において、送給通路100を、凝縮空間G内を通過させて設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、通過させなくても良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記第一の実施の形態において、吸引ポンプ53を蒸気タービン80によって駆動させたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、吸引ポンプの外部にモータを設け、このモータにより吸引ポンプを駆動させても良く、適宜変更して差支えない。
本発明の第一の実施の形態に係る浄水装置を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係る加熱通路を示す一部拡大斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る分離空間及び加熱通路示す断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る処理水貯留槽を示す斜視図である。 本発明の第二の実施の形態に係る浄水装置を示す一部拡大図である。 本発明の第三の実施の形態に係る浄水装置を示す図である。 本発明の第四の実施の形態に係る浄水装置を示す図である。 従来の浄水装置の一例を示す図である。
符号の説明
S 浄水装置
B 分離空間
G 凝縮空間
C 洗濯システム
1 分離塔
2 壁部
3 孔部
4 壁部単体
5 上部
6 下部
7 小孔
8 気体流入口
10 外塔
11 底壁
12 下端部
13 脚部
20 加熱通路
21 上端
22 排出口
23 下端
30 処理水貯留槽
31 流通口部
32 底部
33 貫通口
34 開口縁
35 開放口
36 第一筒状体
37 天板
38 第二筒状体
39 覆体
40 散布部
41 小口
42 如雨露口
43 散布管
50 送出通路
51 一端
52 他端
53 吸引ポンプ
60 残物取出部
61 受け体
62 残物取出口
63 ネジ型ポンプ
64 水道水管
70 加熱手段
71 気体発生装置
72 加熱管
73 入口
74 出口
80 蒸気タービン
90 浄水取出部
100 送給通路
101 水量調節装置
102 リリーフ弁
103 送給管
104 下方部
110 供給通路
111 真空ポンプ
120 蒸気通路管
121 貫通孔
122 開口縁
123 開放口
124 ダンパ
125 隘路
126 外側筒状体
130 蒸気洗浄部
131 洗浄槽
131a 第一洗浄槽
131b 第二洗浄槽
132 流通口部
133 底部
134 貫通口
134a 開口縁
135 開放口
136 第一筒状体
137 天板
138 第二筒状体
139 覆体
140 浄水タンク
141 給水管
144 温度センサ
150 第一汚水タンク
152 第二汚水タンク
154 負圧ポンプ
160 循環タンク
170 洗濯槽
180 洗濯水貯留槽
181 第一洗濯水貯留槽
182 第二洗濯水貯留槽
183 第三洗濯水貯留槽
184 第四洗濯水貯留槽
185 第五洗濯水貯留槽
186 温度センサ

Claims (17)

