JP2009185216A - 吸収性樹脂粒子及びこの製造方法 - Google Patents
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Abstract
植物由来原料を含み、しかも吸収性能に優れた吸収性樹脂粒子及びその製造方法を提供することである。
【解決手段】
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体を共重合して架橋重合体(A)を得た後、架橋重合体(A)とマーセル化セルロース(C)とを混合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(1);
又は水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、マーセル化セルロース(C)とを混合した後、これらを共重合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(2)と、
架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を後処理して吸収性樹脂粒子を得る工程(3)と
を含むことを特徴とする吸収性樹脂粒子の製造方法を用いる。
【選択図】なし
Description
米国特許第4650716号明細書
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、マーセル化セルロース(C)とを混合した後、これらを共重合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(2)と、
架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を後処理して吸収性樹脂粒子を得る工程(3)と
を含む点を要旨とする。
また、本発明の吸収性樹脂粒子の製造方法によると、植物由来原料(セルロース)を用いているにもかかわらず、高い吸収性能を発揮する吸収性樹脂粒子を容易に製造できる。
また、本発明の吸収体は、上記の吸収性樹脂粒子を用いているため、高い吸収性能を発揮する。
また、本発明の吸収性物品は、上記の吸収体を用いているため、高い吸収性能を発揮する。
水溶性ビニルモノマー(a1)としては特に限定はなく公知{たとえば、特許第3648553号、特開2003−165883号、特開2005−75982号、特開2005−95759号}のビニルモノマー等が使用できる。
これらのうち、吸収性能等の観点から、エチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤が好ましく、さらに好ましくは炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましくはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。
置換度は、JIS K0070:1992「化学製品の酸価,けん化価,エステル価,よう素価,水酸基価及び不けん化物の試験方法」の7.3ピリジン−塩化アセチル化法に準拠して反応前後の水酸基価を測定して、次式から求められる。
(置換度)=3−(メチル化後の水酸基価/メチル化前の水酸基価)×3
マーセル化セルロース(C)は、乾燥体又は分散体のいずれの形態で使用してもよいが、均一混合しやすさの観点等から、分散体で用いることが好ましい。分散体で用いる場合、溶媒としては水が好ましい。分散濃度(重量%)としては、22〜43が好ましく、さらに好ましくは24〜36である。
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、マーセル化セルロース(C)との混合は、均一混合できれば方法に制限はなく、公知の方法で行うことができる。
工程(1)又は(2)で得た架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)は、後処理により吸収性樹脂粒子を導くことができる。
後処理としては、細断、溶媒留去(乾燥)、粉砕、粒度調節、表面架橋及び添加剤の混合等が含まれる。これらの後処理は組み合わせて行ってもよいし、いずれか一つだけ行ってもよい。また、後処理の順番に制限はなく、適宜決定されるが、上記の順序が好ましい。なお、これらの後処理のうち、乾燥を含むことが好ましい。また、水溶液重合を採用する場合、さらに、粉砕を含むことが好ましい。
細断は、公知の方法で行うことができ、公知の細断装置{たとえば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機及びロール式粉砕機}等を使用して細断できる。
工程(1)又は(2)の共重合において、溶媒(有機溶媒及び水等)を使用した場合、この溶媒を留去することが好ましい。
溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有量(重量%)は、吸収性樹脂粒子の重量に基づいて、10〜0.01が好ましく、さらに好ましくは5〜0.05、特に好ましくは3〜0.1、最も好ましくは1〜0.5である。この範囲であると、吸収性能がさらに良好となる。
なお、溶媒留去に先立ち、デカンテーション及び濾過等により、溶媒を除くことができる。
粉砕は溶媒を留去した後に行うことが好ましい。
粉砕方法は特に限定がなく、公知の粉砕装置{たとえば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機}等により粉砕できる。
粉砕された粒子は、必要によりふるい分け等により粒度調節される。
粉砕された粒子の重量平均粒子径(μm)は、100〜800が好ましく、さらに好ましくは200〜500、特に好ましくは300〜400である。この範囲であると、吸収性能がさらに良好となる。したがって、この範囲になるように粒度調節することが好ましい。
全粒子に占める106μm以下(好ましくは150μm以下)の微粒子の含有量は、3重量%以下が好ましく、さらに好ましくは1重量%以下である。
微粒子の含有量は、上記の重量平均粒子径を求める際に作成するプロットを用いて求めることができる。
裁断された細断ゲル又は粉砕された粒子は、必要に応じて、表面架橋剤により表面架橋処理を行うことができる。
表面架橋剤としては、公知{たとえば、特開昭59−189103号、特開昭58−180233号、特開昭61−16903号、特開昭61−211305号、特開昭61−252212号、特開昭51−136588号及び特開昭61−257235号等}の表面架橋剤{多価グリシジル、多価アルコール、多価アミン、多価アジリジン、多価イソシアネート、シランカップリング剤及び多価金属等}等が使用できる。これらの表面架橋剤のうち、経済性及び吸収性能の観点から、多価グリシジル、多価アルコール及び多価アミンが好ましく、さらに好ましくは多価グリシジル及び多価アルコール、特に好ましくは多価グリシジル、最も好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
