JP2009184431A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の場合に、内装材を短時間で車室内側に移動させることができる車両用乗員保護装置を得る。
【解決手段】車両用乗員保護装置10は、リヤピラー18を車室内側から覆うリヤピラーガーニッシュ22と、リヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に折り畳まない状態で配置されガス供給を受けて膨張されるガーニッシュ内チャンバ20と、所定の場合に作動されてガーニッシュ内チャンバ20にガスを供給するインフレータと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば側面衝突やロールオーバに対し乗員を保護するための車両用乗員保護装置に関する。
骨格部と該骨格部の車室内側に配置された内装材との間にエアバッグエアバッグ部を配置し、衝突時にエアバッグエアバッグ部を展開させて内装材を乗員の頭部側に移動させ、該乗員の頭部を保護する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−254737号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、内装材を短時間で乗員の頭部側に移動させることについて改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮して、所定の場合に、内装材を短時間で車室内側に移動させることができる車両用乗員保護装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、車体骨格部を車室内側から覆う内装材と、前記車体骨格部と前記内装材との間に、折り畳まない状態又はカクタス折りされた状態で配置され、ガス供給を受けて膨張されるエアバッグ部と、所定の場合に作動されて前記エアバッグ部にガスを供給するガス供給手段と、を備えている。
請求項1記載の車両用乗員保護装置では、例えば車両の衝突が検知又は予測された場合等の所定の場合に、ガス供給手段が作動される。すると、ガス供給手段からエアバッグ部内にガスが供給され、該エアバッグ部が車体骨格部と内装材との間で膨張される。これにより、車体骨格部に対し内装材が車室内側に移動される。すなわち、内装材と車体骨格部との間に、膨張されたエアバッグ部を変形させつつ衝撃吸収するためのストロークが創出され、乗員が保護される。
ここで、本車両用乗員保護装置では、折り畳まれない状態、又はカクタス折りされた(内方に折り込まれた)状態のエアバッグ部が車体骨格部と内装材との間に配置されているため、ガス供給を受けたエアバッグ部は短時間で膨張される。このため、該エアバッグ部の膨張に伴い内装材は短時間で車室内側に移動される。
このように、請求項1記載の車両用乗員保護装置では、所定の場合に、内装材を短時間で車室内側に移動させることができる。なお、エアバッグ部をカクタス折りする構成では、内方への折り込み部分がガス供給側に向くように折り込むと、ガス流により折り込み部分が押し出され、エアバッグ部を一層短時間で膨張させることが可能である。
請求項2記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1記載の車両用乗員保護装置において、前記エアバッグ部は、幅方向の一方側において前記車体骨格部に支持されている。
請求項2記載の車両用乗員保護装置では、エアバッグ部は、その幅方向(長手方向との効果さ方向)の一方側のみにおいて車体骨格部に支持されている。これにより、折り畳まれない状態、又はカクタス折りされた(内方に折り込まれた)状態で車体骨格部と内装材との間に配置されたエアバッグ部は、該車体骨格部と内装材との間で膨張する(幅寸法が縮小される)ことができ、該膨張に伴い内装材を車室内側に移動させることができる。
請求項3記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用乗員保護装置において、前記車体骨格部は、後席乗員の頭部の側方に位置するピラーであり、前記エアバッグ部は、前記ガス供給手段からガス供給を受けて車室内側部に沿って展開されるカーテンエアバッグに一体に形成されている。
請求項3記載の車両用乗員保護装置では、例えば側面衝突やロールオーバ等の所定の場合には、ガス供給手段が作動されて、該ガス供給手段からのガス供給によってカーテンエアバッグが車室内側部に沿って展開されると共に、エアバッグ部が膨張されてピラーの内装材が車室内側(後席乗員の頭部側)に移動される。本車両用乗員保護装置では、エアバッグを展開させることが難しいピラーの車室内面側(カーテンエアバッグの後方)においても、乗員の頭部等の衝撃吸収ストロークが創出されるので、後席の乗員に対する良好な保護が得られる。
請求項4記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項3記載の車両用乗員保護装置において、前記カーテンエアバッグは、前席乗員の側方で展開される前側展開部と、後席乗員の側方で展開される後側展開部と、前記ガス供給手段に連通されると共に前記前側展開部及び後側展開部のそれぞれに車両上下方向の上側から車両前後方向の全長に亘って連通された上側ヘッダ部とを有し、前記エアバッグ部は、前記上側ヘッダ部の車両前後方向の後端部から延設されている。
請求項4記載の車両用乗員保護装置では、ガス供給手段からのガスは、上側ヘッダ部を通じて前側展開部、後側展開部、エアバッグ部のそれぞれに供給される。上側ヘッダ部は、カーテンエアバッグの上部に車両前後方向に沿った直線状に形成され、該上側ヘッダ部の後端からエアバッグ部が延設されているので、ガス供給手段からのガスは、前側展開部や後側展開部を経由することなく、上側ヘッダ部から直接的にエアバッグ部に供給される。このため、本車両用乗員保護装置では、エアバッグ部が短時間で膨張され、該膨張に伴い内装材が車室内側に短時間で移動される。
請求項5記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用乗員保護装置において、前記内装材は、前記エアバッグ部側に突出した凸部を有する。