  1. 処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、該分離空間を加熱する加熱手段と、上記分離空間で分離された水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部と、処理水を上記分離空間に送給する送給通路と、上記分離空間で分離された水蒸気を凝縮空間に供給する供給通路とを備えた浄水装置において、
    上記分離空間を構成し上部が上記供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成される筒状の分離塔と、上記分離空間と上記供給通路との間に設けられ上記送給通路から送給される処理水を一時的に貯留するとともに上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽と、該処理水貯留槽の処理水を上記分離空間に散布する散布部とを備えて構成したことを特徴とする浄水装置。
  2. 処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、該分離空間を加熱する加熱手段と、上記分離空間で分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービンと、該蒸気タービンから排出される水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部と、処理水を上記分離空間に送給する送給通路と、上記分離空間で分離された水蒸気を上記蒸気タービンに供給する供給通路とを備えた浄水装置において、
    上記分離空間を構成し上部が上記供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成されるとともに壁部に多数の孔部が形成された筒状の分離塔と、該分離塔の外側に設けられる筒状の外塔と、該外塔と上記分離塔との間に設けられ上記加熱手段によって加熱される加熱通路と、上記分離空間と上記供給通路との間に設けられ上記送給通路から送給される処理水を一時的に貯留し該貯留した処理水を上記分離空間に流出させるとともに上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽と、該処理水貯留槽の流通口部から流出された処理水を上記分離空間に散布する散布部と、上記供給通路から分岐し上記分離された水蒸気を上記加熱通路に送出させる送出通路とを備えて構成し、上記送出通路からの水蒸気を、上記分離塔の孔部から上記分離空間に噴出させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の浄水装置。
  3. 上記送出通路を、一端を上記供給通路から分岐し、他端を上記外塔の下端部に接続して形成したことを特徴とする請求項1または2記載の浄水装置。
  4. 上記加熱手段を、高温の気体を発生させる気体発生装置と、該気体発生装置により発生させられた気体が流入される加熱管とを備えて構成し、該加熱管を、該加熱管の気体の入口が上記加熱通路の下端側に位置し、該加熱管の気体の出口が上記加熱通路の上端側に位置するように該加熱通路内に配設したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の浄水装置。
  5. 上記分離塔の壁部を、リング状の複数の壁部単体を所定間隔で垂直方向に列設して構成し、上記孔部を、上記壁部単体間の間隙で形成し、上記加熱管を上記分離塔の周方向に沿って間隔を隔てて多数列設し、上記壁部単体を内側の加熱管に固定したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の浄水装置。
  6. 上記処理水貯留槽の底部に貫通口を形成し、該貫通口の開口縁に上側に開放口を有した第一筒状体を設け、該第一筒状体の開放口に対峙する天板及び該天板から垂下し上記第一筒状体の外側面に対峙する第二筒状体を有したカップ状の覆体を設け、上記流通口部を、上記貫通口の第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路で構成したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の浄水装置。
  7. 上記天板に貫通孔を形成し、該貫通孔の開口縁に上側に開放口を有し上記流通口部から流通される水蒸気を上記供給通路に至らしめる筒状の蒸気通路管を設け、該蒸気通路管の内部に開度調整可能なダンパを設けたことを特徴とする請求項6記載の浄水装置。
  8. 上記第一筒状体の外側に遊嵌し、該第一筒状体との間に処理水の隘路を形成する外側筒状体を設けたことを特徴とする請求項6または7記載の浄水装置。
  9. 上記散布部を、上記処理水貯留槽の直下に設けられ、処理水を散布する多数の小口を有した板で構成したことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の浄水装置。
  10. 上記送出通路に、上記供給通路から水蒸気を吸引する吸引ポンプを設けたことを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の浄水装置。
  11. 上記吸引ポンプを、上記蒸気タービンで駆動することを特徴とする請求項10記載の浄水装置。
  12. 上記送給通路に上記処理水貯留槽に送給する処理水の水量を調節する水量調節装置を介装し、上記送給通路に上記水量調節装置で調節され上記処理水貯留槽に送給されない余剰の処理水を排出するリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項1乃至11何れかに記載の浄水装置。
  13. 上記処理水貯留槽と上記供給通路との間に、該処理水貯留槽から発生する水蒸気を洗浄する蒸気洗浄部を設けたことを特徴とする請求項1乃至12何れかに記載の浄水装置。
  14. 上記蒸気洗浄部を、浄水が供給されて一時的に貯留するとともに上記処理水貯留槽からの水蒸気を流出させて上記供給通路に至らしめる流通口部を有した洗浄槽で構成したことを特徴とする請求項13記載の浄水装置。
  15. 上記洗浄槽を複数段設けたことを特徴とする請求項14記載の浄水装置。
  16. 上記洗浄槽の底部に貫通口を形成し、該貫通口の開口縁に上側に開放口を有した第一筒状体を設け、該第一筒状体の開放口に対峙する天板及び該天板から垂下し上記第一筒状体の外側面に対峙する第二筒状体を有したカップ状の覆体を設け、上記流通口部を、上記貫通口の第一筒状体及び第二筒状体で形成される流路で構成したことを特徴とする請求項13乃至15何れかに記載の浄水装置。
  17. 上記凝縮空間の前位に上記分離空間で分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービンを備え、該蒸気タービンと上記凝縮空間との間に、上記蒸気タービンからの蒸気が吹き込まれ浄水が入れられた浄水の循環タンクを設け、該循環タンクを負圧にして蒸気を生じさせ上記凝縮空間に供給する負圧ポンプを備えたことを特徴とする請求項1乃至16何れかに記載の浄水装置。
JP2008033532A 2008-02-14 2008-02-14 浄水装置 Pending JP2009189959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008033532A JP2009189959A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 浄水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008033532A JP2009189959A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 浄水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009189959A true JP2009189959A (ja) 2009-08-27

Family

ID=41072474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008033532A Pending JP2009189959A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 浄水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009189959A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104478A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Toshihiro Abe 浄水装置
CN104058477A (zh) * 2013-03-22 2014-09-24 本田技研工业株式会社 发动机驱动作业机
CN104341017A (zh) * 2013-08-07 2015-02-11 本田技研工业株式会社 发动机驱动作业机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104478A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Toshihiro Abe 浄水装置
CN104058477A (zh) * 2013-03-22 2014-09-24 本田技研工业株式会社 发动机驱动作业机
CN104341017A (zh) * 2013-08-07 2015-02-11 本田技研工业株式会社 发动机驱动作业机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101232603B1 (ko) 다단 탈취기의 알칼리 세정부 거품 제거 및 2차 세정장치
CN101489452A (zh) 奶供给装置
CN106149291A (zh) 衣物洗涤设备
RU2005113298A (ru) Способ и установка для ультраочистки дымов или газов с полным извлечением загрязняющих примесей
CA2762154C (en) Scrubber tower and associated flue gas purification device
US899339A (en) Extracting grease and potash salts from wool.
JP2009189959A (ja) 浄水装置
CN207237593U (zh) 一种用于膏药制膏过程的除烟除臭装置
KR101554613B1 (ko) 악취 슬러지 건조장치
JP2010523316A (ja) ガスから二酸化イオウを分離する方法及び装置
JP2006175428A (ja) 高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法
CN101791509B (zh) 三循环dmf废气回收方法及回收装置
RU2446000C1 (ru) Универсальная массообменная абсорбционно-десорбционная установка
KR101165813B1 (ko) 거품 생성을 억제하는 증발기
JP2011104478A (ja) 浄水装置
CN201618488U (zh) 三循环dmf废气回收装置
AU2021273567A1 (en) Fluid treatment systems and methods
CN104152272B (zh) 一种混合油精炼两级皂脚脱溶***
JP3717451B2 (ja) 集塵脱臭装置
CN209836125U (zh) 一种油脂脱臭锅
JP2006308187A (ja) 気化冷却装置
KR100434624B1 (ko) 음식물 쓰레기 분해 처리 장치
KR100496206B1 (ko) 폐가스 처리장치 및 방법
CN109224737A (zh) 利用烟草废弃物提取烟碱时的烟碱水蒸汽净化装置
CN111454777B (zh) 一种回收香味的气体回收装置及其使用方法