細断ゲル、乾燥粒子、粉砕粒子又は表面架橋粒子等には、他の添加剤{たとえば、公知(特開2003−225565号、特開2006−131767号等)の防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末及び有機質繊維状物等}を混合することができる。
他の添加剤を混合する場合、均一混合できれば混合方法に制限はなく、公知の混合方法が適用できる。
目開き1mmのふるいでふるい分けして、1mm以下の大きさに調整した後、100℃、1時間乾燥し、目開き150、300μmのふるいでふるい分けして、150〜300μmの測定試料を調製する。測定試料1.00g(G1)を、50℃、500rpmで攪拌している溶媒200gに分散させ、24時間維持した後、濾過して、溶媒100gで3回洗浄し、さらにメタノール100gで3回洗浄し、100℃、1時間乾燥してから、乾燥重量(G2)を測定して、次式からグラフト率を求める。なお、(Z)は架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づく、セルロース(B)の含有量(%)である。
(1)架橋重合体(A)と水からなる含水ゲルと、セルロース(B)とを混合する方法;(2)架橋重合体(A)(乾燥粒子)と、セルロース(B)とを混合する方法等が含まれる。
これらの製造方法のうち、吸収性能等の観点から、上記の製造方法及び(1)の方法が好ましく、さらに好ましくは上記の製造方法、特に好ましくは上記の製造方法のうち工程(1)を含む方法である。
33 ≦ (X) ≦ 40 (1)
20 ≦ (Y) ≦ 28 (2)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (3)
15 ≦ (Y) ≦ 23 (5)
15 < (Z) ≦ 30 (6)
10 ≦ (Y) ≦ 20 (8)
30 < (Z) ≦ 50 (9)
7 ≦ (Y) ≦ 13 (11)
50 < (Z) ≦ 60 (12)
22 ≦ (Y) ≦ 26 (14)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (15)
17 ≦ (Y) ≦ 21 (17)
15 < (Z) ≦ 30 (18)
12 ≦ (Y) ≦ 18 (20)
30 < (Z) ≦ 50 (21)
9 ≦ (Y) ≦ 11 (23)
50 < (Z) ≦ 60 (24)
<保水量の測定法>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後、15分間吊るして水切りする。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバックを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求める。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
<荷重下吸収量>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網を底面に貼った円筒型プラスチックチューブ(内径:25mm、高さ:34mm)内に、250〜500μmの粒子径にふるい分けした測定試料0.16gを秤量し、円筒型プラスチックチューブを垂直にしてナイロン網上に測定試料がほぼ均一厚さになるように整えた後、この測定試料の上に分銅(重量:310.6g、外径:24.5mm、)を乗せる。この円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M1)を計量した後、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)60mlの入ったシャーレ(直径:12cm)の中に測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブを垂直に立ててナイロン網側を下面にして浸し、60分静置する。60分後に、円筒型プラスチックチューブをシャーレから引き上げ、これを斜めに傾け、垂れた水滴を除去した後、測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M2)を計量し、次式から荷重下吸収量を求める。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
荷重下吸収量(g/g)={(M2)−(M1)}/0.16
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}108.5部(1.51モル部)、架橋剤(a3−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.35部(0.0014モル部)及び脱イオン水389.9部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.43部及び2%アスコルビン酸水溶液0.81部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が60℃に達した後、60±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A1)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}77.45部(1.08モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.25部(0.0010モル部)及び脱イオン水421.3部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.31部及び2%アスコルビン酸水溶液0.58部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が40℃に達した後、40±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A2)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}62.00部(0.86モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.20部(0.0008モル部)及び脱イオン水437.0部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.25部及び2%アスコルビン酸水溶液0.47部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が35℃に達した後、35±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A3)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}131.5部(1.83モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.43部(0.0017モル部)及び脱イオン水366.5部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.53部及び2%アスコルビン酸水溶液0.99部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が70℃に達した後、70±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A4)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液289.4部を攪拌しながら、これにセルロース(B1){KCフロック