請求項5記載の車両用乗員保護装置では、エアバッグ部が膨張されると凸部を介して内装材が車室内側に押されるので、換言すれば、凸部によってエアバッグ部の膨張に伴う空走距離が短縮されるので、内装材を一層短時間で車室内側に移動させることができる。
請求項6記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項5記載の車両用乗員保護装置において、前記凸部は、所定値以上の荷重に対し所定値以上変形される緩衝材にて構成されている。
請求項6記載の車両用乗員保護装置では、凸部が緩衝材にて構成されているので、エアバッグ部が膨張されない場合には、内装材への衝突は凸部の変形により吸収される。
請求項7記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の車両用乗員保護装置において、前記車体骨格部と前記内装材との間に、前記エアバッグ部の膨張に伴う前記内装材の移動方向を所定方向に案内するためのガイド手段と、前記車体骨格部からの前記内装材の移動を制限するためのストッパ手段とが設けられている。
請求項7記載の車両用乗員保護装置では、エアバッグ部の膨張によって、内装材は、ストッパ手段にて移動が制限されるまで範囲で、ガイド手段にてガイドされる方向に移動される。これにより、所定の場合に内装材を所要の位置に移動させ、かつ車体骨格部からの脱落を防止することができる。
以上説明したように本発明に係る車両用乗員保護装置は、所定の場合に、内装材を短時間で車室内側に移動させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10について、図1〜図9に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、矢印OUTは、それぞれ車両用乗員保護装置10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側、及び外側をそれぞれ示している。
図3には、車両用乗員保護装置10の概略構成が模式的な側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用乗員保護装置10は、カーテンエアバッグ12を備えている。カーテンエアバッグ12は、車体骨格を成すルーフサイドレール14と図示しないルーフサイドレールガーニッシュとの間に折り畳み状態(例えばロール折り状態)で配置されており、ガスが供給されることで、車室内側部(サイドガラス)に沿って図5に示される如く展開されるようになっている。
この図5に示される如く、カーテンエアバッグ12は、前席乗員の頭部の側方で膨張展開される前側展開部としての前側チャンバ12Aと、後席乗員の頭部の側方で膨張展開される後側展開部としての後側チャンバ12Bと、前側チャンバ12A及び後側チャンバ12Bへのガス流通路を成す上側ヘッダ部としてのガス分配ダクト部12Cとを有する。ガス分配ダクト部12Cは、車両前後方向(ルーフサイドレール14)に沿って長手の略直線状を成し、前側チャンバ12A、後側チャンバ12Bのそれぞれに対し車両前後方向の略全長に亘って上方から連通されている。
この実施形態では、ガス分配ダクト部12Cの長手方向略中央部には、ガス供給手段としてのインフレータ16(図3、4参照)からのガス供給口12Dが設けられている。これにより、カーテンエアバッグ12は、インフレータ16からのガス供給によってガス分配ダクト部12Cから前側チャンバ12A、後側チャンバ12Bにガスが供給されて、該前側チャンバ12A、後側チャンバ12Bが膨張、展開される構成とされている。このカーテンエアバッグ12の前後の端部には、乗員の飛び出し防止用の連結部15がそれぞれ設けられている。
そして、図3〜図5に示される如く、カーテンエアバッグ12には、車体骨格部としてのリヤピラー(Cピラー)18に沿って配置された、本発明におけるエアバッグ部としてのガーニッシュ内チャンバ20が一体に設けられている。具体的には、ガーニッシュ内チャンバ20は、ガス分配ダクト部12Cの車両前後方向の後端部に連通されており、図1に示される如く、リヤピラー18と、リヤピラー18を車室内側から覆う内装材としてのリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されている。
これにより、車両用乗員保護装置10では、カーテンエアバッグ12を介してインフレータ16のガスがガーニッシュ内チャンバ20に供給されると、図2に示される如くガーニッシュ内チャンバ20が膨張されてリヤピラーガーニッシュ22がリヤピラー18に対し車室内側に移動されるようになっている。
なお、リヤピラー18は、図1に示される如くサイメンアウタ24とサイメンインナ26とが接合された閉断面構造を成しており、ガーニッシュ内チャンバ20は、サイメンインナ26とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されている。また、リヤピラー18は、図3に示される如くリヤサイドドア25によって開閉される乗員乗降用のドア開口部28の後縁28Aを成しており、該ドア開口部28の後縁28Aを構成する部分におけるリヤピラーガーニッシュ22との間が、乗員乗降用のドア開口部28に沿って設けられたオープニングウェザストリップ30によってシールされている。
また、この実施形態では、ガーニッシュ内チャンバ20は、図1及び図4に示される如く、折り畳まれない状態で、リヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されている。このガーニッシュ内チャンバ20は、図4及び図6(A)に示される如く、その幅方向(長手方向との交差方向)の一方側のみがリヤピラー18に固定されている。これにより、図6(B)に示される如く、上記のように折り畳まれていないガーニッシュ内チャンバ20の膨張に伴う幅寸法の縮小が許容され、該ガーニッシュ内チャンバ20を車室内側に膨張させることができる構成とされている。
この実施形態では、ガーニッシュ内チャンバ20のリヤピラー18に対する固定部32は、ガーニッシュ内チャンバ20の幅方向一方側の縁部を成す上縁部20Aに設けられている。固定部32は複数(図4の例では2箇所)設けられており、これによりガーニッシュ内チャンバ20は、固定部32により下に垂れ下がった状態で、リヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されている。
さらに、車両用乗員保護装置10は、図1及び図2に示される如く、リヤピラーガーニッシュ22とガーニッシュ内チャンバ20との間に設けられた、本発明における凸部を構成するパッド34及びリブ36を有する。リブ36は、樹脂製とされ、樹脂製のリヤピラーガーニッシュ22の内面側に一体に設けられている。このリブ36は、筒状(筒の集合体として把握できる格子状でも良い)に形成されており、該リブ36の内側にパッド34が配置されている。パッド34は、例えばポリウレタンフォーム等にてブロック状に形成されており、リブ36の車幅方向外向きの開口端36Aよりも車幅方向外向き(ガーニッシュ内チャンバ20側)に突出されている。
これにより、車両用乗員保護装置10では、ガーニッシュ内チャンバ20の膨張に伴うリヤピラーガーニッシュ22の車室内側への駆動力は、パッド34を介してリヤピラーガーニッシュ22に伝えられるようになっている。また、これらのパッド34及びリブ36は、ガーニッシュ内チャンバ20が膨張されない場合には、リヤピラーガーニッシュ22への衝突体に対する緩衝材として機能するようになっている。すなわち、リヤピラーガーニッシュ22への衝突体の衝突によってガーニッシュ内チャンバ20を介してリヤピラー18(サイメンインナ26)に押し付けられたパッド34、リブ36は変形又は圧縮破壊されつつ衝撃を吸収する構成とされている。
また、車両用乗員保護装置10は、ガーニッシュ内チャンバ20の膨張に伴ってリヤピラーガーニッシュ22が所定の方向に移動されるように該ガーニッシュ内チャンバ20を案内するガイド手段と、該移動後のリヤピラーガーニッシュ22がリヤピラー18に対し脱落することを防止するためのストッパ手段とを兼ねる、ガイドストッパ機構38を備えている。ガイドストッパ機構38は、図3に示される如くリヤピラーガーニッシュ22の複数箇所(この実施形態では4箇所)をガイドするように設けられている。この実施形態では、ガイドストッパ機構38は、リヤピラー18に対しリヤピラーガーニッシュ22を取り付ける(保持させる)機能をも果たす構成とされている。換言すれば、リヤピラー18に対するリヤピラーガーニッシュ22の各取付(締結)部位に、それぞれガイドストッパ機構38が設けられている。
図7(A)には、図3の7A−7A断面で示すガイドストッパ機構38Aが示されており、図7(B)図3の7B−7B断面で示すガイドストッパ機構38Bが示されている。これらの図に示される如く、これらのガイドストッパ機構38は、車両前後方向の反対向きに構成されている以外は、同様の構造を有する。図示は省略するが、残余の2つのガイドストッパ機構38C、38Dは、ガイドストッパ機構38A、38Bと同様に対を成し、その設置部位を結ぶ仮想直線の方向に反対向きに形成されている。
具体的には、ガイドストッパ機構38は、リヤピラーガーニッシュ22から車幅方向内側に立設された被ガイド片40と、リヤピラー18を構成するサイメンインナ26に取り付けられたガイドストッパ取付部材42とを有する。ガイドストッパ取付部材42は、例えば樹脂材等により有底の矩形筒状に形成されており、底部42Aに設けられたピラー取付用爪44をサイメンインナ26に設けられた取付孔26Aの孔縁周辺部に係合させることで、リヤピラー18に固定的に取り付けられている。
図8にも示される如く、このガイドストッパ取付部材42の筒壁部はガイド用壁42Bとされ、互いに対向するガイド用壁42Bの一方にはガーニッシュ取付用孔46が形成されると共に、他方にはストッパ孔48が形成されている。
一方、被ガイド片40の立設方向の中央部からは、ガーニッシュ取付用爪50が車両前後方向に突設されている。図7(A)及び図7(B)に示される如く、このガーニッシュ取付用爪50がガイドストッパ取付部材42のガーニッシュ取付用孔46に入り込むことで、リヤピラーガーニッシュ22がリヤピラー18に取り付けられる(保持される)構成とされている。このため、図7(A)のガイドストッパ機構38と図7(B)のガイドストッパ機構38とでは、被ガイド片40からのガーニッシュ取付用爪50の突出方向が前後逆方向とされている。
ガーニッシュ取付用爪50における被ガイド片40の長手方向(車幅方向)両端にはそれぞれテーパ面50A、50Bが形成されている。リヤピラーガーニッシュ22をリヤピラー18に組み付ける際には、ガーニッシュ取付用孔46が形成されているガイド用壁42Bに被ガイド片40が沿うように、該被ガイド片40をガイドストッパ取付部材42内に挿入する。この被ガイド片40を誘い込むように、ガイドストッパ取付部材42の開口端は対向するガイド用壁42Bの間隔が徐々に広がる傾斜フランジ部42Cとされている。
ガイドストッパ機構38では、ガイド用壁42Bにテーパ面50Aが係合すると、被ガイド片40、ガイド用壁42Bは互いに変形されてガイドストッパ取付部材42への被ガイド片40の進入が許容され、ガーニッシュ取付用爪50がガーニッシュ取付用孔46に至ると、被ガイド片40、ガイド用壁42Bが復原して該ガーニッシュ取付用爪50が46に入り込む構成とされている。ガイドストッパ取付部材42では、ガイドストッパ取付部材42の底部42A側の一部を除き、周方向に隣り合うガイド用壁42B間にスリット42Dが形成されている。これにより、上記の如く被ガイド片40の挿入に伴いガイド用壁42Bを良好に変形させることができ、組付作業性が向上されると共に、閉断面構造を成す底部42A側では所要の剛性が確保されるようになっている。
一方、ガイドストッパ機構38では、ガーニッシュ内チャンバ20が膨張されてパッド34が車幅方向内向きに押圧された場合、ガーニッシュ取付用爪50のテーパ面50Bがガーニッシュ取付用孔46の孔縁に係合することで被ガイド片40、ガイド用壁42Bが互いに変形されつつ、被ガイド片40がガイド用壁42Bにガイドされて、リヤピラーガーニッシュ22が車幅方向内向きに移動されるようになっている。
また、被ガイド片40の先端部には、ガーニッシュ取付用爪50とは反対向きに張り出されたストッパ用爪52が形成されている。ストッパ用爪52は、図7(C)及び図7(D)に示される如く、ストッパ孔48における車幅方向の内縁部48Aに係合すると、それ以上のリヤピラーガーニッシュ22の車幅方向内向きの移動を規制する構成である。すなわち、ガイドストッパ機構38は、リヤピラー18に対するリヤピラーガーニッシュ22の車室側への移動量を制限する構成とされている。