W−400G、日本製紙ケミカル株式会社製}45.35部を添加し、25℃で90分間均一混合して、マーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液206.6部を攪拌しながら、これにセルロース(B2){セオラス TG−101、旭化成ケミカルズ株式会社製}75.63部を添加し、30℃で20分間均一混合して、マーセル化セルロース(C2)の水分散液(C2−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液165.4部を攪拌しながら、これにセルロース(B3){KCフロック W−100GK、日本製紙ケミカル株式会社製}90.74部を添加し、20℃で90分間均一混合して、マーセル化セルロース(C3)の水分散液(C3−1)を得た。
25%水酸化ナトリウム水溶液168.6部を攪拌しながら、これにセルロース(B4){セオラス TG−F20、旭化成ケミカルズ株式会社製}22.70部を添加し、25℃で90分間均一混合して、マーセル化セルロース(C4)の水分散液(C4−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液144.7部を攪拌しながら、これにセルロース(B5){KCフロック W−200G、日本製紙ケミカル株式会社製}45.35部を添加し、25℃で90分間均一混合して、マーセル化セルロース(C5)の水分散液(C5−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液182.9部を攪拌しながら、これにセルロース(B6){KCフロック W−300G、日本製紙ケミカル株式会社製}22.70部を添加し、25℃で90分間均一混合して、マーセル化セルロース(C6)の水分散液(C6−1)を得た。
48.5%水酸化ナトリウム水溶液86.93部を攪拌しながら、これにセルロース(B7){NPファイバー W−10MG2、日本製紙ケミカル株式会社製}6.80部を添加し、25℃で10分間均一混合して、マーセル化セルロース(C7)の水分散液(C7−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液の量を「289.4部」から「351.3部」に変更したこと、及びセルロース(B1)の量を「45.35部」から「24.47部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、マーセル化セルロース(C8)の水分散液(C8−1)を得た。
セルロース(B1)の量を「45.35部」から「47.57部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、マーセル化セルロース(C9)の水分散液(C9−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液の量を「289.4部」から「144.7部」に変更したこと、及びセルロース(B1)の量を「45.35部」から「47.57部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、マーセル化セルロース(C10)の水分散液(C10−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液の量を「289.4部」から「165.4部」に変更したこと、及びセルロース(B1)の量を「45.35部」から「62.97部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、マーセル化セルロース(C11)の水分散液(C11−1)を得た。
12%水酸化ナトリウム水溶液の量を「289.4部」から「82.71部」に変更したこと、及びセルロース(B1)の量を「45.35部」から「90.74部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、マーセル化セルロース(C12)の水分散液(C12−1)を得た。
製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部をミンチ機(ROYAL社製12VR−400K)で細断しながら、製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部を添加して混合・中和し、細断ゲルを得た。さらに細断ゲルを通気型バンド乾燥機{90℃、風速2m/秒}で乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、ふるい分けして、目開き710〜150μmの粒子径範囲に調整して、粉砕粒子を得た。ついで、粉砕粒子100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、表面架橋剤{エチレングリコールジグリシジルエーテルを濃度9%で含有する水/メタノール混合溶液(水/メタノール=70/30;重量比)}5.5部を添加し、均一混合した後、90℃で45分間静置して、本発明の吸収性樹脂粒子(1)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例2で得られた架橋重合体含水ゲル(A2)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例6で得られたマーセル化セルロース(C2)の水分散液(C2−1)282.3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(2)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得られた架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例7で得られたマーセル化セルロース(C3)の水分散液(C3−1)256.1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(3)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例8で得られたマーセル化セルロース(C4)の水分散液(C4−1)191.3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(4)を得た。