この実施形態では、ガイドストッパ機構38は、図2に示される如く、ガーニッシュ内チャンバ20が膨張された場合にリヤピラーガーニッシュ22がリヤピラー18に対しストロークLだけ離間するように、設定されている。
また、車両用乗員保護装置10は、図示しない制御装置としての側突ECUを備えている。側突ECUは、側突センサやロールオーバセンサ等の出力信号に基づいて、適用された自動車等の車両の側面衝突又はロールオーバが検知又は予測(不可避であると判断)された場合に、インフレータ16を作動させるようになっている。作動されたインフレータ16は、ガスを発生し、該ガスを上記の如くガス供給口12Dからカーテンエアバッグ12、ガーニッシュ内チャンバ20に供給するようになっている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用乗員保護装置10では、図9(A)に示す通常の状態から、側突センサやロールオーバセンサ等の出力信号に基づいて、適用された車両の側面衝突又はロールオーバを検知又は予測した場合に、側突ECUは、インフレータ16を作動させる。すると、カーテンエアバッグ12のガス分配ダクト部12Cを経由して前側チャンバ12A、後側チャンバ12Bにガスが供給されると共に、ガーニッシュ内チャンバ20にガスが供給される。
これにより、カーテンエアバッグ12が車室内側面に沿って展開されると共に、図9(B)に示される如くリヤピラーガーニッシュ22が車室内側に移動(ポップアップ)される。リヤピラーガーニッシュ22は、各ガイドストッパ機構38にてガイドされて所要の位置に移動され、かつ該ガイドストッパ機構38のストッパ機能と膨張されたガーニッシュ内チャンバ20とによって該位置で保持される。
このため、前席乗員の頭部は、前側チャンバ12Aにて保護され、後席乗員の頭部は、後側チャンバ12B又はリヤピラーガーニッシュ22(ガーニッシュ内チャンバ20)にて保護される。すなわち、後席乗員の頭部が後側チャンバ12Bに接触された場合には、該後側チャンバ12Bの変形に伴い衝撃吸収が果たされ、後席乗員の頭部がリヤピラーガーニッシュ22に接触された場合には、リヤピラーガーニッシュ22とリヤピラー18との間で膨張しているガーニッシュ内チャンバ20変形に伴い衝撃吸収が果たされる。すなわち、リヤピラーガーニッシュ22を車室内側に移動させて創出された衝撃吸収ストロークを消費して後席乗員の保護が図られる。
このように、車両用乗員保護装置10では、後席乗員の頭部保護領域を広げることができる。例えば、リヤピラーガーニッシュ22の内側にカーテンエアバッグ12の別のチャンバを膨張展開させる場合、リヤピラーガーニッシュ22にエアバッグドアを設定する必要がある等の制約があり、短時間での展開が難しい、部品点数が増す等の問題が懸念される。これに対して車両用乗員保護装置10では、リヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されたガーニッシュ内チャンバ20を膨張させることで、リヤピラーガーニッシュ22を車室内側に移動させるため、簡単な構造で、短時間で展開されて後席乗員の頭部保護領域を拡大する機能を得ることができる。
特に、車両用乗員保護装置10では、折り畳まれていないガーニッシュ内チャンバ20がリヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されているので、ガーニッシュ内チャンバ20はガス供給を受けて一層短時間で膨張される。また、ガーニッシュ内チャンバ20がカーテンエアバッグ12のガス分配ダクト部12Cに直接的に接続されているので、換言すれば、後側チャンバ12B等の大容量部を経由することなくガーニッシュ内チャンバ20に直接的にガスが供給されるので、ガーニッシュ内チャンバ20はガス供給を受けてより一層短時間で膨張される。しかも、車両用乗員保護装置10では、パッド34によってリヤピラーガーニッシュ22とガーニッシュ内チャンバ20の車幅方向の隙が埋められているため、ガーニッシュ内チャンバ20の膨張開始の初期からリヤピラーガーニッシュ22を車室内側に駆動することができる。これらにより、車両用乗員保護装置10では、リヤピラーガーニッシュ22を一層短時間で車室内側に移動させることができる。
また、車両用乗員保護装置10では、ガーニッシュ内チャンバ20が上縁部20A側のみでリヤピラー18に固定されているため、上記の如く折り畳まれない状態でリヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されたガーニッシュ内チャンバ20を良好に膨張させて、リヤピラーガーニッシュ22を車室内側に移動することができる。すなわち、膨張に伴うガーニッシュ内チャンバ20の幅の縮小が許容されるので、該ガーニッシュ内チャンバ20に過度の張力が作用することが防止されつつ、リヤピラーガーニッシュ22を車室内側に移動させることができる。
さらに、車両用乗員保護装置10では、リヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間にガイドストッパ機構38が設けられているため、ガーニッシュ内チャンバ20の膨張に伴ってリヤピラーガーニッシュ22は、適正な方向に移動され、かつリヤピラー18からの脱落が防止される。すなわち、所要の位置に後席乗員の頭部保護領域を形成することができる。
またさらに、車両用乗員保護装置10では、ガーニッシュ内チャンバ20がカーテンエアバッグ12に一体に設けられているため、換言すれば、ガーニッシュ内チャンバ20とカーテンエアバッグ12とでインフレータ16が共通化されているため、構造が簡単である。
また、車両用乗員保護装置10では、リヤピラーガーニッシュ22とリヤピラー18との間にパッド34、リブ36が位置するため、仮にガーニッシュ内チャンバ20が膨張されない場合でも、乗員の頭部がリヤピラーガーニッシュ22に接触した場合には、パッド34、リブ36の変形により衝撃吸収が果たされる。特に、衝突の初期にはパッド34がされ変形され、その後リブ36が変形して(潰れて)2段階の衝撃吸収作用を得ることができる。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記した第1の実施形態の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態の構成と同一の符号を付して説明、図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図10(A)には、本発明の第2の実施形態に係る車両用乗員保護装置60を構成するガーニッシュ内チャンバ62が、図10(C)に示す10A−10A線に沿った断面図にて示されている。この図に示される如く、膨張前のガーニッシュ内チャンバ62は、その一部が内方に折り込まれたカクタス折りされている点で、広げられた状態でリヤピラー18とリヤピラーガーニッシュ22との間に配置されたガーニッシュ内チャンバ20とは異なる。
具体的には、ガーニッシュ内チャンバ62は、膨張(展開)されて下部を成す部分が内方に折り込まれている。カクタス折りされたガーニッシュ内チャンバは、他の折り方にて折り畳まれた場合と比較して短時間で膨張されることが知られているが、ガーニッシュ内チャンバ62では、上記の通りガスの供給側と反対側部分が内方に折り込まれているので、その折り込み部分62Aは、インフレータ16からのガスによって下方に押し下げられつつ(図10(A)の矢印A参照)、図10(B)に示される如く膨張されるようになっている。
このため、ガーニッシュ内チャンバ62は、より短時間で膨張される構成とされている。この実施形態に係るガーニッシュ内チャンバ62は、折り畳まれていない状態でガス供給を受けるガーニッシュ内チャンバ20と同等程度の時間で膨張されるようになっている。車両用乗員保護装置60の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車両用乗員保護装置60によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図11(A)には、本発明の第3の実施形態に係る車両用乗員保護装置70が、内側面図にて示されており、図11(B)には、図11(A)の11B−11B線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、車両用乗員保護装置70は、リヤピラー18に対し車幅方向内側に移動するリヤピラーガーニッシュ22に代えて、車幅方向内側でかつ車両前後方向の前側(図11(B)の矢印B参照)に移動するリヤピラーガーニッシュ72を備える点で、第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10とは異なる。
リヤピラーガーニッシュ72は、その下縁72Aがリヤサイドドア25のドアトリム74の上縁74Aよりも車両上下方向の上側に位置しており、ドアトリム74の上縁74Aに緩衝することなく車両前後方向の前側に移動可能とされている。図示は省略するが、車両用乗員保護装置70では、ガイドストッパ機構38を構成する被ガイド片40、ガイドストッパ取付部材42が矢印B方向に沿って設けられている。車両用乗員保護装置70の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係る車両用乗員保護装置70によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用乗員保護装置70では、リヤピラーガーニッシュ72による保護範囲を後側チャンバ12Bによる保護範囲に対し、オーバラップして又は近接して位置させることができる。
(第4の実施形態)
図12(A)には、本発明の第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置80を構成するガイド手段、ストッパ手段としてのガイドストッパ機構82が断面図にて示されており、図12(B)には、車両用乗員保護装置80を構成するガイド手段としてのガイド取付機構84が断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用乗員保護装置80は、リヤピラー18に対するリヤピラーガーニッシュ22の取付(保持)機能、ガイド機能、及びストッパ機能を果たすガイドストッパ機構38に代えて、ストッパ機能とガイド機能とを果たすガイドストッパ機構82と、取付機能とガイド機能とを果たすガイド取付機構84とが別個に設けられている点で、第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10とは異なる。
すなわち、ガイドストッパ機構82を構成する被ガイド片40には、ガーニッシュ取付用爪50が設けられずにストッパ用爪52が設けられており、ガイド取付機構84を構成する被ガイド片40には、ストッパ用爪52が設けられずにガーニッシュ取付用爪50が設けられている。
また、図13(A)に示される如く、ガイドストッパ機構82は、ガイドストッパ取付部材42に代えて、ガイドストッパ部材86を有する。ガイドストッパ部材86は、例えば樹脂材等にて構成され、底部86Aから略矩形筒状のガイド用壁86Bが立設されて成り、ガイド用壁86Bの一面にはストッパ孔48が形成されている。このストッパ孔48の形成部位を除き、ガイド用壁86Bは閉断面構造を成しており、スリット42Dに相当する部分を有しない。また、ガイド用壁86Bの開口端は、徐々に開口面積が広げられたテーパフランジ部86Cとされている。ガイドストッパ機構82では、図13(A)に示される如く、リヤピラー18に対する22の取付(保持)状態でストッパ用爪52はストッパ孔48に入り込まされており、図13(C)に示される如く被ガイド片40の変形を伴うことなくストッパ用爪52がストッパ孔48の孔縁に係合してストッパ機能を果たすようになっている。
一方、図13(B)に示される如く、ガイド取付機構84は、ガイドストッパ取付部材42に代えて、ガイド取付部材88を有する。ガイド取付部材88は、例えば樹脂材等にて構成され、底部88Aから略矩形筒状のガイド用壁88Bが立設されて成り、ガイド用壁88Bの一面にはガーニッシュ取付用孔46が形成されている。このガーニッシュ取付用孔46の形成部位を除き、ガイド用壁88Bは閉断面構造を成しており、スリット42Dに相当する部分を有しない。また、ガイド用壁88Bの開口端は、徐々に開口面積が広げられたテーパフランジ部88Cとされている。