「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「48.5%水酸化ナトリウム水溶液35.81部及び製造例9で得られたマーセル化セルロース(C5)の水分散液(C5−1)190.0部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(5)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「48.5%水酸化ナトリウム水溶液45.27部及び製造例10で得られたマーセル化セルロース(C6)の水分散液(C6−1)205.6部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(6)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例11で得られたマーセル化セルロース(C7)の水分散液(C7−1)93.72部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(7)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}62.00部(0.86モル部)、架橋剤(a3−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.20部(0.0008モル部)、マーセル化セルロース(C2)の水分散液(C2−1)282.3部及び脱イオン水155.2部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.25部及び2%アスコルビン酸水溶液0.47部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が40℃に達した後、40±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A5)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例11で得られたマーセル化セルロース(C7)の水分散液(C7−1)93.72部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(9)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例11で得られたマーセル化セルロース(C7)の水分散液(C7−1)93.72部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤4.5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(10)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例12で得られたマーセル化セルロース(C8)の水分散液(C8−1)193.1部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(11)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得られた架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例12で得られたマーセル化セルロース(C8)の水分散液(C8−1)193.1部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(12)を得た。
「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「48.5%水酸化ナトリウム水溶液35.81部及び製造例9で得られたマーセル化セルロース(C5)の水分散液(C5−1)190.0部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(13)を得た。
「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例13で得られたマーセル化セルロース(C9)の水分散液(C9−1)337.0部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(14)を得た。
「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例13で得られたマーセル化セルロース(C9)の水分散液(C9−1)337.0部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤4.5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(15)を得た。
「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「48.5%水酸化ナトリウム水溶液35.81部及び製造例14で得られたマーセル化セルロース(C10)の水分散液(C10−1)192.2部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(16)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得られた架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、及び「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例15で得られたマーセル化セルロース(C15)の水分散液(C15−1)228.3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(17)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得られた架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例15で得られたマーセル化セルロース(C15)の水分散液(C15−1)228.3部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(18)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得られた架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「製造例15で得られたマーセル化セルロース(C15)の水分散液(C15−1)228.3部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤6部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(19)を得た。