以上説明したガイドストッパ機構82、ガイド取付機構84は、図3に示すガイドストッパ機構38A〜38Dの設置部位にそれぞれ(各4つ)設けられている。これらの設置向きは、車両用乗員保護装置10と同様に、対を成すもの同士で互いに反対向きになるように設定されている。車両用乗員保護装置80の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置80によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図14(A)には、本発明の第5の実施形態に係る車両用乗員保護装置90を構成するガイド手段、ストッパ手段としてのガイドストッパ機構92が断面図にて示されており、図14(B)には、車両用乗員保護装置90を構成するガイド手段としてのガイド取付機構94が断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用乗員保護装置90(ガイドストッパ機構92、ガイド取付機構94)は、ガイドストッパ部材86及びガイド取付部材88に代えて、ガイドストッパ取付部材96を備える点で、第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置80(ガイドストッパ機構82、ガイド取付機構84)とは異なる。
ガイドストッパ取付部材96は、図14(C)に示される如く、金属板材(板金)のプレス加工等により、ベース部96Aから立壁96Bが立設された如き側面視略L字状に形成されており、立壁96Bにはガーニッシュ取付用孔46、ストッパ孔48が設けられている。したがって、車両用乗員保護装置90では、ガイドストッパ機構92とガイド取付機構94とが共通のガイドストッパ部材86を用いて構成されている。ガイドストッパ取付部材96は、ベース部96Aにおいてリヤピラー18(サイメンインナ26)にスポット溶接等にて固定されている。車両用乗員保護装置90の他の構成は、車両用乗員保護装置80の対応する構成と同じである。
したがって、第5の実施形態に係る車両用乗員保護装置90によっても、基本的に第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置80すなわち第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図15(A)には、本発明の第6の実施形態に係る車両用乗員保護装置100を構成するガイド手段、ストッパ手段としてのガイドストッパ機構102が断面図にて示されている。この図に示される如く、ガイドストッパ機構102は、多段スライド式のガイド機構を有すると共にクリップ結合によりリヤピラーガーニッシュ22を保持させる点で、車両用乗員保護装置10を構成するガイドストッパ機構38とは異なる。
具体的には、ガイドストッパ機構102は、リヤピラー18のサイメンインナ26に抜け止め状態で設けられたクリップ104に、リヤピラーガーニッシュ22に取り付けられたピン106が挿し込まれることで、リヤピラーガーニッシュ22がリヤピラー18に取り付けられている。また、ガイドストッパ機構102は、多段スライダ式のストッパ付ガイド部108を有する。
ストッパ付ガイド部108は、サイメンインナ26に固定された大ケース(ベース部)110と、リヤピラーガーニッシュ22に一体に設けられた小ケース(ガーニッシュ側スライダ)112と、大ケース110と小ケース112との間に設けられた中ケース(中間スライダ)114とが入れ子状(層状)に配置されて構成されている。図16に分解斜視図にて示される如く、大ケース110は、車幅方向内向きに開口する断面「コ」字状を成しており、外壁110Aにおいてサイメンインナ26に固定されるようになっている。大ケース110は、クリップ104にてサイメンインナ26に固定されても良い。
中ケース114は、大ケース110の側壁110B、110C間に入り込む略矩形筒状を成している。具体的には、中ケース114は、互いに対向する一対の側壁114A、114Bの両端が一対の連結壁114Cにて連結されて構成されている。この中ケース114の側壁114A、114Bには、大ケース110の側壁110B、110Cの開口端側部分に設けられたストッパ爪115が入り込むガイド溝116が凹設されている。各ガイド溝116は、対向する側壁114Aと側壁114Bとで互い違いに(千鳥状に)位置がずらされて配置されている。また、各ガイド溝116は、車幅方向外側の端部がストッパ壁118にて閉止されている。
ストッパ付ガイド部108では、ストッパ爪115とストッパ壁118との係合によって、大ケース110に対する中ケース114の車幅方向内向きの移動が制限される構成である。さらに、中ケース114の側壁114A、114Bにおけるガイド溝116の設置部位と対向する部分には、ストッパ爪120が形成されている。
小ケース112は、車幅方向外向きに開口する断面「コ」字状を成しており、外壁112Aをリヤピラーガーニッシュ22が構成している。小ケース112の互いに対向する一対の側壁112B、112Cには、それぞれ中ケース114のガイド溝116の溝壁部がスライド可能に入り込むガイド溝121が形成されている。また、小ケース112の側壁112B、112Cには、中ケース114のストッパ爪120が入り込むガイド溝122が設けられている。各ガイド溝122は、車幅方向外側の端部がストッパ壁124にて閉止されている。ストッパ付ガイド部108では、ストッパ爪120とストッパ壁124との係合によって、中ケース114に対する小ケース112の車幅方向内向きの移動が制限される構成である。
また、図17に示される如く、小ケース112(リヤピラーガーニッシュ22)における一対の側壁112B、112C間には、ピン106を取り付けるためのピン台126が設けられている。ピン台126は、図15(B)に示される如くピン106の基部106Aとピン部106Bとの間のネック部106Cを保持するピン保持部126Aが、間のネック部106Cの径方向からのアクセス可能な切欠部として形成されている。
以上説明したガイドストッパ機構102では、クリップ104にピン106が係止されることでリヤピラーガーニッシュ22をリヤピラー18に保持させている。また、ガーニッシュ内チャンバ20(ガーニッシュ内チャンバ62)が膨張された場合には、該ガーニッシュ内チャンバ20の膨張に伴って(膨張力によって)ピン106がクリップ104から抜け出し、小ケース112がリヤピラーガーニッシュ22と共に車幅方向内側に移動するようになっている。
小ケース112のストッパ壁124が中ケース114のストッパ爪120に係合して該小ケース112の中ケース114に対する移動限に至ると、中ケース114が小ケース112、リヤピラーガーニッシュ22と共に大ケース110に対し車幅方向内側に移動するようになっている。そして、中ケース114のストッパ壁118が大ケース110のストッパ爪115に係合して該中ケース114の110に対する移動限に至ると、リヤピラーガーニッシュ22のリヤピラー18に対するそれ以上小車幅方向内側への移動が制限される構成である。
以上説明したガイドストッパ機構102は、ガイドストッパ機構38と同様に、リヤピラーガーニッシュ22を複数箇所に亘りリヤピラー18に固定すると共に、複数箇所においてガイド機能を果たすように、複数設けられている。車両用乗員保護装置100の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する個性と同じである。
したがって、第6の実施形態に係る車両用乗員保護装置100によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
また、車両用乗員保護装置100を構成するガイドストッパ機構102では、ストッパ爪115、ガイド溝116が、大ケース110、中ケース114における広い面(偏平面)を成す側壁110B、110C、112B、112Cに設けられているので、該広い側壁110B、110C、112B、112Cを低荷重で変形させてストッパ爪115をガイド溝116に容易に入り込ませることができる。同様に、ストッパ爪120をガイド溝122に容易に入り込ませることができる。すなわち、ガイドストッパ機構102では、組み付け荷重が低減され、組付作業性が向上される。
さらに、車両用乗員保護装置100を構成するガイドストッパ機構102では、ストッパ爪115(ガイド溝116)が千鳥状に配置され、ストッパ爪120(ガイド溝122)が千鳥状に配置されているので、各部におけるガイド機能が確保される。すなわち、ガイド機能が各部に分散されるので、リヤピラー18に対するリヤピラーガーニッシュ22のガイド性が向上される。
(第7の実施形態)
図18には、本発明の第7の実施形態に係る車両用乗員保護装置130の要部が内側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用乗員保護装置130は、ガーニッシュ内チャンバ20が幅方向の一方側である下縁部20Bに、ガーニッシュ内チャンバ20のリヤピラー18に対する固定部32が設けられている点で、上縁部20Aに固定部32が設けられている車両用乗員保護装置10とは異なる。
ガーニッシュ内チャンバ20の幅方向一方側である下縁部20Bに配置された複数の固定部32は、車両用乗員保護装置10の場合と同様に、ガーニッシュ内チャンバ20の膨張を阻害することがない構成とされている。車両用乗員保護装置130の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第7の実施形態に係る車両用乗員保護装置130によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
図19には、本発明の第8の実施形態に係る車両用乗員保護装置140の要部が内側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用乗員保護装置140は、ガーニッシュ内チャンバ20が幅方向の両側である上縁部20A及び下縁部20Bのそれぞれに、ガーニッシュ内チャンバ20のリヤピラー18に対する固定部32が設けられている点で、上縁部20Aにのみ固定部32が設けられている車両用乗員保護装置10とは異なる。
車両用乗員保護装置140では、上記固定状態からのガーニッシュ内チャンバ20の膨張(膨張に伴うチャンバ幅寸法の縮小)を許容するように、ガーニッシュ内チャンバ20の幅方向に沿った該幅方向両側の固定部32の間隔は、ガーニッシュ内チャンバ20の幅寸法よりも小さく設定されている。換言すれば、ガーニッシュ内チャンバ20は、幅方向両側の固定部32間で弛んだ状態で配置されている。車両用乗員保護装置140の他の構成は、車両用乗員保護装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第8の実施形態に係る車両用乗員保護装置140によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態では、本発明の車体骨格がリヤピラー18である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、クォータピラー(Cピラー)やDピラーに本発明を適用しても良い。
また、本発明は、上記した各実施形態に限定されることはなく、各種変形して実施可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す、図3の1−1線に沿った平面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置の作動状態を示す平面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置を示す内側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置を示すリヤピラーガーニッシュを取り除いて見た内側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置を構成するカーテンエアバッグ及びガーニッシュ内チャンバの展開状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置を構成するガーニッシュ内チャンバの固定構造を示す図であって、(A)は作動前の断面図、(B)は作動状態の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置を構成するガイドストッパ機構を示す図であって、(A)は図3の7A−7A線に沿った断面図、(B)は図3の7B−7B線に沿った断面図、(C)は図7(A)のガイドストッパ機構のストッパ機能を示す断面図、(D)は図7(B)のガイドストッパ機構のストッパ機能を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