「製造例1で得られた架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得られた架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、「製造例5で得られたマーセル化セルロース(C1)の水分散液(C1−1)334.7部」を「48.5%水酸化ナトリウム水溶液20.46部及び製造例16で得られたマーセル化セルロース(C12)の水分散液(C12−1)173.4部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(20)を得た。
カルボキシメチルセルロース(アルドリッチ社製、置換度0.7)の5%水溶液4000部とポリビニルアルコール(和光純薬工業株式会社製、重量平均分子量44000、ケン化度88モル%)の5%水溶液1000部とを80℃で5時間攪拌混合して、混合水溶液を得た。ついで、この混合水溶液に、40%グリオキザール水溶液50部と濃硫酸2.5部とを加え、均一攪拌した後、100℃の熱風乾燥機で7時間静置して、架橋反応させながら、乾燥して、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製、OSTERIZER BLENDER)で粉砕した後、目開き710μm及び150μmのふるいでふるい分けして、比較用の吸収性樹脂粒子(H1)を得た。
比較例1で得た、吸収性樹脂粒子(H1)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、表面架橋剤{エチレングリコールジグリシジルエーテルを濃度9%で含有する水/メタノール混合溶液(水/メタノール=70/30;重量比)}5.0部を添加し、均一混合した後、90℃で45分間静置して、比較用の吸収性樹脂粒子(H2)を得た。
熱風乾燥機内の静置時間を「7時間」から「10時間」に変更したこと以外、比較例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子(H3)を得た。
フラッフパルプ120部と評価試料{吸収性樹脂粒子}80部とを気流型混合装置{株式会社オーテック社製パッドフォーマー}で混合して、混合物を得た後、この混合物を坪量約500g/m2となるように均一にアクリル板(厚み4mm)上に積層し、5Kg/cm2の圧力で30秒間プレスし、吸収体を得た。この吸収体を14cm×36cmの長方形に裁断し、各々の上下に吸収体と同じ大きさの吸水紙(坪量15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番)を配置し、さらにポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、不織布(坪量20g/m2、旭化成社製エルタスガード)を表面に配置することにより紙おむつを調製した。
SDME(Surface Dryness Measurement Equpment)試験器(WK system社製)の検出器を十分に湿らした紙おむつ{人工尿(塩化カリウム0.03重量%、硫酸マグネシウム0.08重量%、塩化ナトリウム0.8重量%及び脱イオン水99.09重量%)の中に紙おむつを浸し、60分放置して調製した。}の上に置き、0%ドライネス値を設定し、次に、SDME試験器の検出器を乾いた紙おむつ{紙おむつを80℃、2時間加熱乾燥して調製した。}の上に置き100%ドライネスを設定し、SDME試験器の校正を行った。次に、測定する紙おむつの中央に金属リング(内径70mm、長さ50mm)をセットし、人工尿80mlを注入し、人工尿を吸収し終えたら{人工尿による光沢が確認できなくなるまで}、直ちに金属リングを取り去り、紙おむつの中央にSDME検出器を載せて、表面ドライネス値の測定を開始し、測定開始から5分後の値を表面ドライネス値とした。なお、人工尿、測定雰囲気及び放置雰囲気は、25±5℃、65±10%RHで行った。
Claims (7)
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体を共重合して架橋重合体(A)を得た後、架橋重合体(A)とマーセル化セルロース(C)とを混合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(1);又は
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、マーセル化セルロース(C)とを混合した後、これらを共重合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(2)と、
架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を後処理して吸収性樹脂粒子を得る工程(3)と
を含むことを特徴とする吸収性樹脂粒子の製造方法。 - 必須構成単量体(a)及びマーセル化セルロース(C)の重量に基づいて、必須構成単量体(a)の使用量が30〜85重量%、マーセル化セルロース(C)の使用量が15〜70重量%である請求項1に記載の製造方法。
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)としてなる架橋重合体(A)と、セルロース(B)とを含有することを特徴とする吸収性樹脂粒子。
- 式(1)、(2)及び(3);式(4)、(5)及び(6);式(7)、(8)及び(9);又は式(10)、(11)及び(12)のいずれかを満たす請求項3に記載の吸収性樹脂粒子。
33 ≦ (X) ≦ 40 (1)
20 ≦ (Y) ≦ 28 (2)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (3)
30 ≦ (X) ≦ 37 (4)
15 ≦ (Y) ≦ 23 (5)
15 < (Z) ≦ 30 (6)
25 ≦ (X) ≦ 33 (7)
10 ≦ (Y) ≦ 20 (8)
30 < (Z) ≦ 50 (9)
21 ≦ (X) ≦ 28 (10)
7 ≦ (Y) ≦ 13 (11)
50 < (Z) ≦ 60 (12)
ただし、(X)は生理食塩水に1時間浸漬後の吸収性樹脂粒子の保水量(g/g)、(Y)は6.2kPaの荷重下における生理食塩水に1時間浸漬後の吸収性樹脂粒子の吸収量(g/g)、(Z)は架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づく、セルロース(B)の含有量(%)である。 - 架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づいて、架橋重合体(A)の含有量が40〜95重量%、セルロース(B)の含有量が5〜60重量%である請求項3又は4に記載の吸収性樹脂粒子。
- 請求項3〜5のいずれかに記載された吸収性樹脂粒子を含有する吸収体。
- 請求項6に記載された吸収体を用いた吸収性物品。
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