置のガイドストッパ機構を構成するガイドストッパ取付部材の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用乗員保護装置の一部を示す図であって、(A)は作動前の斜視図、(B)は作動後の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用乗員保護装置を構成するガーニッシュ内チャンバの折り畳み状態を示す図であって、(A)は図10(C)の10A−10A線に沿った断面図、(B)は図10(A)のガーニッシュ内チャンバの膨張状態を示す断面図、(C)はガーニッシュ内チャンバの展開状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用乗員保護装置を示す図であって、(A)は内側面図、(B)は図11(A)の11B−11B線に沿った断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す図であって、(A)はガイドストッパ機構を示す断面図、(B)はガイド取付機構を示す断面図、(C)は図12(A)のガイドストッパ機構のストッパ機能を示す断面図、(D)は図12(B)のガイド取付機構の取付解除状態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用乗員保護装置の構成部品を示す図であって、(A)はガイドストッパ部材の斜視図、(B)はガイド取付部材の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す図であって、(A)はガイド取付機構を示す断面図、(B)はガイドストッパ機構を示す断面図、(C)はガイドストッパ取付部材の斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る車両用乗員保護装置を構成するガイドストッパ機構を示す図であって、(A)は装置作動前の断面図、(B)は装置作動後の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る車両用乗員保護装置のガイドストッパ機構を構成するストッパ付ガイド部の分解斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る車両用乗員保護装置のガイドストッパ機構を構成するピン台を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係る車両用乗員保護装置を示すリヤピラーガーニッシュを取り除いて見た内側面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車両用乗員保護装置を示すリヤピラーガーニッシュを取り除いて見た内側面図である。
符号の説明
10 車両用乗員保護装置
12 カーテンエアバッグ
12A 前側チャンバ(前側展開部)
12B 後側チャンバ(後側展開部)
12C ガス分配ダクト部(上側ヘッダ部)
16 インフレータ(ガス供給手段)
18 リヤピラー(車体骨格部、ピラー)
20 ガーニッシュ内チャンバ(エアバッグ部)
22 リヤピラーガーニッシュ(内装材)
34 パッド(凸部)
36 リブ(凸部)
38 ガイドストッパ機構(ガイド手段、ストッパ手段)
60・70・80・90・100・130・140 車両用乗員保護装置
62 ガーニッシュ内チャンバ(エアバッグ部)
72 リヤピラーガーニッシュ(内装材)
82 ガイドストッパ機構(ガイド手段、ストッパ手段)
84 ガイド取付機構(ガイド手段)
92 ガイドストッパ機構(ガイド手段、ストッパ手段)
94 ガイド取付機構(ガイド手段)
102 ガイドストッパ機構(ガイド手段、ストッパ手段)

Claims (7)

  1. 車体骨格部を車室内側から覆う内装材と、
    前記車体骨格部と前記内装材との間に、折り畳まない状態又はカクタス折りされた状態で配置され、ガス供給を受けて膨張されるエアバッグ部と、
    所定の場合に作動されて前記エアバッグ部にガスを供給するガス供給手段と、
    を備えた車両用乗員保護装置。
  2. 前記エアバッグ部は、幅方向の一方側において前記車体骨格部に支持されている請求項1記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記車体骨格部は、後席乗員の頭部の側方に位置するピラーであり、
    前記エアバッグ部は、前記ガス供給手段からガス供給を受けて車室内側部に沿って展開されるカーテンエアバッグに一体に形成されている、請求項1又は請求項2記載の車両用乗員保護装置。
  4. 前記カーテンエアバッグは、前席乗員の側方で展開される前側展開部と、後席乗員の側方で展開される後側展開部と、前記ガス供給手段に連通されると共に前記前側展開部及び後側展開部のそれぞれに車両上下方向の上側から車両前後方向の全長に亘って連通された上側ヘッダ部とを有し、
    前記エアバッグ部は、前記上側ヘッダ部の車両前後方向の後端部から延設されている請求項3記載の車両用乗員保護装置。
  5. 前記内装材は、前記エアバッグ部側に突出した凸部を有する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用乗員保護装置。
  6. 前記凸部は、所定値以上の荷重に対し所定値以上変形される緩衝材にて構成されている請求項5記載の車両用乗員保護装置。
  7. 前記車体骨格部と前記内装材との間に、前記エアバッグ部の膨張に伴う前記内装材の移動方向を所定方向に案内するためのガイド手段と、前記車体骨格部からの前記内装材の移動を制限するためのストッパ手段とが設けられている請求項1〜請求項6の何れか1項記載の車両用乗員保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013514233A (ja) * 2009-12-18 2013-04-25 オートリブ ディベロップメント エービー 自動車用のエアバッグおよびエアバッグを製造するための方法
CN110843716A (zh) * 2019-12-02 2020-02-28 东风雷诺汽车有限公司 一种两级防飞出卡扣

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